説明

パラメータ同定のため計算された曲線を目標曲線に一致させる方法

【課題】現実的な工学シミュレーションを可能にするよう、計算曲線を目標曲線に一致させる方法およびシステムを開示する。
【解決手段】パラメータ同定の最適化は、2つの曲線302,304の間の相違が最小限となるようにシミュレーションモデルのパラメータ入力を調整することによって達成される。一致させる2つの曲線302,304上の点312,316をペアにするので、ヒステリシス曲線を含む2つのあらゆる開いた曲線の一致に対応できる。元の座標において完全に離れている曲線を、計算上の不安定性が問題になることなく、パラメータ同定に対する共通の座標系に合成することができる。部分的に一致させる手法(410g)が、2つの曲線302,304のうちより短い曲線を定義する点312をより長い曲線上の1セットのマップ点316にマッピングするよう用いられる。長い曲線304の第1点から1以上のオフセット320が、複数回の試行401gに用いられて、最もよい一致を見つける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、概して、測定結果の工学シミュレーションにおいて用いられるシステム同定に関し、特に、システムあるいは材料特性の較正を可能にし、これにより、システムあるいは材料の現実的な工学シミュレーションをコンピュータにおいて実行可能にする、計算された曲線を目標曲線に一致させる方法に関する。技術者や科学者が、このようなシミュレーションの結果を用いて、工業製品の設計を改善する。
【背景技術】
【0002】
多入力ダイナミックモデルにおいて、出力はそれぞれの入力の応答の組合せである。システム入力が観測可能である場合、各入力のプロセスあるいは寄与が直ちに分かるあるいは決定でき、そして、出力を関連する入力を直接変更することによって制御できることを意味している。しかしながら、大規模で複雑なシステムにおいて、すべての入力は観測可能だとは限らない。観測不可能な入力を伴うシステムの場合、出力が入力と直接関係がしうるので、システムの制御および最適化はより困難である。どのように各入力が出力の結果に影響するかを決定する共通のアプローチは、分かっている複数の入力によりシステムの応答を測定し、どのようにシステムが個々の入力に作用するかについて詳細に立ち入らずに入力と出力との間の数学的関係を推定しようとするものである。入出力関係の決定におけるこの種のアプローチは、システム同定あるいはパラメータ同定と呼ばれる。
【0003】
「入力」がまた「設計」になりうることが注目される。異なる各「入力」は、異なる「設計」になりうる。
【0004】
システム同定プロセスを行う目標は、システムの入力を調整することによって所望の物理系出力にできるだけ近い結果を得ることにある。数値的シミュレーションのアプリケーションにおいて、パラメータ同定すなわちシステム同定とは、システムをシミュレートするために構成されシミュレーションの出力がシステム出力と十分に一致している数学的モデルのパラメータ入力を制御することである。
【0005】
あるアプリケーションにおいては、出力は、二次元(2−D)曲線(例えば歪み−応力関係の点から見た材料特性)で示される。一般に、ユーザ(例えば技術者および/または科学者)は、コンピュータを、計算されたすなわちシミュレートされた曲線が目標曲線と一致するよう生成するように用い、コンピューターシミュレーションが現実的な予測を与えることを望んでいる。そのような1つの例は、物理的な試料試験において得られた材料特性と一致する計算曲線を生成することである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
例えば2つの曲線間の縦座標の差をシステム同定パラメータとして用いて、1つの座標における単調増加の特性を有する目標曲線を一致させることは、非常に単純である。
【0007】
しかしながら、例えば、目標曲線がヒステリシス挙動を示す場合、計算曲線を単調増加ではない目標曲線と一致させることは簡単ではない。この状況では、目標曲線および計算曲線の両方は、横座標の各値に対して2つ以上の縦座標値が対応しうる。したがって、横座標値を計算曲線上で一致する値を見つけるために用いる場合、補間された縦座標値は一義的ではないことになる。
【0008】
2つの曲線を一致させる場合の他の問題は、工学最適化と関係がある。最適化の繰り返し暫定ステージの際に、計算曲線および目標曲線がまったく交わらない場合がある。つまり、2−D曲線の1つの座標における共通値の値がないのである。この状況では、最適化繰り返しプロセスは計算上不安定になり機能しなくなる場合もある。
【0009】
さらに、試料試験において得られた試験データは、試料試験にノイズあるいは不必要なデータ点を含んでいる場合もある。ときには、データは、応答の一部のみを取得したものであることもある。これらの状況では、試験曲線(つまり目標曲線)を計算曲線に部分的に一致させることが望まれる。
【0010】
したがって、計算された曲線を目標曲線に一致させ、現実的なコンピュータ支援工学シミュレーションを実現する方法およびシステムの改善が望まれよう。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、現実的な工学シミュレーションを可能にするよう、計算曲線を目標曲線に一致させる方法およびシステムに関する。例えば、材料挙動(例えば歪み−応力の関係)が試料試験から目標曲線としてまず測定される。次に、計算された曲線が、目標曲線と一致させるために生成される。そして、その計算曲線が、コンピュータ支援工学解析において材料挙動を表すよう用いられる。計算曲線と目標曲線との間の相違が測定され、そしてその相違に基づいて、どのようにパラメータ入力を調整するかに関する判断をシステムあるいは材料を較正するよう行うことができる。例示的な高分子材料の応力対伸張比曲線を図1に示す。伸張比は歪みに直接比例する。
【0012】
パラメータ同定の最適化は、2つの曲線の間の相違が最小限となるようにシミュレーションモデルのパラメータ入力を調整することによって達成される。一致させる2つの曲線上の点をペアにする(対にする)ので、ヒステリシス曲線を含む2つのあらゆる開いた曲線の一致に対応できる。元の座標において完全に離れている曲線を、計算上の不安定性が問題になることなく、パラメータ同定に対する共通の座標系に合成することができる。
【0013】
本発明の一の面では、目標曲線を「m」個の点(つまり第1セットの点)によって表し、計算曲線を「n」個の点(つまり第2セットの点)によって表す。計算曲線は、コンピュータ支援解析(CAE)モデル(例えば有限要素解析法モデル)において用いるよう生成される。計算曲線は複数の調整可能な制御あるいは設計パラメータを有する。
【0014】
各曲線は多くのセグメントからなる。各セグメントは特定のセットの2つの隣接点によって定義される。例えば、目標曲線は「m−1」個のセグメントを有し、計算曲線は「n−1」個のセグメントを有している。
【0015】
他の面では、目標曲線および計算曲線は、どちらがより短いか判定するよう比較される。そして、短い曲線を定義する点が、第1セットの点として指定される。長い曲線は第2セットの点によって定義される。第1セットの点は、長い曲線の一部分上の1セットのマップ点(つまり第3セットの点)にマップされる。その一部分の全長は短い曲線の全長と等しい。予め定義された一致基準を満たす一致部分を特定するために、1回以上の部分的に一致させる試行が行われる。各一致させる試行は、長い曲線のスタート点からのオフセットに対応する。例えば、1群のオフセットが、ゼロと最大値(つまり長い曲線と短い曲線との間の長さの差)の間で予め決められる。さらに、部分的に一致させる試行のそれぞれには、第1セットの点のセグメント長さが1セットのマップ点(第3セットの点)のセグメント長さと等しくなるよう維持されることが含まれている。相違測定が一致させる試行のそれぞれに対して行われる。相違が最も小さい試行が、そのグループに対する最もよい一致である。
【0016】
一の態様では、相違測定は、2つの曲線の対応する点の間の距離の関数である。他の態様では、相違測定には、ペアの隣接点の各セグメントでのボリューム(volume)成分(つまり2つの曲線間の面積(area))が含まれる。
【0017】
本発明の他の目的、特徴および利点は、添付した図面を参照し、以下の本発明の実施の形態の詳細な説明を考察することによって明らかとなろう。
【0018】
本発明のこれらおよび他の特徴、面および利点は、以下の説明、添付の特許請求の範囲および添付した図面を考慮してより理解されよう。図面は次の通りである。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】例示的な目標曲線(応力対高分子材料の伸張比の関係)を示す図である。
【図2】本発明の実施形態にかかる、一致させる例示的な計算曲線および目標曲線を示す2−D図である。
【図3A】本発明の実施形態にかかる、共通の規格化された座標系において短い曲線の長い曲線の一部分との例示的な一致、および2つの曲線のマッピング関係を示す2−D図である。
【図3B】本発明の実施形態にかかる、ゼロオフセットにおける短い曲線の長い曲線の一部分への例示的な一致させる試行を示す2−D図である。
【図3C】本発明の実施形態にかかる、最大オフセットにおける短い曲線の長い曲線の一部分への例示的な一致させる試行を示す2−D図である。
【図4A】本発明の他の実施形態にかかる、部分的マッピング法を用いて2つの曲線を一致させる例示的なプロセスを示すフローチャートを示す。
【図4B】本発明の他の実施形態にかかる、部分的マッピング法を用いて2つの曲線を一致させる例示的なプロセスを示すフローチャートを示す。
【図4C】本発明の他の実施形態にかかる、部分的マッピング法を用いて2つの曲線を一致させる例示的なプロセスを示すフローチャートを示す。
【図5】本発明の一の実施形態を実行するために用いられるコンピュータシステムの主要な部材を示す機能ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本発明は、コンピュータ支援工学解析モデルの入力変数を決定できるよう計算曲線を目標曲線に一致させる方法およびシステムに関する。一例は、コンピュータ支援工学解析モデル内で用いられる材料モデルの特性(定数)の決定である。計算曲線と目標曲線との間の相違が測定され、そしてその相違に基づいて、どのようにパラメータ入力を調整するかに関する判断を、シミュレーションの最適な結果を達成するよう行う。例示的な目標曲線100を図1に示す。曲線100は、高分子材料の試料試験における得られる典型的な応力対伸張比(σ−λ)関係である。伸張比(λ)は、歪み(ε)を定義する他の形式である。その関係はλ=1+εとして定義される。曲線100はヒステリシス挙動を示す。σ−λ関係は、元の状態102(つまりゼロ応力で伸張比1(伸張なし))からスタートし第1荷重経路112aに沿って第2状態104に至る。荷重を取り除くと、第2状態104から元の状態102へと第2経路112bに沿って戻る。再度荷重をかけると元の状態102から第2状態を通って第3状態106へと第3および第4経路112c〜dに沿って至る。荷重を取り除くと、第3状態106から元の状態102へと第5経路112eに沿って戻る。最後に、さらに直接荷重をかけると元の状態102から第3状態106へと第6経路112fに沿って至る。
【0021】
本発明の一の面では、一の目的は、アプリケーションモジュール(コンピュータシステムにインストールされる)を用いて、目標曲線204を定義する1セットの点と最もよく一致する計算曲線202上の対応するセットの点を生成することである。このことをどのように行うかを示すために、計算曲線202および目標曲線204を図2に例示する。目標曲線204(「曲線a」)は、XminからXmax、そしてYminからYmaxまでの範囲内にある(制限(bounded)される)。計算曲線202(「曲線b」)は、FminからFmax、そしてGminからGmaxまでの範囲内にある。この2つの曲線の横座標の範囲が同じではないことがわかるであろう。
【0022】
2つの曲線を全体として一致させる場合ばかりでなく、ある状況においては、例えば、試験データの一部だけが入手でき、試験データが処理されておらず不必要なデータ点を含んでいる場合等では、部分的に一致させることが好ましい。図3Aは、2つの曲線を部分的に一致させる例示的なマッピング関係を示す図である。短い曲線(「曲線F」302)を長い曲線(「曲線G」304)と一致させる。「曲線F」302は、第1セットの点312(三角形で表示し、(ξ、η)はそれぞれの座標)によって定義される。一方、「曲線G」304は、第2セットの点314(ドットで表示し、(ξ’、η’)はそれぞれの
座標)によって定義される。「曲線G」304上には、第3セットの点すなわちマップ点316(円で表示し、(ξ”、η”)はそれぞれの座標)が配置される。マップ点316
のそれぞれは、第1点312の各点からマップされる(割り当てられる)。両方の曲線は、短い曲線の最大制限範囲(maximum bounding ranges)に規格化される。第1および第3セット間の各対応するペアの点は、距離di310で表示される。
【0023】
さらに、セグメントが各ペアの隣接点を接続することによって定義される。セグメントδSi322は第1セットの2つの隣接点間である。セグメントδTj324は第2セットの2つの隣接点間である。また、セグメントδUk326は、1セットのマップ点すなわち第3セットの点316の2つの隣接点間である。
【0024】
2つの曲線を部分的に一致させる例示的な基準は、マップされたセグメントδUk326の長さが対応するセグメントδSi322の長さと等しいことを保証することである。2つの曲線の長さが異なる場合、最もよい一致に達することを保証するための多くの一致させる試行が要求である。一の実施形態において、1群のオフセット320が、ゼロから最大値で設定される。最大値は2つの曲線間の多角形的な長さの差である。図3Bは、オフセット320がゼロである場合の例示的な部分的に一致させる試行を示す。図3Cに示すオフセット320は最大値である。
【0025】
部分的に一致させる試行のどれが最もよい整合すなわち一致であるかを判定するために、相違測定が各試行に対してある式に基づいて行なわれる。相違が最も小さい試行が、最良の整合の部分的一致として指定される。
【0026】
曲線不整合エラー(誤差)(例えば相違)を計算するアルゴリズムは以下の通りである。
1)目標曲線のm個の点座標iを制限ボックス(bounding box)すなわち範囲が最も小さくなるように規格化し、図3Aに示す「曲線F」302を生成する。
【0027】
【数1】

2)計算曲線のn個の点座標jを同じ最も小さい制限ボックスに規格化し、「曲線G」304を生成する。
【0028】
【数2】

3)「曲線F」302の多角形的な全長Sを計算する。
また、個々のセグメント長さ322を計算する。
【0029】
【数3】

ここで、セグメントは、直線によって接続される、2つの連続な点の間の曲線の一部として定義される。
4)曲線全長さSに対する各セグメント長さを比で表す(スケールする)。
【0030】
【数4】

5)「曲線G」304の多角形的な全長Tを計算する。
6)S>Tの場合、2つ曲線を入れ換えて、短い曲線を「曲線F」302とする。
7)「曲線G」404上の全長Sの曲線部分のスタート点として、オフセット320を定義する。オフセットを、短い曲線を長い曲線に沿って「スライドさせる」ために、多くの異なる位置(P)上で変化させる。オフセットの範囲は、ゼロと、2つの曲線の長さ差(つまり、|T−S|)との間とする。部分的に一致させる試行の回数がPであると仮定すると、各オフセットインクリメントの大きさは|T−S|/Pである。
8)オフセットを設定し、長い曲線の新たな一部分を生成するとともに、短い曲線を定義する各点を長い曲線にマップすることによって点座標ペアを生成する。オフセットは、最初、第1回目の部分的に一致させる試行ではゼロからスタートし、以降の各試行においてはオフセットインクリメントずつインクリメントされる。その結果、最後の試行におけるオフセットは|T−S|すなわち2つの曲線の長さの差と等しくなる。短い曲線上のセグメントiに対応する長い曲線上の典型的な曲線セグメントkの長さは、δUk=δSiである(図3A参照)。これにより、第3セットの点すなわち1セットのマップ点が生成される。長い曲線のマップされた部分の長さは短い曲線の長さと等しい。
9)2つの曲線間の相違(不整合エラー)を計算する。これは、個々のセグメントエラーを表わすボリューム成分vi(面積)を合計することによって行われる。まず、点ペア間の距離を計算する。
【0031】
【数5】

そして、各セグメントのボリューム成分(つまり2つの曲線間の面積)を計算する。(m個の点にはm−1セグメントがあることを付言しておく。)
【0032】
【数6】

そして、p番目の試行に対する相違は以下の通りとなる。
【0033】
【数7】

10)p=p+1を設定し、p=Pとなるまで、8および9を繰り返す。
11)相違

を見つける。
これは、2つの曲線間の最もよい一致である(つまりそれがすべての部分的に一致させる試行の中の最小の相違である)。
【0034】
図4A〜図4Cを参照して、本発明の実施形態にかかる、現実的な工学シミュレーションを可能にする、コンピュータ支援工学解析モデルを用いて計算曲線を目標曲線に一致させる例示的な最適化プロセス400を示すフローチャートを示す。プロセス400は、ソフトウェアにおいて好ましくは実行され、先の図面特に図3A〜図3Cを参照して好ましくは理解される。
【0035】
プロセス400は、ステップ402において目標曲線を受け取ることによってスタートする。目標曲線は、第1セットの点(例えば図3Aに示す「m」個の点)によって定義される。一の例示的な目標曲線は、材料試料試験における得られる歪み−応力関係曲線(例えば図1)である。ステップ404において、コンピュータ支援工学(CAE)モデル(例えば有限要素解析法(FEA)モデル)が、目標曲線を一致させるために定義される。CAEモデルは、計算曲線を目標曲線に一致させるための手段として調整可能な多くの制御調整可能パラメータを有している。計算曲線が、まず、ステップ408において初期セットのパラメータを有するCAEモデルを用いて取得される。計算曲線は、第2セットの点(例えば図3Aに示す「n」個の点)によって定義される。どのように第1セットの点および第2セットの点が互いに関係しているかに関する必要要件は特にない。言いかえれば、「m」および「n」は異なっていてもよい。さらに、どのように第1および第2セットの点が分布するかに関する必要要件はなく、例えば、点をそれぞれの曲線上に任意に分布させることができる。
【0036】
次に、ステップ410においては、1セットのマップ点(つまり図3Aに示す第3セットの点316)は、第1および第2曲線(つまり目標曲線および計算曲線)のうちのより短い曲線を定義する点をより長い曲線にマッピングすることによって生成される。マッピングは、部分的に一致させる手法(図4B−4Cに示すフローチャートにおける詳細において以下に説明する)に基づく。マップ点が生成された後、プロセス400と同一の相違測定が、マップ点と短い曲線を定義する点との間で行われる。判断412においては、相違変化が許容範囲未満か否か判定される。相違変化が許容範囲以上の場合、CAEモデルのパラメータを他の計算曲線を生成するようステップ414において調整する。プロセス400は、ステップ408に戻り、判断412が真になるまで繰り返される。そして、プロセス400は、終了する。
【0037】
次に図4B〜図4Cを参照して、ステップ410aにおいて、目標曲線(例えば「曲線F」302)の最も小さい制限範囲が決定される。言いかえれば、図3Aに示すx−y座標系において、目標曲線は一方の軸において0〜1の間に制限される。次に、目標曲線および計算曲線(例えば「曲線G」304)の両方は、ステップ410bにおいて制限範囲に規格化される。目標曲線(S)の全長と計算された曲線(T)の全長とが、ステップで410cにおいて計算される。一の実施形態において、数式(3)が各セグメントの長さを計算するために用いられる。全長はすべてのセグメントの長さの和である。判断410dにおいて、長さTが長さS以上か否かを判定する。「no」の場合、入れ換えオペレーションがステップ410eにおいて行われる。第1および第2曲線が入れ換えられ、これにより、第1セットの点が常に短い曲線を定義する。他の場合、プロセス400は「yes」分岐へと続いてステップ410fに直接移行する。ステップ410fにおいては、1つ以上のオフセット(例えば図3A〜図3Cに示すオフセット320)が長い曲線において定義される。オフセットは第2セットの点の第1番目の点から測定している。オフセットの範囲は、ゼロから、2つの曲線の長さ差(つまり、|T−S|、差の絶対値)に対応する最大値までにわたる。
【0038】
一の実施形態において、オフセットの数は2つの曲線の長さの差によって決定される。例えば、オフセットの数は、その長さの差と長い曲線の全長と比の関数である。他の実施形態において、オフセットの数は、先験的(アプリオリ)知識に基づいてユーザによってスタティックに(一定に)設定される。さらに他の実施形態において、オフセットの数はダイナミックに(可変的に)決定される。例えば、部分的に一致させる試行の回数は、最初にはある値に設定される。試行における相違が予め定義された許容範囲あるいは閾値内となった後、プロセス400は、よい一致が得られたことを示し、残りの部分的に一致させる試行を終了する。
【0039】
ステップ410gにおいて、部分的に一致させる試行が各オフセットに対して行われる。部分的に一致させる試行は、短い曲線の各対応するセグメントのセグメント長さを一致させることによって、暫定的セットのマップされた点を長い曲線上に生成することを含んでいる。図3Aに示す例において、マップされたセグメントδUk326の長さは、対応するセグメントδSi322の長さと等しい。δUk326を測定するには多くの方法がある。一の実施形態において、δUk326は、δUk326を形成する2つの隣接したマップ点の間に配置された長い曲線のすべてのセグメント(セグメント全体や一部分)の和である。他の実施形態において、δUk326は、δUk326を形成する2つの隣接したマップ点の間の直線距離である。本発明は、これらのプロシージャに限定されず、他の同等なプロシージャによって同じことを達成することができる。
【0040】
暫定的セットのマップ点が設定された後、相違測定が、マップ点と短い曲線を定義するそれぞれの各点との間で行われる。相違測定は、数式5、数式6、あるいは他の同等なプロシージャを用いて計算することができる。
【0041】
次に、ステップ410hにおいて、暫定的セットのマップ点のうちの1つが、最終セットのマップ点(第3セットの点)として指定される。相違測定は、最終暫定的セットのマップ点を決定するために用いることができる(例えばすべての部分的に一致させる試行の中の最も小さい相違)。
【0042】
多くの部分的に一致させる試行は、短い曲線および長い曲線のそれぞれの第1点を一致させることからスタートし一致するそれぞれの最後の点を一致させることで終了することによって、短い曲線を長い曲線に一致させることによって行われる。これらの2つの条件は、図4Bおよび図4Cにおいてそれぞれ示されている。
【0043】
一の実施形態において、本発明は、ここに説明した機能を実行可能な1つ以上のコンピュータシステムに対してなされたものである。コンピュータシステム500の一例を、図5に示す。コンピュータシステム500は、プロセッサ504など1つ以上のプロセッサを有する。プロセッサ504は、コンピュータシステム内部通信バス502に接続されている。種々のソフトウェアの実施形態を、この例示的なコンピュータシステムの点から説明する。この説明を読むと、いかにして、他のコンピュータシステムおよび/またはコンピューターアーキテクチャーを用いて、本発明を実行するかが、関連する技術分野に習熟している者には明らかになるであろう。
【0044】
コンピュータシステム500は、また、メインメモリ508好ましくはランダムアクセスメモリ(RAM)を有しており、そして二次メモリ510を有することもできる。二次メモリ510は、例えば、1つ以上のハードディスクドライブ512、および/またはフレキシブルディスクドライブ、磁気テープドライブ、光ディスクドライブなどを表わす1つ以上のリムーバブルストレージドライブ514を有することができる。リムーバブルストレージドライブ514は、よく知られている方法で、リムーバブルストレージユニット518を読み取りおよび/またはリムーバブルストレージユニット518に書き込む。リムーバブルストレージユニット518は、リムーバブルストレージドライブ514によって読み取り・書き込みされるフレキシブルディスク、磁気テープ、光ディスクなどを表わす。以下にわかるように、リムーバブルストレージユニット518は、コンピューターソフトウェアおよび/またはデータを内部に記憶しているコンピュータで使用可能な記憶媒体を有している。
【0045】
代替的な実施形態において、二次メモリ510は、コンピュータプログラムあるいは他の命令をコンピュータシステム500にロードすることを可能にする他の同様な手段を有することもできる。そのような手段は、例えば、リムーバブルストレージユニット522とインタフェース520とを有することができる。そのようなものの例には、プログラムカートリッジおよびカートリッジのインタフェース(ビデオゲーム機に見られるようなものなど)と、リムーバブルメモリチップ(消去可能なプログラマブルROM(EPROM)、ユニバーサルシリアルバス(USB)フラッシュメモリ、あるいはPROMなど)および関連するソケットと、ソフトウェアおよびデータをリムーバブルストレージユニット522からコンピュータシステム500に転送することを可能にする他のリムーバブルストレージユニット522およびインタフェース520と、が含まれうる。一般に、コンピュータシステム500は、プロセススケジューリング、メモリ管理、ネットワーキングおよびI/Oサービスなどのタスクを行なうオペレーティングシステム(OS)ソフトウェアによって、制御され連係される。
【0046】
通信用インタフェース524も、また、バス502に接続することができる。通信用インタフェース524は、ソフトウェアおよびデータをコンピュータシステム500と外部装置との間で転送することを可能にする。通信用インタフェース524の例には、モデム、ネットワークインタフェイス(イーサネット(登録商標)・カードなど)、コミュニケーションポート、PCMCIA(Personal Computer Memory Card International Association)スロットおよびカードなど、が含まれうる。ソフトウェアおよびデータは通信インタフェース524を介して転送される。コンピュータ500は、専用のセットの規則(つまりプロトコル)に基づいて、データネットワーク上の他の演算装置と通信する。一般的なプロトコルのうちの1つは、インターネットにおいて一般に用いられているTCP/IP(伝送コントロール・プロトコル/インターネット・プロトコル)である。一般に、通信インタフェース524は、データファイルをデータネットワーク上で伝達される小さいパケットへのアセンブリングを管理し、あるいは受信したパケット元のデータファイルへと再アセンブルする。さらに、通信インタフェース524は、正しい宛先に届くようそれぞれのパケットのアドレス部分に対処し、あるいはコンピュータ500が宛先となっているパケットを他に向かわせることなく受信する。この書類において、「コンピュータプログラム媒体」、「コンピュータが読取り可能な媒体」、「コンピュータが記録可能な媒体」および「コンピュータが使用可能な媒体」という語は、リムーバブルストレージドライブ514(例えば、フラッシュストレージドライブ)および/またはハードディスクドライブ512に組み込まれたハードディスクなどの媒体を概して意味して用いられている。これらのコンピュータプログラム製品は、コンピュータシステム500にソフトウェアを提供する手段である。本発明は、このようなコンピュータプログラム製品に対してなされたものである。
【0047】
コンピュータシステム500は、また、コンピュータシステム500をアクセスモニタ、キーボード、マウス、プリンタ、スキャナ、プロッタなどに提供する入出力(I/O)インタフェース530を有することができる。
【0048】
コンピュータプログラム(コンピュータ制御ロジックともいう)は、メインメモリ508および/または二次メモリ510にアプリケーションモジュール506として記憶される。コンピュータプログラムを、通信用インタフェース524を介して受け取ることもできる。このようなコンピュータプログラムが実行された時、コンピュータプログラムによって、コンピュータシステム500がここに説明した本発明の特徴を実行することが可能になる。詳細には、コンピュータプログラムが実行された時、コンピュータプログラムによって、プロセッサ504が本発明の特徴を実行することが可能になる。したがって、このようなコンピュータプログラムは、コンピュータシステム500のコントローラを表わしている。
【0049】
ソフトウェアを用いて発明が実行される実施形態において、ソフトウェアをコンピュータプログラム製品に記憶でき、リムーバブルストレージドライブ514、ハードドライブ512あるいは通信用インタフェース524を用いてコンピュータシステム500へとロードすることができる。アプリケーションモジュール506は、プロセッサ504によって実行された時、アプリケーションモジュールによって、プロセッサ504がここに説明した本発明の機能を実行する。
【0050】
所望のタスクを達成するために、I/Oインタフェース530を介したユーザ入力によってあるいはよることなしに、1つ以上のプロセッサ504によって実行することができる1つ以上のアプリケーションモジュール506を、メインメモリ508に、ロードすることもできる。動作においては、少なくとも1つのプロセッサ504がアプリケーションモジュール506のうちの1つが実行されると、結果が演算されて二次メモリ510(つまりハードディスクドライブ512)に記憶される。解析(例えば計算曲線)の状況が、ユーザの指示に応じてテキストあるいはグラフィック表現でI/Oインタフェース530を介してユーザに報告される。
【0051】
本発明を具体的な実施形態を参照しながら説明したが、これらの実施形態は単なる例示であって、本発明を限定するものではない。開示した例示的な実施形態に対する種々の変更あるいは変形を、当業者は思いつくであろう。例えば、二次元曲線を例示し説明したが、他のタイプの曲線を例えば三次元曲線を代わりに用いることもできる。さらに、例示の簡単化のため、比較的少数の点だけを図において示したが、本発明は目標曲線あるいは計算曲線を定義する点の数にいかなる制限も設定していない。さらに、材料特性の較正を例示し説明したが、他のタイプのシステムを、例えばある設計パラメータを微調整することによって一致させるべき所望のシステム挙動を表す目標曲線を代わりに用いることもできる。さらに、2つの曲線を一致させるステップを1群の方程式(数式1〜数式6)として例示し説明したが、代わりに材料挙動の他の同等な数学的記述を用いることができる。さらに、多角形的な長さを、曲線のセグメント長さおよび全長の計算に関して説明し例示した。他の同等なプロシージャを例えば直線長を代わりに用いることもできる。つまり、発明の範囲は、ここで開示した具体的で例示的な実施形態に限定されず、当業者が容易に想到するあらゆる変更が、本願の精神および認識範囲そして添付の特許請求の範囲の権利範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0052】
500 コンピュータシステム
502 バス
504 プロセッサ
506 アプリケーションモジュール
508 メインメモリ
510 二次メモリ
512 ハードディスクドライブ
514 リムーバブルストレージドライブ
518 リムーバブルストレージユニット
520 インタフェース
522 リムーバブルストレージユニット
524 通信インタフェース
530 I/Oインタフェース

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータ支援工学シミュレーションにおいて計算曲線(304)を材料挙動(100)を表す目標曲線(302)に一致させるコンピュータシステム(500)において実行される方法(400)であって、
コンピュータシステム(500)にインストールされたアプリケーションモジュール(506)によって目標曲線(302)の定義を受け取るステップ(402)と、
複数の制御パラメータ(404)を介して目標曲線(302)を生成するよう構成されたコンピュータ支援工学解析モデル(404)を用いて計算曲線(304)を取得するステップ(408)と、
前記目標曲線および計算曲線(302、304)のうちより短い曲線を短曲線(302)としてそしてより長い曲線を長曲線(304)として指定するステップ(410e)であって、前記短曲線(302)が第1セットの点(312)によって定義されるとともに前記長曲線(304)は第2セットの点(314)によって定義されるステップと、
1回以上の部分的に一致させる試行(410g)を含むマッピング法を用いて前記第1セットの点(312)を前記長い曲線(304)上にマップすることにより1セットのマップ点(316)を生成するステップ(410)であって、すべての前記部分的に一致させる試行の中で最もよい一致を示した前記部分的に一致させる試行のうちの1回が前記1セットのマップ点(316、410h)として指定され、前記最もよい一致が前記マップ点(316)のそれぞれと前記部分的に一致させる試行のそれぞれに対する前記第1セットの点(312)のうちの対応する1つとの間で計算される相違測定を用いて判定されるステップと、
前記計算曲線(302)と前記目標曲線(304)との間の前記相違測定が許容範囲内となるまで前記制御パラメータを調整することによって前記計算曲線(304)を反復的に更新するステップ(408、410、412、414)と、
前記制御パラメータを前記コンピュータ支援工学解析モデル(404)とともにユーザの指示に応じてコンピュータシステム(500)に連結された記憶装置(512)のファイルに保存するステップと、
を備える方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法であって、前記部分的に一致させる試行(410g)のそれぞれは、ゼロから短曲線および長曲線(302、304)の長さの差と等しい最大値の範囲にわたるオフセット(320)に対応しており、該オフセット(320)は前記第2セットの点(314)の第1点から測定される方法。
【請求項3】
請求項2に記載の方法であって、部分的に一致させる試行の前記それぞれは、隣接した2つのマップ点(316)によって形成される各セグメント(326)の長さが前記短い曲線の対応するセグメントのセグメント長さと等しいことを保証することによって暫定的セットのマップ点(316)を生成することをさらに備えており、前記暫定的セットのマップ点(316)の第1点は対応するオフセット(320)からスタートしている方法。
【請求項4】
請求項3に記載の方法であって、前記短曲線(322)の前記セグメントは、前記短曲線を定義する2つの隣接点(312)間の直線によって定義される方法。
【請求項5】
請求項3に記載の方法であって、2つの隣接するマップ点(316)によって形成される各セグメント(326)の長さは、その2つの隣接するマップ点(316)の間に配置されたセグメント全体あるいはセグメントの一部分の長さの和である方法。
【請求項6】
請求項2に記載の方法であって、前記1回以上の部分的に一致させる試行の数は、前記オフセット(320)の最大値と前記長い曲線の長さとの比に基づいている方法。
【請求項7】
請求項1に記載の方法であって、前記目標および計算曲線(302、304)のうちより短い曲線を短い曲線としてそしてより長い曲線を長い曲線として指定する前記ステップ(410e)は、さらに、
前記目標曲線(302)の最小制限範囲を用いて前記第1および第2セットの点(312、314)の座標を規格化するステップ(410b)と、
前記目標曲線(302)の全長と前記計算曲線(304)の全長を計算するステップ(410c)と、
を備えている方法。
【請求項8】
請求項1に記載の方法であって、前記最もよい一致の相違測定が前記すべての部分的に一致させる試行(410g)の中で最も低い方法。
【請求項9】
請求項8に記載の方法であって、前記短曲線と前記長曲線(302、304)との間の相違測定は、前記短曲線(302)上の各セグメントと前記長曲線(304)上のその対応するセグメントとの間の面積の和である方法。
【請求項10】
請求項1に記載の方法であって、前記目標曲線(302)は、材料試料試験において得られる材料(100)の歪み−応力関係曲線である方法。
【請求項11】
コンピュータ支援工学シミュレーションにおいて計算曲線(304)を材料挙動(100)を表す目標曲線(302)に一致させるシステムであって、
コンピュータ可読コードを記憶するメモリ(508)と、
前記メモリ(508)に連結される少なくとも1つのプロセッサ(504)と、
を備えており、
前記少なくとも1つのプロセッサ(504)が前記メモリ(508)内の前記コンピュータ可読コードを実行して、これにより、1つ以上のアプリケーションモジュール(506)に、
システムにインストールされた前記1つ以上のアプリケーションモジュール(506)によって目標曲線(302)の定義を受け取るオペレーション(400、402)と、
複数の制御パラメータ(404)を介して計算曲線(302)を生成するよう構成されたコンピュータ支援工学解析モデル(404)を用いて計算曲線(304)を取得するオペレーション(408)と、
目標および計算曲線(302、304)のうちより短い曲線を短曲線(302)としてそしてより長い曲線を長曲線(304)として指定するオペレーション(410e)であって、短曲線(302)が第1セットの点(312)によって定義されるとともに長曲線(304)は第2セットの点(314)によって定義されるオペレーションと、
1回以上の部分的に一致させる試行(410g)を含むマッピング法を用いて前記第1セットの点(312)を前記長曲線(304)上にマップすることにより1セットのマップ点(316)を生成するオペレーション(410)であって、すべての前記部分的に一致させる試行の中で最もよい一致を示した前記部分的に一致させる試行のうちの1回が前記1セットのマップ点(316、410h)として指定され、前記最もよい一致が前記マップ点(316)のそれぞれと前記部分的に一致させる試行のそれぞれに対する前記第1セットの点(312)のうちの対応する1つとの間で計算される相違測定を用いて判定されるオペレーションと、
前記計算曲線(304)と前記目標曲線(302)との間の前記相違が許容範囲内となるまで前記制御パラメータを調整することによって前記計算曲線(304)を反復的に更新するオペレーション(408、410、412、414)と、
前記制御パラメータを前記コンピュータ支援工学解析モデル(404)とともにユーザの指示に応じてシステムに連結された記憶装置(512)のファイルに保存するオペレーションと、
を実行させるシステム。
【請求項12】
請求項11に記載のシステムであって、前記部分的に一致させる試行のそれぞれは、ゼロから短曲線および長曲線(302、304)の長さの差と等しい最大値の範囲にわたるオフセット(320)に対応しており、該オフセット(320)は前記第2セットの点(314)の第1点から測定される方法。
【請求項13】
請求項12に記載のシステムであって、部分的に一致させる試行(410g)の前記それぞれは、隣接した2つのマップ2点(316)によって形成される各セグメントの長さが前記短曲線(302)の対応するセグメントのセグメント長さと等しいことを保証することによって暫定的セットのマップ点(316)を生成することをさらに備えており、前記暫定的セットのマップ点(316)の第1点は対応するオフセット(320)からスタートしている方法。
【請求項14】
請求項1、2あるいは3に記載の方法(400)を実行することによって、コンピュータ支援工学シミュレーションにおいて計算曲線(304)を材料挙動(100)を表す目標曲線(302)に一致させるコンピュータシステム(500)を制御するコンピュータが実行可能な命令を有するコンピュータ可読媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図3C】
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【図4A】
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【図4B】
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【図4C】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−252905(P2011−252905A)
【公開日】平成23年12月15日(2011.12.15)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2011−118253(P2011−118253)
【出願日】平成23年5月26日(2011.5.26)
【出願人】(509059893)リバーモア ソフトウェア テクノロジー コーポレーション (29)
【Fターム(参考)】