説明

マッサージ装置及びマッサージ方法

【課題】施療子の位置を適切に維持することができるとともに、小型化が可能であり、製造コストを低く抑えることができるマッサージ装置を提供する。
【解決手段】マッサージ装置1は、マッサージ動作を行うとともに移動可能に構成された施療子41と、前記施療子41にマッサージ動作させ、あるいは前記施療子41を移動させる複数のモータ26〜28と、前記施療子41のマッサージ動作中に、該マッサージ動作をさせるモータ27とは異なる停止中のモータ26が作動した場合に、前記停止中のモータ26の動作を元に戻すように制御することにより前記施療子の位置調整を行う制御手段30と、を備えたことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、叩き動作や揉み動作等の施療動作を行うマッサージ装置及びマッサージ方法に関する。
【背景技術】
【0002】
揉み動作や叩き動作などのマッサージ動作を行うマッサージ装置において、例えば椅子状に構成されたベース部の内部に、回転運動等により揉み動作や叩き動作をする一対の施療子及びこの施療子を駆動する駆動機構部を有する駆動ユニットと、該駆動ユニットを昇降させる昇降機構と、を備えたものが知られている。駆動ユニットは、例えば、施療子を偏心回動させることによって揉み動作を行わせるための揉み機構と、施療子を前後方向に揺動させることによってたたき動作を行わせる叩き機構と、施療子を前後および左右方向に移動させる移動機構とを備えている。
【0003】
このようなマッサージ装置及びマッサージ方法では、マッサージ装置に被療者が着座して施療子に負荷が加わると、被療者の体形や負荷に応じて一対の施療子の相互間隔が広がったり、駆動ユニットの上下位置がずれたりする場合がある。
【0004】
このような事情に鑑み、施療子の位置を適切に維持するために、電磁ブレーキを加えてモータの駆動軸を制動する方法が提供されている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開平6−245965
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記の技術では、以下のような問題があった。すなわち、電磁ブレーキを備える方法では、電磁ブレーキの追加により装置が大型化し、また製造コストが増大するという問題がある。
【0006】
そこで、本発明は、施療子の位置を適切に維持することができるとともに、小型化が可能であり、製造コストを低く抑えることができるマッサージ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様に係るマッサージ装置は、マッサージ動作を行うとともに移動可能に構成された施療子と、前記施療子に前記マッサージ動作させ、あるいは前記施療子を移動させる、複数のモータと、前記施療子のマッサージ動作中に、該マッサージ動作をさせるモータとは異なる停止中のモータが作動した場合に、前記停止中のモータの動作を元に戻すように制御することにより前記施療子の位置調整を行う制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0008】
本発明の他の一態様に係るマッサージ装置は、もみ動作およびたたき動作を含むマッサージ動作を行うとともに昇降移動可能に構成された施療子と、前記施療子を揉み動作させる揉み用のモータと、前記施療子をたたき動作させる叩き用のモータと、前記施療子を昇降移動させる昇降用のモータと、前記施療子のマッサージ動作中に、該マッサージ動作をさせるモータとは異なる停止中のモータが作動した場合に、前記停止中のモータの動作を元に戻すように制御することにより前記施療子の位置調整を行う制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0009】
本発明の一態様に係るマッサージ方法は、複数のモータに接続され、マッサージ動作を行うとともに移動可能に構成された施療子を、前記複数のモータのうちいずれかにより前記マッサージ動作させる工程と、前記マッサージ動作の際に、前記マッサージ動作させるモータとは異なる停止中のモータの動作を検出する工程と、前記停止中のモータが作動した場合に、前記停止中モータの動作を元に戻す動作をさせるよう制御する工程と、を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、施療子の位置を適切に維持することができるとともに、小型化が可能であり、製造コストを低く抑えることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
[第1実施形態]
以下本発明の第1実施形態について図1乃至3を参照して説明する。各図中、X,Y,Z軸は互いに直交する三方向を示す。また、各図において説明のため、適宜、構成を拡大、縮小または省略して示している。
【0012】
なお、左右に設けられる一対の部材は左右対称であって同様に構成されているため、符合添字bを付す右側の部材のみについて説明し、符合添字aを付す左側の部材についてはその説明を省略する。
【0013】
図1に示すように、マッサージ装置1は、ベース部11と、ベース部11内に設けられた駆動ユニット12と、ベース部11内に設けられて駆動ユニット12を昇降する昇降機構13と、を備えている。また、マッサージ装置1は、さらに、図2に示すように、ユーザの操作により各種情報を入力する入力部51と、各種情報やメッセージを表示する表示部52と、各部を制御する制御部30を備えている。
【0014】
ベース部11は、背もたれ部14と座部15とを有する椅子状に構成されている。この背もたれ部14の内部において駆動ユニット12が昇降移動する。被療者はこの背もたれ部14に背中を当接させるように座部15に着座する。
【0015】
背もたれ部14は図中矢印で示すように、リクライニング動作が可能であり、このリクライニング動作に伴って内部の駆動ユニット12や昇降機構13も傾斜するが、ここでは説明のため上下方向に沿って背もたれ部14、駆動ユニット12及び昇降機構13が設置される場合を図示及び説明する。すなわち、各部の移動方向もリクライニング動作の状態等に応じて適宜傾斜することとなる。
【0016】
昇降機構13は、背もたれ部14の内部において上下に延びるように配された一対のラック16a,16bと、駆動ユニット12に設けられるとともに駆動ユニット12の外部に露出してラック16に噛み合わされる一対のピニオン29a、29bと、駆動ユニット12内に設けられた昇降駆動用のモータ26と、ハス歯歯車やウォーム歯車などを備える動力伝達機構19と、を備えて構成されている。昇降駆動用のモータ26は制御部30(制御手段)に制御されて駆動されることにより昇降用回転軸23を回転させる。
【0017】
各モータ26,27,28はブラシレスDCモータで構成され、駆動用のセンサ機能を有している。
【0018】
制御部30は、各モータ26,27,28によるマッサージ動作を制御する機能を有する。すなわち、入力情報等に応じて各モータ26,27,28を駆動することにより、施療子41を偏心回転させて揉み動作やたたき動作のマッサージ動作をさせ、また、昇降方向及び左右方向における施療子41の位置を移動させる機能を有する。さらに、制御部30は、マッサージ動作をするモータ以外のモータ、すなわち停止中モータ、が作動した場合に、その動作を元に戻すように制動させる。
【0019】
駆動ユニット12には、X軸に沿う幅方向に離間して相互に平行に配置された一対の第1ベースフレーム21a,21bが設けられている。第1フレームの21a,21bの幅方向内側に、幅方向に離間して相互に平行に配置された一対の第2フレーム22a,22bが設けられている。
【0020】
この一対の第1ベースフレーム21a,21bの間において幅方向に延びる昇降用回転軸23が回転可能に支持されている。一対の第2フレーム22a,22b間に、幅方向に延びる揉み動作用の揉用回転軸24及び叩き動作用の叩用回転軸25が夫々支持されている。上方から順に、揉用回転軸24、叩用回転軸25、昇降用回転軸23、の順で配置されている。
【0021】
昇降用回転軸23はモータ26の回転によって回転駆動され、揉用回転軸24はモータ27の回転によって回転駆動され、叩用回転軸25はモータ28の回転によって回転駆動される。モータ26,27,28はそれぞれ制御部30に接続され、制御部30の制御に応じて駆動される。
【0022】
昇降用回転軸23の両端部には、ラック16a,16bに噛み合わされて回転し、昇降機構13を構成する一対のピニオン29a,29bが取り付けられている。
【0023】
揉用回転軸24には、一対の偏心ベアリング31a、31bが設けられるとともに、この一対の偏心ベアリング31a,31bを介して一対の斜板カム32a,32bがそれぞれ取り付けられている。斜板カム32a,32bは、幅方向及び上下方向に対して傾斜して設けられている。例えば図2に示すように、上方が開くように左右対称に傾斜して配置されている。
【0024】
叩用回転軸25には、一対の偏心ブッシュ33a,33bが設けられている。この一対の偏心ブッシュ33a,33bにベアリングを介して合成樹脂製のベアリングバンド34a,34bがそれぞれ取り付けられている。ベアリングバンド34a,34bの内部に装着されている各偏心ブッシュ33a,33bは、各々の偏心方向が叩用回転軸25の軸線に関して相互に逆方向となるように叩用回転軸25に取り付けられている。
【0025】
一対の斜板カム32a,32bの間にはばね35が配置され、このばね35によって、斜板カム32a,32bが相互に離反する方向にバネ付勢されている。
【0026】
前記斜板カム32a,32bの背後側の端部には、ロッド36a,36bの一端がそれぞれ固定されている。
【0027】
各ロッド36a,36bは下方に延び、下方側の他端は、ベアリングバンド34a,34bにそれぞれ固定されている。すなわち、一対の斜板カム32a,32bは前記ベアリングバンド34a,34bに対してロッド36a,36bを介して揺動可能に支持される。
【0028】
斜板カム32a,32bの前面側の各端部には、一対の施療子41a、41bがそれぞれ取り付けられ、保持されている。
【0029】
上述した施療子41を動作させるための回転軸23〜25、モータ26〜28、偏心ベアリング31a、31b、斜板カム32a,32b、偏心ブッシュ33a,33b、ベアリングバンド34a,34b、ばね35、ロッド36a,36b等によって駆動機構部20が構成される。
【0030】
上記のように構成されたマッサージ装置1において、昇降動作をする場合には、制御部30に制御されてモータ26が駆動することにより昇降用回転軸23が回転する。この昇降用回転軸23の回転に伴ってピニオン29a,29bが回転し、ピニオン29a,29bとラック16との噛み合いにより、駆動ユニット12が昇降する。
【0031】
揉み動作をする場合には、制御部30の制御によりモータ27を駆動させ、揉用回転軸24を回転させる。揉用回転軸24の回転に伴い、装着されている偏心ベアリング31a,31bが、その偏心した位置を揉用回転軸24の軸線が通るように回転する。この偏心の程度に対応して斜板カム32a,32bが上下に揺動する。
【0032】
なお、斜板カム32a,32bの施療子41a、41bと反対側は、ロッド36a,36bとベアリングバンド34a,34bとを介して、叩用回転軸25に連結されているため、ロッド25、26は叩用回転軸25に対して揺動可能であって、かつ叩用回転軸25との距離が一定となるように構成されている。
【0033】
したがって、上述の斜板カム32a,32bの上下動は、斜板カム32a,32bのロッド36a,36bとの連結位置を中心とし、この連結位置から揉用回転軸24までの距離と、連結位置から施療子41a、41bまでの距離との比に比例して増幅され、施療子41a、41bの上下動となる。
【0034】
また、揉用回転軸24に対して斜めに配置された斜板カム32a,32bによって、ロッド36a,36b及び施療子41a,41bは、揉用回転軸24に沿って往復移動する。
【0035】
以上により、斜板カム32a,32bの前記上下動と左右の揺動とが合成されて、斜板カム32a,32bに取り付けられた施療子41a、41bは楕円運動を行う。これにより、施療子41a、41bは、背もたれ部14に凭れている人の背や肩、首筋などを揉むマッサージ動作をする。モータ27の回転方向によって、揉み上げマッサージ、揉み下げマッサージの両方を行うことができる。
【0036】
叩き動作をする場合には、制御部30の制御によりモータ28を駆動させ、叩用回転軸25を回転させる。叩用回転軸25の回転に伴って、各偏心ブッシュ33a,33bが回転する。この偏心によって、ベアリングバンド34a,34bが垂直方向に上下動する。この上下動に伴い、ロッド36a,36bを介して連結された斜板カム32a,32bが上下動する。これにより斜板カム32a,32bは、揉用回転軸24の周りに往復角変位する。
【0037】
したがって、施療子41a、41bが上下動する。これにより、施療子41a、41bは、背もたれ部14に凭れている人の背や肩、首筋などを左右交互に叩く叩き動作を行う。
【0038】
以下、本実施形態にかかるマッサージ装置1における制動制御の手順を図3を参照して説明する。この制動制御は、複数のモータ26,27,28のいずれかによってマッサージ動作がなされている際に、マッサージ動作をしていないモータ(停止中のモータ)について行われる。ここでは、一例として、モータ27による揉み動作がなされている際に、停止中モータとなる昇降用のモータ26について制動制御を行う場合を説明するが、これに限られるものではない。
【0039】
まず、制御部30は、ST1において、モータ26が回転するか否かを判定する。例えば、座部15に被療者が着座した場合、図4に示すように背もたれ部14にもたれた被療者Pの負荷により、施療子が上下に移動し、また施療子が左右に開くように移動する。施療子41は回転軸を介してモータ26,27,28と接続されており、マッサージ動作をしていないモータ26が回転するということは昇降方向において位置ずれが発生しているということになる。すなわち、マッサージ動作中に作動しないはずである他のモータ26の作動を、施療子41の位置ずれとして検出する。
【0040】
ST1において、モータ26の回転が検出されなかった場合には(ST1におけるNo)、ST1に戻る。ST1においてモータ26の回転が検出された場合には(ST1におけるYes)、時計回り(CW方向)に回転したか否かを判定する(ST2)。
【0041】
ST2において時計回りの回転であった場合には、ST3として、モータ26の位相を逆方向に設定する位相設定が行われる。すなわち、反時計回り(CCW方向)に指令がセットされる。一方、ST2において反時計回りの回転であった場合には、ST4として、時計回りに指令がセットされ、位相が設定される。
【0042】
ついで、ST5において、セットされた指令に基づいてモータ26が運転される。すなわち、移動した方向と逆位相に駆動され、位置ずれした施療子41が元の位置に戻る様に制御される。
【0043】
ついで、ST6において、施療子41の位置を検出し、元の位置に戻ったか否かが判定され、戻った場合(ST6におけるYes)には、ST7としてモータ26が停止され、再度ST1に進む。
【0044】
一方、ST6において位置が戻っていない場合には(ST6におけるNo)、戻るまで、ST6が繰り返される。なお、ST6における施療子41の位置情報は、モータ26に用いられるDCブラシレスモータに備えられている位置検出機能を用いることにより検出することが可能である。以上により、制動制御が完了する。
【0045】
本実施形態にかかるマッサージ装置1によれば、以下のような効果が得られる。すなわち、上記マッサージ装置1では、モータ26の出力を制御することにより、位置を調整することができる。したがって、新たな設備を設けることなく、施療子41a,41bの位置を適切に維持することができる。すなわち、昇降動作用に設けられたモータ26の出力を制御することにより制動制御を行うため、電磁ブレーキのような制動用の機構を別途設ける必要がなく、小型化が可能であり、製造コストを低く抑えることができる。
【0046】
[第2実施形態]
以下、本発明の第2実施形態にかかるマッサージ装置1の制動手順について、図5を参照して説明する。なお、この実施形態においては制御する対象となるモータが異なる点以外については上記第1実施形態と同様であるため、共通する説明を省略する。
【0047】
本実施形態にかかる制動制御においても、図3に示すST1からST7と同様に制御がなされるが、ここでは、モータ26に代えて停止中のモータとしてモータ28の動作が制御される。
【0048】
例えば、図5に示すように、座部15に被療者Pが着座した場合、背もたれ部14にもたれた被療者Pの負荷により、施療子41a,41bがX軸方向に相互に離間して左右に開くように移動する。この場合には、ST1においてモータ28の回転が検出される。すなわち、マッサージ動作をしていないモータ28が回転した場合に、ST2乃至ST4においてモータ28の位相を逆方向に設定し、位置が戻るまでモータ28を運転することにより、左右方向に位置ずれした施療子41の位置を元に戻すことが可能となる。
本実施形態においても、上記第1実施形態と同様の効果が得られる。すなわち、モータ28の作動を元に戻すことにより左右方向における位置を調整することが可能であり、叩き動作用のモータ28の出力を、位置ずれとして検出することができる。したがって、新たな設備を設けることなく、施療子41の位置を適切に維持することができる。すなわち、元々マッサージ動作用に設けられたモータ28の出力を制御することにより制動制御を行うため、電磁ブレーキのような制動用の機構を別途設ける必要がなく、小型化が可能であり、製造コストを低く抑えることができる。
【0049】
なお、本発明は上記各実施形態で例示したものに限られるものではない。例えば、上記実施形態においては、揉み動作用のモータ27の作動中に、他のモータ26,28の動作をそれぞれ制御する場合について説明したが、これに限られるものではない。すなわち、例えば上記第1実施形態及び第2実施形態を組み合わせて2つのモータ26,28を制御することも可能であるし、モータ28による叩き動作のマッサージ動作中に、モータ26やモータ27の動作を制御して位置調整を行うことも可能である。
【0050】
さらに、上記各実施形態においては、ST6における位置を検出する際に、モータ26〜28として、DCブラシレスモータを用い、モータ26〜28に予め備えられた位置検出機能を用いて施療子41の位置を検出したが、これに限られるものではない。例えば施療子41の位置検出用に、別途センサ機能を追加してもよい。
【0051】
さらに、他の実施形態として、マッサージ動作用のモータによる施療子41のマッサージ動作中に、マッサージ動作をさせるモータとは異なる停止中のモータに、短絡ブレーキをかけることにより、停止中のモータを制動し、前記位置調整を行うこととしてもよい。すなわち、例えばモータ27によりマッサージ動作をしている際には、停止中のモータとしてのモータ26及びモータ28の少なくともいずれかについて、モータを短絡させることにより制動することで、上記実施形態と同様の効果が得られる。すなわち、別途ブレーキ用の機構を設けることなく、簡単にモータの制御により位置調整を行うことができるため、小型化を可能とし、かつ、位置ずれを防止することが可能となる。また、短絡ブレーキを有することで位置ずれしにくくし、且つ、ずれた場合は、上記実施形態のように位置ずれを元に戻すことで、容易に位置ずれを防止することができる。
【0052】
この他、本発明は、実施段階においてその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】本発明の第1実施形態に係るマッサージ装置の構成を示す説明図。
【図2】同実施形態に係るマッサージ装置の駆動ユニットの構成を示す説明図。
【図3】同実施形態に係るマッサージ方法における制動制御の手順を示すフローチャート。
【図4】同実施形態に係るマッサージ方法における施療子の位置関係を示す説明図。
【図5】本発明の第2実施形態に係るマッサージ方法における施療子の位置関係を示す説明図。
【符号の説明】
【0054】
1,2,3,4…マッサージ装置、11…ベース部、12…駆動ユニット、
13…昇降機構、15…座部、16…ラック、20…駆動機構部、
21a.21b…ベースフレーム、22a.22b…フレーム、23…昇降用回転軸、
24…揉用回転軸、25…叩用回転軸、25.26…ロッド、26〜28…モータ、
29…ピニオン、30…制御部、31…偏心ベアリング、32…斜板カム、
33…偏心ブッシュ、34…ベアリングバンド、36…ロッド。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
マッサージ動作を行うとともに移動可能に構成された施療子と、
前記施療子に前記マッサージ動作させ、あるいは前記施療子を移動させる、複数のモータと、
前記施療子のマッサージ動作中に、該マッサージ動作をさせるモータとは異なる停止中のモータが作動した場合に、前記停止中のモータの動作を元に戻すように制御することにより前記施療子の位置調整を行う制御手段と、を備えたことを特徴とするマッサージ装置。
【請求項2】
前記制御手段は、前記停止中のモータが動作した場合に、該動作と逆の位相に基づいて前記停止中のモータを駆動することを特徴とする請求項1記載のマッサージ装置。
【請求項3】
前記制御手段は、さらに、前記施療子のマッサージ動作中に、該マッサージ動作をさせる動作中のモータとは異なる停止中のモータのみに短絡ブレーキをかけることにより、該停止中のモータを制動し、前記位置調整を行うことを特徴とする請求項1または2記載のマッサージ装置。
【請求項4】
前記モータは、前記モータを駆動するためのセンサ機能を有するブラシレスDCモータであり、
前記制御手段は、前記センサ機能により検出された前記施療子の位置に基づいて、前記位置調整を行うことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のマッサージ装置。
【請求項5】
前記施療子に前記マッサージ動作させあるいは前記施療子を移動させるための、3つ以上のモータを備え、
前記制御手段は、前記施療子のマッサージ動作中に、該マッサージ動作をさせるモータとは異なる2つ以上の停止中のモータについて、前記停止中のモータが作動した場合に、そのモータの動作を元に戻すように制御することを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のマッサージ装置。
【請求項6】
もみ動作およびたたき動作を含むマッサージ動作を行うとともに昇降移動可能に構成された施療子と、
前記施療子を揉み動作させる揉み用のモータと、
前記施療子をたたき動作させる叩き用のモータと、
前記施療子を昇降移動させる昇降用のモータと、
前記施療子のマッサージ動作中に、該マッサージ動作をさせるモータとは異なる停止中のモータが作動した場合に、前記停止中のモータの動作を元に戻すように制御することにより前記施療子の位置調整を行う制御手段と、を備えたことを特徴とするマッサージ装置。
【請求項7】
複数のモータに接続され、マッサージ動作を行うとともに移動可能に構成された施療子を、前記複数のモータのうちいずれかにより前記マッサージ動作させる工程と、
前記マッサージ動作の際に、前記マッサージ動作させるモータとは異なる停止中のモータの動作を検出する工程と、
前記停止中のモータが作動した場合に、前記停止中モータの動作を元に戻す動作をさせるよう制御する工程と、
を備えたことを特徴とするマッサージ方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2010−194164(P2010−194164A)
【公開日】平成22年9月9日(2010.9.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−44000(P2009−44000)
【出願日】平成21年2月26日(2009.2.26)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】