説明

ポリアミド及びポリエステル樹脂のブレンドの組成物

本発明は、ポリアミド樹脂およびポリエステル樹脂の樹脂ブレンド組成物であって、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂及びエポキシ樹脂を含む当該組成物に関する。本発明による樹脂ブレンド組成物は、ポリアミド樹脂と熱可塑性ポリエステル樹脂との間の相容性が改良されており、それ故、優れた機械的特性(強度、曲げ強さ、弾性、耐摩耗性、衝撃強さ)、化学的特性(耐溶剤性)、耐熱性、寸法安定性、塗装性などを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、改良された相容性を有するポリアミド樹脂及びポリエステル樹脂のブレンドの組成物に関係し、一層特に、互いに非相容性であることが一般に知られている上記の2種の樹脂間の改良された相容性を有するブレンドの組成物に関するものである。
【0002】
ポリアミド樹脂は、優れた機械的、化学的及び熱的特性並びにペイントに対する接着性を有し、それ故、多くの領域で利用されている。しかしながら、ポリアミド樹脂は、低い寸法安定性を有し、ポリアミド樹脂の機械的特性は、水の吸収と共に低下する。従って、溶融状態のポリアミド樹脂を他の熱可塑性樹脂(例えば、ポリエステル樹脂)と混合して溶融状態の混合物を形成することにより、ポリアミド樹脂の特性を改良することが試みられてきた。しかしながら、熱可塑性ポリアミド樹脂は、熱可塑性ポリエステル樹脂との低い相容性を示すので、これらの2種の樹脂のみから形成された混合物は、不十分な加工性及び特性を有する。
【0003】
従って、米国特許第4,150,674号は、ラクタムターポリマーの、ポリアミド樹脂をポリエステル樹脂と混合する際の相容化剤としての利用及びそうして得られた生成物の布地への利用を記載している。更に又、米国特許第5,055,509号は、アリールホスホニルニトリドの相容化剤としての導入を記載している。しかしながら、これらの化合物の相容化の効果は、明確には確認されておらず、その結果生成した生成物は、求められた特性を与えない。
【0004】
米国特許第5,296,550号、第5,475,058号、文献EP664 320、EP984 087などは、2種の樹脂間の相容性を、エチレン型モノマー(例えば、スチレン、メタクリレートなど)とグリシジル基を有するモノマー(例えば、グリシジルメタクリレートなど)とのグラフト共重合により得られたオレフィン樹脂を加えることによって改良する組成物を記載している。しかしながら、この組成物は、ポリアミド又はポリエステル樹脂自体と比べて減少した硬さなどの不利な点を有している。
【0005】
C.C. Huang等、Polymer, 1997, 38(7), 2135−2141及びC.C. Huang等、Polymer, 1997, 38(17), 4287−4293は、PBT(ポリ(ブチレンテレフタレート))及びPA66(ポリアミド−6,6)ポリマーの混合物を記載しており、これらは、2060g/eqのエポキシ当量重量(EEW)を有する固体状態のビスフェノールA型のエポキシ樹脂を利用する。J. An等、Journal of Applied Polymer Science, 1996, 60, 1803−1810は、様々な量のエポキシ樹脂E−44(EEW=210g/eq)を有するPBTとPA−6(ポリアミド−6)とのブレンドを記載している。K. C. Chiou等、Journal of Applied Polymer Science: Part B: Polymer Physics, 2000, 38, 23−33は、多官能性エポキシ樹脂(EEW=110〜130g/eq)を、PA6/PBT混合物の相容化のためのカップリング剤として採用している。しかしながら、ポリマーブレンドで低エポキシ当量重量のエポキシ樹脂を使用する場合には、ポリマーブレンドの加工性及び特性は、依然として、不満足なものであり、改良が求められる。
【0006】
それ故、本発明の目的は、改良された相容性を有するポリアミド樹脂及びポリエステル樹脂のブレンドの組成物を提供することである。
【0007】
本発明の他の目的は、機械的特性(強度特性、曲げ強さ、弾性、耐摩耗性、衝撃強さ)、化学的特性(溶媒耐性)、耐熱性、寸法安定性、塗装性などが改良された、熱可塑性ポリアミド樹脂と熱可塑性ポリエステル樹脂との樹脂ブレンド組成物を提供することである。
【0008】
上記の目的を達成するために、本発明は、a)ポリアミド樹脂、b)ポリエステル樹脂及びc)エポキシ樹脂を含む、改良された相容性を有するポリアミド樹脂とポリエステル樹脂との樹脂ブレンド組成物を提供する。
【0009】
一層詳細には、本発明による組成物は、改良された相容性を示す、ポリアミド樹脂とポリエステル樹脂とのブレンドの組成物であり、それは、少なくとも下記を含む:
a)1〜98重量%の熱可塑性ポリアミド樹脂;
b)1〜98重量%の熱可塑性ポリエステル樹脂;及び
c)0.01〜10重量%の、2100〜6000g/eqのエポキシ当量重量(EEW)を有するエポキシ樹脂。
【0010】
(a)ポリアミド樹脂
一具体例において、本発明の組成物に含まれるポリアミド樹脂は、任意の熱可塑性ポリアミド樹脂であってよい。ポリアミド樹脂の例には、ε−カプロラクタム及びω−ドデカラクタムなどのラクタムの開環重合の生成物として得ることのできるポリアミド6;アミノカプロン酸、11−アミノウンデカン酸及び12−アミノドデカン酸などのアミノ酸から得ることのできるポリアミドポリマー;脂肪族、脂環式又は芳香族ジアミン例えばエチレンジアミン、テトラメチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、ウンデカメチレンジアミン、ドデカメチレンジアミン、2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジアミン、2,4,4−トリメチルヘキサメチレンジアミン、5−メチルノナヘキサメチレンジアミン、m−キシレンジアミン、p−キシレンジアミン、1,3−ビスアミノメチルシクロヘキサン、1,4−ビスアミノメチルシクロヘキサン、1−アミノ−3−アミノメチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキサン、ビス(4−アミノシクロヘキサン)メタン、ビス(4−メチル−4−アミノシクロヘキシル)メタン、2,2−ビス(4−アミノシクロヘキシル)プロパン、ビス(アミノプロピル)ピペラジン、アミノエチルピペリジンなど;脂肪族、脂環式又は芳香族ジカルボン酸例えばアジピン酸、セバシン酸、アゼライン酸、ドデカン二酸、テレフタル酸、イソフタル酸、2−クロロテレフタル酸、2−メチルテレフタル酸及び5−メチルイソフタル酸から得ることのできるポリアミドポリマー;及びポリアミド樹脂のコポリマーが含まれ得て、これらは、単独で又は2つ以上の型の組合せとして用いられうる。
【0011】
ある具体例において、ポリアミド樹脂の例は、ポリアミド6、ポリアミド66、ポリアミド610、ポリアミド11、ポリアミド12、ポリテレフタルアミド、ポリイソフタルアミド、及びポリアラミドを含む。
【0012】
これらの樹脂の幾つかの一般的構造式は、下記のように表される:
<ポリアミド6>
−[−HN−(CH25−CO−]−
<ポリアミド66>
−[−HN−(CH26−NHCO−(CH24CO−]−
<ポリアミド66/6>
−[−HN−(CH26−NHCO−(CH24CONH−(CH25−CO−]−
【0013】
ポリアミドマトリクスは、特に、分岐し若しくは高分岐した星状の又はH巨大分子鎖を含むポリマーであってよく、必要に応じて、直鎖の巨大分子鎖であってよい。該星状又はH巨大分子鎖を含む分子は、例えば、文献FR2743077,FR2779730,US5959069,EP0632703,EP0682057及びEP0832149に記載されている。
【0014】
本発明の他の特定の具体例によれば、この発明のポリアミドマトリクスは、ランダムツリー型のポリマーであってよく、好ましくは、ランダムツリー構造を有するコポリアミドであってよい。これらのランダムツリー構造のコポリアミド並びにそれらの製造方法は、特に文献WO99/03909に記載されている。本発明のマトリクスは又、上記の直鎖の熱可塑性ポリマー及び星状、H及び/又はツリー熱可塑性ポリマーを含む組成物であってもよい。本発明のマトリクスは又、文献WO00/68298に記載されたものの型の高分枝したコポリアミドをも含むことができる。本発明の組成物は又、上記の、直鎖、星状、H、ツリー、高分岐コポリアミド熱可塑性ポリマーの任意の組合せをも含むことができる。
【0015】
一具体例において、ポリアミド樹脂の相対粘度は、2.0〜3.7の範囲であってもよい(90%蟻酸100ml中の1gのポリマーの溶液を、25℃で測定)。他の具体例において、ポリアミド樹脂の数平均分子量は、約5000〜70000の範囲であってもよい。
【0016】
一具体例において、ポリアミド樹脂の含量は、求められる特性に従って選択することができる。一具体例において、ポリアミド樹脂は、組成物の全重量の1〜98重量%の量で含有されうる。
【0017】
(b)ポリエステル樹脂
一具体例において、本発明の組成物に含まれるポリエステル樹脂は、エステル結合を主鎖中に有する高分子化合物であってよい。ポリエステル樹脂の例には、ジカルボン酸(又は、エステルを形成することのできる誘導体)の、ジオール(又は、エステルを形成することのできる誘導体)との縮合によって得ることのできるホモポリマー又はコポリマー、又はこれらの混合物が含まれうる。
【0018】
一具体例において、ジカルボン酸の例は、芳香族ジカルボン酸例えばテレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、1,4−、1,5−、2,6−、又は2,7−ナフタレンジカルボン酸、ビス(p−カルボキシフェニル)メタン、アントラセンジカルボン酸、4,4’−ジフェニルエーテルカルボン酸、5−ナトリウムスルホイソフタル酸など;脂肪族ジカルボン酸例えばアジピン酸、セバシン酸、アゼライン酸、ドデカン二酸など;脂環式ジカルボン酸例えば1,3−シクロヘキサンジカルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸など;及びエステルを形成することのできるこれらの誘導体を含むことができるが、これらに限られない。ある具体例において、該ジカルボン酸は、誘導体の形態で用いることができ、それは、エステル例えばアルキルアルコキシ又はハロゲンなどで置換された誘導体、及び低級アルコールから得られるエステル例えばジメチルエステルを形成することができる。
【0019】
他の具体例において、前記のジオールの例は、2〜20炭素原子を有する脂肪族グリコール例えばエチレングリコール、プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、デカメチレングリコール、シクロヘキサンジメタノール、シクロヘキサンジオールなど;分子量400〜6000を有する長鎖グリコール例えばポリエチレングリコール、ポリ−1,3−プロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコールなど;及びエステルを形成することのできるこれらの誘導体を含むことができるが、これらに限られない。ある具体例において、該ジオールは、エステルを形成することのできる誘導体例えばアルキル基、アルコキシ基又はハロゲンなどで置換された誘導体の形態で用いることができる。
【0020】
ある具体例において、ホモポリマー又はこれらのコポリマーの例は、ポリブチレンテレフタレート,ポリブチレン(テレフタレート/イソフタレート),ポリブチレン(テレフタレート/アジペート),ポリブチレン(テレフタレート/セバケート),ポリブチレン(テレフタレート/デカンジカルボキシレート),ポリブチレンナフタレート,ポリエチレンテレフタレート,ポリエチレン(テレフタレート/イソフタレート),ポリエチレン(テレフタレート/アジペート),ポリエチレン(テレフタレート/5−ナトリウムスルホイソフタレート),ポリブチレン(テレフタレート/5−ナトリウムスルホイソフタレート),ポリプロピレンテレフタレート,ポリエチレンナフタレート,ポリシクロヘキサンジメチレンテレフタレートを含むことができるが、これらに限られない。
【0021】
他の具体例において、上記の化合物以外のポリエステル樹脂の例は、共重合可能なモノマー例えばヒドロキシカルボン酸例えばグリコール酸,ヒドロキシ安息香酸,ヒドロキシフェニル酢酸,ナフチルグリコール酸など;及びラクトン化合物例えばプロピオラクトン,ブチロラクトン,カプロラクトン,バレロラクトンなどと共重合したポリエステル樹脂を含むことができる。更に別の具体例において、ポリエステル樹脂の例は、多官能性エステルを形成する化合物例えばトリメチロールプロパン,トリメチロールエタン,ペンタエリトリトール,トリメリト酸,トリメシン酸,ピロメリト酸に由来するポリエステル樹脂又は熱可塑性を維持する量の分岐又は架橋構造を有するポリエステル樹脂を含むことができる。
【0022】
ポリエステル樹脂の含量は、求められる特性によって、選択することができる。一具体例において、ポリエステル樹脂は、組成物の全重量に対して1〜98重量%の量で含有されうる。
【0023】
ポリエステル樹脂は、特にそれらの実用寿命の最後にある製品又は生産廃棄物などのものから得られる、リサイクルポリエステルであってもよい。これらのポリエステルは、繊維製品、瓶、フィルム又は産業用プラスチック(特に、複合材料)から得ることができる。これらのポリエステルは、直接、又は必要に応じて一つ以上の処理、例えば加水分解、リサイクルポリエステル組成物の充填剤及び添加剤の分離などの処理の後、用いることもできる。廃棄物は、例えば、断片、粉末又は顆粒の形態に押しつぶし、すり砕くことができる。
【0024】
本発明によれば、ポリエステルとリサイクルポリエステルとの混合物を組成物中で使用することが可能となる。
【0025】
(c)エポキシ樹脂
一具体例において、分子当たり2つ以上のエポキシ基を有する化合物をエポキシ樹脂において用いることができる。もしエポキシ樹脂を加えるならば、ポリアミド及び/又はポリエステル間の化学結合によって、ポリアミド樹脂とポリエステル樹脂との間の改良された相容性を有する樹脂のブレンドを得ることが可能である。
【0026】
一具体例において、エポキシ樹脂の例は、DGEBA(ビスフェノールAのジグリシジルエーテル)型のエポキシ樹脂、DGEBF(ビスフェノールFのジグリシジルエーテル)型のエポキシ樹脂、水素化BPA(水素化ビスフェノールA)型のエポキシ樹脂、臭素化エポキシ樹脂、脂環式エポキシ樹脂、脂肪族ポリグリシジル型のエポキシ樹脂、グリシジルアミン型のエポキシ樹脂などを含むが、これらに限られない。エポキシ樹脂は、単独でも、2種以上の型の組合せでも使用することができる。
【0027】
一具体例において、エポキシ樹脂を、例えば、ビスフェノールAの、ビスフェノールFの、水素化若しくは臭素化ビスフェノールA又はビスフェノールFの、又は2つ以上のヒドロキシル基を有する化合物の、エピクロロヒドリンとの反応により得ることができ、又は市販品を容易に入手することができる。
【0028】
一具体例において、エポキシ樹脂の官能基の数は、重合度及び化学物質の形態により、一つ以上、例えば、4つ以上であってよい。このエポキシ樹脂は、液相の形態であっても、固相の形態であってもよい。
【0029】
エポキシ当量重量は、2100〜6000g/eqの範囲とすることができ、好ましくは、2200g/eqより大きい値で、一層好ましくは、2300g/eqより大きい、尚一層好ましくは、2500g/eqより大きい値で;とりわけ、2200〜6000g/eqの範囲で、2300〜6000g/eqの範囲で又は2500〜6000g/eqの範囲であってもよい。前述の範囲より低いエポキシ当量重量を有するエポキシ樹脂を用いた場合には、樹脂のブレンドの組成物の粘度が増大し、結果的に加工性が低下する。
【0030】
樹脂のエポキシ当量重量(EEW)は、様々な公知の方法によって測定することができる。我々は、特に、標準JIS K 7236−1986、ASTM D1652−73及びISO 3001−1978に言及することができる。エポキシ樹脂のエポキシ当量重量が分布する場合には、平均値を考慮に入れる。
【0031】
一具体例において、エポキシ樹脂の含量は、組成物の全重量に対して、0.01〜10重量%の範囲であってもよい。他の具体例において、エポキシ樹脂の含量は、0.05〜7重量%で、又は0.1〜5重量%の範囲であってもよい。エポキシ樹脂の含量が上記の範囲を超えたならば、例えば、この樹脂ブレンドの組成物の粘度が増大し、且つ/又は組成物の流動性が低下し、結果的に加工性が低下し、加工中に問題が生じることがありうる。この期間に、エポキシ樹脂の含量が上記範囲未満であった場合には、又はエポキシ樹脂を使用しなかったならば、ポリアミド樹脂とポリエステル樹脂との間の相容性は、不十分であり、その結果、加工性は低下し、硬さ及び強さなどの特性の低下がありうる。
【0032】
ある具体例において、所望する最終特性により、樹脂ブレンドの組成物は、更に他のポリマー樹脂例えばポリエチレン、ポリスチレン、ポリプロピレン、ABS樹脂、ポリカーボネート、ポリフェニレンスルフィド、ポリフェニレンオキシド、ポリアセタール、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリエーテルイミド、ポリエーテルケトン、ポリ乳酸樹脂、ポリスルホン樹脂、エラストマー樹脂又はこれらの混合物をも含むことができる。
【0033】
この組成物は、繊維質の及び/又は非繊維質の充填剤を含むことができる。
【0034】
繊維質充填剤として、我々は、ガラス繊維、炭素繊維、天然繊維、アラミド繊維、及びナノチューブ(特に、炭素の)を挙げることができる。天然繊維としては、我々は、麻及び亜麻を挙げることができる。非繊維質充填剤のうちで、我々は、特に、全ての微粒子及び層状充填剤及び/又は剥離性若しくは非剥離性のナノフィラー例えばアルミナ、カーボンブラック、アルミノケイ酸塩クレー、モンモリロナイト、リン酸ジルコニウム、カオリン、炭酸カルシウム、ケイ藻類、グラファイト、雲母、シリカ、二酸化チタン、ゼオライト、タルク、ケイ灰石、高分子充填剤、例えば、ジメタクリレートの粒子、ガラスビーズ又はガラス粉末を挙げることができる。
【0035】
本発明によれば、この組成物が、幾つかの種類の補強用充填剤を含むことは十分に可能である。好ましくは、用いる殆どの充填剤は、いわゆる細断型のガラス繊維、特に、直径7および14μmの間の径を有するものであってよい。これらの充填剤は、繊維とポリアミドマトリクスとの間の機械的粘着を確実にする表面潤滑油を有していてよい。
【0036】
補強用充填剤又は単純充填剤の重量濃度は、有利には、組成物の全重量の1〜60重量%であり、好ましくは、15〜50重量%である。
【0037】
この組成物は又、衝撃強さを改変する薬剤をも含むことができる。この目的に使用できるのは、一般に、エラストマーポリマーである。レジリエンスを改変するための薬剤は、一般に、約500MPa未満の引張弾性率(ASTM D−638)を有するとして定義される。好適なエラストマーの例は、エチレン−アクリル酸エステル−無水マレイン酸、エチレン−プロピレン−無水マレイン酸、EPDM(エチレン−プロピレン−ジエンモノマー)(適宜、グラフトされた無水マレイン酸を伴う)である。エラストマーの重量濃度は、有利には、組成物の全重量の0.1〜30%である。
【0038】
ポリアミドと反応性を有する官能基を含む、衝撃強さを改変する薬剤は、特に、好適である。我々は、例えば、エチレン、アクリル酸エステル及びグリシジルメタクリレートのターポリマー、エチレン及びブチルエステルアクリレートのコポリマー、エチレン、n−ブチルアクリレート及びグリシジルメタクリレートのコポリマー、エチレン及び無水マレイン酸のコポリマー、無水マレイン酸がグラフトされたスチレン−マレイミドコポリマー、無水マレイン酸で改変されたスチレン−エチレン−ブチレン−スチレンコポリマー、無水マレイン酸がグラフトされたスチレン−アクリロニトリルコポリマー、無水マレイン酸がグラフトされたアクリロニトリル−ブタジエン−スチレンコポリマー、及びこれらの水素化物を挙げることができる。これらの薬剤の、全組成物中における重量比は、特に、0.1〜40%である。
【0039】
一具体例において、本発明の目的を損なわない範囲において、添加剤例えば抗酸化剤、熱安定剤、UV照射の吸収剤例えば芳香族アミン、ヒンダードフェノール、リン及び硫黄など、分散剤、染料、顔料、界面活性剤、剥離剤、潤滑剤、可塑剤、光沢改良剤(一般に、プラスチックの処理剤として用いられる)、を用いて、様々な効果を与えることができる。
【0040】
本発明による組成物は、特に、ポリアミドの分野で一般的に用いられる難燃剤;即ち、炎の広がりを減少させる化合物及び/又は難燃性を有する化合物(当業者に周知)を含むことができる。これらの難燃剤は、通常、難燃性組成物中で用いられ、特に、例えば、特許US6344158、US6365071、US6211402及びUS6255371(参考として、本明細書中に援用する)に記載されている。
【0041】
有利には、この組成物は、下記よりなる群から選択される少なくとも一種の難燃剤を含む:
* リンを含む難燃剤、例えば:
− ホスフィンの酸化物、例えば、トリフェニルホスフィンオキシド、トリ−(3−ヒドロキシプロピル)ホスフィンオキシド及びトリ−(3−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)ホスフィンオキシド。
− ホスホン酸若しくはその塩又はホスフィン酸若しくはその塩、例えば、亜鉛の、マグネシウムの、カルシウムの、アルミニウムの又はマンガンのホスフィン酸塩、特に、ジエチルホスフィン酸のアルミニウム塩又はジメチルホスフィン酸の亜鉛塩。
− 環状ホスホネート、例えば、環状ジホスフェートエステル例えばAntiblaze1045。
− 有機ホスフェート、例えば、トリフェニルホスフェート。
− 無機ホスフェート、例えば、ポリリン酸アンモニウムおよびポリリン酸ナトリウム。
− 赤リン、例えば、安定化され又はコートされた形態、粉末又はマスターバッチの形態。
【0042】
* 有機窒素化合物の型の難燃剤、例えば、トリアジン、シアヌル酸及び/又はイソシアヌル酸、メラミン又はその誘導体例えばメラミンシアヌレート、メラミンオキサレート、フタレート、ボレート、サルフェート、ホスフェート、ポリホスフェート及び/又はピロホスフェート、メラミンの縮合生成物例えばメレム、メラム及びメロン、トリス(ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、ベンゾグアナミン、グアニジン、アラントイン、及びグリコルリル。
【0043】
* ハロゲン化誘導体を含む難燃剤、例えば:
− 臭素の誘導体例えばPBDPO(ポリブロモジフェニルオキシド)、BrPS(臭素化ポリスチレン及びポリブロモスチレン)、ポリ(ペンタブロモベンジルアクリレート)、臭素化インダン、テトラデカブロモジフェノキシベンゼン(Saytex120)、エタン−1,2−ビス(ペンタブロモフェニル)又はSaytex8010(Albemarle)、テトラブロモビスフェノールA及び臭素化エポキシオリゴマー。これらの臭素化誘導体のうちで、我々は、特に、ポリジブロモスチレン例えばPDBD−80(Chemtura)、臭素化ポリスチレン例えばSaytexHP3010(Albemarle)又はFR−803P(Dead Sea Bromine Group)、デカブロモジフェニルエーテル(DBPE)又はFR−1210(Dead Sea Bromine Group)、オクタブロモジフェニルエーテル(OBPE)、2,4,6−トリス(2,4,6−トリブロモフェノキシ)−1,3,5−トリアジン又はFR−245(Dead Sea Bromine Group)、ポリ(ペンタブロモベンジルアクリレート)又はFR−1025(Dead Sea Bromine Group)及びテトラブロモビスフェノール−Aのエポキシ末端基を有するオリゴマー又はポリマー例えばF−2300及びF2400(Dead Sea Bromine Group)を挙げることができる。
− 塩素化化合物、例えば、塩素化脂環式化合物例えばデクロランプラス(商標)(OxyChem社より販売、CAS 13560−89−9 参照)。
【0044】
これらの化合物は、単独でも組み合わせても使用することができる(ときに、相乗作用あり)。リンを含む化合物例えばホスフィンの酸化物、ホスホン酸若しくはその塩又はホスフィン酸若しくはその塩、及び環状ホスホネートと、窒素含有誘導体例えばメラム、メレム、メラミンホスフェート、メラミンポリホスフェート、メラミンピロホスフェート又はポリリン酸アンモニウムとの相乗的組合せは、特に好適である。
【0045】
この組成物は、組成物の全重量に対して1〜40重量%の難燃剤を含む。
【0046】
一具体例において、ポリアミド樹脂及びポリエステル樹脂の樹脂ブレンドの組成物は、溶融状態の成分を、慣用の押出機例えば一軸スクリュー押出機又は二軸スクリュー押出機などによって混合することにより得ることができる。押出機内部のバレルの温度の一般的範囲は、樹脂の融点を考慮して調節することができる。例証的具体例において、ポリアミド6の樹脂を用いた場合、温度は250℃にセットすることができ、ポリアミド66の樹脂を用いた場合、温度は280℃にセットすることができる。更に又、本願の樹脂ブレンド組成物は、所望の形態例えばペレット、フラットな製品、繊維、糸状、薄膜、シート、パイプ、中空体、ボックスなどに、慣用のカレンダーがけ、圧縮成形、ブロー成形、射出成形、溶融成形などの加工技術によって加工することができるが、これらの形態又は処理方法は、これらに限られない。
【0047】
本発明による組成物は、ポリアミド樹脂又はポリエステル樹脂の一般的利用に従って利用されうる。例えば、それは、様々な方法で、精密機械の一般的付属品、自動車の付属品、電気電子付属品、構成材料、薄膜、繊維、スポーツ用品などに適用されうる。
【0048】
下記の実施例は、ここに開示した目的の特徴及び利点の更なる説明を提供するが、それらは、以下に与えた実施例に限られない。ここに開示した目的は、特定の具体例及びここに記載した実施例に限られるべきではない。本開示に照らして、当業者は、容易に、様々な例証的具体例及び実施例以外の本開示に記載した組成物の部分を改変し、置換し、加え、そして合わせることが可能であることを認めることができる。
【0049】
実験部
下記の実施例及び比較例において、本発明の樹脂ブレンド組成物と比較用組成物が、それぞれ、製造され、次いで、それらの引張強さ、引張伸び、加工性などを比較し、それに基づいて、本発明のポリアミド樹脂とポリエステル樹脂との樹脂ブレンド組成物の優れた効果を詳細に説明する。
【0050】
最初に、本発明の実施例及び比較例で用いる各組成物は、下記のように、分類され、説明されるが、それらは、参照用記号で示される。
【0051】
<熱可塑性ポリアミド樹脂>
A−1:ポリアミド66熱可塑性樹脂{商品名:Technyl23A、Rhodia社製}。
A−2:ポリアミド6熱可塑性樹脂{商品名:Toplamide1011、Hyosung社製}。
【0052】
<熱可塑性ポリエステル樹脂>
B−1:ポリエチレンテレフタレート樹脂{商品名:ESLON PET−2211、Woongjin Chemical社製}。
B−2:ポリブチレンテレフタレート樹脂{商品名:TRIBIT 1500 NA、Samyang Corporation社製}。
B−3:ポリエチレンテレフタレート樹脂(ボトルからリサイクル)。
【0053】
<エポキシ樹脂>
C−1:DGEBA型のエポキシ樹脂{エポキシ当量重量:3000g/eq}(Kykdo Chemical, Co., Ltd.製)。
C−2:DGEBA型のエポキシ樹脂{エポキシ当量重量:500g/eq}(Kykdo Chemical, Co., Ltd.製)。
C−3:グリシジルメタクリレート基をグラフトしたエチレン樹脂。商品名:Lotarder A8900(Arkema製)。
C−4:DGEBA型のエポキシ樹脂{エポキシ当量重量:2000g/eq}
【0054】
実施例1〜8及び比較例1〜9:
説明のための具体例において、上で選択した成分を、実施例及び比較例の各混合物比によって、スーパーミキサー中で均一に混合する。二軸スクリュー押出機(内径30mm、L/D=30)を使用する。押出機内のバレルの温度は、用いる樹脂の融点を考慮して、ポリアミド6樹脂を用いる場合には、約250℃に設定され、ポリアミド66樹脂を用いる場合には、約260℃に設定され、スクリュー内のガスは、250〜300回転/分のスクリューの回転速度及び50〜70cm Hgの真空ポンプ圧で排気される。これらの成分は、押出機のバレル内で完全に混合され、形成されたストランドは、冷水浴中で急速に冷却され、ペレット成形機を用いて、特定の大きさにペレット化される。
【0055】
80トンの閉鎖力及び189.44 cc(6.4 oz)の射出容積を有する射出成形機(ドイツ国、ENGEL)を用いて、様々な特性試験のための試料を調製する。用いる樹脂の融点を考慮した一般的範囲内の成形温度条件下での成形による組成物の試料の調製後、80℃の成形温度、50〜80バールの射出圧、40〜60mm/秒の射出速度、3秒の射出時間及び15秒の冷却時間。
【0056】
全体的特性は、下記の方法により測定され、その結果を、下記の表1〜3に示す。
【0057】
分析すべき要素及び分析方法は、下記の通りである。
− 引張強さ:引張強さは、インストロン試験機を用いて、分析方法ASTM D−638に従って測定する。引張強さの測定の単位は、kgf/cm2である。
− 引張伸び:引張弾性率を、インストロン試験機を用いて、分析方法ASTM D−638に従って測定する。引張伸びの測定の単位は、%である。
− 剥離:方法ASTM D−638に従って調製した試料を、数回折り畳み、折った点での任意の剥離についてチェックするために試験する。
【0058】
標準を下記に示す:
剥離なし− − − − − −− − −− − −− −相当の剥離
5 4 3 2 1

− 加工性:押出機出口におけるストランドの膨潤度を観察する。標準を下記に示す:
膨潤なし− − − − − −− − −− − −− −相当の膨潤
5 4 3 2 1
【0059】
【表1】

【0060】
【表2】

【0061】
【表3】

【0062】
上記の表1〜3に基づいて、ポリアミド樹脂6又はポリアミド樹脂66及びポリエチレンテレフタレート又はポリブチレンテレフタレート(如何なる相容性も有しない)のブレンドの組成物において、エポキシ樹脂の添加にて相容性が改良されたということが確認できる。比較例4、比較例6では、相容性の欠如による押出機出口での相当な膨潤が生じ、ペレットが得られなかったので、これらの特性及び剥離は評価できなかった。
【0063】
大量のエポキシ樹脂を加える場合(比較例1)では、樹脂ブレンド組成物の粘度が高すぎて、それ故、加工性が低いことが見出される。低いエポキシ当量重量を有するエポキシ樹脂の添加によって得られる組成物は、押出機出口で相当な膨潤を示し、それ故、ペレットが得られないので特性及び剥離を評価できない(比較例2)か、又は加工性及び特性が、本発明で与えられたエポキシ樹脂を利用する樹脂の組成物と比較して一層低い(比較例3)。
【0064】
相容性が、従来技術で公知のグリシジルメタクリレート基をグラフトされたエチレン樹脂を用いることにより得られる場合(比較例5)、硬さ、耐性及び加工性がすべて不十分である。
【0065】
実施例9〜11
リサイクルポリエステルを含む組成物の製造において、プロトコールは、上記のものと同じである。実施例の各混合物比に従って、上記で選択された成分が用いられ、得られた特性と共に下記の表に示す。
【0066】
【表4】

【0067】
等しく且つ満足である機械的特性が、本発明による様々な配合物について認められる。
【0068】
実施例12及び比較例12:
難燃性組成物の製造において、プロトコールは、上記のものと同じである。これらの組成物は、実施例の各混合物比に従って用いられ、下記の表に、得られた特性と共に示す。
【0069】
【表5】

【0070】
有機リン化合物は、Clariant社のExolit OP1230である。MPPは、メラミンポリホスフェートである。
【0071】
このように、本発明によるブレンドは、より少量(30%減)の難燃剤を配合物中で用いて、非常に顕著な難燃性を得ることを可能にするということが理解できる。
【0072】
実施例13及び比較例13:
難燃性組成物の製造において、プロトコールは、上記と同じである。組成物を、実施例の各混合物比に従って用いて、得られた特性と共に下記の表に示す。
【0073】
【表6】

【0074】
赤リンは、RPM 460 FerroFlamである。
【0075】
こうして、本発明によるブレンドは、より少量(40%減)の難燃剤を配合物中で用いて、非常に顕著な難燃性を得ることを可能にするということが理解できる。
【0076】
有利な効果
顕著に改良された相容性を有する樹脂のブレンドの組成物は、特定のエポキシ樹脂を、相容性を有しないことが周知のポリアミド樹脂およびポリエステル樹脂のブレンドに加えることにより得ることができる。改良された相容性を有する樹脂のブレンドは、優れた特性例えば機械的特性(強度特性、曲げ強さ、弾性、耐摩耗性、衝撃強さ)、化学的特性(耐溶剤性)、耐熱性、寸法安定性、塗装性などを有することができる。
【0077】
前述に基いて、本開示の様々な具体例は、説明の目的のためにここに記載されたものであり、様々な改変が、本開示の精神及び範囲から離れることなくなされうるということが理解されよう。従って、ここに記載された様々な具体例は、後記の請求の範囲により示される精神及び真の範囲を制限することを意図するものではない。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
改良された相容性を示すポリアミド樹脂およびポリエステル樹脂の樹脂ブレンド組成物であって、下記を含む当該組成物:
a)1〜98重量%の熱可塑性ポリアミド樹脂;
b)1〜98重量%の熱可塑性ポリエステル樹脂;及び
c)0.01〜10重量%の、2100〜6000g/eqのエポキシ当量重量(EEW)を有するエポキシ樹脂。
【請求項2】
前記のエポキシ樹脂が、DGEBA型(ビスフェノールAのジグリシジルエーテル)のエポキシ樹脂、DGEBF型(ビスフェノールFのジグリシジルエーテル)のエポキシ樹脂、水素化BPA型(水素化ビスフェノールA)のエポキシ樹脂、臭素化エポキシ樹脂、脂環式エポキシ樹脂、改変ゴムのエポキシ樹脂、脂肪族ポリグリシジル型のエポキシ樹脂及びグリシジルアミン型のエポキシ樹脂よりなる群から選択される一以上の要素を含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
前記のエポキシ樹脂のエポキシ当量重量が2500〜6000g/eqの範囲である、請求項1または2に記載の組成物。
【請求項4】
0.05〜7重量%のエポキシ樹脂を含む、請求項1〜3の何れか一項に記載の組成物。
【請求項5】
前記のポリアミド樹脂が、ポリアミド6、ポリアミド66、ポリアミド610、ポリアミド11、ポリアミド12、ポリテレフタルアミド、ポリイソフタルアミド、及びポリアラミドよりなる群から選択される一以上の要素を含む、請求項1〜4の何れか一項に記載の組成物。
【請求項6】
前記のポリエステル樹脂が、ポリブチレンテレフタレート,ポリブチレン(テレフタレート/イソフタレート),ポリブチレン(テレフタレート/アジペート),ポリブチレン(テレフタレート/セバケート),ポリブチレン(テレフタレート/デカンジカルボキシレート),ポリブチレンナフタレート,ポリエチレンテレフタレート,ポリエチレン(テレフタレート/イソフタレート),ポリエチレン(テレフタレート/アジペート),ポリエチレン(テレフタレート/5−ナトリウムスルホイソフタレート),ポリブチレン(テレフタレート/5−ナトリウムスルホイソフタレート),ポリプロピレンテレフタレート,ポリエチレンナフタレート及びポリシクロヘキサンジメチレンテレフタレートよりなる群から選択される一つ以上の要素を含む、請求項1〜5の何れか一項に記載の組成物。
【請求項7】
前記のポリエステル樹脂が、リサイクル樹脂である、請求項1〜6の何れか一項に記載の組成物。
【請求項8】
少なくとも一の難燃剤を含む、請求項1〜6の何れか一項に記載の組成物。
【請求項9】
改良された相容性を示すポリアミド樹脂およびポリエステル樹脂の樹脂ブレンド組成物の製造方法であって、下記を溶融状態で混合することを含む当該製造方法:
a)1〜98重量%の熱可塑性ポリアミド樹脂;
b)1〜98重量%の熱可塑性ポリエステル樹脂;及び
c)0.01〜10重量%の、2100〜6000g/eqのエポキシ当量重量を有するエポキシ樹脂。
【請求項10】
2100〜6000g/eqのエポキシ当量重量を有するエポキシ樹脂の、熱可塑性ポリアミド樹脂と熱可塑性ポリエステル樹脂の樹脂ブレンド組成物の相容性を改良するための利用。

【公表番号】特表2012−530172(P2012−530172A)
【公表日】平成24年11月29日(2012.11.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−515506(P2012−515506)
【出願日】平成22年6月18日(2010.6.18)
【国際出願番号】PCT/EP2010/058594
【国際公開番号】WO2010/146143
【国際公開日】平成22年12月23日(2010.12.23)
【出願人】(508076598)ロディア オペレーションズ (98)
【氏名又は名称原語表記】RHODIA OPERATIONS
【住所又は居所原語表記】40 rue de la Haie Coq F−93306 Aubervilliers FRANCE
【Fターム(参考)】