説明

フットサル施設

【課題】雨天でも使用でき、プレイヤーはもちろん、それ以外の人にも利用しやすいフットサル施設を提供すること。
【解決手段】上部に屋根を架設した2面のフットサルコートと、屋上を有する平屋建ての施設棟と、からなるフットサル施設であって、前記2面のフットサルコートの間に施設棟を配置することを特徴とする、フットサル施設。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はコート上部に屋根を架設した、屋内型のフットサル施設に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、サッカー人気の上昇と共に、フットサルの競技人口も増加の一途である。
従来のフットサル施設は、屋外にコートを設けることが主流であった。
このような屋外型コートの場合、雨天時にはプレーすることができずに施設の稼働率が下がり、又、見学をする際にもコートの脇から平面的に見ることが一般的であった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
近年、競技人口の増加に合わせてフットサル施設も増加している。
そんな中、雨天でも使用できる屋根付のコートや、シャワー等の設備の充実した、プレイヤーの利便性が高いフットサル施設に人気が集まっている。
また、フットサル施設の稼働率を上げるために、子供向け・個人向けのフットサルスクールや、草大会が開催されるようになってきており、プレイヤー以外の保護者や草大会の観衆等、多くの人が利用しやすいフットサル施設が必要となってきている。
【0004】
本発明の目的は、雨天でも使用でき、プレイヤーはもちろん、それ以外の人にも利用しやすいフットサル施設を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するためになされた本願の第1発明は、上部に屋根を架設した2面のフットサルコートと、屋上を有する平屋建ての施設棟と、からなるフットサル施設であって、前記2面のフットサルコートの間に施設棟を配置することを特徴とする、フットサル施設を提供することを目的とする。
本願の第2発明は、第1発明のフットサル施設において、前記施設棟上部には前記屋根を架設せず、前記屋根は、前記施設棟側の端部が前記施設棟の屋上面よりも高い位置になるように架設することを特徴とする、フットサル施設を適用することを目的とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明は、上記した課題を解決するための手段により、次のような効果の少なくとも一つを得ることができる。
<1>フットサルコート上部に屋根を架設して屋内型とするため、雨天時でも施設の稼働率が下がることがない。
<2>コート間に施設棟を配置するため、敷地を有効に利用することができる。
<3>コート間に施設棟を配置するため、施設棟から両コートで行われているプレーを見ることができる。
<4>施設棟上部には屋根を架設せず、屋根の端部が施設棟の屋上面よりも高い位置になるため、屋根と屋上の間に空隙ができ、コートの通気性を確保することができる。
<5>コート間に施設棟を配置し、屋根の端部が屋上面よりも高いため、屋上を休憩場として利用した際に、休憩中にも両コートで行われているプレーを見ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
【実施例】
【0008】
<1>本発明のフットサル施設の構成
本発明のフットサル施設は、2面のフットサルコート1と、両フットサルコート1間に設けた施設棟2からなる。フットサルコート1の上部にはコート前面に亘って屋根3を架設する。(図1)
以下、各構成要素について詳述する。
【0009】
<2>フットサルコート
フットサルコート1は、板張り、ウレタン又は人工芝の床からなる。
フットサルのピッチは、横18m程度、縦36m程度であるため、フットサルコート1面の大きさは、それよりも大きくする。
2面のフットサルコート1は平行に配置し、その間に施設棟2を配置する。
フットサルコート1の、施設棟2側の面を除く3面は、鋼製の壁によって取り囲む。
【0010】
<3>施設棟
施設棟2は、平屋建ての建物である。
施設棟2の内部には、フットサル施設の受付や事務室、プレイヤー用の脱衣室やシャワー設備の他、休憩所や待合室、観覧室等を設ける。
【0011】
<4>屋根
屋根3は、フットサルコート1の上部に架設する、鋼製の折板屋根や幌布等である。
屋根3は、施設棟2側の端部が最も高く、施設棟2から離隔するにつれて低くなるように、勾配をつけて配置する。
これにより、降雨時にはフットサルコート1及び施設棟2の外側に雨が排水される。
屋根3の施設棟2側の端部の高さは、施設棟2の屋上面よりも高くする。
このように構成することにより、屋根3と施設棟2の屋上面の間に空隙ができる。
【0012】
[作用]
次に、上記した本発明の構成の作用を説明する。
<1>屋根の効果
フットサルコート1の上部には屋根3を架設する。
これによって、フットサルコート1は屋内コートとなり、雨天時であってもプレーすることができるため、施設の稼働率を上げることができる。
【0013】
<2>施設棟の効果
施設棟2は2面のフットサルコート1の間に配置する。
このため、施設棟2から両面のフットサルコート1で行われている試合やスクールの様子を見ることができる。これによって、フットサルのプレイヤーだけでなく、プレイヤー以外の保護者や草大会の観衆にも施設棟2が有益な施設となる。
また、フットサルコート1同士が施設棟2によって隔てられているため、一方のフットサルコート1で使用しているボールが、他方のフットサルコート1に入り込んで、そこで行われている試合やスクールを妨げることがない。
【0014】
<3>施設棟屋上と屋根との間の空隙
屋根3の施設棟2側の端部の高さは、施設棟2の屋上面よりも高くすることによって、屋根3と施設棟2の屋上面の間に空隙ができる。
この空隙が通気口となり、両フットサルコート1の通気性が確保される。
また、施設棟2の屋上を休憩所として利用する場合、この空隙からフットサルコート1を見ることができる。
よって、休憩中であっても、両コートで行われている試合やスクールを見ることができる。
【0015】
[その他実施例]
上記実施例では、屋根3下のコート部分をフットサルコート1として説明したが、テニスコートやバスケットコート、ハンドボールコート、プール、スケート等、フットサル以外にも様々なスポーツのコートとして適用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明のフットサル施設の斜視図
【図2】本発明のフットサル施設の断面図
【符号の説明】
【0017】
1 フットサルコート
2 施設棟
3 屋根

【特許請求の範囲】
【請求項1】
上部に屋根を架設した2面のフットサルコートと、屋上を有する平屋建ての施設棟と、からなるフットサル施設であって、
前記2面のフットサルコートの間に施設棟を配置することを特徴とする、
フットサル施設。
【請求項2】
請求項1のフットサル施設において、
前記施設棟上部には前記屋根を架設せず、
前記屋根は、前記施設棟側の端部が前記施設棟の屋上面よりも高い位置になるように架設することを特徴とする、
フットサル施設。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2010−65432(P2010−65432A)
【公開日】平成22年3月25日(2010.3.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−232049(P2008−232049)
【出願日】平成20年9月10日(2008.9.10)
【出願人】(307045342)株式会社さとうベネック (4)