説明

ヒンジ機構と製作方法

【課題】本発明は回動可能で且つ電気的に導通するヒンジ機構に関する。
【解決手段】各物品の辺1aに左基台11aと右基台11bを形成し、それらの基台に接続端子16を装着の左回動孔15aと右回動孔15bを穿設し、左回動孔15aと右回動孔16bに対応する位置で装着可能な左回転軸13aと右回転軸13bを有する左端子20aと右端子20bを往復動可能に配置し、左端子20aと右端子20bの間に弾性体25を装着する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、物品と物品を回動可能に接続し、且つ、電気的に導通するヒンジ機構と製作方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、導通性を有するヒンジ機構として、特開2005−6096号公報がある。この公報の図1、図2には、上ケース10に装着された導電性の金属フレーム14と、ヒンジ金具15とを電気的に接続し、ヒンジ金具15と下ケース11に装着されたヒンジ金具19とを回転軸18により回動可能なように連結する。そして、ヒンジ金具15、ヒンジ金具19及び回転軸18を導電性の金属で形成して、それぞれの間の接触点において電気的に導通する。
【0003】
又、この公報の図3には、上ケース10及び導電フレーム14に取付けられるヒンジ金具15a及び15b、ヒンジ金具15a及び15bとそれぞれ回動可能に接続される回転軸18a及び18b、回転軸18a及び18bと回動可能に接続されるヒンジ金具19a、19bを有して構成される。そして、前記ヒンジ金具15a及び15b、回転軸18a及び18b、ヒンジ金具19a、19を導電性の金属で形成して、ヒンジ金具15a〜回転軸18a〜ヒンジ金具19a、ヒンジ金具15b〜回転軸18b〜ヒンジ金具19bは電気的に導通する。
【0004】
【特許文献1】特開2005−6096号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前記構成の回動可能な上ケース10と下ケース11を分離するためには、回転軸18、回転軸18a、18bを抜く必要がある。そして、この回転軸を抜いた後に、この回転軸を喪失することがあり、再度、組み立てるときは新たな回転軸を用意しなければならない。
そこで、本願発明は、新たなヒンジ機構を提供し、物品と物品をヒンジ機構で結合可能であると共に分離可能で、且つ、電気的に導通であるヒンジ機構及び製作方法を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1のヒンジ機構は、一方物品と他方物品を回動可能に結合し、且つ、電気的に導通するのであって、前記一方物品と他方物品の辺に左基台と右基台を形成し、左基台に導電端子を備える左回動孔を穿設すると共に右基台に導電端子を備える右回動孔が穿設してある。
又、前記ヒンジ機構の本体には、前記左回動孔と左回動孔に対応する位置で装着可能な一対の左回転軸を左連結体で連結の左端子を備えると共に、前記右回動孔と右回動孔に対応する位置で装着可能な一対の右回転軸を右連結体で連結の右端子を備え、前記右端子と左端子の間に弾性体を装着してあり、前記右回転軸と左回転軸の少なくも一方が往復動可能である。
このヒンジ機構は、弾性体の弾発力により、左回転軸と右回転軸を本体内にへ込まして物品の基台に穿設の左回動孔と右回動孔に装着することによって、一方と他方の物品を回動可能にすると共に、電気的に導通する。
【0007】
請求項2のヒンジ機構は、一方物品と他方物品を回動可能に結合し、且つ、電気的に導通する。又、このヒンジ機構には、一方物品と他方物品の辺に左基台と右基台が形成してあり、前記左基台に導電端子を備える左回動孔が穿設されていると共に、右基台に導電端子を備える右回動孔が穿設されている。
又、ヒンジ機構の本体には、一方物品に穿設の左回動孔と他方物品に穿設の左回動孔に装着可能な一対の左回転軸が左連結体で連結されて左端子を備えていると共に、一方物品に穿設の右回動孔と他方物品に穿設の右回動孔に装着可能な一対の右回転軸が右連結体で連結されて右端子を備えている。又、前記左回転軸を右回転軸の少なくも一方が往復動可能である。
このヒンジ機構は、左端子と右端子の一部が板バネで構成されているので、左回転軸と右回転軸を押圧して変形させても元の形状になり、左回転軸と右回転軸を本体内にへ込まして物品の基台に穿設の左回動孔と右回動孔に装着することによって、一方と他方の物品を回動可能にすると共に、電気的に導通する。
【0008】
又、請求項3のヒンジ機構は、板バネの周囲に、左連結体と右連結体を押圧して本体内に取り入れたとき板バネの弾性変形を可能にする停止体を設けて、円滑な変形となるように弾性変形を規制している。
【0009】
請求項4のヒンジ機構は、一方物品と他方物品を回動可能に結合し、且つ、電気的に導通する。又、一方物品と他方物品の辺に右基台と左基台を形成し、前記右基台に導電端子を装着の右回動孔を穿設すると共に、左基台に導電端子を装着の左回動孔が穿設してある。又、前記ヒンジ機構の本体には、前記一方物品に穿設の右回動孔と他方物品に穿設の右回動孔に装着可能な一対の右回転軸を右連結体で連結の右端子を備える主右本体と共に、前記一方物品に穿設の左回動孔と他方物品に穿設の左回動孔に装着可能な一対の左回転軸を左連結体で連結の左端子を備える主左本体が内装してある。
そして、前記主左本体と主右本体の相対する側面にテーパ面を形成し、それらのテーパ面に嵌合可能なテーパ面を備える装着体を嵌合装着して前記主左本体と主右本体を固定する。
【0010】
又、請求項5の一方物品と他方物品を回動可能に結合し、且つ、電気的に導通するヒンジ機構の製作方法は、右中本体に右回転軸を備える右端子を装着し、左中本体に左回転軸を備える左端子を装着する。
そして、ヒンジ機構の2つ割りの片方の本体内に、前記右中本体と左中本体の間にバネを装着した後に、前記もう一方のヒンジ機構の本体を被せた後に固定してヒンジ機構を製作する方法。
【発明の効果】
【0011】
本願発明のヒンジ機構は、一方と他方の物品を種々の形状に組み立てることができ、回動可能であると共に電気的に導通状態にすることができるし、ヒンジ機構を取り外して、一方と他方の物品を離散させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
本発明について図を参照して説明する。図1は、一方物品1Aと他方物品1Bをヒンジ機構10で結合した照明装置の平面図であり、図2は前記物品1A、1Bとヒンジ機構10の平面断面図である。
前記物品1A、1Bは、適宜の厚みを有する合成樹脂で製作の三角柱の形状であり、その中に照明器具(LED)3が埋め込まれている。
これらの物品1A、1Bは、本願のヒンジ機構10により相互に結合することによって、目的の照明装置の形状に組み立てることができ、反対に、ヒンジ機構10を取り外すことによって、結合された物品1A、1Bを分解できる。尚、前記物品1A、1Bの形状は、前記三角形の他に適宜選定できる。
【0013】
前記物品1A、1Bの辺1aには、ヒンジ機構10を装着する左基台11aと右基台11bが形成してある。尚、このヒンジ機構10を装着可能な左基台11aと右基台11bを、いずれの辺1aに形成するかは任意である。
前記左基台11aと右基台11bの平面形状は任意であり、相対する側面には、後述するヒンジ機構10の左回転軸13aと右回転軸13bを装着可能な左回動孔15aと右回動孔15bが穿設してあると共に、前記左回動孔15aと右回動孔15bには導電端子16が備えてある。
又、前記照明器具3には左端子21aと右端子21bがあり、前記左端子21aから前記左回動孔15aの導電端子16に、前記右端子21bから右回動孔15bの導電端子16に、各々リード線19a、19bで結線されている。
尚、図2の左端子21aと右端子21bには、直流電源のため、+−と示してあり、交流電源用の場合には+−は意味がない。
【0014】
次に、平面断面図を示す図1のヒンジ機構10について説明すると、ヒンジ機構10は合成樹脂で前記物品本体とほぼ同じ厚みで、四角形状の本体10aに製作されている。
そして、一方物品1Aの左回動孔15aと他方物品1Bの左回動孔15aに装着可能な位置で、一方左回転軸13aと他方左回転軸13a及び左連結体18aで、コ字状に形成の左端子20a(左回転軸13a)が、本体内で往復動可能(本体からの出入可能)に配置してある。
【0015】
又、前記左端子20aに対して、前記一方物品1Aの右回動孔15bと他方物品1Bの右回動孔15bに対応する位置となるように、一方右回転軸13bと他方右回転軸13b及び右連結体18bで、コ字状に形成の右端子20b(右回転軸13b)が、前記左端子20aとは逆方向に向けて往復動可能(本体からの出入可能)に本体10a内に配置してある。
尚、左回転軸13aと右回転軸13bの内側にはガイド体35が設けてあり、その外側には往復動の軌道を規制する規制体33が設けてある。
【0016】
また、前記左端子20aと右端子20bの間には、反発力を有する弾性体25が絶縁物36を介して装着してあり、左回転軸13aと右回転軸13bはヒンジ機構の本体10aから突出状態で、互いに反対方向に付勢している。
この付勢力によって、前記左回転軸13aは左回動孔15aの導電端子16に、前記右回転軸13bは右回動孔15bの導電端子16に接触すると共に、ヒンジ機構10が一方物品1Aと他方物品1Bから離脱しないようになっている。
【0017】
又、一方物品1Aの左回動孔15aの導電端子16に一方左回転軸13aが接触して左端子20aを介して、及び、他方左回転軸13aが他方物品1Bの左回動孔15aの導電端子16に接触することによって、一方物品1Aの左回動孔15aの導電端子16と他方物品1Bの左回動孔15aの導電端子16とは電気的に導通する。
又、右側も同様に、一方物品1Aの右回動孔15bの導電端子16と他方物品1Bの右回動孔15bの導電端子16とは電気的に導通する。
【0018】
次に、前記ヒンジ機構10を一方物品1Aと他方物品1Bを結合する操作について説明する。
先ず、一方左回転軸13aと他方左回転軸13aを押圧すると、弾性体25は圧縮され、一方左回転軸13aと他方左回転軸13aはヒンジ本体10a内に入る。そして、この状態で、一方物品1Aと他方物品1Bのそれぞれに穿設の左回動孔15aに装着する。
次に、一方右回転軸13bと他方右回転軸13bを押圧すると、弾性体25は圧縮され、一方右回転軸13bと他方右回転軸13bはヒンジ本体1a内に入り、この状態で、一方物品1Aと他方物品1Bのそれぞれに穿設の右回動孔15bに装着する。
【0019】
すると、弾性体25の弾発力により、一方物品1Aの左回動孔15aの導電端子16に一方左回転軸13aが接触し、他方左回転軸13aが他方物品1Bの左回動孔15aの導電端子16に接触して、一方物品1Aと他方物品1Bの左側と右側はそれぞれ電気的に導通する。
又、一方物品1Aと他方物品1Bは、一方左回転軸13aと一方右回転軸13b、他方左回転軸13aと他方右回転軸13bを軸心としてそれぞれ回動可能となり、多数組合せの物品1A、1Bだけを回動することによって、種々の形状の照明装置を作成することができる。
【0020】
以上のように、物品の辺1aに、ヒンジ機構10を装着する左基台11aと右基台11bを設け、これらの基台に、左回動孔15aに導電端子16と右回動孔15bに導電端子16を備え、照明器具(LED)の端子とをリード線で結線することによって、ヒンジ機構10を介して、一方物品1Aと他方物品1Bを相互に結合でき、ヒンジ機構10を介して一方物品1Aと他方物品1Bは回動可能であると共に、電気的に導通する。
尚、前記何れかの物品の左回動孔15aの導電端子16と右回動孔15bの導電端子16に、電源端子を挿入することによって、照明器具(LED)を点灯することができる。
【0021】
次に、図3(A)(B)は、前記弾性体25に替えて、板バネ30を使用するヒンジ機構である。
又、図3(A)は、一方左回転軸13aと他方右回転軸13bを円弧状の板バネ30で連結して構成するものであるが、各板バネ30の周囲には規制体33が設けてあり、一方左回転軸13aと他方右回転軸13bの円滑な本体内外の出入を可能とする。
一方左回転軸13aと他方右回転軸13bは、板バネ30によって、常時、ヒンジ機構本体10aより外側に突出状態となるように付勢されていて、一方左回転軸13aと他方右回転軸13bを内部側に押圧すると、板バネ30は規制体33で規制されて反り返る。この規制体33は、一方左回転軸13aと他方右回転軸13bの円滑な往復動を可能とする。
尚、左回転軸13aと右回転軸13bの内側には、往復動を可能とするガイド体35が設けてある。
そして、この状態でヒンジ機構を装着すると、一方物品1Aと他方物品1Bのそれぞれに穿設の左回動孔15a、右回動孔15bに装着して、物品の回動を可能にすると共に、電気的に導通する。
【0022】
又、図3(B)は、板バネ30がM字状であり、一方左回転軸13aと他方右回転軸13bを内部に押圧すると、板バネ30は規制体33で規制されて反り返り、この状態で、ヒンジ機構を装着すると、物品の回動を可能にすると共に、電気的に導通する。
以上のように、板バネを使用のヒンジ機構であっても、一方物品1Aと他方物品1Bを結合でき、且つ、一方左回転軸13aと他方右回転軸13b、他方左回転軸13aと他方右回転軸13bを軸として回動可能であり、且つ、電気的に導通する。
【0023】
図4(A)は、他のヒンジ機構10であり、ヒンジ機構本体10a内には、図4(B)に示す部品が装着されて製作される。
L字状の右中本体40bは樹脂製であり、側面に後述のバネ25を挿入の孔41b、41bが穿設してあり、他方の側面には、一方右回転軸13bと他方右回転軸13bが僅かに突出した状態のコ字状の右端子20bが樹脂成形で一体に構成してある。
又、L字状の左中本体40aも同様に、側面に後述のバネ25を挿入のバネ孔41a、41b(図示しない)が穿設してあり、他方の側面には、一方左回転軸13aと他方左回転軸13aが突出した状態のコ字状の左端子20aが樹脂成形で一体に構成してある。
尚、L字状の左中本体40aに、着脱自在の開口体44によって、開口窓を備える形状で樹脂成形で構成した後に、開口体44を取り外して形成される開口窓44から左端子20aを装着すると、開口孔45a、45aから一方左回転軸13aと他方左回転軸13aが突出し、その後、前記開口体44を装着する。
【0024】
そして、次に、前記左中本体40aと右中本体40bを、2つ割りの一方のヒンジ機構本体10aに装着すると共に、前記バネ孔41a、41bにバネ25を嵌挿して装着し、その上に、2つ割りの他方のヒンジ機構本体10aを被せた後に接着剤等で固定する。
尚、主左本体40a又は主右本体40bの頂部を互いに接近するように挟むと、バネ25が縮んで、一方左回転軸13aと他方左回転軸13a及び一方右回転軸13bと他方右回転軸13bは、ヒンジ機構本体10aから没するので、一方と他方物品1A、1Bに形成の基台11の左回動孔15aと右回動孔15bに装着する。
【0025】
そして、装着されたヒンジ機構本体10aによって、弾性体25の弾発力により、一方物品1Aの左回動孔15aの導電端子16に一方左回転軸13aが接触し、他方左回転軸13aが他方物品1Bの左回動孔15aの導電端子16に接触して、一方物品1Aと他方物品1Bの左側と右側はそれぞれ電気的に導通する。 又、一方物品1Aと他方物品1Bは、一方左回転軸13aと一方右回転軸13b、他方左回転軸13aと他方右回転軸13bを軸心として回動可能となり、多数組合せの物品1A、1Bだけを回動することによって、種々の形状の照明装置を作成することができる。
【0026】
又、図5は他のヒンジ機構であり、主左本体50aには、一方左回転軸13aと他方左回転軸13aが突出した状態のコ字状の左端子20a(図示略)が樹脂成形で一体に構成してある。一方、主右本体50bには、一方右回転軸13bと他方右回転軸13bが突出した状態のコ字状の右端子20b(図示略)が樹脂成形で一体に構成してある。
尚、前記主左本体50aと主右本体50bは、バネ25がない点が、前記図4に示すものと異なる。
【0027】
又、前記主左本体50aと主右本体50bの相対する側面は、テーパ面52a、52bが形成されている。一方、これらのテーパ面52a、52bに装着可能な装着体56の両面側には、前記テーパ面52a、52bに嵌合可能なテーパ面57a、57bが形成されている。そして、前記主左本体50aと主右本体50bを本体10a内に装着後、装着体56を嵌合装着すると、主左本体50aと主右本体50bは固定状態になる。
【0028】
そこで、このヒンジ機構を一方物品1Aと他方物品1Bに装着するときには、前記装着体56を取り外して、主左本体50aの一方左回転軸13aと他方左回転軸13aを基台に形成の左回動孔15a、15aに挿入する。同様に、主右本体50bの一方右回転軸13bと他方右回転軸13bを基台に形成の右回動孔15b、15bに挿入する。そして、主左本体50aと主右本体50bの間に、装着体56を嵌合装着して、主左本体50aと主右本体50bを固定する。
【0029】
装着体56を嵌合装着して主左本体50aと主右本体50bが固定されたヒンジ機構本体10aは、一方物品1Aの左回動孔15aの導電端子16に一方左回転軸13aが接触し、他方左回転軸13aが他方物品1Bの左回動孔15aの導電端子16に接触して、一方物品1Aと他方物品1Bの左側と右側はそれぞれ電気的に導通する。
又、一方物品1Aと他方物品1Bは、一方左回転軸13aと一方右回転軸13b、他方左回転軸13aと他方右回転軸13bを軸心として回動可能となり、多数組合せの物品1A、1Bだけを回動することによって、種々の形状の照明装置を作成することができる。
【0030】
尚、前記本願の図2、図3、図4に示すヒンジ機構は、基台11a、11bに形成の左回動孔15aと右回転孔15bに、左回転軸13aと右回転軸13bが各々装着できればよいので、左回転軸13aと右回転軸13bの何れか一方が往復動(本体と出没)可能であればよい。
又、物品の形状は、同じ形状の物品である必要はなく、3角形の他、種々の形状が考えられる。又、ヒンジ機構を取り付ける左基台と右基台は、結合する方向の、物品の何れかの辺に形成すればよく、物品の結合によって、例えば、種々の形状の照明装置を容易に作成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】一方物品と他方物品をヒンジ機構で結合した照明装置の平面図である。
【図2】図1の一部の平面断面図である。
【図3】他のヒンジ機構の平面断面図である。
【図4】(A)は他のヒンジ機構の斜視図、(B)は構成部品図である。
【図5】(A)は他のヒンジ機構の斜視図、(B)は構成部品図である。
【符号の説明】
【0032】
1A、1B 物品
10 ヒンジ機構
11a 左基台
11b 右基台
13a 左回転軸
13b 右回転軸
15a 左回動孔
15b 右回動孔
16 導電端子
18a 左連結体
18b 右連結体
20a 左端子
20b 右端子
40a 左中本体
40b 右中本体
50a 主左本体
50b 主右本体
52a、52b テーパ面
56 装着体
57a、57b テーパ面



【特許請求の範囲】
【請求項1】
一方物品と他方物品を回動可能に結合し、且つ、電気的に導通するヒンジ機構であって、
前記一方物品と他方物品の辺に右基台と左基台を形成し、前記右基台に導電端子を装着の右回動孔を穿設すると共に、左基台に導電端子を装着の左回動孔を穿設し、
前記ヒンジ機構の本体に、前記一方物品に穿設の右回動孔と他方物品に穿設の右回動孔に装着可能な一対の右回転軸を右連結体で連結の右端子を備えると共に、前記一方物品に穿設の左回動孔と他方物品に穿設の左回動孔に装着可能な一対の左回転軸を左連結体で連結の左端子を備え、
前記右端子と左端子の間に弾性体を装着し、前記右回転軸と左回転軸の少なくも一方を往復動可能にすることを特徴とするヒンジ機構。
【請求項2】
一方物品と他方物品を回動可能に結合し、且つ、電気的に導通するヒンジ機構であって、
前記一方物品と他方物品の辺に右基台と左基台を形成し、前記右基台に導電端子を装着の右回動孔を穿設すると共に、左基台に導電端子を装着の左回動孔を穿設し、
前記ヒンジ機構の本体に、前記一方物品に穿設の右回動孔と他方物品に穿設の右回動孔に装着可能な一対の右回転軸を右連結体で連結の右端子を備えると共に、前記一方物品に穿設の左回動孔と他方物品に穿設の左回動孔に装着可能な一対の左回転軸を左連結体で連結の左端子を備え、
前記右端子と左端子の一部を板バネで構成し、前記右回転軸と左回転軸の少なくも一方を往復動可能にすることを特徴とするヒンジ機構。
【請求項3】
板バネの周囲に、左連結体と右連結体を押圧して本体内に取り入れたとき板バネの弾性変形を可能にする停止体を設けてあることを特徴とする請求項2のヒンジ機構。
【請求項4】
一方物品と他方物品を回動可能に結合し、且つ、電気的に導通するヒンジ機構であって、
前記一方物品と他方物品の辺に右基台と左基台を形成し、前記右基台に導電端子を装着の右回動孔を穿設すると共に、左基台に導電端子を装着の左回動孔を穿設し、
前記ヒンジ機構の本体に、前記一方物品に穿設の右回動孔と他方物品に穿設の右回動孔に装着可能な一対の右回転軸を右連結体で連結の右端子を備える主右本体と共に、前記一方物品に穿設の左回動孔と他方物品に穿設の左回動孔に装着可能な一対の左回転軸を左連結体で連結の左端子を備える主左本体を内装し、
前記主左本体と主右本体の相対する側面にテーパ面を形成し、
それらのテーパ面に嵌合可能なテーパ面を備える装着体を嵌合装着して前記主左本体と主右本体を固定することを特徴とするヒンジ機構。
【請求項5】
一方物品と他方物品を回動可能に結合し、且つ、電気的に導通するヒンジ機構の組立方法であって、
右中本体に、右回転軸を備える右端子を装着し、
左中本体に、左回転軸を備える左端子を装着し、
ヒンジ機構の2つ割りの片方の本体内に、前記右中本体と左中本体間にバネを装着した後に、前記もう一方のヒンジ機構の本体を被せた後に固定してヒンジ機構を製作する方法。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2010−112485(P2010−112485A)
【公開日】平成22年5月20日(2010.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−286267(P2008−286267)
【出願日】平成20年11月7日(2008.11.7)
【出願人】(000227711)日邦産業株式会社 (29)
【Fターム(参考)】