説明

パッケージトレイの支持構造

【課題】パッケージトレイが軸部に正しく取り付けられていない場合であっても、軸部に負荷が掛かる事態を抑制することができるパッケージトレイの支持構造を提供する。
【解決手段】車体側に設けられ、パッケージトレイ20の車体側に対する回動軸L1に沿って延びるヒンジピン32と、パッケージトレイ20に設けられ、ヒンジピン32が取り付けられる収容溝42と、パッケージトレイ20において、収容溝42よりも車両前方に設けられ、ヒンジピン32を収容溝42に案内する第1開口部43と、を備え、第1開口部43は、ヒンジピン32がパッケージトレイ20よりも車両前方に配されている状態において、パッケージトレイ20がヒンジピン32に対して車両前方に相対移動された際に、ヒンジピン32を収容溝42に案内する構成であることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パッケージトレイの支持構造に関する。
【背景技術】
【0002】
車両の荷室に設けられるパッケージトレイの支持構造として、例えば下記特許文献1に記載のものが知られている。下記特許文献1においては、パッケージトレイが取り付けられる車体側には、軸部(ヒンジピン)が設けられており、パッケージトレイの車両前部には、軸部が取り付けられる軸受け部(ヒンジカラーの保持部)が設けられている。これにより、パッケージトレイは、軸部(車体側)に対して回動可能に支持されている。また、このようなパッケージトレイは、軸部に対して着脱が可能となっている。これにより、車両使用者は、荷室の使用状況に応じて、パッケージトレイを軸部から取り外すことが可能となっている。また、このようなパッケージトレイの車両後方には、一般的に車両のバックドアが配されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平09−210030号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記のようなパッケージトレイを使用する際には、車両の使用者がパッケージトレイを車両から取り外した状態から、パッケージトレイを軸部に取り付けずに車両に設置する事態が想定される。具体的には、パッケージトレイは車両後方から車両に設置されるため、パッケージトレイの車両前方に軸部が配された状態となることがある。
【0005】
このような、パッケージトレイの車両前方に軸部が配されている状態、言い換えると、パッケージトレイが正しい取付位置よりも車両後方に配されている状態で、使用者がバックドアを閉めようとした場合、バックドアがパッケージトレイの後部に当接し、パッケージトレイが車両前方に押圧されて、パッケージトレイが、その前方に配された軸部と干渉し、軸部に負荷が掛かり、折損する事態が懸念される。パッケージトレイの性能をより高くするためには、上述のようなパッケージトレイが正しく取り付けられていない場合であっても、軸部に負荷が掛かる事態を抑制することが求められている。
【0006】
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、パッケージトレイが軸部に正しく取り付けられていない場合であっても、軸部に負荷が掛かる事態を抑制することができるパッケージトレイの支持構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明のパッケージトレイの支持構造は、車両の荷室に設けられたパッケージトレイを車体側に対して回動可能に支持するパッケージトレイの支持構造であって、前記車体側に設けられ、前記パッケージトレイの前記車体側に対する回動軸に沿って延びる軸部と、前記パッケージトレイに設けられ、前記軸部が取り付けられる軸受け部と、前記パッケージトレイにおいて、前記軸受け部よりも車両前方に設けられ、前記軸部を前記軸受け部に案内する案内部と、を備え、前記案内部は、前記軸部が前記パッケージトレイよりも車両前方に配されている状態において、前記パッケージトレイが前記軸部に対して車両前方に相対移動された際に、前記軸部を前記軸受け部に案内する構成であることに特徴を有する。
【0008】
本発明においては、軸部が軸受け部に取り付けられることで、パッケージトレイが車体側に対して回動可能に支持される構成となっている。そして、軸部がパッケージトレイの前端部よりも車両前方に配されている状態、すなわち、軸部が軸受け部に取り付けられていない状態において、パッケージトレイが軸部に対して車両前方に相対移動された際に、案内部によって軸部を軸受け部に案内する構成となっている。これにより、軸部がパッケージトレイの前端部よりも車両前方に配されている状態において、パッケージトレイが車両前方に押圧された場合に、軸部に負荷が掛かる事態を抑制でき、軸部の折損を未然に防ぐことができる。
【0009】
上記構成において、前記案内部は、前記パッケージトレイにおける車両前端部の下面を切り欠くことで形成された切り欠き部とされるものとすることができる。
【0010】
このような構成とすれば、簡易な構成で案内部を設けることができる。
【0011】
また、前記軸受け部は、前記軸部が収容される収容溝と、前記収容溝に設けられ、前記軸部を保持する保持部とを備え、前記案内部は、前記収容溝に連通する形で車両前方に開口され、前記軸部を受け入れ可能な第1開口部を有し、前記第1開口部は、その開口端から前記収容溝に向かうにつれて開口幅が狭くなる構成であるものとすることができる。
【0012】
開口端から収容溝に向かうにつれて開口幅が狭くなる第1開口部を有している。これにより、第1開口部によって、軸部をより確実に収容溝に案内することができる。
【0013】
また、前記第1開口部は、前記収容溝に向かって延びる第1延設面と、前記第1延設面よりも車両前方に配され、前記第1延設面に向かって延びる第2延設面と、を有しているものとすることができる。
【0014】
このような構成とすれば、軸部がパッケージトレイの前端部よりも車両前方に配されている状態で、パッケージトレイが軸部に対して車両前方に相対移動され、軸部が第2延設面に当接した際には、軸部は、第2延設面に沿って第1延設面側に案内される。その後、軸部は、第1延設面に当接することで、第1延設面に沿って収容溝に案内される。これにより、軸部をより確実に収容溝に案内することができる。
【0015】
また、前記パッケージトレイには、前記軸受け部から延び、前記軸受け部から遠ざかる側に向かって開口する第2開口部が設けられ、前記第2開口部は、前記軸部が前記軸受け部に取り付けられた状態で、弾性限界を超えない所定量の負荷を受けた際に、その所定量の負荷が軽減する方向に前記軸部を逃がす構成とされ、前記第2開口部の開口幅は、前記軸受け部から前記第2開口部の開口端に向かうにつれて、大きくなるものとすることができる。
【0016】
このような構成によれば、軸部が軸受け部に取り付けられた状態において、パッケージトレイが外力を受け、軸部に弾性限界を超えない所定量の負荷がかかった際に、所定量の負荷が軽減する方向に軸部を逃がすことができる。これにより、軸部にかかる負荷を軽減することができる。そして、第2開口部は、その開口端に向かうにつれて、開口幅が大きくなっているため、軸部を所定量の負荷が軽減する方向により確実に逃がすことができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、パッケージトレイが軸部に正しく取り付けられていない場合であっても、軸部に負荷が掛かる事態を抑制することができるパッケージトレイの支持構造を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の一実施形態におけるパッケージトレイの支持構造を示す斜視図
【図2】図1におけるヒンジピン周辺を拡大して示す斜視図
【図3】水平姿勢にあるパッケージトレイを示す側面図
【図4】パッケージトレイに取り付けられたヒンジカラーを示す斜視図
【図5】パッケージトレイの前方にヒンジピンが配された状態を示す側面図
【図6】ヒンジピンが収容溝に案内される過程を示す側面図
【図7】パッケージトレイにサスペンダーが連結されている状態において、ヒンジピンが収容溝に案内される過程を示す側面図
【図8】前傾姿勢となったパッケージトレイにおいてヒンジピンが正規取付状態にある状態を示す側面図
【図9】前傾姿勢となったパッケージトレイにおいてヒンジピンが第2開口部にある状態を示す側面図
【図10】パッケージトレイに対するヒンジカラーの取付構造を示す断面図(図3のA−A線で切断した図に対応))。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本発明の一実施形態を図1ないし図10によって説明する。図1は、本実施形態におけるパッケージトレイ20の支持構造を示す斜視図である。なお、図1においては、パッケージトレイ20を簡略化して図示してある。パッケージトレイ20は、車両における荷室30の上方に設けられている。また、荷室30の後方には、後部開口15が設けられており、車体側には、図3に示すように、バックドア11が回動可能に取り付けられ、後部開口15を開閉可能な構成となっている。
【0020】
パッケージトレイ20は、リアシート12のシートバックとバックドア11との隙間を塞ぐことにより、荷室30内の荷物を外部から遮蔽する目的で使用される。なお、以下の説明において前方とは車両前後方向を基準として車両前方のことをいい、後方とは車両前後方向を基準として車両後方のことをいい、幅方向とは車幅方向のことをいうものとする。
【0021】
パッケージトレイ20は、その前端部を回動中心として、車体側に対して回動可能に支持されている。これにより、パッケージトレイ20は、図1に示すように、水平姿勢と前傾姿勢との間で回動可能とされる。なお、図1においては、水平姿勢のパッケージトレイ20を実線で示し、前傾姿勢のパッケージトレイ20を二点鎖線で示すとともに符号20Aを付してある。
【0022】
また、パッケージトレイ20の後部は、図3に示すように、サスペンダー13を介して、バックドア11側(例えば、不図示のバックドアトリムのサイドガーニッシュなど)に連結されており、バックドア11の開閉動作に連動してパッケージトレイ20が上下方向に回動する。具体的には、バックドア11を開けると、パッケージトレイ20が水平姿勢から前傾姿勢に回動し、バックドア11を閉じると、パッケージトレイ20が前傾姿勢から水平姿勢に回動する。
【0023】
荷室30の幅方向両側を構成する側壁31(車体側)には、図2に示すように、ヒンジピン32(軸部)がそれぞれ設けられている。両ヒンジピン32は、両側壁31の上部に形成された棚部33に一体成形されている。両ヒンジピン32は丸棒状をなし、それぞれ荷室内側に突出されている。言い換えると、ヒンジピン32は、パッケージトレイ20の車体側に対する回動軸L1(図2参照)に沿って延びる形状をなしている。また、両ヒンジピン32は、互いに同軸上に配され、各突出端が対向する形で配されている。
【0024】
ヒンジピン32は、図1に示すように、リアシート12のシートバック上部の後方付近に配置されている。なお、ヒンジピン32は、側壁31とともにポリプロピレンなどの合成樹脂材料によって構成されている。また、棚部33の上方にはリヤピラー14が位置している。
【0025】
棚部33には、水平姿勢にあるパッケージトレイ20の幅方向側縁部を支持する段差部34が設けられている。段差部34は、車両前後方向に延び、ヒンジピン32の後方からパッケージトレイ20の後端側に至る範囲に形成されている。
【0026】
パッケージトレイ20の前端部における幅方向の両側には、図3に示すように、合成樹脂材料からなる一対のヒンジカラー40がそれぞれ取り付けられている。各ヒンジカラー40は、各ヒンジピン32に対応する箇所に設けられている。各ヒンジカラー40が、各ヒンジピン32によって、それぞれ軸支されることで、パッケージトレイ20が水平姿勢と前傾姿勢との間を回動可能とされている。
【0027】
ヒンジカラー40は、図10に示すように、略板状をなすベース部40Aと、裏当て部40Bと、ベース部40Aおよび裏当て部40Bを連結する連結部61と、を備えている。裏当て部40Bは略板状をなし、ベース部40Aの裏面(車室内側の面、図10の左側の面)に対して、連結部61を介して、一体的に形成されている。連結部61は、屈曲可能な厚さで設定されており、裏当て部40Bは、ベース部40Aに対して、連結部61(ヒンジ部)を中心として回動可能となっている。
【0028】
ベース部40Aの裏面には、略円柱状をなすロック突部62が突出されている。このロック突部62の側面には、係止爪62A(図10の破線)が突出して設けられている。一方、裏当て部40Bには、ロック突部62と嵌合可能なロック孔60Aが貫通形成されている。さらに、パッケージトレイ20の側部21には、挿通孔21Aが貫通形成されている。
【0029】
本実施形態においては、ロック孔60Aと挿通孔21Aを同軸で配した状態で、連結部61を回動中心として、ベース部40Aと裏当て部40Bを重ね合わせるようにすると、ロック突部62が挿通孔21A、ロック孔60Aの双方に嵌合(挿通)され、係止爪62Aがロック孔60Aの孔縁部に車室内側から引っ掛かって係止する構成となっている(図10の状態)。
【0030】
これにより、ベース部40Aと裏当て部40Bとの間にパッケージトレイ20の側部21が挟まれた状態となり、ヒンジカラー40がパッケージトレイ20に取り付けられる構成となっている。なお、パッケージトレイ20に対するヒンジカラー40の取付構造は、この構成に限定されず適宜変更可能であり、例えばビス止めなどでヒンジカラー40を取り付けてもよい。また、上述したロック突部62(図6において破線で図示)、ロック孔60A、挿通孔21Aは、例えば、ヒンジカラー40の車両前後方向における両端付近に対応する箇所に、それぞれ設けられている。
【0031】
図3及び図4に示すように、ベース部40A(ヒンジカラー40)には、パッケージトレイ20の幅方向(図3では紙面貫通方向)における内側に凹んだ形状をなす凹部41が設けられている。この凹部41は、図3に示す側面視において、下方に開口した略U字状をなす形で延びており、ヒンジピン32が収容される収容溝42(軸受け部)を有している。
【0032】
また、ベース部40Aにおいて凹部41の上側には、棚部33の側壁33Aに向かって突出された位置決めビード49(位置決め突部)が設けられている。この位置決めビード49は、棚部33の側壁33Aに当接することで、パッケージトレイ20の車幅方向の位置決めを行うとともに、ヒンジピン32に対するパッケージトレイ20のガタ付きを押さえる機能を担っている。
【0033】
位置決めビード49によって、パッケージトレイ20の車幅方向の位置決めがされることで、ヒンジピン32の突出端(先端)が凹部41の奥面41Aに当接する事態を防止している。これにより、ヒンジピン32に対してパッケージトレイ20が滑らかに回動可能な構成となっている。
【0034】
なお、ヒンジピン32に対するパッケージトレイ20のガタ付きをより効果的に抑制するためには、位置決めビード49と、ヒンジピン32との距離を小さくすることが好ましい。このため、位置決めビード49は、側面視(図3参照)において、凹部41(下面41B)の形状に沿って延びる形状(略V字状)をなし、ヒンジピン32に近接する形で配されている。
【0035】
図4に示すように、ベース部40Aにおいて、凹部41の下面41B(下方に開口した略V字状をなす形で延びる面)と対向する位置には、ヒンジピン32を保持するための保持突部47が側壁33A側に突き出す形で形成されている。上述した収容溝42は、主に、凹部41の下面41Bと、凹部41の奥面41A、保持突部47の上面47Aによって構成されている。また、保持突部47は、凹部41の奥面41Aとの連結箇所を基端として撓み変形が可能な構成とされる。
【0036】
ヒンジピン32は、図3に示すように、保持突部47、凹部41の下面41Bに形成された前側撓み突出部50、後側撓み突出部51の少なくとも3点によって保持されている。つまり、保持突部47、前側撓み突出部50、後側撓み突出部51は、収容溝42に設けられ、ヒンジピン32を保持する保持部(軸受け部)を構成している。また、保持突部47、前側撓み突出部50、後側撓み突出部51はヒンジピン32に対して回動可能に取り付けられている。
【0037】
なお、ここで言う「ヒンジピン32を保持する」とは、ヒンジピン32に対してパッケージトレイ20(ヒンジカラー40)が回動可能に固定されている状態のことを言う。また、以下の説明では、ヒンジピン32が、保持突部47、前側撓み突出部50、後側撓み突出部51に保持された状態をヒンジピン32の正規取付状態というものとする。
【0038】
前側撓み突出部50は、図3に示すように、保持突部47の斜め前方(図3の左上側)に設けられている。前側撓み突出部50は、凹部41の下面41Bに対して両持ち状に形成されている。これにより、前側撓み突出部50は、その中央部(自由端)が、保持突部47から離れる方向に弾性的に撓み変形可能とされる。また、前側撓み突出部50の中央部は保持突部47側に突き出しており、収容溝42におけるヒンジピン32の移動経路上に配置されている。
【0039】
後側撓み突出部51は、図3に示すように、保持突部47の斜め後方(図3の右上側)に設けられている。後側撓み突出部51は、凹部41の下面41Bに対して両持ち状に形成されている。これにより、後側撓み突出部51は、その中央部(自由端)が、保持突部47から離れる方向に弾性的に撓み変形可能とされる。後側撓み突出部51の中央部は保持突部47側に突き出しており、収容溝42におけるヒンジピン32の移動経路上に配置されている。
【0040】
また、保持突部47の上面47Aには、図4及び図6に示すように、細長い形状をなす接触突部47Bが設けられている。正規取付状態にあるヒンジピン32は、保持突部47に直接接触することなく接触突部47Bを介して間接的に接触している。また、接触突部47Bと上下方向に対向する位置(前側撓み突出部50と後側撓み突出部51との間)には、対向突部48Bが設けられている。これにより、ヒンジピン32が前側撓み突出部50と後側撓み突出部51との間に深く入り込んだ際に、ヒンジピン32が対向突部48Bに接触するようになっている。
【0041】
また、本実施形態のパッケージトレイ20は、収容溝42と連通する形で収容溝42(軸受け部)の前方に設けられた第1開口部43と、収容溝42と連通する形で収容溝42の後方に設けられた第2開口部45とを備えている。
【0042】
第1開口部43(案内部)は、ヒンジピン32を収容溝42に案内するためのもので、車両前方に開口され、ヒンジピン32を前方から受け入れ可能な構成とされる。第1開口部43は、パッケージトレイ20(ヒンジカラー40を含む)における前方の端部の下面を切り欠くことで形成された切り欠き部とされる。また、第1開口部43は、その開口端(前端)から収容溝42に向かうにつれて開口幅B1が狭くなる構成(開口端に向かうにつれて開口幅が広くなる構成)とされる。
【0043】
第1開口部43は、図3及び図4に示すように、パッケージトレイ20の下面における前端部43A(第2延設面)及びベース部40Aの下面における前端部43B、保持突部47における前側の側面47D(第1延設面)を主体に構成されている。なお、パッケージトレイ20の下面における前端部43Aは、ベース部40Aの下面における前端部43Bと連なる形で形成されている。
【0044】
水平姿勢のパッケージトレイ20における前端部43Aの高さは、図5に示すように、ヒンジピン32と同じ高さとされる。これにより、ヒンジピン32の後方に水平姿勢のパッケージトレイ20が配されている状態(図5参照)において、水平姿勢のパッケージトレイ20が車両前方にスライド移動した場合には、ヒンジピン32が前端部43Aに当接する構成となっている。
【0045】
また、パッケージトレイ20の下面における前端部43Aは、後方に向かうにつれて、わずかに下降傾斜する傾斜面とされる。そして、パッケージトレイ20の下面における前端部43Aの傾斜角度は、前端部43Aの延設方向に沿って延長した仮想的な延設面(図6において2点鎖線で図示し、符号44を付す)が、保持突部47における前側の側面47Dと交差する(当接する)角度で設定されている。つまり、パッケージトレイ20の下面における前端部43Aは、保持突部47の側面47Dよりも前方に配され、側面47Dに向かって延びる延設面とされる。
【0046】
一方、保持突部47における前側の側面47Dは、収容溝42に向かうにつれて上昇傾斜する湾曲面(傾斜面)とされる。つまり、保持突部47における前側の側面47Dは、収容溝42に向かって延びる延設面とされる。
【0047】
第2開口部45は、図3に示すように、斜め下方(収容溝42から遠ざかる側)に向かって開口されている。また、第2開口部45の開口幅B2(図6参照)は、収容溝42から第2開口部45の開口端に向かうにつれて大きくなっている。
【0048】
第2開口部45の開口端には、一対の逆止片52が設けられている。両逆止片52は、第2開口部45において、第2開口部45の開口幅方向(図3の略水平方向)の両側にそれぞれ設けられている。両逆止片52の先端部における第2開口部45側の面は、先端に向かうにつれて第2開口部45から離れる方向に傾斜する傾斜面とされる。
【0049】
これにより、第2開口部45を通じて、ヒンジピン32がパッケージトレイ20の外側へ移動する際には、ヒンジピン32に押圧された両逆止片52が容易に撓み変形することとなり、ヒンジピン32が第2開口部45からパッケージトレイ20の外側へ移動することができる。
【0050】
一方で、ヒンジピン32がパッケージトレイ20の外側から、第2開口部45に進入する際には、逆止片52は、容易に撓み変形することがなく、ヒンジピン32の移動を規制する構成となっている。つまり、両逆止片52は、ヒンジピン32が、第2開口部45からパッケージトレイ20の外側に出た後、再び第2開口部45に戻る事態を防止するためのものである。
【0051】
次に、本実施形態の作用及び効果について説明する。まず、パッケージトレイ20がヒンジピン32に取り付けられておらず、パッケージトレイ20の前方にヒンジピン32が配されている状態(図5の状態)で、車両使用者がバックドア11を閉じる際の作用について説明をする。
【0052】
なお、パッケージトレイ20が図5のような状態となるのは、例えば、車両使用者がパッケージトレイ20をヒンジピン32から取り外した状態から、パッケージトレイ20を段差部34に載せたものの、ヒンジピン32に取り付けることを忘れてしまった場合などが考えられる。なお、図5においては、パッケージトレイ20がサスペンダー13によってバックドア11側に連結されておらず、パッケージトレイ20が段差部34に載置されることで水平姿勢となった状態を図示している。
【0053】
図3に示すように、パッケージトレイ20がヒンジピン32に取り付けられた状態(正規取付状態)では、閉じた状態のバックドア11とパッケージトレイ20が干渉することはない。これに対して、パッケージトレイ20の前方にヒンジピン32が配されている状態(図5の状態)では、パッケージトレイ20が正規の取付位置よりも後方に配されているため、閉じたバックドア11とパッケージトレイ20とが干渉する可能性が生じる。
【0054】
バックドア11とパッケージトレイ20とが干渉すると、パッケージトレイ20は、バックドア11によって後方から押圧される。これにより、パッケージトレイ20が段差部34に沿って前方に移動すると、ヒンジピン32は、第1開口部43に対して前方から進入する。具体的には、ヒンジピン32は、図6に示すように、パッケージトレイ20の下面における前端部43Aに当接する。そして、ヒンジピン32は、前端部43Aに沿う形でパッケージトレイ20に対して相対移動される。つまり、ヒンジピン32は、前端部43Aによって、保持突部47における前側の側面47Dに向かって案内される。
【0055】
次に、側面47Dに向かって案内されたヒンジピン32は保持突部47の側面47Dに当接した後、側面47Dに沿う形でパッケージトレイ20に対して相対移動される。つまり、ヒンジピン32は、側面47Dによって、収容溝42に向かって案内される。なお、図6においては、側面47Dに当接した状態のヒンジピン32(符号32Aを付す)を2点鎖線で示してある。
【0056】
このように、第1開口部43(前端部43A及び側面47Dを含む)は、ヒンジピン32がパッケージトレイ20よりも車両前方に配されている状態において、パッケージトレイ20がヒンジピン32に対して車両前方に相対移動された際に、ヒンジピン32を収容溝42に案内する構成となっている。
【0057】
そして、収容溝42に案内されたヒンジピン32は、収容溝42に進入する際に、前側撓み突出部50を撓ませつつ、前側撓み突出部50を乗り越える。すると、ヒンジピン32は、図3に示すように、保持突部47、前側撓み突出部50と後側撓み突出部51の少なくとも3点で支持される。これにより、ヒンジピン32は、収容溝42内に収容され、正規取付状態で保持される。
【0058】
なお、パッケージトレイ20をヒンジピン32から取り外す際は、図3の状態から、パッケージトレイ20を後方に引っ張るようにする。これにより、ヒンジピン32が前側撓み突出部50を撓み変形させることで、ヒンジピン32が収容溝42から、第1開口部43を通過して、パッケージトレイ20の外側に変位する。
【0059】
図7は、サスペンダー13によってバックドア11と連結されたパッケージトレイ20の前方にヒンジピン32が配されている状態において、バックドア11を閉めた際の作用を示す図である。図7に示すように、パッケージトレイ20がサスペンダー13によってバックドア11と連結されている状態では、バックドア11を閉じる動作に伴って、パッケージトレイ20が前傾姿勢から水平姿勢に回動する。
【0060】
この回動過程において、バックドア11によってパッケージトレイ20が前方に押圧されると、ヒンジピン32が、図7に示すように、パッケージトレイ20の下面における前端部43Aに当接する。これ以降は、パッケージトレイ20がサスペンダー13によってバックドア11と連結されていない場合(上述)と同様の作用を示し、ヒンジピン32は収容溝42に案内される。つまり、本実施形態においては、パッケージトレイ20がサスペンダー13によって連結されているか否かに関わらず、第1開口部43によってヒンジピン32を収容溝42に案内可能な構成となっている。
【0061】
次に、パッケージトレイ20が前傾姿勢にある状態(図8の状態)でバックドア11を閉めた場合の作用について説明をする。パッケージトレイ20が、図8のような前傾姿勢となるのは、例えば、水平姿勢にあるパッケージトレイ20の高さよりも高さが大きい荷物Pを、荷室30内に搭載した場合が考えられる。この場合、パッケージトレイ20の後部が荷物Pに支持されるため、パッケージトレイ20が水平姿勢に回動しない。
【0062】
この状態で、バックドア11を閉めようとすると、図8に示すように、バックドア11のウィンドウ部11Aがパッケージトレイ20の後端部に接触する場合がある。これにより、パッケージトレイ20は、ウィンドウ部11Aによって、前傾姿勢のまま、前方に押し込まれる。
【0063】
このとき、ヒンジピン32は、ヒンジカラー40の保持突部47及び後側撓み突出部51に後方から押圧されて負荷を受ける。このとき、保持突部47及び後側撓み突出部51は、ヒンジピン32からの反作用によって、互いに離れる方向に撓み変形する。そして、ヒンジピン32が受ける負荷が、所定量(ヒンジピン32の弾性限界を超えない量)に達すると、保持突部47及び後側撓み突出部51の対向間隔がヒンジピン32の径よりも広くなる。これにより、ヒンジピン32は、保持突部47と後側撓み突出部51との間を通過し、図9に示すように、収容溝42から第2開口部45へ相対移動する。なお、図9においては、正規取付状態のヒンジピン32を2点鎖線で図示してある。
【0064】
つまり、第2開口部45は、ヒンジピン32が弾性限界を超えない所定量の負荷を受けた際に、ヒンジピン32にかかる負荷が軽減する方向へ、ヒンジピン32を逃がす構成となっている。なお、ここで言う「所定量」とは、保持突部47及び後側撓み突出部51の撓みやすさに依存する。言い換えると、保持突部47及び後側撓み突出部51は、ヒンジピン32が受ける負荷が弾性限界を超える前に撓み変形する構成とされる。
【0065】
なお、パッケージトレイ20の前端部とリアシート12のシートバックとの間隔は、ヒンジピン32が第2開口部45に収容されている場合であっても、パッケージトレイ20を前傾姿勢から水平姿勢に戻すことができる長さで設定されている。このため、ヒンジピン32が第2開口部45に収容されている場合であっても、パッケージトレイ20は、リアシート12と干渉することなく回動可能となっており、ヒンジピン32に負荷が作用するおそれがない。
【0066】
さらに、ヒンジピン32が第2開口部45に収容されている状態で車の運転を開始した場合には、ヒンジピン32がヒンジカラー40に対して安定して保持されていないため、車両の振動によってパッケージトレイ20も振動する。これにより、パッケージトレイ20が周辺部品に当接することで異音が発生するため、車両使用者は、ヒンジピン32が正規取付状態にないことを検知できる。この場合、ヒンジピン32を第2開口部45を通じて外に出し、その後、ヒンジピン32を第1開口部43を通じて、収容溝42内に取り付けてやればよい。
【0067】
以上説明したように、本実施形態においては、ヒンジピン32が収容溝42に取り付けられることで、パッケージトレイ20が車体側に対して回動可能に支持される構成となっている。そして、ヒンジピン32がパッケージトレイ20の前端部よりも車両前方に配されている状態、すなわち、ヒンジピン32が収容溝42に取り付けられていない状態において、パッケージトレイ20がヒンジピン32に対して車両前方に相対移動された際に、第1開口部43によってヒンジピン32を収容溝42に案内する構成となっている。
【0068】
これにより、ヒンジピン32がパッケージトレイ20の前端部よりも車両前方に配されている状態において、パッケージトレイ20が車両前方に押圧された場合に、ヒンジピン32に負荷が掛かる事態を抑制でき、ヒンジピン32の折損を未然に防ぐことができる。また、ヒンジピン32が収容溝42に案内されることで、ヒンジピン32に対するパッケージトレイ20の取り付けが完了するため、パッケージトレイ20を改めて取り付ける必要がない。
【0069】
また、第1開口部43(案内部)を設けることで、ヒンジピン32にパッケージトレイ20を取り付ける際においても、図5の状態から段差部34に沿ってパッケージトレイ20を前方にスライド移動させることで、パッケージトレイ20を容易に取り付けることができ、取り付けに係る作業性が良好となる。
【0070】
上記構成において、第1開口部43は、パッケージトレイ20における車両前端部の下面を切り欠くことで形成された切り欠き部とされる。
【0071】
このような構成とすれば、簡易な構成で第1開口部43(案内部)を設けることができる。
【0072】
また、軸受け部は、ヒンジピン32が収容される収容溝42と、収容溝42に設けられ、ヒンジピン32を保持する保持部(保持突部47、前側撓み突出部50、後側撓み突出部51)とを備え、案内部は、収容溝42に連通する形で車両前方に開口され、ヒンジピン32を受け入れ可能な第1開口部43を有し、第1開口部43は、その開口端から収容溝42に向かうにつれて開口幅が狭くなる構成とされる。
【0073】
開口端から収容溝42に向かうにつれて開口幅が狭くなる第1開口部43を有することで、第1開口部43がヒンジピン32を受け入れ易くなるとともに、第1開口部43によって、ヒンジピン32をより確実に収容溝42に案内することができる。
【0074】
また、第1開口部43は、収容溝42に向かって延びる第1延設面(保持突部47の側面47D)と、側面47Dよりも車両前方に配され、側面47Dに向かって延びる第2延設面(パッケージトレイ20の下面における前端部43A)と、を有している。
【0075】
このような構成とすれば、ヒンジピン32がパッケージトレイ20の前端部よりも車両前方に配されている状態で、パッケージトレイ20がヒンジピン32に対して車両前方に相対移動され、ヒンジピン32がパッケージトレイ20の下面における前端部43Aに当接した際には、ヒンジピン32は、前端部43Aに沿って、保持突部47の側面47D側に案内される。その後、ヒンジピン32は、側面47Dに当接することで、側面47Dに沿って収容溝42に案内される。これにより、ヒンジピン32を収容溝42に対して、より確実に案内することができる。
【0076】
また、パッケージトレイ20には、収容溝42から延び、収容溝42から遠ざかる側に向かって開口する第2開口部45が設けられ、第2開口部45は、ヒンジピン32が収容溝42に取り付けられた状態で、弾性限界を超えない所定量の負荷を受けた際に、その所定量の負荷が軽減する方向にヒンジピン32を逃がす構成とされ、第2開口部45の開口幅B2は、収容溝42から第2開口部45の開口端に向かうにつれて、大きくなっている。
【0077】
このような構成によれば、ヒンジピン32が収容溝42に取り付けられた状態において、パッケージトレイ20が外力を受け、ヒンジピン32に弾性限界を超えない所定量の負荷がかかった際に、所定量の負荷が軽減する方向にヒンジピン32を逃がすことができる。これにより、ヒンジピン32にかかる負荷を軽減することができる。そして、第2開口部45は、その開口端に向かうにつれて、開口幅B2が大きくなっているため、ヒンジピン32を所定量の負荷が軽減する方向により確実に逃がすことができる。
【0078】
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
【0079】
(1)第1開口部43の構成(例えば、形状や延設方向など)は、上記実施形態で例示したものに限定されず適宜変更可能である。第1開口部43は、収容溝42にヒンジピン32を案内可能な構成であればよく、例えば、その開口幅B1が一定のものであってもよい。
【0080】
(2)第2開口部45の構成(例えば、形状や延設方向など)は、上記実施形態で例示したものに限定されず適宜変更可能である。第2開口部45は、ヒンジピン32が弾性限界を超えない所定量の負荷を受けた際に、その所定量の負荷が軽減する方向に逃がすことができる構成であればよく、例えば、第2開口部45の開口幅B2が一定のものであってもよい。
【0081】
(3)上記実施形態において、ヒンジカラー40を備えていない構成であってもよく、例えば、パッケージトレイ20の基材に収容溝42、第1開口部43、第2開口部45が形成されていてもよい。
【0082】
(4)上記実施形態においては、保持突部47、前側撓み突出部50、後側撓み突出部51の少なくとも3点によってヒンジピン32を収容溝42内で保持する構成を例示したが、ヒンジピン32を保持する構成は、これに限定されない。例えば、3つの撓み突出部(撓み片)によってヒンジピン32を保持する構成としてもよい。また、ヒンジピン32の保持点数も適宜変更可能である。また、保持突部47においては、接触突部47Bが設けられていなくてもよく、ヒンジピン32が、保持突部47に直接接触する構成であってもよい。
【0083】
(5)上記実施形態では、保持突部47及び後側撓み突出部51の双方が撓み変形することで、ヒンジピン32を第2開口部45側に逃がす構成としたが、これに限定されない。例えば、保持突部47及び後側撓み突出部51のうちいずれか一方のみが撓み変形可能な構成であってもよい。
【0084】
(6)本実施形態ではパッケージトレイ20が車両前方に押圧(又は相対移動)される事態として、パッケージトレイ20がバックドア11に押圧される事態を例示したが、これに限定されない。例えば、パッケージトレイ20の取付作業を行う際にパッケージトレイ20が作業者によって車両前方に押圧(又は相対移動)される事態を例示することができる。
【0085】
(7)本実施形態ではヒンジピン32が収容溝42に収容されている構成を例示したが、これに限定されない。例えば、ヒンジピン32が車幅方向に貫通された貫通孔内に収容されていてもよい。
【0086】
(8)本実施形態では逆止片52を一対設けているが、逆止片52の設置数は適宜変更可能であり、逆止片52を備えていない構成であってもよい。
【符号の説明】
【0087】
20…パッケージトレイ、30…荷室、32…ヒンジピン(軸部)、42…収容溝(軸受け部)、43…第1開口部(案内部)、43A…パッケージトレイの下面における前端部(第2延設面)、45…第2開口部、47…保持突部(保持部、軸受け部)、47D…保持突部における前側の側面(第1延設面)、50…前側撓み突出部(保持部、軸受け部)、51…後側撓み突出部(保持部、軸受け部)、L1…回動軸、B1…第1開口部の開口幅、B2…第2開口部の開口幅

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の荷室に設けられたパッケージトレイを車体側に対して回動可能に支持するパッケージトレイの支持構造であって、
前記車体側に設けられ、前記パッケージトレイの前記車体側に対する回動軸に沿って延びる軸部と、
前記パッケージトレイに設けられ、前記軸部が取り付けられる軸受け部と、
前記パッケージトレイにおいて、前記軸受け部よりも車両前方に設けられ、前記軸部を前記軸受け部に案内する案内部と、を備え、
前記案内部は、前記軸部が前記パッケージトレイよりも車両前方に配されている状態において、前記パッケージトレイが前記軸部に対して車両前方に相対移動された際に、前記軸部を前記軸受け部に案内する構成であることを特徴とするパッケージトレイの支持構造。
【請求項2】
前記案内部は、前記パッケージトレイにおける車両前端部の下面を切り欠くことで形成された切り欠き部とされることを特徴とする請求項1に記載のパッケージトレイの支持構造。
【請求項3】
前記軸受け部は、
前記軸部が収容される収容溝と、
前記収容溝に設けられ、前記軸部を保持する保持部とを備え、
前記案内部は、前記収容溝に連通する形で車両前方に開口され、前記軸部を受け入れ可能な第1開口部を有し、
前記第1開口部は、その開口端から前記収容溝に向かうにつれて開口幅が狭くなる構成であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のパッケージトレイの支持構造。
【請求項4】
前記第1開口部は、
前記収容溝に向かって延びる第1延設面と、
前記第1延設面よりも車両前方に配され、前記第1延設面に向かって延びる第2延設面と、を有していることを特徴とする請求項3に記載のパッケージトレイの支持構造。
【請求項5】
前記パッケージトレイには、前記軸受け部から延び、前記軸受け部から遠ざかる側に向かって開口する第2開口部が設けられ、
前記第2開口部は、前記軸部が前記軸受け部に取り付けられた状態で、弾性限界を超えない所定量の負荷を受けた際に、その所定量の負荷が軽減する方向に前記軸部を逃がす構成とされ、
前記第2開口部の開口幅は、前記軸受け部から前記第2開口部の開口端に向かうにつれて、大きくなることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のパッケージトレイの支持構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2013−23142(P2013−23142A)
【公開日】平成25年2月4日(2013.2.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−162144(P2011−162144)
【出願日】平成23年7月25日(2011.7.25)
【出願人】(000241500)トヨタ紡織株式会社 (2,945)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【Fターム(参考)】