説明

ヘルプ表示装置、ヘルプ表示方法及びヘルプ表示プログラム

【課題】本実施形態のヘルプ表示装置は、ヘルプ画面に表示される操作対象とアプリケーション画面の操作対象との位置関係をあらかじめ記憶装置に保存しておくことなく、ヘルプ画面に表示された内容に対応するアプリケーション画面の操作対象の位置をユーザに提示する。
【解決手段】
本実施形態のヘルプ表示装置は、表示部がアプリケーション画面とアプリケーション画
面に関するヘルプ画面とを表示する。文字認識処理部が表示部の画面イメージを文字認識
処理する。位置検索部がヘルプ画面上の項目と文字認識処理の処理結果とを照合して、ヘ
ルプ画面上の項目がアプリケーション画面上のどの位置に存在するかを検索する。強調表
示部が位置検索部による検索結果をもとにヘルプ画面上の項目に対応するアプリケーショ
ン画面上の項目を強調表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、ヘルプ表示装置、ヘルプ表示方法及びヘルプ表示プログラムに関
する。
【背景技術】
【0002】
従来、各種アプリケーションにおけるヘルプ画面にはアプリケーションに関する操作方
法の手順などが記載されている。このヘルプ画面を参照してアプリケーションの操作を行
うためにはアプリケーション上のどこに操作対象(以下コントロールという)があるのか
を探さなくてはならない。
【0003】
これに対し、予めすべての誘導内容を格納したデータベースを用いて、アプリケーショ
ン上のコントロールへの誘導を行う技術がある。また、ヘルプ画面上にキーボードのイメ
ージを表示しコントロールの位置をヘルプ画面上で提示する技術もある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002−73232号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ヘルプ画面上に表示されているコントロールが、実際のアプリケーション画面上でどの
位置に存在するかをあらかじめ記憶装置に保存しておくことなく、ヘルプ画面に表示され
た内容に対応するアプリケーション画面上の操作対象の位置をユーザに提示することを可
能とするヘルプ表示装置、ヘルプ表示方法及びヘルプ表示プログラムを提供することであ
る。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態のヘルプ表示装置は、アプリケーション画面と、前記アプリケーション画面に
関するヘルプ画面とを表示する表示部と、前記表示部の画面イメージを文字認識処理する
文字認識処理部と、前記ヘルプ画面上の項目と前記文字認識処理の処理結果とを照合して
、前記ヘルプ画面上の項目が前記アプリケーション画面上のどの位置に存在するかを検索
する位置検索部と、前記位置検索部による検索結果をもとに前記ヘルプ画面上の項目に対
応する前記アプリケーション画面上の項目を強調表示する強調表示部と、を備える。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本実施形態に係るヘルプ表示システムの全体構成の一例を示すブロック図。
【図2】本実施形態に係るヘルプ表示システムの処理の一例を示すフローチャート。
【図3】本実施形態に係るヘルプ表示システムの表示部に表示される画面の一例を示す図。
【図4】本実施形態に係るヘルプ表示システムの表示部に表示される画面の一例を示す図。
【図5】本実施形態に係るヘルプ表示システムの検索対象一覧格納用データテーブルの一例を示す図。
【図6】本実施形態に係るヘルプ表示システムにおいて作成される画面イメージの一例を示す図。
【図7】本実施形態に係るヘルプ表示システムの文字認識処理結果格納用データテーブルの一例を示す図。
【図8】本実施形態に係るヘルプ表示システムの画面イメージにおける文字認識処理から除外される領域の一例を示す図。
【図9】本実施形態に係るヘルプ表示システムの操作対象位置検索部が抽出する項目名と左上座標と右下座標の一例を示す図。
【図10】本実施形態に係るヘルプ表示システムの表示部に表示される画面の一例を示す図。
【図11】本実施形態に係るヘルプ表示システムの表示部に表示される画面の一例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
(第1の実施形態)
第1の実施形態のヘルプ表示システムについて図面を参照して説明する。以下、ヘルプ
とはオンラインヘルプのことであり、OSやソフトウェアの操作方法などの参考情報につ
いてコンピュータ上で閲覧可能な形式のヘルプ文書のことを指す。なお、ヘルプ画面とは
上述したヘルプ文書を表示する画面である。
【0009】
図1は、本実施形態のヘルプ表示システム100の全体構成の一例を示すブロック図で
ある。
【0010】
図1に示すように、本実施形態のヘルプ表示システム100は、入力部10と計算機2
0と表示部30とを備えており、計算機20に入力部10と表示部30が接続されている

【0011】
ユーザは入力部10を用いて表示部30に表示されるヘルプ画面上の文字列を選択する
。選択された文字列情報は入力部10から計算機20に送信される。入力部10は例えば
マウスやキーボードである。本実施形態では入力部10はマウスであるとする。
【0012】
表示部30は例えば液晶ディスプレイであり、ユーザによって利用される任意のアプリ
ケーションに関するユーザインターフェースの一種であるアプリケーション画面とこのア
プリケーションに対するヘルプ画面とを表示する。
【0013】
アプリケーション画面にはコントロールが表示されており、ユーザはこれらのコントロ
ールを操作することで、目的の操作を実現する。すなわち、コントロールとはボタン、ア
イコン、リンク、タブ、チェックボックス、コンボボックスなど、ディスプレイ上に表示
されており、ユーザがコンピュータを用いて目的の操作を実現するために操作する対象の
ことを指す。
【0014】
計算機20は、選択範囲解析部21と、画面イメージ作成部22と、文字認識処理部2
3と、操作対象位置検索部24と、画面ハイライト部25と、検索対象一覧格納部26と
、文字認識処理結果格納部27とを備える。
【0015】
選択範囲解析部21は入力部10と検索対象一覧格納部26とに接続される。選択範囲
解析部21は入力部10により入力された文字列を解析して、名詞を抽出する。また、選
択範囲解析部21は検索対象一覧格納部26に検索対象一覧テーブル260を作成して解
析結果の名詞を検索対象一覧テーブル260に格納する。
【0016】
画面イメージ作成部22は、表示部30と選択範囲解析部21と文字認識処理部23と
に接続されており、表示部30に表示されている画面の画面イメージを作成して文字認識
処理部23に送信する。
【0017】
文字認識処理部23は、画面イメージ作成部22と文字認識処理結果格納部27とに接
続される。文字認識処理部23は、画面イメージ作成部22が作成した画面イメージに対
して文字認識処理を行い、名詞を抽出する。また、文字認識処理部23は、文字認識処理
結果格納部27に文字認識処理結果格納テーブル270を作成して文字認識処理結果格納
テーブル270に抽出結果を格納する。
【0018】
操作対象位置検索部24は、検索対象一覧格納部26と文字認識処理結果格納部27と
に接続される。操作対象位置検索部24は、検索対象一覧格納部26に格納されたデータ
と文字認識処理結果格納部27に格納されたデータに基づき、入力部により選択されたヘ
ルプ画面32上の文字列に含まれる、アプリケーション画面31上のコントロールを表す
コントロール名がアプリケーション画面31のどの位置にあるかを検索する。
【0019】
画面ハイライト部25は操作対象位置検索部24と表示部30とに接続されており、操
作対象位置検索部24によって検索されたコントロール名の位置情報に基づいて表示部3
0の特定の領域を例えばハイライト表示によって強調表示する。
【0020】
本実施形態のヘルプ表示システム100の処理について、図2乃至図11を用いて説明
する。
【0021】
図2は本実施形態のヘルプ表示システム100の処理の一例を示すフローチャートであ
る。
【0022】
本実施形態のヘルプ表示システム100の処理は、あらかじめ表示部30に任意のアプ
リケーション画面31とこのアプリケーションに対応するヘルプ画面32とが表示されて
いる状態から開始する。任意のアプリケーション画面31と、このアプリケーションに対
応するヘルプ画面32とが表示された表示部30の一例を図3に示す。本実施形態のアプ
リケーション画面31は窓口業務用アプリケーションソフトを操作するためのユーザイン
ターフェースとして機能する画面であり、ヘルプ画面32は窓口業務用アプリケーション
に関するヘルプ文書を表示する画面である。
【0023】
ユーザによって入力部10であるマウスが操作され、図3に示す表示部30に表示され
たヘルプ画面32上の文字列が選択される。文字列を選択した状態でマウスを右クリック
すると、ショートカットメニューが表示される。このショートカットメニューの「位置検
索」がユーザの入力部10の操作により押下されることによって、選択された範囲の文字
列が入力される(ステップS1)。この際の表示部30の一例を図4に示す。選択された
文字列は図4の右上がり斜線の領域に含まれる文字列である。
【0024】
なお、文字列の入力は、ヘルプ画面32上に検索ボタンを配置し、文字列を選択した状
態でこの検索ボタンが入力部10によってクリックされると選択された文字列が入力され
るようにすることも可能である。また、ヘルプ画面32の文字列が選択されると自動的に
入力されるようにすることも可能である。すなわち、ヘルプ画面32に表示された文字列
が選択されたことを本実施形態のヘルプ表示装置100が認識すると入力される。
【0025】
選択範囲解析部21は、ステップS1で入力部10から入力された文字列を解析して文
字列に含まれる名詞を抽出する(ステップS2)。なお、抽出されたヘルプ画面32上の
名詞は後述する操作対象位置検索処理に用いられる。
【0026】
選択範囲解析部21は検索対象一覧格納部26に検索対象一覧テーブル260を作成し
、作成した検索対象一覧テーブル260の検索項目名欄261に抽出した名詞を格納する
。図5に検索対象一覧格納部26の検索対象一覧テーブル260の一例を示す。
【0027】
ステップS2で文字列が解析され、検索項目名欄261が格納されると、選択範囲解析
部21は画面イメージ作成部22に画面イメージ作成要求を送信する。画面イメージ作成
要求を受信した画面イメージ作成部22は表示部30に表示されている画面の画面イメー
ジ300を作成する(ステップS3)。ステップS3で作成される画面イメージ300の
一例を図6に示す。
【0028】
続いて、文字認識処理部23は画面イメージ作成部22によって作成された画面イメー
ジ300に文字認識処理を行う(ステップS4)。具体的には、文字認識処理部23は作
成された画面イメージ300に文字認識処理を行い、処理結果から名詞を抽出する。
【0029】
そして文字認識処理部23は名詞を抽出すると文字認識処理結果格納部27に文字認識
処理結果格納テーブル270を作成し、作成した文字認識処理結果格納テーブル270の
項目名欄271に文字認識処理の処理結果である名詞と、この名詞の画面イメージ300
における位置情報とをあわせて格納する。本実施形態の文字認識処理結果項目の画面イメ
ージ300における位置情報は左上座標と右下座標で表される矩形の領域である。
【0030】
図7に文字認識処理結果格納テーブル270の一例を示す。図7に示すように、処理結
果格納テーブル270は、文字認識処理によって抽出された名詞を格納する欄である項目
名271と、文字認識処理結果項目の画面イメージ300における位置情報を格納する欄
である左上座標272と右下座標273を有する。
【0031】
文字認識処理部23は文字認識処理によって抽出された抽出結果を文字認識処理結果格
納テーブル270に格納後、操作対象位置検索部24に操作対象位置検索要求を送信する

【0032】
なお、文字認識処理の対象の画面イメージにおいて背景色が白であるエリアに存在する
文字列は、一般的にユーザが編集を行えるテキストエリアやコンテンツ部分である可能性
が高い。したがって、ステップS4で行う文字認識処理の対象から除外してもよい。これ
により、コントロールではない部分の誤抽出防止と処理速度向上を可能とする。
【0033】
ここで、図6に示した画面イメージ300に文字認識処理する際に背景色が白であるエ
リアを除外する際の方法について説明する。
【0034】
文字認識処理部23が文字認識処理を行い画面イメージ300における文字を検索する
際に、検索された文字の背景色が白であった場合、文字認識処理部23は検索した文字に
隣接した領域から背景色が白の領域をすべて検索し、検索した領域を文字認識処理の対象
から除外する。例えば、画面イメージ300から「窓」という背景色が白の文字を検索す
ると、「窓」に隣接した背景色が白の領域を検索し、文字認識処理の対象から除外する。
なお、除外の実施可否や除外する背景色は、ヘルプ表示システム100に対してユーザに
より予め設定できるものとする。図8は画面イメージ300において文字認識処理から除
外される領域を斜線で示した図である。
【0035】
操作対象位置検索要求を受信した操作対象位置検索部24は、検索対象一覧格納部26
と文字認識処理結果格納部27とを検索して操作対象位置検索処理を行う(ステップS5
)。
【0036】
すなわち、操作対象位置検索部24はステップS2で作成されて検索対象一覧格納部2
6に格納された検索項目名261と文字認識処理結果格納部27に格納された項目名27
1を照合し、一致する項目名271が存在しているか否かの判定を検索対象一覧格納部2
6に格納された検索項目名261すべてに対して順次行う。ステップ05における検索の
結果、文字認識処理結果格納テーブル270の項目名271中にこれらの検索項目名26
1と一致する項目名が存在しない場合(ステップS6がNo)、処理を終了する。
【0037】
検索項目名261と一致する項目名271が存在する場合(ステップS6がYes)、
操作対象位置検索部24はこの項目名271が、ユーザが位置を確認したいコントロール
の名称(以下コントロール名という)であると認識し、文字認識処理結果格納部27を参
照して対象の項目名271の左上座標272と右下座標273とを抽出し、項目名271
と左上座標272と右下座標273とを画面ハイライト部25に送信する(ステップS7
)。
すなわち、本実施形態ではヘルプ画面上のコントロール名の、「名詞である」という特
徴を利用してコントロールを認識している。そのほかに、例えばヘルプ画面上でコントロ
ールを表現する場合のコントロール名の記載方法などを利用してコントロール名を抽出す
ることも可能である。なお、コントロール名の記載方法としては、[]もしくは「」で区切
る方法や、「XXボタンをクリックします」というようにコントロール名の後ろにボタン
と記載する方法などがある。
なお、一致するコントロールが複数存在する場合には、一致する全てのコントロールに
対する左上座標272と右下座標273の取得を行う。本実施形態において抽出される項
目名271と、この項目名271に対応した左上座標272と右下座標273の一例を図
9に示す。図9に示すように本実施形態では一致する項目名は「貯金オンライン」と「顧
客管理」であり、各項目名に対応した左上座標と右下座標とが対応して抽出されている。
【0038】
画面ハイライト部25は、受信した左上座標と右下座標から得られる表示部30におけ
る領域をハイライト表示することで、コントロールを強調表示し(ステップS8)、処理
を終了する。強調表示の方法としては、例えば透過性のある蛍光色をステップS7で抽出
された領域にオーバーレイ表示する、文字と背景を反転させて表示するなどの方法がある

【0039】
図10にステップS8の処理によりハイライト表示された表示部30の一例を示す。図
10に示すように本実施形態ではステップS8で得られた左上座標と右下座標が示す領域
をそれぞれ斜線領域もしくはひし形格子領域として表示するとともに、抽出された項目名
が枠で囲まれている場合はこの枠を太枠として表示し、太枠内の背景を白に変更している

【0040】
なお、このときヘルプ画面32上の項目名についても同様のハイライト表示を行うこと
で、アプリケーション画面31のコントロールとヘルプ画面32のコントロール名との関
連性をユーザに対して提示することが可能である。すなわち、ヘルプの内容に対応するコ
ントロールの位置をユーザに提示できる。これにより、作業の効率化を図ることができる

【0041】
なお、一致する項目名271が複数存在した場合、項目名271ごとにハイライト表示
を行う色などを変えることで、ヘルプ画面32のどの項目名がアプリケーション画面31
のどの項目名に対応するかの判別を容易にすることが可能となる。
【0042】
もしくは、図11に示すように、ステップ06で抽出されたコントロール名の存在する
領域の周囲にコントロール名を吹き出しで表示してもよい。
【0043】
なお、ステップ08でハイライト表示を行った後、ユーザが何らかの入力動作を実行し
た場合、もしくはユーザによってあらかじめ設定された時間が経過した場合にハイライト
表示を終了するようにしてもよい。
【0044】
上述したように本実施形態のヘルプ表示システム100は、ヘルプ画面32に表示され
ているコントロール名と実際のアプリケーション画面31上のコントロールとの位置関係
をあらかじめ記憶装置に保存しておくことなく、ヘルプ画面32において記載されている
コントロール名が、実際にユーザが使用するアプリケーション画面31のどの位置に表示
されているか、すなわちアプリケーション画面31におけるコントロールの位置を提示で
きる。
【0045】
したがって専用のデータベースなどを構築することなく、ヘルプ機能を備える多様なア
プリケーションで活用することが可能である。例えば、本実施形態のヘルプ表示システム
100は銀行等の窓口業務用アプリケーション、画像や映像の編集を行うアプリケーショ
ン、および医療用アプリケーションのように、ヘルプ情報をもつアプリケーション全般に
応用可能であり、ボタンの種類が多く習熟に時間のかかるアプリケーションに適している

これらのようなアプリケーションは機能の数も多いため、ヘルプなどのデータと画面の
対応をもたせたヘルプシステムを構築する場合、数種類の機能のみを持つ単純なアプリケ
ーションやWebアプリケーションよりも構築に工数がかかる可能性がある。したがって、
本実施形態のより専用のヘルプシステムの構築が不要となり構築にかかる費用を削減でき
る。
以上のように本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は例として提示したもので
あり発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施形態は、その他の様々
な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置
き換え、変更を行うことができる。この実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含ま
れるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。例えば、
実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。
【0046】
例えば、ステップS3で作成された画像イメージ300に文字認識処理を行う際にヘル
プ画面32を文字認識処理の対象から除外してもよい。これにより、ヘルプ画面32の項
目名を抽出せず、処理速度を向上することが可能となる。
【0047】
ヘルプ画面32を文字認識処理の対象から除外する方法は、例えば図2のステップS1
において、「位置検索」が押下された際にマウスカーソルが存在していた領域を含むウィ
ンドウについてはヘルプ画面32であると認識し、このウィンドウを文字認識処理の対象
から除外するとしてもよい。すなわち、ステップS1において「位置検索」が押下された
際のマウスカーソルの位置を計算機20が取得する。取得したマウスカーソルが存在して
いる位置と背景色が同じ領域(ウィンドウ)を検索し、検索した領域をヘルプ画面32で
あるとして文字認識処理の対象から除外する。
【0048】
もしくは、画面イメージ作成部22が、画面イメージを作成する際に一時的にヘルプ画
面32を最小化して作成するとしてもよい。
【符号の説明】
【0049】
10…入力部、20…計算機、21…選択範囲解析部、22…画面イメージ作成部223
…文字認識処理部、24…操作対象位置検索部、25…操作対象位置検索部、26…検索
対象一覧格納部、27…文字認識処理結果格納部、30…表示部、100…ヘルプ表示シ
ステム、300…画面イメージ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
アプリケーション画面と、前記アプリケーション画面に関するヘルプ画面とを表示する
表示部と、
前記表示部の画面イメージを文字認識処理する文字認識処理部と、
前記ヘルプ画面上の項目と前記文字認識処理の処理結果とを照合して、前記ヘルプ画面
上の項目が前記アプリケーション画面上のどの位置に存在するかを検索する位置検索部と

前記位置検索部による検索結果をもとに前記ヘルプ画面上の項目に対応する前記アプリ
ケーション画面上の項目を強調表示する強調表示部と、
を備えるヘルプ表示装置。
【請求項2】
前記文字認識処理部は、
前記画面イメージにおけるあらかじめユーザによって設定された所定の背景色の領域に
文字が存在する場合に、前記背景色の領域を前記文字認識処理の対象から除外する請求項
1に記載のヘルプ表示装置。
【請求項3】
前記文字認識処理部は、
前記画面イメージにおけるヘルプ画面を前記文字認識処理から除外する請求項1乃至請
求項2のいずれか1項に記載のヘルプ表示装置。
【請求項4】
前記文字認識処理部は、
前記画面イメージに前記文字認識処理を行う際に、マウスカーソルが存在していた領域
を含むウィンドウについては処理対象から除外する請求項1乃至請求項2のいずれか1項
に記載のヘルプ表示装置。
【請求項5】
前記強調表示部は、
前記ヘルプ画面上の項目と対応する前記アプリケーション画面上の項目との組み合わせ
が複数ある場合に、前記組み合わせごとに異なる強調表示を行う請求項1乃至請求項4の
いずれか1項に記載のヘルプ表示装置。
【請求項6】
アプリケーション画面と、前記アプリケーション画面に関するヘルプ画面とを表示する
ステップと、
前記表示部の画面イメージを文字認識処理するステップと、
前記ヘルプ画面上の項目と前記文字認識処理の処理結果とを照合して、前記ヘルプ画面
上の項目が前記アプリケーション画面上のどの位置に存在するかを検索するステップと、
前記位置検索部による検索結果をもとに前記ヘルプ画面上の項目に対応する前記アプリ
ケーション画面上の項目を強調表示するステップと、
を備えるヘルプ表示方法。
【請求項7】
ヘルプ表示装置において、コンピュータに、
アプリケーション画面と、前記アプリケーション画面に関するヘルプ画面とを表示する
機能と、
前記表示部の画面イメージを文字認識処理する機能と、
前記ヘルプ画面上の項目と前記文字認識処理の処理結果とを照合して、前記ヘルプ画面
上の項目が前記アプリケーション画面上のどの位置に存在するかを検索する機能と、
前記位置検索部による検索結果をもとに前記ヘルプ画面上の項目に対応する前記アプリ
ケーション画面上の項目を強調表示する機能と、
を実行させるためのヘルプ表示プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2012−64051(P2012−64051A)
【公開日】平成24年3月29日(2012.3.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−208559(P2010−208559)
【出願日】平成22年9月16日(2010.9.16)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【出願人】(301063496)東芝ソリューション株式会社 (1,478)
【Fターム(参考)】