説明

ホームネットワーク上における呼送受信のためのシステム及び方法

本発明は、ホームネットワーク上における呼送受信のためのシステム及び方法に関するものである。
このために、本発明はホームネットワーク上における呼送受信のためのシステム及び方法に関するものである。このために、本発明は制御ポイントが呼送受信要請があれば、少なくとも1つの電子機器のうち、要請された呼送受信をしようとする対象電子機器及び端末を選択し、選択された端末と対象電子機器との間の呼送受信のための連結を設定した後、呼送受信のための連結が設定された端末と対象電子機器との間の呼送受信を制御することによって、ユーザがホームネットワーク上に存在する端末装置を用いて便利に呼を送受信できるようになる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ホームネットワークに関し、特にホームネットワーク上におけるUPnP(Universal Plug and Play)を用いて呼を送受信するためのシステム及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、ホームネットワークは、インターネットプロトコル(Internet Protocol;以下、IPと称する)基盤の私設網(Private network)からなる。このようなホームネットワークは、個人コンピュータ(PC)、知能型製品、及び無線装置のような多様な装置を共通の仮想コンピュータ環境であるミドルウェア(middleware)を通じて1つのネットワークに連結して統制する。ここで、ミドルウェアは多様な装置をピア−ツー−ピア(Peer-to-Peer)方式により連結して装置同士間の通信を可能にするものである。今のまでミドルウェアはHAVI(Home AV Interoperability)、UPnP(Universal Plug and Play)、Jini(Java(登録商標) Intelligent Network Infra-structure)、HWW(Home Wide Web)等が提案された。
【0003】
この中で、UPnPネットワークは現在最も多く活用されているホームネットワーク技術であって、UPnPデバイスとUPnPサービス(service)及びこれら間のプロトコルを定義する。
【0004】
このようなUPnPネットワークは、IP基盤のホームネットワークに連結されて制御されるホームネットワーク装置である被制御装置(Controlled Device:CD)と、被制御装置を制御する装置である制御ポイント(Control Point:CP)とから構成される。
【0005】
まず、制御ポイントは被制御装置に対する制御を遂行する装置であって、被制御装置にイベントを要請し、被制御装置からイベントを受信する。被制御装置は制御ポイントの要請に従って定まった機能を遂行する装置であって、状態(state)が変更されればイベントを要請した制御ポイントに要請されたイベントを送信する。
【0006】
このように構成されたUPnPネットワーク装置は、広告(Advertisement)ステップ、発見(Discovery)ステップ、説明(Description)ステップ、制御(Control)ステップ、及びイベンティング(Eventing)ステップを遂行する。上記のステップについて具体的に説明すると、広告(Advertisement)ステップは、新たな被制御装置がホームネットワークに連結されてホームネットワーク上の他のデバイスに自身を知らせるステップである。発見(Discovery)ステップは、新たな制御ポイントがホームネットワークに連結されてホームネットワーク上で動作する被制御装置を検索(search)するステップである。説明(Description)ステップは、制御ポイントが被制御装置を制御するために検索された被制御装置のIPアドレスを通じてサービス説明(service description)XML(Extensible Markup Language)ファイル、またはデバイス説明(device description)XMLファイルをパ−シング(Parsing)して新しく追加されたデバイスの機能をより詳細に把握するステップである。制御(Control)ステップは、制御ポイントが被制御装置を通じて特定サービスを提供しようとする場合、UPnPデバイスアーキテクチャに従ってSOAPを用いて所定のサービスを要請する制御メッセージ(action request)を該当被制御装置へ転送し、これに対する応答メッセージ(result、variable value)を受信するステップである。イベンティング(Eventing)ステップは、制御ポイントから転送される制御命令により所定のサービスを提供した被制御装置の情報変更状態を確認するステップである。
【0007】
上記のようなUPnPネットワーク技術に基づいてオーディオ(Audio)/ビデオ(Video)のようなマルチメディアコンテンツを楽しむことができるUPnP AV技術が登場したが、このようなUPnP AV技術はUPnP AVスペックに記載されている。
【0008】
UPnPスペックによれば、UPnP AVアーキテクチャはCDS(Content Directory Service)を通じてマルチメディアファイルを提供するメディアサーバ(Media Server)、提供されるマルチメディアファイルを再生するメディア再生機(Media Renderer)、及びメディアサーバとメディア再生機とが相互動作できるように制御する制御ポイントから構成される。ここで、CDSはメディアサーバに内蔵されているサービスであって、ホームネットワークの内外に存在してメディアサーバに格納されているコンテンツのメタデータを制御ポイントにて提供する。そして、制御ポイントはCDSから提供されたメタデータを確認してメディア再生機に確認されたメタデータの再生を要請する。このように端末機がホームネットワーク上に存在する場合、該当端末機はVVOIP(Video and Voice Over IP)及びモバイルコミュニケーション(Mobile Communication)システムを通じて転送された呼を上記のようなUPnP AVアーキテクチャを用いてホームネットワーク内に再転送される。
【0009】
このように、従来のUPnP AVアーキテクチャは、ホームネットワーク上でコンテンツを検索したり移動及び同期化するための技術であるので、電話通話システムで使用する多様な呼制御信号を制御し難いという問題点があった。その上、従来のUPnP AVアーキテクチャは、自動応答機能及びSMS作成または転送する機能を含まないので、このような機能を利用できないというは問題点があった。
【0010】
また、従来のUPnP AVアーキテクチャは、AVコンテンツを転送するために使われる技術であるので、通話音声及び映像を転送する場合、必要でない部分を含んでいるので、通話転送のための専用規格が求められた。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明は、ホームネットワーク上における呼を送受信するためのシステム、サーバ、クライアント、及び方法を提供することをその目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
前述した課題を達成するための本発明は、制御ポイント、少なくとも1つの電子機器を含むホームネットワーク上におけるUPnP(Universal Plug and Play)プロトコルを用いて呼を送受信するための装置であって、呼送受信要請及び上記呼送受信要請に対する応答を行い、呼データを送受信するテレフォニコアモジュールと、上記電子機器から受信された呼データを上記装置で使用できるフォーマットに変更した後、上記テレフォニコアモジュールに送信し、上記テレフォニコアモジュールから受信された呼データを上記対象電子機器に送信するテレフォニサーバ呼転送エージェントと、上記テレフォニコアモジュール及び上記テレフォニサーバ呼転送エージェントを制御し、上記装置と上記テレフォニ端末との間の呼データ送受信のためのセットアップ情報を管理する呼管理サービスモジュールと、を含むことを特徴とする。
【0013】
また、本発明は、テレフォニ端末、制御ポイント、少なくとも1つの電子機器を含むホームネットワーク上において、上記テレフォニ端末がUPnP(Universal Plug and Play)プロトコルを用いて呼を送受信するための方法であって、上記制御ポイントから呼受信のためのイベントの予約要請が受信されれば、上記受信されたイベントを登録するステップと、サービス提供者からの呼データ受信に対する知らせを待機し、上記サービス提供者から呼データ受信に対する知らせが受信されれば、上記制御ポイントに上記呼データ受信を知らせるステップと、上記制御ポイントから呼送受信のためのセットアップ情報を含むプロファイル情報が受信されれば、上記受信されたプロファイル情報に従って呼データ送信を準備し、上記制御ポイントに上記呼データ送信準備完了に対するメッセージを転送するステップと、上記サービス提供者に上記メディア呼データ受信を要請し、上記要請に従って受信された呼データを上記電子機器に転送するステップと、を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明は、ホームネットワーク上における呼送受信のためにサーバとクライアントとの間の呼送受信セットアップを設定し、設定されたサーバとクライアントとの間の呼を送受信することによって、ユーザが移動通信端末機の以外にホームネットの上に存在する装置を用いて便利に呼を送受信できるという利点がある。
【0015】
本発明は、ホームネットワーク上に存在する画面サイズの大きいディスプレイ装置及び音響装置を通じて呼を送受信することによって、ユーザが呼送受信のためのディスプレイ画面をより大きい画面で確認することができるという利点がある。
【0016】
また、本発明はユーザが移動通信端末を所持しない場合にも近接したホームネットワーク装置を用いて呼送受信を行なうことができるという利点がある。
その上、ユーザは呼送受信のために移動通信端末を利用する必要無しで、直ぐにホームネットワーク装置を用いて呼送受信を行なうことができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の第1実施形態に従うホームネットワークシステムの構成図である。
【図2】本発明の第1実施形態に従うホームネットワークシステムの詳細構成図である。
【図3】本発明の第1実施形態に従って呼制御信号を図示した図である。
【図4】本発明の第1実施形態に従ってサーバとクライアントとの間の呼送受信セットアップを設定するステップを示す制御フローチャートである。
【図5】本発明の第1実施形態に従ってホームネットワークシステムにおける呼受信の以後にサーバとクライアントとの間の呼送受信セットアップを設定して呼を受信するためのステップを示す制御フローチャートである。
【図6】本発明の第1実施形態に従って呼受信時、呼発信者関連情報をクライアント画面に表示するためのステップを示す制御フローチャートである。
【図7】本発明の第1実施形態に従って呼受信要請の以前にサーバとクライアントとの間の呼送受信セットアップを設定した後、呼を受信するためのステップを示す制御フローチャートである。
【図8】本発明の第1実施形態に従って呼受信要請の以前にサーバとクライアントとの間の呼送受信セットアップを設定した後、制御ポイントを除外したサーバとクライアントとの間の呼を受信するためのステップを示す制御フローチャートである。
【図9】本発明の第1実施形態に従ってホームネットワークシステムにおけるSMSメッセージを受信するためのステップを示す制御フローチャートである。
【図10】本発明の第1実施形態に従って呼受信の以後にサーバとクライアントとの間の呼送受信セットアップを設定して呼を送信するためのステップを示す制御フローチャートである。
【図11】本発明の第1実施形態に従って呼送信時、電話帳をクライアント画面にディスプレイするためのステップを示す制御フローチャートである。
【図12】本発明の第1実施形態に従って呼送信要請の以前にサーバとクライアントとの間の呼送受信セットアップを設定した後、制御ポイントを除外したサーバとクライアントとの間の呼を送信するためのステップを示す制御フローチャートである。
【図13】本発明の第1実施形態に従ってホームネットワークシステムにおけるSMSメッセージを送信するためのステップを示す制御フローチャートである。
【図14】本発明の第2実施形態に従うホームネットワークシステムの構成図である。
【図15】本発明の第2実施形態に従うホームネットワークシステムの詳細構成図である。
【図16】本発明の第2実施形態に従ってホームネットワークシステムにおける呼を受信するためのステップを示す制御フローチャートである。
【図17】本発明の第2実施形態に従ってホームネットワークシステムにおける呼を送信するためのステップを示す制御フローチャートである。
【図18】本発明の第2実施形態に従ってホームネットワークシステムにおけるSMSメッセージを受信するためのステップを示す制御フローチャートである。
【図19】本発明の第2実施形態に従ってホームネットワークシステムにおける呼送受信セットアップを設定するステップを示す制御フローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、添付した図面を参照して本発明に係る好ましい実施形態を詳細に説明する。本発明を説明するに当たって、関連した公知機能あるいは構成に対する具体的な説明が本発明の要旨を曖昧にすることができると判断される場合、その詳細な説明は省略する。
以下、本発明の第1実施形態に従うホームネットワークシステムの構成及び各構成の動作について図1を参照しつつ詳細に説明する。
【0019】
図1は、本発明の第1実施形態に従うホームネットワークシステムの構成図を示す図である。
図1を参照すると、ホームネットワークシステムは、サービス提供者101、UPnPテレフォニ制御ポイント(Universal Plug and Play Telephony Control Point;以下、‘制御ポイント’と称する)102、テレフォニサーバ(Telephony Server)103、及びテレフォニクライアント(Telephony Client)104から構成される。サービス提供者(Service Provider)101は、テレフォニサービス(Telephony Service)を提供し、呼を送受信するためのインターフェースをテレフォニサーバ103に提供する。
【0020】
UPnPテレフォニ制御ポイント102は、UPnP Actionを用いてテレフォニサーバデバイス(Telephony Server Device)106とテレフォニクライアントデバイス(Telephony Client Device)109を制御する論理的なソフトウェアモジュールである。UPnPテレフォニ制御ポイント102は、テレフォニサーバ103から転送されたテレフォニサーバ103、またはテレフォニクライアント104が含む呼データ転送エージェントの能力情報を用いて呼送受信に使用するメディア、プロトコル、及び転送フォーマットを決定する。そして、UPnPテレフォニ制御ポイント102は、決まったメディア、プロトコル、及び転送フォーマットが定義されたプロファイルを生成してテレフォニサーバ103またはテレフォニクライアント104に転送することによって、テラーフォニーサーバ103またはテレフォニクライアント104に含まれた呼データ転送エージェントの環境を設定する。
【0021】
また、UPnPテレフォニ制御ポイント102は、テレフォニサーバ103、テレフォニクライアント104、またはPC(Personal Computer)、PDA(Personal Digital Assistant)のような装置に含まれることができる。仮に、UPnPテレフォニ制御ポイント102がテレフォニサーバ103またはテレフォニクライアント104の内部に含まれれば、UPnPテレフォニ制御ポイント102はUPnP Actionを利用せず、直接にテレフォニサーバデバイス106またはテレフォニクライアントデバイス109を制御することができる。
【0022】
テレフォニサーバ103は、携帯電話、電話のようなCE(Computer Engineering)装置及びソフトウェアから構成されたVoIP(Voiceover IP)を含んだPCのような物理的な装置であって、ソフトウェアから構成されたテレフォニサーバデバイス106を含む。また、テレフォニサーバ103は、テレフォニサービスを提供するサービス提供者101と、該当サービス提供者101が提供したインターフェースを用いて呼送受信を制御する。
【0023】
テレフォニクライアント104は、移動通信端末機、画像電話のようなユーザの音声または映像を入出力できるCE装置、及びPCまたはTVのような物理的な装置であって、ソフトウェアから構成されたテレフォニクライアントデバイス109を含む。このようなホームネットワークシステムを用いてユーザが家の中で便利に呼を送受信することができる。
【0024】
図2は、本発明の第1実施形態に従うホームネットワークシステムの詳細構成図を示す図である。
図2を参照すると、テレフォニサーバ103は、セルラーモジュール105、テレフォニサーバデバイス106、帯域外のプロトコル呼制御サービス(Out of band Protocol CCS)107、及び呼転送エージェント(Call Transfer Agent)108を含む。
【0025】
セルラーモジュール105は端末機を構成する一般的な端末機構成要素を含むモジュールであって、セルラー網に接続して呼送信要請、呼受信要請に対する応答、呼データ転送だけでなく、サービス提供者101が提供する多様なサービスを遂行する。このようなセルラーモジュール105は、一実施形態としてサービス提供者101と連結されてテレフォニサービス(Telephony Service)を提供するVoIPのような如何なるモジュールにも取替できる。
【0026】
テレフォニサーバデバイス106は、呼制御サービス(Call Control Service)200、テレフォニサーバコンフィグサービス(Telephony Client Config Service)201、チャンネル転送サービス(Channel Transport Service)202、自動応答サービス(Answering machine Service)203、及びHIDサービス(HID Service)204を含む。各構成要素について具体的に説明すると、呼制御サービス200は、呼送信要請、呼受信要請に対する応答、及び呼データ転送を遂行するようにセルラーモジュール105を制御する。
【0027】
テレフォニサーバコンフィグサービス201は、テレフォニサーバ103とテレフォニクライアント104との間に転送される規格を同期化するために、テレフォニサーバ103またはテレフォニクライアント104が保有した呼データ転送エージェント108の能力(Capability)をUPnPテレフォニ制御ポイント102に提供する。そして、テレフォニサーバコンフィグサービス201は、UPnPテレフォニ制御ポイント102から能力情報を記録したプロファイル(Profile)を受信する。このようなプロファイルは、テレフォニサーバ103またはテレフォニクライアント104の唯一の識別子を含み、呼送受信時に含まれた識別子を用いてテレフォニサーバ103またはテレフォニクライアント104を区別する。
【0028】
チャンネル転送サービス202は、テレフォニサーバ103とテレフォニクライアント104との間の呼データの送受信に必要とされる送受信情報を設定する。この際、設定される情報はプロファイルで定義したプロトコルに従って変わることができる。例えば、プロファイルに定義されたプロトコルがイーサネット(登録商標)(Ethernet(登録商標))を基盤とするTCP/IP上のHTTPの場合、設定される情報は両方向に呼データを送受信できるURLとなることができる。
【0029】
また、ホームネットワーク上に複数のテレフォニサーバ103またはテレフォニクライアント104が存在する場合、ユーザから通信連結のためのテレフォニサーバ103とテレフォニクライアント104の選択があれば、チャンネル転送サービス202は選択されたテレフォニサーバ103とテレフォニクライアント104に対する情報をテレフォニクライアント104に転送する。そのようにして、チャンネル転送サービス202は選択されたテレフォニサーバ103とテレフォニクライアント104との間の呼データ送受信を開始する。
【0030】
自動応答サービス203は、テレフォニクライアント104がテレフォニサーバ103の自動応答機能を設定したり使用するための機能を提供する。テレフォニクライアント104の呼データ送信エージェントからユーザの音声データが受信されれば、自動応答サービス203は受信された音声データを格納する。また、自動応答サービス203は留守中メッセージのようにテレフォニクライアント104が受信できなかった呼データに対する情報を予め格納し、格納された呼データ情報をテレフォニクライアント104に送信するように呼データ送信エージェントを制御する。したがって、本発明では自動応答サービス203を通じて音声データが格納される途中で呼が受信されてもテレフォニクライアント104が音声データの格納を中止した後、呼を受信することができる。
【0031】
HID(Human Interface Device)サービス204は、テレフォニクライアント104にテキスト入力を行うための入力装置がない場合に使用するサービスであって、入力装置に対する入力タイプを定義して設定した後、テレフォニクライアント104に入力値を伝達する機能を遂行する。
【0032】
上記のようなテレフォニサーバデバイス106は、自動応答サービス203とHIDサービス204はテレフォニサーバデバイス106を含まず、その他のサービスのみでも構成できる。
【0033】
一方、帯域外のプロトコル呼制御サービス107は、UPnPプロトコルを利用せず、その他のCEA2014及びXRTのような遠隔ユーザインターフェースプロトコル(Remote UI Protocol)またはSIPプロトコル技術を用いて呼制御を遂行する。
呼転送エージェント108は、テレフォニサーバ103とテレフォニクライアント104との間の呼データ送受信を制御するモジュールであって、定義された転送メディア、プロトコル、及び転送フォーマットを用いて呼データを送受信する。この際、用いられる転送メディア、プロトコル、及び転送フォーマットは、特定技術に限定されない。
【0034】
また、呼転送エージェント108は、受信された呼データをセルラーモジュール105が使用することができるフォーマットに変更し、変更されたフォーマットの呼データをセルラーモジュール105に伝達する。これによって本発明ではテレフォニサーバ103とテレフォニクライアント104との間の呼データを送受信できるようになる。
【0035】
例えば、プロファイルに定義されたプロトコルがイーサネット(登録商標)(Ethernet(登録商標))を基盤とするTCP/IP上のHTTPの場合、チャンネル送受信サービス202に設定された送受信情報が両方向に呼データを送受信できるURLであれば、呼転送エージェント108はURLを用いて呼データを送受信することができる。
【0036】
一方、テレフォニクライアント104は、テレフォニクライアントデバイス109、帯域外のプロトコル呼制御サービス110、及び呼データ送受信エージェント111を含む。このようなテレフォニクライアント104に含まれた構成要素は上記でテレフォニサーバ103を説明しながら共に説明したテレフォニサーバ103の構成要素と動作が同一であるので、詳細な記載は省略する。
【0037】
但し、テレフォニクライアントデバイス109に含まれた呼制御サービス制御ポイント(CP)207は、テレフォニサーバデバイス106の呼制御サービス200を制御することによってセルラーモジュール105を制御し、これを通じてサービス提供者101に呼に関連した情報を送信する。
【0038】
図3は、本発明の第1実施形態に従って呼制御サービスCP207と呼制御サービス200、及びサービス提供者101に転送される呼制御信号を示す図である。
図3を参照すると、ReceiveCall()300は、呼が受信されて呼が受信されることを知らせる音声データを出力する途中に呼を受信することを知らせるためのUPnP Actionである。呼制御サービスCP207は、サービス提供者101により提供されたインターフェースを用いてReceiveCall()300を呼制御サービス200に送信する。以後、呼制御サービス200は、呼受信メッセージ301を生成してサービス提供者101に送信し、サービス提供者101から受信された呼データを呼転送エージェントを通じてテレフォニクライアント104に送信する。
【0039】
SendCall()302は、呼を送信することを知らせ、呼送信をしようとする相対方の端末機の電話番号を共に送信するためのUPnP Actionである。呼制御サービスCP 207は、サービス提供者101により提供されたインターフェースを用いてSendCall()302を呼制御サービス200に送信する。以後、呼制御サービス200は、呼送信メッセージ303を生成してサービス提供者101に送信する。以後、呼制御サービス200は、テレフォニクライアント104から受信された呼データをサービス提供者101に送信する。この際、呼転送エージェント108は呼が受信者の端末機と連結されなくても送話音データをサービス提供者101に送信することができる。
【0040】
TerminateCall()304は、呼データ送受信を終了することを知らせるためのUPnP Actionである。呼制御サービスCP 207は、サービス提供者101により提供されたインターフェースを用いてTerminateCall()304を呼制御サービス200に送信する。以後、呼制御サービス200は、呼終了メッセージ305を生成してサービス提供者101に送信し、呼データ受信を終了したり呼データの受信を終了する。
【0041】
RequestSendSMS()306は、SMSメッセージと共にSMSメッセージを送信することを知らせるためのUPnP Actionである。呼制御サービスCP207は、サービス提供者101により提供されたインターフェースを用いてSMSメッセージを含めたRequestSendSMS(message)306を呼制御サービス200に送信する。以後、呼制御サービス200は、SMS送信メッセージ307を生成してサービス提供者101に送信する。
【0042】
Sendkeyvalue()308は、多様なARSサービスを利用するために生成されるキー値を伝達するためのUPnP Actionである。呼制御サービスCP207は、サービス提供者101により提供されたインターフェースを用いてユーザを通じて入力されるキー値を含めたSendkeyvalue(keycode)308を呼制御サービス200に送信する。以後、呼制御サービス200は、キーコードメッセージ309を生成してサービス提供者101に送信する。
【0043】
このように、呼制御サービスCP207は多様なUPnP Actionを用いてセルラーモジュール105を制御できるという利点がある。
一方、UPnPテレフォニ制御ポイント102は、呼送受信のためにテレフォニサービスデバイス106とテレフォニクライアントデバイス109との間の呼送受信セットアップを設定して通信連結を行うが、これについて図4を参照して具体的に説明する。
【0044】
図4は、本発明の第1実施形態に従ってテラーフォニーサーバ103とテレフォニクライアント104との間の呼送受信セットアップを設定するステップを示す制御フローチャートである。
【0045】
ステップ400で、制御ポイント102はテレフォニサーバデバイス106のテレフォニサーバコンフィグサービス201を通じてGetServerProtocolInfo()のようなUPnP Actionを用いてテレフォニサーバ103が提供するプロトコル、ファイルフォーマット、及び使用可能な呼制御方式のようなセットアップ情報を要請する。
【0046】
ステップ401で、テレフォニサーバデバイス106は要請されたセットアップ情報を制御ポイント102に送信する。
ステップ402で、制御ポイント102はテレフォニクライアントデバイス109のテレフォニサーバコンフィグサービス205を通じてGetServerProtocolInfo()のようなUPnP Actionを用いてテレフォニクライアント103が提供するプロトコル、ファイルフォーマット、及び使用可能な呼制御方式のようなセットアップ情報を要請する。
【0047】
ステップ403で、テレフォニクライアントデバイス109は要請されたセットアップ情報を制御ポイント102に送信する。
ステップ404で、制御ポイント102は受信されたセットアップ情報のうち、呼送受信に使用するセットアップ情報を決定する。この際、制御ポイント102はユーザによって呼送受信で使用するセットアップ情報を決定したり、ユーザによって予め設定されたポリシーまたはデフォルトに設定されたポリシーに従って呼送受信で使用するセットアップ情報を決定することができる。
【0048】
ステップ405で、制御ポイント102は決まったセットアップ情報を含むプロファイルを生成する。
ステップ406で、制御ポイント102は生成されたプロファイルをAddProfile()のようなUPnP Actionを用いてテレフォニクライアントデバイス109のテレフォニサーバコンフィグサービス205に送信する。
【0049】
ステップ407で、制御ポイント102は生成されたプロファイルをAddProfile()のようなUPnP Actionを用いてテレフォニサーバデバイス106のテレフォニサーバコンフィグサービス201に送信する。
ステップ408で、制御ポイント102はテレフォニクライアント104とのセッションを連結して受信チャンネルと送信チャンネルを生成し、生成された送受信チャンネルで使用できるURLをSetURL(send, receive)のようなUPnP Actionを用いてテレフォニクライアント104のチャンネル送受信サービス116に送信する。これを通じて本発明は送信されたURLの以外の他の情報を使用してセッションを連結する場合にも上記で生成されたプロファイルをテレフォニサーバ103またはテレフォニクライアント104に送信できるという利点がある。
【0050】
上記のようなステップを通じて制御ポイント102は、テレフォニサーバ103とテレフォニクライアント104との間の呼送受信セットアップを設定する。仮に、予め事前に呼送受信セットアップが設定されてプロファイルが生成されていると、上記のような呼送受信セットアップは設定しないこともある。
【0051】
このような呼送受信セットアップステップは、前述したように、呼送受信要請がある時に設定され、呼送受信要請より以前に予め設定されることもある。このように呼送受信セットアップが完了した状態としても新たなテレフォニサーバまたはテレフォニクライアントがホームネットワーク上に進入すれば、各サーバ及びクライアント毎にIPが新しく与えられる。したがって、テレフォニサーバまたはテレフォニクライアントは、新しく呼送受信セットアップを設定しなければならない。新しく呼送受信セットアップを設定する時、ユーザは呼送受信のためのサーバ及びクライアントを選択したり、前もって設定されたプロファイルを使用するか否かを選択することができる。また、このような呼送受信セットアップは予め設定されたポリシーに従って自動で遂行される。
【0052】
図5は、本発明の第1実施形態に従ってホームネットワークシステムにおける呼受信の以後にテレフォニサーバ103とテレフォニクライアント104との間の呼送受信セットアップを設定して呼を受信するためのステップを示す制御フローチャートである。
【0053】
図5を参照すると、外部から呼が受信されれば、サービス提供者101は、ステップ500でテレフォニサーバデバイス106に呼が受信されることを知らせる。ステップ501で、テレフォニサーバデバイス106はUPnPデバイスアーキテクチャ(UPnP Device Architecture)と定義されたUPnPイベントメカニズムを用いて制御ポイント102に呼が受信されることを知らせる。
【0054】
また、テレフォニサーバデバイス106は、ステップ502でUPnPデバイスアーキテクチャに定義されたUPnPイベントメカニズムを用いてテレフォニクライアントデバイス109に呼が受信されることを知らせる。このように、テレフォニサーバデバイス106は、UPnPデバイスアーキテクチャに定義されたUPnPイベントメカニズムの以外に、ユニキャストイベントメカニズムまたはマルチキャストイベントメカニズムを用いて呼が受信されることを知らせることもできる。この際、テレフォニサーバデバイス106は、テレフォニクライアントデバイス109に呼が受信されることを知らせると共に呼送信者の電話番号を送信する。そのようにして、テレフォニクライアントデバイス109の画面に呼発信者の電話番号をディスプレイすることができる。
【0055】
ステップ503で、制御ポイント102はホームネットワーク上に存在する複数のテレフォニサーバ及びテレフォニクライアントのうち、呼を受信しようとするサーバとクライアントを選択し、選択されたサーバとクライアントとの間の呼受信のためのプロファイルを選択する。この際、呼を受信しようとするサーバとクライアントを選択するステップは、ユーザによって予め設定されたポリシーに従って自動で遂行される。
【0056】
ステップ504で、制御ポイント102は選択されたサーバとクライアントとの間の呼送受信セットアップを設定する。このような呼送受信セットアップは、上記の図4を説明したように設定される。
【0057】
ステップ505で、制御ポイント102はテレフォニクライアントデバイス109のチャンネル送受信サービス206を通じてCallIinitiate()のようなUPnP Actionを用いてテレフォニクライアント104の呼データ送受信エージェント111を活性化させて呼データを受信することができるように準備を要請する。ステップ506で、テレフォニクライアントデバイス109は呼データ受信を準備するが、呼受信時に転送するファイルを準備したり、通信ポートをオープンする動作を遂行する。
【0058】
以後、ステップ507で、制御ポイント102はテレフォニサーバデバイス106のチャンネル送受信サービス202を通じてCallIinitiate()のようなUPnP Actionを用いてテレフォニサーバ103の呼データ送受信エージェント108を活性化させて呼データを受信することができるように準備を要請する。ステップ508で、テレフォニサーバデバイス106は呼データ受信を準備するが、前述したように、呼受信時に転送するファイルを準備したり、通信ポートをオープンする動作を遂行する。
【0059】
ステップ509で、制御ポイント102はテレフォニクライアントデバイス109のチャンネル送受信サービス206を通じてStartCalldelivery()のようなUPnP Actionを用いてテレフォニクライアントデバイス109が呼受信を開始するように要請する。このような要請ステップは、ユーザから予め設定されたポリシーにより遂行できないことがある。例えば、ユーザは制御ポイント102を通じてテレフォニクライアントデバイス109に呼受信開始を要請せず、直ぐにテレフォニクライアントデバイス109を用いて呼受信を開始することができる。
【0060】
ステップ510で、テレフォニクライアントデバイス109の呼制御サービスCP207は、図4で説明したようにReceiveCall() Actionを用いてテレフォニサーバデバイス106に呼受信開始を知らせる。この際、テレフォニクライアントデバイス109は、ユーザにより呼制御プロトコルを用いて呼受信開始を知らせるメッセージをテレフォニサーバデバイス106に送信することができる。その上、テレフォニクライアントデバイス109は、UPnP Actionの以外に上記で帯域外のプロトコル呼制御サービス107を説明しながら共に説明したCEA2014及びXRTのような遠隔ユーザインターフェース(Remote UI)プロトコルまたはSIPプロトコルを用いてメッセージを送信することもできる。
【0061】
ステップ511で、テレフォニサーバデバイス106はサービス提供者511に呼データ受信を要請する。
ステップ512で、サービス提供者101が呼データを送信すれば、テレフォニサーバデバイス106は受信された呼データをテレフォニクライアントデバイス109に送信する。即ち、テレフォニサーバデバイス106は帯域外のプロトコル(out of band protocol)を用いて呼データをストリーム(stream)する。
【0062】
以後、ユーザから呼受信を終了するための要請があれば、テレフォニクライアントデバイス109は、制御ポイント102に呼受信終了を要請し、制御ポイント102はテレフォニサーバデバイス106に呼受信終了を要請する。以後、テレフォニサーバデバイス106は呼データ受信を終了する。
【0063】
これを通じてユーザは制御ポイントを用いて呼を受信しようとするサーバとクライアントを選択し、選択されたサーバとクライアントとの間の呼受信を設定することができるという利点がある。このように、本発明では呼が受信されれば呼発信者の電話番号を画面にディスプレイできるが、電話番号だけでなく呼発信者の名前、プロフィール、日程のような呼発信者の関連情報を画面に表示することもできる。
【0064】
図6は、本発明の第1実施形態に従って呼受信時に呼発信者関連情報をテレフォニクライアント104の画面に表示するためのステップを示す制御フローチャートである。
図6を参照すると、ステップ600で、サービス提供者101はテレフォニサーバデバイス106に呼が受信されることを知らせる。ステップ601で、テレフォニサーバデバイス106は制御ポイント102に呼が受信されることを知らせる。また、テレフォニサーバデバイス106は、ステップ602でテレフォニクライアントデバイス109に呼が受信されることを知らせる。
【0065】
以後、ステップ603で制御ポイント102は、getSenderInformation()のようなUPnP Actionを用いてテレフォニサーバデバイス106に呼発信者関連情報を要請する。この際、呼発信者関連情報は前述したように、呼発信者の名前、電話番号、プロフィール、及び日程を含む情報を意味する。
【0066】
ステップ604で、テレフォニサーバデバイス106は要請された呼発信者の関連情報を検索して制御ポイント102に送信する。
ステップ605で、制御ポイント102はsetSenderInformation()のようなUPnP Actionを用いて受信された呼発信者関連情報をテレフォニクライアントデバイス109に送信する。
【0067】
ステップ606で、テレフォニクライアントデバイス109は受信された呼発信者関連情報を画面にディスプレイする。以後、前述した図5のステップ503からステップ513と同一なステップを遂行する。これを通じてユーザは呼送信時に呼発信者の多様な情報を共に確認することができるという利点がある。
【0068】
図7は、本発明の第1実施形態に従ってホームネットワークシステムにおける呼受信要請の以前に呼送受信セットアップを設定した後、呼を受信するためのステップを示す制御フローチャートである。
図7を参照すると、ステップ700で、制御ポイント200は上記の図3で説明した呼送受信セットアップステップのようにテレフォニサーバデバイス106とテレフォニクライアントデバイス109との間の呼受信設定を遂行する。外部から呼信号が受信されれば、サービス提供者101はステップ701でテレフォニサーバデバイス106に呼が受信されることを知らせる。ステップ702で、テレフォニサーバデバイス106はUPnPデバイスアーキテクチャに定義されたUPnPイベントメカニズムを用いて制御ポイント102に呼が受信されることを通知する。
【0069】
ステップ703で、制御ポイント102はホームネットワーク上で呼受信設定された複数のテレフォニサーバ及びテレフォニクライアントのうち、呼を受信しようとするサーバとクライアントを選択し、選択されたサーバとクライアントとの間の呼送信のためのプロファイルを選択する。この際、プロファイルはユーザにより予め設定され、デフォルトに事前に設定されることもできる。
【0070】
ステップ704で、制御ポイント102は選択されたサーバとクライアントが利用できる1つ以上のプロトコルのうち、呼受信のために使用するプロトコルが定義されたプロファイルIDを含むCallInitiate(profileID)のようなUPnP Actionを用いてテレフォニクライアント104が呼データを受信することができるように準備を要請する。ステップ705で、テレフォニクライアントデバイス109は呼データを受信することができるように準備する。
【0071】
ステップ706で、制御ポイント102は選択されたプロファイルに対するテレフォニサーバID値を含むCallInitiate(profileID)のようなUPnP Actionを用いてテレフォニサーバ103が呼データを受信することができるように準備を要請する。ステップ707で、テレフォニサーバデバイス106は呼データを受信することができるように準備する。
【0072】
以後、ステップ708からステップ712は、上記の図5で説明したステップ509からステップ513までの動作と同一であるので、詳細な記載を省略する。
このように、上記では呼受信要請の以前に制御ポイント102が予め呼送受信セットアップを設定してテレフォニサーバデバイスとテレフォニクライアントデバイスとの間の呼を受信するためのステップについて説明した。
【0073】
図8は、本発明の第1実施形態に従ってホームネットワーク上における呼受信要請の以前に呼送受信セットアップを設定した後、制御ポイント102を除外したテレフォニサーバデバイス106とテレフォニクライアントデバイス109との間の呼を受信するためのステップを示す制御フローチャートである。
【0074】
図8を参照すると、ステップ800で、制御ポイント102はテレフォニサーバデバイス106とテレフォニクライアントデバイス109との間の呼送受信セットアップを設定する。このような呼送受信セットアップは、上記の図5を参照して説明したようなステップにより設定される。
【0075】
以後、制御ポイント102が呼受信ステップから除外され、ステップ801でサービス提供者101がテレフォニサーバデバイス106に呼受信を知らせる。
ステップ802で、テレフォニサーバデバイス106は呼受信を知らせるためにマルチキャストメカニズムを用いて着信通知(Incoming call notification)をテレフォニクライアントデバイス109に直接送信する。
【0076】
以後、ステップ803で、テレフォニクライアントデバイス109は呼を受信しようとするサーバとクライアントを選択し、選択されたサーバとクライアントとの間の呼受信のためのプロファイルを選択する。
【0077】
ステップ804で、テレフォニクライアントデバイス109は呼を受信するように準備する。以後、ステップ805で、テレフォニクライアントデバイス109はマルチキャストメカニズムを用いて呼初期化通知(Call Initiation notification)をテレフォニサーバデバイス106に送信して呼受信を準備するようにする。この際、クライアントデバイス109はマルチキャストメカニズムの以外にユニキャストメカニズムやUPnP Actionを用いて呼受信準備するようにすることができる。
【0078】
ステップ806で、テレフォニサーバデバイス106は呼受信を準備する。
ステップ807で、テレフォニクライアントデバイス109は呼受信を開始するための要請があれば、ステップ808に進行してテレフォニサーバデバイス106に呼受信開始を知らせ、でなければ、ステップ807で呼受信を開始するための要請があるか否かを続けて確認する。
以後、ステップ809からステップ811は、上記の図5で説明したステップ511からステップ513までの動作と同一であるので、詳細な記載を省略する。
【0079】
このように、上記では制御ポイント102を除外したテレフォニサーバデバイス106とテレフォニクライアントデバイス109との間の呼を受信するステップについて説明した。ここで、制御ポイント102は論理的なコンポーネントであって、テレフォニサーバデバイス106またはテレフォニクライアントデバイス109と同一な物理的装置内に存在できる。仮に、同一な物理的装置内に制御ポイント102が存在すれば、UPnP Actionまたはネットワークプロトコル(Network Protocol)を使用して転送するメッセージを含むプロセスは内部機能を用いてメッセージを転送し、その他には同一な方式を利用する。
【0080】
図9は、本発明の第1実施形態に従ってホームネットワークシステムにおけるSMSメッセージを受信するためのステップを示す制御フローチャートである。
図9を参照すると、ステップ900で、外部からSMSメッセージが受信されれば、サービス提供者101はSMSメッセージ受信をテレフォニサーバデバイス106に知らせる。ステップ901で、テレフォニサーバデバイス106はUPnPイベントメカニズムを用いて制御ポイント102にSMSメッセージ受信を知らせ、ステップ902で、テレフォニサーバデバイス106はUPnPイベントメカニズムを用いてテレフォニクライアントデバイス109にSMSメッセージ受信を知らせる。この際、テレフォニサーバデバイス106は、ユニキャストイベントメカニズムまたはマルチキャストイベントメカニズムを用いてSMSメッセージ受信を知らせることができる。
【0081】
ステップ903で、制御ポイント102はユニキャストイベントメカニズム(Unicast Event mechanism)を用いてSMSメッセージを送信するためにSendSMS()をテレフォニクライアントデバイス109に送信する。この際、制御ポイント102は、ユニキャストイベントメカニズムの以外にマルチキャストイベントメカニズムまたはUPnP Actionを使用してSMSメッセージを送信することができる。
【0082】
図10は、本発明の第1実施形態に従ってホームネットワークシステムにおける呼受信の以後にテレフォニサーバ103とテレフォニクライアント104との間の呼送受信セットアップを設定して呼を送信するためのステップを示す制御フローチャートである。
【0083】
図10を参照すると、ユーザから入力された電話番号に該当する端末機に呼送信のための要請があれば、テレフォニクライアントデバイス109は、ステップ1000で制御ポイント102に呼送信要請を知らせる。ステップ1001で、テレフォニクライアントデバイス109はテレフォニサーバデバイス106に呼が受信されることを知らせる。この際、テレフォニクライアントデバイス109は、UPnPデバイスアーキテクチャに定義されたUPnPイベントメカニズムを用いて呼が受信されることを知らせる。このようなテレフォニサーバデバイス106は、UPnPデバイスアーキテクチャに定義されたUPnPイベントメカニズムの以外にユニキャストイベントメカニズムまたはマルチキャストイベントメカニズムを用いて呼送信要請を知らせることもできる。
【0084】
また、テレフォニクライアントデバイス109は、テレフォニサーバデバイス106に呼送信要請を知らせると共に、呼受信者の電話番号を送信し、これをサービス提供者101に送信することができる。
【0085】
ステップ1002で、制御ポイント102はホームネットワーク上に存在する複数のテレフォニサーバ及びテレフォニクライアントのうち、呼を送信しようとするサーバとクライアントを選択し、選択されたサーバとクライアントとの間の呼送信のためのプロファイルを選択する。この際、呼を送信しようとするサーバとクライアントを選択するステップはユーザによって予め設定されたポリシーに従って自動で遂行される。
【0086】
ステップ1003で、制御ポイント102は選択されたサーバとクライアントとの間の呼送受信セットアップを設定する。このような呼送受信セットアップは、上記の図4を説明したように設定される。
【0087】
ステップ1004で、制御ポイント102はテレフォニクライアントデバイス109のチャンネル送受信サービス206を通じてCallIinitiate()のようなUPnP Actionを用いてテレフォニクライアント104の呼データ送受信エージェント111を活性化させて呼データを送信できるように準備を要請する。ステップ1005で、テレフォニクライアントデバイス109は呼データ送信を準備するが、呼送信時に転送するファイルを準備したり通信ポートをオープンする動作を遂行する。
【0088】
ステップ1006で、制御ポイント102はテレフォニサーバデバイス106のチャンネル送受信サービス202を通じてCallIinitiate()のようなUPnP Actionを用いてテレフォニサーバ103の呼データ送受信エージェント108を活性化させて呼データを送信できるように準備を要請する。ステップ1007で、テレフォニサーバデバイス106は呼データ送信を準備するが、前述したように呼送信時に転送するファイルを準備したり通信ポートをオープンする動作を遂行する。
【0089】
ステップ1008で、制御ポイント102はテレフォニクライアントデバイス109のチャンネル送受信サービス206を通じてStartCalldelivery()のようなUPnP Actionを用いてテレフォニクライアントデバイス109が呼送信を開始するように要請する。このような要請ステップは、ユーザにより予め設定されたポリシーにより遂行できないことがある。例えば、ユーザは制御ポイント102を通じてテレフォニクライアントデバイス109に呼送信開始を要請せず、直ぐにテレフォニクライアントデバイス109を用いて呼送信を開始することができる。
【0090】
ステップ1009で、テレフォニクライアントデバイス109の呼制御サービスCP 207は、上記の図4で説明した通りSendCall() Actionを用いてテレフォニサーバデバイス106に呼送信開始を知らせる。この際、テレフォニクライアントデバイス109は、ユーザにより呼制御プロトコルを用いて呼送信開始を知らせるメッセージをテレフォニサーバデバイス106に送信することができる。その上、テレフォニクライアントデバイス109はUPnP Actionの以外に上記で帯域外のプロトコル呼制御サービス107を説明すると共に説明したCEA−2014及びXRTのような遠隔ユーザインターフェース(Remote UI)プロトコルまたはSIPプロトコルを用いてメッセージを送信することもできる。
【0091】
ステップ1010で、テレフォニサーバデバイス106はサービス提供者511に呼データ送信を要請する。
ステップ1011で、テレフォニクライアントデバイス109はユーザから入力された呼データをテレフォニサーバデバイス106に送信する。
ステップ1012で、テレフォニサーバデバイス106は受信された呼データをサービス提供者101に送信する。
【0092】
以後、ユーザから呼送信を終了するための要請があれば、テレフォニクライアントデバイス109は制御ポイント102に呼送信終了を要請し、制御ポイント102はテレフォニサーバデバイス106に呼送信終了を要請する。以後、テレフォニサーバデバイス106は呼データ受信を終了する。これを通じてユーザは制御ポイント102を用いて呼を送信しようとするサーバとクライアントを選択し、選択されたサーバとクライアントとの間の呼送信を設定できるという利点がある。
【0093】
このように、本発明ではユーザが呼を送信する時、呼受信者の電話番号を直接入力できるが、テレフォニサーバ103に格納された電話帳を受信してテレフォニクライアント104の画面にディスプレイすることで、ユーザがディスプレイされた電話帳のうち、呼送信する電話番号を検索して呼送信を行なうことができる。
【0094】
図11は、本発明の第1実施形態に従って呼送信時に電話帳をテレフォニクライアント104の画面にディスプレイするためのステップを示す制御フローチャートである。
図11を参照すると、ステップ1100で、テレフォニクライアントデバイス109は呼送信要請があるか否かを確認して、要請があればステップ1101に進行し、でなければ、ステップ1100でテレフォニクライアントデバイス109は呼送信要請があるか否かを続けて確認する。ステップ1101で、テレフォニクライアントデバイス109は制御ポイント102に呼送信要請を知らせる。また、テレフォニクライアントデバイス109はステップ1102でテレフォニクライアントデバイス109に呼送信要請を知らせる。
【0095】
ステップ1103で、制御ポイント102はgetSenderInformation()のようなUPnP Actionを用いてテレフォニサーバデバイス106に電話帳を要請する。この際、電話帳は、複数のユーザ名、電話番号、アドレス、及び携帯電話番号を含む。
【0096】
ステップ1104で、テレフォニサーバデバイス106は要請された電話帳を検索して制御ポイント102に送信する。
ステップ1105で、制御ポイント102はsetSenderInformation()のようなUPnP Actionを用いて受信された電話帳をテレフォニクライアントデバイス109に送信する。
【0097】
ステップ1106で、テレフォニクライアントデバイス109は受信された電話帳をディスプレイした後、前述した図5のステップ503からステップ513と同一なステップを遂行する。これを通じてユーザは電話帳に含まれた呼受信者の電話番号を検索して便利に呼送信を行なうことができるという利点がある。
【0098】
図12は、本発明の第1実施形態に従ってホームネットワーク上で呼送信要請の以前に呼送受信セットアップを設定した後、制御ポイント102を除外したテレフォニサーバデバイス106とテレフォニクライアントデバイス109との間の呼を送信するためのステップを示す制御フローチャートである。
【0099】
図12を参照すると、ステップ1200で、制御ポイント102はテレフォニサーバデバイス106とテレフォニクライアントデバイス109との間の呼送受信セットアップを設定する。このような呼送受信セットアップは、上記の図5を参照して説明したようなステップにより設定される。
【0100】
以後、制御ポイント102が呼受信ステップから除外されれば、ステップ1201でテレフォニクライアントデバイス109は呼を送信しようとするサーバとクライアントを選択し、選択されたサーバとクライアントとの間の呼送信のためのプロファイルを選択する。
【0101】
ステップ1202で、テレフォニクライアントデバイス109は呼送信を準備する。以後、ステップ1203でテレフォニクライアントデバイス109はマルチキャストメカニズムを用いて呼初期化通知(Call Initiation notification)をテレフォニサーバデバイス106に送信して呼送信を準備するように要請する。この際、クライアントデバイス104はマルチキャストメカニズムの以外にユニキャストメカニズムやUPnP Actionを用いて呼送信準備するように要請することができる。
【0102】
ステップ1204で、テレフォニサーバデバイス106は呼送信を準備する。
ステップ1205で、テレフォニクライアントデバイス109は呼送信を開始するための要請があれば、ステップ1206に進行してテレフォニサーバデバイス106に呼送信開始を知らせ、でなければステップ1205で呼送信を開始するための要請があるか否かを続けて確認する。
【0103】
以後、ステップ1207からステップ1209は、上記の図10で説明したステップ1010からステップ1012までの動作と同一であるので、詳細な記載を省略する。
このように、上記では制御ポイント102を除外したテレフォニサーバデバイス106とテレフォニクライアントデバイス109との間の呼を送信することで、ユーザがテレフォニクライアントを用いて便利に呼送信できるという利点がある。
【0104】
図13は、本発明の第1実施形態に従ってホームネットワークシステムにおけるSMSメッセージを送信するためのステップを示す制御フローチャートである。
図13を参照すると、ステップ1300で、テレフォニクライアントデバイス109はユーザにより作成されたSMSメッセージを送信するための要請があるか否かを確認して、要請があればステップ1301を進行し、でなければステップ1300でSMSメッセージを送信するための要請があるか否かを続けて確認する。ステップ1301で、テレフォニクライアントデバイス109はUPnPイベントメカニズムを用いて制御ポイント102にSMSメッセージ送信要請を知らせ、ステップ1302で、テレフォニクライアントデバイス109にSMSメッセージ送信要請を知らせる。この際、テレフォニサーバデバイス106はUPnPイベントメカニズムの以外にユニキャストイベントメカニズムまたはマルチキャストイベントメカニズムを用いてSMSメッセージ送信要請を知らせることができる。
【0105】
ステップ1303で、テレフォニクライアントデバイス109はSMSメッセージ送信を要請するためにユニキャストイベントメカニズムを用いてSMSメッセージを含むRequestSendSMS()をテレフォニサーバデバイス106に送信する。この際、制御ポイント102は、ユニキャストイベントメカニズムの以外にマルチキャストイベントメカニズムまたはUPnPイベントメカニズムを用いてSMSメッセージ送信を要請することができる。
【0106】
ステップ1304で、テレフォニサーバデバイス106は受信されたSMSメッセージをサービス提供者101に送信する。このようなSMSメッセージは呼(Call)とは異なり、一方向メッセージであるので、SMSメッセージが成功的に送信完了したか否かの確認が困難である。したがって、テレフォニサーバデバイス106は ステップ1305で、UPnP Actionまたはマルチキャストイベントメカニズムを用いてSMSメッセージが成功的に送信完了することを制御ポイント102に知らせ、ステップ1306でSMSメッセージが成功的に送信完了することをテレフォニクライアントデバイス109に知らせる。これを通じてユーザはホームネットワークシステムを用いて便利にSMSメッセージを送信できるという利点がある。
【0107】
図14は、本発明の第2実施形態に従うホームネットワークシステムの構成図を示す図である。
図14を参照すると、本発明の第2実施形態に従うホームネットワークシステムは、テレフォニサービス提供者(Telephony Service Provider)2101、UPnPテレフォニ制御ポイント(Universal Plug and Play Telephony Control Point;以下、‘制御ポイント’とも称する)2102、テレフォニ端末(Telephony Terminal)2103、電子機器(Electronic Device)2104から構成される。ここで、テレフォニ端末2103と電子機器2104とは制御ポイント2102とUPnPプロトコルとを用いて通信可能な空間内に位置している。テレフォニサービス提供者2101は、テレフォニサービス(Telephony Service)を提供し、呼を送受信するためのインターフェースをテレフォニ端末2103に提供する。
【0108】
UPnPテレフォニ制御ポイント2102は、UPnP Actionを用いてUPnPテレフォニサーバ(Telephony Server)2106とUPnPテレフォニクライアント(Telephony Client)2109を制御する論理的なソフトウェアモジュールである。このようなUPnPテレフォニ制御ポイント2102は、テレフォニ端末2103及び電子機器2104と個別的にPC(Personal Computer)、PDA(Personal Digital Assistant)のような装置に構成できるが、テレフォニ端末2103または電子機器2104のような物理的装置内に構成されることもできる。仮に、UPnPテレフォニ制御ポイント2102がテレフォニ端末2103または電子機器2104のような物理的装置の内部に含まれれば、UPnPテレフォニ制御ポイント2102はUPnP Actionを利用せず、直接的にUPnPテレフォニサーバ2106またはUPnPテレフォニクライアント2109を制御することができる。
【0109】
UPnPテレフォニ制御ポイント2102は、UPnPテレフォニサーバ2106から転送されたUPnPテレフォニサーバ2106またはUPnPテレフォニクライアント2109が含む呼データ転送エージェントの能力情報を用いて呼送受信に使用するメディア、プロトコル、及び転送フォーマットを決定する。そして、UPnPテレフォニ制御ポイント2102は、決まったメディア、プロトコル、及び転送フォーマットが定義されたプロファイルを生成してUPnPテレフォニサーバ2106またはUPnPテレフォニクライアント2109に転送することによって、テレフォニ端末2103または電子機器2104に含まれた呼データ転送エージェントの環境を設定する。
【0110】
テレフォニ端末2103は、電話機のようなCE(Computer Engineering)装置またはソフトウェアから構成されたVoIP(Voiceover IP)を含んだPC、通信網で連動される移動通信端末機のような物理的な装置であって、ソフトウェアから構成されたUPnPテレフォニサーバ2106を含む。また、テレフォニ端末2103はテレフォニサービスを提供するテレフォニサービス提供者2101と、該当テレフォニサービス提供者2101が提供したインターフェースを用いて呼送受信を制御する。
【0111】
電子機器2104は、移動通信端末機、画像電話のように、ユーザの音声または映像を入出力できるCE装置及びPCまたはTVのような物理的な装置であって、ソフトウェアから構成されたUPnPテレフォニクライアント2109を含む。このように、本発明はホームネットワークシステムを用いてユーザが家の中で便利に呼を送受信することができる。
【0112】
図15は、本発明の第2実施形態に従うホームネットワークシステムの詳細構成図を示す図である。
図15を参照すると、テレフォニ端末2103は、テレフォニコアモジュール2105、UPnPテレフォニサーバ2106、非UPnP呼制御管理モジュール2107、及び呼転送エージェント2108を含む。
【0113】
テレフォニコアモジュール2105は、テレフォニ端末2103を構成する一般的な端末機構成要素を含むモジュールであって、セルラー網に接続して呼送信要請、呼受信要請に対する応答、呼データ転送するだけでなく、テレフォニサービス提供者2101が提供する多様なサービスを遂行する。
【0114】
このようなテレフォニコアモジュール2105は、一実施形態としてテレフォニサービス提供者2101と連結されてテレフォニサービスを提供するVoIPのような如何なるモジュールにも取替できる。
【0115】
UPnPテレフォニサーバ2106は、呼制御サービス2200、テレフォニプロファイル管理サービス2201、テレフォニデータ転送サービス2202、及び付加サービス2203を含む。各構成要素について具体的に説明すれば次の通りである。この際、呼制御サービス2200、テレフォニプロファイル管理サービス2201、及びテレフォニデータ転送サービス2202は、1つの呼管理サービスモジュールから構成されることもできる。
【0116】
呼制御サービス2200は、呼送信要請、呼受信要請に対する応答、及び呼データ転送を遂行するようにテレフォニコアモジュール2105を制御し、これを通じてテレフォニサービス提供者2101に呼に関連した情報を送信する。このような呼制御サービス2200は内部的に制御し、UPnPテレフォニ制御ポイント2102は呼制御サービス2200を制御するためにUPnP Actionを用いて呼制御のための信号(call control signal)を転送する。この際、呼制御のための信号は呼が受信されて呼受信を知らせるベルが鳴り、テレフォニ端末2103と電子機器2104との間に音声データを転送するための全ての準備を行うステップを含む。これと同時に、テレフォニコアモジュール2105に呼の受信を知らせるためのReceiveCall()、呼の送信を知らせ、呼を送信しようとする相対方端末機の電話番号を共に送信するためのSendCall()、呼データ送受信の終了を知らせるためのTerminateCall()、SMSメッセージと共にSMSメッセージの送信を知らせるためのRequestSendSMS()、及び多様なARSサービスを利用するために生成されるキー値を伝達するためのSendkeyvalue()を含む。
【0117】
このように、UPnPテレフォニ制御ポイント2102は多様なUPnP Actionを用いて呼制御サービス2200を制御し、呼制御サービス2200は内部的にテレフォニコアモジュール2105を制御することができる。
【0118】
テレフォニプロファイル管理サービス2201は、テレフォニ端末2103と電子機器2104との間に転送されるデータ規格を同期化するためにテレフォニ端末2103または電子機器2104が保有した呼転送エージェント2108の能力(Capability)をUPnPテレフォニ制御ポイント2102に提供する。そして、テレフォニプロファイル管理サービス2201は、UPnPテレフォニ制御ポイント2102から実際に使用するようになる能力情報を記録したプロファイル(Profile)を受信して格納する。このようなプロファイルは、テレフォニ端末2103または電子機器2104の唯一の識別子及び音声及び映像データコーデック、データタイプ、通信プロトコル、その他の映像及び音声送受信に関連したパラメータ、及びチャンネル転送のための情報を含む。これによって呼送受信する時に含まれた識別子を用いてテレフォニ端末2103または電子機器2104を区別することができる。
【0119】
テレフォニデータ転送サービス2202は、呼転送エージェント2108、2111を内部的に制御し、テレフォニ端末2103と電子機器2104との間の呼データ送受信を制御して、呼転送エージェント2108、2111の間の音声及び映像ストリーミングを開始または終了することができる。
【0120】
また、ホームネットワーク上に複数のテレフォニ端末または電子機器が存在する場合、ユーザから通信連結のためのテレフォニ端末と電子機器の選択があれば、テレフォニデータ転送サービス2202は、選択されたテレフォニ端末と電子機器に対する情報をUPnPテレフォニ制御ポイント2102に伝達し、これをまた選択された他の電子機器のテレフォニ転送サービス2202に伝達する。そのようにして、テレフォニデータ転送サービス2202は選択されたテレフォニ端末と電子機器との間の呼データ送受信を開始するように呼転送エージェント2108を制御し、データ送受信終了時にもデータ送受信を終了するように呼転送エージェント2108を制御する。
【0121】
付加サービス2203は、電子機器2104がテレフォニ端末2103の自動応答機能を設定したり使用するための自動応答機能、電子機器2104にテキスト入力を行うための入力装置のない場合、入力装置に対する入力タイプを定義して設定した後、電子機器2104に入力値を伝達する機能を提供する。このような付加サービス2203はオプションモジュールであるので、UPnPテレフォニサーバ2106の内に選択的に構成される。
【0122】
一方、非UPnP呼制御管理モジュール2107は、UPnPプロトコルを利用せず、その他のCEA 2014及びXRTのような遠隔ユーザインターフェースプロトコル(Remote UI Protocol)またはSIPプロトコル技術を用いて呼制御を遂行する。例えば、UPnPテレフォニ制御ポイント2102が存在しない場合、電子機器2104は非UPnP呼制御管理モジュール2107を通じてテレフォニ端末2103と呼送受信を行なうことができる。このような非UPnP呼制御管理モジュール2107はオプションモジュールであるので、テレフォニ端末2103の内に選択的に構成される。
【0123】
呼転送エージェント2108はテレフォニ端末2103と電子機器2104との間の呼データ送受信を制御するモジュールであって、定義された転送メディア、プロトコル、転送フォーマット、音声、及びビデオコーデックを用いて呼データを送受信する。即ち、呼転送エージェント2108は、テレフォニ端末2103と電子機器2104との間のデータ転送のためのチャンネルを設定し、テレフォニコアモジュール2105から受信した呼データを電子機器2104が使用することができるようにコーデック及びデータフォーマットを変更して事前に約束された転送プロトコルを使用して電子機器に伝達したり、電子機器から受信した呼データをテレフォニコアモジュール2105に伝達できるコーデック及びデータフォーマットに変更してテレフォニコアモジュール2105に伝達する。ここで、テレフォニクライアント2104は複数個になることができ、呼転送エージェント2108はそれぞれのテレフォニクライアント2104の呼転送エージェントと複数個のセッションを作って維持することができる。この際、用いられる転送メディア、プロトコル、転送フォーマット、及びコーデックは特定技術に限定されない。これによって、本発明では互いに異なるデータフォーマットまたはコーデックを使用するUPnPテレフォニサーバ2103とUPnPテレフォニクライアント2104との間の呼データを送受信することができる。
【0124】
一方、電子機器2104はテレフォニプロファイル管理サービス2204、テレフォニデータ転送サービス2205、及び付加サービス2206を含むUPnPテレフォニクライアント2109、非UPnP呼制御管理モジュール2110、及び呼送受信エージェント2111を含む。この際、テレフォニプロファイル管理サービス2204とテレフォニデータ転送サービス2205は1つのメディア管理サービスモジュールから構成されることもできる。
【0125】
このような電子機器2104に含まれた構成要素は上記でテレフォニ端末2103を説明しながら共に説明したテレフォニ端末2103の構成要素と動作が同一であるので、詳細な記載は省略する。
【0126】
図16は、本発明の第2実施形態に従ってホームネットワークシステムにおける呼データを受信するためのステップを示す制御フローチャートである。
図16を参照すると、制御ポイント2102は、ステップ2300及びステップ2301で特定イベントがあることを知らせるためのイベント予約メッセージ(Subscribe Message)をUPnPテレフォニサーバ2106とUPnPテレフォニクライアント2109に転送する。
【0127】
以後、外部から呼データが受信されれば、テレフォニサービス提供者2101は、ステップ2302で、UPnPテレフォニサーバ2106に呼が受信されることを知らせる。この際、テレフォニサービス提供者2101は、呼データが受信されることを知らせながら自身のメディアフォーマット情報を共に転送することができる。
【0128】
ステップ2303で、UPnPテレフォニサーバ2106はUPnPデバイスアーキテクチャ(UPnP Device Architecture)に定義されたUPnPイベントメカニズムを用いて制御ポイント2102に呼データが受信されることを知らせる。このように、UPnPテレフォニサーバ2106は、UPnPデバイスアーキテクチャに定義されたUPnPイベントメカニズムの以外にユニキャストイベントメカニズムまたはマルチキャストイベントメカニズムを用いて呼データが受信されることを知らせることもできる。この際、UPnPテレフォニサーバ2106は、テレフォニサービス提供者2101のメディアフォーマット情報を受信すれば、制御ポイント2102に呼データが受信されることを知らせると共に、受信されたメディアフォーマット情報を共に制御ポイント2102に転送する。
【0129】
ステップ2304で、制御ポイント2102はgetSenderInformation()のようなUPnP Actionを用いて現在受信された呼データに対する発信者情報をUPnPテレフォニサーバ2106に要請し、ステップ2305でUPnPテレフォニサーバ2106は要請された発信者情報を制御ポイント2102に転送する。この際、発信者情報要請及び転送ステップは選択的に遂行される。
【0130】
ステップ2306で、制御ポイント2102はUPnPテレフォニクライアント2109に呼データが受信されることを知らせながら要請された発信者情報を共に転送する。ここで、発信者情報は、発信者の名前、電話番号、プロフィール、及び日程のような情報を含む。そのようにして、UPnPテレフォニクライアント2109の画面上に発信者情報をディスプレイすることで、ユーザが発信者の情報を確認できるようにする。
【0131】
ステップ2307で、制御ポイント2102はユーザから受信決定要請があれば、呼データ受信を決定する。
ステップ2308で、制御ポイント2102はホームネットワーク上に存在する複数のUPnPテレフォニサーバ及びUPnPテレフォニクライアントのうち、呼データを受信しようとするサーバとクライアントを選択した後、選択されたサーバとクライアントとの間の呼データ受信のためのプロファイルを選択する。この際、呼データを受信しようとするサーバとクライアントを選択するステップは、ユーザによって予め設定されたポリシーに従って自動で遂行される。
【0132】
ステップ2309で、制御ポイント2102は選択されたサーバとクライアントとの間の呼データ送受信セットアップを設定する。ここで、呼データ送受信セットアップは呼データ送受信がある時に設定され、呼データ送受信より以前に予め設定されることもできる。この際、制御ポイント2102は、UPnPテレフォニサーバ2106からテレフォニサービス提供者2101のメディアフォーマット情報を受信した場合、受信されたメディアフォーマット情報を用いて呼データ送受信セットアップを設定することもできる。
【0133】
このように、呼データ送受信セットアップが完了した状態としても新たなUPnPテレフォニサーバまたはUPnPテレフォニクライアントがホームネットワーク上に進入すれば、各サーバ及びクライアント毎にIPが新しく与えられる。したがって、UPnPテレフォニサーバまたはUPnPテレフォニクライアントは新しく呼データ送受信セットアップを設定しなければならない。新しくデータ呼送受信セットアップを設定する時、ユーザは呼データ送受信のためのサーバ及びクライアントを選択したり、前もって設定されたプロファイルを使用するか否かを選択することができる。
また、このような呼データ送受信セットアップは予め設定されたポリシーに従って自動で遂行されることもできる。
【0134】
ステップ2310で、制御ポイント2102はCallIinitiate()のようなUPnP Actionを用いてUPnPテレフォニクライアント2109のテレフォニデータ転送サービス2205を通じて呼データ転送エージェント2111を活性化させて呼データを送受信できるように呼データ送受信準備を要請する。
また、ステップ2311で、制御ポイント2102はUPnPテレフォニのテレフォニデータ転送サービス2202を通じて呼転送エージェント2108を活性化させて呼データ送受信準備を要請する。
【0135】
ステップ2312で、UPnPテレフォニクライアント2109は呼データ送受信を準備するが、呼データ送受信時に転送するファイルを準備したり、通信ポートをオープンする動作を遂行する。この際、UPnPテレフォニクライアント2109は制御ポイント2102から呼データ送受信準備要請に対する応答メッセージを呼データ送受信を準備する前に制御ポイント2102に転送することもできる。
【0136】
ステップ2313で、UPnPテレフォニクライアント2109は呼データ送受信準備が完了したことを制御ポイント2102に知らせる。
ステップ2314で、UPnPテレフォニサーバ2106は呼データ送受信を準備するが、呼送受信時に転送するファイルを準備したり、通信ポートをオープンする動作を遂行する。この際、UPnPテレフォニサーバ2106は制御ポイント2102から呼データ送受信準備に対する応答メッセージを呼データ送受信を準備する前に制御ポイント2102に転送することもできる。
【0137】
ステップ2315で、UPnPテレフォニサーバ2106は呼データ送受信準備が完了したことを制御ポイント2102に知らせる。
ステップ2316で、制御ポイント2102はStartCalldelivery()のようなUPnP Actionを用いてUPnPテレフォニクライアント2109のテレフォニデータ転送サービス2205を通じてUPnPテレフォニクライアント2109が呼データ送受信を開始するように要請する。このような要請ステップは、ユーザから予め設定されたポリシーにより遂行できないことがある。例えば、ユーザは制御ポイント2102を通じてUPnPテレフォニクライアント2109に呼データ送受信開始を要請せず、直ぐにUPnPテレフォニクライアント2109を用いて呼データ送受信を開始することができる。
【0138】
ステップ2317で、制御ポイント2102はステップ2106のようにUPnPテレフォニサーバ2106が呼データ送受信を開始するように要請することができ、上記2ステップのうち、1つのみを実施する。
【0139】
ステップ2318で、制御ポイント2102はUPnPテレフォニサーバ2106に呼データ受信を要請する。ステップ2319で、UPnPテレフォニサーバ2106はテレフォニサービス提供者2101に呼データ受信を要請する。
【0140】
上記のステップ2318とステップ2319は、ステップ2310の以前に遂行され、制御ポイント2102がUPnPテレフォニサーバ2106に予め呼データ受信を要請し、UPnPテレフォニサーバ2106がテレフォニサービス提供者2101に呼データ受信を要請することができる。
【0141】
ステップ2320で、テレフォニサービス提供者2101とUPnPテレフォニサーバ2106と呼データを送受信する。
ステップ2321で、UPnPテレフォニサーバ2106とUPnPテレフォニクライアント2109は、呼データをステップ2309で設定されたセットアップ情報に従って定まったメディアフォーマットで送受信する。
【0142】
以後、ステップ2322で、ユーザから呼データ受信を終了するための要請があれば、UPnPテレフォニクライアント2109は制御ポイント2102に呼データ受信終了を要請することができ、このステップは選択的に遂行される。
【0143】
ステップ2323で、制御ポイント2102はUPnPテレフォニサーバ2106に呼データ転送終了を要請し、ステップ2324でUPnPテレフォニサーバ2106はテレフォニサービス提供者2101に呼データ転送終了を要請する。以後、ステップ2325でテレフォニサービス提供者101は呼データ転送を終了する。
【0144】
これを通じてユーザは制御ポイント2102を用いて呼を受信しようとするサーバとクライアントを選択し、選択されたサーバとクライアントとの間の呼受信を設定できるという利点がある。
【0145】
図17は、本発明の第2実施形態に従ってホームネットワークシステムにおける呼データを送信するためのステップを示す制御フローチャートである。
まず、制御ポイント2102は、ステップ2400及びステップ2401で特定イベントがあることを知らせるためのイベント予約メッセージをUPnPテレフォニサーバ2106とUPnPテレフォニクライアント2109に転送する。
【0146】
ステップ2402で、制御ポイント2102はGetSenderInformation()のようなUPnP Actionを用いてUPnPテレフォニサーバ2106に電話帳(Phone book)を要請する。この際、電話帳は、複数のユーザ名、電話番号、アドレス、及び携帯電話番号を含む。
【0147】
ステップ2403で、UPnPテレフォニサーバ2106は要請された電話帳を検索して制御ポイント2102に転送する。ステップ2404で、制御ポイント2102は受信された電話帳を画面に表示する。
【0148】
ステップ2405で、ユーザから画面に表示された電話帳のうち、いずれか1つの電話番号に呼送信要請があれば、制御ポイント2102は呼送信を決定する。この際、電話帳要請及び電話帳転送ステップは選択的に遂行される。
例えば、本発明ではUPnPテレフォニサーバ2103に格納された電話帳を用いて呼送信を行なうことができるが、ユーザが呼受信者の電話番号を直接入力することもできる。
【0149】
以後、ステップ2406で、制御ポイント2102はホームネットワーク上に存在する複数のUPnPテレフォニサーバ及びUPnPテレフォニクライアントのうち、呼を送信しようとするサーバとクライアントを選択し、選択されたサーバとクライアントとの間の呼送信のためのプロファイルを選択する。この際、呼を送信しようとするサーバとクライアントを選択するステップは、ユーザによって予め設定されたポリシーに従って自動で遂行される。
【0150】
ステップ2407で、制御ポイント2102は選択されたサーバとクライアントとの間の呼データ送受信セットアップを設定する。
ステップ2408で、制御ポイント2102はCallIinitiate()のようなUPnP Actionを用いてUPnPテレフォニクライアント2109のテレフォニデータ転送サービス2205を通じて呼転送エージェント2111を活性化させて呼データを送受信できるように呼送受信準備を要請する。
【0151】
ステップ2409で、UPnPテレフォニクライアント2109は呼データ送受信を準備するが、呼送信時に転送するファイルを準備したり、通信ポートをオープンする動作を遂行する。この際、UPnPテレフォニクライアント2109は、制御ポイント2102から呼データ送受信準備に対する応答メッセージを呼データ送受信を準備する前に制御ポイント2102に転送することもできる。
【0152】
ステップ2410で、制御ポイント2102はUPnPテレフォニサーバ2106のテレフォニデータ転送サービス2202を通じて呼転送エージェント2108を活性化させて呼データを送受信できるように呼送受信準備を要請する。
ステップ2411で、UPnPテレフォニクライアント2109は呼データ送受信準備が完了したことを制御ポイント2102に知らせる。
【0153】
ステップ2412で、UPnPテレフォニサーバ2106は呼データ送受信を準備するが、前述したように呼データ送信時に転送するファイルを準備したり、通信ポートをオープンする動作を遂行する。この際、UPnPテレフォニサーバ2106は制御ポイント2102から呼データ送受信準備に対する応答メッセージを呼データ送受信を準備する前に制御ポイント2102に転送することもできる。
【0154】
ステップ2413で、テレフォニサーバ2106は呼データ送受信準備が完了したことを制御ポイント2102に知らせる。
ステップ2414で、制御ポイント2102はStartCalldelivery()のようなUPnP Actionを用いてUPnPテレフォニクライアント2109のテレフォニデータ転送サービス2205を通じてUPnPテレフォニクライアント2109が呼データ送受信を開始するように要請する。
【0155】
ステップ2415で、制御ポイント2102はステップ2414のようにUPnPテレフォニサーバ2106が呼データ送受信を開始するように要請することができ、上記2ステップのうち、1つのみ実施する。このような要請ステップはユーザにより予め設定されたポリシーにより遂行されないことがある。
【0156】
ステップ2416で、制御ポイント2102はUPnPテレフォニサーバ2106に呼データ送信を要請する。このような呼送信要請には電話を受ける相対方の識別子が含まれる。ステップ2417で、UPnPテレフォニサーバ2106は受信された呼送信要請をテレフォニサービス提供者2101に送信する。このような呼送信要請には電話を受ける相対方の識別子が含まれる。
【0157】
ステップ2418で、テレフォニサービス提供者2101とUPnPテレフォニサーバ2106との間の呼データ送受信がなされる。
上記のステップ2416とステップ2417は、ステップ2408の以前に遂行されることができ、その時は呼送受信セットアップ時に伝えられるプロファイル情報が呼データ送信要請と共に伝えられる。このようなプロファイル情報はサービス提供者2101に伝えられてサービス提供者2101とテレフォニサーバ2106との間のメディアセッションの連結に参考となる。
【0158】
ステップ2419で、UPnPテレフォニサーバ2106とUPnPテレフォニクライアント2109は、ステップ2309で設定されたセットアップ情報に従って定まったメディアフォーマットで呼データを送受信する。
【0159】
以後、ステップ2420で、ユーザから呼送信を終了するための要請があれば、UPnPテレフォニクライアント2109は制御ポイント2102に呼転送終了を要請することができ、このステップは選択的に実施される。
ステップ2421で制御ポイント2102はUPnPテレフォニサーバ2106に呼送信終了を要請し、ステップ2422でUPnPテレフォニサーバ2106はサービス提供者2102に呼転送終了要請を実施する。
【0160】
以後、ステップ2423でテレフォニサービス提供者2101は呼転送を終了する。
これを通じてユーザは制御ポイント2102を用いて呼を送信しようとするサーバとクライアントを選択し、選択されたサーバとクライアントとの間の呼送信を設定できるという利点がある。
【0161】
図18は、本発明の第2実施形態に従ってホームネットワークシステムにおけるSMSメッセージを受信するためのステップを示す制御フローチャートである。
ステップ2500で、制御ポイント2102はUPnPテレフォニサーバ2106にイベント予約メッセージを転送する。
【0162】
ステップ2501で、外部からSMSメッセージが受信されれば、テレフォニサービス提供者2101はUPnPイベントメカニズムを用いてSMSメッセージが受信されることをUPnPテレフォニサーバ2106に知らせる。
【0163】
ステップ2502で、UPnPテレフォニサーバ2106はUPnPイベントメカニズムを用いてSMSメッセージが受信されることを制御ポイント2102に知らせ、ステップ2503で制御ポイント2102はUPnPテレフォニクライアント2109にSMSメッセージ受信を知らせる。
【0164】
ステップ2504で、制御ポイント2102はユーザから受信決定要請があれば、SMSメッセージ受信を決定する。
ステップ2505で、制御ポイント2102は受信されたSMSメッセージの全文をUPnPテレフォニサーバ2106に要請し、ステップ2506でUPnPテレフォニサーバ2106は要請されたSMSメッセージの全文を制御ポイント2102に転送する。
【0165】
ステップ2507で、制御ポイント2102はユニキャストイベントメカニズム(Unicast Event mechanism)を用いてSMSメッセージ転送のためのSendSMS()をUPnPテレフォニクライアント2109に転送する。
ステップ2508で、制御ポイント2102はユーザの要請に従ってSMSメッセージを削除、保管、返事を決定し、ステップ2509でUPnPテレフォニサーバ2106にメッセージ削除、保管、返事を要請する。
【0166】
ステップ2510で、UPnPテレフォニサーバ2106は要請に従ってメッセージ削除、保管、返事を遂行し、ステップ2511でこれに対するメッセージをテレフォニサービス提供者2101に転送する。即ち、UPnPテレフォニサーバ2106は、テレフォニサービス提供者2101が提供したインターフェースを使用してSMSメッセージを送ったり、自体的に保管及び削除作業を遂行する。
【0167】
このような要請を処理することに一定の時間がかかるので、ステップ2512でテレフォニサービス提供者2101は要請に従う結果をUPnPテレフォニサーバ106に転送し、ステップ2513でUPnPテレフォニサーバ106は要請に従う結果を制御ポイント2102に転送する。以後、ステップ2514で制御ポイント2102はUPnPテレフォニクライアント2109に結果を転送する。
【0168】
図19は、本発明の第2実施形態に従ってテレフォニ端末2103と電子機器2104との間の呼送受信セットアップを設定するステップを示す制御フローチャートである。
ステップ2600で、制御ポイント2102はUPnPテレフォニサーバ2106のテレフォニプロファイル管理サービス2201を通じてGetServerProtocolInfo()のようなUPnP Actionを用いてテレフォニ端末2103が提供するプロトコル、ファイルフォーマット、使用可能な呼制御方式のようなセットアップ情報を要請する。この際、ステップ2600は制御ポイント2102が図16のステップ2303でUPnPテレフォニサーバ2106からセットアップ情報を受信する場合、追加的にセットアップ情報を要請することができ、予め受信されたセットアップ情報がある場合には遂行できないこともある。
【0169】
ステップ2601で、UPnPテレフォニサーバ2106は要請されたセットアップ情報を制御ポイント2102に送信する。
ステップ2602で、制御ポイント2102はテレフォニクライアント2109のテレフォニプロファイル管理サービス2205を通じてGetServerProtocolInfo()のようなUPnP Actionを用いて電子機器2104が提供するプロトコル、ファイルフォーマット、使用可能な呼制御方式のようなセットアップ情報を要請する。
【0170】
ステップ2603で、UPnPテレフォニクライアント2109は要請されたセットアップ情報を制御ポイント2102に送信する。
ステップ2604で、制御ポイント2102は受信されたセットアップ情報のうち、呼送受信に使用するセットアップ情報を決定する。この際、制御ポイント2102はユーザによって呼送受信で使用するセットアップ情報を決定したり、ユーザが予め設定されたポリシーまたはデフォルトに設定されたポリシーに従って呼送受信で使用するセットアップ情報を決定することができる。
【0171】
ステップ2605で、制御ポイント2102は決まったセットアップ情報を含むプロファイルを生成する。ステップ2606で、制御ポイント2102は生成されたプロファイルをAddProfile()のようなUPnP Actionを用いてテレフォニクライアント2109のテレフォニプロファイル管理サービス2205に送信する。
【0172】
ステップ2607で、制御ポイント2102は生成されたプロファイルをAddProfile()のようなUPnP Actionを用いてUPnPテレフォニサーバ2106のテレフォニプロファイル管理サービス2201に送信する。これによって、制御ポイント2102はUPnPテレフォニサーバ2106及びUPnPテレフォニクライアント2109にプッシュ(push)またはプル(pull)が可能になる。
【0173】
上記のように本発明は送信されたURLの以外の他の情報を使用してセッションを連結する場合にも上記で生成されたプロファイルをテレフォニ端末2103または電子機器2104に送信できるという利点がある。
【符号の説明】
【0174】
101 サービス提供者
102 UPnPテレフォニ制御ポイント
103 テレフォニサーバ
104 テレフォニクライアント
106 テレフォニサーバデバイス
109 テレフォニクライアントデバイス

【特許請求の範囲】
【請求項1】
制御ポイント、少なくとも1つの電子機器を含むホームネットワーク上におけるUPnP(Universal Plug and Play)プロトコルを用いて呼を送受信するための装置であって、
呼送受信要請及び前記呼送受信要請に対する応答を行い、呼データを送受信するテレフォニコアモジュールと、
前記電子機器から受信された呼データを前記装置で使用することができるフォーマットに変更した後、前記テレフォニコアモジュールに送信し、前記テレフォニコアモジュールから受信された呼データを前記対象電子機器に送信するテレフォニサーバ呼転送エージェントと、
前記テレフォニコアモジュール及び前記テレフォニサーバ呼転送エージェントを制御し、前記装置と前記テレフォニ端末との間の呼データ送受信のためのセットアップ情報を管理する呼管理サービスモジュールとを含むことを特徴とする呼送受信装置。
【請求項2】
前記呼管理サービスモジュールは、
前記テレフォニコアモジュールを制御するサーバ呼制御サービスモジュールと、
前記電子機器と前記装置との間の呼データ送受信のためのセットアップ情報を管理するテレフォニサーバプロファイル管理サービスモジュールと、
前記呼データをストリーミングするために前記テレフォニサーバ呼転送エージェントを管理するテレフォニサーバデータ転送サービスモジュールとを含むことを特徴とする請求項1に記載の呼送受信装置。
【請求項3】
前記テレフォニサーバプロファイル管理サービスモジュールは、
前記呼データを送受信するためのデータの形式または関連情報の集合であるプロファイルを格納することを特徴とする請求項1または2に記載の呼送受信装置。
【請求項4】
前記呼管理サービスモジュールは、
前記制御ポイントから呼受信のためのイベントの予約要請が受信されれば、前記予約要請されたイベントを登録し、サービス提供者からの呼データ受信に対する知らせを待機し、前記サービス提供者から呼データ受信に対する知らせが受信されれば、前記制御ポイントに前記呼データ受信を知らせることを特徴とする請求項1に記載の呼送受信装置。
【請求項5】
前記呼管理サービスモジュールは、
前記制御ポイントから呼送受信のためのセットアップ情報を含むプロファイル情報が受信されれば、前記受信されたプロファイル情報に従って呼データ送受信を準備し、前記制御ポイントに前記呼データ送受信準備完了に対するメッセージを転送した後、前記サービス提供者に前記呼データ受信を要請し、前記要請に従って受信された呼データを前記電子機器に転送することを特徴とする請求項4に記載の呼送受信装置。
【請求項6】
前記呼管理サービスモジュールは、
前記受信された呼データを前記セットアップ情報に従って定まったメディアフォーマットで転送することを特徴とする請求項5に記載の呼送受信装置。
【請求項7】
前記呼管理サービスモジュールは、
前記制御ポイントから呼終了要請が受信されれば、前記サービス提供者に呼終了を要請することを特徴とする請求項6に記載の呼送受信装置。
【請求項8】
前記呼管理サービスモジュールは、
前記制御ポイントから呼データ受信のためのイベントの予約要請が受信されれば、前記受信されたイベントを登録し、前記制御ポイントからの呼データ送信要請を待機することを特徴とする請求項1に記載の呼送受信装置。
【請求項9】
前記呼管理サービスモジュールは、
前記制御ポイントから呼送受信のためのセットアップ情報を含むプロファイル情報が受信されれば、前記受信されたプロファイル情報に従って呼データ送信を準備し、呼データ受信を待機した後、前記電子機器から呼データが受信されれば、前記サービス提供者に呼送信を要請し、前記受信された呼データを前記サービス提供者に転送することを特徴とする請求項8に記載の呼送受信装置。
【請求項10】
テレフォニ端末、制御ポイント、少なくとも1つの電子機器を含むホームネットワーク上における前記テレフォニ端末がUPnP(Universal Plug and Play)プロトコルを用いて呼を送受信するための方法であって、
前記制御ポイントから呼受信のためのイベントの予約要請が受信されれば、前記受信されたイベントを登録するステップと、
サービス提供者からの呼データ受信に対する知らせを待機し、前記サービス提供者から呼データ受信に対する知らせが受信されれば、前記制御ポイントに前記呼データ受信を知らせるステップと、
前記制御ポイントから呼送受信のためのセットアップ情報を含むプロファイル情報が受信されれば、前記受信されたプロファイル情報に従って呼データ送信を準備し、前記制御ポイントに前記呼データ送信準備完了に対するメッセージを転送するステップと、
前記サービス提供者に前記メディア呼データ受信を要請し、前記要請に従って受信された呼データを前記電子機器に転送するステップとを含むことを特徴とする呼送受信方法。
【請求項11】
呼データを前記電子機器に転送するステップは、
前記受信された呼データを前記セットアップ情報に従って定まったメディアフォーマットで転送するステップであることを特徴とする請求項10に記載の呼送受信方法。
【請求項12】
前記制御ポイントから呼終了要請が受信されれば、前記サービス提供者に呼終了を要請するステップをさらに含むことを特徴とする請求項10に記載の呼送受信方法。
【請求項13】
前記制御ポイントから呼受信のためのイベントの予約要請が受信されれば、前記予約要請されたイベントを登録し、前記制御ポイントからの呼データ送信要請を待機するステップと、
前記制御ポイントから呼送受信のためのセットアップ情報を含むプロファイル情報が受信されれば、前記受信されたプロファイル情報に従って呼データ送信を準備し、呼データ受信を待機するステップと、
前記電子機器から呼データが受信されれば、前記サービス提供者に呼送信を要請し、前記受信された呼データを前記サービス提供者に転送するステップとをさらに含むことを特徴とする請求項10に記載の呼送受信方法。
【請求項14】
制御ポイント、テレフォニ端末を含むホームネットワーク上におけるUPnP(Universal Plug and Play)プロトコルを用いて呼を送受信するための装置であって、
前記テレフォニ端末から受信された呼データを前記装置で使用することができるフォーマットに変更し、入力された呼データを前記テレフォニ端末に送信するテレフォニクライアント呼転送エージェントと、
前記テレフォニクライアント呼転送エージェントを制御し、前記装置と前記テレフォニ端末との間の呼データ送受信のためのセットアップ情報を管理するメディア管理サービスモジュールとを含むことを特徴とする呼送受信装置。
【請求項15】
テレフォニ端末、制御ポイント、少なくとも1つの電子機器を含むホームネットワーク上における前記電子機器がUPnP(Universal Plug and Play)プロトコルを用いて呼を送受信するための方法であって、
前記制御ポイントから呼受信のためのイベントの予約要請が受信されれば、前記受信されたイベントを登録するステップと、
前記制御ポイントから呼送受信のためのセットアップ情報を含むプロファイル情報が受信されれば、前記受信されたプロファイル情報に従って呼データ送受信を準備するステップと、
前記制御ポイントに前記呼データ送受信準備完了に対するメッセージを転送するステップとを含むことを特徴とする呼送受信方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公表番号】特表2011−530947(P2011−530947A)
【公表日】平成23年12月22日(2011.12.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−522917(P2011−522917)
【出願日】平成21年8月14日(2009.8.14)
【国際出願番号】PCT/KR2009/004572
【国際公開番号】WO2010/019022
【国際公開日】平成22年2月18日(2010.2.18)
【出願人】(503447036)サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド (2,221)
【Fターム(参考)】