説明

フロントアンダランプロテクタ

【課題】 本発明はフロントアンダランプロテクタに係り、これにキャブエアサスペンション装置を組み合わせることで、キャブエアサスペンション装置の空気容量の大型化を図り、併せてキャブエアサスペンション装置のバネ定数を可変としたフロントアンダランプロテクタを提供することを目的とする。
【解決手段】 キャブオーバー型トラックのフロントバンバの下方に装備され、閉断面形状に形成された中空なフロントアンダランプロテクタであって、その内部に、両端部が閉塞部材で閉塞された断面円形状の空気室を一体に形成し、該空気室と、キャブオーバー型トラックのキャブの左右を夫々シャシフレーム側に支持するキャブエアサスペンション装置のエアスプリングとをホースで接続すると共に、その下部に空気室内の水を排水する排水口を設け、該排水口にドレンコックを挿着したことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、トラックと乗用車の正面衝突時に、乗用車がトラックの下部にもぐり込むことを防止するフロントアンダランプロテクタに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に開示されるように、従来、キャブオーバー型トラックでは、乗り心地を改善するため、エアスプリングを用いてキャブを車体に支持するキャブエアサスペンション装置が広く装着されている。
【0003】
そして、このキャブエアサスペンション装置では、キャブの姿勢を保持するため、車体に対するキャブの変位に応じエアバネに加圧空気を給排するレベリングバルブが備えられている。
【0004】
また、特許文献2に開示されるように、昨今、左右のエアスプリングにサージタンクを一つずつ配設していた従来構造に代え、キャブ後部でシャシフレームの車幅方向へ跨がるサブフレームの中央部にこれと平行に延びる中空部材を取り付け、その内部を隔壁で2つの気密室を画成すると共に、これら気密室をサージタンクとしてキャブ後部左右のエアスプリングに配管接続したキャブエアサスペンション装置が提案されている。
【0005】
而して、このキャブエアサスペンション装置によれば、1つの中空部材で2つのサージタンクを統合させることが可能となった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】実開平5ー69860号公報
【特許文献2】特開平8−48263号公報
【特許文献3】特開2003−276536号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし乍ら、特許文献2に開示された従来例は、前記中空部材をサブフレームの中央部に別途取り付けなければならず、必ずしも部品点数の削減に繋がらないのが実情である。
【0008】
また、この種のキャブエアサスペンション装置は、エアスプリングの容積を大きくすることでバネ定数が下がってセッティングが柔らかくなり、エアスプリングの容積を小さくすることでバネ定数が上がってセッティングが硬くなる等、空気容量の大小によってバネ定数のチューニングが可能であるが、バネ定数を可変としたキャブエアサスペンション装置は未だ提案されていないのが実情であった。
【0009】
ところで、従来、この種のキャブオーバー型トラックが乗用車と正面衝突した場合、乗用車がトラックの下部にもぐり込んでしまう虞がある。
【0010】
そこで、衝突した乗用車がトラックの下部にもぐり込むことを防止する衝突安全装置として、昨今、特許文献3に開示されるようなフロントアンダランプロテクタをフロントバンバの下方に装備することが義務づけられた。
【0011】
フロントアンダランプロテクタは、トラックの車幅方向全体に配置される大型部品で、一例として角形の閉断面形状に形成された中空な鋼材からなり、その中央の車幅方向の2箇所に上下一対のステーが取り付けられている。そして、車体フレームの左右のサイドレールから下方へ突き出た左右一対の取付ブラケットの先端部に、前記ステーを介してフロントアンダランプロテクタがボルト締めされている。
【0012】
そこで、本発明は斯かるフロントアンダランプロテクタに着目し、これにキャブエアサスペンション装置を組み合わせることで、キャブエアサスペンション装置の空気容量の大型化を図り、併せてキャブエアサスペンション装置のバネ定数を可変としたフロントアンダランプロテクタを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
斯かる目的を達成するため、請求項1に係る発明は、キャブオーバー型トラックのフロントバンバの下方に装備され、閉断面形状に形成された中空なフロントアンダランプロテクタであって、その内部に、両端部が閉塞部材で閉塞された断面円形状の空気室を一体に形成し、該空気室と、キャブオーバー型トラックのキャブの左右を夫々シャシフレーム側に支持するキャブエアサスペンション装置のエアスプリングとをホースで接続すると共に、その下部に空気室内の水を排水する排水口を設け、該排水口にドレンコックを挿着したことを特徴とする。
【0014】
そして、請求項2に係る発明は、請求項1に記載のフロントアンダランプロテクタに於て、前記空気室の左右の両端側内周にネジ部を形成すると共に、前記閉塞部材を該ネジ部に螺着するネジ構造体で形成し、該閉塞部材の螺着位置を外部操作で調整可能としたことを特徴とする。
【0015】
更に、請求項3に係る発明は、請求項2に記載のフロントアンダランプロテクタに於て、前記空気室の中央に、該空気室を右側空気室と左側空気室とに区画する隔壁を形成し、前記右側空気室と前記エアサスペンション装置の右側のエアスプリングをホースで接続すると共に、左側空気室とエアサスペンション装置の左側のエアスプリングをホースで接続し、各空気室の底部に前記排水口を設けたことを特徴とする。
【0016】
そして、請求項4に係る発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のフロントアンダランプロテクタに於て、前記空気室を、曲げに対する変形変位量の少ない中立軸上に設けたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
請求項1に係る発明によれば、フロントアンダランプロテクタが本来の衝突安全装置としての機能を果たすことは勿論、その内部に空気室を設けてこれにキャブエアサスペンション装置を組み合わせることで、キャブオーバー型トラックに別部品を別途取り付けることなく、キャブエアサスペンション装置の空気容量の大型化が可能となった。
【0018】
また、請求項2に係る発明によれば、外部操作で閉塞部材を移動させてキャブエアサスペンション装置のエアスプリングのバネ定数を適宜変化させることが可能であり、請求項3に係る発明によれば、例えば、右側のエアスプリングと左側のエアスプリングとが別系統(2系統)であるエアサスペンション装置とフロントアンダランプロテクタを組み合わせて、右側のエアスプリングと前記右側空気室を接続し、左側のエアスプリングと左側空気室とを別途接続すれば、キャブエアサスペンション装置の左右のエアスプリングのバネ定数を個々に調節することができる。
【0019】
従って、例えば運転者一人の乗車時及び運転者と助手席側への二人乗車時のキャブの傾きの調節が可能となって、トラックの商品価値の向上が図れる利点を有する。
【0020】
そして、請求項4に係る発明の如く、曲げに対し変形変位量の少ないフロントアンダランプロテクタの中立軸上に空気室を設けると、走行時にフロントアンダランプロテクタが路面や突起物と干渉したり他車と軽く接触しても空気室が破損する虞がなく、また、仮に他車との衝突でフロントアンダランプロテクタの空気室が破壊された場合には、キャブエアサスペンション装置の空気漏れが発生するため、ドライバーはフロントアンダランプロテクタの破損状況を認識することができる利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】請求項1,請求項2及び請求項4の一実施形態に係るフロントアンダランプロテクタとこれに接続されるキャブエアサスペンション装置の斜視図である。
【図2】フロントアンダランプロテクタの概略断面図である。
【図3】フロントアンダランプロテクタの断面図である。
【図4】フロントアンダランプロテクタの断面図である。
【図5】フロントアンダランプロテクタの要部拡大断面図である。
【図6】閉塞部材の全体斜視図である。
【図7】フロントアンダランプロテクタの要部拡大断面斜視図である。
【図8】請求項1乃至請求項4の一実施形態に係るフロントアンダランプロテクタの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0023】
図1乃至図7は請求項1,請求項2及び請求項4に係る発明の一実施形態を示し、図1中、1はキャブオーバー型トラックのフロントバンバ(図示せず)の下方に装備されたフロントアンダランプロテクタで、該フロントアンダランプロテクタ1はアルミ材の押出成形により全体が角形の閉断面形状に形成されて両端が開口し、中央の車幅方向の2箇所に上下一対のステー(図示せず)が取り付けられている。
【0024】
そして、従来と同様、シャシフレーム3の左右のサイドレール5から下方へ突き出た左右一対の取付ブラケット(図示せず)の先端部に前記ステーを介してフロントアンダランプロテクタ1がボルト締めされて、フロントアンダランプロテクタ1がフロントバンバの下方に装備されている。
【0025】
また、図2乃至図4に示すようにフロントアンダランプロテクタ1の内部には、車両衝突時に変形変位量の少ない中立軸L上に1本の断面円形状の貫通孔7がフロントアンダランプロテクタ1の長手方向の全長に亘って設けられており、貫通孔7の前後(車両の前後方向)は中空となっている。
【0026】
そして、図4及び図5に示すように前記貫通孔7の左右の両端側内周に雌ネジ部9,11が刻設されており、両雌ネジ部9,11にネジ構造体からなる金属製(一例としてアルミ製)の閉塞部材13がフロントアンダランプロテクタ1の左右両端側から螺着して、両閉塞部材13で挟まれた貫通孔7内が、両閉塞部材13で閉塞された空気室15として機能するようになっている。
【0027】
図6及び図7は閉塞部材13の詳細を示し、図中、17は前記雌ネジ部9,11に螺合する雄ネジ部19が外周に刻設された肉厚な円板状の頭部、21は該頭部17の中心と同軸上に一体形成された軸部で、軸部21の先端には、頭部17よりも小径で肉厚な円板状の閉塞部23が頭部17,軸部21と中心軸を同じくして設けられており、頭部17の頂部の中央に、ドライバ25の先端が嵌め込み可能な十字溝27が形成され、また、前記閉塞部23の外周には溝29が周方向に設けられて、該溝29にO−リング31が環装されている。
【0028】
一方、図4に示すように前記貫通孔7は、前記雌ネジ部9,11が内周に刻設された両端側の大径部7aと、両大径部7a間に形成された内方の小径部7bとからなり、該小径部7bに前記閉塞部材13の閉塞部23が左右から圧入されて、その内周に前記O−リング31が圧接している。
【0029】
従って、既述したように両閉塞部材13間の貫通孔7内が、両閉塞部材13で閉塞された空気室15として機能するように構成されているが、これを更に詳細に説明すると、左右の閉塞部材13の両閉塞部23で閉塞された貫通孔7の小径部7b内が空気室15として機能する。そして、図4乃至図7に示すように大径部7aの雌ネジ部9,11に頭部17の雄ネジ部19が螺合した左右の閉塞部材13は、ドライバ25の先端を前記十字溝27に係合させての該ドライバ25の回動操作で、貫通孔7に沿って矢印方向へスライドするため、ドライバ25による閉塞部材13の外部操作で、前記空気室15の容量を変化させることができることとなる。
【0030】
また、図1乃至図5に示すように、フロントアンダランプロテクタ1の中央の上下に、前記空気室15(小径部7b)と連通する貫通孔33,35が形成されており、上方の貫通孔29にコネクタ37が挿着され、下方の貫通孔31にドレンコック39が着脱自在に挿着されている。
【0031】
そして、図1に示すように前記コネクタ37と、キャブ(図示せず)の左右を夫々シャシフレーム3の左右のサイドレール5側に支持するキャブエアサスペンション装置41の左右のエアスプリング43との間にホース45が接続されており、該ホース45はその途中で左右のエアスプリング43へと分岐して接続した構造となっている。
【0032】
このように本実施形態に係るフロントアンダランプロテクタ1は、内部に設けた空気室15がホース45を介してキャブエアサスペンション装置41のエアスプリング43に接続されているため、前記空気室15がキャブエアサスペンション装置41のエアタンクとして機能することとなる。
【0033】
そして、斯様に空気室15をキャブエアサスペンション装置41のエアタンクとして機能させると、空気の圧縮膨張で水が発生して空気室15内に溜まるが、前記ドレンコック39の操作で溜まった水を外部に排水させることができる。
【0034】
また、図7に示すように、フロントアンダランプロテクタ1の左右両端側からドライバ25を大径部7a内に挿入し、ドライバ25の先端を左右の閉塞部材13の頭部17に設けた十字溝27に係合させて該ドライバ25を回動操作すると、図4及び図5に示すように貫通孔7に沿って閉塞部材13が矢印方向へスライドするため、閉塞部23間の空気室15の容量が変化する。
【0035】
従って、トラックの走行状況に応じ、ドライバ25の回動操作で左右の閉塞部材13の双方或いはいずれか一方を内方へ移動させて空気室15の容量を小さく変化させれば、キャブエアサスペンション装置41(エアスプリング43)のバネ定数が上がってセッティングが硬くなり、反対に空気室15の容量を大きく変化させれば、キャブエアサスペンション装置41(エアスプリング43)のバネ定数が下がってセッティングが柔らかくなる。
【0036】
勿論、本実施形態に係るフロントアンダランプロテクタ1は、フロントアンダランプロテクタ本来の衝突安全装置としての機能も果たし、衝突した乗用車がトラックの下部にもぐり込むことを防止するが、曲げに対し変形変位量の少ないフロントアンダランプロテクタ1の中立軸上に空気室15(貫通孔7)が設けられているため、走行時にフロントアンダランプロテクタ1が路面や突起物と干渉したり他車と軽く接触しても、空気室15が破損する虞がない。
【0037】
また、例えば他車との衝突でフロントアンダランプロテクタ1の空気室15が破壊された場合、キャブエアサスペンション装置41の空気漏れが発生するため、ドライバーはフロントアンダランプロテクタ1の破損状況を把握できることとなる。
【0038】
このように本実施形態によれば、フロントアンダランプロテクタ1が本来の衝突安全装置としての機能を果たすことは勿論、その内部に空気室15を設けてこれにキャブエアサスペンション装置41を組み合わせることで、キャブエアサスペンション装置41の空気容量の大型化を図り、併せてドライバ25による外部操作で、前記閉塞部材13を移動させてキャブエアサスペンション装置41のエアスプリング43のバネ定数を適宜変化させることが可能となった。
【0039】
また、特許文献2の従来例と異なり、キャブオーバー型トラックに中空部材の如き部品を別途取り付ける必要がない。
【0040】
更にまた、既述したように本実施形態は、曲げに対し変形変位量の少ないフロントアンダランプロテクタ1の中立軸上に空気室15を設けたため、走行時にフロントアンダランプロテクタ1が路面や突起物と干渉したり他車と軽く接触しても、空気室15が破損する虞がなく、仮に他車との衝突でフロントアンダランプロテクタ1の空気室15が破壊された場合には、キャブエアサスペンション装置41の空気漏れが発生するため、ドライバーはフロントアンダランプロテクタ1の破損状況を認識することができる利点を有する。
【0041】
図8は請求項1乃至請求項4に係るフロントアンダランプロテクタの一実施形態を示し、図示するように本実施形態は、前記実施形態の構造に代え、フロントアンダランプロテクタ1-1の内部に設けた空気室15の中央に、該空気室15を右側空気室15aと左側空気室15bとに区画する隔壁47を例えばおわんプラグで形成して、右側空気室15aと左側空気室15bの上部に前記コネクタ37を挿着する貫通孔33を設け、右側空気室15aと左側空気室15bの下部に前記ドレンコック39を挿着する貫通孔35を設けたものである。尚、前記実施形態と同一のものには同一符号を付してそれらの説明は省略する。
【0042】
そして、例えば、右側のエアスプリングと左側のエアスプリングとが別系統(2系統)であるエアサスペンション装置と前記フロントアンダランプロテクタ1-1を組み合わせて、右側のエアスプリングと前記右側空気室15aをホース45で接続し、左側のエアスプリングと前記左側空気室15bとを別途ホースで接続すれば、キャブエアサスペンション装置の左右のエアスプリングのバネ定数を個々に調節することができる。
【0043】
従って、本実施形態によれば、前記実施形態と同様、所期の目的を達成することができることは勿論、例えば運転者一人の乗車時及び運転者と助手席側への二人乗車時のキャブの傾きの調節が可能となって、トラックの商品価値の向上が図れる利点を有する。
【符号の説明】
【0044】
1,1-1 フロントアンダランプロテクタ
3 シャシフレーム
5 サイドレール
7 貫通孔
7a 大径部
7b 小径部
9,11 雌ネジ部
13 閉塞部材
15 空気室
15a 右側空気室
15b 左側空気室
17 頭部
19 雄ネジ部
21 軸部
23 閉塞部
25 ドライバ
27 十字溝
31 O−リング
33,35 貫通孔
37 コネクタ
39 ドレンコック
41 キャブエアサスペンション装置
43 エアスプリング
45 ホース
47 隔壁


【特許請求の範囲】
【請求項1】
キャブオーバー型トラックのフロントバンバの下方に装備され、閉断面形状に形成された中空なフロントアンダランプロテクタであって、
その内部に、両端部が閉塞部材で閉塞された断面円形状の空気室を一体に形成し、該空気室と、キャブオーバー型トラックのキャブの左右を夫々シャシフレーム側に支持するエアサスペンション装置のエアスプリングとをホースで接続すると共に、
その下部に、空気室内の水を排水する排水口を設け、該排水口にドレンコックを挿着したことを特徴とするフロントアンダランプロテクタ。
【請求項2】
前記空気室の左右の両端側内周にネジ部を形成すると共に、前記閉塞部材を該ネジ部に螺着するネジ構造体に形成し、
該閉塞部材の螺着位置を、外部操作で調整可能としたことを特徴とする請求項1に記載のフロントアンダランプロテクタ。
【請求項3】
前記空気室の中央に、該空気室を右側空気室と左側空気室とに区画する隔壁を形成し、
前記右側空気室と前記エアサスペンション装置の右側のエアスプリングをホースで接続すると共に、左側空気室とエアサスペンション装置の左側のエアスプリングをホースで接続し、
各空気室の底部に、前記排水口を設けたことを特徴とする請求項2に記載のフロントアンダランプロテクタ。
【請求項4】
前記空気室を、曲げに対する変形変位量の少ない中立軸上に設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のフロントアンダランプロテクタ。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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