説明

マウス

【課題】マウスの小型化、薄型化に伴う使い勝っての悪さという不都合を人間工学上から解決する。
【解決手段】 マウス1を本体部2、右プレート4、左プレート5及び中央プレート6を備えたものとする。本体部2は入力用キー8とキーの操作をコンピュータに伝達する内部機構9を備える。右プレート4は、薬指・小指掛部13を有し、左プレート5は親指掛部17を有し、それぞれ本体部2に対して水平回動などによる位置の調整と調整位置の固定が可能とされる。中央プレート6は掌の内側を載置する部分であり、本体部2の支承部へ、本体部2に対して水平回動と上下揺動を組み合わせた球面スライドにより姿勢の調整が可能であると共にその調整位置を固定できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はパソコンで使用するマウスに関し、特に突起部によって保持するマウスに関する。
【背景技術】
【0002】
近頃パソコンを利用する人は日増しに増え、中でもいわゆるマウスを長時間の使用をする人にとってマウスのフィット感は疲れを軽減するため、あるいは自然な操作感を得るために重要である。しかし、手の大きさや指の長さ、肉付きは人それぞれであり全てに細かく対応する事は難しい。
【0003】
例えば、特開2002−287898号公報は、親指、薬指の適正位置を判定できるように、薄いマウス操作用補助具を提案し、ある意味でフィット感を改善しようとしているが、マウスの構造を改善して解決しようとするものではない。また、特開2009−3914号公報のものは、グリップ部を傾斜できるようにするなどマウスの構造を考慮することにより、フィット感を改善するものといえるが、細かく対応したものとはいえない。さらに、特開2009−15831号公報のものは、マウスとは言いがたいが、全体の形態と信号入力部の配置を考慮することにより、ユーザーフレンドリーな入力装置を提案している。
【0004】
ところで、主にマウスの操作は人差し指、中指で行われ、マウスの保持は親指、薬指と小指、掌で行われる。一般的にはマウスに対する手の接触面積の広い方がリラックス出来ると考えられているためか、現状のマウスは一つのスムーズな固まりとして持ち易さが追求されている。しかし、掌に関しては人間工学的な見地から、或は使用シーンによっては接しない方が良い場合もある。また、近年の技術進歩により内部機構の小型化が急速に進み、以前は必要であったその容積の大半が必要のないものとなっている。一般的な工業製品であれば内部機構が小さくなれば、製品の容積も小さくなる、あるいは薄くなる。しかしマウスに関しては人間工学的な見地から手の大きさを基準に考えられたものであり、単純に小型化、薄型化された製品では十分なフィット感を得られず、疲れ易く、使い勝手の悪いものになってしまう。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2002−287898号公報
【特許文献2】特開2009−3914号公報
【特許文献3】特開2009−15831号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記の様に技術の進化によって小型、薄型のマウスは市場に流通しているが、単純に小型、薄型化された現状の形態では、使用者は十分なフィット感を得る事は出来ず、また、手に負担をかけるため長時間の使用には向いていない。
【0007】
本発明は、マウスの小型化、薄型化に伴う使い勝っての悪さという不都合を人間工学上から解決しようとするものであり、小型、薄型のマウスに長時間の使用に耐えうるフィット感を与える事を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は上記目的を達成するために、人差し指と中指で操作するキーを含む本体部と本体部に設ける数カ所の位置や姿勢の調整が可能な突起部とでマウスを構成する。突起部の位置や姿勢が調整可能なことにより、様々な手の大きさや使用者の細かな好みに対応する事が可能となり、このマウスは、掌、親指、薬指と小指にフィットし、長時間の使用にも使用者がストレスを感じる事が少ない。
なお、「位置の調整」は、平面(x−y座標面)内での変位によるものであり、「姿勢の調整」はこれに上下方向の変位が加わる空間(x−y−z座標)内での変位によるものである。また、説明の都合上、左右、前後、上下の用語を用いるが、相対的なものであり、マウスの使用状態によって変化する。
【発明の効果】
【0009】
位置と姿勢を調整可能な突起部によってマウスを保持させる独自の構成により、基板を有する本体部を小さく、薄くする事が出来ることで同等のフィット感を持つ固まり形状の従来のマウス製品より小さく軽量に作る事が可能となる。
【0010】
突起部を可動あるいは変位させる事で得られる細かな調節機能は、従来のマウス製品では不可能であった使用者一人一人が持つ手の大きさの違いや、指の長さの違い、肉付きの違いなどによる細かな要求を満たす事ができる。また机の高さが一定であるために身長の違い、使用する姿勢の違いによって変わるマウスに対するアプローチ角度の個人差にも対応する事が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】図1は斜視図(実施例1)
【図2】図2は分解した一部の部品とこれらを組み付けた第1段階組付けの状態を示す斜視図
【図3】図3は分解した一部の部品とこれらを組み付けた第2段階組付けの状態を示す斜視図
【図4】図4は分解した一部の部品とこれらを組み付けた第3段階組付けの状態を示す斜視図
【図5】図5は平面図(標準状態)
【図6】図6は底面図(標準状態)
【図7】図7の(a)〜(c)は標準状態と各調整状態を示した平面図、同(d)〜(f)は、特にアーム部に関して示した標準状態と各調整状態を示した平面図。
【図8】図8は中央プレートの姿勢を示す側面図、大きな右手を破線で示している。
【図9】図9は中央プレートの姿勢を示す側面図、小さな右手を破線で示している。
【図10】図10は斜視図(実施例2)
【発明を実施するための形態】
【0012】
マウスを本体部、アーム部、右プレート、左プレート及び中央プレートを備えたものとする。本体部は入力用に2個のキーとキーの操作をコンピュータに伝達する内部機構を備える。アーム部は一端を本体部へ回動と位置決め可能に取り付け、他端に中央プレートと左プレートが位置と姿勢の調整を可能に取付けられる。右プレートはアーム部の一端と同軸に本体部へ回動可能にかつ左右方向へ位置調整可能に取付けられる。中央プレートはアーム部の他端に左プレートとは別の軸により上下揺動と水平回動を組み合わせた移動により姿勢を調整可能に取付けられる。右プレートは薬指・小指掛部を突起部として備え、左プレートは親指掛部を突起部として備え、中央プレートはその上面を曲面による突起部に形成し掌載部としてある。アーム部は本体部と一体に構成することがある。
【実施例1】
【0013】
以下、本発明の実施例1を右手使用を例にあげて図1から図9に基づいて説明する。
図1はこの発明によるマウス1であり、本体部2、アーム部3、右プレート4、左プレート5及び中央プレート6を備える。いずれも軸部を除いてABS樹脂などの成形部品である。
本体部2(図2)は、基板7上の前部に2個の入力用キー8とキーの操作をコンピュータに伝達する内部機構9を備える。内部機構9は従来と同様の構造であるが、光電式で小さく、基板7と入力用キー8との間に配置されている。本体部2は入力用キー8を含めても薄く小型の構成となっている。なお、実施例のマウスはワイヤレス方式のものを図示するが、コード方式としても利用できる。コード方式の場合のコード引き出し位置を図1に鎖線で示している。基板7の後端は軸受部10となっている。
【0014】
アーム部3(図2)は、前端を受けねじ部11とし、後端を円形で水平な支持部12としてある。
右プレート4は三角形を基本とした板体の右辺(底辺)を上方へ折りあげて突起部を形成し薬指・小指掛部13としてある。三角形をした板体の前記底辺に対向した頂点部分に突出した環状の軸受部14を形成してある。アーム部3と右プレート4は本体部2の軸受部10に対して、アーム部3の受けねじ部11を軸受部10の上面に、右プレート4の軸受部14を下面に重ねて下方から差し込んだねじピン15により同軸に取付けられる(図2、第1段階の組み付け)。ねじピン15の上端をアーム部3の受けねじ部11にねじ込むことでアーム部3と右プレート4は本体部2に固定されるが、ねじピン15を緩めると本体部2に対してアーム部3と右プレート4を水平面内で回動させ、位置を調整することができる。
【0015】
左プレート5(図3)は、この実施例において平らなへら状の板体の左半分を長手方向に対して斜行する折線をもって上方へ折り上げた形状であり、水平部16と、前記の折り上げた突起部である親指掛部17を備える。水平部16には、左右方向に長い長孔を備えた軸受部18が突出した環状の壁で形成され、親指掛部17は水平部16から前方上方へ張り出した配置となる。
【0016】
左プレート5は、アーム部3の円形をした支持部12にアーム下部品19(図3)とアーム上部品20を用いて取付けられる。
アーム下部品19は、ワッシャー部21と支持補強部22とを一体に成形したものであり、ワッシャー部21は中央に軸受部24を備える。軸受部24は、支持部12に設けた貫通孔23を貫通し上方に突出する環状となっている。
アーム上部品20は、ワッシャー部25と球面支承部26とを一体に成形したものであり、それぞれの部分が前記のアーム下部品19の対応する部分と重なる構造となっている。
【0017】
前記のワッシャー部25は、中央にボルトピン27(図3)が差し込まれる貫通孔28を有し、また、球面支承部26の中央にはねじピン29(図4)が差し込まれる貫通孔30が形成されている。球面支承部26の上面は下方へ凹むとともに後方へ傾斜した球面となっている。球面支承部26と対応することになるアーム下部品19の支持補強部22の中央には、前記貫通孔30と対応してねじピン29の先端がねじ込まれるねじ孔31が形成されている。
【0018】
左プレート5は次のようにして、アーム部3の支持部12に取付けられる。
まず、アーム下部品19のワッシャー部21とアーム上部品20のワッシャー部25とで支持部12を挟み込み、アーム下部品19とアーム上部品20及び支持部12をきちんと重ねる。ついで、アーム下部品19のワッシャー部21の下面に左プレート5の軸受部18を当て付け、その状態でアーム上部品20の貫通孔28にボルトピン27を上方から差し込み、左プレート5の水平部16の下方まで貫通させる。そして、貫通したボルトピン27の先端にナット32をねじ込む(図3、第2段階の組み付け)。
【0019】
ナット32をねじ込むことによって3つの部品、すなわち、アーム上部品20とアーム下部品19及び左プレート5はアーム部3へ固定されるが、ナット32を緩めると、各部品はボルトピン27を軸にして水平面で回動することができる。アーム上部品20と同下部品19は重なって一体となった状態でアーム部3の支持部12に対して回動する。
【0020】
中央プレート6(図4)は、全体として肝臓形をした板を上面が凸となるように前後、左右へ滑らかな球面としたものである。球面の曲率は、右掌を上に向け軽く丸めて水を受けとめる場合に見られる掌内面の曲面に相応させたものであり、突起部の一種とする。この実施例のマウスは右手使用としているので、肝臓形の輪郭は、平面視において右側が突出、左側が凹んだ形状となる。また、左側の曲線は掌内面のいわゆる運命線に相応したものとしてある。
【0021】
中央プレート6のほぼ中央には、下方へ陥没する球面部33が形成されその中央部は径の大きな貫通孔34となっている。
中央プレート6は、アーム部3に取付けられたアーム上部品20の球面支承部26へ、ワッシャー35と環状のスペーサー36を用い、球面支承部26へスペーサー36を載置し、その上から中央プレート6を球面部33の箇所で重ね、さらにワッシャー35を重ねて、上方からねじピン29を差し込み、その先端を前記のアーム下部品19の支持補強部22に設けてあるねじ孔31にねじ込むことにより取付ける(図4、第3段階の組み付け)。
【0022】
ねじピン29を締め付けると、各部品は固定して取り付けられるが、ねじピン29を緩めると、中央プレート6は、球面部33の球面に沿って回動及び上下の揺動を組み合わせた移動(球面スライド)が可能で、これにより位置と姿勢の調整が可能である。
なお、スペーサー36は、上面が凹となった球面、下面が凸となった球面であり、それぞれ、球面部33と球面支承部26の球面に対応している。このスペーサー36は用いないこともある。
【0023】
以上の構成であり、組み付けを完了したこの実施例の平面視は、図5のようになり、底面視は、図6のようになる。この配置を標準の配置とする。
本体部2を中心としてみた場合、アーム部3、右プレート4、左プレート5及び中央プレート6の位置を調整できる方向はそれぞれの矢印に示すとおりとなる。なお、中央プレート6は前記のように、これ以外にも上下の揺動が可能であり、姿勢を調整することができる(後述の図8,9)。
【0024】
アーム部3は、ねじピン15を中心としてA矢印のように水平回動して位置の調整が可能である。これによりアーム部3の後端にボルトピン27、さらにねじピン29により取付けられている左プレート5、中央プレート6のグループ全体の位置を本体部2に対して位置調整することができる。この調整は、マウス1を操作するときの手首の回動角度(平面視によるアプローチ角度)に影響し、手首箇所に感じるフィット感に影響する。
【0025】
右プレート4も前記のねじピン15を中心としてB矢印のように水平回動して位置の調整が可能である。この調整は薬指・小指掛部13の傾斜角度を変更し、マウス使用時の薬指・小指のマウス1に対するフィット感を左右する。
左プレート5はボルトピン27を中心としてC矢印のように水平回動可能であると共に、軸受部18の長孔によりD方向にも水平直線移動が可能である。これにより、親指掛部17の傾斜角度および薬指・小指掛部13に対する親指掛部17の間隔が調整され、手でマウス1を把持(通常、親指、薬指、小指による)するときのフィット感を左右する。
【0026】
中央プレート6は、ねじピン29を中心としてE矢印のように水平回動可能であると共に、図8,9にF矢印で示すように、中央プレート6の球面部33とスペーサー36あるいはアーム上部品20の球面支承部26との球面支持構造により、前後及び左右への球面スライドによる揺動が可能である。このため、中央プレート6はその上面である掌載部(曲面による突起部)の姿勢を調整することができる。この姿勢調整は、マウス1の操作、特にマウス1を手の内面で押して移動させるときに感じるマウスと手とのフィット感(側面視でのアプローチ角度)に影響する。
【0027】
図7(a)〜(f)は、この調整を平面的に示したものである。(a)は標準位置、(b)は左プレート5がD矢印方向で移動した位置を示し、(c)は左プレート5がC矢印方向で移動した位置と右プレート4がB方向で移動した位置を示している。また、(d)〜(f)はアーム部3に関する変位を示したものであり、(d)は標準位置、(e)はアーム部3がA矢印方向で移動した位置を示し、(f)は、アーム上部品20が(アーム下部品19と共に)標準位置からC方向で移動した位置を示している。
【0028】
以上の構造と機能であるから、このマウス1は、使用に際して、まず、使用者の好みに応じてアーム部3、右プレート4、左プレート5の位置及び中央プレート6の姿勢を調整する。調整は、ねじピン15、ボルトピン27、ねじピン29を緩めた状態で行う。やり方としては、前記ピンの全部を緩めておいて、マウス1に右手を置き、マウス操作をシュミレーションしながら、各部を手になじませる格好で各部の位置及び姿勢を定める。ついで、前記のねじピンやボルトピンを締め付けて定めた位置及び姿勢を固定したり、各部ごとに位置又は姿勢を定めて逐次固定したりしてもよい。
このようにして、きめ細やかなフィット感を追求する事が出来る。
【0029】
図8,9は、マウス1を操作する右手の大きさに応じて中央プレート6の姿勢を調整する例を示したものであり、図8の大きな手に対して図9の比較的小さな手の場合は、中央プレート6の揺動角度が後方へより低く傾斜が強くなっているのがわかる。また、大きな手の場合には、中央プレート6とアーム上部品20との間にスペーサ―36を用いて中央プレート6全体の高さを調整している。
【0030】
従来の高いフィット感を追求する製品は、いわば本体部を保持させるため、親指、薬指と小指がフィットする面積が操作キー部分の両側面に必要であったため、操作キー部分の厚みを薄くする事は不可能であった。しかし、この実施例のように本発明では操作キー部分を内容物の厚みだけを考慮して創る事ができるため、図に現れているように薄い厚みで創る事ができる。一方、マウス操作時において手は自然なアーチ形状になり、マウス操作の疲れを軽減する上で理想的である。
【実施例2】
【0031】
図10は、他の実施例を示し、実施例1と異なる点は、可動のアーム部3を有さず、左プレート5及びアーム下部品19及びアーム上部品20が本体部2の基板7の後端部に直接に取付けられていることである。このため、左プレート5と中央プレート6をグループとして水平回動により本体部2に対して位置を調整することはできず、調整できる調整の幅(種類、範囲)が減少する。
しかし、他の構成は実施例1の場合と同じであり、限定された範囲ではあっても十分なフィット感をもってマウス1を操作ができるまで、マウスの各部の位置及び姿勢を調整することができる。また、パーツが減るので安価で生産できるメリットがある。
【0032】
以上の記述は本発明の好ましい実施例であり、これをもって本発明の実施範囲を限定するものではない。故に本発明で開示した趣旨を逸脱しない範囲において完成した等価変更もしくは補正は、全て本案における特許申請の範囲内に含まれるものとする。
すなわち、右手使用の構成を示したが、左手用としても同様に構成することができる。
中央プレート6は本体部2あるいはアーム部3の支承部に姿勢の調整が可能に支持される構造であるが、支承の構造は球面スライドによるものに限らず、斜面どうしの回動によるものであってもよい。
実施例に示したスペーサー36は用いないこともあり、逆に複数個を用いたり、厚さの異なるものを準備しておいたりすることがある。
【0033】
本体部2、アーム部3、薬指・小指掛部13、親指掛部17、掌載部を形成する中央プレート6は、それぞれの寸法を含めたデザイン及び全体としての寸法を含めたデザインについてフィット感を損なわない限り、自由である。各種の寸法(調整幅を含む)やデザインのものを準備しおくこと及びこれらを組み合わせてあるいは交換可能に使用することも考えられる。
【0034】
アーム部3、薬指・小指掛部13、親指掛部17、掌載部を形成する中央プレート6を、さらなるフィット感を求めて使用者が熱を加えて形状を自由に成形できる素材で構成することも考えられる。
左プレート5の長孔を有する軸受部18と同様の構成を右プレート4にも設けて、右プレート4も左右に水平直線移動できるようにすることもある。
【産業上の利用可能性】
【0035】
コンピューターに対する手軽な入力装置として利用できる。また、独自の構成による調整幅の広さから、何らかのハンディキャップのある人にとっても有効である。
【符号の説明】
【0036】
1 マウス
2 本体部
3 アーム部
4 右プレート
5 左プレート
6 中央プレート
7 基板
8 入力用キー
9 内部機構
10 軸受部
11 受けねじ部
12 支持部
13 薬指・小指掛部
14 軸受部
15 ねじピン
16 水平部
17 親指掛部
18 軸受部
19 アーム下部品
20 アーム上部品
21 ワッシャー部
22 支持補強部
23 貫通孔
24 軸受部
25 ワッシャー部
26 球面支承部
27 ボルトピン
28 貫通孔
29 ねじピン
30 貫通孔
31 ねじ孔
32 ナット
33 球面部
34 貫通孔
35 ワッシャー
36 スペーサー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
マウスを本体部、右プレート、左プレート及び中央プレートからなるものとし、本体部は入力用のキーとキーの操作をコンピュータに伝達する内部機構を備え、右プレートは、薬指・小指掛部を突起部として有すると共に本体部に対して水平回動による位置の調整と調整位置の固定が可能であり、左プレートは親指掛部を突起部として有すると共に本体部に対して水平回動による位置の調整と調整位置の固定が可能であり、さらに、中央プレートは左右プレートの薬指・小指掛部と親指掛部との間にあって上方に湾曲した曲面の突起部を有すると共に本体部の支承部に本体部に対して水平回動と上下揺動を組み合わせた姿勢の調整と調整位置の固定が可能とされていることを特徴としたマウス。
【請求項2】
マウスを本体部、アーム部、右プレート、左プレート及び中央プレートからなるものとし、本体部は入力用のキーとキーの操作をコンピュータに伝達する内部機構を備え、アーム部は前端を本体部に対して水平回動による位置の調整と調整位置の固定が可能であり、右プレートは、薬指・小指掛部を突起部として有すると共に本体部に対してアーム部の前端と同軸に水平回動による位置の調整と調整位置の固定が可能であり、左プレートは親指掛部を突起部として有すると共にアーム部の後端に対して水平回動による位置の調整と調整位置の固定が可能であり、さらに、中央プレートは左右プレートの薬指・小指掛部と親指掛部との間にあって上方に湾曲した曲面の突起部を有すると共にアーム部の後端を支承部としてアーム部に対して水平回動と上下揺動を組み合わせによる姿勢の調整と調整位置の固定が可能とされていることを特徴としたマウス。
【請求項3】
マウスを本体部、アーム部、右プレート、左プレート及び中央プレートからなるものとし、本体部は入力用のキーとキーの操作をコンピュータに伝達する内部機構を備え、アーム部は前端を本体部に対して水平回動による位置の調整と調整位置の固定が可能であり、右プレートは、薬指・小指掛部を突起部として有すると共に本体部に対してアーム部の前端と同軸に水平回動による位置の調整と調整位置の固定が可能であり、左プレートは親指掛部を突起部として有すると共にアーム部の後端に対して水平回動による位置の調整と調整位置の固定が可能であり、さらに、中央プレートは左右プレートの薬指・小指掛部と親指掛部との間にあって上方に湾曲した曲面の突起部を有すると共にアーム部の後端に前記の左プレートと同軸に水平回動による位置の調整と調整位置の固定が可能に一端を取付けたアーム下部品とこれに重ねられたアーム上部品の他端を支承部としてアーム部品に対して水平回動と上下揺動を組み合わせによる姿勢の調整と調整位置の固定が可能とされていることを特徴としたマウス。
【請求項4】
中央プレートは支承部との間に高さ調整のためにスペーサーを備えていることを特徴とした請求項1〜3のいずれか一つに記載のマウス。
【請求項5】
左プレートは水平回動による位置の調整と調整位置の固定が可能であると共に、左右方向への水平直線移動による位置の調整と調整位置の固定が可能なことを特徴とした請求項1〜4のいずれか一つに記載のマウス。
【請求項6】
中央プレートは、水平回動と上下揺動を組み合わせた姿勢の調整を、支承部との間に設けた球面支持構造により達成していることを特徴とした請求項1〜5のいずれか一つに記載のマウス。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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