説明

ビデオゲーム用遊戯カード

【課題】複数のカードを組み合わせるビデオゲーム用カードのわずらわしさをなくして一枚のカードにその機能を盛り込む。
【解決手段】第1のコードが記録された第1のカードに表示されたキャラクタを生成するキャラクタ生成手段と、第2のコードが記録された第2のカードに表示された技を設定する技設定手段と、少なくとも2人のプイレヤーにより複数の選択候補から選択された項目間の優劣に基いて勝敗を決定する勝敗決定手段と、前記勝敗決定手段により決定された勝敗に基いて、前記キャラクタ生成手段により生成されたキャラクタが、前記技設定手段により設定された技を実行して戦闘する画像を前記表示画面に表示する表示手段とを有するビデオゲームシステム用いるカードであって、各辺毎に各辺に平行にそれぞれ異なる一次元コード領域を有することを特徴とする略多角形状のカード。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ビデオゲームシステムに用いる各辺に一次元コードを有する遊戯カードに関する。
【背景技術】
【0002】
本願出願人から、甲虫の対戦をテーマにした遊戯カードを用いて、カード入力して遊ぶ遊戯装置が発表されている。この遊戯装置では、甲虫をコンピュータグラフィックス技術により、ディスプレイモニター上に映し出し、甲虫をあらゆる角度から動画表示して遊ぶようになっている。
遊戯の内容は、甲虫同士を闘わせるカード格闘ゲームであり、ムシカードとわざカードを組み合わせて、遊戯装置に設けたカードリーダからこれらのカードを入力し、ジャンケン方式で格闘させるもので、本物そっくりに再現された世界の甲虫と、それらが繰り出す必殺技が醍醐味となっている。
わざカードは、打撃わざ、はさみわざ、投げわざを一枚ずつ全部で三枚まで入力できる(例えば特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】 特開2005−104121号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記発明では、ムシカード1枚とそのムシに合うわざカード3枚まで入力できるようになっているので、ゲームに際しては、手持のカードの中からその最良の組合せを探し出す必要があり、幼児や児童にとっては、沢山のカードの中からその組合せを見つけ出すのは至難の業であった。または、カードがほとんどない場合では、入力できるカードは限られており、ゲーム参加に際しては弱者の立場になってしまいゲームに勝つことができないのであった。そこで、本願ではこれらの問題を解決すべく、予め最低限の組合せで最強になるようにした特別なデッキのカードを提供することにある。このように複数のカードを組み合わせるビデオゲーム用カードのわずらわしさをなくして一枚のカードのその機能を盛り込むことにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は上記課題を解決するために、カードの記憶されたコードを読み込むコード読み込み手段と、少なくとも2つのキャラクタによって対戦を行なうゲームを実行するコンピュータプログラム実行手段と、前記コンピュータプログラム実行手段により生成された画像を表示する表示画面と、前記読み込み手段により読み込んだ第1のコードに対応し、前記第1のコードが記録された第1のカードに表示されたキャラクタを生成するキャラクタ生成手段と、前記読み込み手段により読み込んだ第2のコードに対応し、前記第2のコードが記録された第2のカードに表示された技を設定する技設定手段と、少なくとも2人のプイレヤーにより複数の選択候補から選択された項目間の優劣に基いて勝敗を決定する勝敗決定手段と、前記勝敗決定手段により決定された勝敗に基いて、前記キャラクタ生成手段により生成されたキャラクタが、前記技設定手段により設定された技を実行して戦闘する画像を前記表示画面に表示する表示手段とを有するビデオゲームシステム用いるカードであって、各辺毎に各辺に平行にそれぞれ異なる一次元コード領域を有する略多角形状であるビデオゲーム用遊戯カードとしてある。
【0006】
上記発明により、略多角形状のビデオゲーム用遊戯カードの各辺毎にそれぞれ異なる一次元コードを付することで、複数のコードが付することができ、それをビデオゲームの読み込み手段に手読み込むことで、数種類のコードを持たせることができるようになっている。
【0007】
さらに本発明では上記発明に加え、各辺毎に裏表同一の一次元コード領域を辺に平行に有する略多角形状であることを特徴とするビデオゲーム用遊戯カードとしてある。また、上記発明の何れかに加え、少なくともカードの片面には各辺の一次元コードに関する情報を表示した略多角形状であることを特徴とするビデオゲーム用遊戯カードとしてある。さらに上記の発明のいずれかに加え、少なくともカードの片面には各辺の一次元コードに関する情報を各辺毎に属性を有する略多角形状であることを特徴とするビデオゲーム用遊戯カードとしてある。また上記のいずれかの発明に加え、各辺の一次元コード領域の該辺に沿った延長上の領域には隣り合う辺の一次元コード領域が掛からない略多角形状であることを特徴とするビデオゲーム用遊戯カードとしてある。さらに尚、上記のいずれかの発明に加え、略多角形の各頂点にあたる領域は平面上丸みを有する略多角形状であることを特徴とするビデオゲーム用遊戯カードとしてある。さらに上記のいずれかに加え、1次元コード領域に沿って、予め定めた該1次元コードが示す情報との相性度合いの指標となるマークが付されている略多角形状であることを特徴とするビデオゲーム用遊戯カードとしてある。
本発明では、上記した発明により、1つのカードで複数の内容を盛り込むことができ、それぞれビデオゲームにスキャンしてゲーム反映することができるのである。
【0008】
さらに本発明は上記の何れかの発明に加え、略多角形状のカードと、該略多角形状のカードに関連して少なくとも1つの辺に平行に一次元コードを有する略方形状のカードと、を台紙の同一面上に剥離可能に貼り付けたことを特徴とするビデオゲーム用遊戯カードとしてある。
さらに本発明では上記のいずれかの略多角形状のカードと、片面にはキャラクタが付され少なくとも1つの辺に平行に該キャラクタを示す一次元コードを有すると共に、請求項7に示すマークに対応する情報を有するマークが付されている略方形状のカードと、を台紙の同一面上に剥離可能に貼り付けたことを特徴とするビデオゲーム用カードとしてある。
本発明は上記により、2種類のカードをデッキとして組み合わせることができる。
【発明の効果】
【0009】
上記は発明により、遊戯者は、特別なデッキのカードのみでゲームに参加することができ、尚且つ、沢山のカードを持つ必要がなく、一枚のカードで複数のカードが内容が入っているので、非常に保管にも便利で、なによりも特別な形状をしているので目立ち、紛失することがないのである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明に係るビデオゲームシステムについて、その実施形態を図面に示した実施例を参照して詳細に説明する。
【実施例1】
【0011】
図1にはカード入力可能な遊戯装置の一例を示す。
遊戯装置10は、高さ130cmほどの縦型の筐体の中央手前に張出した操作卓12を設け、操作卓12の中央にはカードリーダ13がカードを縦方向にスキャンできるように取り付けられている。カードリーダ13の左右両側の操作卓上にはそれぞれ3つの入力ボタン14a、14b、14cが設けてある。同様に左側の入力ボタン14は1人用、右側の入力ボタン15(15a、15b、15c)は2人用である。操作卓2の上側にはディスプレイモニター16が正面向きに筺体に取り付けモニターカバーで覆われている。筺体の下部中央にはカード取り出し口17が設けてあり、筺体内のカードベンダー18から遊戯カードが払い出されるようになっている。操作卓12の左下にはコインセレクター19がある。さらに操作卓12の右下にはスピーカ11があり、ゲーム中の様々な効果音が出力される。本ビデオゲームシステムは、恐竜の対戦をテーマにしたゲームシステム「古代王者恐竜キング(登録商標)」として男児を中心に親しまれている。
【0012】
図2に遊戯装置の制御ブロックの一例を示す。制御回路50は、CPU51、プログラムメモリ52、データメモリ53(RAMやフラッシュメモリ)、入力インターフェイス54、ディスプレイ回路部55、サウンド回路部56、出力インターフェイス57がバスを介して接続され構成されている。
カードリーダ13は、遊戯者がスキャンする遊戯カード20のバーコードを読取り、入力インターフェイス54に供給し、その情報はデータメモリ53に蓄積される。
【0013】
CPU51はこの情報を基にプログラムメモリ52のプログラムに従ってゲームを進行し、メモリプログラム52に予め記録されている複数の恐竜のキャラクタの中からカードリーダ13でスキャンされたカードに対応する甲虫のキャラクタを選択し、ディスプレイ回路部55に送り、ディスプレイモニター16に映像として出力する。
【0014】
入力ボタン14、15からのグー、チョキ、パーの操作信号は入力インターフェイス54に供給され、これらの操作信号はデータメモリ53に一時保存される。
データメモリ53の所定のメモリアドレスには各種のゲームパラメータを一時保存したり、遊戯者の入力データをバッファリングするための図示しないワーク領域が設定される。
【0015】
例えば遊戯者の入力データとして、ジャンケン種別選択情報、攻撃オプション設定情報、ムシのダメージ量を表す変数パラメータ値、等が書き込まれる。CPU51では、これらの情報を基にしてジャンケンの判定を行い、ダメージを演算し、プログラムメモリ52に予め登録されているデータをもとにディスプレイ回路部55、サウンド回路部56に生成信号を送り、それぞれモニターディスプレイ16、スピーカ19に出力信号を出す。これよってディスプレイモニター16では戦闘場面を動画表示し、体力メータのレベルを変えながらゲームを進行するである。
【0016】
図3はカードリーダ本体の三面図を示す。図3(A)はカードリーダ本体平面図であり、図3(B)は正面図であり、図3(C)は側面図である。
カードリーダ本体60は、カードを通すためのカード通路溝61が一定の深さで設けられ各端面62に貫通し、ケーブル63により外部に信号を送ることができる。カード通路溝61の溝幅は、両端面62ほど幅が広くなっており、どちら側からでもカードを挿入しやすくなっている。
【0017】
カードのバーコードはカード通路溝61の底面64にカードの側片を垂直に立ててそのままスライドすることにより、読み取ることができる。この際にカードがカード通路溝の底面64に接して正しい姿勢でスキャンするのであるが、手でカードを持ってスライドさせているので、スキャン時にカードが多少傾いても、各図に示すとおり、各方向の傾きがアルファ、ベータ、シータの範囲内であれば許容される仕様になっている。
【0018】
図4はカードリーダ本体の内部構造の一例を示しており、図4(A)は同平面図であり、図4(B)は同縦断面図である。基板65に取り付けられたカード検出用光センサー66とカード検出用投光LED67がそれぞれ対となって、カード通路溝に設けた小穴61aを挟んで、カード通路溝61が貫通する各端面近傍に設けられており、カード通路溝61にカードが有ると検出する。何れの端面62からカードが挿入されても検出することができる。
【0019】
カード通路溝61の中ほど位置の片側壁は開口61bしており、カード通路溝の内側には発光ランプ68と読取用光センサー69が基板65に設けられており、発光ランプ68の光は前記カード検出用光センサー66にてカードがあることを検出している間、前記開口61bからカード通路溝61内に照射され、カードがスキャンされたカードのバーコードに照射され、その反射光が読取用光センサー69に入力され、基板65の図示しない解析回路にてバーコードのデータをデジタル情報に変換してケーブル63して遊戯装置側の制御回路に解析した出力信号を送信する。
【0020】
上記説明ではカード検出光センサー66とカード検出投光LED67を2対取り付けてあり、カードがスキャンしている間のみ読取センサーを動作させるのであるが、これらは無くても発光ランプ68と読取用光センサー69のみの構成として、発光ランプ68が常時発光し、スタンバイさせるようにしておくことでカードのバーコードが読み取れるようにしてもよい。
【0021】
上記カードを用いてゲームを行なうには、遊戯装置10のカードリーダ13にバーードが付されたカードをスキャンして、カードの記憶されたコードを読み込むコード読み込み、少なくとも2つのキャラクタによって対戦をコンピュータプログラムによって格闘ゲームを行なうのである。
コンピュータプログラムを実行することで読み込まれたコードに対応するキャラクタ画像を記憶部から読み出してディスプレイモニター16に表示するのである。
前記カードリーダ13により読み込んだ恐竜カードのコードに対応し、そのコードが記録されたカード表面に表示された恐竜のキャラクタを画面上に生成し、前記カードリーダ13により読み込んだわざカードのコードに対応し、そのコードが記録されたわざカードに表示された技を設定して、少なくとも2人のプレイヤー(この場合一方はコンピュータでもよい)により複数のグー、チョキ、パーの選択候補から選択された項目間の優劣に基いて勝敗を決定して、決定された勝敗に基いて、前記生成された恐竜のキャラクタが、前記設定した技を実行して戦闘する画像を前記表示画面に表示するのである。
【0022】
図5は、カードをスキャンしている状態を示す斜視図を示す。遊戯者はカード20を手に持ってカードリーダ3の手前側からカードを斜め横にして手前下側に引きカードをスキャンする。無論、手前側から向側へスキャンしてもよい。
一度に使えるカードは「恐竜カード20」1つと「わざカード30」が3つまでである。遊戯者はこられのカード20、30をカードリーダ3に順次スキャンさせて遊戯装置1に入力させる。両カード20、30の組合せ方により恐竜の強さが変化する。
二人で対戦する際には、最初の遊戯者がムシカード、わざカードをスキャン後に次の遊戯者が恐竜カード、わざカードを入力した後、お互いの手の内を紹介する紹介画面となり、お互いの恐竜、及び各わざの紹介をして互いに相手の手の内を知ることになる。
【0023】
通常、用いられる遊戯カードについて説明する。本遊戯カードは通常は、トランプサイズと呼ばれる縦88mmで横63mmのカードである。いずれのカードも厚手の紙製である。
本遊戯装置1が遊戯時にカード取り出し口17に払い出すカードには2種類あり、恐竜の種類そのものを表す「恐竜カード」と、恐竜の種類に関係なく、恐竜が繰り出す技を表す「わざカード」とがある。
【0024】
図6には恐竜カードの一例を示している。恐竜カード20の下の長辺の裏表には長辺に沿ってそのカード固有の同一のバーコード21が印刷されており、その恐竜のコードが記録されている。カード中央には恐竜の絵(キャラクター)22が描かれ、その恐竜の名前23や、その属性(炎、水、雷、土、草、風のいずれか)を示す属性イラスト24、必殺わざ25(グー、チョキ、パーのいずれか)、テクニック26、強さ27が記載されている。
【0025】
カードの右辺下側の短辺に沿って相性早見表28が配されており、6つの小四角が並び、そのうちの一つの小四角が識別できるように色がついている。図2(B)は裏面を示しており、バーコード21のバーの内容を除き、いずれの恐竜カードも同一の模様となっている。さらにカードの左辺中央には、渦巻き楕円の長円を半分に切った形の属性チェッカ29が付いており、各6つの属性によりそれぞれ異なった色が配色されている。
【0026】
図7には、わざカードの一例を示す。このわざカードは、カードベンダーからは排出されず、キャンペーン期間中に、通常のトランプサイズのカードが排出される際に、予め通常の恐竜カードやわざカードのなかにあたりカードを入れておき、そのカードが排出された場合に、遊戯者はあたりカードを係員に渡すことで、交換して入手することができる。あたりカードと交換で入手できるのは図8に示すわざカードと恐竜カードの組合わせたデッキである。
図7(A)はわざカードの表面である。わざカード30は、縦95mm、横110mmのおむすび状に角に丸みがある形の略正三角形状をしている。中央部には属性を示す属性イラスト31が付され、中央に向かって各頂点からの境界線32で3つの領域に分かれている。属性イラスト31の周囲には各領域がそれぞれグー、チョキ、パーの領域であることを示すマーク33a、33b、33cが付されている。それぞれ恐竜カードのバーコードと同じ大きさのバーコード34a、34b、34cを各辺に有し、各辺毎に各辺に沿って平行にそれぞれ異なる一次元コード領域を有している。一次元コード領域は各辺に沿っており、各一次元コード領域の辺方向に沿って延長した領域上には隣り合う辺の一次元コードの領域が掛からないように構成してある。これによりカードをカードリーダにスキャンさせた際に、隣り合う一次元コードが読まれてしまい誤動作するのを防ぐことができるのである。
【0027】
わざカードは頂点部分領域が平面上丸みを帯びているので、カードリーダにスキャンする際に、カードの先端が角ばっておらず、カードリーダの溝の端面に当接して折れ曲がったりしずらい構造になっている。
【0028】
各領域は、わざの名前35、カードの種類が超わざカード35a、あるいは超技カード35b、35cである旨が記載されている。カード中央付近くの各領域内にあるグー,チョキ、パーのいずれかのマーク33a、33b、33cにより、対戦時に入力ボタンから入力したジャンケンの種類応じ、当該バーコードの上に記載されている発動条件36を満たすことで、その領域に記載のわざを発動できる。さらにわざデータ37としてそのわざの出し方、破壊力、効き目が記載されている。
【0029】
さらにバーコードの内側にはバーコードに沿ってわざカード35aでは相性早見表38として、6つの小四角が並んでおり、それぞれの小四角内に、二重丸、丸、三角形が記載されている。この相性早見表38は恐竜カードの相性早見表28と重ねることで、恐竜カードとの相性が判るようになっている。つまり恐竜カードの相性早見表28の色の付いている小四角がわざカードの相性早見表38の何れの位置にくるかで、相性が二重丸、丸、三角の順に良いことが簡単に判るのである。
【0030】
また、カードの種類が超わざカード35b、35cである場合は、相性早見表28の代わりに属性チェッカー39がついており、渦巻き楕円の長円を半分に切った形で、各6つの属性よりそれぞれ異なった色が配色されている。属性チェッカー39の切り口には、恐竜カードの属性チェッカー29のカード縁を合わせることで、渦巻き楕円が築かれ、両者の色が同一であると属性が同一となるようにしてある。
【0031】
尚、恐竜カードおよびわざカード共に、バーコードはカードの同一辺の表裏に同一のバーコードを設けてあるが、必ずしも両面に設ける必要はないが、カードリーダの構造がカードスキャンする際に片面方向からしかバーコードを読み取らない方式を採用しているため、カードスキャン時にバーコードがある面を必ず、バーコードリーダの読み取り側に向けるように表示等して遊戯者に判るようにしておけばバーコードはカードの片側でよいのである。
【0032】
上記わざカードの説明では、3つの領域にそれぞれグー、チョキ、パーの領域を当てはめたが、必ずしも全ての属性が無くてもよい。その分は、遊戯者の手持のわざカードの中から足りない属性のカードを入力して補うことで対応してもよい。
【0033】
図8には、三角形状のワザカードと、長方形状の恐竜カードをとを方形の台紙に剥離可能に貼り付けた台紙を示す。
台紙40は縦200mm、幅120mmの厚紙で、わざカード20と、恐竜カード30の形状に合わせて剥離可能な貼り付け面を有しており、その貼り付け面にわざカード20と恐竜カード40が剥離可能に貼り付けられている。この台紙40からわざカード20、恐竜カード30の縁から剥がすことで、台紙から剥離することができる。わざカード20と恐竜カードは関連があるようにデッキを組んでおり、例えば恐竜カードの属性とわざカードの属性を合わせてあったり、あるいは恐竜カードとわざカードの相性が非常によいものとを組み合わせてある。これにより、カードが手元にない遊戯者でもこの組み合わされたデッキのみで遊戯が有利に進められるようになっている。
【実施例2】
【0034】
上記実施形態では、略三角形状のカードについて説明したが、略三角形状である必要はなく、例えば正方形状のカードとして、各辺には恐竜カード1つと、その恐竜カードに対して相性のよいわざカード3つとしてもよい。また略五角形状のカードでは、各辺毎に例えば恐竜カード2つと、グー、チョキ、パーのワザカード3つを配してもよい。さらには略六角形状のカードとして各辺には6つの属性(炎、水、雷、土、草、風)の恐竜カードを1つずつ配置してもよい。
また、長方形の恐竜カードでは、例えば右上がりの対角線で二つに分けて左上側と右側下側の領域にそれぞれ2つの恐竜のイラストや名前、属性、テクニック、強さ等を配置し各長辺の裏表に各恐竜に対応するバーコードを配し、短辺には相性早見表を配することで、1つのカードで2つの恐竜カードを表したカードとしてもよい。
【0035】
ここでは図示の具体例を示して本発明を説明したが、特許請求の範囲に定義された本発明の広範な趣旨および範囲から逸脱することなく、これら具体例に様々な修正および変更を加えることができることは明らかである。すなわち、具体例の詳細および添付の図面により本発明が限定されるものと解釈してはならない。上記実施の形態例は本発明の理解のためのものであり、本発明がこれらに限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】カード入力可能な遊戯装置の一例である。
【図2】本遊戯カードを用いたゲーム装置の制御ブロック図である。
【図3】カードリダー本体の三面図である。
【図4】カードリーダの内部側面とカードをスキャンする状態示す図である。
【図5】遊戯装置のカードリーダーにカードを読み込ませている斜視図である。
【図6】恐竜カードの一例である。
【図7】わざカードの一例である。
【図8】台紙に貼り付けられたわざカードと恐竜カードが剥離可能に貼り付けられた台紙である。
【0037】
10…遊戯装置
12…操作卓
13…カードリーダ
14…入力ボタン
15…入力ボタン
16…ディスプレイモニター
17…カード取り出し口
18…スピーカ
20…恐竜カード
30…わざカード
50…制御回路
51…CPU

【特許請求の範囲】
【請求項1】
カードの記憶されたコードを読み込むコード読み込み手段と、
少なくとも2つのキャラクタによって対戦を行なうゲームを実行するコンピュータプログラム実行手段と、
前記コンピュータプログラム実行手段により生成された画像を表示する表示画面と、
前記読み込み手段により読み込んだ第1のコードに対応し、前記第1のコードが記録された第1のカードに表示されたキャラクタを生成するキャラクタ生成手段と、
前記読み込み手段により読み込んだ第2のコードに対応し、前記第2のコードが記録された第2のカードに表示された技を設定する技設定手段と、
少なくとも2人のプイレヤーにより複数の選択候補から選択された項目間の優劣に基いて勝敗を決定する勝敗決定手段と、
前記勝敗決定手段により決定された勝敗に基いて、前記キャラクタ生成手段により生成されたキャラクタが、前記技設定手段により設定された技を実行して戦闘する画像を前記表示画面に表示する表示手段とを有するビデオゲームシステム用いるカードであって、
各辺毎に各辺に平行にそれぞれ異なる一次元コード領域を有する略多角形状であることを特徴とするビデオゲーム用遊戯カード。
【請求項2】
各辺毎に裏表同一の一次元コード領域を辺に平行に有する略多角形状であることを特徴とするビデオゲーム用遊戯カード。
【請求項3】
請求項1又は2において、少なくともカードの片面には各辺の一次元コードに関する情報を表示した略多角形状であることを特徴とするビデオゲーム用遊戯カード。
【請求項4】
請求項1又は3において、少なくともカードの片面には各辺の一次元コードに関する情報を各辺毎に属性を有する略多角形状であることを特徴とするビデオゲーム用遊戯カード。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれか1項において、各辺の一次元コード領域の該辺に沿った延長上の領域には隣り合う辺の一次元コード領域が掛からない略多角形状であることを特徴とするビデオゲーム用遊戯カード。
【請求項6】
請求項1乃至5のいずれか1項において、略多角形の各頂点にあたる領域は平面上丸みを有する略多角形状であることを特徴とするビデオゲーム用遊戯カード。
【請求項7】
請求項1乃至6のいずれか1項において、1次元コード領域に沿って、予め定めた該1次元コードが示す情報との相性度合いの指標となるマークが付されている略多角形状であることを特徴とするビデオゲーム用遊戯カード。
【請求項8】
請求項1乃至7のいずれか1項の略多角形状のカードと、該略多角形状のカードに関連して少なくとも1つの辺に平行に一次元コードを有する略方形状のカードと、を台紙の同一面上に剥離可能に貼り付けたことを特徴とするビデオゲーム用遊戯カード。
【請求項9】
請求項1乃至8のいずれか1項の略多角形状のカードと、片面にはキャラクタが付され少なくとも1つの辺に平行に該キャラクタを示す一次元コードを有すると共に、請求項7に示すマークに対応する情報を有するマークが付されている略方形状のカードと、を台紙の同一面上に剥離可能に貼り付けたことを特徴とするビデオゲーム用カード。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2008−220914(P2008−220914A)
【公開日】平成20年9月25日(2008.9.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−105327(P2007−105327)
【出願日】平成19年3月14日(2007.3.14)
【出願人】(000132471)株式会社セガ (811)
【Fターム(参考)】