説明

マイクロフォン消毒装置

【課題】カラオケ用のマイクロフォンをオゾン使用によって消臭・殺菌し、収納、保管時に衛生的に処理して、不特定多数の使用による悪影響が生じないようにする。
【解決手段】開閉自在な扉体2を有する筐体1と、該筐体1内部に設けたマイクロフォン載置部5および消毒手段8とを備え、消毒手段8は、オゾンによる消臭・殺菌作用と、紫外線による殺菌とを併用可能にして成る。オゾンによる消臭・殺菌の消毒手段8は、オゾンランプ21あるいはオゾン発生装置10とする。オゾン発生装置10は、筐体1に吸気口13、排気口15を設け、吸気口13から排気口15へ通じる筐体1内部の気流経路中に、プラズマ放電法もしくは紫外線でオゾン生成可能なUVランプ法によりオゾンを発生させるようにする。マイクロフォン載置部5は、コードレス式のマイクロフォンMの挿入により自立可能とする充電タイプのマイクスタンドによって構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、主としてカラオケ店や公共の場や職場等で使用されるマイクロフォンを一時的にでも収納し、その収納保管中では殺菌作用により簡単確実に殺菌し、清潔にすることができるマイクロフォン消毒装置に関する。
【背景技術】
【0002】
カラオケ店や公共の場や職場等で使用されるマイクロフォンは、不特定多数の人々の手や口等の人体が接触したり、近接したりするため、細菌やカビ等が付着し且つ繁殖してしまうことがあり、清潔ではない。特に、不特定多数の人が利用するカラオケスタジオのマイクロフォン、あるいはスナック、バー、キャバレー等の飲食店におけるカラオケ用マイクロフォンの場合、誰が使用したか解らないために、これを簡単に消毒し、清潔な状態に維持することが望まれている。
【0003】
そのためにこのようなマイクロフォン消毒装置として、例えば特許文献1および特許文献2に示すような、出入口部が設けられた収納部内に殺菌用の紫外線光源を配置して成る様々な殺菌装置が提案されている。
【0004】
すなわち、特許文献1および特許文献2に開示されている紫外線殺菌装置は、出入口部に設けられた紫外線遮蔽性のカーテンもしくはスリット状の弾性板を経由して当該殺菌装置の被殺菌対象物収納部の内部に被殺菌対象物である例えばマイクロフォンの全体、またはマイクロフォンの把持部上端にある球形状のマイク部分等の殺菌したい箇所のみを収納すると、被殺菌対象物が収納部に収納されたことが電気的に検出され、紫外線光源の点灯時間を制御する制御装置により紫外線光源が予め設定された時間点灯し、紫外線光源から出射した殺菌光線が被殺菌対象物を照射し殺菌する構成となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平9−607号公報
【特許文献2】特開平9−608号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、これらの従来の紫外線光源の照射による光学的殺菌作用をマイクロフォン消毒装置として利用したものでは、その光源の照射範囲に限りがあり、つまり光の直進性のため、マイクロフォンに対して紫外線が直接に照射される部分の殺菌消毒は可能であっても、照射されずに影となる部分が生じており、その影の部分では当該マイクロフォンの完全な殺菌効果が十分に得られないという問題点を有していた。
【0007】
そこで、本発明は叙上のような従来存した諸事情に鑑み創出されたもので、紫外線の照射範囲外でもオゾン利用による殺菌が可能となり、特に不特定多数の人が利用するカラオケスタジオのマイクロフォン、あるいはスナック、バー、キャバレー等の飲食店におけるのカラオケ用マイクロフォンを衛生的で且つ清潔な状態で常時使用することができるマイクロフォン消毒装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した課題を解決するために、本発明にあっては、開閉自在な扉体2を有する筐体1と、該筐体1内部に設けたマイクロフォン載置部5および消毒手段8とを備えたマイクロフォン消毒装置であって、消毒手段8は、オゾンによる消臭・殺菌作用を備えて成るものである。
消毒手段8は、紫外線による殺菌作用をオゾンによる消臭・殺菌作用に併用させて構成することができ、また、オゾン生成可能なオゾンランプ21を筐体1内に配して構成することができる。
オゾンによる消臭・殺菌作用の消毒手段8は、扉体2によって密閉可能にした筐体1に吸気口13および排気口15を備え、吸気口13から排気口15へ通じる筐体1内部の気流経路中に、プラズマ放電法もしくは紫外線でオゾン生成可能なUVランプ法によるオゾン発生装置10を配して成り、また、紫外線でオゾン生成可能なオゾンランプ21を筐体1内に配して成るものとすることができる。
マイクロフォン載置部5は、コードレス式のマイクロフォンMを充電可能な充電タイプのマイクスタンドによって構成されて成るものとできる。
【0009】
以上のように構成された本発明に係るマイクロフォン消毒装置にあって、オゾンによる消臭・殺菌は、適度なオゾンの発生により筐体1内部更には設置場所周囲の空気の殺菌や脱臭等を行わせ、また紫外線による殺菌は、殺菌作用が極めて強い例えば253.7nmの紫外線を豊富に発生させることで、マイクロフォンMに付着した雑菌・カビ等を確実に殺菌処理させる。
プラズマ放電法もしくは紫外線でオゾン生成可能なUVランプ法によるオゾン発生装置10を配して成るオゾンによる消臭・殺菌は、常時安定したオゾンを発生させ、その強力な酸化力で筐体1内部の例えば不快な臭いの元となる物質を酸化分解して脱臭させる。
また、紫外線でオゾン生成可能なオゾンランプ21を筐体1内に配した消毒手段8は、筐体1内で、その全域をオゾンによる消毒・殺菌の雰囲気下のものとし、その取り扱いを容易にさせる。
コードレス式のマイクロフォンMを充電可能な充電タイプのマイクスタンドによるマイクロフォン載置部5は、マイクロフォンMを当該マイクロフォン載置部5に載せておくだけで充電できると同時に、衛生的で且つ清潔な状態で常時使用可能にさせる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、オゾン利用による消毒・殺菌が可能となり、特に不特定多数の人が利用するカラオケスタジオのマイクロフォンM、あるいはスナック、バー、キャバレー等の飲食店におけるカラオケ用マイクロフォンMを衛生的で且つ清潔な状態で常時使用することができる。しかも、オゾンを筐体1内で発生させることで筐体1内をその雰囲気下に晒し、例えば紫外線の照射範囲外でも消毒・殺菌作用を発揮する。また、高濃度オゾンによる人体やペット等への悪影響、例えばオゾン臭気による咳や涙出、肺水腫等その他を生じさせないものとなり、安全に使用することができる。
【0011】
すなわち、これは本発明において、マイクロフォン消毒装置の消毒手段8は、オゾンによる消臭・殺菌作用を備えて成るからであり、例えば従来から使用されている殺菌用の紫外線光源9の照射範囲外でも殺菌が可能となり、且つ適度なオゾンの発生により筐体1内部更には設置場所周囲の例えば不快な臭いによる悪影響も生じさせない。特に、マイクロフォンMが自立的に立脚される充電式スタンドによるマイクロフォン載置部5の挿入部6内にも浸透し、マイクロフォンMの握り部をも消臭、殺菌することができる。
【0012】
また、紫外線による殺菌作用をオゾンによる消臭・殺菌作用と併用する消毒手段8によって、その相乗的な消毒・殺菌作用で一層有効に筐体1内、すなわち筐体1内に一時的にでも収納保管しているマイクロフォンMを強力に、しかも確実に消臭し、消毒・殺菌することができる。
【0013】
オゾンによる消臭・殺菌の消毒手段8は、扉体2によって密閉可能にした筐体1に吸気口13および排気口15を備え、吸気口13から排気口15へ通じる筐体1内部の気流経路中に、プラズマ放電法もしくは紫外線でオゾン生成可能なUVランプ法によるオゾン発生装置10を配して成るので、筐体1内部に常時安定したオゾンを発生させることができる。そのため、その強力な酸化力で筐体1内部のみならず、設置場所周囲の不快な臭いの元となる物質を容易に酸化分解して脱臭することができる。しかも、筐体1自体は扉体2によって密閉されるため、高濃度オゾンによる人体やペット等への悪影響、例えばオゾン臭気による咳や涙出、肺水腫等その他を生じさせないものとなる。
【0014】
そればかりでなく、紫外線でオゾン生成可能なオゾンランプ21を筐体1内に配することで、筐体1内をオゾンの雰囲気下に晒すものとなり、筐体1内に装置されている例えばマイクロフォン載置部5全体をも消臭・殺菌し、必要があれば、各種機器材を一時的にでも筐体1内に保管収納することで、それらを消毒、殺菌することもできる。
【0015】
マイクロフォン載置部5は、コードレス式のマイクロフォンMを充電可能な充電タイプのマイクスタンドによって構成されて成るので、マイクロフォンMを当該マイクロフォン載置部5に載せておくだけで充電できると同時に、マイクロフォンMを衛生的で且つ清潔な状態で常時使用することができる。
【0016】
尚、上記の課題を解決するための手段、発明の効果の項それぞれにおいて付記した符号は、図面中に記載した構成各部を示す部分との参照を容易にするために付したもので、図面中の符号によって示された構造・形状に本発明が限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明を実施するための一形態を示す扉体の開放状態の斜視図である。
【図2】同じく扉体を開放した状態の一部切欠正面図である。
【図3】同じく扉体を閉塞した状態の縦断側面図である。
【図4】同じくプラズマ放電法によるオゾン発生装置の具体例を示すもので、(a)は無声放電方式の原理図、(b)は沿面放電方式の原理図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、図面を参照して本発明の実施の一形態を詳細に説明すると、図において示される符号1は、主としてカラオケ用に使用されるマイクロフォンMの消毒手段8として、オゾンによる消臭・殺菌作用を備え、更にはこのオゾンによる消臭・殺菌作用に併用可能にした紫外線による殺菌作用を備えて成るマイクロフォン消毒装置を構成する筐体である。該筐体1は、図1乃至図3に示すように、例えば2本のマイクロフォンMを立脚状態で収納可能とした大きさに形成され、該筐体1の前面側に形成された開口部には、例えば横開き揺動式の扉体2を有している。
【0019】
筐体1の内部には、コードレス式のマイクロフォンMを縦穴状の挿入部6に挿脱自在に挿入して自立可能とし、内底面にマイクロフォンMの作動に必要な電力を蓄電するための充電用端子である両極を接触させる複数の接続端子7を備えた充電タイプのマイクスタンドによるマイクロフォン載置部5が設置されている。そして、筐体1内部の天井面には、これらマイクロフォンMを紫外線によって殺菌するための紫外線光源9、更には紫外線でオゾン生成可能なオゾンランプ21が配されている。尚、マイクロフォン載置部5としては、コード式のマイクロフォンMを自立可能なマイクスタンドであっても良い。
【0020】
また、扉体2は例えば適宜な色彩を備えたスモークタイプ、いわゆる半透明な合成樹脂等の素材によって形成され、内面上部には、紫外線光源9からの紫外線光を反射してマイクロフォンM側に照射させるための鏡面部3が形成されている。さらに、扉体2および筐体1の各開放縁上部の内側には、例えば磁気吸引方式もしくは凹凸嵌合方式等による扉ストッパー部4が設けられている。
【0021】
紫外線光源9としては蛍光灯の蛍光塗料が除去され、外管に使用するガラスとして石英等の紫外線透過ガラスを使用した通常の殺菌ランプである所謂低圧水銀ランプを使用することができる。当該殺菌ランプの低圧水銀の放電によって放射される波長2600オングストローム付近、2500−2800オングストロームの紫外線は強力な殺菌効果があることが知られている。特に、殺菌作用の極めて強い253.7nmの紫外線を豊富に発生する殺菌ランプを用いれば、細菌、ウイルス、カビ等のほとんどの菌種に有効で、マイクロフォンMに付着した雑菌やカビ等の殺菌処理に効果的である。尚、この紫外線光源9による紫外線は、オゾンランプ21によって生成するオゾンの発生効率に有効な波長のものとしても照射生成されることで、オゾンランプ21によるオゾン発生を一層向上させることができる。
【0022】
オゾンランプ21としては、例えば冷陰極タイプの小形ランプ型式のものが使用される。このような紫外線で作るオゾンは無声放電式のオゾンと異なり、危険な窒素酸化物を含まないクリーンなオゾンの生成が可能であり、衛生的で環境にも快適なものとさせる。
【0023】
図にあっては、筐体1の天井壁内面に紫外線光源9、オゾンランプ21を各1灯にして配置してあるも、オゾンランプ21を2灯にすることも、また紫外線光源9を2灯にして配置しても良い。紫外線光源9のみを配置した場合には、後述のように側面収容部11内にオゾン発生装置10が収容される。尚、紫外線光源9、オゾンランプ21等の灯数は特に制限されるものではない。
【0024】
筐体1の側面には、当該筐体1の高さよりも若干低めの側面収容部11を連続させて筐体1の一部となるように一体状に設け、該側面収容部11内にはオゾンによる消臭・殺菌として、例えばプラズマ放電法によるオゾン発生装置10を収容してある。すなわち、側面収容部11の天井面あるいは側面には、例えば内側に吸引用のファン12を配して成る吸気口13が設けられ、さらに側面収容部11内部から筐体1内へ通じる通気孔14、および筐体の下側に形成された排気口15とを備え、吸気口13から通気孔14へ通じる側面収容部11内部の気流経路中にオゾン発生装置10が配されている。こうして、側面収容部11内で発生したオゾンによる消臭・殺菌作用で、本発明消毒装置の設置場所周囲の汚染された空気、筐体1内の空気をも消臭・殺菌して排気させるようにしてある。尚、ファン12は吸引用のみならず、排出・排気用として通気孔14あるいは排気口15近傍に配置されることもある。
【0025】
また、オゾンは前記のオゾンランプ21あるいはオゾン発生装置10のいずれによっても生成可能にしてあるも、これらの少なくともいずれか一方でも足りるのは勿論であり、筐体1外にオゾンが放散されることで周囲の害虫忌避効果、消臭効果にも役立てることができる。
【0026】
尚、筐体1の下部には例えば偏平な狭小空間による底面収容部19が設けられ、そこに電源コード20付きのスイッチ制御回路部16が収容されている。スイッチ制御回路部16には、紫外線点灯用スイッチ17およびオゾン発生用スイッチ18それぞれが筐体1外部から操作できるように筐体1前面から突出した状態となって設けられている。
【0027】
また、オゾンの特性としては、酸素原子3個が結合した分子構造を持っていて、安定な酸素にもう1個の酸素原子がついた不安定な状態にあって、自然に分解して酸素に戻る特性がある。このように酸素に戻るときに放出される1原子の活性酸素は、酸化力が強く、カビや、バクテリヤの繁殖阻止に効果があって、悪臭成分ガスとすぐに酸化反応を起こし殺菌・脱臭に大変有効で、また短時間の間に再び酸素に戻るため、廃ガスによる二次公害の少ない物質である。尚、前記した紫外線光源9の殺菌用紫外線253.7nmと同時にオゾン生成作用をもつ紫外線185nmを放射するランプを使用すると、適度なオゾンの発生を利用して空気殺菌や脱臭を行うこともできる。
【0028】
プラズマ放電法によるオゾン発生装置10としては、無声放電法と沿面放電法とがある。すなわち、無声放電法の原理は、図4(a)に示すように、2つの電極間にガラス等の誘電体を介して交流高電圧をかけた時、その隙間に起こる放電現象を利用してオゾンを発生させる生成法である。一方、沿面放電法の原理は、図4(b)に示すように、平面状の電極を絶縁体で覆いその絶縁体の表面に電極を設置し、この電極間に高電圧をかけて絶縁体表面に放電を起こさせてオゾンを発生させる生成法である。
【0029】
また、紫外線でオゾン生成可能なUVランプ法によるオゾン発生装置10を採用しても良い。すなわち、前記した紫外線光源9の殺菌用紫外線253.7nmと同時にオゾン生成作用をもつ紫外線185nmを放射するUVランプを使用すると、適度なオゾンの発生を利用して空気殺菌や脱臭を行うことができる。
【0030】
このようなUVランプを使用した所謂オゾンランプとしては、前記したような冷陰極タイプの小形ランプ、更には熱陰極タイプの大形ランプとがある。このようなオゾンランプは石英ガラスで作られていることでオゾンの発生能力は優れ、しかも紫外線で作るオゾンは無声放電方式のオゾンとは異なり、危険な窒素酸化物を含まないクリーンオゾンができるので、オゾンの殺菌や脱臭力を活かす衛生対策や快適環境の創造を目的とするオゾン応用機器に適している。
【0031】
また、扉体2としては、上記した横開き揺動式の他に、図示を省略したが例えば引き起こし式の扉体2、上下方スライド式の扉体2、横スライド式の扉体2等の種々の開閉構造によるものを採用することができる等、扉体2自体の構成はこれらに限定されないことは勿論である。
【0032】
尚、筐体1は、マイクロフォンMを一時的に収納することでこれを充電させるマイクロフォン載置部5、消毒手段8を備えていれば良く、以上のような図示例の構成に限定されるものではない。
【0033】
次に、以上のように構成された形態についての使用の一例について説明すると、例えばカラオケ店舗において、マイクロフォンMを使用しないときは、筐体1前面の扉体2を開けてからマイクロフォンMをマイクロフォン載置部5の縦穴状の挿入部6に挿入して充電する。そして、扉体2を閉めてから、スイッチ制御回路部16の紫外線点灯用スイッチ17、オゾン発生用スイッチ18のいずれか、あるいは双方をONにする。
【0034】
そうすると、オゾンランプ21からは消臭・殺菌作用があるオゾンが生成され、紫外線光源9からは殺菌作用の極めて強い例えば253.7nmの紫外線が豊富に発生させられ、筐体1内に収納されているマイクロフォンMに付着した雑菌・カビ等が確実に殺菌処理される。
【0035】
一方、オゾン発生装置10によって生成されたオゾンによっても、筐体1内部の空気の殺菌や脱臭等が行われる。すなわち、吸引用のファン12により吸気口13から吸引された空気はオゾン発生装置10によってオゾン化され、筐体1内の汚染された空気をオゾンによって消臭・殺菌したのち、排気口15から外部へ排気される。また、吸気口13から周囲の汚染空気をも吸引するから、これを消臭・殺菌でき、清浄化された空気として再び供給し、周囲環境を清浄化する。
【0036】
また、オゾン発生装置10更にはオゾンランプ21によるオゾン殺菌は人がいない間に行い、人が再び入室するときにはその影響がなくなるようにオートタイマー等で事前にオゾン発生装置10を止めるようにしても良い。特に、筐体1自体は扉体2によって密閉されているためにこのように作動時間を制限しておく必要性がなく、扉体2を開ける以外はオゾン発生装置10を連続稼働させておくことも可能である。必要があれば、扉体2を開放したときには、オゾン発生装置10、オゾンランプ21の作動が自動的に停止されるように制御しても良い。
【0037】
こうして筐体1内に所定時間載置することにより、マイクロフォンMは殺菌・消臭されるから、使用するマイクロフォンMは、極めて衛生的になり、安心してカラオケを楽しむことができる。
【符号の説明】
【0038】
M…マイクロフォン
1…筐体 2…扉体
3…鏡面部 4…扉ストッパー部
5…マイクロフォン載置部 6…挿入部
7…接続端子 8…消毒手段
9…紫外線光源 10…オゾン発生装置
11…側面収容部 12…ファン
13…吸気口 14…通気孔
15…排気口 16…スイッチ制御回路部
17…紫外線点灯用スイッチ 18…オゾン発生用スイッチ
19…底面収容部 20…電源コード
21…オゾンランプ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
開閉自在な扉体を有する筐体と、該筐体内部に設けたマイクロフォン載置部および消毒手段とを備えたマイクロフォン消毒装置であって、消毒手段は、オゾンによる消臭・殺菌作用を備えて成ることを特徴とするマイクロフォン消毒装置。
【請求項2】
消毒手段は、紫外線による殺菌作用をオゾンによる消臭・殺菌作用に併用させて成る請求項1記載のマイクロフォン消毒装置。
【請求項3】
消毒手段は、オゾン生成可能なオゾンランプを筐体内に配して成る請求項1または2記載のマイクロフォン消毒装置。
【請求項4】
オゾンによる消臭・殺菌の消毒手段は、扉体によって密閉可能にした筐体に吸気口および排気口を備え、吸気口から排気口へ通じる筐体内部の気流経路中に、プラズマ放電法もしくは紫外線でオゾン生成可能なUVランプ法によるオゾン発生装置を配して成る請求項1乃至3のいずれか記載のマイクロフォン消毒装置。
【請求項5】
マイクロフォン載置部は、コードレス式のマイクロフォンを充電可能な充電タイプのマイクスタンドによって構成されて成る請求項1または2記載のマイクロフォン消毒装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2011−97511(P2011−97511A)
【公開日】平成23年5月12日(2011.5.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−251843(P2009−251843)
【出願日】平成21年11月2日(2009.11.2)
【出願人】(598152987)株式会社ジェー・ティー・ピィー (1)
【Fターム(参考)】