説明

バーナ

【課題】上下方向への部材の移動によって、燃焼用空気の流路断面積を変える。これにより、燃焼用空気の流量が少ない場合には流路断面積を絞って流速を確保し、燃料と燃焼用空気との混合を適切に図り、ターンダウン比の拡大と、低空気比燃焼を可能とする。
【解決手段】燃料を噴霧する燃料ノズル2,3と、この燃料ノズル2,3の先端部を取り囲む位置に設けられ、燃焼用空気を噴出させる空気ノズル26,26,…とを備える。空気ノズル26は、燃焼用空気の流路断面積が下方へ行くに従って小さくなる筒状に形成されると共に、側壁の一部(可動側壁28)が上下にスライド可能とされている。可動側壁28を上下にスライドさせることで、空気ノズル26の出口の開口部の大きさが変化する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、燃焼量を変更可能なバーナに関するものである。
【背景技術】
【0002】
バーナの燃焼量の調整は、燃焼量の増減に合わせて、燃料の供給量と燃焼用空気の供給量とを調整することでなされる。ところが、従来、燃焼用空気の流路断面積は燃焼量に拘わらず一定であるため、燃焼量を小さくするために燃焼用空気の流量を減らすと流速も低下し、燃料と燃焼用空気との混合が悪化するおそれがあった。そのため、大きなターンダウン比(ターンダウン比=最小燃焼量:最大燃焼量)としたり、低い空気比(空気比=実際燃焼空気量/理論燃焼空気量)としたりして、燃焼させることが難しかった。
【0003】
そこで、発明者は先に、下記特許文献1に開示されるバーナを提案している。このバーナでは、空気ノズル(円筒35C,矩形筒36C)において燃焼用空気の流路断面積を絞ることで、大きなターンダウン比としたり、低い空気比で燃焼させたりすることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010−175140号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前記特許文献1に開示されるバーナでは、空気ノズルの流路断面積を変更する機構は、空気ノズルの上部開口を絞り羽根(41)で開閉したり(第1の実施形態)、空気ノズルの中空穴の大きさをベーン(61)で変更したり(第2の実施形態)しており、いずれも、部材(絞り羽根、ベーン)を水平方向に移動させて流路断面積を変更している。
【0006】
発明者は、その後も、大きなターンダウン比または低い空気比燃焼が可能なバーナについて鋭意研究に務めた結果、上下方向への部材の移動によっても、流路断面積を変更させることが可能であり、またその方が便利な場合もあるとして、本願発明に至ったものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、前記課題を解決するためになされたもので、請求項1に記載の発明は、燃料を噴霧する燃料ノズルと、この燃料ノズルの先端部を取り囲む位置に設けられ、燃焼用空気を噴出させる空気ノズルとを備え、前記空気ノズルは、燃焼用空気の流路断面積が下方へ行くに従って小さくなるよう形成されると共に、側壁の一部が上下にスライド可能とされたことを特徴とするバーナである。
【0008】
請求項1に記載の発明によれば、空気ノズルの側壁の一部を上下にスライドさせることで、空気ノズルの下部開口の大きさを変えることができる。これにより、燃焼用空気の流量が少ない場合にも流速を確保し、燃料と燃焼用空気との混合を適切に図ることができる。また、大きなターンダウン比や、低い空気比で燃焼させることもできる。
【0009】
請求項2に記載の発明は、ノズルパイプの先端部にノズルチップが設けられ、燃料を噴霧する前記燃料ノズルと、この燃料ノズルを取り囲むように設けられる円筒状の整流筒と、この整流筒を取り囲むように設けられる円筒状のエアレジスタと、前記整流筒と前記エアレジスタとの間の円筒状空間の下部開口を閉塞するよう設けられる空気開口形成板と、この空気開口形成板に周方向等間隔に下方へ突出して設けられ、下方へ行くに従って断面積が小さくなる筒状に形成され、前記空気開口形成板に形成された開口を介して燃焼用空気を下方へ噴出させる前記空気ノズルとを備え、前記空気ノズルを構成する筒体の側壁の一部が上下にスライド可能とされたことを特徴とする請求項1に記載のバーナである。
【0010】
請求項2に記載の発明によれば、空気ノズルは、下方へ行くに従って断面積が小さくなる筒状に形成され、その筒体の一部を上下にスライドさせることで、燃焼用空気の流路断面積を変えて、低負荷時でも燃焼用空気の流速を確保することができる。
【0011】
請求項3に記載の発明は、前記空気ノズルは、断面略矩形の筒状に形成され、この筒状の空気ノズルは、前記バーナの径方向外側の側壁が、下方へ行くに従って径方向内側へ傾斜して形成される一方、前記バーナの径方向内側の側壁が、上下にスライド可能とされたことを特徴とする請求項2に記載のバーナである。
【0012】
請求項3に記載の発明によれば、側壁の一つが傾斜して形成された角筒状の空気ノズルを用いることで、簡易な構成で燃焼用空気の流路断面積を変えて、低負荷時でも燃焼用空気の流速を確保することができる。
【0013】
さらに、請求項4に記載の発明は、前記上下にスライド可能な側壁は、前記バーナの最小燃焼時には最下部に配置されて燃焼用空気の流路断面積を絞る一方、前記バーナの燃焼量の増加に伴い上方へスライドされて燃焼用空気の流路断面積を拡大させることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のバーナである。
【0014】
請求項4に記載の発明によれば、空気ノズルの可動側壁のスライド幅を最大限に利用して、燃焼用空気の流速の調整を図ることができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、上下方向への部材の移動によって、燃焼用空気の流路断面積を変えることができる。これにより、燃焼用空気の流量が少ない場合にも流速を確保し、燃料と燃焼用空気との混合を適切に図ることができる。また、大きなターンダウン比や、低い空気比で燃焼させることもできる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明のバーナの一実施例を示す概略縦断面図である。
【図2】図1のバーナの部分拡大底面図である。
【図3】図1のバーナの部分拡大縦断面図であり、低負荷時を示している。
【図4】図1のバーナの部分拡大縦断面図であり、中負荷時を示している。
【図5】図1のバーナの部分拡大縦断面図であり、高負荷時を示している。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の具体的実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明のバーナの一実施例を示す概略縦断面図である。また、図2および図3は、図1のバーナの部分拡大図であり、図2は底面図、図3は縦断面図である。
【0018】
本実施例のバーナ1は、液体燃料を燃焼させるバーナであり、リターンフローノズル2と着火用ノズル3との二つの燃料ノズルを備える。各ノズル2,3は、それぞれ、ノズルパイプ4,5の先端部にノズルチップ6,7が設けられて構成される。
【0019】
各ノズル2,3は、それぞれ、軸線を上下方向へ沿って配置され、近接して並列に設けられる。この際、各ノズル2,3のノズルチップ6,7同士は、近接してほぼ同一高さに配置される。なお、リターンフローノズル2は、バーナ1の中心軸に沿って配置される。
【0020】
着火用ノズル3には、点火装置8が設けられる(図2)。具体的には、着火用ノズル3に近接して着火碍子が設けられ、その下端部の電極9,9間にスパークを発生させることで、着火用ノズル3からの噴霧燃料に点火することができる。
【0021】
各ノズル2,3には、それぞれ、オイルタンク10からの燃料が、給油路11を介して供給可能とされる。具体的には、オイルタンク10からの給油路11は、燃料ポンプ12と第一燃料元弁13とを介した後、二股に分岐され、一方の給油路11aはリターンフローノズル用燃料弁14を介してリターンフローノズル2に接続され、他方の給油路11bは着火ノズル用燃料弁15を介して着火用ノズル3に接続される。
【0022】
リターンフローノズル2は、オイルタンク10からの燃料の送り路(給油路11)の他、オイルタンク10への燃料の戻り路16も接続される。戻り路16には、リターンフローノズル2の側から順に、流量調整弁17、第二燃料元弁18および逆止弁19が設けられる。
【0023】
各燃料元弁13,18は、ボイラの運転時には開放状態に維持される。従って、燃料ポンプ12を作動させた状態で着火ノズル用燃料弁15を開くと、着火用ノズル3へ燃料が供給され、そのノズルチップ7から下方へ燃料が略円錐状に噴霧される。一方、燃料ポンプ12を作動させた状態でリターンフローノズル用燃料弁14を開くと、リターンフローノズル2へ燃料が供給され、そのノズルチップ6から下方へ燃料が略円錐状に噴霧される。この際、流量調整弁17の開度を調整して、戻り路16を介してオイルタンク10へ戻す流量、言い換えれば戻り路16の油圧を調整することにより、リターンフローノズル2からの噴霧量を変化させることができる。
【0024】
バーナ1は、さらに、各ノズル2,3を取り囲むように、整流筒20とエアレジスタ21とを備える。整流筒20とエアレジスタ21とは、それぞれ円筒状であり、その軸線を上下方向へ沿って配置されると共に、同心円筒状に配置される。そして、各ノズル2,3は、整流筒20の径方向中央部において、整流筒20の上部開口から下端部まで差し込まれた状態で保持される。これにより、各ノズル2,3を取り囲むように整流筒20が設けられ、その整流筒20を取り囲むようにエアレジスタ21が設けられる。
【0025】
整流筒20の下部開口には、バッフル板22が設けられる。このバッフル板22は、整流筒20の下部開口を塞ぐように設けられる邪魔板であるが、図2および図3に示すように、各ノズルチップ6,7および点火装置8の下端部と対応した箇所に開口23が形成されている。
【0026】
整流筒20とエアレジスタ21との間の円筒状空間の下端部には、空気開口形成板24が設けられる(図2,図3)。本実施例では、円環状の板材からなる空気開口形成板24が設けられ、この空気開口形成板24には周方向等間隔に同一形状の複数(図示例では8個)の矩形状の開口25が放射状に形成されている。
【0027】
空気開口形成板24には、前記各開口25と対応した位置に、下方へ突出して空気ノズル26が設けられる。よって、整流筒20とエアレジスタ21との間の円筒状空間は、周方向等間隔に配置された複数の空気ノズル26の中空穴を介して、下方へ開口する。
【0028】
各空気ノズル26は、断面略矩形の筒状に形成されている。この角筒状の空気ノズル26は、バーナ1の径方向外側の側壁27が、下方へ行くに従って径方向内側へ傾斜して形成される一方、バーナ1の径方向内側の垂直な側壁28が、上下にスライド可能とされている。なお、空気ノズル26を構成する筒体の側壁の内、上下にスライド可能な側壁28を可動側壁、その他の側壁27,29,29を固定側壁ということにする(図2)。
【0029】
可動側壁28を上下にスライドさせる構成は特に問わないが、図示例の場合、整流筒20の下端部にはスライド筒30がはめ込まれており、このスライド筒30の下端部に周方向等間隔に可動側壁28の上部が固定されている。また、スライド筒30には、ネジ棒31が進退可能にねじ込まれており、このネジ棒31は上下方向に配置され、上端部のモータ32で回転可能とされる。従って、モータ32を正転または逆転させることで、ネジ棒31が正転または逆転され、それに伴いスライド筒30が上下動し、可動側壁28を上下動させることができる。詳細は後述するが、可動側壁28を上下動させることで、空気ノズル26の下部開口の大きさ、言い換えれば燃焼用空気の流路断面積を変更することができる。
【0030】
整流筒20およびエアレジスタ21の下方には、燃焼筒33が設けられる。燃焼筒33は、整流筒20やエアレジスタ21の周方向に配置された複数の空気ノズル26を取り囲む大きさの円筒状で、エアレジスタ21と同等の直径を有する短円筒状である。また、燃焼筒33は、整流筒20およびエアレジスタ21と同心に配置され、適宜の取付材(図示省略)によりエアレジスタ21の下端部に保持され、図示例では、各空気ノズル26の下端部が燃焼筒33の上端部より若干上方に配置される。
【0031】
バーナ1は、さらに、下方へのみ開口した略円筒状のウィンドボックス34を備える。ウィンドボックス34の下部開口付近に設けた円環状の取付板35に、エアレジスタ21の外周部に設けたフランジ36が保持される。これにより、ウィンドボックス34は、整流筒20の下部開口23、および空気ノズル26の中空穴を介してのみ、下方へ開口する。
【0032】
ウィンドボックス34の周側壁上部には、送風機(図示省略)からの空気路37が接続され、この空気路37にはダンパ38が設けられる。各ノズル2,3から燃料を噴霧して燃焼を図る際には、ダンパ38や送風機を制御して、燃焼量に応じた量の空気が燃焼用空気として燃焼室39内へ送り込まれる。
【0033】
送風機からの空気は、ウィンドボックス34内へ供給され、整流筒20およびエアレジスタ21の上部開口へ送り込まれる。そして、整流筒20へ送り込まれた空気は、整流筒20の内側を通りバッフル板22の開口23から吐出される。また、エアレジスタ21へ送り込まれた空気は、整流筒20とエアレジスタ21との間の円筒状空間を通り、下部の空気ノズル26から吐出される。
【0034】
このようなバーナ1は、ボイラの缶体40上部に設けられる。この缶体40は、典型的には、多数の水管41を円筒状に配列して構成される。そして、その円筒状の水管列の径方向中央上部に、バーナ1が下方へ向けて設けられる。バーナ1から吐出される燃料は、円筒状の水管列の内側で燃焼を図られる。つまり、円筒状の水管列の内側が、燃焼室39として機能する。
【0035】
本実施例のボイラは、まずは点火装置8を用いて着火用ノズル3からの噴霧燃料に点火し、その後、着火用ノズル3からの火炎をリターンフローノズル2からの噴霧燃料に移した後、着火用ノズル3からの燃料の噴霧を停止すればよい。そして、流量調整弁17の開度を調整して、リターンフローノズル2からの噴霧量を調整して、燃焼量が制御される。この燃焼量の制御は、周知のとおり、ボイラからの蒸気圧に基づき、蒸気の使用負荷を監視して、圧力センサ(圧力スイッチを含む)により行うことができる。この際、たとえば、高燃焼、低燃焼および停止の三位置で制御してもよいし、高燃焼、中燃焼、低燃焼および停止の四位置で制御してもよい。あるいは、燃焼量は比例制御されてもよい。
【0036】
図3から図5は、本実施例のバーナ1の下端部を拡大して示す概略縦断面図であり、図3は低負荷時、図4は中負荷時、図5は高負荷時を示している。四位置制御のボイラの場合、図3が低燃焼時、図4が中燃焼時、図5が高燃焼時といえる。
【0037】
図3に示すように、低負荷時(典型的には最小燃焼時)には、可動側壁28は最下部に配置されている。つまり、可動側壁28の下端部は、空気ノズル26の固定側壁27,29,29の下端部と対応した高さに配置される。この場合、空気ノズル26の開口部(流路断面積)は、Aで示される大きさとなる。
【0038】
図4に示すように、中負荷時には、可動側壁28は、空気ノズル26の上下方向中途部に配置される。つまり、可動側壁28の下端部は、空気ノズル26の固定側壁27,29,29の上下方向中途部に配置される。この場合、空気ノズル26の開口部(流路断面積)は、Bで示される大きさとなり、前記低負荷時よりも大きいが、後述する高負荷時よりも小さい。
【0039】
図5に示すように、高負荷時(典型的には最大燃焼時)には、可動側壁28は最上部に配置される。つまり、可動側壁28の下端部は、中負荷時よりもさらに上方に配置される。この場合、空気ノズル26の開口部(流路断面積)は、Cで示される大きさとなり、前記中負荷時よりも大きくなる。
【0040】
このようにして、燃焼負荷に応じて、可動側壁28を上下にスライドさせることで、燃焼用空気の流路断面積を変えることができる。これにより、燃焼用空気の流量の少ない低負荷時にも、燃焼用空気の流路断面積を絞って流速を確保することで、燃料と燃焼用空気との混合を図ることができる。よって、大きなターンダウン比や低空気比での燃焼も可能となる。
【0041】
本発明のバーナ1は、前記実施例の構成に限らず適宜変更可能である。たとえば、前記実施例では、リターンフローノズル2の他に着火用ノズル3を設けたが、リターンフローノズル2に直接に点火する構成とすれば、着火用ノズル3の設置を省略することもできる。
【0042】
また、前記実施例におけるリターンフローノズル2と着火用ノズル3の設置に代えて、燃料の噴霧の有無を切り替えるだけのノズルを複数本設置してもよい。たとえば、2本のノズルを設置して、低燃焼時には片方のノズルからだけ燃料を噴霧し、高燃焼時には両方のノズルから燃料を噴霧する。あるいは、低燃焼時には一方のノズルからだけ燃料を噴霧し、中燃焼時には他方のノズルからだけ燃料を噴霧し、高燃焼時には両方のノズルから燃料を噴霧する。いずれの場合も、燃焼負荷に応じて可動側壁28を上下にスライドさせて、燃焼用空気路の流路断面積を変え、燃焼用空気の流速を調整することができる。
【0043】
また、前記実施例において、空気ノズル26の形状および個数は適宜に変更可能である。空気ノズル26は、燃焼用空気の流路断面積が下方へ行くに従って小さくなるよう形成されると共に、側壁の一部が上下にスライド可能で、これにより開口部の大きさを変更できればよい。従って、空気ノズル26の断面形状は、下方へ行くに従って断面積が小さくなる筒状であれば、必ずしも角筒状に限らず適宜に変更可能である。さらに、可動側壁28の上下方向の可動手段も、前記実施例の構成に限らず、たとえばギアを用いて上下動させてもよい。
【符号の説明】
【0044】
1 バーナ
2 リターンフローノズル(燃料ノズル)
3 着火用ノズル(燃料ノズル)
4 (リターンフローノズルの)ノズルパイプ
5 (着火用ノズルの)ノズルパイプ
6 (リターンフローノズルの)ノズルチップ
7 (着火用ノズルの)ノズルチップ
20 整流筒
21 エアレジスタ
24 空気開口形成板
25 (空気開口形成板の)開口
26 空気ノズル
27 固定側壁(径方向外側の側壁)
28 可動側壁(径方向内側の側壁)
29 固定側壁

【特許請求の範囲】
【請求項1】
燃料を噴霧する燃料ノズルと、
この燃料ノズルの先端部を取り囲む位置に設けられ、燃焼用空気を噴出させる空気ノズルとを備え、
前記空気ノズルは、燃焼用空気の流路断面積が下方へ行くに従って小さくなるよう形成されると共に、側壁の一部が上下にスライド可能とされた
ことを特徴とするバーナ。
【請求項2】
ノズルパイプの先端部にノズルチップが設けられ、燃料を噴霧する前記燃料ノズルと、
この燃料ノズルを取り囲むように設けられる円筒状の整流筒と、
この整流筒を取り囲むように設けられる円筒状のエアレジスタと、
前記整流筒と前記エアレジスタとの間の円筒状空間の下部開口を閉塞するよう設けられる空気開口形成板と、
この空気開口形成板に周方向等間隔に下方へ突出して設けられ、下方へ行くに従って断面積が小さくなる筒状に形成され、前記空気開口形成板に形成された開口を介して燃焼用空気を下方へ噴出させる前記空気ノズルとを備え、
前記空気ノズルを構成する筒体の側壁の一部が上下にスライド可能とされた
ことを特徴とする請求項1に記載のバーナ。
【請求項3】
前記空気ノズルは、断面略矩形の筒状に形成され、
この筒状の空気ノズルは、前記バーナの径方向外側の側壁が、下方へ行くに従って径方向内側へ傾斜して形成される一方、前記バーナの径方向内側の側壁が、上下にスライド可能とされた
ことを特徴とする請求項2に記載のバーナ。
【請求項4】
前記上下にスライド可能な側壁は、前記バーナの最小燃焼時には最下部に配置されて燃焼用空気の流路断面積を絞る一方、前記バーナの燃焼量の増加に伴い上方へスライドされて燃焼用空気の流路断面積を拡大させる
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のバーナ。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate


【公開番号】特開2013−29265(P2013−29265A)
【公開日】平成25年2月7日(2013.2.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−166305(P2011−166305)
【出願日】平成23年7月29日(2011.7.29)
【出願人】(000175272)三浦工業株式会社 (1,055)
【Fターム(参考)】