説明

マッサージ機

【課題】通常のマッサージ手段を用いて腰部をストレッチすることのできるマッサージ機を提供する。
【解決手段】上下駆動用モータ10を回転駆動させて施療子5を被施療者50の腰位置にまで移動させるとともに座エアバッグ17の膨張により被施療者50の臀部を拘束しながら強弱駆動用モータ13を回転駆動させて所定の強弱位置に至るまで該施療子5を被施療者50側に向けて突出させて腰部を局所的に前方に押し出す腰ストレッチを行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、座部や背凭れ部を具備する椅子型のマッサージ機に関し、詳しくは上半身を効果的にストレッチするための技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、被施療者が着座するための座部と、座部に着座した被施療者が凭れ掛かるための背凭れ部と、座部に対する背凭れ部の姿勢を変更自在とするリクライニング機構とを具備する椅子型のマッサージ機が使用されている。この種のマッサージ機の背凭れ部には、被施療者側に向けて施療子を突設して成る施療部が配してあり、この施療子を駆動させることで、被施療者の肩部から腰部にかけての適宜マッサージ効果が得られるようになっている。また近年は、施療子を設けてある施療部以外の場所でも多様なマッサージが実現できるように、座部や背凭れ部にエアバッグを配してこれらを膨縮させる構造のものが多数提案されている。
【0003】
更に特許文献1には、座部側に設けてある肘掛部にエアバッグを配し、このエアバッグの膨張により被施療者の腕先を拘束した状態で背凭れ部を後方にリクライニングさせることで、被施療者の腕部を伸ばすストレッチ動作を行うことが可能なマッサージ機も提案されている。
【0004】
しかし上記マッサージ機にあっては、被施療者の腕部に対してはストレッチを施すことができるものの、被施療者の腰部を中心とした体幹部全体をストレッチすることはできない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006−87830号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は上記問題点に鑑みて発明したものであって、通常のマッサージに用いられる各構成の動作を有効に組み合わせることにより、被施療者の腰部を中心とした体幹部全体を効果的にストレッチすることのできるマッサージ機を提供することを課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために本発明を、被施療者50が着座するための座部1と、座部1に着座した被施療者50が凭れ掛かるための背凭れ部2と、座部1に対する背凭れ部2の姿勢を変更自在とするリクライニング機構3と、背凭れ部2に配されるとともに被施療者50側に向けて施療子5を突設してある施療部6と、座部1に配されるとともに膨縮により被施療者50の臀部をマッサージする座エアバッグ17と、座エアバッグ17を膨縮自在とするエア給排機構25と、を具備するマッサージ機において、施療部6は、上下駆動用モータ10により上下駆動軸11を正逆方向に回転駆動させることで、背凭れ部2内に配してあるレール12に沿って施療部6全体を上下方向に進退駆動させる上下駆動部7と、強弱駆動用モータ13により強弱駆動軸14を正逆方向に回転駆動させることで、施療子5の前方への突出量を変更自在とする強弱駆動部8と、幅駆動用モータ15により幅駆動軸16を正逆回転させて左右一対の施療子5を互いに近接離間させる幅駆動部9とを備え、上下駆動用モータ10を回転駆動させて施療子5を被施療者50の腰位置にまで移動させるとともに座エアバッグ17の膨張により被施療者50の臀部を拘束しながら強弱駆動用モータ13を回転駆動させて所定の強弱位置に至るまで該施療子5を被施療者50側に向けて突出させて腰部を局所的に前方に押し出す腰ストレッチを行う制御部35を有するものとする。
【0008】
上記構成のマッサージ機とすることで、座エアバッグ17により被施療者50の臀部を座部1に拘束させた状態で施療子5により腰部を局所的に押すことができるので、腰のストレッチ効果が有効に得られるものである。しかも、腰ストレッチ用の手段として特別な構造を設けるのではなく、通常のマッサージに用いる座エアバッグ17と施療子5の動作を組み合わせて腰ストレッチを実現するので、安価且つコンパクトな製品として提供可能である。更に、この腰ストレッチを行う際にリクライニング機構3を用いて背凭れ部2の姿勢を適宜変更させることで、ストレッチの強度を状況に応じて変更することが可能である。
【0009】
また本発明を、被施療者50が着座するための座部1と、座部1に着座した被施療者50が凭れ掛かるための背凭れ部2と、座部1に対する背凭れ部2の姿勢を変更自在とするリクライニング機構3と、背凭れ部2に配されるとともに被施療者50側に向けて施療子5を突設してある施療部6と、背凭れ部2に配されるとともに膨縮により被施療者50の肩部をマッサージする肩エアバッグ18と、肩エアバッグ18を膨縮自在とするエア給排機構25と、を具備するマッサージ機において、施療部6は、上下駆動用モータ10により上下駆動軸11を正逆方向に回転駆動させることで、背凭れ部2内に配してあるレール12に沿って施療部6全体を上下方向に進退駆動させる上下駆動部7と、強弱駆動用モータ13により強弱駆動軸14を正逆方向に回転駆動させることで、施療子5の前方への突出量を変更自在とする強弱駆動部8と、幅駆動用モータ15により幅駆動軸16を正逆回転させて左右一対の施療子5を互いに近接離間させる幅駆動部9とを備え、上下駆動用モータ10を回転駆動させて施療子5を被施療者50の腰位置にまで移動させるとともに肩エアバッグ18の膨張により被施療者50の肩部を拘束しながら強弱駆動用モータ13を回転駆動させて所定の強弱位置に至るまで該施療子5を被施療者50側に向けて突出させて腰部を局所的に前方に押し出す腰ストレッチを行う制御部35を有するものとする。
【0010】
上記構成のマッサージ機とすることで、肩エアバッグ18により被施療者50の肩部を背凭れ部2に拘束させた状態で腰エアバッグ19により腰部を局所的に押すことができるので、腰のストレッチ効果が有効に得られるものである。しかも、腰ストレッチ用の手段として特別な構造を設けるのではなく、通常のマッサージに用いる肩エアバッグ18と腰エアバッグ19の動作を組み合わせて腰ストレッチを実現するので、安価且つコンパクトな製品として提供可能である。更に、この腰ストレッチを行う際にリクライニング機構3を用いて背凭れ部2の姿勢を適宜変更させることで、ストレッチの強度を状況に応じて変更することが可能である。
【発明の効果】
【0011】
本発明は、通常のマッサージに用いられる各構成の動作を有効に組み合わせることにより、被施療者の腰部を中心とした体幹部全体を効果的にストレッチすることができるという効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の実施形態における一例のマッサージ機に被施療者が着座した状態を示す概略側面図である。
【図2】同上のマッサージ機の概略正面図である。
【図3】同上のマッサージ機内に備えられる施療部の斜視図である。
【図4】同上のマッサージ機内に備えられるエア給排機構の構成図である。
【図5】同上のマッサージ機の制御構成図である。
【図6】同上のマッサージ機により被施療者の臀部を拘束する様子を示す説明図である。
【図7】同上のマッサージ機により腰ストレッチを施す様子を示す説明図である。
【図8】本発明の実施形態における他例のマッサージ機により被施療者の肩部を拘束する様子を示す説明図である。
【図9】同上のマッサージ機により腰ストレッチを施す様子を示す説明図である。
【図10】本発明の実施形態における更に他例のマッサージ機により腰ストレッチを施す様子を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。図1、図2には、本発明の実施形態における一例のマッサージ機全体を示している。本例のマッサージ機は、被施療者50が着座するための座部1と、この座部1に着座した状態の被施療者50が後方に凭れ掛かる背凭れ部2と、座部1に対する背凭れ部2の姿勢を変更自在とするリクライニング機構3とを具備した椅子型のマッサージ機である。上記リクライニング機構3は、座部1と背凭れ部2とを連結するリンク機構内に起倒モータ4を備えたものであり、この起倒モータ4を正逆回転させることでリンク機構を駆動制御し、これにより背凭れ部2を起倒自在に制御することが可能になっている。そして上記背凭れ部2内には、被施療者50側に向けて左右一対の施療子5を突設して成る施療部6が配してある。
【0014】
図3には、上記施療部6を背面側から視た様子を示している。なお図示のものは、左右一対の施療子5のうち一方は取り外した状態である。施療部6には、この施療部6全体を施療子5と一体に上下方向に駆動させる上下駆動部7と、施療部6内における施療子5の姿勢を変更させて前方への突出量を変更自在とする強弱駆動部8と、同じく施療部6内における左右一対の施療子5同士を近接離間させる幅駆動部9とを一体に組み込んである。
【0015】
上下駆動部7は、上下駆動用モータ10により上下駆動軸11を正逆方向に回転駆動させることで、背凭れ部2内に配してあるレール12に沿って施療部6全体を上下方向に進退駆動させるものである。また強弱駆動部8は、強弱駆動用モータ13により強弱駆動軸14を正逆方向に回転駆動させることで、施療子5の前方(即ち被施療者50側)への突出量を変更自在とするものであり、幅駆動部9は、幅駆動用モータ15により幅駆動軸16を正逆回転させて左右一対の施療子5を互いに近接離間させるものである。上下駆動部7により施療子5の上下位置を変更することで、被施療者50の首や肩や腰といった各部位に移動してマッサージを行うことができる。また強弱駆動部8により施療子5の強弱位置を変更させることで、被施療者50に対するマッサージの強さを変更することができる。また幅駆動部9により施療子5の幅位置を変更することで、被施療者50の肩の幅広い位置でマッサージを行うことや、肩甲骨付近の狭い位置でマッサージを行うことが可能になる。
【0016】
これら各駆動部7,8,9を具備する施療部6の構成は、例えば特開2006−34635号公報に開示されるものと基本的に同一の構成であるから、更に詳細な説明については省略する。なお、施療子5を上下、強弱、幅方向に駆動可能であれば他の機構によるものであってもよく、例えば特開2002−345913号公報に開示されるような偏心を用いた駆動機構により揉み動作を実現する機構であっても構わない。
【0017】
更に本例のマッサージ機にあっては、施療子5以外の施療手段として、座部1に配されるとともに膨縮によって被施療者50の臀部付近を下方及び左右両側から圧迫してマッサージする座エアバッグ17と、背凭れ部2に配されるとともに膨縮によって被施療者50の肩部付近を後方及び左右両側から圧迫してマッサージする肩エアバッグ18と、同じく背凭れ部2に配されるとともに膨縮によって被施療者50の腰部付近を後方及び左右両側から圧迫してマッサージする腰エアバッグ19とを備えてある。座エアバッグ17は、被施療者50の臀部付近を下方から圧迫する下エアバッグ17aと、同じく被施療者50の臀部付近を左右両側から圧迫する一対の左右エアバッグ17bとから成り、各エアバッグ17a,17bは座電磁弁20を介してポンプ30に接続されている(図4参照)。
【0018】
また肩エアバッグ18は、背凭れ部2前面であって被施療者50の両肩と対応する箇所に左右一対設置されるものであり、肩電磁弁21を介してポンプ30に接続されている。腰エアバッグ19は、同じく背凭れ部2前面であって被施療者50の腰部を左右両側から挟み込む箇所に左右一対設置されるものであり、腰電磁弁22を介してポンプ30に接続されている。図4に示すものは各エアバッグ17,18,19を自在に膨縮させるためのエア給排機構25であり、上記した各電磁弁20,21,22の開閉を適宜切替えたうえでポンプ30を駆動させることで、各エアバッグ17,18,19を選択的に膨縮させることが可能になっている。
【0019】
図5には、マッサージ機の座部1側に備えてある操作部31から入力される指令を受けて施療部6や各エアバッグ17,18,19やリクライニング機構3を駆動制御する制御部35を示している。制御部35には、リクライニング機構3の起倒モータ4や、施療部6の上下、強弱、幅駆動用モータ10,13,15や、エア給排機構25のポンプ30や座、肩、腰電磁弁20,21,22が接続させてある。また、図1には示していない背凭れ部角度センサ26や、図3にも示す上下位置センサ27、強弱位置センサ28、幅位置センサ29も制御部35に接続させてある。
【0020】
上記構成から成るマッサージ機の操作部31に適宜マッサージの指令を入力すると、制御部35は上下、強弱、幅駆動用モータ10,13,15による各動作を組み合わせることで施療子5に多様な軌跡を描かせ、被施療者50に対して指圧、揉み、摩り等の多用な手技でのマッサージを実現させることができる。また、これに加えて制御部35がポンプ30及び座、肩、腰電磁弁22を制御して座、肩、腰エアバッグ17,18,19をそれぞれ膨縮させることで、被施療者50は全身のマッサージ効果が得られるようになっている。
【0021】
そして、操作部31により「腰ストレッチ」の指令を入力すると、指令を受けた制御部35は座電磁弁20を開弁させるとともにポンプ30を駆動させ、座エアバッグ17への給気を開始する。座エアバッグ17を成す下エアバッグ17a及び左右エアバッグ17bが膨張すると、座部1に着座状態にある被施療者50は自身の臀部付近が下方及び左右両側から圧迫されて座部1に固定される(図6参照)。これと同時に制御部35は、上下駆動用モータ10を回転させて施療子5を被施療者50の腰位置に相当する上下位置にまで移動させる。
【0022】
このように、被施療者50の臀部を座部1に拘束させるとともに施療子5を所定の腰位置にまで到達させた後に、制御部35は強弱駆動用モータ13を回転させて所定の強弱位置に至るまで施療子5を前方へと押し出してゆく(図7参照)。被施療者50にとっては身体が逃げないように臀部を拘束させた状態で腰部を局所的に押されることとなるので、腰のストレッチ効果が有効に得られるものである。しかも、腰ストレッチ用の手段として特別な構造を設けるのではなく、通常のマッサージに用いる座エアバッグ17と施療子5の動作を組み合わせて腰ストレッチを実現したことで、安価且つコンパクトな製品として提供可能となっている。
【0023】
上記腰ストレッチ動作は、背凭れ部2を後方に倒したリクライニング姿勢で行えば更に高いストレッチ効果が得られる。被施療者50は、腰ストレッチを開始する前に操作部31を適宜操作して背凭れ部2が所望の姿勢となるようリクライニング機構3を駆動させればよい。また、操作部31により「腰ストレッチ」を入力すると制御部35が自動的に背凭れ部2を所定のリクライニング角度にまで倒すようリクライニング機構3を駆動制御し、そのうえで施療子5を前方に押し出してゆくものであっても構わない。
【0024】
なお操作部31による「腰ストレッチ」の指令入力は、このストレッチ単独で入力可能としてもよいし、他のマッサージやストレッチとを組み合わせた適宜マッサージコース内に組み込んだものとしてもよい。
【0025】
次に、本発明の実施形態における他例のマッサージ機について図8、図9に基づいて説明する。なお、本例の基本的な構成は一例と同様であることから、一例と一致する構成については詳しい説明を省略し、一例とは相違する特徴的な構成についてのみ以下に詳述する。
【0026】
本例にあっては、操作部31により「腰ストレッチ」の適宜指令を入力すると、指令を受けた制御部35は肩電磁弁21を開弁させるとともにポンプ30を駆動させ、肩エアバッグ18への給気を開始する。左右一対の肩エアバッグ18が膨張すると、座部1に着座状態にある被施療者50は自身の左右両肩部分が後方及び左右両側から圧迫されて背凭れ部2に固定される(図8参照)。これと同時に制御部35は、上下駆動用モータ10を回転させて施療子5を被施療者50の腰位置に相当する上下位置にまで移動させる。
【0027】
このように、被施療者50の両肩を背凭れ部2に拘束させるとともに施療子5を所定の腰位置にまで到達させたうえで、制御部35は強弱駆動用モータ13を回転させて所定の強弱位置に至るまで施療子5を前方へと押し出してゆく(図9参照)。被施療者50にとっては身体が逃げないように両肩を拘束させた状態で腰部を局所的に押されることとなるので、腰のストレッチ効果が有効に得られるものである。しかも、腰ストレッチ用の手段として特別な構造を設けるのではなく、通常のマッサージに用いる肩エアバッグ18と施療子5の動作を組み合わせて腰ストレッチを実現したことで、安価且つコンパクトな製品として提供可能となっている。
【0028】
次に、本発明の実施形態における更に他例のマッサージ機について図10に基づいて説明する。なお、本例の基本的な構成は一例と同様であることから、一例と一致する構成については詳しい説明を省略し、一例とは相違する特徴的な構成についてのみ以下に詳述する。
【0029】
本例にあっては、操作部31により「腰ストレッチ」の適宜指令を入力すると、指令を受けた制御部35は肩電磁弁21を開弁させるとともにポンプ30を駆動させ、肩エアバッグ18への給気を開始する。左右一対の肩エアバッグ18が膨張すると、座部1に着座状態にある被施療者50は自身の左右両肩部分が後方及び左右両側から圧迫されて背凭れ部2に固定される。
【0030】
このように、被施療者50の両肩を背凭れ部2に拘束させた状態を保持しながら、制御部35は腰電磁弁22を開弁させるとともにポンプ30を駆動させ、腰エアバッグ19への給気を行う。被施療者50にとっては身体が逃げないように両肩を拘束させた状態で、膨張する腰エアバッグ19により腰部を局所的に押されることとなるので、腰のストレッチ効果が有効に得られるものである。しかも、腰ストレッチ用の手段として特別な構造を設けるのではなく、通常のマッサージに用いる肩エアバッグ18と腰エアバッグ19の動作を組み合わせて腰ストレッチを実現したことで、安価且つコンパクトな製品として提供可能となっている。
【符号の説明】
【0031】
1 座部
2 背凭れ部
3 リクライニング機構
5 施療子
6 施療部
7 上下駆動部
8 強弱駆動部
17 座エアバッグ
18 肩エアバッグ
19 腰エアバッグ
25 エア給排機構
35 制御部
50 被施療者

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被施療者が着座するための座部と、座部に着座した被施療者が凭れ掛かるための背凭れ部と、座部に対する背凭れ部の姿勢を変更自在とするリクライニング機構と、背凭れ部に配されるとともに被施療者側に向けて施療子を突設してある施療部と、座部に配されるとともに膨縮により被施療者の臀部をマッサージする座エアバッグと、座エアバッグを膨縮自在とするエア給排機構と、を具備するマッサージ機において、
施療部は、上下駆動用モータにより上下駆動軸を正逆方向に回転駆動させることで、背凭れ部内に配してあるレールに沿って施療部全体を上下方向に進退駆動させる上下駆動部と、強弱駆動用モータにより強弱駆動軸を正逆方向に回転駆動させることで、施療子の前方への突出量を変更自在とする強弱駆動部と、幅駆動用モータにより幅駆動軸を正逆回転させて左右一対の施療子を互いに近接離間させる幅駆動部とを備え、
上下駆動用モータを回転駆動させて施療子を被施療者の腰位置にまで移動させるとともに座エアバッグの膨張により被施療者の臀部を拘束しながら強弱駆動用モータを回転駆動させて所定の強弱位置に至るまで該施療子を被施療者側に向けて突出させて腰部を局所的に前方に押し出す腰ストレッチを行う制御部を有することを特徴とするマッサージ機。
【請求項2】
被施療者が着座するための座部と、座部に着座した被施療者が凭れ掛かるための背凭れ部と、座部に対する背凭れ部の姿勢を変更自在とするリクライニング機構と、背凭れ部に配されるとともに被施療者側に向けて施療子を突設してある施療部と、背凭れ部に配されるとともに膨縮により被施療者の肩部をマッサージする肩エアバッグと、肩エアバッグを膨縮自在とするエア給排機構と、を具備するマッサージ機において、
施療部は、上下駆動用モータにより上下駆動軸を正逆方向に回転駆動させることで、背凭れ部内に配してあるレールに沿って施療部全体を上下方向に進退駆動させる上下駆動部と、強弱駆動用モータにより強弱駆動軸を正逆方向に回転駆動させることで、施療子の前方への突出量を変更自在とする強弱駆動部と、幅駆動用モータにより幅駆動軸を正逆回転させて左右一対の施療子を互いに近接離間させる幅駆動部とを備え、
上下駆動用モータを回転駆動させて施療子を被施療者の腰位置にまで移動させるとともに肩エアバッグの膨張により被施療者の肩部を拘束しながら強弱駆動用モータを回転駆動させて所定の強弱位置に至るまで該施療子を被施療者側に向けて突出させて腰部を局所的に前方に押し出す腰ストレッチを行う制御部を有することを特徴とするマッサージ機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−135636(P2012−135636A)
【公開日】平成24年7月19日(2012.7.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−55375(P2012−55375)
【出願日】平成24年3月13日(2012.3.13)
【分割の表示】特願2006−231332(P2006−231332)の分割
【原出願日】平成18年8月28日(2006.8.28)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】