説明

フィルタカセット、フィルタ配置構造及びそのようなフィルタカセットを備えたガスタービン

気流から微粒子を除去するためのフィルタカセット1であって、該フィルタカセットは上流端14と下流端16を持ち、さらに濾過材4と適合してフィルタカセットを仕切り6の開口部に取り付けるための取り付け面5を持つ取り付けフレーム8を有する。取り付け面5は、フィルタカセットの上・下流端14,16の間であって、上流端14から第1の距離Dupと下流端16から第2の距離Ddоwnを隔てた位置に位置する。上記第1、及び第2の距離Dup,Ddоwnのそれぞれは、フィルタカセットの全長Lの10%以上である。好ましくは、取り付け面5は、フィルタカセットの重心線に位置しかつ上・下流端14,16の間の中央に位置する。フィルタカセット1は、仕切り壁6の開口部15の両側に延びている。これにより、濾過表面積を増し、フィルタカセット1から仕切り壁6内へのトルクの誘因を減じる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、気流から微粒子を除去するフィルタカセットに関し、さらに詳しくはその開口部にフィルタカセットを取り付ける仕切りを有するフィルタ配置構造に関する。本発明はまた特に、特定応用として、ガスタービンを流入するガス流から微粒子を取り除くためのフィルタの使用法や、ガスタービンそれ自体の使用法にも関する。しかしながら本発明は、例えば非常用発電機、ガスコンプレッサ、HVACシステム、塩資源からガスを採掘するようなガス採掘作業等といったような他の様々な用途に同じように使用することができる。
【背景技術】
【0002】
前述した用途に共通して、それらは高い微粒子濾過効率で大量の空気を濾過しなければならない。単一のフィルタカセットには毎時1,000m以上の濾過能力を持っており、例えば592mm×592mm×300mm又は610mm×610mm×300mmの典型的なフィルタ・サイズでは毎時約2,500〜5,000mの濾過能力を持つが、毎時10,000m以上の空気の量、或いは毎時50,000m以上の空気量、更には時々それ以上の空気量を濾過するにあたっては、大量のフィルタカセットを並置した状態で使用する。フィルタカセットやカセットは、通常“ダーティ・エアセクション”と呼ばれる上流容積部分と、通常“クリーン・エアセクション”と呼ばれる下流容積部分とを分割する仕切りに取り付けられる。この仕切りは、フィルタカセットを取り付ける開口部を備えた壁の形態をとったり、或いは複数の開口部を持ったラックの形態をとり得るが、この場合、複数の開口部内にはダーティ・エアセクションとクリーン・エアセクションとの間に実質上気密状の仕切りを作るようにしてフィルタカセットが取り付けられる。また用途によっては、操作スタッフが通れるほど充分大きなフィルタハウジング内に大量のフィルタカセットを設け、例えばフィルタカセットに詰まりや不具合が発生した場合などは、スタッフが個々のフィルタカセットを取り外して交換できるようにしたものもある。
【0003】
特許文献1は、ガスタービンの吸気流の中のエアフィルタシステムに関連している。吸気から微粒子物質が第1ステージのエアクリーナによって濾過されて第2ステージのエアクリーナに導かれ、ここで湿気と特に塩分が吸気から取り除かれる。ここではその第2ステージのエアクリーナが通常、前述したフィルタカセットを備える。第2ステージ・エアクリーナの濾過材として好適に使用可能なフィルタ材料は、例えば特許文献2に記載されている。共通のフィルタカセット構造は、例えば特許文献3〜5に記載されている。従って、フィルタカセットは通常、パネルフィルタの組がフィルタカセットの上流端からフィルタカセット下流端へと延びるVポケットを形成するように配置された複数のフィルタを有する。各フィルタパネルは、全濾過通路に対し略平行に延びる複数のひだからなる濾過材を有することにより、濾過すべき空気やガスはひだを通ってほぼ直線状に通過する。フィルタパネルはケーシングに取り付けられると共に、フィルタカセットの上流端、又は幾つかの用途ではフィルタカセットの下流端において取り付けフレームに気密状に適合される。取り付けフレームは、フィルタカセットが仕切りの開口部を通ってクリーン・エアセクション内部へと延びるように、フィルタカセットを仕切りの対応取り付け面へと取り付けるための取り付け面を備える。その結果、スタッフはフィルタカセットをダーティ・エアセクション側から容易に取り外し、交換することが可能になる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】米国特許第6,368,386号
【特許文献2】欧州特許第1674144号
【特許文献3】国際公開公報第2007/103408号
【特許文献4】欧州特許第0560012号
【特許文献5】欧州特許第0723800号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、既知のフィルタカセット及びフィルタ配置構造を改善し、特に濾過効率や寿命や圧力低下に関して改善することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
従って、本発明のフィルタカセットは、従来技術に関連して前述したように、上流端と下流端を持ち、さらに濾過材と適合してフィルタカセットを仕切りの開口部に取り付けるための取り付け面を持つ取り付けフレームを有する。本発明によれば、前記取り付け面は、フィルタカセットの上・下流端の間であって、前記上流端から第1の距離と前記下流端から第2の距離を隔てた位置に位置するとともに、第1、及び第2の距離のそれぞれは、前記フィルタカセットの全長の10%以上である。特に、前記第1及び第2の距離は少なくとも40mmであり、より好ましくは100mm又はそれ以上である。この配置構造は、不適当なシール圧力を生じると共にフレームガスケットを空気がバイパスしてしまう恐れのある、フィルタカセットから仕切り内へのトルクの誘因を減じるものである。また、仕切りの構造的完全性を超えるトルクを防止することができる。
【0007】
好適実施形態において、前記フィルタカセットの上・下流端からの取り付け面の距離は、フィルタカセットの全長の15パーセント以上、好ましくは20パーセント以上、さらに好ましくは25パーセント以上となる。そのような距離の絶対値は100mm、又はそれ以上であることが好ましい。最も好ましくは、取り付け面は、前記上・下流端に対してフィルタカセットの重心線に位置する。即ち、仮にフィルタカセットが左右対称の構造を有するものだとするならば、取り付け面は前記上・下流端の間の中央に位置決められることが好適である。
【0008】
提案された構造によって達成される別の利点は、フィルタカセットがクリーン・エアセクションに突出する長さを増加することなく濾過材の有効面積を増加することができることである。即ち、本発明によるフィルタカセットは、その代わりダーティ・エアセクションの中へ部分的に延びることになる。このように、現在あるフィルタカセットを、より大きな濾過表面積を有する提案フィルタカセットと交換することができ、フィルタカセットを取り付ける仕切りやハウジングを適合させる必要もない。濾過表面積が増加した結果、フィルタの寿命は増加することになる。何故なら部分的濾過表面積当たり少ない量の空気が通過することにもなり、その空気自体も低速で濾過材を通過することになるからである。
【0009】
フィルタカセットの上・下流端の間のある位置に、取り付けフレームの取り付け面を配置する提案構造は、取り付け面だけでなく取り付けフレーム全体がフィルタカセットの上・下流端の間のどこかに位置された際に更なる利点を生み出す。即ち、前述した利点は、取り付けフレームがフィルタカセットの上流端(又は、下流端)に設けられると共に上・下流方向の長さを有することで、取り付けフレームの取り付け面が例えばフィルタカセットの重心線に配置されることで、ほぼ達成することができる。しかしながら、フィルタカセットが取り付け面によって仕切りに取り付けられることになるフィルタカセットの領域に取り付けフレームを設け、この領域において取り付けフレームをフィルタパネルに気密用にシールすることは特に有利なことになる。これにより、取り付けフレーム、ひいてはフィルタカセットの重量が減じられる。またフィルタパネルからフィルタフレームへ誘発されるトルクも同様に減じられる。更に、隣接したフィルタパネルの上流表面側部間では、フィルタパネル間にあって取り付けフレームの上流に設けられていた側壁を廃することができる。これによりフィルタカセットの全重量を更に減少でき、より重要なこととしてはフィルタカセットを介する圧力低下もまた相当減少する。それが気流の中に置かれた際にフィルタカセットに生じる圧力差は、フィルタカセットにとっては常に一番重要な特性値のうちの1つである。1,000Paの圧力低下は、1〜3パーセントのタービンの出力ロスと等しい可能性がある。取り付けフレームの上流では側壁がフィルタパネルの下流表面側部の間のみ設けられ、上流表面側部間には設けられないために、フィルタカセットに流入する空気のための開口面積は、ダーティ・エアセクションに突出しない従来フィルタカセットの開口面積に比較して増加する。従って、濾過対象となる空気はその速度を減じた状態でフィルタカセットに流入する。従って、この結果としてフィルタカセットを介する圧力低下は減少し、以てタービンの性能は向上することになる。
【0010】
同様に、取り付けフレームより下流側の、隣接したフィルタパネルの上流表面側部間のみに側壁を設けることよって通気抵抗を更に減少でき、その結果としてフィルタカセットを介する圧力低下をさらに改善する可能性がある。最も好ましい状態としては、取り付けフレーム上流で隣接するフィルタパネルの下流表面側部間のみに側壁を設けことと、取り付けフレーム下流で隣接するフィルタパネルの上流表面側部間のみに側壁を設けることの、以上2つの対策の組合わせがある。
【0011】
フィルタパネル間の側壁を部分的に廃することが可能であることを説明したが、フィルタパネルからフィルタカセットの上・下壁を形成することは更に有利なことである。通常、フィルタカセットのこれらの壁は、フィルタカセットの全体構造を強化する上で、例えば金属や堅固なポリマー材料のような丈夫な材料から作られる場合がある。しかしながら、これらの壁を2枚の最も外側のフィルタパネルで形成した場合、それらは濾過機能を有する。これにより、空気は、フィルタカセットの前端部と(側壁が部分的に廃された)側方からVポケットを経由してフィルタカセット濾過材を通り抜けるだけでなく、最も外側にある2枚のフィルタパネル、即ちフィルタカセットの上・下壁を介して直接、濾過材を通り抜けることができるようになる。これにより、フィルタカセットの効率、寿命及び圧力低下は従来のフィルタカセットに比較して更に改善される。
【0012】
少なくともフィルタ等級H10、好ましくは等級H12(欧州規格EN 1822による)の微粒子濾過効率を提供する濾過材を持ったフィルタカセットを使うことにより、3,400m/hの空気流量において、200Pa以下の圧力低下を達成することができる。側壁の廃止を上流側にするか下流側にするか、或いはその両側にするかに依存し、更には、最も外側の2枚のフィルタパネルの一方、又はその両方に濾過機能を持たせ、空気がフィルタカセットの上・下部からも濾過材を通過できるようにするか否かに応じて、180Pa、160Pa、140Pa、120Paの良好な数値、更に100Pa以下になるほどの数値をも獲得することができる。
【0013】
当然ながら、その圧力低下は濾過材として使用される材料に大きく依存する。フィルタカセット用濾過材としては、欧州特許第1674144号に記載されている材料が特に好ましい。他の材料については、以下の好適実形態の詳細な説明の中で言及される。
【0014】
このようにして、本発明の好適実施形態によるフィルタカセットは、上流端と下流端を持ち、さらに濾過材と適合してフィルタカセットを仕切りの開口部に取り付けるための取り付け面を持つ取り付けフレームを有し、前記取り付け面は、フィルタカセットの上・下流端の間であって、前記上流端から第1の距離と前記下流端から第2の距離を隔てた位置にあり、上記第1、及び第2の距離のそれぞれはフィルタカセットの全長の10%以上であり、さらに第1、及び第2の距離は少なくとも40mmである。
【0015】
本発明の別の好適実施形態によるフィルタカセットは、上流端と下流端を持ち、さらに濾過材と適合してフィルタカセットを仕切りの開口部に取り付けるための取り付け面を持つ取り付けフレームを有し、前記取り付け面は、フィルタカセットの上・下流端の間であって、前記上流端から第1の距離と前記下流端から第2の距離を隔てた位置にあり、上記第1、及び第2の距離のそれぞれは全長の25%以上である。
【0016】
本発明の、また更なる好適実施形態によるフィルタカセットは、上流端と下流端を持ち、さらに濾過材と適合してフィルタカセットを仕切りの開口部に取り付けるための取り付け面を持つ取り付けフレームを有し、前記取り付け面は、フィルタカセットの上・下流端の間であって、前記上流端から第1の距離と前記下流端から第2の距離を隔てた位置にあり、上記第1、及び第2の距離のそれぞれはフィルタカセットの全長の10%以上であり、前記濾過材は、上下流方向に延びる複数のフィルタパネルを有し、前記フィルタパネルはそれらの上・下流端において交互に相互接続されると共に、前記フィルタカセットを通過する流体が前記フィルタパネルの通過を余儀なくされるように、隣接するフィルタパネルを接続する側壁が設けられる。
【0017】
上述した種類のフィルタカセットは、高容量ガスタービンに流入するガス流から微粒子を取り除くにあたり有利に使用することができる。単一のフィルタカセットの場合、その空気流量能力は毎時500〜6,000mとなるかもしれないし、複数のフィルタカセットを並置した場合には、毎時1,000m又は毎時4,000mを濾過することができ、更に毎時10,000m以上の空気を濾過することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明によるフィルタカセットの斜視側面図である。
【図2】第1実施形態に沿った、図1に示されたフィルタカセットに類似するフィルタカセットを通る概略的断面図である。
【図3】第2実施形態に沿った、図1に示されたフィルタカセットに類似するフィルタカセットを通る概略的断面図である。
【図4】第3実施形態に沿った、図1に示されたフィルタカセットに類似するフィルタカセットを通る概略的断面図である。
【図5】従来のフィルタカセットのフィルタ配置構造を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
図5は、仕切り6の開口部に取り付けられた従来のフィルタカセット1を備えた従来のフィルタ配置構造を示している。ここに示した仕切り6は壁の形態をとっている。それは、フィルタカセットの上流端14にあるダーティ・エアセクションをフィルタカセット1の下流端16にあるクリーン・エアセクションから分離している。フィルタカセット1は、上流から下流方向に延びるVバンク配置構造を有する複数のフィルタパネル2から構成される。各フィルタパネル2は夫々の上流端、下流端において交互に相互接続されている。上流端14におけるその接続は取り付けフレーム8の形をとる。取り付けフレーム8は側方に突出して、その下流側での取り付け面5を成す。フィルタカセット1は取り付けフレーム8を介して仕切り6に対し、取り付け面5がシール機能を持つような実質的気密状態で取り付けることができるように、取り付け面5は、フィルタパネル・パッケージを取り囲む。清浄化されるべき空気がフィルタカセット1を通過する際には、空気はまず取り付けフレーム8の開口部を通ってフィルタカセット1に流入し、フィルタパネル2の濾過材4を通過してその上流面側17から下流面側18へと流れ、フィルタカセットの下流端16からフィルタカセット1を出ることになる。代表的な従来フィルタカセットとしては、約300mmの長さを持ち、約560×560mmか約580×580mmの開口部に取り付けられるように設計されるだろう。
【0020】
側壁10は、フィルタパネル2の所望のVバンク配置構造を維持し、かつ清浄化するべき空気がフィルタパネル2を通過させるのに必要な強度を与える。
【0021】
本発明によるフィルタカセットは、種々の実施形態に関連して以下説明するように、取り付けフレームと取り付け面に関してだけ上述した従来構造と基本的に異なる。従って、以下、本発明の実施形態を説明する上で同じ参照番号を使用することにする。
【0022】
図1は、仕切り壁6の開口部15に取り付けられたフィルタカセット1の第1の実施形態を示している。従来技術のように、隣接する2枚のフィルタパネル2によって1つのVバンクが形成される。各Vバンクのフィルタパネルは、例えば適当な埋め込み材によりフィルタカセットの下流端16において堅固に連結される。同様に、隣接するVバンクのフィルタパネル2は、例えば適当な埋め込み材によりフィルタカセットの上流端14において堅固に連結される。取り付けフレーム8は、フィルタカセット1を仕切り壁6の対応取り付け面13に取り付けるフレーム取り付け面5が、フィルタカセット1の上・下流端14、16の中心であって、ほぼフィルタカセットの重心線に位置するように、フィルタカパネル・パッケージに接続される。従って、先行技術のフィルタカセットのように、濾過対象の空気は、フィルタカセット1のダーティ・エアセクション側にあるフィルタパネル2の濾過媒介4の上流面側17を通過し、フィルタパネル2の下流面側18の濾過材4を出てクリーン・エアセクション内へと流れることになる。
【0023】
取り付けフレーム8は、フィルタパネル2を安定させるだけでなく、フィルタパネル2とそれらの濾過材4を漏れのない状態、即ち気密状に封止する。フィルタパネル2は、金属や堅い高分子材料のような丈夫な材料から作られた上壁、底壁19によって更に安定化される。取り付け面5をほぼフィルタカセット1全体の重心線に位置決めしたことにより、フィルタカセット1によって仕切壁6内へと誘発されるトルクは最小限に抑えられる。又、フィルタパネル2の上流‐下流長さを、フィルタカセットの約300mmの全長からフィルタカセットの約600mmの全長へと倍にすることができ、それに伴って濾過面積を増加することができる。これによりフィルタカセットの寿命を改善することになる。
【0024】
取り付け面5を、互いに等しいか、あるいは実質上等距離の、上流端14からの距離Dupと下流端16からの距離Ddоwnをもってフィルタカセットの上・下流端14、16間の中間に位置決めし、取り付け面をフィルタカセットのほぼ重心線に位置決めすることが最も好ましい。しかしながら、前述のプラス効果は、取り付け面5を持った取り付けフレーム8がフィルタカセットの上流端(又は下流端)に位置する従来のフィルタカセットに比較して、取り付け面5をフィルタカセットの中心に向けて僅かにだけ位置させた時点で既に、ある程度達成することができる。また、ここで留意すべきことは、図1に示した実施形態と異なり、フィルタカセットをクリーン・エアセクション側から仕切り壁6の開口部15内へと取り付けるような場合、或いはそれとは逆の配置の場合、取り付け面5は取り付けフレーム8の上流側に設けることができることである。この代わりとしては、取り付けフレーム8が開口部15に正確に適合するような場合には、取り付け面5を取り付けフレームの周囲側面で構成しても良い。いずれにしても、取り付け面5はシール機能を有しており、ガスケットを備えるようにしても良い。
【0025】
さらに留意すべきこととして、これは望ましいことであるが、取り付けフレーム8はフィルタパネル配置構造や仕切り壁開口部15を完全に包囲する必要がないことである。例えば、フィルタパネル配置構造と仕切り壁開口部15の間に何らかの形でぴったり感が得られるならば、取り付けフレーム8は、例えばフィルタカセットの上・下側といったように、大きなトルク力が予想されるような特定部分にだけ設けるようにしても良い。
【0026】
図1からさらに明らかなことは、フィルタカセットのクリーン・エアセクション側とダーティ・エアセション側の双方において、側壁10が部分的に廃されることである。側壁10はこれらの領域の隣接したパネル間であって、かつ空気の流れをブロックしなければならないところにだけ設けられる。さらに詳しく言えば、側壁10はダーティ・エアセクション、即ち取り付けフレーム8の上流側においては、隣接するフィルタパネル2の下流面側18の間だけに設けられ、クリーン・エアセクション、即ち取り付けフレーム8の下流側においては、隣接するフィルタパネル2の上流面側17の間だけに設けられる。これにより空気がフィルタカセットに流入する全面積は増加し、流入空気の速度とこれに伴う流れ抵抗力が実質的に減少する。これは、空気流れにおいてフィルタカセットによって生じる圧力損失に有益な効果がある。このようにして、フィルタパネルの長さを増加して、フィルタパネルの有効表面積を増加することで、フィルタパネルを通過する空気の速度が実質的に減じられることと、側壁の部分的欠如によって空気がフィルタカセットに流入する断面積を増加することで空気の流速も減少することからなる2つの効果が一緒になる。
【0027】
フィルタパネル2の濾過材4は、図1及び図6に概略的に示したように、上流から下流へとひだが付けられる。そのひだは、本実施形態ではフィルタパネルの上流端14から下流端16へと方向付けられる。他の実施形態では、ひだはフィルタパネル2の一側部からその対向側に延びるかもしれない。濾過材4はセルロース、ガラス繊維、あるいはポリエステル不織布又はポリプロピレン不織布のような合成材料を有しても良い。特に好ましい例としては、一方が好ましくは膜濾過層であって他方が深さ濾過層の、少なくとも2つの重畳濾過層を有する複合濾過材の使用がある。深さ濾過層は、ナノ繊維やガラス繊維、スパンボンドのような不織繊維ポリマーウェブ、不織繊維、繊維ガラス、極細繊維ガラス、セルロース又はポリテトラフルオロエチレンを有しても良い。好ましくは、深さ濾過層は溶融吹きウェブである。溶融吹きポリマー繊維ウェブ層やその複数層は、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリアミド、ポリ塩化ビニル、ポリメチルメタクリル樹脂、ポリエチレンを含む種々のポリマー材料から作ることができ、その内、最も好ましいものとしてはポリプロピレンがある。一般的には、ウェブを成すポリマー繊維の直径は約0.05μm〜約10μmであり、約1μm〜5μmの直径が好ましい。
【0028】
好ましくは、少なくとも1つの深さ濾過材は、静電荷を持った高効率層からなるエレクトレット濾過材として形成される。様々な既知の技術(例えば、米国特許第5,401,446号参照)を用いてそれらの濾過性能を改善するために、溶融吹き繊維に電荷が印加される。複合濾過材の深さ濾過層やその複数層の下流側に配置されるのが、深さ濾過層を通り抜ける微粒子を捕捉する目的の膜濾過層である。様々な微多孔高分子膜が適用先の仕様条件に応じて、膜濾過層として使用することが可能である。膜濾過層は次の模範的材料から構成しても良い:ニトロセルロース、トリアセチル・セルローズ、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリテトラフルオロエチレン、ポリスルフォン、フッ化ビニリデン樹脂、アクリレート共重合体。膜濾過層は、液体通過を回避することができる疎水性材料から構成されることが好ましい。これについては、さらに欧州特許第1674144号と米国特許第7,501,003号で説明されている。膜濾過層は、例えば延伸PTFE(ePTFE)、フッ素化エチレンプロピレン(FEP)、ペルフルオロアルキル・ポリマー(PFA)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)又は超高分子量ポリエチレン(PE−UHMW)のような微多孔フッ素重合体である。特に適切なePTFE膜は米国特許第5,814,405号に記載されている。述べられています。適切な材料、それらの特性、及び対応する試験方法に関する更なる情報については欧州特許第1674144号を参照されたい。
【0029】
図1のフィルタカセットの外形寸法は、一般的にフレームサイズが592mm×592mm又は610mm×610mm、全長Lが約600mmとなるであろう。フィルタフレームの厚さは約20mmになるかもしれない。一般には、フィルタ・パネル2からなる3つのVバンクがフィルタカセットに設けられる。フィルタカセット1において、ひだ付き濾過材4の表面積は40 mを超える場合もある。
【0030】
フィルタカセット1は、4,250m/h又はそれ以下の気流に対してはH12等級(欧州規格EN 1822による)の微粒子濾過効率が提供するフィルタ材と共に使用されることが好ましい。その空気/布の比率は3cm/s以下であり、その寿命は外気に対し1年を超える。上記サイズのフィルタカセットで得られた他の特性値は:6,200Pa以上の湿式破壊圧力であり、4,250m/hの空気流量の初期圧力低下が300Pa以下である。3,400m/hの空気流量において、圧力低下は200Pa以下であり、側壁10が部分的、或いは実質上廃される場合にはフィルタカセットの全長にもよるが、圧力低下はさらに180Pa、160Pa、140Pa、120Pa以下にも、更に100Pa以下にまでも減少することが可能である。
【0031】
図2は、図1のフィルタカセット1であって2つのVバンク、即ち4枚のフィルタパネル2を備えたカセットの概略的断面図である。フィルタパネル4のフィルタ材4は、ひだが一方のパネル側部(図示せず)から反対のパネル側部(図示せず)まで延び、上記断面においてジグザグ構造のフィルタ材になるようにプリーツ加工される。図から分かるように、取り付けフレーム8は上・下取り付け板19に取り付けられ、それぞれの板に対してフィルタパネル2の各上流端が接続される。本実施形態では、取り付け板19は如何なる濾過機能を持たない。
【0032】
図3は図2に類似した形の異なる実施形態を示している。この実施形態では、上下2枚の取り付け板19が廃され、2枚のフィルタパネル2と取り替えられている。図2と図3の実施形態の比較から明らかなように、フィルタパネル材の量は双方の実施形態とも同じであるが、空気がフィルタカセットに流入するために上流側(ダーティ・エアセクション)には多くの開口域が設けられる。即ち、ここでは濾過対象となる空気は上方側と下方側からフィルタカセットに流入することができるが、一方、図1、図2に示す実施形態ではこれら上方・下方側は取り付けパネル19によってブロックされている。従って、ろ過される空気は上部で、より低い側からフィルタカセットを入力することができます。従って、図3に示した第2実施形態によるフィルタカセットに生じる圧力低下は、同一条件下で第1実施形態によるフィルタカセットのそれと比較して、より低くなる。
【0033】
図4は、取り付け面5を持った図1と図2のフィルタカセット1を仕切り壁6に取り付けるためのオプションを示している。図4は、フィルタカセット1のフィルタパネル2がクリーン・エアセクションへ延びる、図1の斜視図に対応した典型的配置構造を示している。
【0034】
以下の各パラグラフに本発明の好適実施形態を明記する。
1.気流から微粒子を除去するためのフィルタカセット(1)であって、該フィルタカセットは上流端(14)と下流端(16)を持ち、さらに濾過材(4)と適合して前記フィルタカセットを仕切り(6)の開口部に取り付けるための取り付け面(5)を持つ取り付けフレーム(8)を有するフィルタカセットにおいて、前記取り付け面(5)は、フィルタカセットの上・下流端(14,16)の間であって、前記上流端(14)から第1の距離(Dup)と前記下流端(16)から第2の距離(Ddоwn)を隔てた位置に位置するとともに、上記第1、及び第2の距離(Dup,Ddоwn)のそれぞれは、前記フィルタカセットの全長(L)の10%以上であるフィルタカセット。
【0035】
2.前記第1、及び第2の距離(Dup,Ddоwn)は少なくとも40mmはあり、好ましくは100mm又はそれ以上であるパラグラフ1に記載のフィルタカセット(1)。
【0036】
3.前記第1、及び第2の距離(Dup,Ddоwn)はそれぞれ、25%以上であるパラグラフ1又は2に記載のフィルタカセット(1)。
【0037】
4.前記取り付け面(5)は、フィルタカセットの前記全長(L)に対し、前記上・下流端(14,16)の間の中央に位置するパラグラフ1又は2に記載のフィルタカセット(1)。
【0038】
5.前記取り付け面(5)は、前記上・下流端(14,16)に対し、前記フィルタカセットの重心線に位置するパラグラフ1乃至4のいずれかに記載のフィルタカセット(1)。
【0039】
6.前記濾過材(4)は、上下流方向に延びる複数のフィルタパネル(2)を有し、前記フィルタパネル(2)はそれらの上・下流端(14,16)において交互に相互接続されると共に、前記フィルタカセットを通過する流体が前記フィルタパネルの通過を余儀なくされるように、隣接するフィルタパネル(2)を接続する側壁(10)が設けられるパラグラフ1乃至5のいずれかに記載のフィルタカセット(1)。
【0040】
7.前記濾過材(4)は、上下流方向にひだが付けられるパラグラフ6に記載のフィルタカセット(1)。
【0041】
8.前記取り付けフレーム(8)は、前記フィルタカセットが前記取り付け面(5)によって前記仕切り(6)に取り付けられることになるフィルタカセット(1)の領域において、前記フィルタパネル(2)に接続されるパラグラフ6又は7に記載のフィルタカセット(1)。
【0042】
9.前記取り付けフレーム(8)の上流において、前記側壁(10)は、隣接するフィルタパネル(2)の下流表面側部(18)の間だけに設けられるパラグラフ8に記載のフィルタカセット(1)。
【0043】
10.前記取り付けフレーム(8)の下流において、前記側壁(10)は、隣接するフィルタパネル(2)の上流表面側部(17)の間だけに設けられるパラグラフ8又は9に記載のフィルタカセット(1)。
【0044】
11.前記取り付けフレーム(8)の上流において、前記側壁(10)は、隣接するフィルタパネル(2)の上流表面側部(18)の間だけに設けられ、前記取り付けフレーム(8)の下流において、前記側壁(10)は、隣接するフィルタパネル(2)の上流表面側部(17)の間だけに設けられるパラグラフ8に記載のフィルタカセット(1)。
【0045】
12.2枚の最も外側のフィルタパネルは、前記上流端及び/又は下流端(14,16)から前記取り付け面(5)へと延びかつ濾過機能を有するパラグラフ8乃至11のいずれかに記載のフィルタカセット(1)。
【0046】
13.前記フィルタカセットの全長は250mmに等しいか又はそれ以上であるパラグラフ1乃至12のいずれかに記載のフィルタカセット(1)。
【0047】
14.前記取り付け面(5)はシール機能を持つパラグラフ1乃至13のいずれかに記載のフィルタカセット(1)。
【0048】
15.前記濾過材(4)は、欧州規格EN1822によれば、少なくともフィルタH10等級、好ましくはフィルタH12等級の微粒子濾過効率を有し、前記フィルタカセットは毎時3,400mの空気流量で200Pa以下の圧力降下を提供するパラグラフ1乃至14のいずれかに記載のフィルタカセット(1)。
【0049】
16.毎時3,400mの空気流量における前記圧力降下は、180Pa以下、好ましくは160Pa以下、さらに好ましくは140Pa以下、またさらに好ましくは120Pa以下、最も好ましくは100Pa以下であるパラグラフ1乃至15のいずれかに記載のフィルタカセット(1)。
【0050】
17.前記濾過材(4)は次の濾過層:ガラス繊維濾過層、例えば不織布ポリエステル又は不織布ポリプロピレンから作られた合成繊維濾過層、セルロース濾過層の内の1つ、又はそれ以上の濾過層を有するパラグラフ1乃至16のいずれかに記載のフィルタカセット(1)。
【0051】
18.濾過材(4)は、複数の隣接濾過層を有する複合材料であって、好ましくは次の濾過層:少なくとも1つのePTFE薄膜;ナノ繊維の少なくとも1つの層;ガラス繊維の少なくとも1つの層;及び静電気的に帯電された不織布層、の内の1つ又はそれ以上を含む複合材料であるパラグラフ1乃至17のいずれかに記載のフィルタカセット(1)。
【0052】
19.開口部(15)を持つ仕切り(6)と、前記開口部(15)を包囲する取り付け面(13)を有するフィルタ配置構造であって、パラグラフ1乃至18のうちのいずれかのフィルタカセット(1)は、該フィルタカセットの前記濾過材(4)が前記仕切り取り付け面(13)の両側に突出するように、前記仕切り取り付け面(13)に取り付けられるフィルタ配置構造。
【0053】
20.ガスタービンに流入するガス流から微粒子を除去するため、パラグラフ1乃至18のいずれかに記載のフィルタカセット(1)を1つ、またはそれ以上有するガスタービン。
【0054】
21.毎時少なくとも1,000 m、好ましくは毎時4,000 m以上、さらに好ましくは毎時10,000 m以上の空気流量能力を有するパラグラフ20に記載のガスタービン。
【0055】
少なくとも1つのフィルタカセット(1)は、毎時500mと6,000mの間の空気流量能力を有するパラグラフ20又は21に記載のガスタービン。
【0056】
ガスタービンに流入するガス流から微粒子を除去するため、パラグラフ1乃至18のいずれかのフィルタカセット(1)を使用すること。
【0057】
毎時少なくとも1,000 m、好ましくは毎時4,000 m以上、さらに好ましくは毎時10,000 m以上の空気流量能力を有するガスタービンの空気取り入れ口において、パラグラフ23に記載のフィルタカセット(1)を使用すること。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
気流から微粒子を除去するためのフィルタカセット(1)であって、該フィルタカセットは上流端(14)と下流端(16)を持ち、さらに濾過材(4)と適合して前記フィルタカセットを仕切り(6)の開口部に取り付けるための取り付け面(5)を持つ取り付けフレーム(8)を有するフィルタカセットにおいて、前記取り付け面(5)は、フィルタカセットの上・下流端(14,16)の間であって、前記上流端(14)から第1の距離(Dup)と前記下流端(16)から第2の距離(Ddоwn)を隔てた位置に位置するとともに、上記第1、及び第2の距離(Dup,Ddоwn)のそれぞれは、前記フィルタカセットの全長(L)の10%以上であることを特徴とするフィルタカセット。
【請求項2】
前記第1、及び第2の距離(Dup,Ddоwn)は少なくとも40mmはあり、好ましくは100mm又はそれ以上であることを特徴とする請求項1に記載のフィルタカセット(1)。
【請求項3】
前記第1、及び第2の距離(Dup,Ddоwn)はそれぞれ、25%以上であることを特徴とする請求項1又は2に記載のフィルタカセット(1)。
【請求項4】
前記取り付け面(5)は、フィルタカセットの前記全長(L)に対し、前記上・下流端(14,16)の間の中央に位置することを特徴とする請求項1又は2に記載のフィルタカセット(1)。
【請求項5】
前記取り付け面(5)は、前記上・下流端(14,16)に対し、前記フィルタカセットの重心線に位置する請求項1〜4のいずれか1項に記載のフィルタカセット(1)。
【請求項6】
前記濾過材(4)は、上下流方向に延びる複数のフィルタパネル(2)を有し、前記フィルタパネル(2)はそれらの上・下流端(14,16)において交互に相互接続されると共に、前記フィルタカセットを通過する流体が前記フィルタパネルの通過を余儀なくされるように、隣接するフィルタパネル(2)を接続する側壁(10)が設けられることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のフィルタカセット(1)。
【請求項7】
前記取り付けフレーム(8)は、前記フィルタカセットが前記取り付け面(5)によって前記仕切り(6)に取り付けられることになるフィルタカセット(1)の領域において、前記フィルタパネル(2)に接続されることを特徴とする請求項6に記載のフィルタカセット(1)。
【請求項8】
前記取り付けフレーム(8)の上流において、前記側壁(10)は、隣接するフィルタパネル(2)の下流表面側部(18)の間だけに設けられることを特徴とする請求項7に記載のフィルタカセット(1)。
【請求項9】
前記取り付けフレーム(8)の下流において、前記側壁(10)は、隣接するフィルタパネル(2)の上流表面側部(17)の間だけに設けられることを特徴とする請求項7又は8に記載のフィルタカセット(1)。
【請求項10】
前記取り付けフレーム(8)の上流において、前記側壁(10)は、隣接するフィルタパネル(2)の上流表面側部(18)の間だけに設けられ、前記取り付けフレーム(8)の下流において、前記側壁(10)は、隣接するフィルタパネル(2)の上流表面側部(17)の間だけに設けられることを特徴とする請求項7に記載のフィルタカセット(1)。
【請求項11】
2枚の最も外側の前記フィルタパネルは、前記上流端及び/又は下流端(14,16)から前記取り付け面(5)へと延びかつ濾過機能を有することを特徴とする請求項7に記載のフィルタカセット(1)。
【請求項12】
前記濾過材(4)は、欧州規格EN1822によれば、少なくともフィルタH10等級、好ましくはフィルタH12等級の微粒子濾過効率を有し、前記フィルタカセットは毎時3,400mの空気流量で200Pa以下の圧力降下を提供することを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載のフィルタカセット(1)。
【請求項13】
毎時3,400mの空気流量における前記圧力降下は、180Pa以下、好ましくは160Pa以下、さらに好ましくは140Pa以下、またさらに好ましくは120Pa以下、最も好ましくは100Pa以下であることを特徴とする請求項12に記載のフィルタカセット(1)。
【請求項14】
開口部(15)を持つ仕切り(6)と、前記開口部(15)を包囲する取り付け面(13)を有するフィルタ配置構造であって、請求項1〜13のいずれか1項に記載のフィルタカセット(1)は、該フィルタカセットの前記濾過材(4)が前記仕切り取り付け面(13)の両側に突出するように、前記仕切り取り付け面(13)に取り付けられることを特徴とするフィルタ配置構造。
【請求項15】
ガスタービンに流入するガス流から微粒子を除去するため、請求項1〜13のいずれか1項に記載のフィルタカセット(1)を1つ、またはそれ以上有することを特徴とするガスタービン。
【請求項16】
毎時少なくとも1,000 m、好ましくは毎時4,000 m以上、さらに好ましくは毎時10,000 m以上の空気流量能力を有することを特徴とする請求項15に記載のガスタービン。
【請求項17】
少なくとも1つのフィルタカセット(1)は、毎時500mと6,000mの間の空気流量能力を有することを特徴とする請求項15又は16に記載のガスタービン。
【請求項18】
ガスタービンに流入するガス流から微粒子を除去するため、請求項1〜13のいずれか1項に記載のフィルタカセット(1)を使用する方法。
【請求項19】
毎時少なくとも1,000 m、好ましくは毎時4,000 m以上、さらに好ましくは毎時10,000 m以上の空気流量能力を有するガスタービンの空気取り入れ口において、請求項18に記載のフィルタカセット(1)を使用する方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2012−522630(P2012−522630A)
【公表日】平成24年9月27日(2012.9.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−502659(P2012−502659)
【出願日】平成22年3月31日(2010.3.31)
【国際出願番号】PCT/EP2010/054279
【国際公開番号】WO2010/112542
【国際公開日】平成22年10月7日(2010.10.7)
【出願人】(391018178)ダブリュ.エル.ゴア アンド アソシエーツ,ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング (40)
【氏名又は名称原語表記】W.L. GORE & ASSOCIATES, GESELLSCHAFT MIT BESCHRANKTER HAFTUNG
【Fターム(参考)】