説明

プレイリスト作成装置、楽曲再生装置、プレイリスト作成方法およびプレイリスト作成プログラム

【課題】楽曲固有の特徴量を参酌してプレイリストを作成することによって、プレイリストにストーリ性を持たせる。
【解決手段】楽曲データの再生順序を定めたプレイリストを作成するプレイリスト作成装置10であって、データベース11から楽曲データを読み出し、読み出した楽曲データから、複数種類の特徴量を抽出する特徴量抽出部12と、抽出された特徴量に基づいて、いずれか一つの楽曲データから再生順序が隣接する他の一つの楽曲データへ遷移するときの遷移確率を算出し、楽曲遷移モデルを作成するモデル構築部13と、作成された楽曲遷移モデルおよびユーザによる入力情報に基づいて、データベース11から複数の楽曲データを選択してリスト化する楽曲選択部14と、リスト化された情報を表示する出力部15と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、楽曲データの再生順序を定めたプレイリストを作成するプレイリスト作成装置、楽曲再生装置、プレイリスト作成方法およびプレイリスト作成プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、例えば、特許文献1には、ユーザに対し、簡単且つ自動的にプレイリストを作成させるために、ユーザが指定したクエリ楽曲と対象楽曲のメタ情報に基づいて関連性の度合を計算し、コンテンツを利用した自動プレイリスト生成に関する技術が開示されている。具体的には、クエリ楽曲のメタ情報もしくはキーワードに対して、シソーラス辞書データベースから関連語(A)を抽出し、(A)に関連するメタデータを保持する楽曲をプレイリストに登録している。
【0003】
また、特許文献2には、プレイリストを生成するために、選択された楽曲(クエリ)と、データベース内の楽曲情報(曲名、アーティスト名、アルバム名、ジャンル名など)と共通する楽曲を絞り込むことで、プレイリストを生成する、もしくは支援する技術が開示されている。
【0004】
また、特許文献3には、プレイリスト検索において、データベース内のプレイリストと、該当プレイリストを再生順に見たときの楽曲推移を表すストーリ情報を関連付けて、ストーリ情報の類似度でプレイリストを検索する技術が開示されている。ここで、「ストーリ情報」とは、例えば、再生楽曲のジャンル情報の順番や、テンポ情報の順番などが例として挙げられている。
【0005】
また、特許文献4には、協調フィルタリングを用いて、過去に生成されたプレイリストの中から生成時の聴取状況と聴取者の現在の聴取状況とが近いプレイリストを検索し、前記聴取者の現在の嗜好情報や聴取状況に適応して改変することが可能な技術が開示されている。ここで、「聴取状況」とはアノテーション収集に基づいたものであり、曲と歌詞からどのような情景を歌っているのか、どのような状況で聞きたいかという情報を利用している。
【0006】
また、特許文献5には、ユーザが聞いたことのない楽曲をプレイリストに登録するために、既存のプレイリストにおける各楽曲間の順序関係度を算出し、前記楽曲間の順序関係度に基づいてプレイリストを自動生成する技術が開示されている。ここで、「順序関係」とは、既存の複数のプレイリストに共通して出現する特定の楽曲の組み合わせおよび順序に基づいて算出され、多く出現する楽曲順序の組み合わせを持つパターンを順序関係が強いと判断している。
【0007】
さらに、非特許文献1および2では、楽曲の音響的特徴に基づいた音楽検索システムが開示されており、また、非特許文献3および4には、音響的特徴量を抽出するツールが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2008−217254号公報
【特許文献2】特開2008−158047号公報
【特許文献3】特開2007−287256号公報
【特許文献4】特開2006−268100号公報
【特許文献5】特開2003−178088号公報
【非特許文献】
【0009】
【非特許文献1】K. Hoashi, et al: Feature space modification for content-based music retrieval based on user preferences, Proc. of ICASSP 2006, pp. 517-520, 2006.
【非特許文献2】Yoshii, K. Goto, M. Komatani, K. Ogata, T.and Okuno, H.: Improving Efficiency and Scal-ability of Model-based Music RecommenderSystem Based on Incremental Training, Proc.ISMIR , pp.89-94, Vienna, Sep. (2007).
【非特許文献3】jAudio: http://sourceforge.net/projects/jaudio/
【非特許文献4】MARSYAS:http://marsyas.sness.net/
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら、特許文献1から3に開示されている技術では、プレイリスト生成に楽曲メタ情報を用いているが、メタ情報などが整備されていないデータベースでは適用が困難である。また、仮にメタ情報が付されていたとしても、その精度が問題となる場合もある。また、特許文献4では、既存のプレイリスト自体にアノテーションが付与されていなければ利用することができず、アノテーションが付与済みの多くのプレイリストを個人が収集することは困難である。また、特許文献5では、既存のプレイリストの順序関係を用いることで、アノテーション情報等を利用する必要はないものの、既存のプレイリスト収集や、前記収集したプレイリストに共通した楽曲順序の組み合わせが少数の場合や、存在しない場合には有効なプレイリストを生成することが困難である。
【0011】
このように、従来技術では、音響的な特徴を考慮して、プレイリスト内の盛り上がり、ストーリ等を考慮すること、すなわち、再生順序を考慮したプレイリストを生成することが困難である。一方、従来技術では、音楽検索システムの結果を利用してプレイリストとすることで音響的な特徴を考慮したプレイリストを生成することができるものの、そうした場合、似たような音響特徴量をもつ楽曲によって構成されたプレイリストが作成されやすく、プレイリストのストーリ性を考慮しているとは言いがたい。
【0012】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、楽曲固有の特徴量を参酌してプレイリストを作成することによって、プレイリストにストーリ性を持たせることができるプレイリスト作成装置、楽曲再生装置、プレイリスト作成方法およびプレイリスト作成プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
(1)上記の目的を達成するために、本発明は、以下のような手段を講じた。すなわち、本発明のプレイリスト作成装置は、楽曲データの再生順序を定めたプレイリストを作成するプレイリスト作成装置であって、データベースから楽曲データを読み出し、前記読み出した楽曲データから、複数種類の特徴量を抽出する特徴量抽出部と、前記抽出された特徴量に基づいて、いずれか一つの楽曲データから再生順序が隣接する他の一つの楽曲データへ遷移するときの遷移確率を算出し、楽曲遷移モデルを作成するモデル構築部と、前記作成された楽曲遷移モデルおよびユーザによる入力情報に基づいて、前記データベースから複数の楽曲データを選択してリスト化する楽曲選択部と、前記リスト化された情報を表示する出力部と、を備えることを特徴としている。
【0014】
このように、特徴量に基づいて、いずれか一つの楽曲データから再生順序が隣接する他の一つの楽曲データへ遷移するときの遷移確率を算出し、楽曲遷移モデルを作成し、その楽曲遷移モデルと、ユーザによる入力情報とに基づいて、データベースから複数の楽曲データを選択してリスト化するので、メタ情報データが整備されていない状況においても、ストーリ性を持たせたプレイリストを作成することができる。また、楽曲固有の特徴量を統計的にモデル化するので、複数組の楽曲や、特定の楽曲を含む多くのサンプルを用いる必要がなく、利便性の高いプレイリストを提供することが可能となる。例えば、他人のプレイリストを収集するよりも、手元にあるアルバムの順序から統計モデルを構築することができるなどの利点がある。
【0015】
(2)また、本発明のプレイリスト作成装置は、楽曲データの再生順序を定めたプレイリストを作成するプレイリスト作成装置であって、データベースから楽曲データを読み出し、前記読み出した楽曲データから、複数種類の特徴量を抽出する特徴量抽出部と、前記抽出された特徴量に基づいて、少なくとも一つの楽曲データからなる複数のクラスタを作成し、いずれか一つのクラスタから他の一つのクラスタへ遷移するときの遷移確率を算出し、クラスタ遷移モデルを作成するモデル構築部と、前記作成されたクラスタ遷移モデルおよびユーザによる入力情報に基づいて、前記データベースから複数の楽曲データを選択してリスト化する楽曲選択部と、前記リスト化された情報を表示する出力部と、を備えることを特徴としている。
【0016】
このように、特徴量に基づいて、いずれか一つの楽曲データから再生順序が隣接する他の一つの楽曲データへ遷移するときの遷移確率を算出し、楽曲遷移モデルを作成し、その楽曲遷移モデルと、ユーザによる入力情報とに基づいて、データベースから複数の楽曲データを選択してリスト化するので、メタ情報データが整備されていない状況においても、ストーリ性を持たせたプレイリストを作成することができる。また、楽曲固有の特徴量を統計的にモデル化するので、複数組の楽曲や、特定の楽曲を含む多くのサンプルを用いる必要がなく、利便性の高いプレイリストを提供することが可能となる。例えば、他人のプレイリストを収集するよりも、手元にあるアルバムの順序から統計モデルを構築することができるなどの利点がある。さらに、楽曲データをクラスタ化するので、同じ楽曲の組み合わせが複数存在しない場合の不都合を解消することが可能となる。
【0017】
(3)また、本発明のプレイリスト作成装置において、前記楽曲選択部は、楽曲間の関係度を示す楽曲関係度に基づいて、各クラスタから楽曲データを選択することを特徴としている。
【0018】
このように、楽曲間の関係度を示す楽曲関係度に基づいて、各クラスタから楽曲データを選択するので、クラスタ遷移モデルを用いる場合に、望ましい楽曲を選択することが可能となる。例えば、楽曲データの特徴量の類似度が高い楽曲を選択したり、メタ情報の類似性が高い楽曲を選択したりすることができる。
【0019】
(4)また、本発明のプレイリスト作成装置において、前記楽曲選択部は、ユーザにより指定された楽曲およびその楽曲のプレイリスト内での順位に基づいて、前記データベースから複数の楽曲データを選択してリスト化することを特徴としている。
【0020】
このように、ユーザにより指定された楽曲およびその楽曲のプレイリスト内での順位に基づいて、前記データベースから複数の楽曲データを選択してリスト化するので、ユーザは、プレイリストにおける起点を指定することができる。
【0021】
(5)また、本発明の楽曲再生装置は、上記のいずれかに記載のプレイリスト作成装置を備え、前記作成されたリストに基づいて、楽曲データの再生を行なうことを特徴としている。
【0022】
これにより、メタ情報データが整備されていない状況においても、ストーリ性を持たせたプレイリストを作成することができる。また、楽曲固有の特徴量を統計的にモデル化するので、複数組の楽曲や、特定の楽曲を含む多くのサンプルを用いる必要がなく、利便性の高いプレイリストを提供することが可能となる。例えば、他人のプレイリストを収集するよりも、手元にあるアルバムの順序から統計モデルを構築することができるなどの利点がある。
【0023】
(6)また、本発明のプレイリスト作成方法は、楽曲データの再生順序を定めたプレイリストを作成するプレイリスト作成方法であって、特徴量抽出部において、データベースから楽曲データを読み出し、前記読み出した楽曲データから、複数種類の特徴量を抽出するステップと、モデル構築部において、前記抽出された特徴量に基づいて、いずれか一つの楽曲データから再生順序が隣接する他の一つの楽曲データへ遷移するときの遷移確率を算出し、楽曲遷移モデルを作成するステップと、楽曲選択部において、前記作成された楽曲遷移モデルおよびユーザによる入力情報に基づいて、前記データベースから複数の楽曲データを選択してリスト化するステップと、出力部において、前記リスト化された情報を表示するステップと、を少なくとも含むことを特徴としている。
【0024】
このように、特徴量に基づいて、いずれか一つの楽曲データから再生順序が隣接する他の一つの楽曲データへ遷移するときの遷移確率を算出し、楽曲遷移モデルを作成し、その楽曲遷移モデルと、ユーザによる入力情報とに基づいて、データベースから複数の楽曲データを選択してリスト化するので、メタ情報データが整備されていない状況においても、ストーリ性を持たせたプレイリストを作成することができる。また、楽曲固有の特徴量を統計的にモデル化するので、複数組の楽曲や、特定の楽曲を含む多くのサンプルを用いる必要がなく、利便性の高いプレイリストを提供することが可能となる。例えば、他人のプレイリストを収集するよりも、手元にあるアルバムの順序から統計モデルを構築することができるなどの利点がある。
【0025】
(7)また、本発明のプレイリスト作成方法は、楽曲データの再生順序を定めたプレイリストを作成するプレイリスト作成方法であって、特徴量抽出部において、データベースから楽曲データを読み出し、前記読み出した楽曲データから、複数種類の特徴量を抽出するステップと、モデル構築部において、前記抽出された特徴量に基づいて、少なくとも一つの楽曲データからなる複数のクラスタを作成し、いずれか一つのクラスタから他の一つのクラスタへ遷移するときの遷移確率を算出し、クラスタ遷移モデルを作成するステップと、楽曲選択部において、前記作成されたクラスタ遷移モデルおよびユーザによる入力情報に基づいて、前記データベースから複数の楽曲データを選択してリスト化するステップと、出力部において、前記リスト化された情報を表示するステップと、を備えることを特徴としている。
【0026】
このように、特徴量に基づいて、いずれか一つの楽曲データから再生順序が隣接する他の一つの楽曲データへ遷移するときの遷移確率を算出し、楽曲遷移モデルを作成し、その楽曲遷移モデルと、ユーザによる入力情報とに基づいて、データベースから複数の楽曲データを選択してリスト化するので、メタ情報データが整備されていない状況においても、ストーリ性を持たせたプレイリストを作成することができる。また、楽曲固有の特徴量を統計的にモデル化するので、複数組の楽曲や、特定の楽曲を含む多くのサンプルを用いる必要がなく、利便性の高いプレイリストを提供することが可能となる。例えば、他人のプレイリストを収集するよりも、手元にあるアルバムの順序から統計モデルを構築することができるなどの利点がある。さらに、楽曲データをクラスタ化するので、同じ楽曲の組み合わせが複数存在しない場合の不都合を解消することが可能となる。
【0027】
(8)また、本発明のプレイリスト作成プログラムは、楽曲データの再生順序を定めたプレイリストを作成するプレイリスト作成プログラムであって、データベースから楽曲データを読み出し、前記読み出した楽曲データから、複数種類の特徴量を抽出する処理と、前記抽出された特徴量に基づいて、いずれか一つの楽曲データから再生順序が隣接する他の一つの楽曲データへ遷移するときの遷移確率を算出し、楽曲遷移モデルを作成する処理と、前記作成された楽曲遷移モデルおよびユーザによる入力情報に基づいて、前記データベースから複数の楽曲データを選択してリスト化する処理と、前記リスト化された情報を表示する処理と、を含む一連の処理を、コンピュータに対し読み取り可能および実行可能にコマンド化したことを特徴としている。
【0028】
このように、特徴量に基づいて、いずれか一つの楽曲データから再生順序が隣接する他の一つの楽曲データへ遷移するときの遷移確率を算出し、楽曲遷移モデルを作成し、その楽曲遷移モデルと、ユーザによる入力情報とに基づいて、データベースから複数の楽曲データを選択してリスト化するので、メタ情報データが整備されていない状況においても、ストーリ性を持たせたプレイリストを作成することができる。また、楽曲固有の特徴量を統計的にモデル化するので、複数組の楽曲や、特定の楽曲を含む多くのサンプルを用いる必要がなく、利便性の高いプレイリストを提供することが可能となる。例えば、他人のプレイリストを収集するよりも、手元にあるアルバムの順序から統計モデルを構築することができるなどの利点がある。
【0029】
(9)また、本発明のプレイリスト作成プログラムは、楽曲データの再生順序を定めたプレイリストを作成するプレイリスト作成プログラムであって、データベースから楽曲データを読み出し、前記読み出した楽曲データから、複数種類の特徴量を抽出する処理と、前記抽出された特徴量に基づいて、少なくとも一つの楽曲データからなる複数のクラスタを作成し、いずれか一つのクラスタから他の一つのクラスタへ遷移するときの遷移確率を算出し、クラスタ遷移モデルを作成する処理と、前記作成されたクラスタ遷移モデルおよびユーザによる入力情報に基づいて、前記データベースから複数の楽曲データを選択してリスト化する処理と、前記リスト化された情報を表示する処理と、を含む一連の処理を、コンピュータに対し読み取り可能および実行可能にコマンド化したことを特徴としている。
【0030】
このように、特徴量に基づいて、いずれか一つの楽曲データから再生順序が隣接する他の一つの楽曲データへ遷移するときの遷移確率を算出し、楽曲遷移モデルを作成し、その楽曲遷移モデルと、ユーザによる入力情報とに基づいて、データベースから複数の楽曲データを選択してリスト化するので、メタ情報データが整備されていない状況においても、ストーリ性を持たせたプレイリストを作成することができる。また、楽曲固有の特徴量を統計的にモデル化するので、複数組の楽曲や、特定の楽曲を含む多くのサンプルを用いる必要がなく、利便性の高いプレイリストを提供することが可能となる。例えば、他人のプレイリストを収集するよりも、手元にあるアルバムの順序から統計モデルを構築することができるなどの利点がある。さらに、楽曲データをクラスタ化するので、同じ楽曲の組み合わせが複数存在しない場合の不都合を解消することが可能となる。
【発明の効果】
【0031】
本発明によれば、メタ情報データが整備されていない状況においても、ストーリ性を持たせたプレイリストを作成することができる。また、楽曲固有の特徴量を統計的にモデル化するので、複数組の楽曲や、特定の楽曲を含む多くのサンプルを用いる必要がなく、利便性の高いプレイリストを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本実施形態に係るプレイリスト作成装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】ユーザにより選択された基点となる楽曲データに基づいてプレイリストを生成する動作を示すフローチャートである。
【図3】未知楽曲データを入力した場合に楽曲遷移確率を用いたプレイリスト作成動作を示すフローチャートである。
【図4】クラスタ遷移モデルを利用したプレイリスト作成動作を示すフローチャートである。
【図5】ユーザ入力部における表示および入力イメージを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。図1は、本実施形態に係るプレイリスト作成装置の概略構成を示すブロック図である。このプレイリスト作成装置10は、データベース11、特徴量抽出部12、モデル構築部13、楽曲選択部14、出力部15、およびユーザ入力部16から構成されている。データベース11は、楽曲データと、音響的特徴量を抽出する特徴量抽出部12によって得られた特徴量を格納する。
【0034】
特徴量抽出部12は、データベース11に格納されている楽曲データから、その楽曲の特徴量を抽出する。特徴量としては、例えば、テンポ、リズム、音色、音圧、音量、音色、調性などの音響に基づくパラメータを特徴量として利用することができる。具体的な手法は、非特許文献3および4に記載されているツールを利用することができる。また、必ずしも前述した特徴量に限らず、それらを推定するために必要なパラメータを利用することができる。例えば、周波数解析で用いられたスペクトル情報や、帯域ごとのパワー値などがあげられる。なお、音響的な特徴のみに限らず、その他歌詞情報などからTFIDF等を用いることによって、楽曲に固有の特徴量を抽出して利用することもできる。また、特徴量抽出部12は、必ずしも楽曲全体の特徴量を抽出必要はない。例えば、楽曲のサビ、Aメロなどの構造単位で抽出することや、先頭、末尾区間等の特徴量を抽出することができる。また、単純に楽曲名、楽曲識別番号などを利用することも可能である。
【0035】
モデル構築部13は、学習データ、例えば、アルバムにおける楽曲の順序や既存プレイリストなどにおいて、楽曲に対し、特徴量抽出部12によって得られた特徴量に基づいて、楽曲遷移モデルを構築する。例えば、学習データとして市販のアルバム内の楽曲の並び順から、楽曲間の遷移確率を算出することにより、公知のN−gramモデルを生成することなどが挙げられる。N−gramとは、以下の式により、P(w1w2…wn)の推定を行なうモデルである。
【0036】
【数1】


本発明では、例えば、ある学習データ内で連続したn曲目〜(n+2)曲目の特徴ベクトルをそれぞれ、s_n、s_(n+1)、s_(n+2)とすると、2−gram、3−gramモデルは、次式にて表現することができる。
【0037】
【数2】


ここで、P(s_n)とは、学習データ内にs_nが出現する確率を表し、
P(s_(n+1),s_n)は、特徴量s_n、と、s_(n+1)が連続して出現する確率を表している。
【0038】
本モデルにおいて、N=2,3,…等を用いることができる。
【0039】
なお、上述のモデルでは、必ずしも同じ楽曲の組み合わせが複数存在するとは限らない。すなわち、特許文献5と同じ問題が存在する。しかし、楽曲単位でモデルを構築する必要はなく、事前に学習データ群に対し、クラスタリングを適用することで、楽曲間の遷移モデルの代わりに楽曲クラスタ間の遷移モデル等を利用することで改善できる。
【0040】
例えば、以下のように表現することができる。
【0041】
【数3】


ここで、N(Cn)ha学習データ内に該当クラスタに所属する楽曲が現れる頻度として表される。クラスタリングはK−means法などを適用することができる。
【0042】
このようなモデルにより、学習データに沿ったストーリ性を含有するプレイリストを生成することが可能となる。また、ユーザは起点となる楽曲を選択するだけでプレイリストを生成することができるため、メタ情報等が整備されていない場合に適応することができ、他者の情報を必要とすることもない。
【0043】
また、次に来る楽曲特徴量を推定するだけでなく、ある特定の特徴量が与えられたときに、前の楽曲となる特徴量を推定することも可能であるため、ユーザは自由な再生順序位置に特定の楽曲を登録させたプレイリストを生成することができる。その際には、前述の式のすべてにおいてn+1 n+2をn−1 n−2に置き換えることで対応することが可能である。以下、n+1 n+2を用いたモデルを順連鎖モデル、n−1 n−2を用いたモデルを逆連鎖モデルと呼ぶ。
【0044】
ユーザ入力部16は、プレイリストを作成するために必要な楽曲およびパラメータを表示、入力することができる。例えば、再生順序の位置やプレイリスト内の楽曲総数などを指定することができる。また、自動生成されたプレイリストを修正することなども可能である。図5は、ユーザ入力部16における表示および入力イメージを示している。
【0045】
楽曲選択部14は、モデル構築部13によって構築された楽曲遷移モデルおよび、ユーザ入力部16によって入力された情報に基づいて、データベース11から楽曲データを抽出する。例えば、楽曲遷移モデルから得られた最大遷移確率を持つ楽曲データや、クラスタ遷移モデルから得られた遷移先クラスタから楽曲データを選択することができる。
【0046】
また、クラスタ遷移モデルを利用している場合には、楽曲関係度を用いることで、遷移先のクラスタ内から楽曲を選択することができる。楽曲関係度とは、例えば、遷移先のクラスタ内に置いて、楽曲特徴量の類似度が高い楽曲を選択することや、メタ情報の類似性を計算することで計算することができる。
【0047】
楽曲特徴量は、楽曲全体だけではなく、楽曲先頭・末尾区間や、楽曲の構造(Aメロ、サビ)等ごとに抽出することができる。また、楽曲特徴量としては、音色、テンポ、リズム、テキスト等の特徴量を利用することなどができ、類似度計算等は、前記特徴量群を統合したものを比較することや、各項目の類似度計算をすることができる。出力部15は、プレイリストを出力する。また、楽曲データを再生することもできる。
【0048】
図2は、ユーザにより選択された基点となる楽曲データに基づいてプレイリストを生成する動作を示すフローチャートである。まず、ユーザにより、プレイリストを作成するために必要な楽曲データおよびパラメータが入力されると(ステップS1)、プレイリストにおける順位が、先頭であるか、中間であるか、または末尾であるかが判定される(ステップS2)。先頭であった場合は、順連鎖モデルによる楽曲の選択が行われる(ステップS3)。そして、順連鎖モデルによる楽曲選択が終了したかどうかを判断し(ステップS4)、終了していない場合は、ステップS3へ遷移する。一方、ステップS4において、順連鎖モデルによる楽曲選択が終了した場合は、ステップS5へ遷移し、プレイリストが出力される(ステップS5)。
【0049】
また、ステップS2において、プレイリストにおける順位が、末尾であった場合は、逆連鎖モデルによる楽曲の選択が行われる(ステップS6)。そして、逆連鎖モデルによる楽曲選択が終了したかどうかを判断し(ステップS7)、終了していない場合は、ステップS6へ遷移する。一方、ステップS7において、逆連鎖モデルによる楽曲選択が終了した場合は、ステップS5へ遷移し、プレイリストが出力される(ステップS5)。
【0050】
また、ステップS2において、プレイリストにおける順位が、中間であった場合は、順連鎖モデルによる楽曲選択が行われる(ステップS8)。そして、順連鎖モデルによる楽曲選択が終了したかどうかを判断し(ステップS9)、終了していない場合は、ステップS8へ遷移する。一方、ステップS9において、順連鎖モデルによる楽曲選択が終了した場合は、逆連鎖モデルによる楽曲の選択が行われる(ステップS10)。そして、逆連鎖モデルによる楽曲選択が終了したかどうかを判断し(ステップS11)、終了していない場合は、ステップS10へ遷移する。一方、ステップS11において、逆連鎖モデルによる楽曲選択が終了した場合は、ステップS5へ遷移し、プレイリストが出力される(ステップS5)。
【0051】
なお、ステップS2において、プレイリストにおける順位が中間であった場合、順連鎖モデルおよび、逆連鎖モデルの順番は入れ替えることができる。例えば、順連鎖に関しては、基点となる位置から最終楽曲数までループさせ、逆連鎖に関しては開始点の楽曲までループさせることができる。
【0052】
なお、図2のフローチャートは、ユーザが指定した楽曲があらかじめデータベース11に存在している場合を表しているが、例えば、データベース11に存在しない楽曲を入力することもできる。その場合には、ステップS2の前に特徴量抽出ステップを追加すればよい。
【0053】
図3は、未知楽曲データを入力した場合に楽曲遷移確率を用いたプレイリスト作成動作を示すフローチャートである。まず、ユーザにより、プレイリストを作成するために必要な楽曲データ(未知の楽曲データ)およびパラメータが入力されると(ステップS20)、その楽曲データの特徴量を抽出する(ステップS21)。特徴量の抽出手法は、上記の手法を用いることができる。次に、プレイリストにおける順位が、先頭であるか、中間であるか、または末尾であるかが判定される(ステップS22)。
【0054】
ステップS22において、先頭であった場合は、順連鎖モデルによる楽曲の選択が行われる(ステップS23)。そして、順連鎖モデルによる楽曲選択が終了したかどうかを判断し(ステップS24)、終了していない場合は、ステップS23へ遷移する。一方、ステップS24において、順連鎖モデルによる楽曲選択が終了した場合は、ステップS25へ遷移し、プレイリストが出力される(ステップS25)。
【0055】
また、ステップS22において、プレイリストにおける順位が、末尾であった場合は、逆連鎖モデルによる楽曲の選択が行われる(ステップS26)。そして、逆連鎖モデルによる楽曲選択が終了したかどうかを判断し(ステップS27)、終了していない場合は、ステップS26へ遷移する。一方、ステップS27において、逆連鎖モデルによる楽曲選択が終了した場合は、ステップS25へ遷移し、プレイリストが出力される(ステップS25)。
【0056】
また、ステップS22において、プレイリストにおける順位が、中間であった場合は、順連鎖モデルによる楽曲選択が行われる(ステップS28)。そして、順連鎖モデルによる楽曲選択が終了したかどうかを判断し(ステップS29)、終了していない場合は、ステップS28へ遷移する。一方、ステップS29において、順連鎖モデルによる楽曲選択が終了した場合は、逆連鎖モデルによる楽曲の選択が行われる(ステップS30)。そして、逆連鎖モデルによる楽曲選択が終了したかどうかを判断し(ステップS31)、終了していない場合は、ステップS30へ遷移する。一方、ステップS31において、逆連鎖モデルによる楽曲選択が終了した場合は、ステップS25へ遷移し、プレイリストが出力される(ステップS25)。
【0057】
なお、ステップS22において、プレイリストにおける順位が中間であった場合、順連鎖モデルおよび、逆連鎖モデルの順番は入れ替えることができる。例えば、順連鎖に関しては、基点となる位置から最終楽曲数までループさせ、逆連鎖に関しては開始点の楽曲までループさせることができる。
【0058】
図4は、クラスタ遷移モデルを利用したプレイリスト作成動作を示すフローチャートである。まず、ユーザにより、プレイリストを作成するために必要な楽曲データおよびパラメータが入力されると(ステップS40)、その楽曲データの特徴量を抽出する(ステップS41)。特徴量の抽出手法は、上記の手法を用いることができる。次に、プレイリストにおける順位が、先頭であるか、中間であるか、または末尾であるかが判定される(ステップS42)。
【0059】
ステップS42において、先頭であった場合は、順連鎖モデルによるクラスタの選択を行なう(ステップS43)。次に、関係度(楽曲関係度)に基づく楽曲の選択を行なう(ステップS44)。そして、関係度に基づく楽曲選択が終了したかどうかを判断し(ステップS45)、終了していない場合は、ステップS43へ遷移する。一方、ステップS45において、関係度に基づく楽曲選択が終了した場合は、ステップS46へ遷移し、プレイリストが出力される(ステップ46)。
【0060】
また、ステップS42において、プレイリストにおける順位が、末尾であった場合は、逆連鎖モデルによるクラスタの選択を行なう(ステップS47)。次に、関係度(楽曲関係度)に基づく楽曲の選択を行なう(ステップS48)。そして、関係度に基づく楽曲選択が終了したかどうかを判断し(ステップS49)、終了していない場合は、ステップS47へ遷移する。一方、ステップS49において、関係度に基づく楽曲選択が終了した場合は、ステップS46へ遷移し、プレイリストが出力される(ステップS46)。
【0061】
また、ステップS42において、プレイリストにおける順位が、中間であった場合は、順連鎖モデルによるクラスタの選択を行なう(ステップS50)。次に、関係度(楽曲関係度)に基づく楽曲の選択を行なう(ステップS51)。そして、関係度に基づく楽曲選択が終了したかどうかを判断し(ステップS52)、終了していない場合は、ステップS50へ遷移する。一方、ステップS52において、関係度に基づく楽曲選択が終了した場合は、逆連鎖モデルによるクラスタの選択を行なう(ステップS53)。次に、関係度に基づく楽曲選択を行なう(ステップS54)。そして、関係度に基づく楽曲選択が終了したかどうかを判断し(ステップS55)、終了していない場合は、ステップS53へ遷移する。一方、ステップS55において、関係度に基づく楽曲選択が終了した場合は、ステップS46へ遷移し、プレイリストが出力される(ステップS46)。
【0062】
なお、ステップS42において、プレイリストにおける順位が中間であった場合、順連鎖モデルおよび、逆連鎖モデルの順番は入れ替えることができる。例えば、順連鎖に関しては、基点となる位置から最終楽曲数までループさせ、逆連鎖に関しては開始点の楽曲までループさせることができる。
【0063】
以上説明したように、本実施形態によれば、特徴量に基づいて、いずれか一つの楽曲データから再生順序が隣接する他の一つの楽曲データへ遷移するときの遷移確率を算出し、楽曲遷移モデルを作成し、その楽曲遷移モデルと、ユーザによる入力情報とに基づいて、データベースから複数の楽曲データを選択してリスト化するので、メタ情報データが整備されていない状況においても、ストーリ性を持たせたプレイリストを作成することができる。また、楽曲固有の特徴量を統計的にモデル化するので、複数組の楽曲や、特定の楽曲を含む多くのサンプルを用いる必要がなく、利便性の高いプレイリストを提供することが可能となる。例えば、他人のプレイリストを収集するよりも、手元にあるアルバムの順序から統計モデルを構築することができるなどの利点がある。さらに、楽曲データをクラスタ化するので、同じ楽曲の組み合わせが複数存在しない場合の不都合を解消することが可能となる。
【符号の説明】
【0064】
10 プレイリスト作成装置
11 データベース
12 特徴量抽出部
13 モデル構築部
14 楽曲選択部
15 出力部
16 ユーザ入力部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
楽曲データの再生順序を定めたプレイリストを作成するプレイリスト作成装置であって、
データベースから楽曲データを読み出し、前記読み出した楽曲データから、複数種類の特徴量を抽出する特徴量抽出部と、
前記抽出された特徴量に基づいて、いずれか一つの楽曲データから再生順序が隣接する他の一つの楽曲データへ遷移するときの遷移確率を算出し、楽曲遷移モデルを作成するモデル構築部と、
前記作成された楽曲遷移モデルおよびユーザによる入力情報に基づいて、前記データベースから複数の楽曲データを選択してリスト化する楽曲選択部と、
前記リスト化された情報を表示する出力部と、を備えることを特徴とするプレイリスト作成装置。
【請求項2】
楽曲データの再生順序を定めたプレイリストを作成するプレイリスト作成装置であって、
データベースから楽曲データを読み出し、前記読み出した楽曲データから、複数種類の特徴量を抽出する特徴量抽出部と、
前記抽出された特徴量に基づいて、少なくとも一つの楽曲データからなる複数のクラスタを作成し、いずれか一つのクラスタから他の一つのクラスタへ遷移するときの遷移確率を算出し、クラスタ遷移モデルを作成するモデル構築部と、
前記作成されたクラスタ遷移モデルおよびユーザによる入力情報に基づいて、前記データベースから複数の楽曲データを選択してリスト化する楽曲選択部と、
前記リスト化された情報を表示する出力部と、を備えることを特徴とするプレイリスト作成装置。
【請求項3】
前記楽曲選択部は、楽曲間の関係度を示す楽曲関係度に基づいて、各クラスタから楽曲データを選択することを特徴とする請求項2記載のプレイリスト作成装置。
【請求項4】
前記楽曲選択部は、ユーザにより指定された楽曲およびその楽曲のプレイリスト内での順位に基づいて、前記データベースから複数の楽曲データを選択してリスト化することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のプレイリスト作成装置。
【請求項5】
請求項1から請求項4のいずれかに記載のプレイリスト作成装置を備え、前記作成されたリストに基づいて、楽曲データの再生を行なうことを特徴とする楽曲再生装置。
【請求項6】
楽曲データの再生順序を定めたプレイリストを作成するプレイリスト作成方法であって、
特徴量抽出部において、データベースから楽曲データを読み出し、前記読み出した楽曲データから、複数種類の特徴量を抽出するステップと、
モデル構築部において、前記抽出された特徴量に基づいて、いずれか一つの楽曲データから再生順序が隣接する他の一つの楽曲データへ遷移するときの遷移確率を算出し、楽曲遷移モデルを作成するステップと、
楽曲選択部において、前記作成された楽曲遷移モデルおよびユーザによる入力情報に基づいて、前記データベースから複数の楽曲データを選択してリスト化するステップと、
出力部において、前記リスト化された情報を表示するステップと、を少なくとも含むことを特徴とするプレイリスト作成方法。
【請求項7】
楽曲データの再生順序を定めたプレイリストを作成するプレイリスト作成方法であって、
特徴量抽出部において、データベースから楽曲データを読み出し、前記読み出した楽曲データから、複数種類の特徴量を抽出するステップと、
モデル構築部において、前記抽出された特徴量に基づいて、少なくとも一つの楽曲データからなる複数のクラスタを作成し、いずれか一つのクラスタから他の一つのクラスタへ遷移するときの遷移確率を算出し、クラスタ遷移モデルを作成するステップと、
楽曲選択部において、前記作成されたクラスタ遷移モデルおよびユーザによる入力情報に基づいて、前記データベースから複数の楽曲データを選択してリスト化するステップと、
出力部において、前記リスト化された情報を表示するステップと、を備えることを特徴とするプレイリスト作成方法。
【請求項8】
楽曲データの再生順序を定めたプレイリストを作成するプレイリスト作成プログラムであって、
データベースから楽曲データを読み出し、前記読み出した楽曲データから、複数種類の特徴量を抽出する処理と、
前記抽出された特徴量に基づいて、いずれか一つの楽曲データから再生順序が隣接する他の一つの楽曲データへ遷移するときの遷移確率を算出し、楽曲遷移モデルを作成する処理と、
前記作成された楽曲遷移モデルおよびユーザによる入力情報に基づいて、前記データベースから複数の楽曲データを選択してリスト化する処理と、
前記リスト化された情報を表示する処理と、を含む一連の処理を、コンピュータに対し読み取り可能および実行可能にコマンド化したことを特徴とするプレイリスト作成プログラム。
【請求項9】
楽曲データの再生順序を定めたプレイリストを作成するプレイリスト作成プログラムであって、
データベースから楽曲データを読み出し、前記読み出した楽曲データから、複数種類の特徴量を抽出する処理と、
前記抽出された特徴量に基づいて、少なくとも一つの楽曲データからなる複数のクラスタを作成し、いずれか一つのクラスタから他の一つのクラスタへ遷移するときの遷移確率を算出し、クラスタ遷移モデルを作成する処理と、
前記作成されたクラスタ遷移モデルおよびユーザによる入力情報に基づいて、前記データベースから複数の楽曲データを選択してリスト化する処理と、
前記リスト化された情報を表示する処理と、を含む一連の処理を、コンピュータに対し読み取り可能および実行可能にコマンド化したことを特徴とするプレイリスト作成プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2010−164825(P2010−164825A)
【公開日】平成22年7月29日(2010.7.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−7765(P2009−7765)
【出願日】平成21年1月16日(2009.1.16)
【出願人】(000208891)KDDI株式会社 (2,700)
【Fターム(参考)】