説明

パーソナル歌集に基づいてメドレー楽曲を選出するカラオケ装置

【課題】会員が歌いやすいメドレー楽曲を推薦する。
【解決手段】メドレー楽曲に割り当てられたメドレー楽曲IDと、当該メドレー楽曲を構成している複数の楽曲にそれぞれ割り当てられた楽曲IDの集合との対応付けを集約したメドレー楽曲索引と、会員IDと、複数の楽曲IDからなるパーソナル歌集の対応付けを集約したパーソナル歌集データベースを格納し、利用者に特定された会員IDに対応するパーソナル歌集(ア)の楽曲ID集合と、メドレー楽曲索引中の各メドレー楽曲IDにそれぞれ対応する楽曲ID集合に基づいて、メドレー楽曲としてパーソナル歌集(ア)の楽曲ID集合の多くを含むメドレー楽曲ID(イ)を選出し、メドレー楽曲のタイトルを利用者に提示して演奏予約を受け付けるカラオケ装置を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、カラオケ装置に関し、特に、会員がお気に入り登録している楽曲が多く含まれるメドレー楽曲を選出して利用者に提示する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
カラオケ装置は、リモコン装置などのユーザインタフェースを介して受け付けた予約楽曲の楽曲IDを演奏処理の待ち行列に登録し、待ち行列から順番に楽曲IDを取り出してその楽曲を次々と演奏する。
【0003】
利用者が、自分の歌いたい楽曲を目次本を使ってあれこれ検索して予約する操作は、カラオケの際の楽しみの一つにもなっている。その反面、いつもお決まりの楽曲を予約する利用者が多いので、毎回いちいち検索しながら選曲するのは面倒でもある。そのような面倒を解消するために、周知のように、カラオケ店では、分厚いカラオケ目次本のかわりに、タブレットタイプのコンピュータで構成された電子目次本(選曲装置)が普及している。DAMステーション、デンモク、キョクNAVI、ナビカラなどの商品名で知られている。このような選曲装置は、タブレットコンピュータのもつ高い演算能力や記憶能力・通信能力を利用することにより、個人の好みの曲をあらかじめ記憶させておいたり、多様な切り口でカラオケ楽曲を検索させて選曲したりすることが可能である。
【0004】
たとえば、特許第3573420号公報には、アーティストのアルバム名やジャケット写真をつかって目的の曲を検索する機能について開示されている。
また、特許第3595292号公報には、利用者別の記憶領域に好みの楽曲をマイリストとして登録しておいたり、読み出して選曲に利用したりできる機能について開示されている。
また、特許第3645211号公報には、利用者の年齢や年代に基づいて、利用者の記憶に残る年代の流行曲を検索できる、いわゆる「あの頃検索」機能が開示されている。
【特許文献1】特許第3573420号公報
【特許文献2】特許第3595292号公報
【特許文献3】特許第3645211号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
カラオケ楽曲の中には、多数のメドレー楽曲が含まれている。アーティスト別、年代・ジャンル別、アニメ主題歌など、ある共通のテーマのもとで集められた通常7曲程度の楽曲のそれぞれのサビ部分などをつなぎあわせて、さまざまなメドレー楽曲が編成されている。これらは各曲を選曲する手間を省けるし、共通のテーマのもとで集められた楽曲が次々と演奏されて場が盛り上がるので、とくにグループ客に好評を博している。
【0006】
そこで本出願人は、メドレー曲を選曲しようとする人に対して、その利用者のマイリストに登録されている楽曲を多く含むメドレー楽曲を提示したいと考えた。そうすれば、選曲者にとっても歌いやすいし、カラオケ事業者にとっても新たなメドレー曲をカラオケ楽曲に加えたときにも利用者に知らせることになるので、メドレー曲の利用機会が増え、さらにカラオケそのものの利用機会が増えることにつながるだろう。そのようなことを考えて、本発明を創作したものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明は、つぎの事項(1)〜(7)により特定されるカラオケ装置である。
(1)記憶手段と、制御手段と、操作入力手段を備え、カラオケデータベースにメドレー楽曲を含んだカラオケ装置であること
(2)記憶手段は、メドレー楽曲に関するメドレー楽曲索引と、パーソナル歌集データベースを格納すること
(3)メドレー楽曲索引は、メドレー楽曲に割り当てられたメドレー楽曲IDと、当該メドレー楽曲を構成している複数の楽曲にそれぞれ割り当てられた楽曲IDの集合との対応付けを集約すること
(4)パーソナル歌集データベースは、会員IDと、パーソナル歌集の対応付けを集約すること
(5)パーソナル歌集は、複数の楽曲IDの集合であること
(6)制御手段は、操作入力手段により会員IDを特定したメドレー楽曲検索要求の利用者入力を受け付けた際、特定された会員IDに対応するパーソナル歌集(ア)の楽曲ID集合と、メドレー楽曲索引中の各メドレー楽曲IDにそれぞれ対応する楽曲ID集合とに基づいてメドレー楽曲ID(イ)を選出し、メドレー楽曲(イ)のメドレー楽曲の演奏予約を受け付け可能な状態で当該メドレー楽曲のタイトルを利用者に提示すること
(7)メドレー楽曲ID(イ)に対応する楽曲ID集合は、パーソナル歌集(ア)の楽曲ID集合にすべて含まれていること
【0008】
この発明において、上記特定事項(7)に置き換えて、以下の特定事項(a)または(b)のいずれかを選択的に適用してもよい。
(a)メドレー楽曲ID(イ)に対応する楽曲ID集合は、多くとも3つの楽曲IDを除き、パーソナル歌集(ア)の楽曲ID集合にすべて含まれていること
(b)メドレー楽曲ID(イ)に対応する楽曲ID集合の中の少なくとも4つの楽曲IDは、パーソナル歌集(ア)の楽曲ID集合に含まれていること
【0009】
また制御手段は、特定された会員IDに対するメドレー楽曲ID(イ)のメドレー楽曲のタイトルを利用者に提示する際、直近の所定期間に新たに加えられたメドレー楽曲にはその旨の表示を付加することが望ましい。
【0010】
また、上記特定事項(6)に置き換えて、つぎの特定事項(A)〜(C)により特定される制御手段を適用してもよい。
(A)制御手段は、メドレー楽曲選出処理と、メドレー楽曲通知処理を行うこと
(B)メドレー楽曲選出処理は、会員IDごとに対応するパーソナル歌集(ア)の楽曲ID集合と、メドレー楽曲索引中の各メドレー楽曲IDにそれぞれ対応する楽曲ID集合とに基づいてメドレー楽曲ID(イ)を選出し、会員IDとメドレー楽曲ID(イ)との対応付けを記憶すること
(C)メドレー楽曲通知処理は、操作入力手段により会員IDを特定したメドレー楽曲検索要求の利用者入力を受け付けた際、特定された会員IDに対応づけて記憶しているメドレー楽曲ID(イ)のメドレー楽曲の演奏予約を受け付け可能な状態で当該メドレー楽曲のタイトルを利用者に提示すること
【0011】
その場合には、メドレー楽曲選出処理は、会員IDに対するメドレー楽曲ID(イ)を更新した際、前回選出したメドレー楽曲IDと対比させ、新たに追加されたメドレー楽曲IDに新曲フラグを付加し、メドレー楽曲通知処理は、新曲フラグが付加されたメドレー楽曲IDのメドレー楽曲に新規追加の旨の表示を付加して利用者に提示することが望ましい。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、利用者のマイリストに登録されている楽曲を多く含むメドレー楽曲を提示するので、メドレー楽曲を選曲しようとする利用者にとって歌いやすいメドレー楽曲を簡単に選曲できる。カラオケ事業者にとっても新たなメドレー曲をカラオケ楽曲に加えたときに利用者に知らせることができ、メドレー曲の利用機会が増え、その結果カラオケの利用機会自体が増えることにつながる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
===カラオケ装置の基本構成===
図1に本実施例のカラオケ装置を含むネットワーク構成を例示した。本実施例のカラオケ装置は周知の通信カラオケシステムの一部である。カラオケ装置は、複数の客室120を備えたカラオケ店舗において、同室内にあるカラオケ演奏端末(以下、演奏端末10)と、当該演奏端末10を操作するための客室端末20とで構成される。カラオケ店舗にはLAN110が敷設され、このLAN110を介して各客室の演奏端末10と同室内の客室端末20とが通信する。
【0014】
演奏端末10は、汎用パソコンの応用装置である。図2にそのブロック構成を例示した。中央制御部11は周辺構成部を制御して演奏端末10を統括する。ハードディスク装置12には、メインコンピュータのプログラムのほか、伴奏音楽や歌詞画像の起源となるカラオケデータをカラオケ楽曲IDに対応付けして集約したカラオケデータベースが記憶されている。
【0015】
なお、カラオケ楽曲に含まれるメドレー楽曲についても、他のカラオケ楽曲と同様の体系の楽曲IDがわりふられており、当然ながらカラオケデータベースには他のカラオケ楽曲と同様の形式でメドレー楽曲のカラオケデータが格納されている。
【0016】
客室端末20は、タッチパネルを主要なユーザインタフェースとしたタブレットコンピュータと同様のハードウェア構成であり、所定規格の無線LANインタフェースを実装する。図3に客室端末20の機能ブロック構成を例示した。CPU・RAM・ROMを含む端末制御部21を主制御部として、ハードディスク装置22・タッチパネル23・通信インタフェース24を備えている。ハードディスク装置22に、演奏予約などの操作対象となる同室内の演奏端末10の所在情報(IPアドレスなど)を記憶している。通信インタフェース24は、無線アクセスポイント40を介してLAN110に接続され、演奏端末10と通信する。また、インストールされているプログラムの実行によりGUIを通じて利用者と対話し、楽曲の演奏予約など、演奏端末10を操作するためのリモコン装置として機能する。
【0017】
===通常演奏機能===
客室端末20のハードディスク装置22には、演奏端末10にて演奏可能なカラオケ楽曲について、曲名・アーティスト名・楽曲ジャンルなどの目次情報(属性情報)を、カラオケ楽曲IDに対応付けして集約した楽曲索引データベースが記憶されている。客室端末20の端末制御部21は選曲制御手段として、タッチパネルを介した利用者との対話を通じて、利用者の希望する楽曲の目次情報をカラオケ楽曲索引データベースから検索して提示する。そして、客室端末20において最終的に1曲に特定されたカラオケ楽曲を演奏予約する旨の利用者の指示入力がなされると、その楽曲のカラオケ楽曲IDを含む演奏予約電文を同室内の演奏端末10に転送する。
【0018】
演奏端末10の中央制御部11は主制御手段として、客室端末20から送信されてきたカラオケ楽曲IDを受け付けたり、操作/表示パネル13に入力された楽曲IDを受け付けたりすると、そのカラオケ楽曲IDを受け取った順にRAMなどに格納し、その受付順に格納されたカラオケ楽曲IDを演奏処理の待ち行列として管理する。そして、待ち行列から登録順にカラオケ楽曲IDを取り出して、そのカラオケ楽曲IDに該当するカラオケデータを取り出す。待ち行列の先頭からカラオケ楽曲IDを取り出すと、そのカラオケ楽曲IDの次に受け付けたカラオケ楽曲IDが待ち行列の先頭になる。
【0019】
中央制御部11の制御により、取り出されたカラオケデータに基づいて、演奏処理部15が伴奏音楽の音楽信号を生成し、マイクロホンに入力された歌声信号とミキシングアンプ16で混合・増幅してスピーカより音響出力する。また、映像処理部17が、背景映像に演奏の進行に同期して色変わりする歌詞字幕をスーパーインポーズ処理してディスプレイ18に映像出力する。
【0020】
===会員サービス===
カラオケ事業者に会員登録している利用者は、客室端末20に所定の操作入力を行なってログインすることにより、会員サービスを利用可能である。ログイン操作が行なわれて会員IDが認証されると、客室端末20は演奏端末10を介してカラオケ活用サーバーから登録済みの会員情報を取り寄せて、会員サービスを提供可能となる。ログインした会員の操作入力信号には、会員IDが含められて演奏端末10やサーバーに転送される。
【0021】
会員サービスの一つとして、マイリスト(パーソナル歌集)がよく知られている。会員がお気に入りの楽曲など、たびたび選曲する複数の曲の楽曲IDをマイリストとして登録しておくことができるものである。ログインした会員が選曲してマイリスト登録する旨の所定の操作入力を客室端末20で行なうことにより、カラオケ活用サーバーに、お気に入り楽曲集合(パーソナル歌集)とその会員IDとを対応付けしたマイリストが作成され、カラオケ活用サーバーに登録される。そして会員は別の機会にログインして、カラオケ活用サーバーから客室端末20にマイリストを取り寄せて、選曲などに利用可能となる。
【0022】
===パーソナル歌集データベース===
このように、本実施例の客室端末20は、ログイン済みの会員情報をカラオケ活用サーバーから取り寄せて、ハードディスク装置22などの適宜な記憶部に格納している。会員情報にはマイリストも含まれている。客室端末20は、パーソナル歌集を構成する楽曲の楽曲IDの集合と会員IDとを対応付けして集約して、パーソナル歌集データベースとして管理している。図4にパーソナル歌集データベースの構成を例示している。客室端末20は、このデータベースから、会員IDをキーにして当該会員のパーソナル歌集(マイリスト)の楽曲ID集合を抽出することが可能である。
【0023】
===メドレー楽曲索引===
本実施例において、客室端末20が備える楽曲索引データベースには、メドレー楽曲についての索引情報が含まれている。すなわち、メドレー楽曲の識別情報(楽曲ID)と対応付けして、メドレー楽曲である旨の記述と、当該メドレー楽曲を構成する曲の楽曲ID群が含まれる。メドレー楽曲は通常、7曲程度の楽曲のサビ部分などをつなぎ合わせて構成されており、客室端末20は、メドレー楽曲について、メドレー楽曲IDとその構成楽曲の7つ程度の楽曲IDとの対応付けを、メドレー楽曲索引として抽出可能である。図5にメドレー楽曲索引の論理構成を例示した。
【0024】
===メドレー楽曲検索サービス===
本実施例にかかるサービスは、会員登録している利用者に、その会員のお気に入りの楽曲が多く含まれるメドレー楽曲を検索してリクエスト曲として提示するものである。
【0025】
選曲に際して本実施例のサービスを利用しようとする利用者は、客室端末20のユーザインタフェースを介して、サービスの起動を指定入力することができる。たとえば、ログイン後の選曲(楽曲検索)メニューの一覧画面に、「マイメドレー」検索ボタンを配置しておき、これを指示入力することにより、サービスを起動できるように構成する。
【0026】
そして客室端末20がログイン済みの会員によるサービス起動の指定入力を受け付けると、パーソナル歌集データベースから当該会員の会員IDに対応するマイリストの楽曲ID群を抽出し、それらの楽曲IDをメドレー楽曲索引と対照させ、マイリストの楽曲ID含むメドレー楽曲IDを抽出する。
【0027】
そして、抽出したメドレー楽曲IDの中から、当該会員のマイリストの楽曲IDを多く含む順に取り出して、所定の条件を満たすメドレー楽曲IDを選出する。選出されたメドレー楽曲IDについて、楽曲索引データベースを参照してその曲目(曲名など)を適宜な形式でタッチパネル23に一覧表示させる。
【0028】
そして、その中から1つを特定する利用者の指定入力を受け付けると、当該メドレー楽曲の楽曲IDを含めた演奏予約コマンドを生成し、演奏端末10に転送して演奏予約の待ち行列に登録させる。
【0029】
図6は、ある会員Aさんに対して提示するメドレー楽曲を選出する際の処理イメージを例示したものである。会員Aさんによる「マイメドレー」ボタンの指示入力を受け付けた場合に(a)の点線で囲まれた会員Aさんのマイリストの楽曲ID集合を抽出する。これらの楽曲IDを、メドレー楽曲索引と対比させる。(b)の点線で囲まれた部分は、各メドレー楽曲を構成する楽曲IDのうち、会員Aさんのマイリストに含まれている楽曲IDである。ここでは、「メドレー楽曲ID=1543−25」のメドレー楽曲には、Aさんのマイリストに登録されている楽曲が少なくとも2曲含まれていることを示している。各メドレー楽曲IDについて、Aさんのマイリスト登録曲を多く含む順に取り出して、その数が所定の条件を満たすメドレー楽曲IDを選出する。
【0030】
会員に提示するメドレー楽曲ID選出の所定条件としては、多様な実施形態がある。たとえば、メドレー楽曲に含まれるすべての楽曲IDがマイリストに含まれるものを選出するようにする。
別の実施形態では、メドレー楽曲に含まれる7曲程度の楽曲のうち、4曲以上がマイリストに含まれているものを選出する。つまり、メドレー楽曲を構成する楽曲の半数以上がマイリストに含まれているものを選出することになる。
あるいは、メドレー楽曲に含まれる楽曲のうち、当該会員のマイリストに含まれていない楽曲が3曲以下であるものを選出するようにしてもよい。つまり、少なくとも残りの4曲程度はマイリストに含まれていることになるので、半数以上がマイリストに含まれていることになるからである。
【0031】
このように、マイリストに登録された楽曲を多く含むメドレー楽曲を会員に提示するので、会員は簡単に好みで歌い易いメドレー楽曲を選曲できる。また、とくに大勢でカラオケを楽しむ場合にカラオケの場が盛り上がることが期待できる。
【0032】
===他の実施例===
客室端末20が会員情報を取り寄せた際に、パーソナル歌集データベース(マイリスト)を格納するのと同様に、当該会員に提示するメドレー楽曲を選出する処理を行なってマイメドレーとして会員IDと対応づけして記憶部に格納しておいて、会員によるサービス起動時に当該会員のマイメドレーを取り出して会員に提示する構成にしてもよい。より迅速に会員に好みのメドレー楽曲を提示できる。
【0033】
配信によって演奏端末10のカラオケデータベースに新たなメドレー楽曲が加えられたとき、または会員のマイリストの曲目が変化したときには、メドレー楽曲検索サービスとして選出され提示されるメドレー楽曲が新たに追加される会員もいる。その会員にとってはそのメドレー楽曲は新曲として提示されると便利である。そうするには、楽曲索引データベースのメドレー楽曲IDに配信日を示すタイムスタンプなど新曲であるか否かが識別可能な情報を付加するようにし、メドレー楽曲検索サービスが実行された際に、選出されたマイメドレー選出曲に最近配信されたメドレー楽曲が含まれる場合、または実行前の同一会員のマイメドレー選出曲と比べて新たに加わったメドレー楽曲があった場合に、そのメドレー楽曲には新たに加わったメドレー曲である旨を識別できるように表示することで、新たなメドレー曲を利用者に知らせることができる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本実施例に係るカラオケ装置の構成を例示している。
【図2】本実施例に係るカラオケ装置を構成する演奏端末の構成を例示している。
【図3】本実施例に係るカラオケ装置を構成する客室端末の構成を例示している。
【図4】本実施例に係るパーソナル歌集データベースの論理構成例を示している。
【図5】本実施例に係るメドレー楽曲索引の論理構成を例示している。
【図6】本実施例に係る推薦するメドレー楽曲の選出に際した処理イメージを例示している。
【符号の説明】
【0035】
10 演奏端末カラオケ装置
11 中央制御部
20 客室端末
21 端末制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
記憶手段と、制御手段と、操作入力手段を備え、カラオケデータベースにメドレー楽曲を含んだカラオケ装置であって、
記憶手段は、メドレー楽曲に関するメドレー楽曲索引と、パーソナル歌集データベースを格納し、
メドレー楽曲索引は、メドレー楽曲に割り当てられたメドレー楽曲IDと、当該メドレー楽曲を構成している複数の楽曲にそれぞれ割り当てられた楽曲IDの集合との対応付けを集約し、
パーソナル歌集データベースは、会員IDと、パーソナル歌集の対応付けを集約し、
パーソナル歌集は、複数の楽曲IDの集合であり、
制御手段は、操作入力手段により会員IDを特定したメドレー楽曲検索要求の利用者入力を受け付けた際、特定された会員IDに対応するパーソナル歌集(ア)の楽曲ID集合と、メドレー楽曲索引中の各メドレー楽曲IDにそれぞれ対応する楽曲ID集合とに基づいてメドレー楽曲ID(イ)を選出し、メドレー楽曲ID(イ)のメドレー楽曲の演奏予約を受け付け可能な状態で当該メドレー楽曲のタイトルを利用者に提示し、
メドレー楽曲ID(イ)に対応する楽曲ID集合は、パーソナル歌集(ア)の楽曲ID集合にすべて含まれている
カラオケ装置。
【請求項2】
記憶手段と、制御手段と、操作入力手段を備え、カラオケデータベースにメドレー楽曲を含んだカラオケ装置であって、
記憶手段は、メドレー楽曲に関するメドレー楽曲索引と、パーソナル歌集データベースを格納し、
メドレー楽曲索引は、メドレー楽曲に割り当てられたメドレー楽曲IDと、当該メドレー楽曲を構成している複数の楽曲にそれぞれ割り当てられた楽曲IDの集合との対応付けを集約し、
パーソナル歌集データベースは、会員IDと、パーソナル歌集の対応付けを集約し、
パーソナル歌集は、複数の楽曲IDの集合であり、
制御手段は、操作入力手段により会員IDを特定したメドレー楽曲検索要求の利用者入力を受け付けた際、特定された会員IDに対応するパーソナル歌集(ア)の楽曲ID集合と、メドレー楽曲索引中の各メドレー楽曲IDにそれぞれ対応する楽曲ID集合とに基づいてメドレー楽曲ID(イ)を選出し、メドレー楽曲ID(イ)のメドレー楽曲の演奏予約を受け付け可能な状態で当該メドレー楽曲のタイトルを利用者に提示し、
メドレー楽曲ID(イ)に対応する楽曲ID集合は、多くとも3つの楽曲IDを除き、パーソナル歌集(ア)の楽曲ID集合にすべて含まれている
カラオケ装置。
【請求項3】
記憶手段と、制御手段と、操作入力手段を備え、カラオケデータベースにメドレー楽曲を含んだカラオケ装置であって、
記憶手段は、メドレー楽曲に関するメドレー楽曲索引と、パーソナル歌集データベースを格納し、
メドレー楽曲索引は、メドレー楽曲に割り当てられたメドレー楽曲IDと、当該メドレー楽曲を構成している複数の楽曲にそれぞれ割り当てられた楽曲IDの集合との対応付けを集約し、
パーソナル歌集データベースは、会員IDと、パーソナル歌集の対応付けを集約し、
パーソナル歌集は、複数の楽曲IDの集合であり、
制御手段は、操作入力手段により会員IDを特定したメドレー楽曲検索要求の利用者入力を受け付けた際、特定された会員IDに対応するパーソナル歌集(ア)の楽曲ID集合と、メドレー楽曲索引中の各メドレー楽曲IDにそれぞれ対応する楽曲ID集合とに基づいてメドレー楽曲ID(イ)を選出し、メドレー楽曲ID(イ)のメドレー楽曲の演奏予約を受け付け可能な状態で当該メドレー楽曲のタイトルを利用者に提示し、
メドレー楽曲ID(イ)に対応する楽曲ID集合の中の少なくとも4つの楽曲IDは、パーソナル歌集(ア)の楽曲ID集合に含まれている
カラオケ装置。
【請求項4】
制御手段は、特定された会員IDに対するメドレー楽曲ID(イ)のメドレー楽曲のタイトルを利用者に提示する際、直近の所定期間に新たに加えられたメドレー楽曲にその旨の表示を付加する
請求項1〜3のいずれかに記載のカラオケ装置。
【請求項5】
制御手段は、メドレー楽曲選出処理と、メドレー楽曲通知処理を行い、
メドレー楽曲選出処理は、会員IDごとに対応するパーソナル歌集(ア)の楽曲ID集合と、メドレー楽曲索引中の各メドレー楽曲IDにそれぞれ対応する楽曲ID集合とに基づいてメドレー楽曲ID(イ)を選出し、会員IDとメドレー楽曲ID(イ)との対応付けを記憶し、
メドレー楽曲通知処理は、操作入力手段により会員IDを特定したメドレー楽曲検索要求の利用者入力を受け付けた際、特定された会員IDに対応づけて記憶しているメドレー楽曲ID(イ)のメドレー楽曲の演奏予約を受け付け可能な状態で当該メドレー楽曲のタイトルを利用者に提示する
請求項1〜4のいずれかに記載のカラオケ装置。
【請求項6】
メドレー楽曲選出処理は、会員IDに対するメドレー楽曲ID(イ)を更新した際、前回選出したメドレー楽曲IDと対比させ、新たに追加されたメドレー楽曲IDに新曲フラグを付加し、
メドレー楽曲通知処理は、新曲フラグが付加されたメドレー楽曲IDのメドレー楽曲に新規追加の旨の表示を付加して利用者に提示する
請求項5に記載のカラオケ装置。

【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図1】
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【公開番号】特開2010−26252(P2010−26252A)
【公開日】平成22年2月4日(2010.2.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−187676(P2008−187676)
【出願日】平成20年7月18日(2008.7.18)
【出願人】(390004710)株式会社第一興商 (537)
【Fターム(参考)】