説明

ヒト・モノクローナル・ニコチン特異的抗体

本発明は、ニコチンを特異的に結合する組換えにより作成されたヒト・モノクローナル抗体及びそれをコードする核酸に関する。更に本発明は、ニコチン中毒の治療における当該抗体の使用に関する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
ニコチンを特異的に結合するモノクローナル抗体であって、前記モノクローナル抗体はヒト・モノクローナル抗体であり、
(a)前記モノクローナル抗体は、少なくとも一つのHCVRを含み、前記HCVRは、
(i)1つのHC CDR1であって、配列番号1のペプチドから成るHC CDR1;
(ii)1つのHC CDR2であって、配列番号2のペプチドから成るHC CDR2;及び
(iii)1つのHC CDR3であって、配列番号3及び4の何れか一つのペプチド、好ましくは配列番号3のペプチドから成るHC CDR3を含み;且つ
(b)前記モノクローナル抗体は、少なくとも一つのLCVRを含み、前記LCVRは、
(i)1つのLC CDR1であって、配列番号5、6及び7の何れか一つのペプチド、好ましくは配列番号5のペプチドから成るLC CDR1;
(ii)1つのLC CDR2であって、配列番号8のペプチドから成るLC CDR2;
(iii)1つのLC CDR3であって、配列番号9及び10の何れか一つのペプチド、好ましくは配列番号9のペプチドから成るLC CDR3を含む、モノクローム抗体。
【請求項2】
(a)前記HCVRの位置7から117は配列番号24、28、33及び39の何れか一つのペプチドから成り、好ましくは前記HCVRの位置7から117は配列番号24のペプチドから成り;
(b)前記LCVRの位置5から107は配列番号26、31、35、37及び41の何れか一つのペプチドから成り、好ましくは前記LCVRの位置5から107は配列番号26のペプチドから成る、請求項1に記載のモノクローム抗体。
【請求項3】
(a)前記HCVRの位置7から117が配列番号24のペプチドから成り、前記LCVRの位置5から107は配列番号26のペプチドから成るか;
(b)前記HCVRの位置7から117が配列番号28のペプチドから成り、前記LCVRの位置5から107は配列番号31のペプチドから成るか;
(c)前記HCVRの位置7から117が配列番号33のペプチドから成り、前記LCVRの位置5から107は配列番号35のペプチドから成るか;
(d)前記HCVRの位置7から117が配列番号28のペプチドから成り、前記LCVRの位置5から107は配列番号37のペプチドから成るか;又は
(e)前記HCVRの位置7から117が配列番号39のペプチドから成り、前記LCVRの位置5から107は配列番号41のペプチドから成り;
好ましくは前記HCVRの位置7から117が配列番号24のペプチドから成り、前記LCVRの位置5から107は配列番号26のペプチドから成る、請求項1又は2に記載のモノクローム抗体。
【請求項4】
前記モノクローナル抗体は、少なくとも一つのガンマ2重鎖及び少なくとも一つのラムダ軽鎖を含み、
(a)前記ガンマ2重鎖は配列番号73のペプチドを含むかまたは好ましくはそれから成り、前記ラムダ軽鎖は配列番号74のペプチドを含むかまたは好ましくはそれから成るか;
(b)前記ガンマ2重鎖は、配列番号75のペプチドを含むかまたは好ましくはそれから成り、前記ラムダ軽鎖は配列番号76のペプチドを含むかまたは好ましくはそれから成るか;
(c)前記ガンマ2重鎖は、配列番号77のペプチドを含むかまたは好ましくはそれから成り、前記ラムダ軽鎖は配列番号78のペプチドを含むかまたは好ましくはそれから成るか;
(d)前記ガンマ2重鎖は、配列番号75のペプチドを含むかまたは好ましくはそれから成り、前記ラムダ軽鎖は配列番号79のペプチドを含むかまたは好ましくはそれから成るか;または
(e)前記ガンマ2重鎖は、配列番号80のペプチドを含むかまたは好ましくはそれから成り、前記ラムダ軽鎖は配列番号81のペプチドを含むかまたは好ましくはそれから成り;
好ましくは前記ガンマ2重鎖は、配列番号73のペプチドを含むかまたは好ましくはそれから成り、前記ラムダ軽鎖は配列番号74のペプチドを含むかまたは好ましくはそれから成る、請求項1から3の何れか一項に記載のモノクローム抗体。
【請求項5】
前記モノクローナル抗体がIgG2である、請求項1から4の何れか一項に記載のモノクローム抗体。
【請求項6】
前記モノクローナル抗体は、(S)-(-)-ニコチン及び(R)-(+)-ニコチンを特異的に結合する、請求項1から5の何れか一項に記載のモノクローム抗体。
【請求項7】
前記モノクローナル抗体は(S)-(-)-ニコチン及び(R)-(+)-ニコチンを特異的に結合し、前記(S)-(-)-ニコチンへの前記モノクローム抗体の前記結合の解離定数Kdは1から100nMであり、前記(R)-(+)-ニコチンへの前記モノクローム抗体の前記結合の解離定数Kdは1から100nMであり、
好ましくは前記(S)-(-)-ニコチンへの前記モノクローム抗体の前記結合の解離定数Kdは1から70nMであり、前記(R)-(+)-ニコチンへの前記モノクローム抗体の前記結合の解離定数Kdは1から50nMであり、
更に好ましくは、前記(S)-(-)-ニコチンへの前記モノクローム抗体の前記結合の解離定数Kdは1から10nMであり、前記(R)-(+)-ニコチンへの前記モノクローム抗体の前記結合の解離定数Kdは1から10nMである、請求項1から6の何れか一項に記載のモノクローム抗体。
【請求項8】
モノクローナル抗体のHCVRであって、前記モノクローナル抗体はヒト・モノクローナル抗体であり、前記モノクローム抗体は(S)-(-)-ニコチン及び(R)-(+)-ニコチンを特異的に結合し、
好ましくは前記(S)-(-)-ニコチンへの前記モノクローム抗体の前記結合の解離定数Kdは1から100nMであり、前記(R)-(+)-ニコチンへの前記モノクローム抗体の前記結合の解離定数Kdは1から100nMであり、
更に好ましくは前記(S)-(-)-ニコチンへの前記モノクローム抗体の前記結合の解離定数Kdは1から70nMであり、前記(R)-(+)-ニコチンへの前記モノクローム抗体の前記結合の解離定数Kdは1から50nM、更に好ましくは1から20nM、再度更に好ましくは1から10nMであり;且つ
前記HCVRは、
(a)1つのHC CDR1であって、配列番号1のペプチドから成るHC CDR1;
(b)1つのHC CDR2であって、配列番号2のペプチドから成るHC CDR2;
及び
(c)1つのHC CDR3であって、配列番号3及び4の何れか一つのペプチド、好ましくは前記HC CDR3は配列番号3のペプチドから成るHC CDR3を含む、モノクローナル抗体のHCVR。
【請求項9】
前記HCVRの位置7から117は配列番号24、28、33及び39の何れか一つのペプチドから成り、好ましくは前記HCVRの位置7から117は配列番号24のペプチドから成る、請求項8に記載のHCVR。
【請求項10】
モノクローナル抗体のLCVRであって、前記モノクローナル抗体はヒト・モノクローナル抗体であり、前記モノクローム抗体は(S)-(-)-ニコチン及び(R)-(+)-ニコチンを特異的に結合し、
好ましくは前記(S)-(-)-ニコチンへの前記モノクローム抗体の前記結合の解離定数Kdは1から100nMであり、前記(R)-(+)-ニコチンへの前記モノクローム抗体の前記結合の解離定数Kdは1から100nMであり、
更に好ましくは前記(S)-(-)-ニコチンへの前記モノクローム抗体の前記結合の解離定数Kdは1から70nMであり、前記(R)-(+)-ニコチンへの前記モノクローム抗体の前記結合の解離定数Kdは1から50nM、更に好ましくは1から20nM、再度更に好ましくは1から10nMであり;且つ
前記LCVRは、
(a)1つのLC CDR1であって、配列番号5、6及び7の何れか一つのペプチド、好ましくは配列番号5のペプチドから成るLC CDR1;
(b)1つのLC CDR2であって、前記LC CDR2は配列番号8のペプチドから成るLC CDR2;及び
(c)1つのLC CDR3であって、配列番号9及び10の何れか一つのペプチド、好ましくは配列番号9のペプチドから成るLC CDR3を含む、モノクローナル抗体のLCVR。
【請求項11】
前記LCVRの位置5から107は配列番号26、31、35、37及び41の何れか一つのペプチドから成り、好ましくは前記LCVRの位置5から107は配列番号26のペプチドから成る、請求項10に記載のLCVR。
【請求項12】
モノクローム抗体であって、前記モノクローナル抗体はヒト・モノクローナル抗体であり、前記モノクローム抗体は(S)-(-)-ニコチン及び(R)-(+)-ニコチンを特異的に結合し、
前記(S)-(-)-ニコチンへの前記モノクローム抗体の前記結合の解離定数Kdは1から100nMであり、前記(R)-(+)-ニコチンへの前記モノクローム抗体の前記結合の解離定数Kdは1から100nMであり、
更に好ましくは前記(S)-(-)-ニコチンへの前記モノクローム抗体の前記結合の解離定数Kdは1から70nMであり、前記(R)-(+)-ニコチンへの前記モノクローム抗体の前記結合の解離定数Kdは1から50nM、更に好ましくは1から20nM、再度更に好ましくは1から10nMである、モノクローム抗体。
【請求項13】
(a)前記モノクローナル抗体は少なくとも一つのHCVRを含み、前記HCVRは、
(i)1つのHC CDR1であって、配列番号1のペプチドから成るHC CDR1;
(ii)1つのHC CDR2であって、配列番号2のペプチドから成るHC CDR2;及び
(iii)1つのHC CDR3であって、配列番号3及び4の何れか一つのペプチド、好ましくは配列番号3のペプチドから成るHC CDR3を含み;且つ
(b)前記モノクローナル抗体は少なくとも一つのLCVRを含み、前記LCVRは、
(i)1つのLC CDR1であって、配列番号5、6及び7の何れか一つのペプチド、好ましくは配列番号5のペプチドから成るLC CDR1;
(ii)1つのLC CDR2であって、配列番号8のペプチドから成るLC CDR2;
(iii)1つのLC CDR3であって、配列番号9及び10の何れか一つのペプチド、好ましくは配列番号9の何れか一つのペプチドから成るLC CDR3を含む、請求項12に記載のモノクローナル抗体。
【請求項14】
(a)前記HCVRの位置7から117は配列番号24、28、33及び39の何れか一つのペプチドから成り、好ましくは前記HCVRの位置7から117は配列番号24のペプチドから成り;且つ、
(b)前記LCVRの位置5から107は配列番号26、31、35、37及び41の何れか一つのペプチドから成り、好ましくは前記LCVRの位置5から107は配列番号26のペプチドから成る、請求項12または13に記載のモノクローナル抗体。
【請求項15】
(a)前記HCVRの位置7から117は配列番号24のペプチドから成り、前記LCVRの位置5から107は配列番号26のペプチドから成るか;
(b)前記HCVRの位置7から117は配列番号28のペプチドから成り、前記LCVRの位置5から107は配列番号31のペプチドから成るか;
(c)前記HCVRの位置7から117は配列番号33のペプチドから成り、前記LCVRの位置5から107は配列番号35のペプチドから成るか;
(d)前記HCVRの位置7から117は配列番号28のペプチドから成り、前記LCVRの位置5から107は配列番号37のペプチドから成るか;
または
(e)前記HCVRの位置7から117は配列番号39のペプチドから成り、前記LCVRの位置5から107は配列番号41のペプチドから成り;
好ましくは、前記HCVRの位置7から117は配列番号24のペプチドから成り、前記LCVRの位置5から107は配列番号26のペプチドから成る、請求項12から14の何れか一項に記載のモノクローム抗体。

【図1】
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【公表番号】特表2011−504893(P2011−504893A)
【公表日】平成23年2月17日(2011.2.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−535309(P2010−535309)
【出願日】平成20年9月11日(2008.9.11)
【国際出願番号】PCT/EP2008/062104
【国際公開番号】WO2009/068335
【国際公開日】平成21年6月4日(2009.6.4)
【出願人】(304042375)サイトス バイオテクノロジー アーゲー (26)
【Fターム(参考)】