マルチメディアコンテンツ編集方法及び編集装置、並びにプログラム
【課題】マルチメディアコンテンツを編集するときに、マルチメディアコンテンツの同期を保ちつつデータサイズを削減する。
【解決手段】同期データAを編集する編集ステップST1と、編集済みの同期データA´を基に個別コンテンツB´中の不要部分を求める個別コンテンツB編集定義を計算する個別コンテンツB編集定義計算ステップST2と、個別コンテンツB編集定義を基に個別コンテンツB´中の不要部分を削除する削除ステップST3と、個別コンテンツ編集定義Bを基に同期データA´を修正して同期データA´´とする同期データ修正ステップST4を有する。
【解決手段】同期データAを編集する編集ステップST1と、編集済みの同期データA´を基に個別コンテンツB´中の不要部分を求める個別コンテンツB編集定義を計算する個別コンテンツB編集定義計算ステップST2と、個別コンテンツB編集定義を基に個別コンテンツB´中の不要部分を削除する削除ステップST3と、個別コンテンツ編集定義Bを基に同期データA´を修正して同期データA´´とする同期データ修正ステップST4を有する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マルチメディアコンテンツの編集装置及び編集方法、並びにプログラムに関し、さらに詳しくは、マルチメディアコンテンツの同期を保ちつつデータサイズの削減を可能にしたマルチメディアコンテンツの編集装置及び編集方法、並びにプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
マルチメディアコンテンツは、動画像、静止画像、音声、及びテキストなどの複数の個別コンテンツが画面内で同期して表示されるように連携して構成されるため、単純に個々の個別コンテンツを再生していくだけではマルチメディアコンテンツとはならない。この連携を可能にするのがW3C(World Wide Web Consortium)が規格化したSMIL(Synchronous Multimedia Integration Language)である。SMILは、XML(Extensible Markup Language)を用いて、各個別コンテンツの画面内の表示位置、再生開始時刻、再生時間長等を記述する言語である。
【0003】
マルチメディアコンテンツの編集では、一般的には、個別コンテンツの編集ではなく、連携を記述したデータを修正する。このように修正したデータを用いて、マルチメディアコンテンツは再生されるが、個別コンテンツそのものは修正されていないため、マルチメディアコンテンツ全体としてのデータサイズは殆ど変化しない。
【0004】
近年、ビデオ映像は高精細になり、これに伴ってデータサイズも増大している。ビデオ映像を含むマルチメディアコンテンツが大量に蓄積されるシーンを想定すると、このようにデータサイズの圧縮ができない状況は問題となり得る。具体的には、あるマルチメディアコンテンツに含まれるビデオ映像が5時間であり、これを編集した結果、実際に利用されるビデオ映像が30分であった場合、残りの4時間30分のビデオ映像に対応するデータサイズは無駄である。
【0005】
特許文献1には、マルチメディアコンテンツを編集するときに、不要部分を削除することで、データ容量を削減可能にした装置が開示されているが、この装置にはマルチメディアコンテンツの同期を保証する仕組みがないため、このように不要部分を削除するだけでは、編集対象である2つの動画像データが同期している場合に動画像の同期がずれてしまうことが起こり得る。即ち、例えば動画Pの不要部分を削除し、動画Qの不要部分を削除する工程の中で、動画Qの不要部分の削除を忘れたり、時間を誤って削除したりすると、同期がずれてしまう。
【0006】
【特許文献1】特許第3679427号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、このような問題を解決するためになされたもので、その目的は、マルチメディアコンテンツを編集するときに、マルチメディアコンテンツの同期を保ちつつデータサイズを削減することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、複数種類の個別コンテンツ、及びそれらの再生タイミングを記述した同期データを有するマルチメディアコンテンツを編集する方法であって、同期データを編集する編集ステップと、編集済みの同期データを基に個別コンテンツ中の不要部分を求める個別コンテンツ編集定義計算ステップと、求められた不要部分を削除するステップとを有することを特徴とするマルチメディアコンテンツ編集方法である。
また、本発明は、複数種類の個別コンテンツ、及びそれらの再生タイミングを記述した同期データを有するマルチメディアコンテンツを編集する装置であって、同期データを編集する手段と、編集済みの同期データを基に個別コンテンツ中の不要部分を求める手段と、求められた不要部分を削除する手段とを有することを特徴とするマルチメディアコンテンツ編集装置である。
【0009】
[作用]
本発明によれば、マルチメディアコンテンツの同期データの編集結果に対応して個別コンテンツ中の不要部分を削除することで、マルチメディアコンテンツの編集及びデータサイズの削減を行う。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、マルチメディアコンテンツを編集するときに、マルチメディアコンテンツの同期を保ちつつデータサイズを削減することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態のマルチメディアコンテンツ編集方法の処理の流れを示す図である。
【0012】
本実施形態のマルチメディアコンテンツ編集方法は、編集ステップST1と、個別コンテンツ編集定義計算ステップST2と、削除ステップST3と、同期データ修正ステップST4とからなる。
【0013】
同期データA、個別コンテンツB、個別コンテンツC,Dは編集対象である一つのマルチメディアコンテンツ1を示している。図2に同期データAの記述を示す。個別コンテンツBはcamera1.rmとして示される動画データ、個別コンテンツC,Dはppt-p1.jpg, ppt-p2.jpgとして示される静止画データである。図2に示すデータでは、2枚のスライドを用いたプレゼンテーションが、スライドと、それに対応するプレゼンテーションシーンの動画によって記述されている。
【0014】
図1において、編集ステップST1では、既に存在するマルチメディアコンテンツの編集を行う。このため、編集ステップST1の入力は、マルチメディアコンテンツ1全体(同期データA、個別コンテンツB、個別コンテンツC,Dである。
【0015】
編集ステップST1では、同期データAのみが編集され、その結果として同期データA´が出力され、同期データA´、個別コンテンツB、個別コンテンツC,Dからなるマルチメディアコンテンツ3となる。図3に編集された同期データA´を示す。この図の同期データA´では、編集の結果、2枚目のスライドに対応する動画の先頭10秒(1:10-1:20)が削除されている。
【0016】
次の個別コンテンツ編集定義計算ステップST2では、個別コンテンツに着目して個別コンテンツ中の不要な部分を計算する。このために、入力としてマルチメディアコンテンツ3のうちの同期データA´を用いる。
【0017】
図4に個別コンテンツ編集定義計算ステップST2における不要な時間の計算に関するフローチャートを示す。また、図5に図4のフローチャート中の利用リストL作成に関するフローチャート(サブルーチン)を示す。以下、これらのフローチャートに従って説明する。
【0018】
まず図4のステップS1で全てのsrc属性値について計算を行う。図3の同期データを順に処理していくと、最初にsrc属性値として"camera1.rm"が発見されるため、"camera1.rm"なるsrc属性値について処理を行う。
【0019】
次にステップS2で利用リストLを作成する。
利用リストの作成においては、図5のステップS2-1から全てのエレメントの記述についてチェックを始める。改めて図3記載のデータを処理すると、ステップS2-2で、最初のエレメントの記述について、そのsrc属性値は"camera1.rm"である。従って、利用リスト格納の処理に入る。
【0020】
まずステップS2-3で、そのエレメントにclip-bigin属性値があるか否かをチェックすると、"0:05"であり、存在する。従って、ステップS2-4で、参照開始時間として、0分05秒が格納される。なお、clip-end属性値が存在しない場合は、フローチャート上では0秒とした(ステップS2-9)。
【0021】
次にステップS2-5で、そのエレメントにclip-end属性値があるか否かをチェックすると、"1:10"であり、存在する。従って、ステップS2-6で、参照終了時間として、1分10秒が格納される。なお、clip-end属性値が存在しない場合は、フローチャート上では9999999秒とした(ステップS2-10)。これは、"camera1.rm"などの最も後の参照終了時間よりも後の参照終了時間を示すためであり、実質的には、最後まで再生されるべきことを示す。
【0022】
参照開始時間と、参照終了時間のペアが得られた時点で、このペアを利用リストに格納する(ステップS2-7)。さらに、次にエレメントがあれば、次のエレメントの処理を行う(ステップS2-8)。
【0023】
上述したステップS2-1〜S2-8までの流れによって、src属性値毎の利用リストが作成される。利用リストは、"camera1.rm"については{{0分05秒,1分10秒},{1分20秒,2分15秒}}であり、処理的には次のsrc属性値の処理に移ってからになるが、"ppt-p1.jpg"及び"ppt-p2.jpg"については{{0秒,9999999秒}}となる。
【0024】
図4のステップS3では、ステップS2で作成された利用リストを用いるために、まず利用リストの各ペアを、参照開始時間の順にソートする。"camera1.rm"については、既に参照開始時間の早い順にペアが並んでいるため{{0分05秒,1分10秒},{1分20秒,2分15秒}}である。
【0025】
ステップS4では、ソートされた利用リストを用いて、最も参照開始時間の早いペアから不要時間計算の処理を行う。最初に{0分05秒,1分10秒}のペアが対象になる。
【0026】
ステップS5では、対象ペアの参照終了時間と、次のペアの参照開始時間を比較する。それぞれ、1分10秒及び1分20秒であるので、比較結果はYes(参照終了時間の方が早い)となり、ステップS6に進む。
【0027】
ステップS6では、対象となるsrc属性値について、参照終了時間と次のペアの参照開始時間を不要時間として出力する。この場合、"camera1.rm"について1分10秒〜1分20秒が不要時間として出力される。
【0028】
ステップS7では、次のペアに処理を移す。この場合、次のペアは{1分20秒,2分15秒}である。このペアの場合は、さらに次のペアが存在しないため、仮のペアとして{9999999秒,9999999秒}のペアを設定して処理を行う。また、ここでは説明しないが、最初のペアについても、仮のペアとして{0秒,0秒}なるペアを設定し、処理を実施しても良い。この場合、0分0秒〜0分5秒までの不要時間を検出することができる。
【0029】
ステップS8で、次のsrc属性値に処理を移す。この場合、"ppt-p1.jpg"となる。
【0030】
以上、フローチャートに従って処理の例を述べた。上述した処理により、個別コンテンツ編集定義計算ステップST2では、個別コンテンツのうち、不要な時間を計算し、これを個別コンテンツ毎に編集定義として出力する。
【0031】
削除ステップST3では、個別コンテンツ編集定義Bを用いて、個別コンテンツBの中の不要な部分を削除し、新たな個別コンテンツB´を生成する。コンテンツ中のTs秒〜Te秒を削除するこの処理は公知であるため、ここでは説明を省略する。
【0032】
同期データ修正ステップST4では、個別コンテンツ編集定義Bを用いて、同期データA´を修正する。図6に、同期データA´を修正するための修正値の表を示す。図3から出力される個別コンテンツ編集定義では不要時間が1つなので、修正値は本来1つしかないが、説明のため、この図6ではさらに2つの不要時間があるものとした。
【0033】
不要時間は[1:10-1:20],[2:05-2:20],[3:25-3:30]である。表では、これら不要時間のリストから、不要時間の終わりと、これに対応した累積不要時間(修正値)を計算して示している。同期データ修正ステップST4では、同期データに記述された対象となる個別コンテンツ(src属性値)に関するclip-begin属性値、clip-end属性値である時間Tについて、Tを超えない最後の不要時間Tiの修正値Xiを引いて、これを新しいT´とする。
【0034】
修正された同期データA´´を図7に示す。図6において、不要時間"1:20"以降の時間については、修正値10秒が適用されるため、図7では"1:20"が"1:10"に、"2:15"が"2:05"に修正されている。同期データA´´、個別コンテンツB´、個別コンテンツC,Dが編集後のマルチメディアコンテンツ5である。
【0035】
本実施形態のマルチメディアコンテンツ編集方法によれば、マルチメディアコンテンツの同期を保ちつつデータサイズを削減することができる。
【0036】
[第2の実施形態]
図8は本発明の第2の実施形態のマルチメディアコンテンツ編集方法の個別コンテンツ編集定義計算ステップのフローチャートであり、図9は修正された同期データを示す図である。本実施形態において、個別コンテンツ編集定義計算ステップのフロー以外は第1の実施形態と同じである。
【0037】
図8において、ステップS9以外は図4(第1の実施形態)と同じである。そのステップS9では、ステップS5で「次のペアの参照開始時間TSi+1よりもそのペアの参照終了時間TEiが早い」場合に得られる[TEi〜TSi+1]は、非再生部分である。第1の実施形態では、これをそのまま不要部分としたが、本実施形態では[TEi+1(sec)〜TSi+1-1(sec)]を不要時間として計算している。この結果、図3に示されている同期データから、"camera1.rm"に関する不要時間[1:11-1:19]が抽出され、削除される。この結果、"camera1.rm"に関する参照開始時間、参照終了開始時間は図9に示すように、[1:12-2:07]となる。
【0038】
単純に個別コンテンツの非再生部分を削除しただけでは、キーフレームの問題によって、動画映像の結合部分で映像が止まったりすることがあるが、本実施形態はこれに対応することが可能である。具体的には、問題が生じる時間を、マルチメディアコンテンツとしては利用しない部分に設定することによって、問題をなくすことができる。
【0039】
例えば0.5秒など、1秒未満の時間間隔で挿入されているキーフレームがTSi+1の0.2秒前に存在する場合、第1の実施形態の場合は、TSi+1から0.3秒間は、再生のためのキーフレームがない状態となるため、結合された動画映像が停止したり、画像がおかしくなったりする。一方、本実施形態では、非再生部分は前後1秒ずつ短めに削除されるため、TSi+1の0.2秒前のキーフレームは削除されずに残ることになり、動画映像が停止したり、画像がおかしくなったりすることはない。
【0040】
[第3の実施形態]
図10は、本発明の第3の実施形態のマルチメディアコンテンツ編集方法の処理の流れを示す図である。
【0041】
本実施形態のマルチメディアコンテンツ編集方法は、編集可能化ステップST11と、編集ステップST12と、個別コンテンツ編集定義計算ステップST13と、同期データ修正ステップST14と、復元ステップST15とを有する。
【0042】
個別コンテンツBは、編集ステップST12が対応していない映像データ形式を持っている。即ち例えば図11に示すように、映像データ形式がm4v形式である。このように編集ステップST12が個別コンテンツBの映像形式に対応していない場合、編集ステップST12では、映像を確認しながら編集することができない。
【0043】
そこで、まず、編集可能化ステップST11では、個別コンテンツBから、変換ツール101を経由して個別コンテンツB´が作成されることを前提に同期データの修正を行う。ここで、編集ステップST12はrm形式には対応しているので、個別コンテンツB´は"camera1.rm"、同期データは図3に示すものとした。
【0044】
個別コンテンツ編集定義計算ステップST13、同期データ修正ステップST14では、それぞれ第1の実施形態の個別コンテンツ編集定義計算ステップST2、同期データ修正ステップST3と同様な処理を行う。
【0045】
復元ステップST15では、再び個別コンテンツB´の映像データ形式に関する記述を修正する。具体的には"camera1.rm"と書かれた部分を"camera1.m4v"と修正する。これによりcamera1.m4vが修正されていれば、全体として整合したマルチメディアコンテンツを得ることができる。
【0046】
camera1.m4vについては、オリジナルのcamera1.m4vと個別コンテンツB´の編集定義8からcamera1.m4vの再レンダリング102を実行し、個別コンテンツB´´とする。これは編集ステップとは独立であるため、映像が見えている必要はないので、一般的なツールを用いることができる。同期データA´´´、個別コンテンツB´´、個別コンテンツC,Dが編集後のマルチメディアコンテンツ6である。
【0047】
本実施形態によれば、編集機能が対応していない映像データを持つマルチメディアコンテンツについて、映像データを一旦、編集機能が対応する形式に変換して編集を行い、その結果を本来の映像データに反映させることによって、編集機能が対応していない映像データを持つマルチメディアコンテンツについても、データサイズ削減が可能となる。特に、新しい形式の映像データは高精細であり、大容量であり、編集機能にも負荷がかかる、あるいは対応していないことが多いため、この効果は大きい。
【0048】
以上説明した各施形態のマルチメディアコンテンツ編集方法は、図12に示すような一般的なPC(パーソナルコンピュータ)システム20によって実行することができる。PCシステム20においては、各種演算を行うとともに各部を集中的に制御するCPU21と、各種のROM、RAMからなるメモリ23とがバス30により接続されている。また、バス30には、所定のI/F(インタフェース)を介して、ハードディスクなどの記憶装置27と、入力装置であるマウス24及びキーボード22と、LCD等の表示装置28とが接続される。さらにバス30には、光ディスクなどの記憶媒体31を読み取る記憶媒体読取装置25と、インターネットなどのネットワーク32を介して通信を行う所定の通信I/F26が接続され、さらにカメラや他の外部機器等との間でデータを入出力するための各種I/F29も接続される。
【0049】
記憶装置27には、本実施形態のマルチメディアコンテンツ編集を実行するためのプログラムが記憶される。このプログラムは、記憶媒体31から記憶媒体読取装置25により読み取るか、或いはネットワーク32からダウンロードして、記憶装置27にインストールしたものである。このインストールによりPCシステム20はマルチメディアコンテンツの編集を実現できる状態となる。記憶装置27は各種データ(同期データ、個別コンテンツ、個別コンテンツ編集定義)を蓄積するためにも用いられる。
【0050】
上記のプログラムが、マルチメディアコンテンツの編集を実行するときに取り扱う情報は、一時的にメモリ23のRAMに蓄積され、その後、記憶装置27に格納され、必要に応じてCPU21によって読み出され、修正・書き込みが行われる。即ちCPU21がプログラムに基づいて動作することにより、本実施形態のコンテンツ生成装置が有する各手段の機能を実現する。
【0051】
なお、プログラムを格納する記憶媒体としては、半導体媒体(例えば、ROM,不揮発性メモリカード等)、光記録媒体(例えば、DVD,MO,MD,CD等)、磁気記録媒体(磁気テープ,フレキシブルディスク等)等のいずれでもよい。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】本発明の第1の実施形態のマルチメディアコンテンツ編集方法の処理の流れを示す図である。
【図2】図1の同期データの記述を示す図である。
【図3】編集された同期データを示す図である。
【図4】図1の個別コンテンツ編集定義計算ステップにおける不要な時間の計算に関するフローチャートである。
【図5】図4のフローチャート中の利用リストL作成に関するフローチャートである。
【図6】同期データを修正するための修正値を示す図である。
【図7】修正された同期データを示す図である。
【図8】本発明の第2の実施形態のマルチメディアコンテンツ編集方法の個別コンテンツ編集定義計算ステップのフローチャートである。
【図9】本発明の第2の実施形態における修正された同期データを示す図である。
【図10】本発明の第3の実施形態のマルチメディアコンテンツ編集方法の処理の流れを示す図である。
【図11】本発明の第3の実施形態における同期データを示す図である。
【図12】本発明の実施形態のマルチメディアコンテンツ編集方法を実行可能なPCシステムを示す図である。
【符号の説明】
【0053】
1,2,3,5,6・・・マルチメディアコンテンツ、7・・・個別コンテンツ編集定義、20・・・PCシステム、21・・・CPU、23・・・メモリ、27・・・記憶装置、ST1,ST12・・・編集ステップ、ST2,ST13・・・個別コンテンツ編集定義計算ステップ、ST3・・・削除ステップ、ST4,ST14・・・同期データ修正ステップ、ST11・・・編集可能化ステップ、ST15・・・復元ステップ。
【技術分野】
【0001】
本発明は、マルチメディアコンテンツの編集装置及び編集方法、並びにプログラムに関し、さらに詳しくは、マルチメディアコンテンツの同期を保ちつつデータサイズの削減を可能にしたマルチメディアコンテンツの編集装置及び編集方法、並びにプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
マルチメディアコンテンツは、動画像、静止画像、音声、及びテキストなどの複数の個別コンテンツが画面内で同期して表示されるように連携して構成されるため、単純に個々の個別コンテンツを再生していくだけではマルチメディアコンテンツとはならない。この連携を可能にするのがW3C(World Wide Web Consortium)が規格化したSMIL(Synchronous Multimedia Integration Language)である。SMILは、XML(Extensible Markup Language)を用いて、各個別コンテンツの画面内の表示位置、再生開始時刻、再生時間長等を記述する言語である。
【0003】
マルチメディアコンテンツの編集では、一般的には、個別コンテンツの編集ではなく、連携を記述したデータを修正する。このように修正したデータを用いて、マルチメディアコンテンツは再生されるが、個別コンテンツそのものは修正されていないため、マルチメディアコンテンツ全体としてのデータサイズは殆ど変化しない。
【0004】
近年、ビデオ映像は高精細になり、これに伴ってデータサイズも増大している。ビデオ映像を含むマルチメディアコンテンツが大量に蓄積されるシーンを想定すると、このようにデータサイズの圧縮ができない状況は問題となり得る。具体的には、あるマルチメディアコンテンツに含まれるビデオ映像が5時間であり、これを編集した結果、実際に利用されるビデオ映像が30分であった場合、残りの4時間30分のビデオ映像に対応するデータサイズは無駄である。
【0005】
特許文献1には、マルチメディアコンテンツを編集するときに、不要部分を削除することで、データ容量を削減可能にした装置が開示されているが、この装置にはマルチメディアコンテンツの同期を保証する仕組みがないため、このように不要部分を削除するだけでは、編集対象である2つの動画像データが同期している場合に動画像の同期がずれてしまうことが起こり得る。即ち、例えば動画Pの不要部分を削除し、動画Qの不要部分を削除する工程の中で、動画Qの不要部分の削除を忘れたり、時間を誤って削除したりすると、同期がずれてしまう。
【0006】
【特許文献1】特許第3679427号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、このような問題を解決するためになされたもので、その目的は、マルチメディアコンテンツを編集するときに、マルチメディアコンテンツの同期を保ちつつデータサイズを削減することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、複数種類の個別コンテンツ、及びそれらの再生タイミングを記述した同期データを有するマルチメディアコンテンツを編集する方法であって、同期データを編集する編集ステップと、編集済みの同期データを基に個別コンテンツ中の不要部分を求める個別コンテンツ編集定義計算ステップと、求められた不要部分を削除するステップとを有することを特徴とするマルチメディアコンテンツ編集方法である。
また、本発明は、複数種類の個別コンテンツ、及びそれらの再生タイミングを記述した同期データを有するマルチメディアコンテンツを編集する装置であって、同期データを編集する手段と、編集済みの同期データを基に個別コンテンツ中の不要部分を求める手段と、求められた不要部分を削除する手段とを有することを特徴とするマルチメディアコンテンツ編集装置である。
【0009】
[作用]
本発明によれば、マルチメディアコンテンツの同期データの編集結果に対応して個別コンテンツ中の不要部分を削除することで、マルチメディアコンテンツの編集及びデータサイズの削減を行う。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、マルチメディアコンテンツを編集するときに、マルチメディアコンテンツの同期を保ちつつデータサイズを削減することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態のマルチメディアコンテンツ編集方法の処理の流れを示す図である。
【0012】
本実施形態のマルチメディアコンテンツ編集方法は、編集ステップST1と、個別コンテンツ編集定義計算ステップST2と、削除ステップST3と、同期データ修正ステップST4とからなる。
【0013】
同期データA、個別コンテンツB、個別コンテンツC,Dは編集対象である一つのマルチメディアコンテンツ1を示している。図2に同期データAの記述を示す。個別コンテンツBはcamera1.rmとして示される動画データ、個別コンテンツC,Dはppt-p1.jpg, ppt-p2.jpgとして示される静止画データである。図2に示すデータでは、2枚のスライドを用いたプレゼンテーションが、スライドと、それに対応するプレゼンテーションシーンの動画によって記述されている。
【0014】
図1において、編集ステップST1では、既に存在するマルチメディアコンテンツの編集を行う。このため、編集ステップST1の入力は、マルチメディアコンテンツ1全体(同期データA、個別コンテンツB、個別コンテンツC,Dである。
【0015】
編集ステップST1では、同期データAのみが編集され、その結果として同期データA´が出力され、同期データA´、個別コンテンツB、個別コンテンツC,Dからなるマルチメディアコンテンツ3となる。図3に編集された同期データA´を示す。この図の同期データA´では、編集の結果、2枚目のスライドに対応する動画の先頭10秒(1:10-1:20)が削除されている。
【0016】
次の個別コンテンツ編集定義計算ステップST2では、個別コンテンツに着目して個別コンテンツ中の不要な部分を計算する。このために、入力としてマルチメディアコンテンツ3のうちの同期データA´を用いる。
【0017】
図4に個別コンテンツ編集定義計算ステップST2における不要な時間の計算に関するフローチャートを示す。また、図5に図4のフローチャート中の利用リストL作成に関するフローチャート(サブルーチン)を示す。以下、これらのフローチャートに従って説明する。
【0018】
まず図4のステップS1で全てのsrc属性値について計算を行う。図3の同期データを順に処理していくと、最初にsrc属性値として"camera1.rm"が発見されるため、"camera1.rm"なるsrc属性値について処理を行う。
【0019】
次にステップS2で利用リストLを作成する。
利用リストの作成においては、図5のステップS2-1から全てのエレメントの記述についてチェックを始める。改めて図3記載のデータを処理すると、ステップS2-2で、最初のエレメントの記述について、そのsrc属性値は"camera1.rm"である。従って、利用リスト格納の処理に入る。
【0020】
まずステップS2-3で、そのエレメントにclip-bigin属性値があるか否かをチェックすると、"0:05"であり、存在する。従って、ステップS2-4で、参照開始時間として、0分05秒が格納される。なお、clip-end属性値が存在しない場合は、フローチャート上では0秒とした(ステップS2-9)。
【0021】
次にステップS2-5で、そのエレメントにclip-end属性値があるか否かをチェックすると、"1:10"であり、存在する。従って、ステップS2-6で、参照終了時間として、1分10秒が格納される。なお、clip-end属性値が存在しない場合は、フローチャート上では9999999秒とした(ステップS2-10)。これは、"camera1.rm"などの最も後の参照終了時間よりも後の参照終了時間を示すためであり、実質的には、最後まで再生されるべきことを示す。
【0022】
参照開始時間と、参照終了時間のペアが得られた時点で、このペアを利用リストに格納する(ステップS2-7)。さらに、次にエレメントがあれば、次のエレメントの処理を行う(ステップS2-8)。
【0023】
上述したステップS2-1〜S2-8までの流れによって、src属性値毎の利用リストが作成される。利用リストは、"camera1.rm"については{{0分05秒,1分10秒},{1分20秒,2分15秒}}であり、処理的には次のsrc属性値の処理に移ってからになるが、"ppt-p1.jpg"及び"ppt-p2.jpg"については{{0秒,9999999秒}}となる。
【0024】
図4のステップS3では、ステップS2で作成された利用リストを用いるために、まず利用リストの各ペアを、参照開始時間の順にソートする。"camera1.rm"については、既に参照開始時間の早い順にペアが並んでいるため{{0分05秒,1分10秒},{1分20秒,2分15秒}}である。
【0025】
ステップS4では、ソートされた利用リストを用いて、最も参照開始時間の早いペアから不要時間計算の処理を行う。最初に{0分05秒,1分10秒}のペアが対象になる。
【0026】
ステップS5では、対象ペアの参照終了時間と、次のペアの参照開始時間を比較する。それぞれ、1分10秒及び1分20秒であるので、比較結果はYes(参照終了時間の方が早い)となり、ステップS6に進む。
【0027】
ステップS6では、対象となるsrc属性値について、参照終了時間と次のペアの参照開始時間を不要時間として出力する。この場合、"camera1.rm"について1分10秒〜1分20秒が不要時間として出力される。
【0028】
ステップS7では、次のペアに処理を移す。この場合、次のペアは{1分20秒,2分15秒}である。このペアの場合は、さらに次のペアが存在しないため、仮のペアとして{9999999秒,9999999秒}のペアを設定して処理を行う。また、ここでは説明しないが、最初のペアについても、仮のペアとして{0秒,0秒}なるペアを設定し、処理を実施しても良い。この場合、0分0秒〜0分5秒までの不要時間を検出することができる。
【0029】
ステップS8で、次のsrc属性値に処理を移す。この場合、"ppt-p1.jpg"となる。
【0030】
以上、フローチャートに従って処理の例を述べた。上述した処理により、個別コンテンツ編集定義計算ステップST2では、個別コンテンツのうち、不要な時間を計算し、これを個別コンテンツ毎に編集定義として出力する。
【0031】
削除ステップST3では、個別コンテンツ編集定義Bを用いて、個別コンテンツBの中の不要な部分を削除し、新たな個別コンテンツB´を生成する。コンテンツ中のTs秒〜Te秒を削除するこの処理は公知であるため、ここでは説明を省略する。
【0032】
同期データ修正ステップST4では、個別コンテンツ編集定義Bを用いて、同期データA´を修正する。図6に、同期データA´を修正するための修正値の表を示す。図3から出力される個別コンテンツ編集定義では不要時間が1つなので、修正値は本来1つしかないが、説明のため、この図6ではさらに2つの不要時間があるものとした。
【0033】
不要時間は[1:10-1:20],[2:05-2:20],[3:25-3:30]である。表では、これら不要時間のリストから、不要時間の終わりと、これに対応した累積不要時間(修正値)を計算して示している。同期データ修正ステップST4では、同期データに記述された対象となる個別コンテンツ(src属性値)に関するclip-begin属性値、clip-end属性値である時間Tについて、Tを超えない最後の不要時間Tiの修正値Xiを引いて、これを新しいT´とする。
【0034】
修正された同期データA´´を図7に示す。図6において、不要時間"1:20"以降の時間については、修正値10秒が適用されるため、図7では"1:20"が"1:10"に、"2:15"が"2:05"に修正されている。同期データA´´、個別コンテンツB´、個別コンテンツC,Dが編集後のマルチメディアコンテンツ5である。
【0035】
本実施形態のマルチメディアコンテンツ編集方法によれば、マルチメディアコンテンツの同期を保ちつつデータサイズを削減することができる。
【0036】
[第2の実施形態]
図8は本発明の第2の実施形態のマルチメディアコンテンツ編集方法の個別コンテンツ編集定義計算ステップのフローチャートであり、図9は修正された同期データを示す図である。本実施形態において、個別コンテンツ編集定義計算ステップのフロー以外は第1の実施形態と同じである。
【0037】
図8において、ステップS9以外は図4(第1の実施形態)と同じである。そのステップS9では、ステップS5で「次のペアの参照開始時間TSi+1よりもそのペアの参照終了時間TEiが早い」場合に得られる[TEi〜TSi+1]は、非再生部分である。第1の実施形態では、これをそのまま不要部分としたが、本実施形態では[TEi+1(sec)〜TSi+1-1(sec)]を不要時間として計算している。この結果、図3に示されている同期データから、"camera1.rm"に関する不要時間[1:11-1:19]が抽出され、削除される。この結果、"camera1.rm"に関する参照開始時間、参照終了開始時間は図9に示すように、[1:12-2:07]となる。
【0038】
単純に個別コンテンツの非再生部分を削除しただけでは、キーフレームの問題によって、動画映像の結合部分で映像が止まったりすることがあるが、本実施形態はこれに対応することが可能である。具体的には、問題が生じる時間を、マルチメディアコンテンツとしては利用しない部分に設定することによって、問題をなくすことができる。
【0039】
例えば0.5秒など、1秒未満の時間間隔で挿入されているキーフレームがTSi+1の0.2秒前に存在する場合、第1の実施形態の場合は、TSi+1から0.3秒間は、再生のためのキーフレームがない状態となるため、結合された動画映像が停止したり、画像がおかしくなったりする。一方、本実施形態では、非再生部分は前後1秒ずつ短めに削除されるため、TSi+1の0.2秒前のキーフレームは削除されずに残ることになり、動画映像が停止したり、画像がおかしくなったりすることはない。
【0040】
[第3の実施形態]
図10は、本発明の第3の実施形態のマルチメディアコンテンツ編集方法の処理の流れを示す図である。
【0041】
本実施形態のマルチメディアコンテンツ編集方法は、編集可能化ステップST11と、編集ステップST12と、個別コンテンツ編集定義計算ステップST13と、同期データ修正ステップST14と、復元ステップST15とを有する。
【0042】
個別コンテンツBは、編集ステップST12が対応していない映像データ形式を持っている。即ち例えば図11に示すように、映像データ形式がm4v形式である。このように編集ステップST12が個別コンテンツBの映像形式に対応していない場合、編集ステップST12では、映像を確認しながら編集することができない。
【0043】
そこで、まず、編集可能化ステップST11では、個別コンテンツBから、変換ツール101を経由して個別コンテンツB´が作成されることを前提に同期データの修正を行う。ここで、編集ステップST12はrm形式には対応しているので、個別コンテンツB´は"camera1.rm"、同期データは図3に示すものとした。
【0044】
個別コンテンツ編集定義計算ステップST13、同期データ修正ステップST14では、それぞれ第1の実施形態の個別コンテンツ編集定義計算ステップST2、同期データ修正ステップST3と同様な処理を行う。
【0045】
復元ステップST15では、再び個別コンテンツB´の映像データ形式に関する記述を修正する。具体的には"camera1.rm"と書かれた部分を"camera1.m4v"と修正する。これによりcamera1.m4vが修正されていれば、全体として整合したマルチメディアコンテンツを得ることができる。
【0046】
camera1.m4vについては、オリジナルのcamera1.m4vと個別コンテンツB´の編集定義8からcamera1.m4vの再レンダリング102を実行し、個別コンテンツB´´とする。これは編集ステップとは独立であるため、映像が見えている必要はないので、一般的なツールを用いることができる。同期データA´´´、個別コンテンツB´´、個別コンテンツC,Dが編集後のマルチメディアコンテンツ6である。
【0047】
本実施形態によれば、編集機能が対応していない映像データを持つマルチメディアコンテンツについて、映像データを一旦、編集機能が対応する形式に変換して編集を行い、その結果を本来の映像データに反映させることによって、編集機能が対応していない映像データを持つマルチメディアコンテンツについても、データサイズ削減が可能となる。特に、新しい形式の映像データは高精細であり、大容量であり、編集機能にも負荷がかかる、あるいは対応していないことが多いため、この効果は大きい。
【0048】
以上説明した各施形態のマルチメディアコンテンツ編集方法は、図12に示すような一般的なPC(パーソナルコンピュータ)システム20によって実行することができる。PCシステム20においては、各種演算を行うとともに各部を集中的に制御するCPU21と、各種のROM、RAMからなるメモリ23とがバス30により接続されている。また、バス30には、所定のI/F(インタフェース)を介して、ハードディスクなどの記憶装置27と、入力装置であるマウス24及びキーボード22と、LCD等の表示装置28とが接続される。さらにバス30には、光ディスクなどの記憶媒体31を読み取る記憶媒体読取装置25と、インターネットなどのネットワーク32を介して通信を行う所定の通信I/F26が接続され、さらにカメラや他の外部機器等との間でデータを入出力するための各種I/F29も接続される。
【0049】
記憶装置27には、本実施形態のマルチメディアコンテンツ編集を実行するためのプログラムが記憶される。このプログラムは、記憶媒体31から記憶媒体読取装置25により読み取るか、或いはネットワーク32からダウンロードして、記憶装置27にインストールしたものである。このインストールによりPCシステム20はマルチメディアコンテンツの編集を実現できる状態となる。記憶装置27は各種データ(同期データ、個別コンテンツ、個別コンテンツ編集定義)を蓄積するためにも用いられる。
【0050】
上記のプログラムが、マルチメディアコンテンツの編集を実行するときに取り扱う情報は、一時的にメモリ23のRAMに蓄積され、その後、記憶装置27に格納され、必要に応じてCPU21によって読み出され、修正・書き込みが行われる。即ちCPU21がプログラムに基づいて動作することにより、本実施形態のコンテンツ生成装置が有する各手段の機能を実現する。
【0051】
なお、プログラムを格納する記憶媒体としては、半導体媒体(例えば、ROM,不揮発性メモリカード等)、光記録媒体(例えば、DVD,MO,MD,CD等)、磁気記録媒体(磁気テープ,フレキシブルディスク等)等のいずれでもよい。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】本発明の第1の実施形態のマルチメディアコンテンツ編集方法の処理の流れを示す図である。
【図2】図1の同期データの記述を示す図である。
【図3】編集された同期データを示す図である。
【図4】図1の個別コンテンツ編集定義計算ステップにおける不要な時間の計算に関するフローチャートである。
【図5】図4のフローチャート中の利用リストL作成に関するフローチャートである。
【図6】同期データを修正するための修正値を示す図である。
【図7】修正された同期データを示す図である。
【図8】本発明の第2の実施形態のマルチメディアコンテンツ編集方法の個別コンテンツ編集定義計算ステップのフローチャートである。
【図9】本発明の第2の実施形態における修正された同期データを示す図である。
【図10】本発明の第3の実施形態のマルチメディアコンテンツ編集方法の処理の流れを示す図である。
【図11】本発明の第3の実施形態における同期データを示す図である。
【図12】本発明の実施形態のマルチメディアコンテンツ編集方法を実行可能なPCシステムを示す図である。
【符号の説明】
【0053】
1,2,3,5,6・・・マルチメディアコンテンツ、7・・・個別コンテンツ編集定義、20・・・PCシステム、21・・・CPU、23・・・メモリ、27・・・記憶装置、ST1,ST12・・・編集ステップ、ST2,ST13・・・個別コンテンツ編集定義計算ステップ、ST3・・・削除ステップ、ST4,ST14・・・同期データ修正ステップ、ST11・・・編集可能化ステップ、ST15・・・復元ステップ。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数種類の個別コンテンツ、及びそれらの再生タイミングを記述した同期データを有するマルチメディアコンテンツを編集する方法であって、
同期データを編集する編集ステップと、編集済みの同期データを基に個別コンテンツ中の不要部分を求める個別コンテンツ編集定義計算ステップと、求められた不要部分を削除するステップとを有することを特徴とするマルチメディアコンテンツ編集方法。
【請求項2】
請求項1に記載されたマルチメディアコンテンツ編集方法において、
個別コンテンツ編集定義を基に、編集済みの同期データを修正する同期データ修正ステップを有することを特徴とするマルチメディアコンテンツ編集方法。
【請求項3】
請求項1に記載されたマルチメディアコンテンツ編集方法において、
編集ステップを実行する前に、同期データ中の個別コンテンツに関する記述を編集ステップに対応するように修正するステップを実行し、同期データ修正ステップを実行した後に、その同期データ中の個別コンテンツに関する記述を元に戻す復元ステップを実行することを特徴とするマルチメディアコンテンツ編集方法。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれかに記載されたマルチメディアコンテンツ編集方法において、
個別コンテンツ編集定義計算ステップは、コンテンツ中で再生されない非再生部分を求める非再生部分計算ステップと、非再生部分に包含されるように不要部分を求める不要部分計算ステップとを有することを特徴とするマルチメディアコンテンツ編集方法。
【請求項5】
複数種類の個別コンテンツ、及びそれらの再生タイミングを記述した同期データを有するマルチメディアコンテンツを編集する装置であって、
同期データを編集する手段と、編集済みの同期データを基に個別コンテンツ中の不要部分を求める手段と、求められた不要部分を削除する手段とを有することを特徴とするマルチメディアコンテンツ編集装置。
【請求項6】
コンピュータに、請求項1〜4のいずれかに記載されたマルチメディアコンテンツ編集方法の各ステップを実行させるためのプログラム。
【請求項1】
複数種類の個別コンテンツ、及びそれらの再生タイミングを記述した同期データを有するマルチメディアコンテンツを編集する方法であって、
同期データを編集する編集ステップと、編集済みの同期データを基に個別コンテンツ中の不要部分を求める個別コンテンツ編集定義計算ステップと、求められた不要部分を削除するステップとを有することを特徴とするマルチメディアコンテンツ編集方法。
【請求項2】
請求項1に記載されたマルチメディアコンテンツ編集方法において、
個別コンテンツ編集定義を基に、編集済みの同期データを修正する同期データ修正ステップを有することを特徴とするマルチメディアコンテンツ編集方法。
【請求項3】
請求項1に記載されたマルチメディアコンテンツ編集方法において、
編集ステップを実行する前に、同期データ中の個別コンテンツに関する記述を編集ステップに対応するように修正するステップを実行し、同期データ修正ステップを実行した後に、その同期データ中の個別コンテンツに関する記述を元に戻す復元ステップを実行することを特徴とするマルチメディアコンテンツ編集方法。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれかに記載されたマルチメディアコンテンツ編集方法において、
個別コンテンツ編集定義計算ステップは、コンテンツ中で再生されない非再生部分を求める非再生部分計算ステップと、非再生部分に包含されるように不要部分を求める不要部分計算ステップとを有することを特徴とするマルチメディアコンテンツ編集方法。
【請求項5】
複数種類の個別コンテンツ、及びそれらの再生タイミングを記述した同期データを有するマルチメディアコンテンツを編集する装置であって、
同期データを編集する手段と、編集済みの同期データを基に個別コンテンツ中の不要部分を求める手段と、求められた不要部分を削除する手段とを有することを特徴とするマルチメディアコンテンツ編集装置。
【請求項6】
コンピュータに、請求項1〜4のいずれかに記載されたマルチメディアコンテンツ編集方法の各ステップを実行させるためのプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2010−34953(P2010−34953A)
【公開日】平成22年2月12日(2010.2.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−196211(P2008−196211)
【出願日】平成20年7月30日(2008.7.30)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年2月12日(2010.2.12)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年7月30日(2008.7.30)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】
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