説明

ホテイアオイの管理栽培廃棄方法とこの方法に使用する栽培廃棄容器

【課題】膨大な量のホテイアオイを簡単かつ容易に、吸収した有機物等の汚染物質を排出することなく水切りして能率よく経済的に水分を除去する。
【解決手段】ホテイアオイの管理栽培廃棄方法は、上方を開口し、かつ水を自由に通過できると共に、多段に積層できる強度を有する多孔箱2にフロート3を連結してなる複数の栽培廃棄容器1を水面に浮設し、この栽培廃棄容器1に、ホテイアオイを入れて栽培する栽培工程と、この栽培工程の後、栽培廃棄容器1を水面から陸上に移動して、多孔箱2に入れて1るホテイアオイを水切りして乾燥する水切工程と、この水切工程で水切りされたホテイアオイを廃棄する廃棄工程とからなる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、河川や池、湖沼等の水面に氾濫するように繁殖するホテイアオイを環境に適した状態に管理繁殖させて、能率よく廃棄する方法と装置に関する。
ホテイアオイを管理繁殖させる目的は、繁殖抑制、水質浄化、観賞用の3つがある。本発明は、それぞれの目的に合わせ、ホテイアオイの繁殖をコントロールする方法と装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ホテイアオイは、観賞用(開花期の花)に海外から輸入されたもので、きれいな花を付けるが、異常なほど繁殖することから、現在は世界三大害草として嫌われている。このホテイアオイは、寒さに弱いことから、春から夏にかけて繁殖し、秋に開花するが、冬にはごく一部を残して枯死して、水没する。水底にたまり腐ったホテイアオイは、水質を悪化させる原因となっている。ホテイアオイは、関東以西の河川や池、湖沼等に異常繁殖し、管理者を困らせているのが現状である。
【0003】
このホテイアオイの繁殖の仕方は、自由水面と管理水面で大きな相違がある。自由水面での繁殖は、水質の状況により異なるが、水中の栄養分を吸収して、1シーズンで1000〜1500倍に増殖する。これに対して、特定の領域に制限して栽培する管理水面においては、栽培する面積での最大株数が制限され、繁殖倍率が制限される。
【0004】
さらに、ホテイアオイは、栄養塩類吸収能力に優れることから、これを特定の領域に栽培して、水質を浄化する技術も開発されている。(特許文献1参照)
【特許文献1】特開平11−196695号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1は、要約に、以下のように記載している。
柱状体の組み合わせにより5〜20mの所定面積を確保する開口部を形成した枠体(22)に、該枠体(22)を水面上に支持する浮力体(23)を装着し、有底網体(24)を前記枠体(22)の開口部に着脱自在に取り付けて栽培装置(21)とし、複数の該栽培装置(21)を連結した栽培装置組(25)の各開口部内にホテイアオイ(W)の種株を入れ、遠隔移動手段により被浄化水域の設置水面に到達させて栽培し(図1)、株数を増加させ、肥大段階を経過した後、有底網体(24)を枠体(22)より分離してホテイアオイ(W)を被浄化水域より回収する(図2)。
【0006】
この方法は、繁殖の激しいホテイアオイを生育して河川の水質を浄化できる。ただ、この方法は、水質を浄化した後のホテイアオイの廃棄に極めて手間と費用がかかる欠点がある。それは、図2に示すように、ホテイアオイWを収納する有底網体24をクレーン26などでつり上げて、陸上で廃棄するからである。クレーン26でつり上げて陸上に移動されたホテイアオイWは、極めて多量の水分を含有する。このため、この状態で廃棄すると、水分の除去に極めて膨大な費用がかかる。とくに、ホテイアオイは繁殖力が大きいことから、河川から陸上に移動されるホテイアオイの重量は極めて大きく、水分の除去に手間がかかっているのが実情である。また、水分を好ましい状態で除去できない問題もある。
【0007】
それは、ホテイアオイから強制的に水分を除去するからである。ホテイアオイは焼却され、あるいは微生物の作用で分解して廃棄されるが、多量の水分を含むホテイアオイは、焼却に極めて大きな熱エネルギーを消費し、微生物による分解は、多量の水分が微生物の棲息環境を悪くする。このため、多量の水分を含有するホテイアオイは、焼却に膨大な燃料を消費し、また微生物による分解が極めて難しい。焼却し、あるいは微生物で分解するホテイアオイは、速やかに水分を除去する必要がある。ホテイアオイは、圧搾等の方法で強制的に水分を除去して速やかに脱水できる。ただ、ホテイアオイを圧搾等の方法で強制的に水分を除去すると、ホテイアオイに含まれる多量の有機物等の汚染物質が水と一緒に流れ排出されて、排水に多量の汚染物質が含まれる。ホテイアオイは、生育するときに河川の有機物を含む汚染物質を吸収して水質を浄化する特徴がある。しかしながら、廃棄のために水分を除去する工程で吸収した汚染物質が一緒に排出されると、せっかく吸収した汚染物質が河川に排水されて、水質を浄化できなくなる。さらに、ホテイアオイは繁殖力が大きいことから、河川から陸上に移動されるホテイアオイの総量は膨大な量となり、水分の除去に極めて手間と経費がかかる欠点がある。
【0008】
本発明は、さらにこの欠点を解決することを目的に開発されたものである。本発明の重要な目的は、膨大な量のホテイアオイを簡単かつ容易に、しかも吸収した有機物等の汚染物質を排出することなく、水のみを除去して、ホテイアオイを能率よく経済的に廃棄できるホテイアオイの管理栽培廃棄方法と栽培廃棄容器とを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明のホテイアオイの管理栽培廃棄方法は、前述の目的を達成するために以下の構成を備える。
ホテイアオイの管理栽培廃棄方法は、上方を開口し、かつ水を自由に通過できると共に、多段に積層できる強度を有する多孔箱2にフロート3を連結してなる複数の栽培廃棄容器1を水面に浮設し、この栽培廃棄容器1に、ホテイアオイを入れて栽培する栽培工程と、この栽培工程の後、栽培廃棄容器1を水面から陸上に移動して、多孔箱2に入れて1るホテイアオイを水切りして乾燥する水切工程と、この水切工程で水切りされたホテイアオイを廃棄する廃棄工程とからなる。
【0010】
本発明のホテイアオイの管理栽培廃棄方法は、水切工程において、栽培廃棄容器1を多段に積層して、多孔箱2のホテイアオイを水切り、乾燥することができる。
【0011】
本発明のホテイアオイの管理栽培廃棄方法は、栽培工程において、複数の栽培廃棄容器1を一列又は多数列に並べて水面に浮設することができる。
【0012】
本発明の栽培廃棄容器は、前述の目的を達成するために以下の構成を備える。
栽培廃棄容器は、上方を開口し、かつ水を自由に通過できる通水性を有する多孔箱2にフロート3を連結しており、フロート3で多孔箱2を水面に浮設して、浮設する多孔箱2にホテイアオイを入れて栽培、廃棄する。多孔箱2は、多段に積層できる強度を有する箱形である。栽培廃棄容器は、ホテイアオイを収納する多孔箱2を多段に積層して、ホテイアオイを水切り乾燥できるようにしている。
【0013】
本発明のホテイアオイの栽培廃棄容器は、多孔箱2が、開口部と底の周縁に補強枠4を固定することができる。
【発明の効果】
【0014】
本発明のホテイアオイの管理栽培廃棄方法と栽培廃棄容器は、膨大な量のホテイアオイを簡単かつ容易に、しかも吸収した有機物等の汚染物質を排出することなく、水のみを除去して経済的に理想的な環境で廃棄できる。それは、本発明が、ホテイアオイを栽培廃棄容器の多孔箱に入れた状態で陸揚げして水切り乾燥するからである。とくに、本発明は、陸揚げした膨大な量のホテイアオイを、従来のように、圧搾などの方法で強制的に脱水する必要がない。陸揚げした栽培廃棄容器を多段に積み重ね、多孔箱に入れたホテイアオイの水を自然に流下させて水切りし、さらに、水分を気化させて乾燥して脱水する。この方法は、従来のように、圧搾などの方法で強制的に水分を除去する必要がなく、脱水工程で吸収した有機物を含む汚染物質を排出することがない。このため、ホテイアオイは有機物などの汚染物質を吸収する状態で脱水される。脱水されたホテイアオイは、焼却や微生物による分解で能率よく廃棄される。このため、本発明によると、膨大なホテイアオイを陸揚げし、これを多段に積み重ねて脱水して能率よく廃棄できることから、狭い敷地を有効に利用して、多量のホテイアオイを能率よく水切り乾燥して、廃棄できる特徴がある。
また、本発明は、ホテイアオイを栽培廃棄容器に入れて栽培することから、ホテイアオイの繁殖を抑制しながら、繁殖されるホテイアオイで水質を浄化し、さらに、栽培廃棄容器で管理しながら花を咲かせるように栽培して、観賞用として綺麗に管理栽培でき、さらにまた、吸収した有機物などの汚染物質を排水することなく脱水して能率よく経済的に、汚染物質も一緒に廃棄できる特徴を実現する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明の技術思想を具体化するためのホテイアオイの管理栽培廃棄方法と栽培廃棄容器を例示するものであって、本発明は管理栽培廃棄方法と栽培廃棄容器を以下に特定しない。
【0016】
さらに、この明細書は、特許請求の範囲を理解しやすいように、実施例に示される部材に対応する番号を、「特許請求の範囲」および「課題を解決するための手段の欄」に示される部材に付記している。ただ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に特定するものでは決してない。
【0017】
図3は、ホテイアオイの生態を示すグラフである。この図に示すように、ホテイアオイは、春から夏にかけて勢いよく繁殖する。繁殖したホテイアオイは、水に含まれる窒素やリンなどを吸収して水質を浄化する。ちなみに、1平方メートルのホテイアオイは、1シーズンに、70〜100gの窒素と、7〜37gのリンを吸収する。さらに、8〜10月にかけて開花して景観を良くする。その後、枯死して水没する。水底にたまって腐ったホテイアオイは、水質を悪化させる原因となる。本発明は、ホテイアオイの水質悪化を防止するために、枯死する前に回収して、廃棄する。
【0018】
以上のホテイアオイの生態を考慮して、以下の方法でホテイアオイを管理栽培廃棄する。ただし、以下に示す実施例は、河川において、ホテイアオイを管理繁殖させる状態を示している。ただ、本発明は、河川に限らず、湖や池、沼等において、ホテイアオイを管理繁殖させることができるのはいうまでもない。
(1)栽培工程
ホテイアオイを管理繁殖させる河川の水面に栽培廃棄容器を浮設し、この栽培廃棄容器の多孔箱にホテイアオイを移して栽培する。水面に浮設される栽培廃棄容器は、多孔箱にフロートを連結している。多孔箱は、上方を開口し、かつ水を自由に通過できると共に、多段に積層できる強度を有する多孔箱にフロートを連結している。
【0019】
栽培廃棄容器1を図4と図5に示す。この栽培廃棄容器1は、上方を開口し、かつ水を自由に通過できる通水性を有する多孔箱2にフロート3を連結しており、フロート3で多孔箱2を水面に浮設する。
【0020】
多孔箱2は、多段に積層できる強度を有する箱形で、ホテイアオイを収納する多孔箱2を多段に積層して、ホテイアオイを水切り乾燥できる構造としている。図の多孔箱2は、底を閉塞している六角筒状としている。ただし、本発明の栽培廃棄容器は、多孔箱を多角筒状とすることができ、また、円筒状ないし楕円筒状とすることもできる。また、周壁を開口部が大きくなるテーパー状とすることもできる。図4と図5の栽培廃棄容器1は、多孔箱2の開口部と底の周縁に沿って補強枠4を固定し、さらに開口部と底の補強枠4のコーナーを、上下に伸びる補強枠5で連結している。補強枠4、5には、底と周囲に金網6を固定して、水を自由に通過できる多孔箱2としている。底は、開閉蓋8を設けて、一部を開閉できる構造としている。この多孔箱2は、ホテイアオイを水切りして乾燥した後、クレーン等でつり上げて、図5に示すように、底の開閉蓋8を開いてホテイアオイを簡単に取り出しできる。補強枠4、5で補強している多孔箱2は、金網6に代わって、補強枠にネットを固定して、水を自由に通過できる構造にできる。また、多孔箱は、図示しないが、多数の貫通孔を設けた多孔板を箱形に連結して製作することもできる。
【0021】
図の栽培廃棄容器1は、六角筒状である多孔箱2の各々の辺に2個、全体で12個のフロート3を連結している。フロート3は、プラスチックを発泡成形したもの、あるいは中空のガラス球、あるいは中空の金属フロートなどとすることができる。図の栽培廃棄容器1は、多孔箱2の外周に、フロート3を連結する鍔状凸部7を設けている。この鍔状凸部7の下にフロート3を配設している。フロート3は、多孔箱2に入れて栽培するホテイアオイが多孔箱2の外部に漏れないように、多孔箱2を水面に浮設する。したがって、フロート3は、図5に示すように、多孔箱2の上端部が水面から上に突出するように、多孔箱2に固定される。ただし、多孔箱2の上端縁が水面と同一面にあり、あるいはわずかに水面よりも下方にあっても、多孔箱2からホテイアオイが外部に漏れないように、多孔箱2にフロート3を連結することもできる。
【0022】
ホテイアオイは、浮設する多孔箱に入れて管理しながら栽培するのに極めて適した物性で繁殖する。それは、ホテイアオイが、多くの植物のように根が伸びて、その先端から新芽が出て繁殖するのではなく、新芽から根が伸びて繁殖するからである。根の先端から新芽がでる植物を特定の領域から出ないように栽培する多孔箱は、根を透過させない小さい網目にする必要がある。ところが、ホテイアオイのように、新芽が出てこの新芽から根が伸びて繁殖する特別な物性の植物は、根は透過するが新芽を透過させない大きな網目の多孔箱で、特定の領域から出ないように繁殖できる。このため、多孔箱は、ホテイアオイの根を通過させる大きな網目として、ホテイアオイを多孔箱から出ないように管理して栽培できる。
【0023】
栽培廃棄容器1は、図7に示すように、護岸10に係留され、あるいは図8に示すように、アンカー11に連結されて、河川の所定の位置に浮設される。河川には多数のホテイアオイが繁殖するので、全てのホテイアオイを管理しながら栽培廃棄できるように、図6に示すように、多数の栽培廃棄容器1を一列ないし複数列に並べて河川に浮設する。
【0024】
栽培廃棄容器1の多孔箱2に入れて栽培されるホテイアオイは、夏までに約1000倍に繁殖して、河川の水質を浄化する。さらに、8月〜10月には開花して、周囲の景観を美しくする。
【0025】
(2)水切工程
ホテイアオイは、開花した後、枯死して水質を悪化させるので、枯死する前に、栽培廃棄容器1を河川から陸上に移動して、多孔箱2に入れてするホテイアオイを水切りして乾燥する。陸揚げされた栽培廃棄容器1は、図9に示すように、多段に積み重ねられる。栽培廃棄容器1を多段に積み重ねて水切り、乾燥する方法は、多数の栽培廃棄容器1を陸揚げして水切り乾燥する敷地面積を狭くできる。ホテイアオイを管理しながら栽培して、枯死する前に廃棄する方法は、多数の栽培廃棄容器1を使用する必要がある。また、ホテイアオイが繁殖する河川は、必ずしも堤防などに広い空き地があるわけではない。ただ、河川から陸揚げしたホテイアオイは水分率が極めて高いので、そのままは廃棄できず、乾燥して水分を少なくする必要がある。陸揚げされた多数の栽培廃棄容器1は、多段に積み重ねることで、狭い空き地で多量のホテイアオイを水切りして乾燥できる。この状態で乾燥されるホテイアオイは、栽培廃棄容器を多段に積み重ねる状態で、水を自然に流下させ、さらに水分を気化させて乾燥される。この水切工程は、ホテイアオイを圧搾などの方法で強制的に脱水しないので、栽培工程で河川の水から吸収した有機物などを汚染物質を水と一緒に排水しない。すなわち、河川の汚染物質を含有する状態で乾燥される。この水切工程は、ホテイアオイを、次の廃棄工程で能率よく経済的に廃棄できる程度の水分まで乾燥する。したがって、この水切工程は、好ましくはホテイアオイの水分を30〜80重量%、好ましくは40〜70重量%、さらに好ましくは50〜60重量%となるまで、水切りして乾燥する。ホテイアオイは、水分を少なくして、経済的に廃棄できるが、水分率を低くするには乾燥期間を長くする必要がある。このため、水切工程におけるホテイアオイの水分率は、水切工程の期間と、廃棄の経済性の両方を考慮して最適値に調整される。
【0026】
(3)廃棄工程
水切工程で水分の少なくなったホテイアオイは、栽培廃棄容器1の多孔箱2から取り出されて、焼却して廃棄され、あるいは微生物で分解して消失させ、あるいはまた微生物で分解して肥料に処理して廃棄する。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】従来のホテイアオイの栽培装置を設置した状態を示す図である。
【図2】図1に示す栽培装置のホテイアオイを、有底網体を使用して回収する状態を示す図である。
【図3】ホテイアオイの生態を示すグラフである。
【図4】本発明の一実施例にかかる栽培廃棄容器の平面図である。
【図5】図4に示す栽培廃棄容器のA−A線端面図であって、その使用状態を示す図である。
【図6】多数の栽培廃棄容器を並べて河川に浮設する状態を示す平面図である。
【図7】栽培廃棄容器を護岸に係留して河川の所定の位置に浮設する状態を示す図である。
【図8】栽培廃棄容器をアンカーに連結して河川の所定の位置に浮設する状態を示す図である。
【図9】栽培廃棄容器を陸揚げして多段に積み重ねる状態を示す図である。
【符号の説明】
【0028】
1…栽培廃棄容器
2…多孔箱
3…フロート
4…補強枠
5…補強枠
6…金網
7…鍔状凸部
8…開閉蓋
10…護岸
11…アンカー
21…栽培装置
22…枠体
23…浮力体
24…有底網体
25…栽培装置組
26…クレーン
W…ホテイアオイ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
上方を開口し、かつ水を自由に通過できると共に、多段に積層できる強度を有する多孔箱(2)にフロート(3)を連結してなる複数の栽培廃棄容器(1)を水面に浮設し、この栽培廃棄容器(1)に、ホテイアオイを入れて栽培する栽培工程と、この栽培工程の後、栽培廃棄容器(1)を水面から陸上に移動して、多孔箱(2)に入れているホテイアオイを水切りして乾燥する水切工程と、この水切工程で水切りされたホテイアオイを廃棄する廃棄工程とからなるホテイアオイの管理栽培廃棄方法。
【請求項2】
水切工程において、栽培廃棄容器(1)を多段に積層して、多孔箱(2)のホテイアオイを水切り、乾燥する請求項1に記載されるホテイアオイの管理栽培廃棄方法。
【請求項3】
栽培工程において、複数の栽培廃棄容器(1)を一列又は多数列に並べて水面に浮設する請求項1に記載されるホテイアオイの管理栽培廃棄方法。
【請求項4】
上方を開口し、かつ水を自由に通過できる通水性を有する多孔箱(2)にフロート(3)を連結しており、フロート(3)で多孔箱(2)が水面に浮設され、浮設される多孔箱(2)にホテイアオイを入れて栽培、廃棄するようにしてなるを栽培廃棄容器であって、
多孔箱(2)が、多段に積層できる強度を有する箱形で、ホテイアオイを収納する多孔箱(2)を多段に積層して、ホテイアオイを水切り乾燥できるようにしてなるホテイアオイの栽培廃棄容器。
【請求項5】
多孔箱(2)が開口部と底の周縁に補強枠(4)を固定している請求項4に記載される栽培廃棄容器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2008−104426(P2008−104426A)
【公開日】平成20年5月8日(2008.5.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−292276(P2006−292276)
【出願日】平成18年10月27日(2006.10.27)
【出願人】(306033483)株式会社環境防災 (2)
【Fターム(参考)】