説明

ペプチド配列及びペプチド組成物

【課題】複数の免疫不全ウイルス株に対して及び/または異なるMHC(HLA)を発現する複数の個体において、CTL免疫反応を誘発可能なポリペプチドの提供。
【解決手段】100個以下のアミノ酸を有し、配列番号1〜4のいずれかと少なくとも60%の相同性を有する配列を1個以上含むか、またはそのエピトープと同じ長さを有する特定の任意の部分配列と少なくとも60%の相同性を有する7個以上のアミノ酸を有するエピトープを2個以上含むポリペプチドであって、該ポリペプチドが主要組織適合遺伝子複合体(MHC)対立遺伝子を発現している脊椎動物において免疫原性を有し、該ポリペプチドが完全なHIVタンパク質ではない、ポリペプチド。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
100個以下のアミノ酸残基を有し、配列番号1〜4のいずれかと少なくとも60%の相同性を有するアミノ酸配列を1個以上含むか、または7個以上のアミノ酸残基を有するエピトープであって、そのエピトープと同じ長さを有する配列番号1〜4のいずれかに含まれる任意の部分アミノ酸配列と少なくとも60%の相同性を有するエピトープを2個以上含むポリペプチドであって:
配列番号1 GDTWAGVEAIIRILQQLLFIHFRIGCQHSR
配列番号2 KVGSLQYLALTALITPKKIKPPLPSVKKLTEDRWNKPQKT
配列番号3 EPVPLQLPPLERLTLDCSEDCGTSGTQ
配列番号4 YKGALDLSHFLKEKGGLEGLIYSQKRQDILDLWVYHTQGYFPD、
該ポリペプチドが主要組織適合遺伝子複合体(MHC)対立遺伝子を発現している脊椎動物において免疫原性を有し、該ポリペプチドが完全なHIVタンパク質ではないポリペプチド。
【請求項2】
100個以下のアミノ酸残基を有し、以下のHIVタンパク質のアミノ酸残基によって規定されるアミノ酸配列を1個以上含むか、または7個以上のアミノ酸残基を有するエピトープであって、以下のHIVタンパク質のアミノ酸残基によって規定されるアミノ酸配列中のエピトープを2個以上含むポリペプチドであって:
VPRタンパク質の残基51〜80
VIFタンパク質の残基142〜181
REVタンパク質の残基69〜95
NEFタンパク質の残基81〜123、
該ポリペプチドが主要組織適合遺伝子複合体(MHC)対立遺伝子を発現している脊椎動物において免疫原性を有し、該ポリペプチドが完全なHIVタンパク質ではないポリペプチド。
【請求項3】
細胞障害性Tリンパ球(CTL)エピトープ、CD8陽性T細胞エピトープ及び/またはCD4陽性T細胞エピトープを含む、請求項1から2のいずれかに記載のポリペプチド。
【請求項4】
2個、3個、4個、5個またはそれを超える数のエピトープを含む、請求項1から3のいずれかに記載のポリペプチド。
【請求項5】
配列番号1から4のアミノ酸配列のいずれかの中のエピトープに対する免疫原性を有する、請求項1から4のいずれかに記載のポリペプチド。
【請求項6】
ある種のHIV株に対する免疫原性を有する、請求項1から5のいずれかに記載のポリペプチド。
【請求項7】
複数のHIV株に対する免疫原性を有する、請求項6に記載のポリペプチド。
【請求項8】
免疫不全ウイルスタンパク質からの1個以上の更なるアミノ酸配列を更に含む、請求項1から7のいずれかに記載のポリペプチド。
【請求項9】
前記ポリペプチドが配列番号1と少なくとも60%の相同性を有するとき、前記免疫不全ウイルスタンパク質はVRPタンパク質であり、配列番号2と少なくとも60%の相同性を有するとき、前記免疫不全ウイルスタンパク質はVIFタンパク質であり、配列番号3と少なくとも60%の相同性を有するとき、前記免疫不全ウイルスタンパク質はREVタンパク質であり、配列番号4と少なくとも60%の相同性を有するとき、前記免疫不全ウイルスタンパク質はNEFタンパク質である、請求項8に記載のポリペプチド。
【請求項10】
前記相同性が75%以上である、請求項1から9のいずれかに記載のポリペプチド。
【請求項11】
前記相同性が85%以上である、請求項9に記載のポリペプチド。
【請求項12】
前記相同性が実質的に100%である、請求項1から11のいずれかに記載のポリペプチド。
【請求項13】
前記エピトープが、8個、9個、10個、または11個もしくはそれを超える数のアミノ酸残基を含む、請求項1から12のいずれかに記載のポリペプチド。
【請求項14】
50個以下のアミノ酸残基を有する、請求項1から13のいずれかに記載のポリペプチド。
【請求項15】
15個〜45個のアミノ酸残基を含む、請求項1から14のいずれかに記載のポリペプチド。
【請求項16】
請求項1〜15のいずれかに規定するポリペプチドを2個以上含む免疫原性多エピトープポリペプチド。
【請求項17】
請求項1から16のいずれかに規定するポリペプチドを2個以上含むポリペプチド組成物。
【請求項18】
配列番号1から4のアミノ酸配列を有するポリペプチドが全て存在する、請求項17に記載のポリペプチド組成物。
【請求項19】
医療において使用するための、請求項1から18のいずれかに規定するポリペプチド。
【請求項20】
2個以上のエピトープを組み合わせてポリペプチドを形成する過程を含む、請求項1から19のいずれかに規定のポリペプチドを生成する方法。
【請求項21】
担体と請求項1から19のいずれかに規定のポリペプチドを含むポリペプチド構成物(polypeptide construct)。
【請求項22】
2個以上のエピトープ及び/またはポリペプチドを前記担体と組み合わせる過程を含む、請求項21に規定のポリペプチド構成物を生成する方法。
【請求項23】
前記担体が分子である、請求項21から22のいずれかに記載のポリペプチド構成物またはポリペプチド構成物を生成する方法。
【請求項24】
前記担体がアジュバント及び/または賦形剤を含む、請求項22から23のいずれかに記載のポリペプチド構成物またはポリペプチド構成物を生成する方法。
【請求項25】
請求項1から19のいずれかに規定のポリペプチドまたはポリペプチド組成物および適切な賦形剤及び/またはアジュバントを含む、HIVに対抗する薬剤またはワクチン組成物。
【請求項26】
請求項21、23及び24のいずれかに規定のポリペプチド構成物及び随意に適切な賦形剤及び/またはアジュバントを含む、HIVに対抗する薬剤またはワクチン組成物。
【請求項27】
請求項1から19のいずれかに規定のポリペプチドと適切な賦形剤及び/またはアジュバントを混合する過程を含む、請求項25及び請求項26のいずれかに規定の薬剤またはワクチン組成物を生成する方法。
【請求項28】
HIVに対する処置または予防に有効である薬剤またはワクチンの製造における、請求項1から19、21及び23から26のいずれかに規定のポリペプチド、ポリペプチド組成物、ポリペプチド構成物または薬剤もしくはワクチン組成物の使用。
【請求項29】
脊椎動物に、請求項1から19、21及び23から26のいずれかに規定のポリペプチド、ポリペプチド組成物、ポリペプチド構成物、薬剤またはワクチン組成物を投与する過程を含む、HIV感染を処置または予防する方法。
【請求項30】
前記脊椎動物がヒトである、請求項29に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2013−40172(P2013−40172A)
【公開日】平成25年2月28日(2013.2.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−194829(P2012−194829)
【出願日】平成24年9月5日(2012.9.5)
【分割の表示】特願2008−558877(P2008−558877)の分割
【原出願日】平成19年3月9日(2007.3.9)
【出願人】(508240111)ペプトセル リミテッド (6)
【Fターム(参考)】