説明

パチンコ遊技機

【課題】前扉の裏側に整流器を備えるパチンコ遊技機において、前扉の開放状態で球抜口を閉鎖位置に保持する構成を提供する。
【解決手段】球抜開閉片58を閉鎖位置と球抜位置とに位置変換する駆動装置と、前扉6の開閉を検知する開閉検知手段とを設け、開閉検知手段により検知した前扉6の閉鎖状態では、球抜操作部42の操作に従って、球抜開閉片61を球抜位置へ位置変換させるように駆動装置を駆動制御し、開閉検知手段により検知した前扉6の開放状態では、球抜開閉片61を閉鎖位置に保持するように駆動装置を停止制御するようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、発射球貯留皿にある遊技球を発射装置へ順次送出する整流器を前扉に配設したパチンコ遊技機に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的なパチンコ遊技機は、遊技島設備に固定される矩形状の外枠と、この外枠にヒンジ部材を介して開閉可能に枢設された本体枠とを備えている。この本体枠には、所定の入賞装置が配設された遊技盤と、該遊技盤に遊技球を発射する発射装置とが配設されている。また、本体枠の前面には、遊技盤と発射装置とを覆うようにして、前扉が開閉可能に枢支されている。前扉の前面側には、発射装置を覆う部分に、発射用の遊技球を貯留する発射球貯留皿が配設されている。
【0003】
前扉の裏側には、前扉の閉鎖状態で、発射球貯留皿から遊技球を発射装置の作動に合わせて一個ずつ間欠的に発射装置に送出する整流器が設けられている。この整流器には、その筐体内に、遊技球を発射位置へ順次送球する球送り部材が配設されており、この球送り部材側へ発射球貯留皿の遊技球を誘導する球誘導路が設けられている。また、整流器には、球送り部材の直上流部位で連通し、発射球貯留皿から流入した遊技球を機体前面側(例えば、本体枠の下部に設けられた余剰球貯留皿)へ排出する球抜口が形成されている。この球抜口は、整流器内に移動可能に配された球抜開閉片によって、通常は閉塞されており、球誘導路を流入して来た遊技球が球送り部材に誘導されるようになっている。この球抜開閉片は、前扉の前面側に設けられた球抜操作部の操作に従って、球抜口を開放する球抜位置に移動する。球抜口が開放すると、球誘導路を流入してきた遊技球を、球抜口を介して整流器外へ流出して機体前面側に排出するようになっている。このように、球抜開閉片は、球抜口を閉塞する閉鎖位置と開放する球抜位置とに位置変換されるものである。
【0004】
上記したように、前扉の裏側に配設した整流器により、発射球貯留皿から遊技球を誘導し、該遊技球を発射装置に送出すると共に、機体前面側へ排出するようにした構成のパチンコ遊技機は、良く知られている(例えば、特許文献1)。かかる構成は、前扉を開放した場合に、整流器が前扉の裏側に露出し、かつ発射装置が内枠の前面に露出することから、メンテナンスなどの作業を迅速かつ簡便に行えるという利点がある。
【特許文献1】特開2005−230581号公報([0052]参照)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述した従来のパチンコ遊技機にあって、例えば、本体枠の下部前面に余剰用の遊技球を貯留する余剰貯留皿が配設された構成の場合、前扉の閉鎖状態では、整流器の球抜口と余剰貯留皿とが連通しているため、球抜操作部の操作により、遊技球は整流器から球抜口を介して機体前面側の余剰貯留皿に排出される。ところが、メンテナンスなどを実施するために前扉を開放すると、該前扉の裏側に配設した整流器も同時に前方へ移動することとなるため、整流器の球抜口と余剰貯留皿とが連通しない状態となる。この状態で、球抜操作部が誤って操作されると、遊技球は前方に移動した整流器から機外に零れてホール床に散乱してしまうこととなっていた。
【0006】
本発明は、上記した問題点を解決するものであり、前扉の開放状態で球抜操作部を操作しても、前扉の裏側に配設された整流器から遊技球が機外に零れないようにしたパチンコ遊技機の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、入賞装置が配設された遊技盤と、該遊技盤へ遊技球を弾発する発射装置とを備える本体枠と、遊技盤と発射装置を前面から覆うように、本体枠に開閉可能に枢支された前扉と、前扉の前面に配設されて、発射装置へ送る遊技球を貯留する発射球貯留皿と、前扉の裏側に配設され、筐体内に、遊技球を発射位置へ一個づつ間欠的に供給する球送り部材と、発射球貯留皿の遊技球を球送り部材側へ誘導する球誘導路と、球送り部材の直上流位置で球誘導路と連通して発射球貯留皿から流入した遊技球を機体前面側へ排出する球抜口と、球抜口を閉塞する閉鎖位置と開放する球抜位置とに移動可能に配設された球抜開閉片とを具備する整流器と、前扉の前面側に配設され、球抜開閉片を定常位置である閉鎖位置から球抜位置に変換する球抜操作部とを備えたパチンコ遊技機において、球抜開閉片を閉鎖位置と球抜位置とに位置変換する駆動装置と、前扉の開閉を検知する開閉検知手段と、開閉検知手段により検知した前扉の閉鎖状態では、球抜操作部の操作に従って、球抜開閉片を球抜位置へ位置変換させるように駆動装置を制御すると共に、開閉検知手段により検知した前扉の開放状態では、球抜開閉片を閉鎖位置に保持するように駆動装置を制御する駆動制御手段とを備えた構成を特徴とするものである。
【0008】
かかる構成にあっては、駆動装置を駆動制御することにより球抜開閉片を閉鎖位置と球抜位置とに変換するものであり、開閉検知手段により前扉の開放状態と閉鎖状態を検知して、閉鎖状態にある場合には球抜開閉片を閉鎖位置から移動しないように制御したものである。これにより、前扉の閉鎖状態で、誤って球抜操作部を操作しても発射球貯留皿の遊技球がホール床に零れることがない。このように、かかる構成にあっても、上述したように、整流器を前扉の裏側に配設したものであり、前扉の開放状態で、整流器から遊技球が零れることを防ぐものである。
【0009】
ここで、整流器の前面/裏側、整流器の筐体背面、球抜開閉片の裏方は、上述したように、前扉の閉鎖状態における各方向を指す。
【0010】
上述した駆動装置としては、球抜開閉片を移動させるモータやソレノイドなどを用いることができ、その駆動制御手段として、前扉の閉鎖状態では、球抜操作部の操作に従って電気信号を駆動装置に発信すると共に、前扉の開放状態では、前記電気信号を発信しないようにしたり、駆動装置を駆動するための電源を切断する制御を行うようにすることができる。また、開閉検知手段として、前扉の開閉を検知するための検知センサや、前扉を本体枠に閉鎖しておくための係合手段の作動を検知するようにしたもの等を用いることができる。
【発明の効果】
【0011】
上述したように本発明は、前扉の裏側に整流器が配設された構成にあって、前扉の開閉を検知する開閉検知手段から得た信号に基づいて、前扉の閉鎖状態では、球抜操作部の操作に従って駆動装置を制御して球抜開閉片を球抜位置へ位置変換し、前扉の開放状態では、球抜開閉片を閉鎖位置で保持するように駆動装置を制御するようにしたパチンコ遊技機としたから、前扉を開放した状態で、誤って球抜操作部を操作してしまっても、発射球貯留皿の遊技球がホール床に零れて散乱することがなく、前扉を開放して実施するメンテナンスなどの作業の作業性を改善でき得る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
本発明と関係する参考実施形態を、以下の実施例に従って説明する。
本実施例のパチンコ遊技機1は、図1,2に示すように、遊技島設備に固定される木製の外枠2と、該外枠2の開口部分に取り付けられた遊技機本体3とから構成されている。
【0013】
遊技機本体3は、板状の本体枠5を備え、この本体枠5が上記外枠2にヒンジ部材4を介して枢着されている。この本体枠5の前面側には前扉6が開閉可能に配設されており、本体枠5の背面側には裏機構板7が配設されている。
【0014】
上記した本体枠5には、遊技盤9が配設されており、該遊技盤9の前面には、案内レール13が湾曲状に設けられている。そして、この案内レール13により区画された円形領域は、大入賞口や普通入賞口などを備えた各種入賞装置(図示省略)や遊技釘などが配設された遊技領域12となっている。
【0015】
また、本体枠5には、遊技盤9の直下に発射装置15が配設されている。この発射装置15は、図3のように、金属製の発射機構板16に、遊技球を打圧する発射鎚17や、打圧された遊技球を案内する発射レール18、発射鎚17を駆動する発射用ソレノイド19等を配設してなるものである。ここで発射装置15を詳述する。発射機構板16の前面には、発射レール18が所定角度で左上がりに固定され、該発射レール18の左上端が、その左上方に前記案内レール13の入口を臨むようになっている。発射レール18の右端部の上方には、ゴム製の発射球位置決め部材48が設けられており、これにより、発射レール18上の、遊技球の発射位置Pが位置規定されている。また、発射機構板16の右側背面には、ロータリーソレノイドからなる発射用ソレノイド19が固定される。この発射用ソレノイド19の回転軸杆は、発射機構板16を貫通して前面側に突出しており、該回転軸杆の先端に発射鎚17が固定される。この発射鎚17は、その打撃部を、前記発射位置Pを右側から臨むように配設されている。前記発射用ソレノイド19は、後述する裏機構板7に配設された発射制御基板(図示省略)に接続されており、該発射制御基板から入力した信号に従って、発射鎚17を発射位置Pにある遊技球を打圧する位置と、発射位置Pから右側に退避した位置とに往復駆動する。
【0016】
また、本体枠5の前面下部には、図1,2のように、下部パネル23が設けられており、この下部パネル23の前面中央に余剰の遊技球を貯留する余剰球貯留皿11が配設されている。この余剰球貯留皿11内には球放出口24が開口しており、該球放出口24から余剰球貯留皿11内に遊技球が放出される。また、余剰球貯留皿11の底部には遊技球排出用の球抜孔25が形成されており、余剰球貯留皿11の底部に設けられた球抜スライダ26を移動操作すると球抜孔25が開放し、余剰球貯留皿11の遊技球を下方へ排出可能となる。
【0017】
余剰球貯留皿11の右方には発射ハンドル28が突設される。発射ハンドル28の外周部には回動操作可能な発射レバー29が設けられており、発射ハンドル28の内部には、発射レバー29の回動角度を検知する回動角度検知センサが配設される。回動角度検知センサは、上記した発射装置15や後述する整流器50の作動を制御する発射制御基板(図示省略)に接続される。すなわち、発射レバー29の操作に従って回動角度検知センサから発射制御基板に信号が入力され、これに従って該発射制御基板は、上述した発射装置15の発射用ソレノイド19を駆動制御し、発射鎚17により発射位置Pにある遊技球が発射されるのである。
【0018】
また、上記した裏機構板7は、本体枠5の背面側に取り付けられており、その上部には、遊技島設備から供給される遊技球を貯留する球タンク30が設けられており、球タンク30の下方位置には、球タンク30の遊技球を払い出すための払出装置や球通路が配設される(図示省略)。さらに、裏機構板7には、遊技全般を制御する主制御基板や、上記した発射制御基板等の各種基板が夫々設けられている(図示省略)。
【0019】
一方、上記した前扉6は、その左側縁がヒンジ部材32によって本体枠5に枢着されている。ここで、前扉6は、上記した下部パネル23より上の領域をほぼ全体的に前面から覆うように設けられており、本体枠5に閉鎖された状態で、上記した遊技盤9及び発射装置15を前方から覆うこととなっている。
【0020】
この前扉6の中央には、透明板33を保持する略円形の遊技領域開口部34が形成されており、前扉6を閉鎖した状態で、該遊技領域開口部34を介して、上記した遊技盤9の遊技領域12を前方から視認可能となっている。
【0021】
また、前扉6の下部前面には、発射球貯留皿10が配設されており、該発射球貯留皿10内の左側位置に、発射球貯留皿10へ遊技球を供給するための球払出口36が開口している。発射球貯留皿10の右側内部には、遊技球を整列する整列部38が形成されており、該整列部38の右端には、遊技球を取り込む球取込口39が形成されている(図9参照)。そして、この発射球貯留皿10の内底面は、遊技球が整列部38を流下して球取込口39へ流入するように右方向へ下方傾斜している。また、発射球貯留皿10の右上縁部には、後述する球抜ボタン42が押圧操作可能に配設されている。
【0022】
前扉6の裏面側には、遊技領域開口部34の下方部位に補強用の裏パネル板40が固定される。そして、この裏パネル板40の背面に、上記した発射球貯留皿10の球取込口39を介して流入した遊技球を、発射装置15の発射位置Pに遊技球を一個ずつ間欠的に供給する整流器50が配設されている。また、この裏パネル板40の前面側には、上記した球抜ボタン42の操作に従って作動する球抜作動機構41が設けられている(図7参照)。
【0023】
上記した整流器50について説明する。
整流器50は、前扉6の閉鎖状態で、上記した発射装置15の前面側に位置するように、前扉6の裏パネル板40に取り付けられている(図9(A)参照)。この整流器50は、上記した発射球貯留皿10から遊技球を取り込み、上記したように、発射位置Pに順次供給すると共に、球抜ボタン42の操作により球抜作動機構41と連動して、遊技球を余剰球貯留皿11へ排出するものである。
【0024】
整流器50は、図5,6のように、遊技球を一個ずつ送り出す電動式の球送り機構を筐体51内に備えてなるものである。筐体51の前面上部には、上記した発射球貯留皿10の右端に形成された球取込口39と連通する取込流入口(図示省略)が形成されており、発射球貯留皿10の遊技球を、取込流入口から整流器50内に流入する。また、この筐体51内には、前扉6の閉鎖状態で、発射レール18の発射位置Pの直前方に位置するように、前後方向へ回動可能な球送り部材52が軸支されている。さらに、この球送り部材52の直上位置と前記取込流入口とを連通する球誘導路54が設けられている。
【0025】
ここで、球送り部材52は、その回動軸71と一体成形されており、該回動軸71を筐体51に形成された軸受け部72に挿通されて支持されている。さらに、球送り部材52には、片側面(図における左側面)から連係杆73が側方へ突出している。この連係杆73は、上下方向に移動可能に設けられた連係機構(図示省略)に係合しており、該連係機構が、筐体51内に配設されたソレノイド(図示省略)に連結されている。そして、このソレノイドは、上記した発射制御基板(図示省略)に接続されている。すなわち、ソレノイドが通電して駆動すると、連係機構が上下方向に往復移動し、この移動に伴って球送り部材52が間欠的に往復回動する。そして、この球送り部材52は、その上面を湾曲凹面74としており、該湾曲凹面74が上方を向く球受入状態(図6(A)参照)と、後方を向く送球状態(図6(B)参照)とに回動変換される。この送球状態で、湾曲凹面74上に受けた遊技球を後方へ送り出し、上記した発射レール18上の発射位置Pに供給できることとなる。
【0026】
球誘導路54は、上述したように、筐体51の前面上部に形成された取込流入口(図示省略)と、該取込流入口の下方に配設された球送り部材52とを連通するものである。すなわち、発射球貯留皿10から取込流入口を介して流入した遊技球が、その自重により一列状に順次球送り部材52の直上に流れていく。そして、この遊技球は、上記した球受入状態の球送り部材52の湾曲凹面74上に一旦収容される。次に、このタイミングで球送り部材52が上記した送球状態へ回動変換されることにより、湾曲凹面74上に受けた遊技球を後方へ送り出し、上記した発射レール18上の発射位置Pに供給する。このような遊技球を一個ずつ間欠的に発射位置Pへ供給する作動は、上述した発射装置15の発射鎚17の一往復駆動に連係して実行されるように発射制御基板により制御され、発射位置Pに順次供給される遊技球が発射鎚17により順次発射されることとなっている。
【0027】
尚、球送り部材52が送球状態にある場合の、その湾曲凹面74の位置が、遊技球を発射位置Pに送り出すための、整流器50の球送出口となる。
【0028】
上記した整流器50の筐体51には、その下部に、上記した球誘導路54内の遊技球を整流器50外に排出するための球排出口55が下向きに形成されている(図9(A)参照)。そして、筐体51内に、前記球排出口55と球誘導路54とを上下方向に連通する球排出路56が設けられている。ここで、球排出路56の上端は、球誘導路54の、球送り部材52の直上流位置に接続されている。この球排出路56の上端部が、本発明にかかる球抜口57である。
【0029】
さらに、筐体51内には、前記した球抜口57から球抜き部材52と反対方向(図中の右方向)に案内路69が形成されており、この案内路69内を左右方向に摺動可能とした球抜開閉片58が内蔵されている。球抜開閉片58は、案内路69に沿って移動し、球抜口57を閉鎖する閉鎖位置(図5(A)参照)と開放する球抜位置(図5(B)参照)とに位置変換する。この球抜開閉片58は、図示しない付勢バネによって、案内路69内で閉鎖位置に付勢されている。さらに、球抜開閉片58の前面には、摺動突部59が突成されていると共に、筐体51の前面には、案内路69に沿って左右方向に長い作動用長孔60が形成されており、前記摺動突部59が作動用長孔60から前方へ突出している(図8参照)。
【0030】
球抜開閉片58は、通常で閉鎖位置(図5(A)参照)にあり、上述した球抜ボタン42の操作によって、球抜位置(図5(B)参照)に位置変換されるものである。このように球抜開閉片58を作動させる球抜作動機構41が、前扉6に設けられている。この球抜作動機構41について説明する。
【0031】
球抜ボタン42は、球抜作動機構41を構成するものであって、図7のように、その下端を、前後方向のボタン軸42aにより軸支されており、押圧操作されると、ボタン軸42aを中心として傾動する。この押圧操作により、球抜ボタン42は、ほぼ上下方向に移動して、定常位置と押圧位置とに変換される。
【0032】
また、球抜ボタン42の直下には、縦長でほぼ逆三角形状の球抜クランク43が起立状に配設されている。なお、この球抜クランク43の上面と球抜ボタン42の下面とは接触している。また、球抜クランク43は、その上端であって前扉6の中央寄り部位を、前後方向のクランク支軸44により軸支されている。さらに、球抜クランク43の、前扉6の外側寄りの側部には、一端が前扉6の内側縁に係止されたクランクバネ45が接続されており、球抜クランク43は、該クランクバネ45の付勢力により外側方へ常時付勢されている。
【0033】
この球抜クランク43の下端には、縦長の連結軸用長孔43aが形成されている。この連結軸用長孔43aの裏方には、球抜スライダ46が左右方向に移動可能とするように配設されている。ここで球抜スライダ46は、平板状の基体46aと、該基体46aの、前扉6の外側寄りの前面部位に、前方へ突成された連結軸46bと、該基体46aの、前扉6の中央側の側部から、側方へ突成された連結アーム46cとを備えている。そして、球抜スライダ46の連結軸46bが、前記した球抜クランク43の連結軸用長孔43aに挿通されている。
【0034】
球抜スライダ46の連結アーム46cの側端面には、加圧凹部46dが形成されており、上述した整流器50から前方に突出した球抜開閉片58の摺動突部59と当接する(図8参照)。
【0035】
このような球抜作動機構41は、球抜ボタン42が定常位置にある場合、図7(A)のように、上記球抜クランク43がクランクバネ45の付勢力に従って通常の起立状態にあり、球抜スライダ46が図7中の左側寄り位置にある。この状態で、整流器50の球抜開閉片58は、図示しない付勢バネに従って閉鎖位置(図5(A)参照)にある。球抜ボタン42が押圧操作されると(押圧位置となると)、図7(B)のように、球抜ボタン42がボタン軸42aを中心として下方へ傾動し、球抜クランク43が、クランクバネ45の付勢力に抗して、クランク支軸44を中心として傾動する。これにより、球抜クランク43の下端が前扉6の中央方向へ変位し、該球抜クランク43の連結軸用長孔44aと球抜スライダ46の連結軸46bとの係合により、該球抜スライダ46が前扉6の中央方向へ移動する。この球抜スライダ46の移動に従って、その連結アーム46cの加圧凹部46dが球抜開閉片58の摺動突部59を前扉6の中央方向へ押し出す。これにより、球抜開閉片58が案内路69内で閉鎖位置(図5(A)参照)から球抜位置(図5(B)参照)に移動し、整流器50の球誘導路54に流入した遊技球を球抜口57から排出する(図9(A)参照)。
【0036】
上述した球抜ボタン42の押圧操作を解除すると、球抜クランク43はクランクバネ45の付勢力に従って通常の起立状態に戻り、これに伴って球抜スライダ46も左寄りの通常位置に戻る。これにより、球抜開閉片58が、図示しない付勢バネの付勢力に従って球抜位置から閉鎖位置に復帰する。このように、前扉6の前面に配設された球抜ボタン42を操作することにより、球抜開閉片58を閉鎖位置と球抜位置とに位置変換して、球抜口57を開閉することができる。
【0037】
尚、上記した球抜ボタン42により、本発明に係る球抜操作部が構成されている。
【0038】
一方、本体枠5の下部に設けられた下部パネル23には、図2,9のように、前扉6の閉鎖状態で、整流器50の球排出口55の直下となる位置に、上向きに排出連通口27が形成されている。この排出連通口27は、球放出口24の直上流に連通しており、排出連通口27から流入した遊技球を球放出口24を介して余剰球貯留皿11に放出するようになっている。すなわち、前扉6の閉鎖状態で、上述したように球抜ボタン42が操作されると、図9(A)のように、球抜開閉片58が球抜位置に位置変換されて球抜口57を開放し、遊技球が球誘導路54から球抜口57を介して球排出路56を流下して球排出口55から流出する。そして、この遊技球は、前記した排出連通口27を介して余剰球貯留皿11に流出する。
【0039】
次に、本発明と関係する要部について説明する。
上記した整流器50には、図4のように、その筐体51の背面に、案内路69に沿って左右方向に長い移動案内孔61が形成されている。また、球抜開閉片58の背面には、案内突部62が突成されており、該案内突部62が前記した移動案内孔61から裏方へ突出している。すなわち、この案内突部62は、球抜開閉片58が閉鎖位置(図5(A)参照)と球抜位置(図5(B)参照)との間を移動するに伴って、同様に移動する。
【0040】
筐体51の背面には、前記した移動案内孔61の上方位置に、断面く字形の球抜規制部材63が前後方向に回動可能となるように軸支されている。この球抜規制部材63は、その屈曲部位の左右両側面から規制軸部64が夫々突成されており、該規制軸部64が筐体51に軸支されている。尚、規制軸部64により、本発明の軸支部を成す。
【0041】
球抜規制部材63は、規制軸部64の下側となる規制部65と、上側となる受圧部66とを備えている。そして、規制部65は、受圧部66に比して重くなるように形成されており、通常状態で、球抜規制部材63は、図4(A)のように、規制部65が規制軸部64から垂下した状態となる(図9(B)参照)。この状態で、規制部65は、閉鎖位置にある球抜開閉片58の案内突部62の、直ぐ横に位置し、案内突部62が移動案内孔61に沿って移動する場合に、該案内突部62と当接してその移動を阻止する。これにより、球抜開閉片58が球抜位置へ位置変換できなくなっている。このように、規制部65が、自重により垂下した状態が、本発明にかかる球抜規制部材63の規制位置である。
【0042】
球抜規制部材63が、上記した規制位置にある場合には、その受圧部66が後方へ傾斜している。この受圧部66を後方から前方へ押し付けることにより、図4(B)のように、該受圧部66が、規制軸部64,64上で起立し、これに伴って、規制部65が後方へ傾斜する(図9(A)参照)。これにより、規制部65が、球抜開閉片58の案内突部62の移動を阻止できなくなるため、該球抜開閉片58を球抜位置へ移動可能となる。このように、規制部65が後方へ傾斜した状態が、本発明にかかる球抜規制部材63の開放位置である。
【0043】
また、本体枠5の発射装置15には、その発射機構板16に棒状の係合部材68が前方に突成されている(図3参照)。この係合部材68は、前扉6の閉鎖状態で、図4(B)のように、上記した整流器50に配設された球抜規制部材63を、その受圧部66と当接して前方へ押し付けて、開放位置に保持する。一方、前扉6を開放すると、係合部材68と受圧部66とが離間することとなるため、球抜規制部材63は、図4(A)のように、規制部65の自重により前方へ傾動して、規制位置となる。
【0044】
このように本実施例の構成にあっては、前扉6の閉鎖状態では、整流器50に設けられた球抜規制部材63が、本体枠5から突出する係合部材68により開放位置に保持されることから、球抜ボタン42を操作することによって、球抜開閉片58を閉鎖位置から球抜位置に位置変換して、発射球貯留皿10から球誘導路54内に流入した遊技球を球抜口57を介して余剰球貯留皿11に排出することができる(図9(A)参照)。一方、前扉6を開放すると、これに伴って球抜規制部材63が係合部材68から離間して規制位置となるから、球抜ボタン42を操作しても、球抜開閉片58が閉鎖位置(図5(A)参照)から移動できず、球誘導路54内の遊技球を排出することができない(図9(B)参照)。そのため、前扉6の開放状態で、誤って球抜ボタン42を操作しても、遊技球が整流器50の球排出口55から排出されることがない。
【0045】
尚ここで、さらに述べると、前扉6の開放状態では、整流器50が、下部パネル23の前方に離間していることから、球排出口55の下方にはホール空間が存在するのみである。この開放状態で、仮に、球抜開閉片58が球抜位置(図5(B)参照)となると、発射球貯留皿10から球誘導路54内に流入した遊技球は、球排出口55から下方へ排出されて、ホール床上に散乱することとなってしまう。ところが、上述した本実施例の構成では、前扉6の開放に伴って自動的に、球抜開閉片58の閉鎖位置からの移動が阻止されるため、球誘導路54内の遊技球がホール床上に散乱する事態が生じない。
【0046】
次に、上述した参考実施例と異なる構成について説明する。
【0047】
図10のように、整流器50の筐体51の背面に、鍬形の球抜規制部材80を上下方向へ回動可能とするように配設する。この球抜規制部材80は、横方向の係合杆部81と、該係合杆部81の一端から下方に延成された、前後方向に幅広板状の規制部82とから構成されており、係合杆部81の他端が、筐体51から裏方に突成された規制支軸83の裏端部に軸支されている。さらに、筐体51の背面には、球抜規制部材80の係合杆部81を支持するための支持突部84が突成されている。球抜規制部材80は、図10(A)のように、この支持突部84に係合杆部81が支持された状態で、閉鎖位置にある球抜開閉片58の案内突部62が移動する場合に、規制部82により該案内突部62の移動を阻止する。ここが、球抜規制部材80の規制位置であり、該球抜規制部材80は、規制部82の自重により、通常の状態で、規制位置となる。
【0048】
さらに、本体枠5の発射装置15には、図10(B)のように、その発射機構板16の前面に、三角板状の係合部材88が突成されている。この係合部材88は、前方先端から上方へ傾斜する斜縁部89を備えており、該斜縁部89が、前扉6の閉鎖状態で、上記した球抜規制部材80の係合杆部81の下辺に当接して、該球抜規制部材80を規制位置から上方へ傾動させる。すなわち、前扉6を開放した状態から閉鎖していくと、規制位置にある球抜規制部材80の係合杆部81の下辺に、係合部材88の斜縁部89と当接し、さらに閉め込むことにより、係合杆部81が斜縁部89に倣って上方へ傾動する。そして、前扉6の閉鎖状態で、球抜規制部材80は、その規制部82が筐体51の移動案内孔61の上方に位置して保持され、球抜開閉片58が球抜位置へ移動可能となる。この位置が、球抜規制部材80の開放位置である。尚、前扉6を開放すれば、係合部材88が球抜規制部材80と離間するため、該球抜規制部材80は、その自重により、自動的に下方へ傾動して規制位置となる。
【0049】
このような構成にあっても、上述した実施例と同様に、前扉6を開放した状態で、誤って球抜ボタン42を操作しても、整流器50の球抜口57は開放されず、遊技球がホール床上に散乱することがない。
【0050】
また、さらに別の構成として、図11のように、筐体51の背面に、逆L字形の球抜規制部材90を上下方向に移動可能に配設した構成とすることもできる。この球抜規制部材90は、上下方向の長杆状の規制部91と、該規制部91の上端から横方向に延成した係合杆部92とから構成されており、規制部91が上下方向の案内ガイド93により摺動可能に支持されている。この規制部91の上部には、側辺に係止突部94が突成されており、前扉6の開放状態で、該係止突部94が案内ガイド93の上端に支持されて、球抜規制部材90の下方移動を制限している。球抜規制部材90は、図11(A)のように、案内ガイド93の上端に支持された状態で、その規制部91により、閉鎖位置にある球抜開閉片58の案内突部62が移動する場合に、該案内突部62と当接してその移動を阻止できるようにしている。ここが、球抜規制部材90の規制位置であり、該球抜規制部材90は、通常の状態で、その自重により規制位置となる。
【0051】
この球抜規制部材90は、規制位置にある場合にも、その係合杆部92が筐体51の上方に位置する寸法形状となっている。そして、本体枠5の発射装置15の発射機構板16には、図11(B)のように、前方へ突出する係合突部98が設けられている。この係合突部98は、略三角形状を成し、その先端から上方へ傾斜する斜縁部99を備えており、該斜縁部99が、前扉6の閉鎖状態で、球抜規制部材90を、その係合杆部92下辺に当接して、上方へ移動させている。すなわち、前扉6を開放状態から閉鎖していくと、係合突部98の斜縁部99が、規制位置にある球抜規制部材90の係合杆部92の下辺に当接し、さらに閉め込むことにより、該係合杆部92が斜縁部99に倣って上方へ押されて、球抜規制部材90を上方移動させる。そして、前扉6の閉鎖状態で、球抜規制部材90は、その規制部91が移動案内孔61の上方に位置して保持され、球抜開閉片58が球抜位置へ移動可能となる。この位置が、球抜規制部材90の開放位置である。尚、前扉6を開放すれば、球抜規制部材90は、その自重により自動的に規制位置へ降動する。
【0052】
上述した各実施例にあっては、球抜規制部材63,80,90を、前扉6の開放状態で、その自重により各規制位置に位置させる構成であるが、その他の構成として、各球抜規制部材63,80,90を規制位置に付勢する付勢手段を備えた構成とすることもできる。例えば、板バネやコイルバネなどを付勢手段として配設することができる。また、球抜規制部材63,80,90に、重りを付けて、規制位置へ移動し易くする構成としても良い。
【0053】
次に本発明に係る実施例につき説明する。
上述した各構成と別構成として、球抜開閉片を駆動装置により閉鎖位置と球抜位置とに移動させるようにし、該駆動装置の駆動を制御することにより、前扉6の開放状態で、球抜開閉片を閉鎖位置から移動しないようにする構成とすることもできる。この構成にあっては、球抜ボタン42の押圧操作によりオン作動するスイッチが設けられ、このスイッチが発射制御基板に接続されている。ここで、上記した実施例の球抜作動機構41は、球抜ボタン42以外は配設されない。また、整流器50の前側には、通電を契機として駆動開始するソレノイドが配設されており、該ソレノイドの駆動軸が、球抜開閉片の摺動突部に係合している。このソレノイドは、発射制御基板に接続されており、所定の制御信号に基づいて通電し、その駆動軸を左右方向へ進退作動させる。ここで、ソレノイドが通電していない状態で、駆動軸は、球抜開閉片を閉鎖位置とする退避位置にあり、通電されることにより、駆動軸が進出作動して、球抜開閉片を球抜位置に移動させる。すなわち、発射制御基板は、前記した球抜ボタン42の押圧操作によりオン作動により入力した信号に基づいて、ソレノイドを通電する信号を出力して、駆動軸を進出作動させ、球抜開閉片を球抜位置に位置変換する。そして、球抜ボタン42の操作が解除されると、ソレノイドを通電する信号を停止して、駆動軸を退避位置に退避作動させ、球抜開閉片を閉鎖位置に位置変換する。
【0054】
そして、この構成には、前扉6に被検知部を配設し、本体枠5に、前扉6の閉鎖状態で、該被検知部と対向する位置に検知センサを配設している。この検知センサは、発射制御基板に接続されており、前扉6の閉鎖状態で被検知部を検知して、検知信号を発射制御基板に出力する。発射制御基板は、検知センサから検知信号を入力している状態では、上記した球抜ボタン42の操作に従ってソレノイドを通電する信号を出力する制御を実行する。一方、前扉6が開放されると、被検知部と検知センサとが離間するため、検知センサは被検知部を検知できず、検知信号を出力しない。この場合には、発射制御基板は球抜ボタン42の操作による信号を入力しても、ソレノイドを通電する信号を出力しない。これにより、前扉6の開放状態では、球抜ボタン42を誤って操作しても、遊技球が整流器50から零れてホール床上に散乱することがない。
【0055】
ここで、ソレノイドが本発明にかかる駆動装置であり、被検知部及び検知センサが本発明にかかる開閉検知手段であり、発射制御基板が本発明にかかる駆動制御手段である。尚、この構成では、筐体51の移動案内孔、球抜開閉片の案内突部、球抜規制部材、係合部材は配設されていない。これら構成以外は、上記した実施例と同じ構成であり、その説明を省略している。
【図面の簡単な説明】
【0056】
【図1】前扉6の閉鎖状態のパチンコ遊技機1の斜視図である。
【図2】前扉6の開放状態のパチンコ遊技機1の斜視図である。
【図3】発射装置15の斜視図である。
【図4】整流器50の、(A)球抜規制部材63を規制位置とした後方斜視図と、(B)球抜規制部材63を開放位置とした後方斜視図である。
【図5】整流器50の、(A)球抜開閉片58が閉鎖位置にある状態の部分断面図と、(B)球抜開閉片58が球抜位置にある状態の部分断面図である。
【図6】整流器50の、(A)球送り部材52が球受入状態にある時の図5F−F断面図と、(B)球送り部材52が球送り状態にある時の図5F−F断面図である。
【図7】球抜作動機構41の、(A)球抜ボタン42が定常位置にある状態の背面図と、(B)球抜ボタン42が押圧位置にある状態の背面図である。
【図8】球抜開閉片58と球抜スライダ26とを表す斜視図である。
【図9】(A)前扉6の閉鎖状態における、球抜口57が開放した状態の縦断面図と、(B)前扉6の開放状態における、球抜口57が閉鎖している状態の縦断面図である。
【図10】別構成の球抜規制部材80を、(A)規制位置とした後方斜視図と、(B)開放位置とした後方斜視図である。
【図11】別構成の球抜規制部材90を、(A)規制位置とした後方斜視図と、(B)開放位置とした後方斜視図である。
【符号の説明】
【0057】
1 パチンコ遊技機
5 本体枠
6 前扉
9 遊技盤
10 発射球貯留皿
15 発射装置
42 球抜ボタン(球抜操作部)
50 整流器
51 筐体
52 球送り部材
54 球誘導路
57 球抜口
58 球抜開閉片
61 移動案内孔
62 案内突部
63,80,90 球抜規制部材
65 規制部
66 受圧部
68,88,98 係合部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
入賞装置が配設された遊技盤と、該遊技盤へ遊技球を弾発する発射装置とを備える本体枠と、
遊技盤と発射装置を前面から覆うように、本体枠に開閉可能に枢支された前扉と、
前扉の前面に配設されて、発射装置へ送る遊技球を貯留する発射球貯留皿と、
前扉の裏側に配設され、筐体内に、遊技球を発射位置へ一個づつ間欠的に供給する球送り部材と、発射球貯留皿の遊技球を球送り部材側へ誘導する球誘導路と、球送り部材の直上流位置で球誘導路と連通して発射球貯留皿から流入した遊技球を機体前面側へ排出する球抜口と、球抜口を閉塞する閉鎖位置と開放する球抜位置とに移動可能に配設された球抜開閉片とを具備する整流器と、
前扉の前面側に配設され、球抜開閉片を定常位置である閉鎖位置から球抜位置に変換する球抜操作部と
を備えたパチンコ遊技機において、
球抜開閉片を閉鎖位置と球抜位置とに位置変換する駆動装置と、
前扉の開閉を検知する開閉検知手段と、
開閉検知手段により検知した前扉の閉鎖状態では、球抜操作部の操作に従って、球抜開閉片を球抜位置へ位置変換させるように駆動装置を制御すると共に、開閉検知手段により検知した前扉の開放状態では、球抜操作部の操作があっても、球抜開閉片を閉鎖位置に保持するように駆動装置を制御する駆動制御手段と
を備えていることを特徴とするパチンコ遊技機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2011−255228(P2011−255228A)
【公開日】平成23年12月22日(2011.12.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−212732(P2011−212732)
【出願日】平成23年9月28日(2011.9.28)
【分割の表示】特願2006−132232(P2006−132232)の分割
【原出願日】平成18年5月11日(2006.5.11)
【出願人】(591142909)マルホン工業株式会社 (524)
【Fターム(参考)】