説明

プラズマディスプレイパネル

【課題】初期の輝度が高く、且つその経時劣化も大幅に抑制することが可能なPDPを提供することを目的とする。
【解決手段】誘電体層7に覆われた電極6を有する前面板1と、可視発光する第1蛍光体層13を備えた背面板2とを、間に放電空間14を形成するように隔壁12を隔てて対向配置したプラズマディスプレイパネルであって、前面板1は、保護層8で覆われ、且つ、放電空間14を介して対峙した前記第1蛍光体層13と同色に可視発光する第2蛍光体層15を有することを特徴とするプラズマディスプレイパネルである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示デバイスなどに用いるプラズマディスプレイパネルに関する。
【背景技術】
【0002】
プラズマディスプレイパネル(以下、PDPと呼ぶ)は、基本的には、前面板と背面板とで構成されている。前面板は、ガラス基板と、その一方の主面上に形成されたストライプ状の透明電極とバス電極とで構成される表示電極と、この表示電極を覆ってコンデンサとしての働きをする誘電体層と、この誘電体層上に形成されたMgOからなる保護層とで構成されている。
【0003】
ガラス基板としては大面積化が容易で平坦性に優れたフロート法により製造されたガラス基板を用いている。表示電極は、薄膜プロセスにより形成した透明電極上に導電性を確保するためにAg材料を含むペーストを所定のパターンで形成し、その後、焼成することによりバス電極を形成している。そして透明電極とバス電極とにより構成された表示電極を覆うように誘電体ペーストを塗布し焼成することにより誘電体層を形成している。最後に誘電体層上にMgOからなる保護層を薄膜プロセスを用いて形成している。
【0004】
一方、背面板は、ガラス基板と、その一方の主面上に形成されたストライプ状のアドレス電極と、アドレス電極を覆う誘電体層と、誘電体層上に形成された隔壁と、各隔壁間に形成された赤色、緑色および青色それぞれに発光する蛍光体層とで構成されている。
【0005】
前面板と背面板とはその電極形成面側を対向させて気密封着され、隔壁によって仕切られた放電空間に少なくともXeを含む放電ガスが400Torr〜600Torrの圧力で封入されている。PDPは、表示電極に映像信号電圧を選択的に印加することによって放電させ、基本的にXeガスから放電によって発生した紫外線147nm(共鳴線)、172nm(分子線)が各色蛍光体層を励起して赤色、緑色、青色の発光をさせてカラー画像表示を実現している。また、このようなPDPを表示させるには、1フレームの画像を複数のサブフィールド(SF)に分割することによって階調表現をする方式が用いられている。この方式では、放電を制御するため1SFを初期化期間、アドレス期間、維持期間、消去期間に分割している。
【0006】
ここで近年、ハイビジョンをはじめとする高精細、高階調でしかも低消費電力の画像表示装置に対する期待が高まっている。特に、近年期待されているフルスペックの42インチクラスのハイビジョンテレビでは、画素数が1920×1125で、セルピッチは0.15mm×0.48mmと小さくなっている。このような高精細のPDPにおいては、輝度と効率の低下が特に顕在化するという課題が発生する。
【0007】
そこで、PDP内の放電ガス中のXe濃度を高めたり、井桁状の隔壁を使用したりすることで輝度と効率の向上を図る施策が取られている。しかし、高輝度化のためにPDP内の放電ガス中のXe濃度を高める場合や、井桁状の隔壁を使用する場合には、駆動電圧が大幅に上昇しアドレス放電がより不安定になり、高品質の画像が得られないという課題が発生する。また、Xe濃度を高めると、Xeイオンの量も増大し、MgOがスパッタされやすくなり保護層の寿命が短くなるという課題も発生する。
【0008】
そこで、前面板の保護層上に蛍光体層を設け、放電空間を囲むところの蛍光体塗布面積を増やすことで輝度・発光効率を向上する技術が公開されている(特許文献1参照)。
【特許文献1】特開平11−21389号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、上述したような従来技術においては、品質・信頼性という観点から、大きく3つの課題があった。まず第1には蛍光体層が放電近傍に晒されているため、初期の輝度は高いのだがパネル点灯による蛍光体へのイオン衝撃ならびに紫外線照射が強いため輝度劣化が大きいという課題。第2に、蛍光体が放電によるイオン衝撃によりスパッタされたときに発生するイオンが、放電の陰極電極としての役割を担う保護層に付着し、保護層の本来の重要機能である電子放出特性を大幅に劣化させてしまい放電特性が悪化し、画像の表示品位を低下させてしまうという課題。そして、第3には、前面板と背面板を封着する際、前・背面板の位置あわせが必要であるが、前面板の最表面に第2蛍光体層が形成されているため、前面板と背面板の位置をあわせて封止する際に、第2蛍光体層が隔壁と擦れることを回避することは非常に困難であり、擦れた際に第2蛍光体層が一部飛散し、隣接する異色の画素に混入、パネル点灯時に混色が発生して画質劣化を招く課題である。特に、3つ目の混色の課題はPDPを量産するという観点からは致命的な課題であった。
【0010】
本発明はこのような現状に鑑みなされたもので、初期の輝度が高く、且つその経時劣化も大幅に抑制することが可能なPDPを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を実現するために本発明のプラズマディスプレイパネルは、誘電体層に覆われた電極を有する前面板と、可視発光する第1蛍光体層を備えた背面板とを、間に放電空間を形成するように隔壁を隔てて対向配置したプラズマディスプレイパネルであって、前面板は、保護層で覆われ、且つ、放電空間を介して対峙した前記第1蛍光体層と同色に可視発光する第2蛍光体層を有することを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、初期の輝度が高く、且つその経時劣化も大幅に抑制することが可能なPDPを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の一実施の形態によるPDPについて、図面を用いて説明する。
【0014】
図1は本発明の一実施の形態によるPDPの概略構成を示す断面斜視図である。また、図2は図1におけるA−A線断面図である。
【0015】
図1に示すように、PDPは放電空間14が形成されるように互いに対向配置した前面板1と背面板2とにより構成される。
【0016】
前面板1は、前面ガラス基板3の面上に、ストライプ状の走査電極4と維持電極5とを面放電ギャップを挟んで配列し表示電極6を形成している。走査電極4および維持電極5は、酸化インジウム(ITO)や酸化スズ(SnO2)などの透明導電性材料によって形成された透明電極4a、5aと、その上に形成された、透明電極4a、5aよりも幅が狭く導電性に優れたバス電極4b、5bとで構成されている。バス電極4b、5bは、例えば銀(Ag)厚膜(厚み:2μm〜10μm)、アルミニウム(Al)薄膜(厚み:0.1μm〜1μm)またはクロム/銅/クロム(Cr/Cu/Cr)積層薄膜(厚み:0.1μm〜1μm)などをスクリーン印刷法やフォトリソ法などによりパターンニングして形成している。
【0017】
そして、表示電極6を形成した前面ガラス基板3上に、表示電極6を覆うように、例えば、PbO−SiO2−B23−ZnO−BaO系のガラス組成を有する誘電体ガラス材料からなる誘電体層7が形成され、さらに誘電体層7上のストライプ状に、スクリーン印刷法などにより、たとえば、(Y、Gd)BO3:Euからなる赤色の第2蛍光体層15R、Zn2SiO4:Mnや(Y、Gd)BO3:Tbからなる緑色の第2蛍光体層15G、およびBaMgAl1017:Euからなる青色の第2蛍光体層15Bの、R、G、Bからなる第2蛍光体層15を形成する。そして、この第2蛍光体層15を覆うように保護層8が形成されている。
【0018】
保護層8としては、例えば、酸化マグネシウム(MgO)などが真空蒸着法やイオンプレーティングによって形成されている。ここで、保護層8の厚みとしては1μm程度の薄膜であり、その下の第2蛍光体層15は一般的には、1μm程度の粒子からなる膜であるため、第2蛍光体層15の蛍光体粒子が部分的に放電空間側に突出している場合もあるが、少なくとも約50%以上、第2蛍光体層15が保護層8で被覆されていると、本発明の効果を得ることができることを確認している。
【0019】
次に、背面板2について説明する。背面板2は、背面ガラス基板9の面上に、複数のアドレス電極10がストライプ状に形成されている。さらにアドレス電極10を覆うように誘電体層11が形成されている。誘電体層11上には、例えばストライプ状の隔壁12がアドレス電極10の間に位置するように配設されている。隔壁12と誘電体層11とで形成されるストライプ状の凹部には、第2蛍光体層と同様に、例えば、(Y、Gd)BO3:Euからなる赤色の第1蛍光体層13R、Zn2SiO4:Mnや(Y、Gd)BO3:Tbからなる緑色の第1蛍光体層13G、およびBaMgAl1017:Euからなる青色の第1蛍光体層13Bが、例えばセルピッチ0.16mm(42インチのHD−TVの場合)で規則的に配置されて、第1蛍光体層を形成している。
【0020】
このような構成の前面板1と背面板2とを、封着工程において、図1に示すように、アドレス電極10と表示電極6とが交差し、且つ、第1蛍光体層13と対峙する第2蛍光体層15の蛍光体の発光色が一致するように対向配置することで、隔壁12および各色蛍光体層13R、13G、13Bで構成されたストライプ状凹部と保護層8とで囲まれた放電空間14を形成し、前面板1および背面板2の外周縁部に形成した封着ガラス(図示せず)を400℃〜500℃で加熱溶融させて封止する。
【0021】
そしてその後、キセノン(Xe)ガスを含む放電ガスを、封入するキセノンの濃度に応じて放電電圧を調整するために200Torr〜600Torr程度の圧力で充填封入し排気管(図示せず)を封止する。
【0022】
その後、表示電極6に、例えば電圧195V、周波数45kHzの交番電界を印加して放電させて2時間程度エージングする。
【0023】
以上によりPDPが完成する。
【0024】
ここで、Xe濃度10%、450Torrにて試作したPDPの輝度の結果を示す。
【0025】
【表1】

【0026】
表1において、パネル構造がTYPE1というのは、図3に概略構成を断面斜視図で、また図4には図3におけるA−A線断面図を示すように、前面板1が第2蛍光体層を備えない従来のPDPである。また、パネル構造がTYPE2というのは、図5に概略構成を断面斜視図で、また図6には図5におけるA−A線断面図を示すように、保護層8上に第2蛍光体層151を備えたPDPである。そしてパネル構造がTYPE3というのが、上述した本発明の一実施の形態によるPDPである。
【0027】
またそれぞれのTYPEのパネル構造に対し、保護層8として、後述するように、異なる2種類のMgO蒸着膜(MgO条件AおよびB)を用いたパネルを作製した。すなわち、TYPE1のパネル構造に対してはパネル(1)および(2)、TYPE2のパネル構造に対してはパネル(3)および(4)、TYPE3のパネル構造に対してはパネル(5)および(6)、である。
【0028】
そして、パネル(1)(TYPE1)を基準(100)とし、パネル(2)〜パネル(6)それぞれに対し、パネル輝度に関しての評価を行った結果が表1に示されている。
【0029】
第2蛍光体層15、151を形成していないパネル(TYPE1)に比べ、第2蛍光体層15、151を形成しているTYPE2、TYPE3のパネルの方が大きく白輝度が上昇していることが判る。
【0030】
これは、蛍光体塗布面積が向上したことも寄与していると思われるが、主には、「信学技報 EID99−87 P.77−82」に記載されているようなXeガスの共鳴紫外線147nm発光の閉じ込め効果が寄与していると考えられる。
【0031】
図7に模式的に断面図で示すように、保護層8付近で発生させた共鳴紫外線は、Xeガスによる自己吸収による光閉じ込め効果により、背面板2側に届く紫外線量は50%以下に減衰してしまっている。そのため、共鳴紫外線を効率的に利用するには、TYPE2、TYPE3のように、共鳴紫外線の発生近傍に第2蛍光体層15、151を設けることが非常に有効な手段であるものと考えられる。
【0032】
また、保護層8で覆われた第2蛍光体層15であっても発光は確認でき、保護増8であるMgO膜は共鳴紫外線を実用的なレベルで透過するという知見を得ることができた。
【0033】
ここで表1に示す結果より、保護層8であるMgO膜により第2蛍光体層を被覆することで、共鳴紫外線をある程度減衰させてしまうデメリット以上に、高輝度化することが可能であることが判った。これは保護層8の下に第2蛍光体層15を形成することにより、共鳴紫外線を発生させる放電に最も近い、表示電極6上にも蛍光体材料を塗布させることができるため、より共鳴紫外線を効率よく利用することが可能になったためであると考えられる。
【0034】
また、各パネル構造につき、異なる2種類のMgO膜(MgO条件A、B)で評価をした結果、赤、緑の輝度はほぼ同等で変化がないのに対し、青の輝度に関してのみ差が生じることが判明した。
【0035】
ここでこの2種類のMgO膜それぞれに対しカソード・ルミネッセンス(CL)を評価したところ、図8に示すように390nm付近での発光強度が大きく異なることが判明した。また、青の蛍光体に使用しているBaMgAl1017:Euは、「蛍光体ハンドブック オーム社 P.333」に示されているように400nm近辺の光でも蛍光体を励起できるのに対し、赤、緑の蛍光体の励起には概ね300nm以下の光源が必要であることが判っている。すなわち、条件AのMgO膜について、青の輝度が増加する結果を得たが、これは放電中にも発生していると考えられる390nm近傍のMgO膜からのルミネッセンスが青の蛍光体を励起できていることが原因と考えられる。
【0036】
以上より、使用するMgO膜としては、400nm以下(3eV以上)のルミネッセンスを発生する膜が好ましく、さらに好ましくは、390nm近傍の発光ピークが570nm近傍の発光ピークより10倍程度以上の強度を有するMgO膜が好適である。
【0037】
ここで、青色蛍光体材料は他の色の蛍光体材料に比較し、発光効率が特に低く、輝度が低い傾向にあった。そのため、本発明による青色の輝度上昇効果は、PDPにおいて非常に有効といえる。
【0038】
なお、少なくとも3eVのルミネッセンスを有するには、少なくとも3eV以上のバンドギャップを有する保護層であることが必要といえる。
【0039】
また、上述した本発明の一実施の形態によるPDPにおいては、赤、緑、青のいずれにも第2蛍光体層15を形成したが、発光バランスを考慮して、第2蛍光体層15として設ける蛍光体の色を選択してもいい。現在、PDPにおいては青の蛍光体の輝度が他の色の蛍光体に比べ、低い傾向にある。したがって、赤、緑、青の蛍光体の輝度バランスをとるには、青の第2蛍光体層15Bのみ形成するという構造も有効である。
【0040】
また、MgO条件が同一(B)でパネル構造が異なる、パネル(2)(TYPE1)、パネル(4)(TYPE2)、パネル(6)(TYPE3)に関して、パネル点灯時間と輝度劣化推移との関係を、各パネルのそれぞれの初期輝度を100として評価した。その結果を図9に示す。
【0041】
パネル(4)(TYPE2)は前述したように初期輝度は高いのであるが、図9からわかるように、輝度劣化がパネル(2)(TYPE1)に比べて大きい。これは第2蛍光体層が放電空間に晒されており、放電によるイオン衝撃と紫外線照射が強いために、輝度劣化が加速しやすくなっていると考えられる。それに対し、本発明の一実施の形態であるパネル(6)(TYPE3)は、前述のとおり初期輝度も高く、且つ、図9からもわかるように、輝度劣化も大幅に抑制できることが判明した。これは、輝度上昇に大きく影響している第2蛍光体層15が少なくとも保護層8の下にあり、放電から保護されていることによるものと考えられる。すなわち本発明は、高輝度化と耐輝度劣化性能とを共に大きく向上させることが可能な技術であるといえる。
【0042】
また、輝度特性以外でも、製造上の利点として、PDPはその製造の過程において、前面板と背面板とを貼り合わせる際に隔壁と前面板が接触するため、保護膜8で第2蛍光体層15を覆った構造であると、接触の際に第2蛍光体層が剥がれてしまって混色となってしまうという問題の発生を抑制できるということを挙げることができる。
【0043】
なお、上述した本発明の一実施の形態によるPDPにおいては、第1蛍光体層13と第2蛍光体層15において、赤、緑、青に発光する同じ蛍光体材料を用いたが、同色系統の発光をする蛍光体材料であっても、第1蛍光体層13と第2蛍光体層15とで、材料、粒径を変えたもので組み合わせたりすることも可能であり、このようなことにより、同一の蛍光体材料を用いるより適切な色度補正設計が可能となるという効果を得ることができる場合もある。
【0044】
以上のように、本発明の一実施の形態のPDPによれば、初期の輝度が高く、且つその経時劣化も大幅に抑制することが可能で、さらには製造時の混色を抑制することができるPDPを提供することができる。
【産業上の利用可能性】
【0045】
以上のように本発明は、大画面、高精細のプラズマディスプレイ装置を提供する上で有用な発明である。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】本発明の一実施の形態によるPDPの概略構成を示す断面斜視図
【図2】図1におけるA−A線断面図
【図3】従来のPDPの概略構成を示す断面斜視図
【図4】図3におけるA−A線断面図
【図5】保護層上に第2蛍光体層を備えたPDPの概略構成を示す断面斜視図
【図6】図5におけるA−A線断面図
【図7】PDPでの放電の概念を模式的に示す図
【図8】MgO膜のカソード・ルミネッセンス評価結果を示す図
【図9】パネル点灯時間と輝度劣化推移との関係を示す図
【符号の説明】
【0047】
1 前面板
2 背面板
3 前面ガラス基板
4 走査電極
4a、5a 透明電極
4b、5b バス電極
5 維持電極
6 表示電極
7、11 誘電体層
8 保護層
9 背面ガラス基板
10 アドレス電極
12 隔壁
13 第1蛍光体層
13R 赤色の第1蛍光体層
13G 緑色の第1蛍光体層
13B 青色の第1蛍光体層
14 放電空間
15 第2蛍光体層
15R 赤色の第2蛍光体層
15G 緑色の第2蛍光体層
15B 青色の第2蛍光体層

【特許請求の範囲】
【請求項1】
誘電体層に覆われた電極を有する前面板と、可視発光する第1蛍光体層を備えた背面板とを、間に放電空間を形成するように隔壁を隔てて対向配置したプラズマディスプレイパネルであって、
前面板は、保護層で覆われ、且つ、放電空間を介して対峙した前記第1蛍光体層と同色に可視発光する第2蛍光体層を有することを特徴とするプラズマディスプレイパネル。
【請求項2】
第2蛍光体層が、前面板が有する誘電体層と、この誘電体層を覆うように形成された保護層との間に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のプラズマディスプレイパネル。
【請求項3】
第2蛍光体層が、少なくとも青色発光する蛍光体層を含むことを特徴とする請求項1または2に記載のプラズマディスプレイパネル。
【請求項4】
保護層が、酸化物または窒化物であることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のプラズマディスプレイパネル。
【請求項5】
保護層が、その主成分がバンドギャップ3eV以上の材料であることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のプラズマディスプレイパネル。
【請求項6】
保護層が、400nm以下にカソード・ルミネッセンス発光を有するものであることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のプラズマディスプレイパネル。
【請求項7】
保護層が、その主成分が酸化マグネシウムからなることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載のプラズマディスプレイパネル。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate


【公開番号】特開2010−55912(P2010−55912A)
【公開日】平成22年3月11日(2010.3.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−219150(P2008−219150)
【出願日】平成20年8月28日(2008.8.28)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】