説明

メタニューモウイルス株、およびワクチン製剤におけるその使用および抗原配列発現用ベクターとしてのその使用、ならびにウイルスの増殖法

本発明は、パラミクソウイルス科のニューモウイルス亜科に属する、哺乳動物ネガティブ鎖RNAウイルスであるメタニューモウイルス(MPV)の改良株に関する。本発明は更に、トリプシン非存在下で哺乳動物MPVを増殖させる方法に関する。本発明の方法および組成物は、例えばMPV感染症に対するワクチンの調製に使用できる


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
哺乳動物メタニューモウイルスを、培地1ミリリットル当たり20ミリ単位未満のトリプシン比活性を有する培地中で培養することを含む、哺乳動物メタニューモウイルスを増殖させる方法。
【請求項2】
哺乳動物メタニューモウイルスがヒトメタニューモウイルスである、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
培地にトリプシンを外部から添加しない、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
培地に血清を添加しない、請求項1または2に記載の方法。
【請求項5】
哺乳動物メタニューモウイルスのFタンパク質の切断部位にあるRQSR切断モチーフが、少なくとも1つのアミノ酸置換を含む、請求項1または2に記載の方法。
【請求項6】
哺乳動物メタニューモウイルスのFタンパク質が、配列番号314と比較して少なくとも1つの追加のアミノ酸置換を含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
RQSR切断モチーフ中のアミノ酸置換が、RQPR配列を生じるセリンからプロリンへの置換である、請求項5に記載の方法。
【請求項8】
Fタンパク質における追加のアミノ酸置換が、以下のE93K、Q100K、E92K、E93V、I95S、E96K、Q94K、Q94H、I95S、N97K、またはN97Hの少なくとも1つである、請求項6に記載の方法。
【請求項9】
Fタンパク質における追加のアミノ酸置換がE93Kである、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
追加のアミノ酸置換が、RQSRモチーフ中のアミノ酸置換を安定化させる、請求項6に記載の方法。
【請求項11】
トリプシンの非存在下で増殖することができる、分離した哺乳動物メタニューモウイルス。
【請求項12】
哺乳動物メタニューモウイルスがヒトメタニューモウイルスである、請求項11に記載のウイルス。
【請求項13】
哺乳動物メタニューモウイルスのFタンパク質の切断部位にあるRQSR切断モチーフが、少なくとも1つのアミノ酸置換を含む、請求項11または12に記載のウイルス。
【請求項14】
哺乳動物メタニューモウイルスのFタンパク質が、配列番号314と比べて少なくとも1つの追加のアミノ酸置換を含む、請求項13に記載のウイルス。
【請求項15】
RQSR切断モチーフ中のアミノ酸置換が、RQPR配列を生じるセリンからプロリンへの置換である、請求項13に記載のウイルス。
【請求項16】
Fタンパク質における追加のアミノ酸置換が、以下のE93K、Q100K、E92K、E93V、I95S、E96K、Q94K、Q94H、I95S、N97K、またはN97Hの少なくとも1つである、請求項14に記載のウイルス。
【請求項17】
追加のアミノ酸置換が、RQSRモチーフ中のアミノ酸置換を安定化させる、請求項14に記載のウイルス。
【請求項18】
Fタンパク質における追加のアミノ酸置換がE93Kである、請求項16に記載のウイルス。
【請求項19】
哺乳動物メタニューモウイルスのFタンパク質をコードする単離された核酸であって、前記Fタンパク質が、S101Pアミノ酸置換と、以下のE93K、Q100K、E92K、E93V、I95S、E96K、Q94K、Q94H、I95S、N97K、またはN97Hの少なくとも1つとを含む核酸。
【請求項20】
哺乳動物メタニューモウイルスがヒトメタニューモウイルスである、請求項19に記載の核酸。
【請求項21】
トリプシン非存在下で哺乳動物メタニューモウイルスの安定増殖を支持する、哺乳動物メタニューモウイルスのFタンパク質を同定する方法であって、
(a)Fタンパク質の切断部位にRQPRモチーフを含む哺乳動物メタニューモウイルスを、トリプシン非存在下で少なくとも2継代の間増殖させるステップと、
(b)合胞体形成を測定するステップと
を含み、ステップ(a)前の哺乳動物メタニューモウイルスによる合胞体形成に比した合胞体形成の増加は、哺乳動物メタニューモウイルスのFタンパク質が、トリプシン非存在下で哺乳動物メタニューモウイルスの安定増殖を支持する追加のアミノ酸置換を獲得したことを示す方法。
【請求項22】
トリプシン非存在下で哺乳動物メタニューモウイルスの安定増殖を支持する、哺乳動物メタニューモウイルスのFタンパク質を同定する方法であって、
(a)Fタンパク質の切断部位にRQPRモチーフを含む哺乳動物メタニューモウイルスを、トリプシン非存在下で少なくとも2継代の間増殖させるステップと、
(b)Fタンパク質の切断を測定するステップと
を含み、ステップ(a)前の哺乳動物メタニューモウイルスによるFタンパク質の切断に比したFタンパク質切断の増加は、哺乳動物メタニューモウイルスのFタンパク質が、トリプシン非存在下で哺乳動物メタニューモウイルスの安定増殖を支持する追加のアミノ酸置換を獲得したことを示す、方法。
【請求項23】
切断部位にRQPRモチーフを含むFタンパク質のトリプシン非依存的切断を促進する、哺乳動物メタニューモウイルスのFタンパク質変異体を同定する方法であって、
(a)哺乳動物メタニューモウイルスをトリプシン非存在下で少なくとも2継代の間増殖させるステップと、
(b)Fタンパク質の切断効率を決定するステップと
を含み、Fタンパク質の増加した切断効率は、Fタンパク質が、Fタンパク質のトリプシン非依存的切断を促進する変異を獲得したことを示す、方法。
【請求項24】
切断部位にRQPRモチーフを含む、哺乳動物メタニューモウイルスのFタンパク質の切断を触媒するプロテアーゼを同定する方法であって、
(a)Fタンパク質を試験プロテアーゼと接触させるステップと、
(b)Fタンパク質の切断が起こったか否かを決定するステップと
を含み、Fタンパク質の切断が起きたことは、プロテアーゼがFタンパク質の切断を触媒することを示す、方法。
【請求項25】
哺乳動物メタニューモウイルスがヒトメタニューモウイルスである、請求項21、22、23または24に記載の方法。
【請求項26】
哺乳動物メタニューモウイルスがS101P変異を保持している、請求項21、22、23または24に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公表番号】特表2008−537482(P2008−537482A)
【公表日】平成20年9月18日(2008.9.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−501054(P2008−501054)
【出願日】平成18年3月9日(2006.3.9)
【国際出願番号】PCT/US2006/009010
【国際公開番号】WO2006/099360
【国際公開日】平成18年9月21日(2006.9.21)
【出願人】(505396224)メッドイミューン バクシーンズ,インコーポレイティド (13)
【Fターム(参考)】