説明

プレイヤ情報蓄積サーバ、プレイヤ情報蓄積プログラム、およびデータベース

【課題】ビデオゲームのプレイヤに関する販促情報を的確に収集し、収集した販促情報を適切に管理する。
【解決手段】自動ヒントメール制御サーバ20が、プレイヤが選択した課題をクリアするためのヒントを示すヒント番号をプレイヤ端末31から受信し、受信したプレイヤ操作情報に基づいて課題のテーマを示すオブジェクトを特定し、特定したオブジェクトである物品を嗜好情報として蓄積する。よって、ビデオゲームのプレイヤに関する販促情報を的確に収集することができ、収集した販促情報を適切に管理することが可能となる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プレイヤに操作されるプレイヤ端末において遊戯されるビデオゲームにおける前記プレイヤの操作内容に基づいて特定されるプレイヤ情報を蓄積するための技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、ゲームユーザ層を対象にした商品の販売促進を図るためのシステムが提案されている。例えば特許文献1には、顧客の拡大を図るとともに顧客間でのインターネットの双方向性のメリットを生かし、商品の販売拡大を促進し、オンライン決済を安全確実に行うことを目的として、オンラインショッピングに遊戯性を持たせたオンラインショッピングシステムが開示されている。
【0003】
【特許文献1】特開2003−85427号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上述した従来の技術のシステムでは、オンラインショッピングに遊戯性を持たせるだけものである。一方、インターネットなどの通信ネットワークを介してプレイヤ端末に提供されるオンラインゲームが各種提供されているが、このようなゲームのプレイスタイルは、プレイヤによって百人百様であり、それぞれのプレイヤの意向に左右されるものである。
【0005】
顧客の嗜好などの商品の販促上有用な情報を得ることは、商品を円滑に広告宣伝し販売するための大きな課題である。ゲームにおける各プレイヤのプレイスタイルから、各プレイヤの嗜好などの情報を得ることが期待できるが、そのような顧客管理を可能とするシステムは存在しない。
【0006】
本発明は、上記の問題を解消すべく、ビデオゲームのプレイヤに関する販促情報を的確に収集することができ、収集した販促情報を適切に管理することができるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のプレイヤ情報蓄積サーバは、プレイヤに操作されるプレイヤ端末において遊戯されるビデオゲームにおける前記プレイヤの操作内容に基づいて特定されるプレイヤ情報を蓄積するプレイヤ情報蓄積サーバであって、前記プレイヤの操作内容を示すプレイヤ操作情報を前記プレイヤ端末から受信するプレイヤ操作情報受信手段と、該プレイヤ操作情報受信手段が受信した前記プレイヤ操作情報に基づいて前記プレイヤ情報を特定するプレイヤ情報特定手段と、該プレイヤ情報特定手段が特定した前記プレイヤ情報を蓄積するプレイヤ情報蓄積手段とを含むことを特徴とする。
【0008】
上記の構成としたことで、ビデオゲームのプレイヤに関する販促情報を的確に収集することができ、収集した販促情報を適切に管理することができるようになる。
【0009】
前記プレイヤ操作情報受信手段は、前記プレイヤ操作情報として、前記ビデオゲームにおいて提示された課題をクリアするためのヒントの提供依頼を示すヒント依頼情報を受信し、前記プレイヤ情報特定手段は、前記ヒント依頼情報における依頼内容のテーマを前記プレイヤ情報として特定するように構成されていてもよい。このように構成すれば、ゲームにおいて提示された課題のテーマが示す物品等を販促情報として的確に収集することができる。
【0010】
前記ヒント依頼情報に対応するヒントを示すヒント情報を検索するヒント検索手段と、該ヒント検索手段が検索したヒントを前記プレイヤ端末に送信するヒント送信手段とを含む構成とされていてもよい。このように構成すれば、ゲームにおいて提示された課題をクリアするためのヒントを提示することができ、そのヒント依頼を受け付ける際に販促情報を入手することができるようになる。
【0011】
前記プレイヤ情報は、例えば、前記ビデオゲームのゲーム表示画面中に前記プレイヤの操作によって選択可能に表示されるオブジェクトを示すオブジェクト情報である。このように構成すれば、ゲームにおいて提示された課題のテーマであるオブジェクトを販促情報として的確に収集することができる。
【0012】
前記ビデオゲームの進行を通信ネットワークを介して制御するオンラインビデオゲーム制御サーバであるように構成されていてもよい。このように構成すれば、オンラインビデオゲーム制御サーバにおいて、ビデオゲームのプレイヤに関する販促情報を的確に収集することができ、収集した販促情報を適切に管理することができるようになる。
【0013】
また、本発明のプレイヤ情報蓄積プログラムは、プレイヤに操作されるプレイヤ端末において遊戯されるビデオゲームにおける前記プレイヤの操作内容に基づいて特定されるプレイヤ情報を蓄積させるためのプレイヤ情報蓄積プログラムであって、コンピュータに、前記プレイヤの操作内容を示すプレイヤ操作情報を前記プレイヤ端末から受信するプレイヤ操作情報受信処理と、該プレイヤ操作情報受信処理にて受信した前記プレイヤ操作情報に基づいて前記プレイヤ情報を特定するプレイヤ情報特定処理と、該プレイヤ情報特定処理にて特定した前記プレイヤ情報を蓄積するプレイヤ情報蓄積処理とを実行させるためのものである。
【0014】
さらに、本発明のデータベースは、プレイヤに操作されるプレイヤ端末において遊戯されるビデオゲームにおける前記プレイヤの操作内容に基づいて特定されるプレイヤ情報を蓄積する機能を備えるプレイヤ情報蓄積サーバに接続され、前記プレイヤ情報を蓄積するデータベースであって、前記プレイヤの操作内容を示すプレイヤ操作情報を前記プレイヤ端末から受信するプレイヤ操作情報受信手段、該プレイヤ操作情報受信手段によって受信した前記プレイヤ操作情報に基づいて前記プレイヤ情報を特定するプレイヤ情報特定手段、及び該プレイヤ情報特定手段により特定した前記プレイヤ情報を蓄積するプレイヤ情報蓄積手段、として前記プレイヤ情報蓄積サーバを機能させるためのプレイヤ情報蓄積プログラムが記憶されたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、ビデオゲームのプレイヤに関する販促情報を的確に収集することができ、収集した販促情報を適切に管理することができるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明の一実施の形態について図面を参照して説明する。
【0017】
図1は、本発明の一実施の形態におけるオンラインビデオゲーム制御サーバ10を含むオンラインビデオゲーム提供システム100の構成の例を示すブロック図である。図1に示すように、オンラインビデオゲーム提供システム100は、オンラインビデオゲーム制御サーバ10と、自動ヒントメール制御サーバ20と、複数のプレイヤ端末31〜3N(Nは任意の正の整数)とを含む。なお、オンラインビデオゲーム制御サーバ10と自動ヒントメール制御サーバ20とが単一のサーバ装置によって構成されていてもよい。
【0018】
オンラインビデオゲーム制御サーバ10、自動ヒントメール制御サーバ20、および複数のプレイヤ端末31〜3Nは、それぞれ、インターネットなどの通信ネットワーク40に接続されている。
【0019】
オンラインビデオゲーム制御サーバ10は、本システム100のシステム管理者によって管理され、プレイヤ端末31〜3Nそれぞれに対してオンラインビデオゲームを提供するための各種の機能を有する。このオンラインビデオゲーム制御サーバ10は、WWWサーバなどの情報処理装置によって構成される。
【0020】
自動ヒントメール制御サーバ20は、本システム100のシステム管理者によって管理され、プレイヤ端末31〜3Nそれぞれからのゲームにおいて与えられる課題をクリアするためのヒントの要求を受け付けて、該当する課題のテーマに合致したヒントをプレイヤ端末31〜3Nに送信する機能など各種の機能を有する。この自動ヒントメール制御サーバ20は、WWWサーバなどの情報処理装置によって構成される。
【0021】
プレイヤ端末31〜3Nは、それぞれ、オンラインビデオゲームのプレイヤによって管理され、例えば市販のビデオゲーム装置、携帯型のビデオゲーム装置、携帯情報端末などの情報処理装置によって構成される。プレイヤ端末31〜3Nは、通信ネットワーク40に接続するためのハードウェア及びソフトウェア等を備えている。このプレイヤ端末31〜3Nは、それぞれ、テレビジョン装置や液晶表示装置などによって構成される画像表示部を有する表示装置を、内部あるいは外部に備えている。
【0022】
図2は、オンラインビデオゲーム制御サーバ10の構成の例を示すブロック図である。図2に示すように、オンラインビデオゲーム制御サーバ10は、制御部11と、通信制御部12と、オンラインゲーム情報格納部13とを含む。
【0023】
制御部11は、CPUやROMなどを含み、オンラインゲーム情報格納部13に格納された制御プログラムに従ってオンラインビデオゲーム制御サーバ10全体の制御を行う。通信制御部12は、インターネットなどの通信ネットワーク40を介して例えばプレイヤ端末31〜3Nや自動ヒントメール制御サーバ20との間で通信を行うための機能を有する。オンラインゲーム情報格納部13は、例えばデータベース装置によって構成され、ゲーム用の制御プログラムなどの各種のデータが格納される記憶媒体である。
【0024】
図3は、自動ヒントメール制御サーバ20の構成の例を示すブロック図である。図3に示すように、自動ヒントメール制御サーバ20は、制御部21と、通信制御部22と、顧客管理情報格納部23とを含む。
【0025】
制御部21は、CPUやROMなどを含み、顧客管理情報格納部23に格納された制御プログラムに従って自動ヒントメール制御サーバ20全体の制御を行う。通信制御部22は、インターネットなどの通信ネットワーク40を介して例えばプレイヤ端末31〜3Nやオンラインビデオゲーム制御サーバ10との間で通信を行うための機能を有する。顧客管理情報格納部23は、例えばデータベース装置によって構成され、後述する顧客情報が登録される顧客情報テーブル、後述するヒント情報が登録されるヒント情報テーブル、ヒント提供用の制御プログラムなどの各種のデータが格納される記憶媒体である。
【0026】
なお、この実施の形態に係るオンラインゲームは、例えば、仮想三次元空間に設けられた様々なオブジェクトをプレイヤがマウスなどの入力装置を用いて選択し、ゲームのストーリーに仕掛けられた種々の謎を解き明かしてゲームを進行させ、最終的にゲームのストーリーを完結させるアドベンチャータイプのものであるとする。
【0027】
図4は、本例のオンラインゲームのゲーム表示画面の例を示す説明図、図5は同オンラインゲームのゲーム目的を説明するための説明図である。図4に示すように、本例のオンラインゲームのゲーム表示画面では、ストーリーが進行するにつれ、例えば酒場やバー(Bar)の内部の様子を示す複数の仮想空間画像が表示装置の表示画面上に表示される。
【0028】
この仮想空間画像においては、実際の酒場やバーのように、椅子、カウンター、テーブル、酒類のボトルなど、様々なオブジェクトが描画されている。そして、これらのオブジェクトの中には、特にゲームのストーリーと関連が深い(すなわち、ゲーム進行上欠かせない)ストーリーオブジェクトや、実際に製造・販売等されている商品も含まれている。プレイヤは、この仮想空間画像に描画されているオブジェクトを、例えば図4中白抜き矢印で示すようなカーソルZを移動させてクリック動作などにより選択したり、ドラッグ&ドロップ動作などにより移動させたりする操作を行うことによって、ゲームのストーリーにおいて提示される謎を解きながらゲームを進行させることで遊戯を行う。
【0029】
本例のオンラインゲームは、このようなプレイヤによる操作を経て、例えば図4に示すように、「ミキシンググラス」を示すオブジェクトX、およびこのオブジェクトXにおいて用いられるオブジェクトA〜Fとともに、「カクテルグラス」を示すオブジェクトYを探し出す。そして、すべてのオブジェクトA〜F,X,Yをゲームのストーリーの進行に伴って揃えることにより、最終的にオブジェクトYに注入される所定の「カクテル」が完成することをゲームの目的としている。
【0030】
なお、上記オブジェクトA〜Fは、「カクテル」を完成させるために必要な材料などを示し、例えば次のようなものを示している。すなわち、オブジェクトAは「焼酎(が入ったボトル)」を、オブジェクトBは「レモン」を、オブジェクトCは「ロックアイス」をそれぞれ示している。また、オブジェクトDは「ヨーグルト(が入った瓶)」を、オブジェクトEは「グレナディン(ざくろの実)シロップ」を、オブジェクトFは「バースプーン」をそれぞれ示している。
【0031】
ここで、顧客情報とヒント情報について説明する。
顧客情報は、例えば図6に示すように、各プレイヤに対して各プレイヤを一意に識別可能に付与されている顧客番号(ユーザID,プレイヤID)と、プレイヤの氏名(ハンドルネーム)と、プレイヤの住所と、プレイヤが遊戯しているゲームタイトルと、プレイヤの嗜好を特定可能な嗜好情報とが対応付けされた情報である。嗜好情報は、図6に示すように、本例では、登録時期が新しい方から順番に、1又は複数保存されるものとする。
【0032】
ヒント情報は、例えば図7に示すように、各ヒントを一意に識別可能なヒント番号と、ゲームにおいて提示される課題のテーマと、ヒントの内容とが対応付けされた情報である。本例では、テーマとして、「カクテルA」や「カクテルB」などが設定されている。
【0033】
次に、本例の自動ヒントメール制御サーバ20の動作について説明する。
【0034】
図8は、本例の自動ヒントメール制御サーバ20における嗜好情報蓄積処理の例を示すフローチャートである。なお、図8に示す処理には、ヒントを提供するためのヒント提供処理も含まれている。ここでは、プレイヤPがプレイヤ端末31を操作することによってオンラインビデオゲーム制御サーバ10によって提供されているオンラインビデオゲームが遊戯されることとし、そのプレイヤ端末31から嗜好情報を収集したり、そのプレイヤ端末31に対してヒントを提供したりするための処理について説明するものとして、本発明に特に関わる処理以外は、説明を省略している場合があるものとする。
【0035】
嗜好情報蓄積処理において、制御部21は、プレイヤ端末31からヒント依頼メールを受信したか否か判定する(ステップS101)。ヒント依頼メールは、プレイヤIDとヒント番号とを提示してヒントを依頼するための電子メールであり、プレイヤ端末31において進行しているゲームでのヒント依頼のための操作(例えば、あるテーマの課題に行き詰ったときに、「ヒントを見る」という選択ボタンを押下する操作)がなされたときに、プレイヤ端末31から自動ヒントメール制御サーバ20に向けて送信されるものである。
【0036】
ヒント依頼メールを受信すると、制御部21は、ヒント依頼メールがユーザ登録済のプレイヤからのものであるか否か確認する(ステップS102)。ステップS102では、ヒント依頼メールにプレイヤIDが提示されているか否かを確認し、顧客情報テーブルを参照して提示されているプレイヤIDが登録済のものであるか否かを確認する。
【0037】
ユーザ登録済のプレイヤからのヒント依頼メールでなければ、制御部21は、プレイヤ端末31に対してユーザ登録依頼を行う(ステップS103)。ユーザ登録は、例えば自動ヒントサーバ20にて行うようにしてもよいし、オンラインビデオゲームサーバ10にて行うようにしてもよい。このユーザ登録は、無料であっても有料であってもよい。
【0038】
ユーザ登録済のプレイヤからのヒント依頼メールであれば、制御部21は、ヒント情報テーブルを参照して、ヒント依頼メールにて提示されているヒント番号に対応付けされているテーマを検索する(ステップS104)。次いで、制御部21は、顧客情報テーブルを参照して、プレイヤ端末31によって提示された顧客番号(プレイヤID)が含まれているレコードに嗜好情報が登録されていれば、その登録されている嗜好情報の格納場所(格納No)を1つシフトする(ステップS105)。そして、制御部21は、ステップS104にて検索したテーマを嗜好情報のNo.1の格納場所に格納する(ステップS106)。
【0039】
次に、制御部21は、ヒント情報テーブルを参照して、ヒント依頼メールにて提示されているヒント番号に対応付けされているヒント内容を検索する(ステップS107)。そして、制御部21は、検索したヒント内容を通知するためのヒント通知メールをプレイヤ端末31に対して送信する(ステップS108)。
【0040】
以上に説明したように、上述した一実施の形態では、自動ヒントメール制御サーバ(プレイヤ情報蓄積サーバ)20が、プレイヤの操作内容を示すプレイヤ操作情報(例えばプレイヤが選択したヒントを示すヒント番号)をプレイヤ端末31から受信し、受信したプレイヤ操作情報に基づいてプレイヤ情報(例えばテーマを示すオブジェクト)を特定し、特定したプレイヤ情報を蓄積する構成としたことで、ビデオゲームのプレイヤに関する販促情報を的確に収集することができ、収集した販促情報を適切に管理することができるようになる。
【0041】
また、上述した実施の形態では、自動ヒントメール制御サーバ(プレイヤ情報蓄積サーバ)20が、プレイヤ操作情報として、ビデオゲームにおいて提示された課題をクリアするためのヒントの提供依頼を示すヒント依頼情報(例えばプレイヤが選択したヒントを示すヒント番号)を受信し、ヒント依頼情報における依頼内容のテーマをプレイヤ情報として特定するように構成されているので、ゲームにおいて提示された課題のテーマが示す物品等を販促情報として的確に収集することができる。
【0042】
また、上述した実施の形態では、自動ヒントメール制御サーバ(プレイヤ情報蓄積サーバ)20が、ヒント依頼情報に対応するヒントを示すヒント情報を検索し、検索したヒントをプレイヤ端末31に送信する構成とされているので、ゲームにおいて提示された課題をクリアするためのヒントを提示することができ、そのヒント依頼を受け付ける際に販促情報を入手することができるようになる。
【0043】
すなわち、ゲームを進行していくにあたって各種の課題が与えられ、その課題をクリア(謎解き)していかなければならないようなアドベンチャーゲームにおいて、その謎解きのためのヒントの依頼を受け付け、ヒントの依頼のあった課題のテーマをプレイヤ情報として特定するので、ゲームにおいて提示された課題のテーマが示す物品等を販促情報として的確に収集することができる。カクテルAなど商品メーカの商品に結びつくようにテーマが定められていれば、あるテーマを選択したプレイヤは、そのテーマに結びつく商品に興味があるものと推定することが可能となる。よって、ゲームプレイヤの嗜好を示す嗜好情報として、テーマを示す物品などの情報を収集することが可能となる。
【0044】
また、上述した実施の形態では、プレイヤ情報として、ビデオゲームのゲーム表示画面中にプレイヤの操作によって選択可能に表示されるオブジェクトを示すオブジェクト情報を用いる構成としたので、ゲームにおいて提示された課題のテーマであるオブジェクトを販促情報として的確に収集することができる。
【0045】
また、上述した実施の形態において、自動ヒントメール制御サーバ20の機能をオンラインビデオゲーム制御サーバ10に持たせる構成とすれば、オンラインビデオゲーム制御サーバ10において、ビデオゲームのプレイヤに関する販促情報を的確に収集することができ、収集した販促情報を適切に管理することができるようになる。
【0046】
なお、上述した実施の形態では特に言及していないが、自動ヒントメール制御サーバ20は、上述した各種の処理を自己が備えるデータベースに格納されている制御プログラム(プレイヤ情報蓄積プログラム)に従って実行する。この制御プログラムは、例えば、プレイヤに操作されるプレイヤ端末31において遊戯されるビデオゲームにおけるプレイヤの操作内容に基づいて特定されるプレイヤ情報を蓄積させるためのものであって、自動ヒントメール制御サーバ20に、プレイヤの操作内容を示すプレイヤ操作情報をプレイヤ端末31から受信する処理と、受信したプレイヤ操作情報に基づいてプレイヤ情報を特定する処理と、特定したプレイヤ情報を蓄積する処理とを含む各種の処理を実行させるためのものである。
【0047】
すなわち、自動ヒントメール制御サーバ20が備えるデータベースは、自己に接続され、プレイヤ情報を蓄積するデータベースであって、プレイヤの操作内容を示すプレイヤ操作情報をプレイヤ端末31から受信するプレイヤ操作情報受信手段、このプレイヤ操作情報受信手段によって受信したプレイヤ操作情報に基づいてプレイヤ情報を特定するプレイヤ情報特定手段、及びそのプレイヤ情報特定手段により特定したプレイヤ情報を蓄積するプレイヤ情報蓄積手段等の手段として、自動ヒントメール制御サーバ20を機能させるための制御プログラム(プレイヤ情報蓄積プログラム)が記憶されている。
【0048】
なお、上述した実施の形態では、アドベンチャーゲームのゲーム制御について説明していたが、商品に関連したヒントが提供され得る同種のゲームに適用することができることは勿論であり、さらに他の種のゲームにも好適に適用することができる。
【産業上の利用可能性】
【0049】
本発明によれば、プレイヤに操作されるプレイヤ端末において遊戯されるビデオゲームにおけるプレイヤの操作内容に基づいて特定されるプレイヤ情報を蓄積するプレイヤ情報蓄積サーバなどに適用するのに有用である。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】オンラインビデオゲーム提供システムの構成例を示すブロック図である。
【図2】オンラインビデオゲーム制御サーバの構成例を示すブロック図である。
【図3】自動ヒントメール制御サーバの構成例を示すブロック図である。
【図4】オンラインゲームのゲーム表示画面の例を示す説明図である。
【図5】オンラインゲームのゲーム目的を説明するための説明図である。
【図6】顧客情報テーブルの例を示す説明図である。
【図7】ヒント情報テーブルの例を示す説明図である。
【図8】自動ヒントメール制御サーバが実行する嗜好情報蓄積処理の例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0051】
10 オンラインビデオゲーム制御サーバ
20 自動ヒントメール制御サーバ
31〜3N プレイヤ端末
40 通信ネットワーク
100 オンラインビデオゲーム提供システム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
プレイヤに操作されるプレイヤ端末において遊戯されるビデオゲームにおける前記プレイヤの操作内容に基づいて特定されるプレイヤ情報を蓄積するプレイヤ情報蓄積サーバであって、
前記プレイヤの操作内容を示すプレイヤ操作情報を前記プレイヤ端末から受信するプレイヤ操作情報受信手段と、
該プレイヤ操作情報受信手段が受信した前記プレイヤ操作情報に基づいて前記プレイヤ情報を特定するプレイヤ情報特定手段と、
該プレイヤ情報特定手段が特定した前記プレイヤ情報を蓄積するプレイヤ情報蓄積手段とを含む
ことを特徴とするプレイヤ情報蓄積サーバ。
【請求項2】
前記プレイヤ操作情報受信手段は、前記プレイヤ操作情報として、前記ビデオゲームにおいて提示された課題をクリアするためのヒントの提供依頼を示すヒント依頼情報を受信し、
前記プレイヤ情報特定手段は、前記ヒント依頼情報における依頼内容のテーマを前記プレイヤ情報として特定する
請求項1記載のプレイヤ情報蓄積サーバ。
【請求項3】
前記ヒント依頼情報に対応するヒントを示すヒント情報を検索するヒント検索手段と、
該ヒント検索手段が検索したヒントを前記プレイヤ端末に送信するヒント送信手段とを含む
請求項2記載のプレイヤ情報蓄積サーバ。
【請求項4】
前記プレイヤ情報は、前記ビデオゲームのゲーム表示画面中に前記プレイヤの操作によって選択可能に表示されるオブジェクトを示すオブジェクト情報である
請求項2または請求項3記載のプレイヤ情報蓄積サーバ。
【請求項5】
前記ビデオゲームの進行を通信ネットワークを介して制御するオンラインビデオゲーム制御サーバである
請求項1から請求項4のうちいずれかに記載のプレイヤ情報蓄積サーバ。
【請求項6】
プレイヤに操作されるプレイヤ端末において遊戯されるビデオゲームにおける前記プレイヤの操作内容に基づいて特定されるプレイヤ情報を蓄積させるためのプレイヤ情報蓄積プログラムであって、
コンピュータに、
前記プレイヤの操作内容を示すプレイヤ操作情報を前記プレイヤ端末から受信するプレイヤ操作情報受信処理と、
該プレイヤ操作情報受信処理にて受信した前記プレイヤ操作情報に基づいて前記プレイヤ情報を特定するプレイヤ情報特定処理と、
該プレイヤ情報特定処理にて特定した前記プレイヤ情報を蓄積するプレイヤ情報蓄積処理とを
実行させるためのプレイヤ情報蓄積プログラム。
【請求項7】
プレイヤに操作されるプレイヤ端末において遊戯されるビデオゲームにおける前記プレイヤの操作内容に基づいて特定されるプレイヤ情報を蓄積する機能を備えるプレイヤ情報蓄積サーバに接続され、前記プレイヤ情報を蓄積するデータベースであって、
前記プレイヤの操作内容を示すプレイヤ操作情報を前記プレイヤ端末から受信するプレイヤ操作情報受信手段、該プレイヤ操作情報受信手段によって受信した前記プレイヤ操作情報に基づいて前記プレイヤ情報を特定するプレイヤ情報特定手段、及び該プレイヤ情報特定手段により特定した前記プレイヤ情報を蓄積するプレイヤ情報蓄積手段、として前記プレイヤ情報蓄積サーバを機能させるためのプレイヤ情報蓄積プログラムが記憶された
ことを特徴とするデータベース。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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