説明

パーツカタログ作成方法およびパーツカタログ作成装置およびプログラムおよびパーツカタログ表示装置

【課題】3D_CADのデータを利用してパーツカタログデータを適切に作成することができるパーツカタログ作成方法およびパーツカタログ作成装置およびプログラムを提供すること目的とする。また、パーツカタログデータを適切に表示することができるパーツカタログ表示装置を提供することも目的としている。
【解決手段】視覚的に立体的な製品のパーツカタログを作成するパーツカタログデータ作成方法において、それぞれのパーツに対応したパーツデータを、3Dデータ、あるいは、2Dデータと前記製品の立体モデルにおける当該パーツの配置位置情報の組合せデータとして入力するようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、視覚的に立体的な製品のパーツカタログを作成するパーツカタログデータ作成方法、および、視覚的に立体的な製品のパーツカタログを作成するパーツカタログデータ作成装置およびそのプログラム、および、パーツカタログデータを表示するパーツカタログ表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、指示書・手順書・マニュアル等における分解斜視図等のイラスト図の作成に3D_CADデータを利用することで、作成の手間を省くことが行われている。
【0003】
このような文書の一つに、サービスや保守において交換部品の発注等に利用するパーツカタログや部品表がある。これらのパーツカタログや部品表では、交換部品の形状や部品の組み付け位置を図面にて表示し、合わせて部品名称と交換発注時の部品番号を示したものである。カタログにおいては通常、個々の部品は、製品を構成する複数の集合部分(ユニット)単位にまとめて提示される。
【非特許文献1】「3D CADモデルから電子パーツカタログへのテクニカルドキュメントにおける統合型プロセスチェーン」、ITEDO Software GmbH 、[online]、平成18年4月24日、
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、一般に、3D_CADを利用した設計において、すべての部品が3D_CADのデータとして作成されるとは限らない。例えば、電気配線のケーブルやハーネス、あるいは、標準部品のネジやナットなどは、設計の手間を減らすために3D_CADでのデータ作成を省略することがある。このように、3D_CADデータが存在しないパーツについては、3D_CADデータを利用したパーツカタログを作成する際に、それらのデータを別途補填する必要がある。
【0005】
本発明は、かかる実情に鑑みてなされたものであり、3D_CADのデータを利用してパーツカタログデータを適切に作成することができるパーツカタログ作成方法およびパーツカタログ作成装置およびプログラムを提供すること目的とする。また、パーツカタログデータを適切に表示することができるパーツカタログ表示装置を提供することも目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、視覚的に立体的な製品のパーツカタログを作成するパーツカタログデータ作成方法において、それぞれのパーツに対応したパーツデータを、3Dデータ、あるいは、2Dデータと前記製品の立体モデルにおける当該パーツの配置位置情報の組合せデータとして入力するようにしたものである。また、前記3Dデータは、前記製品の設計時に3D_CADにより形成されるデータである。また、前記2Dデータは、二次元画像データであり、前記配置位置情報は、ユーザが操作入力するようにしたものである。また、前記パーツは、当該製品において交換可能なパーツである。
【0007】
また、視覚的に立体的な製品のパーツカタログを作成するパーツカタログデータ作成装置において、それぞれのパーツに対応したパーツデータを、3Dデータ、あるいは、2Dデータと前記製品の立体モデルにおける当該パーツの配置位置情報の組合せデータとして入力するパーツデータ入力手段を備えたものである。また、前記3Dデータは、前記製品の設計時に3D_CADにより形成されるデータである。また、前記2Dデータは、二次元画像データであり、前記配置位置情報は、ユーザが操作入力するようにしたものである。また、前記パーツは、当該製品において交換可能なパーツである。
【0008】
また、視覚的に立体的な製品のパーツカタログを作成するパーツカタログデータ作成装置のプログラムにおいて、それぞれのパーツに対応したパーツデータを、3Dデータ、あるいは、2Dデータと前記製品の立体モデルにおける当該パーツの配置位置情報の組合せデータとして入力するステップを有するものである。
【0009】
また、請求項1のパーツカタログ作成方法により作成されたパーツカタログデータを表示するパーツカタログ表示装置であって、表示指定されたパーツのパーツデータが前記3Dデータの場合は、当該3Dデータに対応した表示を行うとともに、表示指定されたパーツのパーツデータが前記組合せデータの場合は、当該組合せデータに含まれる2Dデータを、当該組合せデータに含まれる前記配置位置情報に対応した位置に表示するようにしたものである。
【発明の効果】
【0010】
したがって、本発明によれば、3Dデータからパーツカタログを作成する際に、3Dデータが存在しないパーツに対しても、デジタルカメラの画像やイラスト画像を利用してカタログを作成することができるという効果を得る。また、それらの画像により追加したパーツに対しても3Dデータから自動生成されたパーツと同様にカタログ表示画面上でのパーツ選択が可能となるという効果も得る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0012】
図1は、本発明の一実施例にかかるデータ処理装置の構成例を示している。
【0013】
同図において、CPU(中央処理装置)1は、このデータ処理装置の動作制御を行うものであり、ROM(リード・オンリ・メモリ)2は、CPU1が起動時に実行するプログラムや必要なデータ等を記憶するためのものであり、RAM(ランダム・アクセス・メモリ)3は、CPU1のワークエリア等を構成するためのものである。
【0014】
キャラクタジェネレータ4は、図形文字の表示データを発生するためのものであり、時計回路5は、現在日時情報を出力するためのものであり、ネットワークインターフェース回路6は、このデータ処理装置をローカルエリアネットワーク等のネットワーク(図示せず)に接続するためのものであり、ネットワーク伝送制御部7は、ネットワークを介して、他のデータ端末装置との間で種々のデータをやりとりするための各種所定のプロトコルスイートの通信制御処理を実行するためのものである。
【0015】
磁気ディスク装置8は、種々のアプリケーションプログラム、ワークデータ、および、ファイルデータなどの種々のデータファイル等を記憶するためのものであり、光学媒体ドライブ装置9は、CD−ROMやDVD等の交換可能な光学記録媒体10のデータをアクセスするためのものであり、CRT画面表示装置11は、このデータ処理装置を操作するための画面を表示するためのものであり、表示制御部12は、CRT画面表示装置11の表示内容を制御するためのものである。
【0016】
キーボード装置13は、このデータ処理装置に種々のキー操作を行うためのものであり、画面指示装置14は、CRT画面表示装置11の任意の点を指示する等の操作作業を行うためのものであり、入力制御部15は、キーボード装置13および画面指示装置14の入力情報を取り込む等するためのものである。
【0017】
これらのCPU1、ROM2、RAM3、キャラクタジェネレータ4、時計回路5、ネットワーク伝送制御部7、磁気ディスク装置8、光学媒体ドライブ装置9、表示制御部12、および、入力制御部15は、内部バス16に接続されており、これらの各要素間のデータのやりとりは、主としてこの内部バス16を介して行われる。
【0018】
さて、データ処理装置は、3D_CADデータを利用したパーツカタログを作成するパーツカタログ作成機能を備えており、そのパーツカタログ作成機能の機能ブロックの一例を図2に示す。
【0019】
同図において、カタログ作成部20は、磁気ディスク装置8に形成される3Dデータ記憶部21およびパーツリスト記憶部22に記憶されているデータに基づいて、パーツカタログデータを作成し、カタログ記憶部23に保存する。
【0020】
ここで、3Dデータ記憶部21は、カタログ作成のために利用される3D_CADデータを保持したデータベースである。また、3D_CADデータは、製品を構成する個々のパーツ単位に形状情報を保持し、それらパーツが組み付いた状態で保存されている。
【0021】
パーツリスト記憶部22は、カタログに含まれるべきパーツ(交換可能なパーツ)のリストを記述したデータベースである。パーツリストには、パーツの名称やパーツ発注時の番号等が製品のユニット単位にまとめた形で保持されている。
【0022】
カタログ作成部20は、パーツリスト記憶部22に記憶されているパーツリストに登録されているパーツのうち、3Dデータ記憶部21に3D_CADデータが保存されているものは、3Dデータ記憶部21の記憶内容を参照するとともに、3Dデータ記憶部21に3D_CADデータが保存されていないものについては、画像データ記憶部24に記憶されている画像データ(2Dデータ)を画像補填部25により補填入力させる。また、画像補填部25により補填入力させた画像データについては、位置情報補填部26から入力される位置情報を、当該パーツの表示の際に利用する位置情報として用いる。
【0023】
ここで、画像データ記憶部24は、パーツリストに記載されているが3D_CADデータとして存在していないパーツについて、あらかじめ、デジタル・スチル・カメラで撮影した画像や、イラストにより作成された画像を保持したデータベースである。
【0024】
また、画像補填部25は、パーツリストに記載されているが3D_CADデータが存在しないパーツに対応する画像データ中の画像(ファイル)を指定して、カタログ作成部20に与える。
【0025】
また、位置情報補填部26は、パーツリストに記載されているが3Dデータが存在しないパーツに対して、ユーザが画面指示装置14やキーボード装置13を操作して、組み付け状態の位置を指定し、位置情報としてカタログ作成部20に与える。
【0026】
カタログ記憶部23には、カタログ中のパーツの一覧(名称と発注番号)と、パーツの単体を表示した画像と、パーツの組み付け位置を示す画像(複数の視点から)と、パーツの組み付け位置情報(複数の視点から)から構成されるカタログデータが、それぞれのパーツについて記憶されている。
【0027】
また、パーツの組み付け位置を示す画像は、製品または製品の一部を示すユニットの画像中に、対象パーツの組み付け位置がわかるように、パーツをハイライト表示する(3Dデータから作成した場合)、または、パーツの組み付け位置を示す矩形領域あるいはパーツを囲む直方体をハイライト表示したものを利用する。
【0028】
カタログ閲覧部27は、カタログ作成部20が作成したカタログ記憶部23に記憶されているカタログデータの内容を表示する。パーツ名称での検索の他、パーツの組付け状態図上の領域指定によりパーツを検索することが可能である。
【0029】
図3は、1つのパーツについて形成されるカタログデータの一例を示している。
【0030】
このカタログデータは、パーツ単体画像、パーツ組付図、パーツ組付拡大図、境界情報、パーツ名、部品番号、および、ユニット名からなる。
【0031】
パーツ単体画像は、当該パーツの単体画像である。また、縮尺比率は各パーツにより異なり、なるべく大きくかつパーツ全体が表示される比率である。
【0032】
パーツ組付図は、パーツごとに作成される画像で、そのパーツのみが強調表示され、他の全パーツは半透明描画やワイヤーフレーム描画など非強調表示される図である。ここで、視点は1方向だけではなく、必要に応じて複数視点からのパーツ組付図が作成される。縮尺比率は、同一視点方向であれば常に一定で、なるべく大きくかつ全パーツが表示される比率である。
【0033】
パーツ組付図拡大図は、上記各パーツのパーツ組付図を拡大表示したものであり、最大比率ではそのパーツがなるべく大きくかつ全部表示される図である。最小比率では全パーツがなるべく大きくかつ全部表示される。必要に応じて複数枚の比率の異なるパーツ組付図が作成される。比率によらず常にそのパーツの全体が表示される。
【0034】
境界情報は、各パーツのパーツ組付図およびパーツ組付拡大図において、そのパーツが画像中のどの位置にあるかを示す情報である。画像左上隅を原点(X=0,Y=0)とし、Xは右方向に、Yは下方向に正に増加する座標系における、そのパーツがすべて収まる長方形の左上座標および右下座標の組み合わせである。
【0035】
パーツ名は、当該パーツの名称をあらわす。
【0036】
部品番号(発注番号)は、パーツごとに採番される番号である。同一形状のパーツは同一番号を持つ。
【0037】
ユニット名は、パーツ集合の単位であるユニットの名称である。各パーツがどのユニットに属するかを示す。通常、すべてのパーツはいずれかのユニット(例えば、「給紙部」、「排紙部」など)に属する。
【0038】
図4(a)は、3Dデータ記憶部21に3D_CADデータとして存在するパーツPKについて、当該パーツPKを含むユニットの表示画像の一例を示し、同図(b)は、パーツPKのパーツ単体画像の一例を示す。
【0039】
また、図5(a)は、3Dデータ記憶部21に3D_CADデータとして存在するパーツPPについて、当該パーツPPを含むユニットにおける当該パーツPPの組付けの様子を示すパーツ組付図の一例を示す。また、カタログ閲覧部27でこのパーツ組付図を表示する際、注目されるパーツPPのみをシェーディングおよび(例えば、赤いワイヤーフレームで)強調表示し、他のパーツを半透明描画することで、当該パーツの組付け位置が明瞭になるようにしている。また、同図(b)は、同一のパーツPPを別角度から見たときのパーツ組付図の一例を示す。また、図6(a)は、同一のパーツPPをさらに別角度から見たときのパーツ組付図の一例を示す。また、図6(b)は、同一のパーツPPをさらに別角度から見たときのパーツ組付図の一例を示す。
【0040】
このようにして、この場合は、パーツ組付図は、4態様作成される。このようにして、異なる角度から見た複数のパーツ組付図をあらかじめ形成しておくことで、カタログ閲覧部27でカタログを閲覧する際に要する時間を、大幅に短縮することができる。
【0041】
また、パーツPKについて、境界情報は、図7に示すように、パーツ単体画像を囲む長方形として作成される。
【0042】
次に、3Dデータ記憶部21に3D_CADデータとして存在しないパーツに関する処理について説明する。
【0043】
図8は、作業画面の一例を示している。同図では、パーツリスト表示領域DDaには、パーツの一覧が表示されている。一覧表示中、四角で囲まれた対象が選択中であることを示している(以下、同じ)。
【0044】
また、パーツ単体画像表示領域DDbには、選択中のパーツ単体の画像が表示される。3Dデータ記憶部21に3D_CADデータが存在している場合には、3D_CADデータに基づく立体画像を平面画像にレンダリング処理した結果得られた画像データが表示される。
【0045】
また、カタログ表示領域DDcには、この場合には、モデル全体が表示されている。
【0046】
この状態から、パーツリスト表示領域DDaより「本体」を選択すると、図9に示すように、表示内容が更新される。この場合、「本体」については3D_CADデータが存在するので、当該3D_CADデータに対応した画像データがパーツ単体画像表示領域DDbに表示されるとともに、カタログ表示領域DDcでは、ハイライト表示される。
【0047】
次に、パーツリスト表示領域DDaより「オプション1」を選択すると、図10に示すように、表示内容が更新される。この場合、「オプション1」については3D_CADデータが存在しないので、パーツ単体画像表示領域DDbには画像が表示されず、また、カタログ表示領域DDcにも、対応するパーツはハイライト表示されない。
【0048】
そこで、ユーザが「オプション1」について画像を補填する操作を選択すると、例えば、図11に示すように、画像データ記憶部24に記憶されている画像データを選択するための画像選択領域DDdを表示して、ユーザにいずれかの画像を選択操作させる。選択された画像は、表示枠が強調表示される。
【0049】
画像の選択が終了すると、図12に示すように、パーツ単体画像表示領域DDbには、選択した画像が表示される。
【0050】
次に、図13に示すようなパーツ位置入力領域DDeを表示して、当該パーツの組付け位置をユーザに指定入力させる。また、入力された組付け位置に対応した直方体の表示画像(直方体を2次元画像にレンダリングしたもの;以下同じ)PFをカタログ表示領域DDcにハイライト表示させる。
【0051】
この位置情報入力については、図14(1)〜(6)に示すような手順となる。すなわち、初期状態では、位置情報がないので対象が表示されないが(同図(1)参照)、ユーザが位置情報を入力すると、入力された位置情報に対応した組付け位置に、所定方向から見た直方体の表示画像がハイライト表示される(同図(2)参照)。
【0052】
次に、ユーザは、組付け位置の大きさを変更する。それに従って、組付け位置を示す直方体の表示画像のサイズが変更される(同図(3)参照)。
【0053】
次いで、ユーザは、必要に応じて、組付け位置を変更する。それに従って、組付け位置を示す直方体の表示画像の表示位置が変更される(同図(4)参照)。
【0054】
視点を切り替えることができるように、異なる視点から確認すると(同図(5),(6)参照)、それぞれに対応した視点から直方体を見た表示画像を表示する。
【0055】
この場合、上述したように、4方向からパーツを見たときの組付け位置を表示できるように、4態様のパーツ組付図が必要となるので、それぞれのパーツ組付図に対応した直方体の表示画像を形成する。
【0056】
図15は、カタログ作成部20の処理の一例を示している。
【0057】
まず、パーツリストより1つパーツを取得し(処理101)、全てのパーツについて処理が終了したかどうかを調べる(判断102)。判断102の結果がYESになるときには、このときの処理を終了する。
【0058】
また、判断102の結果がNOになるときには、選択したパーツについて、3Dデータ記憶部21から3D_CADデータを探索する(処理103)。処理103で3D_CADデータを取得できたかどうかを調べ(判断104)、判断104の結果がYESになるときには、取得した3D_CADデータに基づいて、当該パーツに関するカタログデータを作成し(処理105)、処理101へ戻り、次のパーツについて処理を行う。
【0059】
また、処理103で3D_CADデータを取得できなかった場合で、判断104の結果がNOになるときには、ユーザに補填画像を指定させ(処理106)、組付け位置の位置情報を入力させる(処理107)。次いで、処理106で指定された補填画像、および、処理107で入力された位置情報にもとづいて、カタログデータを作成し(処理108)、処理101へ戻り、次のパーツについて処理を行う。
【0060】
このようにして、本実施例では、パーツリストに登録されているが3D_CADデータが存在しないパーツについては、デジタル・スチル・カメラやイラストの画像を補填するとともに、組付け位置をあらわす位置情報を入力させているので、立体的なカタログを表示するためのカタログデータを適切に作成することができる。
【0061】
また、カタログ閲覧部27におけるカタログ表示は、基本的には、図8に示した表示内容となり、パーツリスト表示領域DDaよりユニットを選択することで、選択したユニットの画像がパーツ単体画像表示領域DDbに表示されるとともに、カタログ表示領域DDcには、選択したユニットが本体に組み付けられている様子をあらわすハイライト表示がされる。
【0062】
そして、パーツリスト表示領域DDaで表示を所望するパーツを選択すると、当該パーツの組付け位置がカタログ表示領域DDcにハイライト表示されるとともに、パーツの画像がパーツ単体画像表示領域DDbに表示される。また、その際、パーツの部品番号がパーツリスト表示領域DDaに表示されるので、ユーザは、交換に必要なパーツの部品番号を容易に取得することができる。
【0063】
ところで、上述した処理では、補填位置情報として、直方体を基本とした位置情報を入力させているが、この基本となる立体画像としては、球、楕円体等の任意の立体形状を適用することができる。
【0064】
なお、上記の処理において、3D_CADデータのないパーツに対して補填画像、位置情報を指定後にカタログデータを出力する、としているが、すべての3D_CADデータのないパーツに対して補填画像、位置情報を指定したのち、3D_CADデータを持つパーツとともに一括してカタログを出力してもよい。
【0065】
また、画像補填部における画像の指定方法としては、ユーザーに画像ファイルを指定させる方法の他に、あらかじめ決めれらたファイル名称に従い保存された画像ファイルから(例えばパーツの発注番号を名称の一部に利用する等)システムが自動的に選択してもよい。
【0066】
さらに、画像補填部において、3D_CADデータが存在するパーツについても、デジタル・スチル・カメラやイラストの画像を補填する、という構成にしてもよい。
【0067】
また、3D_CADデータとしては、任意の3D_CADシステムによって作成されたデータを適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0068】
【図1】本発明の一実施例にかかるデータ処理装置の構成例を示したブロック図。
【図2】パーツカタログ作成機能の機能ブロックの一例を示したブロック図。
【図3】カタログデータの一例を示した概略図。
【図4】ユニット表示およびパーツ単体表示の一例を示した概略図。
【図5】パーツ組付け図の2態様を示した概略図。
【図6】パーツ組付け図の他の2態様を示した概略図。
【図7】境界情報計測について例示した概略図。
【図8】作業画面の一例を示した概略図。
【図9】「本体」を選択した場合の画面の一例を示した概略図。
【図10】「オプション1」を選択した場合の画面の一例を示した概略図。
【図11】補填画像の選択を説明するための概略図。
【図12】補填された画像の表示例を示す概略図。
【図13】補填位置の入力を説明するための概略図。
【図14】位置情報入力を説明するための概略図。
【図15】カタログ作成部20の処理の一例を示したフローチャート。
【符号の説明】
【0069】
20 カタログ作成部
21 3Dデータ記憶部
22 パーツリスト記憶部
23 カタログ記憶部
24 画像データ記憶部
25 画像補填部
26 位置情報補填部
27 カタログ閲覧部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
視覚的に立体的な製品のパーツカタログを作成するパーツカタログデータ作成方法において、
それぞれのパーツに対応したパーツデータを、3Dデータ、あるいは、2Dデータと前記製品の立体モデルにおける当該パーツの配置位置情報の組合せデータとして入力するようにしたことを特徴とするパーツカタログデータ作成方法。
【請求項2】
前記3Dデータは、前記製品の設計時に3D_CADにより形成されるデータであることを特徴とする請求項1記載のパーツカタログデータ作成方法。
【請求項3】
前記2Dデータは、二次元画像データであり、前記配置位置情報は、ユーザが操作入力するようにしたことを特徴とする請求項2記載のパーツカタログデータ作成方法。
【請求項4】
前記パーツは、当該製品において交換可能なパーツであることを特徴とする請求項1または請求項2または請求項3記載のパーツカタログデータ作成方法。
【請求項5】
視覚的に立体的な製品のパーツカタログを作成するパーツカタログデータ作成装置において、
それぞれのパーツに対応したパーツデータを、3Dデータ、あるいは、2Dデータと前記製品の立体モデルにおける当該パーツの配置位置情報の組合せデータとして入力するパーツデータ入力手段を備えたことを特徴とするパーツカタログデータ作成装置。
【請求項6】
前記3Dデータは、前記製品の設計時に3D_CADにより形成されるデータであることを特徴とする請求項5記載のパーツカタログデータ作成装置。
【請求項7】
前記2Dデータは、二次元画像データであり、前記配置位置情報は、ユーザが操作入力するようにしたことを特徴とする請求項6記載のパーツカタログデータ作成装置。
【請求項8】
前記パーツは、当該製品において交換可能なパーツであることを特徴とする請求項5または請求項6または請求項7記載のパーツカタログデータ作成装置。
【請求項9】
視覚的に立体的な製品のパーツカタログを作成するパーツカタログデータ作成装置のプログラムにおいて、
それぞれのパーツに対応したパーツデータを、3Dデータ、あるいは、2Dデータと前記製品の立体モデルにおける当該パーツの配置位置情報の組合せデータとして入力するステップを有することを特徴とするプログラム。
【請求項10】
請求項1のパーツカタログ作成方法により作成されたパーツカタログデータを表示するパーツカタログ表示装置であって、
表示指定されたパーツのパーツデータが前記3Dデータの場合は、当該3Dデータに対応した表示を行うとともに、
表示指定されたパーツのパーツデータが前記組合せデータの場合は、当該組合せデータに含まれる2Dデータを、当該組合せデータに含まれる前記配置位置情報に対応した位置に表示するようにしたことを特徴とするパーツカタログ表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2007−305044(P2007−305044A)
【公開日】平成19年11月22日(2007.11.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−135220(P2006−135220)
【出願日】平成18年5月15日(2006.5.15)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】