説明

マルチメディア放送のアクセス機器およびその方法

【課題】マルチメディア放送のアクセス機器及びその方法を提供する。
【解決手段】機器は、1つまたは複数の無線インターネット機器からアクセスできるWLAN通信モジュールと、無線インターネット機器からマルチメディア放送番組に関するアプリケーションメタデータを受信して、イベントメッセージを生成するアプリケーション管理手段と、相応のイベント及びトリガー条件を登録するイベント管理手段と、トリガー条件が満足されることに応答して、イベントに関連するオーディオ/ビデオ信号を復調するモバイルマルチメディア放送復調手段と、復調されたオーディオ/ビデオ信号を受信して、WLAN通信モジュールを介して、無線インターネット機器に配信するストリーミングメディアサーバ手段と、を含む。該機器は、マルチメディア放送を相応の無線インターネット機器にルーティングできるばかりでなく、機器間のインタラクティブサービスをサポートできる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、情報技術に関し、具体的に、マルチメディア放送のアクセス機器およびその方法に関する。
【背景技術】
【0002】
インターネット技術および通信技術の発展につれて、モバイルインターネット(Mobile Internet)およびマルチメディア放送(Multimedia Broadcast)は、既に、日常生活の各方面で広く応用されている。モバイルマルチメディア放送ネットワークは、例えば、CMMB(China Mobile Multimedia Broadcast)、ISTB−Tmm(Integrated Services Digital Broadcasting−Terrestrial mobile multimedia)などの標準化の無線放送ネットワークシステムであってよい。人々は、専用なCMMB受信端末、またはCMMBモジュールを搭載する携帯電話を介して、例えばテレビ番組やラジオ番組のようなマルチメディア放送を受信する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
例えば、モバイルマルチメディア放送をサポートするために、従来では、無線インターネット機器(WiD:Wireless Internet Device)の中に、受信モジュールを組み込みあるいはTVの棒などの外接機器を差し入れ、それにWiD上で再生ソフトウェアをインストールするような方式によって、自機器でモバイルマルチメディア放送番組を視聴するという目的を実現する。但し、これらの方法は、WiD機器のハードウェアおよびソフトウェアを追加する必要があるため、実現コストが高いとともに、機器間のインタラクティブサービス能力を備えない。
【課題を解決するための手段】
【0004】
従来技術における1つまたは複数の課題を考慮した上で、本願は、マルチメディア放送のアクセス機器およびその方法を提供している。
【0005】
1つの実施例によるマルチメディア放送のアクセス機器は、1つまたは複数の無線インターネット機器からアクセスできる無線ローカルエリアネットワーク通信モジュールと、無線インターネット機器から、マルチメディア放送番組に関するアプリケーションメタデータを受信して、前記アプリケーションメタデータに基づいて、イベントメッセージを生成するアプリケーション管理手段と、前記イベントメッセージに基づいて、相応のイベントおよびトリガー条件を登録するイベント管理手段と、前記トリガー条件が満足されることに応答して、前記イベントに関連するマルチメディア放送番組のオーディオ/ビデオ信号を復調するモバイルマルチメディア放送復調手段と、モバイルマルチメディア放送復調手段から、復調されたマルチメディア放送番組のオーディオ/ビデオ信号を受信して、無線ローカルエリアネットワーク通信モジュールを介して、前記復調されたマルチメディア放送番組のオーディオ/ビデオ信号を、前記無線インターネット機器に配信するストリーミングメディアサーバ手段と、を含む。
【0006】
ほかの実施例によるマルチメディア放送をルーティングする方法は、無線ローカルエリアネットワークを介して、無線インターネット機器から、マルチメディア放送番組に関するアプリケーションメタデータを受信して、前記アプリケーションメタデータに基づいて、イベントメッセージを生成し、前記イベントメッセージに基づいて、相応のイベントおよびトリガー条件を登録し、前記トリガー条件が満足されることに応答して、前記イベントに関連するマルチメディア放送番組のオーディオ/ビデオ信号を復調し、無線ローカルエリアネットワークを介して、復調された前記マルチメディア放送番組のオーディオ/ビデオ信号を、前記無線インターネット機器に配信する、ことを含む。
【発明の効果】
【0007】
上記実施例の機器および方法によれば、マルチメディア放送を相応の無線インターネット機器にルーティングできるばかりでなく、機器間のインタラクティブサービスをサポートできる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の1つの実施例によるマルチメディア放送のアクセスノードの例示的なブロック図である。
【図2】本発明のほかの実施例によるマルチメディア放送のアクセスノードにおけるアプリケーション管理手段の例示的なブロック図である。
【図3】本発明の1つの実施例によるマルチメディア放送のアクセスノードの処理プロセスを示す図である。
【図4】本発明の別の実施例によるマルチメディア放送のアクセスノードの例示的なブロック図である。
【図5】本発明の1つの実施例によるマルチメディア放送のアクセスノードの動作状態遷移過程を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照しながら、本願で開示される最良の実施形態を詳しく説明する。図面において、同じ符号は、異なる図面に示されても、同じまたは類似の構成要素を示す。明確と簡明のために、ここに含まれる既知の機能および構成の詳細な説明を省略して、本願の各実施例の主題が不明確になってしまうことを避ける。
【0010】
図1は、本発明の1つの実施例によるマルチメディア放送のアクセスノードの例示的なブロック図を示す。本願の1つまたは複数の実施例によれば、モバイルインターネットおよびマルチメディア放送のアクセスノード(MiMBAN:Mobile Internet and Multimedia Broadcasting Access Node)120の複数種類のネットワークへのアクセス能力を利用することで、モバイルマルチメディア放送のコンテンツを、1つまたは複数のWiD111,11nのインターネットブラウザーに伝送することを実現し、それに、WiD111,11n上のアプリケーションおよびインターネット上のコンテンツとのインタラクションを実現する。
【0011】
1つの実施例によるMiMBAN機器120は、無線ワイドエリアネットワーク(WWAN)通信モジュール124、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)通信モジュール121、およびモバイルマルチメディア放送(MMB)復調手段127などを含んでよい。
【0012】
上記のように、モバイルインターネットおよびマルチメディア放送のアクセスノード(MiMBAN:Mobile Internet and Multimedia Broadcasting Access Node)120は、MMB(モバイルマルチメディア放送ネットワーク)、WWAN(無線ワイドエリアネットワーク)、およびWLAN(無線ローカルエリアネットワーク)へのアクセス能力を備える機器である。無線ワイドエリアネットワーク通信モジュール124は、例えば、WCDMA(広帯域符号分割多重接続)、CDMA(符号分割多重接続)、WiMAX、LTE(長期的進化)、LTE−A(改善された長期的進化)などのいかなる標準化のセルラーネットワークシステムに基づいてもよい。モバイルマルチメディア放送復調手段127は、例えば、CMMB(China Mobile Multimedia Broadcast)、ISTB−Tmm(Integrated Services Digital Broadcasting−Terrestrial mobile multimedia)などのいかなる標準化の無線放送ネットワークシステムに基づいてもよい。
【0013】
無線ローカルエリアネットワーク通信モジュール121は、IEEE802.11に基づくWiFiアクセスポイントであってよい。ほかの実施例によれば、WLAN通信モジュール121は、例えばブルートゥースなどのほかの通信プロトコルに基づいてもよい。
【0014】
1つまたは複数の実施例によれば、無線インターネット機器(WiD:Wireless Internet Device)111は、例えばスマートフォン、タブレットパソコン、ノートパソコンなどのような、無線ローカルエリアネットワークインタフェースを有する、複数の異なるインターネットアプリケーションをサポートしている端末機器であってよい。通常のインターネットアプリケーションは、ブラウザーまたはクライアントを介して、ネットワークサービスにアクセスするなどのアプリケーションを含む。
【0015】
無線ワイドエリアネットワーク通信モジュール124は、インターネット上のエンティティと通信し、および、インターネット上のアプリケーションサーバ(図1に示されない)から、マルチメディア放送に関するコンテンツを自発的に取得する。無線ローカルエリアネットワーク通信モジュール121は、インターネットのコンテンツ、マルチメディア放送のコンテンツ、およびアプリケーション関連データなどを、複数のWiD111,11nと通信する。モバイルマルチメディア放送復調手段127は、モバイルマルチメディア放送基地局から放送された番組のコンテンツおよび番組情報のコンテンツなどを受信する。本発明のほかの実施例によれば、モバイルマルチメディア放送復調手段は、衛星から放送されたモバイルマルチメディア放送番組のコンテンツなどを受信することもできる。
【0016】
本願の1つの実施例によれば、モバイルインターネットおよびマルチメディア放送のアクセスノード120は、ストリーミングメディアサーバ手段125、ストリーミングメディアバッファ手段122、アプリケーション管理手段123、およびイベント管理手段126などを含んでもよい。
【0017】
アプリケーション管理手段123は、WiD111上のアプリケーションまたはインターネット上のアプリケーションとやり取りし、例えば、無線インターネット機器111から、マルチメディア放送番組に関するアプリケーションメタデータを受信して、前記アプリケーションメタデータに基づいて、イベントメッセージを生成する。1つの実施例によれば、これらのアプリケーションメタデータにおけるデータ部のフォーマットは、XMLまたはJava(登録商標)に基づく。
【0018】
イベント管理手段126は、モバイルマルチメディア放送のイベント情報を処理し、例えば、アプリケーション管理手段123により生成されたイベントメッセージに基づいて、相応のイベントおよびトリガー条件を登録する。次に、モバイルマルチメディア放送復調手段127は、該トリガー条件が満足されることに応答して、該イベントに関連するマルチメディア放送番組のオーディオ/ビデオ信号を復調する。ストリーミングメディアサーバ手段125は、マルチメディア放送のコンテンツをWiDへリアルタイムに送信し、例えば、モバイルマルチメディア放送復調手段127から、復調されたマルチメディア放送番組のオーディオ/ビデオ信号を受信して、WLAN通信モジュール121を介して、マルチメディア放送番組のオーディオ/ビデオ信号をWiD111に配信する。
【0019】
本発明の1つの実施例によれば、ストリーミングメディアバッファ手段122は、イベント管理手段126で登録されたイベントがトリガーされることに応答して、マルチメディア放送ビデオファイルをWiD111へ伝送する。
【0020】
本発明の別の実施例によれば、アプリケーション管理手段123は、無線インターネット機器(WiD)111からの要求に応答して、無線ローカルエリアネットワーク通信モジュール121を介して、前記無線インターネット機器111へ、インターネット上のアプリケーションサーバからの、マルチメディア放送番組に関するアプリケーションメタデータを提供する。このようにして、例えば携帯電話のようなWiDは、モバイルインターネットおよびマルチメディア放送のアクセスノード120へ、放送番組に関するメタデータ情報を要求することができる。
【0021】
本発明の別の実施例によれば、上記のストリーミングメディアバッファ手段122は選択可能なものである。マルチメディア放送番組記憶のようなアプリケーションをサポートする必要がある場合、ストリーミングメディアバッファ手段122を追加して、モバイルマルチメディア放送復調手段127で受信して復調されたマルチメディア放送番組のオーディオ/ビデオ信号をファイルにバッファリングし、WLAN通信モジュール121を介して、WiD111,11nが該ファイルをダウンロードできるようにしてもよい。
【0022】
本発明の別の実施例によれば、ストリーミングメディアサーバ手段125は、WiDの要求に従って、モバイルマルチメディア放送復調手段127から受信されたオーディオ/ビデオ信号を、WiDの所要のフォーマットに変換することもできる。例えば、このようなフォーマット変換要求は、例えば、WiDのディスプレイがサポートしている解像度や、ブラウザーがサポートしているオーディオ/ビデオフォーマットなどのアプリケーションメタデータに含まれてよい。
【0023】
本発明の別の実施例によれば、モバイルインターネットおよびマルチメディア放送のアクセスノード120は、有線インタフェース(図1に示されない)も含み、有線接続の方式でインターネットに接続する。
【0024】
本発明の別の実施例によれば、モバイルインターネットおよびマルチメディア放送のアクセスノード120におけるアプリケーション管理手段123は、無線インターネット機器111から、配信中のマルチメディア放送番組に関するソーシャルメディアのコンテンツを受信して、前記無線ワイドエリアネットワーク通信モジュール124を介して、インターネット上のソーシャルメディアサーバに送信する。同時に、該アプリケーション管理手段123は、インターネット上のソーシャルメディアサーバから、配信中のマルチメディア放送番組に関するソーシャルメディアのコンテンツを受信して、WLAN通信モジュール121を介して、無線インターネット機器111,11nに送信する。このようにして、WiDのユーザは、携帯電話でモバイルマルチメディア放送を視聴するとともに、モバイルインターネットおよびマルチメディア放送のアクセスノード120を介して、インターネット上のソーシャルメディアとのインタラクションを実現することもできる。
【0025】
上記は、独立の手段の形式で、マルチメディア放送のアクセスノードの構成を説明したが、当業者は、上記の複数の手段を集積して一緒に実現することができる、ということを意識すべきである。例えば、アプリケーション管理手段とイベント管理手段とを一緒にソフトウェアの形式で実現してよく、あるいは、ストリーミングメディアバッファ手段122とストリーミングメディアサーバ手段125とを集積して一緒に実現してよい。
【0026】
図2は、本発明の別の実施例によるマルチメディア放送のアクセスノード120の例示的なブロック図を示す。図2に示すように、本実施例によれば、アプリケーション管理手段123は、アプリケーションインタープリター1231とイベントジェネレーター1232とを含む。
【0027】
アプリケーションインタープリター1231は、WiD111,11nのアプリケーションまたはインターネット上のネットワークアプリケーションからのアプリケーションメタデータを解析する。イベントジェネレーター1232は、解析結果に基づいて、モバイルマルチメディア放送の特定のイベントメッセージを生成する。
【0028】
例えば、ユーザは、WiD111のブラウザー画面で1つのアプリケーションプログラムを操作して、あるテレビ番組の時限リマインダーをサブスクライブし、例えば、22:00〜22:30でCCTVニュースチャネルのイブニングニュース番組を定時に視聴する。該時限リマインダーに含まれるアプリケーションメタデータは、例えば、{アプリケーション名称:テレビ番組の時限リマインダー、開始日付:2011−08−30、リマインダー時間:北京時間21:58、リマインダー方式:ステータス欄、チャネル:CCTVニュースチャネル、開始時間:北京時間22:00、持続時間:0.5時間、番組名称:イブニングニュース番組、キーワード:ニュース系}である。
【0029】
ブラウザーで該アプリケーションを実行するとともに、該アプリケーションメタデータは、WLAN接続を介して、MiMBANアクセスノード120におけるアプリケーション管理手段123により取得され、取得アドレスは、http://192.168.1.1:8080/AppManagerである。
【0030】
アプリケーション管理手段123は、アプリケーションメタデータを取得した後、アプリケーションインタープリター1231により、該アプリケーションメタデータを解析し、マルチメディア放送復調手段の動作に関する情報(例えば、{開始日付:2011−08−30、チャネル:CCTVニュースチャネル、開始時間:北京時間22:00、持続時間:0.5時間、番組名称:イブニングニュース番組})を抽出して、イベントジェネレーター1232によりコンパイルして、イベントメッセージ(例えば、{イベント識別子:d0k893j、イベントバージョン:001、イベントタイプ:CCTVニュースチャネルのストリーミングメディア再生、イベント状態:開始待機、イベント開始時間:2011−08−30−2200、イベント持続時間:0.5時間})を生成する。アプリケーション管理手段123は、該イベントメッセージをイベント管理手段126に伝送し、イベント管理手段126は、該イベントおよび相応のトリガー条件を登録し、例えば、タイマーを設定してイベントの開始を待機する。
【0031】
図3は、本発明の1つの実施例によるマルチメディア放送のアクセスノードの処理プロセスを示す図である。図3に示すように、例えば、311で、WiD111のブラウザーのURLまたはアプリケーションプログラムインタフェース(API)、およびインターネット上のネットワークアプリケーションサーバアドレスのURLから、アプリケーションメタデータを受信する。312で、アプリケーションインタープリター1231は、受信されたアプリケーションメタデータにおけるデータ部のXMLフォーマットまたはJavaフォーマットのデータを解析し、その中からマルチメディア放送に関するコンテンツを抽出して、イベントジェネレーター1232に伝送する。313で、イベントジェネレーター1232は、マルチメディア放送イベントの定義に基づいてコンパイルして、イベントメッセージを生成する。
【0032】
314で、イベントジェネレーター1232は、イベントフィードバックが必要であるかどうかを判断し、フィードバックが必要でない場合、アプリケーションメタデータの受信を待機する状態に戻り、フィードバックが必要である場合、イベントフィードバックを登録する。315で、イベントフィードバックを待機する状態に入る。316で、イベント管理手段126から、イベントフィードバックメッセージを受信する。317で、アプリケーションインタープリター1231は、イベントフィードバックメッセージをコンパイルして、アプリケーションメタデータを生成する。318で、アプリケーションメタデータを、WiDのブラウザーのURLまたはアプリケーションプログラムインタフェース(API)、およびインターネット上のネットワークアプリケーションサーバアドレスのURLに送信する。
【0033】
図4は、本発明のほかの実施例によるマルチメディア放送のアクセスノード120の例示的なブロック図を示す。図4に示すように、イベント管理手段126は、アプリケーション管理手段123から、イベントメッセージを送受信して、モバイルマルチメディア放送復調手段127から、番組情報を受信し、イベントを管理し、ストリーミングメディアサーバ手段125およびストリーミングメディアバッファ手段122にトリガー情報を送信する。
【0034】
図4に示すように、イベント管理手段126によるイベントへの定義は、下記の通りである。即ち、イベント識別子は、MiMBAN機器120内で一意となるイベントの識別子であり、イベントタイプは、ストリーミングメディアサーバ手段125およびストリーミングメディアバッファ手段122に対する異なる操作によって区別されるものであり、イベント状態は、イベントがアクティブ化されているかどうか、イベントフィードバックを登録して待機しているかどうか、イベントの実行状態などの情報であり、イベント開始時間は、イベントで記述されるタスクの実行開始時間であり、イベント持続時間は、イベントの実行開始から実行完了までの持続時間である。
【0035】
本発明の実施例によれば、モバイルマルチメディア放送復調手段127は、ESG(電子サービスガイド)デコーダ1271を備え、モバイルマルチメディア放送をデコードして、ESGを得ることができる。このようにして、イベント管理手段126は、ESGデコーダ1271から、更新されたESG情報を取得して、イベント情報を生成し、これらのイベント情報をアプリケーション管理手段123に送信することができる。アプリケーション管理手段123は、アプリケーションメタデータを生成して、WiD111またはインターネット上のアプリケーションサーバに送信する。
【0036】
図5は、本発明の1つの実施例によるマルチメディア放送のアクセスノードの動作状態遷移過程を示す図である。
【0037】
図5に示すように、502で、イベントのデフォルト状態から開始し、イベントがアクティブ化され、またはイベントフィードバックを登録して待機している。タイマーのタイミングではイベント開始時間になると、イベントのデフォルト状態からイベントの開始状態に入る。503で、イベントタイプに基づいて、ストリーミングメディアサーバ手段125またはストリーミングメディアバッファ手段122の相応の動作をトリガーする。505で、イベントの持続過程において、イベントがイベントの調整状態に入ることを、ユーザのやり取りまたはアプリケーションによってトリガーし、調整されたイベントタイプに基づいて、ストリーミングメディアサーバ手段125またはストリーミングメディアバッファ手段122の相応の調整動作をトリガーする。
【0038】
501で、イベントの持続過程において、イベントがイベントの更新状態に入ることを、ユーザのやり取りまたはアプリケーションによってトリガーし、モバイルマルチメディア放送復調手段127から、新しい番組情報を受信し、あるいは、イベント内容自身への更新を、ユーザのやり取りまたはアプリケーションによってやり取りする。
【0039】
504で、タイミングではイベント持続時間が終了すると、イベントの調整状態からイベントの完了状態に入り、イベントを閉じ、登録されたフィードバックイベントの待機を取り消し、イベント識別子などをクリアする。
【0040】
以下、1つの実例を参照しながら、本願の実施例によるモバイルマルチメディア放送のアクセスノードを説明する。
【0041】
WiD111のユーザは、WLAN機能(例えば、WiFi機能)をオンして、MiMBAN機器のWLAN通信モジュール121に接続し、ネットサーフィンを開始して、テレビ番組の時限リマインダーを行うネットワークアプリケーションプログラムを起動し、インターネットに接続してサービスへアクセスする。
【0042】
該ネットワークアプリケーションプログラムは、ブラウザープラグインの方式で、ユーザにより、WiD機器111のローカルブラウザーにインストールされ、ブラウザー画面を介して、ユーザとやり取りし、アプリケーションメタデータを介して、MiMBAN機器120のアプリケーション管理手段123とやり取りする。MiMBAN機器120のWLAN通信モジュール121の内部ネットワークアドレスは固定である(例えば、192.168.1.1)。アプリケーション管理手段123は、固定のポート(例えば、8080ポート)を使用する。ローカルブラウザーは、URLアドレス(例えば、http://192.168.1.1:8080/AppManager)を介して、MiMBAN機器120のアプリケーション管理手段123にアクセスする。
【0043】
ユーザは、ブラウザー画面で該アプリケーションプログラムを操作して、あるテレビ番組の時限リマインダーをサブスクライブし、例えば、22:00〜22:30で、CCTVニュースチャネルのイブニングニュース番組を定時に視聴する。それに含まれるアプリケーションメタデータは、例えば、{アプリケーション名称:テレビ番組の時限リマインダー、開始日付:2011−08−30、リマインダー時間:北京時間21:58、リマインダー方式:ステータス欄、チャネル:CCTVニュースチャネル、開始時間:北京時間22:00、持続時間:0.5時間、番組名称:イブニングニュース番組、キーワード:ニュース系}である。
【0044】
ブラウザーが該アプリケーションを実行するとともに、該アプリケーションメタデータは、WLAN接続を介して、MiMBAN機器120におけるアプリケーション管理手段123により取得され、取得アドレスは、http://192.168.1.1:8080/AppManagerである。
【0045】
アプリケーション管理手段123は、アプリケーションメタデータを取得した後、アプリケーションインタープリター1231により、該アプリケーションメタデータを解析し、マルチメディア放送復調手段127の動作に関する情報(例えば、{開始日付:2011−08−30、チャネル:CCTVニュースチャネル、開始時間:北京時間22:00、持続時間:0.5時間、番組名称:イブニングニュース番組})を抽出して、イベントジェネレーター1232によりコンパイルして、イベントメッセージ(例えば、{イベント識別子:d0k893j、イベントバージョン:001、イベントタイプ:CCTVニュースチャネルのストリーミングメディア再生、イベント状態:開始待機中、イベント開始時間:2011−08−30−2200、イベント持続時間:0.5時間})を生成する。アプリケーション管理手段123は、該イベントメッセージをイベント管理手段126に伝送し、イベント管理手段126は、該イベントおよび相応のトリガー条件を登録し、例えば、タイマーを設定して、イベントの開始を待機する。
【0046】
時刻は21:58になると、ユーザのWiD機器111のステータス欄には、番組リマインダーが現れ、ユーザは、ステータス欄でのリマインダーをオーペンし、クリックして、テレビ番組の時限リマインダーを行うアプリケーションに入って、ブラウザーがビデオ再生ウィンドウ(例えば、http://192.168.1.1:8080/MMB)をオーペンすることをトリガーし、番組の開始を待機する。
【0047】
時刻は22:00になると、MiMBAN機器120におけるイベント管理手段126は、イベント識別子がd0k893jであるイベントの処理を開始し、下記のこと、即ち、モバイルマルチメディア放送復調手段127が起動してCCTVニュースチャネルの指定の周波数ポイントへ切り替え、番組のビデオ信号を復調し始めて、ストリーミングメディアサーバ手段125に伝送することをトリガーする。ストリーミングメディアサーバ手段125は、信号を受信した後、固定のURLアドレス(例えば、http://192.168.1.1:8080/MMB)で、HTTPに基づくストリーミングメディア放送を開始する。
【0048】
MiMBAN機器120におけるイベント管理手段126は、イベント識別子がd0k893jであるイベントの情報を更新し、イベント状態を正常開始状態(例えば、{イベント識別子:d0k893j、イベントバージョン:001、イベントタイプ:CCTVニュースチャネルのストリーミングメディア再生、イベント状態:正常開始、イベント開始時間:2011−08−30―2200、イベント持続時間:0.5時間})に更新する。
【0049】
時刻は22:30になると、MiMBAN機器120におけるイベント管理手段126は、イベント識別子がd0k893jであるイベントの処理を開始し、モバイルマルチメディア放送復調手段127がソフト・ハードウェアリソースを解放することをトリガーし、イベントの完了状態に入り、イベントを閉じ、イベント識別子などをクリアする。ユーザのWiD機器は、ブラウザーでのビデオ再生ウィンドウをクローズする。
【0050】
本発明の実施例に係る発明によれば、モバイルインターネットのアクセスノードには、マルチメディア放送ネットワークにアクセルする能力、および、ユーザのインターネット端末およびインターネットアプリケーションとのインタラクティブサービスを行う能力が増加されるため、モバイルインターネットのアクセスノードの応用価値が拡大し、モバイルインターネットとモバイルマルチメディア放送とのインタラクティブ形態が体現される。
【0051】
上記の説明は、本発明の実施形態を実現するためのものにすぎず、当業者は、本発明を逸脱しない範囲でのいかなる修正または部分的な置換えが全て本発明の請求の範囲で限定される範囲に属すべきである、ということを理解すべきである。従って、本発明の保護範囲は、請求の範囲による保護範囲を基準とすべきである。
【符号の説明】
【0052】
111,11n WiD
120 MiMBAN
121 WLAN通信モジュール
122 ストリーミングメディアバッファ手段
123 アプリケーション管理手段
124 WWAN通信モジュール
125 ストリーミングメディアサーバ手段
126 イベント管理手段
127 MMB復調手段
130 インターネット
1231 アプリケーションインタープリター
1232 イベントジェネレーター
1271 ESGデコーダ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
マルチメディア放送のアクセス機器であって、
1つまたは複数の無線インターネット機器からアクセスできる無線ローカルエリアネットワーク通信モジュールと、
前記無線インターネット機器から、マルチメディア放送番組に関するアプリケーションメタデータを受信して、前記アプリケーションメタデータに基づいて、イベントメッセージを生成するアプリケーション管理手段と、
前記イベントメッセージに基づいて、相応のイベントおよびトリガー条件を登録するイベント管理手段と、
前記トリガー条件が満足されることに応答して、前記イベントに関連するマルチメディア放送番組のオーディオ/ビデオ信号を復調するモバイルマルチメディア放送復調手段と、
モバイルマルチメディア放送復調手段から、復調されたマルチメディア放送番組のオーディオ/ビデオ信号を受信して、無線ローカルエリアネットワーク通信モジュールを介して、前記復調されたマルチメディア放送番組のオーディオ/ビデオ信号を、前記無線インターネット機器に配信するストリーミングメディアサーバ手段と、
を含むアクセス機器。
【請求項2】
無線ワイドエリアネットワーク通信モジュールをさらに含み、
前記アプリケーション管理手段が、前記無線ワイドエリアネットワーク通信モジュールを介して、インターネット上のアプリケーションサーバとやり取りする、
請求項1に記載のアクセス機器。
【請求項3】
前記アプリケーション管理手段が、無線インターネット機器からの要求に応答して、無線ローカルエリアネットワークを介して、前記無線インターネット機器へ、アプリケーションサーバからの、マルチメディア放送番組に関するアプリケーションメタデータを提供する、
請求項2に記載のアクセス機器。
【請求項4】
前記モバイルマルチメディア放送復調手段が、電子サービスガイドデコーダを含み、
前記イベント管理手段が、前記電子サービスガイドデコーダからの電子サービスガイドをアプリケーション管理手段に送信し、
前記アプリケーション管理手段が、前記電子サービスガイドをコンパイルして、アプリケーションメタデータを生成する、
請求項1に記載のアクセス機器。
【請求項5】
前記アプリケーション管理手段が、生成されたアプリケーションメタデータをインターネット上のアプリケーションサーバに送信して記憶させる、
請求項4に記載のアクセス機器。
【請求項6】
有線インタフェースをさらに含み、
有線の方式でインターネットに接続する、
請求項1に記載のアクセス機器。
【請求項7】
前記無線ローカルエリアネットワーク通信モジュールが、具体的に、IEEE802.11に基づくWiFiアクセスポイントである、
請求項1に記載のアクセス機器。
【請求項8】
前記アプリケーション管理手段が、無線インターネット機器から、配信中のマルチメディア放送番組に関するソーシャルメディアのコンテンツを受信して、前記無線ワイドエリアネットワーク通信モジュールを介して、インターネット上のソーシャルメディアサーバに送信する、
請求項2に記載のアクセス機器。
【請求項9】
前記アプリケーション管理手段が、インターネット上のソーシャルメディアサーバから、配信中のマルチメディア放送番組に関するソーシャルメディアのコンテンツを受信して、前記無線ローカルエリアネットワーク通信モジュールを介して、前記無線インターネット機器に送信する、
請求項2に記載のアクセス機器。
【請求項10】
前記アプリケーションメタデータにおけるデータ部のフォーマットが、XMLまたはJava(登録商標)に基づく、
請求項1に記載のアクセス機器。
【請求項11】
前記ストリーミングメディアサーバ手段が、前記復調されたマルチメディア放送番組のオーディオ/ビデオ信号を、前記イベントメッセージで指定されるフォーマットに変換してから、前記無線インターネット機器に配信する、
請求項1に記載のアクセス機器。
【請求項12】
マルチメディア放送をルーティングする方法であって、
無線ローカルエリアネットワークを介して、無線インターネット機器から、マルチメディア放送番組に関するアプリケーションメタデータを受信して、前記アプリケーションメタデータに基づいて、イベントメッセージを生成し、
前記イベントメッセージに基づいて、相応のイベントおよびトリガー条件を登録し、
前記トリガー条件が満足されることに応答して、前記イベントに関連するマルチメディア放送番組のオーディオ/ビデオ信号を復調して、無線ローカルエリアネットワークを介して、復調された前記マルチメディア放送番組のオーディオ/ビデオ信号を前記無線インターネット機器に配信する、
ことを含む方法。
【請求項13】
無線ワイドエリアネットワークを介して、インターネット上のアプリケーションサーバとやり取りする、
ことをさらに含む請求項12に記載の方法。
【請求項14】
無線インターネット機器からの要求に応答して、無線ローカルエリアネットワークを介して、前記無線インターネット機器へ、アプリケーションサーバからの、マルチメディア放送番組に関するアプリケーションメタデータを提供する、
ことをさらに含む請求項13に記載の方法。
【請求項15】
受信されたアプリケーションメタデータを、インターネット上のアプリケーションサーバに送信して記憶させる、
ことをさらに含む請求項12に記載の方法。
【請求項16】
前記無線インターネット機器が、IEEE802.11に基づくWiFiアクセスポイントを介してアクセスする、
請求項12に記載の方法。
【請求項17】
無線インターネット機器から、配信中のマルチメディア放送番組に関するソーシャルメディアのコンテンツを受信して、無線ワイドエリアネットワークを介して、インターネット上のソーシャルメディアサーバに送信する、
ことをさらに含む請求項12に記載の方法。
【請求項18】
インターネット上のソーシャルメディアサーバから、配信中のマルチメディア放送番組に関するソーシャルメディアのコンテンツを受信して、無線ローカルエリアネットワークを介して、前記無線インターネット機器に送信する、
ことをさらに含む請求項12に記載の方法。
【請求項19】
前記アプリケーションメタデータにおけるデータ部のフォーマットが、XMLまたはJavaに基づく、
請求項12に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2013−74630(P2013−74630A)
【公開日】平成25年4月22日(2013.4.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−215608(P2012−215608)
【出願日】平成24年9月28日(2012.9.28)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.WCDMA
【出願人】(392026693)株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ (5,876)
【Fターム(参考)】