説明

マップサービスにおけるマーカー表示方法

【課題】マップサービスにおけるマーカー表示方法を提供する。
【解決手段】上記方法において、上記マップサービスでユーザの重要度に従って設定された伝搬範囲で複数の情報の各々を示す複数のマーカーを異なって表示するステップと、上記複数のマーカーがオーバーラップされて表示される場合に、情報の重要度がもっとも大きいマーカーだけを表示するステップとを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マップサービスでのマーカー表示方法に関し、特に、マップサービスにおけるユーザ及び情報の重要度に従って複数のマーカーを異なって表示するマップサービスにおけるマーカー表示方法に関する。
【背景技術】
【0002】
最近では、スマートフォンの販売量の増加に伴い、ソーシャルネットワーキングサービス(Social Networking Service:以下、“SNS”と称する)を使用するユーザも増加している。
SNSは、社会の概念を通信ネットワークに適用し、これにより、ユーザが対人関係を構築することによりネットワークを確立することができるようにする。
今のところ、多くの事業体は、SNSを提供する。SNSユーザは、このようなSNSを用いて他のSNSユーザとの連帯を構築する。
【0003】
SNSが次第に活性化されつつ、ユーザは、SNSの多様性を要請している。
SNSに含まれているマップサービスは、対応する情報を示す複数のマーカー(marker)を表示することにより、ユーザがマーカーの位置での情報の存在を認識することができるようにする。
【0004】
しかしながら、複数のマーカーは、マーカーで表示される情報の重要度に関係なく同一の重要度で表示される。したがって、ユーザは、単純にマーカーの位置での情報の存在を認識するだけであり、表示される複数のマーカーに対する重要度を区分して判断することができない。
また、マップの倍率が縮小される場合に、複数のマーカーは、マップサービスでマップ上にオーバーラップされ得る。その結果、ユーザは、表示される複数のマーカーを識別することができない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】米国特許出願公開 第2010/114480号明細書
【特許文献2】韓国特許出願公開 第2010-0054184号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
したがって、本発明は、上述した従来技術の問題点を解決するために提案されたものであり、その目的は、マップサービスにおいてマーカーで表示されるユーザ及び情報の重要度に従って複数のマーカーを異なって表示するマーカー表示方法を提供することにある。
【0007】
本発明の他の目的は、マップサービスにおいてマーカーで表示される情報の重要度に従ってオーバーラップされた複数のマーカーを異なって表示するマーカー表示方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記のような目的を達成するために、本発明の実施形態の一態様によれば、マップサービスにおけるマーカー表示方法を提供する。上記方法は、上記マップサービスでユーザの重要度に従って設定された伝搬範囲で情報の各々を示す複数のマーカーを異なって表示するステップと、上記複数のマーカーがオーバーラップされて表示される場合に、情報の重要度がもっとも大きいマーカーだけを表示するステップとを有することを特徴とする。
【0009】
本発明の実施形態の他の態様によれば、少なくとも1つの非一時的なプロセッサ 読み取り可能な媒体が提供される。上記少なくとも1つの非一時的なプロセッサ読み取り可能な媒体は、上記のような方法を実行するための少なくとも1つのプロセッサを指示するための少なくとも1つのプロセッサにより読み取り可能であるように構成された指示語のコンピュータプログラムを記憶する。
【0010】
本発明の実施形態のまた他の態様によれば、マップサービスにおけるマーカーを表示するための装置を提供する。上記装置は、表示部及びプロセッサを含む。上記表示部は、マップサービスを表示する。上記プロセッサは、マップサービスにおいて、ユーザの重要度に従って設定された伝搬範囲で各情報を示す複数のマーカーを表示部に異なって表示するように制御し、複数のマーカーがオーバーラップされて表示される場合に、情報の重要度がもっとも大きいマーカーだけを表示部に表示するように制御する。
【発明の効果】
【0011】
本発明の実施形態に従うマップサービスにおけるマーカー表示方法を提供することにより、複数のマーカーは、マップサービスにおけるマーカーで表示される情報の重要度に従って異なって表示される。また、マップの倍率が縮小され、マーカーがオーバーラップされて表示される時に、最も高い優先レベルを有するマーカーのみが表示される。このように、情報を示す複数のマーカーが効率的に表示されることができるという長所がある。
本発明の他の目的、利点、及び顕著な特徴は、添付の図面及び本発明の実施形態からなされた以下の詳細な説明から、この分野の当業者に明確になるはずである。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の実施形態によるマップサービスを提供するSNSシステムの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施形態によるマップサービスで各重要度に従ってマーカーを表示する動作を示すフローチャートである。
【図3】本発明の実施形態による携帯端末機のマップサービスで各重要度に従ってオーバーラップされたマーカーを表示する動作を示すフローチャートである。
【図4A】本発明の実施形態によるマップサービスでマーカーの表示を説明する図である。
【図4B】本発明の実施形態によるマップサービスでマーカーの表示を説明する図である。
【図4C】本発明の実施形態によるマップサービスでマーカーの表示を説明する図である。
【図4D】本発明の実施形態によるマップサービスでマーカーの表示を説明する図である。
【図4E】本発明の実施形態によるマップサービスでマーカーの表示を説明する図である。
【図4F】本発明の実施形態によるマップサービスでマーカーの表示を説明する図である。
【図4G】本発明の実施形態によるマップサービスでマーカーの表示を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
添付の図面を参照した下記の説明は、特許請求の範囲の記載及びこれと均等なものの範囲内で定められるような本発明の実施形態の包括的な理解を助けるために提供するものであり、この理解を助けるための様々な特定の詳細を含むが、唯一つの実施形態に過ぎない。従って、本発明の範囲及び趣旨を逸脱することなく、ここに説明する実施形態の様々な変更及び修正が可能あるということは、当該技術分野における通常の知識を有する者には明らかである。また、明瞭性と簡潔性の観点から、当業者に良く知られている機能や構成に関する具体的な説明は、省略する。
【0014】
次の説明及び請求項に使用する用語及び単語は、辞典的意味に限定されるものではなく、発明者により本発明の理解を明確且つ一貫性があるようにするために使用する。従って、特許請求の範囲とこれと均等なものに基づいて定義されるものであり、本発明の実施形態の説明が単に実例を提供するためのものであって、本発明の目的を限定するものでないことは、本発明の技術分野における通常の知識を持つ者には明らかである。
【0015】
本願明細書に記載の各要素は、文脈中に特に明示しない限り、複数形を含むことは、当業者には理解できるものである。したがって、例えば、“コンポーネント表面”との記載は、1つ又は複数の表面を含む。
【0016】
図1は、本発明の実施形態によるマップサービスを提供するSNSシステムの構成を示すブロック図である。
図1を参照すると、SNSは、サービスプロバイダー100及びサービスユーザ200を含む。
【0017】
サービスプロバイダー100は、有線/無線ネットワーク通信を実行するサーバを含み得、SNSに加入したサービスユーザ200にマップサービスを提供し得る。
サービスプロバイダー100は、サービスユーザ200のユーザの重要度、このマップサービスでのマーカー表示範囲である伝搬範囲、及びこのマーカーで表示される情報の重要度の中の少なくとも1つに関する情報を格納し得る。
【0018】
サービスプロバイダー100は、サービスユーザ200のユーザクラスをサービスユーザ200のユーザ重要度として保存し、サービス使用の回数、取得したポイント、SNSで提供されるイベントでのサービスユーザ200の参加度、及びサービスユーザ200が提供する情報の重要度の中の少なくとも1つに従ってユーザクラスをリアルタイムで更新し得る。
【0019】
この伝搬範囲は、サービスユーザ200のユーザ重要度に従ってこのマップサービスで情報を示すマーカーの表示範囲を意味する。サービスプロバイダー100は、ユーザ重要度に従って伝搬範囲を設定し得る。このユーザ重要度がリアルタイムで更新される場合に、サービスプロバイダー100は、リアルタイムでこの伝搬範囲も設定し得る。
【0020】
マーカーで表示される情報の重要度は、このマップサービスでこの情報に印加される加重値を意味する。サービスプロバイダー100は、このマーカーで表示される情報の重要度に従ってマーカーを表示することもあり又は表示しないこともあり、あるいは、マーカーを異なって表示することもある。
【0021】
サービスプロバイダー100は、この情報を提供したユーザのユーザクラス、この情報に対する応答数、この情報に対する照会数、この情報を受信した推薦数のようなこの情報への応答性、この情報の最終更新日、及びこの情報の満了時間の中の少なくとも1つに従って情報の重要度をリアルタイムで更新し得る。また、サービスプロバイダー100は、マーカーで表示される情報のリアルタイム重要度に従って、サイズ、カラー、形状、及び透明度の中の少なくとも1つでマーカーを異なって表示し得、表示される伝搬範囲を変更し得る。
【0022】
また、サービスプロバイダー100は、識別子(ID)、名前、年齢、性別などのようなサービスユーザ200の基本情報とともに、教育レベル、趣向、趣味などのようなサービスユーザ200の詳細情報をサービスユーザ200の個人情報として格納し得る。
【0023】
サービスユーザ200がサービスプロバイダー100に接続し、このマップサービスを要請する場合に、サービスプロバイダー100は、マーカーを用いてこの格納された個人情報に含まれているサービスユーザ200の趣向及び関心事に対応する情報を異なって表示し得る。
【0024】
サービスプロバイダー100は、情報の重要度又はサービスユーザ200の趣向及び関心事に従って、サイズ、カラー、形状、及び透明度の中の少なくとも1つで複数の情報を示す複数のマーカーをサービスユーザ200に異なって表示し得る。
【0025】
サービスユーザ200は、サイズ、カラー、形状、及び透明度の中の少なくとも1つの観点で、複数のマーカーを異なって表示するか又は表示された複数のマーカーを異なって見えるように変更することができる方法で決定し得る。
【0026】
サービスプロバイダー100は、サービスユーザ200とこのマーカー間の距離に従って同一の重要度のマーカーを異なって表示し得る。
サービスプロバイダー100は、サービスユーザ200のユーザ重要度又はマーカーで表示される情報の重要度に基づいて設定された伝搬範囲でサービスユーザ200とこのマーカー間の距離での変化に従って、サイズ、形状、カラー、及び透明度の中の少なくとも1つでマーカーを異なって表示し得る。
【0027】
隣接する複数のマーカーがこのマップサービスでオーバーラップされて表示される場合に、サービスプロバイダー100は、マーカーで表示される情報の重要度に従ってサイズ、形状、カラー、及び透明度の中の少なくとも1つでマーカーを異なって表示し得る。
【0028】
情報の表示が情報プロバイダーにより制限付きとして設定されている場合に、サービスプロバイダー100は、伝搬範囲に含まれている情報であっても、このマップサービスでこの情報を示すマーカーの表示を制限し得る。
サービスプロバイダー100は、サービスユーザ200により手動で設定された伝搬範囲でマーカーを表示し得る。この時、この手動で設定された伝搬範囲は、サービスユーザ200のユーザ重要度に従って伝搬範囲内でなければならない。
【0029】
サービスプロバイダー100は、SNSにおいて、サービスユーザ200のユーザ重要度を増加させるイベント又はサービス内の活動に関する情報をサービスユーザ200に提供し得る。
また、このマップサービスにおいて、マップの倍率が縮小されることにより複数のマーカーがマップ上にオーバーラップされる場合に、サービスプロバイダー100は、この複数のマーカーで表示される情報の重要度を判定し、この情報の重要度に基づいてもっとも高い優先順位を有する情報を示すマーカーだけを表示し得る。
【0030】
このマップサービスでもっとも高い優先順位を有する情報を示すマーカーだけを表示する間に、サービスプロバイダー100は、優先順位が低いため表示されない情報を示すマーカーの存在を示し得る。例えば、低い優先順位を有する情報を示す表示されないマーカーの数字は、高い優先順位を有する情報を示すマーカーの近傍に表示され得る。あるいは、このもっとも高い優先順位を有する情報を示すマーカーがタッチされる場合に、優先順位が低いため表示されないマーカーの数字を表示し得る。あるいは、もっとも高い優先順位を有する情報を示すマーカーがタッチされる場合に、優先順位が低いため表示されないマーカーは、もっとも高い優先順位を有する情報を示すマーカーの近傍に所定の時間の間表示され得る。
【0031】
あるいは、このマップサービスでもっとも高い優先順位を有する情報を示すマーカーだけを表示する間に、サービスプロバイダー100は、低い優先順位を有する表示されないマーカーを透明に表示し得る。この時、低い優先順位を有するマーカーの透明度は、各マーカーの優先順位に従って異なり得る。
あるいは、このマップサービスでもっとも高い優先順位を有する情報を示すマーカーだけを表示する間に、サービスプロバイダー100は、低い優先順位を有するマーカーをこのもっとも高い優先順位を有する情報を示すマーカーとは異なって表示し得る。
【0032】
もっとも高い優先順位を有する情報を示すマーカーだけを表示する間に、表示されたマーカーがタッチされる場合に、サービスプロバイダー100は、低い優先順位を有する表示されない情報を示すマーカーの情報リストを表示し得る。
もっとも高い優先順位を有する情報を示すマーカーだけを表示する間に、表示されたマーカーがタッチされる度に、サービスプロバイダー100は、低い優先順位を有する表示されないマーカーを所定の順序で表示し得る。
【0033】
もっとも高い優先順位を有する情報を示すマーカーが表示される間に、サービスプロバイダー100は、優先順位が低いために透明に表示されるか又はもっとも高い優先順位を有する情報を示すマーカーとは異なる形状で表示されるマーカーを非活性化させ得る。
【0034】
サービスユーザ200は、マップサービスを含むSNSに加入することによりこのマップサービスを受信したユーザの携帯端末機であり得る。
【0035】
本発明の実施形態によると、携帯端末機は、GSM(Global System for Mobile communication)(登録商標)端末機、UMTS(Universal Mobile Telecommunication Service)端末機、CDMA(Code Division Multiple Access)端末機、WCDMA(Wideband Code Division Multiple Access)端末機、IMT−2000(International Mobile Telecommunication 2000)端末機、GPRS(General Packet Radio Service)端末機などのいずれであってもよい。したがって、携帯端末機は、ユーザの情報を表示することができる表示部と、携帯端末機を制御し、携帯端末機が上記のような機能を実行することができるように制御するプロセッサと、ユーザの入力を受信する入力部と、データを記憶するメモリと、データの送信及び/又は受信のための送受信部とを含む。
【0036】
サービスプロバイダー100の要請に応じて、サービスユーザ200は、個人情報をサービスプロバイダー100に送信する。この個人情報は、名前、性別、身長、年齢、対話のためのニックネームなどのような基本情報及び教育レベル、趣向、好み、趣味、及び関心事などのような個人の詳細情報を含み得る。
サービスユーザ200は、サービスプロバイダー100にアクセスし、マップサービスをサービスプロバイダー100に要請することによりサービスユーザ200のユーザ重要度及び情報の重要度又はユーザの重要度及びサービスユーザ200の趣向及び関心事に従って情報を示す複数のマーカーを異なって表示し得る。
【0037】
上記のようなSNSシステムを通じてマップサービスでマーカーを表示する動作を図2乃至図4Gを参照してより詳細に説明する。
【0038】
図2は、本発明の実施形態によるマップサービスで各重要度に従ってマーカーを表示する動作を示すフローチャートである。
本発明の実施形態を図1及び図2を参照して詳細に説明する。
図2を参照すると、サービスプロバイダー100に接続されたサービスユーザ200によりマップサービスが要請されると、サービスプロバイダー100は、ステップ202で、サービスユーザ200のユーザ重要度を判定する。
【0039】
より詳細に、サービスプロバイダー100は、ステップ202で、サービスユーザ200のユーザ重要度を判定するためにサービスプロバイダー100に格納されたサービスユーザ200に対するユーザクラスを判定する。
この時、このユーザ重要度は、このユーザが加入したサービスでサービスユーザ200のユーザクラスを示す。このユーザクラスは、サービス使用回数、取得したポイント、このサービスで提供するイベント参加度、及びサービスユーザ200が提供する情報の重要度の中の少なくとも1つを含む。
【0040】
ステップ203で、サービスプロバイダー100は、このユーザ重要度、すなわち、サービスユーザ200のユーザクラスに従って伝搬範囲を判定する。
例えば、伝搬レベルが1乃至15に定義され、ユーザクラスが初級、中級、及び高級として定義される場合に、サービスプロバイダー100は、初級メンバーに対しては、レベル1からレベル5にわたる伝搬範囲を設定し、中級メンバーに対しては、レベル6からレベル10にわたる伝搬範囲を設定し、高級メンバーに対しては、レベル11からレベル15にわたる伝搬範囲を設定し得る。
【0041】
この伝搬範囲がサービスユーザ200のユーザ重要度に従って設定されると、サービスプロバイダー100は、ステップ204で、この伝搬範囲内の情報の重要度を判定する。
この時、この情報の重要度は、このユーザが加入したサービスで情報プロバイダーのユーザクラス、この情報に対する応答性、この情報の最終更新日、及びこの情報の満了時間の中の少なくとも1つを含む。
【0042】
具体的に、サービスプロバイダー100は、この伝搬範囲内の情報の重要度を判定し、所定以上の重要度を有する情報を抽出する。例えば、情報の重要度が高、中、低として定義される場合に、サービスプロバイダー100は、高レベル又は中レベルの情報だけを抽出し得る。
【0043】
あるいは、サービスプロバイダー100は、サービスユーザ100のユーザ重要度に従って、対応する重要度を有する情報だけを抽出し得る。例えば、このユーザクラスが中又は高である場合に、サービスプロバイダー100は、情報の重要度が高レベル又は中レベルの情報だけを抽出し得る。
この時、サービスプロバイダー100は、この伝搬範囲に含まれる情報から情報プロバイダーに表示が制限された情報を除外する。
【0044】
その後に、サービスプロバイダー100は、ステップ205で、ユーザの重要度、情報の重要度、及びこの伝搬範囲に従ってこの抽出された情報を示すマーカーを表示するマップサービスをサービスユーザ200に提供する。
具体的に、サービスプロバイダー100は、このマーカーで表示される情報の重要度に従って形状、サイズ、カラー、及び透明度の中の少なくとも1つでこのマーカーを異なって表示するマップサービスをサービスユーザ200に提供する。したがって、サービスユーザ200は、このマップサービスでこの重要度に従って複数のマーカーを異なって表示し得る。
【0045】
あるいは、サービスプロバイダー100は、このマーカーで表示される情報の重要度だけでなく個人情報として格納されたサービスユーザ200の趣向及び関心事に従って、形状、サイズ、カラー、及び透明度の中の少なくともいずれか1つでこの複数のマーカーを異なって表示するマップサービスをこのサービスユーザに提供し得る。
【0046】
また、サービスプロバイダー100は、サービスユーザ200とこの複数のマーカー間の距離に従って同一の重要度を有するマーカーを異なって表示するマップサービスをサービスユーザ200に提供し得る。
あるいは、サービスプロバイダー100は、サービスユーザ200の要請に応じて個人の趣向及び関心に対応する情報をマーカーを用いて表示し得る。
【0047】
サービスプロバイダー100は、ステップ204で、この情報の重要度の代わりに、サービスユーザ200の個人情報として格納されている趣向及び関心事に関する情報を読み出し、この伝搬範囲内の趣向及び関心事にマッチングする情報だけを抽出し、ステップ205で、このユーザ重要度、趣向及び関心事、及びこの伝搬範囲に従ってこの抽出された情報を示すマーカーを表示するマップサービスをサービスユーザ200に提供し得る。
【0048】
この時、サービスプロバイダー100は、このユーザの重要度及び個人の趣向及び関心事に従って形状、サイズ、カラー、及び透明度の中の少なくともいずれか1つで複数のマーカーが異なって表示されることができるマップサービスをサービスユーザ200に提供し得る。
上記のようなマップサービスをサービスユーザ200に提供する間に、このユーザの重要度又は/及びこの情報の重要度の変更が感知されると、サービスプロバイダー100は、ステップ207で、この変更された重要度及び伝搬範囲に従って変更された複数のマーカーが表示されるマップサービスをサービスユーザ200に提供し得る。
【0049】
サービスユーザ200のユーザの重要度は、サービスユーザ200のユーザクラスである。サービス使用回数、取得したポイント、このサービスで提供するイベント参加度、及びサービスユーザ200が提供する情報の重要度の中の少なくとも1つが変更される場合に、サービスプロバイダー100は、この変更に従ってリアルタイムでこのユーザの重要度を更新する。
この情報プロバイダーのユーザクラスの中の少なくとも1つがサービスユーザ200が加入したサービスで情報を提供した情報プロバイダーのユーザクラス、この情報への応答性、この情報の最終更新日、及びこの情報の満了時間の中の少なくともいずれか1つが変更される場合に、サービスプロバイダー100は、この変更に従ってリアルタイムでこの情報の重要度を更新する。
【0050】
このように、サービスプロバイダー100は、このユーザの重要度及び/又はこの情報の重要度に対する変更をリアルタイムで反映することにより変更された情報を示すマーカーを表示するマップサービスをサービスユーザ200にリアルタイムで提供することができる。
【0051】
図4A乃至図4Gは、本発明の実施形態によるマップサービスでマーカーの表示を説明する図である。
図4Aは、本発明の実施形態による複数のマーカーで表示される情報の重要度に従って異なるサイズで表示されるマーカーを示す図である。他の多くの方法で、この複数のマーカーは、上述したように、この情報の重要度に従ってマップサービスに異なって表示され得る。
図4Bは、本発明の実施形態によるサービスプロバイダー100が提供するマップサービスでの情報の重要度に従ってサービスユーザ200が異なるサイズで表示する複数のマーカーを示す図である。
【0052】
図4Cは、本発明の実施形態によるサービスプロバイダー100が提供するマップサービスにおいて設定された伝搬範囲で表示されるマーカーがサービスユーザ200とマーカー間の変更された距離に従ってサービスユーザ200がリアルタイムで異なるサイズで表示するマーカーを示す図である。
【0053】
図4Cを参照すると、サービスユーザ200が図4Cの(a)での位置Aから図4Cの(b)での位置Bに移動することによりこのマーカーの位置に近接する場合に、このマーカーは、サービスユーザ200が位置Aに配置される場合よりさらに大きく表示され得る。
【0054】
図4Dは、本発明の実施形態によるサービスユーザ200がサービスプロバイダー100が提供するマップサービスにおいて複数のマーカーで表示される情報の重要度に従って透明度を異なって表示する近接位置でのオーバーラップされた複数のマーカーを示す図である。
【0055】
図4E及び図4Fは、本発明の実施形態によるサービスプロバイダー100が提供するマップサービスでのユーザクラス、応答数、照会数、推薦数のようなこの情報への応答性、この情報の最終更新日、及びこの情報の満了時間の中の少なくとも1つに従って複数のマーカーに関する情報が変更される場合にサービスユーザ200がリアルタイムで表示する複数のマーカーを示す図である。
【0056】
図4Eを参照すると、マーカーAで表示される情報が、例えば、図4Eの(a)で対応する情報の照会数の増加により重要度が増加される。したがって、マーカーAは、図4Eの(b)でさらに大きく表示される。他方、マーカーBで表示される情報が、例えば、図4Eの(a)で対応する情報の照会数の減少により重要度が減少される。したがって、マーカーBは、図4Eの(b)でさらに小さく表示される。
図4Fを参照すると、マーカーAで表示される情報が、例えば、図4Fの(a)で対応する情報の照会数の増加により重要度が増加される。したがって、マーカーAは、図4Fの(b)でさらに大きく表示され、マーカーAが表示されることができる伝搬範囲も拡大される。図4Fの(b)での拡大された伝搬範囲は、サービスユーザ200を含む。
【0057】
図3は、本発明の実施形態による携帯端末機のマップサービスで各重要度に従ってオーバーラップされたマーカーを表示する動作を示すフローチャートである。
以下、図1及び図3を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
図3を参照すると、ステップ301で、サービスプロバイダー100が提供するマップサービスでサービスユーザ200が複数のマーカーを表示している間に、ステップ302で、マップの倍率が縮小されることによりこの複数のマーカーがオーバーラップされる場合に、サービスプロバイダー100は、ステップ303で、このオーバーラップされた複数のマーカーで表示される情報の重要度を判定する。
サービスプロバイダー100は、ステップ304で、この判定された情報の重要度に従ってもっとも高い優先順位を有する情報を示すマーカーだけが表示されるマップサービスをサービスユーザ200に提供する。
【0058】
また、サービスプロバイダー100は、優先順位が低いため表示されない情報を示すマーカーの存在を数字で表示するか、所定の時間の間にもっとも高い優先順位を有する情報を示すマーカーの近傍に低い優先順位を有する情報を示すマーカーを表示するか、又はこの優先順位に従って透明度を異ならせることにより低い優先順位を有する情報を示すマーカーを表示し得る。
【0059】
また、サービスプロバイダー100は、形状、サイズ、及びカラー中の少なくとも1つで低い優先順位を有する表示されない情報を示すマーカーをもっとも高い優先順位を有する情報を示すマーカーとは異なって表示し得る。
サービスプロバイダー100は、優先順位が低いために表示されない情報を示すマーカーが透明に表示されるか又はもっとも高い優先順位を有する情報を示すマーカーとは異なって表示される場合に、この優先順位が低いために表示されない情報を示すマーカーを非活性化させ得る。
【0060】
ステップ305で、もっとも高い優先順位を有する情報を示すマーカーだけが表示される間に、この表示されたマーカーがタッチされる場合に、サービスプロバイダー100は、低い優先順位を有するため表示されない情報を示すマーカーの情報リストをサービスユーザ200に提供し得、これにより、サービスユーザ200は、ステップ306でマップサービスでのこの情報リストを表示することができる。
もっとも高い優先順位を有する情報を示すマーカーがタッチされる度に、サービスプロバイダー100は、低い優先順位を有する表示されないマーカーが所定の順序で表示されることができるマップサービスをサービスユーザ200に提供し得る。
【0061】
図4Gは、本発明の実施形態によるサービスプロバイダー100が提供するマップサービスでサービスユーザ200により表示されるマーカーを示す図である。図4Gを参照すると、このマップサービスにおいて、マップの倍率が縮小されることにより複数のマーカーがオーバーラップされて表示される場合に、もっとも高い優先順位を有する情報を示すマーカーだけを情報の重要度に従って表示し、残りのマーカーに対しては、このマーカーで表示される情報の優先順位に従って異なるサイズで透明度を異なって表示する。
【0062】
以上、本発明を具体的な実施形態を参照して詳細に説明してきたが、本発明の範囲及び趣旨を逸脱することなく様々な変更が可能であるということは、当業者には明らかであり、本発明の範囲は、上述の実施形態に限定されるべきではなく、特許請求の範囲の記載及びこれと均等なものの範囲内で定められるべきものである。
【符号の説明】
【0063】
100 サービスプロバイダー
200 サービスユーザ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
マップサービスにおけるマーカー表示方法であって、
前記マップサービスでユーザの重要度に従って設定された伝搬範囲で複数の情報の各々を示す複数のマーカーを異なって表示するステップと、
前記複数のマーカーがオーバーラップされて表示される場合に、情報の重要度がもっとも大きいマーカーだけを表示するステップと
を有することを特徴とするマーカー表示方法。
【請求項2】
前記ユーザの重要度は、前記ユーザが加入したサービスでの前記ユーザのクラスであり、前記ユーザのクラスは、サービス使用回数、取得したポイント、前記サービスで提供するイベント参加度、及び前記ユーザが提供する情報の重要度の中の少なくとも1つに従ってリアルタイムで更新されることを特徴とする請求項1に記載のマーカー表示方法。
【請求項3】
前記複数のマーカーを異なって表示するステップは、
前記マップサービスで前記ユーザの重要度に従って前記伝搬範囲を設定するステップと、
情報の重要度に従って前記伝搬範囲内の複数の情報の中でマーカーで表示される複数の情報を抽出するステップと、
前記情報の重要度に従って前記抽出された複数の情報の各々を示す前記複数のマーカーを異なって表示するステップとを有することを特徴とする請求項1に記載のマーカー表示方法。
【請求項4】
前記情報の重要度は、前記ユーザが加入したサービスで前記情報を提供するユーザのクラス、前記情報への応答性、前記情報の最終更新日、及び前記情報の満了時間の中の少なくとも1つに従ってリアルタイムで更新されることを特徴とする請求項3に記載のマーカー表示方法。
【請求項5】
同一の重要度のマーカーは、前記ユーザとマーカー間の距離に従って異なって表示されることを特徴とする請求項3に記載のマーカー表示方法。
【請求項6】
前記複数のマーカーを異なって表示するステップは、
前記マップサービスで前記ユーザの重要度に従って前記伝搬範囲を設定するステップと、
前記ユーザの趣向及び関心事に従って前記伝搬範囲内の複数の情報の中でマーカーで表示される複数の情報を抽出するステップと、
前記ユーザの趣向及び関心事に従って前記抽出された複数の情報の各々を示す前記複数のマーカーを異なって表示するステップとを有することを特徴とする請求項1に記載のマーカー表示方法。
【請求項7】
前記ユーザの趣向及び関心事は、前記ユーザが加入したサービスに格納されたユーザの個人情報に含まれている情報であることを特徴とする請求項6に記載のマーカー表示方法。
【請求項8】
前記ユーザの重要度又は情報の重要度が変更される場合に、前記変更された重要度に従って前記伝搬範囲で複数の情報の各々を示す複数のマーカーを異なって表示するステップをさらに有することを特徴とする請求項3又は請求項6に記載のマーカー表示方法。
【請求項9】
前記複数のマーカーは、前記情報の重要度又は前記ユーザの趣向及び関心事に従ってサイズ、カラー、及び透明度の中の少なくとも1つで異なって表示されることを特徴とする請求項3又は請求項6に記載のマーカー表示方法。
【請求項10】
前記情報の重要度がもっとも大きいマーカーだけを表示するステップは、
前記マップサービスで前記複数のマーカーを異なって表示する間に、マップの倍率が縮小され、前記複数のマーカーがオーバーラップされて表示される場合に、前記マーカーで表示される複数の情報に対する重要度を判定するステップと、
前記情報の重要度に従ってもっとも高い優先順位を有するマーカーを最上端に表示するステップとを有することを特徴とする請求項1に記載のマーカー表示方法。
【請求項11】
前記複数のマーカーの中で優先順位が低いため表示されないマーカーが存在していることを表示することを特徴とする請求項10に記載のマーカー表示方法。
【請求項12】
前記複数のマーカーの中で優先順位が低いマーカーを透明に表示することを特徴とする請求項10に記載のマーカー表示方法。
【請求項13】
前記優先順位が低いマーカーの透明度は、前記マーカーの優先順位に従って調整されることを特徴とする請求項12に記載のマーカー表示方法。
【請求項14】
前記複数のマーカーの中で優先順位が低いマーカーは、優先順位がもっとも高いマーカーとは異なって表示されることを特徴とする請求項10に記載のマーカー表示方法。
【請求項15】
前記最上端に表示されるマーカーがタッチされる場合に、前記複数のマーカーの中で表示されないマーカーの情報リストを表示するステップをさらに有することを特徴とする請求項10に記載のマーカー表示方法。
【請求項16】
前記最上端に表示されるマーカーがタッチされるたびに、表示されないマーカーを前記表示されないマーカーの優先順位の順序で表示するステップをさらに有することを特徴とする請求項10に記載のマーカー表示方法。
【請求項17】
前記複数のマーカーの中で前記優先順位が低いマーカーが透明に表示される場合に、前記優先順位が低いマーカーが非活性化されることを特徴とする請求項10に記載のマーカー表示方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4A】
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【図4B】
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【図4C】
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【図4D】
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【図4E】
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【図4F】
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【図4G】
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【公開番号】特開2012−234175(P2012−234175A)
【公開日】平成24年11月29日(2012.11.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−100868(P2012−100868)
【出願日】平成24年4月26日(2012.4.26)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.WCDMA
【出願人】(390019839)三星電子株式会社 (8,520)
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】129,Samsung−ro,Yeongtong−gu,Suwon−si,Gyeonggi−do,Republic of Korea
【Fターム(参考)】