説明

マルチシステムコントローラ

【課題】初期設定作業を容易にするマルチシステムコントローラにおける映像入出力の初期設定方法を提供する。
【解決手段】同軸多重機能を搭載した監視カメラと組合せて使用し、監視カメラ映像入力および映像分配送信するための初期設定作業を有するマルチシステムコントローラにおいて、映像入出力の初期設定にて、ユニットとカメラの自動認証機能を有し、映像入力および映像出力ユニットのスロットナンバの若い順から、チャンネルを割り付けることを共通に定義する手段を有し、上記機能および定義を実行するソフトウェアプログラムを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、同軸多重機能を搭載した監視カメラからの映像を入力し、分配送信するアナログ映像を取り扱うマルチシステムコントローラに関するものである。
【背景技術】
【0002】
図1は、従来のマルチシステムコントローラの構成の一例を示すブロック図である。10はマルチシステムコントローラ、14A〜14Cは監視用のカメラ、18は操作器、19は出力機器である。またマルチシステムコントローラ10において、11A〜11Cは映像入力ユニット、12は映像出力ユニット、15はシリアル入力ユニット、16は制御ユニットである。また出力機器19は、例えば、モニタである。また、14AWはカメラ14Aと映像入力ユニット11Aとを接続する同軸多重ケーブル、14BWはカメラ14Bと映像入力ユニット11Bとを接続する同軸多重ケーブル、14CWはカメラ14Cと映像入力ユニット11Cとを接続する同軸多重ケーブルである。さらに、11ADは映像入力ユニット11Aのディップスイッチ、11BDは映像入力ユニット11Bのディップスイッチ、11CDは映像入力ユニット11Cのディップスイッチ、12Dは映像出力ユニット12のディップスイッチ、15Dはシリアル入力ユニット15のディップスイッチ、11ALは映像入力ユニット11Aが装着されるスロット、11BLは映像入力ユニット11Bが装着されるスロット、11CLは映像入力ユニット11Cが装着されるスロット、12Lは映像出力ユニット12が装着されるスロット、15Lはシリアル入力ユニット15が装着されるスロット、16Lは制御ユニット16が装着されるスロット、11AWはスロット11ALとスロット16Lとを接続する電気配線、11BWはスロット11BLとスロット16Lとを接続する電気配線、11CWはスロット11CLとスロット16Lとを接続する電気配線、12Wはスロット12Lとスロット16Lとを接続する電気配線、15Wはスロット15Lとスロット16Lとを接続する電気配線である。またさらに、16Pは制御ユニット16に搭載されたCPU(Central Processing Unit)である。
【0003】
図1のマルチシステムコントローラ10は、同軸多重機能を搭載した監視用のカメラ14A、14Bおよび14Cそれぞれからのアナログ映像を同軸多重ケーブル14AW、14BWおよび14CWを介して、映像入力ユニット11A、11Bおよび11Cそれぞれにて受信し、制御ユニット16に搭載されているCPU(Central Processing Unit)16Pが、シリアル入力ユニット15に接続される操作器18からの指示に従って、映像出力ユニット12から外部の出力機器19に映像を送信するものである。
【0004】
この一連の動作を行わせるために、映像入力ユニット11A,11Bおよび11C、映像出力ユニット12、シリアル入力ユニット15等に搭載しているディップスイッチ11AD、11BD、11CD、12D、および15Dの設定を各ユニットに対して、予め定められた異なる値になるように、製造者が設定する。
次に、ソフト(ソフトウェアプログラム)の設計者が設定に対応して実装される各種ユニットをこの一連動作させるために、制御ユニット16に搭載されているCPU16Pのソフトウェアプログラムを構成毎に再設計していた。
【0005】
例えば、図2は、従来のスロットに各種のユニットを装着(接続)する一例を簡単に説明するための模式図である。21および21’は各種のユニット、26はCPUを搭載した制御ユニット、21Lおよび26Lはスロット、21Wは電気配線を示す。なお、スロット26Lから電気配線は、省略して描いている。各種のユニット21、21’のうち、図2では、各種のユニット21’がスロット21Lに装着されている状態である。
図2において、スロット21Lおよびスロット26は、電気配線21Wで結線され、それぞれ、どのスロットにどのユニットを装着するかが予め定められている。この予め定められたスロットの予め定められたディップスイッチ設定を行ったユニットと異なるユニットが装着されると、装着ミス(作業ミス)となり、マルチシステムコントローラとして正しく動作しない。また、各種ユニットに実装されているディップスイッチ(図1参照)も正しく設定されていなければならない。これらの作業は、手動であるため、人為的なミス(作業ミス)が発生し易い。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平2−208768号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上述の従来技術では、本装置を使用するシステム構成により、各種ユニットのディップスイッチの設定やCPUの再プログラミングの必要があった。また、設定ミスや接続ミスによる動作不具合があった。また、定められたスロットに定められたユニットを装着しなければならないため、作業ミスが発生する恐れがある。このような作業ミスの発生防止のためにも、これら作業の簡略化が必要であった。
特許文献1は、パッケージ(本発明のユニットに相当する)を所定のスロットに実装すると、パッケージは実装位置を検出して、実装位置とともに識別情報を保守診断プロセッサで取得した実装位置と識別情報を表示するものである。しかし、マルチシステムコントローラに関する技術ではなく、また、映像入力ユニットと監視用のカメラについての記載が無い。
本発明の目的は、上記のような問題に鑑み、各種ユニットのディップスイッチの設定および再プログラミングが不要なマルチシステムコントローラを提供することにある。また、設定ミスや接続ミスによる動作不具合を低減し、かつ、これらの作業を簡略化することができるマルチシステムコントローラを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の目的を達成するために、本発明のマルチシステムコントローラは、監視用のカメラ、操作器、外部出力機器、およびマルチシステムコントローラを備える監視システムにおけるマルチシステムコントローラにおいて、複数のユニットをそれぞれ装着する所定数の第1のスロットと、第2のスロットと、CPUが搭載され前記第2のスロットに装着される制御ユニットとを備え、前記CPUが、前記第2のスロットのユニット装着の有無とユニットの種別情報を取得すると共に、前記ユニットのうちの映像入力ユニットを経由して映像入力ユニットに接続された監視用のカメラの識別番号および通信プロトコルを取得することにより、接続機器の初期設定作業を簡略化するものである。
【0009】
好ましくは、本発明のマルチシステムコントローラは、同軸多重機能を搭載した監視カメラと組合せて使用し、実装するユニットの種別を検知する手段と、実装されるスロットを検出する手段と、カメラのシリーズナンバ等の識別番号を検出する手段と、初期設定を行うソフトウェアを有し、監視カメラ映像入力および映像分配配信するための初期設定作業を簡略化することを可能とするものである。
【0010】
好ましくは、本発明のマルチシステムコントローラは、同軸多重機能を搭載した監視カメラと組合せて使用し、監視用のカメラからのカメラ映像入力および映像分配送信するための初期設定作業を有するマルチシステムコントローラにおいて、映像入出力の初期設定にて、ユニットとカメラの自動認証機能を有し、映像入力および映像出力ユニットのスロットナンバの若い順から、チャンネルを割り付けることを共通に定義する手段を有し、上記機能および定義を実行するソフトウェアプログラムを有するものである。
【発明の効果】
【0011】
本発明により、各ユニットのディップスイッチの設定および再プログラミングが不要なマルチシステムコントローラを実現することができた。また、設定ミスや接続ミスによる動作不具合を低減し、かつ、これらの作業を簡略化することができた。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】従来のマルチシステムコントローラ(以降、マルチシステムコントローラと称する)の構成の一例を示すブロック図である。
【図2】従来のスロットに各種のユニットを装着(接続)する一例を簡単に説明するための模式図である。
【図3】本発明のマルチシステムコントローラの構成の一実施例を示すブロック図である。
【図4】本発明のマルチシステムコントローラの初期設定動作の一実施例のタイミングチャートである。
【図5】本発明のマルチシステムコントローラの構成の一実施例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明のマルチシステムコントローラは、監視システムに使用するマルチシステムコントローラにおいて、出力ユニット系統図のみを使用して映像入出力の初期設定方法を行えるようにする。即ち、制御ユニットに搭載されているCPUが、各種ユニットのスロット実装の有無、各種ユニットに実装されているスロットの識別を行う。さらにCPUは、映像入力ユニットに接続される同軸多重機能を搭載した監視用のカメラから、シリーズナンバ等の識別番号と通信プロトコルを取り込む手段を有し、制御ユニットは、スロット毎に監視用のカメラを制御する汎用ソフトウェアプログラムを搭載し、当該汎用ソフトウェアプログラムを実行することで各種ユニットのディップスイッチの設定若しくはディップスイッチを削減でき、さらに、CPUのソフトウェアの再プログラミングが不要となる。また、設定ミスや接続ミスによる動作不具合をなくす。その結果、これら作業の簡略化および作業ミスの低減を実現するものである。
【0014】
即ち、本発明のマルチシステムコントローラは、同軸多重機能を搭載した監視用のカメラと組合せて使用し、監視用のカメラが取得した映像の、映像入力および映像分配送信するための初期設定作業を有するマルチシステムコントローラにおいて、映像入出力の初期設定にて、ユニットとカメラの自動認証機能を有し、映像入力および映像出力ユニットのスロットナンバの若い順から、チャンネルを割り付けることを共通に定義する手段を有し、上記機能および定義を実行するソフトウェアプログラムを有する。この結果、ユニット接続変更やユニット増設等を実施しても、自動的に初期設定が実行される。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態を詳細に説明する。なお、各図の説明において、すでに説明した図1および図2を含め、共通な機能を有する構成要素には同一の参照番号を付し、できるだけ説明の重複を避けるようにした。
【0015】
本発明によるマルチシステムコントローラにおける映像入出力の初期設定方法の一実施形態を、図3によって説明する。図3は、本発明のマルチシステムコントローラの構成の一実施例を示すブロック図である。30はマルチシステムコントローラである。マルチシステムコントローラ30の外部の機器、例えば、監視用のカメラ14A〜14C、操作器18、および出力機器19は、図1と同じである。またマルチシステムコントローラ30において、31A、31Bおよび31Cは映像入力ユニット、32は映像出力ユニット、35はシリアル入力ユニット、36は制御ユニットである。ここで、カメラ14A〜14Cは、同軸多重機能を搭載したカメラであり、対応するマルチシステムコントローラ30の映像入力ユニット31A〜31Cと接続される。また出力機器19は、例えば、モニタである。また36Pは、制御ユニット36に実装されたCPUである。
【0016】
マルチシステムコントローラ30の各種のユニット(映像入力ユニット31A〜31C、映像出力ユニット32、シリアル入力ユニット34、および制御ユニット36)は、それぞれ、スロット11AL、11BL、11CL、12L、15Lのいずれかと、固有の電気配線11AW、11BW、11CW、12W、15Wのいずれかで接続される。制御ユニット36のCPU36Pは、制御ユニット36が装着されたスロット16Lとこれら各種のユニット31A〜31C、32、35が装着されたスロット(11AL、11BL、11CL、12L、15L)間を接続する電気配線11AW、11BW、11CW、12W、15Wを介して、各種のユニット31A〜31C、32、35と通信する。
【0017】
図3に示すように、マルチシステムコントローラ30の映像入力ユニット31A、31Bおよび31Cは、それぞれ対応するカメラ14A、14B、14Cのいずれかと、同軸多重ケーブル14AW、14BW、14CWのいずれかによって接続される。また、マルチシステムコントローラ30の映像出力ユニット32は、対応する出力機器(例えば、モニタ19)と接続される。また、マルチシステムコントローラ30の映像出力ユニット32は、モニタ19と接続され、シリアル入力ユニット35は、操作器18と接続される。さらに、マルチシステムコントローラ30の制御ユニット36は、CPU36Pを搭載し、マルチシステムコントローラ30内の各機器を制御する。
【0018】
図3のマルチシステムコントローラ30において、必要なユニットをスロットに装着する。図3の実施例の場合には、制御ユニット36は、装着するスロットがスロット16Lでなければならないと定められているが、他のユニット31A、31B、31C、32、35は、スロット11AL、11BL、11CL、12L、および15Lの、どのスロットに装着されても良い。例えば、映像入力ユニット31Aが、スロット12Lに装着されても良い。なお、図3では図示していないが、制御ユニット36を装着するスロットに加え、他のユニットを装着するためのスロットの数は、例えば、12である。
【0019】
図3のマルチシステムコントローラ30において、制御ユニット36(装着するスロットは、スロット16Lである。)を含め必要なユニット31A、31B、31C、32、35をスロット11AL、11BL、11CL、12L、および15Lに装着後、さらに、各種のユニットに、カメラ14A、14B、14C、操作器18、外部機器19をケーブル等で接続し、電源(図示しない)を投入する。
この結果、図3に示すように、各スロットに固有に接続された配線を利用して、制御ユニット36に搭載されているCPU36Pは、他のスロット11AL、11BL、11CL、12L、および15Lにユニットが実装されているかを自動認識する。
スロット毎に〈ユニット認証シーケンス〉を実行する。
【0020】
即ち、CPU36Pは、電源投入後、次の(1)から(3)の処理をスロット毎に実行する。なお、ここでいう各スロットには、制御ユニット36が装着されているスロット16Lは含まない。また、1つのマルチシステムコントローラには、例えば、12のスロットがあり、図3の実施例では、全てのスロットを図示していない。
(1)CPY36Pは、WAKEUP信号がONになっていることを確認する。
OFFの場合は、スロットに実装されているユニットが正常に動作していないため、アラームをあげる。
(2)CPY36Pは、スロットに対応したSCHK[n]信号をONにする(nは各スロットに対応)。
これにより、1つのスロット(例えば、スロット11AL)にチェック用のBDCHK信号がONする。
(3)BDCHK信号がONされたスロット(例えば、スロット11AL)は、ユニット(例えば、映像入力ユニット31A)が装着されていれば、BDACK信号がONされ、CPU36Pは、当該スロットにユニットが装着されていると判断する。また、OFFのままであれば、当該スロットにユニットが装着されていないと判断し、次のスロットに対応したチェック用信号をONする。
(4)当該スロットにユニットが装着されていると判定した場合には、CPU36Pは、当該ユニットに対して、IDを読み出す信号を出力し、当該ユニットから出力されたIDと関連付けて、ユニット番号を設定する。
次のスロットがあれば、処理の(1)から再度実行する。
【0021】
さらに、制御ユニット36に搭載されているCPU36Pは、スロット16Lを介して、スロット11AL、11BLおよび11CLに装着されているそれぞれの映像入力ユニット11A、11Bおよび11Cを経由して、それぞれの映像入力ユニットと接続しているそれぞれの監視用のカメラ14A、14Bおよび14Cからそれらのカメラのシリーズナンバ等の識別番号を取得し、接続されているカメラとの通信プロトコルを自動的に取得する。取得された通信プロトコルは、スロットおよび電気配線を介して制御ユニット36のCPU36Pに送信される。そして、CPU36Pは、受信した識別番号を、当該映像入力ユニットのIDと関連付けられたユニット番号に、さらに関連付けする。
【0022】
図3の実施例によれば、各種ユニットのディップスイッチの設定および再プログラミングが不要となる。さらに、設定ミスや接続ミスによる動作不具合を低減し、かつ、これらの作業を簡略化することができる。
【0023】
図4は、本発明のマルチシステムコントローラの初期設定動作の一実施例のタイミングチャートである。
図4のタイミングチャートについて簡単に説明する。図4の横軸は、各パルスに共通の時間である。また、パルスは、上段から、SYSCLK信号、WAKEUP信号、SCHK[0]信号、SCHK[1〜11]信号、BDCHK信号、BDACK信号である。
【0024】
図4は、SYSCLK信号を同期信号として動作する。図4の動作設定条件は、以下の(a)〜(f)である。なお、nは、スロット(制御ユニットが装着されたスロットを除く)の数である。
(a)BDACK信号は、オープンコレクタ方式を使用する。
(b)マルチシステムコントローラ30は、ユニット認証シーケンスにおけるタイムアウト機能(16SYSCLKパルス以上)と、ユニット認証シーケンスの無効設定機能を有する。
マルチシステムコントローラ30は、BDIDregのユニット種別から、同じ種別のユニットが複数存在する場合には、ユニット番号を振り分ける。
(c)ユニット認証シーケンスがタイムアウトした場合には、マルチシステムコントローラ30は、次の認証へ遷移し、12台のユニット全ての認証が完了した場合には、認証完了フラグを設定する。
なお、認証完了フラグが設定されるまでは、各ユニットは、SINT[n]/SCHK[n](SINT[n]とSCHK[n])を入力状態にしておかなければならない。
SINT[n]は、割込み用信号を意味し、SCHK[n]は、ユニットチェック信号を意味する。
認証完了までは、SCHK[n]信号線として動作し、認証完了後は、一般的に割込み用信号線として動作する。
(d)各ユニットは、認証完了フラグをモニタし、ONされたら、割込ID(IRQIDreg)に相当するSINT[n]のみを出力状態にする。
各ユニットは、SINT[n]の出力設定を、認証完了フラグONから、SYSCLK信号が16クロック以内に完了する。
マルチシステムコントローラ30は、認証完了フラグONから、10μsec後には、割込みを有効とする。
【0025】
(e)ユニット認証シーケンスが無効の場合には、WAKEUPシーケンスに関係なく、Reset解除後に、以下の状態にする。
(i)制御ユニット36は、SINT[11:0]/(SCHK[11:0],BSEL[11:0])を入力状態にしておかなければならない。
(ii)制御ユニット36は、実装されるユニット全てのユニット種別、番号を事前に周知させておかねばならない。
(iii)制御ユニット36は、実装されるユニット全ての割込み割り付けを事前に周知させておかねばならない。
(iv)各ユニットは、SINT[11:0]/(SCHK[11:0],BSEL[11:0])をHi−Z状態にしておかねばならない。
(v)各ユニットは、ハード的に、ユニット種別、番号を所持していなければならない。
(f)ユニット認証シーケンスが無効の場合には、マルチシステムコントローラ30は、WaitTime(100msec)経過後、自動的に割込みIDを設定しなければならない。
【0026】
以上のように、制御ユニット36に搭載されているCPU36Pは、事前に、どのスロットにアクセスすれば、カメラ映像の受信および制御ができるか、並びにカメラ制御プロトコルに何を使用すればよいのか知ることが可能となる。さらに、映像入力ユニット31A、31B、31Cおよび映像出力ユニット32のスロットナンバの若い順から、チャンネル番号1、2、3、・・・と割り付けることを共通に定義する。
この結果、どのカメラ14A、14B、14Cが何チャネルか、どの出力機器(モニタ)19が何チャンネルかが共通化される。このため、CPU36Pが動作するソフトウェアプログラムを上記定義に基づいてプログラミングしておけば、接続変更や増設等を実施しても、なんら変更せずにそのまま使用できる。
【0027】
図5に、図3と別の構成のマルチシステムコントローラを示す。図5のマルチシステムコントローラ50は、図3に加え、デジタル入力ユニット33、スロット13L、電気配線13W、操作器17を追加したものである。このように、空きスロットがある限り、種々のユニットを装着でき、かつ、CPU36Pが動作するソフトウェアプログラムを上記定義に基づいてプログラミングしておけば、接続変更や増設等を実施しても、なんら変更せずにそのまま使用できる。
なお、スロット13L、電気配線13Wは、図3にも存在したが、図3でもユニットが装着されたスロットと電気配線しか図示していないが、本図5においても同様である。
【符号の説明】
【0028】
10:マルチシステムコントローラ、 11A〜11C:映像入力ユニット、 12:映像出力ユニット、 11AD、11BD、11CD、12D、15D:ディップスイッチ、 11AL、11BL、11CL、12L、13L、15L:スロット、 11AW、11BW、11CW、12W、13W、15W:電気配線、 14A〜14C:カメラ、 14AW、14BW、14CW:同軸多重ケーブル、 15:シリアル入力ユニット、 16:制御ユニット、 16P:CPU、 18:操作器、 19:出力機器、 21、21’:各種のユニット、 21L、26L:スロット、 21W:電気配線、 30:マルチシステムコントローラ、 31A〜31C:映像入力ユニット、 32:映像出力ユニット、 33:デジタル入力ユニット、 35:シリアル入力ユニット、 36:制御ユニット、 36P:CPU。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
監視用のカメラ、操作器、外部出力機器、およびマルチシステムコントローラを備える監視システムにおけるマルチシステムコントローラにおいて、複数のユニットをそれぞれ装着する所定数の第1のスロットと、第2のスロットと、CPUが搭載され前記第2のスロットに装着される制御ユニットとを備え、前記CPUが、前記第2のスロットのユニット装着の有無とユニットの種別情報を取得すると共に、前記ユニットのうちの映像入力ユニットを経由して映像入力ユニットに接続された監視用のカメラの識別番号および通信プロトコルを取得することにより、接続機器の初期設定作業を簡略化することを特徴とするマルチシステムコントローラ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2013−5421(P2013−5421A)
【公開日】平成25年1月7日(2013.1.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−138185(P2011−138185)
【出願日】平成23年6月22日(2011.6.22)
【出願人】(000001122)株式会社日立国際電気 (5,007)
【Fターム(参考)】