説明

マルチメディア・メッセージを編集する方法及びシステム

本発明は、マルチメディア情報ファイルを生成する方法を提供する。まず、マークアップ言語に基づいており、少なくとも2つのオブジェクトを有する当初ファイルを取得し、次いで、上記少なくとも2つのオブジェクトのうちの1つのユーザ選択を受信し、最後に、選択オブジェクトを、推奨するものとしてマーキングし、生成ファイルを将来編集する際に優先的に推奨するものにする。本発明は、推奨編集マークを備えたオブジェクトを有するマルチメディア情報ファイルを編集する方法も提供する。本発明は、推奨オブジェクトによって、マルチメディア情報ファイルにおける多くのオブジェクトから、修正したいオブジェクトを通常の携帯電話ユーザが容易に見つけることを支援することが可能である。よって、本発明は、マルチメディア情報を通常の携帯電話ユーザが処理することを非常に容易にするものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は一般にマークアップ言語に基づいたファイルを編集する方法及び装置に関し、特に、マルチメディア・ファイルを編集する方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電話メッセージング・サービスは、非常に人気のある付加価値メッセージング・サービスである。現在、その主たるオペレーション・モデルは、SMS(ショート・メッセージング・サービス)であり、毎月、約300億本のSMSメッセージが地球規模で送られている。現在のSMSメッセージはほとんど、テキスト情報に基づいている。よって、これを編集することは非常に単純であり、かつ、覚えるのが簡単であるように思われ、それによって、ある程度、携帯SMSメッセージの促進及び普及が増長されている。
【0003】
携帯メッセージング・サービスの直近の進展には、SMSメッセージング・サービスとしてのMMS(マルチメディア・メッセージング・サービス)がある。MMSメッセージング・サービスによって、携帯電話ユーザが種々の情報を送ることが可能になる。しかし、コンテンツ及び表示は、現在のSMSメッセージング・サービスに対してずっと優れている。テキスト情報、単純な画像及び音楽に加えて、MMSメッセージング・サービスは、幾分複雑なオーディオ及びビデオのコンテンツも提供することが可能であり、精巧なレイアウトをユーザに表示するものである。
【0004】
携帯電話機に対して施されるMMSメッセージング・サービスは新たな付加価値メッセージング・サービスである。このサービスは、マルチメディア機能をサポートしており、3GPP(第3世代パートナーシップ・プロジェクト)標準のマルチメディア・メッセージングの部分(3GPP TS 23.140)に応じて開発されている。3GPP標準によれば、マルチメディア情報は、SMIL(同期マルチメディア統合言語)によって統合化することが可能である。SMILは、XML(拡張可能マークアップ言語)に準拠したマークアップ言語である。SMILは時間順序によってマルチメディア番組の種々のコンテンツ・ストリームを統合化することができるのみならず、表示する際にマルチメディア番組のレイアウトを管理するのにも用いることができる。3GPP標準におけるマルチメディア・メッセージング・サービスのSMILアプリケーションについては、3GPP標準の技術仕様のTS26.140及びTS26.234の部分を参照されたい。
【0005】
SMILは単純に思われるが、通常の携帯電話ユーザにとって、コンピュータ言語のベースをある程度を有していない場合、SMILファイルの文法及び定義を理解することはなお難しく、ファイルの編集及び修正を更に行いたい場合にはもっと難しいものである。専用オーサリング・ツールを利用しても、依然として難しい作業である。
【0006】
特に、携帯電話機などのハンドヘルド装置の場合、ファイルの編集に用いるリソースは、パソコンに比べて極めて限られている。例えば、携帯電話機の入力キーは小さく、数も少ないので、複雑な操作を好都合に行うことができない。更に、携帯電話機の画面は小さいので、より多くのマルチメディア・オブジェクトを表示することは難しい。そうした理由によって、通常のユーザにとってのマルチメディア・メッセージングの利用が更に制限される。例えば、携帯電話ユ―ザが、マルチメディア・メッセージを受け、このメッセージを気に入り、適切な編集を行った後、友人に転送し、共有したいものであるが、携帯電話機のリソースが限られていること、及び、SMIL言語についての知識が不足していることが理由で、何らかの編集及び修正を行うことは非常に難しいものである。
【0007】
携帯電話機上のマルチメディア・メッセージ・ファイルを編集することが難しいことは以下の例によって明らかにすることができる。3GPP標準はマルチメディア・メッセージ・ファイルの容量に対する限度を有していないため、数百又は数千のオブジェクト(例えば、100のオブジェクト)がファイル内に存在し得る。ユーザは、編集したいオブジェクトをこれらの100のオブジェクトから見つけたい場合、携帯電話機上で実施することは明らかに、非常に難しいものである。
【0008】
SMIL言語についての通常ユーザの知識不足という制約を解決するために、本願の方法は、そのまま使える多数のマルチメディア・メッセージを事前に作成するか、又は、ユーザが用いるための特定の構造的なマルチメディア・ファイル・テンプレートを準備することである。例えば、Paola Marcella Hobsonによる西暦2002年9月3日付出願の英国特許出願公開第23862299号明細書には、以下の技術的手法が開示されている。すなわち、基本的に、導入部分、情報部分及び終了部分に分類して、マルチメディア・メッセージを別々の部分に分割する工程であって、各部分を別個に編集することが可能である工程と、次いで、それらをマルチメディア・メッセージに合成する工程。この手法におけるマルチメディア・メッセージは、特定量の部分を有することが可能であるが、その量が大きい場合、数多くの部分から、ユーザが編集したい部分を見つけるのは厄介なプロセスになる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
よって、マルチメディア・メッセージ内の多くのオブジェクトから編集したいオブジェクトをユーザが好都合に、特に、リソースの制約がある装置上(ハンドヘルド装置上など)で見つけることができるようにマルチメディア・メッセージ・ファイルを編集する新たな方法及び装置に対する必要性が存在している。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の一目的は、マルチメディア・メッセージ・ファイルを編集する現行の方法及び装置の欠点をなくし、マルチメディア・メッセージ内の多くのオブジェクトから編集したいオブジェクトをユーザが好都合に見つけることができるようにマルチメディア・メッセージ・ファイルを編集する新たな方法及び装置を提供することである。
【0011】
本発明は、マークアップ言語ベースのファイルを生成する方法を提供するものである。第1に、マークアップ言語に基づいた当初ファイルを得る。このファイルは少なくとも2つのオブジェクトを有している。第2に、少なくとも2つのオブジェクトから、ユーザによって選ばれるオブジェクトのうちの1つを受け入れる。最後に、生成されたファイルを将来編集する際に、選ばれたオブジェクトが好ましくは推奨されることになるように、推奨する対象の、選ばれたオブジェクトにマーキングする。上記マーキングする工程は、タグをファイルに挿入するというものである。上記ファイルは、マルチメディア・メッセージ・ファイルなどのマルチメディア・ファイルである。上記マークアップ言語はSMIL言語であり、上記タグは、RDF(リソース記述フレームワーク)言語である。
【0012】
本発明は、推奨編集タグを備えたオブジェクトを有するマークアップ言語ベースのファイルを編集する方法も提供する。第1に、編集に推奨されるオブジェクトをユーザにプロンプトする。第2に、プロンプトされたオブジェクトに対するユーザの選択を受け入れ、選択されたオブジェクトに対するユーザの修正を受け入れる。最後に、修正されたオブジェクトに応じてマークアップ言語ベースの新たなファイルを生成する。上記ファイルは、マルチメディア・メッセージ・ファイルなどのマルチメディア・ファイルである。上記マークアップ言語はSMIL言語であり、上記推奨編集タグは、RDF(リソース記述フレームワーク)言語に基づいている。
【0013】
本発明は、推奨編集タグを備えたオブジェクトを有するマークアップ言語ベースのファイルを編集する編集装置も提供する。編集装置は、プロンプト手段、選択手段、修正手段及び生成手段を有する。プロンプト手段は、編集に推奨されるオブジェクトをユーザにプロンプトするのに用いる、選択手段は、プロンプトされたオブジェクトに対するユーザの選択を受けるのに用いる。修正手段は、選ばれたオブジェクトに対するユーザの修正を受けるのに用いる。更に、生成手段は、修正されたオブジェクトに応じてマークアップ言語ベースの新たなファイルを生成するのに用いる。
【0014】
本発明は、表示手段、入力手段、送信手段、受信手段及び編集手段を備えるハンドヘルド装置も提供する。編集手段は、プロンプト手段、選択手段、修正手段及び生成手段を有する。受信手段は、マークアップ言語に基づいており、かつ、推奨された編集タグを備えたオブジェクトを備えるファイルを受信するのに用いる。プロンプト手段は、編集に推奨されるオブジェクトをユーザにプロンプトするのに用いる。選択手段は、プロンプトされたオブジェクトに対するユーザの選択を受信するのに用いる。修正手段は、選ばれたオブジェクトに対するユーザの修正を受信するのに用いる。更に、生成手段は、修正されたオブジェクトに応じてマークアップ言語ベースの新たなファイルを生成するのに用いる。
【0015】
上記ファイルは、マルチメディア・メッセージ・ファイルなどのマルチメディア・ファイルである。上記マークアップ言語はSMIL言語であり、上記タグは、RDF(リソース記述フレームワーク)言語に基づいている。
【0016】
本発明によって、マルチメディア・メッセージ・ファイルの作成段階において携帯電話ユーザが多くの場合に修正する必要があるオブジェクトを予測することによって、こうしたオブジェクトが推奨されていることを示す特定の相当するタグがマルチメディア・メッセージ・ファイルに追加される。通常の携帯電話ユーザは、自分の電話機上に、上記方法によって生成されたマルチメディア・メッセージを受信すると、マルチメディア・メッセージ・ファイル内の多くのオブジェクトから、修正したいオブジェクトを好都合に見つけることができるので、これらのオブジェクトを修正し、欲しい個人向マルチメディア・メッセージを生成することができる。よって、本発明によって、マルチメディア・メッセージに関する通常の携帯電話ユーザの操作が非常に容易になり、コンピュータ言語をマスターするレベルの要件を軽減することが可能になる。マルチメディア・メッセージに関する操作を、リソースに制約のあるハンドヘルド装置上でも好都合に行うことも可能である。
【0017】
添付図面、及び請求の範囲を組み入れて以下の説明を参照することによって、本発明の他の目的及び成果は明らかであり、本発明の包括的な理解を得ることが可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
本発明は、実施例によって、かつ、添付図面を参照することによって詳しく説明する。
【0019】
添付図面を通して、同じ参照符号は同様な、又は同じ特徴及び機能を表す。
【実施例】
【0020】
図1は、本発明の実施例による、マークアップ言語ベースのファイルの生成装置の体系的な構成図である。装置100は、獲得手段141、選択手段142及びマーキング手段144を有する編集手段140を備える。装置100は、受信手段110、表示手段120、入力手段130、記憶手段150及び送信手段160を更に備える。
【0021】
装置100は、コンピュータ(特にパーソナルPC(図示せず))の一部であり得る。装置100においては、一部の手段の機能をソフトウェアによって実施することが可能である。装置100に備えられる上記手段は、併せて合成し、本発明の機能を達成することが可能である限り、当業者によって、存在する多くの手段によって実施することが可能である。
【0022】
受信手段110は、SMIL言語などのマークアップ言語に基づいたマルチメディア・メッセージ・ファイルを受信するのに用いる。
表示手段120は、マルチメディア・メッセージをユーザに向けて表示し、入力手段130からのユーザ入力メッセージを示すのに用いる。マルチメディア・メッセージは、受信手段110、編集手段140又は記憶手段150からくるものであり得る。
【0023】
入力手段130は、ユーザ入力メッセージを受信するのに用いられ、入力メッセージを表示手段120及び/又は編集手段140に転送する。
【0024】
編集手段140を用いて、推奨編集タグを備えたオブジェクトを備える、マークアップ言語ベースのファイルを生成する。獲得手段141を用いて、上記マークアップ言語に基づいており、少なくとも2つのオブジェクトを有する当初ファイルを獲得する。当初ファイルは、受信手段110によって受信されるマルチメディア・メッセージ・ファイルからくるものであり得るものであり、又は、ユーザ(マルチメディア・メッセージの生成側)の入力からくる(例えば、ユーザが新たなマルチメディア・メッセージ・ファイルをゼロから作成する)ものであり得る。選択手段142を用いて、少なくとも2つのオブジェクトからの、ユーザの1つのオブジェクトの選択を受信する。ユーザは、受信マルチメディア・メッセージ・ファイルから選択し、将来のユーザ(マルチメディア・メッセージのユーザ)を編集する必要がある旨を推奨するための1つ又はいくつかのオブジェクトを調べる。マーキング手段144を用いて、推奨する対象の選択オブジェクトをマーキングし、相当する特定の推奨編集タグをマルチメディア・メッセージ・ファイルに挿入する。こうしたタグを用いて、こうしたオブジェクトが編集可能である旨を将来のユーザにプロンプトすることが可能である。
【0025】
記憶手段150を用いて、将来の表示又は送信に備え、マルチメディア・メッセージ・ファイルを保存する。
【0026】
送信手段160を用いて、マルチメディア・メッセージ・ファイルを有線又は無線によって送出する。マルチメディア・メッセージ・ファイルは、編集手段140、記憶手段150、又は受信手段110からくるものであり得る。
【0027】
装置100の実行処理を、以下の図3に示す。
【0028】
図2は、マルチメディア・メッセージの表示の概略図である。マルチメディア・メッセージは、テキスト・オブジェクト210、画像オブジェクト220、オーディオ・オブジェクト230及びテキスト・オブジェクト240を有する。
テキスト・オブジェクト210のコンテンツは、あいさつを表すのに用いる「パパ、お誕生日おめでとう!」である。テキスト・オブジェクト240のコンテンツは、署名を示すのに用いる「娘のアリス」である。
【0029】
画像オブジェクト220のコンテンツはケーキの写真であり、オブジェクトは、ある有名な歌手が「ハッピー・バースデー」を歌っているビデオ・クリップ・シーンなどのビデオ・オブジェクトによって置き換えることが可能である。オーディオ・オブジェクト230のコンテンツは、20秒間の音楽クリップであり、そのコンテンツは、歌唱曲「ハッピー・バースデー」のサウンドである。
【0030】
マルチメディア・メッセージの相当するSMILファイルは以下の通りである。
【0031】
<smil xmlns="http://www.w3.org/2001/SMIL20/Language">
<head>
<layout>
<root-layout width="320" height="240"/>
<region id="Title" left="0" top="0" width="320" height="30"
z-index="1"/>
<region id="Photo" left="0" top="30" width="320" height="180"
z-index="1"/>
<region id="Sign" left="C' top="210" width="320" height="30"
z-index="1"/>
</layout>
</head>
<body>
<par>
<img id="Cake" src="cake.png" region="Photo"/>
<text id="My Hello" src="hello.txt" region- Title"/>
<audio id="Happy Birthday" src="happy birthday.mp3" dur="20s"/>
<text id="MySignature" src="mysignature.txt" region="Sign"
begin="20s"/>
</par>
</body>
</smil>
以下の実施例では、本発明はマルチメディア・メッセージ・ファイルによって示す。
【0032】
図3は、本発明の実施例による、マークアップ言語ベースのファイルの生成の流れ図である。マークアップ言語ベースのファイルは、SMIL言語に基づいたマルチメディア・メッセージ・ファイルであり得る。大半の処理は、リソースが比較的豊富な編集手段(パーソナルPCなど)に対して施される。処理は、将来のユーザ(マルチメディア・メッセージのユーザ)の需要の予測によって、マルチメディア・メッセージ内のオブジェクトの1つ又はいくつかに推奨編集タグを加えることが可能であるので、こうしたオブジェクトを、ファイルを将来編集する際に好都合に見つけることが可能である。
【0033】
まず、マルチメディア・メッセージ・ファイルを得る(工程S310)。このファイルはいくつかのオブジェクトを備える。マークアップ言語ベースのファイルでは、こうしたオブジェクトは、データ・セグメントの形式で存在し得る。(有線又は無線による)データ転送の技術の急速な進展によって、転送することができるマルチメディア・メッセージ・ファイルは一層多くのオブジェクトを備えることが可能であり、その量は、数百若しくは数千、又はそれを超えるものであり得る。単純にし、簡単に説明するために、この実施例は、例として図2に記した4つのオブジェクトを備えるマルチメディア・メッセージをなお用いる。
【0034】
マルチメディア・メッセージ・ファイルを受信した後、その中のオブジェクトを取得し、取得オブジェクトをユーザ(処理において特にマーキングされたものを除き、ユーザは全て、マルチメディア・メッセージの生成側を表す)に向けて表示する(工程S320)。この実施例において存在することが可能なオブジェクトは、あいさつを表すテキスト・オブジェクト、ケーキの写真を備えた画像オブジェクト、音楽クリップを備えたオーディオ・オブジェクト、及び署名を示すテキスト・オブジェクトを有する。獲得処理は、既存の生成ツール(オランダの企業OratrixによるGriNS、米国企業RealNetworksによるRealSlideShow等)を用いて達成することが可能である。
【0035】
次いで、ユーザの要求を受信するか否かを判断する。これは、推奨編集タグをオブジェクトに加えることを必要とする(工程S330)。判断の結果が肯定の場合、オブジェクトに相当する推奨編集タグをマルチメディア・ファイルに挿入する(工程S340)。
【0036】
実施例では、ユーザは、あいさつを表すオブジェクトに推奨編集タグを加えることを必要とし、推奨編集タグは、特定の記述情報(例えば、SMILファイル・ヘッド・エレメントにおいて特定のメタ・エレメント及びメタデータ・エレメントを加える)であり得るものであり、メタ・エレメントの文法は以下のようなものであり得る。
【0037】
<meta name="EditableObject" Content="Object_id"/>
文法によれば、上記推奨編集タグは、以下のように表すことが可能である
<meta name="EditableObject" Content="My Hello"/>
次いで、処理済マルチメディア・メッセージ・ファイルを記憶手段に保存し(工程S350)、工程S330に戻り、ユーザの別の要求を受信するか否かを判断する。これは、推奨編集タグを別のオブジェクトに加えることを必要とする。判断の結果が肯定の場合、オブジェクトに相当する推奨編集タグをマルチメディア・ファイルに挿入する。実施例では、ユーザは、署名を示すオブジェクトに推奨編集タグを加えることを必要とする。これは、以下のように表すことが可能である。
【0038】
<meta name="EditableObject" Content="MySignature"/>
最後に、工程S330における判断の結果が否定の場合、マルチメディア・メッセージを送り(工程S360)、処理全体が終了する。確かに、上記処理では、工程S350を飛ばし、処理済マルチメディア・メッセージを直接、送ることが可能である。
【0039】
上記工程S330では、受信ユーザの要求は、メッセージの将来のユーザ(転送者など)によって修正する必要があり得る、オブジェクトのユーザ予測であり得る。メッセージの将来のユーザは、メッセージ内の多くのオブジェクトからオブジェクトの一部を調べ、推奨編集タグをこうしたオブジェクトに加える。このようにして、メッセージの将来のユーザは、好都合にも、メッセージ内の多くのオブジェクトから、修正したいオブジェクトを見つけ、よって、ユーザがマルチメディア・メッセージを編集し、マルチメディア・メッセージを転送することを容易にすることができる。
【0040】
上記工程S340では、挿入された推奨編集タグは、RDF(リソース記述フレームワーク)によっても行うことができるメタデータ・エレメント記述情報である。RDFは、XMLに基づいたメタデータ記述言語であり、SMIL2.0メタデータ情報モジュールのサポートを得る。RDF記述フレームワークを施した後、この実施例のマルチメディア・メッセージ・ファイルは以下に説明することが可能である。黒色部分は、推奨編集タグである。
【0041】
<smil xmlns="http://www.w3.org/2001/SMIL20/Language">
<head>
<metadata id="meta-rdf">
<!− RDF Namespace Declaration −>
<rdf:RDF
xmlnsxdf=http://www.w3.orq/1999/02/22-rdf-svntax-ns#
xmlns:rdfs=
http://www.w3.orq/TR/1999/PR-rdf-schema-19990303#
xmlnsidc=http://purl.org/metadata/dublin core#
xmlns:mmsmetadata="http://www.3gpp.org/.../mms-ns#">
<!- Metadata about the Mutable Media Object for MMS -->
<rdf:Description about="this document"
dc:Title="A MMS Template"
dc:Description="A MMS Template with MMO Embedded"
dc:Publisher="W3C"
dc:Date="2003-09-02"
dc:Rights="Copyright 2003 Philips"
dc:Format="text/smil">
<rdf:Description about="#MyHello"
dc:Title="Hello Message"
dc:Description="A Editable Media Object"
dc:Language="en">
<mmsmetadata:MMOEditable="true" PromptWord="Say hello here"/>
</rdf:Description
<rdf:Description about="#MySignature"
dc:Title="Signature"
dc:Description="A Editable Media Object"
dc:Language="en">
<mmsmetadata:MMOEditable="true" PromptWord="Leave your signature here"/>
</rdf:Descriptions
<mmsmetadata:MMOAuthoringSequence>
<rdf:Seq>
<rdf:li Resource="#MyHello"/>
<rdf:li Resource="#MySignature"/>
</rdf:Seq>
</mmsmetadata:MMOAuthoringSequence>
</rdf:Description>
</rdf:RDF>
</metadata>
<layout>
<root-layout width="320" height="240"/>
<region id="Title" left="0" top="0" width="320" height="30"
z-index="1"/>
<region id="Photo" left="0" top="30" width="320" height="180"
z-index=”1"/>
<region id="Sign" left=”0" top="210" width="320" height="30"
z-index="1"/>
</layout>
</head>
<body>
<par>
<img id="Cake" src="cake.png" region="Photo"/>
<text id="MyHello" src="hello.txt" region- Title"/>
<audio id="Birthday" src="birthday.mp3" dur="2Os'/>
<text id="MySignature" src="mysignature.txt" region="Sign"
begin="20s"/>
</par>
</body>
ここで、
<rdf:Seq>
<rdf:li Resource="#MyHello"/>
<rdf:li Resource="#MySignature"/>
</rdf:Seq
を用いて、マルチメディア・メッセージを将来に編集する時点を示し、以下の推奨順序を用いてユーザにプロンプトすることが可能である。すなわち、まず、あいさつのオブジェクトを編集するようユーザにプロンプトし、次いで、署名オブジェクトを編集するようユーザにプロンプトする。
【0042】
図4は、本発明の別の実施例による、マークアップ言語ベースのファイルを編集する装置の体系的な構成図である。装置400は、編集手段440を備え、編集手段440は、プロンプト手段442、選択手段443、修正手段444及び生成手段446を備える。装置400は、受信手段410、表示手段420、入力手段430、記憶手段450及び送信手段460を備える。
【0043】
装置400は、携帯電話機などのハンドヘルド装置の一部であり得るものであり、一部の手段の機能は、ソフトウェアによって実施することが可能である。装置400に備えられる上記手段は、併せて合成し、本発明の機能を達成することが可能である限り、当業者によって、存在する多くの手段によって実施することが可能である。
【0044】
受信手段410は、SMIL言語などのマークアップ言語に基づいたマルチメディア・メッセージ・ファイルを受信するのに用いる。このファイルは、推奨編集タグを備えたオブジェクトを有する。
【0045】
表示手段420は、マルチメディア・メッセージをユーザに向けて表示し、入力手段430からのユーザ入力メッセージを表示するのに用いる。マルチメディア・メッセージは、受信手段410、編集手段440又は記憶手段450からくるものであり得る。
【0046】
入力手段430は、ユーザ入力メッセージを受信し、入力メッセージを表示手段420及び/又は編集手段440に転送するのに用いられる。
【0047】
編集手段440を用いて、推奨編集タグを備えたオブジェクトを備える、マークアップ言語ベースのファイルを編集する。ファイルは、受信手段410が受信したマルチメディア・メッセージ・ファイルからくるものであり得る。プロンプト手段442を用いて、ファイルに備えられる推奨編集タグによって推奨オブジェクトをユーザにプロンプトする。選択手段443を用いて、プロンプトされたオブジェクトのユーザ選択を受信する。修正手段444を用いて、ユーザによって選ばれるオブジェクトの修正を受け入れる。更に、生成手段446を用いて、修正オブジェクトによって、新たなマークアップ言語ベースのファイルを生成する。
【0048】
記憶手段450を用いて、将来の表示又は送信のためにマルチメディア・メッセージ・ファイルを保存する。
【0049】
送信手段460を用いて、マルチメディア・メッセージ・ファイルを有線又は無線によって送出する。マルチメディア・メッセージ・ファイルは、編集手段440、記憶手段450、又は受信手段410からくるものであり得る。
【0050】
装置400の実行処理を、以下の図5に示す。
図5は、本発明の別の実施例による、マークアップ言語ベースのファイルの編集の概略流れ図である。マークアップ言語ベースのファイルはSMIL言語に基づいたマルチメディア・メッセージ・ファイルであり得るものであり、ファイルは、特定の推奨編集ファイル及びその相当するオブジェクトを備える。大半の処理は、リソースに制約のあるハンドヘルド装置(携帯電話機など)に対して施す。処理によって、好都合にも、ファイルに事前に挿入された推奨編集タグによって、相当するオブジェクトを見つけることが可能である。
【0051】
まず、マルチメディア・メッセージ・ファイルを受信する(工程S510)。このファイルは、いくつかのオブジェクトを備え、これらのオブジェクトの1つ又は複数は、相当する推奨編集タグを有する。マークアップ言語ベースのファイルでは、こうしたオブジェクトは、データ・セグメントの形式で存在し得る。例として図3の処理を通した処理後に得られるマルチメディア・メッセージを用いる。マルチメディア・メッセージは4つのオブジェクトを備え、そのうちの2つは、推奨編集タグを有する。
【0052】
マルチメディア・メッセージ・ファイルを受信した後、ユーザ要求を受信するか否かを判断し、これは、マルチメディア・メッセージ・ファイルの編集を必要とする(工程S520)。判断の結果が否定の場合、マルチメディア・メッセージを送信し(工程580)、処理全体を終了する。判断の結果が肯定の場合、マルチメディア・メッセージ・ファイルに備えられた推奨編集タグによって、相当する推奨編集オブジェクトを取得し、取得された推奨編集タグをユーザに向けて表示する(工程S530)。この実施例では、表示される2つの推奨編集オブジェクトが存在する。一方はあいさつを表すためのテキスト・オブジェクトであり、他方は、署名を示すためのテキスト・オブジェクトである。
【0053】
更に、推奨編集オブジェクトに対するユーザ選択を受信する(S540)。例えば、ユーザは、マルチメディア・メッセージを友人のトムに転送したいので、あいさつを表すオブジェクトを選ぶ必要がある。
【0054】
推奨編集オブジェクトが選ばれた後、推奨編集オブジェクトに対するユーザの修正を受け入れる(工程S550)。例えば、「やあ、トム、お誕生日おめでとう!」というユーザ入力を受信し、
<text id="MyHello" src="hello.txt" region="Title"/>
における"hello.txt"のコンテンツを、入力に応じて、「パパ、お誕生日おめでとう!」から「やあ、トム、お誕生日おめでとう!」に変更する。
【0055】
次いで、別の推奨編集オブジェクトに対するユーザ選択を受信したか否かを判断する(工程S560)。判断の結果が肯定の場合、工程S550に戻り、推奨編集オブジェクトに対するユーザの修正を受け入れ、マルチメディア・メッセージ・ファイルを相応に修正する。この実施例では、署名を示すオブジェクトを選び、「旧友のリチャード」というユーザの入力を受信し、
<text id="MySignature" src="mysignature.txt" region="Sign"
begin="20s"/>
における"mysignature.txt"のコンテンツを入力に応じて、「娘のアリス」から「旧友のリチャード」に変更する。
【0056】
最後に、工程S560における判断の結果が否定の場合、処理済マルチメディア・メッセージ・ファイルを記憶手段に保存し(工程S570)、マルチメディア・メッセージを送る(工程S580)。確かに、工程S570を飛ばし、処理済マルチメディア・メッセージを直接、送ることが可能である。
【0057】
上記編集処理を、DOM API(文書オブジェクト・モデル・アプリケーション・プログラム・インタフェース)を用いて実施して、そのユーザ・インタフェースをよりユーザ・フレンドリにすることが可能である。
【0058】
上記処理では、マルチメディア・メッセージ・ファイルにおけるオブジェクトの一部のみを、推奨のために表示することができるので、リソースに制約があるハンドヘルド装置の観点からは、このことは、リソースの対するその依存度を大きく軽減することが可能である。ユーザの観点からは、オブジェクト全てを1つずつ選び、処理する必要はないので、こうした手段上の操作(特に、多くのオブジェクトを備えたマルチメディア・メッセージに対する)は比較的単純で、覚えるのが簡単であり、本発明の利点は特に明らかである。
【0059】
本発明の実施例では、マルチメディア・ファイル内のオブジェクトの一部には推奨編集タグが添付されており、残りのオブジェクトは、編集できないオブジェクトになり、よって、権利保護の目的を実現するような何らかな方法で処理することが可能である(例えば、マルチメディアTV番組におけるTV局のロゴを、編集できないオブジェクトに対して処理することが可能である。
【0060】
確かに、残りのオブジェクトの特性も、従来技術と同様に編集可能なように維持することも可能である。マルチメディア・メッセージを編集する際にのみ、まず、本発明において記載したような推奨編集タグを備えたオブジェクトを表示し、次いで、残りのオブジェクトを更に修正する必要があるか否かをユーザにプロンプトし、ユーザの回答がはいの場合、こうしたオブジェクトをユーザに向けて表示する。
【0061】
更に、推奨編集タグを添付することが可能なオブジェクトは、本発明の実施例におけるテキスト・オブジェクトに限定されるものでない。推奨編集タグを添付することが可能なオブジェクトは、マルチメディア・メッセージ・ファイルにおける何れかのオブジェクトであり得るが、マルチメディア・メッセージ・ユーザが編集する必要があり、編集が比較的簡単なオブジェクトであるほうがよい。
【0062】
更に、本発明では、この実施例はSMIL言語を例として用いており、実際に、何れのマークアップ言語(XHTML、SVGなど)の場合にも、本発明において記載した方法及び装置を適用することが可能である。
【0063】
本発明は好ましい実施例によって説明したが、置換、修正及び変更を、本明細書及び特許請求の範囲記載の処理に施すことが可能であることは当業者に明らかであろう。よって、前述の置換、修正及び変更は全て、特許請求の範囲記載の本発明の趣旨及び範囲の範囲内に収まるものと認められる。
【図面の簡単な説明】
【0064】
【図1】本発明の実施例による、マークアップ言語ベースのファイルの生成手段の体系的な構成図である。
【図2】マルチメディア・メッセージの表示の概略図である。
【図3】本発明の実施例による、マークアップ言語ベースのファイルの生成の流れ図である。
【図4】本発明の別の実施例による、マークアップ言語ベースのファイルを編集する装置の体系的な構成図である。
【図5】本発明の別の実施例による、マークアップ言語ベースのファイルの編集の流れ図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
マークアップ言語に基づいたファイルを作成する方法であって、
前記マークアップ言語に基づいており、少なくとも2つのオブジェクトを有する当初ファイルを取得する工程と、
前記少なくとも2つのオブジェクトのうちの1つのユーザ選択を受信する工程と、
前記選択オブジェクトを、推奨するものとしてマーキングし、前記作成ファイルを将来編集する際に優先的に推奨するものにする工程とを備えることを特徴とする方法。
【請求項2】
請求項1記載の方法であって、前記マーキングする工程は、マークを前記ファイル内に挿入する工程であることを特徴とする方法。
【請求項3】
請求項2記載の方法であって、前記マークは、RDF(リソース記述フレームワーク)言語に基づいていることを特徴とする方法。
【請求項4】
請求項1記載の方法であって、前記作成ファイルを送る工程を更に備えることを特徴とする方法。
【請求項5】
請求項1記載の方法であって、前記ファイルはマルチメディア情報ファイルであることを特徴とする方法。
【請求項6】
請求項1記載の方法であって、前記マークアップ言語はXML(拡張可能マークアップ言語)であることを特徴とする方法。
【請求項7】
請求項1記載の方法であって、前記マークアップ言語はSMIL(同期マルチメディア統合言語)であることを特徴とする方法。
【請求項8】
マークアップ言語に基づいたファイルを編集する方法であって、前記ファイルは、推奨編集マークを備えたオブジェクトを有し、
a.編集が推奨される前記オブジェクトに関するプロンプトをユーザに与える工程と、
b.前記プロンプトされたオブジェクトの、ユーザの選択を受信する工程と、
c.前記選択されたオブジェクトの、ユーザの修正を受信する工程と、
d前記修正オブジェクトによって、前記マークアップ言語に基づいた新たなファイルを作成する工程とを備えることを特徴とする方法。
【請求項9】
請求項8記載の方法であって、編集する対象の前記ファイルを受信する工程を更に備えることを特徴とする方法。
【請求項10】
請求項8記載の方法であって、前記作成ファイルを送る工程を更に備えることを特徴とする方法。
【請求項11】
請求項8記載の方法であって、前記ファイルはマルチメディア情報ファイルであることを特徴とする方法。
【請求項12】
請求項8記載の方法であって、前記マークアップ言語はSMIL(同期マルチメディア統合言語)であることを特徴とする方法。
【請求項13】
請求項8記載の方法であって、前記推奨編集マークは、RDF(リソース記述フレームワーク)言語に基づいていることを特徴とする方法。
【請求項14】
請求項8記載の方法であって、前記推奨編集マークを備えた前記オブジェクトは、前記ファイル内のオブジェクト全ての一部であることを特徴とする方法。
【請求項15】
マークアップ言語に基づいたファイルを作成する装置であって、前記マークアップ言語に基づいており、少なくとも2つのオブジェクトを有する当初ファイルを取得する取得手段と、
前記少なくとも2つのオブジェクトのうちの1つのユーザ選択を受信する選択手段と、
前記選択オブジェクトを、推奨するものとしてマーキングし、前記作成ファイルを将来編集する際に優先的に推奨するものにするマーキング手段とを備えることを特徴とする装置。
【請求項16】
請求項15記載の装置であって、前記マーキングする手段は、マークを前記ファイル内に挿入するのに用いることを特徴とする装置。
【請求項17】
請求項15記載の装置であって、前記ファイルは、SMIL(同期マルチメディア統合言語)に基づいたマルチメディア情報ファイルであることを特徴とする装置。
【請求項18】
マークアップ言語に基づいたファイルを編集する装置であって、前記ファイルは、推奨編集マークを備えたオブジェクトを有し、
編集が推奨される前記オブジェクトに関するプロンプトをユーザに与えるプロンプト手段と、
前記プロンプトされたオブジェクトの、ユーザの選択を受信する選択手段と、
前記選択されたオブジェクトの、ユーザの修正を受信する修正手段と、
前記修正オブジェクトによって、前記マークアップ言語に基づいた新たなファイルを作成する作成手段とを備えることを特徴とする装置。
【請求項19】
請求項18記載の装置であって、編集する対象の前記ファイルを受信する受信手段を更に備えることを特徴とする装置。
【請求項20】
請求項18記載の装置であって、前記ファイルは、SMIL(同期マルチメディア統合言語)に基づいたマルチメディア情報ファイルであることを特徴とする装置。
【請求項21】
ポータブル装置であって、
表示手段と、
入力手段と、
送信手段と、
マークアップ言語に基づいており、推奨された編集マークを備えたオブジェクトを有するファイルを受信する受信手段とを備え、
編集が推奨される前記オブジェクトに関するプロンプトをユーザに与えるプロンプト手段と、
前記プロンプトされたオブジェクトのユーザ選択を受信する選択手段と、
前記選択オブジェクトのユーザ修正を受信する修正手段と、前記修正オブジェクトによって、前記マークアップ言語に基づいた新たなファイルを作成する作成手段とを有する編集手段とを更に備え、
前記プロンプト手段は前記受信手段、前記表示手段及び前記選択手段に接続され、前記選択手段は前記入力手段及び前記修正手段に接続され、前記修正手段は前記入力手段及び前記作成手段に接続され、前記作成手段は前記表示手段及び前記送信手段に接続されることを特徴とするポータブル装置。
【請求項22】
請求項21記載の装置であって、前記マークアップ言語がSMIL(同期マルチメディア統合言語)であり、前記ファイルがマルチメディア情報ファイルであることを特徴とする装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2007−534061(P2007−534061A)
【公表日】平成19年11月22日(2007.11.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−507873(P2007−507873)
【出願日】平成17年2月3日(2005.2.3)
【国際出願番号】PCT/IB2005/050446
【国際公開番号】WO2005/101234
【国際公開日】平成17年10月27日(2005.10.27)
【出願人】(590000248)コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ (12,071)
【Fターム(参考)】