説明

ベッド装置

【課題】この発明はベッド本体に設けられるテーブル板の使い勝手を向上させることができるようにしたベッド装置を提供することにある。
【解決手段】サイドフレーム2を有し上面にマットレス7が載置されるベッド本体1と、上記サイドフレームにスライド可能かつ着脱可能に係合して設けられる係合部材12と、この係合部材に設けられ係合部材を上記サイドフレームに沿ってスライドさせることで上記サイドフレームの長手方向の任意の位置でほぼ水平に保持されるテーブル板11とを具備する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明はベッド本体の側方に小物類を載置するためのテーブル板が設けられるベッド装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ベッド装置を利用する場合、たとえば水差し、照明スタンド或いは眼鏡などの種々の小物類を枕元に置くことができると便利である。そこで、ベッド装置の側方にナイトテーブルを設置し、このナイトテーブルの載置面に上述した小物類を置くようにしている。
【0003】
ベッド装置の側方に設置されるナイトテーブルは、通常、利用者が利用し易い枕元、つまりヘッドボードの近くに置くことが多い。しかしながら、ベッド装置の利用者が老人や病人などであると、介護者や医師などは利用者の枕元に近付いて介護や診察などをしなければならない。その場合、利用者の枕元に設置されたナイトテーブルが邪魔になるから、移動させなければならないということがある。
【0004】
従来、ナイトテーブルはベッド装置の側方の床面に設置されている。ナイトテーブルは比較的重く、しかも直方体形状であるために持ち難いということがある。そのため、介護者や医師が老人や病人などを介護したり、診察する際など、上記ナイトテーブルを容易に移動させることができないということがあったり、ナイトテーブルを持ち上げずに引きずって移動させ、床面を傷付けるなどのことがあった。
【0005】
また、ベッド装置には種々の形式のものがあり、たとえば仰臥した利用者の上半身を起こすことができる、いわゆる背上げ式のベッド装置や上面にマットレスが載置されるベッド本体の下面側に収納空間部を形成し、この空間部に引き出しを出し入れ可能に設けた、いわゆる収納式のベッド装置などが知られている。
【0006】
ところで、背上げ式のベッド装置において、ベッド本体の側方に設置されるナイトテーブルは、通常、利用者が上半身を起こさない状態、つまり仰臥した状態で最も使い易い位置に設置するようにしている。
【0007】
利用者が仰臥した状態で、ナイトテーブルが使い易い位置は、通常、利用者の頭部の側方、つまり枕元である。しかしながら、ベッド装置を背上げして利用者の上半身を起こすと、ナイトテーブルの使い易い位置は仰臥しているときとは異なり、背上げ角度が大きくなるにつれて利用者の足元側に移動する。たとえば、利用者の上半身を約60〜70度程度に起こした場合、ナイトテーブルは利用者の臀部の側方にあった方が使い易い。
【0008】
しかしながら、そのような場合であっても、利用者が背上げに応じてナイトテーブルの位置をずらすことは容易でないということがある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
このように、従来はベッド装置の側方にナイトテーブルを設置しているため、そのナイトテーブルが邪魔にならいように位置を変えるなどのことが容易でないということがあった。
【0010】
この発明は、ナイトテーブルとして使用することができるテーブル板をベッド本体の長手方向に沿ってスライド可能に設けることで、このテーブル板の位置を容易に変えることができるようにしたベッド装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
この発明は、サイドフレームを有し上面にマットレスが載置されるベッド本体と、
上記サイドフレームにスライド可能かつ着脱可能に係合して設けられる係合部材と、
この係合部材に設けられ係合部材を上記サイドフレームに沿ってスライドさせることで上記サイドフレームの長手方向の任意の位置でほぼ水平に保持されるテーブル板と
を具備したことを特徴とするベッド装置にある。
【0012】
上記テーブル板の一端部に上記係合部材が設けられるとともに、このテーブル板の一端部に支持板が上端部を連結してほぼ直角に設けられ、この支持板の下端部には上記サイドフレームの外面に接触する接触部材が設けられていることが好ましい。
【0013】
この発明は、サイドフレームを有し上面にマットレスが載置されるベッド本体と、
上記サイドフレームの長手方向の任意の位置に着脱可能に係合保持される支持部材と、
この支持部材に高さ調整可能に設けられたテーブル板と
を具備したことを特徴とするベッド装置にある。
【0014】
上記支持部材は、パイプ材をほぼJ字状に曲成してなり、このパイプ材の中途部には上記サイドフレームの上端部に係合する係合部材が設けられ、下端部には上記サイドフレームの側面に当接する当接部材が設けられていることが好ましい。
【0015】
上記テーブル板は所定方向に沿って細長い平面形状であって、上記支持部材に水平方向に回転可能に設けられていて、このテーブル板は長手方向を上記サイドフレームの側面に直交させた状態と上記サイドフレームの長手方向に沿う状態との間で回転可能であることがこのましい。
【0016】
この発明は、サイドフレームを有し上面にマットレスが載置されるベッド本体と、
上端にテーブル板が設けられ下端部に当接体が揺動可能かつ突出長さの調整可能に設けられた取付け部材と、
一端部が上記取付け部材の中途部に固着され他端部に係合部材が設けられこの係合部材を上記サイドフレームの長手方向の任意の位置に着脱可能に係合させて上記当接体を上記サイドフレームの外面に当接させることで上記テーブル板を上記取付け部材を介して上記サイドフレームに保持する支持部材と
を具備したことを特徴とするベッド装置にある。
【0017】
上記取付け部材は、上記支持部材により下端から上端にゆくにつれて上記サイドフレームの外面から次第に離れる方向に傾斜して保持されることが好ましい。
【発明の効果】
【0018】
この発明は、テーブル板に係合部材を設け、この係合部材をサイドフレームにスライド可能に設けたから、このテーブル板を使い易い位置や邪魔にならない位置などに容易に移動させることができる。
【0019】
この発明は、テーブル板が高さ調整可能に設けられる支持部材を、サイドフレームの長手方向の任意の位置に着脱可能に係合保持できるようにしたから、上記テーブル板を使い易い位置や邪魔にならない位置などに容易に移動させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、この発明の第1の実施の形態を図1と図2を参照して説明する。
【0021】
図1はこの発明のベッド装置の斜視図である。このベッド装置はベッド本体1を備えている。このベッド本体1は一対のサイドフレーム2(一方のみ図示)の長手方向一端をフットボード3で連結し、他端をヘッドボード4で連結して矩形枠状に形成されている。
【0022】
図2に示すように、一対のサイドフレーム2の内面には受け桟5が設けられ、これら受け桟5には床板6が幅方向両端部を係合させて架設されている。この床板6の上面にはマットレス7が載置されている。
【0023】
一対のサイドフレーム2の少なくとも一方にはテーブル板11がスライド可能かつ着脱可能に設けられている。すなわち、テーブル板11は矩形状の板材からなり、このテーブル板11の所定方向の一端面には断面形状がコ字状の係合部材12がその一方の側辺を図示しないねじなどによって連結固定されている。なお、係合部材12は上記一方の側辺が他方の側辺よりも短く形成されている。
【0024】
上記係合部材12は、一対の側辺の内面間の寸法が上記サイドフレーム2の厚さ寸法よりもわずかに大きく形成されていて、一対の側辺によって上記サイドフレーム2の上端部を挟む状態で、このサイドフレーム2の上端部に係合させて設けられる。それによって、上記テーブル板11は上記サイドフレーム2の長手方向に沿ってスライド可能であるとともに、このサイドフレーム2に対して着脱可能となっている。
【0025】
なお、係合部材12は、たとえば内面に図示しないフェルトなどの柔らかなシート状部材が貼られていて、サイドフレーム2に沿ってスライドさせたときに、このサイドフレーム2を傷つけることがないようになっている。
【0026】
上記テーブル板11の上記所定方向の一端部下面には支持板14が上端面を当接させ、側面形状が三角形のブラケット15によって取付け固定されている。すなわち、このブラケット15は、上記テーブル板11の下面と上記支持板14の一端面とにそれぞれ図示しないねじによって連結固定されている。それにより、テーブル板11と支持板14とは略直角になっている。
【0027】
上記支持板4の外面の下端部には、フェルトなどの所定の厚さの柔軟な材料によって矩形状若しくは帯状に形成された接触部材17が支持板4の幅方向に所定間隔若しくはほぼ全長にわたって設けられている。この接触部材17は、上記サイドフレーム2の外面に接触し、上記テーブル板11をほぼ水平に保持するとともに、テーブル板11をサイドフレーム2の長手方向に沿ってスライドさせたときに、上記支持板4がサイドフレーム2の外面を擦って傷つけるのを防止する。
【0028】
このように構成されたベッド装置によれば、テーブル板11は係合部材12によってサイドフレーム2に対してスライド可能に設けられている。そのため、上記テーブル板11は図1に実線で示すヘッドボード4側の位置、つまり利用者の枕元側の位置から同図に鎖線で示す足元側に移動させることができる。
【0029】
そのため、上記テーブル板11をマットレス7上に仰臥する利用者が利用する場合には、上記テーブル板11を実線で示す枕元側に位置させておけば、容易に利用することが可能であり、また利用者が介護を受けたり、診察を受けるような場合には、上記テーブル板11を鎖線で示す足元側に移動させれば、邪魔になることがない。また、テーブル板11を足元側に移動させておけば、このテーブル板11を介護用品や診察器具などの載置場所として利用することもでき、便利である。
【0030】
上記テーブル板11は上記サイドフレーム2に対して着脱可能に設けられている。そのため、利用者が上述するように介護や診察を受ける場合、上記テーブル板11が邪魔になるようであれば、サイドフレーム2から取外しても差し支えない。
【0031】
上記ベッド装置が背上げ式の場合、背上げに応じて利用者が使い易くなるテーブル板11の位置が枕元側から足元側に移ることになる。そのような場合、マットレス7上で上半身を起こした利用者は、上記テーブル板11をサイドフレーム2に沿って容易に使い易い位置に容易にスライドさせることができる。
【0032】
テーブル板11と一体的に移動する支持板14の下端部には、上記サイドフレーム2の外面に接触する柔軟な接触部材17を設けるようにした。
そのため、テーブル板11をサイドフレーム2に沿ってスライドさせる場合、上記接触部材17がサイドフレーム2の外面に接触し、支持板14がサイドフレーム2に直接、接触するのが防止されるから、上記支持板14がサイドフレーム2の外面を擦って傷つけるのを防止することができる。
なお、この実施の形態において、テーブル板11と係合部材12とを例えば合成樹脂などによって一体成形するようにしてもよい。
【0033】
図3はこの発明の第2の実施の形態を示す。この実施の形態は、側面形状が三角形状をなしたブラケット15の3つの側辺のうちの1つを、テーブル板11の下面に取付け固定し、その側辺と直角な側辺に係合部材12の一辺を連結固定する。つまり、第1の実施の形態のように支持板14を用いずに、テーブル板11を上記係合部材12によって上記サイドフレーム2にスライド可能かつ着脱可能に設けるようにした。
【0034】
なお、この実施の形態では、係合部材12の上記ブラケット15に連結される一方の側辺と、他方の側辺とがほぼ同じ長さ寸法に設定されている。また、係合部材12の内面には上記第1の実施の形態と同様、フェルトなどの柔らかなシート状部材が貼着されており、スライドさせたときにサイドフレーム2を傷つけることがないようになっている。
【0035】
このような構成によれば、上記第1の実施の形態のように支持板14を必要としないから、その分、部品点数を少なくすることができるばかりか、テーブル板11をスライドさせたときに、支持板14によってサイドフレーム2の外面を傷つけるようなこともない。
【0036】
図4乃至図7はこの発明の第3の実施の形態を示す。この実施の形態はパイプ材の下端部を円弧状に曲成してほぼJ字状をなした支持部材22を有する。この支持部材22の下端面はほぼ垂直となっていて、その下端面には円板状の当接部材23が固着されている。
【0037】
支持部材22の下端部には棒材をほぼV字状に曲成した連結部材24がその頂部を上記支持部材22に溶接などの手段によって固着されている。この連結部材24の先端部(両端部)には断面形状がL字状の係合部材25が固着されている。
【0038】
そして、上記支持部材22は係合部材25をサイドフレーム2の上端面に係合させるとともに、当接部材23をサイドフレーム2の外面(側面)に当接させることで、ベッド本体1のサイドフレーム2の長手方向の任意の位置に着脱可能に係合保持されている。
【0039】
上記支持部材22の開口した上端部には、テーブル板11Aが上下方向の高さ調整可能かつ水平方向に回転可能に支持されている。すなわち、上記テーブル板11Aは、図6と図7(a),(b)に示すように平面形状が所定方向に沿って細長い形状、この実施の形態では二等辺三角形状に形成されていて、その下面には矩形状の取付け板26が長手方向をテーブル板11Aの長手方向に沿わせ、ねじ27によって取付け固定されている。
【0040】
上記支持部材22の上端部にはブッシュ28が装着され、このブッシュ28には上記取付け板26に上端を固着したパイプ材からなるスライド部材29がスライド及び回転可能に嵌挿支持されている。
【0041】
上記支持部材22の上部にはナット31が溶接され、このナット31には蝶ねじ32が螺合されている。蝶ねじ32を捩じ込むと、その先端部は上記支持部材22の周壁に形成された通孔33から内部に突出し、スライド部材29の外周面に圧接する。それによって、テーブル板11Aはスライド部材29によって高さ調整可能かつ水平方向の回転角度の調整可能に設けられている。
【0042】
このような構成によれば、テーブル板11aが設けられた支持部材22は、サイドフレーム2の長手方向の任意の位置で、係合部材25をサイドフレーム2に係合させ、当接部材23をサイドフレーム2の側面に当接させることで、係合保持することができる。したがって、利用者はテーブル板11Aをサイドフレーム2の長手方向の使い易い位置に移動させたり、使用しないときには邪魔にならない位置に移動させることができる。
【0043】
つまり、サイドフレーム2に対して係合部材25を係脱させることで、支持部材22とともにテーブル板11Aを容易に着脱することができるから、このテーブル板11Aをサイドフレーム2の長手方向の任意の位置に容易に移動させることができる。
【0044】
上記テーブル板11Aは、蝶ねじ32を緩めてスライド部材29を上下動させれば、たとえば図4に実線で示す位置から鎖線で示すように高さ位置を変えることができる。そのため、利用者は、テーブル板11Aを使い易い高さに容易に位置決めすることができる。
【0045】
上記スライド部材29は、蝶ねじ32を緩めれば、支持部材22に対して水平方向に回転させることができる。したがって、テーブル板11Aは、図7(a)に示すように長手方向をサイドフレーム2の側面に対して直交する方向に回転させて保持したり、図7(b)に示すように長手方向がサイドフレーム2の側面に直交した状態から90度よりもわずかに大きな角度で回転させることで、長手方向をサイドフレーム2の側面に沿わせて使用することができる。つまり、利用者はテーブル板11Aを使い易い角度に回転させることができる。
【0046】
しかも、テーブル板11Aを所定方向に沿って細長い平面形状、この実施の形態では二等辺三角形状とした。そのため、不使用時には図7(b)に示すようにテーブル板11Aの長手方向をサイドフレーム2の長手方向に沿うよう回転させることで、サイドフレーム2の外方へ突出する長さ寸法を小さくできる。そのため、不使用時にテーブル板11Aが邪魔にならないようにすることもできる。
【0047】
なお、この第3の実施の形態において、テーブル板の平面形状は二等辺三角形状に限られず、たとえば矩形状などの他の形状であってもよく、要は回転させることで使い勝手が変わったり、邪魔にならない形状である、所定方向に沿って細長い形状であればよい。
【0048】
また、スライド部材を蝶ねじによって任意の高さ位置及び回転角度で保持できるようにしたが、蝶ねじに代わり、ピンを支持部材からスライド部材に差し込むことで、保持部材に対してスライド部材の高さ位置や回転角度を調整できるようにしてもよい。
【0049】
図8乃至図11はこの発明の第4の実施の形態を示す。この実施の形態は直線状のパイプ材からなる取付け部材41を有する。この取付け部材41の上端面は図10(a)に示すように斜面に形成され、この斜面には板面を取付け部材41の軸線に対して所定の角度で傾斜させた連結板42が溶接などによって固着されている。この連結板42には楕円形状のテーブル板11Bが長手方向の一端部の下面をねじ43によって固定されている。
【0050】
上記取付け部材41の下端部で、しかもこの取付け部材41の周方向において上記テーブル板11Bの一端と同じ方向には図11(a)、(b)に示すように筒状ナット44が設けられている。この筒状ナット44には当接体45が設けられている。この当接体45は円錐台形状となっていて、その小径側の端面にはおねじ軸46の一端が360度方向に揺動可能に連結されている。このおねじ軸46は上記筒状ナット44に長さ調整可能に螺合されている。
【0051】
上記取付け部材41の中途部には、図10(b)に示すように棒材をV字状に曲成した支持部材48が一端である、その頂部を溶接などによって固着して設けられている。支持部材48の他端である、その両端には断面L字状の係合部材47が固着されている。上記支持部材48は、図10(a),(b)に示すように上記係合部材47を上記サイドフレーム2の上端に着脱可能かつサイドフレーム2の長手方向に沿ってスライド可能に係合させて設けられる。
【0052】
それによって、上記当接体45の大径側の端面がサイドフレーム2の外面に当接するから、上記支持部材48の上端に設けられたテーブル板11Bがサイドフレーム2に保持される。その際、当接体45を回転させ、この当接体45に揺動可能に設けられたおねじ軸46の上記筒状ナット44からの突出長さを調整すれば、上記テーブル板11Bが水平になるよう上記取付け部材41の角度を一定に維持することができる。
【0053】
図11(b)は第4の実施の形態の変形例であって、この実施の形態は図11(a)に示すサイドフレーム2よりも板厚が厚いサイドフレーム2aが用いられている。しかも、サイドフレーム2aの外面の上端部には断面形状が蒲鉾状の飾り部材51長手方向全長にわたって設けられている。
【0054】
このように、サイドフレーム2aの厚さが異なる場合であっても、上記当接体45に設けられたおねじ軸46の突出長さを調整すれば、取付け部材41の上端に設けられたテーブル板11Bが水平になるよう、上記取付け部材41の角度を調整することができる。
【0055】
しかも、サイドフレーム2aの外面上部に飾り部材51が設けられていても、取付け部材41は下端部を当接体45によってサイドフレーム2aに当接させ、中途部が支持部材48に支持された状態で傾斜して支持される。
【0056】
つまり、取付け部材41は下端から上端にゆくにつれて上記サイドフレーム2aの外面から次第に離れるよう傾斜して支持される。そのため、取付け部材41がサイドフレーム2aに設けられた飾り部材51に干渉するのを防止することができる。
【0057】
上記テーブル板11Bの支持高さは取付け部材41の長さによって変えることができる。この実施の形態では図8、図9に示すようにテーブル板11Bがマットレス7の上面よりもわずかに高い位置にあるが、取付け部材41を短くすれば、その高さを第1の実施の形態のようにマットレス7の上面よりも低くすることも可能である。
【0058】
このように、第4の実施の形態によれば、上端をテーブル板11Bに固定した取付け部材41の中途部に係合部材47が設けられた支持部材48を固着し、上記取付け部材41の下端部に当接体45を揺動可能かつ突出長さの調整可能に設けるようにした。
【0059】
そのため、上記係合部材47をサイドフレーム2,2aの上端にスライド可能かつ着脱可能に係合させるとともに、上記当接体45をサイドフレーム2,2aに当接させることで、上記テーブル板11Bを使い易い位置に設けたり、サイドフレーム2,2aの長手方向に沿って任意の位置に変えることができる。
【0060】
しかも、取付け部材41の下端には当接体45が揺動可能かつ突出長さの調整可能に設けられている。そのため、サイドフレーム2,2aの厚さが異なるベッド本体1であっても、上記当接体45をサイドフレーム2,2aの外面に当接させてテーブル板11Bを確実に支持することができる。
【図面の簡単な説明】
【0061】
【図1】この発明の第1の実施の形態を示すベッド装置の斜視図。
【図2】テーブル板の取付け構造を示す拡大断面図。
【図3】この発明の第2の実施の形態を示すテーブル板の取付け構造を示す拡大断面図。
【図4】この発明の第3の実施の形態のテーブル板の支持構造を示す側面図。
【図5】同じく正面図。
【図6】テーブル板を支持する支持部材とスライド部材とを示す断面図。
【図7】(a)はテーブル板が長手方向をサイドフレームの外面に直交する状態に回転させた平面図、(b)は同じく長手方向をサイドフレームの長手方向に沿わせた平面図。
【図8】この発明の第4の実施の形態を示すベッド装置の一部分の側面図。
【図9】図8に示すベッド装置の正面図。
【図10】(a)は取付け部材及びこの取付け部材の上端に取付けられたテーブル板を示す側面図、(b)は図10(a)を下面側から見た図。
【図11】(a)はサイドフレームに取付け部材を支持した状態を示す側面図、(b)は図11(a)と異なる厚さのサイドフレームに取付け部材を支持した状態を示す側面図。
【符号の説明】
【0062】
1…ベッド本体、2…サイドフレーム、3…ヘッドボード、4…フットボード、7…マットレス、11…テーブル板、12…係合部材、14…支持板、15…ブラケット、17…接触部材。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
サイドフレームを有し上面にマットレスが載置されるベッド本体と、
上記サイドフレームにスライド可能かつ着脱可能に係合して設けられる係合部材と、
この係合部材に設けられ係合部材を上記サイドフレームに沿ってスライドさせることで上記サイドフレームの長手方向の任意の位置でほぼ水平に保持されるテーブル板と
を具備したことを特徴とするベッド装置。
【請求項2】
上記テーブル板の一端部に上記係合部材が設けられるとともに、このテーブル板の一端部に支持板が上端部を連結してほぼ直角に設けられ、この支持板の下端部には上記サイドフレームの外面に接触する接触部材が設けられていることを特徴とする請求項1記載のベッド装置。
【請求項3】
サイドフレームを有し上面にマットレスが載置されるベッド本体と、
上記サイドフレームの長手方向の任意の位置に着脱可能に係合保持される支持部材と、
この支持部材に高さ調整可能に設けられたテーブル板と
を具備したことを特徴とするベッド装置。
【請求項4】
上記支持部材は、パイプ材をほぼJ字状に曲成してなり、このパイプ材の中途部には上記サイドフレームの上端部に係合する係合部材が設けられ、下端部には上記サイドフレームの側面に当接する当接部材が設けられていることを特徴とする請求項3記載のベッド装置。
【請求項5】
上記テーブル板は所定方向に沿って細長い平面形状であって、上記支持部材に水平方向に回転可能に設けられていて、このテーブル板は長手方向を上記サイドフレームの側面に直交させた状態と上記サイドフレームの長手方向に沿う状態との間で回転可能であることを特徴とする請求項3記載のベッド装置。
【請求項6】
サイドフレームを有し上面にマットレスが載置されるベッド本体と、
上端にテーブル板が設けられ下端部に当接体が揺動可能かつ突出長さの調整可能に設けられた取付け部材と、
一端部が上記取付け部材の中途部に固着され他端部に係合部材が設けられこの係合部材を上記サイドフレームの長手方向の任意の位置に着脱可能に係合させて上記当接体を上記サイドフレームの外面に当接させることで上記テーブル板を上記取付け部材を介して上記サイドフレームに保持する支持部材と
を具備したことを特徴とするベッド装置。
【請求項7】
上記取付け部材は、上記支持部材により下端から上端にゆくにつれて上記サイドフレームの外面から次第に離れる方向に傾斜して保持されることを特徴とする請求項6記載のベッド装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2006−26383(P2006−26383A)
【公開日】平成18年2月2日(2006.2.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−320873(P2004−320873)
【出願日】平成16年11月4日(2004.11.4)
【出願人】(000010032)フランスベッド株式会社 (95)
【Fターム(参考)】