説明

プラズマディスプレイ装置の駆動方法、プラズマディスプレイ装置およびプラズマディスプレイシステム

【課題】3D画像を表示することができ、かつ初期化動作を安定して発生させ、品質の高い画像表示を行う。
【解決手段】右目用フィールドおよび左目用フィールドのそれぞれは、最初に輝度重みの最も大きいサブフィールドを時間的に配置し、それ以降は輝度重みが順次小さくなるようにサブフィールドを時間的に配置して構成し、最初に配置したサブフィールドの初期化期間では強制初期化動作を行い、それ以降に配置したサブフィールドの初期化期間では選択初期化動作を行い、最後に配置したサブフィールドの維持期間では走査電極に矩形波型電圧を印加して消去放電を発生させ、それ以前に配置したサブフィールドの維持期間では走査電極に緩やかに上昇する傾斜波形電圧を印加して消去放電を発生させ、かつ、少なくとも1つのサブフィールドで書込み放電を発生させる放電セルでは最後に配置されたサブフィールドでも書込み放電を発生させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プラズマディスプレイ装置の駆動方法、プラズマディスプレイ装置、およびシャッタ眼鏡を用いて画像を立体視するプラズマディスプレイシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
プラズマディスプレイパネル(以下、「パネル」と略記する)として代表的な交流面放電型パネルは、1対の走査電極と維持電極とからなる表示電極対が複数形成された前面基板と、複数のデータ電極が形成された背面基板とを対向配置し、その間に多数の放電セルが形成されている。そして放電セル内でガス放電により紫外線を発生させ、この紫外線で赤色、緑色および青色の各色の蛍光体を励起発光させてカラー表示を行う。
【0003】
パネルを駆動する方法としては、1フィールド期間を複数のサブフィールドで構成し、発光させるサブフィールドの組合せによって階調表示を行うサブフィールド法が一般的である。各サブフィールドは、初期化期間、書込み期間および維持期間を有する。初期化期間では初期化放電を発生し、続く書込み動作に必要な壁電荷を形成する初期化動作を行う。書込み期間では、表示する画像に応じて放電セルで選択的に書込み放電を発生し壁電荷を形成する。そして維持期間では、走査電極と維持電極とに交互に維持パルスを印加して維持放電を発生させ、対応する放電セルの蛍光体層を発光させることにより画像表示を行う。
【0004】
近年は、このようなパネルを用いて立体画像(3D画像)を表示する方法についても検討されている。その1つとして、右目用画像を表示するフィールドと左目用画像を表示するフィールドとを時間的に交互に配置し、それぞれのフィールドの最初のサブフィールドの書込み期間の開始に同期してシャッタ眼鏡のシャッタを開閉する方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
このような方法によって立体視するためには、右目と左目とで異なった画像を見る必要がある。そのため、右目用シャッタおよび左目用シャッタを有するシャッタ眼鏡を用い、右目用画像を表示している期間では右目用シャッタを開き左目用シャッタを閉じて、左目で右目用画像を見えなくし、左目用画像を表示している期間では左目用シャッタを開き右目用シャッタを閉じて、右目で左目用画像を見えなくしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2000−112428号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
3D画像を表示するためには、右目用画像と左目用画像とを交互に表示しなければならず、3D画像を表示する際の1フィールドの時間を、従来の平面画像(2D画像)を表示する際の1フィールドの時間のおよそ半分に短縮する必要がある。しかしながら初期化動作に要する時間を短縮すると初期化動作が不安定となり、続く書込み期間において誤放電が発生しやすくなり画像表示品質が低下するという課題があった。
【0008】
本発明はこれらの課題に鑑みなされたものであり、3D画像を表示することができ、かつ初期化動作を安定して発生させ、品質の高い画像表示を行うことができるパネルの駆動方法、プラズマディスプレイ装置、およびそれを用いたプラズマディスプレイシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために本発明は、右目用画像信号を表示する右目用フィールドと左目用画像信号を表示する左目用フィールドとを交互に繰り返してパネルに画像を表示するプラズマディスプレイ装置の駆動方法であって、右目用フィールドおよび左目用フィールドのそれぞれは、最初に輝度重みの最も大きいサブフィールドを時間的に配置し、それ以降は輝度重みが順次小さくなるようにサブフィールドを時間的に配置して構成し、最初に配置したサブフィールドの初期化期間では直前のサブフィールドの動作にかかわらず初期化放電を発生させる強制初期化動作を行い、それ以降に配置したサブフィールドの初期化期間では直前のサブフィールドで書込み放電を行った放電セルで初期化放電を発生させる選択初期化動作を行い、さらに、最後に配置したサブフィールドの維持期間では走査電極に矩形波型電圧を印加して消去放電を発生させ、それ以前に配置したサブフィールドの維持期間では走査電極に緩やかに上昇する傾斜波形電圧を印加して消去放電を発生させ、かつ、少なくとも1つのサブフィールドで書込み放電を発生させる放電セルでは最後に配置されたサブフィールドでも書込み放電を発生させることを特徴とする。この方法により、3D画像を表示することができ、かつ初期化動作を安定して発生させ、品質の高い画像表示を行うことができるパネルの駆動方法を提供することができる。
【0010】
また本発明は、走査電極と維持電極とデータ電極とを有する放電セルを複数配列したパネルと、パネルを駆動する駆動回路とを備え、右目用画像信号を表示する右目用フィールドと左目用画像信号を表示する左目用フィールドとを交互に繰り返してパネルに画像を表示するプラズマディスプレイ装置であって、駆動回路は、右目用フィールドおよび左目用フィールドのそれぞれを、最初に輝度重みの最も大きいサブフィールドを時間的に配置し、それ以降は輝度重みが順次小さくなるようにサブフィールドを時間的に配置して構成し、最初に配置したサブフィールドの初期化期間では直前のサブフィールドの動作にかかわらず初期化放電を発生させる強制初期化動作を行い、それ以降に配置したサブフィールドの初期化期間では直前のサブフィールドで書込み放電を行った放電セルで初期化放電を発生させる選択初期化動作を行い、さらに、最後に配置したサブフィールドの維持期間では走査電極に矩形波型電圧を印加して消去放電を発生させ、それ以前に配置したサブフィールドの維持期間では走査電極に緩やかに上昇する傾斜波形電圧を印加して消去放電を発生させ、かつ、少なくとも1つのサブフィールドで書込み放電を発生させる放電セルでは最後に配置されたサブフィールドでも書込み放電を発生させるように構成したことを特徴とする。この構成により、3D画像を表示することができ、かつ初期化動作を安定して発生させ、品質の高い画像表示を行うことができるプラズマディスプレイ装置を提供することができる。
【0011】
また本発明のプラズマディスプレイ装置の駆動回路は、右目用フィールドおよび左目用フィールドに同期したタイミング信号を出力するタイミング信号出力部を有するものである。
【0012】
また本発明のプラズマディスプレイシステムは、上記のプラズマディスプレイ装置を備えるとともに、プラズマディスプレイ装置のタイミング信号出力部から出力されたタイミング信号を受信する受信部と右目用シャッタおよび左目用シャッタとを有し、タイミング信号に基づき右目用シャッタおよび左目用シャッタを開閉するシャッタ眼鏡を備えたことを特徴とする。この構成により、3D画像を表示することができ、かつ初期化動作を安定して発生させ、品質の高い画像表示を行うことができるプラズマディスプレイシステムを提供することができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、3D画像を表示することができ、かつ初期化動作を安定して発生させ、品質の高い画像表示を行うことができるパネルの駆動方法、プラズマディスプレイ装置、およびそれを用いたプラズマディスプレイシステムを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の実施の形態におけるプラズマディスプレイ装置のパネルの分解斜視図である。
【図2】同プラズマディスプレイ装置のパネルの電極配列図である。
【図3】同プラズマディスプレイ装置の回路ブロック図である。
【図4】同プラズマディスプレイ装置に用いるパネルの各電極に印加する駆動電圧波形図である。
【図5】同プラズマディスプレイ装置の3D駆動電圧波形のサブフィールド構成を示す模式図ある。
【図6】同プラズマディスプレイ装置におけるコーディングを示す図ある。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施の形態におけるプラズマディスプレイ装置について、図面を用いて説明する。
【0016】
(実施の形態)
図1は、本発明の実施の形態におけるプラズマディスプレイ装置のパネル10の分解斜視図である。ガラス製の前面基板21上には、走査電極22と維持電極23とからなる表示電極対24が複数形成されている。そして表示電極対24を覆うように誘電体層25が形成され、その誘電体層25上に保護層26が形成されている。背面基板31上にはデータ電極32が複数形成され、データ電極32を覆うように誘電体層33が形成され、さらにその上に井桁状の隔壁34が形成されている。そして、隔壁34の側面および誘電体層33上には赤色、緑色および青色の各色に発光する蛍光体層35が設けられている。
【0017】
これら前面基板21と背面基板31とは、微小な放電空間を挟んで表示電極対24とデータ電極32とが交差するように対向配置され、その外周部をガラスフリット等の封着材によって封着されている。そして放電空間には、放電ガスとして、例えばネオンとキセノンとの混合ガスが封入されている。放電空間は隔壁34によって複数の区画に仕切られており、表示電極対24とデータ電極32とが交差する部分に放電セルが形成されている。そしてこれらの放電セルが放電、発光することにより画像が表示される。
【0018】
なお、パネル10の構造は上述したものに限られるわけではなく、例えばストライプ状の隔壁を備えたものであってもよい。
【0019】
図2は、本発明の実施の形態におけるプラズマディスプレイ装置のパネル10の電極配列図である。パネル10には、行方向(ライン方向)に長いn本の走査電極SC1〜走査電極SCn(図1の走査電極22)およびn本の維持電極SU1〜維持電極SUn(図1の維持電極23)が配列され、列方向に長いm本のデータ電極D1〜データ電極Dm(図1のデータ電極32)が配列されている。そして、1対の走査電極SCi(i=1〜n)および維持電極SUiと1つのデータ電極Dj(j=1〜m)とが交差した部分に放電セルが形成され、放電セルは放電空間内にm×n個形成されている。
【0020】
図3は、本発明の実施の形態におけるプラズマディスプレイ装置40の回路ブロック図である。プラズマディスプレイ装置40は、走査電極22と維持電極23とデータ電極32とを有する放電セルを複数配列したパネル10と、パネル10を駆動する駆動回路とを備えている。駆動回路は、画像信号処理回路41、データ電極駆動回路42、走査電極駆動回路43、維持電極駆動回路44、タイミング発生回路45および各回路ブロックに必要な電源を供給する電源回路(図示せず)を備えている。またプラズマディスプレイ装置40は、視聴者が使用するシャッタ眼鏡50のシャッタを開閉するシャッタ制御信号を出力する制御信号出力部46を備えている。
【0021】
画像信号処理回路41は、入力した右目用画像信号をサブフィールド毎の発光・非発光を示す右目用画像データに変換し、入力した左目用画像信号をサブフィールド毎の発光・非発光を示す左目用画像データに変換する。
【0022】
データ電極駆動回路42は、3D画像信号の右目用画像データおよび左目用画像データをデータ電極D1〜データ電極Dmのそれぞれに対応する書込みパルスに変換し、データ電極D1〜データ電極Dmのそれぞれに印加する。
【0023】
タイミング発生回路45は、水平および垂直の同期信号をもとにして各回路ブロックの動作を制御する各種のタイミング信号を発生し、それぞれの回路ブロックへ供給する。またシャッタ眼鏡50のシャッタの開閉を制御するシャッタ制御信号を制御信号出力部46に出力する。制御信号出力部46は、例えばLED等の発光素子を用いて、シャッタ制御信号を赤外線の信号に変換してシャッタ眼鏡50に供給する。走査電極駆動回路43はタイミング信号に基づいて走査電極22のそれぞれに駆動電圧波形を印加し、維持電極駆動回路44はタイミング信号に基づいて維持電極23に駆動電圧波形を印加する。シャッタ眼鏡50は右目用シャッタ52Rおよび左目用シャッタ52Lを有し、シャッタ制御信号に基づいて右目用シャッタ52Rおよび左目用シャッタ52Lを開閉する。右目用シャッタ52Rおよび左目用シャッタ52Lは、例えば液晶を用いて構成されている。
【0024】
次に、3D画像信号を表示するための3D駆動電圧波形について詳細に説明する。3D駆動電圧波形は、サブフィールド法、すなわち1フィールドを複数のサブフィールドに分け、サブフィールド毎に各放電セルの発光・非発光を制御することによって階調表示を行う駆動電圧波形である。
【0025】
本実施の形態においては、右目用画像信号を表示する右目用フィールドと左目用画像信号を表示する左目用フィールドとを交互に繰り返して表示した画像を、右目用フィールドおよび左目用フィールドに同期したシャッタ眼鏡50を用いて立体視する。そしてフリッカのない立体画像を表示するために、フィールド周波数を、例えば2D画像信号を表示する場合の2倍の120Hzに設定している。
【0026】
右目用フィールドと左目用フィールドとは表示する画像信号が異なるだけであり、フィールドを構成するサブフィールドの数、各サブフィールドの輝度重み、サブフィールドの配列等、フィールドの構成は同じであるので、まず1つのフィールドの構成と各電極に印加する駆動電圧波形について説明する。各フィールドは複数のサブフィールドを有し、それぞれのサブフィールドは初期化期間、書込み期間および維持期間を備える。各放電セルにおいて、初期化期間では初期化放電を発生し、続く書込み放電に必要な壁電荷を各電極上に形成する初期化動作を行う。この初期化動作には、直前のサブフィールドの動作にかかわらず初期化放電を発生させる強制初期化動作と、直前のサブフィールドで書込み放電を行った放電セルのみで初期化放電を発生させる選択初期化動作とがある。書込み期間では、発光させるべき放電セルで書込み放電を発生し、壁電荷を形成する書込み動作を行う。そして維持期間では、輝度重みに応じた数の維持パルスを表示電極対24に交互に印加して、前の書込み期間で書込み放電を発生した放電セルで維持放電を発生させて発光させる維持動作を行う。そして維持期間の最後には消去動作、すなわち維持放電を継続して発生させるための壁電荷を消去する動作を行う。
【0027】
本実施の形態においては、1フィールドを5つのサブフィールド(SF1、SF2、SF3、SF4、SF5)に分け、駆動する順序として、フィールドの最初に配置されたサブフィールドSF1の初期化期間では強制初期化動作を行い、それ以降に配置されたサブフィールドSF2〜サブフィールドSF5の初期化期間では選択初期化動作を行う。またサブフィールドのそれぞれは(16、8、4、2、1)の輝度重みをもつ。このように、フィールドの最初に輝度重みの最も大きいサブフィールドを時間的に配置し、それ以降、輝度重みの大きいサブフィールドから順に時間的に配置し、フィールドの最後には輝度重みが最も小さいサブフィールドを時間的に配置している。
【0028】
図4は、本発明の実施の形態におけるプラズマディスプレイ装置40に用いるパネル10の各電極に印加する駆動電圧波形図であり、サブフィールドSF1、サブフィールドSF2、および最後のサブフィールドSF5の駆動電圧波形を示している。
【0029】
サブフィールドSF1の初期化期間の前半部では、データ電極D1〜データ電極Dmに電圧0(V)を印加し、維持電極SU1〜維持電極SUnに電圧0(V)を印加する。そして走査電極SC1〜走査電極SCnには、維持電極SU1〜維持電極SUnに対して放電開始電圧以下の電圧Vi1から、放電開始電圧を超える電圧Vi2に向かって緩やかに上昇する傾斜波形電圧を印加する。この傾斜波形電圧が上昇する間に、走査電極SC1〜走査電極SCnと維持電極SU1〜維持電極SUn、データ電極D1〜データ電極Dmとの間でそれぞれ微弱な初期化放電が起こる。そして、走査電極SC1〜走査電極SCn上に負の壁電圧が蓄積されるとともに、データ電極D1〜データ電極Dm上および維持電極SU1〜維持電極SUn上には正の壁電圧が蓄積される。ここで、電極上の壁電圧とは電極を覆う誘電体層上、保護層上、蛍光体層上等に蓄積された壁電荷により生じる電圧を表す。
【0030】
初期化期間の後半部では、維持電極SU1〜維持電極SUnに正の電圧Ve1を印加し、走査電極SC1〜走査電極SCnには、維持電極SU1〜維持電極SUnに対して放電開始電圧以下となる電圧Vi3から放電開始電圧を超える電圧Vi4に向かって緩やかに下降する傾斜波形電圧を印加する。この間に、走査電極SC1〜走査電極SCnと維持電極SU1〜維持電極SUn、データ電極D1〜データ電極Dmとの間でそれぞれ微弱な初期化放電が起こる。そして、走査電極SC1〜走査電極SCn上の負の壁電圧および維持電極SU1〜維持電極SUn上の正の壁電圧が弱められ、データ電極D1〜データ電極Dm上の正の壁電圧は書込み動作に適した値に調整される。以上により、全ての放電セルに対して強制的に初期化放電を行う強制初期化動作が終了する。
【0031】
続く書込み期間では、維持電極SU1〜維持電極SUnに電圧Ve2を印加し、走査電極SC1、走査電極SC2、・・・、走査電極SCnのそれぞれには電圧Vcを印加する。
【0032】
次に、1番目の走査電極SC1に負の電圧Vaの走査パルスを印加する。そして、データ電極D1〜データ電極Dmのうち1行目に発光させるべき放電セルのデータ電極Dk(k=1〜m)に正の電圧Vdの書込みパルスを印加する。すると書込みパルスを印加した放電セルのデータ電極Dk上と走査電極SC1上との交差部の電圧差は、外部印加電圧の差(Vd−Va)にデータ電極Dk上の壁電圧と走査電極SC1上の壁電圧の差とが加算されたものとなり放電開始電圧を超える。そして、データ電極Dkと走査電極SC1との間および維持電極SU1と走査電極SC1との間に書込み放電が起こり、走査電極SC1上に正の壁電圧が蓄積され、維持電極SU1上に負の壁電圧が蓄積され、データ電極Dk上にも負の壁電圧が蓄積される。このようにして、1行目に発光させるべき放電セルで書込み放電を起こして各電極上に壁電圧を蓄積する書込み動作が行われる。一方、書込みパルスを印加しなかったデータ電極と走査電極SC1との交差部の電圧は放電開始電圧を超えないので、書込み放電は発生しない。
【0033】
以下、走査電極SC2、走査電極SC3、・・・、走査電極SCnについて同様に書込み動作を行う。
【0034】
続く維持期間では、まず走査電極SC1〜走査電極SCnに電圧Vsの維持パルスを印加するとともに維持電極SU1〜維持電極SUnに電圧0(V)を印加する。すると書込み放電を起こした放電セルでは、走査電極SCi上と維持電極SUi上との電圧差が電圧Vsに走査電極SCi上の壁電圧と維持電極SUi上の壁電圧との差が加算されたものとなり放電開始電圧を超える。そして、走査電極SCiと維持電極SUiとの間に維持放電が起こり、このとき発生した紫外線により蛍光体層35が発光する。そして走査電極SCi上に負の壁電圧が蓄積され、維持電極SUi上に正の壁電圧が蓄積される。さらにデータ電極Dk上にも正の壁電圧が蓄積される。書込み期間において書込み放電が起きなかった放電セルでは維持放電は発生せず、初期化期間の終了時における壁電圧が保たれる。
【0035】
続いて、走査電極SC1〜走査電極SCnには電圧0(V)を、維持電極SU1〜維持電極SUnには電圧Vsの維持パルスをそれぞれ印加する。すると、維持放電を起こした放電セルでは、維持電極SUi上と走査電極SCi上との電圧差が放電開始電圧を超えるので再び維持電極SUiと走査電極SCiとの間に維持放電が起こり、維持電極SUi上に負の壁電圧が蓄積され走査電極SCi上に正の壁電圧が蓄積される。このようにして輝度重みに応じた数の維持パルスを走査電極SC1〜走査電極SCnと維持電極SU1〜維持電極SUnとに交互に印加し、書込み期間において書込み放電を起こした放電セルで維持放電を継続して発生させる。
【0036】
そして維持期間の最後には、データ電極D1〜データ電極Dmに電圧0(V)を印加し、維持電極SU1〜維持電極SUnに電圧0(V)を印加し、走査電極SC1〜走査電極SCnに電圧Vrに向かって緩やかに上昇する傾斜波形電圧を印加する。するとこの間に、維持放電を発生した走査電極SCiと維持電極SUiとの間で微弱な消去放電が起こり、データ電極Dk上の正の壁電圧を残したまま、走査電極SCi上および維持電極SUi上の壁電圧を弱める。こうして、維持放電を継続して発生させるための壁電荷を消去する消去動作を行う。以上により、維持期間における維持動作が終了する。
【0037】
選択初期化動作を行うサブフィールドSF2の初期化期間では、維持電極SU1〜維持電極SUnに電圧Ve1を、データ電極D1〜データ電極Dmに電圧0(V)をそれぞれ印加し、走査電極SC1〜走査電極SCnには電圧Vi4に向かって緩やかに下降する傾斜波形電圧を印加する。すると直前のサブフィールドSF1で維持放電を起こした放電セルでは微弱な初期化放電が発生し、走査電極SCi上および維持電極SUi上の壁電圧が弱められる。またデータ電極Dkに対しては、直前の維持放電によってデータ電極Dk上に十分な正の壁電圧が蓄積されているので、この壁電圧の過剰な部分が放電され、書込み動作に適した壁電圧に調整される。一方、前のサブフィールドSF1で維持放電を起こさなかった放電セルについては放電することはなく、前のサブフィールドSF1の初期化期間終了時における壁電圧が保たれる。このように選択初期化動作は、直前のサブフィールドの書込み期間で書込み動を行った放電セル、したがって維持期間で維持動作を行った放電セルに対して選択的に初期化放電を行う動作である。
【0038】
続く書込み期間の動作はサブフィールドSF1の書込み期間の動作と同様であるため説明を省略する。続く維持期間の動作も、維持パルスの数を除いてサブフィールドSF1の維持期間の動作と同様である。続くサブフィールドSF3、サブフィールドSF4の動作も、維持パルスの数を除いてサブフィールドSF2の動作と同様である。サブフィールドSF5の初期化期間の動作および書込み期間の動作も、サブフィールドSF2の初期化期間の動作および書込み期間の動作と同様である。
【0039】
フィールドの最後に配置されたサブフィールドSF5の維持期間では、輝度重みに応じた数の維持パルスを走査電極SC1〜走査電極SCnと維持電極SU1〜維持電極SUnとに交互に印加し、書込み期間において書込み放電を起こした放電セルで維持放電を継続して発生させる。
【0040】
そして維持期間の最後には、維持電極SU1〜維持電極SUnに電圧0(V)を印加し、走査電極SC1〜走査電極SCnに電圧Vsの矩形波形電圧を印加する。すると維持放電を発生した走査電極SCiと維持電極SUiとの間で強い放電が発生する。そしてその放電が継続している間に、維持電極SU1〜維持電極SUnに電圧Ve1を印加する。するとこの放電が急速に収束し、データ電極Dk上の正の壁電圧を残したまま、走査電極SCi上および維持電極SUi上の壁電圧を弱める消去放電となる。こうして維持期間における維持動作が終了する。
【0041】
なお、図4には、サブフィールドSF5終了後、電圧Vi4に向かって緩やかに下降する傾斜波形電圧を走査電極SC1〜走査電極SCnに印加している。この駆動電圧波形は不要な壁電荷を除去するものであるが、省略してもよい。
【0042】
本実施の形態において各電極に印加する電圧値は、例えば、電圧Vi1=145(V)、電圧Vi12=245(V)、電圧Vi3=190(V)、電圧Vi4=−160(V)、電圧Va=−180(V)、電圧Vc=−35(V)、電圧Vs=190(V)、電圧Vr=190(V)、電圧Ve1=125(V)、電圧Ve2=130(V)、電圧Vd=60(V)である。またサブフィールドSF1の初期化期間において走査電極に印加する上り傾斜波形電圧の傾斜は、1.5(V/μs)、初期化期間において走査電極に印加する下り傾斜波形電圧の傾斜は、−2.5(V/μs)、維持期間の最後において走査電極に印加する上り傾斜波形電圧の傾斜は、10(V/μs)である。ただしこれらの電圧値は、単に一例を挙げたに過ぎず、パネル10の特性やプラズマディスプレイ装置の仕様等に合わせて、適宜最適な値に設定することが望ましい。
【0043】
次に、本実施の形態におけるプラズマディスプレイ装置の3D駆動電圧波形のサブフィールド構成について再度説明する。図5は、本発明の実施の形態におけるプラズマディスプレイ装置40の3D駆動電圧波形のサブフィールド構成を示す模式図である。3D駆動電圧波形は、立体画像を表示するためにフィールド周波数を通常の2倍の120Hzに設定し、右目用フィールドと左目用フィールドとを交互に配置する。1つのフィールドには、5つのサブフィールド(SF1、SF2、SF3、SF4、SF5)が配置されている。またサブフィールド(SF1、SF2、SF3、SF4、SF5)のそれぞれは(16、8、4、2、1)の輝度重みをもつ。
【0044】
このように、輝度重みの大きいサブフィールドから輝度重みの小さいサブフィールドの順に時間的に配置された5つのサブフィールドで1つのフィールドを構成している。すなわち、フィールドの最初に輝度重みが最も大きいサブフィールドを配置し、フィールドの2番目に輝度重みが2番目に大きいサブフィールドを配置し、フィールドの3番目に輝度重みが3番目に大きいサブフィールドを配置し、フィールドの4番目に輝度重みが4番目に大きいサブフィールドを配置し、フィールドの最後に輝度重みが最も小さいサブフィールドを配置している。
【0045】
シャッタ眼鏡50の右目用シャッタ52Rおよび左目用シャッタ52Lは、制御信号出力部46から出力されるシャッタ制御信号を受信して、シャッタ眼鏡50を以下のように制御する。シャッタ眼鏡50の右目用シャッタ52Rは、右目用フィールドのサブフィールドSF1の書込み期間の開始に同期してシャッタを開き、同フィールドのサブフィールドSF5の維持期間の終了に同期してシャッタを閉じる。また左目用液晶シャッタ52Lは、左目用フィールドのサブフィールドSF1の書込み期間の開始に同期してシャッタを開き、同フィールドのサブフィールドSF5の維持期間の終了に同期してシャッタを閉じる。
【0046】
このようにサブフィールドを配置するとともにシャッタ眼鏡50を制御することにより、右目用画像と左目用画像とのクロストークを抑制することができる。以下にその理由について説明する。
【0047】
パネル10の放電セルの各蛍光体35の残光の強さは、蛍光体35の発光時の輝度に比例し、一定の時定数で減衰するという特性を示す。維持期間における発光輝度は輝度重みの大きいサブフィールドほど高いので、フィールド毎の残光を弱くするためにはフィールドの早い時期に輝度重みの大きいサブフィールドを配置することが望ましい。したがって本実施の形態においては右目用画像と左目用画像とのクロストークの抑制を考慮して、1フィールドを輝度重みの最も大きいサブフィールドから順にサブフィールドを時間的に配置している。
【0048】
また本実施の形態においては、少なくとも1フィールドのいずれか1つのサブフィールドで書込み放電を発生させる放電セルでは最後に配置されたサブフィールドでも書込み放電を発生させている。図6は、本発明の実施の形態におけるプラズマディスプレイ装置40の、表示すべき階調とそのときのサブフィールドの書込み動作の有無との関係(以下、「コーディング」と略記する)を示す図であり、「○」は書込み動作を行うことを示し、空欄は書込み動作を行わないことを示している。本実施の形態において実際の表示に用いる階調は、階調「0」を除き、フィールドの最後に配置されたサブフィールドSF5で必ず維持放電を発生する階調である。このように本実施の形態においては、少なくとも1つのサブフィールドで書込み放電を発生させる放電セルでは最後に配置されたサブフィールドでも書込み放電を発生させるサブフィールドの組合せに制限して階調表示を行っている。
【0049】
加えて本実施の形態においては、フィールドの最初に配置されるサブフィールドの初期化期間では強制初期化動作を行い、それ以外のサブフィールドの初期化期間では選択初期化動作を行う。さらにサブフィールドSF1〜サブフィールドSF4の維持期間の最後には走査電極SC1〜走査電極SCnに緩やかに上昇する登り傾斜波形電圧を印加して消去放電を発生させ、最後に配置されたサブフィールドSF5の維持期間の最後には走査電極SC1〜走査電極SCnに急峻に上昇する矩形波形電圧を印加して消去放電を発生させている。
【0050】
このように、1フィールドを構成する各サブフィールドの初期化期間および維持期間の駆動電圧波形を設定し、かつ少なくとも1フィールドのいずれか1つのサブフィールドで書込み放電を発生させる放電セルでは最後に配置されたサブフィールドでも書込み放電を発生させることにより、初期化放電を安定させることができ、品質の高い立体画像を表示することができる。以下にその理由について説明する。
【0051】
維持期間の最後に行う消去放電は、維持放電を継続して発生させるための壁電荷を消去し、次のサブフィールドの書込み動作を行うための壁電荷を再配置するための動作である。このとき傾斜波形電圧を用いて微弱な消去放電を発生させると、次に選択初期化動作を行う場合には、続く書込み放電も安定して確実な書込み動作を行うことができることが実験的に確かめられている。しかしながら次に強制初期化動作を行う場合には、初期化放電そのものが不安定となり、誤放電等の誤動作が発生するおそれがあった。
【0052】
一方、矩形波形電圧を用いて強い消去放電を発生させると、次に選択初期化動作を行う場合には、続く書込み期間において隣接する放電セル間の壁電荷干渉が発生し正常な書込み動作を行うことができない。しかしながら発明者らは、矩形波形電圧を用いて強い消去放電を発生させると、次に強制初期化動作を行う場合には初期化放電が安定し、続く書込み放電も安定して確実な書込み動作を行うことができることを実験的に確認した。
【0053】
本実施の形態においては、図5に示したように、サブフィールドSF1〜サブフィールドSF4の維持期間の最後には、傾斜波形電圧を用いた微弱な消去放電を発生させている。そのため、サブフィールドSF2〜サブフィールドSF5のいずれかのサブフィールドの書込み期間において書込み動作を行う場合には書込み放電が安定して発生するので、確実な書込み動作を行うことができる。そして本実施の形態においては、各フィールドの少なくともいずれか1つのサブフィールドで書込み放電を発生させた放電セルでは、最後に配置されたサブフィールドSF5でも書込み放電を発生させるように駆動している。そのため、これらの放電セルではサブフィールドSF5の維持期間の最後において矩形波型電圧を用いた強い消去放電が発生する。つまり本実施の形態では、維持放電の最後に傾斜波形電圧で消去放電を行った状態で、次のフィールドの第1サブフィールドを迎える放電セルは存在しない。したがって、次のフィールドのサブフィールドSF1の強制初期化動作が安定し、続く書込み動作も安定して確実な書込み動作を行うことができる。
【0054】
なお、図6に示したコーディングによれば、例えば、階調「2」、「4」、「6」、・・・等の階調が表示できない。しかし、例えば誤差拡散法やディザ法を用いて画像信号処理を行うことで擬似的にこれらの階調を表示することができる。
【0055】
このように、本実施の形態においては、3D画像信号を表示する場合には、最初に輝度重みの最も大きいサブフィールドを配置し、それ以降は輝度重みが順次小さくなるようにサブフィールドを配置し、最初に配置されたサブフィールドの初期化期間では強制初期化動作を行い、それ以降に配置されたサブフィールドの初期化期間では選択初期化動作を行う。さらに最後に配置されたサブフィールドの維持期間の最後に走査電極に矩形波型電圧を印加して消去放電を発生させ、それ以前に配置されたサブフィールドの維持期間では走査電極に緩やかに上昇する傾斜波形電圧を印加して消去放電を発生させている。加えて、少なくとも1つのサブフィールドで書込み放電を発生させる放電セルでは最後に配置されたサブフィールドでも書込み放電を発生させている。
【0056】
これにより、3D画像を表示でき、初期化動作を不安定とすることなく3D画像を表示する際の1フィールドの時間を2D画像のおよそ半分に短縮することができる。
【0057】
なお、実施の形態において用いた具体的な各数値は、単に一例を挙げたに過ぎず、パネルの特性やプラズマディスプレイ装置の仕様等に合わせて、適宜最適な値に設定することが望ましい。
【産業上の利用可能性】
【0058】
本発明は、3D画像を表示することができ、かつ初期化動作を安定して発生させ、品質の高い画像表示を行うことができるので、パネルの駆動方法、プラズマディスプレイ装置、およびそれを用いたプラズマディスプレイシステムとして有用である。
【符号の説明】
【0059】
10 パネル
22 走査電極
23 維持電極
24 表示電極対
32 データ電極
40 プラズマディスプレイ装置
41 画像信号処理回路
42 データ電極駆動回路
43 走査電極駆動回路
44 維持電極駆動回路
45 タイミング発生回路
50 シャッタ眼鏡
52R 右目用シャッタ
52L 左目用シャッタ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
右目用画像信号を表示する右目用フィールドと左目用画像信号を表示する左目用フィールドとを交互に繰り返してプラズマディスプレイパネルに画像を表示するプラズマディスプレイ装置の駆動方法であって、
前記右目用フィールドおよび前記左目用フィールドのそれぞれは、最初に輝度重みの最も大きいサブフィールドを時間的に配置し、それ以降は輝度重みが順次小さくなるようにサブフィールドを時間的に配置して構成し、
最初に配置したサブフィールドの初期化期間では直前のサブフィールドの動作にかかわらず初期化放電を発生させる強制初期化動作を行い、それ以降に配置したサブフィールドの初期化期間では直前のサブフィールドで書込み放電を行った放電セルで初期化放電を発生させる選択初期化動作を行い、
最後に配置したサブフィールドの維持期間では走査電極に矩形波型電圧を印加して消去放電を発生させ、それ以前に配置したサブフィールドの維持期間では走査電極に緩やかに上昇する傾斜波形電圧を印加して消去放電を発生させ、
かつ、少なくとも1つのサブフィールドで書込み放電を発生させる放電セルでは最後に配置されたサブフィールドでも書込み放電を発生させることを特徴とするプラズマディスプレイ装置の駆動方法。
【請求項2】
走査電極と維持電極とデータ電極とを有する放電セルを複数配列したプラズマディスプレイパネルと、前記プラズマディスプレイパネルを駆動する駆動回路とを備え、右目用画像信号を表示する右目用フィールドと左目用画像信号を表示する左目用フィールドとを交互に繰り返して前記プラズマディスプレイパネルに画像を表示するプラズマディスプレイ装置であって、
前記駆動回路は、
前記右目用フィールドおよび前記左目用フィールドのそれぞれを、最初に輝度重みの最も大きいサブフィールドを時間的に配置し、それ以降は輝度重みが順次小さくなるようにサブフィールドを時間的に配置して構成し、
最初に配置したサブフィールドの初期化期間では直前のサブフィールドの動作にかかわらず初期化放電を発生させる強制初期化動作を行い、それ以降に配置したサブフィールドの初期化期間では直前のサブフィールドで書込み放電を行った放電セルで初期化放電を発生させる選択初期化動作を行い、
最後に配置したサブフィールドの維持期間では前記走査電極に矩形波型電圧を印加して消去放電を発生させ、それ以前に配置したサブフィールドの維持期間では前記走査電極に緩やかに上昇する傾斜波形電圧を印加して消去放電を発生させ、
かつ、少なくとも1つのサブフィールドで書込み放電を発生させる放電セルでは最後に配置されたサブフィールドでも書込み放電を発生させるように構成したことを特徴とするプラズマディスプレイ装置。
【請求項3】
前記駆動回路は、前記右目用フィールドおよび前記左目用フィールドに同期したタイミング信号を出力するタイミング信号出力部を有することを特徴とする請求項3に記載のプラズマディスプレイ装置。
【請求項4】
請求項3に記載のプラズマディスプレイ装置を備えるとともに、
前記プラズマディスプレイ装置のタイミング信号出力部から出力されたタイミング信号を受信する受信部と右目用シャッタおよび左目用シャッタを有し、前記タイミング信号に基づき前記右目用シャッタおよび前記左目用シャッタを開閉するシャッタ眼鏡とを備えたことを特徴とするプラズマディスプレイシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−164441(P2011−164441A)
【公開日】平成23年8月25日(2011.8.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−28459(P2010−28459)
【出願日】平成22年2月12日(2010.2.12)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】