説明

ポリプロピレンおよびポリエチレンの配合物並びにそれらの製造方法

重合体配合物およびそれらの製造方法がここに記述されている。重合体配合物は一般的には単一部位遷移金属触媒で製造されたポリプロピレン、単一部位遷移金属触媒で製造されたポリエチレンおよびポリエチレン適合性核生成剤を包含する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
分野
本発明の態様は一般的には非適合性重合体の配合物に関する。具体的には、態様は改良された性質を有するポリプロピレンおよびポリエチレンの配合物に関する。
【背景技術】
【0002】
背景
同一相性重合体の核生成は一般的には重合体の光学的性質、例えば改良されたヘイズおよび透明度、を改良する。しかしながら、異相性重合体の核生成はそのような光学的性質を一般的には改良しなかった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従って、改良された光学的性質を示す方法および異相性重量体を開発することが望まれる。
【課題を解決するための手段】
【0004】
要旨
本発明の態様は重合体配合物を包含する。重合体配合物は一般的には単一部位遷移金属触媒で製造されたポリプロピレン、単一部位遷移金属触媒で製造されたポリエチレンおよびポリエチレン適合性核生成剤を包含する。1つもしくはそれ以上の態様はポリプロピレンおよびポリエチレンの配合物を適合化する方法を包含する。この方法は一般的にはポリエチレン適合性核生成剤を単一部位遷移金属触媒で製造されたポリプロピレンおよび単一部位遷移金属触媒で製造されたポリエチレンと配合して核生成剤の不存在下における同一配合物より改良された適合性を示す配合物を製造することを含んでなり、改良された適合性は核生成剤の不存在下における同一配合物よりヘイズにおける少なくとも20%の減少により示される。
【0005】
1つもしくはそれ以上の態様では(いずれかの他の態様と組み合わされて)、単一部位遷移金属触媒で製造されたポリプロピレンはランダム共重合体を包含する。
【0006】
1つもしくはそれ以上の態様では(いずれかの他の態様と組み合わされて)、ランダム共重合体は20重量%より少ないポリエチレンを包含する。
【0007】
1つもしくはそれ以上の態様では(いずれかの他の態様と組み合わされて)、ランダム共重合体は10重量%より少ないポリエチレンを包含する。
【0008】
1つもしくはそれ以上の態様では(いずれかの他の態様と組み合わされて)、配合物は少なくとも約60重量%のポリエチレンおよび約40重量%より少ないポリプロピレンを包含する。
【0009】
1つもしくはそれ以上の態様では(いずれかの他の態様と組み合わされて)、配合物は少なくとも約70重量%のポリエチレンおよび約30重量%より少ないポリプロピレンを包含する。
【0010】
1つもしくはそれ以上の態様では(いずれかの他の態様と組み合わされて)、配合物は少なくとも約80重量%のポリエチレンおよび約20重量%より少ないポリプロピレンを
包含する。
【0011】
1つもしくはそれ以上の態様では(いずれかの他の態様と組み合わされて)、配合物は核生成剤の不存在下における同一配合物よりヘイズにおける少なくとも20%の減少を示す。
【0012】
1つもしくはそれ以上の態様では(いずれかの他の態様と組み合わされて)、配合物は核生成剤の不存在下における同一配合物よりヘイズにおける少なくとも30%の減少を示す。
【0013】
1つもしくはそれ以上の態様では(いずれかの他の態様と組み合わされて)、配合物は核生成剤の不存在下における同一配合物よりヘイズにおける少なくとも40%の減少を示す。
【0014】
1つもしくはそれ以上の態様では(いずれかの他の態様と組み合わされて)、配合物はポリエチレンのヘイズ値の約30%以内であるヘイズを示す。
【0015】
1つもしくはそれ以上の態様では(いずれかの他の態様と組み合わされて)、配合物はポリエチレンのヘイズ値の約20%以内であるヘイズを示す。
【0016】
1つもしくはそれ以上の態様では(いずれかの他の態様と組み合わされて)、配合物はポリエチレンのヘイズ値の約10%以内であるヘイズを示す。
【0017】
1つもしくはそれ以上の態様では(いずれかの他の態様と組み合わされて)、配合物は異相性である。
【0018】
1つもしくはそれ以上の態様では(いずれかの他の態様と組み合わされて)、単一部位遷移金属触媒の少なくとも1種はメタロセン触媒を含んでなる。
【0019】
詳細な記述
定義の提示
詳細な記述が次に提供されるであろう。添付された請求項の各々は別個の発明であり、それは侵害目的のためには請求項で特定された種々の要素または制限の同等物を包含するとして認識される。前後関係により、以下の「発明」への全ての言及はある場合にはある種の特定態様だけをさす。他の場合には、「発明」への言及は請求項の全てである必要はないが1つもしくはそれ以上に列挙された主題をさすであろう。発明の各々は次に特定の態様を包含する以下のさらに詳細な変法および例に記述されるであろうが、発明はこの特許の情報が入手可能な情報および技術と組み合わされる時に当業者が発明を実施しそして使用しうるこれらの態様、変法または例に限定されるものではない。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
単一部位遷移金属触媒で製造されたポリプロピレン、
単一部位遷移金属触媒で製造されたポリエチレン、および
ポリエチレン適合性核生成剤
を含んでなる重合体配合物。
【請求項2】
ポリエチレン適合性核生成剤を単一部位遷移金属触媒で製造されたポリプロピレンおよび単一部位遷移金属触媒で製造されたポリエチレンと配合して核生成剤の不存在下における同一配合物より改良された適合性を示す配合物を製造することを含んでなるポリプロピレンおよびポリエチレンの配合物を適合化する方法であって、改良された適合性が核生成剤の不存在下における同一配合物よりヘイズにおける少なくとも20%の減少により示される方法。
【請求項3】
単一部位遷移金属触媒で製造されたポリプロピレンがランダム共重合体を含んでなる、請求項1の配合物。
【請求項4】
ランダム共重合体が20重量%より少ないポリエチレンを含んでなる、請求項3の配合物。
【請求項5】
ランダム共重合体が10重量%より少ないポリエチレンを含んでなる、請求項3の配合物。
【請求項6】
配合物が少なくとも約60重量%のポリエチレンおよび約40重量%より少ないポリプロピレンを含んでなる、請求項1の配合物。
【請求項7】
配合物が少なくとも約70重量%のポリエチレンおよび約30重量%より少ないポリプロピレンを含んでなる、請求項1の配合物。
【請求項8】
配合物が少なくとも約80重量%のポリエチレンおよび約20重量%より少ないポリプロピレンを含んでなる、請求項1の配合物。
【請求項9】
配合物が核生成剤の不存在下における同一配合物よりヘイズにおける少なくとも20%の減少を示す、請求項1の配合物。
【請求項10】
配合物が核生成剤の不存在下における同一配合物よりヘイズにおける少なくとも30%の減少を示す、請求項1の配合物。
【請求項11】
配合物が核生成剤の不存在下における同一配合物よりヘイズにおける少なくとも40%の減少を示す、請求項1の配合物。
【請求項12】
配合物がポリエチレンのヘイズ値の約30%以内であるヘイズを示す、請求項1の配合物。
【請求項13】
配合物がポリエチレンのヘイズ値の約20%以内であるヘイズを示す、請求項1の配合物。
【請求項14】
配合物がポリエチレンのヘイズ値の約10%以内であるヘイズを示す、請求項1の配合物。
【請求項15】
配合物が異相性である、請求項1の配合物。
【請求項16】
単一部位遷移金属触媒の少なくとも1種がメタロセン触媒を含んでなる、請求項1の配合物。

【公表番号】特表2013−510196(P2013−510196A)
【公表日】平成25年3月21日(2013.3.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−537182(P2012−537182)
【出願日】平成22年11月2日(2010.11.2)
【国際出願番号】PCT/US2010/055032
【国際公開番号】WO2011/056760
【国際公開日】平成23年5月12日(2011.5.12)
【出願人】(391024559)フイナ・テクノロジー・インコーポレーテツド (98)
【氏名又は名称原語表記】FINA TECHNOLOGY, INCORPORATED
【Fターム(参考)】