説明

ボイラ用プレート式バーナ

【課題】ボイラの円筒状缶体の一端部を閉塞するように取付けられるプレート式バーナであって、缶体内に臨む上端の開口部31と、開口部から径方向外方に張り出すフランジ部32とを有し、フランジ部で缶体の一端部に固定されるバーナボディ3と、バーナボディの開口部に嵌合するセラミックス製の燃焼プレート4とを備えるものにおいて、燃焼プレートの反りに起因する割れを確実に防止できるようにする。
【解決手段】燃焼プレート4は6角形以上の多角形であって、燃焼プレート4の周辺部上面に、多角形の少なくとも2組の対辺部分に沿わせて、下方に削り込んだ肩部42が形成される。これら肩部42に当接する当接部91を有するプレート押え9と、開口部31内面の段部31aと燃焼プレート4の周辺部下面との間に介設するパッキン8とを備える。プレート押え9を上方からフランジ部32に締結することにより、パッキン8を圧縮する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、円筒状の缶体を有するボイラに、缶体の一端部を閉塞するように取付けられるボイラ用プレート式バーナに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種のプレート式バーナとして、特許文献1に記載のものが知られている。このバーナは、バーナから缶体側に向かう方向を上方として、缶体内に臨む上端の開口部と、開口部から径方向外方に張り出すフランジ部とを有するバーナボディと、バーナボディの開口部に嵌合するセラミックス製の円形の燃焼プレートとを備え、バーナボディ内に供給された混合気を燃焼プレートに形成した多数の炎孔から噴出させて燃焼させるように構成される。
【0003】
このもので、バーナボディの開口部内面には、燃焼プレートの周辺部下面に対向する段部が形成されている。また、缶体の一端には、内径が燃焼プレートの外径より小さな環状板が設けられている。そして、バーナボディのフランジ部と環状板との間にパッキンを介設した状態で、フランジ部を環状板に締結している。この際、燃焼プレートの周辺部上面が環状板によりパッキンを介して下方に押圧され、燃焼プレートの周辺部下面が開口部内面の段部に押し付けられるようにしている。
【0004】
ところで、セラミックス製の燃焼プレートは、焼成時のひずみにより、上面及び下面に反りを生ずる。そして、上記の如く燃焼プレートを下方に押圧したとき、反りのために、燃焼プレートの周辺部下面の一部のみが開口部内面の段部に圧接し、段部に接触しない部分に作用する下方への押圧力で燃焼プレートの割れを生ずることがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】EP―A2―1496309号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、以上の点に鑑み、燃焼プレートの反りに起因する割れを確実に防止できるようにしたボイラ用プレート式バーナを提供することをその課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明は、円筒状の缶体を有するボイラに、缶体の一端部を閉塞するように取付けられるボイラ用プレート式バーナであって、バーナから缶体側に向かう方向を上方として、缶体内に臨む上端の開口部と、開口部から径方向外方に張り出すフランジ部とを有し、フランジ部で缶体の一端部に固定されるバーナボディと、バーナボディの開口部に嵌合するセラミックス製の燃焼プレートとを備え、バーナボディ内に供給された混合気を燃焼プレートに形成した多数の炎孔から噴出させて燃焼させるものにおいて、燃焼プレートは6角形以上の多角形であって、燃焼プレートの周辺部上面に、多角形の少なくとも2組の対辺部分に沿わせて、下方に削り込んだ肩部が形成され、これら肩部に当接する当接部を有するプレート押えと、燃焼プレートの周辺部下面に対向するようにバーナボディの開口部内面に形成した段部と燃焼プレートの周辺部下面との間に介設されるパッキンとを備え、プレート押えは、上方からバーナボディのフランジ部に締結され、この締結によりプレート押えの当接部を介して燃焼プレートに作用する下方への押圧力でパッキンが圧縮されることを特徴とする。
【0008】
本発明では、燃焼プレートの周辺部下面と開口部内面の段部との間にパッキンが介設されるため、燃焼プレートの下面に反りを生じていても、パッキンが燃焼プレートの周辺部下面に全面接触して、下方への押圧力を受けることになり、燃焼プレートの割れが防止される。また、本発明では、燃焼プレートの周辺部上面に、下方に削り込んだ肩部を形成しているため、燃焼プレートの上面に焼成時のひずみで反りを生じても、肩部の平坦度は確保できる。そのため、プレート押えの当接部が肩部に面接触した状態で当接し、部分当たりによる燃焼プレートの割れも防止される。従って、本発明によれば、燃焼プレートの上面及び下面の反りに起因する燃焼プレートの割れを確実に防止できる。
【0009】
尚、燃焼プレートを円形に形成して、その周辺部上面に肩部を形成することも考えられる。然し、これでは、燃焼プレートの周辺部上面を平面視円弧状に削り込むことが必要になり、加工が非常に面倒になって、肩部の精度を出しにくくなる。これに対し、本発明では、燃焼プレートを多角形に形成しているため、その周辺部上面を多角形の辺に沿ってストレートに削り込むだけで肩部を形成でき、加工が容易になって、肩部の精度を出しやすくなる。また、本発明の如く多角形の少なくとも2組の対辺部分に肩部を形成しておけば、燃焼プレートをプレート押えにより安定して押さえ付けることができる。
【0010】
但し、面積減少による燃焼量の低下を抑制するには、燃焼プレートの面積を多角形に外接する円の面積にできる近付けることが望まれる。そのため、本発明では、燃焼プレートを6角形以上に多角形に形成している。
【0011】
ところで、大型の燃焼プレートを1枚のセラミックスプレートで製造するのは困難であり、歩留まりが悪くなる。そのため、燃焼プレートを第1と第2の2つのプレート半部に2分割し、第1プレート半部と第2プレート半部とを突き合わせて燃焼プレートを構成することが望まれる。この場合、両プレート半部の突き合わせ部からのガス漏れを防止するために、少なくとも一方のプレート半部を他方のプレート半部側に押圧するばね部材を設けることが必要になる。然し、このようにばね部材を設けたのでは、部品点数が増して、コストアップを招く。
【0012】
これに対し、プレート押えとして、第1プレート半部用の第1プレート押えと、第2プレート半部用の第2プレート押えとを設け、第1と第2の両プレート押えの少なくとも一方に、対応するプレート半部を他方のプレート半部側に押圧する板ばね部を一体に形成しておけば、ばね部材を別途設ける必要がなく、部品点数を削減して、コストダウンを図ることができる。
【0013】
また、燃焼プレート上の火炎を検出するフレームロッドを設ける場合、燃焼プレートの炎孔形成領域上に張り出して、フレームロッドから火炎を介して流れるフレーム電流を受けるアース電極を設けることが必要になる。この場合、第1と第2の両プレート押えの少なくとも一方に、対応するプレート半部の炎孔形成領域上に張り出して、フレームロッドから火炎を介して流れるフレーム電流を受けるアース電極部を一体に形成しておけば、アース電極を別途設ける必要がなく、部品点数を削減して、コストダウンを図ることができる。
【0014】
尚、第1と第2の両プレート押えの一方に板ばね部とアース電極部とを形成することも可能である。然し、板ばね部を形成したプレート押えに対する対応プレート半部の相対位置は、板ばね部により対応プレート半部が押圧されるため、一義的に定まらなくなる。従って、板ばね部付きのプレート押えにアース電極部を形成したのでは、対応プレート半部の炎孔形成領域上の正規位置からアース電極部がずれてしまうことがある。これに対し、第1と第2の両プレート押えの一方のプレート押えに板ばね部を形成し、他方のプレート押えにアース電極部を形成しておけば、他方のプレート押えに対する対応プレート半部の相対位置が一義的に定まり、他方のプレート押えに形成したアース電極部が対応プレート半部の炎孔形成領域上の正規位置からずれることを確実に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の実施形態のバーナを備えるボイラの断面図。
【図2】実施形態のバーナの斜視図。
【図3】実施形態のバーナの分解斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0016】
図1を参照して、1は、円筒状の缶体11に螺旋状の水管12を収納して成るボイラを示している。ボイラ1は、缶体11の一端部を閉塞するように取付けたプレート式バーナ2を備えている。缶体11の他端部には、排気ダクト13が接続されている。そして、プレート式バーナ2からの燃焼ガスが図1に矢印で示す如く水管12の配置ピッチ部分を通過して排気ダクト13に流れ、水管12に通水する水が加熱されるようにしている。尚、缶体1内の他端部側には、燃焼ガスが水管12の配置ピッチ部分を介さずに排気ダクト13に短絡的に流れることを阻止する邪魔板14が設けられている。
【0017】
以下、プレート式バーナ2から缶体11側に向かう方向を上方として、該バーナ2について詳述する。プレート式バーナ2は、図1乃至図3に示す如く、缶体11内に臨む上端の開口部31を有するバーナボディ3と、開口部31に嵌合するセラミックス製の燃焼プレート4とを備えている。そして、バーナボディ3内に給気ダクト5を介して供給された混合気(燃料ガスと一次空気との混合ガス)を燃焼プレート4に形成した多数の炎孔41から噴出させて燃焼させる。尚、混合気中の一次空気の比率は理論空燃比以上になっており、燃焼プレート4から噴出する混合気は全一次燃焼する。
【0018】
バーナボディ3は、アルミ合金等の金属のダイキャスト品であって、開口部31から径方向外方に張り出すフランジ部32を有している。そして、缶体11の一端部(下端部)にバーナボディ3をフランジ部32の外周部において固定している。即ち、缶体11の下端部に設けた環状板15に下方にのびるボルト16を植設すると共に、フランジ部32の外周部にボルト16を挿通する取付け孔33を形成し、ボルト16に下方からナット16aを螺合することにより、缶体11の下端部にバーナボディ3を固定している。また、フランジ部32には、燃焼プレート4の炎孔形成領域上に臨む点火プラグ6とフレームロッド7とが装着されている。
【0019】
尚、フランジ部32は、開口部31の上端よりも低い位置から径方向外方に張り出している。そして、フランジ部32の上面内周部に、図3に示す如く、開口部31の周壁部となる環状のリブ34が形成される。また、フランジ部32の上面には、開口部31よりも径方向外方に位置させて、環状のリブ35が突設されており、このリブ35の外側に断熱材36を装着している。
【0020】
燃焼プレート4は、6角形以上の多角形(本実施形態では8角形)に形成され、開口部31も同様の多角形に形成される。開口部31の内面には、燃焼プレート4の周辺部下面に対向する段部31aが形成されている。そして、燃焼プレート4の周辺部下面と段部31aとの間にパッキン8を介設している。
【0021】
燃焼プレート4の周辺部上面には、多角形の相互に離隔した2組の対辺部分に沿わせて、プレート焼成後に砥石による研削加工で下方に削り込んだ肩部42が形成されている。また、これら肩部42に当接する当接部91を有するプレート押え9を設けている。尚、燃焼プレート4の下面から肩部42までの高さは、段部31aにパッキン8を介して燃焼プレート4の周辺部下面を載置したときに、肩部42が開口部31の上端(リブ34の上端)よりも上方に位置するように設定される。
【0022】
プレート押え9は、フランジ部32に着座するベース部92からリブ34に沿って立上る立上り部93を有しており、この立上り部93の上端に内方に屈曲する当接部91が形成されている。ベース部92には透孔94が形成され、フランジ部32には透孔94に対応するねじ孔37が形成されている。そして、ねじ95を透孔94を通してねじ孔37に螺合して、プレート押え9を上方からフランジ部32に締結している。これによれば、プレート押え9の当接部91を介して燃焼プレート4の肩部42に下方への押圧力が作用し、この押圧力でパッキン8が圧縮され、バーナボディ3と燃焼プレート4との間のシール性が確保される。
【0023】
このように本実施形態では、燃焼プレート4の周辺部下面と開口部31内面の段部31aとの間にパッキン8が介設されるため、燃焼プレート4の下面に反りを生じていても、パッキン8が自己の弾力性で燃焼プレート4の周辺部下面に全面接触して、下方への押圧力を受けることになり、燃焼プレート4の割れが防止される。また、燃焼プレート4の周辺部上面に、下方に削り込んだ肩部42を形成しているため、燃焼プレート4の上面に焼成時のひずみで反りを生じても、肩部42の平坦度は確保できる。そのため、プレート押え9の当接部91は肩部42に面接触した状態で当接し、部分当たりによる燃焼プレート4の割れも防止される。従って、本実施形態によれば、燃焼プレート4の上面及び下面の反りに起因する燃焼プレート4の割れを確実に防止できる。
【0024】
尚、燃焼プレートを円形に形成して、その周辺部上面に肩部を形成することも考えられる。然し、これでは、燃焼プレートの周辺部上面を平面視円弧状に研削加工することが必要になり、加工が非常に面倒になって、肩部の精度を出しにくくなる。これに対し、本実施形態では、燃焼プレート4を多角形に形成しているため、その周辺部上面を多角形の辺に沿ってストレートに研削加工するだけで肩部42を形成でき、加工が容易になって、肩部42の精度を出しやすくなる。また、本実施形態の如く多角形の少なくとも2組の対辺部分に肩部42を形成しておけば、燃焼プレート4をプレート押え9により安定して押さえ付けることができる。
【0025】
但し、燃焼プレート4を多角形に形成すると、これに外接する円よりも面積が小さくなり、燃焼量が減少してしまう。そこで、燃焼プレート4を6角形以上の多角形として、この多角形に外接する円の面積にできるだけ近付け、面積減少による燃焼量の減少を抑制できるようにしている。
【0026】
ところで、大型の燃焼プレート4を1枚のセラミックスプレートで製造するのは、焼成時に割れを生じやすく困難であり、歩留まりが悪くなる。そのため、本実施形態では、燃焼プレート4を第1と第2の2つのプレート半部4,4に2分割し、第1プレート半部4と第2プレート半部4とをパッキン43を介して突き合わせて燃焼プレート4を構成している。また、プレート押え9として、第1プレート半部4用の第1プレート押え9と、第2プレート半部4用の第2プレート押え9とを設けている。
【0027】
第1と第2の各プレート半部4,4の上面には、上述した多角形の2組の対辺の片側の2辺部分に沿わせて2つの肩部42が形成されており、第1と第2の各プレート押え9,9には、各プレート半部42,42の2つの肩部42に当接する2つの当接部91が形成されている。また、第1プレート押え9の立上り部93には、リブ34に形成した切欠き34aを通して第1プレート半部4の2辺部分の周面に当接する板ばね部96が一体に形成されている。一方、第2プレート押え9には板ばね部が形成されておらず、代わりに、第2プレート押え9の各当接部91の先端に、第2プレート半部4の炎孔形成領域上に張り出すアース電極部97が一体に形成されている。
【0028】
これによれば、第1プレート押え9の板ばね部96により第1プレート半部4が第2プレート半部4側に押圧されて、両プレート半部4,4の突き合わせ部に介設したパッキン43が圧縮され、突き合わせ部からのガス漏れを防止できる。また、燃焼プレート4上で混合気が燃焼して火炎が生成されると、フレームロッド7からアース電極部97に火炎を介してフレーム電流が流れる。そのため、フレーム電流の有無によって、火炎が存在するか否かを判別することができる。更に、第1プレート押え9に板ばね部96を一体に形成すると共に、第2プレート押え9にアース電極部97を一体に形成するため、ばね部材やアース電極を別途設ける必要が無く、部品点数を削減してコストダウンを図ることができる。
【0029】
尚、第2プレート押え9にも板ばね部96を形成し、或いは、第1プレート押え9にもアース電極部97を形成することが可能である。然し、板ばね部96を形成したプレート押えに対する対応プレート半部(第1プレート押え9では第1プレート半部4、第2プレート押え9では第2プレート半部4)の相対位置は、板ばね部96により対応プレート半部が押圧されるため、一義的に定まらなくなる。従って、板ばね部96付きのプレート押えにアース電極部97を形成したのでは、対応プレート半部の炎孔形成領域上の正規位置からアース電極部97がずれて、火炎検知の精度が悪化してしまうことがある。これに対し、本実施形態の如く第1プレート押え9に板ばね部96を形成し、第2プレート押え9にアース電極部97を形成しておけば、第2プレート押え9に対する対応プレート半部たる第2プレート半部4の相対位置が一義的に定まり、第2プレート押え9に形成したアース電極部97が第2プレート半部4の炎孔形成領域上の正規位置からずれることを確実に防止できる。尚、第2プレート押え9に板ばね部96を形成し、第1プレート押え9にアース電極部97を形成してもよい。
【0030】
ところで、以上の説明では、プレート式バーナ2から缶体11側に向かう方向を上方としているが、上下方向はバーナ使用時の方向を規定するものではない。即ち、上記実施形態のプレート式バーナ2は、燃焼プレート4を上方に向けた上向き姿勢で使用するものであるが、燃焼プレート4を横方向に向けた横向き姿勢や、燃焼プレート4を下方に向けた下向き姿勢で使用されるバーナも本発明のバーナに含まれる。
【符号の説明】
【0031】
1…ボイラ、11…缶体、12…水管、2…プレート式バーナ、3…バーナボディ、31…開口部、31a…段部、32…フランジ部、4…燃焼プレート、4…第1プレート半部、4…第2プレート半部、41…炎孔、42…肩部、7…フレームロッド、8…パッキン、9…プレート押え、9…第1プレート押え、9…第2プレート押え、91…当接部、96…板ばね部、97…アース電極部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
円筒状の缶体を有するボイラに、缶体の一端部を閉塞するように取付けられるボイラ用プレート式バーナであって、
バーナから缶体側に向かう方向を上方として、缶体内に臨む上端の開口部と、開口部から径方向外方に張り出すフランジ部とを有し、フランジ部で缶体の一端部に固定されるバーナボディと、バーナボディの開口部に嵌合するセラミックス製の燃焼プレートとを備え、バーナボディ内に供給された混合気を燃焼プレートに形成した多数の炎孔から噴出させて燃焼させるものにおいて、
燃焼プレートは6角形以上の多角形であって、燃焼プレートの周辺部上面に、多角形の少なくとも2組の対辺部分に沿わせて、下方に削り込んだ肩部が形成され、
これら肩部に当接する当接部を有するプレート押えと、燃焼プレートの周辺部下面に対向するようにバーナボディの開口部内面に形成した段部と燃焼プレートの周辺部下面との間に介設されるパッキンとを備え、
プレート押えは、上方からバーナボディのフランジ部に締結され、この締結によりプレート押えの当接部を介して燃焼プレートに作用する下方への押圧力でパッキンが圧縮されることを特徴とするボイラ用プレート式バーナ。
【請求項2】
請求項1記載のボイラ用プレート式バーナであって、前記燃焼プレートは、第1と第2の2つのプレート半部に2分割されて、第1プレート半部と第2プレート半部とを突き合わせて構成されるものにおいて、
前記プレート押えとして、第1プレート半部用の第1プレート押えと、第2プレート半部用の第2プレート押えとが設けられ、
第1と第2の両プレート押えの少なくとも一方に、対応するプレート半部を他方のプレート半部側に押圧する板ばね部が一体に形成されることを特徴とする請求項1記載のボイラ用プレート式バーナ。
【請求項3】
請求項2記載のボイラ用プレート式バーナであって、前記燃焼プレート上の火炎を検出するフレームロッドを備えるものにおいて、
前記第1と第2の両プレート押えの少なくとも一方に、対応するプレート半部の炎孔形成領域上に張り出して、フレームロッドから火炎を介して流れるフレーム電流を受けるアース電極部が一体に形成されることを特徴とするボイラ用プレート式バーナ。
【請求項4】
前記第1と第2の両プレート押えの一方のプレート押えに前記板ばね部が形成され、他方のプレート押えに前記アース電極部が形成されることを特徴とする請求項3記載のボイラ用プレート式バーナ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2011−196556(P2011−196556A)
【公開日】平成23年10月6日(2011.10.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−60472(P2010−60472)
【出願日】平成22年3月17日(2010.3.17)
【出願人】(000115854)リンナイ株式会社 (1,534)
【Fターム(参考)】