説明

マッサージ機

【課題】 被施療者の足先を温風又は送風により加温又は冷却することにより、マッサージ効果を高めると共に快適なマッサージが可能なマッサージ機を提供する。
【解決手段】 ケーシング20に収容されたマッサージ手段50によって、被施療者の患部をマッサージするようにしたマッサージ機において、ケーシング20の内部には、送風を行なうファン30及び該ファン30を駆動するファン用モータ32と、ファン30から送給される空気を被施療者の患部に誘導する流路34を具える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、被施療者の足先等の患部をマッサージするのに適したマッサージ機に関するものであり、より具体的には、患部のマッサージに加えて、患部を冷却又は加温することによって、マッサージ効果をさらに高めると共に快適なマッサージが可能なマッサージ機を提供することである。
【背景技術】
【0002】
回転する一対の円盤状施療体を接近、離間させて、被施療者の患部、具体的には足先及び足裏を挟み揉み、押圧等するマッサージ機が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】特開2001−204781号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
患部にマッサージを施すと、患部の血行がよくなって、患部の温度が上昇する。これに伴って蒸れが生じ、不快感を感じることがあった。
また、冬場など気温が低いときには、マッサージ機に患部を載せたときに、冷たく感じ、不快感を感じることがあった。
【0005】
本発明の目的は、被施療者の足先を温風又は送風により加温又は冷却することにより、マッサージ効果を高めると共に快適なマッサージが可能なマッサージ機を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために本発明のマッサージ機は、ケーシングに収容されたマッサージ手段によって、被施療者の患部をマッサージするようにしたマッサージ機において、ケーシングの内部には、送風を行なうファン及び該ファンを駆動するファン用モータと、ファンから送給される空気を被施療者の患部に誘導する流路を具える。流路には、ヒータを具えて、温風を送風可能とする。
流路の吹き出し口は、カバーの内部及び/又は外部で開口させることが望ましい。
また、カバーは、吹き出し口からの空気を排出するために、少なくとも吹き出し口と対向する位置に通気性にすぐれる材料を用いたり、吹き出し口と対向する位置をメッシュ状にすることが望ましい。
さらに、吹き出し口には、送風される空気の向きを方向付けるフラップを形成することが望ましい。
加えて、患部が足先である場合には、吹き出し口は、つま先側とかかと側に設けることが望ましい。
【発明の効果】
【0007】
マッサージ機に患部へ送風、又は、送風と温風を送る機能を具えたことにより、気温が高い場合や、マッサージによって患部が暖まって蒸れた場合などに、ファンを作動して、送風によって患部を冷却することができ、快適なマッサージができる。逆に、気温が低い場合や、マッサージ機が冷たい場合、患部が冷えている場合などには、ヒータとファンを作動させることによって患部を暖め、血行を良くすることができる。
これにより、マッサージ効果を可及的に高めることができる。
また、吹き出し口をカバーの内部及び/又は外部に設けたことにより、患部を直接的にも間接的にも暖め又は冷やすことができる。
さらに、吹き出し口と対向するカバー部分を通気性にすぐれる材料又はメッシュ状とすることにより、吹き出し口から排出される空気をスムーズに患部に導くことができる利点がある。
吹き出し口にフラップを形成することにより、所望の方向に空気を導くことができ、患部の加温又は冷却効果を高めることができる。
加えて、患部が足先である場合に、冷えやすく、また、熱を帯びやすいつま先やかかとに吹き出し口を設けて、温風を供給したり又は送風することにより、効果的に足先を加温又は冷却することができる。また、つま先側とかかと側から温風を供給したり送風することにより、足裏全体を万遍なく加温又は冷却することもできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
本発明は、図1乃至図3に示すようなマッサージ機(10)において、被施療者の患部又は患部近傍に送風、又は、ヒータ(60)で加温した温風を送給することにより、患部等の蒸れや冷えを防止することを目的とするものであり、マッサージ機(10)の構成については、以下に最良の形態を示すが、本発明の明細書に開示のものに限定されるものではない。
また、患部として、足先(くるぶしよりも下側)をマッサージするマッサージ機(10)を例示しているが、ふくらはぎ、太もも、腕、腰、背中、肩、首等をマッサージするマッサージ機にも本発明を適用できることは勿論である。
【0009】
図1は、本発明のマッサージ機(10)の平面図、図2は、被施療者が足先を載せた状態を示すマッサージ機(10)の左側面図である。なお、以下では、説明を判り易くするために、図1の下側及び図2の足先の先端側を「前」と称する。
図に示すように、本発明のマッサージ機(10)は、前側に向かうにつれて上方に傾斜するよう構成された樹脂製のケーシング(20)を基体として構成され、ケーシング(20)の前側の中央に形成された凹み(22)に配置されたマッサージ手段(図1及び図2では、可撓性のカバー(14)に覆われており視認できない)に被施療者が足先を載せることによって、足先のマッサージを受けることができるようにしたものである。
ケーシング(20)には、図1に示すように、被施療者が操作する操作部(12)が配備されており、裏面後方には、マッサージ機(10)を持ち運ぶための掴み部(26)が凹設されている。
【0010】
図3は、図2の線A−Aに沿う断面図である。なお、図3等の断面図において、図面の簡素化を図るために、断面のハッチングを省略している箇所がある。
図3に示すように、ケーシング(20)の内部には、マッサージ手段(50)(詳細については後述する)と、該マッサージ手段(50)の駆動手段となるマッサージ用モータ(51)、本発明に係る送風用のファン(30)、ファン用モータ(32)、送風用の流路(34)、及び、マッサージ機(10)を制御する制御手段(40)が配置されている。制御手段(40)及びファン(30)は、掴み部(26)に近い後方側に配置されている。
【0011】
被施療者の患部に向けて送風を行なうファン(30)は、図3に示すように、マッサージ手段(50)と掴み部(26)との間のスペースに配置される。ファン(30)は、ファン用モータ(32)に連繋されており、ファン用モータ(32)の駆動によって回転する。ファン用モータ(32)は、制御手段(40)に電気的に接続されている。
ファン(30)は、外周をファンカバー(33)によって包囲されている。ファンカバー(33)は、ファン(30)の周囲を囲む渦巻き状側板と、上部を覆う上板とからなり、上板の中央部には吸込口(33a)(図5参照)、側板のマッサージ手段(50)側には排気口(33b)が形成されている。図3や図4では、ファンカバーの上板を取り除いて示している。
【0012】
ファンカバー(33)の吸込口(33a)へのマッサージ機(10)の外部からの空気の供給は、ケーシング(20)の後端に形成された通気口(27)から行なわれる。通気口(27)は、ケーシング(20)に開設された孔に樹脂製のメッシュ体(28)を嵌め込んだものである。
掴み部(26)の近傍に通気口(27)を設けることにより、マッサージ機(10)を被施療者が持ち運びするときに目に付き易く、メッシュ体(28)が埃等により目詰りしているか否かを容易に確認できる利点がある。
【0013】
図4は、図3からマッサージ手段(50)を取り外した状態を示す断面図である。
ファンカバー(33)の排気口(33b)には、空気の流路(34)が形成されている。空気の流路(34)は、マッサージ手段(50)の下方に延びており、マッサージ手段(50)の下部にて、左右に分岐している。左右に分岐した流路(34)の先端は、さらに前後に分岐しており、前後に分岐した流路(34)は、図5に示すように、マッサージ手段(50)の形状に合わせて、上向きに円弧状に屈曲している。
【0014】
流路(34)には、図4及び図5に示すように、左右に分岐している流路(34)の分岐部分、前後に分岐している流路(34)の分岐部分、及び、流路(34)の先端には、夫々上向きに開口する空気吹き出し口(35)が形成されている。マッサージ手段(50)の前後に開口する吹き出し口(35c)(35b)は、被施療者の患部を直接的に暖めるものであり、足先にマッサージを施す場合、つま先側とかかと側に対向するよう開口することが望ましい。マッサージ手段(50)の下方で開口する吹き出し口(35a)(35a)(35a)は、マッサージ手段(50)やその周囲を加温して患部を間接的に暖めるためのものである。
なお、後述のとおり、マッサージ手段(50)は、可撓性カバー(14)によって包囲され、吹き出し口(35a)(35b)(35c)は、カバー(14)内で開口しているため、吹き出し口(35a)(35b)(35c)から送出される空気は一部がカバー(14)内でマッサージ手段(50)を暖める。従って、マッサージ手段(50)の下方で開口する吹き出し口(35a)は、必要に応じて設ければよい。
また、図に示すように、マッサージ手段(50)の近傍を通過するように流路(34)を配設することにより、流路(34)を流れる温風の輻射熱によってマッサージ手段(50)を暖めることができる。
【0015】
前後に分岐した流路(34)の前端には、ケーシング(20)の前方外側に形成された吹き出し口(35d)(35d)が孔(38)(38)によって連通している。これにより、図5のように、可撓性カバー(14)内だけでなく、直接送風又は温風を患部に当てることができる。
【0016】
流路(34)の吹き出し口(35)には、図5に示すように、夫々空気の吹き出し方向を制御するフラップ(37)を設けることが望ましい。フラップ(37)を形成したことにより、吹き出し口(35b)(35c)(35d)から排出される空気は、一定の方向性をもち(図5中矢印で示す)、効率的にマッサージ手段(50)や被施療者の患部を暖めることができる。図5の例では、吹き出し口(35b)の前半分と吹き出し口(35c)が足裏の中央に向かって傾き、土踏まず部分を暖め、吹き出し口(35b)の後半分と吹き出し口(35d)は上を向いてつま先やかかと部分を暖め、足裏全体を暖めることができるようにしている。
【0017】
ヒータ(60)は、図4及び図5に示すように、ファンカバー(33)の直下流の流路(34)に設ける。ヒータ(60)は、電熱線をコイル状に巻回したものを例示できる。ヒータ(60)は制御手段(40)に電気的に接続されており、ヒータ(60)に電流を流すと、電熱線が昇温し、流路(34)中を通る空気が加温される。その結果、ファン(30)から供給された空気が温風となって吹き出し口(35)から放出される。
【0018】
ケーシング(20)の内部においては、図5に示すように、ヒータ(60)及びヒータ(60)よりも下流の流路(34)の空間と、制御手段(40)の配置される空間は、ケーシング(20)の底面より突設した仕切り(24)によって分離している。このようにヒータ(60)と制御手段(40)とを空間的に分離することによって、ヒータ(60)の熱が制御手段(40)に伝わらず、制御手段(40)が熱的影響を受けることはない。
【0019】
マッサージ手段(50)は、ケーシング(20)の前方に形成された凹み(22)に配備される。マッサージ手段(50)は、可撓性のカバー(14)(図1参照)によって覆われている。
マッサージ手段(50)は、ケーシング(20)の凹み(22)の左右に軸支(53)された駆動軸(52)と、該駆動軸(52)の中央に配備された回転ローラ部(57)、回転ローラ部(57)の両側に配備された2対の円盤状施療体(54)(54)を具える。駆動軸(52)の一端は、ケーシング(20)内に収容されたマッサージ用モータ(51)と減速機構(51a)を介して連繋されている。マッサージ用モータ(51)も制御手段(40)に電気的に接続されている。
【0020】
回転ローラ部(57)は、外周面に複数の押圧玉(57a)(57a)を具えた環状体であって、駆動軸(52)と一体回転可能となっている。駆動軸(52)を回転すると、回転ローラ部(57)は、駆動軸(52)と一体に回転し、被施療者が回転ローラ部(57)に足裏やふくらはぎを載せたときに、押圧玉(57a)でもってローリングマッサージを施す。
【0021】
円盤状施療体(54)(54)は、回転ローラ部(57)を挟んで左右対称に配備され、各円盤状施療体(54)は、夫々一対の円盤体(55)(55)を対称に傾斜させて形成し、円盤体(55)(55)の間に補助ローラ部(56)を挟んで構成される。
一対の円盤体(55)(55)の周囲には、夫々互いに向き合うように内方へ向かって複数の押圧指(55a)(55a)が突設され、補助ローラ部(56)にも複数の押圧玉(56a)(56a)を具えている。
一対の円盤体(55)(55)は、駆動軸(52)と一体に回転する基体部(55')の外周に、対称に傾斜させた状態で枢支される。補助ローラ部(56)は、駆動軸(52)と一体に回転する。
【0022】
マッサージ用モータ(51)を回転すると、駆動軸(52)と一体に円盤状施療体(54)(54)の基体部(55')及び補助ローラ部(56)が回転する。円盤体(55)(55)は、基体部(55')(55')に所定角度傾斜して枢支されているから、回転によって左右の幅を広狭変化しながら揺動し、円盤体(55)(55)間の足先等の患部を挟み揉みし、足裏を補助ローラ部(56)の押圧玉で押圧する。
【0023】
マッサージ手段(50)を包囲する可撓性カバー(14)は、図5に示す如く、その後端が、凹み(22)の後縁部に取り付けられ、その前端が、ケーシング(20)の前方下部に取り付けられている。詳述すれば、カバー(14)の前、後端部には、金属棒(14b)が縫い付けられ、この金属棒(14b)をケーシング(20)に形設した凹部(14c)に入れ、押え板(14d)で押さえて、ネジ(14e)でケーシング(20)に固定している。この可撓性カバー(14)は、通気性にすぐれた材料を用いることが望ましい。カバー(14)の材料として布を例示できる。また、図6に示すように、吹き出し口(35b)(35c)と対向する位置(14a)のみメッシュ等の通気性にすぐれる材料にすることもできる。
カバー(14)の少なくとも一部を吸湿発熱素材から構成することにより、被施療の発汗によって熱を発生させることができ、患部を暖めながらマッサージを受けることができる。吸湿発熱素材として、アクリレート系繊維(例えば、東洋紡績株式会社製のエクス(登録商標))等の機能繊維を例示できる。
また、カバーの少なくとも一部を遠赤外線加工布から構成することにより、マッサージ効果による体温上昇の熱やヒータ(60)から供給される熱を逃げにくくすることができ、効果的にマッサージをすることができる。
【0024】
マッサージ機(10)の制御は、制御手段(40)によって行なわれる。
制御手段(40)は、操作部(12)からの操作命令を受けて、ファン用モータ(32)、ヒータ(60)及びマッサージ用モータ(51)を制御する。制御手段(40)は、ケーシング(20)内の適所に設けることができるが、図5に示すように、ヒータ(60)とは仕切り(24)によって空間的に分離された位置に配置することが望ましい。これにより、制御手段(40)にヒータ(60)の熱的影響が及ばない。
【0025】
以下、本発明のマッサージ機(10)の制御について説明する。
被施療者がファン(30)及びヒータ(60)を作動させずにマッサージを受ける場合には、マッサージ手段(50)に足先等の患部を載せて、マッサージ用モータ(51)を駆動させる。これにより、マッサージ手段(50)によってマッサージを受けることができる。上記構成のマッサージ手段(50)の場合、円盤状施療体(54)と補助ローラ部(56)によって足先の側面と足裏を同時にマッサージすることができる。回転ローラ部(57)に足裏を当てると、足裏のマッサージを受けることができる。
【0026】
夏場や風呂上がり等、被施療者が暑いと感じるときや、体温が上がっている場合には、そのままマッサージ機(10)によってマッサージを受けると、患部がさらに昇温して、蒸れ等の不快感を感ずる。このような場合、ファン用モータ(32)を回転させて、図5に示すように、マッサージ手段(50)及び被施療者の患部に送風を行なう。送風により、適度に患部が冷却されて、蒸れや不快感を感じることなくマッサージを受けることができる。
【0027】
逆に、冬場や足先等の患部が冷えている場合、そのままマッサージ機(10)によってマッサージを受けると、マッサージ機(10)自体を冷たく感じたり、体温の低下による血行不良により、十分に効果のあるマッサージを受けることができない。このような場合、ファン用モータ(32)を回転させると共に、ヒータ(60)を作動させる。図5に示すように、吹き出し口(35b)(35c)(35d)より供給される温風により、患部を直接的に暖めると共に、カバー(14)内にある吹き出し口(35a)(35b)(35c)より供給される温風により、マッサージ手段(50)やカバー(14)内の空気を暖め、患部を間接的に暖める。従って、マッサージ機(10)が冷たいことによる不快感を感ずることがなく、また、体温の上昇に伴って血行が促進し、マッサージ効果を可及的に高めることができる。
【0028】
図7は、フラップ(37)及び吹き出し口(35)の異なる実施例を示している。図に示すように、フラップ(37)の有無やフラップ(37)の角度を変えることにより、所望の角度で吹き出し口(35)から送出される空気の方向を調整することができる。図7では、マッサージ手段(50)を直接暖める吹き出し口(35a)は形成していない。
【0029】
図8は、マッサージ機(10)の前端をフード(16)によって包囲することができるようにしたものである。フード(16)を、図示のように、被施療者の足先を覆うように配置することによって、ヒータ(60)や体温による熱が外部に逃げにくく、また、被施療者のつま先が冷えてしまうこともない(図9参照)。フード(16)は、ケーシング(20)に回動自在に軸支して、使用しないときには開放するようにしてもよい。また、フード(16)をケーシング(20)から着脱可能としてもよい。
【0030】
なお、流路(34)に、消臭性分、芳香成分、除菌成分又は殺菌成分を付与する手段を配備することにより、吹き出し口(35)から送出される空気に消臭、芳香、除菌又は殺菌成分を混入するようにして、リラックス効果や清潔感を高めるようにしてもよい。このような手段として、固形又はジェル状の消臭剤、芳香剤、除菌剤、殺菌剤を例示できる。また、通気口(27)にこのような成分を含有するフィルタを配置してもよい。
【0031】
上記実施例の説明は、本発明を説明するためのものであって、特許請求の範囲に記載の発明を限定し、或は範囲を減縮する様に解すべきではない。又、本発明の各部構成は上記実施例に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能である。
【産業上の利用可能性】
【0032】
本発明のマッサージ機は、マッサージ手段及び患部を加温又は冷却して効果的なマッサージを受けることのできるマッサージ機として有用である。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明のマッサージ機の平面図である。
【図2】本発明のマッサージ機の側面図である。
【図3】図2の線A−Aに沿う矢視断面図である。
【図4】図3からマッサージ手段を取り外した状態を示す断面図である。
【図5】ファン、ヒータ、流路及び吹き出し口をわかりやすく図示した断面図である。
【図6】可撓性カバーの一部をメッシュ状にした実施例を示すマッサージ機の平面図である。
【図7】吹き出し口及びフラップの異なる実施例を示す断面図である。
【図8】フードを具えたマッサージ機の側面図である。
【図9】フードを具えたマッサージ機内の空気の流れを示す断面図である。
【符号の説明】
【0034】
(10) マッサージ機
(14) カバー
(20) ケーシング
(30) ファン
(34) 流路
(35) 吹き出し口
(37) フラップ
(50) マッサージ手段
(60) ヒータ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ケーシング(20)に収容されたマッサージ手段(50)によって、被施療者の患部をマッサージするようにしたマッサージ機において、
ケーシング(20)の内部には、送風を行なうファン(30)及び該ファン(30)を駆動するファン用モータ(32)と、ファン(30)から送給される空気を被施療者の患部に誘導する流路(34)を具えることを特徴とするマッサージ機。
【請求項2】
流路(34)中にヒータ(60)を具え、温風を送給可能である請求項1に記載のマッサージ機。
【請求項3】
ケーシング(20)は、マッサージ手段(50)と被施療者の患部が対向する位置に凹み(22)が形成されており、マッサージ手段(50)は凹み(22)に収容され、可撓性のカバー(14)で包囲されており、
流路(34)の先端の吹き出し口(35)は、カバー(14)内で開口している請求項1又は請求項2に記載のマッサージ機。
【請求項4】
流路(34)の先端の吹き出し口(35d)は、カバー(14)の外部に設けられている請求項1又は請求項2に記載のマッサージ機。
【請求項5】
患部は足先であり、吹き出し口(35b)(35c)は、つま先側とかかと側に設けられている請求項3又は請求項4に記載のマッサージ機。
【請求項6】
カバー(14)は、吹き出し口(35b)(35c)からの空気を排出するために、少なくとも吹き出し口(35b)(35c)と対向する位置に通気性にすぐれる材料を用いている請求項3に記載のマッサージ機。
【請求項7】
カバー(14)は、吹き出し口(35b)(35c)からの空気を排出するために、少なくとも吹き出し口(35b)(35c)と対向する位置をメッシュ状にしている請求項3に記載のマッサージ機。
【請求項8】
吹き出し口(35)には、送風される空気の向きを方向付けるフラップ(37)が形成されている請求項3乃至請求項7の何れかに記載のマッサージ機。
【請求項9】
流路(34)は、マッサージ手段(50)の近傍に配設されている請求項1乃至請求項8の何れかに記載のマッサージ機。
【請求項10】
ケーシング(20)の内部には、マッサージ機(10)の制御を行なう制御手段(40)を具え、ヒータ及びマッサージ手段(50)は、制御手段(40)とは、ケーシング(20)内に設けられた仕切り(24)によって空間的に区切られた別の領域に配置されている請求項2に記載のマッサージ機。
【請求項11】
吹き出し口(35a)は、マッサージ手段(50)に向けて開口している請求項3に記載のマッサージ機。
【請求項12】
ケーシング(20)には、被施療者の患部を覆うフード(16)を具える請求項1乃至請求項11の何れかに記載のマッサージ機。
【請求項13】
カバー(14)の少なくとも一部は、吸湿発熱素材から構成される請求項1乃至請求項12の何れかに記載のマッサージ機。
【請求項14】
カバー(14)の少なくとも一部は、遠赤外線加工布から構成される請求項1乃至請求項12の何れかに記載のマッサージ機。
【請求項15】
流路(34)には、送給される空気に、消臭性分、芳香成分、除菌成分又は殺菌成分を付与する手段を具えている請求項1乃至請求項14の何れかに記載のマッサージ機。
【請求項16】
マッサージ手段(50)は、マッサージ用モータ(51)によって回転する駆動軸(52)に、被施療者の患部を挟み揉みマッサージする2対の円盤状施療体(54)(54)を接近離間可能に取り付けて構成される請求項1乃至請求項15の何れかに記載のマッサージ機。
【請求項17】
一対の円盤状施療体(54)(54)間には、前後に流路(34)の先端の空気吹き出し口(35)を開口させてなる請求項16に記載のマッサージ機。
【請求項18】
ケーシング(20)には、掴み部(26)が形成されており、該掴み部(26)の近傍には、ファンカバー(33)の吸込口(33a)に外部から空気を供給するための通気口(27)が形成されている請求項1乃至請求項17に記載のマッサージ機。
【請求項19】
ケーシング(20)の内部に収容されたマッサージ手段(50)によって、被施療者の患部をマッサージするようにしたマッサージ機において、
マッサージ手段(50)は、可撓性のカバー(14)によって覆われており、カバー(14)の少なくとも一部は、吸湿発熱素材から構成されることを特徴とするマッサージ機。
【請求項20】
ケーシング(20)の内部に収容されたマッサージ手段(50)によって、被施療者の患部をマッサージするようにしたマッサージ機において、
マッサージ手段(50)は、可撓性のカバー(14)によって覆われており、カバー(14)の少なくとも一部は、遠赤外線加工布から構成されることを特徴とするマッサージ機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2006−204474(P2006−204474A)
【公開日】平成18年8月10日(2006.8.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−19200(P2005−19200)
【出願日】平成17年1月27日(2005.1.27)
【出願人】(000001889)三洋電機株式会社 (18,308)
【Fターム(参考)】