説明

ホースリール

【課題】腰をかがめるなど身体に負担を掛けることなく、かつ、ホースの使用・収納を効率的に行うことができるホースリールを提供する。
【解決手段】地面に対して垂直な回転軸を有する第1および第2の回転部材19,21と、第1の回転部材19の回転軸を中心としてリール本体12と第1の回転部材19とが水平方向に一緒に回動するように両者を連結する第1の連結部材20と、第1の回転部材19と第2の回転部材21とを連結する第2の連結部材22と、第2の回転部材21を支持し木枠11に取り付け可能に構成された固定部材23とがホースリールに設けられる。また、リール本体12を構成する2つの側面のうちの第1のハンドル14が設けられている側面とは反対側の側面に、第1の歯車16と、第1の歯車16と噛合する第2の歯車17と、第2の歯車17を回転させるための第2のハンドル18とが設けられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ホースリールに関し、特に園芸や農業などで使用される散水用のホースを巻き取るためのホースリールに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、園芸や農業などで使用される散水用のホースを巻回して収容するホースリールが知られている。ホースリールは、ホースを巻き取るためのドラムを回転自在に支持するリール本体とドラムを回転させるためのハンドルとによって構成されている。このようなホースリールは一般的には庭などの地面に設置されている。このため、作業者は、ホースの使用を開始する際やホースをホースリールに収納する際に腰をかがめて作業しなければならない。従って、作業者(特に高齢者等)にとっては作業負担が大きくなっている。このようなことから、「ホースリールがあるにもかかわらず、ホースが使用直後の状態(ホースがホースリールに巻回されていない状態)のままで庭に放置されている」ということが多々ある。
【0003】
そこで、特開2000−153966号公報には、門型のフレームにホースリールを固定した構成が開示されている。この構成によると、腰をかがめることなくホースリールを使用することができるとともにホースリールの汚れを防止することができるとされている。また、実開平2−3753号公報の第8図には、ホースリールが水平回動自在なリール吊り具に吊り下げられた構成が開示されている。この構成によると、ホースリールは、リール吊り具に吊り下げられた状態で消火栓ボックスから出し入れされる。
【特許文献1】特開2000−153966号公報
【特許文献2】実開平2−3753号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、上記特開2000−153966号公報に開示された発明によると、ホースリールは門型のフレームに固定され、リール本体の向きは変えられない。このため、ホースを伸ばす方向によっては、ホースの使用・収納が非効率的なものとなっている。また、実開平2−3753号公報に開示された消火栓用のホースリールによると、ドラムを回転させるハンドルが設けられていないため、散水用のホースリールに適用してもホースの使用・収納は効率化されない。
【0005】
そこで、本発明は、腰をかがめるなど身体に負担を掛けることなく、かつ、ホースの使用・収納を効率的に行うことができるホースリールを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の発明は、ホースを巻き取るためのドラムを回転自在に支持するリール本体と前記ドラムを回転させるための第1のハンドルとを有するホースリールであって、
前記リール本体を地面から浮いた状態で支持するための所定のリール本体支持手段に取り付け可能に構成され前記リール本体を地面に対して垂直な所定の回転軸を中心に回動させるためのリール回転機構を備えることを特徴とする。
【0007】
第2の発明は、第1の発明において、
前記リール回転機構は、
地面に対して垂直な回転軸を有する第1の回転部材と、
前記第1の回転部材の回転軸を中心として前記リール本体と前記第1の回転部材とが一緒に回動するように両者を連結する第1の連結部材と、
前記リール本体支持手段に固定的に取り付け可能に構成された固定部材を含み、前記第1の回転部材を支持する第1の回転部材支持手段と
を含むことを特徴とする。
【0008】
第3の発明は、第2の発明において、
前記第1の回転部材支持手段は、前記第1の回転部材を上方から支持することを特徴とする。
【0009】
第4の発明は、第2または第3の発明において、
前記第1の回転部材支持手段は、
地面に対して垂直な回転軸を有し、前記固定部材によって回転自在に支持される第2の回転部材と、
前記第1の回転部材と前記第2の回転部材とを連結する第2の連結部材と
を含み、
前記第2の連結部材は、一端近傍が前記第2の回転部材に止着され、他端近傍で前記第1の回転部材を回転自在に支持することを特徴とする。
【0010】
第5の発明は、第4の発明において、
前記第2の回転部材を回転可能な状態と回転不可能な状態との間で切り換える第2の回転部材制御手段を更に備えることを特徴とする。
【0011】
第6の発明は、第2から第5までのいずれかの発明において、
前記第1の回転部材を回転可能な状態と回転不可能な状態との間で切り換える第1の回転部材制御手段を更に備えることを特徴とする。
【0012】
第7の発明は、第1から第6までのいずれかの発明において、
前記ドラムと同一の回転軸上に取り付けられた第1の歯車と、
前記第1の歯車と噛合する第2の歯車と、
前記第2の歯車を回転させるための第2のハンドルと
を更に備え、
前記リール本体を形成する2つの側面のうちの一方の側面に前記第1のハンドルが設けられ、他方の側面に前記第1の歯車と前記第2の歯車と前記第2のハンドルとが設けられていることを特徴とする。
【0013】
第8の発明は、第7の発明において、
前記第1および第2のハンドルは取り外し可能に構成されていることを特徴とする。
【0014】
第9の発明は、ホースを巻き取るためのドラムを回転自在に支持するリール本体と、
前記ドラムを回転させるための第1のハンドルと、
前記リール本体を地面から浮いた状態で支持するためのリール本体支持手段と、
前記リール本体支持手段に取り付けられ、前記リール本体を地面に対して垂直な所定の回転軸を中心に回動させるためのリール回転機構と
を備えることを特徴とする、支持手段一体型ホースリールである。
【0015】
第10の発明は、第9の発明において、
前記リール回転機構は、
地面に対して垂直な回転軸を有する第1の回転部材と、
前記第1の回転部材の回転軸を中心として前記リール本体と前記第1の回転部材とが一緒に回動するように両者を連結する第1の連結部材と、
前記リール本体支持手段に固定的に取り付けられた固定部材を含み、前記第1の回転部材を支持する第1の回転部材支持手段と
を含むことを特徴とする。
【0016】
第11の発明は、第10の発明において、
前記第1の回転部材支持手段は、前記第1の回転部材を上方から支持することを特徴とする。
【0017】
第12の発明は、第10または第11の発明において、
前記第1の回転部材支持手段は、
地面に対して垂直な回転軸を有し、前記固定部材によって回転自在に支持される第2の回転部材と、
前記第1の回転部材と前記第2の回転部材とを連結する第2の連結部材と
を含み、
前記第2の連結部材は、一端近傍が前記第2の回転部材に止着され、他端近傍で前記第1の回転部材を回転自在に支持することを特徴とする。
【0018】
第13の発明は、第12の発明において、
前記第2の回転部材を回転可能な状態と回転不可能な状態との間で切り換える第2の回転部材制御手段を更に備えることを特徴とする。
【0019】
第14の発明は、第10から第13までのいずれかの発明において、
前記第1の回転部材を回転可能な状態と回転不可能な状態との間で切り換える第1の回転部材制御手段を更に備えることを特徴とする。
【0020】
第15の発明は、第9から第14までのいずれかの発明において、
前記ドラムと同一の回転軸上に取り付けられた第1の歯車と、
前記第1の歯車と噛合する第2の歯車と、
前記第2の歯車を回転させるための第2のハンドルと
を更に備え、
前記リール本体を形成する2つの側面のうちの一方の側面に前記第1のハンドルが設けられ、他方の側面に前記第1の歯車と前記第2の歯車と前記第2のハンドルとが設けられていることを特徴とする。
【0021】
第16の発明は、第15の発明において、
前記第1および第2のハンドルは取り外し可能に構成されていることを特徴とする。
【0022】
第17の発明は、第9から第16までのいずれかの発明において、
前記リール本体支持手段は、2本の支柱と前記2本の支柱を互いに連結する支柱連結部材とからなる略門型部材であって、
前記リール回転機構は、前記支柱連結部材に取り付けられていることを特徴とする。
【0023】
第18の発明は、第9から第16までのいずれかの発明において、
前記リール本体支持手段は、断面逆L字型の部材を含み、
前記リール回転機構は、前記断面逆L字型の部材のうち地面と平行に延びている部分に取り付けられていることを特徴とする。
【0024】
第19の発明は、第9から第16までのいずれかの発明において、
前記リール本体支持手段は、所定の引っ掛け構造を有する部材に掛止される掛止部材と、前記掛止部材に連結され地面と平行に延びる略平面状の面を有する支持部材とからなり、
前記リール回転機構は、前記支持部材に取り付けられていることを特徴とする。
【0025】
第20の発明は、第19の発明において、
前記掛止部材と前記支持部材とは地面に対して垂直な回転軸を有する第3の回転部材を介して連結されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0026】
上記第1の発明によれば、ホースリールのリール本体は地面から浮いた状態で支持される。このため、作業者は、腰をかがめるなど身体に負担をかけることなく、ホースの引き出しやホースの巻き取りを行うことが可能となる。また、リール本体は、地面に対して垂直な回転軸を中心に回動可能となる。このため、作業者は、ホースの引き出し・巻き取り作業が容易となるよう、リール本体の向きを変えることが可能となる。
【0027】
上記第2の発明によれば、リール回転機構に含まれる固定部材がリール本体支持手段に取り付けられることによって、ホースリールのリール本体は地面から浮いた状態で支持される。また、第1の連結部材を介してリール本体と連結されている第1の回転部材が地面に対して垂直な回転軸を有していることから、リール本体は地面に対して垂直な回転軸を中心に回動可能となる。このため、上記第1の発明と同様、作業者は、身体に負担をかけることなくホースの引き出し・巻き取り作業を行うことが可能となり、また、ホースの引き出し・巻き取り作業が容易となるようリール本体の向きを変えることが可能となる。
【0028】
上記第3の発明によれば、第1の回転部材支持手段は第1の回転部材を上方から支持するように構成されている。このため、第1の回転部材を横方向から支持する構成と比べると比較的簡易な構成となる。
【0029】
上記第4の発明によれば、リール本体は、第1の回転部材の回転軸を中心に回動することと第2の回転部材の回転軸を中心に回動することとが可能となる。このため、作業者はリール本体の向きを自在に変えることができるようになり、作業効率が高められる。
【0030】
上記第5の発明によれば、必要に応じて第2の回転部材を回転可能な状態と回転不可能な状態との間で切り換えることができる。このため、ホースの引き出しや巻き取りが行われる際には第2の回転部材を回転不可能な状態にして固定することにより、ドラムを回転させる際のがたつきを防止することができる。
【0031】
上記第6の発明によれば、必要に応じて第1の回転部材を回転可能な状態と回転不可能な状態との間で切り換えることができる。このため、ホースの引き出しや巻き取りが行われる際には第1の回転部材を回転不可能な状態にして固定することにより、ドラムを回転させる際のがたつきを防止することができる。
【0032】
上記第7の発明によれば、リール本体の両側面にドラムを回転させるためのハンドルが設けられる。このため、リール本体の向きにかかわらず、作業者は容易にドラムを回転させることができる。
【0033】
上記第8の発明によれば、リール本体の両側面に設けられたハンドルは取り外し可能に構成されている。このため、リール本体の向きに応じて作業が容易となるよう1つのハンドルを付けかえるようにすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0034】
以下、添付図面を参照しつつ、本発明の実施形態について説明する。
【0035】
<1.第1の実施形態>
<1.1 ホースリールの全体構成>
図1は、本発明の第1の実施形態に係るホースリール10を一方の側面から見た側面図であり、図2はこのホースリール10を他方の側面から見た側面図である。また、図3は、このホースリール10を図1で符号26で示す矢印の方向から見た正面図である。図1から図3に示すように、このホースリール10は、散水用のホース27を巻き取るためのドラム13を回転自在に支持するリール本体12と、ドラム13を回転させるための第1のハンドル14と、水道29からの水を散水用のホース27に供給するための供給口15と、ドラム13と同一の回転軸上に取り付けられた第1の歯車16と、第1の歯車16と噛合する第2の歯車17と、第2の歯車17を回転させるための第2のハンドル18と、地面に対して垂直な回転軸を有する第1の回転部材19と、リール本体12と第1の回転部材19とを固定的に連結する第1の連結部材20と、地面に対して垂直な回転軸を有する第2の回転部材21と、第1の回転部材19と第2の回転部材21とを連結する第2の連結部材22と、第2の回転部材21を支持する固定部材23とによって構成されている。ホースリール10が使用される際には、リール本体12に散水用のホース27が巻回され、水道29と供給口15との間に、散水用のホース27に水が供給されるよう水供給用のホース28が取り付けられる。
【0036】
本実施形態においては、略門型の木枠11が地面の上に形成され、図1で左右両側に配置された支柱を連結する部分(支柱連結部材)にホースリール10の固定部材23が固定的に取り付けられている。これにより、ホースリール10と木枠11とが一体となって、全体として支持手段一体型ホースリールが実現されている。なお、この木枠11は、典型的には、図3に示すように庭の隅(建物の壁や塀の近傍)に配置される。
【0037】
また、本実施形態においては、第2の回転部材21と第2の連結部材22と固定部材23とによって、第1の回転部材19を支持する第1の回転部材支持手段が実現され、第1の回転部材19と第1の連結部材20と第2の回転部材21と第2の連結部材22と固定部材23とによって、リール本体12を地面に対して垂直な回転軸を中心に回動させるためのリール回転機構が実現されている。
【0038】
なお、図1から図3において符号L1からL7で示す距離(部材のサイズ等)の典型的な例は次のとおりである。L1:700mm、L2:1300mm、L3:150mm、L4:300mm、L5:140mm、L6:60mm、L7:210mm。
【0039】
<1.2 リール回転機構>
次に、本実施形態におけるリール回転機構の構成および動作について詳しく説明する。第2の回転部材21は、固定部材23によって回転自在に支持されている。また、第2の連結部材22の一端近傍は、第2の回転部材21に止着されている。このため、第2の回転部材21の回転軸を中心として、当該第2の回転部材21と第2の連結部材22とは水平方向に一緒に回動する。従って、作業者は、第2の回転部材21の回転軸を中心として第2の連結部材22を水平方向に回動させることができる。
【0040】
第1の回転部材19は、第2の連結部材22の他端近傍において、当該第2の連結部材22によって回転自在に支持されている。また、第1の連結部材20は、第1の回転部材19とリール本体12とに止着されている。このため、第1の回転部材19の回転軸を中心として、当該第1の回転部材19とリール本体12とは水平方向に一緒に回動する。従って、作業者は、第1の回転部材19の回転軸を中心としてリール本体12を水平方向に回動させることができる。
【0041】
また、上述のように、第1の回転部材19と第2の回転部材21とは第2の連結部材22によって連結されている。このため、作業者は、第2の連結部材22を水平方向に回動させることによって、第2の回転部材21の回転軸を中心としてリール本体12を水平方向に回動させることができる。
【0042】
ところで、第2の回転部材21には、第2の回転部材制御手段としてのT字型のハンドル付きネジ211が設けられている。そして、そのネジ211を締めると第2の回転部材21は回転不可能な状態となり、当該ネジ211を緩めると第2の回転部材21は回転可能な状態となるように構成されている。同様に、第1の回転部材19には第1の回転部材制御手段としてのT字型のハンドル付きネジ191が設けられており、そのネジ191を締めると第1の回転部材19は回転不可能な状態となり、当該ネジ191を緩めると第1の回転部材19は回転可能な状態となるように構成されている。従って、作業者は、必要に応じて第1および第2の回転部材19,21を回転可能な状態と回転不可能な状態との間で切り換えることができる。
【0043】
<1.3 ハンドル>
図4は、ドラム13を回転させるための第2のハンドル18について説明するための図である。本実施形態においては、リール本体12を構成する2つの側面のうちの第1のハンドル14が設けられている側面とは反対側の側面に、図4に示すように、第1の歯車16と第2の歯車17と第2のハンドル18とが設けられている。第2のハンドル18は第2の歯車17を回転させるためのハンドルであって、その第2の歯車17は第1の歯車16と互いに噛合している。このため、第2のハンドル18を回転させると、当該第2のハンドル18の回転方向とは逆方向に第1の歯車16が回転する。ここで、上述したように第1の歯車16はドラム13と同一の回転軸(符号131で示す回転軸)上に取り付けられている。このため、作業者は、第2のハンドル18を回転させることによってドラム13を回転させることができる。
【0044】
ここで、第1のハンドル14が設けられている側面とは反対側の側面に第2のハンドル18を設けるために、第1の歯車16と第2の歯車17とが設けられている。この理由について、図5を参照しつつ説明する。ホースリールのリール本体12には、第1のハンドル14が設けられている側面とは反対側の側面に、水道29からの水を散水用のホース27に供給するための供給口15が設けられている。そして、ホースリールの使用状態においては、その供給口15と水道29との間に水供給用のホース28が取り付けられている。このため、仮に図5(a)に示すようにリール本体12にハンドル141が取り付けられても、水供給用のホース28があるために当該ハンドル141を回転させることができない。
【0045】
そこで、本実施形態においては、図5(b)に示すように、リール本体12のドラムと同一の回転軸を有する第1の歯車16と、当該第1の歯車16と噛合する第2の歯車17とが設けられ、当該第2の歯車17に近接して第2のハンドル18が取り付けられている。この構成により、水供給用のホース28が供給口15に取り付けられていても作業者は第2のハンドル18を回転させることができ、当該第2のハンドル18の回転に応じてドラム13が回転する。
【0046】
図6(a)〜(c)は、木枠11から取り外した状態におけるホースリール10の正面図である。なお、図6(a)〜(c)には、ホースリール10から散水用のホース27および水供給用のホース28を取り外した状態を示している。図6(a)においては、リール本体12を構成する2つの側面のうちの一方の側面に第1のハンドル14が設けられ、他方の側面に第2のハンドル18が設けられている。ここで、本実施形態においては、第1のハンドル14および第2のハンドル18は取り外し可能に構成されている。従って、作業者は、図6(b)に示すように第1のハンドル14のみが取り付けられた状態や図6(c)に示すように第2のハンドル18のみが取り付けられた状態にすることができる。
【0047】
<1.4 効果>
本実施形態によれば、ホースリール10には、木枠11に取り付け可能な固定部材23が設けられている。このため、図1から図3に示すように、略門型の木枠11の支柱間の連結部分に固定部材23が取り付けられることにより、リール本体12は地面から所定の高さの位置で支持される。これにより、作業者は、腰をかがめたりすることなく、比較的楽な姿勢でホースリール10からのホース27の引き出しやホースリール10へのホース27の収納(ホースの巻き取り)を行うことができる。その結果、作業者の負担が軽減されるとともに、作業効率が高められる。また、地面から所定の高さの位置でホース27がドラム13に巻きつけられるので、ホース27の中に水が残りにくいという効果も得られる。
【0048】
また、本実施形態によれば、第2の連結部材22を水平方向に回動させることによって第2の回転部材21の回転軸を中心としてリール本体12を水平方向に回動させることができるように構成されている。この構成により、例えば、上方から見たときに、ホースリール10は図7(a)に示す状態から図7(b)に示す状態へと第2の回転部材21の回転軸219を中心に回動させられる。このため、ホース27を使用しない時にはリール本体12を木枠11内に収納しておくことができ、また、ホース27を使用する時には当該ホース27の引き出しが容易となるようリール本体12の向きを変えることができる。
【0049】
さらに、本実施形態によれば、リール本体12の両側面にハンドル(第1および第2のハンドル14,18)が設けられている。このため、リール本体12の向きにかかわらず、作業者は容易にドラム13を回転させることができる。また、第1のハンドル14および第2のハンドル18は取り外し可能に構成されているので、図7(a)、(b)に示すように、リール本体12の向きに応じて作業が容易となるよう1つのハンドルを付けかえるようにすることができる。
【0050】
さらにまた、本実施形態によれば、第1の回転部材19の回転軸を中心としてリール本体12を水平方向に回動させることができるように構成されている。この構成により、ホースリール10は、例えば図1に示す状態から図8に示す状態へと第1の回転部材19の回転軸を中心に回動させられる。また、図7(c)に示す状態のように、第2の回転部材21の回転軸を中心としてリール本体12を回動させた後、第1の回転部材19の回転軸を中心としてさらにリール本体12を回動させることができる。このように、作業者はリール本体12の向きを容易かつ自由に変えることができ、作業効率が高められる。
【0051】
また、第1および第2の回転部材19,21に設けられたT字型のハンドル付きネジ191,211によって、第1および第2の回転部材19,21は回転可能な状態と回転不可能な状態との間で切り換えられる。このため、ホース27の引き出しや巻き取りが行われる際には上記回転部材を回転不可能な状態にしてホースリール全体が固定された状態にすることにより、ドラム13を回転させる際のがたつきが防止される。
【0052】
<2.第2の実施形態>
<2.1 ホースリールの構成>
図9は、本発明の第2の実施形態に係るホースリール30の正面図であり、図10は、このホースリール30を図9で符号46で示す矢印の方向から見た側面図である。また、図11は、このホースリール30を上から見た平面図である。なお、図9から図11では、ホースリール30に取り付けられる散水用のホースについては省略している。このホースリール30は、散水用のホースを巻き取るためのドラム33を回転自在に支持するリール本体32と、ドラム33を回転させるための第1のハンドル34と、水道49からの水を散水用のホースに供給するための供給口35と、ドラム33と同一の回転軸上に取り付けられた第1の歯車36と、第1の歯車36と噛合する第2の歯車37と、第2の歯車37を回転させるための第2のハンドル38と、地面に対して垂直な回転軸を有する第1の回転部材39と、リール本体32と第1の回転部材39とを固定的に連結する第1の連結部材40と、第1の回転部材39を支持する固定部材43とによって構成されている。水道49と供給口35との間には、散水用のホースに水が供給されるよう、水供給用のホース48が取り付けられている。
【0053】
本実施形態においては、正面、側面、上方の3方向から見た形状がいずれも逆L字型となる2つの鋼管31で実現されたリール本体支持手段によってリール本体32が上方から支持されるよう、固定部材43が当該鋼管31に固定的に取り付けられている。これにより、ホースリール30と鋼管31とが一体となって、全体として支持手段一体型ホースリールが実現されている。なお、図9から図11において、それぞれの対応する部分には共通の符号311,312,および313を付している。
【0054】
また、本実施形態においては、第1の回転部材39と第1の連結部材40と固定部材43とによって、リール本体32を地面に対して垂直な回転軸を中心に回動させるためのリール回転機構が実現されている。すなわち、上記第1の実施形態においては、地面に対して垂直な回転軸を有する2個の回転部材が設けられていたが、本実施形態においては、1個のみの回転部材が設けられている。
【0055】
<2.2 効果>
本実施形態によれば、第1の回転部材39は固定部材43によって回転自在に支持されている。また、第1の回転部材39とリール本体32とは、上記第1の実施形態と同様、第1の連結部材40によって固定的に連結されている。このため、第1の回転部材39の回転軸を中心として、当該第1の回転部材39とリール本体32とは水平方向に一緒に回動する。従って、作業者は、例えば図10に示す状態から図12に示す状態のように、第1の回転部材39の回転軸を中心としてリール本体32を水平方向に回動させることができる。
【0056】
ところで、本実施形態においては、上記第1の実施形態における第2の回転部材に相当する構成要素が設けられていない。このため、作業者はリール本体32の位置を移動させることはできない。しかしながら、図10に示すように鋼管31の支柱が庭の隅(建物の壁や塀の近傍)に配置されている場合には、リール本体32の向きさえ変えられれば、ホースを引き出す作業やホースを収納する作業に支障が生じることはない。なお、本実施形態においてはリール本体支持手段は鋼管31で実現されているので、図9から図11において符号313で示す部分と地面との間に支柱が存在しなくても、リール本体32は充分に支持される。
【0057】
以上のように、本実施形態によれば、上記第1の実施形態よりも簡易な構成で、従来よりも作業負担を軽減し作業効率を高めることのできるホースリールが実現される。
【0058】
<3.第3の実施形態>
<3.1 ホースリールの構成>
図13は、本発明の第3の実施形態に係るホースリール50を一方の側面から見た側面図であり、図14はこのホースリール50を他方の側面から見た側面図である。また、図15は、このホースリール50を図13で符号61で示す矢印の方向から見た正面図であり、図16は、このホースリール50を上から見た平面図である。図13から図16に示すように、このホースリール50は、散水用のホース(不図示)を巻き取るためのドラム53を回転自在に支持するリール本体52と、ドラム53を回転させるための第1のハンドル54と、水道からの水を散水用のホースに供給するための供給口55と、ドラム53と同一の回転軸上に取り付けられた第1の歯車56と、第1の歯車56と噛合する第2の歯車57と、第2の歯車57を回転させるための第2のハンドル58と、地面に対して垂直な回転軸を有する第1の回転部材59と、リール本体52と第1の回転部材59とを固定的に連結する第1の連結部材60と、第1の回転部材59を支持する固定部材63と、リール本体52を地面に設置する際に必要とされる脚68とによって構成されている。
【0059】
本実施形態においては、リール本体支持手段は、建物の壁や塀にねじ留めされる引っ掛け金具69に掛止可能な掛止部材66と、当該掛止部材66に連結され地面と平行に延びる略平面状の面を有する支持部材64と、当該支持部材64を安定した状態に保つための脚部材67とによって構成されている。支持部材64は、典型的には、アルミ鋳物やステンレス鋼によって形成されている。支持部材64には地面に対して垂直な回転軸を有する第3の回転部材641が含まれており、当該第3の回転部材641を介して支持部材64と掛止部材66、支持部材64と脚部材67がそれぞれ連結されている。また、支持部材64には、運搬用の持ち手65が取り付けられている。なお、脚部材67の先端部はゴムで形成されているところ、これは、建物の壁や塀に傷をつけないようにするためである。また、第1の回転部材59にはT字型のハンドル付きネジ591が設けられており、そのネジ591を締めると第1の回転部材59は回転不可能な状態となり、当該ネジ591を緩めると第1の回転部材59は回転可能な状態となるように構成されている。さらに、第3の回転部材641にもT字型のハンドル付きネジ642が設けられており、そのネジ642を締めると第3の回転部材641は回転不可能な状態となり、当該ネジ642を緩めると第3の回転部材641は回転可能な状態となるように構成されている。
【0060】
図17は、建物の壁や塀へのリール本体支持手段の取り付けについて説明するための図である。本実施形態においては、まず、建物の壁や塀に図17(a)に示すような引っ掛け金具69がねじ留めされる。これにより、建物の壁や塀と引っ掛け金具69とによって、図17(a)に示すような断面方形の穴部691が形成される。支持部材64は図17(b)に示すような掛止部材66と連結されているところ、この掛止部材66のうち図17(b)で符号661で示す部分が上述の穴部691に挿入される。これにより、掛止部材66は引っ掛け金具69に掛止される。以上のようにして、リール本体支持手段が建物の壁や塀に取り付けられる。
【0061】
<3.2 効果>
本実施形態によれば、上記第1および第2の実施形態と同様、第1の回転部材59の回転軸を中心として、当該第1の回転部材59とリール本体52とは水平方向に一緒に回動する。従って、作業者は、第1の回転部材59の回転軸を中心としてリール本体52を水平方向に回動させることができる。また、本実施形態においては、地面に対して垂直な回転軸を有する第3の回転部材641が、リール本体支持手段を構成する支持部材64に設けられている。このため、作業者は、支持部材64を水平方向に回動させることによってリール本体52を第3の回転部材641の回転軸を中心に回動させることができる。以上より、作業者は、図16に示すような状態のホースリール50を図18(a)〜(c)に示すような状態へと変化させることができる。
【0062】
また、本実施形態によれば、引っ掛け金具69に掛止可能な掛止部材66を含むリール本体支持手段がホースリール50と一体化されている。このため、作業者は、引っ掛け金具69の取り付けが可能な場所であれば、所望の場所の所望の高さの位置にこのホースリール50を設置することができる。これにより、作業者は、腰をかがめるなど身体に負担を掛けることなくホースリールを使用することが可能となる。
【0063】
さらに、本実施形態によれば、上記第1および第2の実施形態とは異なり、リール本体支持手段が比較的小さなサイズの構成要素で実現されている。このため、支持手段一体型ホースリールが比較的小さなサイズで実現される。
【0064】
<4.変形例>
上記第1から第3の実施形態ではリール本体はいずれも上方から吊り下げられる構成となっているが、本発明はこれに限定されず、リール本体が横方向から支持される構成(本変形例の構成)であっても良い。図19は、本変形例に係るホースリール70を一方の側面から見た側面図であり、図20はこのホースリール70を上から見た平面図である。図19、図20に示すように、このホースリール70は、散水用のホース(不図示)を巻き取るためのドラム73を回転自在に支持するリール本体72と、ドラム73を回転させるための第1のハンドル74と、水道からの水を散水用のホースに供給するための供給口75と、ドラム73と同一の回転軸上に取り付けられた第1の歯車76と、第1の歯車76と噛合する第2の歯車77と、第2の歯車77を回転させるための第2のハンドル78と、建物の壁や塀にねじ留めされる引っ掛け金具89に掛止可能な掛止部材86と、当該掛止部材86に連結され地面と平行に延びる略平面状の面を有する第1の連結部材80と、当該第1の連結部材80を安定した状態に保つための脚部材87と、リール本体72を地面に設置する際に必要とされる脚85と、運搬用の持ち手88とによって構成されている。このような構成において、第1の連結部材80には地面に対して垂直な回転軸を有する第1の回転部材79が含まれており、当該第1の回転部材79を介して第1の連結部材80と掛止部材86、第1の連結部材80と脚部材87がそれぞれ連結されている。第1の回転部材79にはT字型のハンドル付きネジ791が設けられており、そのネジ791を締めると第1の回転部材79は回転不可能な状態となり、当該ネジ791を緩めると第1の回転部材79は回転可能な状態となるように構成されている。また、第1の連結部材80はリール本体72に止着されている。
【0065】
本変形例によれば、第1の連結部材80は、第1の回転部材79の回転軸を中心として回動させられる。ここで、上述のように第1の連結部材80はリール本体72に止着されているので、第1の回転部材79の回転軸を中心として、当該第1の回転部材79とリール本体72とは水平方向に一緒に回動する。従って、作業者は、第1の回転部材79の回転軸を中心としてリール本体72を水平方向に回動させることができる。
【0066】
また、上記第3の実施形態と同様、作業者は、引っ掛け金具89の取り付けが可能な場所であれば、所望の場所の所望の高さの位置にこのホースリール70を設置することができる。これにより、作業者は、腰をかがめるなど身体に負担を掛けることなくホースリールを使用することが可能となる。
【0067】
<5.従来技術との対比>
最後に、本発明と従来技術との相違点、当該相違点に基づく本発明の有利な効果について説明する。特開2000−153966号公報に開示された発明によると、門型のフレームの上方にホースリールが固定されることにより、作業者は腰をかがめることなくホースリールを使用することができるようになっている。ここで、この門型のフレームには、巾方向のアジャスト機構や高さ方向のアジャスト機構が設けられている。ところが、ホースリールのリール本体の向きを変えるための構成要素は設けられていない。
【0068】
これに対し、本発明においては、リール本体を地面に対して垂直な回転軸を中心に回動させるためのリール回転機構がホースリールに設けられている。このため、リール本体が単に従来よりも高い位置で支持されるだけではなく、ホースの引き出しやホースの収納(巻き取り)が容易となるようリール本体の向きが自在に変えられる。これにより、単に作業者の負担が軽減されるだけではなく、作業効率が高められる。
【0069】
また、実開平2−3753号公報の第8図に開示されている構成によると、ホースリールは、リール吊り具に吊り下げられた状態で消火栓ボックスから出し入れされる。ところが、このホースリールは消火栓用のものであるため、ドラムを回転させるためのハンドルがリール本体に取り付けられていない。
【0070】
これに対し、本発明においては、リール本体の一方の側面には第1のハンドルが取り付けられ、他方の側面には第2のハンドルが取り付けられている。そして、それら第1および第2のハンドルは取り外し可能に構成されている。このため、リール本体の向きにかかわらず、ホースの引き出し・収納作業が容易に行われる。また、リール本体の向きに応じて作業が容易となるよう1つのハンドルを付けかえるようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0071】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るホースリールを一方の側面から見た側面図である。
【図2】上記第1の実施形態において、ホースリールを他方の側面から見た側面図である。
【図3】上記第1の実施形態におけるホースリールの正面図である。
【図4】上記第1の実施形態において、第2のハンドルについて説明するための図である。
【図5】上記第1の実施形態において、第1のハンドルが設けられている側面とは反対側の側面に第2のハンドルを設けるために第1の歯車と第2の歯車とを備える構成としている理由について説明するための図である。
【図6】上記第1の実施形態において、ハンドルの取り外しについて説明するための図である。
【図7】上記第1の実施形態において、リール本体の回動について説明するための図である。
【図8】上記第1の実施形態において、第1の回転部材の回転軸を中心としたリール本体の回動について説明するための図である。
【図9】本発明の第2の実施形態に係るホースリールの正面図である。
【図10】上記第2の実施形態におけるホースリールの側面図である。
【図11】上記第2の実施形態において、ホースリールを上から見た平面図である。
【図12】上記第2の実施形態において、第1の回転部材の回転軸を中心としたリール本体の回動について説明するための図である。
【図13】本発明の第3の実施形態に係るホースリールを一方の側面から見た側面図である。
【図14】上記第3の実施形態において、ホースリールを他方の側面から見た側面図である。
【図15】上記第3の実施形態におけるホースリールの正面図である。
【図16】上記第3の実施形態において、ホースリールを上から見た平面図である。
【図17】上記第3の実施形態において、建物の壁や塀へのリール本体支持手段の取り付けについて説明するための図である。
【図18】上記第3の実施形態における効果について説明するための図である。
【図19】本発明の変形例に係るホースリールの側面図である。
【図20】上記変形例におけるホースリールの正面図である。
【符号の説明】
【0072】
10,30,50,70…ホースリール
11…木枠
12,32,52,72…リール本体
13,33,53,73…ドラム
14,34,54,74…第1のハンドル
15,35,55,75…供給口
16,36,56,76…第1の歯車
17,37,57,77…第2の歯車
18,38,58,78…第2のハンドル
19,39,59,79…第1の回転部材
20,40,60,80…第1の連結部材
21…第2の回転部材
22…第2の連結部材
23,43,63,83…固定部材
31…鋼管
66,86…掛止部材
641…第3の回転部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ホースを巻き取るためのドラムを回転自在に支持するリール本体と前記ドラムを回転させるための第1のハンドルとを有するホースリールであって、
前記リール本体を地面から浮いた状態で支持するための所定のリール本体支持手段に取り付け可能に構成され前記リール本体を地面に対して垂直な所定の回転軸を中心に回動させるためのリール回転機構を備えることを特徴とする、ホースリール。
【請求項2】
前記リール回転機構は、
地面に対して垂直な回転軸を有する第1の回転部材と、
前記第1の回転部材の回転軸を中心として前記リール本体と前記第1の回転部材とが一緒に回動するように両者を連結する第1の連結部材と、
前記リール本体支持手段に固定的に取り付け可能に構成された固定部材を含み、前記第1の回転部材を支持する第1の回転部材支持手段と
を含むことを特徴とする、請求項1に記載のホースリール。
【請求項3】
前記第1の回転部材支持手段は、前記第1の回転部材を上方から支持することを特徴とする、請求項2に記載のホースリール。
【請求項4】
前記第1の回転部材支持手段は、
地面に対して垂直な回転軸を有し、前記固定部材によって回転自在に支持される第2の回転部材と、
前記第1の回転部材と前記第2の回転部材とを連結する第2の連結部材と
を含み、
前記第2の連結部材は、一端近傍が前記第2の回転部材に止着され、他端近傍で前記第1の回転部材を回転自在に支持することを特徴とする、請求項2または3に記載のホースリール。
【請求項5】
前記第2の回転部材を回転可能な状態と回転不可能な状態との間で切り換える第2の回転部材制御手段を更に備えることを特徴とする、請求項4に記載のホースリール。
【請求項6】
前記第1の回転部材を回転可能な状態と回転不可能な状態との間で切り換える第1の回転部材制御手段を更に備えることを特徴とする、請求項2から5までのいずれか1項に記載のホースリール。
【請求項7】
前記ドラムと同一の回転軸上に取り付けられた第1の歯車と、
前記第1の歯車と噛合する第2の歯車と、
前記第2の歯車を回転させるための第2のハンドルと
を更に備え、
前記リール本体を形成する2つの側面のうちの一方の側面に前記第1のハンドルが設けられ、他方の側面に前記第1の歯車と前記第2の歯車と前記第2のハンドルとが設けられていることを特徴とする、請求項1から6までのいずれか1項に記載のホースリール。
【請求項8】
前記第1および第2のハンドルは取り外し可能に構成されていることを特徴とする、請求項7に記載のホースリール。
【請求項9】
ホースを巻き取るためのドラムを回転自在に支持するリール本体と、
前記ドラムを回転させるための第1のハンドルと、
前記リール本体を地面から浮いた状態で支持するためのリール本体支持手段と、
前記リール本体支持手段に取り付けられ、前記リール本体を地面に対して垂直な所定の回転軸を中心に回動させるためのリール回転機構と
を備えることを特徴とする、支持手段一体型ホースリール。
【請求項10】
前記リール回転機構は、
地面に対して垂直な回転軸を有する第1の回転部材と、
前記第1の回転部材の回転軸を中心として前記リール本体と前記第1の回転部材とが一緒に回動するように両者を連結する第1の連結部材と、
前記リール本体支持手段に固定的に取り付けられた固定部材を含み、前記第1の回転部材を支持する第1の回転部材支持手段と
を含むことを特徴とする、請求項9に記載の支持手段一体型ホースリール。
【請求項11】
前記第1の回転部材支持手段は、前記第1の回転部材を上方から支持することを特徴とする、請求項10に記載の支持手段一体型ホースリール。
【請求項12】
前記第1の回転部材支持手段は、
地面に対して垂直な回転軸を有し、前記固定部材によって回転自在に支持される第2の回転部材と、
前記第1の回転部材と前記第2の回転部材とを連結する第2の連結部材と
を含み、
前記第2の連結部材は、一端近傍が前記第2の回転部材に止着され、他端近傍で前記第1の回転部材を回転自在に支持することを特徴とする、請求項10または11に記載の支持手段一体型ホースリール。
【請求項13】
前記第2の回転部材を回転可能な状態と回転不可能な状態との間で切り換える第2の回転部材制御手段を更に備えることを特徴とする、請求項12に記載の支持手段一体型ホースリール。
【請求項14】
前記第1の回転部材を回転可能な状態と回転不可能な状態との間で切り換える第1の回転部材制御手段を更に備えることを特徴とする、請求項10から13までのいずれか1項に記載の支持手段一体型ホースリール。
【請求項15】
前記ドラムと同一の回転軸上に取り付けられた第1の歯車と、
前記第1の歯車と噛合する第2の歯車と、
前記第2の歯車を回転させるための第2のハンドルと
を更に備え、
前記リール本体を形成する2つの側面のうちの一方の側面に前記第1のハンドルが設けられ、他方の側面に前記第1の歯車と前記第2の歯車と前記第2のハンドルとが設けられていることを特徴とする、請求項9から14までのいずれか1項に記載の支持手段一体型ホースリール。
【請求項16】
前記第1および第2のハンドルは取り外し可能に構成されていることを特徴とする、請求項15に記載の支持手段一体型ホースリール。
【請求項17】
前記リール本体支持手段は、2本の支柱と前記2本の支柱を互いに連結する支柱連結部材とからなる略門型部材であって、
前記リール回転機構は、前記支柱連結部材に取り付けられていることを特徴とする、請求項9から16までのいずれか1項に記載の支持手段一体型ホースリール。
【請求項18】
前記リール本体支持手段は、断面逆L字型の部材を含み、
前記リール回転機構は、前記断面逆L字型の部材のうち地面と平行に延びている部分に取り付けられていることを特徴とする、請求項9から16までのいずれか1項に記載の支持手段一体型ホースリール。
【請求項19】
前記リール本体支持手段は、所定の引っ掛け構造を有する部材に掛止される掛止部材と、前記掛止部材に連結され地面と平行に延びる略平面状の面を有する支持部材とからなり、
前記リール回転機構は、前記支持部材に取り付けられていることを特徴とする、請求項9から16までのいずれか1項に記載の支持手段一体型ホースリール。
【請求項20】
前記掛止部材と前記支持部材とは地面に対して垂直な回転軸を有する第3の回転部材を介して連結されていることを特徴とする、請求項19に記載の支持手段一体型ホースリール。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【公開番号】特開2010−13264(P2010−13264A)
【公開日】平成22年1月21日(2010.1.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−176696(P2008−176696)
【出願日】平成20年7月7日(2008.7.7)
【特許番号】特許第4315997号(P4315997)
【特許公報発行日】平成21年8月19日(2009.8.19)
【出願人】(508203105)有限会社マツキグリーン (1)
【Fターム(参考)】