説明

ポリアミド原着糸およびカーペット

【課題】
本発明は、風合いを損なうことなく、汚染防止性、耐候性に優れたポリアミド原着糸およびカーペットを提供せんとするものである。
【解決手段】
本発明のポリアミド原着糸は、繊維表面に、スルホン基含有化合物および/または多価フェノール系化合物を含有することを特徴とするものである。また、本発明のカーペットは、かかるポリアミド原着糸を用いて構成されていることを特徴とするものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はポリアミド原着糸およびカーペットに関するものである。さらに詳しくは、汚染防止性、耐候性、かつ風合いに優れたポリアミド原着糸およびこのポリアミド原着糸から作られ、特に玄関マットや足拭きマットなどの用途に好ましく適用されるカーペットに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、ナイロン嵩高捲縮糸は、その優れた耐候性、耐摩耗性などを生かして、カーペットに代表される種々のインテリア用途素材として用いられている。そして、近年では、カーペット用途の多様化に伴い、カーペットを店舗や事務所むけの玄関マットや足拭きマットへ展開する技術も進んでいる。
【0003】
従来、玄関マットや足拭きマットは、泥落としを主目的としたものであり、金網、プラスチックシートを素材とするものが一般的であったが、金網やプラスチックシートでは、高級感を持った雰囲気を提供するには限界があり、特に店舗や事務所の玄関を演出するには不適であった。しかも、金網やプラスチックシートを素材とする玄関マットや足拭きマットでは、比較的大きい泥を落とす点では泥落とし性能に優れているものの、比較的小さな泥、埃、塵を捕捉する性能には乏しく、不向きな面があった。
【0004】
また、金網やプラスチックシートを素材とする玄関マットや足拭きマットは、その構成からわかるように、いわゆるカーペットに比較してクッション性が明らかに劣るものであった。さらに、玄関マットや端拭きマットは、建物の入り口に設置されることから太陽光にさらされるため、紫外線に対する耐候性が要求され、またその設置環境から多くの人が足でふみつけられるばかりか、汚れを落とすために繰り返し洗濯して使用されるため、優れた耐久性が要求される。
【0005】
一方、カーペットの耐候性能向上を目的とした原着ポリアミド捲縮糸の方法については、すでにいくつかの提案がなされており、例えば、特定の顔料添加および銅添加により耐候性能にすぐれた原着ポリアミド捲縮糸を製造する方法が提案されている(特許文献1)。
しかしながら、かかる方法では、耐候性能に優れているものの、カーペットとして重要な機能の一つである汚染防止性能はなく、コーヒー汚れや油汚れに対して一度汚れが付着すると容易に汚れが落ちない問題があった。
【0006】
一方、染色されたポリアミド糸にスルホン基含有化合物あるいは多価フェノール系化合物を処理する方法は染色堅牢度向上を目的として公知であるが、染色糸であるため耐候処理後の変退色が著しく、カーペット用途での使用は不適であった。
【0007】
このように従来の技術では、耐候性と汚染防止性を両立したカーペット用ポリアミド糸、特にポリアミド原着糸は提案されていないのが実状であった。
【特許文献1】特開平2−169736号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、上述した従来技術の背景に鑑み、風合いを損なうことなく、汚染防止性、耐候性に優れたポリアミド原着糸およびカーペットを提供せんとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、かかる課題を解決するために、次のような手段を採用するものである。
【0010】
すなわち、本発明のポリアミド原着糸は、繊維表面に、スルホン基含有化合物および/または多価フェノール系化合物を含有することを特徴とするものである。
【0011】
また、本発明のカーペットは、かかるポリアミド原着糸を用いて構成されていることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、ポリアミド原着糸がコーヒーや油汚れから汚染されることを防止することができる上に、耐候性にも優れた、つまり、優れた汚染防止性と耐候性とを有するポリアミド原着糸を提供することができる。すなわち、本発明によれば、汚染防止性、耐候性、かつ風合いに優れたカーペット、特に玄関マットや足拭きマットなどに好適に使用される素材を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
本発明は、前記課題、つまり風合いを損なうことなく、汚染防止性、耐候性に優れたポリアミド原着糸について、鋭意検討し、従来のポリアミド原着糸技術では使用されなかった特定な化合物をポリアミド原着糸の表面に含有させてみたところ、上記課題を一挙に解決し、優れたカーペット用素材を提供することができることを究明し、本発明に到達したものである。
【0014】
本発明におけるポリアミド糸は、原着糸であることが必要である。従来から、通常のポリアミド染色糸は、耐候性向上のため染料の検討、染色後の処理などさまざまな検討がなされているが、これら従来技術の方法で得られるポリアミド染色糸は、顔料によるポリアミド原着糸にくらべて、耐候処理後の変退色が著しいため、カーペット用途では使用されてこなかった。
【0015】
なお、ここでいう原着糸とは、顔料を予めポリアミドの紡糸工程以前にチップに含有させて紡糸して得られた糸のことであり、通常の場合、顔料濃度は糸中にて5重量%以下、さらには3重量%以下の範囲で含有されている原着糸であることが好ましい。糸中の顔料濃度がかかる好ましい範囲の場合、球晶核としての作用が顕在化することはなく、延伸時に単繊維切れが発生することもない。本発明で使用する顔料としては、有機顔料でも無機顔料でも使用することができ、特に制限がない。
【0016】
本発明におけるポリアミド原着糸の単繊維繊度は特に限定されないが、好ましくは10〜30デシテックス、さらに好ましくは13〜25デシテックスの範囲のものがよい。すなわち、単繊維繊度が10デシテックス未満では、流体捲縮加工において十分な捲縮が得られず、またカーペットの風合いも柔らかすぎるものとなるばかりか、摩耗しやすく、さらにはカーペット使用中にピリングと呼ばれる糸玉が生じやすくなる。また、単繊維繊度が30デシテックスを越えると、紡糸時の冷却が不足し球晶成長が増大して延伸時の単繊維切れ原因となり、またカーペットとしての風合いが硬くなってしまう。
【0017】
本発明のポリアミド原着糸において、単繊維断面変形度は、特に限定されないが2.8〜3.8、さらにはく使用3.0〜3.6の範囲にあることが、風合いとクッション性の上から好ましく使用される。これらのポリアミド原着糸の断面形状は、丸断面、三葉断面、四葉断面あるいは中空断面などいずれでもよく、特に限定されるものではない。
【0018】
本発明で用いるポリアミド原着糸は、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン610、ナイロン46や、これらポリアミドのコポリマーなどからなるポリアミド系繊維であればよく、特に限定されるものではないが、カーペットとしての耐候性、摩耗性の良好なナイロン66であるのがより好ましい。
【0019】
本発明は、上記のポリアミド原着糸の繊維表面に、スルホン基含有化合物および/または多価フェノール系化合物を含有させるために、かかる化合物を含有する処理液で処理されているものであるが、ここでスルホン基含有化合物としては、分子構造中にスルホン基を持つポリアミド原着糸のアミノ基に対して親和性のあるものであればよく、例えば、α−オレフィンスルホン化物の塩やフェノールホルマリン樹脂のスルホン化物、酸性染料、含金属酸性染料などを使用することができる。かかる化合物の中でも、より好ましくは、平均炭素数12〜30であるα−オレフィンスルホン化物の塩が前記効果の上からよい。かかるスルホン基含有化合物は、ポリアミド原着糸のアミノ基や吸湿成分に吸着するが、かかる吸着によって汚れ成分の吸着を阻止する機能を発揮するものである。
【0020】
また、多価フェノール系化合物としては、例えば、天然タンニンやノボラック型、レゾール型などのフェノールホルマリン樹脂のスルホン化物で代表される合成タンニンを使用することができる。なお、前記天然タンニンを使用する場合は、吐酒石と併用するのが下記効果の上からよい。かかる多価フェノール系化合物を用いれば、多価フェノール系化合物がポリアミド系繊維の表面に皮膜を形成するが、かかる皮膜形成により、汚れ成分の吸着を阻止する機能を発揮するものである。
【0021】
本発明のスルホン基含有化合物および/または多価フェノール系化合物がポリアミド原着糸に対して、0.05〜10.0質量%含有していることを特徴とする。スルホン基含有化合物および/または多価フェノール系化合物の付着量が0.05質量%より低い場合は、本発明の効果の一つである汚染防止性が損なわれるため好ましくない。また、10.0質量%以上を付着させると、風合いが粗肴になり、カーペットの品位が低下する。
【0022】
本発明者らは、かかる特定化合物が、上述の特殊な機能を発揮することを発見し、初めてこれをポリアミド原着糸に採用してみたところ、汚染防止性、耐候性に優れ、しかも、風合いを損なうこともない、優れたポリアミド原着糸を提供することに成功したものである。
【0023】
以下に、本発明の製造方法について説明する。
【0024】
本発明のポリアミド原着糸は、基本的に公知の溶融紡糸、冷却、給油、延伸、捲縮付与の各工程からなる通常の溶融紡糸法によって製造される。本発明で用いる溶融紡糸装置は、エクストルーダー型紡糸機およびプレッシャー型紡糸機のどちらも使用可能であるが、製品の均一性および製糸工程における収率の点から前者が好ましい。特に原着ポリマーを用いる場合はエクストルーダー型紡糸機が有利である。
【0025】
本発明のポリアミド原着糸は、顔料をあらかじめチップに混合して紡糸する原着糸であるので、この顔料を含有させたマスターチップをブレンド成分と同一にすることも可能である。具体的には、顔料を混合するマスターチップをポリカプラミドとすることは、本発明において適用される好例となる。なお、耐候剤として銅化合物などを糸中に存在させる場合にも、それらの添加は紡糸前行われるが、その添加方法は添加する化合物の種類や特性に応じて決定すればよい。
【0026】
つぎに得られたポリアミド原着糸をスルホン基含有化合物および/または多価フェノール系化合物を含む処理液により処理を行う。この処理を染色と同時に行う場合には、例えば、かかる化合物をポリアミド原着糸に対し、0.1〜10%o.w.fになる量含有する処理液で処理する。この際、同時に使用される染料については特に限定されず、また、均染剤、酸などの染色助剤を併用することも可能である。この処理を染色後に行う場合には、例えば、水やメタノール、エタノール等の有機溶剤等を溶媒とし、上記化合物を0.1〜100g/lの量で含む処理液を用いるのが好ましい。この処理液は溶液であっても、乳化もしくは分散液であってもよい。この際、処理液中に用いられる上記化合物の作用を阻害しない範囲で分散剤、精練剤等の界面活性剤やキレート剤などを併用してもよい。
【0027】
かかる処理方法としては、パッドキュアー法やグラビア法、スプレー法により処理液を繊維製品に付与した後、化合物の種類や溶媒の種類により適切な方法を選択すればよいが、室温または40〜200℃の熱処理を行うのがよい。また、カセ染色機、ビーム染色機、液流染色機、気流染色機、ジッガー、ウインス、ロータリーワッシャーなどを用い、浸漬法により室温から140℃程度で処理することもできる。
【0028】
このようにして得られたポリアミド原着糸は、公知の方法でタフティングを実施する。タフティングの際に制電糸あるいはモノフィラメントや他の糸を、混繊・混紡、さらには混織することは何ら差し支えない。次いで、公知の方法により、バッキングが施される。この場合に、必要に応じ、シャーリングを実施することはより好ましい手法として推奨される。また、汚染防止性を高めるために、汚染防止剤を塗布することも何ら差し支えない。
【0029】
本発明のポリアミド原着糸およびこれを用いたカットパイルカーペットは、パイル先端の耐候性、耐摩耗性、ポイント性に優れた特性を活かし、特に店舗、事務所向けの玄関マットや足拭きマットとして適しているが、その奏する効果の活用を必要とする場合であれば、車両用マットや家庭用マットなどの用途にも利用可能である。
【実施例】
【0030】
以下実施例により本発明をさらに詳細に説明する。なお、実施例に示す性能は次の方法で測定した。
【0031】
[耐候処理後の変退色]
サンシャインウェザーメーターを使用して、ブラックパネル温度83℃±5℃、カーボンアーク処理100時間、かつ120分間に18分の頻度で水を噴霧した条件にて処理を行ったのち、JIS変退色用グレースケールにて級判定を行った。
[汚染防止性評価]
(1)コーヒー汚れに対する汚染防止性
サンプルとして、タフティングを行ったカーペット或いはパイル糸の筒編み地を3cm×3cm用意する。汚染液として、インスタントコーヒー(味の素ゼネラルフーヅ(株)製マキシム(R))を14g/リットルの割合でお湯に溶解したものを100ml作成し、サンプルを汚染液中で80℃、5分間浸漬後、乾燥機にて80℃にて1時間乾燥する。さらに汚染させたサンプルを家庭用洗濯機にて30秒脱水し、乾燥機にて80℃にて1時間放置する。その後、サンプルを家庭用洗濯機にて、40℃のお湯(25リットル)の中に洗剤(花王(株)製アタック)を5g/リットルの割合で入れて、5分間洗浄し、その後すすぎを4分間実施したあと、再び乾燥機にて80℃にて1時間放置する。サンプルの汚染状況をJIS汚染用グレースケールで級判定した。
【0032】
(2)油汚れ
サンプルとして、タフティングを行ったカーペット或いはパイル糸の筒編み地を3cm×3cm用意する。汚染液として、自動トランスミッションオイル液(ESSO製“DEXRON−III(R)”)100gとタール(JIS K 2439)1gを混ぜ合わせたもの作成し、サンプルを常温で5分間浸漬後、さらに汚染させたサンプルを家庭用洗濯機にて30秒脱水し、乾燥機にて80℃にて1時間放置する。その後、サンプルを家庭用洗濯機にて、40℃のお湯(25リットル)の中に洗剤(花王(株)製アタック(R))を5g/リットルの割合で入れて、5分間洗浄し、その後すすぎを4分間実施したあと、再び乾燥機にて80℃にて1時間放置する。サンプルの汚染状況をJIS汚染用グレースケールで級判定した。
【0033】
(実施例1)
ナイロン66ベースポリマーチップに対し、青色弁柄とカーボンブラックを適宜混合した顔料を5重量%含有するナイロン66マスターチップAとシアニン系青色顔料と酸化チタン白色を適宜混合した顔料2.0重量%含有するナイロン66マスターチップBと、赤色弁柄とカーボンブラックを適宜混合した顔料を1.5重量%含有するナイロン66マスターチップCを、それぞれ95:3.5:1.0:0.5の混合重量比にて機械的ブレンドした後、エクストルーダー型紡糸機で溶融し、公知のトライローバル型口金より紡糸した。
【0034】
紡糸部より得た糸条に、先ず油剤を付着せしめ、続いて引き取りロールで引き取り、180℃以上の加熱延伸ロールにて3.0倍で延伸した後、連続して加熱流体捲縮加工装置にて230℃以上での加熱蒸気処理を行い、捲縮を付与した。
【0035】
次いで、捲縮がへたらない程度に引き伸ばし、最後に0.08g/d程度の巻取張力で巻き取ることにより、1300デシテックス68フィラメントのポリアミド原着糸を得た。この際に得られたポリアミド原着糸の耐候処理後の強度を測定した。
【0036】
得られたポリアミド原着糸を、下撚り(180T/m)し、それを2本用いて上撚り(180T/m)で撚り合わせ、乾熱130℃で撚り止め処理を施した後、精練を行い、多価フェノール誘導体を主成分とした薬剤であるナイロンフィックス(R)SZ−2(センカ(株)製)をチーズ染色機にて、6%o.w.f、90℃×30分、浴比1:20で汚染防止処理を行った。得られた糸を水洗・乾燥し、カットパイルカーペットとしてタフトし、得られたカーペットの汚染防止性、耐候処理後の変退色について評価した。このカーペットの洗濯汚染防止性を評価した結果、汚染防止性、耐候処理後の変退色ともに良好であった。結果を表1に示す。
【0037】
(実施例2)
実施例1と同様のポリアミド原着糸を精練した後、スルホン酸縮合物を主成分とした薬剤サンライフ(R)(日華化学(株)製)をチーズ染色機にて、6%o.w.f、90℃×30分、浴比1:20で汚染防止処理を行った。
得られた糸を水洗・乾燥し、カットパイルカーペットとしてタフトし、得られた糸を水洗・乾燥し、カットパイルカーペットとしてタフトし、得られたカーペットの汚染防止性、耐候処理後の変退色について評価した。
【0038】
このカーペットの洗濯汚染防止性を評価した結果、汚染防止性、耐候処理後の変退色ともに良好であった。結果を表1に示す。
【0039】
(比較例1)
実施例1と同様のポリアミド原着糸を精練した後、実施例のような汚染防止処理を行わず、汚染防止性、耐候処理後の変退色を評価した。
【0040】
その結果、耐候処理後の変退色は良好であったものの、汚染防止性は不良であった。結果を表1に示す。
【0041】
(比較例2)
ナイロン66ベースポリマーチップをエクストルーダー型紡糸機で溶融し、公知のトライローバル型口金より紡糸した。
【0042】
紡糸部より得た糸条に先ず油剤を付着せしめ、続いて引き取りロールで引き取り、180℃以上の加熱延伸ロールにて3.0倍で延伸した後、連続して加熱流体捲縮加工装置にて230℃以上での加熱蒸気処理を行い、捲縮を付与した。
【0043】
次いで、捲縮がへたらない程度に引き伸ばし、最後に0.08g/d程度の巻取張力で巻き取ることにより、1300デシテックス68フィラメントのポリアミド糸を得た。
この際に得られたポリアミド原着糸の耐候処理後の強度を測定した。
【0044】
得られたポリアミド捲縮糸を、下撚り(180T/m)し、それを2本用いて上撚り(180T/m)で撚り合わせ、乾熱130℃で撚り止め処理を施した後、精練を行い、実施例1と同じ色目になるよう含金染料にて染色した。
【0045】
得られた糸を水洗・乾燥し、カットパイルカーペットとしてタフトし、得られたカーペットの汚染防止性、耐候処理後の変退色について評価した。このカーペットの洗濯汚染防止性を評価した結果、汚染防止性、耐候処理後の変退色ともに不良であった。
【0046】
【表1】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
繊維表面に、スルホン基含有化合物および/または多価フェノール系化合物を含有することを特徴とするポリアミド原着糸。
【請求項2】
スルホン基含有化合物および/または多価フェノール系化合物の含有量がポリアミド原着糸に対して、0.05〜10.0質量%であることを特徴とする請求項1記載のポリアミド原着糸。
【請求項3】
請求項1または2記載のポリアミド原着糸を用いて構成されていることを特徴とするカーペット。

【公開番号】特開2007−146321(P2007−146321A)
【公開日】平成19年6月14日(2007.6.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−341596(P2005−341596)
【出願日】平成17年11月28日(2005.11.28)
【出願人】(000003159)東レ株式会社 (7,677)
【Fターム(参考)】