説明

パック密閉方法及びその密閉装置

【課題】液体、気体、固体状の各種物体が投入されたパック8(様々な材質・大きさ・形状を有する袋)の開口部4を折り畳んだ後に、この折り畳まれた部分に密閉装置2を圧入式に嵌め付けてパック開口部の密閉を達成するパック密閉方法及びその密閉装置を提供する。
【解決手段】パック8の開口部4の箇所を棒体14の外面に巻き付けた後に、管体16が押しつけられて嵌め付けられる。棒体14は、パック8の外側または内側の面に接合固定されているか、または別体である。ジッパーパックである場合、ジッパーが棒体の役割を果たす。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液体、気体、固体状の各種物体をパックに入れた後にその開口部を密閉するパック密閉方法及びその密閉装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、各種の食品を保管または包装するにあたり、その食品と空気または酸素が触れないように密閉し真空状態に保管すると、食品の酸化及び腐敗が防止され、保存期間が遥格段に延び、かつ、食品固有の香りと新鮮度を長期間そのまま保つことができる。
【0003】
真空保管用密閉装置には、袋の開口部に雌雄ジッパーが付いており、開口部を簡便に密閉させるように構成されたジッパーパックがあるが、これは、外圧などにより密閉状態が崩れ易い他、製造が難しく、製造コストが上昇する欠点を有する。
【0004】
一方、両側に広げたり折り畳んだりすることが可能な折り畳み式の密閉装置は、開口部全体にかけての強固な密閉ができないだけでなく、使い勝ってが悪く、特に構造的に中央部分の密閉が弱いという問題点がある。
【0005】
また、ポリエチレン(P.E)フィルムまたはポリプロピレン(P.P)フィルムなどからなる一般のビニールパックは、安価でかつ製造し易いが、構造が弱く、組織が密でないため、ガスを含む臭い分子がビニールパックを透過しつつ嫌な臭いを発する問題点がある。
【0006】
また、内容物を投入するためにビニールパックの開口部を広げた場合、開口の形状が広げた状態のまま保たれないため、例えばスープ(soup)の汁や具が開口部付近のパック表面に付いたりパック外面に沿って流れたりし、クリーンでなかった。これは、一般のビニールパックやジッパー付きビニールパックとも開口部の開口状態を保たせない程度に軟らいか、あるいは、開口部の開口状態を保たせる手段が備えていないことに起因するところが大きい。
【特許文献1】実開昭61−62840
【特許文献2】特開平03−216127
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
したがって、本発明の目的は、液体、気体、固体状の各種物体が投入されたパック(様々な材質・大きさ・形状を有する袋)の開口部を折り畳んだ後に、この折り畳まれた部分に密閉装置を圧入式に嵌め付けてパック開口部の密閉を達成するパック密閉方法及びその密閉装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
また、本発明は、パック中間部分の内部面や外部面または内・外部面に棒体を接合するか一体型に形成した状態で、棒体を取り囲むようにパックを折り畳んだ後、この折り畳まれた部分に密閉装置の管体を圧入方式で嵌め付けてパック中間部分の密閉を達成する。
【0009】
また、本発明は、密閉装置の外周面にひもなどを通す輪部を1個または1個以上設け、内容物が収納されたパックの開口部を密閉させた状態で首にかけたり釘に掛けて携帯または保管できるようにする。
【0010】
また、本発明は、密閉装置の棒体先端部に折り曲げ部を形成してパックの結合を容易にし、棒体先端部に突出型ストッパーを形成して密閉状態のパックが外圧により密閉装置から取り外されるのを抑え、また、棒体の前部には半円形突部を形成してパックのより容易な挿入を誘導する。
【0011】
また、本発明は、パックに形成される棒体部が硬質のものであると、棒体外周面に凹部を狭い間隔で形成して容易に曲げられ、開口部が容易に広がるようにし、一方、開口部に雌雄構造のジッパーが付いたジッパーパックの場合には、結合されたジッパー部分を取り囲んだ後に、その外面に管体を嵌め付けて密閉し、さらに密閉装置の管体外周面に沿って凹部を狭い間隔で形成してフレキシブルな管体を提供する。
【0012】
本発明のパック密閉装置は、内部に位置する棒体と、該棒体を取り囲む管体とが結合または分離される構造であって、管体の長手方向には切欠部が形成され、棒体と管体との間にはパックの密閉部分が挟まれて押し止められる押止空間が形成される。さらに、この押止空間に投入されるパックは、棒体と管体との組み合わせによる作用によって圧着と密閉が達成され、棒体と管体とが接する大部分の領域が圧着面積となるので、強固な圧着と密閉が達成される。
【発明の効果】
【0013】
本発明は、別途の真空ポンプを使用せず、液体、気体、固体状態の物質をパックに入れた後、密閉装置で開口部を密閉及び真空包装することができ、老若男女誰でも簡便に使用することができ、構成が簡単であるため故障なしで確実な密閉または真空が実現される効果が得られる。
【0014】
また、本発明によれば、食品を簡便な方法で密閉及び真空保管することができ、この食品を調理したり食べるときには、密閉装置を横に押し付けて取り外す方法で密閉または真空を解除することができ、このような過程により数回使用することが可能になる。
【0015】
また、本発明は、構成が簡単であるために故障する恐れがなく、使用方法が簡易なので老若男女誰でも使用することができ、かつ、使用用途も広いため、極めて便利な生活を実現させてくれる極めて有用な発明である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
本発明を説明するに当たり、図面中、同じ構成要素には可能なかぎり同一の参照符号を付し、関連する公知構成や機能についての具体的な説明は、本発明の要旨を曖昧にするのを避けるために省略するものとする。以下、本発明の好ましい実施形態を、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0017】
本発明において、密閉または真空包装可能な対象物には、気体、液体、固体状の各種物質があるが、説明の便宜上、日常的に使用する食品を例に上げて説明するものとする。
【0018】
本発明のパック密閉装置2は、大きくは、内部に配置される棒体14と、棒体14外部に配置される管体16と、パック8を結合するように棒体14と管体16との間に沿って形成される押止空間18と、管体16の長手方向に形成される切欠部20とで構成される。
【0019】
ここで、管体14と棒体16との間に沿って押止空間18が形成されることから、管体14の内径と棒体16の外径は相異なってくる。すなわち、棒体14の外径は小さく、管体16の内径は相対的に大きくなる。
【0020】
そして、棒体14と管体16との間にパック8が組み付けられるのであるから、押止空間18と切欠部20が一側に開放されるか、または、両側に開放される棒状構造となり、棒体14及び管体16の先端部または押止空間18及び切欠部20の先端には、パック8の挿入を容易にすべく傾斜面と傾斜型誘導部が形成される。
【0021】
そして、棒体14の断面形状は、円形、半円形、楕円形、半楕円形、三角形及び四角形の他にも、菱形、梯形、五角形、六角形、八角形などの多角形やこれらを変形した形状も可能である。特定の形状に限定されず、結合が容易で、強固な密閉が達成される形状ならいずれも可能である。
【0022】
一方、図1〜図10に示す本発明のパック密閉装置2において、棒体14と管体16または押止空間18と切欠部20の後端は、熱融着、接着または雌雄結合などの方法で結合または固定されて塞がっている構造である。また、先端は、パック8の開口部を挟み込めるように開放された構造となっている。
【0023】
そして、パック8を密閉しようとする場合、図10に示すように、パック8の開口部4を棒体14の外面に巻き付けた後に、切欠部20を通して押止空間18に押し付けて入れる方式で組み付けるならば、図11〜図14に示すように、押止空間18に入っているパック8の開口部4は、棒体14と管体16とが協力してなす作用によって強固に密着及び密閉される。
【0024】
すなわち、押止空間18に結合された開口部4は、棒体14と管体16との間に接する大部分が圧着(または密着)されるので、圧着面積が拡張され、強固な密閉が達成される。
【0025】
ここで、管体16の後端部には棒体14が結合されるので、図2、図3及び図5に示すように、切欠部20は管体16の後端までは形成されない。したがって、管体16の後端部分には、切欠部20が省略された連結部32が形成され、これにより、管体16と棒体14が強固に結合されるようになる。
【0026】
棒体14は、全体的には同じ外径で形成されるが、パック8が最初に組み合される先端部には、先端に行くほどすぼまる誘導部14aが形成され、開口部4の初期挿入を容易にする。また、管体16の内部先端部には、先端に行くほど内径が緩やかに拡張される傾斜誘導部16aが形成され、同様にパック8の初期挿入を容易にする。そして、切欠部20の先端部にも、先端に行くほど拡開される傾斜面16bが対向形成され、同様にパック8の初期挿入を容易にする。
【0027】
ここで、棒体14は管体16よりもやや突出させてパック8の開口部4が容易に挿入されるようにする。すなわち、密閉のために、閉じて合わせられたパック8の開口部4でもって棒体14先端部の外周面を包み込んだ後に、密閉装置12の押止空間18と切欠部20とに挿通されて組み付けられるのが好ましい。
【0028】
押止空間18は、パック8の厚さに比べて2倍〜10倍の隙間に形成し、パック8の挿入がより容易になるようにする。また、切欠部20の溝が広すぎると、パック8の密閉をむしろ阻害することにつながるので、パック8が折り畳まれた状態で容易に出入可能な程度、つまり、押止空間18よりもやや広い程度であれば良く、パック8の厚さが薄い場合には、数重に巻き回して密閉しても良い。
【0029】
本発明において、管体16及び棒体14のうち、少なくとも管体16は、不透明材質で製造するよりは透明材質や半透明材質の強化合成樹脂材で製造し、パック8の結合状態または押止空間18に流入した異物の有無を目視できるようにすると好ましい。
【0030】
また、切欠部20の長さは、図1に示すように、パック8の全体幅Wまたは開口部4の幅よりも大きい長さに形成し、パック8の開口部4が完全密閉されるようにする。
【0031】
棒体14と管体16との結合構造は、様々なものが可能である。
【0032】
例えば、図3ないし図7に示すように、突起と結合穴による結合方式で強固な結合を達成すると良い。すなわち、棒体14の拡開部22中間に横溝24を切欠形成して、一対の拡開部22が上・下または左右から弾支されるようにし、拡開部22の外面中央に小型突起26をそれぞれ形成する。さらに、突起26の結合方向に湾曲面26aを形成して管体16の容易な結合を誘導し、管体16の後端部には、図5及び図7に示すように、後端に行くほど広がる拡開部30を形成し、突起26と対向する管体16部分には結合穴28を形成する。
【0033】
したがって、棒体14の先端部を、管体16の後端部に形成された拡開部28の通し穴16cから差し込み、突起26が結合穴30にはめ込まれると、図7に示すように、棒体14の突起26が結合穴30に結合され、棒体14と管体16との間には押止空間18が形成されることで、密閉装置12が完成する。
【0034】
一方、図8及び図9には、棒体14と管体16とを他の方法で結合させて密閉装置12を構成する例を示す。
【0035】
図8に示すように、棒体14と管体16とが結合されたときにこれらの間に押止空間18が形成されるように、棒体14の後端部に、相対的に外径の大きい管挿入部14dと、管体16よりも大きい外径を有する柄部14eとを形成し、管挿入部14dの外周面に管体16の後端を圧入して結合するか、接着剤を用いて接着するか、または熱融着して接合する等の方法で密閉装置12を構成しても良い。
【0036】
柄部14eは、挿入される管体16を止める他に、密閉装置12の使い勝ってを良くする機能を担うが、必要に応じて14eの外径を管体14dの外径と等しく形成するか、柄部14eに該当する部分を削除しても良い。
【0037】
図9は、管挿入部14dの外周面に凹溝14fを形成し、該凹溝14fに対応するように管体16の内周面にリング状の突起16dを形成した状態で、棒体14と管体16を圧入方式で結合すると、凹溝14fと突起16dが強固に係合することで、密閉装置12が完成される。
【0038】
凹溝14fと突起16dはそれぞれ、傾斜面と垂直部とから構成され、垂直部は棒体14と管体16の先端部の方向に位置するようにそれぞれ形成され、柄部14eの外径は管体16の外径よりも大きく形成することによって、棒体14と管体16との分離を防止する。
【0039】
図11は、棒体14の断面形状を円形、半円形、楕円形または半楕円形に形成し、パック8の開口部4が棒体14の外周面を取り囲むようにして、密閉される押止部面積がより大きくなるようにしたものであり、ここで、管体16の内部断面形状は円形が好ましいが、棒体14の形状に応じて円形、半円形、楕円形または半楕円形にしても良い。
【0040】
図12は、棒体14cの断面形状を三角形にし、一側の角部14c'が切欠部20に接するように構成することによって、より強固な密閉を達成可能にしたものである。ここで、管体16の断面形状は、棒体14cが挿入され得るように円形、半円形または三角形に形成すると良い。
【0041】
このように棒体断面を三角形にすると、角部(稜部)14c'の折り曲げ構造により、図11に示す円形構造に比べて、より強固な密閉が達成される。すなわち、図12に示すように切欠部20に挿入される角部14c'の作用により、パック8に圧力が加えられれば加えられるほど、パック8は引っ張られ、残りの角部14c'がより圧着されて、切欠部20と棒体14cの接触がより強くなる。したがって、食品3の発酵及び熟成により膨脹圧力や強い外圧が加えられてもパック8の密閉状態が崩れない。
【0042】
また、管体16と棒体14の一側が強固に結合されているため、内圧または外圧がパック8に働きパック8が膨脹しても、棒体14が回動して密閉状態が崩れることはない。
【0043】
また、パック8が結合される管体16の内周面と棒体14の外周面は、テトラフルオロエチレン等のフッ素樹脂(「テフロン」(登録商標))のように多少滑らかな材質で製造し、大きい摩擦なしにパック8の開口部4を容易に組み付けられるようにする。
【0044】
図13は、棒体14bの断面形状を四角形に形成し、一側の角部14b'が切欠部20に接するようにすることによって、より強固な密閉を達成したものである。ここで、管体16の内部断面は円形または四角形にすると良い。
【0045】
このように棒体断面を四角形にすると、角部14b'の折り曲げにより、図11の円形に比べてより強固な密閉が達成される。
【0046】
図15ないし図17は、密閉装置12を用いてパック8の開口部4を密閉した状態の斜視図及び正面図であり、その内容物は省略されている。
【0047】
図15は、一般家庭などで日常的に使用するようなパック8の例であり、収納室に内容物が存在していない状態を示す。このようなパック8でもって食品3を密閉包装できる。すなわち、使用者がパック8の開口部4を開口し、液体状態の食品3などをパック8中に入れた後に、密閉装置12を使って真空状態に密閉する。これにより、キムチのように内容物の殆どが固体成分(固形物)であるか、固体成分が含まれている場合、外部とのガス交換やガスの流出入がないように完全密閉して保管でき、したがって、内容物に固有の新鮮度、香り及び味を長期間維持することができる。
【0048】
また、図16は、工場などで食品3などの内容物をパックに入れ、密閉装置12で開口部4を密閉した状態にて生産・販売するための例を示し、図17は、工場や飲食店等で食品3などの内容物をパック8に入れ、熱融着や熱圧着などの方法で開口部を接合(接着)した状態にて生産・販売するための例を示す。したがって、図17では、接合された開口部4の部分に密閉装置12を結合した状態に生産・販売し、消費者は、使用時に、接合された開口部を切断または開封して望む量の食品3などを取り出すことになる。
【0049】
ここで、開口部の切断または開封により真空や密閉状態が崩れるが、付加(組み合わせで)提供される密閉装置12を用いて残りの食品を真空状態に密閉し保管することで再度使用することができるため、食品3を数回にかけて取り出し使用できる利点がある。
【0050】
本発明において、パック8は、組織が密な反面、熱融着し難いビニールフィルム(VS)と、組織は比較的密でないが、熱融着などの方法で接合可能なポリエチレン(P.E)フィルムまたはポリプロピレン(P.P)フィルムをラミネーティングなどの方法で重ね合わせてガスや臭い分子の移動を防止するように製造した真空包装用フィルムが好ましい。
【0051】
すなわち、真空圧力または食品3の発酵及び熟成により膨脹圧力が作用する点を考慮し、図18に示すように、前、後面のビニールフィルム81,82は2重または3重以上に接合するか層構造を有するようにする。この場合、外側は組織が密で、ガス分子の通流の少ないビニールフィルム(VS)とし、内側は衛生的(人体に無害)で、且つ熱融着が容易なポリエチレン(P.E)フィルムまたはポリプロピレンフィルム(P.P)などにして相互に接合するのが好ましい。すなわち、一般的な真空包装用ビニールが好適である。
【0052】
これは一例に過ぎず、パック8に収容される食品3の状態は、液体状態、固体状態、気体状態またはこれらの混合状態など様々であるので、これら食品3の状態に適応可能なフレキシブルな衛生的な合成樹脂材(ビニールまたはビニールフィルムなど)で製造し、真空による収縮圧力や膨脹圧力に十分耐えられる非常に強い合成樹脂材で製造することが好ましい。そして、食品3を収容し得る容積に鑑みて多様な形状と大きさにパック8を規格化することが好ましい。
【0053】
本発明において開口部4の形状保持とは、食品3を入れるために図1のように開口部4を広げる場合、形状保持手段10により開口部4が広がりながら開口された状態が保持され、逆に、開口された状態の開口部4両側を手に持って外側へと引っ張ると、広がっている開口が閉じ、この状態が形状保持手段10により殆ど保持される状態をいう。したがって、従来のように開口を確保するために開口部4を手で取る必要がない。
【0054】
形状保持手段10は、開口部4の付近に、開口部4に斜めに設置しても良いが、多数の図面に示すように、開口部4と平行に設置することが好ましい。もちろん、ビニールパックと一体成形することも可能である。
【0055】
形状保持手段10をビニールパックと一体成形する場合、パックの開口部付近をパックの厚さよりも2倍〜10倍厚い外向突出形状に形成するか、または、そのような外向突出部を別途形成すると良い。
【0056】
また、形状保持手段10は、図1及び図18のように外圧が作用し変形された形状が保持される軟質のワイヤー10aまたは板体10bで構成され、パック8の外面に接合される別途の合成樹脂外皮83,84でワイヤー10aまたは板体10bを包んで保護するか、保護及び補強することができる。
【0057】
前記ワイヤー10a及び板体10bは、軟質の金属ワイヤー及び金属板体もしくは合成樹脂系列のワイヤー及び板体で構成する。外圧により確保された開口形状が保持されれば良く、その大きさは、開口形状が保持されるようにパック8の大きさまたは開口部4の長さによって異なってくる。
【0058】
一方、ワイヤー10a及び板体10bの一部または全体を金属または導電体で構成すると、電子レンジには使用不可能である。すなわち、電子レンジの誘電加熱によりワイヤー10a及び板体10bが加熱されながらパック8が溶融、融解または燃焼する問題がある。
【0059】
したがって、電子レンジに使用するパックは、誘電加熱による影響を受けない合成樹脂などの材質でワイヤー10a及び板体10bを構成することが好ましい。
【0060】
このような形状保持手段10は次ぎのようにして構成する。(1)図18の(A)及び(D)に示すように、パック8の前面ビニールフィルム81と後面ビニールフィルム82の外面にワイヤー10a及びアルミニウム薄板(フォイル)または板体10bをそれぞれ、外皮83と接着剤で接合し固定するか、あるいは、熱融着や熱圧着などの方法で一体化させて構成する。
【0061】
(2)図18の(B)に示すように、フィルム間にワイヤー10aまたはアルミニウム薄板(フォイル)若しくは板体10bが挟まれた外皮84を、パック8の前面ビニールフィルム81と後面ビニールフィルム82の外面にそれぞれ接着剤で接合し固定するか、あるいは、熱融着や熱圧着などの方法で接合し一体化させて構成する。
【0062】
(3)図18の(C)に示すように、板体10bをパック8の前面ビニールフィルム81と後面ビニールフィルム82の外面にそれぞれ接着剤で接合し固定するか、あるいは、熱融着や熱圧着などの方法で一体化させて構成する。
【0063】
そして、開口部4を密閉する密閉装置12は、パック8の前面ビニールフィルム81と後面ビニールフィルム82を密着させ、強固な気密状態または水密状態が保持されるようにする。
【0064】
なお、密閉装置12はパック8に容易に着脱されるように構成することによって、パックの密閉または真空状態及び密閉状態の解除がより簡易になる他に、パック8の再使用及び反復使用を可能にする。
【0065】
本発明で板体10bが合成樹脂材質からなる場合、例えば、下敷程度の弾性及び圧さを有する板材を接合させることによって開口部4の形状保持を達成する。
【0066】
この場合、パック8の容積(容量)や開口部4の長さに基づいて板体10bの弾性や厚さ、幅及び軟性を適切に調節し、最適の開口形状が保持されるようにする。もちろん、ワイヤー10aの場合も同様である。
【0067】
そして、形状保持手段10をビニールパックと一体成形する場合、パックの開口部の部分をパック厚さよりも2倍〜10倍増加した外向突出状にするか、あるいは、その外向突出部にすると良い。
【0068】
図19ないし図27は、本発明の密閉装置2の棒体14先端部に折り曲げ部14kを形成してパック8の組み付け(結合)をより容易にしたものである。特には、図25に示すように、パック8の中途に接合部23が形成されている場合、密閉装置2をパックに結合するために接合部23が棒体14に接触すると、棒体14が直線型であるならば、棒体14の先端部がパック8と接合部23との間に進入しながら棒体14の先端が突っかかることがある。ところが、本発明では、折り曲げ部14kと、該折り曲げ部14kの先端に水平部14hを延設し、水平部14hの先端には湾曲型または半円形の突部15を形成し、パック8を結合する際に接合部23の突っかかりや抵抗が防止されるので、パック8の容易な密閉が達成される。
【0069】
また、水平部14hの先端に形成された湾曲型または半円形の突部15は、パック8のより容易な密閉を誘導するだけでなく、使用者や周辺にいる人または物が損傷されるのを防止する機能を遂行する。
【0070】
一方、移動による揺れや意図的または非意図的な外力により密閉装置2とパック8が分離されることがある。これを防止するために、図23に示すように、管体16をやや外れた棒体14の上部面にストッパー13を形成し、ストッパー13によって密閉状態のパック8が係止されるようにする。
【0071】
このストッパー13は、押止空間18の側には垂直面13aを形成してパック8の分離を抑え、その反対側には傾斜面13bを形成してパック8の挿入をより容易にする。
【0072】
また、図23に示すように、ストッパー13の上昇ラインP1は押止空間18の上部ラインP2よりもやや高く位置するように形成することによって、パック8が充分に係止されるようにする。
【0073】
一方、パック8を分離したい場合には、図24に示すように、棒体14の先端部を矢印方向に押し付けてストッパー13の上昇ラインP1を押止空間18の上部ラインP2よりも下部に位置させパック8の止め状態を解除した状態で、簡易に密閉装置とパック8とを分離する。
【0074】
なお、図20に示すように、管体16の上部外面にひも7などを通し固定させる輪部9を1個またはそれ以上形成することによって、図26及び図27のように、水分やホコリ等に弱く、紛失の恐れがある携帯電話11などの電子製品、現金または貴重品11aなどをパック8に入れた後、本発明の密閉装置2で開口部4を密閉し、続いて輪部9に固定させたひも7を首にかけたり釘に掛けて携帯または保管することができ、さらに、海水浴場などで携帯電話11などの電子製品、現金または貴重品11aの浸水、紛失または損傷を防止することが可能になる。
【0075】
また、図20に示すように、管体16の中央部分に取っ手31を取り付け、密閉させたパックを手で持って移動できるように構成しても良い。もちろん、輪部9と取っ手31を同時に形成しても良く、着脱可能に構成しても良い。
【0076】
また、管体16部分に輪部9がない場合、図27に示すように、ひも7などを通してある別途のクリップ7aなどで管体16の中心部分を挟んで使用することができ、その作用効果は、図26と同様である。
【0077】
図28ないし図30は、密閉装置2の棒体14と管体16を分離型に使用できる例を示すもので、管体16の後端は、図28のように開放された構造にしたり、図29のように後端が設けられた板体18aにより塞がった構造にすることができる。図29のように板体18aが設けられていると、パック8を密閉させるとき、棒体14が管体16の後端に過度に突き出る現象を防止することができる。
【0078】
また、上述したように、図30のように管体16の上部面に輪部9を形成しこの輪部9にひも7などを固定させて携帯電話11などの電子製品、現金または貴重品11aを携帯及び保管できるようにする。
【0079】
そして、図31及び図32は、棒体14を一体型、接合型または融着型としてパック8に固定させて使用する例を示す。すなわち、内容物が入っているパック8の開口部4の一側外面に開口部4と同じ長さの棒体14と、押止空間18と切欠部20が形成された管体16とを結合させるものの、棒体14は強固に接合して固定するか、一体型に形成し、管体16は、パック8から分離可能に結合させたものであって、開口部4を開封してパック8から必要な量の内容物を取り出した後、図32のように開口部4に一体型または接合されている棒体14をパック8で取り巻いた後、その外面に管体16を結合することで、パック8の密閉が達成される。このような動作を反復遂行することができ、よって、内容物を必要な量だけ分けて使用することが可能になる。
【0080】
棒体14は、図33に示すように、パック8の一側面またはパック8の両側面に形成される。さらに、棒体14をパック8の一側面や両側面に形成するとき、高さを異ならせて数本設けたり、両側に向かい合うようにまたはジグザグ位置に設けて内容物の高さにしたがって密閉高さを異ならせることもできる。
【0081】
本発明において、パックの開口部4の厚さが薄い場合、図34のように2〜4重に折り畳んで強固な密閉を達成することができる。
【0082】
棒体14は、通常、開口部4と平行に固定されるが、場合によっては図35のように内容物の使い勝手のよさのために密封した開口部4一側の隅部25の部分に斜めに接合されることもある。
【0083】
すなわち、棒体14を密封されたパック8の開口部4一側に斜めに強固に接合し、管体16を着脱自在に構成することによって、パック8の密閉を達成することができる。
【0084】
また、図36に示すように、パック8の隅部25の部分で棒体14を取り巻いた後、その外面に管体16を嵌め付けることで、図37のようにパック8の密閉が達成される。この場合、開口部4がパック8の隅部25部分に形成されるため、内容物の取り出しがより簡便となり、また、反復密閉も可能である。
【0085】
本発明においてパック8の表面に接合される棒体14の断面形状は、円形、半円形、三角形、四角形、多角形、止め構造を有する楕円形やこれらの変形形状など様々であり、パック8の表面に接合及び融着される構成であるので、開口部4または角部25の部分に接する面は、接触面積の広い平面形が好ましい。
【0086】
本発明においてパック8の容易な開口のために、棒体14と管体16の材質は、軟質のものが好ましいが、パック8の大きさや容積が大きい場合には、硬質のものにしなければならない。
【0087】
この場合、開口部4に一体化または接合される棒体14を硬質のものにするが、図38ないし図41に示すように、棒体14に凹溝27を所定間隔で形成することによって、図39及び図41のように曲げ易くし、パックの開口部4を容易に開放できるようにすることが好ましく、該凹溝27の間隔は、棒体14の大きさや長さによって適宜調節される。
【0088】
また、図42のように本発明の密閉装置2の管体14の外周面に沿って凹溝29を狭い間隔で形成してフレキシブルな管体を提供しても良い。
【0089】
一方、図43のようにパック8の開口部4に雌雄構造のジッパー21が設けられたジッパーパック8kでは、ジッパー21を結合した状態でジッパー21の部分が取り囲まれるように折り畳んだ後に、この外面に管体16を嵌め付けて密閉させる。
【0090】
図44は、パック8の内部表面に棒体14を固定させた、本発明のさらに他の実施形態の正面図及びその断面図であり、棒体14を取り囲むようにパック8を折り畳んだ後に、管体16を結合させてパック8の密閉を達成する例を示す。
【0091】
例えば、棒体14の全体断面形状が三角形である場合、パック8を製造するに当たって三角形状の棒体14の両側端部がパック8の接合部8aに一体型に接合されるように構成し、棒体14の平面部14gがパック8の内部面に接合されるように構成することによって、パック8の密閉状態が崩れないようにすることが好ましい。
【0092】
図44において、棒体14の断面形状によってパック8の接合部8aが突出しすぎるだけでなく、不安定な接合により接合が破壊されることがあるので、図45ないし図48に示すように、棒体14mの中間部分は三角形状などを維持するものの、パック8の接合部8aに接合される棒体14mの両側端部は、その厚さが減少した平面部14nでそれぞれ形成する。
【0093】
これにより、厚さが減少した平面部14nをパック8の接合部8aに強固に接合させることができる。この平面部14nは棒体14の一側に偏るよりは中央付近に位置するようにすることがより好ましい。
【0094】
図49及び図50は、パック8中に食品3などの内容物を入れた後に、密閉または真空状態にする過程を示す一例である。
【0095】
例えば、汁及び具が含まれた液体状態の食品3をパック中に入れる場合、手で開口部4を広げると開口部が拡開され、拡開された開口部は形状保持手段10により開口が確保される。
【0096】
この状態で適当量の食品3を、確保された開口からパック8中に入れた後に開口部4を折り畳み、折り畳んだ部位に密閉装置12を結合させるものの、図50のように開口部4が完全密閉されないように結合させた後に、図49のように前面ビニールフィルム81と後面ビニールフィルム82をそれぞれ両手H1,H2に取って矢印方向に加圧すると、パック8が縮まりながら食品3が上昇し、同時に食品3上部の空気Oも上昇する。
【0097】
このとき、両手H1,H2でパックを加圧し続けて内部空気Oを全量排出させた後に、密閉装置12を最後まで押し付けて開口部4を完全結合させることで、パック8の強固な密閉が達成される。
【0098】
ここで、空気Oの完全除去が困難な場合、食品3が外部に少し流出する時まで両手H1,H2で加圧した状態で密閉装置12を押し付けて開口部4が完全密閉されるように結合すると、パック8の密閉が達成される。
【0099】
したがって、パック8の内部は、空気が完全に除去された真空状態に保持されるので、食品3の酸化及び腐敗が防止され、また、食品3固有の味、新鮮度及び香りがそのまま保存されるため、長期保管可能になる。
【0100】
一般に、水道水などの水には多量のガス(酸素ガス等)が溶けているが、食品の調理過程中に気化及び脱泡される。したがって、調理された食品は、肉眼で確認可能な空気を除去するだけでも真空状態に近づくことになる。
【0101】
本発明のパック8を使用すると、組織が密なビニールフィルム(VS)によりガスや臭い分子の移動が防止されるので、食品固有の味、香り及び新鮮度を長く保つことができ、また、食品3が接触する内部フィルムはポリエチレン(P.E)フィルムまたはポリプロピレン(P.P)フィルムからなるので、衛生的である。
【0102】
例えば、パック8に、嫌な臭いがする食品、例えば魚、肉類またはキムチなどを入れてから開口部を密閉させ、冷蔵庫などに保管しても、臭い分子の流入や流出が防止されるので、内容物固有の臭いが冷蔵庫に染みることはない。
【0103】
一方、一般ビニールパック中で食品を数カ月間冷凍保管すると、冷蔵庫の臭いが食品に染みることになる。しかしながら、本発明のパック8を使用すると、冷蔵庫の臭いがパック8内に流入されず、魚、肉類またはキムチなど食品固有の味、新鮮度及び香りをそのまま長期保存することが可能になる。
【0104】
また、一度使用した本発明のパック8と密閉装置12は洗浄して再使用することができるため、資源のリサイクル側面でも非常に好ましい。
【0105】
また、酷く腐敗して悪臭がする食品ゴミを入れ、密閉させた状態で、ゴミを回収する時まで暫く保管する用途にも使用可能である。
【0106】
特に、キムチなどの食品を保管していたパック8は、一度使って捨てるのではなく、上述のように食品ゴミなどを密閉状態にして保管すると、悪臭が完全遮断されるので、食品ゴミなどを毎日捨てる必要がなく、夏の食品ゴミ処理も楽になる。
【0107】
また、だしや各種スープなどの液体状態の食品を大量に作り、本発明のパック8に入れて密閉させた状態で冷凍室あるいは冷蔵室に保管しておき、必要な時に、必要な分だけ使用することもできる。
【0108】
さらに、大量に作った食品を1回分ずつ密閉包装し、冷凍室で冷凍保管しておくと、長期にわたって必要な時に1個ずつ取り出して解凍し使用することができる。
【0109】
また、冷凍室に保管しておいた多量のパックを適正分量ずつ冷蔵庫に移して保管しながら食べることもできる。
【0110】
特に、ご飯は、まず器に盛った後、本発明のパック8中に保管すると、ご飯の味がより長く保持される。さらに、食品が盛られた鍋や食品保管容器をそのまま本発明の密閉パック8に入れて保管すると、臭いが遮断されるので食品固有の味、香り及び新鮮度が長く保たれる。
【0111】
また、遠足や野遊会などにおいても、別途の調理容器を使用せず、半調理または調理済みの食品を本発明のパック8で密閉包装して持っていくと、食品を調理するための準備過程が省かれるので便利である。
【0112】
この場合、食品3の臭いが拡散されないので、車両の室内汚染が防止される。そして、スープや鍋のような各種食品を、調理準備過程無しで直ぐに煮たり暖めたりして食べるだけで済むので、非常に便利である。
【0113】
また、密閉装置12により極めて強力に密閉されるので、密閉部におけるガスの流入及び流出が防止される。すなわち、発酵食品の場合、発酵ガスによりパック8が膨脹するが、非常に丈夫なビニールフィルム(VS)で構成されるので、過度な膨脹にも十分に耐えられる密閉破壊防止効果がある。すなわち、実験から、発酵ガスが前、後面ビニールフィルム81,82または密閉部を介して流出されたり爆発したりする現象が起こらないことが確認された。
【0114】
また、ビニールフィルム(VS)の表面はやや滑らかであり、同様にやや滑らかに加工される密閉装置12との結合がより容易になる。
【0115】
また、食品3を入れるために開口部4を広げる場合、形状保持手段10により開口が確保されるので、食品3の投入がより容易となり、かつ、食品3が開口部4の表面に付いたり誤って開口部4外側に流れる現象が防止され、パック8がきれいな状態に維持される。
【0116】
なお、食品3を投入するとき、パック8の中間部分が変形されたり畳まれたりする程度が従来に比べて遥かに減少し、使用においてより便利で時間が短縮される長所がある。
【0117】
また、真空包装された食品3の一部だけを使用しようとする場合には、図51に示すように、密閉装置12を引き付けて開口部4を少し開放した状態で、パック8を傾けて適当量の食品5を取り出した後に、先に述べたように、両手で前面ビニールフィルム81と後面ビニールフィルム82を加圧してパック中の空気5を完全に排出させてから密閉装置12を最後まで押し付けて開口部4を密閉することで、真空包装が完了する。
【0118】
以上説明した実施形態及び図面によって本発明が限定されるのではなく、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲内で各種の置換、変形及び変更が可能であり、これは、本発明の属する技術分野で通常の知識を持つ者にとって明らかである。
【図面の簡単な説明】
【0119】
【図1】本発明一実施形態による密閉装置及びパックの斜視図。
【図2】本発明一実施形態による密閉装置の外観斜視図。
【図3】本発明一実施形態による密閉装置の管体部の斜視図。
【図4】本発明一実施形態による密閉装置の棒体部の斜視図。
【図5】本発明一実施形態による密閉装置の管体部の正面図及び部分断面図。
【図6】本発明一実施形態の密閉装置の棒体部の正面図及び側面図。
【図7】本発明一実施形態による密閉装置の断面図。
【図8】本発明の他の実施形態による密閉装置の断面図(1)。
【図9】本発明の他の実施形態による密閉装置の断面図(2)。
【図10】本発明一実施形態による密閉装置でパックを密閉する状態断面図。
【図11】本発明の一実施形態による密閉装置の使用状態断面図(1)。
【図12】本発明の一実施形態による密閉装置の使用状態断面図(2)。
【図13】本発明の一実施形態による密閉装置の使用状態断面図(3)。
【図14】本発明の一実施形態による密閉装置の使用状態断面図(4)。
【図15】本発明の他の実施形態による密閉装置の使用状態斜視図。
【図16】本発明のさらに他の実施形態による使用状態正面図(1)。
【図17】本発明のさらに他の実施形態による使用状態正面図(2)。
【図18】本発明の形状保持手段の様々な例を示す断面図。
【図19】本発明の他の実施形態による密閉装置の底面斜視図。
【図20】本発明の他の実施形態による密閉装置の正面図。
【図21】図20のA−A'線断面図。
【図22】図19の先端部断面図。
【図23】図22の変形例を示す断面図。
【図24】図23の参考断面図。
【図25】図19の使用状態斜視図。
【図26】図19の変形例を示す斜視図(1)。
【図27】図19の変形例を示す斜視図(2)。
【図28】本発明の他の実施形態による密閉装置の分解断面図。
【図29】本発明のさらに他の実施形態による密閉装置の分解断面図。
【図30】本発明の他の実施形態による密閉装置の断面図。
【図31】図28の適用例を示す斜視図。
【図32】図31の使用状態斜視図。
【図33】本発明において様々な位置に棒体部が設置された状態のパック側面図。
【図34】本発明において開口部を多重に折り畳んで密閉した状態の断面図。
【図35】本発明においてパックの隅部に棒体を結合した状態の正面図。
【図36】図35においてパック隅部で棒体を包んだ状態の正面図。
【図37】図35の密閉状態を示す断面図。
【図38】本発明においてパック外面に凹溝が形成された棒体を接合した斜視図。
【図39】図38の部分拡大断面図。
【図40】本発明において凹溝が形成された棒体の拡大断面図。
【図41】図40において棒体を曲げた状態の斜視図。
【図42】本発明の管体の変形例を示す底面図。
【図43】本発明においてジッパーパックと管体を用いた密閉状態過程図。
【図44】本発明においてパック内部に管体を設置した状態の正面図及び断面図。
【図45】図44の変形例を示す正面図。
【図46】図44の他の変形例を示す側面図。
【図47】図44の管体部の斜視図。
【図48】図44の管体部の断面図。
【図49】本発明においてパック中の空気を除去する状態を示す断面図。
【図50】本発明においてパック中の空気を除去する状態を示す斜視図。
【図51】本発明においてパックの内容物が排出される状態を示す正面図。
【符号の説明】
【0120】
2 密閉装置 4 開口部 8 パック 10 形状保持手段
12 密閉装置 13 ストッパー 14 棒体 16 管体
18 押止空間 20 切欠部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
パックを密閉する方法において、
パックの外部側面に棒体を接合固定し、前記棒体を取り囲むようにパックの一部を折り畳んだ後に、その外面に管体を、該管体の切欠部にパックを通すようにして嵌め付けてパックが密閉されるようにすることを特徴とするパック密閉方法。
【請求項2】
パックを密閉する方法において、
パックの内部側面に棒体を接合固定し、前記棒体を取り囲むようにパックの一部を折り畳んだ後に、その外面に管体を、該管体の切欠部にパックを通すようにして嵌め付けてパックが密閉されるようにすることを特徴とするパック密閉方法。
【請求項3】
開口部内部に形成された雌雄ジッパーでジッパーパックを密閉させる方法において、
前記雌雄ジッパーを結合した後に、結合されたジッパー部分を折り畳み、その外面に管体を、該管体の切欠部にパックを通すようにして嵌め付けて前記ジッパーパックが密閉されるようにすることを特徴とするパック密閉方法。
【請求項4】
棒体外部に位置する管体と、パックが結合されるように前記棒体と管体との間に沿って形成される押止空間と、管体の長手方向に形成される切欠部と、棒体と管体の先端部に形成される傾斜誘導部と、から構成されたパック密閉装置において、
棒体(14)の断面形状は三角形であり、管体(16)の断面形状は円形であり、棒体(14)先端部に切欠部(20)の側へと折り曲げられた折り曲げ部(14k)が形成され、折り曲げ部(14k)の先端に水平部(14h)が延設され、水平部(14h)の先端に半円形の突部15が形成されたパック密閉装置。
【請求項5】
管体(16)の外周面に輪部(9)が設けられたことを特徴とする請求項4に記載のパック密閉装置。
【請求項6】
棒体(14)の先端部に、垂直面(13a)と傾斜面(13b)とを有する突出型ストッパー(13)が設けられたことを特徴とする請求項4または5に記載のパック密閉装置。
【請求項7】
硬質棒体部分に凹溝(27)が狭い間隔で形成されたことを特徴とする請求項4または5に記載のパック密閉装置。
【請求項8】
棒体は、密閉対象のパックの外部面に接合固定され、管体は、前記棒体に着脱可能に構成されたことを特徴とする請求項4または5に記載のパック密閉装置。
【請求項9】
棒体は、密閉対象パックの内部面に接合固定され、管体は、前記棒体に着脱可能に構成されたことを特徴とする請求項4または5に記載のパック密閉装置。
【請求項10】
棒体の断面形状は円形、半円形、楕円形、四角形、菱形、梯形、多角形の中でいずれか一つであることを特徴とする請求項4または5に記載のパック密閉装置。
【請求項11】
棒体は、密閉対象パックの内部面に接合固定され、管体は前記棒体に着脱可能に構成され、棒体の両側端部に厚さが減少した平面部(14n)が形成されたことを特徴とする請求項4または5に記載のパック密閉装置。
【請求項12】
棒体は、密閉対象パックの隅部外面に傾斜するように接合固定され、管体は前記棒体に着脱可能に構成されたことを特徴とする請求項4または5に記載のパック密閉装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【図45】
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【図46】
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【図47】
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【図48】
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【図49】
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【図50】
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【図51】
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【公開番号】特開2007−84156(P2007−84156A)
【公開日】平成19年4月5日(2007.4.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−341726(P2006−341726)
【出願日】平成18年12月19日(2006.12.19)
【分割の表示】特願2005−505682(P2005−505682)の分割
【原出願日】平成15年11月5日(2003.11.5)
【出願人】(505177494)セヒャン インダストリアル カンパニーリミティッド (3)
【氏名又は名称原語表記】SEHYANG INDUSTRIAL CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】9−2, Horim−dong, Dalseo−gu, 704−240 Daegu, Republic of Korea
【Fターム(参考)】