説明

フレキシブルコンテナバッグの底部開袋に用いられる受台付き容器

【課題】フレコンバッグを安定した姿勢で載置して、内容物を下方の容器本体内に向けて排出させることができ、フレコンバッグの底部開袋作業が安全に且つ効率良く行えるうえ、同一の受台を、大きさの異なる容器本体に取り付けて使用できる受台付き容器を提供する。
【解決手段】フレコンバッグを載置させる受台5と、排出した内容物を収容する容器本体2とを有し、この容器本体2は、その上端部が開放され、かつ、開口部が前記受枠6の大きさよりも平面視において大きな大型容器であり、前記受枠6は、前記フレコンバッグを安定して載置させ得る大きさであって、前記フレコンバッグ内の内容物を排出し得る形状を有し、前記容器本体2の開口部の上方に水平姿勢で配置され、前記各脚部材7は、その各上端部が前記受枠2に取り付けられ、かつ、前記各脚部材7の下端部が前記容器本体2の側板2aの内側面における途中高さの各箇所に向けて支持されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、内容物が詰められたフレキシブルコンテナバッグの底部開袋に用いられる受台付き容器に関する。
【背景技術】
【0002】
フレキシブルコンテナバッグ(フレキシブルコンテナ、フレコンバッグとも呼ばれる。以下、フレコンバッグと略称する。)は、セメント材料、砂、砂利、青果物,米,豆,麦,澱粉,肥料,樹脂ペレット等の粉状体ないし粒状体(以下、内容物と称する。)を運搬してホッパーやコンテナ等の容器に移し替える際に使用される大きな袋であり、現在市販されているフレコンバッグの多くの種類のものは、内容物を排出させるに際して、該バッグの底部を刃物で切り開く、いわゆる使い捨て(ワンウエイ)タイプのフレコンバッグと、特許文献1の図4に示す、緊縛紐103で底部を緊縛して内容物の閉止させることが可能であり、一方、この緊縛紐103を解いて内容物の底部排出が可能になるように構成することによって、繰り返し使用、つまり再使用可能なタイプのフレコンバッグ(以下、フレキシブルコンテナバッグの底部開袋と略称する。)とに大別される。
【0003】
フレコンバッグ内に詰められている内容物をホッパーやコンテナ等の容器に移し替える際には、該バッグは、トラッククレーン,天井走行クレーンなどの吊り下げ装置又はフォークリフトにより吊り下げられて、該容器の上方位置まで運搬される。
【0004】
フレコンバッグには、特許文献1の図4に示す吊把手紐105、或いは、特許文献2の図1に示すワイヤー6などの吊り下げ用部材が取り付けられており、該バッグを吊り下げる場合には、この吊り下げ用部材を、上記の吊り下げ装置から垂下させたフックに、或いは、フォークリフトのフォークに掛けて、該バッグを持ち上げる。
【0005】
従来、フレコンバッグを前記容器の上方位置まで運搬した後は、該バッグを吊下げ姿勢のまま、該バッグの底の一部を開放させて、該バッグ内に詰められている内容物をホッパーやコンテナ等の容器に向けて排出させるようにしており、該バッグ内に詰められている内容物の排出は、該バッグの排出筒を緊縛していた緊縛紐を解き、或いは、該バッグの底部を刃物で切開することにより行なわれる。
【0006】
ところで、フレコンバッグを吊り下げ姿勢のまま、内容物を排出させるための作業を行なうと、作業上の危険性が伴う。このため、フレコンバッグを吊り下げ姿勢のまま、専用の受台に載置して、該バッグ内の内容物を排出させるようにすることが好ましい。
【0007】
この受台は、例えば、特許文献1、特許文献2等により提示されている。
【0008】
特許文献1によるフレコンバッグからの内容物の排出に用いる受台は、請求項1には、粒状物,粉状物を充填し、閉じ紐を緊縛した閉塞状態から該閉じ紐を緩めて内容物を下方に排出できるように設けられたバッグ底部から下方に延出された排出筒を有するフレコンバッグから、充填内容物である粒状物,粉状物を排出する際に用いる受台であって、内容物充填状態の該バッグ本体の底部を載置でき、かつ該バッグ底部の前記排出筒よりも径の大きな内側開口を形成するバッグ受部を有することを特徴とする、と記載されている。
【0009】
そして、この受台は、特許文献1には、排出時に内容物の重量がバッグの底部に集中して閉じ紐の緊縛開放ができない場合があるという問題を解決するところにある、と記載されており(明細書の段落「0006」)、また本発明の別の目的は、内容物の排出を全量でなく一部だけ取り出し排出することができるようにするところにある、と記載されている(明細書の段落「0007」)。
【0010】
この受台の具体的な構造が特許文献1の図3において示され、周壁の上端縁が円形を有する漏斗状を有するシュート構造物23上に、4本の脚222を介して円環状バッグ受部221が設けられた構造とされている。
【0011】
また、特許文献1の図6に示す別の実施形態2の受台は、周壁の上端縁が矩形を有する漏斗状を有するシュート構造物83上に、3枚の側板8212を介して、矩形の板材の中央に円形の開口8221を有するバッグ受部821が設けられている。
【0012】
特許文献2によるフレコンバッグの開封投入作業補助装置は、請求項1には、内部に粉粒体が充填されたフレコンバッグを載荷し得る座板を所定投入場所の上に配置するとともに、該フレコンバッグの底部に設けられた流出孔を開封操作し得るように該座板の少なくとも一辺より該座板の中心部にわたって通用口を切欠形成したことを特徴とする、と記載されている。そして、この座板は、特許文献2には、非常に重量のある宙づり状態のフレコンバッグの下に潜って開封作業を行なわなければならず、万一フレコンバッグが落下すると下敷きになる危険がある(明細書の段落「0002」)という従来の問題点を解消するためにあるとされている。
【0013】
この座板の具体的な構造は、特許文献2の図1において示され、その一辺より中心部にわたりU字状に切り欠かれた通用口8が形成されている。そして、該座板2の上面周囲には柵9が設けられている。
【0014】
【特許文献1】特開2002−80020号公報
【特許文献2】特開2002−337823号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
しかしながら、特許文献1による受台、及び、特許文献2による座板については、次のような不具合がある。
【0016】
即ち、特許文献1における明細書の段落「0015」の記載と図3によれば、フレーム構造物21に固定された環板材223に受台2が固定されており、特許文献1の図1及び図2から判るように、内容物5が詰められたフレコンバッグ1は重量物であり、これを水平面である環状板223で支えると、環状板223が変形して受台2の姿勢が傾き、該バッグ1の緊縛紐103を解く作業者の上に、該バッグ1が落下する危険性がある。
【0017】
また、シュート構造物23の容量がフレコンバッグ1の容量よりも小さいために、内容物5がトレイ構造物24上で滞留すると、内容物5がシュート構造物23から外に溢れ出るおそれがある。この状態になる前にフレコンバッグ1下部に設けられている排出筒102の緊縛紐103を締結して排出筒102を閉じさせればよいが、内容物5の排出の勢いがあるため、排出筒102を閉じさせることは容易でない。
【0018】
また、特許文献2の図2に示すように、座板2をホッパー1の上に直接載置させると、座板2の下方に手を伸ばしてフレコンバッグ3の流出孔6を開放させる作業が容易に行なえない。しかも、フレコンバッグ3を吊り下げることなく座板2に載置させると、該バッグ3とともに座板2が横倒れして、流出孔6を閉止させる紐7を解く作業者の上に落下する危険性がある。
【0019】
また、特許文献2に示す如きフレコンバッグ3の上部にワイヤー4が取り付けられていると、該バッグ3内に詰められている内容物の重量でフレコンバッグ3のワイヤー4を通している孔が裂けて、該バッグ3の紐7を解く作業者の上に落下する危険性がある。
【0020】
そこで、本発明のフレキシブルコンテナバッグの底部開袋に用いられる受台付き容器がこのような不具合を解消するために提案されたのである。
【課題を解決するための手段】
【0021】
本発明に係るフレコンバッグの底部開袋に用いられる受台付き容器においては、内容物が詰められたフレキシブルコンテナバッグを載置させる受枠に該受枠を支持する複数本の脚部材が取り付けられた受台と、前記フレキシブルコンテナバッグ内から排出した内容物を収容する容器本体とを有し、当該容器本体は、その上端部が開放され、かつ、これにより形成された開口部が前記受枠の大きさよりも平面視において大きな大型容器であり、前記受枠は、前記フレキシブルコンテナバッグの底部を安定して載置させ得る大きさであって、前記フレキシブルコンテナバッグ内の内容物を排出し得る形状を有し、前記容器本体の開口部の上方に水平姿勢で配置され、前記各脚部材は、その各上端部が前記受枠に取り付けられ、かつ、前記各脚部材の下端部が前記容器本体の側板の内側面における途中高さの各箇所に向けて振り分けられて支持されていることを特徴とするものである。
【0022】
本発明のフレキシブルコンテナバッグの底部開袋に用いられる受台付き容器(以下、本発明の受台付き容器と略称する。)は、受台と容器本体とが組み合わされたもので構成されている。
【0023】
本発明の受台付き容器が備える受台は、フレキシブルコンテナバッグ(以下、フレコンバッグと略称する。)内に詰められている内容物を前記容器本体に移し替える際に、吊り下げ姿勢の状態でフレコンバッグを載置するために使用され、この吊り下げには、フォークリフト,小型クレーン,天井走行クレーンなどが使用される。
【0024】
受台は、受枠と複数本の脚部材とにより構成され、受枠の上にフレコンバッグが載置される。受枠は、フレコンバッグの底部を安定して載置させ得る大きさであって、当該フレコンバッグ内の内容物を排出し得る形状を有している。
【0025】
好ましいとされる受枠は、例えば、前記フレコンバッグの底部を安定して載置させ得る大きさのドーナツ形状であり、その中央には、は、該バッグ内の内容物台の排出をさせる開口部が形成されたものである。より最適とされる受枠は、多くの市販のフレコンバッグは円形の底部であることから、フレコンバッグを安定して受枠上に載置させる大きさを有する金属パイプ製或いは合成樹脂製の円形環状受枠で構成されている。
【0026】
受枠は、平面視において、一重円形状を有するものだけでなく、二重円形状、或いは三重円形状を有する受枠でも良く、多重円形状の受枠は、載置面が広くなるため、フレコンバッグを一層安定した姿勢で載置させることができる。
【0027】
二重円形状、或いは三重円形状の環状受枠については、更に、内側に位置する環状パイプに対して外側に位置する環状パイプを、上下高さが高い位置になるように、各環状パイプを連結パイプで連結させたものにすると、外側の環状パイプがフレコンバッグの載置させる姿勢を安定させる。
【0028】
受枠は、金属パイプ製の円形環状受枠に限定されない。例えば、ドーナツ板形状の受枠でもよい。更に、ドーナツ形状の受枠が、外径方向に向かうに従って上下高さが若干高くなる形状に反りを持たせた形状にすると、フレコンバッグの載置姿勢を更に安定化させることができる。
【0029】
受台の各脚部材は、受枠を容器本体の上方において水平に配設させるためにあり、作業者は、各脚部材によって受枠と容器本体との間に設けられた空間内に手を伸ばして、フレコンバッグの底部を開袋する。
【0030】
フレコンバッグの底部開袋の方法は、フレコンバッグの種類により異なる。
例えば、底部に排出筒が設けられているフレコンバッグの場合には、受枠の開口から下方に垂れ下がって見える排出筒を緊縛している緊縛紐を解けばよいのである。
底部を切開する使い捨てタイプのフレコンバッグの場合には、受枠の開口の内側から見えるフレコンバッグの底部分を刃物で切り開く。
【0031】
このようにして、フレコンバッグの底部を開袋させると、当該バッグ内に詰められている内容物が、下方の容器本体内に向けて排出される。
【0032】
本発明の受台付き容器が備える容器本体は、フレコンバッグの容量より大きな容量を有し、安定した姿勢で地面や床面に載置される構造のものであり、少なくともその上端部が開放されている。
【0033】
本発明の受台付き容器においては、各脚部材の下端部が前記容器本体の側板の内側における途中高さの各箇所に支持されている。
受枠は容器本体の上方に配置され、容器本体の上部に形成されている開口部は受枠よりも大きな形状を有しているため、各脚部材は下方に向かうに従って外方向に広がる、傾斜した姿勢をとる。
【0034】
内容物が詰まって重量物になっているフレコンバッグを受台上に、吊り下げ姿勢で載置させると、各脚部材に加わる荷重によって、各脚部材の下端部は容器本体の側板を内側から外方向に押圧する。
【0035】
このため、各脚部材の下端部が容器本体から脱落することはない。むしろ、各脚部材の下端部には、容器本体の側板を外側から内方向に押し付ける力が作用することによって、各脚部材は容器本体に一層強固に支持される。
【0036】
容器本体の側板の内側該当箇所には、各脚部材の下端部を支持させるための支持機能が付加されており、この支持機能の具体的な構造は、実施例において明示されている。
【0037】
請求項2に係るフレコンバッグの底部開袋に用いられる受台付き容器においては、更に、容器本体は、当該フレコンバッグの容量よりも大きな容量を有する。
【0038】
フレコンバッグの容量より大きな容量の容器本体は、フレコンバッグ内に詰められている内容物を残さず、当該容器本体内に向けて排出、収容させ得る。
【0039】
請求項3に係るフレコンバッグの底部開袋に用いられる受台付き容器においては、容器本体は、その上端部が開放された角箱形であり、受台の脚部材は4本で構成され、かつ、この脚部材の下端部が前記容器本体の四隅における途中高さ箇所にそれぞれ支持されているものである。
【0040】
上端が開放された角箱形の容器本体の四隅周辺部は、平面視において直角方向に折曲された最も強度のある箇所であり、このため、4本の脚部材における下端部を、容器本体の四隅における途中高さ箇所にそれぞれ支持させて、受台を安定化させることができる。
【0041】
即ち、容器本体の四隅における途中高さ箇所に4本の脚部材の下端部をそれぞれ支持させた場合に、上方から各脚部材に加わる荷重によって、側板が外方向に膨らむ方向に変形し易くなるという不具合を確実に解消させるようにしたものである。
【0042】
また、各脚部材の下端部を、上端部が開放された角箱形の容器本体の四隅に向けて支持させると、作業者がフレコンバッグの底部を開袋させる作業の際に、各脚部材が邪魔にならない最も近い位置で開袋作業をすることが可能になる。
【0043】
即ち、各脚部材が位置する容器本体の隅部は、フレコンバッグを開袋させる最も離れた位置であるのに対し、容器本体の2つの隅部間の中間位置は、最も作業し易い、フレコンバックに近い位置になる。
【0044】
請求項4に係るフレコンバッグの底部開袋に用いられる受台付き容器は、前述のいずれかの構成を備え、更に、脚部材の下端部が容器本体の側板における内側面の途中高さ箇所にそれぞれ着脱自在に取り付けられているものである。
【0045】
受台を容器本体から取り外す理由は、1つの受台を複数台の容器本体に使用することを可能にし、受台を取り外した容器本体を積み重ねることを可能にするためにある。受台の取り外しは受台を上方に持ち上げて行い、例えば、フォークリフト又はクレーン等で吊り上げて行なう。
【0046】
請求項5に係るフレコンバッグの底部開袋に用いられる受台付き容器は、前述のいずれかの構成を備え、更に、脚部材は受枠に上下回動自在に取り付けられているものである。
【0047】
各脚部材はその上端部が受枠に上下回動自在に取り付けられたタイプの受枠付き容器であり、この受枠付き容器は、各脚部材をその傾斜姿勢を、容器本体の大きさに合わせた保持箇所に向くように任意に変更して支持させることが可能になり、このとき、受枠の高さは変化する。
各脚部材はその上端部が受枠の対応各箇所に上下回動自在に取り付けるためには、つまり、脚部材を受枠に上下回動自在に取り付けるには、例えば、受枠において、脚部材の取付箇所下面に、上下逆U字形状の連結金具を溶接等により固定させ、該連結金具の内側空間内に脚部材の上端部を径の太いピンで上下回動自在に枢着させる。この他にも、受枠の複数の所定箇所に回動自在に固定させた金属製取付リングに脚部材の上端部を夫々固定させた構造にすることによっても可能になる。
【0048】
請求項6に係るフレコンバッグの底部開袋に用いられる受台付き容器においては、前述のいずれかの構成を備え、更に、容器本体の側板における内側面の途中高さ箇所に設けられた脚部材装着用具が、上下回動自在に設けられている。
【0049】
このように、容器本体の側板における内側面の途中高さ箇所に、受台における脚部材の下端部を装着させる脚部材装着用具が上下回動自在に設けられていると、平面視において大きさが異なるサイズの容器本体に、同じ大きさの受台を取り付けることが可能になる。即ち、平面視において大きさが異なる容器本体に同一サイズの受台を取り付けようとすると、受台の各脚部材の傾斜角度が変わることになり、これに対応させて、受台の脚部材の下端部を装着させる脚部材装着用具を容器本体に上下回動自在に設けることによって、当該脚部材装着用具の角度を調整し、同一サイズの受台を平面視において大きさが異なる容器本体に取り付けることが可能になるのである。このため、1種類の受台を、平面視において、大きさ及び形状の異なる容器本体に取り付けることが可能になるのである。
【0050】
脚部材装着用具を容器本体に上下回動自在に設けるには、例えば当該容器本体の途中高さ箇所に設けたブラケットにU字状の脚部材装着用具をピン枢着するなど、公知の手段を採用すればよいのである。
【0051】
請求項7に係るフレコンバッグの底部開袋に用いられる受台付き容器においては、前述のいずれかの構成において、更に、各脚部材は、伸縮可能であり、かつ、その所定の伸縮長さを確実に維持するための係止手段を備えることによって、作業者がフレコンバッグを最も作業しやすい高さ位置に保持させ、安全に開封作業を行うことができるのである。
【0052】
伸縮可能な各脚部材を備える受台は、1種類の受台を、大きさ及び形状の異なる容器本体に取り付けることが、更に一層可能になる。各脚部材を伸縮可能にするための具体的な構造は、例えば、径の異なる2本のパイプを伸縮自在に嵌合させることにより可能になる。各脚部材を所定の伸縮長さ位置で確実に維持、固定させるための係止手段としては、例えば、伸縮自在に嵌合させた2本のパイプどうしをピン止めするなどの手段を採用することにより可能となる。この他にも、同径の2本のパイプを径の異なるパイプで近接・離反自在に螺合しても良いのである。
【0053】
請求項8に係るフレコンバッグの底部開袋に用いられる受台付き容器においては、前述のいずれかの構成において、容器本体は、その上端部が開放され、かつ側板の下部又は容器本体の底面に、排出口が設けられたホッパーで構成されていることにより、フレコンバッグから容器本体内に排出、収容された内容物を、更に、当該容器本体内から排出、移送して有効に利用しえるのである。
【0054】
この場合、前記ホッパーは、フレコンバッグから排出された内容物を収容するとともに、この内容物を排出口に向けて搬送するスクリューコンベアを備えたホッパー、フレコンバッグから排出された内容物を収容し、更に下方に排出させる漏斗形状のホッパーなどが挙げられるのであり、これらのホッパーは、一般に、地面又は床面に水平かつ安定した姿勢で載置される。
【発明の効果】
【0055】
本発明に係る請求項1のフレコンバッグの底部開袋に用いられる受台付き容器によれば、容器本体の上端開口部が、平面視において受枠よりも大きな形状を有し、該受枠は、フレコンバッグの底部を水平姿勢で安定して載置させ得る大きさであって、該フレコンバッグ内の内容物を排出し得る形状を有する結果、フレコンバッグを吊り下げ姿勢のまま受台に載置して、当該フレコンバッグの底部における排出口を開放させると、フレコンバッグ内の内容物を容器本体の外側に漏れることなく、確実に当該容器本体内に投入することができるのである。
【0056】
また、本発明の請求項1において、受台を形成するにあたり、該受台は受枠とこの受枠を支持する複数本の脚部材とからなり、内容物が詰められたフレコンバッグを載置する受枠が容器本体の上方に位置するように脚部材の下端部を容器本体の側板の内側における途中高さ箇所に支持させた結果、受枠と容器本体の間には脚部材による空間が形成される。このため、フレコンバッグにおける排出口の緊縛紐を解く操作が、この空間内に手を伸ばして至極容易に行うことができるのである。
【0057】
しかも、本発明の請求項1において、容器本体の上端開口部を受枠よりも大きくしたことにより、各脚部材を下方に向かうに従って外方向に広がるように傾斜させて、各脚部材の下端部を容器本体の側板内側における途中高さ箇所に支持させることができるようになり、この結果、受台に内容物が詰められたフレコンバッグの荷重が加わると、各脚部材の下端部には容器本体の側板を外方向と下方に押し付ける力が働くため、各脚部材は容器本体から脱落することが無く、頑丈で安全性の高い受台付き容器になるのである。
【0058】
また、本発明の請求項2においては、前記構成において、更に、容器本体は、フレコンバッグの容量よりも大きな容量を有するものとした結果、該バッグ内に詰められている内容物を残さず容器本体に向けて排出させることができるようになる。このため、内容物の排出途次、容器本体内から内容物が溢れるのを防止するために、排出口を閉じさせるという、困難な且つ煩わしい作業を不要にすることができるのである。
【0059】
また、本発明の請求項3においては、前述のいずれかの構成において、更に、受枠を支持する4本の脚部材の下端部を、上端開口で角箱形の容器本体であって最も強度があり、しかも外圧に対する変形が最も少ない四隅における途中高さ箇所に支持させるようにした結果、上方から受ける荷重に対して強度のある一層丈夫な受台付き容器になり、該受台付き容器の使用中に脚部材が容器本体から外方向に外れることが確実に防止されるのである。
【0060】
また、本発明の請求項4においては、前述のいずれかの構成において、更に、各脚部材の下端部が容器本体の側板における内側面の途中高さ箇所に着脱自在に取り付けられて使用できる結果、1つの受台を、複数の容器本体のいずれにも使用することが可能になるため、極めて経済的である。しかも、受台を容器本体から取り外すことができるので、受台を取り外した複数の容器本体を、保管スペースを極力抑えるために、上下段に複数積み上げることができるようになり、複数の容器に対して1つの受台を用意するだけで足りる結果、この点においても、極めて経済的であり、しかも受台は1台で良いからその保管スペースを最小限にすることができるのである。
【0061】
また、本発明の請求項5においては、前述のいずれかの構成において、更に、受台として、脚部材が受枠に上下回動自在に取り付けられた構成を有する結果、容器本体の大きさに合致する位置に各脚部材の傾きを変化させて、当該受台を、大きさ及び形状が異なる容器本体の的確な箇所に無理無く確実に支持させることができるのである。
【0062】
本発明の請求項6においては、前述のいずれかの構成において、更に、容器本体の側板における内側面の途中高さ箇所に設けられた脚部材装着用具が、上下回動自在に構成されているので、平面視において大きさが異なるサイズの容器本体に、同じ受台を的確かつ良好に使用することができる。この結果、各種サイズの容器本体に対応させた複数種の受台を準備する必要が無くなり、受台の製造コストを最小限に抑えることができる上、受台の保管スペースを最小限にすることができるのである。
【0063】
本発明の請求項7においては、前述のいずれかの構成において、更に、各脚部材は、伸縮可能であり、かつ、その所定の伸縮長さを確実に維持させるための係止手段を備えた構成にした結果、受台を、大きさ及び形状が異なる容器本体の的確な箇所に一層良好に支持させることができるようになり、特に、受枠の高さに位置を一定にさせた状態で、受台を所望の容器本体に取り付けることができるようになるのである。
【0064】
また、本発明の請求項8においては、前述のいずれかの構成において、更に、容器本体は、その上端部が開放され、かつ側板の下部又は容器本体の底面に、排出口が設けられたホッパーで構成されていることにより、フレコンバッグから容器本体内に排出、収容された内容物を、更に、当該容器本体内から他の加工・処理装置などに極めて容易に排出、移送して有効に利用し得るのである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0065】
本発明を実施するための最良の形態のフレコンバッグの底部開袋に用いられる受台付き容器を次の実施例において詳細に説明する。
【実施例】
【0066】
図1は、本発明の第1実施形態に係るフレコンバッグの底部開袋に用いられる受台付き容器を示す斜視図、図2は同じくその平面図、図3は同じくその左側面図、図4は同じくその正面図、図5は図3におけるA−A断面図である。
【0067】
図1〜図5に示す本発明の第1実施形態に係るフレコンバッグの底部開袋に用いられる受台付き容器(以下、本発明実施形態の受台付き容器と略称する。)1は、上端が開放された平面視正方形の角形を有する容器本体2に、フレコンバッグを吊り下げ姿勢で載置する受台5が取り外し不能に取り付けられたもので構成されている。
【0068】
前記容器本体2は、フレコンバッグから排出された内容物を収容する機能と、フレコンバッグから排出された内容物を収容した後、更にこれを他の容器に向けて排出させる大型ホッパーとしての機能を有するのであり、この場合、この容器本体2は、フレコンバッグの容量よりも大きな容量を有する。
【0069】
又、前記容器本体2は、4枚の側板2a,2a・・と底板2bとにより角箱形に形成されており、1枚の側板2aの下部には排出口3が設けられ、且つ、各隣り合う側板2a,2a・・の側縁部が溶接によって接合されており、更に、各接合部の外側に沿った周辺部には補強を兼ねるL字状のフレーム4により、フレコンバックが地面或いは床面に水平な安定姿勢で載置されるように構成されている。図2に示すように、容器本体2には、底板2bにおける中央部の最も深い箇所に、内容物を排出口3方向に向けて移動させる、スクリュウ−コンベアSが取り付けられている。
【0070】
本発明実施形態の受台付き容器1において、受台5は、円形環状パイプで形成された受枠6と該受枠6を支持する4本の脚部材7,7・・とで構成されている。
【0071】
前記受枠6は、フレコンバッグを安定した姿勢で載置できるように、フレコンバッグの円形底部の略3/4程度の径を有する、円形環状パイプで形成されている。
【0072】
又、前記受枠6は、水平姿勢で容器本体2の上方に横方向に片寄ることなく配置され、これを可能にするため、図2に示すように、4本の脚部材7,7・・は、その各上端部が受枠6の周回方向を等分する4箇所に固定されて、平面視において当該受枠6が容器本体2の中央に位置するように構成されて、前記脚部材7,7・・の下端部が、角箱形の容器本体2で最も強度があり、且つ外圧に対する変形が最も少ない四隅の途中高さ箇所に装着されている。このため、例えば、図1に示すように、前記脚部材7,7・・はそれぞれ外方に広がる傾斜姿勢を有する。
【0073】
図6は、前記受台5を示す斜視図であり、図1〜図5を参照にしつつ、図6に示す受台5について詳細に説明する。
この受台5を構成する受枠6と各脚部材7の上端部とは、各接続用短尺パイプ8を介して、当該受枠6に溶接にて接続されている。この場合、受枠6と各脚部材7の上端部とを溶接にて接続するのに代えて、前記各脚部材7の上端部が前記各接続用短尺パイプ8内に挿入され、更に、横方向からビス止めすることによって固定されるように構成しても良いのである。このように構成すると、容器本体の大きさに応じて、長さの異なる各脚部材7を交換することができるのである。
【0074】
図7は、脚部材7の下端部を容器本体2の四隅の途中高さ箇所に取り付ける一例を示す部分斜視図である。
図7に示すように、容器本体2の四隅の途中高さ箇所には、脚部材7の下端部を支持させる支持部材10が溶接により固定されている。
【0075】
前記支持部材10は、縦長矩形の丈夫な金属板11と接続用短尺パイプ12とが溶接により固着されている。この金属板11の両側縁部は、容器本体2の隣り合う側板2a,2aの内側面における途中高さ箇所に溶接により固着されており、又、前記接続用短尺パイプ12は、金属板11の中央に斜め上方に向けられた状態で溶接により固着されている。
【0076】
前記脚部材7の下端部は、前記接続用短尺パイプ12内に上方から挿入され、更に手前方向からビス13を螺入させることにより、接続用短尺パイプ12に装着されている。このため、ビス13を取り外すと、脚部材7の下端部は接続用短尺パイプ12から抜き外すことが可能になる。
【0077】
この接続用短尺パイプ12は、容器本体2の隣り合う側板2a,2aの内側面における途中高さ箇所に位置し、容器本体2から上方に突出しないように構成されているので、当該容器本体2から受台5を取り外すと、接続用短尺パイプ12が上方に突出しないので、複数の容器本体2を上下方向に容易に積み重ねることができる。
【0078】
本発明実施形態の受台付き容器1は以上のように構成されており、図1〜5図に示すように、受枠6は、容器本体2の上方において、水平姿勢で、横方向に片寄らない位置に設けられている。受枠6と容器本体2の上端との上下高さの差は、例えば、40cm〜50cm程度であり、この高さの差により受枠6と容器本体2の上端部との間に形成される空間は、作業者が余裕を持って手を入れ、フレコンバックの底部開袋作業を行うのに用いられる。
【0079】
図8は、フレコンバッグ14の一例を示す斜視図である。
図8に示すフレコンバッグ14は、合成樹脂,合成繊維又は天然繊維などのいずれか、或いはこれらの組み合わせ更に天然・合成ゴムなどの素材を用いて、円筒形状或いは有底円筒形状のバッグ本体部15に2本の吊り下げ用ベルト16,16が縫合及び/または接着により接続され、更に、バッグ本体15の途中高さの2箇所に、バッグ本体15の補強を兼ね、バッグ本体15と吊り下げ用ベルト16,16とを更に強固に固着させるための補強用ベルト17,17が縫合及び/または接着により接続され、更に、バッグ本体15の底部中央に排出筒18の上端部が接続されたもので構成されている。この排出筒18と、バッグ本体15の上端部に、それぞれ緊縛紐19,20が取り付けられている。
【0080】
図9は、フレコンバッグ14を吊り下げ姿勢で本発明実施形態の受台付き容器1上に載置した状態を示す側面図である。
図9においては、フレコンバッグ14を吊り下げ姿勢のまま受枠6上に載置する際に、フォークリフト50が利用されている。内容物が詰められたフレコンバッグ14は、吊り下げ具30の上に載置され、この吊り下げ具30を介してフォークリフト50のフォーク51によって持ち上げられ、更にその後、受枠6上に載置される。前記フレコンバッグ14を直接フォーク51に掛け吊るすことなく、吊り下げ具30を介して吊り下げるようにすると、フレコンバッグ50が傷んで裂け易くなっていたり、フレコンバッグ14のベルトが切断され易くなっていても、安全に受枠6上まで移動、載置することができる。
【0081】
図10は、受枠6上に吊り下げ姿勢のまま載置したフレコンバッグ14の排出筒(口)18を開放させた直後の状態を示す作業図である。
図9及び図10に示すように、フレコンバッグ14を受枠6上に吊り下げ姿勢のまま載置した後、前記受枠6の内側から下方に垂れ下がったフレコンバッグ14の排出筒(口)18を開放させる作業が行なわれ、この作業で、排出筒(口)18を縛って閉じさせていた緊縛紐19が解かれる。
【0082】
前記緊縛紐19を解く作業は、受枠6と容器本体2とによる高さの差によって形成された空間内に手を入れて行う。このようにすると、図10に示すように、フレコンバッグ14内に詰められていた内容物Nが排出筒(口)18を通じて下方の容器本体2内に向けて排出される。
【0083】
図11は、各脚部材7が受枠6に上下回動自在に取り付けられた構成を有する、他の受台5Aを示す斜視図、図12において、(a)図はこの各脚部材7と受枠6との取付構造を示す正面断面図、同(b)図は同じくその側面断面図である。
【0084】
図11に示すように、この他の構造の受台5Aは、各脚部材7の上端部を支持点として上下回動するように構成されている。即ち、円形環状受枠6の周回方向を4等分する箇所に脚部材7,7・・の上端部が回動自在に枢着されている。
【0085】
更に、この枢着構造を詳細に説明すると、図12の(a)図及び(b)図に示すように、円形環状受枠6における所定箇所の下面に、上下逆略U形状の脚部材装着用金具40の上端部が支持されている。そして、この脚部材装着用金具40の内側空間内には脚部材7の上端部を配置させた状態で、当該脚部材7の上端部が脚部材装着用金具40の対向側板部40a,40b間に挿入支持させた太ピンP1に回動自在に枢着、支持されている。
図12に示す、いずれの各脚部材7の上端部もこのようにして円形環状受枠6にピン枢着されて、当該各脚部材7が上下回動自在に構成されている。受台5Aをこのように構成すると、受台5Aを容量が異なる容器本体2にも取り付けることが可能になる。
【0086】
図13において、(a)図は本発明他の実施形態による受台付き容器1Aを示す斜視図、(b)図は同じくその平面図であり、図14において、(a)図は容器本体2Aの隅部において脚部材装着用金具42が取り付けられている状態を示す部分斜視図、(b)図は同じくその側面断面図である。
【0087】
図13の(a)図及び(b)図に示す、本発明他の実施形態の受台付き容器1Aは、容器本体2Aに、図12における(a)図及び(b)図に示す受台5Aが取り付けられている。
【0088】
この他の実施形態の受台付き容器1Aにおいて、用いられている容器本体2Aには、4枚の側板2a,2a・・によって形成された四隅の途中高さ箇所に、脚部材装着用金具42,42・・が上下回動自在にピン枢着されており、この脚部材装着用金具42,42・・に受台5Aの脚部材7,7・・の下端部が着脱自在に装着されている。
【0089】
従って、この本発明他の実施形態の受台付き容器1Aにおいては、容器本体2Aの平面視による大きさが異なるタイプであっても、受台5Aを良好な状態で取り付けることができるように構成されている。
【0090】
図14の(a)図及び(b)図においては、脚部材装着用金具42の取付構造を更に解り易く示しており、これらの図に示すように、隣り合う側板2a,2aによって形成された隅部の途中高さ箇所には、矩形の丈夫な金属板44の両側端部が隣り合う側板2a,2aに溶接されて固着されている。そして、この金属板44の外側面には、2枚の縦板片43a,43bが対向する姿勢で前方に突出形成されている。
【0091】
脚部材装着用金具42は、その下端部を2枚の縦板片43a,43bの間に配置させた状態で、当該下端部が縦板片43a,43b間に挿入支持されたピンP2に回動自在に装着されている。そして、前記脚部材装着用金具42は、脚部材7を丁度挿入させ得る筒形状を有しており、図14における(b)に示すように、脚部材装着用金具42の筒内下端部には、脚部材7の下端部を脚部材装着用金具42内に挿入させたときの挿入深さを一定にする短尺円柱形状のストッパー部材45が挿着されている。
【0092】
前記脚部材7の下端部は、前記脚部材装着用金具42の先端からその内部に挿入され、その抜け止めは、脚部材装着用金具42における上端部の側壁面から当該脚部材7を貫通、支持させたピンP3によって行なわれている。
【0093】
図15は、前述の脚部材7,7・・が上下回動自在に構成された受台5Aを容器本体2Aに取り付けた受台付き容器1Aを示す正面断面図である。
前記脚部材7,7・・が上下回動自在に構成された受台5Aと、該脚部材7.7・・の下端部を挿着させる脚部材装着用金具42,42・・を上下回動自在に装着させた容器本体2Aとを組み合わせた、図15に示す受台付き容器1Aは、所望により、受台5Aを取り外すことが可能である。
【0094】
受台付き容器1Aから受台5Aを取り外した容器本体2Aは、その上端部より上方に突出するものが無くなり、しかも容器本体2Aの上端部及び下端部にはそれぞれ平坦なフランジ面2c、2dが形成されているので、容器本体2Aを上方に積み重ねて、設置床面積を大幅に縮小することができる。
【0095】
又、受台付き容器1Aから取り外した受台5Aにおいては、脚部材7,7・・が上下回動自在に構成されているので、図16に示すように、平面視において大きさの異なる容器本体2Bに取り付けることも可能である。この受台5Aの取り付けを可能にするために、容器本体2Bの四隅の途中高さ箇所には、図13の(a)図及び(b)図、及び図15に示す容器本体2Aの場合と同様の構造を有する脚部材装着用金具42,42・・が設けられている。
【0096】
このように、同一の大きさの受台5Aを、平面視において大きさの異なる容器本体に取り付けることができるのである。
【図面の簡単な説明】
【0097】
【図1】図1は、本発明の第1実施形態に係るフレキシブルコンテナバッグの底部開袋に用いられる受台付き容器を示す斜視図である。
【図2】図2は同じくその平面図である。
【図3】図3は同じくその左側面図である。
【図4】図4は同じくその正面図である。
【図5】図5は図3のA−A断面図である。
【図6】図6は、本発明の第1実施形態に用いられる受台を示す斜視図である。
【図7】図7は、脚部材の下端部を容器本体の四隅の途中高さ箇所に取り付ける一例を示す部分斜視図である。
【図8】図8は、本発明の第1実施形態に好適に用いられるフレコンバッグの一例を示す斜視図である。
【図9】図9は、フレコンバッグを吊り下げ姿勢で第1実施形態の受台付き容器の上に載置した状態を示す作業図である。
【図10】図10は、フレコンバッグを受枠上に吊り下げ姿勢のまま載置し、次いでフレコンバッグの排出筒(口)を開放させ、内容物を容器本体内に排出している状態を示す作業図である。
【図11】図11は、本発明において好適に用いられる受台の斜視図である。
【図12】図12において、(a)図は、図11の受台における各脚部材と受枠との取付構造を示す正面断面図であり、又、(b)図は同じくその側面断面図である。
【図13】図13において、(a)図は他の実施形態に係るフレキシブルコンテナバッグの底部開袋に用いられる受台付き容器を示す斜視図であり、又、(b)図は同じくその平面図である。
【図14】図14において、(a)図は、脚部材装着用金具の取付構造を示す斜視図であり、又、(b)図はその側面断面図である。
【図15】図15は、脚部材が上下回動自在に支持された受台を容器本体に取り付けた受台付き容器を示す正面断面図である。
【図16】図16は、図15に示す受台を、平面視において大きさの異なる容器本体に取り付けた他の受台付き容器を示す正面断面図である。
【符号の説明】
【0098】
1 第1実施形態の受台付き容器
2 容器本体
2a 側板
3 排出口
4 フレーム
5 受台
5A 受台
6 受枠
7 脚部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内容物が詰められたフレキシブルコンテナバッグを載置させる受枠に該受枠を支持する複数本の脚部材が取り付けられた受台と、前記フレキシブルコンテナバッグ内から排出した内容物を収容する容器本体とを有し、
当該容器本体は、その上端部が開放され、かつ、これにより形成された開口部が前記受枠の大きさよりも平面視において大きな大型容器であり、
前記受枠は、前記フレキシブルコンテナバッグの底部を安定して載置させ得る大きさであって、前記フレキシブルコンテナバッグ内の内容物を排出し得る形状を有し、前記容器本体の開口部の上方に水平姿勢で配置され、
前記各脚部材は、その各上端部が前記受枠に取り付けられ、かつ、前記各脚部材の下端部が前記容器本体の側板の内側面における途中高さの各箇所に向けて支持されていることを特徴とする、フレキシブルコンテナバッグの底部開袋に用いられる受台付き容器。
【請求項2】
容器本体は、フレキシブルコンテナバッグの容量よりも大きな容量を有する、請求項1に記載のフレキシブルコンテナバッグの底部開袋に用いられる受台付き容器。
【請求項3】
容器本体は、その上端部が開放された角箱形であり、受台の脚部材は4本で構成され、かつ、この脚部材の下端部が前記容器本体の四隅における途中高さ箇所にそれぞれ支持されている、請求項1又は2に記載のフレキシブルコンテナバッグの底部開袋に用いられる受台付き容器。
【請求項4】
脚部材の下端部が容器本体の側板における内側面の途中高さ箇所にそれぞれ着脱自在に取り付けられている、請求項1ないし3のいずれか1項に記載のフレキシブルコンテナバッグの底部開袋に用いられる受台付き容器。
【請求項5】
脚部材は受枠に上下回動自在に取り付けられている、請求項1ないし4のいずれか1項に記載のフレキシブルコンテナバッグの底部開袋に用いられる受台付き容器。
【請求項6】
容器本体の側板における内側面の途中高さ箇所に、受台における脚部材の下端部を装着させる脚部材装着用具が、上下回動自在に設けられている請求項1ないし5のいずれか1項に記載のフレキシブルコンテナバッグの底部開袋に用いられる受台付き容器。
【請求項7】
各脚部材は、伸縮可能であり、かつ、その所定の伸縮長さを確実に維持するための係止手段を備える、請求項1ないし6のいずれか1項に記載のフレキシブルコンテナバッグの底部開袋に用いられる受台付き容器。
【請求項8】
容器本体は、その上端部が開放され、かつ側板の下部又は容器本体の底面に、排出口が設けられたホッパーである、請求項1ないし7のいずれか1項に記載のフレキシブルコンテナバッグの底部開袋に用いられる受台付き容器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2009−35326(P2009−35326A)
【公開日】平成21年2月19日(2009.2.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−203596(P2007−203596)
【出願日】平成19年8月3日(2007.8.3)
【出願人】(504028687)
【Fターム(参考)】