説明

ペット用ツーウェイゲート及びこれを備えたドア

【課題】ドアや住宅の壁などの仕切り部材に形成されたペット通過用開口に取り付けられるペット用ドアを、該ドアとペット通過用開口との間に隙間を生じることなく閉扉状態とし、且つ、ペットの2方向への往来を可能にする。
【解決手段】ドアパネル12に設けられたペット通過用開口14を開閉するように取付けられたペット用ツーウェイゲート10であって、ペットの往来が可能なペット通過孔16が形成された外側枠状パネル20と、ペット通過孔16を開閉するように外側枠状パネル20に枢支された内側パネル30とからなり、ペットが内側パネル30を外側枠状パネル20方向に押すように移動した時、これらが一体となって開扉され、又、逆方向にペットが移動するとき、外側枠状パネル20はそのままで、内側パネル30のみが開扉され、ペットの2方向への通過を許容し、閉扉状態では、ペット通過用開口14とペット用ツーウェイゲート10との隙間が無い。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、猫や犬などのペットが室内外を自由に行き来するためのペット用ツーウェイゲート及びこれを備えたドアに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、室内で飼育している猫や犬などのペットが、室内外へ自由に行き来する事を可能としたペット用ドアが広く知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
このペット用ドアは、玄関ドア内に組み込んだパネル枠に板状のパネルを吊り下げ、このパネルを室内又は室外方向に開閉できる構造としたものである。このペット用ドアでは、ペットがパネルを室内又は室外方向へ押し開くことによって、室内外へ自由に行き来することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002−97861号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記のペット用ドアにおいては、ペットの行き来をスムーズにするため(パネルの開閉を容易にするため)、パネルの外周寸法をパネル枠の内周寸法よりもやや小さめに設定するのが通常である。従って、このようなペット用ドアを、玄関ドアや室内外を仕切る壁等に設置した場合には、室内の密閉性を確保するのが困難で、冷暖房効果が損なわれたり、室外の音、風、雨、虫等がパネル枠とパネルの隙間から室内に侵入し易くなってしまうといった問題点があった。
【0006】
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであって、ペットの室内外の行き来が容易でありながら、同時に、室内の密閉性の向上を図ることができるペット用ツーウェイゲート及びこれを備えたドアを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、人が出入りするためのドアや住宅の壁等の仕切り部材に形成されたペット通過用開口に取付けられ、ペットの2方向への往来を可能に、該ペット通過用開口を開閉するペット用ツーウェイゲートであって、ペットの往来が可能なペット通過孔が形成された外側枠状パネルと、前記ペット通過孔を開閉するように前記外側枠状パネルに枢支された内側パネルとを有してなり、前記外側枠状パネルは、その外周縁が、前記ペット通過用開口の内周縁よりも外側にあり、且つ、前記ペット通過孔の内周縁が、前記ペット通過用開口の内周縁よりも内側となる大きさ及び形状とされ、前記外周縁と内周縁との間の、前記仕切り部材に対向する枠状内側面を備え、前記内側パネルは、前記ペット通過孔よりも大きく、これを被う大きさ及び形状の板状部材からなり、前記ペット通過孔を、前記ペット通過用開口側から開閉するように、前記外側枠状パネルにおける前記内側面に、内側揺動軸を中心として揺動自在に枢支されてなり、前記内側揺動軸は、前記内側パネルの上部縁から側部縁に至る上側外周縁の一部に沿って配置され、前記外側枠状パネルは、その上部縁から側部縁に至る上側外周縁の一部に沿って配置された外側揺動軸により、前記仕切り部材に揺動自在に枢支され、前記枠状内側面が、前記仕切り部材の表面に、接触、離間可能とされたことによって、上記課題を解決したものである。
【0008】
又、本発明は、前記仕切り部材に取付け固定可能に設けられ、前記外側揺動軸を介して前記外側枠状パネルを揺動自在に支持する枠形状の取付枠を有してなり、前記取付枠は、前記ペット通過用開口と同一形状、大きさの開口を有すると共に外周縁が、前記外側枠状パネルよりも大きく、且つ、これと相似形としてもよい。
【0009】
更に、前記取付枠には、前記内側パネルの前記外周縁及び内側揺動軸を囲むと共に、前記ペット通過用開口に嵌合可能な、取付け筒体を一体的に設けるようにしてもよい。
【0010】
又、前記内側パネルは、重力、ばね力及び磁力の少なくとも1つの力により、前記ペット通過孔を閉じる方向に付勢され、且つ、その付勢力は、ペットが、前記付勢力と反対方向に前記内側パネルを押すときに、該パネルがペットが通過可能な角度まで開くことを許容する範囲とすることができる。
【0011】
更に、前記外側枠状パネルは、重力、ばね力及び磁力の少なくとも1つの力により、前記ペット通過用開口を閉じる方向に付勢され、且つ、その付勢力は、ペットが、前記付勢力と反対方向に前記外側枠状パネルを、前記内側パネルを介して押すときに、該パネルがペットが通過可能な角度まで開くことを許容する範囲としてもよい。
【0012】
更に又、前記外側枠状パネルの前記枠状内側面と、前記ペット通過用開口部又は前記外側枠状パネルの前記枠状内側面と仕切り部材の表面との間に、両者が接触するときの衝撃を吸収するとともに両者間をシールする枠状シールゴムを、前記ペット通過用開口部の内周縁又は前記外側枠状パネルの前記開口部の内周縁に沿って設け、且つ、前記内側パネルと前記枠状内側面との間に、両者が接触するときの衝撃を吸収するとともに両者間をシールするドアパネルシールゴムを、前記ペット通過口の内周縁に沿って設けてもよい。
【0013】
又、本発明は、ドアパネルの下部の、ペットが通過可能な位置に形成されたペット通過用開口と、前記ドアパネルに取付けられ、前記ペット通過用開口を開閉する上記のペット用ツーウェイゲートと、を有することを特徴とするドアにより、上記課題を解決することができる。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、人が出入りするためのドアや住宅の壁などの仕切り部材に形成されたペット通過用開口に取り付けられるペット用ドアを、閉扉状態では該ドアとペット通過用開口との間に隙間を生じることなく、且つ、2方向への開扉可能として、ペットの2方向への往来を可能にできるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の実施例1に係るペット用ツーウェイゲートをドアパネルに取り付けた状態を示す断面図
【図2】ペット用ツーウェイゲートを示す、図1において右側から見た側面図
【図3】同実施例1のペット用ツーウェイゲートにおいて、外側枠状パネルが開かれた状態を示す断面図
【図4】同実施例1において、内側パネルが開かれた状態を示す断面図
【図5】本発明の実施例2に係るペット用ツーウェイゲートをドアパネルに取り付けたドアを示す断面図
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
【実施例1】
【0017】
図1、図2に示されるように、本発明の実施形態の例に係るペット用ツーウェイゲート10は、人が出入りするためのドア1(全体図示省略)におけるドアパネル12に形成されたペット通過用開口14に取付けられ、ペットの2方向への往来を可能に、該ペット通過用開口14を開閉するようにされている。
【0018】
このペット用ツーウェイゲート10は、ペットの往来が可能なペット通過孔16が形成された外側枠状パネル20と、ペット通過孔16を開閉するように外側枠状パネル20に枢支された内側パネル30とを備えて構成されている。
【0019】
外側枠状パネル20は、その外周縁20Aが、ペット通過用開口14の内周縁14Aよりも外側に有り、且つ、ペット通過孔16の内周縁20Bが、ペット通過用開口14の内周縁14Aよりも内側となる大きさ及び形状とされると共に、外周縁20Aと内周縁20Bとの間の、ドアパネル12に対向する枠状内側面21を備えている。
【0020】
内側パネル30は、ペット通過孔16よりも大きく、これを覆う大きさ及び形状の板状部材からなり、ペット通過孔16を、ペット通過用開口14側から開閉するように、外側枠状パネル20における枠状内側面21に、例えば蝶番からなる内側揺動軸32を中心として揺動自在に枢支されている。
【0021】
又、外側枠状パネル20は、例えば蝶番からなる外側揺動軸22により、ドアパネル12の外側面(図1において右側面)12Aに、これと一体の取付枠40を介して外側揺動軸22により揺動自在に枢支されていて、枠状内側面21が、取付枠40の外側面40Aに、接触、離間可能とされている。図1の符号42は、取付枠40をドアパネル12に固定するためのねじを示す。
【0022】
ここで、ペット通過用開口14、外側枠状パネル20、内側パネル30及び取付枠40の内周縁、外周縁は、共に、上下方向に長く、大きさの異なる相似の長方形であって、外側揺動軸22は、外側枠状パネル20の水平の上部縁20Cに沿って水平に2箇所設けられている。同様に、内側揺動軸32は、内側パネル30の水平の上部縁30Aに沿って2箇所に設けられている。
【0023】
なお、この実施例では、外側揺動軸22を、予め、外側枠状パネル20よりも大きい取付枠40に固定しておいて、この取付枠40をドアパネル12に取り付けることによって、外側枠状パネル20を間接的にドアパネル12に取り付けるようにしている。
【0024】
外側揺動軸22の下側位置において、外側枠状パネル20の枠状内側面21と取付枠40との間に外側引張りばね24が装架され、外側枠状パネル20を、枠状内側面21が取付枠40に圧接するように付勢している。
【0025】
又、内側パネル30の、図1において右側の、外側面31Aと外側枠状パネル20の枠状内側面21との間には、内側揺動軸32の下方位置で内側引張りばね34が装架され、内側パネル30を、その外側面31Aが枠状内側面21に圧接するように付勢している。
【0026】
外側枠状パネル20の枠状内側面21には、取付枠40の外側面40Aとの間に介在して、枠状内側面21と取付枠40との間のシール及び衝撃吸収のための枠状シールゴム26が設けられている。この枠状シールゴム26は、ペット通過用開口14の内周縁14Aに沿って縦長の長方形状に設けられている。
【0027】
又、外側枠状パネル20の枠状内側面21と内側パネル30の外側面31Aとの間には、両者の間の衝撃を吸収すると共に両者間のシールをする内側シールゴム36が、内側パネル30に取り付けられている。この内側シールゴム36は、内側パネル30の外側面31Aの外周に沿った縦長の長方形状に設けられている。
【0028】
ここで、前記外側引張りばね24は、ペットが外側枠状パネル20を図1において右側、即ちペット用ツーウェイゲート10が開く方向に押したとき、該ペットが図1において左側から右側に通り抜けできる程度に外側枠状パネル20の揺動を許容できるばね強度とされている。
【0029】
又、内側引張りばね34は、ペットが、内側パネル30を、図1において右から左方向に移行した時、該ペットが通り抜けできる程度に内側パネル30が開く事を許容できるばね強度とされている。
【0030】
次に、図3及び図4を参照して、ペットがペット用ツーウェイゲート10を通って移動する過程について説明する。
【0031】
この実施例に係るペット用ツーウェイゲート10は、図1に示されるような、外力が作用しない状態で、外側枠状パネル20が、外側引張りばね24により取付枠40の外側面40Aに枠状シールゴム26を介して圧接されていて、ペット通過用開口14を閉じた状態に維持され、又、内側パネル30が、内側引張りばね34により内側シールゴム36を介して外側枠状パネル20の枠状内側面21に圧接されているので、ペット通過孔16をペット通過用開口14側から閉じている。
【0032】
即ち、ペット用ツーウェイゲート10がペット通過用開口14を閉じているのでペット通過用開口14を通って音や空気の移動することが抑制される。
【0033】
ペット(図示省略)が図3において太い矢印Aで示される方向に移動すると、内側パネル30は外側枠状パネル20の枠状内側面21に当接した状態となっているので、内側パネル30が図3の右方向に押されれば、外側枠状パネル20も一体となって、外側揺動軸22を中心として、且つ、外側引張りばね24の引張力に抗して右方向に開かれる。
【0034】
これによって、ペットはペット用ツーウェイゲート10を押し開いて、図において右方向に通過することができる。
【0035】
次に、図4で示される太い矢印Bの方向にペットが進行すると、ペットはペット用ツーウェイゲート10によって、図4において左方向に押されるが、外側枠状パネル20が、図4において左方向に、取付枠40に当接していて、これ以上左方向には揺動できないので、内側パネル30のみがペットにより押される。該内側パネル30は、内側揺動軸32を中心として、且つ、内側引張りばね34の引張力に抗して、図4に示されるように左方向に開かれる。
【0036】
従って、ペットは、内側パネル30を左方向に押しつつ、外側枠状パネル20のペット通過孔16を通って、且つ、ペット通過用開口14を通って図4において右から左方向に通過する。
【0037】
この実施例1において、外側枠状パネル20は、外側揺動軸22を介して予め取付枠40に取り付けられた状態で、該取付枠40をドアパネル12に固定することによって、ペット用ツーウェイゲート10全体がドアパネル12に取り付けられることになっているが、本発明はこれに限定されるものでなく、取付枠40を設けることなく、外側枠状パネル20を、直接ドアパネル12に、外側揺動軸22を介して取り付けるようにしても良い。
【0038】
次に、図5に示される本発明の実施例2に係るペット用ツーウェイゲート50について説明する。
【0039】
このペット用ツーウェイゲート50は、ペット通過用開口14に内周に嵌合される形状の取付け筒体52が、取付枠40と一体的に設けられたものである。
【0040】
他の構成は、図1、図2に示されるペット用ツーウェイゲート10の構成と同一であるので、同一部分に同一符号を付することにより説明を省略するものとする。
【0041】
このペット用ツーウェイゲート50の取付け筒体52は、ペット通過用開口14の長手方向(図5において左右方向且つ水平方向)に伸びる筒状壁からなり、その軸方向の長さはドアパネル12と取付枠40の厚さの和にほぼ等しくされている。
【0042】
この実施例2においては、ペット用ツーウェイゲート50を取り付ける際に、ドアパネル12に開設されたペット通過用開口14の内周縁14Aの角部や内周面が粗面であっても、これがペットに直接接触することを防止できるので、粗面によるペットの負傷などを抑制することができる。
【0043】
上記実施例1及び2のペット用ツーウェイゲート10、50において、外側枠状パネル20や内側パネル30、あるいは取付け筒体52の材質は、ペットが接触することが多いので、静電気を避けるためには、例えばアルミ薄板などから構成すると良い。
【0044】
又、通過時におけるペットの負傷を避けるためには、外側枠状パネル20におけるペット通過孔16の内周縁20Bの外側角部を、図1に示されるように面取り状態とするのが良い。
【0045】
更に又、内側パネル30は、ペット通過孔16側の外周角部を、図1に示されるように面取り状態として、ペットが接触するとき、その負傷を避けるようにすると良い。
【0046】
なお、上記実施例1、2において、ペット通過用開口14、ペット通過孔16、外側枠状パネル20、内側パネル30は、いずれも縦長の長方形状とされているが、本発明はこれに限定されるものではなく、ペット通過用開口14を例えば円形、縦長長円形断面などとしても良い。
【0047】
又、上記実施例1、2において、外側揺動軸22及び内側揺動軸32は、それぞれ、外側枠状パネル20及び内側パネル30の水平の上部縁20C、30Aに沿って配置されているが、これは、図2において、外側枠状パネル20の左右の側部縁及び内側パネル30の左右の側部縁の左側あるいは右側に設けても良い。即ち、上部縁及び左右の側縁部を含む上側外周縁の一部に沿って配置されるものであればよい。ペット通過用開口14の断面が上記のように円形又は長円形の場合も同様である。また、外側枠状パネル20及び内側パネル30の開閉時の揺動方向は必ずしも一致しなくてもよい。
【0048】
又、上記実施例1、2において、外側引張りばね24及び内側引張りばね34によって、外側枠状パネル20及び内側パネル30を閉じ方向に付勢しているが、本発明はこれに限定されるものでなく、引張りばねに変えて、外側揺動軸22あるいは内側揺動軸32に取り付けたねじりコイルばねとしてもよく、又、パネルを付勢する板ばねであっても良い。
【0049】
又、外側枠状パネル20、内側パネル30を、鉛直軸に対してそれぞれ異なる方向に傾斜して取り付け、これらに作用する重力の分力によって閉扉方向に付勢したり、更に、これら外側枠状パネル20及び内側パネル30を、磁石によって閉扉位置に付勢するようにしても良い。
【0050】
上記実施例1、2において、ペット用ツーウェイゲート10、50は、ドアパネル12に設けられたペット通過用開口14を開閉するように設けられているが、本発明のペット用ツーウェイゲートは、ドアパネルを含む仕切り部材、例えば、住宅の壁に設けるようにしても良い。即ち、本発明のペット用ツーウェイゲートは、ドアや壁などの仕切り部材に設けられたペット通過用開口を開閉するように取り付けるものに一般的に適用されるものである。
【0051】
又、本発明は、上記図1〜図5に示されるペット用ツーウェイゲートを予め備えた人が出入りするためのドアについても適用されるものである。
【符号の説明】
【0052】
1…ドア
10、50…ペット用ツーウェイゲート
12…ドアパネル
14…ペット通過用開口
14A、20B…内周縁
16…ペット通過孔
20…外側枠状パネル
20A…外周縁
20C、30A…上部縁
21…枠状内側面
22…外側揺動軸
24…外側引張りばね
26…枠状シールゴム
30…内側パネル
31A、40A…外側面
32…内側揺動軸
34…内側引張りばね
36…内側シールゴム
40…取付枠
42…ねじ
52…取付け筒体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
人が出入りするためのドアや住宅の壁等の仕切り部材に形成されたペット通過用開口に取付けられ、ペットの2方向への往来を可能に、該ペット通過用開口を開閉するペット用ツーウェイゲートであって、
ペットの往来が可能なペット通過孔が形成された外側枠状パネルと、前記ペット通過孔を開閉するように前記外側枠状パネルに枢支された内側パネルとを有してなり、
前記外側枠状パネルは、その外周縁が、前記ペット通過用開口の内周縁よりも外側にあり、且つ、前記ペット通過孔の内周縁が、前記ペット通過用開口の内周縁よりも内側となる大きさ及び形状とされ、前記外周縁と内周縁との間の、前記仕切り部材に対向する枠状内側面を備え、
前記内側パネルは、前記ペット通過孔よりも大きく、これを被う大きさ及び形状の板状部材からなり、前記ペット通過孔を、前記ペット通過用開口側から開閉するように、前記外側枠状パネルにおける前記内側面に、内側揺動軸を中心として揺動自在に枢支されてなり、
前記内側揺動軸は、前記内側パネルの上部縁から側部縁に至る上側外周縁の一部に沿って配置され、
前記外側枠状パネルは、その上部縁から側部縁に至る上側外周縁の一部に沿って配置された外側揺動軸により、前記仕切り部材に揺動自在に枢支され、前記枠状内側面が、前記仕切り部材の表面に、接触、離間可能とされた、
ことを特徴とするペット用ツーウェイゲート。
【請求項2】
請求項1において、
前記仕切り部材に取付け固定可能に設けられ、前記外側揺動軸を介して前記外側枠状パネルを揺動自在に支持する枠形状の取付枠を有してなり、
前記取付枠は、前記ペット通過用開口と同一形状、大きさの開口を有すると共に外周縁が、前記外側枠状パネルよりも大きく、且つ、これと相似形とされたことを特徴とするペット用ツーウェイゲート。
【請求項3】
請求項2において、
前記取付枠には、前記内側パネルの前記外周縁及び内側揺動軸を囲むと共に、前記ペット通過用開口に嵌合可能な、取付け筒体が一体的に設けられていることを特徴とするペット用ツーウェイゲート。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれかにおいて、
前記内側パネルは、重力、ばね力及び磁力の少なくとも1つの力により、前記ペット通過孔を閉じる方向に付勢され、且つ、その付勢力は、ペットが、前記付勢力と反対方向に前記内側パネルを押すときに、該パネルがペットが通過可能な角度まで開くことを許容する範囲とされたことを特徴とするペット用ツーウェイゲート。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれかにおいて、
前記外側枠状パネルは、重力、ばね力及び磁力の少なくとも1つの力により、前記ペット通過用開口を閉じる方向に付勢され、且つ、その付勢力は、ペットが、前記付勢力と反対方向に前記外側枠状パネルを、前記内側パネルを介して押すときに、該パネルがペットが通過可能な角度まで開くことを許容する範囲とされたことを特徴とするペット用ツーウェイゲート。
【請求項6】
ドアパネルの下部の、ペットが通過可能な位置に形成されたペット通過用開口と、前記ドアパネルに取付けられ、前記ペット通過用開口を開閉する請求項1乃至5のいずれかに記載のペット用ツーウェイゲートと、を有することを特徴とするドア。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−246686(P2012−246686A)
【公開日】平成24年12月13日(2012.12.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−119715(P2011−119715)
【出願日】平成23年5月27日(2011.5.27)
【出願人】(310023690)株式会社オフィスタカス (1)
【出願人】(311004256)株式会社ヒサの夢 (1)
【Fターム(参考)】