説明

バンパー構造

【課題】コスト高を招くことなく、衝撃吸収力を高めることができるバンパー構造を提供する。
【解決手段】フロントバンパー1のバンパー下面12の前縁部を上方へ向けて屈曲して上方延出部51を形成する。バンパー本体11の下縁部に、後側へ向けて後退する後退部52と、後退部52より下方へ向けて延出するとともに上方延出部51の裏側に回り込んだ状態で上方延出部51に対向する対向部53とを一体形成する。対向部53に、上方延出部51へ向けて延出する板状のリブ61を間隔をおいて設け、バンパー本体11とバンパー下面12との接続部71に、フロントバンパー1に入力された外力によって変形して折損することでエネルギーを吸収する衝撃エネルギー吸収部72を設定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両に取り付けられるバンパー構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、車両の前部には、フロントバンパーが設けられており、入力された衝撃を吸収できるように構成されている。
【0003】
このフロントバンパー回りを利用した歩行者保護構造としては、衝突を予知した際に脚払い部材を前方に延出して歩行者の脚を払うことで、歩行者をフードエアバッグが展開されたボンネット上に傾倒させる構成が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
この構造を採用するには、大幅なコストアップが余儀なくされる。
【0005】
これに対して、コストを抑えた構造としては、シュラウドロアにプレート部材を設けバンパーフェースの裏面近傍まで延出するとともに、前記プレート部材に脆弱部を設定する構造が知られている(例えば、特許文献2参照。)。
【0006】
これにより、衝撃入力時に前記プレート部材が前記脆弱部で変形することで、衝撃吸収が高まるように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2004−025976号公報
【特許文献2】特開2008−265399号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、このような従来の構造にあっては、プレート部材など専用部品を新たに設定しなければならなかった。
【0009】
これにより、コスト高を招いてしまう。
【0010】
本発明は、このような従来の課題に鑑みてなされたものであり、コスト高を招くことなく、衝撃吸収力を高めることができるバンパー構造を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
前記課題を解決するために本発明の請求項1のバンパー構造にあっては、車両に取り付けられるバンパーを、正面を形成するバンパー本体と、下面を形成するバンパー下面とで構成し、前記バンパー本体と前記バンパー下面との接続部分に、当該バンパーに入力された外力により変形してエネルギーを吸収する衝撃エネルギー吸収部を設定した。
【0012】
すなわち、車両に取り付けられるバンパーは、全長が長い為、一般的に分割して形成されることが多く、当該バンパーは、正面を形成するバンパー本体と、下面を形成するバンパー下面とに分割して構成されている。そして、前記バンパー本体と前記バンパー下面との接続部分には、当該バンパーに入力された外力により変形してエネルギーを吸収する衝撃エネルギー吸収部が設定されている。
【0013】
このため、このバンパーに外力が入力した際には、前記バンパー本体と前記バンパー下面との接続部分に設定された衝撃エネルギー吸収部が変形することによって、入力したエネルギーが吸収され減衰される。
【0014】
また、請求項2のバンパー構造においては、前記バンパー下面の先端部に上方へ向けて延出した上方延出部を設ける一方、前記バンパー本体の下縁に内側に後退する後退部と、該後退部より下方へ延出し前記上方延出部の裏側に回り込んだ状態で該上方延出部に対向する対向部と形成し、該対向部に前記上方延出部へ向けて延出する板状のリブを突設した。
【0015】
すなわち、前記バンパー本体の下縁部に形成された対向部には、前記バンパー下面の先端部に設けられた上方延出部へ向けて延出する板状のリブが突設されており、前記衝撃エネルギー吸収部が構成されている。
【0016】
このため、このバンパーに外力が入力した際には、前記リブが変形し、さらには折れることによって、入力したエネルギーが吸収され減衰される。
【0017】
さらに、請求項3のバンパー構造では、前記バンパー下面の先端部に上方へ向けて延出した上方延出部を設ける一方、前記バンパー本体の下縁に内側に後退する後退部と、該後退部より下方へ延出し前記上方延出部の裏側に回り込んだ状態で該上方延出部に対向する対向部と形成し、該対向部の基端部に薄肉の昜折損部を設定した。
【0018】
すなわち、前記バンパー下面の上方延出部に対向する前記バンパー本体の対向部には、薄肉の昜折損部が形成されており、前記衝撃エネルギー吸収部が構成されている。
【0019】
このため、このバンパーに外力が入力した際には、前記対向部が前記昜折損部において、変形し折損することで、入力したエネルギーが吸収され減衰される。
【0020】
加えて、請求項4のパンパー構造にあっては、前記バンパー下面の先端部に上方へ向けて延出した上方延出部を設ける一方、前記バンパー本体の下縁に内側に後退する後退部と、該後退部より下方へ延出し前記上方延出部の裏側に回り込んだ状態該上方延出部に対向する対向部と形成し、前記上方延出部に対して斜め方向に延在する板部が格子状に組まれてなるハニカム形状のハニカム構造部を前記対向部に設けた。
【0021】
すなわち、前記バンパー本体の下縁部に形成された対向部には、前記バンパー下面の先端部に設けられた上方延出部に対して斜め方向に延在する板部からなるハニカム形状のハニカム構造部が設けられており、前記衝撃エネルギー吸収部が構成されている。
【0022】
このため、このバンパーに外力が入力した際には、前記ハニカム構造部が変形して潰れることによって、入力したエネルギーが吸収され減衰される。
【0023】
また、請求項5のバンパー構造においては、前記バンパー本体と前記バンパー下面とを貫通して結合する結合部材を樹脂製の樹脂ボルトで構成した。
【0024】
すなわち、前記バンパー本体と前記バンパー下面と結合する結合部材は、樹脂製の樹脂ボルトで構成されている。
【0025】
このため、このバンパーに外力が入力した際には、前記樹脂ボルトが折れることによって、入力したエネルギーが吸収され減衰される。
【発明の効果】
【0026】
以上説明したように本発明のの請求項1のバンパー構造にあっては、成型性を考慮して分割形成されるバンパーを、正面を形成するバンパー本体と、下面を形成するバンパー下面とで構成するとともに、前記バンパー本体と前記バンパー下面との接続部分に、当該バンパーに入力された外力により変形してエネルギーを吸収する衝撃エネルギー吸収部を設定することによって、当該バンパーに入力された衝撃エネルギーを吸収して減衰することができる。
【0027】
したがって、プレート部材など専用部品を新たに新設する従来と比較して、コスト高を招くことなく、衝撃吸収力を高めることができ、歩行者の脚部保護性能を高めることができる。
【0028】
また、請求項2のバンパー構造においては、前記バンパー本体の下縁部に形成された対向部に、前記バンパー下面の先端部に設けられた上方延出部へ向けて延出する板状のリブが突設することによって、入力した衝撃エネルギーを変形により吸収して減衰する衝撃エネルギー吸収部を構成することができる。
【0029】
さらに、請求項3のバンパー構造では、前記バンパー下面の上方延出部に対向する前記バンパー本体の対向部に薄肉の昜折損部を形成することによって、入力した衝撃エネルギーを変形により吸収して減衰する衝撃エネルギー吸収部を構成することができる。
【0030】
加えて、請求項4のパンパー構造にあっては、前記バンパー本体の下縁部に形成された対向部に、前記バンパー下面の先端部に設けられた上方延出部に対して斜め方向に延在する板部からなるハニカム構造部を設けることによって、入力した衝撃エネルギーを変形により減衰する衝撃エネルギー吸収部を構成することができる。
【0031】
また、請求項5のバンパー構造においては、前記バンパー本体と前記バンパー下面と結合する結合部材を樹脂ボルトで構成したため、このバンパーに外力が入力した際に前記樹脂ボルトが折ることによって、入力したエネルギーを吸収して減衰することができる。
【0032】
このため、前記バンパー本体と前記バンパー下面とが金属製の結合部材で連結され、衝撃エネルギーを吸収することができない場合と比較して、新たな構造を設けること無く、衝撃吸収力を高めることができ、歩行者の脚部保護性能をさらに高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明の第一の実施の形態を示す図である。
【図2】(a)は図1のA−A断面図であり、(b)は図1のB−B断面図である。
【図3】(a)は図2のC部を示す拡大図であり、(b)は同図(a)の対向部を示す底面図である。
【図4】図2のD部を示す拡大図である。
【図5】本発明の第二の実施の形態を示す図で、図2のC部に相当する部位を示す拡大図である。
【図6】本発明の第三の実施の形態を示す図で、(a)は図2のC部に相当する部位を示す拡大図であり、(b)は同図(a)の対向部を示す底面図である。
【発明を実施するための形態】
【0034】
(第一の実施の形態)
【0035】
以下、本発明の第一の実施の形態を図に従って説明する。
【0036】
図1は、本実施の形態にかかるバンパー構造を備えたフロントバンパー1を示す図であり、該フロントバンパー1は、車両の前端下部に車幅方向に延設されている。
【0037】
このフロントバンパー1は、合成樹脂で形成されており、図2に示すように、車両前方F側に面した正面を形成するバンパー本体11と、該バンパー本体11下部に連結され当該フロントバンパー1の下面を形成するバンパー下面12とで構成されている。
【0038】
前記バンパー本体11は、図1に示したように、車両前方面を形成する前面部21と、該前面部21の上縁より車両後方Rへ向けて延出した上面部22とによって構成されており、前記前面部21の下側には、走行風が通過する開口部23が開設されている。この開口部23の下縁部を形成する下部開口縁部24は、図2にも示すように、車両前方Fへ向かうに従って下方へ傾斜するように構成されており、前記前面部21は、前記下方開口縁部24の前端で構成された下縁部分が車両前方Fへ向けて最も突出するように構成されている。
【0039】
前記バンパー下面12は、その前縁部が前記バンパー本体11と連結されるように構成されており、このバンパー下面12と前記バンパー本体11とによって形成される前記フロントバンパー1を、車両後方Rへ向けて開口した断面コ字形状に形成できるように構成されている。これにより、当該フロントバンパー1の剛性が確保されている。
【0040】
このバンパー下面12は、図2の(b)に示したように、その基端側を構成する後縁部31が車体に設けられた支持パネル32に重ねられた状態で支持されており、この後縁部31は、図2の(a)に示したように、複数箇所がボルト33によって前記支持パネル32に固定されている。
【0041】
前記バンパー下面12の先端側を構成する前縁部は、図3の(a)にも示すように、上方へ向けて屈曲されており、この先端部には、上方へ向けて延出した上方延出部51が全長に渡って形成されている。また、前記バンパー本体11の下縁には、後側へ向けて後退する後退部52と、該後退部52より下方へ向けて延出するとともに前記上方延出部51の裏側に回り込んだ状態で該上方延出部51に対向する対向部53とが一体形成されている。これにより、前記バンパー本体11と前記バンパー下面12とを、隙間無く接合できるように構成されている。
【0042】
前記バンパー本体11に形成された前記対向部53には、図3の(b)に示すように、前記上方延出部51へ向けて延出する板状のリブ61,・・・が間隔をおいた複数箇所に突設されており、各リブ61,・・・は、前記バンパー下面12の前記上方延出部51の裏面に当接する長さに設定されている。前記各リブ61,・・・は、薄肉に形成されるとともに、前記対向部53から車両前方F側の先端へ向かうに従って幅寸法が狭くなるように構成されている。
【0043】
これにより、前記バンパー本体11と前記バンパー下面12とが接続される接続部71には、図3の(a)に示したように、当該フロントバンパー1に入力された外力によって変形し折損することでエネルギーを吸収する衝撃エネルギー吸収部72が設定されている。
【0044】
そして、前記バンパー本体11の下縁に形成された前記後退部52には、図4に示すように、一般部より大きく車両後方Rへ向けて後退した後方延出部81が複数箇所に設けられており、各後方延出部81には、貫通穴82が開設されている。各後方延出部81には、該後方延出部81を挟持する金属製のクリップ83が取り付けられており、前記後方延出部81の上面側に位置する上部挟持片84には、前記貫通穴82と連通する切欠部85が形成されている。該切欠部85の開口縁部からは、一対の挟持片86,86が対向した部位から延出しており、両挟持片86,86は、先端部が接する方向へ傾斜した状態で立設されている。
【0045】
また、前記バンパー下面12の前縁部には、前記上方へ向けて没入して没入部91が複数箇所に形成されており、各没入部91は、前記バンパー本体11の前記後方延出部84に対応した箇所に設けられている。前記各没入部91には、前記後方延出部84の前記貫通穴82と合致するボルト挿通穴92が開設されており、該ボルト挿通穴92には、樹脂製の樹脂ボルト93の軸部94が挿入されるように構成されている。
【0046】
これにより、前記各ボルト挿通穴92に前記樹脂ボルト93を挿通するとともに、その軸部94を前記クリップ83の前記挟持片間86,86に圧入することで、前記バンパー下面12と前記バンパー本体11とを結合できるように構成されており、前記樹脂ボルト93は、前記バンパー本体11と前記バンパー下面12とを貫通して結合する結合部材を構成している。
【0047】
以上の構成にかかる本実施の形態において、車両に取り付けられるフロントバンパー1は、全長が長い為、一般的に分割して形成されることが多く、本実施の形態のフロントバンパー1においては、正面を形成するバンパー本体11と、下面を形成するバンパー下面12とに分割されている。そして、前記バンパー本体11と前記バンパー下面12とが接続される接続部71には、当該フロントバンパー1に入力された外力により変形してエネルギーを吸収する衝撃エネルギー吸収部72が設定されている。
【0048】
具体的に説明すると、前記バンパー本体11の下縁部に形成された対向部53には、前記バンパー下面12の先端部に設けられた上方延出部51へ向けて延出する板状のリブ61,・・・が突設されており、これにより前記衝撃エネルギー吸収部72が構成されている。
【0049】
このため、このフロントバンパー1に外力が入力した際には、前記バンパー本体11と前記バンパー下面12との接続部71に設定された前記衝撃エネルギー吸収部72が変形、つまり前記リブ61,・・・が変形し、さらには折れることによって、入力したエネルギーを吸収して減衰することができる。
【0050】
したがって、プレート部材など専用部品を新たに設けなければならなかった従来と比較して、コスト高を招くことなく、衝撃吸収力を高めることができ、歩行者の脚部保護性能を高めることができる。
【0051】
また、前記バンパー本体11と前記バンパー下面12と結合する結合部材は、樹脂製の樹脂ボルト93で構成されている。
【0052】
このため、このフロントバンパー1に外力が入力した際には、前記樹脂ボルト93が折れることによって、入力したエネルギーを吸収して減衰することができる。
【0053】
このため、前記バンパー本体11と前記バンパー下面12とが金属製のボルトで連結され、衝撃エネルギーを吸収することができない場合と比較して、新たな構造を設けること無く、衝撃吸収力を高めることができ、歩行者の脚部保護性能をさらに高めることができる。
【0054】
なお、本実施の形態では、前記バンパー本体11の前記対向部53に、前記バンパー下面12の前記上方延出部51へ向けて延出するリブ61,・・・を突設して前記衝撃エネルギー吸収部72を構成した場合を例に挙げて説明したが、これに限定されるものでは無い。
【0055】
(第二の実施の形態)
【0056】
図5は、本発明の第二の実施の形態を示す図であり、第一の実施の形態と同一又は同等部分に付いていは同符号を付して説明を割愛するとともに異なる部分に付いてのみ説明する。
【0057】
すなわち、前記バンパー下面12の先端部には、上方へ向けて延出した前記上方延出部51が設けられており、前記バンパー本体11の下縁部には、内側に後退する後退部52と、該後退部52より下方へ延出し前記上方延出部51の裏側に回り込んだ状態で該上方延出部51に対向する対向部53とが一体形成されている。
【0058】
そして、この対向部53の基端部には、V字溝101が形成されており、薄肉の昜折損部102を設定されている。
【0059】
以上の構成にかかる本実施の形態において、前記バンパー下面12の前記上方延出部51に対向する前記バンパー本体11の対向部53には、薄肉の昜折損部102が形成されており、これにより前記衝撃エネルギー吸収部72が構成されている。
【0060】
このため、このフロントバンパー1に外力が入力した際には、前記対向部53が前記昜折損部102において、変形し折損することで、入力したエネルギーを吸収して減衰することができる。
【0061】
これにより、第一の実施の形態と同様の作用効果を奏することができる。
【0062】
(第三の実施の形態)
【0063】
図6は、本発明の第三の実施の形態を示す図であり、第一の実施の形態と同一又は同等部分に付いていは同符号を付して説明を割愛するとともに異なる部分に付いてのみ説明する。
【0064】
すなわち、前記バンパー下面12の先端部には、上方へ向けて延出した前記上方延出部51が設けられており、前記バンパー本体11の下縁部には、内側に後退する後退部52と、該後退部52より下方へ延出し前記上方延出部51の裏側に回り込んだ状態で該上方延出部51に対向する対向部53とが一体形成されている。
【0065】
そして、前記上方延出部51に対向した前記対向部53には、ハニカム構造部201が前記上方延出部51に接するように形成されており、このハニカム構造部201は、前記上方延出部51に対して斜め方向に延在する複数の板部202,・・・が格子状に組まれることによってハニカム形状に形成されている。
【0066】
以上の構成にかかる本実施の形態において、前記バンパー下面12の前記上方延出部51に対向する前記バンパー本体11の対向部53には、前記バンパー下面12の先端部に設けられた上方延出部51に対して斜め方向に延在する板部202,・・・からなるハニカム形状のハニカム構造部201が設けられており、これにより前記衝撃エネルギー吸収部72が構成されている。
【0067】
このため、このフロントバンパー1に外力が入力した際には、前記ハニカム構造部201が変形して潰れることによって、入力したエネルギーを吸収して減衰することができる。
【0068】
これにより、第一の実施の形態と同様の作用効果を奏することができる。
【符号の説明】
【0069】
1 フロントバンパー
11 バンパー本体
12 バンパー下面
51 上方延出部
53 対向部
61 リブ
71 接続部
72 エネルギー吸収部
93 樹脂ボルト
102 昜折損部
201 ハニカム構造部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両に取り付けられるバンパーを、正面を形成するバンパー本体と、下面を形成するバンパー下面とで構成し、
前記バンパー本体と前記バンパー下面との接続部分に、当該バンパーに入力された外力により変形してエネルギーを吸収する衝撃エネルギー吸収部を設定したことを特徴とするバンパー構造。
【請求項2】
前記バンパー下面の先端部に上方へ向けて延出した上方延出部を設ける一方、
前記バンパー本体の下縁に内側に後退する後退部と、該後退部より下方へ延出し前記上方延出部の裏側に回り込んだ状態で該上方延出部に対向する対向部と形成し、
該対向部に前記上方延出部へ向けて延出する板状のリブを突設したことを特徴とする請求項1記載のバンパー構造。
【請求項3】
前記バンパー下面の先端部に上方へ向けて延出した上方延出部を設ける一方、
前記バンパー本体の下縁に内側に後退する後退部と、該後退部より下方へ延出し前記上方延出部の裏側に回り込んだ状態で該上方延出部に対向する対向部と形成し、
該対向部の基端部に薄肉の昜折損部を設定したことを特徴とする請求項1記載のバンパー構造。
【請求項4】
前記バンパー下面の先端部に上方へ向けて延出した上方延出部を設ける一方、
前記バンパー本体の下縁に内側に後退する後退部と、該後退部より下方へ延出し前記上方延出部の裏側に回り込んだ状態該上方延出部に対向する対向部と形成し、
前記上方延出部に対して斜め方向に延在する板部が格子状に組まれてなるハニカム形状のハニカム構造部を前記対向部に設けたことを特徴とする請求項1記載のバンパー構造。
【請求項5】
前記バンパー本体と前記バンパー下面とを貫通して結合する結合部材を樹脂製の樹脂ボルトで構成したことを特徴とする請求項1から4にいずれか記載のバンパー構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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