説明

ピボテッドバケットコンベヤ

【課題】1個のスプロッケットまわりで2回ラップチェンジを行うことができ、水平形配置が可能なピボテッドバケットコンベヤを提供する。
【解決手段】同一軸心上に離間して配置された2枚1組のスプロケットを2カ所に設置し、1カ所の2枚のスプロケット1,1に、それぞれ1条ずつチェーン3,3を掛け廻し、2条のチェーン3に軸付きバケットBを複数個連続的に取付けている。各バケットBの前方縁には前方鍔bが設けられ後方縁には後方鍔bが設けられており、水平移動中は先行バケットB1の後方鍔b1と、後行バケットB2の前方鍔b2とが重なり合うピボテッドバケットコンベヤであって、2カ所のうちの1カ所における2枚1組のスプロケット1における上端部位に上部傾転カム6を配置し、下端部位に下部傾転カム8を配置し、上部傾転カム6と下部傾転カム8の間に中間揺止めガイド7を設けている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ピボテッドバケットコンベヤに関する。図8に示すように、ピボテッドバケットコンベヤは、4カ所のスプロケット101,102,103,104に巻き掛けた2条のチェーン3の間に、自由に回転できる軸付きバケットBを多数連続的に取付けた搬送設備である。バケットBはその軸の周りを回転できるため、自重によって常に上向きとなる機構となっている。水平部の任意の位置で、バケットに搬送物を投入し、別の位置でバケットを反転させて搬送物を排出することができ、排出位置では、バケット反転装置Tにより、バケットを反転させて搬送物の排出を行う構造である(非特許文献1)。
【背景技術】
【0002】
上記のような基本構造のピボテッドバケットコンベヤでは、図9に示すように、載荷時の荷こぼれを防止するため、バケットB1の端縁の鍔b1を隣のバケットB2の鍔b2と重ねてラップさせ、バケット間に隙間のない構造としている。なお、両端に配置した頭部スプロケット101と尾部スプロケット102に巻き掛けたチェーン3のうち、上側は往路で、下側は復路である。また、往路に投入口Inと排出先のシュートHが設けられている。
水平運行状態では常に先・後行バケットB1,B2の鍔b1,b2が重なり合っているため、水平運行から垂直運行へ移行する際には鍔b1,b2のラップ状態が運行を妨げない方向に切換える必要があり、一周する過程で2箇所の傾転カム110,120を設けて、ラップチェンジを行っている。
【0003】
具体的には、つぎのように、傾転カム110,120を頭部スプロケット101部分と復路の途中にあるスプロケット104部分に設けている。
1)上部傾転カム110
往路の水平部分では、後行バケットB2の鍔b2が先行バケットB1の鍔b1の下面に入り、シュートHの上部でバケットB1,B2が反転し搬送物を放出した後は、また元の水平状態に戻るが、この状態のままでスプロケット101で回転すると、先行バケットB1の鍔b1が後行バケットB2の鍔b2を押し下げることとなり、バケットBを損傷させることになる。これを回避する為に、頭部スプロケット101に入る前に、先行バケットB1の鍔b1が後行バケットB2の鍔b2の下側になるように、上部傾転カム110で先・後行バケットB1,B2を互いに反対向きに揺動させて鍔b1,b2の入替えを行っている。
2)下部傾転カム120
復路を進むバケットB1,B2が、再度ラップチェンジをしないまま尾部スプロケット102で回転すると、先行バケットB1の鍔b1が後行バケットB2の鍔b2を押し上げて、バケットBは反転して天地が逆転した状態となり、搬送物をバケットの中に受入れることが出来なくなる。このような不都合が発生しないように下部傾転カム120を設けて、再度2回目のラップチェンジを行っている。
【0004】
上記のように上・下傾転カム110,120を設けたことにより、投入口InからシュートHまでの往路では、先行バケットB1の鍔b1が、後行バケットB2の鍔b2よりも上にあるが、復路では、途中までは先行バケットB1の鍔b1が下にあるものの、尾部スプロケット102に入るときは、先行バケットB1の鍔b1が後行バケットB2の鍔b2よりも上にある状態が保障される。
【0005】
しかるに、図9の従来技術においては、スプロケット104に下部傾転カム120を設けるために、中間スプロケット103,104を用いて垂直下降部分を設けている。また、このため、尾部スプロケット2と頭部スプロケット1との間に、中間スプロケット105,106を用いて垂直上昇部分を設けている。
このような構造は、水平部分の外に垂直部分を要することから、大きな占有スペースが必要となる。したがって、チェーン3の配設が、図8のような4個のスプロケットを用いた四角形のものか、図9に示すような6個のスプロケットを用いてクランク形に配置したものでなければ、実用化することができない。
【0006】
上記のような大きな占有スペースを解消するには、2カ所の傾転カム110,120を、1カ所の2枚1組のスプロケットに適用すればよいのであるが、その場合は次のような問題がある。
図10に示すように、上部傾転カム110をスプロケット101の上部に設置し、下部傾転カム120をスプロケット101の下部に設置したと仮定する。この場合、上部傾転カム110から離れて下降しようとするバケットBは上部傾転カム110を通過した時点ではバケットは傾斜した状態にあり、ガイドローラが傾転カム110から外れた時点でバケットBが水平状態に戻ろうとする動作によって揺れが生じ、バケットBはブラブラと揺れた(矢印図示)不安定な状態で、揺れながら下降してくることになる。スプロケット101で回転移動されている間における隣り合うバケットの底部と鍔との隙間は4〜5mmしかないので、下部傾転カム120のガイド下に入るには、バケットBは水平でなければならないが、上・下傾転カム110,120間の距離が短いので、揺れを完全に止めておくことはできない。しかも、バケット容積やバケット鍔寸法もむやみに小さく出来るものではない。
このような事情から、1カ所のスプロケット101において2回のラップチェンジは行うことはできないのが現状である。
【0007】
ところで、ピボテッドチェーンコンベヤにおいて、スプロケットを4組あるいは6組も使わずに2組のみで構成できるとすれば、2カ所のスプロケット間にチェーンを掛け廻した高さ寸法の低い水平形のピボテッドコンベヤが実現できる。
この高さの低い水平形ピボテッドコンベヤは、設置スペースが小さくてよいことから、広範な用途が見込まれる。例えば、セメント、粉粒体搬送、穀物等々サイロ分配コンベヤ、貯蔵設備用のコンベヤに有利である。しかしながら、実際には、2回のラップチェンジができないことから、水平形ピボテッドバケットコンベヤは、これまで実現していない。
【0008】
【非特許文献1】新版機械工学便覧 C3−運搬機械 59〜60頁 1989年7月20日初版発行 (社)日本機械学会
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は上記事情に鑑み、1カ所のスプロッケットにおいて2回のラップチェンジが行え、水平形配置が可能なピボテッドバケットコンベヤを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
第1発明のピボテッドバケットコンベヤは、同一軸心上に離間して配置された2枚1組のスプロケットを複数個所に設置し、各設置個所の2枚のスプロケットに、それぞれ1条ずつチェーンをエンドレスに掛け廻し、該2条のチェーンに軸付きバケットを複数個連続的に取付けており、各バケットの前方縁には前方鍔が設けられ後方縁には後方鍔が設けられており、水平移動中は先行バケットの後方鍔と、後行バケットの前方鍔とが重なり合って移動するピボテッドバケットコンベヤであって、前記複数個所のうちの1カ所における2枚1組のスプロケットにおいて、該スプロケットの上端部位において、先行バケットの後方鍔を後行バケットの前方鍔の下側に位置するように先・後行バケットを互いに逆向きに揺動させる上部傾転カムを配置し、該スプロケットの下端部位において、先行バケットの後方鍔を後行バケットの前方鍔の上に位置するように、先行バケットを揺動させる下部傾転カムを配置し、前記上部傾転カムと前記下部傾転カムの間に、該スプロケットで上端位置から下端位置までの半円状移動軌跡上を移動してくる各バケットの揺動を止める中間揺止めガイドを設けたことを特徴とする。
第2発明のピボテッドバケットコンベヤは、第1発明において、前記上部傾転カムに、前記中間揺止めガイド方向に延びた延長揺止めカム部が設けられていることを特徴とする。
第3発明のピボテッドバケットコンベヤは、第1発明において、前記2枚1組のスプロケットの設置個所が2カ所であって、前記2カ所のうちの1カ所における2枚1組のスプロケットに、前記上部傾転カムと前記下部傾転カムと前記中間揺止めガイドを設けたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
第1発明によれば、上部傾転カムによって1回目の鍔のラップチェンジを行った後、上部傾転カムを通過したバケットが、揺れながら下部傾転カムに向かう間に中間揺止めガイドで揺れを止められるので、下部傾転カムで再び鍔のラップチェンジを行うことができる。このように、揺れ止めが可能であると、下部傾転カムにはバケットが必ず水平状態でガイド下に入っていくので、バケットや下部傾転カムを小さくしなくとも、2回のラップチェンジを可能にできるので、コンベヤの構造をコンパクトにでき、水平形配置も可能となる。
第2発明によれば、延長揺止めカム部で、上部傾転カムを離脱したときから中間揺止めガイドに出合うまでの間も、バケットの揺れを防止するので、下部傾転カムまで降りていったときのバケットの揺れがより小さくなる。このため、確実に2回目のラップチェンジが行える。
第3発明によれば、スプロケットを2組のみ用いてコンパクトな水平形のピボテッドバケットコンベヤを実現できるので、小さなスペースへの設置が可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
つぎに、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。
まず、図1に基づき、水平形に配置されたピボテッドバケットコンベヤの基本構造を説明する。
同図に示すように、頭部スプロケット1と尾部スプロケット2が互いに離間して設置されており、この2カ所のスプロケット1,2間にチェーン3が巻き掛けられている。チェーン3の配設形状は、2カ所のスプロケット1,2間を結ぶ直線部分が平行になるものであり、垂直部分がないことから、このタイプを水平形という。なお、チェーン3には、多数の軸付きバケットBが連続的に取付けられている。Inは搬送物の投入口で、Hは排出用のシュートである。
【0013】
前記スプロケット1,2は反時計回りに回転するので、上側のチェーン3は図中左方へ移動し、下側のチェーン3は図中右側へ移動する。すなわち、符号fで示す区間は往路であり、符号rで示す区間は復路である。そして、各バケットBは、投入口Inの直下で、搬送物を受取り、シュートHの上面で反転して搬送物を排出し、チェーン3の移動に伴って各バケットBは循環移動する。
なお、符号Bはバケットを全体的に示す場合に用い、符号B1,B2は先行バケットと後行バケットを区別するときに用いている。先行バケットB1とは進行方向の前方に位置し、後行バケットB2は進行方向の後方に位置し、かつ互いに隣り合うバケットのことである。
【0014】
つぎに、図2および図3に基づき、さらに詳細な構造を説明する。
頭部スプロケット1も尾部スプロケット2も同一軸心上に離間して設けられた2枚のスプロケットが1組になるものであり、この2枚のスプロケットのそれぞれにチェーン3が巻き掛けられるので、チェーン3は2条用いられる。
前記スプロケット1,2は、1本の軸10に固定されている。
2枚のスプロケット1,2は、いずれも円板状のスプロケット本体の円周部に、チェーン3の連結軸を引掛ける凹所を連続的に設けた公知のものである。チェーン3も、多数のリンクを連結軸で接続した公知のものである。
【0015】
前記バケットBは、上面に向かって開口角度が広がったU字状の底壁と両側の側壁を有する公知の形状のバケット本体41を有している。バケット本体41からは側方に突出する連結軸42が延びており、この連結軸42は両側を通る2条のチェーン3にそれぞれ結合されている。また、このバケットBは連結軸42を中心に回転可能であり、排出位置での反転が行える。しかし、通常の状態では、開口部を上に向けた姿勢を保つようになっている。
【0016】
前記バケット本体41の前方縁からは前方鍔bが突出して設けられ、後方縁からは後方鍔bが突出して設けられている。この前方鍔bと後方鍔bは、バケットBが水平に移動するときは、互いに上下に重なり合うようになっている。この重なりによって、搬送物の落下を防止している。なお、符号bは前方鍔も後方鍔も含めて指称する場合に使用しているが、符号b1,b2を分けて用いたときは、b1を先行バケットB1の後方鍔、b2を後行バケットB2の前方鍔を指称するものである。
【0017】
上記のバケットBにおいて、バケット本体41の一方の側壁には、1個のガイドローラ4が取付けられ、他方の側壁には、別のガイドローラ5が取付けられている。前記ガイドローラ4はラップチェンジのための上・下傾転カム用であり、前記ガイドローラ5はラップチェンジの際の揺止めガイド用である。もっとも、このガイドローラ5は、排出時にバケットBを反転させるために使用されるガイドローラを兼用したものである。
【0018】
図3および図4に示すように、スプロケット1の上端部位には上部傾転カム6が設けられ、下端部位には下部傾転カム8が設けられ、両傾転カム6,8の間には中間揺止めガイド7が設けられている。
なお、上部傾転カム6と下部傾転カム8は図3中左側(図4では紙面の奥側)に設けられ、中間揺止めガイド7は図3中右側(図4では紙面の表側)に分けて設けられている。ただし、この配置を逆にしてもよく、この場合、ガイドローラ4,5も配置を逆にする必要がある。要するに、分けて設けることにより、狭いスペース内での設置を可能とし、可能な限り長くガイドできるようにしたものである。
【0019】
図4は、上・下傾転カム6,8、中間揺止めガイド7、さらに後行バケット用の傾転カム11と、排出時の反転復帰用カム12を同一紙面上に示したものであるが、図5は、紙面奥側のカム等と紙面表側のカム等を分けて示したものである。すなわち、図5(A)には、紙面手前側(図3の右側)に位置する中間揺止めガイド7と傾転カム11を示し、同(B)には、紙面奥側(図3の左側)に位置する上・下傾転カム6,8と反転復帰カム12を示している。
【0020】
図4に示すように、前記上部傾転カム6は、傾転カム部61と延長カム部62を有している。傾転カム部61は、1回目のラップチェンジのためであり、ガイドローラ4が転動することにより、先行バケットB1を後行バケットB2と反対向きに傾けるためのものである。
なお、図5に示すように、後方バケットB2は傾転カム11により、先行バケットB1とは反対向きに傾けられる。このようにして、先・後行バケットB1,B2が互いに反対向きに傾けれられると、互いの鍔b1,b2がいったん離れる。この後は、スプロケット1の回転によって、バケットB1,B2自体が上下に位置しながら下降していこうとするので、自然と両バケットの鍔b1,b2に上下位置が入れ替わるようになっている。
【0021】
図4に示すように、延長カム部62は、傾転カム部61の先端から中間揺止めガイド7に向けて延びたもので、そのガイド面はほぼ円弧状となっている。この延長カム部62は、図5に示すように、上部傾転カム6で傾けられたバケットを水平に戻すようにガイドしつつ、中間揺止めガイド7に受け渡すまでの間に、バケットBの不規則な揺れをなくすよう機能する。
【0022】
図4に示すように、前記中間揺止めガイド7は、延長カム部62から下部傾転カム8に至るまでの間において、カム面71を円弧状に形成したカムである。この中間揺止めガイド7は、ガイドローラ5が当接する位置に設けられている。すなわち、上部水平トリッパー部でのバケットBの反転時に使用する傾転カム11と同じ側に配置している。この中間揺止めガイド7があることによって、スプロケット1の回転に伴って円弧状軌跡を描きながら下降していくバケットBは、揺れが止められ、水平を保つことができる。
【0023】
前記下部傾転カム8は、従来技術と同様の傾転カム部81と復帰カム部82を有している。傾転カム部81は、ガイドローラ4が転動することにより、バケットBを後1回目のラップチェンジ時と同じ向きに傾けるためのものである。また、復帰カム部82は、いったん傾いたバケットBを再び水平に戻すためのものである。
図5に示すように、先行バケットB1がいったん傾いてから水平に戻ろうとするときに、後行バケットB2は傾いているので、互いの鍔b1,b2は入れ替わってラップチェンジできることになる。
【0024】
本実施形態のラップチェンジ機構によれば、隣のバケットBの底部と鍔bとの隙間は4〜5mmしかない空間でのラップチェンジが可能であり、以下の利点がある。
1)上部傾転カム6を過ぎた所から下部傾転カム8に入る時点では、バケットBは水平な状態にあるので、先行バケットB1の鍔b1が後行バケットB2の底面と接触することがなく、バケットBを破損させない。
2)バケットBの支持部の隙間が摩耗等により大きくなった場合、上部傾転カム6を通過した時点では、バケットBは傾斜した状態から水平状態になろうという動作による揺れが大きくなるが、水平状態に保持されるので、ブラブラと揺れた不安定な状態が解消される。
3)バケットBの支持部の隙間に粉塵が入って回転しづらくなったとしても、強制的に水平に戻されるので、傾斜した状態で下部傾転カム8に入ることはない。
【0025】
本実施形態では、上記のごとく1カ所の頭部スプロケット1の廻りで、2回のラップチェンジが確実に行える。したがって、図6および図7に示すように、バケットBの2回のラップチェンジを含む移動動作が極めて円滑かつ確実に行える。
なお、図6は主として中間揺止めガイド7廻まわりでのバケットBの動きを示し、図7は主として上部傾転カム6と下部傾転カム8まわりでのバケットBの動きを示している。両図において、符号(1)〜(8)は動作の順序を示している。
【産業上の利用可能性】
【0026】
本実施形態によれば、限られたスペースの中でバケットBの鍔bの入替えができるので、水平型ピボテッドバケットコンベヤを実現できる。換言すれば、従来のピボテッドバケットコンベヤは従来の垂直部と、水平部の結合形式しかなく、水平方式は採用されてなかったが、本発明によって水平型単独での採用が可能となり、例えばセメント、粉粒体搬送、穀物等々サイロ分配コンベヤ、貯蔵設備用のコンベヤとして採用が可能となる。
もちろん、本発明のピボテッドバケットコンベヤは、従来例のような四角形タイプやクランク形タイプへの適用も可能である。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明の一実施形態に係るピボテッドチェーンコンベヤの説明図である。
【図2】図1に示す頭部スプロケット1まわりのチェーン3とバケットBを示す側面図である。
【図3】図1のラップチェンジ機構の正面図である。
【図4】図1のラップチェンジ機構を示す側面図である。
【図5】(A)図は中間揺止めガイドの作用説明図、(B)図は上部傾転カムと下部傾転カムの作用説明図である。
【図6】中間揺止めガイドのガイド作用連続説明図である。
【図7】上部傾転カムと下部傾転カムのガイド作用連続説明図である。
【図8】従来のピボテッドチェーンコンベヤの基本構造説明図である。
【図9】従来のピボテッドチェーンコンベヤのラップチェンジ機構の説明図である。
【図10】1個のスプロケットに従来のラップチェンジ機構を組込んだ場合の問題点説明図である。
【符号の説明】
【0028】
1 頭部スプロケット
2 尾部スプロケット
6 上部傾転カム
7 中間揺止めガイド
8 下部傾転カム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
同一軸心上に離間して配置された2枚1組のスプロケットを複数個所に設置し、各設置個所の2枚のスプロケットに、それぞれ1条ずつチェーンをエンドレスに掛け廻し、該2条のチェーンに軸付きバケットを複数個連続的に取付けており、各バケットの前方縁には前方鍔が設けられ後方縁には後方鍔が設けられており、水平移動中は先行バケットの後方鍔と、後行バケットの前方鍔とが重なり合って移動するピボテッドバケットコンベヤであって、
前記複数個所のうちの1カ所における2枚1組のスプロケットにおいて、
該スプロケットの上端部位において、先行バケットの後方鍔を後行バケットの前方鍔の下側に位置するように先・後行バケットを互いに逆向きに揺動させる上部傾転カムを配置し、
該スプロケットの下端部位において、先行バケットの後方鍔を後行バケットの前方鍔の上に位置するように、先行バケットを揺動させる下部傾転カムを配置し、
前記上部傾転カムと前記下部傾転カムの間に、該スプロケットで上端位置から下端位置までの半円状移動軌跡上を移動してくる各バケットの揺動を止める中間揺止めガイドを設けた
ことを特徴とするピボテッドバケットコンベヤ。
【請求項2】
前記上部傾転カムに、前記中間揺止めガイド方向に延びた延長揺止めカム部が設けられている
ことを特徴とする請求項1記載のピボテッドバケットコンベヤ。
【請求項3】
前記2枚1組のスプロケットの設置個所が2カ所であって、
前記2カ所のうちの1カ所における2枚1組のスプロケットに、前記上部傾転カムと前記下部傾転カムと前記中間揺止めガイドを設けた
ことを特徴とする請求項1記載のピボテッドバケットコンベヤ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2006−298571(P2006−298571A)
【公開日】平成18年11月2日(2006.11.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−122726(P2005−122726)
【出願日】平成17年4月20日(2005.4.20)
【出願人】(503002732)住友重機械エンジニアリングサービス株式会社 (25)
【Fターム(参考)】