説明

ホース用クランプ

【課題】ホースの締め付けの時、補正手段を弾性領域以上に変形せず、クランプボディーによってホースを損傷させないホース用クランプを提供する。
【解決手段】複数個のスクリューホールが貫通されて形成されたクランプボディーと;前記クランプボディーの一方側に配置されて前記クランプボディーの他方側が挿入配置された締め付けハウジングと;前記締め付けハウジングに回転可能に配置されて前記締め付けハウジングに挿入された前記クランプボディーのスクリューホールに結合された締め付けスクリューとを含むことを特徴とするホース用クランプ。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はホース用クランプに関する。詳しくは、例えば、長期間の使用による老化によって、ホースの直径が縮まっても、締め付ける力を持続させることができる補正機能を有するようにしながら、ホースがクランプに浸透して損傷されることを防止するように改善したクランプの提供に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ホース用クランプは自動車のブレーキやエア・コンシステム、パワーステアリングあるいはエンジンルームに流体や気体を、流通させることができるように使われるホース、あるいは、その他、産業現場で流体や気体の流通のために連結されるホースを締め付けて離脱現象などがないようにするために使われるものである。
【0003】
このようなホース用クランプは従来も様々な種類のものなどが使われてあり、最近は長期間の使用に老化されてホースの直径に変化がある場合、これを補正して固定力(締め付け力)が喪失されないようにする補正機能を有するクランプが開発されて使われている。
【0004】
このようなクランプはホースをくるむクランプボディーと、クランプボディーに結合された締め付けハウジング及び締め付けスクリューで構成され、固定力が喪失されないようにクランプボディーに補正手段を具備している。したがって、クランプの固定力が喪失される場合、補正手段を利用して固定力を補強することができる。
【0005】
また、例えば特許文献1には、自動車のルーフパネルを補強するサイドルーフパネルのフランジに掛止され、ホースを保持するホース用クランプにおいて、ホースを保持する挟持部と、フランジに掛止される掛止部と、挟持部と掛止部を連結し、掛止部をフランジに掛止させた際、挟持部をサイドルーフパネルへ押し付ける弾性体と、を有することを特徴とするホース用クランプが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平11−159663号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
前記のようなホース用クランプの場合、ホースを結合する時、補正手段の弾性領域で変形してホースを締め付けしなければならないが、補正手段の弾性領域について明確な情報を、使用者が知ることができなくて、たびたび弾性領域を越して塑性で変形を加えた後、ホース用クランプを締め付けさせる問題が発生する。
【0008】
さらに、ホース用クランプを締め付けする時、クランプボディーに形成されたスクリューホールなどが、ホースの外面を加圧するようになってホースの損傷を発生させる問題があった。
【0009】
本発明は、以上の点に鑑みて創案されたものであり、ホースの締め付けの時、補正手段を弾性領域以上に変形せず、クランプボディーによってホースを損傷させないホース用クランプを提供することを目的とする。
【0010】
本発明の解決課題は以上で言及されたものなどに限定されないし、言及されない他の解決課題たちは下の記載から当業者に明確に理解されられることができる。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の一実施例によるホース用クランプは、複数個のスクリューホールが貫通されて形成されたクランプボディーと、クランプボディーの一方側に配置されて前記クランプボディーの他方側が挿入配置された締め付けハウジングと、締め付けハウジングに回転可能に配置されて締め付けハウジングに挿入されたクランプボディーのスクリューホールに結合された締め付けスクリューを含むことが望ましい。
【0012】
本発明の一実施例によるホース用クランプのクランプボディーの一方側に、ホースの直径が縮まる時、縮まる程、弾性でホースを締め付けて堅固な状態で締めてくれることができるように補正手段として少なくとも一つ以上の補正ビーズを形成することが望ましい。
【0013】
本発明の一実施例によるホース用クランプの補正ビーズが塑性変形されることを防止し、クランプボディーと締め付けハウジングの間あるいはスクリューホールにホースが掘り下げて損傷されることを防止するように塑性変形防止手段をさらに具備するのが望ましい。
【0014】
本発明の一実施例によるホース用クランプの塑性変形防止手段は、前記クランプボディーのスクリューホール、あるいは、締め付けハウジングの間に形成される溝または補正ビーズをカバーすることができる大きさを有し、連接される円弧形象の防止バンドと、前記防止バンド上の前記補正ビーズの一方側と他方側に形成される一対の固定ピンとガイドピンを含み、前記クランプボディーには前記固定ピンとガイドピンに対応される位置に前記固定ピンが挿入される固定ピンホールと前記ガイドピンが挿入されるガイドホールが形成されることが望ましい。
【0015】
本発明の一実施例によるホース用クランプの前記ガイドホールの長さは、クランプボディーがホースを締め付けする時、クランプボディーに形成される全体数の補正ビーズが塑性変形されないほどに開かれた時の長さと同じに形成するのが望ましい。
【0016】
本発明の一実施例によるホース用クランプの締め付けハウジングは、前記クランプボディーに結合される下部ボディーと、前記下部ボディーに結合される上部ボディーとで構成され、前記下部ボディーと上部ボディーは一体に形成されるか、それぞれ形成されて互いに締め付けされることが望ましい。
【0017】
本発明の一実施例によるホース用クランプの下部ボディーと上部ボディーが互いに締め付けされる場合、前記下部ボディーの一方側には上部方向に締め付けピンが形成されて、前記上部ボディーの一方側には前記締め付けピンが挿入される締め付けホールが形成されて前記下部ボディーと上部ボディーの結合の時、前記締め付けピンが前記締め付けホールに挿入されて折曲されることが望ましい。
【0018】
本発明の一実施例によるホース用クランプの上部ボディーの一方側には前記締め付けハウジングを貫いたクランプボディーの一方側を加圧させる加圧片が下部方向に形成されることが望ましい。
【0019】
本発明の一実施例によるホース用クランプの上部ボディーの一方側には前記締め付けスクリューの回転の時、前記上部ボディーの変形を防止する剛性リーブが形成されることが望ましい。
【0020】
本発明の一実施例によるホース用クランプのクランプボディーの一端は、クランプボディーの他端が締め付けハウジングに挿入される場合、クランプボディーの一端がスクリューホールに挿入されないように両方が中央部より突出形成されることが望ましい。
【発明の効果】
【0021】
本発明のホース用クランプは、ホースの締め付けの時、補正手段を弾性領域以上に変形せず、クランプボディーによってホースを損傷させない。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明の一実施例によるホース用クランプを表した斜視図である。
【図2】図1のII−II線によるホース用クランプの断面図である。
【図3】図1のIII−III線及びIII'―III'線によるホース用クランプの断面図である。
【図4】図1に表されたホース用クランプのクランプボディーの一部断面図である。
【図5】本発明の一実施例によるホース用クランプのホース締め付け状態のクランプボディーの一部断面図である。
【図6】本発明の他の一実施例によるホース用クランプの斜視図である。
【図7】図6のVII−VII線によるホース用クランプの断面図である。
【図8】本発明のまた他の一実施例によるホース用クランプの斜視図である。
【図9】本発明のまた他の一実施例によるホース用クランプの斜視図である。
【図10】図9に表したホース用クランプの側面図である。
【図11】本発明のまた他の一実施例によるホース用クランプの締め付けハウジングの順次的な結合斜視図である。
【図12】本発明のまた他の一実施例によるホース用クランプの締め付けハウジングの順次的な結合斜視図である。
【図13】本発明のまた他の一実施例によるホース用クランプの締め付けハウジングの順次的な結合斜視図である。
【図14】本発明のまた他の一実施例によるホース用クランプの締め付けハウジングの順次的な結合斜視図である。
【図15】本発明のまた他の一実施例によるホース用クランプの締め付けハウジングの順次的な結合斜視図である。
【図16】本発明のまた他の一実施例によるホース用クランプの締め付けハウジングの順次的な結合斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下では図面を参照しながら本発明によるホース用クランプに関して具体的に説明する。
【0024】
図1は本発明の一実施例によるホース用クランプを表した斜視図であり、図2は図1のII−II線によるホース用クランプの断面図であり、図3は図1のIII−III線及びIII'―III'線によるホース用クランプの断面図である。
【0025】
図4は図1に表されたホース用クランプのクランプボディーの一部断面図であり、図5は本発明の一実施例によるホース用クランプのホース締め付け状態のクランプボディーの一部断面図であり、図6は本発明の他の一実施例によるホース用クランプの斜視図であり、図7は図6のVII−VII線によるホース用クランプの断面図である。
【0026】
通常的なホース用クランプ(100)は、所定の幅を有し弾性を持つステンレススチール材質の板状部材を円型にバンディングしたものであるクランプボディー(101)を具備する。
【0027】
このようなクランプボディー(101)の一端には、締め付けハウジング(102)を固定して、道具使用の可能なヘッド(103)を有する締め付けスクリュー(104)と結合する。
【0028】
締め付けハウジング(102)と締め付けスクリュー(104)の形象と模様は、図1、図2の例のように形成されることもできる。さらに、図6、図7に図示された例のように締め付け力を高めることができる形象及び締め付けハウジング(102)が締め付けスクリュー(104)の首部分を取ってくれることができる形象などで構成することができる。
【0029】
締め付けスクリュー(104)は、クランプボディー(101)の他端から内側方向に所定の長さにわたって形成するスクリューホール(105)と結合されて締め付けスクリュー(104)の正、逆回転によってスクリューホール(105)を引っ張ったり押したりして、クランプボディー(101)の直径を、拡大または縮小しながらホースをクランピング(CLAMPING)及びアンクランピング(UNCLAMPING)できるようにする。
【0030】
クランプボディー(101)のいずれか一方側には、長期間使用でホースの直径が縮まる時、縮まる程、弾性でホースを締め付けて堅固な状態で締めてくれることができる補正手段(106)が形成される。
【0031】
補正手段(106)は、クランプボディー(101)の円周方向で形成する半円形の補正ビーズ(107)を一つまたは一つ以上形成して構成されて、ホースを締め付ける時は開かれて、ホースの老化がある時、復元されようとする力によってホースの直径が減っただけ締まって補正する。
【0032】
本発明では前記補正ビーズ(107)が塑性変形されて弾性を失って元状態に復元されることができないことを防止し、クランプボディー(101)と締め付けハウジング(102)の間とスクリューホール(105)にホース(108)が、掘り下げて損傷されることを防止するように塑性変形防止手段(110)を具備することを特徴とする。
【0033】
塑性変形防止手段(110)は、クランプボディー(101)の内面に板状素材ながら、円弧形象を有する防止バンド(111)を連接させて形成される。
【0034】
このような防止バンド(111)の大きさは、クランプボディー(101)に形成されるスクリューホール(105)、クランプボディー(101)と締め付けハウジング(102)の間に形成される溝あるいは補正ビーズ(107)をカバーすることができる大きさで形成するのが望ましい。
【0035】
防止バンド(111)のへりには、クランプボディー(101)を収容してクランプボディー(101)と防止バンド(111)が互いに安定された状態を維持するように外面(クランプボディー方向)または内面(クランプボディーの対向された方向)で折曲させたガイドリム(図示しなし)が形成される。
【0036】
防止バンド(111)には、図1に表したように補正ビーズ(107)の始め位置(SP)と終わりの位置(EP)に外面方向で折曲および突出形成された一対の固定ピン(113)とガイドピン(114)が形成される。
【0037】
クランプボディー(101)には固定ピンホール(115)が形成される。このような固定ピンホール(115)は、締め付けボディーの一方側または他方側に形成されることができるし、固定ピン(113)は固定ピンホール(115)を貫いて挿入された後、互いに見合わせるようにし、または対向されるように折曲してクランプボディー(101)と固定バンド(111)を結合させて動かないように締まる。
【0038】
クランプボディー(101)には所定の長さ(L)のガイドホール(116)が形成される。ガイドピン(114)はガイドホール(116)を貫いて挿入された後、互いに見合わせるようにし、または対向されるように折曲される。この時、折曲されたガイドピン(114)がガイドホール(116)の内部で移動するようにする。
【0039】
ガイドホール(116)の長さ(L)は、ホース(108)にクランプボディー(101)が締め付けされる時、クランプボディー(101)に形成されるすべての数の補正ビーズ(107)が塑性変形されないほどに開かれた時の長さと同じになるよう形成する。
【0040】
したがって、ホース(108)の締め付け時、補正ビーズ(107)の開かれるのに差し支えがないようにしながら、これ以上の変形を防止して塑性変形されることを防止するようにする。
【0041】
前記の本発明の技術が適用されたホース用クランプ(100)の使用状態を次に説明する。
【0042】
ホース用クランプ(100)を構成する締め付けハウジング(102)に結合された締め付けスクリュー(104)を、スクリュードライバーなどのような締め付け道具を利用して解除方向に回転させて、クランプボディー(101)の直径を拡大させてホース(108)を収容させた後、締め付けスクリュー(104)を締め付け方向に回転させてホース(108)を締め付ける。
【0043】
この過程で締め付けスクリュー(104)は、クランプボディー(101)に形成されるスクリューホール(105)と結合されて、クランプボディー(101)の直径を縮小及び拡大することができる。
【0044】
そして、ホース(108)を締め付ける時、クランプボディー(101)に半円形象に形成された補正ビーズ(107)が、ホース(108)の軸中心に対して直角方向(ホースの円周方向)に締め付け力によって開かれながら弾性によって締め付け力を発揮するようになる。
【0045】
このようにホース(108)を堅固に締め付けした状態で長期間の経過でホース(108)が老化されてホース(108)の直径が減る場合、クランプボディー(101)に形成した補正ビーズ(107)には元状態に復元されようとする力が発生する。この力によってクランプボディー(101)の直径は、減るようになって、ホース(108)の減る直径に当たるように補正される。
【0046】
このようにホース(108)を締め付けする場合は、補正ビーズ(107)が半円形象から大略平たい形態で開かれるようになる。この過程で塑性変形防止手段(110)によって、補正ビーズ(107)が完全に開かれるのが防止されて補正ビーズ(107)の塑性変形が発生することを防止するようになる。
【0047】
固定ピン(113)が固定ピンホール(115)に挿入されて結合され、ガイドピン(114)がガイドホール(116)に挿入されて移動可能に結合された状態で、締め付け力によって補正ビーズ(107)が開かれることになれば、ガイドホール(116)は、ガイドピン(114)が挿入された状態で、ガイドピン(114)を基準に図1の矢印(←)方向に移動することになる。
【0048】
応じて、ガイドピン(114)はガイドホール(116)内で、C地点からB地点へ移動するようになって、補正ビーズ(107)は、これ以上開かれることができなくなって、結局は補正ビーズ(107)の変形及びクランプボディー(101)の動きが止められる。
【0049】
この時、ガイドホール(116)の長さ(L)は、クランプボディー(101)に形成された全体補正ビーズ(107)が塑性変形されない長さと等しい長さに形成されて補正ビーズ(107)が塑性変形されることを防止することができる。
【0050】
勿論、ホース(108)の老化などによって直径が減る場合は、補正ビーズ(107)の復元力によってクランプボディー(101)の直径が減ってホース(108)を締め付ける。この過程では、ガイドホール(116)内のガイドピン(114)は、B地点からA地点へ移動するから、ホース(108)の直径縮小から差し支えを受けなくなる。
【0051】
さらに、本発明の防止バンド(111)は、前記で説明したところのようにクランプボディー(101)に形成される補正ビーズ(107)、スクリューホール(105)は勿論、クランプボディー(101)と締め付けハウジング(102)の結合(固定)位置までカバーすることができる大きさで形成されて高温高圧に露出されたホース(108)と言ってもクランプボディー(101)の溝や隙間に掘り下げる現象を防止するようにする。
【0052】
前記のような本発明は、ホース用クランプがホースを締め付けする過程で補正ビーズが塑性変形されることを防止して補正機能を円滑に遂行することができるし、ホースがクランプボディーの溝や隙間を掘り下げて損傷されることを防止することができる長所を有する。
【0053】
さらに、図8は本発明のまた他の一実施例によるホース用クランプの斜視図を参照すれば、締め付けハウジング(102)はクランプボディー(101)に結合される下部ボディー(102a)と、下部ボディー(102a)に結合される上部ボディー(102b)とで構成される。
【0054】
この時、下部ボディー(102a)と上部ボディー(102b)は図8に図示されたように、一体に形成されることもでき、図1及び図6に図示されたように下部ボディー(102a)と上部ボディー(102b)が、それぞれ形成された後、互いに締め付けされて締め付けハウジング(102)を形成することもできる。
【0055】
すなわち、本発明の他の一実施例によるホース用クランプの斜視図の図9と側面図の図10に図示されたように、下部ボディー(102a)の一方側には上部方向に締め付けピン(102c)が形成され、上部ボディー(102b)の一方側には締め付けピン(102c)が挿入される締め付けホール(102d)が形成されることができる。
【0056】
したがって、下部ボディー(102a)と上部ボディー(102b)が互いに締め付けされる場合、締め付けピン(102c)を締め付けホール(102d)に挿入させた後、折曲させて下部ボディー(102a)と上部ボディー(102b)を結合させることができる。
【0057】
さらに、本発明の一実施例によるホース用クランプの図1、図6、図8及び図9に図示されたように、上部ボディー(102b)の一方側には、下部方向に形成された加圧片(102e)が形成されて、締め付けハウジング(102)を貫いたクランプボディー(101)の一方側を加圧させることができる。
【0058】
このような加圧片(102e)は、図9に図示されたように締め付けハウジング(102)を貫いたクランプボディー(101)の一方側を下部方向に加圧して、締め付けスクリュー(104)がクランプボディー(101)のスクリューホール(105)に容易に締め付けされることができるようにする。
【0059】
さらに、上部ボディー(102b)の一方側には図9及び図10に図示されたように、上部ボディー(102b)の剛性を増加させることができるように剛性リーブ(102f)が形成されることができる。
【0060】
締め付けハウジング(102)は前で説明したように、下部ボディー(102a)と上部ボディー(102b)とで構成され、下部ボディー(102a)と上部ボディー(102b)の間に締め付けスクリュー(104)が回転可能に結合される。
【0061】
締め付けスクリュー(104)は前で説明したように、回転してスクリューホール(105)と締め付けされることとして、締め付けスクリュー(104)はスクリューホール(105)に締め付ける時、外力を受けるようになる。
【0062】
したがって、締め付けスクリュー(104)に加えられる外力は、締め付けハウジング(102)に伝達されて変形を発生させることになる。このような変形は、主にクランプボディーと結合されなかった上部ボディー(102b)に集中される。
【0063】
したがって、上部ボディー(102b)には図9及び図10に図示されたように剛性リーブ(102f)を形成して上部ボディー(102b)の変形が発生しないようにすることが望ましい。
【0064】
さらに、図9に図示されたところのようにクランプボディー(101)の一端は、クランプボディー(101)の他端が締め付けハウジング(102)に挿入される場合、クランプボディー(101)の一端が前記スクリューホール(105)に挿入されないように、両側(101a)が中央部(101b)よりも突出形成されてホースの締め付けの時、クランプボディー(101)の端部が相互干渉を発生させないようにすることが望ましい。
【0065】
本発明のまた他の一実施例によるホース用クランプの締め付けハウジングの斜視図及び結合時の作動図の図11(a)、図11(b)、図11(c)及び図16(a)、図16(b)、図16(c)を参照すれば、締め付けハウジング(102)は図11、図13、図15のように下部ボディー(102a)と上部ボディー(102b)が分離されて互いに結合されるように形成されることができるし、図12、図14、図16のように下部ボディー(102a)の一方側が上部ボディー(102b)と連結されて互いに結合されることができるように形成されることができる。
【0066】
この時、下部ボディー(102a)には様々な形象の締め付けピン(102c)が形成されて上部ボディー(102b)の締め付けホール(102d)に挿入されて折曲されることができる。
【0067】
以上のように、本発明のホース用クランプは、ホースの締め付けの時、補正手段を弾性領域以上に変形せず、クランプボディーによってホースを損傷させないという効果を奏する。
すなわち、本発明のホース用クランプには、次のようなメリットがある。
【0068】
第一、ホースの締め付けの時、補正手段を変形させる場合、補正手段を弾性領域以上に変形させない。
第二、ホースの締め付けの時、クランプボディーによってホースを損傷させない。
第三、ホースの締め付けの時、互いに干渉される部分を最小化して容易にホースを締め付けることができる。
第四、ホース用クランプの構成を単純化して製作の時、費用が節減される。
【0069】
また、本発明によるホース用クランプには、補正手段が弾性領域を越して変形されないように変形範囲を制限して補正手段が弾性領域の以上に変形されないようにする効果があり、クランプボディーに形成されたスクリューホールが、ホースの外面に直接触れ合わないようにして、ホースの損傷を最小化することができるようにする効果がある。
【0070】
さらに、本発明によるホース用クランプには、クランプボディーが挿入される締め付けハウジングに加圧突起を形成してクランプボディーのスクリューホールと締め付けハウジングの締め付けスクリューが容易に互いに締め付けされることができるようにする効果がある。
【0071】
また、本発明によるホース用クランプには、ホースの締め付けの時、クランプボディーの一端がクランプボディーのスクリューホールにかからないようにして、容易にホースを締め付けすることができる便利な効果がある。
【0072】
本発明の効果は、以上で言及されたものなどに限定されないし、言及されない他の効果たちは、下の記載から当業者に明確に理解されられることができる。
【0073】
本明細書で説明される実施例と添付された図面は、本発明に含まれる技術的思想の一部を例示的に説明することに過ぎない。応じて、本明細書に開示された実施例たちは本発明の技術的思想を限定するためのことではなく、説明するためのことなので、このような実施例によって本発明の技術思想の範囲が限定されるのではないことは自明である。本発明の明細書及び図面に含まれた技術的思想の範囲内で当業者が容易に類推することができる変形例と具体的な実施例は皆本発明の権利範囲に含まれると解釈されなければならない。
【符号の説明】
【0074】
100;ホース用クランプ
101;クランプボディー
104;締め付けスクリュー
105;スクリューホール
107;補正ビーズ
110;塑性変形防止手段
111;防止バンド
113;固定ピン
114;ガイドピン
115;固定ピンホール
116;ガイドホール

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数個のスクリューホールが貫通されて形成されたクランプボディーと;
前記クランプボディーの一方側に配置されて前記クランプボディーの他方側が挿入配置された締め付けハウジングと;
前記締め付けハウジングに回転可能に配置されて前記締め付けハウジングに挿入された前記クランプボディーのスクリューホールに結合された締め付けスクリューとを含む
ことを特徴とするホース用クランプ。
【請求項2】
前記クランプボディーの一方側に、ホースの直径が縮まる時、縮まる程、弾性でホースを締め付けて堅固な状態で締めてくれることができるように補正手段として少なくとも一つ以上の補正ビーズを形成して構成された
ことを特徴とする請求項1に記載のホース用クランプ。
【請求項3】
前記補正ビーズが塑性変形されることを防止し、クランプボディーと締め付けハウジングの間あるいはスクリューホールにホースが掘り下げて損傷されることを防止するように塑性変形防止手段をさらに具備し、
前記塑性変形防止手段は、前記クランプボディーのスクリューホール、あるいは、締め付けハウジングの間に形成される溝または補正ビーズをカバーすることができる大きさを有し、連接される円弧形象の防止バンドと、前記防止バンド上の前記補正ビーズの一方側と他方側に形成される一対の固定ピンとガイドピンを含み、
前記クランプボディーには前記固定ピンとガイドピンに対応される位置に前記固定ピンが挿入される固定ピンホールと、前記ガイドピンが挿入されるガイドホールが形成された
ことを特徴とする請求項2に記載のホース用クランプ。
【請求項4】
前記ガイドホールの長さは、クランプボディーがホースを締め付けする時、クランプボディーに形成される全体数の補正ビーズが塑性変形されないほどに開かれた時の長さと同じに形成された
ことを特徴とする請求項3に記載のホース用クランプ。
【請求項5】
前記締め付けハウジングは、前記クランプボディーに結合される下部ボディーと、前記下部ボディーに結合される上部ボディーとで構成され、前記下部ボディーと上部ボディーは一体に形成されるか、それぞれ形成されて互いに締め付けされる
ことを特徴とする請求項1に記載のホース用クランプ。
【請求項6】
前記下部ボディーと上部ボディーが互いに締め付けされる場合、前記下部ボディーの一方側には上部方向に締め付けピンが形成されて、前記上部ボディーの一方側には前記締め付けピンが挿入される締め付けホールが形成されて前記下部ボディーと上部ボディーの結合の時、前記締め付けピンが前記締め付けホールに挿入されて折曲される
ことを特徴とする請求項5に記載のホース用クランプ。
【請求項7】
前記上部ボディーの一方側には前記締め付けハウジングを貫いたクランプボディーの一方側を加圧させる加圧片が下部方向に形成された
ことを特徴とする請求項5に記載のホース用クランプ。
【請求項8】
前記上部ボディーの一方側には前記締め付けスクリューの回転の時、前記上部ボディーの変形を防止する剛性リーブが形成された
ことを特徴とする請求項5に記載のホース用クランプ

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2013−11352(P2013−11352A)
【公開日】平成25年1月17日(2013.1.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−147474(P2012−147474)
【出願日】平成24年6月29日(2012.6.29)
【出願人】(510339854)株式会社東亜金属 (4)
【氏名又は名称原語表記】DONG METAL CO.,Ltd.
【Fターム(参考)】