ブラジャー
【課題】
従来のブラジャーを装着快適さ及び全体的な外観に関して改良することを課題とする。
【解決手段】
縁めくれ（２３，２４，２８，２９，３０，３２）を所定の位置に固定するために、接着層が、ブラジャー（１）の縁めくれ（２３，２４，２８，２９，３０，３２）と反対側の布層との間に配置される。
従来のブラジャーを装着快適さ及び全体的な外観に関して改良することを課題とする。
【解決手段】
縁めくれ（２３，２４，２８，２９，３０，３２）を所定の位置に固定するために、接着層が、ブラジャー（１）の縁めくれ（２３，２４，２８，２９，３０，３２）と反対側の布層との間に配置される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
請求項１のプレアンブル部に係るブラジャーに関する。
【背景技術】
【０００２】
この種類のブラジャーは公知であり、世界中で多くのバリエーションが入手可能である。それらは、広く様々な形状が提供され、中央部品によって接合される二つのブラカップから主に構成されるフロント部から構成されている。フロント部の各外側側面縁と結合しているのはサイドパネルであって、その自由末端はブラジャーを装着している者の背中において背部閉鎖装置によって留められる。サイドパネルはフロント部に縫い付けられ得る、または完全にワンピースであり得る。補足的支持のために、背後にある側面パネルとブラカップを繋ぐ肩紐が備えられ得る。かかるブラジャーの主な機能は、胸の重みを支え、維持し、胸の形を作ることである。同時に、そのようなブラジャーには高い装着快適さをもたらし、かつ外観を引き立てることが期待されている。それによって課題は、視覚的にも、装着快適さについてもほぼ目立たないブラジャーである。
【０００３】
一般的にこの種類のブラジャーは、最も頻繁にはジグザグ縫いによって付けられた、それらの縁に沿ったサポートバンド、縁飾り、装飾リボンを有している。それらが互いに接合された上部における多数の生地層及び縫い目の積み重なりの結果、かかるブラジャーはこの範囲においてある程度の厚みを有する。例えばトップスのようなきつく合った服において装着される場合、これら外側の領域において美的外見を傷つける、外側の衣服に抗して目立つ傾向がある。このことは、ブラカップの上部縁ならびにサイドパネルに対して特に該当する。さらにサイドパネルにおけるそのような厚みは、肩紐の長さを調節するためにストラップバックルを扱う際に、困難を生じる。
【０００４】
さらにまた、ブラジャーの縁領域における縫い目は、ブラジャーを装着者の肌と直接接触して、特に敏感肌を有する人々に皮膚刺激となり得、したがって装着快適さを著しく減少する。このことは、サイドパネルの領域における縫い目に対して特に該当する、というのは良く合ったブラジャーはサイドパネルの適切な窮屈さを必要とし、それによってサイドパネルはブラジャー装着者の上半身に抗してサイドパネルが押し付けられるからである。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
この背景の見地において、本発明の課題は、装着快適さ及び外観に関して、従来のブラジャーをより改良することである。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
この課題は請求項１の特徴を有するブラジャーによって達成される。
【０００７】
利益となる実施形態は従属請求項に存在する。
【０００８】
本発明に係るブラジャーの縁領域を構成することは、ブラジャーの非常に薄くかつ軽いデザインを可能にする。他方でこのことは、ほんの二つの布地がこの領域においてブラジャーの厚みを決定するという事実によるものである。他方、この効果は縁領域における縫い目の除去によっても得られる。両事実が、外側衣服及び皮膚に対して完全に滑らかでかつ皮膚にぴったりくっついている縁区間を形成し、かつそれによって、外側衣服に於いて殆んど目立たない且つ特にきつく合った外側衣服において装着するのに特に適しているブラジャーをもたらすことに寄与する。また、本発明のブラジャーは、著しく高い装着快適さをもたらす。
【０００９】
本発明の第一全般的実施形態において、例えば縁めくれの内側に直接つけられ得る位置に、縁めくれを固定するために接着層がもたらされる。適切な接着剤は、ポリウレタン、ポリオレフィン、又は熱可塑性エラストマーである。これらは所望の領域に、噴霧、圧延、又はプレスによって機械的につけられ得る。
【００１０】
しかしながら、それとは対照的に、接着層が感熱性接着剤で有利につけられる、接着テープによって形成される本発明の実施形態が好ましい。本発明のこの実施形態は、製造手法を著しく単純化する。
【００１１】
この実施形態の更なる有利な改良において、接着テープは弾性性質を有しており、それによって二つの機能、即ち、一方では（所定の）位置に縁めくれを固定すること、他方では、従来のブラジャーでは別々の弾性テープを必要としたであろう、装着者の上半身の位置においてブラジャーがしっかりと留まることを確実にすることを有する。
【００１２】
本発明は、図に記載された代表的な実施形態をリファレンスとして以下により詳細に記載される。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１３】
図１及び図２は、本発明のブラジャー１を、前面から内側を見た図である。ブラジャー１は、胸を収容するための二つのブラカップ３を有するフロント部２を含む。ブラカップ３は、その外側及び内側の両方において布材料によって覆われた発泡ゴム核で形成され得る。二つのブラカップ３は、本実施形態において概ね一つの台形を有する中央部分４によって互いに接合される。中央部分４の底部は、それによって下部縁５を形成し、かつ、その反対側は中央部分４の上部縁６を形成する。
【００１４】
ブラカップ３の下部縁７に沿って延びているのは、各アンダーワイヤを収容するための狭い溝８である。ブラカップ３の反対側の上部縁９は、曲がっており、その先細りになった取り付け部品１０によって、肩紐１１用接合点をもたらす。
【００１５】
ブラカップ３の下部縁に側面で隣接しているのは各々サイドパネル１３、１４であって、それによってその自由末端において、サイドパネル１３にはアイレット１５が備えられ、かつ、他のサイドパネル１４にはフックバンド１６が備えられている。加えて、アイレット１５及びフックバンド１６が組み合うことによって、背部閉鎖装置を形成している。
【００１６】
サイドパネル１３、１４は上部縁１７及び下部縁１８を有し、それによってアイレット１５及びフックバンド１６の近くに各々肩紐１１の後方部を固定するための取り付け部品１９が配置される。取り付け部品１０及び取り付け部品１９と接合している肩紐１１のサポート紐２０は、長さを調節可能である。これを目的として、バックル２１が紐２０に滑り込まれている。紐２０の末端は、取り付け部品１９を通ってかけられることによって輪を形成しており、かつ、バックル２１に返されていてその場所で固定されている。
【００１７】
ブラジャー１の輪郭は、従って、中央部分４の縁５及び６、ブラカップの（上部縁）９、サイドパネル１２，１３の上部縁及び下部縁１７，１８、並びに、二つの肩紐１１の長軸に沿った縁によって明確にされる。
【００１８】
これら縁領域の詳細な構成は、図３〜６に記載されており、図２中の全体図のように見え得る、各々本発明のブラジャー１の断面を表す。
【００１９】
よって図３は、中央部分４の断面に相当する。基本的に、中央部分４は概ね台形をした布ブランク２２で形成され、その上部縁５及び下部縁６は、縁領域を内側へ折り込むこと、及びそれらをこの位置で固定することによって形成される。図３において、（既に）折り込まれた布ブランク２２の部分は、上部めくれに対して参照番号２３によって示されており、かつ、下部めくれに対しては参照番号２４によって示されている。
【００２０】
めくれ２３及び２４は各々、感熱性接着剤を施された接着テープ２５によって所定位置に固定される。接着テープ２５は、めくれ２３及び２４と、布ブランク２２との間にそれぞれ配置される。圧力と熱を加えることによって、残りの布ブランク２２とのめくれ２３、２４の強力な接合が生じる。
【００２１】
布ブランク２２の、相当している縁領域に最初に接着テープ２５がつけられ、次に縁領域が折り込まれ、めくれ２３，２４を経つ及び圧力によって所定の位置に固定することも可能である。
【００２２】
図４はブラカップ３の上部縁９の範囲における、本発明のブラジャー１の部分的な断面図を表す。図は、ブラカップ３の外層２６及び内層２７の縁領域における集合状態であり、こうして作られたポケット内に胸を形作り且つ支えるための発泡材料（図示せず）を収容することが可能である。
【００２３】
縁領域において、外層２６はブラカップ３の上部縁９で折り込まれ、こうしてブラカップ３の内側にめくれ２８を形成する。縁領域を所定の位置に永久的に固定するために、感熱性接着バンド２５が同様にめくれ２８と内層２７との間に置かれ、圧力及び熱を加えることによって接合が完了される。
【００２４】
図５は、デザインにおいてサイドパネル１３と同様であるサイドパネル１４の断面図である。本質的にサイドパネル１３及び１４は単層であって、サイドパネル１３及び１４の領域における本発明の適用は、図３に記載された手法と基本的に同一である。
【００２５】
それらの上部縁１７及び下部縁１８において、サイドパネル１３，１４の縁領域は折り込まれ、こうしてめくれ２９及び３０を形成する。めくれ２９及び３０を所定の位置に固定するために、感熱性接着バンド２５が同様に、めくれ２９，３０とサイドパネル１３，１４との間に配置され、かつ、圧力及び熱を加えることによってそれと接合される。
【００２６】
本発明のこの実施例の変形を、肩紐１１の断面を表している図６に示す。その長軸に沿った縁に沿って、肩紐１１のサポート紐２０が、長軸に沿った縁と直接接合するめくれ３１、及び、めくれ３１とサポート紐２０との間の領域に内側に折られる追加のめくれ３２によって２回折り込まれる。
【００２７】
二つのめくれ３１、３２を所定の位置に固定するために、サイド感熱性接着テープ２５が、サポート紐２０の内側とめくれ３２の反対側との間に配置される。圧力及び熱を加えることによって、サポート紐２０とめくれ３２との間の永久的な接合が得られる。
【００２８】
この実施形態の利点は、肩紐１１の長軸に沿った縁に沿って、解放された切断縁が見えないということである。その効果は特に美的外観に有利であり、このような縁デザインが本発明のブラジャーの可視領域において主に適用される。しかし、この実施形態がブラジャー１の他の部分において、例えば、図３〜５に示される領域において実現されても良いことは言うまでもないことである。
【００２９】
本発明は、図に記載された代表的な実施形態に制限されず、特許請求項の課題及び目的に応じた実施形態も含む。例えば、「ブラジャー」という用語は、ビキニトップ及び水着を含む、組み込まれた胸支持具による女性の肌に直に触れる全ての衣料を含む。
【図面の簡単な説明】
【００３０】
【図１】本発明に係るブラジャーの正面図である。
【図２】図１に記載されたブラジャーの半分の内側の図である。
【図３】図２に記載されたブラジャーの、線III〜IIIに沿った断面図である。
【図４】図２に記載されたブラジャーの、線IV〜IVに沿った断面図である。
【図５】図２に記載されたブラジャーの、線V〜Vに沿った断面図である。
【図６】図２に記載されたブラジャーの、線VI〜VIに沿った断面図である。
【符号の説明】
【００３１】
１ ブラジャー
２ フロント部
３ ブラカップ
４ 中央部分
５ ４の下部縁
６ ４の上部縁
７ ３の下部縁
８ アンダーワイヤ用溝
９ ３の上部縁
１０ 肩紐用前面取り付け部品
１１ 肩紐
１２ 不使用
１３ サイドパネル
１４ サイドパネル
１５ アイレット
１６ フックバンド
１７ １３，１４の上部縁
１８ １３，１４の下部縁
１９ 紐用背面取付部品
２０ サポート紐
２１ バックル
２２ 中央部分用布ブランク
２３ 上部めくれ
２４ 下部めくれ
２５ 接着テープ
２６ ３の外層
２７ ３の内層
２８ ９におけるめくれ
２９ １３，１４の上部めくれ
３０ １３，１４の下部めくれ
３１ 第一めくれ
３２ 第二めくれ
【技術分野】
【０００１】
請求項１のプレアンブル部に係るブラジャーに関する。
【背景技術】
【０００２】
この種類のブラジャーは公知であり、世界中で多くのバリエーションが入手可能である。それらは、広く様々な形状が提供され、中央部品によって接合される二つのブラカップから主に構成されるフロント部から構成されている。フロント部の各外側側面縁と結合しているのはサイドパネルであって、その自由末端はブラジャーを装着している者の背中において背部閉鎖装置によって留められる。サイドパネルはフロント部に縫い付けられ得る、または完全にワンピースであり得る。補足的支持のために、背後にある側面パネルとブラカップを繋ぐ肩紐が備えられ得る。かかるブラジャーの主な機能は、胸の重みを支え、維持し、胸の形を作ることである。同時に、そのようなブラジャーには高い装着快適さをもたらし、かつ外観を引き立てることが期待されている。それによって課題は、視覚的にも、装着快適さについてもほぼ目立たないブラジャーである。
【０００３】
一般的にこの種類のブラジャーは、最も頻繁にはジグザグ縫いによって付けられた、それらの縁に沿ったサポートバンド、縁飾り、装飾リボンを有している。それらが互いに接合された上部における多数の生地層及び縫い目の積み重なりの結果、かかるブラジャーはこの範囲においてある程度の厚みを有する。例えばトップスのようなきつく合った服において装着される場合、これら外側の領域において美的外見を傷つける、外側の衣服に抗して目立つ傾向がある。このことは、ブラカップの上部縁ならびにサイドパネルに対して特に該当する。さらにサイドパネルにおけるそのような厚みは、肩紐の長さを調節するためにストラップバックルを扱う際に、困難を生じる。
【０００４】
さらにまた、ブラジャーの縁領域における縫い目は、ブラジャーを装着者の肌と直接接触して、特に敏感肌を有する人々に皮膚刺激となり得、したがって装着快適さを著しく減少する。このことは、サイドパネルの領域における縫い目に対して特に該当する、というのは良く合ったブラジャーはサイドパネルの適切な窮屈さを必要とし、それによってサイドパネルはブラジャー装着者の上半身に抗してサイドパネルが押し付けられるからである。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
この背景の見地において、本発明の課題は、装着快適さ及び外観に関して、従来のブラジャーをより改良することである。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
この課題は請求項１の特徴を有するブラジャーによって達成される。
【０００７】
利益となる実施形態は従属請求項に存在する。
【０００８】
本発明に係るブラジャーの縁領域を構成することは、ブラジャーの非常に薄くかつ軽いデザインを可能にする。他方でこのことは、ほんの二つの布地がこの領域においてブラジャーの厚みを決定するという事実によるものである。他方、この効果は縁領域における縫い目の除去によっても得られる。両事実が、外側衣服及び皮膚に対して完全に滑らかでかつ皮膚にぴったりくっついている縁区間を形成し、かつそれによって、外側衣服に於いて殆んど目立たない且つ特にきつく合った外側衣服において装着するのに特に適しているブラジャーをもたらすことに寄与する。また、本発明のブラジャーは、著しく高い装着快適さをもたらす。
【０００９】
本発明の第一全般的実施形態において、例えば縁めくれの内側に直接つけられ得る位置に、縁めくれを固定するために接着層がもたらされる。適切な接着剤は、ポリウレタン、ポリオレフィン、又は熱可塑性エラストマーである。これらは所望の領域に、噴霧、圧延、又はプレスによって機械的につけられ得る。
【００１０】
しかしながら、それとは対照的に、接着層が感熱性接着剤で有利につけられる、接着テープによって形成される本発明の実施形態が好ましい。本発明のこの実施形態は、製造手法を著しく単純化する。
【００１１】
この実施形態の更なる有利な改良において、接着テープは弾性性質を有しており、それによって二つの機能、即ち、一方では（所定の）位置に縁めくれを固定すること、他方では、従来のブラジャーでは別々の弾性テープを必要としたであろう、装着者の上半身の位置においてブラジャーがしっかりと留まることを確実にすることを有する。
【００１２】
本発明は、図に記載された代表的な実施形態をリファレンスとして以下により詳細に記載される。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１３】
図１及び図２は、本発明のブラジャー１を、前面から内側を見た図である。ブラジャー１は、胸を収容するための二つのブラカップ３を有するフロント部２を含む。ブラカップ３は、その外側及び内側の両方において布材料によって覆われた発泡ゴム核で形成され得る。二つのブラカップ３は、本実施形態において概ね一つの台形を有する中央部分４によって互いに接合される。中央部分４の底部は、それによって下部縁５を形成し、かつ、その反対側は中央部分４の上部縁６を形成する。
【００１４】
ブラカップ３の下部縁７に沿って延びているのは、各アンダーワイヤを収容するための狭い溝８である。ブラカップ３の反対側の上部縁９は、曲がっており、その先細りになった取り付け部品１０によって、肩紐１１用接合点をもたらす。
【００１５】
ブラカップ３の下部縁に側面で隣接しているのは各々サイドパネル１３、１４であって、それによってその自由末端において、サイドパネル１３にはアイレット１５が備えられ、かつ、他のサイドパネル１４にはフックバンド１６が備えられている。加えて、アイレット１５及びフックバンド１６が組み合うことによって、背部閉鎖装置を形成している。
【００１６】
サイドパネル１３、１４は上部縁１７及び下部縁１８を有し、それによってアイレット１５及びフックバンド１６の近くに各々肩紐１１の後方部を固定するための取り付け部品１９が配置される。取り付け部品１０及び取り付け部品１９と接合している肩紐１１のサポート紐２０は、長さを調節可能である。これを目的として、バックル２１が紐２０に滑り込まれている。紐２０の末端は、取り付け部品１９を通ってかけられることによって輪を形成しており、かつ、バックル２１に返されていてその場所で固定されている。
【００１７】
ブラジャー１の輪郭は、従って、中央部分４の縁５及び６、ブラカップの（上部縁）９、サイドパネル１２，１３の上部縁及び下部縁１７，１８、並びに、二つの肩紐１１の長軸に沿った縁によって明確にされる。
【００１８】
これら縁領域の詳細な構成は、図３〜６に記載されており、図２中の全体図のように見え得る、各々本発明のブラジャー１の断面を表す。
【００１９】
よって図３は、中央部分４の断面に相当する。基本的に、中央部分４は概ね台形をした布ブランク２２で形成され、その上部縁５及び下部縁６は、縁領域を内側へ折り込むこと、及びそれらをこの位置で固定することによって形成される。図３において、（既に）折り込まれた布ブランク２２の部分は、上部めくれに対して参照番号２３によって示されており、かつ、下部めくれに対しては参照番号２４によって示されている。
【００２０】
めくれ２３及び２４は各々、感熱性接着剤を施された接着テープ２５によって所定位置に固定される。接着テープ２５は、めくれ２３及び２４と、布ブランク２２との間にそれぞれ配置される。圧力と熱を加えることによって、残りの布ブランク２２とのめくれ２３、２４の強力な接合が生じる。
【００２１】
布ブランク２２の、相当している縁領域に最初に接着テープ２５がつけられ、次に縁領域が折り込まれ、めくれ２３，２４を経つ及び圧力によって所定の位置に固定することも可能である。
【００２２】
図４はブラカップ３の上部縁９の範囲における、本発明のブラジャー１の部分的な断面図を表す。図は、ブラカップ３の外層２６及び内層２７の縁領域における集合状態であり、こうして作られたポケット内に胸を形作り且つ支えるための発泡材料（図示せず）を収容することが可能である。
【００２３】
縁領域において、外層２６はブラカップ３の上部縁９で折り込まれ、こうしてブラカップ３の内側にめくれ２８を形成する。縁領域を所定の位置に永久的に固定するために、感熱性接着バンド２５が同様にめくれ２８と内層２７との間に置かれ、圧力及び熱を加えることによって接合が完了される。
【００２４】
図５は、デザインにおいてサイドパネル１３と同様であるサイドパネル１４の断面図である。本質的にサイドパネル１３及び１４は単層であって、サイドパネル１３及び１４の領域における本発明の適用は、図３に記載された手法と基本的に同一である。
【００２５】
それらの上部縁１７及び下部縁１８において、サイドパネル１３，１４の縁領域は折り込まれ、こうしてめくれ２９及び３０を形成する。めくれ２９及び３０を所定の位置に固定するために、感熱性接着バンド２５が同様に、めくれ２９，３０とサイドパネル１３，１４との間に配置され、かつ、圧力及び熱を加えることによってそれと接合される。
【００２６】
本発明のこの実施例の変形を、肩紐１１の断面を表している図６に示す。その長軸に沿った縁に沿って、肩紐１１のサポート紐２０が、長軸に沿った縁と直接接合するめくれ３１、及び、めくれ３１とサポート紐２０との間の領域に内側に折られる追加のめくれ３２によって２回折り込まれる。
【００２７】
二つのめくれ３１、３２を所定の位置に固定するために、サイド感熱性接着テープ２５が、サポート紐２０の内側とめくれ３２の反対側との間に配置される。圧力及び熱を加えることによって、サポート紐２０とめくれ３２との間の永久的な接合が得られる。
【００２８】
この実施形態の利点は、肩紐１１の長軸に沿った縁に沿って、解放された切断縁が見えないということである。その効果は特に美的外観に有利であり、このような縁デザインが本発明のブラジャーの可視領域において主に適用される。しかし、この実施形態がブラジャー１の他の部分において、例えば、図３〜５に示される領域において実現されても良いことは言うまでもないことである。
【００２９】
本発明は、図に記載された代表的な実施形態に制限されず、特許請求項の課題及び目的に応じた実施形態も含む。例えば、「ブラジャー」という用語は、ビキニトップ及び水着を含む、組み込まれた胸支持具による女性の肌に直に触れる全ての衣料を含む。
【図面の簡単な説明】
【００３０】
【図１】本発明に係るブラジャーの正面図である。
【図２】図１に記載されたブラジャーの半分の内側の図である。
【図３】図２に記載されたブラジャーの、線III〜IIIに沿った断面図である。
【図４】図２に記載されたブラジャーの、線IV〜IVに沿った断面図である。
【図５】図２に記載されたブラジャーの、線V〜Vに沿った断面図である。
【図６】図２に記載されたブラジャーの、線VI〜VIに沿った断面図である。
【符号の説明】
【００３１】
１ ブラジャー
２ フロント部
３ ブラカップ
４ 中央部分
５ ４の下部縁
６ ４の上部縁
７ ３の下部縁
８ アンダーワイヤ用溝
９ ３の上部縁
１０ 肩紐用前面取り付け部品
１１ 肩紐
１２ 不使用
１３ サイドパネル
１４ サイドパネル
１５ アイレット
１６ フックバンド
１７ １３，１４の上部縁
１８ １３，１４の下部縁
１９ 紐用背面取付部品
２０ サポート紐
２１ バックル
２２ 中央部分用布ブランク
２３ 上部めくれ
２４ 下部めくれ
２５ 接着テープ
２６ ３の外層
２７ ３の内層
２８ ９におけるめくれ
２９ １３，１４の上部めくれ
３０ １３，１４の下部めくれ
３１ 第一めくれ
３２ 第二めくれ
【特許請求の範囲】
【請求項１】
ブラカップ（３）を形成しているフロント部（２）、及び
ブラジャー（１）装着者の上半身を取り囲んでいる二つのサイドパネル（１３，１４）から構成され、
上記サイドパネルの第一末端は上記フロント部（２）につけられ、かつ上記サイドパネルの第二末端は装着者の背中において互いに留められ得、かつ、サイドパネルはブラカップ（３）からサイドパネル（１３，１４）の後方部分まで延びる肩紐（１１）を有し、それによってブラジャー（１）の縁（５，６，７，９，１７，１８）の少なくとも部分は、外側を形成しているブラジャー（１）の布層が縁領域を形成するように折り込まれ、かつこの位置で固定されるように構成される、ブラジャーにおいて、
縁めくれ（２３，２４，２８，２９，３０，３２）を該位置に固定するために、接着層が縁めくれ（２３，２４，２８，２９，３０，３２）とブラジャー（１）の反対側の布層との間に配置されることを特徴とする、ブラジャー。
【請求項２】
接着層によって該位置に固定された縁めくれ（２３，２４，２８，２９，３０，３２）がブラカップ（３）の上部縁（９）、及び／又はブラカップ（３）の側面縁、及び／又はサイドパネル（１３，１４）の長軸に沿った縁（１７，１８）、及び／又は肩紐（１１）の長軸に沿った縁に沿って延びることを特徴とする、請求項１に記載のブラジャー。
【請求項３】
接着層が、圧力及び熱を加えることによって作用し得る、感熱性材料であることを特徴とする、請求項１又は２に記載のブラジャー。
【請求項４】
接着層が、好ましくは噴霧、圧延又は加圧手法によって、ブラジャー（３）の縁区間に直接つけられることを特徴とする、請求項１〜３のいずれか一項に記載のブラジャー。
【請求項５】
縁めくれ（２３，２４，２８，２９，３０，３２）を所定の位置に固定するために、縁めくれ（２３，２４，２８，２９，３０，３２）とブラジャー（３）の反対側との間に配置される接着テープ（２５）に、接着層がつけられることを特徴とする、請求項１〜４のいずれか一項に記載のブラジャー。
【請求項６】
接着テープ（２５）が弾性を有することを特徴とする、請求項５に記載のブラジャー。
【請求項７】
接着層が、ポリウレタン、ポリオレフィン、又は熱可塑性エラストマーであることを特徴とする、請求項１〜６のいずれか一項に記載のブラジャー。
【請求項８】
縁めくれ（３２）が、２回折り込むことによって形成されることを特徴とする、請求項１〜７のいずれか一項に記載のブラジャー。
【請求項１】
ブラカップ（３）を形成しているフロント部（２）、及び
ブラジャー（１）装着者の上半身を取り囲んでいる二つのサイドパネル（１３，１４）から構成され、
上記サイドパネルの第一末端は上記フロント部（２）につけられ、かつ上記サイドパネルの第二末端は装着者の背中において互いに留められ得、かつ、サイドパネルはブラカップ（３）からサイドパネル（１３，１４）の後方部分まで延びる肩紐（１１）を有し、それによってブラジャー（１）の縁（５，６，７，９，１７，１８）の少なくとも部分は、外側を形成しているブラジャー（１）の布層が縁領域を形成するように折り込まれ、かつこの位置で固定されるように構成される、ブラジャーにおいて、
縁めくれ（２３，２４，２８，２９，３０，３２）を該位置に固定するために、接着層が縁めくれ（２３，２４，２８，２９，３０，３２）とブラジャー（１）の反対側の布層との間に配置されることを特徴とする、ブラジャー。
【請求項２】
接着層によって該位置に固定された縁めくれ（２３，２４，２８，２９，３０，３２）がブラカップ（３）の上部縁（９）、及び／又はブラカップ（３）の側面縁、及び／又はサイドパネル（１３，１４）の長軸に沿った縁（１７，１８）、及び／又は肩紐（１１）の長軸に沿った縁に沿って延びることを特徴とする、請求項１に記載のブラジャー。
【請求項３】
接着層が、圧力及び熱を加えることによって作用し得る、感熱性材料であることを特徴とする、請求項１又は２に記載のブラジャー。
【請求項４】
接着層が、好ましくは噴霧、圧延又は加圧手法によって、ブラジャー（３）の縁区間に直接つけられることを特徴とする、請求項１〜３のいずれか一項に記載のブラジャー。
【請求項５】
縁めくれ（２３，２４，２８，２９，３０，３２）を所定の位置に固定するために、縁めくれ（２３，２４，２８，２９，３０，３２）とブラジャー（３）の反対側との間に配置される接着テープ（２５）に、接着層がつけられることを特徴とする、請求項１〜４のいずれか一項に記載のブラジャー。
【請求項６】
接着テープ（２５）が弾性を有することを特徴とする、請求項５に記載のブラジャー。
【請求項７】
接着層が、ポリウレタン、ポリオレフィン、又は熱可塑性エラストマーであることを特徴とする、請求項１〜６のいずれか一項に記載のブラジャー。
【請求項８】
縁めくれ（３２）が、２回折り込むことによって形成されることを特徴とする、請求項１〜７のいずれか一項に記載のブラジャー。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【公開番号】特開２００８−２７４５２７（Ｐ２００８−２７４５２７Ａ）
【公開日】平成２０年１１月１３日（２００８．１１．１３）
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願２００８−１１１３１４（Ｐ２００８−１１１３１４）
【出願日】平成２０年４月２２日（２００８．４．２２）
【出願人】（５０８１２３３１９）トリンフ インタートレード アーゲー (16)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２０年１１月１３日（２００８．１１．１３）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００８−１１１３１４（Ｐ２００８−１１１３１４）
【出願日】平成２０年４月２２日（２００８．４．２２）
【出願人】（５０８１２３３１９）トリンフ インタートレード アーゲー (16)
【Ｆターム（参考）】
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