ブラインド、窓および空気質の適応制御を有する建物最適化システムおよび照明スイッチ
建物の環境を最適化するための建物最適化システムを開示する。本建物最適化システムは、建物内の対応する空間の環境を複数の動作モードに従って制御するための幾つかの建物最適化スイッチ、並びに、建物の幾つかのゾーンの様々な環境因子を制御するための任意数の交換可能なモジュラ式バイナリコントローラを含む。建物最適化スイッチは、照明制御装置およびグラフィックディスプレイを有するA/B照明スイッチを含む。A/B照明スイッチはさらに、建物の少なくとも1つのゾーンの環境データを感知して測定するための1つまたは複数のセンサへ接続される。建物最適化スイッチはさらに、A/B照明スイッチと接続された、ユーザ入力または環境データに基づいてそのゾーンの環境変数を制御するバイナリコントローラを含む。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2008年2月19日に提出された「建物最適化システムと照明スイッチ」と題する出願第12/033,831号の一部継続出願であり、かつ、2008年4月2日に提出された「建物最適化システム」と題する米国仮特許出願第61/041,874号に対して米国特許法第119条に基づく優先権の利益を主張するものである。前記両出願の開示内容は全て、参照により本出願に組み込まれる。
【0002】
本開示は照明制御スイッチに関し、そして特に、ネットワーク対応のA/B照明スイッチおよび制御モジュールに関する。
【背景技術】
【0003】
現在のエネルギーの生産および消費パターンに起因して、上昇するエネルギーコスト、ますます乏しくなるエネルギー供給、および加速する環境被害は、建物の使用者が不便を感じることなく、建物における照明を操作するために必要とされる新たな方法を取り組むための要因となる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本文書は建物最適化システムを開示するものであり、具体的には、建物内の電気照明の使用を最小限に抑え、これにより建物のエネルギー使用を最適化するための建物最適化スイッチを開示する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本建物最適化システムは、建物内の対応する空間の環境を複数の動作モードに従って制御するための幾つかの建物最適化スイッチ、並びに、建物の幾つかのゾーンの様々な環境因子を制御するための任意数のモジュラ式の交換可能なバイナリコントローラを含む。本建物最適化スイッチは、照明制御装置およびグラフィックディスプレイを有するA/B照明スイッチを含む。A/B照明スイッチはさらに、建物の少なくとも1つのゾーンの環境データを感知および測定するための1つまたは複数のセンサへ接続される。本建物最適化スイッチはさらに、A/B照明スイッチと接続された、ユーザ入力または環境データに基づいてそのゾーンの環境変数を制御するバイナリコントローラを含む。
【0006】
1つまたは複数の実施形態の詳細を添付の図面において、かつ下記の説明において述べる。他の特徴および優位点は、その説明および図面から、かつ請求項から明らかとなるであろう。
【0007】
下記の図面を参照して、これらの態様および他の態様について詳述する。
諸図における類似の参照記号は、類似する要素を示す。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】建物のエネルギー使用および環境を最適化するための建物最適化システムを示すハイレベル描写である。
【図2A】建物最適化スイッチの正面図である。
【図2B】建物最適化スイッチの正面図である。
【図3】A/B照明スイッチの配置を示す。
【図4】建物の建物最適化システム構成の1つの実装を示す。
【図5A】適応ブラインド制御装置を有する建物最適化システムを示す。
【図5B】適応ブラインド制御装置を有する建物最適化システムを示す。
【図6A】適応窓制御装置を有する建物最適化システムを示す。
【図6B】適応窓制御装置を有する建物最適化システムを示す。
【図7A】空気質センサを有する建物最適化システムを示す。
【図7B】空気質センサを有する建物最適化システムを示す。
【図8】建物最適化スイッチ、空気質センサ、適応ブラインド制御装置、および適応窓制御装置を有する建物最適化システムを示す。
【図9】例示的なマスタコントローラを描写する。
【図10】建物最適化システム用パーソナルコンピュータインタフェースを示す。
【図11】通信モジュールおよびバイナリ制御モジュールを有するモジュールセットを示す。
【図12A】モジュールセットの様々な組合せを示す。
【図12B】モジュールセットの様々な組合せを示す。
【図12C】モジュールセットの様々な組合せを示す。
【図12D】モジュールセットの様々な組合せを示す。
【図12E】モジュールセットの様々な組合せを示す。
【図12F】モジュールセットの様々な組合せを示す。
【図13】ゾーン制御のための様々な制御モジュールセットの幾つかの例示的アプリケーションを示す。
【図14】ゾーン制御のための様々な制御モジュールセットの幾つかの例示的アプリケーションを示す。
【図15】ゾーン制御のための様々な制御モジュールセットの幾つかの例示的アプリケーションを示す。
【図16】ゾーン制御のための様々な制御モジュールセットの幾つかの例示的アプリケーションを示す。
【図17】ゾーン制御のための様々な制御モジュールセットの幾つかの例示的アプリケーションを示す。
【図18】ゾーン制御のための様々な制御モジュールセットの幾つかの例示的アプリケーションを示す。
【図19】ゾーン制御のための様々な制御モジュールセットの幾つかの例示的アプリケーションを示す。
【図20】ゾーン制御のための様々な制御モジュールセットの幾つかの例示的アプリケーションを示す。
【図21】ゾーンリモートを示す。
【図22A】ゾーンリモートを示す。
【図22B】ゾーンリモートを示す。
【図22C】ゾーンリモートを示す。
【図23】建物最適化システムと共用するための例示的な気象ステーションの2つの代替例を示す。
【図24】建物最適化システムと共用するための例示的な気象ステーションの2つの代替例を示す。
【図25A】様々なセンサおよび/またはモータと接続しかつこれらと通信するための様々なリモートスイッチパックを示す。
【図25B】様々なセンサおよび/またはモータと接続しかつこれらと通信するための様々なリモートスイッチパックを示す。
【図25C】様々なセンサおよび/またはモータと接続しかつこれらと通信するための様々なリモートスイッチパックを示す。
【図25D】様々なセンサおよび/またはモータと接続しかつこれらと通信するための様々なリモートスイッチパックを示す。
【図26】様々なセンサおよび/またはモータと接続しかつこれらと通信するための様々なリモートスイッチパックを示す。
【図27】様々なセンサおよび/またはモータと接続しかつこれらと通信するための様々なリモートスイッチパックを示す。
【図28】様々なセンサおよび/またはモータと接続しかつこれらと通信するための様々なリモートスイッチパックを示す。
【図29】様々なセンサおよび/またはモータと接続しかつこれらと通信するための様々なリモートスイッチパックを示す。
【図30】キーフォブを使用する規定時間外サービスモードを示す。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本文書は、建物最適化スイッチを利用する建物最適化システムを説明するものである。本建物最適化スイッチは、複数の環境および/またはスケジュールに基づく条件、即ち、1)AまたはB制御の何れかまたは双方の直接的な手動オーバーライド実施可能性、2)マスタコントローラ内に存在する時刻および曜日スケジュール、3)動作センサにより開始される被制御環境の占有状態(動作センサはスイッチと統合される場合も、既存の外部動作検出占有センサと連携して配線される場合もある)、4)ユーティリティプロバイダのスケジュールによって命じられるプログラムされたピーク需要要件および電力需要要件、但しプログラミングおよびスケジューリングは、好適にはマスタコントローラと共に存在する、5)(ルーフセンサを介して)測定される周囲の利用可能な直射光または間接光に基づいて、マスタコントローラは周囲の直射光または間接光により影響されるゾーンに関して必要な光を決定しかつ建物最適化スイッチに適宜照明を消すように命令を送ること、を含む、但しこれらに限定されない条件に応答する省エネルギー制御アプライアンスの一部を提供する。
【0010】
図1は、建物のエネルギー使用を最適化するための建物最適化システム(BOS)100を示すハイレベル描写である。(BOS)100は、無線通信ネットワーク108によりマスタコントローラ110へ接続される、建物最適化(BO)スイッチ102、センサ付きBOスイッチ104、および/またはブラインドコントローラ付きBOスイッチ106を含むことができるが、限定されるものではなく、様々な数および組合せを含むことができる。BOスイッチ102はネットワーク対応であり、機能モジュールと温度制御装置、湿度制御装置等のオプション、および他のオプションとのストリングを有効化するための端子として作用する。無線通信ネットワーク108は、低電力デジタル無線通信のIEEE802.15.4またはZigBee仕様等の任意の無線通信プロトコルを使用して動作する。BOS100はさらに、建物の周囲の太陽光レベルを感知するための1つまたは複数の太陽センサ112を様々な数および組合せで含むことができるが、この限りではない。以下、BOS100のこれらのコンポーネントの各々についてさらに詳しく説明する。
【0011】
各BOスイッチ102は、プラスチック、アルミニウム、ステンレス鋼または他の材料等の弾性材料で製造され、かつ壁または他の構造物へ取り付けることのできる物理インタフェース内に少なくとも部分的に包含されることが可能である。またBOスイッチ102は、好適には直接的な建物配線回路または内部バッテリの何れかから導出される電源も含み、かつ典型的には既存の建物配線がその基礎とされる。BOスイッチ102は、オフィスまたはオフィス群等のスペースまたはゾーン内で使用される電気照明の光量を制御するために使用される。従って、BOスイッチ102は、ユーザの好み等の要素に依存して、または自動的に取り入れられた光からの周辺光に基づいて、その制御下の何れか一方または双方の照明バンクをオフにすることができる。取り入れられた光は、太陽光、反射光または他の何らかの間接的な周囲の照明源により発生された光であり、建物のスペースまたはゾーン内での使用に利用できる。各スペースまたはゾーンはA/B照明制御システムによって監視されており、その監視されているスペースまたはゾーンの電気照明の要求を減らすのに取り入れられた光を最適化されるように、または最大化されるように制御される。
【0012】
図2Aは、A/B照明スイッチ202とカバープレート204とを含むBOスイッチ102の正面図である。図2Aは、建物のオフィスまたは他のエリアの壁または他の表面に設置することができるA/B照明スイッチ202の側面図である。このA/B照明スイッチは規格の照明スイッチ電力を利用し、よって、回線1ホット線210と、回線2ホット線212と、負荷1スイッチレグ配線214と、負荷2スイッチレグ配線216と、120V接地線218と、277V接地線220とを含む。これらの配線は、好適にはモジュラリレーパック222を介してA/B照明スイッチ202の背面へ接続される。図11A−Fは、様々な代替配線図を示している。
【0013】
図3は、従来の照明電力を動力源とするように適合化されたA/B照明スイッチ202の配置を描写し示したものであり、このA/B照明スイッチ202は、照明レベル、温度、占有率等のオフィスまたはエリアの環境情報をマスタコントローラへ伝達して、照明、温度、窓ブラインド等のオフィスまたはエリアの様々な環境状況を制御する制御信号をマスタコントローラから受信するための無線トランシーバ(不図示)を含む。無線トランシーバは、マスタコントローラまたは他の様々なコンポーネントと無線通信するように適合化される。
【0014】
A/B照明スイッチ202は、照明スイッチ機能を表すだけでなく、照明を制御し、幾つかのセンサまたはソースからあるゾーンまたはゾーン集合部分の環境データを受信し、かつこれらの環境データを処理して、照明、HVAC、窓、ブラインド、ダンパまたは他のシステムを自動的に制御、または制御をアシストするための対話型コンピュータおよびディスプレイをも表している。またA/B照明スイッチ202は、有線または無線インタフェースの何れかを介する通信機能も含み、かつさらに、任意数の他のコントローラ、キーフォブ等の入力デバイス、遠隔制御装置、または無線ハンドセットデバイス等の他のデバイスを接続するための、またはこれらと通信するための入力ポート、出力ポートおよび/またはアクセスポートも含む。したがって、A/B照明スイッチ202は、それ自体で、建物のエネルギーおよび環境をゾーンレベルに縮小して最適化するための建物最適化システムおよびネットワークにおけるハブとして機能する。
【0015】
A/B照明スイッチ202は、AおよびB照明制御装置302Aおよび302Bを各々有する。各制御装置は、建物におけるオフィス、エリア、またはゾーン内の照明の対応するバンクを制御する。最も従来的な商業用建物においては、オフィス、エリア、またはゾーンは、照明のたった2つの独立し、別々のバンクしか含まないが、照明の2つ以上のバンクを使用することもできる。従って、A/B照明スイッチ202は、単に本明細書では単純さ、および明瞭さを期してAおよびB照明制御ボタンと名付けているものより多くの照明制御装置を含んでもよい。照明制御装置302Aおよび302Bは、好適にはばね起動式ボタンであり、またはA/B照明スイッチ202上のタッチセンサ式領域であり、照明バンクの状態に依存する特定の色または色集合の光で背面から照らすことが可能である。例えば、各照明制御装置302Aおよび/または302Bは、背面から緑色光で照らされて対応する照明バンクの「オン」状態を示し、かつ白色光で照らされまたは全く照らされずに対応する照明バンクの「オフ」状態を示すことができる。当業者には、このような状態を示すために任意の色またはタイプの光を使用できること、および発光ダイオード(LED)、白熱灯または他の光等の任意の照明源が使用されてもよいことが認識されるであろう。
【0016】
A/B照明スイッチ202は、さらにモード制御装置304を含み、好ましくは図3に描写するように照明制御装置302Aおよび302Bに近接している。モード制御装置304は、照明、温度、湿度または他の建物最適化制御システムの所定のモードまたは状態を、ユーザにより制御するために使用可能であるが、これについては後に詳述する。モード制御装置304も、異なるモードを示すために異なる色の光で背面から照らされることが可能である。モード制御装置304、並びに照明制御装置302Aおよび302Bは、画面306に表示されるコマンドまたはオプションに関連して使用されることが可能である。画面306は、好適には、携帯電話等のハンドヘルド通信デバイスに使用される液晶ディスプレイ(LCD)等のカラーディスプレイである。画面306は、第1の領域において、好適には照明制御装置302A/Bおよびモード制御装置304の近くに、かつこれらに対応してコマンドまたはユーザオプションを表示する。また画面306は制御およびステータス情報をテキストおよび/またはグラフィクスの形式で表示することもでき、かつ少なくとも部分的にモード制御装置304により選択された異なるモードを示すために異なる背景色を際立てて表示することもできる。このようなモードについては、後に詳述する。
【0017】
A/B照明スイッチ202はさらに、オフィスまたはエリアの占有者の存在を検出するための動作検出器および/または光センサ308を含む。センサ308の動作検出器コンポーネントはオフィスまたはエリアの占有率を感知して、占有情報を無線データ送信で報告する。センサ308の動作検出器コンポーネントは、直接的に占有情報に依存して照明バンクを自動的に制御するように接続されることが可能であり、またはこのような制御は、後に詳述するようにマスタコントローラによって実行されることも可能である。センサ308の光センサコンポーネントは、オフィスまたはエリア内の照明レベルを感知して決定するが、前記照明は太陽光(即ち、オフィスまたはエリアに対する太陽の位置および角度からの外光)、オフィスまたはエリア内の周辺光、またはオフィスまたはエリア内の制御された照明からのものである可能性がある。ガスケット309および付随するねじ類または他のアタッチメント機構がフロントパネルの取外しを可能にしており、A/B照明スイッチ202の点検作業を実行する際に配線を物理的に取り外す必要がない。
【0018】
後述するように、光センサコンポーネントは照明レベル情報を決定して、無線データ送信により報告し、マスタコントローラは、ピーク需要、省エネルギーまたは太陽光レベル等のモードに応答して、この情報を使用し、Aおよび/またはB照明バンクの動作を自動的に制御する。また光センサコンポーネントは照明バンクを直接制御してもよく、即ち、太陽光照明レベルが高ければ、太陽光レベルが設定ポイントレベルに下がるまでBおよび/またはA照明を自動的に消してもよい。
【0019】
実装によっては、A/B照明スイッチ202はさらに、温度データを感知して温度情報をマスタコントローラへ無線データ送信で報告する温度センサ310を含む。感知された温度を画面306上へ表示することが可能であり、ユーザがオフィスまたはエリア内の温度を制御することをアシストする。マスタコントローラは温度情報を使用して、ダクトおよびベントを含む空調および/または暖房システムを、機械的制御システムを介して制御することができる。BOスイッチ102は、好適にはフェースプレートの周りにガスケットを含んで温度センサ310がBOスイッチ102の取付け場所である壁の内部からの空気の温度を感知するのを防止し、代わりにオフィスまたはスペース内のみの温度の正確な読取りを有効化させる。
【0020】
A/B照明スイッチ202はさらに、ローカルハードの「オフ」「オン」、および再起動機能のためのオーバーライドオン/オフスイッチを含むことができる。実装によっては、A/B照明スイッチ202は、警報、ステータスまたはモード信号を鳴らすための、またはA/B照明スイッチにより、そのトランシーバを介して受信される音声信号を放送するための、固体圧電サウンダ等のスピーカ312を含む。A/B照明スイッチの前面にはサービスポート314を設けることができ、これは、サービスキーを介してプログラミングまたは命令データを転送するべくサービスキー316を受け入れるように適合化されることが可能である。サービスキー316は、ラップトップコンピュータ、またはハンドヘルドコンピューティングデバイスまたはデスクトップコンピュータ等の他のコンピューティングデバイスへ接続するための、ユニバーサルシリアルバス(USB)インタフェース等のデータ通信インタフェースを含むことができる。実装によっては、サービスキー316がサービスポート314へ挿入されると、A/B照明スイッチは、外部のコンピューティングソースからA/B照明スイッチを再プログラムし、更新し、または制御することができる「サービス」モードに自動的に入る。他の実装では、サービスキー316は、規定時間外の照明または他のサービスを要求するべくA/B照明スイッチに挿入することができる規定時間外サービスキーに限定されることが可能である。従って、A/B照明スイッチはさらに、建物を最適化するための命令を、即ちサービスキー316またはユーザが供給するバイアからの命令を格納して実行するためのプロセッサおよびメモリ(不図示)を含む。
【0021】
A/B照明スイッチ202は、A/B照明スイッチ202を従来の照明スイッチのスペース内に取り付けるための取付けブラケット318を含む。取付けブラケット318は、各々がA/B照明スイッチ202を所定の場所に保持するねじを受け入れるための幾つかの孔を含む。取付けブラケット318はさらに、従来の照明スイッチのスペース内の中心にA/B照明スイッチ202を取り付けるための離脱タブ320を含むことができる。A/B照明スイッチ202はさらに、A/B照明スイッチ202の機能をオフにし、および/またはA/B照明スイッチを再起動するためのオーバーライドオフスイッチ322を含む。
【0022】
図4は、建物400のためのBOS構成のひとつの実装を示す。建物は、4つの基本セグメント、即ち東西南北に分離されている。セグメント化のこれらの配向は、おおよその向きであり、建物の他の配置を表す場合もある。さらに、セグメントの呼称も、季節的特性および建物の形状または配向に基づいて変更することができる。他に、例えば東西のみ等の分離も可能である。各セグメントは、建物400のそのセグメント内の外面に取り付けられた太陽センサ112を含む。太陽センサ112は、関連のセグメントが受けている、いっぱいの日光、部分的な日光、日陰内の周辺光等の太陽光の量を感知する。各太陽センサ112は、感知された太陽光から光レベル情報を決定し、かつ光レベル情報をマスタコントローラ110へ無線送信するための無線トランシーバまたは送信機を含む。マスタコントローラ110はこの光レベル情報を受信し、建物内の様々な場所に置かれたA/B照明スイッチ102を制御する制御信号を発生する。
【0023】
BOS構成の実装によっては、太陽センサ112は最上階の窓に設置される。建物の各階は、建物400の周辺エリア並びに内部エリア402を含み、A/B照明スイッチ102を254個まで備えることができる。好適な実装では、建物400の各階は唯一のマスタコントローラ110も含むが、他の構成が適切である場合もある。センサ112および他の全てのコンポーネントは、建物の各階のスイッチを動作させるためのアルゴリズムに影響を与える可能性がある温度、風速、気圧等の周囲の気象状況データを受信するために、好適には建物に近接する屋根または他の場所に位置づけられる光の気象ステーション404と通信してもよい。BOS構成のコンポーネントは全て、無線メッシュネットワークを介して無線通信する。しかしながら、他の無線通信技術が使用されてもよい。
【0024】
A/B照明スイッチ102は、幾つかの異なるモードに従って動作するように構成されることが可能である。基本モードについて以下に説明するが、当業者には、各モードに使用される名称が単なる例示的な目的であって、限定的な効果を示すものではないことが認識されるであろう。どちらかと言えば、各モードの機能性は一般的な表題の下で説明する。さらに、異なるモードは、組み合わされた、または機能上の枠を超えた機能を有することが可能である。A/B照明スイッチ102は、部屋のAおよび/またはB照明を制御するためにプログラムされることが可能である。さらに、A/B照明スイッチ102は、部屋のブラインドおよび/または窓を制御するために、または例えばダンパの開閉を制御するためにバイナリコントローラと接続されることも可能である。実装によっては、リモートコントロールを使用してA/B照明スイッチ102の動作を制御することができる。
【0025】
バイナリコントローラは、同じフェースプレート内でA/B照明スイッチ202へ接続されるように、ユーザが選択可能なボタンを備えるユーザ対話型スイッチコントローラの形式をとることができ、かつ同じ一般形状因子を有することができる。また、バイナリコントローラは、それ自体が幾つかの実装を有するバイナリ制御モジュールの形式をとることもできる。各バイナリ制御モジュールは、建物内の配線および設置を単純にするためにハウジングの両側面にデータ通信ポートを含むが、これについては後に詳細に説明し示す。
【0026】
図5Aは、適応ブラインド制御装置を有するBOスイッチ500を示す。BOスイッチ500は、A/B照明スイッチ502と、ブラインド制御装置504とを含む。好適な実装において、A/B照明スイッチ502およびブラインド制御装置504は各々、フェースプレート内で単一の規格照明スイッチスロットを占有するように寸法決定されて適合化される。A/B照明スイッチ502は、上記に概説したように、画面508上に表示されるグラフィカルユーザインターフェース506を含む。ブラインド制御装置504は、ブラインド開ボタン510、ブラインド閉ボタン512、および汎用リターンボタン514等の幾つかの制御ボタンを含む。
【0027】
図5Bに示すように、A/B照明スイッチ502は、少なくとも1つの通信リンク503によってブラインド制御装置504へ接続される。通信リンク503は、有線の電気経路であることも、無線経路であることも可能である。通信リンク503は、A/B照明スイッチ502が画面508上でユーザにステータスおよび制御情報を表示できるように、ブラインド制御装置504からの信号をA/B照明スイッチ502へ伝達することができる。例えば、A/B照明スイッチ502は、関連する部屋内のブラインドがブラインド制御装置504上の制御ボタンのユーザ選択に基づいて自動的に制御されることを示すメッセージを表示することができる。また画面508およびグラフィカルユーザインターフェース506は、任意の所定の瞬間においてブラインドがどの程度開いているか、または閉じているかをパーセント等で表示することもできる。ブラインド制御装置504はさらに、ブラインド制御装置504を別の制御装置またはA/B照明スイッチ502へ連続的に接続できる少なくとも1つの通信出力を含み、かつさらに、機械的ブラインドを電気的に制御するための制御出力516を含む。制御出力516は、制御信号を他のデバイスへ伝達するための通信接続部としても使用されることが可能である。
【0028】
同様に、建物最適化システムは、図6A−Bに示すように、適応窓制御装置600を含むことができる。図6Aは、適応窓制御装置を有するBOスイッチ600を示し、かつこれは、A/B照明スイッチ602と、窓制御装置604とを含む。好適な実装において、A/B照明スイッチ602および窓制御装置604は各々、フェースプレート内で単一の規格照明スイッチスロットを占有するように寸法決定されて適合化される。A/B照明スイッチ602は、上記に概説したように、画面608上に表示されるグラフィカルユーザインターフェース606を含む。窓制御装置604は、窓開ボタン610、窓閉ボタン612、および汎用リターンボタン614等の幾つかの制御ボタンを含む。
【0029】
図6Bに示すように、A/B照明スイッチ602は、少なくとも1つの通信リンク603によって窓制御装置604へ接続される。通信リンク603は、スイッチバス等の有線の電気経路であることも、無線経路であることも可能である。通信リンク603は、A/B照明スイッチ602が画面608上でユーザにステータスおよび制御情報を表示できるように、窓制御装置604からの信号をA/B照明スイッチ602へ伝達することができる。例えば、A/B照明スイッチ602は、関連する部屋内の窓が窓制御装置604上の制御ボタンのユーザ選択に基づいて自動的に制御されることを示すメッセージを表示することができる。また、画面608およびグラフィカルユーザインターフェース606は、任意の所定の瞬間において窓がどの程度開いているか、または閉じているかをパーセント等で表示することもできる。窓制御装置604はさらに、窓制御装置604を別の制御装置またはA/B照明スイッチ602へ逐次接続できる少なくとも1つの通信出力を含み、かつさらに、窓を電気的に制御するための制御出力616を含む。制御出力616は、制御信号を他のデバイスへ伝達するための通信接続部として使用されることが可能である。
【0030】
大部分の従来の建物においては、建物内の清浄空気基準を満たすべく空気の加熱および冷却のために莫大な量のエネルギーが浪費される。従って、ある建物最適化システムはCO2センサおよび制御装置を含むことができる。図7A−Bは、各々、A/B照明スイッチ702とCO2センサ704とを含む建物最適化システム700の正面図と背面図を示す。A/B照明スイッチ702およびCO2センサ704は、フェースプレート内で1つの規格照明スイッチスロット内にフィットするように寸法決定されて適合化されることが可能であり、かつダブルスロットフェースプレート内で共に接続される、または異なるフェースプレート内で別々に接続されることが可能である。
【0031】
CO2センサ704は、周囲空気内のCO2の量を検出するための1つまたは複数のセンサ706を含む。CO2センサ内の測定論理回路は空気中で検出されるCO2の量を測定し、かつこの測定値を表す出力を提供することができる。この出力は、空気質読取り値708の形式であることも、他の何らかのグラフィックまたは数値出力であることも可能である。この測定値または空気質に関する他の任意の情報も、A/B照明スイッチ702の画面710に表示されることが可能であり、A/B照明スイッチ702は通信リンク705を介してCO2センサ704へ接続されることが可能である。空気質の測定値はマスタコントローラまたは空調コントローラへ送信され、この測定値に基づいて空気流の量を制御することができる。したがって、空気質基準をも満たしながら空気流の効率が最大化される。CO2の検出および空気質の測定は周期的(即ち、10分毎)に、または(CO2センサ704またはA/B照明スイッチ702の何れかへの)ユーザ入力によって手動で、もしくは自動プロセスで継続的に実行されることが可能である。
【0032】
図8は、A/B照明スイッチ802と、CO2センサ804と、ブラインド制御装置806と、窓制御装置808とを有するBOスイッチ800を示す。これらは全て、建物の部屋の壁内に嵌め込まれる共通のフェースプレート内に統合されて互いに接続されることが可能である。A/B照明スイッチ802、CO2センサ804、ブラインド制御装置806、および窓制御装置808は連続的に接続されることが可能であり、かつ各々が固有の識別子またはデータアドレスを有することができる。したがって、特にA/B照明スイッチ802、CO2センサ804、ブラインド制御装置806、および窓制御装置808が全てA/B照明スイッチ802等を介して無線メッシュネットワーク内で互いに接続されていれば、各々は独立して制御またはアドレス指定されることが可能である。
【0033】
建物最適化システムは、マスタコントローラを含むことができる。図9は、マスタコントローラ900がケーシングまたはハウジング901を表示灯902と共に包含できることを示している。マスタコントローラ900はさらに、1つまたは複数のA/B照明スイッチ、窓制御装置、ブラインド制御装置、等を含む建物最適化システムの他のコンポーネントと無線通信するためのアンテナ904を含む。マスタコントローラ900は、好適には、BACNet接続等のIPインタフェース906と、RS−232シリアルポート等のシリアルポート908とを含む。マスタコントローラ900はさらに、BOスイッチに関連づけられるロビーまたは共用廊下等のゾーンの外側の照明の動作を制御するための1つまたは複数のスイッチ910、912を含む。好適には全て1つの建物に関連づけられる幾つかのマスタコントローラ900は、イーサネットスイッチ等のネットワークスイッチを介して互いに接続されることが可能である。ネットワークスイッチは、インターネットと、および/または建物のエネルギー管理システム、即ちサーバおよび照明および/またはHVACシステムを制御するためのコントローラセットへも接続することができる。
【0034】
代替的な実装では、図10に示すように、PCインタフェース1000は、スイッチまたは制御装置の何れをも制御するために使用されることが可能である。PCインタフェース1000は、USBポート等のコネクタを介してデスクトップ、ラップトップ、またはハンドヘルドコンピュータ等のパーソナルコンピュータへ接続されることが可能であり、かつパーソナルコンピュータへロードされるソフトウェアと共に、建物の環境を最適に管理するべくマスタコントローラの大部分または全ての機能を実行し、即ち全てのスイッチおよび制御装置とインタフェースし、かつセンサから情報を受信するように動作されることが可能である。PCインタフェース1000は、具体的には、より小規模のアプリケーションに適する。
【0035】
建物最適化システムの実装の中には、図11に示すように、バイナリ制御モジュール1100を含むことができるものがある。バイナリ制御モジュール1100は、好適にはハウジングの両側面に双方向通信リンク1104と物理ポートとを有するハウジング内に含まれており、それにより、通信モジュール1102または他のバイナリ制御モジュール1100と接続することが可能である。バイナリ制御モジュール1100は、照明、電動送気管、ダンパ、スイッチ等の個々の電気機器を接続して制御するための幾つかのリレーを含む。
【0036】
通信モジュール1102は、建物のゾーンを適応制御するためにマスタコントローラまたは1つまたは複数のBOスイッチと無線双方向通信し、かつこれらによる制御を行うための通信プロセッサおよびアンテナを含む。また通信モジュール1102は、通信モジュール1102をプログラムすることができる、または通信モジュール1102からデータダウンロードを受信することができるフォブを受信するためのサービスポートも含むことができる。相互接続されたこれらのデバイスは、設置および使用を容易にするために、例えば建物のデータクローゼット内の規格dinレールへ取り付けられることが可能である。双方向通信リンク1104は、USBポートも含むことができる。従って、これらのデバイスを接続するためのケーブリングまたは困難な配線は不要であり、かつこれらは任意の順序で相互に接続されることが可能である。
【0037】
図12A−Fは、バイナリ制御モジュール1100の様々なアプリケーションを示す。図12Aは、共に通信モジュールと接続された2つのバイナリ制御モジュールを有する拡張された照明制御システムを示している。バイナリ制御モジュールは各々、別々の照明バンクを、即ち別々の地理的場所、すなわち異なる階上、異なる建物内等にある、照明バンクを制御することができる。図12Bは、A/Cユニット制御に使用されているバイナリ制御モジュールを示す。図12Cは、A/Cユニット制御に使用されている、かつ高および低の静圧を感知するためのセンサと、A/Cユニットのバイパスダンパを制御するために接続され得るバイパスダンパ制御出力とを含むバイパスモジュール1202を備えるバイナリ制御モジュールを示す。図12Cのシステムは、個々の電気通信リンクを介して独立したゾーンまたはオフィスと通信して制御するためのオフィス制御モジュール1204も含む。図12Dは、通信モジュールと、可変ボリューム(VAV)端子または「VAVボックス」を制御するためのVAVモジュール1206とを含むモジュールセットを示す。VAVモジュールは、管路内の速度を差動的に決定するための低および高の速度センサと、バルブ制御装置と、ダンパ制御装置とを含む。図12Dにおけるモジュールセットは、図12Eに示すように、オフィス制御モジュールと共に使用されることが可能である。図12Fは、多重送信技術を使用して1つの入力(速度感知)および1つの出力(ダンパ制御)のみで幾つかの個々のゾーンを効率的に制御する多重ゾーンコントローラを示す。モジュールの組合せは、他にも様々なものが可能である。
【0038】
図13はさらに、A/Cユニット内に設置されかつ個々のオフィス内に存在する幾つかの個々のBOスイッチへ接続されたバイナリ制御モジュールおよび通信モジュールを示す。全てのスイッチおよびコントローラは照明配線による自己動力式であり、よってネットワークまたは電源配線を必要としない。BOスイッチの各々は、A/Cユニットがバイナリ制御モジュールおよび通信モジュールセットを介して個々のオフィス内の設定ポイントをどのように制御するかに影響する。図14は、類似の配置であるが、幾つかの空気管路へ取り付けられたダンパを含む配置を示す。ダンパはダンパモータによって制御され、ダンパモータは順に、局所的にまたはモジュールセット(即ち、通信モジュールと接続されたバイナリ制御モジュールまたは先に述べたような他の任意のモジュールの組合せ)を介して指示される通りにBOスイッチにより電気的に管理される。
【0039】
図15は、各空気管がその固有のダンパを含み、かつ全てのオフィスへのダンパが閉位置にある場合に使用されるバイパス管路を含む、A/Cユニットと共用するためのさらに別の配置を示す。バイパス管路内の圧力はバイパスモジュールによって測定され、バイパスモジュールは順に、バイパス管路内のダンパを制御する。オフィス制御モジュールは、個々のダンパを制御するために各ダンパへ接続される。図16は、図15に示す配置に類似しているが、モジュールセットへ至る各管路内の速度センサを使用して各ゾーンダンパが制御される別の配置を示している。図17は、可変ボリューム(VAV)端子または「VAVボックス」を制御して複数のゾーンまたはオフィスへの空気流を一点で制御するために図12Dに示すモジュールセットを使用することを示している。この配置は、管路を介する気流速度を感知して測定するための入力と、測定された速度に基づいてVAVボックスのダンパを制御する制御通信出力とを有するVAVモジュールを使用する。図18はVAVボックス内のモジュールセットを示し、モジュールセットはVAVモジュールと個々の各管路上の個々のダンパを制御するためのオフィス制御モジュールとを含む。図19は、単一のVAVボックスからの入力データを使用して複数のダンパを制御するための多重ゾーンコントローラモジュールセットの一例を示す。
【0040】
建物の各ゾーンまたはオフィス内のスイッチ、センサ、および制御装置は、ゾーンリモートによって制御されることが可能である。図21は、ゾーンリモート1210の側面図および正面図を示す。ゾーンリモート1210は、グラフィカルユーザインターフェースを表示するための画面1212と、幾つかの機能ボタンとを含む。A/B照明スイッチボタンセット1214は、画面1212と共に、先に述べたA/B照明スイッチのボタンおよび画面と等しく機能する。ブラインド制御ボタンセット1216はゾーン内の選択されたブラインドを制御し、窓制御ボタンセット1218はゾーン内の選択された窓を制御する。ゾーンリモート1210はさらに、外部プログラミングソースからゾーンリモートを構成する、またはゾーンリモート1210のバッテリを充電するためのサービスポート1220を含むことができる。また、図21は、様々なボタンセットにおけるユーザによる特有のボタンの選択に基づく画面1212内の様々な例示的なグラフィクスおよびテキストメッセージも示している。
【0041】
各ゾーンリモートは、マスタリモートであるようにプログラムされることが可能である。マスタリモートは、オフィス管理者が1つのインタフェースからそのスイート全体または特有のオフィスを制御する能力を有することを可能にする。例えば、選択されたエリアを制御するためには、図22Aに示すように、モードボタンを予め決められた時間長に渡って(即ち、5秒間)押して「選択エリア」メニュを起動させることができる。異なるエリアを選択する場合は、図22Bに示すように、所望されるエリアが強調表示されるまで「次」ボタンを押すことができる。最後に、一旦強調表示されると、図22Cに示すように、「選択」ボタンを押して所望されるゾーンを選択することができる。
【0042】
2008年2月19日に提出された「建物最適化システムと照明スイッチ」と題する、本参照によりその内容があらゆる目的で組み込まれる米国特許出願第12/033,831号に記述されているように、BOスイッチおよびBOシステムは、周辺光レベル、温度、人間の身体の動きおよび他の変数を感知する様々なセンサからの入力を利用することができる。実装によっては、建物の照明、暖房、および空気システムの制御された使用を任意の所定の大気またはその時点の気象条件または要求に最適に整合させるために、特殊化された気象ステーションを使用して様々なデータを収集し、測定して建物最適化システムへ提供することができる。図23は、例えば建物の屋根に取り付けることができる、または建物から遠い場所に設置することができるフル機能の気象ステーションの一例を示している。図24は、空気湿度、気温、および太陽センサと、感知されて測定されたデータをマスタコントローラおよび/または任意の選択されたBOスイッチまたは他のコントローラへ無線送信するための無線通信システムとを含む光の気象ステーションの一例を示している。
【0043】
建物最適化システムは、建物のエネルギー使用および効率のモジュール方式で拡張可能性のある制御を提供する。このモジュール方式および拡張可能性は、図25A−Cに示すように、少なくとも部分的には幾つかのスイッチパックによって有効化される。図25Aは、A/B照明スイッチへ結合されたリモートリレーパックモジュールを示す。図25Bは、窓ステータス通信インタフェースと、外部動作センサ通信インタフェースと、有線通信インタフェースとを有するリモートスイッチパックを示す。図25Cは図25Bに示すものに類似する、但しゾーンダンパ通信インタフェースを有するリモートスイッチパックを示す。ゾーンダンパ通信インタフェースは、好適には3状態出力通信インタフェースである。図25Dは、有線通信インタフェースと、外部センサ通信インタフェースと、調光可能バラスト通信インタフェースとを有するさらに別のリモートスイッチパックを示す。リモートスイッチパック内部の通信インタフェースは、他の組合せも可能である。
【0044】
図26は、リモートスイッチパックを有するA/B照明スイッチと、外部動作センサと接続して通信するための第2のリモートスイッチパックとの使用を示す。図27は、リモートスイッチパックを有するA/B照明スイッチと、外部動作センサおよびゾーンダンパおよびモータの双方に接続して、これらを制御するためのダンパ制御装置を有する第2のリモートスイッチパックとの使用を示す。図28は、リモートスイッチパックを有するA/B照明スイッチと、これに接続される、外部動作センサおよび調光可能バラストおよび固定具の双方に接続して、これらを制御するための調光可能バラスト制御装置を有する第2のリモートスイッチパックとを示す。図29は、リモートスイッチパックを有するA/B照明スイッチと、これに接続される、直列接続された1つまたは複数の外部動作センサと接続して、これらと通信するためのシリアルスイッチパックとを示す。
【0045】
図3に関連して、図30には、規定時間外サービスモードのためのシステムおよび方法が示されている。キーフォブ1252は、BOSスイッチ1250のサービスポートへ挿入される。キーフォブ1252は、雄USBコネクタ、ファイヤワイヤコネクタ、または他の任意のデータコネクタ等のポート接続インタフェースを含むことができる。またキーフォブ1252は、サービスポートを介してアクセス可能なメモリを含むことができる。メモリは、ユーザの識別子、規定時間外サービスへのアクセスに対するユーザ許可、およびBOSスイッチ1250を介して規定時間外サービスを指示する方法を実行するための命令を表すデータを格納することができる。キーフォブ1252は、ユーザから限定的な入力命令を受信するための物理スイッチまたは入力ボタンも含んでもよいが、より好適には、キーフォブ1252はリモートコンピュータによってプログラムされ、かつ規定時間外サービスモードを起動して実行する「ダム」ターミナルとして作用する。
【0046】
図30(A)に示すように、キーフォブ1252がサービスポートに挿入され、BOSスイッチ1250は、キーフォブ1252を認識して、規定時間外のHVACおよび照明、または照明のみといった選択可能なサービスタイプを表示する。サービスタイプは、他のものも可能である。ユーザがサービスタイプを一旦選択すると、図30(B)において、A/B照明スイッチ1250は、ユーザに対してキーまたはボタンを操作して規定時間外サービスの要求、すなわち必要な時間を設定させるための表示を提供する。時間が設定されると、図30(C)において、要求された規定時間外サービスの合計コストがA/B照明スイッチ上に提示され、ユーザはこれを認めるかまたはキャンセルすることができる。図30(D)では、サービスを認めるかキャンセルするかに関するユーザの行動結果がA/B照明スイッチのディスプレイ上で確認される。この方法の全てまたは一部の間に、BOスイッチはマスタコントローラまたは他のコンピュータと無線通信し、要求された規定時間外サービスを指示し、ユーザへの課金を生成し、かつ本方法の記録を発生させることができる。
【0047】
本明細書に記述している機能的動作の幾つか、またはその全てが、本明細書に開示されている構造およびこれらの構造的同等物を含むデジタル電子回路において、またはコンピュータソフトウェア、ファームウェア、またはハードウェアにおいて、もしくはこれらの組合せにおいて実装されることが可能である。建物最適化システムの機能的態様は、データ処理装置によって実行されるために、またはデータ処理装置の動作を制御するために、1つまたは複数のコンピュータプログラム製品として、即ち、例えば機械読取り可能記憶デバイス、機械読取り可能記憶媒体、メモリデバイス、または機械読取り可能伝搬信号であるコンピュータ読取り可能媒体上で符号化されるコンピュータプログラム命令の1つまたは複数のモジュールとして実装されることが可能である。
【0048】
「データ処理装置」という用語は、例としてプログラマブルプロセッサ、コンピュータ、または複数のプロセッサまたはコンピュータを含む、データを処理するための全ての装置、デバイス、および機械を包含する。本装置は、ハードウェアに加えて、問題のコンピュータプログラムの実行環境を生成するコード、例えばプロセッサファームウェア、プロトコルスタック、データベース管理システム、オペレーティングシステム、またはこれらの組合せを構成するコードを含むことができる。伝搬信号は、適切な受信機装置への送信用に情報を符号化するために発生される、例えば機械生成の電気的、光学的、または電磁的信号である、人工的に発生された信号である。
【0049】
コンピュータプログラム(プログラム、ソフトウェア、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、スクリプト、またはコードとも称される)は、コンパイラ型またはインタープリタ型言語を含む任意形式のプログラミング言語で書くことができ、かつスタンドアロンプログラムとして、またはモジュールとして、コンピューティング環境での使用に適するコンポーネント、サブルーチンまたは他のユニットを含む任意の形式で配備することができる。コンピュータプログラムは、必ずしもファイルシステム内のファイルに対応しない。プログラムは、他のプログラムまたはデータを保持するファイルの一部(例えば、マークアップ言語文書に格納された1つまたは複数のスクリプト)に、問題のプログラム専用の単一ファイルに、または整合された複数のファイル(例えば、1つまたは複数のモジュール、サブプログラム、またはコードの一部を格納するファイル)に格納されることが可能である。コンピュータプログラムは、1つのコンピュータ上、または1つのサイトに位置づけられる、または複数のサイトに渡って分散されて通信ネットワークにより相互接続される複数のコンピュータ上で実行されるように配備されることが可能である。
【0050】
本明細書に記述しているプロセスおよび論理フローは、入力データについて動作して出力を発生することにより機能を実行する1つまたは複数のコンピュータプログラムを実行する、1つまたは複数のプログラマブルプロセッサによって実行されることが可能である。またプロセスおよび論理フローは、例えばFPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)またはASIC(特定用途向け集積回路)である専用論理回路によって実行されることも可能であり、かつ装置は前記専用論理回路として実装されることも可能である。
【0051】
コンピュータプログラムの実行に適するプロセッサは、例として、汎用および専用マイクロプロセッサの双方、および任意の種類のデジタルコンピュータの任意の1つまたは複数のプロセッサを含む。概して、プロセッサは、リードオンリーメモリまたはランダムアクセスメモリから、もしくはこれらの双方から命令およびデータを受信する。コンピュータの必須要素は、命令を実行するためのプロセッサ、および命令およびデータを格納するための1つまたは複数のメモリデバイスである。概して、コンピュータは、データを格納するための、例えば磁気ディスク、光磁気ディスク、または光ディスクである1つまたは複数の大容量記憶デバイスからデータを受信する、または前記大容量記憶デバイスへデータを送信する、もしくは双方である通信インタフェースも含み、または前記通信インタフェースへ動作可能に結合される。
【0052】
建物最適化システムの実装は、例えばデータサーバとしてバックエンドコンポーネントを含む、または例えばアプリケーションサーバであるミドルウェアコンポーネントを含む、または例えばユーザがそれを介して本発明の実装と相互作用できるグラフィカルユーザインターフェースまたはウェブブラウザを有するクライアントコンピュータであるフロントエンドコンポーネントを含むコンピューティングシステム、またはこのようなバックエンド、ミドルウェアまたはフロントエンドコンポーネントの任意の組合せを含むことができる。本システムのコンポーネントは、例えば通信ネットワークである任意の形式または媒体のデジタルデータ通信によって相互接続されることが可能である。通信ネットワークの例には、ローカルエリアネットワーク(「LAN」)、およびインターネットのような広域ネットワーク(「WAN」)が含まれる。
【0053】
以上、幾つかの実施形態について詳述したが、他の変形も可能であり、他の実施形態が下記の請求項の範囲に包含され得る。
【技術分野】
【0001】
本出願は、2008年2月19日に提出された「建物最適化システムと照明スイッチ」と題する出願第12/033,831号の一部継続出願であり、かつ、2008年4月2日に提出された「建物最適化システム」と題する米国仮特許出願第61/041,874号に対して米国特許法第119条に基づく優先権の利益を主張するものである。前記両出願の開示内容は全て、参照により本出願に組み込まれる。
【0002】
本開示は照明制御スイッチに関し、そして特に、ネットワーク対応のA/B照明スイッチおよび制御モジュールに関する。
【背景技術】
【0003】
現在のエネルギーの生産および消費パターンに起因して、上昇するエネルギーコスト、ますます乏しくなるエネルギー供給、および加速する環境被害は、建物の使用者が不便を感じることなく、建物における照明を操作するために必要とされる新たな方法を取り組むための要因となる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本文書は建物最適化システムを開示するものであり、具体的には、建物内の電気照明の使用を最小限に抑え、これにより建物のエネルギー使用を最適化するための建物最適化スイッチを開示する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本建物最適化システムは、建物内の対応する空間の環境を複数の動作モードに従って制御するための幾つかの建物最適化スイッチ、並びに、建物の幾つかのゾーンの様々な環境因子を制御するための任意数のモジュラ式の交換可能なバイナリコントローラを含む。本建物最適化スイッチは、照明制御装置およびグラフィックディスプレイを有するA/B照明スイッチを含む。A/B照明スイッチはさらに、建物の少なくとも1つのゾーンの環境データを感知および測定するための1つまたは複数のセンサへ接続される。本建物最適化スイッチはさらに、A/B照明スイッチと接続された、ユーザ入力または環境データに基づいてそのゾーンの環境変数を制御するバイナリコントローラを含む。
【0006】
1つまたは複数の実施形態の詳細を添付の図面において、かつ下記の説明において述べる。他の特徴および優位点は、その説明および図面から、かつ請求項から明らかとなるであろう。
【0007】
下記の図面を参照して、これらの態様および他の態様について詳述する。
諸図における類似の参照記号は、類似する要素を示す。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】建物のエネルギー使用および環境を最適化するための建物最適化システムを示すハイレベル描写である。
【図2A】建物最適化スイッチの正面図である。
【図2B】建物最適化スイッチの正面図である。
【図3】A/B照明スイッチの配置を示す。
【図4】建物の建物最適化システム構成の1つの実装を示す。
【図5A】適応ブラインド制御装置を有する建物最適化システムを示す。
【図5B】適応ブラインド制御装置を有する建物最適化システムを示す。
【図6A】適応窓制御装置を有する建物最適化システムを示す。
【図6B】適応窓制御装置を有する建物最適化システムを示す。
【図7A】空気質センサを有する建物最適化システムを示す。
【図7B】空気質センサを有する建物最適化システムを示す。
【図8】建物最適化スイッチ、空気質センサ、適応ブラインド制御装置、および適応窓制御装置を有する建物最適化システムを示す。
【図9】例示的なマスタコントローラを描写する。
【図10】建物最適化システム用パーソナルコンピュータインタフェースを示す。
【図11】通信モジュールおよびバイナリ制御モジュールを有するモジュールセットを示す。
【図12A】モジュールセットの様々な組合せを示す。
【図12B】モジュールセットの様々な組合せを示す。
【図12C】モジュールセットの様々な組合せを示す。
【図12D】モジュールセットの様々な組合せを示す。
【図12E】モジュールセットの様々な組合せを示す。
【図12F】モジュールセットの様々な組合せを示す。
【図13】ゾーン制御のための様々な制御モジュールセットの幾つかの例示的アプリケーションを示す。
【図14】ゾーン制御のための様々な制御モジュールセットの幾つかの例示的アプリケーションを示す。
【図15】ゾーン制御のための様々な制御モジュールセットの幾つかの例示的アプリケーションを示す。
【図16】ゾーン制御のための様々な制御モジュールセットの幾つかの例示的アプリケーションを示す。
【図17】ゾーン制御のための様々な制御モジュールセットの幾つかの例示的アプリケーションを示す。
【図18】ゾーン制御のための様々な制御モジュールセットの幾つかの例示的アプリケーションを示す。
【図19】ゾーン制御のための様々な制御モジュールセットの幾つかの例示的アプリケーションを示す。
【図20】ゾーン制御のための様々な制御モジュールセットの幾つかの例示的アプリケーションを示す。
【図21】ゾーンリモートを示す。
【図22A】ゾーンリモートを示す。
【図22B】ゾーンリモートを示す。
【図22C】ゾーンリモートを示す。
【図23】建物最適化システムと共用するための例示的な気象ステーションの2つの代替例を示す。
【図24】建物最適化システムと共用するための例示的な気象ステーションの2つの代替例を示す。
【図25A】様々なセンサおよび/またはモータと接続しかつこれらと通信するための様々なリモートスイッチパックを示す。
【図25B】様々なセンサおよび/またはモータと接続しかつこれらと通信するための様々なリモートスイッチパックを示す。
【図25C】様々なセンサおよび/またはモータと接続しかつこれらと通信するための様々なリモートスイッチパックを示す。
【図25D】様々なセンサおよび/またはモータと接続しかつこれらと通信するための様々なリモートスイッチパックを示す。
【図26】様々なセンサおよび/またはモータと接続しかつこれらと通信するための様々なリモートスイッチパックを示す。
【図27】様々なセンサおよび/またはモータと接続しかつこれらと通信するための様々なリモートスイッチパックを示す。
【図28】様々なセンサおよび/またはモータと接続しかつこれらと通信するための様々なリモートスイッチパックを示す。
【図29】様々なセンサおよび/またはモータと接続しかつこれらと通信するための様々なリモートスイッチパックを示す。
【図30】キーフォブを使用する規定時間外サービスモードを示す。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本文書は、建物最適化スイッチを利用する建物最適化システムを説明するものである。本建物最適化スイッチは、複数の環境および/またはスケジュールに基づく条件、即ち、1)AまたはB制御の何れかまたは双方の直接的な手動オーバーライド実施可能性、2)マスタコントローラ内に存在する時刻および曜日スケジュール、3)動作センサにより開始される被制御環境の占有状態(動作センサはスイッチと統合される場合も、既存の外部動作検出占有センサと連携して配線される場合もある)、4)ユーティリティプロバイダのスケジュールによって命じられるプログラムされたピーク需要要件および電力需要要件、但しプログラミングおよびスケジューリングは、好適にはマスタコントローラと共に存在する、5)(ルーフセンサを介して)測定される周囲の利用可能な直射光または間接光に基づいて、マスタコントローラは周囲の直射光または間接光により影響されるゾーンに関して必要な光を決定しかつ建物最適化スイッチに適宜照明を消すように命令を送ること、を含む、但しこれらに限定されない条件に応答する省エネルギー制御アプライアンスの一部を提供する。
【0010】
図1は、建物のエネルギー使用を最適化するための建物最適化システム(BOS)100を示すハイレベル描写である。(BOS)100は、無線通信ネットワーク108によりマスタコントローラ110へ接続される、建物最適化(BO)スイッチ102、センサ付きBOスイッチ104、および/またはブラインドコントローラ付きBOスイッチ106を含むことができるが、限定されるものではなく、様々な数および組合せを含むことができる。BOスイッチ102はネットワーク対応であり、機能モジュールと温度制御装置、湿度制御装置等のオプション、および他のオプションとのストリングを有効化するための端子として作用する。無線通信ネットワーク108は、低電力デジタル無線通信のIEEE802.15.4またはZigBee仕様等の任意の無線通信プロトコルを使用して動作する。BOS100はさらに、建物の周囲の太陽光レベルを感知するための1つまたは複数の太陽センサ112を様々な数および組合せで含むことができるが、この限りではない。以下、BOS100のこれらのコンポーネントの各々についてさらに詳しく説明する。
【0011】
各BOスイッチ102は、プラスチック、アルミニウム、ステンレス鋼または他の材料等の弾性材料で製造され、かつ壁または他の構造物へ取り付けることのできる物理インタフェース内に少なくとも部分的に包含されることが可能である。またBOスイッチ102は、好適には直接的な建物配線回路または内部バッテリの何れかから導出される電源も含み、かつ典型的には既存の建物配線がその基礎とされる。BOスイッチ102は、オフィスまたはオフィス群等のスペースまたはゾーン内で使用される電気照明の光量を制御するために使用される。従って、BOスイッチ102は、ユーザの好み等の要素に依存して、または自動的に取り入れられた光からの周辺光に基づいて、その制御下の何れか一方または双方の照明バンクをオフにすることができる。取り入れられた光は、太陽光、反射光または他の何らかの間接的な周囲の照明源により発生された光であり、建物のスペースまたはゾーン内での使用に利用できる。各スペースまたはゾーンはA/B照明制御システムによって監視されており、その監視されているスペースまたはゾーンの電気照明の要求を減らすのに取り入れられた光を最適化されるように、または最大化されるように制御される。
【0012】
図2Aは、A/B照明スイッチ202とカバープレート204とを含むBOスイッチ102の正面図である。図2Aは、建物のオフィスまたは他のエリアの壁または他の表面に設置することができるA/B照明スイッチ202の側面図である。このA/B照明スイッチは規格の照明スイッチ電力を利用し、よって、回線1ホット線210と、回線2ホット線212と、負荷1スイッチレグ配線214と、負荷2スイッチレグ配線216と、120V接地線218と、277V接地線220とを含む。これらの配線は、好適にはモジュラリレーパック222を介してA/B照明スイッチ202の背面へ接続される。図11A−Fは、様々な代替配線図を示している。
【0013】
図3は、従来の照明電力を動力源とするように適合化されたA/B照明スイッチ202の配置を描写し示したものであり、このA/B照明スイッチ202は、照明レベル、温度、占有率等のオフィスまたはエリアの環境情報をマスタコントローラへ伝達して、照明、温度、窓ブラインド等のオフィスまたはエリアの様々な環境状況を制御する制御信号をマスタコントローラから受信するための無線トランシーバ(不図示)を含む。無線トランシーバは、マスタコントローラまたは他の様々なコンポーネントと無線通信するように適合化される。
【0014】
A/B照明スイッチ202は、照明スイッチ機能を表すだけでなく、照明を制御し、幾つかのセンサまたはソースからあるゾーンまたはゾーン集合部分の環境データを受信し、かつこれらの環境データを処理して、照明、HVAC、窓、ブラインド、ダンパまたは他のシステムを自動的に制御、または制御をアシストするための対話型コンピュータおよびディスプレイをも表している。またA/B照明スイッチ202は、有線または無線インタフェースの何れかを介する通信機能も含み、かつさらに、任意数の他のコントローラ、キーフォブ等の入力デバイス、遠隔制御装置、または無線ハンドセットデバイス等の他のデバイスを接続するための、またはこれらと通信するための入力ポート、出力ポートおよび/またはアクセスポートも含む。したがって、A/B照明スイッチ202は、それ自体で、建物のエネルギーおよび環境をゾーンレベルに縮小して最適化するための建物最適化システムおよびネットワークにおけるハブとして機能する。
【0015】
A/B照明スイッチ202は、AおよびB照明制御装置302Aおよび302Bを各々有する。各制御装置は、建物におけるオフィス、エリア、またはゾーン内の照明の対応するバンクを制御する。最も従来的な商業用建物においては、オフィス、エリア、またはゾーンは、照明のたった2つの独立し、別々のバンクしか含まないが、照明の2つ以上のバンクを使用することもできる。従って、A/B照明スイッチ202は、単に本明細書では単純さ、および明瞭さを期してAおよびB照明制御ボタンと名付けているものより多くの照明制御装置を含んでもよい。照明制御装置302Aおよび302Bは、好適にはばね起動式ボタンであり、またはA/B照明スイッチ202上のタッチセンサ式領域であり、照明バンクの状態に依存する特定の色または色集合の光で背面から照らすことが可能である。例えば、各照明制御装置302Aおよび/または302Bは、背面から緑色光で照らされて対応する照明バンクの「オン」状態を示し、かつ白色光で照らされまたは全く照らされずに対応する照明バンクの「オフ」状態を示すことができる。当業者には、このような状態を示すために任意の色またはタイプの光を使用できること、および発光ダイオード(LED)、白熱灯または他の光等の任意の照明源が使用されてもよいことが認識されるであろう。
【0016】
A/B照明スイッチ202は、さらにモード制御装置304を含み、好ましくは図3に描写するように照明制御装置302Aおよび302Bに近接している。モード制御装置304は、照明、温度、湿度または他の建物最適化制御システムの所定のモードまたは状態を、ユーザにより制御するために使用可能であるが、これについては後に詳述する。モード制御装置304も、異なるモードを示すために異なる色の光で背面から照らされることが可能である。モード制御装置304、並びに照明制御装置302Aおよび302Bは、画面306に表示されるコマンドまたはオプションに関連して使用されることが可能である。画面306は、好適には、携帯電話等のハンドヘルド通信デバイスに使用される液晶ディスプレイ(LCD)等のカラーディスプレイである。画面306は、第1の領域において、好適には照明制御装置302A/Bおよびモード制御装置304の近くに、かつこれらに対応してコマンドまたはユーザオプションを表示する。また画面306は制御およびステータス情報をテキストおよび/またはグラフィクスの形式で表示することもでき、かつ少なくとも部分的にモード制御装置304により選択された異なるモードを示すために異なる背景色を際立てて表示することもできる。このようなモードについては、後に詳述する。
【0017】
A/B照明スイッチ202はさらに、オフィスまたはエリアの占有者の存在を検出するための動作検出器および/または光センサ308を含む。センサ308の動作検出器コンポーネントはオフィスまたはエリアの占有率を感知して、占有情報を無線データ送信で報告する。センサ308の動作検出器コンポーネントは、直接的に占有情報に依存して照明バンクを自動的に制御するように接続されることが可能であり、またはこのような制御は、後に詳述するようにマスタコントローラによって実行されることも可能である。センサ308の光センサコンポーネントは、オフィスまたはエリア内の照明レベルを感知して決定するが、前記照明は太陽光(即ち、オフィスまたはエリアに対する太陽の位置および角度からの外光)、オフィスまたはエリア内の周辺光、またはオフィスまたはエリア内の制御された照明からのものである可能性がある。ガスケット309および付随するねじ類または他のアタッチメント機構がフロントパネルの取外しを可能にしており、A/B照明スイッチ202の点検作業を実行する際に配線を物理的に取り外す必要がない。
【0018】
後述するように、光センサコンポーネントは照明レベル情報を決定して、無線データ送信により報告し、マスタコントローラは、ピーク需要、省エネルギーまたは太陽光レベル等のモードに応答して、この情報を使用し、Aおよび/またはB照明バンクの動作を自動的に制御する。また光センサコンポーネントは照明バンクを直接制御してもよく、即ち、太陽光照明レベルが高ければ、太陽光レベルが設定ポイントレベルに下がるまでBおよび/またはA照明を自動的に消してもよい。
【0019】
実装によっては、A/B照明スイッチ202はさらに、温度データを感知して温度情報をマスタコントローラへ無線データ送信で報告する温度センサ310を含む。感知された温度を画面306上へ表示することが可能であり、ユーザがオフィスまたはエリア内の温度を制御することをアシストする。マスタコントローラは温度情報を使用して、ダクトおよびベントを含む空調および/または暖房システムを、機械的制御システムを介して制御することができる。BOスイッチ102は、好適にはフェースプレートの周りにガスケットを含んで温度センサ310がBOスイッチ102の取付け場所である壁の内部からの空気の温度を感知するのを防止し、代わりにオフィスまたはスペース内のみの温度の正確な読取りを有効化させる。
【0020】
A/B照明スイッチ202はさらに、ローカルハードの「オフ」「オン」、および再起動機能のためのオーバーライドオン/オフスイッチを含むことができる。実装によっては、A/B照明スイッチ202は、警報、ステータスまたはモード信号を鳴らすための、またはA/B照明スイッチにより、そのトランシーバを介して受信される音声信号を放送するための、固体圧電サウンダ等のスピーカ312を含む。A/B照明スイッチの前面にはサービスポート314を設けることができ、これは、サービスキーを介してプログラミングまたは命令データを転送するべくサービスキー316を受け入れるように適合化されることが可能である。サービスキー316は、ラップトップコンピュータ、またはハンドヘルドコンピューティングデバイスまたはデスクトップコンピュータ等の他のコンピューティングデバイスへ接続するための、ユニバーサルシリアルバス(USB)インタフェース等のデータ通信インタフェースを含むことができる。実装によっては、サービスキー316がサービスポート314へ挿入されると、A/B照明スイッチは、外部のコンピューティングソースからA/B照明スイッチを再プログラムし、更新し、または制御することができる「サービス」モードに自動的に入る。他の実装では、サービスキー316は、規定時間外の照明または他のサービスを要求するべくA/B照明スイッチに挿入することができる規定時間外サービスキーに限定されることが可能である。従って、A/B照明スイッチはさらに、建物を最適化するための命令を、即ちサービスキー316またはユーザが供給するバイアからの命令を格納して実行するためのプロセッサおよびメモリ(不図示)を含む。
【0021】
A/B照明スイッチ202は、A/B照明スイッチ202を従来の照明スイッチのスペース内に取り付けるための取付けブラケット318を含む。取付けブラケット318は、各々がA/B照明スイッチ202を所定の場所に保持するねじを受け入れるための幾つかの孔を含む。取付けブラケット318はさらに、従来の照明スイッチのスペース内の中心にA/B照明スイッチ202を取り付けるための離脱タブ320を含むことができる。A/B照明スイッチ202はさらに、A/B照明スイッチ202の機能をオフにし、および/またはA/B照明スイッチを再起動するためのオーバーライドオフスイッチ322を含む。
【0022】
図4は、建物400のためのBOS構成のひとつの実装を示す。建物は、4つの基本セグメント、即ち東西南北に分離されている。セグメント化のこれらの配向は、おおよその向きであり、建物の他の配置を表す場合もある。さらに、セグメントの呼称も、季節的特性および建物の形状または配向に基づいて変更することができる。他に、例えば東西のみ等の分離も可能である。各セグメントは、建物400のそのセグメント内の外面に取り付けられた太陽センサ112を含む。太陽センサ112は、関連のセグメントが受けている、いっぱいの日光、部分的な日光、日陰内の周辺光等の太陽光の量を感知する。各太陽センサ112は、感知された太陽光から光レベル情報を決定し、かつ光レベル情報をマスタコントローラ110へ無線送信するための無線トランシーバまたは送信機を含む。マスタコントローラ110はこの光レベル情報を受信し、建物内の様々な場所に置かれたA/B照明スイッチ102を制御する制御信号を発生する。
【0023】
BOS構成の実装によっては、太陽センサ112は最上階の窓に設置される。建物の各階は、建物400の周辺エリア並びに内部エリア402を含み、A/B照明スイッチ102を254個まで備えることができる。好適な実装では、建物400の各階は唯一のマスタコントローラ110も含むが、他の構成が適切である場合もある。センサ112および他の全てのコンポーネントは、建物の各階のスイッチを動作させるためのアルゴリズムに影響を与える可能性がある温度、風速、気圧等の周囲の気象状況データを受信するために、好適には建物に近接する屋根または他の場所に位置づけられる光の気象ステーション404と通信してもよい。BOS構成のコンポーネントは全て、無線メッシュネットワークを介して無線通信する。しかしながら、他の無線通信技術が使用されてもよい。
【0024】
A/B照明スイッチ102は、幾つかの異なるモードに従って動作するように構成されることが可能である。基本モードについて以下に説明するが、当業者には、各モードに使用される名称が単なる例示的な目的であって、限定的な効果を示すものではないことが認識されるであろう。どちらかと言えば、各モードの機能性は一般的な表題の下で説明する。さらに、異なるモードは、組み合わされた、または機能上の枠を超えた機能を有することが可能である。A/B照明スイッチ102は、部屋のAおよび/またはB照明を制御するためにプログラムされることが可能である。さらに、A/B照明スイッチ102は、部屋のブラインドおよび/または窓を制御するために、または例えばダンパの開閉を制御するためにバイナリコントローラと接続されることも可能である。実装によっては、リモートコントロールを使用してA/B照明スイッチ102の動作を制御することができる。
【0025】
バイナリコントローラは、同じフェースプレート内でA/B照明スイッチ202へ接続されるように、ユーザが選択可能なボタンを備えるユーザ対話型スイッチコントローラの形式をとることができ、かつ同じ一般形状因子を有することができる。また、バイナリコントローラは、それ自体が幾つかの実装を有するバイナリ制御モジュールの形式をとることもできる。各バイナリ制御モジュールは、建物内の配線および設置を単純にするためにハウジングの両側面にデータ通信ポートを含むが、これについては後に詳細に説明し示す。
【0026】
図5Aは、適応ブラインド制御装置を有するBOスイッチ500を示す。BOスイッチ500は、A/B照明スイッチ502と、ブラインド制御装置504とを含む。好適な実装において、A/B照明スイッチ502およびブラインド制御装置504は各々、フェースプレート内で単一の規格照明スイッチスロットを占有するように寸法決定されて適合化される。A/B照明スイッチ502は、上記に概説したように、画面508上に表示されるグラフィカルユーザインターフェース506を含む。ブラインド制御装置504は、ブラインド開ボタン510、ブラインド閉ボタン512、および汎用リターンボタン514等の幾つかの制御ボタンを含む。
【0027】
図5Bに示すように、A/B照明スイッチ502は、少なくとも1つの通信リンク503によってブラインド制御装置504へ接続される。通信リンク503は、有線の電気経路であることも、無線経路であることも可能である。通信リンク503は、A/B照明スイッチ502が画面508上でユーザにステータスおよび制御情報を表示できるように、ブラインド制御装置504からの信号をA/B照明スイッチ502へ伝達することができる。例えば、A/B照明スイッチ502は、関連する部屋内のブラインドがブラインド制御装置504上の制御ボタンのユーザ選択に基づいて自動的に制御されることを示すメッセージを表示することができる。また画面508およびグラフィカルユーザインターフェース506は、任意の所定の瞬間においてブラインドがどの程度開いているか、または閉じているかをパーセント等で表示することもできる。ブラインド制御装置504はさらに、ブラインド制御装置504を別の制御装置またはA/B照明スイッチ502へ連続的に接続できる少なくとも1つの通信出力を含み、かつさらに、機械的ブラインドを電気的に制御するための制御出力516を含む。制御出力516は、制御信号を他のデバイスへ伝達するための通信接続部としても使用されることが可能である。
【0028】
同様に、建物最適化システムは、図6A−Bに示すように、適応窓制御装置600を含むことができる。図6Aは、適応窓制御装置を有するBOスイッチ600を示し、かつこれは、A/B照明スイッチ602と、窓制御装置604とを含む。好適な実装において、A/B照明スイッチ602および窓制御装置604は各々、フェースプレート内で単一の規格照明スイッチスロットを占有するように寸法決定されて適合化される。A/B照明スイッチ602は、上記に概説したように、画面608上に表示されるグラフィカルユーザインターフェース606を含む。窓制御装置604は、窓開ボタン610、窓閉ボタン612、および汎用リターンボタン614等の幾つかの制御ボタンを含む。
【0029】
図6Bに示すように、A/B照明スイッチ602は、少なくとも1つの通信リンク603によって窓制御装置604へ接続される。通信リンク603は、スイッチバス等の有線の電気経路であることも、無線経路であることも可能である。通信リンク603は、A/B照明スイッチ602が画面608上でユーザにステータスおよび制御情報を表示できるように、窓制御装置604からの信号をA/B照明スイッチ602へ伝達することができる。例えば、A/B照明スイッチ602は、関連する部屋内の窓が窓制御装置604上の制御ボタンのユーザ選択に基づいて自動的に制御されることを示すメッセージを表示することができる。また、画面608およびグラフィカルユーザインターフェース606は、任意の所定の瞬間において窓がどの程度開いているか、または閉じているかをパーセント等で表示することもできる。窓制御装置604はさらに、窓制御装置604を別の制御装置またはA/B照明スイッチ602へ逐次接続できる少なくとも1つの通信出力を含み、かつさらに、窓を電気的に制御するための制御出力616を含む。制御出力616は、制御信号を他のデバイスへ伝達するための通信接続部として使用されることが可能である。
【0030】
大部分の従来の建物においては、建物内の清浄空気基準を満たすべく空気の加熱および冷却のために莫大な量のエネルギーが浪費される。従って、ある建物最適化システムはCO2センサおよび制御装置を含むことができる。図7A−Bは、各々、A/B照明スイッチ702とCO2センサ704とを含む建物最適化システム700の正面図と背面図を示す。A/B照明スイッチ702およびCO2センサ704は、フェースプレート内で1つの規格照明スイッチスロット内にフィットするように寸法決定されて適合化されることが可能であり、かつダブルスロットフェースプレート内で共に接続される、または異なるフェースプレート内で別々に接続されることが可能である。
【0031】
CO2センサ704は、周囲空気内のCO2の量を検出するための1つまたは複数のセンサ706を含む。CO2センサ内の測定論理回路は空気中で検出されるCO2の量を測定し、かつこの測定値を表す出力を提供することができる。この出力は、空気質読取り値708の形式であることも、他の何らかのグラフィックまたは数値出力であることも可能である。この測定値または空気質に関する他の任意の情報も、A/B照明スイッチ702の画面710に表示されることが可能であり、A/B照明スイッチ702は通信リンク705を介してCO2センサ704へ接続されることが可能である。空気質の測定値はマスタコントローラまたは空調コントローラへ送信され、この測定値に基づいて空気流の量を制御することができる。したがって、空気質基準をも満たしながら空気流の効率が最大化される。CO2の検出および空気質の測定は周期的(即ち、10分毎)に、または(CO2センサ704またはA/B照明スイッチ702の何れかへの)ユーザ入力によって手動で、もしくは自動プロセスで継続的に実行されることが可能である。
【0032】
図8は、A/B照明スイッチ802と、CO2センサ804と、ブラインド制御装置806と、窓制御装置808とを有するBOスイッチ800を示す。これらは全て、建物の部屋の壁内に嵌め込まれる共通のフェースプレート内に統合されて互いに接続されることが可能である。A/B照明スイッチ802、CO2センサ804、ブラインド制御装置806、および窓制御装置808は連続的に接続されることが可能であり、かつ各々が固有の識別子またはデータアドレスを有することができる。したがって、特にA/B照明スイッチ802、CO2センサ804、ブラインド制御装置806、および窓制御装置808が全てA/B照明スイッチ802等を介して無線メッシュネットワーク内で互いに接続されていれば、各々は独立して制御またはアドレス指定されることが可能である。
【0033】
建物最適化システムは、マスタコントローラを含むことができる。図9は、マスタコントローラ900がケーシングまたはハウジング901を表示灯902と共に包含できることを示している。マスタコントローラ900はさらに、1つまたは複数のA/B照明スイッチ、窓制御装置、ブラインド制御装置、等を含む建物最適化システムの他のコンポーネントと無線通信するためのアンテナ904を含む。マスタコントローラ900は、好適には、BACNet接続等のIPインタフェース906と、RS−232シリアルポート等のシリアルポート908とを含む。マスタコントローラ900はさらに、BOスイッチに関連づけられるロビーまたは共用廊下等のゾーンの外側の照明の動作を制御するための1つまたは複数のスイッチ910、912を含む。好適には全て1つの建物に関連づけられる幾つかのマスタコントローラ900は、イーサネットスイッチ等のネットワークスイッチを介して互いに接続されることが可能である。ネットワークスイッチは、インターネットと、および/または建物のエネルギー管理システム、即ちサーバおよび照明および/またはHVACシステムを制御するためのコントローラセットへも接続することができる。
【0034】
代替的な実装では、図10に示すように、PCインタフェース1000は、スイッチまたは制御装置の何れをも制御するために使用されることが可能である。PCインタフェース1000は、USBポート等のコネクタを介してデスクトップ、ラップトップ、またはハンドヘルドコンピュータ等のパーソナルコンピュータへ接続されることが可能であり、かつパーソナルコンピュータへロードされるソフトウェアと共に、建物の環境を最適に管理するべくマスタコントローラの大部分または全ての機能を実行し、即ち全てのスイッチおよび制御装置とインタフェースし、かつセンサから情報を受信するように動作されることが可能である。PCインタフェース1000は、具体的には、より小規模のアプリケーションに適する。
【0035】
建物最適化システムの実装の中には、図11に示すように、バイナリ制御モジュール1100を含むことができるものがある。バイナリ制御モジュール1100は、好適にはハウジングの両側面に双方向通信リンク1104と物理ポートとを有するハウジング内に含まれており、それにより、通信モジュール1102または他のバイナリ制御モジュール1100と接続することが可能である。バイナリ制御モジュール1100は、照明、電動送気管、ダンパ、スイッチ等の個々の電気機器を接続して制御するための幾つかのリレーを含む。
【0036】
通信モジュール1102は、建物のゾーンを適応制御するためにマスタコントローラまたは1つまたは複数のBOスイッチと無線双方向通信し、かつこれらによる制御を行うための通信プロセッサおよびアンテナを含む。また通信モジュール1102は、通信モジュール1102をプログラムすることができる、または通信モジュール1102からデータダウンロードを受信することができるフォブを受信するためのサービスポートも含むことができる。相互接続されたこれらのデバイスは、設置および使用を容易にするために、例えば建物のデータクローゼット内の規格dinレールへ取り付けられることが可能である。双方向通信リンク1104は、USBポートも含むことができる。従って、これらのデバイスを接続するためのケーブリングまたは困難な配線は不要であり、かつこれらは任意の順序で相互に接続されることが可能である。
【0037】
図12A−Fは、バイナリ制御モジュール1100の様々なアプリケーションを示す。図12Aは、共に通信モジュールと接続された2つのバイナリ制御モジュールを有する拡張された照明制御システムを示している。バイナリ制御モジュールは各々、別々の照明バンクを、即ち別々の地理的場所、すなわち異なる階上、異なる建物内等にある、照明バンクを制御することができる。図12Bは、A/Cユニット制御に使用されているバイナリ制御モジュールを示す。図12Cは、A/Cユニット制御に使用されている、かつ高および低の静圧を感知するためのセンサと、A/Cユニットのバイパスダンパを制御するために接続され得るバイパスダンパ制御出力とを含むバイパスモジュール1202を備えるバイナリ制御モジュールを示す。図12Cのシステムは、個々の電気通信リンクを介して独立したゾーンまたはオフィスと通信して制御するためのオフィス制御モジュール1204も含む。図12Dは、通信モジュールと、可変ボリューム(VAV)端子または「VAVボックス」を制御するためのVAVモジュール1206とを含むモジュールセットを示す。VAVモジュールは、管路内の速度を差動的に決定するための低および高の速度センサと、バルブ制御装置と、ダンパ制御装置とを含む。図12Dにおけるモジュールセットは、図12Eに示すように、オフィス制御モジュールと共に使用されることが可能である。図12Fは、多重送信技術を使用して1つの入力(速度感知)および1つの出力(ダンパ制御)のみで幾つかの個々のゾーンを効率的に制御する多重ゾーンコントローラを示す。モジュールの組合せは、他にも様々なものが可能である。
【0038】
図13はさらに、A/Cユニット内に設置されかつ個々のオフィス内に存在する幾つかの個々のBOスイッチへ接続されたバイナリ制御モジュールおよび通信モジュールを示す。全てのスイッチおよびコントローラは照明配線による自己動力式であり、よってネットワークまたは電源配線を必要としない。BOスイッチの各々は、A/Cユニットがバイナリ制御モジュールおよび通信モジュールセットを介して個々のオフィス内の設定ポイントをどのように制御するかに影響する。図14は、類似の配置であるが、幾つかの空気管路へ取り付けられたダンパを含む配置を示す。ダンパはダンパモータによって制御され、ダンパモータは順に、局所的にまたはモジュールセット(即ち、通信モジュールと接続されたバイナリ制御モジュールまたは先に述べたような他の任意のモジュールの組合せ)を介して指示される通りにBOスイッチにより電気的に管理される。
【0039】
図15は、各空気管がその固有のダンパを含み、かつ全てのオフィスへのダンパが閉位置にある場合に使用されるバイパス管路を含む、A/Cユニットと共用するためのさらに別の配置を示す。バイパス管路内の圧力はバイパスモジュールによって測定され、バイパスモジュールは順に、バイパス管路内のダンパを制御する。オフィス制御モジュールは、個々のダンパを制御するために各ダンパへ接続される。図16は、図15に示す配置に類似しているが、モジュールセットへ至る各管路内の速度センサを使用して各ゾーンダンパが制御される別の配置を示している。図17は、可変ボリューム(VAV)端子または「VAVボックス」を制御して複数のゾーンまたはオフィスへの空気流を一点で制御するために図12Dに示すモジュールセットを使用することを示している。この配置は、管路を介する気流速度を感知して測定するための入力と、測定された速度に基づいてVAVボックスのダンパを制御する制御通信出力とを有するVAVモジュールを使用する。図18はVAVボックス内のモジュールセットを示し、モジュールセットはVAVモジュールと個々の各管路上の個々のダンパを制御するためのオフィス制御モジュールとを含む。図19は、単一のVAVボックスからの入力データを使用して複数のダンパを制御するための多重ゾーンコントローラモジュールセットの一例を示す。
【0040】
建物の各ゾーンまたはオフィス内のスイッチ、センサ、および制御装置は、ゾーンリモートによって制御されることが可能である。図21は、ゾーンリモート1210の側面図および正面図を示す。ゾーンリモート1210は、グラフィカルユーザインターフェースを表示するための画面1212と、幾つかの機能ボタンとを含む。A/B照明スイッチボタンセット1214は、画面1212と共に、先に述べたA/B照明スイッチのボタンおよび画面と等しく機能する。ブラインド制御ボタンセット1216はゾーン内の選択されたブラインドを制御し、窓制御ボタンセット1218はゾーン内の選択された窓を制御する。ゾーンリモート1210はさらに、外部プログラミングソースからゾーンリモートを構成する、またはゾーンリモート1210のバッテリを充電するためのサービスポート1220を含むことができる。また、図21は、様々なボタンセットにおけるユーザによる特有のボタンの選択に基づく画面1212内の様々な例示的なグラフィクスおよびテキストメッセージも示している。
【0041】
各ゾーンリモートは、マスタリモートであるようにプログラムされることが可能である。マスタリモートは、オフィス管理者が1つのインタフェースからそのスイート全体または特有のオフィスを制御する能力を有することを可能にする。例えば、選択されたエリアを制御するためには、図22Aに示すように、モードボタンを予め決められた時間長に渡って(即ち、5秒間)押して「選択エリア」メニュを起動させることができる。異なるエリアを選択する場合は、図22Bに示すように、所望されるエリアが強調表示されるまで「次」ボタンを押すことができる。最後に、一旦強調表示されると、図22Cに示すように、「選択」ボタンを押して所望されるゾーンを選択することができる。
【0042】
2008年2月19日に提出された「建物最適化システムと照明スイッチ」と題する、本参照によりその内容があらゆる目的で組み込まれる米国特許出願第12/033,831号に記述されているように、BOスイッチおよびBOシステムは、周辺光レベル、温度、人間の身体の動きおよび他の変数を感知する様々なセンサからの入力を利用することができる。実装によっては、建物の照明、暖房、および空気システムの制御された使用を任意の所定の大気またはその時点の気象条件または要求に最適に整合させるために、特殊化された気象ステーションを使用して様々なデータを収集し、測定して建物最適化システムへ提供することができる。図23は、例えば建物の屋根に取り付けることができる、または建物から遠い場所に設置することができるフル機能の気象ステーションの一例を示している。図24は、空気湿度、気温、および太陽センサと、感知されて測定されたデータをマスタコントローラおよび/または任意の選択されたBOスイッチまたは他のコントローラへ無線送信するための無線通信システムとを含む光の気象ステーションの一例を示している。
【0043】
建物最適化システムは、建物のエネルギー使用および効率のモジュール方式で拡張可能性のある制御を提供する。このモジュール方式および拡張可能性は、図25A−Cに示すように、少なくとも部分的には幾つかのスイッチパックによって有効化される。図25Aは、A/B照明スイッチへ結合されたリモートリレーパックモジュールを示す。図25Bは、窓ステータス通信インタフェースと、外部動作センサ通信インタフェースと、有線通信インタフェースとを有するリモートスイッチパックを示す。図25Cは図25Bに示すものに類似する、但しゾーンダンパ通信インタフェースを有するリモートスイッチパックを示す。ゾーンダンパ通信インタフェースは、好適には3状態出力通信インタフェースである。図25Dは、有線通信インタフェースと、外部センサ通信インタフェースと、調光可能バラスト通信インタフェースとを有するさらに別のリモートスイッチパックを示す。リモートスイッチパック内部の通信インタフェースは、他の組合せも可能である。
【0044】
図26は、リモートスイッチパックを有するA/B照明スイッチと、外部動作センサと接続して通信するための第2のリモートスイッチパックとの使用を示す。図27は、リモートスイッチパックを有するA/B照明スイッチと、外部動作センサおよびゾーンダンパおよびモータの双方に接続して、これらを制御するためのダンパ制御装置を有する第2のリモートスイッチパックとの使用を示す。図28は、リモートスイッチパックを有するA/B照明スイッチと、これに接続される、外部動作センサおよび調光可能バラストおよび固定具の双方に接続して、これらを制御するための調光可能バラスト制御装置を有する第2のリモートスイッチパックとを示す。図29は、リモートスイッチパックを有するA/B照明スイッチと、これに接続される、直列接続された1つまたは複数の外部動作センサと接続して、これらと通信するためのシリアルスイッチパックとを示す。
【0045】
図3に関連して、図30には、規定時間外サービスモードのためのシステムおよび方法が示されている。キーフォブ1252は、BOSスイッチ1250のサービスポートへ挿入される。キーフォブ1252は、雄USBコネクタ、ファイヤワイヤコネクタ、または他の任意のデータコネクタ等のポート接続インタフェースを含むことができる。またキーフォブ1252は、サービスポートを介してアクセス可能なメモリを含むことができる。メモリは、ユーザの識別子、規定時間外サービスへのアクセスに対するユーザ許可、およびBOSスイッチ1250を介して規定時間外サービスを指示する方法を実行するための命令を表すデータを格納することができる。キーフォブ1252は、ユーザから限定的な入力命令を受信するための物理スイッチまたは入力ボタンも含んでもよいが、より好適には、キーフォブ1252はリモートコンピュータによってプログラムされ、かつ規定時間外サービスモードを起動して実行する「ダム」ターミナルとして作用する。
【0046】
図30(A)に示すように、キーフォブ1252がサービスポートに挿入され、BOSスイッチ1250は、キーフォブ1252を認識して、規定時間外のHVACおよび照明、または照明のみといった選択可能なサービスタイプを表示する。サービスタイプは、他のものも可能である。ユーザがサービスタイプを一旦選択すると、図30(B)において、A/B照明スイッチ1250は、ユーザに対してキーまたはボタンを操作して規定時間外サービスの要求、すなわち必要な時間を設定させるための表示を提供する。時間が設定されると、図30(C)において、要求された規定時間外サービスの合計コストがA/B照明スイッチ上に提示され、ユーザはこれを認めるかまたはキャンセルすることができる。図30(D)では、サービスを認めるかキャンセルするかに関するユーザの行動結果がA/B照明スイッチのディスプレイ上で確認される。この方法の全てまたは一部の間に、BOスイッチはマスタコントローラまたは他のコンピュータと無線通信し、要求された規定時間外サービスを指示し、ユーザへの課金を生成し、かつ本方法の記録を発生させることができる。
【0047】
本明細書に記述している機能的動作の幾つか、またはその全てが、本明細書に開示されている構造およびこれらの構造的同等物を含むデジタル電子回路において、またはコンピュータソフトウェア、ファームウェア、またはハードウェアにおいて、もしくはこれらの組合せにおいて実装されることが可能である。建物最適化システムの機能的態様は、データ処理装置によって実行されるために、またはデータ処理装置の動作を制御するために、1つまたは複数のコンピュータプログラム製品として、即ち、例えば機械読取り可能記憶デバイス、機械読取り可能記憶媒体、メモリデバイス、または機械読取り可能伝搬信号であるコンピュータ読取り可能媒体上で符号化されるコンピュータプログラム命令の1つまたは複数のモジュールとして実装されることが可能である。
【0048】
「データ処理装置」という用語は、例としてプログラマブルプロセッサ、コンピュータ、または複数のプロセッサまたはコンピュータを含む、データを処理するための全ての装置、デバイス、および機械を包含する。本装置は、ハードウェアに加えて、問題のコンピュータプログラムの実行環境を生成するコード、例えばプロセッサファームウェア、プロトコルスタック、データベース管理システム、オペレーティングシステム、またはこれらの組合せを構成するコードを含むことができる。伝搬信号は、適切な受信機装置への送信用に情報を符号化するために発生される、例えば機械生成の電気的、光学的、または電磁的信号である、人工的に発生された信号である。
【0049】
コンピュータプログラム(プログラム、ソフトウェア、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、スクリプト、またはコードとも称される)は、コンパイラ型またはインタープリタ型言語を含む任意形式のプログラミング言語で書くことができ、かつスタンドアロンプログラムとして、またはモジュールとして、コンピューティング環境での使用に適するコンポーネント、サブルーチンまたは他のユニットを含む任意の形式で配備することができる。コンピュータプログラムは、必ずしもファイルシステム内のファイルに対応しない。プログラムは、他のプログラムまたはデータを保持するファイルの一部(例えば、マークアップ言語文書に格納された1つまたは複数のスクリプト)に、問題のプログラム専用の単一ファイルに、または整合された複数のファイル(例えば、1つまたは複数のモジュール、サブプログラム、またはコードの一部を格納するファイル)に格納されることが可能である。コンピュータプログラムは、1つのコンピュータ上、または1つのサイトに位置づけられる、または複数のサイトに渡って分散されて通信ネットワークにより相互接続される複数のコンピュータ上で実行されるように配備されることが可能である。
【0050】
本明細書に記述しているプロセスおよび論理フローは、入力データについて動作して出力を発生することにより機能を実行する1つまたは複数のコンピュータプログラムを実行する、1つまたは複数のプログラマブルプロセッサによって実行されることが可能である。またプロセスおよび論理フローは、例えばFPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)またはASIC(特定用途向け集積回路)である専用論理回路によって実行されることも可能であり、かつ装置は前記専用論理回路として実装されることも可能である。
【0051】
コンピュータプログラムの実行に適するプロセッサは、例として、汎用および専用マイクロプロセッサの双方、および任意の種類のデジタルコンピュータの任意の1つまたは複数のプロセッサを含む。概して、プロセッサは、リードオンリーメモリまたはランダムアクセスメモリから、もしくはこれらの双方から命令およびデータを受信する。コンピュータの必須要素は、命令を実行するためのプロセッサ、および命令およびデータを格納するための1つまたは複数のメモリデバイスである。概して、コンピュータは、データを格納するための、例えば磁気ディスク、光磁気ディスク、または光ディスクである1つまたは複数の大容量記憶デバイスからデータを受信する、または前記大容量記憶デバイスへデータを送信する、もしくは双方である通信インタフェースも含み、または前記通信インタフェースへ動作可能に結合される。
【0052】
建物最適化システムの実装は、例えばデータサーバとしてバックエンドコンポーネントを含む、または例えばアプリケーションサーバであるミドルウェアコンポーネントを含む、または例えばユーザがそれを介して本発明の実装と相互作用できるグラフィカルユーザインターフェースまたはウェブブラウザを有するクライアントコンピュータであるフロントエンドコンポーネントを含むコンピューティングシステム、またはこのようなバックエンド、ミドルウェアまたはフロントエンドコンポーネントの任意の組合せを含むことができる。本システムのコンポーネントは、例えば通信ネットワークである任意の形式または媒体のデジタルデータ通信によって相互接続されることが可能である。通信ネットワークの例には、ローカルエリアネットワーク(「LAN」)、およびインターネットのような広域ネットワーク(「WAN」)が含まれる。
【0053】
以上、幾つかの実施形態について詳述したが、他の変形も可能であり、他の実施形態が下記の請求項の範囲に包含され得る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
建物の最適化システムであって、
ユーザ入力を受信して、前記建物内の1つのゾーンにおける機械的デバイスへ制御信号を伝達するためのバイナリコントローラと、
前記バイナリコントローラと接続される、前記ゾーンの少なくとも第1および第2の照明バンクを制御するためのA/B照明スイッチと、を備え、
前記A/B照明スイッチは、前記第1および第2の照明バンクを手動操作するための第1および第2の照明制御装置と、前記ゾーンの占有率を検出するための動作センサと、前記第1および第2の照明制御装置または前記動作センサからの入力信号に応答して前記第1および第2の照明バンクを制御するための論理と、グラフィカルユーザインターフェースを表示するように適合化されるグラフィックディスプレイ画面とを備えており、前記グラフィカルユーザインターフェースにより、前記建物の占有者が前記A/B照明スイッチをプログラムし、かつ複数の動作モードの各々に関連するデータを受信することができ、前記グラフィカルユーザインターフェースはさらに、前記バイナリコントローラの状態を表示するように構成された建物最適化システム。
【請求項2】
前記バイナリコントローラは、前記ゾーンに関連づけられる1つまたは複数の窓の開閉を制御するための窓制御装置である、請求項1記載の建物最適化システム。
【請求項3】
前記バイナリコントローラは、前記ゾーンに関連づけられる1つまたは複数のブラインドの開閉を制御するためのブラインド制御装置である、請求項1記載の建物最適化システム。
【請求項4】
前記バイナリコントローラは、建物最適化スイッチの命令に基づいて自動的に動作するように適合化され、前記建物最適化スイッチは前記A/B照明スイッチを備える、請求項1記載の建物最適化システム。
【請求項5】
前記A/B照明スイッチは温度センサと接続される、請求項4記載の建物最適化システム。
【請求項6】
前記バイナリコントローラの自動動作は少なくとも部分的に前記温度センサにより感知される温度に基づく、請求項5記載の建物最適化システム。
【請求項7】
建物最適化システムであって、
照明制御装置とグラフィックディスプレイとを有するA/B照明スイッチを備える建物最適化スイッチであって、前記A/B照明スイッチはさらに、前記建物の少なくとも1つのゾーンの環境データを感知して測定するための1つまたは複数のセンサへ接続され、前記建物最適化スイッチはさらに、ユーザ入力または前記環境データに基づいて前記ゾーンの環境変数を制御するために前記A/B照明スイッチと接続されるバイナリコントローラを含む建物最適化スイッチと、
前記建物最適化スイッチと接続され、エネルギー使用を追跡して、前記建物最適化スイッチの動作に基づく報告を作成するマスタコントローラとを備える建物最適化システム。
【請求項1】
建物の最適化システムであって、
ユーザ入力を受信して、前記建物内の1つのゾーンにおける機械的デバイスへ制御信号を伝達するためのバイナリコントローラと、
前記バイナリコントローラと接続される、前記ゾーンの少なくとも第1および第2の照明バンクを制御するためのA/B照明スイッチと、を備え、
前記A/B照明スイッチは、前記第1および第2の照明バンクを手動操作するための第1および第2の照明制御装置と、前記ゾーンの占有率を検出するための動作センサと、前記第1および第2の照明制御装置または前記動作センサからの入力信号に応答して前記第1および第2の照明バンクを制御するための論理と、グラフィカルユーザインターフェースを表示するように適合化されるグラフィックディスプレイ画面とを備えており、前記グラフィカルユーザインターフェースにより、前記建物の占有者が前記A/B照明スイッチをプログラムし、かつ複数の動作モードの各々に関連するデータを受信することができ、前記グラフィカルユーザインターフェースはさらに、前記バイナリコントローラの状態を表示するように構成された建物最適化システム。
【請求項2】
前記バイナリコントローラは、前記ゾーンに関連づけられる1つまたは複数の窓の開閉を制御するための窓制御装置である、請求項1記載の建物最適化システム。
【請求項3】
前記バイナリコントローラは、前記ゾーンに関連づけられる1つまたは複数のブラインドの開閉を制御するためのブラインド制御装置である、請求項1記載の建物最適化システム。
【請求項4】
前記バイナリコントローラは、建物最適化スイッチの命令に基づいて自動的に動作するように適合化され、前記建物最適化スイッチは前記A/B照明スイッチを備える、請求項1記載の建物最適化システム。
【請求項5】
前記A/B照明スイッチは温度センサと接続される、請求項4記載の建物最適化システム。
【請求項6】
前記バイナリコントローラの自動動作は少なくとも部分的に前記温度センサにより感知される温度に基づく、請求項5記載の建物最適化システム。
【請求項7】
建物最適化システムであって、
照明制御装置とグラフィックディスプレイとを有するA/B照明スイッチを備える建物最適化スイッチであって、前記A/B照明スイッチはさらに、前記建物の少なくとも1つのゾーンの環境データを感知して測定するための1つまたは複数のセンサへ接続され、前記建物最適化スイッチはさらに、ユーザ入力または前記環境データに基づいて前記ゾーンの環境変数を制御するために前記A/B照明スイッチと接続されるバイナリコントローラを含む建物最適化スイッチと、
前記建物最適化スイッチと接続され、エネルギー使用を追跡して、前記建物最適化スイッチの動作に基づく報告を作成するマスタコントローラとを備える建物最適化システム。
【図1】
【図2A】
【図2B】
【図3】
【図4】
【図5A】
【図5B】
【図6A】
【図6B】
【図7A】
【図7B】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12A】
【図12B】
【図12C】
【図12D】
【図12E】
【図12F】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22A】
【図22B】
【図22C】
【図23】
【図24】
【図25A】
【図25B】
【図25C】
【図25D】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図2A】
【図2B】
【図3】
【図4】
【図5A】
【図5B】
【図6A】
【図6B】
【図7A】
【図7B】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12A】
【図12B】
【図12C】
【図12D】
【図12E】
【図12F】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22A】
【図22B】
【図22C】
【図23】
【図24】
【図25A】
【図25B】
【図25C】
【図25D】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【公表番号】特表2011−517036(P2011−517036A)
【公表日】平成23年5月26日(2011.5.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−503185(P2011−503185)
【出願日】平成21年4月2日(2009.4.2)
【国際出願番号】PCT/US2009/039364
【国際公開番号】WO2009/124217
【国際公開日】平成21年10月8日(2009.10.8)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ZIGBEE
2.イーサネット
【出願人】(510263342)ジェニア・エナジー・パートナーズ・インコーポレイテッド (1)
【氏名又は名称原語表記】GENEA ENERGY PARTNERS, INC.
【Fターム(参考)】
【公表日】平成23年5月26日(2011.5.26)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年4月2日(2009.4.2)
【国際出願番号】PCT/US2009/039364
【国際公開番号】WO2009/124217
【国際公開日】平成21年10月8日(2009.10.8)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ZIGBEE
2.イーサネット
【出願人】(510263342)ジェニア・エナジー・パートナーズ・インコーポレイテッド (1)
【氏名又は名称原語表記】GENEA ENERGY PARTNERS, INC.
【Fターム(参考)】
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