説明

ポンプ容器

【課題】ノズル内残液の乾燥,固化を防止でき、取り扱い操作も簡単なノズル付きのポンプ容器を提供する。
【解決手段】吐出ヘッドB2の頂部に設けたガイド壁31に上下動可能に案内され、上方付勢状態で押し下げ可能に設けた押圧板40にヒンジ51を介して連絡板50を連結し、連絡板よりノズルの吐出孔36を閉塞する閉塞板60を延設した閉塞部材B3を設けた。そして、押圧板の押し下げにより下降する連絡板が支持突起33に当接して回動し、吐出孔が開口する如く構成した。また、押圧板の押し下げ後に吐出ヘッドが下降する如く構成した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はポンプ容器に関し、詳しくは、ノズルを突設した吐出ヘッドを上下動させることで収納物をノズル先端の吐出口より吐出する如く構成したノズル付きのポンプ容器に関する。
【背景技術】
【0002】
容器体上にノズルを突設した吐出ヘッドを備え、排出手段により容器体内の収納液をノズルより吐出する如く構成したノズル付き容器が知られている。これらのノズル付き容器として、内容物を吐出した後にノズル先端に残った内容物が固化して次回以降の吐出を妨げてしまうとうい問題があり、この様な固化物がノズル内に生じた場合には先端から棒状物等により掻き出す必要があった。この様な点を考慮したノズル付き容器が提案されている。(例えば、特許文献1参照)
【0003】
上記ノズル付き容器は、容器体上にノズルを突設した吐出ヘッドを備え、排出手段により容器体内の収納液をノズルより吐出する如く構成したノズル付き容器であって、ノズルに、先端をノズル先端より突出した状態で、柔軟で弾力性に富む材質により形成された筒体を嵌着固定している。また、筒体の先端面を圧接して閉塞する閉塞板部を備えた閉塞部材を着脱可能に設けている。
【特許文献1】特開2006−206135号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記ノズル付き容器は、ノズル内の残液が固化しても筒体を扱くことにより簡単に取り除くことができ、事後対処には優れた効果を発揮するが、事前の予防対策である残液の固化を防止するためには閉塞部材を装着しておかなければならず、この閉塞部材は使用の都度取り外さなければならないという取り扱い上の面倒がある。また、取り外した閉塞部材の管理も必要となり、紛失等の不都合を生じる場合もある。
【0005】
本発明は上記した点に鑑みてなされたもので、ノズル内残液の乾燥,固化の防止を図れるとともに、その取り扱い操作も簡単であり、部材の紛失等の不都合を生じる虞れもないポンプ容器を提案する。また、吐出口の開閉と内容物の吐出とを機能的に連繋させ、吐出口が開いた後に内容物の吐出が行われ、内容物の吐出が停止された後に吐出口が閉塞されて、閉塞部材が液で汚損される等の不都合を極力防止でき、また、それによる閉塞部材の機能不善を生じる虞れを極力防止できるノズル付きのポンプ容器を提案する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のポンプ容器は、容器体にポンプ式のディスペンサーを装着した形態のポンプ容器であり、ディスペンサーはノズル付きの吐出ヘッドを備え、吐出ヘッドを上下動させて排出手段により内容物をノズルの吐出口より吐出する如く構成した形態のものが採用される。排出手段としては、容器体内の収納液をそのまま吐出する排出手段、或いは容器体内の液を空気と混合して発泡させ、泡として吐出する排出手段等、この種ポンプ容器で使用されている公知の排出手段を採用できる。
【0007】
本発明では、収納物の吐出操作と同調させてノズルの吐出口の開閉を行える閉塞部材を吐出ヘッドに装着している。閉塞部材を形成する材質としては合成樹脂やエラストマー等が挙げられるが、吐出口に圧接して充分な気密性を付与するためには柔軟で弾力性に富むエラストマーを採用すると好ましい。
【0008】
閉塞部材は、押圧板と、連絡板と、閉塞板とを備えている。押圧板は、連絡板及び押圧板の作動を操作するためのもので、吐出ヘッドの頂部に設けたガイド壁に上下動可能に案内され、上方付勢状態で押し下げ可能に設けている。また、連絡板は押圧板にヒンジを介して一端を連結してノズル上方に延設したもので、先端部より閉塞板を垂設している。閉塞板はノズルの端面に圧接してノズルの吐出口を気密に閉塞する。
【0009】
前記閉塞部材は、上方付勢力に抗して押圧板を押し下げた際に下降する連絡板がノズルの支持突起に当接してヒンジを中心に回動し、吐出口が開口する如く構成している。支持突起はノズル上の所定位置に突設して押圧板を押し下げた際に連絡板を所定角度押し上げ、牽いては閉塞板を吐出口から開放する機能を備えたものであればその形態は種々採用できる。好ましくは閉塞板がノズルの吐出口から完全に開放した位置まで回動する如く突出幅等を選択する。また、支持突起はヒンジの前方に突設する必要があり、連絡板はこの支持突起上に当接した状態であっても機能するが、好ましい形態としてエラストマー等を閉塞部材の材質として採用した場合、一般にその摩擦係数は大きくなるため、支持突起上方の離間位置に連絡板が延設された形態を採用すると良い。
【0010】
また、本発明では、押圧板の押し下げ抗力が吐出ヘッドの押し下げ抗力より小である如く構成している。換言すれば、押圧板を押し下げた後に吐出ヘッドが押し下げられる如く構成している。この様に構成するためには、基本的には押圧板を上方付勢させる上方付勢力、例えば押圧板を上方付勢させるコイルスプリングの弾発力を、吐出ヘッドを上方付勢させる上方付勢力、例えば吐出ヘッドを含む上下動部材を上方付勢させるコイルスプリングの弾発力、より小さく構成すればよく、その他こられに関与する摩擦力等を考慮して選択すれば良い。
【0011】
これにより、本発明では押圧板を押圧して吐出口を開口した後に吐出ヘッドが押し下げされ、内容物の吐出が行われる。
【0012】
本発明では、吐出ヘッドの頂部にガイド壁を設けるために、吐出ヘッド頂部に水が溜まる場合がある。特にポンプ容器を水場で使用する場合には特にその傾向が顕著となる。従って、吐出ヘッドの頂部に水抜き手段を設けると良い。水抜き手段としては、基本的にはガイド壁に水抜き口を開口する方法が採られる。ガイド壁が複数有る場合には複数水抜き口を設けるとよく、また、水抜き口と併せて底面が中央より外方へ漸次下降する排水溝を併用すると良い。
【0013】
第1の手段として、以下の通り構成した。即ち、ノズル24を突設した吐出ヘッドB2を上下動させることで収納物をノズル24先端の吐出口36より吐出する如く構成したポンプ容器であって、吐出ヘッドB2の頂部に設けたガイド壁31に上下動可能に案内され、上方に上方付勢状態で押し下げ可能に設けた押圧板40と、押圧板40にヒンジ51を介して一端を連結してノズル24上方に延びる連絡板50と、連絡板50より延設してノズル24の吐出口36を閉塞する閉塞板60とからなる閉塞部材B3を設け、上方付勢力に抗して押圧板40を押し下げた際に下降する連絡板50がノズル24の支持突起33に当接してヒンジ51を中心に回動し、吐出口36が開口する如く構成し、押圧板40の押し下げ抗力が吐出ヘッドB2の押し下げ抗力より小である如く構成した。
【0014】
第2の手段として、以下の通り構成した。即ち、前記第1の手段に於いて、ガイド壁31が、吐出ヘッドB2上面周縁部に立設し、前部に切欠部32を備えた外側ガイド壁31a と、外側ガイド壁31a 内に立設した内側ガイド壁31b とで構成され、外側ガイド壁31a に押圧板40の周縁部が上下動可能に案内されるとともに、内側ガイド壁31b に押圧板40裏面より垂設した嵌合筒が上下動可能に案内させる如く構成した。
【0015】
第3の手段として、以下の通り構成した。即ち、前記第1の手段又は第2の手段のいずれかの手段に於いて、吐出ヘッドB2の頂部に水抜き手段を設けた。
【0016】
第4の手段として、以下の通り構成した。即ち、前記第3の手段に於いて、水抜き手段が、ガイド壁31に設けた水抜き口Hと、水抜き口Hと連通し、中央部より外方へ漸次下降する底面を備えた排出溝38とを備えた水抜き手段である。
【0017】
第5の手段として、以下の通り構成した。即ち、前記第3の手段に於いて、水抜き口Hに連続してガイド壁31外方へ逃がし板39を突設した。
【0018】
第6の手段として、以下の通り構成した。即ち、前記第1の手段乃至第5の手段のいずれかの手段に於いて、支持突起33の上端と連絡板50の下面とに隙間を設けた。
【発明の効果】
【0019】
本発明のポンプ容器は、不使用時には常時閉塞部材B3により吐出口36が閉塞されているため、ノズル24内の液の乾燥,固化を防止でき、しかも使用に当たっては押圧板40を押し込むことで自動的に閉塞板60により吐出口36の閉塞が解除されて収納物の吐出を行えるため使い勝手も良い。また、押圧板40はガイド壁31により上下動可能に案内されているため安定した上下動が行われ、それにより押圧板40の上下動と連繋する連絡板50及び閉塞板60の作動が常時安定して行われるという利点もある。また、押圧板の押し下げ抗力が吐出ヘッドB2の押し下げ抗力より小に構成されているため、吐出口36の開放後に吐出ヘッドB2が押し下げられて内容物の吐出が行われ、内容物が閉塞板60の裏面以外の不都合な場所に付着する等の不都合を防止できる。
【0020】
ガイド壁31が、吐出ヘッドB2上面周縁部に立設し、前部に切欠部32を備えた外側ガイド壁31a と、外側ガイド壁31a 内に立設した内側ガイド壁31b とで構成され、外側ガイド壁31a に押圧板40の周縁部が上下動可能に案内されるとともに、内側ガイド壁31b に押圧板40裏面より垂設した嵌合筒が上下動可能に案内させる如く構成した場合には、より安定した押圧板40の上下動が可能となる。
【0021】
ガイド壁31に水抜き手段を設けた場合には、ポンプ容器1の水場での使用の際に吐出ヘッドB2頂部に水が浸入して溜まった場合も速やかに排出することができ、吐出ヘッドB2上部での水の腐敗等を生じる等の不都合を防止できる。
【0022】
水抜き手段が、ガイド壁31に設けた水抜き口Hと、水抜き口Hと連通し、中央部より外方へ漸次下降する底面を備えた排出溝38とを備えた水抜き手段である場合には、より速やかにかつ確実に水の排出を行える。
【0023】
水抜き口Hに連続してガイド壁31外方へ逃がし板39を突設した場合には水抜き口Hから外部へ排出された水が吐出ヘッドB2と装着筒B1との隙間等から容器体Aに浸入するのを防止できる利点がある。
【0024】
支持突起33の上端と連絡板50の下面とに隙間を設けた場合には、連絡板50及び閉塞板60の回動をよりスムースに行える利点がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
以下、本発明の実施例の形態を図面を参照して説明する。
【0026】
図1乃至図4は本発明のポンプ容器1の一例を示すもので、容器体AとディスペンサーBとを備えている。容器体Aは合成樹脂により形成され、胴部2より口頸部3を起立して構成している。
【0027】
ディスペンサーBは、口頸部3に装着筒B1を嵌合させて容器体Aに装着しており、装着筒B1の中央より上方付勢状態で押し込み可能に吐出ヘッドB2を突設している。また、吐出ヘッドB2の上部には閉塞部材B3を装着している。
【0028】
吐出ヘッドB2は、容器体A内から突出したステム20の上端外周に下部を嵌着した縦筒21を頂板22裏面より垂設し、また、頂板22の周縁部からは周壁23を垂設している。縦筒21の上端部に基端を開口したノズル24を周壁23を貫通して前方へ突設している。縦筒21内上部には周方向複数のリブ25を突設し、各リブ25の下面に筒部材26を介して一対の起泡筒27を嵌着している。起泡筒27は筒体の上下にメッシュを張設して構成している。また、筒部材26の下部は小径化してステム20の上部に嵌合させ、その外周に凹設した凹溝28を、図示しない空気シリンダに通じる通路29と連通させて空気シリンダ内とステム内を合流させている。また、筒部材26の下方に玉状弁体30からなる吐出弁を設け、吐出弁と図示しない液用シリンダ内と連通させ、吐出弁下流のステム20内で気、液が混合する如く構成した公知機構を備えている。これにより、容器体A内の液を空気と混合,起泡して泡として吐出する如く構成している。
【0029】
頂板22上にはガイド壁31を設けている。ガイド壁31は、頂板22上面周縁部より立設し、前部に切欠部32を設けた筒状の外側ガイド壁31a と、外側ガイド壁31a の中央部に立設し、外側ガイド壁31a より突出幅の小さい円筒状の内側ガイド壁31b とから構成している。また、ノズル24の上面基端部分には左右を横断する支持突起33を突設している。
【0030】
閉塞部材B3は、押圧板40と、連絡板50と、閉塞板60とを備えている。押圧板40は、図2に示す如く、外側ガイド壁31a 内と切欠部32内とを満たす平面形状をなし、外側ガイド壁31a により上下動可能に周縁部をガイドされる如く構成しており、周縁部に設けた段部41を外側ガイド壁31a の内周上端部に突設した係止突条34に係合させて押圧板40の上方への抜け出しを防止している。また、押圧板40の裏面に垂設した嵌合筒42を内側ガイド壁31b 内に上下動可能にガイドされる如く構成しており、外側ガイド壁31a と内側ガイド壁31b の両方によりガイドされてブレのない安定した上下動が行える如く構成している。
【0031】
押圧板40はコイルスプリングsにより常時上方へ付勢されている。コイルスプリングsの上端は押圧板40の嵌合筒42内に嵌合させ、また、下端は内側ガイド壁31b 内底部に凹設した嵌合凹部35に嵌合させている。尚、コイルスプリングsの代わりに弾性部材等を使用してもよい。
【0032】
連絡板50は、ヒンジを介して押圧板40前縁と一体に連結しており、ヒンジ51からノズル24先端上方まで延設した板状をなしている。この連絡板50は支持突起33の上端と隙間をあけて上方に延設している。また、閉塞板60は、連絡板50の前端縁より下方へ垂設し、ノズル24先端面に圧接して吐出口36を気密に閉塞している。連絡板50の裏面には吐出口36に嵌合した球面状突部61を突設している。
【0033】
上記の如く構成したポンプ容器1を使用する場合について説明する。図1の状態からコイルスプリングsの上方付勢力に抗して押圧板40を押し下げると、このコイルスプリングsの上方付勢力は吐出ヘッドB2の上方付勢力より小さいため、当初吐出ヘッドB2に対して押圧板40が下降し、それに伴って連絡板50がヒンジ51部分で回動しつつ下降するとともに、その基端部が支持突起33に当接してヒンジ51を中心に連絡板50が回転し図3に示す如く閉塞板60が吐出口36から外れて開蓋する。次いで、吐出ヘッドB2が押し下げられ、内蔵ポンプ機構の作用で吐出口36から泡が吐出される。
【0034】
押圧板40の押圧を解除すると、最初吐出ヘッドB2が上昇し、次いで押圧板40が上昇して閉塞板60が元の吐出口36閉塞状態に戻る。
【0035】
図5乃至図7は他の例を示し、図1の例に於いて、押圧板40の形態が異なる例を示す。本例では、押圧板40の径を外側ガイド壁31a の径より大きく構成し、押圧板40の外周縁より垂設した垂壁部43を外側ガイド壁31a の外周に相対押し下げ可能に垂下させている。また、外側ガイド壁31a の外周上部に突設した係止突条37の下面に、垂壁部43内周に突設した係合突条44を係合させて上方への抜け出しを防止している。垂壁部43を外側ガイド壁31a の外周で覆った為水浸入防止も可能となっている。この場合の操作は基本的に図1の場合と同様である。その他の構成は図1の例と同様であるため同符号を付して説明を省略する。
【0036】
図8乃至図10は更に他の例を示し、図1の例に於いて、吐出ヘッドB2の頂部に水抜き手段を設けた例を示す。本例の場合水抜き手段は水抜き口Hと、排水溝38とから構成している。水抜き口Hは、内側ガイド壁31b の後部に縦設した内部水抜き口H2と、外側ガイド壁31a の後部に縦長に縦設した外部水抜き口H1とで構成しており、排水溝38は、中央の嵌合凹部35から内部水抜き口H2を介して外部水抜き口H1に至る底面が後方へ順次下降する如く構成している。本例の場合には、ガイド壁31内に水が浸入した場合に速やかに排水溝38を介して外部水抜き口H1から外部へ排出される。その他の構成は図1の例と同様であるため、同符号を付して説明を省略する。
【0037】
図11及び図12は更に他の例を示し、図8の例に於いて、外部水抜き口H1の横幅をやや広く構成し、外部水抜き口H1と連設した逃がし板39を延設した例を示す。これにより、水抜き口Hより排出される水が吐出ヘッドB2と離間した遠方へ排出されて吐出ヘッドB2と装着筒B1との間から排出された水が容器体内に浸入するという不都合を防止できる如く構成している。その他の構成は図8と同様であるため同符号を付して説明を省略する。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】ポンプ容器の一部切欠き側面図である。(実施例1)
【図2】吐出ヘッドの平面図である。(実施例1)
【図3】ポンプ容器の操作状態の一部切欠き側面図である。(実施例1)
【図4】吐出ヘッドの斜視図である。(実施例1)
【図5】ポンプ容器の一部切欠き側面図である。(実施例2)
【図6】吐出ヘッドの平面図である。(実施例2)
【図7】吐出ヘッドの斜視図である。(実施例2)
【図8】ポンプ容器の一部切欠き側面図である。(実施例3)
【図9】吐出ヘッドの平面図である。(実施例3)
【図10】吐出ヘッドの斜視図である。(実施例3)
【図11】ポンプ容器の一部切欠き側面図である。(実施例4)
【図12】吐出ヘッドの平面図である。(実施例4)
【符号の説明】
【0039】
1…ポンプ容器
A…容器体
2…胴部,3…口頸部
B…ディスペンサー
B1…装着筒
B2…吐出ヘッド
20…ステム,21…縦筒,22…頂板,23…周壁,24…ノズル,25…リブ,
26…筒部材,27…起泡筒,28…凹溝,29…通路,30…玉状弁体,31…ガイド壁, 31a …外側ガイト壁,31b …内側ガイド壁,32…切欠部,33…支持突起,
34…係止突条,35…嵌合凹部,36…吐出孔,37…係止突条,38…排水溝,
39…逃がし板,H…水抜き口,H1…外部水抜き口,H2…内部水抜き口
B3…閉塞部材
40…押圧板,41…段部,42…嵌合筒,43…垂壁部,44…係合突条,
50…連絡板,51…ヒンジ,60…閉塞板,61…球面状突部,s…コイルスプリング

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ノズル24を突設した吐出ヘッドB2を上下動させることで収納物をノズル24先端の吐出口36より吐出する如く構成したポンプ容器であって、吐出ヘッドB2の頂部に設けたガイド壁31に上下動可能に案内され、上方に上方付勢状態で押し下げ可能に設けた押圧板40と、押圧板40にヒンジ51を介して一端を連結してノズル24上方に延びる連絡板50と、連絡板50より延設してノズル24の吐出口36を閉塞する閉塞板60とからなる閉塞部材B3を設け、上方付勢力に抗して押圧板40を押し下げた際に下降する連絡板50がノズル24の支持突起33に当接してヒンジ51を中心に回動し、吐出口36が開口する如く構成し、押圧板40の押し下げ抗力が吐出ヘッドB2の押し下げ抗力より小である如く構成したことを特徴とするポンプ容器。
【請求項2】
ガイド壁31が、吐出ヘッドB2上面周縁部に立設し、前部に切欠部32を備えた外側ガイド壁31a と、外側ガイド壁31a 内に立設した内側ガイド壁31b とで構成され、外側ガイド壁31a に押圧板40の周縁部が上下動可能に案内されるとともに、内側ガイド壁31b に押圧板40裏面より垂設した嵌合筒が上下動可能に案内させる如く構成した請求項1記載のポンプ容器。
【請求項3】
吐出ヘッドB2の頂部に水抜き手段を設けた請求項1又は請求項2のいずれかに記載のポンプ容器。
【請求項4】
水抜き手段が、ガイド壁31に設けた水抜き口Hと、水抜き口Hと連通し、中央部より外方へ漸次下降する底面を備えた排出溝38とを備えた水抜き手段である請求項3記載のポンプ容器。
【請求項5】
水抜き口Hに連続してガイド壁31外方へ逃がし板39を突設した請求項3記載のポンプ容器。
【請求項6】
支持突起33の上端と連絡板50の下面とに隙間を設けた請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のポンプ容器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2008−296987(P2008−296987A)
【公開日】平成20年12月11日(2008.12.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−146327(P2007−146327)
【出願日】平成19年5月31日(2007.5.31)
【出願人】(000006909)株式会社吉野工業所 (2,913)
【Fターム(参考)】