メダル通路、メダル計数機、メダル払出機、メダル通路の設置方法
【課題】設置コストをかけずに、また遊技機に隣接するメダル払出機のメダル貯留部の容量を減らさないようにしてメダルを島内に移動させることを目的とする。
【解決手段】
メダル通路406と405は、メダル受入部406より受け入れたメダルを整列させる整列機構427を備え、整列機構427によって整列されたメダルを導くもので、整列機構427は、遊技機に隣接して設置され遊技客側にメダルを排出可能なメダル払出機1、の前面134側に配置され、整列機構によって整列されたメダルを、メダル払出機1の筺体下方側を介してメダル払出機の奥行き方向へ移動させ、メダル払出機の筺体の外側の島内部に直接移動させる。
【解決手段】
メダル通路406と405は、メダル受入部406より受け入れたメダルを整列させる整列機構427を備え、整列機構427によって整列されたメダルを導くもので、整列機構427は、遊技機に隣接して設置され遊技客側にメダルを排出可能なメダル払出機1、の前面134側に配置され、整列機構によって整列されたメダルを、メダル払出機1の筺体下方側を介してメダル払出機の奥行き方向へ移動させ、メダル払出機の筺体の外側の島内部に直接移動させる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、整列させた獲得メダルを島内部に移動させる技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、特許文献1のような回胴式遊技機用メダル装置においては、筺体裏面側より供給管Bを介して外部供給口21より補充用メダルを落下させて受入タンク31に受け入れて貯蔵後、貸出指示操作に基づいて、受入タンク31に貯蔵されたメダルを搬送ベルト32によってメダルホッパー44に導くと共に、切換手段48を作動させてカウント部46から貸出部側排出口47bへ連通させ、メダルホッパー44に内在するメダルをカウント部46、貸出部側排出口47bを介して貸出口52へ払い出す。
【0003】
一方、メダル投入口41から投入した計数用メダルは、メダル投入口41の開状態の検知に基づいてメダルホッパー44に導くと共に、切換手段48を作動させてカウント部46から樋側排出口47aを介してベルトコンベア81上に導き、ベルトコンベア81を駆動させて回収樋Cへ導く。
【特許文献1】特開平11−226234
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、獲得メダルを例えば計数することなどを目的として整列させて島内部に取り込むのに、特許文献1の回胴式遊技機用メダル装置のようなものを新たに設置するのはコストがかかり、また、獲得したメダルを計数したり整列させるためのカウント部46を内部に占有させるのでその分、メダルを外部に払い出すためのメダル貯留部の容量が減ってしまうという課題がある。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、設置コストをかけずに、また遊技機に隣接するメダル払出機のメダル貯留部の容量を減らさないようにしてメダルを島内に移動させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のメダル通路は、投入されたメダルを受け入れるメダル受入部と、前記メダル受入部により受け入れたメダルを整列させる整列機構と、を備え、前記整列機構によって整列されたメダルを導くメダル通路であって、前記整列機構は、遊技機に隣接して設置され遊技客側にメダルを排出可能なメダル払出機、の前面側に配置され、前記整列機構によって整列されたメダルを、前記メダル払出機の筺体下方側を介して前記メダル払出機の奥行き方向へ移動させ、前記メダル払出機の筺体の外側の島内部に直接移動させることを特徴とする。
【0007】
この発明によれば、整列機構は、遊技機に隣接して設置され遊技客側にメダルを排出可能なメダル払出機、の前面側に配置され、整列機構によって整列されたメダルを、メダル払出機の筺体下方側を介して前記メダル払出機の奥行き方向へ移動させ、前記メダル払出機の筺体の外側の島内部に直接移動させるので、例えば、既存のメダル払出機、または新規の導入するメダル払出機においても、メダル貯留部の貯留容量を減らさないで設置できる。
【0008】
なお、メダル払出機の筺体とは、一般的には、箱体形状などが例示できるが、遊技機の間に設置されることが可能な形状であって内部に客に払い出すためのメダルを収容可能であればよい。またなお、メダル払出機の筺体の外側の島内部とは、一般的にはメダル払出機の筺体の奥側を言うが、遊技機の筺体内も島内部であってメダル払出機の筺体の外側である。また島内部に直接移動させるとは、例えば、請求項3記載のメダル通路のように構成してもよいが、他には、メダル通路を筺体前面側から島内部側にかけて傾斜のない平坦路で形成し、その間を無端ベルト等でメダルを搬送すれば、メダル受入部の位置が低くできるので、遊技客が遊技機から獲得メダルを入れやすくできる。
【0009】
また上記構成に加えて、この発明のメダル通路の備える整列機構は、前記メダル受入部であるホッパーの底部に略水平に配置された円盤形状のディスク面に、前記ホッパーからのメダル1個を受け入れ可能な円形状の孔を1乃至複数穿ち、前記ディスクが回転することで前記孔に受け入ったメダルを、前記ディスク下方から1枚毎に略水平状態を維持させながらディスクの回転力で押し出すメダル整列装置であって、前記メダル通路は、前記メダル整列装置から整列されて押し出されたメダルが、先行するメダルを押し出し、1列になった略水平状態の複数のメダルを移動させる、通路部を備えることを特徴とする。
【0010】
この発明によれば、上記作用効果に加え、メダル通路は、前記メダル整列装置から整列されて押し出されたメダルが、先行するメダルを押し出し、1列になった略水平状態の複数のメダルを移動させる、通路部を備えるので、メダル払出機のメダル貯留部の貯留容量を減らさないようにすることを実現できる。
【0011】
なお、整列機構としては、例えば、特公昭63−36040公報記載の円筒径内を回転するディスクにメダルを受け入れるメダル受入孔を設け、ホッパー底部に設けられた固定されたガイドピンであって、ディスクが回転するとディスク下面側であってディスク回転軌道上に設けられた切欠部をガイドピンが通過するよう構成され、メダル受入孔に受け入れたメダルがガイドピンに導かれ、円筒径内外延に設けられた排出口から1枚毎に排出するよう構成した、所謂「目玉式ホッパー」などが例示できる。整列手段によって整列させたメダルを近接センサによって1枚毎に検知して計数するようにしてもよい。また研磨機構として、上記ディスクを挟持し、ディスクの上面側の一部、下面側の全部を覆うよう研磨部材(金属ブラシ等)を配設して、メダルと研磨部材のディスク回転に伴う接触によってメダルの汚れが除去されるようにしてもよい。
【0012】
また本発明は、上記本発明のメダル通路に在る、前記整列機構によって整列されたメダルを計数するメダル計数部を備えるようにしてメダル計数機としてもよい。
【0013】
また本発明は、上記本発明のメダル通路を隣接して配置可能であり、指示に基づき前記筺体内部に収容されたメダルを前記筺体前面の遊技客側に排出可能なメダル払出機としてもよい。
【0014】
また本発明は、上記本発明のメダル通路を、遊技台の側面側、メダル払出機、の内部、側面側、または下方側に設置するメダル通路の設置方法を例示できる。
【発明の効果】
【0015】
本発明のメダル払出機によれば、整列機構は、遊技機に隣接して設置され遊技客側にメダルを排出可能なメダル払出機、の前面側に配置され、整列機構によって整列されたメダルを、メダル払出機の筺体下方側を介して前記メダル払出機の奥行き方向へ移動させ、前記メダル払出機の筺体の外側の島内部に直接移動させるので、例えば、既存のメダル払出機、または新規の導入するメダル払出機においても、メダル貯留部の貯留容量を減らさないで設置できる、という効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明の最良の実施形態によるメダル払出機、及びメダル払出機のメダル払出方法を、図面を参照して説明する。なお以下例示する実施の形態においては、本発明を実現可能な1の例を例示したに過ぎず、本発明は以下実施の形態に限定されない。
【0017】
図1は本発明第1実施例におけるメダル払出機を遊技機に隣接させて配置した斜視図である。符号1は本実施例のメダル払出機である。符号2はスロットマシンである。本実施例のメダル払出機1は、紙幣投入口4、投入現金に対応した度数(有価価値)、貯メダルしたメダルを再び遊技に用いるための再プレー用度数(有価価値)、計数したメダル数、補充したメダル数、排出メダル数等を表示するための液晶表示部5、会員カードまたは非会員カードのカード受入発行口6、再プレー用度数を消費して再プレー用メダルを払い出す指示をする再プレーボタン7、受け入れたメダルを計数する計数ボタン8、投入現金に対応した度数を消費してメダルを貸し出す貸出ボタン9、カード返却ボタン99、を筺体3の前面134側上部に備え、店員の所持するカギによって施解錠可能であり筺体3内部にメダルを補充するため補充扉10、再プレーボタン7または貸出ボタン9の押圧によりメダルを払い出すノズル13、ノズル13を鉛直方向にスライド移動可能に支持する鉛直スライド支持体11、ノズル13を水平回動可能に支持する水平回動支持体12を、筺体3の前面中央部に備え、受入口17から転動するメダルを湾曲路15、長さ調整通路14を介して受け入れるための機構を筺体3の前面下部に備える。
【0018】
また、湾曲路15には灰皿45を取り付け可能であり、灰皿45には煙草の火を消すための格子部47、蓋46を備える。後程詳述の如く、灰皿45の下部は煙草搬送路へ煙草の吸殻を導くことが可能に構成されている。スロットマシン2は、メダル投入口24、遊技の結果獲得したメダルを払い出すための払出口18、スロットマシンの回動式リールを回動させるスタートレバー19、メダル投入口24から投入された保留メダル数(最大50枚迄保留するため投入可能)のうち賭けることが可能な1枚から最大3枚のうち最大3枚のメダルをかけるためのMAXBETボタン20、左リール停止ボタン21、中央リール停止ボタン22、右リール停止ボタン22、大当り絵柄を含む種々の絵柄をペイントした回動式リールを収納した回動式リール部25、下皿43を備える。
【0019】
次に図2に基づいて説明する。図2は、スロットマシン2及びメダル払出機1の背面側からみた斜視図である。スロットマシン2の内部には、ホッパー31と、ホッパー31に蓄えたメダルを賞として払い出すためのモータ機構32を備え、ホッパー31にメダルがいっぱいになるとその上部側のメダルは、満杯メダル排出口29、満杯メダル通路30、回収ボックス33、スロットマシン底部開口部42、搬送駆動ローラ35で駆動される無端ベルトで構成された満杯搬送路34、揚送機40へ搬送される。
【0020】
図3は、スロットマシン2及びメダル払出機1を底面側から見た図である。図3に示す如くスロットマシン2の底部開口部42から落下した満杯メダルは満杯搬送路34の無端ベルト上面に至り、搬送下流の端部において底部滑り台41を介して揚送機40に導かれる。底部滑り台41の下流下端部には、シャッタ(図示しない)を備え、シャッタは、揚送ベルト38と揚送機カバー39の間の隙間が生じる時には閉鎖されてメダルは滑り台41上に滑落しないで留まり、揚送ベルト38と揚送機カバー39の間の隙間が生じないように揚送ベルト38に取り付けられた籠が存在する場合には、シャッタが開となりメダルは底部滑り台41上を滑落して籠に導かれる。なお、満杯搬送路34、揚送機40は定期的に駆動されるか、またはメダルの侵入を光透過センサにて検知した際に駆動される。
【0021】
揚送機40は、揚送駆動ローラ37のいずれか一方で駆動され、外面にメダルを持ち上げるための籠(図示しない)を備えた無端ベルト38を揚送するもので、無端ベルト38の周囲を揚送機カバー39で覆うように形成され、揚送上部に揚送したメダルを排出するための排出口36を備える。籠(図示しない)の底はメダル重量に抗して開口しないようばねにより閉塞されているが、揚送上部において無端ベルト38が揚送ローラ37に導かれてカーブすると籠(図示しない)の底に設けられた突起と、揚送機カバー39に設けられた突起と、が当たると揚送メダルが入った籠の底面が開口し、籠の側面の排出口35に向かっての下方傾斜に導かれて揚送したメダルが排出口36に導かれる。なお揚送上部において無端ベルト38が揚送ローラ37に導かれてカーブすると、籠の底面の開口に向かっての下方傾斜側面の下端部は、揚送機カバー39より外部側に突出するよう、籠の揚送方向と垂直な方向の上端水平側面の両側に籠上方に突出したアームが無端ベルト38と回動自在の軸支されている。
【0022】
またメダル払出機1の背面側において、外部にメダルタンク62が満杯となった際の上部付近メダルを排出するための滑り台26を備え、その滑り台26に導かれた余剰メダルは、さらにメダル払出機の背面口より外部に滑落して外部滑り台27を介してスロットマシン2の背面側よりホッパー31に導かれる。
【0023】
次にスロットマシン2の前面下部側を拡大した斜視図である図4に基づいて説明する。また図4における、断面Q、断面SにおけるAA’方向から見た図をそれぞれ図6に示す。図4に示す如く、スロットマシン2の下部側に設けられた下皿43に隣接して受入口17を配置する。カウンタ44の遊技者側への突出がほとんどない場合でも、スロットマシン2の下皿43の遊技者側側面に、受入口17に嵌め込まれたフック53を掛けて、受入口17を下皿43に隣接して固定することができる。フック53は、溝54に沿って水平スライド可能に溝54に嵌め込むことができる。溝54は受入口17の水平長手方向に沿って上下に2段(場合によっては上下方向に溝54をさらに増設してもよい)設けられており、スロットマシン2の下皿43の上端部の高さによらず、受け入れたメダルをメダル払出機1の下方側に設けられた受入口へ、転動滑落可能な傾斜角度となるよう、フック53の位置を調整できる。
【0024】
受入口17は、上に凸にRをなした曲面56を有して断面V字の谷を形成する。下皿43からメダルをV字谷に投入すると、メダルMは曲面56に沿って滑落し、谷底55に下端部が接すると起立する。メダルMは、図6における断面Qの上流側から断面Sの下流側へ下方傾斜した谷底55に沿って転動流下する際、メダルMの上端部が取り出し可能に露出した状態となる。このようにメダルMの上端部を取り出し可能に露出させることは、メダル払出機1に至るまでメダル転動通路の上部を開口させると、詰まりが発生したときに取り出し易くて好ましい。なお、受入口17の遊技者側の壁面は171の如く遊技者側へ上端部が突出する形態をとるとメダルMを171側面に沿ってならべられるので見栄えが良いので好ましい。また点線部57の空間によって、カウンタ44の遊技者側端部の遊技者側方向や上方向への突出寸法が多少あっても、受入口17とカウンタ44が当たらないようにできる。
【0025】
受入口17と湾曲部15の間は転動メダルMが転動流下可能に若干の段差を有し、受入部17と湾曲部15とは上下方向における取り付け位置自在に、湾曲部15に設けられた上下方向の溝(図示しない)に受入部17の下流端部に設けられた突起(図示しない)を、上方から受入部17を嵌入させて接続する。また湾曲部15の最上流側には、メダル払出機1の収容メダルが満杯になった際にこれ以上の受け入れを禁止するためのソレノイドバルブからなるシャッタ52が設けられている。
【0026】
湾曲部15からメダル払出機1に至る間は、上方が開口した長さ調整通路14を接続する。長さ調整通路14は、適宜に現場の寸法に合わせてカットし、適当な寸法とする。長さ調整通路14は、湾曲部15側の端部に設けられた上下方向の溝(図示しない)に上方からメダルが転動流下可能に嵌入させ、メダル払出機1側の端部は、水平方向から嵌入して接続する。このように現場の寸法に合わせて長さ調整通路14の長さを適宜に設定することで、受入口17は、スロットマシン2の下皿43の突出寸法に合わせて水平方向に隣接して配置することができる。
【0027】
図5に示す如く、灰皿45は、嵌合突起49を介して湾曲部15の湾曲内側側面に設けれた穴(図示しない)に嵌合して設置される。灰皿45は上面の格子部47、蓋46、及び上部筺体51が金属で形成され、下部には厚み内部に空洞のある可撓性耐熱部材48(格子状のガラス繊維であるガラスクロスまたは不織布に可撓性かつ耐熱性のあるエポキシとかシリコン等の熱硬化性樹脂を含浸させたもの等が例示できる。熱硬化性樹脂には不燃性を高めるためのフィラーとしてカーボン等を混入させてもよい)の空洞部分に金属リング50を挿入させたものである。金属リング50のR部はオーバーラップしており、既設の吸殻搬送装置に設けられた灰皿の内径に合わせて金属リング50を嵌めこむことで、可撓制耐熱部材48のたわみによって、灰皿45の取り付け位置と上記既設灰皿の取り付け位置のずれを吸収し、吸殻を上記既設灰皿へ落下可能に導く。なお可撓制耐熱部材48に余剰部分がでる場合は、余剰部分が吸殻の落下を妨げるので、この金属リングの位置をやや上方とし、可撓制耐熱部材48の下端部は、吸殻の落下を妨げないようカットしてもよいし、外部側に巻いておいてもよい。
【0028】
なお、灰皿45の周囲の空間は、掃除のし難い、手が入り難いデッドスペースになるので、煙草の灰で汚れてしまったり、ジュースでベトつくことも考えられるので不衛生である。そこで、灰皿45の周りの空間である湾曲部15、長さ調整通路14、メダル払出機1の前面、スロットマシン2の下皿43のメダル払出機1側側面で囲まれた空間部を上方から覆う蓋を設けることが好ましい。
【0029】
次いで図7について説明する。図7は本実施例のメダル払出機1を側面方向から見た内部断面説明図である。受入口17から湾曲部15、長さ調整通路14を介して受け入れたメダルを揚送機構60によって揚送する。揚送機構60は、リフト機構駆動モータ64によって駆動するローラによって無端ベルトを回転させて駆動する。無端ベルトにはメダルMの受け入れ方向から内部方向(図7の中央側)に向かって下方傾斜した搬送突起83を備え、揚送機構カバー61で無端ベルトの周囲を覆うように形成される。揚送機構60の揚送上端部には近接センサSが設けられ、金属の近接を検知すると透磁率が上昇することを利用して金属の近接を検知する。近接センサSによって検知されたメダルは、メダル払出機1の制御部によって計数され、制御部は、その計数結果を管理装置100に通信インターフェース回路を介して送信する。
【0030】
また揚送機構60によって揚送されたメダルMは、矢印Uの方向に開口された開口部を介して、搬送突起83の下方傾斜面と、揚送機構カバー61の側面と、及び無端ベルト側面に沿って、矢印Uの方向に転動流下してメダルタンク62内に収容される。
【0031】
メダルタンク62内に収容されたメダルMは、後程詳述する貸出ボタン9押圧等の指示に従って払出用モータ65を駆動して払出用ノーズ63を介して、ノズル13から機外に放出される。また補充用メダルは、補充扉10を開いて投げ入れて補充され、補充樋58を滑落してメダルタンク62の中央部に導かれるが、補充メダル数を特定するために、補充用メダルは受入部17、67、68を介して計数機構S、70によって計数された後メダルタンク62に収容されるようにしてもよい。補充扉10からメダルを補充する際には、メダルタンク62の底部に重量センサを設けて補充数、内蔵メダル総量を把握してもよい。把握した補充数、内蔵メダル総量は液晶表示部5に指示に従って表示する。
【0032】
また補充用メダルは、島内メダル供給搬送路66、揚送機40を介してメダル払出機1の背面側より補充してもよい。なお島内メダル供給搬送路66を用いる場合には、背面導入樋73を介してメダルタンク62に収容するが、メダルタンク62が満杯の場合にはシャッタ88によってメダルタンク62への流下を阻止することができる。また島内メダル供給搬送路66、揚送機40は併用しても、別個に用いてもよいが、併用する場合排出口36は図2よりさらにメダル払出機1の背面側において上方に大きく開口し、その上方の大きく開口した部分からメダル供給搬送路66から補充用メダルを受け入れる。
【0033】
次にメダルタンク62が満杯になった場合について説明する。島内メダル供給搬送路66を備える場合には、排出樋59から島内メダル供給搬送路66へ余剰メダルを排出する。島内メダル供給搬送路66を備えず、メダル払出機1及びスロットマシン2の底面側に満杯搬送路34、及びメダル払出機1の背面側に揚送機40を備える場合には、排出樋59と同様の滑り台26から外部滑り台27を経由してスロットマシン2に内蔵されるホッパー31にメダルを提供するようにしてもよい。またシャッタ89を開口し、メダルタンク62における底部排出樋90上を、メダルを滑落させて外部の下部排出口91から外部へ排出するようにしてもよい。なおメダルタンク62が満杯になったことの検出は、メダルホッパーの排出樋59の上端付近に設けられた近接センサによりなされる。
【0034】
次に第2、第3の実施の形態として、遊技者がスロットマシン2の下皿43に貯えた賞メダルを手で受入口67、68に運んで入れるタイプのメダル払出機1を説明する。図8及び図9は、それぞれ、第2の実施の形態、第3の実施の形態としての、メダル払出機1の斜視図である。図8における筺体3前面134側に設けられた受入口67においては、遊技客がスロットマシン2の下皿43に貯えた賞メダルを手で受入口67に運んで入れる。
【0035】
図9においては遊技客がスロットマシン2の下皿43に貯えた賞メダルを手でメダル箱69に入れて、メダル箱69(メダル収容器の1種である)をメダル箱嵌合構造を備えた受入口68(筺体3前面134側に設けられ、筺体3前面134に対し垂直な方向に進退するメダル留め部である)に設けられたにメダル箱嵌合部120、121に、メダル払出し機1前面方向に向かってスライドさせて挿入嵌合させ、次いで受入口68とメダル箱69をメダル払出機1の前面に対し垂直な方向を回転軸として回転させて(動作機構であり回転手段である)、メダル箱69が逆さになると、メダル箱69内のメダルが受入口68の底面に沿って滑落し、図10(図10は本実施例のメダル払出機1を側面方向から見た内部断面説明図である。)における計数機構70に導かれ、計数機構70で計数されたメダルはメダルタンク62へ図示された矢印の方向へ落下して収容される。なお受入口68は、筺体3前面134に対し垂直な方向に進退自在であり、退くことで人間の体などに接触して邪魔になることを防止し、進出することで大きなメダル箱69の上面開口部を覆い、上記の如く回転させても収容したメダルがこぼれてしまわないようにメダル箱69を留めることができる。
【0036】
計数機構70は、特公昭63−36040公報記載の円筒径内を回転するディスクにメダルを受け入れるメダル受入孔を設け、ホッパー底部に設けられた固定されたガイドピンであって、ディスクが回転するとディスク下面側であってディスク回転軌道上に設けられた切欠部をガイドピンが通過するよう構成され、メダル受入孔に受け入れたメダルがガイドピンに導かれ、円筒径内外延に設けられた排出口から1枚毎に排出するよう構成された整列手段を備える。整列手段によって整列させたメダルを近接センサによって1枚毎に検知して計数する。また上記ディスクを挟持し、ディスクの上面側の一部、下面側の全部を覆うよう研磨部材(金属ブラシ等)を配設して、メダルと研磨部材のディスク回転に伴う接触によってメダルの汚れが除去される。
【0037】
なお図10における13、59、62、63、65、66、73、88、89、90、91は図7と同様である。
【0038】
次いで本実施例を応用した実施の形態を図11から図13に基づいて説明する。図11は第4の実施の形態であり、本実施例第1実施例を応用したメダル払出機1を遊技機に隣接させて配置した斜視図である。図12は揚送機構74の拡大した斜視図である。図13は、図12における断面TのWW’視である。図11における揚送機構74はメダル払出機1の前面側外面に着脱自在に取り付けられ、無端ベルト75をモータ87で駆動される駆動ローラ86で回動駆動される。また無端ベルト75は図示しないフリーローラで下方端が回動自在に軸支される。また図11における筺体3前面134に、ボタン類を配置した上部が開口可能に引き出し可能な開口パネル165を備え、メダル払出機1のメダル貯蔵部62内にメダルが不足したことをメダル量センサにより通知された場合、店員が開口パネル165を開いてメダルをメダル貯蔵部62に補充できる。開口パネル165の裏面にはボタン入力IF回路の基板が搭載され、当該基盤の裏面は被覆されメダルの補充時にメダルがID回路に直接触れることもない。
【0039】
揚送機構74は、透明な樹脂で形成された断面長方形の直方体形状のスペース742、743を含んだカバー体741に、無端ベルト75が覆われ、無端ベルト75がカバー体741内の前記スペース742、743内を上下方向に回動可能に構成される。また無端ベルト75には図7における揚送機構60における搬送突起83と同様のものが設けられ、搬送突起83とカバー体741内のスペース742側壁の間の隙間をメダル1枚の厚みより小さく、無端ベルト75のベルト側面と前記スペース742側壁の間の隙間をメダル1枚の厚みよりやや大きく構成することで、メダルがその隙間から落ちてしまわないようにすることができる。そしてカバー体741が透明な樹脂で形成されるので、遊技客が獲得したメダルについての揚送機構74による揚送過程及びその後の経路が視認でき、遊技客がホールに搬送中のメダルを取られてしまう懸念を持たれることもない。
【0040】
無端ベルト75の下端部における長さ調整通路14から転動流下したメダルは、無端ベルト75表面に設けられた搬送突起83の上に位置して、無端ベルト75の揚送に伴って揚送される。計数ボタンが1回押されると計数モードに移行する。計数モードに設定される場合、ソレノイド85から突出部84が、搬送突起83とカバー体741内のスペース742側壁の間の隙間に揚送されたメダルを、メダル払出機1の筺体3前面に穿設された穿設口77に導くよう斜めに76の状態で突出するとともに穿設口77のシャッタが開口し、揚送されたメダルは突出部76に導かれて穿設口77を経由してメダルタンク62内に収容される。なお計数モードに設定される場合、計数機構は突出部76の下方側のカバー体741の側面に近接センサSが取り付けられており、1枚毎に計数可能である。計数モードは、計数したメダルが所定時間(例えば15秒)計数が中断すると計数モードを脱し、通常の払出モードに移行する。またなお計数モード以外のモードにおいてはソレノイド85が作動して突出部が85の状態となり、穿設口77に設けられたシャッタは閉塞状態をとる。なお、メダル導き選択手段として、筺体側へ1枚毎に転動流下するメダルを筺体3前面134下側に導く。また、無端ベルト75で構成されるコンベアリフト上には、転動メダルをその姿勢のままメダル外縁部を乗せるための搬送突起83を有し、その突起83は筺体前面側が下側に、筺体前面側と反対側の転動メダル上流側が上側になるよう斜めに傾斜させて構成させている(このように傾斜させればソレノイド85が必要ない)。
【0041】
そして無端ベルト75を、リフト方向に垂直な四方を覆う通路741内に配置する。計数モードにおいては、無端ベルトによってメダルをリフト中に、メダル外縁部と接する筺体前面134に開口された穿設口77を開閉するシャッタ77aを制御部103Pに制御されて開口すると、穿設口77から落下したメダルが内部のメダル貯蔵部62(メダルタンク)へ落下して至ることができる。またスロットマシンへのメダル投入モードである旨のボタン(図示せず)が押された場合、制御部103Pに制御されて当該シャッタ77aを閉じると、メダルを無端ベルト75によってリフト後傾斜面80に至れり、傾斜面80を介して開口79に導いた後、開口79から落下したメダルをスロットマシン側であるネット81bに導くことができる。(D案)
【0042】
通常の払出モードの状態で、即投入ボタン999が1回押されると即投入モードに移行する。即投入モードの場合、ソレノイド85の突出部が84の状態となり筺体3に引っ込み、無端ベルト75がスペース742から上方の広い空間部に抜けるとメダル載置面が下向きとなるよう駆動ローラ86を配置されているので、無端ベルト75によって揚送されたメダルは、傾斜面80に落下し、開口79からネット81bに滑落して蓄積される。なお即投入モードは所定時間(例えば15秒)近接Sがメダルを検知しない場合に即投入モードを脱し、通常の払出モードに移行する。
【0043】
通常の払出モードは、紙幣投入口4に紙幣が投入されるか、またはカード受入発行口6に会員カードまたは非会員カードを受け入れると設定される。そしてカード返却ボタン99が押されて、投入紙幣分の有価価値(度数)または計数した獲得メダル数、が付与された会員カードまたは非会員カードが排出されると通常の払出モードを脱し、待機状態となる。
【0044】
通常の払出モードにおいては、貸出ボタン9が押されれば、所定数の度数が消費されて消費された度数分のメダルがメダルタンク62から払出用モータ65を駆動して払出用ノーズ63を介して、払出口78から払い出される。また通常の払出モードにおいては、再プレーボタン7が押されれば、所定数の貯メダルまたは持ちメダルが消費されて消費されたメダルがメダルタンク62から払出用モータ65を駆動して払出用ノーズ63を介して、払出口78から払い出される。そして払い出されたメダルは、傾斜面80に落下し、開口79からネット81bに滑落して蓄積される。なお持ちメダルとは、再プレー手数料がかからないことを前提とした当日分の計数メダル数であり、貯メダルとは再プレー手数料がかかることを前提とした前日以前の計数メダル数である。持ちメダル及び貯メダルは、夫々別個の再プレー手数料を設定できるが、おそらくホールは持ちメダルについて、運用上の選択事項として再プレー手数料をかけない。
【0045】
なお、ネット81bは針金状の滑落するメダルを下側を落ちないようにサポートする斜め下方に導くガイドであり、メダル投入口24に隣接して配置され、メダル投入口24の積層メダル載置面とネット81bの傾斜角が略一致するよう設定される。このようにネット81bを構成することで、遊技客がネット81bに積層されて蓄積したメダル複数を任意に掴んでメダル投入口24に入れやすくする。
【0046】
なお、図7及び図13に示す如く、近接センサSの近傍には、揚送メダルの片面全体を回転させて研磨する回転研磨部751及び回転研磨部751を回転駆動するための回転研磨モータ752を揚送機構カバー61やカバー体741に備え、近接センサSが揚送メダルを検知すると回転研磨モータ752を駆動して回転研磨部751を回転させる。回転研磨部751は交換可能とするため、回転研磨モータ752に対して着脱可能である。回転研磨部751の回転方向は、揚送されるメダルを下方に押し付ける方向に回転させ、揚送されメダルは、搬送突起83の下支えがあるので、回転研磨部751により下方に圧迫される力を受けてもメダル自体は変わらず揚送可能である。回転研磨部751は、金属ブラシ等が好ましく、金属ブラシ先端が揚送されるメダル表面に当接する位置に無端ベルト方向に揚送機構カバー61やカバー体741から望む。また回転研磨によりメダルから落ちた汚れは、スペース742を落下して下方端に配置された皿に落ちる。皿は外部より取り出して汚れを皿から取り除くことができる。
【0047】
次に図14に基づき本実施例のメダル払出機1を採用した管理システムを説明する。当該管理システムは、接続機器間で相互に通信可能なネットワーク101に、管理装置100、島コントローラ102が接続されている。また、メダル払出機1に隣接した複数の島内メダル供給搬送路66にメダル搬送通路105を介してメダルを提供し、これらメダル供給のためのメダル供給装置104が必要に応じて接続される。なおメダル搬送通路105は島間に渡って設けることもできる。またメダル供給装置104にはメダルを洗浄する機能も有する。
【0048】
管理システムにおいては、主に、各メダル払出機1に内蔵するメダル数量、メダル払出機1とスロットマシン2の各セットに内蔵するメダル合計数量を管理し、特定のメダル払出機1に内蔵するメダル数量、メダル払出機1とスロットマシン2の特定のセットに内蔵するメダル合計数量が少ない場合または多い場合、そのメダル払出機1、またはスロットマシン2へメダルを補充または取り去りすることを目的に、内蔵メダル数量の少ないまたは多いメダル払出機1、メダル払出機1とスロットマシン2の特定のセットのナンバー等の特定情報とともに報知する。またパチンコホールにとって人件費削減等の営業上の必要に応じて設けられる島内メダル供給搬送路66、メダル搬送通路105、メダル供給装置104を備える場合には、内蔵メダル数量の少ないメダル払出機1、メダル払出機1とスロットマシン2の特定のセットに、メダル供給装置104からメダル搬送通路105と島内メダル供給搬送路66を介して、メダル払出機1、またはスロットマシン2へメダルを補充し、内蔵メダル数量の多いメダル払出機1、メダル払出機1とスロットマシン2の特定のセットから、メダル供給装置104へ、メダル搬送通路105と島内メダル供給搬送路66を介して、メダル払出機1、またはスロットマシン2からメダルを取り去る。
【0049】
メダル供給装置104は、装置内にメダル搬送通路105からメダルを受け入れると、無端ベルトに籠を設けたリフトによって揚送し、揚送後に上下2段からなる略水平方向に搬送する下側無端ベルトにメダルを配置させ、その状態でメダルを下側無端ベルトの搬送方向に搬送させると、メダルは下側無端ベルトと異なる方向に回転駆動する上側無端ベルトに挟持される。上側無端ベルトと下側無端ベルトとに挟持されてメダルが下側無端ベルトの搬送に伴い下側無端ベルトから滑落すると、貯蔵タンクに一旦ストックする。貯蔵タンクに貯蔵されたメダルは、既述のディスク型整列機構により搬送通路105に排出される。
【0050】
搬送通路105は、島内及び各島間に渡ってメダルを搬送する無端ベルトの組み合わせからなる通路であって、各スロットマシン2に隣接して設置されるメダル払出機1の背面側に設けられた各島内メダル供給搬送路66(トンネル形状)にメダルを搬送する。
【0051】
島内メダル供給搬送路66は、搬送通路105を覆うトンネル形状であり、メダル払出機1やスロットマシン2にメダルを供給する場合には、シャッタ88を開として、搬送通路105の無端ベルト上面において、背面導入樋73へメダルを導くためのガイドを、ガイド先端側が搬送通路105上流側に臨むように突出させ、メダル払出機1またはスロットマシン2側のガイド後端側が搬送通路105の下流側に位置させる。またメダル払出機1またはスロットマシン2の余剰メダルは、搬送通路105へ、排出樋59を介し滑落させる。
【0052】
まず、島内メダル供給搬送路66、メダル搬送通路105、メダル供給装置104、を備える場合について説明する。管理装置100は、通信インターフェース回路(以後インターフェース回路をIFと呼ぶ)を介して島コントローラ102に中継されて受信した各メダル払出機1、またはメダル払出機1とスロットマシン2の各セットにおける内蔵メダル数量データを監視し、第4の所定量(重さや数や所定容器に彫像されるメダル量に対応した所定位置におけるメダル有無を示す情報等)を下回ったメダル払出機1、及びメダル払出機1とスロットマシン2の各セットをピックアップすると、そのメダル払出機1を特定する情報(台番号等)を、メダル供給装置104に送信する。するとメダル供給装置104は、メダルをメダル搬送通路105に排出するとともに、メダル払出機1を特定する情報に対応したメダル払出機1の背面に設けられた島内メダル供給搬送路66に対し、シャッタ88を開として、搬送通路105の無端ベルト上面に背面導入樋73へメダルを導くためのガイドを、ガイド先端側が搬送通路105上流側に臨むように突出させ、メダル払出機1またはスロットマシン2側のガイド後端側が搬送通路105の下流側に位置させ、搬送通路105からメダルをメダル払出機1に取り込む。なおここで、各所定量としては、第3の所定量(メダル払出機1及びスロットマシン2に内蔵するメダル量の和が多すぎ払い出し不能の恐れある危険量)>第2の所定量(メダル払出機1に内蔵するメダルが多すぎ払い出し不能の恐れある危険量)>第1の所定量(メダル払出機1に内蔵するメダルが満杯に近い)>第5の所定量(メダル払出機1に内蔵するメダルが満杯と空の中間量であり平均値よりやや多い方が補充頻度を少なくできて通常のメダル貸出を中断しないのでよい)>第4の所定量(メダル払出機1に内蔵するメダルが空に近い)とするようにプログラム上、及び/または、機構上設定されるようにするとよい。
【0053】
また、管理装置100は、通信インターフェース回路(以後インターフェース回路をIFと呼ぶ)を介して島コントローラ102に中継されて受信した各メダル払出機1、またはメダル払出機1とスロットマシン2の各セットにおける内蔵メダル数量データを監視し、必要量のメダルに収容し終えたメダル払出機1、及びメダル払出機1とスロットマシン2の各セットをピックアップすると、島内メダル供給搬送路66に対し、シャッタ88を閉として、搬送通路105の無端ベルト上面に背面導入樋73へメダルを導くためのガイドを、搬送通路105上から上方に移動させて、メダルとガイドが当接しないようにする。
【0054】
なお、このように島内メダル供給搬送路66、メダル搬送通路105、メダル供給装置104、を備える場合には、管理装置100は電源ONの際、島コントローラの中継で各メダル払出機1に通信IFを介して「自動補充モード」である旨を通知する。するとメダル払出機1は、「自動補充モード」であれば、補充のために払出や計数を禁止する必要がないので、後程詳述する補充モードへの移行を行わない。この場合、常にメダル払出機1は既述の待機モード、払出モード、または計数モード、に移行する。なお島内メダル供給搬送路66、メダル搬送通路105、メダル供給装置104、を備える場合、メダル払出機1、またはメダル払出機1とスロットマシン2の各セットにおける内蔵メダル数量が多すぎる場合には、排出樋59から島内メダル供給搬送路66へ余剰メダルが排出されるので、余剰メダルを排出する排出モードに移行する必要はない(ステップS106)。
【0055】
島内メダル供給搬送路66、メダル搬送通路105、メダル供給装置104、を備えない場合について説明する。管理装置100は、通信IFを介して島コントローラ102に中継されて受信した各メダル払出機1、またはメダル払出機1とスロットマシン2の各セットにおける内蔵メダル数量データを監視し、第4の所定量(重さや数や所定容器に彫像されるメダル量に対応した所定位置におけるメダル有無を示す情報等)を下回ったメダル払出機1、及びメダル払出機1とスロットマシン2の各セットをピックアップすると、店内インカムに音声で台番号とその台番号のメダル払出機1にメダルを補充するよう通知し、そのメダル払出機1を特定する情報(台番号等)に対応するメダル払出機1に島コントローラ102を中継して通信し、補充モードになる旨の情報を送信する。するとメダル払出機1は、上記「自動補充モード」でなければ、強制的の補充モードとなり、遊技者による計数モード、及び払出モードへの移行は禁止される(ステップS105)。
【0056】
やがて店員によってそのメダル払出機1へのメダルの補充がなされ、メダル払出機1の制御部103Pが、センサIFを介して、メダル払出機1のメダルタンク62のメダル重量や、補充に際して計数機構70や近接センサSを介して1枚毎に補充した場合にはその補充メダルの数量が充足にたる第4の所定量より大きい充分営業可能な状態である第5の所定量(重さや数や所定容器に貯蔵されるメダル量に対応した所定位置におけるメダル有無を示す情報等)となったことを検知すると、管理装置100に島コントローラ102を介して通信IFよりその旨を送信する。すると管理装置100の制御部は補充が終了した旨の通知を、インカムを介して音声にて行い、当該メダル払出機1に島コントローラ102の中継により通信IFを介して補充モード終了の旨を通知する。メダル払出機1はその補充モード終了の旨を受けて、カード受入発行口6にカードがあれば通常の払出モードに移行して計数モードに移行可能とし、カードがなければ待機状態に移行する(ステップS105)。
【0057】
また島内メダル供給搬送路66、メダル搬送通路105、メダル供給装置104、を備えない場合、管理装置100は、通信IFを介して島コントローラ102に中継されて受信した各メダル払出機1、またはメダル払出機1とスロットマシン2の各セットにおける内蔵メダル数量データを監視し、第5の所定量(重さや数や所定容器に貯蔵されるメダル量に対応した所定位置におけるメダル有無を示す情報等)より大きい第1の所定量を上回ったメダル払出機1、及びメダル払出機1とスロットマシン2の各セットをピックアップすると、店内インカムに音声で台番号とその台番号のメダル払出機1に余剰メダルを取り去るよう通知し、そのメダル払出機1を特定する情報(台番号等)に対応するメダル払出機1に島コントローラ102を中継して通信し、排出モードになる許可を与える旨の情報を送信する。するとメダル払出機1の制御部103Pは、上記「自動補充モード」でなければ、かつ排出モードになる許可を受けていれば、店員によるリモコンにより排出モードが設定されると、遊技者による計数モード、及び払出モードへの移行は禁止され、メダル払出機1の前面側の払出口78や、ノズル13から内蔵メダル数量が第1の所定数と第4の所定数の中間程度の第5の所定数となるまで余剰メダルが排出され、第5の所定数になると排出モードが終了する旨の通知を管理装置100から行うとともに、制御部103Pは、液晶表示部5に表示IFを介して排出モード終了の表示を行い、店員がリモコンの了解ボタンを押すと、カード受入発行口6にカードがあれば通常の払出モードに移行して計数モードに移行可能とし、カードがなければ待機状態に移行する(S200)。
【0058】
なお、メダル払出機1の制御部103Pは、ノズル13の位置センサからの信号をセンサIFから入力し、ノズル13の位置がスロットマシン1の下皿43に位置していた場合、当該位置を脱する迄、管理装置1の制御部に通信IFを介して島コントローラ12より指示して、その指示を通信IFを介して受けた管理装置1の制御部が、インカムを通じて、○○番台のノズルをスロットマシンの下皿から外してください、と放送し続ける(ステップS105)。なお管理装置100の制御部は、計数処理中、補充処理中にメダルタンク62に内蔵するメダル数(島コントローラ102を経由して通信IFを介し制御部が受信した値)が第5の所定量(重さや数や所定容器に彫像されるメダル量に対応した所定位置におけるメダル有無を示す情報等)を超えたか否かを判定し、超えたと判定した場合には、直にメダル計数処理または補充処理を停止する旨の情報を、メダル払出機1に通信IFを介して、島コントローラ102の中継により通知し、メダル払出機1は当該通知に基づき計数処理、補充処理を停止する(S200)。
【0059】
次に図14に示す各装置のハードウェア構成を説明する。管理装置100は、制御部を内蔵し、制御部はCPU、プログラムを記憶する半導体ハードディスク、一時的な演算結果を記憶するRAMで構成される。また管理装置100は、島コントローラ102及びメダル供給装置104と通信するための通信IFを備える。また管理装置100は、ネットワーク上の1乃至複数の管理装置(例えばカード管理装置、景品管理装置、台毎メダル量管理装置、等)で構成して、管理装置で行うJOBを分散して実行させてもよいし、勿論1の管理装置で構成してもよい。
【0060】
島コントローラ102は、制御部を内蔵し、制御部はCPU、プログラムを記憶する半導体ハードディスク、一時的な演算結果を記憶するRAMで構成される。また島コントローラ102は、管理装置100、メダル払出機1及びメダル供給装置104と通信するための通信IFを備える。
【0061】
メダル供給装置103は、既述の機械機構に加え、制御部を内蔵し、制御部はCPU、プログラムを記憶する半導体ハードディスク、一時的な演算結果を記憶するRAMで構成される。またメダル供給装置103は、管理装置100、島内メダル供給搬送路66と通信するための通信IFを備える。
【0062】
またメダル払出機1は、既述の機械機構に加え、制御部103Pを内蔵し、制御部103PはCPU、プログラムを記憶する半導体ハードディスク、一時的な演算結果を記憶するRAMで構成される。またメダル払出装置1には島コントローラ102と通信するための通信IF、カードリーダライタ及び制御部103Pとカードリーダライタが通信するためのカードリーダライタIF、紙幣識別装置及び制御部103Pと紙幣識別装置が通信するための紙幣識別IF、各ボタンの押圧を制御部103Pが検知するためのボタンIF、液晶表示部5及び制御部103Pが通信するための表示IF、計数機構Sや70などからの出力を受けるための電気的特性(例えばインピーダンス変換等)変換するセンサIF、各種モータを制御するモータIFを備える。
【0063】
次に図15に基づいて、管理装置100についてのフローチャートを説明する。まず図示しない朝一番における電源投入時において、管理装置100の制御部は、パワーオンで起動するリセット割り込み処理において、設定された「自動補充モード」または「非自動補充モード」である旨の情報を、通信IFを介して島コントローラ102に中継させて各メダル払出機1に送信する。
【0064】
次いでリセット割込処理において半導体ハードディスクからRAMにプログラムが移行されるとともにRAMのプログラム先頭アドレスにジャンプして先頭アドレスに記憶されたメインルーチンが起動され、以降S100からリターン迄を繰り返す。S100では、各メダル払出機1が行った各モードにおける、払出モード時のメダルの払い出し数量である払出数、計数モード時のメダルを計数した累積値である計数値、補充モード時の不足メダルの補充を行った補充数、排出モード時の余剰メダルの排出を行った排出数、メダル払出機1に内蔵される第1の総量メダル数、メダル払出機1およびスロットマシン2に内蔵される第2総量メダル数、カードリーダライタのリーダライタ部に受け付けているカードID情報、OUT(賞として払い出されるメダル数)、IN(遊技のために投入されたメダル数)、台番号を、各メダル払出機1の制御部103Pにより通信IFを介して、島コントローラ102に中継されて、管理装置100の通信IFを介して管理装置100の制御部が受信する。
【0065】
管理装置100の制御部は受信した前記払出数、計数値、補充数、排出数、第1の総量メダル数、第2の総量メダル数、IN、OUT、INとOUTの差、時刻、カードID情報、台番号、島番号、遊技機機種をカードID情報、台番号、島番号、遊技機機種に対応して半導体ハードディスクの所定の領域に記憶し、指示に従い、所定期間の集計結果、履歴データを、ホール全体、台毎、登録した同じ遊技台グループ毎、島毎、カードID毎、会員毎に表示モニタに表示したり、印刷することができる(ステップS100)。
【0066】
次に各メダル払出機1が何のモードなのか、即ち、払出モード、計数モード、補充モード、排出モード、自動補充モード、非自動補充モード、第4の実施の形態の場合には、即投入モードの各モードである旨の情報を、各メダル払出機1の制御部103Pから通信IFを介して、島コントローラ102に中継させて、管理装置100の制御部が、通信IFを介して受信する(ステップS101)。
【0067】
次にステップS100で受けた各パラメータにより出入りするメダル数は全て把握できるので、各メダル払出機1に内蔵される総量メダル数(ステップS102)、各メダル払出機1とスロットマシン2のセットに内蔵される総量メダル数を計算する(ステップS103)。尚、ステップS100で受信した総量メダル数と異なる場合(重量センサでメダル数を検知する場合は大きく異なる場合)、当該台番号のメダル払出機1が故障である旨あるいは故障確認を行う旨の指示を出す。
【0068】
ステップS104においては島内メダル供給搬送路66、メダル搬送通路105、メダル供給装置104、を備える「自動補充モード」である場合ステップS106に移行し、島内メダル供給搬送路66、メダル搬送通路105、メダル供給装置104、を備えない「非自動補充モード」である場合ステップS105に移行する(ステップS104)。
【0069】
ステップS105は、上記既述の通りである(ステップS105)。ステップS105終了後はリターンしスタートに戻る。
【0070】
ステップS106は、上記既述の通りである(ステップS106)。ステップS105終了後はリターンしスタートに戻る。
【0071】
次に図16に基づいて、メダル払出機1の制御部103Pで実行されるフローチャートを説明する。まず図示しない朝一番における電源投入時において、パワーオン時に起動するリセット割込処理により、メダル払出機1の制御部103Pは、管理装置100の制御部から、設定された「自動補充モード」または「非自動補充モード」である旨の情報を、通信IFを介して島コントローラ102に中継させて受信し、一旦待機モードをとる。次いでリセット割込処理において半導体ハードディスクからRAMにプログラムが移行されるとともにRAMのプログラム先頭アドレスにジャンプして先頭アドレスに記憶されたメインルーチンが起動され、以降S200からリターン迄を高速に繰り返す。
【0072】
まず制御部103Pは、ステップS200のモードの設定において、現金の投入が紙幣投入口4になされるか、またはカードの投入がカード受入発行口6になされたことを、夫々、カードリーダライタIF、紙幣識別IFを介して検知すれば払出モードに設定する。なお現金の投入がなされ、カードリーダライタ内におけるリーダライタ部に、読み取り可能なカードないことを、カードリーダライタIFを介して制御部103Pが検知した場合、複数の非会員カードが発行可能に貯留される貯留部から取り出してリーダライタ部へ搬送され投入現金分の有価価値を、発行した非会員カードIDに基づいてカード管理装置に記憶する。そして遊技の結果有価価値(度数)がなくなったことを、カードリーダライタIFを介して制御部103Pが検知すれば、待機モードに設定する。非会員カードに有価価値が残った状態、または会員カードがリーダライタ部に存在することをリーダライタIFを介して制御部103Pが検知する場合、カード返却ボタン99が押されたことをボタンIFを介して制御部103Pが検知すれば、これら非会員カードと会員カードをカードリーダライタから外部に排出し、待機モードに移行する(ステップS200)。
【0073】
また制御部103Pは、ステップS200のモード設定において、払出モード中に、計数ボタン8が押されたことをボタンIFを介して制御部103Pが検知すれば、計数モードに移行し、計数機構S、70からセンサIFを介して制御部103Pが所定時間(15秒)検知しない場合には、計数モードから再び払出モードに移行する。なお、既述の「非自動補充モード(66、104、105がない)」でありかつ補充モード中、または排出モード中は計数ボタン8がおされても計数モードへは移行しない。既述の「自動補充モード(66、104、105がある)」であれば勝手に補充されて排出されるため払出モードから計数モードへの移行は行ってもよい(ステップS200)。またいかなるときにもメダルタンク62に第1の所定量((重さや数や所定容器に貯蔵されるメダル量に対応した所定位置におけるメダル有無を示す情報等)または他の所定数)を超える多量のメダルが存在するときには、計数モードへは移行しない。
【0074】
また制御部103Pは、ステップS200のモード設定において、既述の「非自動補充モード(66、104、105がない)」でありかつ管理装置100を備える場合、管理装置100から通信IFを介して、島コントローラ102に中継されて、補充モードとする旨の指示を受けた場合、補充モードに移行する。また既述の「非自動補充モード(66、104、105がない)」でありかつ管理装置100がない場合、制御部103Pは、メダルタンク62に内蔵されるメダル数が第4の所定量(重さや数や所定容器に貯蔵されるメダル量に対応した所定位置におけるメダル有無を示す情報等)以下となったことをセンサIFを介して検知した場合、補充モードに移行する。
【0075】
補充モードから通常の払出モードへの移行は、制御部103Pが、センサIFを介して入力したメダルタンク62に内蔵されるメダル数が第1の所定量(重さや数や所定容器に貯蔵されるメダル量に対応した所定位置におけるメダル有無を示す情報等)と後述する第4の所定量(重さや数や所定容器に貯蔵されるメダル量に対応した所定位置におけるメダル有無を示す情報等)の中間の第5の所定量(重さや数や所定容器に貯蔵されるメダル量に対応した所定位置におけるメダル有無を示す情報等)となったことをピックアップした際に、補充完了を表示IFを介して液晶表示部5に表示し、その了解がリモコンより受信された場合に行われる。なお補充モードにおいては、計数モード、排出モードへの移行は行われない。また既述の「自動補充モード(66、104、105がある)」であれば勝手に補充されて排出されるため補充モードへの移行は行われない(ステップS200)。またいかなるときにもメダルタンク62に第1の所定量((重さや数や所定容器に貯蔵されるメダル量に対応した所定位置におけるメダル有無を示す情報等)または他の所定数)を超える多量のメダルが存在するときには、補充モードへは移行しない。
【0076】
また制御部103Pは、ステップS200のモード設定において、既述の「非自動補充モード(66、104、105がない)」でありかつ管理装置100を備える場合、管理装置100から通信IFを介して、島コントローラ102に中継されて、排出モードとする旨の指示を受けた場合、排出モードに移行する。
【0077】
また既述の「非自動補充モード(66、104、105がない)」でありかつ管理装置100がない場合、制御部103Pは、メダルタンク62に内蔵されるメダル数が第4の所定量(重さや数や所定容器に貯蔵されるメダル量に対応した所定位置におけるメダル有無を示す情報等)より大きい第1の所定量(重さや数や所定容器に貯蔵されるメダル量に対応した所定位置におけるメダル有無を示す情報等)以上となったことをセンサIFを介して検知した場合、排出モードに移行する。排出モードから通常の払出モードへの移行は、メダルタンク62に内蔵されるメダル数が第1の所定量(重さや数や所定容器に貯蔵されるメダル量に対応した所定位置におけるメダル有無を示す情報等)と後述する第2の所定量(重さや数や所定容器に貯蔵されるメダル量に対応した所定位置におけるメダル有無を示す情報等)の中間の第5の所定量(重さや数や所定容器に貯蔵されるメダル量に対応した所定位置におけるメダル有無を示す情報等)となって、排出完了を液晶表示部5に表示し、その了解がリモコンより受信された場合に行われる。なお排出モードにおいては、計数モード、補充モードへの移行は行われない。また既述の「自動補充モード(66、104、105がある)」であれば勝手に補充されて排出されるため排出モードへの移行は行われない(ステップS200)。
【0078】
次に制御部103PはステップS201において、ステップS200において設定したモードが何かを判定する。待機モードであればリターンしてスタートに戻る。計数モードであればステップS201の計数処理を実行し、払出モードであればステップS203の払出処理を実行し、補充モードであればステップS204の補充処理を実行し、排出モードであればステップS205の排出処理を実行する(ステップS201)。
【0079】
制御部103Pは、ステップS202において計数処理を行う。計数処理中には、貸出ボタン9、再プレーボタン7が押されても何もしない。計数処理では、計数機構70、近接Sのメダル1枚毎の検知信号を積算して記憶する(ステップS202)。なお制御部103Pは、計数処理中にメダルタンク62に内蔵するメダル数が所定の多量の値(第2の所定数(重さや数や所定容器に貯蔵されるメダル量に対応した所定位置におけるメダル有無を示す情報等))を超えたと判定した場合には、直にメダル計数処理を停止(計数機構70の停止、揚送機構60、74の停止、77シャッタの閉塞、また揚送機構60、74のメダル受入口に設けたシャッタの閉塞)する。
【0080】
制御部103Pは、ステップS203において払出処理を行う。払出処理中には、計数ボタンが押されても計数しないし、他のモードへの移行による処理は行わない。払出処理では、制御部103Pは、ボタンIFを介して再プレーボタン7が押されたことを検知した場合、既述の持ちメダル数を消費して、優先して払い出し、持ちメダル数がなくなると既述の貯メダル数を消費して払い出すよう、モータIFを介して払出用モータ65を駆動して前記消費分のメダル数を払い出す。また制御部103Pは、ボタンIFを介して貸出ボタン9が押されたことを検知した場合、有価価値(度数)をカード管理装置からカードIDに基づいて読み出し、所定のメダル数(50メダル1000円分)の度数を引き落とすとともに、モータIFを介して払出用モータ65を駆動して前記引き落とし分のメダル数を払い出す(ステップS203)。
【0081】
制御部103Pは、ステップS204において補充処理を行う。補充処理中には、計数及び払出をしないし、他のモードへの移行による処理は行わない。補充処理では、制御部103Pは、計数機構70、近接センサSでカウントしながら受入口17からのメダルを補充用として受け入れるようにしてもよいし、補充扉10を開いて補充してもよい。なお補充用メダルの受け入れのため、補充用メダルを計数しないか、または計数してもその計数結果を景品交換可能な獲得遊技媒体数として処理しないように計数値と補充数とを分けて記憶する。勿論、上記した如く「自動補充モード(66、104、105がある)」であれば勝手に補充されるので、制御部103Pは何もしない(ステップS204)。なお制御部103Pは、補充処理中にメダルタンク62に内蔵するメダル数が所定の値(第5の所定量(重さや数や所定容器に彫像されるメダル量に対応した所定位置におけるメダル有無を示す情報等))を超えたと判定した場合には、直にメダルの補充処理を停止(計数機構70の停止、揚送機構60、74の停止、77シャッタの閉塞、シャッタ88の閉塞、また揚送機構60、74のメダル受入口に設けたシャッタの閉塞)する。
【0082】
制御部103Pは、ステップS205において排出処理を行う。排出処理中には、計数及び払出をしないし、他のモードへの移行による処理は行わない。排出処理では、制御部103Pは、液晶表示部5に表示IFを介して「余剰メダルの排出」の警告を表示し、かつ管理装置100へ通信IFを介して、島コントローラ102に中継させて、「排出モード」である旨の情報と台番号を送信する。
【0083】
管理装置100では、「排出モード」である旨の情報を受けるとインカムで音声にて、受信した台番号に対応して「○○番台余剰メダル排出します」と案内する。この案内を受けた店員が、払出ノズル13をスロットマシン2の下皿43に臨んだ位置から外れた位置として、メダル箱を構えてリモコンから「排出受け準備完了」の旨の情報を送信する。するとメダル払出機1の制御部103Pは、店員所持のリモコンから「排出受け準備完了」の旨の情報を受けると、モータIFを介して払出用モータ65を駆動して、余剰メダルを外部に払い出す。勿論、上記した如く「自動補充モード(66、104、105がある)」であれば勝手に排出されるので、制御部103Pは何もしない(ステップS205)。
【0084】
なお、払出ノズル13をスロットマシン2の下皿43に臨んだ位置にあることを、制御部103PがセンサIFを介して入力した位置情報により検知した場合、制御部103Pは、液晶表示部5に表示IFを介して「余剰メダルの排出」の警告を表示し、かつ管理装置100へ通信IFを介して、島コントローラ102に中継させて、「排出モードですがノズルの位置がお客様のスロットマシン側となっているので、ノズルの位置を変更してください」である旨の情報と台番号を送信する。管理装置100では、「排出モード」である旨の情報を受けるとインカムで音声にて、受信した台番号に対応して「○○番台排出モードですがノズルの位置がお客様のスロットマシン側となっているので、ノズルの位置を変更してください」と案内するとよい。
【0085】
次に制御部103Pは、ステップS206に移行し、既述のステップS100で管理装置100が受信する情報を、通信IFを介して、島コントローラ102に中継させて、送信する(ステップS206)。
【0086】
次に制御部103Pは、ステップS207に移行し、既述のステップS101で管理装置100が受信する情報を、通信IFを介して、島コントローラ102に中継させて、送信する(ステップS207)。
【0087】
次いで本実施例を応用した実施の形態を図17から図20に基づいて説明する。図17から図20は第5の実施の形態であり、当該メダル払出機1の斜視図である。図17は第5の形態のメダル払出機1の前面側斜視図である。図18は、第5の形態のメダル払出機1にメダル収容器を配置した前面側斜視図である。図19は、第5の形態のメダル払出機1にメダル収容器を配置した後回転させた前面側斜視図である。図20は、第5の形態のメダル払出機1における収納留め部を退去させた前面側斜視図である。
【0088】
図17から図20における第5の形態のメダル払出機1は、図8における受入口67、図9における受入口68以外の構造は、図8、図9と同じである。また図17から図20における第5の形態のメダル払出機1は、図9の構造の異なる点として、収納留め部として機能する根元側の設置台125、先端側の設置台126をそれぞれ備え、その設置台125の筺体3前面側134の水平方向左右に薄板状のガイド125を備え、また設置台125の中央には谷部127を備える点が挙げられる。また筺体3前面側134には、メダルを受け入れる半ドーム状の孔である半ドーム孔122が開口され、半ドーム孔122の下面には特公昭63−36040公報記載の円筒径内を回転するディスクにメダルを受け入れるメダル受入孔124を設け、ホッパー底部に設けられた固定されたガイドピンであって、ディスクが回転するとディスク下面側であってディスク回転軌道上に設けられた切欠部をガイドピンが通過するよう構成され、メダル受入孔に受け入れたメダルがガイドピンに導かれ、円筒径内外延に設けられた排出口から1枚毎に排出する機構(ディスク型整列機構)が設けられている。
【0089】
図18においては、メダル箱132(メダル収容器の1例)を、設置台125、126の上部側が支持し、またメダル箱132の下端部の筺体3前面134側がガイド123の間にガイドされつつ、自重で落下しないよう設置できる。そしてメダル箱132の筺体3前面134側と反対側の端部が図示された矢印の方向に持ち上げて回転させることができる。図19に示す如くメダル箱132が回転軸128を中心に回転させられると、メダル箱132内のメダルがメダル箱132の内側側面の下側から半ドーム孔122に滑落し、図10(図10は本実施例のメダル払出機1を側面方向から見た内部断面説明図である。)における計数機構70に導かれ、計数機構70で計数されたメダルはメダルタンク62へ図示された矢印の方向へ落下して収容することができる。
【0090】
設置台126は、筺体3前面134に対し垂直な方向に進退自在であり、設置台125内に退くことで人間の体などに接触して邪魔になることを防止し、進出することで大きなメダル箱132を落とさないよう支持可能とできる。図20においては、設置台126が設置台125内に退去した状態を示している。設置台125に対し設置台126の進退は、人間が設置台126の先端を持って進退させることで実現できる。設置台125の内部空間の上下には、その中心に向かってラチェット機構の凹凸が配置され、設置台126の設置台125内部空間に常に位置する外側上下の部位には、ばねで外方向に付勢され、内方向に向かって退去するよう形成された凸部が、前記設置台125の凹凸の凹部に嵌合して、設置台125から設置台126の突出位置を任意に決められる。設置台126を最大突出させると、設置台125の突出最先端部内壁に、設置台126の根元端部外壁が当接して、設置台125に対し設置台126を取り出すことができないよう嵌合する。
【0091】
次いで本実施例を応用した実施の形態を図21から図23に基づいて説明する。図21から図23は第6の実施の形態であり、当該メダル払出機1の側面説明図である。図21は第6の形態のメダル払出機1におけるメダル箱132を配置していない側面説明図である。図22は第6の形態のメダル払出機1におけるメダル収容器を配置した側面説明図である。図23は第6の形態のメダル払出機1におけるメダル収容器を配置した後回転させた側面説明図である。
【0092】
図21から図23における第5の形態のメダル払出機1は、図8における受入口67、図9における受入口68以外の構造が、図8、図9と同じである。また図21から図23における第6の形態のメダル払出機1は、図8の構造の異なる点として、収納留め部として機能する131、129を備える点が挙げられる。
【0093】
図21において、メダル払出機1の筺体3の前面134中段(ノズル13の上方側)に、収納留め部として機能するフック131にメダル箱132の把手133に掛けることができる。また同じく、メダル払出機1の筺体3の前面134中段に、収納留め部として機能する支持台129は、メダル箱132の下部を支えることができる。フック及び支持台129は、メダル箱132の形状にあわせて任意の形状のものに交換できる。また半ドーム孔122を筺体3の前面134の内部側に半球状に形成して備える。半ドーム122の下方にはメダルを一時に流下しないようにする絞り135を備える。また既述のディスク型整列機構124を受入口130の底側に備える。なお支持台129はメダル箱下部を支えるのではなく、支持台129aの如く、メダル箱132の筺体3前面134側の側面を支えるようにしても落下しない。
【0094】
図22の如く、メダル箱132の把手133をフック131に掛け、メダル箱132の下部を支持台129上に載置すると、メダル箱132は落下しないよう筺体3の前面134中段部分に留めることができる。この状態でメダル受入口130にメダルを手ですくって投入するようにしてもよいが、図23に示す如く、メダル箱132をフック131を軸受けとし、把手133を回転軸に回転させ、半ドーム孔122にメダルを落下させて、ディスク型整列機構124の回転不可能なメダル重量をかけないための絞り135にて流下量の制限を受けつつ、図10(図10は本実施例のメダル払出機1を側面方向から見た内部断面説明図である。)における計数機構70に導かれ、計数機構70で計数されたメダルはメダルタンク62へ図示された矢印の方向へ落下して収容することができる。
【0095】
次に本実施例を応用した第7の実施の形態を図24に基づいて説明する。図24は、第7の形態の当該メダル払出機1の側面説明図である。図22と異なり、メダル箱132の下端を、支持台129の変わりに受入口130の上縁端が支持し、メダル収納箱132の底面がメダルが滑落可能な角度αだけ傾斜している点が挙げられる。またメダル箱132の側面にはシャッタ136を備え、シャッタ136は、側面開口部を開閉自在に摺動可能に、溝部139によって挟持されている。またシャッタ開閉駆動部138からの動力を受けて把手140が、シャッタ136の一部に外側へ突出した突起137に当接して作用することでシャッタ136が開閉動作をする。シャッタ136が開状態になるとメダル箱132内のメダルが傾斜度αによって滑落してメダル受入口130に滑落し、ディスク型整列機構124を介して、図10(図10は本実施例のメダル払出機1を側面方向から見た内部断面説明図である。)における計数機構70に導かれ、計数機構70で計数されたメダルはメダルタンク62へ図示された矢印の方向へ落下して収容することができる。なお、シャッタ136の開閉動作は、メダル箱132の存在の有無を検知するスイッチを受入口130とメダル箱132の下部の接触点や、把手140と突起137の接触点や、把手133とフック131の接触点に設けたり、或いは光学式センサでメダル箱132の有無を検知することで、メダル箱132有りで開動作させ、メダル箱132無しで閉動作させるようにするとよい。
【0096】
次に本実施例の1の形態(A案)を図25、図26に基づいて説明する。図25は、図10に対し、メダル導き選択手段を構成する各要素150〜156が追加されている。メダル導き選択手段としては、メダル受入部67が筺体前面134側に設けられ、上方が広く開口した半ドーム形状の漏斗状のもの67とし、メダル貯蔵部62の上方に配置し、メダル受入部67から受け入れたメダルをメダル貯蔵部62へ落下させて導く(第1経路)場合、メダル受入部67の底部にディスク型整列機構70を配置し、メダルをディスク型整列機構70によって整列後に第1経路と第2経路とに振り分けて案内する。
【0097】
滑落路前半156から滑落路後半155の間の開口部を開閉可能なシャッタ150を備え、メダルをディスク型整列機構70によって整列後に、シャッタ150は制御部103Pに制御されるソレノイド154によって、150pの開口状態と150qの閉塞状態とに制御することができる。またシャッタ150は蝶番153によって滑落路の後半側の155の上端に回動自在に軸支される。スロットマシンへのメダル投入モードである旨のボタン(図示せず)が押された場合、制御部103Pによってシャッタ150は、開口状態を150pに制御され、シャッタ150の蝶番に近い、下流側のシャッタ下流端部が高く位置させ、滑落路156から運動エネルギーを伴って滑落するメダルを、シャッタ下流端部で受けて確実に止めて、第2経路であるスロットマシン側への通路151に導くことができる(第2経路)。
【0098】
ここで、滑落路前半156の下端部は、シャッタ150qより高い位置にあり、シャッタ150qの下端部は滑落路後半155の上端部より高い位置にあることで、メダルの滑落がスムーズである。また、通路151はメダル払出部63通路と合流部152と合流し、ノズル13からスロットマシンへ払い出される。なお、筺体前面134からシャッタ150、通路151、合流部152は全て透明で遊技者からメダルの動きを目視することができる。
【0099】
一方、計数ボタンがおされ計数モードをとる場合には、制御部103Pによってシャッタ150が閉塞状態である150qの状態に制御され、滑落路156から滑落するメダルをシャッタ150qの上を滑落し、さらに後半の滑落路155の上に至り、次いで、155下端からメダル貯蔵部62に落下させて導くことができる(第1経路)。(以上A案)
【0100】
次に本実施例の1の形態(B案)を図27、図28に基づいて説明する。図27は、図12に対し、メダル導き選択手段を構成する各要素160、161、15a〜15gが追加され,穿設孔77、突出部76等が除かれている。メダル導き選択手段としては、筺体前面134下側に2つのリフト機構741における入口771と入口160とを並べて配置し、第1経路(メダル貯蔵部側)に導く場合は第1のリフト機構側の入口160に、第2経路(スロットマシン側)に導く場合は第2リフト機能側の入口771に、振り分けて分岐通路15aまたは15hの内いずれかの側に案内して導くものである。
【0101】
図28に示す如く、制御部103Pはソレノイド15gを駆動して、振分弁を15h側に位置させるためロッド15fを退き側にすると、湾曲路15を介して転動流下してきたメダルを入口771側である開口15cへ導くことができる。また制御部103Pはソレノイド15gを駆動して、振分弁を15a側に位置させるためロッド15fを突出側にすると、湾曲路15を介して転動流下してきたメダルを入口160側である開口15dへ導くことができる。
【0102】
図29に示す如く、入口771へメダルが導かれる場合、制御部103Pによってモータ87を順方向に駆動して駆動ローラ86を順方向回転させ、メダルを揚送させた後傾斜面80から滑落後ネット81bへ導く。また入口160へメダルが導かれる場合、制御部103Pによってモータ87を逆方向に駆動して駆動ローラ86を逆方向回転させ、メダルを揚送させた後筺体内部投入口161へ導く。そして筺体内部投入口161から投入されたメダルは、計数部によって計数後、メダル貯蔵部であるメダルタンク62に導かれる。
【0103】
次に本実施例の1の形態(C案)を図29、図30に基づいて説明する。図29は、図12に対し、メダル導き選択手段を構成する各要素170、171、172が追加され,穿設孔77、突出部76等が除かれている。メダル導き選択手段としては、筺体前面134下側に1つのリフト機構741を配置し、筺体前面中段に傾斜面80の途中にシャッタ170を配置し、メダルをリフト機構741によってリフトアップ後に、制御部103Pに制御されてソレノイド(図示しない)が駆動しシャッタ170が開口すると傾斜面80から開口を経て落下させ、第1通路171に至り、第1通路171を滑落させつつ経てメダル貯蔵部であるメダルタンク62へ導く第1経路と、制御部103Pに制御されてソレノイド(図示しない)が駆動しシャッタ170が閉塞すると傾斜面80からシャッタ170上を滑落し開口79に至り、開口79からネット81bに滑落させる第2経路とに導く、即ち第1経路側と第2経路側へのいずれかの側に振り分けて案内する。
【0104】
なお、シャッタ170は、蝶番で回転自在に軸支され、開口すると、端部170aが傾斜面80より高い位置に位置し、滑落するメダルの滑落方向にシャッタ端部170aが臨み、滑落するメダルがシャッタ端部170aに衝突して第1通路171に確実に導く。またシャッタ170は、閉塞すると、滑落路80のシャッタ170より上流側下端部より、シャッタ170上端部が下に位置し、滑落路80のシャッタ170より下流側上端部より、シャッタ170下端部が上に位置することで、滑落路80から滑落するメダルが、滑落路80のシャッタ170より上流側下端部、シャッタ上面、滑落路80のシャッタ170より下流側上端部、を経て開口79に滑落可能とすることができる。
【0105】
また第1通路は、シャッタ170の開口によってメダルを受け入れると、筺体内部への開口172に向かって滑落可能に傾斜した傾斜面を備え、当該傾斜面から開口172を介してメダル貯蔵部であるメダルタンク62にメダルを導くことができる。
【0106】
次に発明における第1の実施形態を図29、図30に基づいて説明する。本実施の形態のメダル払出機における筺体134内部から前記筺体134前面の外部にメダルを払い出す払出通路(カバー体741からネット81bよりメダル停止部81Cに至る迄)を備えたメダル払出機1は、払出通路における支持体として、ネット81bが、重力の作用で移動する移動メダルの移動方向の下方側の2本、及び水平側方側に2本、合計4本の格子状に形成され、移動メダルが外部に飛び出さないよう水平側方側の格子から下方側2本の格子によって支持される。一方の水平側方側の格子から下方側2本の格子を経て反対側の水平側方側の格子まで透明な曲面で覆うようにしてもよい。またネット81bは、移動速度を低下させるために十分緩やかな傾斜度7度程度に形成された滑り台をなし、カバー体741の出口79からメダル停止部81Cにかけて50枚程度のメダルを積層することができる。
【0107】
重力の作用によって移動中のメダルは、メダル外縁部が、4本の格子状に形成されたネット81Bの下方側の格子と水平側の格子に支持され、外部に飛び出すことがないよう、主にネット81Bの下方側の2本の格子上をメダル側面が接触して滑落する。最初の移動メダル(第1メダル)の移動方向における外縁部がメダル停止部81Cに当接して移動方向を斜め下方から斜め上方に変更され、移動方向が上方に変更されることで作用する重力の作用とメダル側面と格子間の摩擦力により停止する。次いで、次回以降に同様に移動する移動メダル(第2メダル)の移動方向における外縁部が、第1メダルの場合のメダル停止部81Cに当接する代わりに第1メダルの上側面に当接して移動方向を斜め下方から斜め上方に変更され、移動方向が上方に変更されることで作用する重力の作用とメダル側面と格子間の摩擦力により停止する。そして第2メダルが停止する際に前記第1メダルと前記第2メダルが積層状態となる。その積層状態となった積層メダルを取り出し可能に開口或いは開口可能な開口部として、積層メダルの下方側の2本の格子と水平側方側の2本の格子の反対側の上方側が開口している。
【0108】
この実施の形態によれば、払出通路は、重力の作用で移動する移動メダルの移動方向の周囲の一部を覆う格子状に形成されたネット81Bの支持体によって、移動メダルが外部に飛び出さないよう支持され、最初の移動メダルである第1メダルが停止した後、次回以降に同様に移動する第2移動メダルが停止した際に第1メダルと第2メダルを積層状態とすることができる。また積層状態となった積層メダルを取り出し可能な開口部を備えるので、遊技客はメダルを積層状態のまま開口部から取り出すことができ、さらに遊技客がメダルをメダル投入口に運ぶ手間を極力減らすことができる。
【0109】
尚、この実施例では支持体としては、図29及び図30に示すネット81Bのような格子状、図31、32、33、34に示す外形が四角柱であり内部が8角柱の空洞201で形成されたパイプ体200、図35、35、37に示すパイプ体220を例示しているが、例えば、内部が空洞の円柱形状や多角柱(三角柱、四角柱)等のパイプ体、複数の格子を移動方向と平行に円筒状や多角柱状に配置した籠体、該パイプ体と該籠体の合体物、などで実施してもよい。
【0110】
図31について説明する。図31は揚送機構74の拡大した斜視図であり、図29に対し、シャッタ170、ネット81bが存在しない代わりに、パイプ体200、ステップモータ205、ギヤ210、208、昇降台202等を主に備える。図32は図31におけるパイプ体200の水平断面MM’である。
【0111】
パイプ体200は、外形が鉛直方向を長手とする直方体であり、内部に8角柱の空洞を有し、その空洞は、上方の開口79より提供されるメダルを50枚程度積層可能な容量を備え、メダルを積層可能なよう底部が閉じて形成される。パイプ体200は、パチンコホールで主に用いられるメダル径25mmのものと30mmのものに対応して2種類のものを揚送機構74の開口79からメダルを取り入れ可能に任意に取り付け可能である。パイプ体200の遊技客側と反対側のメダル払出機1側側面には、鉛直方向を長手とする第2の開口204が開口されて形成される。第2の開口204を介し、パイプ体側方に取り付けられメダル払出機1側の水平方向に突出した回転軸211よりステップモータ205からの駆動力が、211に軸支されるギヤ210、ギヤ210と歯合する回転自在に回転軸209で軸支されるピニオンギヤ208、ピニオンギヤ208とし歯合するラック207を介して伝達され、昇降台202が第2の開口204の長手方向(鉛直方向)を上下する(支持体移動手段)。
【0112】
そしてメダル払出機1に内蔵する制御(CPU)部は、RAMやROMに記憶されたプログラムを読み出して実行し、開口79のやや下方に設けられた光センサから受けた入力をCPUのポート入力に受け、そのポート入力のON状態が所定時間を超えると積層メダルの積層量が一杯になったとして、一瞬の通過メダルではなく積層された結果昇降台202を更に下げないとパイプ体200内に貯留することができないと判断されるので、支持体移動手段である昇降台202を下降させるようステップモータ205へ指示出力する。そして制御部は、光センサから入力がまったくない状態が継続する場合、昇降台202を上昇させ、上昇の結果光センサから受け他入力のON状態が所定時間を超えると昇降台202を再び下げる。
【0113】
この実施例によれば、積層メダルの積層量に応じて支持体移動手段によってメダル停止部の位置を制御するので、支持体200における移動メダルの移動距離による移動速度の差や移動距離の差による移動メダルの停止後の挙動や停止前の姿勢を一定にすることができため、乱れなく積層できる。なお光センサによるメダル積層量を検知する例を例示したが、パイプ体200の底部に設けられた重量センサによってメダルの積層量を検知するようにしてもよい。
【0114】
パイプ体200の内部の空洞201は、上下方向を長手とする水平断面が八角の八角柱形状であり、平板形状である昇降台202の上方から見た形状も空洞201の八角の内側に存在可能な八角形状である。空洞201の側面と昇降台202の水平端部とは、上下方向に動作可能なよう隙間を形成する。
【0115】
図33に示す如く、パイプ体200の内部の水平断面が八角形ではなく四角形であるような場合であって、昇降台202上に停止した最初のメダルである第1メダルが存在する場合かつ第2のメダル214が第1メダルとパイプ体200の側面間に起立して存在する場合、積層が完成しないで少なくとも起立したメダルを取り出し難い状態となって好ましくない。
【0116】
そこで積層状態を確実に実現するための1例として、図31、32、34に示す如く、空洞201を八角柱形状とし、第2のメダルが起立しないよう、さらに、パイプ体200(支持体)は、移動メダルの移動終端において移動メダルを停止させ、第1メダルが支持体内の断面積の一部乃至全部を塞いだ状態で停止させるメダル停止部として昇降台202を備え、停止した第1メダルとパイプ体200の間の隙間の側に第2メダルの外縁が位置(第1の位置)した時に、第2メダルの第1の位置と異なる上方側における外縁と前記支持体の接触部(212の付近)が、上方から下方を見た際に第1の位置より停止した第1メダルの中央側に寄ることによって「SEKI」の方向に第2メダルが倒れるので、第1の位置にある、第2メダルを起立不可能とすることができ、順次払い出されるメダルを確実に積層することができる。即ち図32のようにMM’における空洞201が五角柱以上の多角柱から円の断面を備えれば、停止した第1メダルとパイプ体200の間の隙間の側に第2メダルの外縁が位置(第1の位置)した時に、第2メダルの第1の位置と異なる上方側における外縁と前記支持体の接触部(212の付近)が、上方から下方を見た際に第1の位置より停止した第1メダルの中央側に寄ることによって「SEKI」の方向に第2メダルが倒れるようにできる。
【0117】
図35、36、37について説明する。図35は、本実施例におけるメダル払出機1の側面から見た断面図である。図36は揚送機構74の拡大した斜視図であり、図31に対し、パイプ体200が存在しない代わりに、パイプ体220を備える。図37は、図35におけるパイプ体220の突出方向に垂直な断面LL’図である。
【0118】
パイプ体220は、外形が四角柱、内部に断面が楕円の円柱状の空洞を有し、遊技者側に開口221を開口する。開口221付近は、可撓性材料で形成され塩化ビニール製である。遊技者は積層メダルを取り出す際には、開口223(常時開口しない状態であっても遊技者によって大きく広げて開口できればよい)の可撓性を利用して開口221を大きく広げて積層メダルを取り出すことができる。空洞を移動中の移動メダルは、端部224が空洞の断面の楕円の長い方の端部222に対抗し、楕円端部222と移動メダル端部224とが移動可能な隙間が生じるよう形成される。また移動メダルの上面を開口221に向けて対抗させ、移動メダルの下面を空洞の断面の楕円の下側の短い方の端部223に対抗させ、移動メダルの移動姿勢を所定の状態とすることができる。
【0119】
重力の作用によって移動中のメダルは、メダル外縁部が、パイプ体220に支持され、外部に飛び出すことがないよう、パイプ体220内の空洞上をメダル側面が接触して滑落する。最初の移動メダル(第1メダル)の移動方向における外縁部がメダル停止部81に当接して停止する。次いで、次回以降に同様に移動する移動メダル(第2メダル)の移動方向における外縁部が、第1メダルの場合のメダル停止部81Cに当接する代わりに第1メダルの上側面に当接して停止する。そして第2メダルが停止する際に前記第1メダルと前記第2メダルが積層状態となる。
【0120】
パイプ体200及び220は、透明であり機械的強度のある合成樹脂としてポリカーボネイトで形成されている。パイプ体200は、遊技客が積層メダルの積層状態を視認しながら取り出すことができるように透明乃至半透明であることが好ましい。パイプ体200は他に機械的強度のあるナイロン等で形成してもよい。またパイプ体の遊技者側の面には、パイプ体200と可撓性材料215及び223は接着部216にて接着され、可撓性材料215及び223によって積層メダルを取り出す為開口部203、221を遊技客の指を挿入可能な程度開口して形成する。可撓性材料215及び223は塩化ビニールで形成される。他の可撓性材料としては、塩化ビニールの他にポリエチレン、ポリプロピレン、ポリペットなどを用いることができる。
【0121】
なお、本実施例のメダル払出機は、開口部203、221は、前記積層メダルの積層方向における最大断面積(メダル直径×積層枚数×メダルの厚み)以下の開口面積に形成され、少なくとも開口部周囲の一部乃至全部が開口時に開口面積を増大可能なよう可撓性材料によって形成される。遊技者が積層メダルを取り出す時には可撓性を利用して開口部を押し広げて取り出すことができる。
【0122】
また、上記いくつかの本実施の形態(A、B、C、Dの各案)によって、本実施例のメダル払出機及びメダル払出機のメダル払出方法を実現することができる。そして、本実施の形態によれば、メダル導き選択手段として、筺体側へ1枚毎に転動流下するメダルを筺体前面下側に導き、無端ベルト75で構成されるコンベアリフト上に、転動メダルをその姿勢のままメダル外縁部を乗せるための搬送突起83を有し、その突起83は筺体前面側が下側に、筺体前面側と反対側の転動メダル上流側が上側になるよう斜めに傾斜させている(このように傾斜させればソレノイド85が必要ない)。そして無端ベルト75を、リフト方向に垂直な四方を覆う通路741内に配置し、計数モードにおいては、無端ベルトによってメダルをリフト中に、メダル外縁部と接する筺体前面に開口された穿設口77を開閉するシャッタ77aを制御部103Pに制御されて開口すると、筺体前面に配置した内部のメダル貯蔵部へ導くことが可能な経路へ導くことができる。またスロットマシンへのメダル投入モードである旨のボタン(図示せず)が押された場合、制御部103Pに制御されて当該シャッタ77aを閉じると無端ベルト75によってリフト後スロットマシン側であるネット81bに導くことができるという効果を奏する。
【0123】
また、図25、図26で示すメダル払出機1(A案)において、さらに、遊技台に隣接して設けられた筺体3と、投入されたメダルを受け入れるメダル受入部68、130と、メダル受入部68、130から受け入れたメダルを貯蔵するメダル貯蔵部62と、前記メダル貯蔵部62に貯蔵されるメダルを前記筺体前面側に払い出すメダル払出部63、13等と、メダル貯蔵部に流下可能な高さ位置であって(前記メダル払出部の上方側であって)筺体3前面側134側面に設けられ、メダル収容可能なメダル収容器を着脱可能に落下させない状態で留めることが可能な収納留め部68における120及び121、125及び126、129および131、131及び130の上縁端、を備え、留められたメダル収容器69、132からメダル受入部68、122、130までのメダルを手等で運ぶ距離が短いため、メダルをメダル払出機へ投入する際手間なく溢し難くできると言う効果を奏する。
【0124】
また、図25、図26で示すメダル払出機1(A案)において、さらに、メダル払出機1は、遊技台に隣接して設けられた筺体3と、投入されたメダルを受け入れるメダル受入部と、メダル受入部68、130から受け入れたメダルを貯蔵するメダル貯蔵部62と、メダル貯蔵部に貯蔵されるメダルを筺体3前面134側に払い出すメダル払出部63、13等と、メダル払出部の上方側であって筺体3前面134側側面に設けられ、メダル収容可能なメダル収容器を着脱可能に落下させない状態で留めることが可能な収納留め部68における120及び121、125及び126、129および131、131及び130の上縁端、と、収納留め部または/及びメダル収容器を、外力または自機に備える駆動力源からの駆動力により動作させることが可能な動作機構(68の回転可能な機構、132を回転可能な機構、動作する140)と、を備え、動作機構により収納留め部または/及びメダル収容器を動作させることで、前記収納留め部に留められたメダル収納器69、132内に収納されたメダルを受け入れることが可能であるので、多量のメダル一気に運ぶことができるメダル収容器をメダル払出部の上方側であって筺体前面側側面に収納留め部によって一旦留め、その後動作機構により収納留め部または/及びメダル収容器を動作させることで、メダルをメダル受入部に投入する際手間なく溢し難くすることができるとともにメダル払出部から再びメダルを払い出すのに揚送する必要がないと言う効果を奏する。
【0125】
また、図25、図26で示すメダル払出機1(A案)において、さらに、図9に示す如く、メダル払出機1は、動作機構(68の回転可能な機構)が、収納留め部68における120及び121を回転軸に回転可能に軸支した回転手段であり、回転手段により収納留め部を回転動作させることで、収納留め部に留められたメダル収納器69内に収納されたメダルを受け入れることが可能とした例を用いても同様に手間なく溢し難くすることができるとともにメダル払出部から再びメダルを払い出すのに揚送する必要がないと言う効果を奏する。
【0126】
また、図25、図26で示すメダル払出機1(A案)において、さらに、図17から図20、図21から図23に示す如く、メダル払出機1は、動作機構(132を回転可能な機構)、によって、メダル収納器132の一端を持ち上げて回転させると、前記メダル収納器の他端側からメダル収納器内に収納されたメダルを受け入れることが可能とした例を用いても同様に手間なく溢し難くすることができるとともにメダル払出部から再びメダルを払い出すのに揚送する必要がないと言う効果を奏する。
【0127】
また、図25、図26で示すメダル払出機1(A案)において、さらに、図21から図23に示す如く、メダル払出機1は、収納留め部131が、メダル収納器132の端部133を掛けて留めることが可能であり、動作機構が、メダル収納器を回転軸に回転可能に軸支した回転手段(133と131の回転可能な機構)であり、回転手段によりメダル収納器を回転軸(131の中心付近)を中心に回転させることで、メダル収納器132内に収納されたメダルを受け入れることが可能とした例を用いても同様に手間なく溢し難くすることができるとともにメダル払出部から再びメダルを払い出すのに揚送する必要がないと言う効果を奏する。
【0128】
また図25、図26で示すメダル払出機1(A案)において、さらに、図24に示す如く、メダル払出機1は、動作機構(140と137)が、メダル収納器132の一部に設けられたシャッタ機構136を開閉動作させることで、収納留め部(131と130の上縁端)に留められたメダル収納器内に収納されたメダルを受け入れることが可能とした例を用いても同様に手間なく溢し難くすることができるとともにメダル払出部から再びメダルを払い出すのに揚送する必要がないと言う効果を奏する。
【0129】
また、図25、図26で示すメダル払出機1(A案)において、さらに、メダル払出機1は、メダル受入部に受け入れたメダルを計数する計数部(計数機構70、近接センサS)と、計数部で計数したメダルメダル貯蔵部62へ導くようにしてもよい。
【0130】
また、メダル払出機1は、収納留め部(68、125と126、129)は、筺体3前面134において進退可能である。
【0131】
また本実施の形態では、計数機構70、近接センサSによって計数されたメダルを受け入れて貯蔵するメダル貯蔵部62と、計数機構で計数したメダルをメダル貯蔵部62へ導くメダル導入機構(60、70と71、74と76と77)と、メダル貯蔵部62に貯蔵されるメダルを前記筺体3前面側に払い出すメダル払出部(払出用ノーズ63、13、78)と、を備え、前記メダル貯蔵部62に貯蔵するメダル数に応じて前記筺体外部へ排出する排出処理か前記筺体内部へ取り込む取込処理かを切り換えて処理する排出取込切換機構(59と73)を備えるので、計数用メダル及び補充用メダルを、同一のメダル受入部から同一のメダル導入機構を介して同一のメダル貯蔵部に、再度払い出し可能に最大限の貯蔵容量を確保して貯蔵できるようにするとともに、メダル払出機筺体のスペース最小化を図り使い勝手を良くでき、そして計数メダルをメダル貯蔵部に貯蔵する際発生するメダル貯蔵部へのオーバーフローに対応し、そしてメダル貯蔵部を払い出し可能なメダル量を維持することに対応し、メダル貯蔵部のメダル量(重さや数や所定容器に彫像されるメダル量に対応した所定位置におけるメダル有無を示す情報等)に応じて筺体外部へ排出する排出処理か前記筺体内部へ取り込む取込処理かを切り換えて処理できるという効果を奏する。
【0132】
また、排出取込切換機構(59と73、67から70と63から13、17から60と63から13)は、メダル貯蔵部62に貯蔵されるメダル量が第1の所定量(重さや数や所定容器に彫像されるメダル量に対応した所定位置におけるメダル有無を示す情報等)を超えた場合に筺体外部へ排出することで、メダル貯蔵部に貯蔵されるメダル量がオーバーフロー(外部への排出困難な程の重量超過状態である)することを防止でき、メダル貯蔵部に貯蔵されるメダル量が第1の所定量(重さや数や所定容器に彫像されるメダル量に対応した所定位置におけるメダル有無を示す情報等)より小さい第4の所定量(重さや数や所定容器に彫像されるメダル量に対応した所定位置におけるメダル有無を示す情報等)を下回った場合に筺体内部に取り込むことで、メダル貯蔵部の貯蔵量不足に払い出されなくなることを防止できるという効果を奏する。
【0133】
また、メダル貯蔵部62に貯蔵されるメダル量が所定量(第2の所定量)(重さや数や所定容器に彫像されるメダル量に対応した所定位置におけるメダル有無を示す情報等)を超えたか否かを判定するメダル量判定手段を更に備え、メダル量判定手段によってメダル量が第2の所定量(重さや数や所定容器に彫像されるメダル量に対応した所定位置におけるメダル有無を示す情報等)を超えたと判定した場合にメダル受入部から筺体内部へのメダルの受入を行わない(計数機構70の停止、揚送機構60、74の停止、77シャッタの閉塞、シャッタ88の閉塞、また揚送機構60、74のメダル受入口に設けたシャッタの閉塞)ので、メダル貯蔵部に貯蔵されるメダル量がオーバーフロー(外部への排出困難な程の重量超過状態である)することを防止できるという効果を奏する。
【0134】
また、メダル貯蔵部62に貯蔵されるメダル量及び遊技台に貯蔵されるメダル量の和が第3の所定量(重さや数や所定容器に彫像されるメダル量に対応した所定位置におけるメダル有無を示す情報等)を超えたか否かを判定する第2メダル量判定手段を更に備え、前記第2メダル量判定手段によってメダル量の和が前記第3の所定量(重さや数や所定容器に彫像されるメダル量に対応した所定位置におけるメダル有無を示す情報等)を超えたと判定した場合に前記メダル受入部から筺体内部へのメダルの受入を行わないので、メダル貯蔵部に貯蔵されるメダル量および遊技台に貯蔵されるメダル量の和がオーバーフロー(外部への排出困難な程の重量超過状態である)することを防止できるという効果を奏する。
【0135】
また、獲得メダルを計数する計数モードと、払い出し用のメダルを補充する補充モードとを切り換える切換手段(S200)と、切換手段によって計数モードに設定される場合には計数機構によって計数された計数結果を遊技者に発行する記録媒体の記録情報に対応付けて記録する計数結果記録手段(S206、詳細はS100の説明に記載)と、切換手段(S200)によって補充モードに設定される場合には排出取込切換機構(59と73、67から70と63から13、17から60と63から13)によって取込処理(67から70、17から60)が実行可能であり、取込処理(67から70、17から60)によって受け入れた補充用メダルを受け入れるとともに、補充用メダルを計数しないかまたは計数してもその計数結果を景品交換可能な獲得遊技媒体数として処理しないようにする補充メダル非処理受入手段(S204)と、を備えるので、補充と計数とを混乱なく切り換えて実施することができるという効果を奏する。
【0136】
また、切換手段(S200)は、さらにメダル貯蔵部62に貯蔵されるメダルを外部に排出するための排出モードに切り換え可能であり、切換手段(S200)によって排出モードに設定される場合には排出取込切換機構(59と73、67から70と63から13、17から60と63から13)によって排出処理(S205)が実行可能であり、排出処理によって外部にメダルを排出可能とする排出手段(59、63から13)を備えるので、補充と計数に加えて、排出とを混乱なく切り換えて実施することができるという効果を奏する。
【0137】
また図12、図27、図29、図31、図36に示す如く、メダル払出機1は、揚送機構74と、揚送機構74を形成するカバー体741を上下方向に切断する切断線300とを備え、切断線300で切断される左側カバー体が右側カバー体に対し鉛直方向を回転軸に回転可能とするため軸支する蝶番301、302とを有する。更に回転する左側カバー体の筺体3前面134側裏面側に設けられたピン303が筺体3前面134に設けられた挿入口304に挿入されるとピン303先端に設けられたフックがワンウェーラッチ(図示しない)と係合して左側カバー体が筺体前面に固定され、筺体前面134に備えるラッチ解除ボタン305を押すと当該ワンウェーラッチが解除されピン303を挿入口304から引き抜き可能となり、左側カバー体を開くことができるので、揚送の途中で生じた詰まりを容易に取り除けるようにできる。
【0138】
即ち本発明は、遊技台に隣接して設けられた筺体3と、投入された遊技媒体を受け入れる受入部17と、受入部から受け入れた遊技媒体を筺体前面下方側から上昇させて導くリフト部74と、リフト部74によって上昇させた遊技媒体を、筺体3内部、または筺体3及び遊技台2が並んで設置された島内部、へ導く導入部(76と77、171等)と、を備える、遊技媒体を払い出す為の処理をする遊技媒体払出機で1あって、リフト部74が、筺体3前面134外部側に沿って設けられ、上昇する遊技媒体の水平方向の周囲を覆う通路741と、通路741内を外部に露出可能に開くことが可能な開閉機構(切断線300、蝶番301、302、ピン303、挿入口304、ラッチ解除ボタン305等)と、を備える遊技媒体払出機1である。
【0139】
また本発明は、遊技台に隣接して設けられた筺体3と、投入された遊技媒体を受け入れる受入部17と、受入部17から受け入れた遊技媒体を筺体前面下方側から上昇させて導くリフト部74と、リフト部74によって上昇させた遊技媒体を、筺体3前面134側の隣接する遊技台付き遊技媒体受入部または遊技台付き遊技媒体受入部近傍に導く導入部81b等と、を備える、遊技媒体を払い出す為の処理をする遊技媒体払出機1であって、リフト部74が、筺体3前面134外部側に沿って設けられ、上昇する遊技媒体の水平方向の周囲を覆う通路741と、通路741内を外部に露出可能に開くことが可能な開閉機構(切断線300、蝶番301、302、ピン303、挿入口304、ラッチ解除ボタン305等)と、を備える遊技媒体払出機1である。
【0140】
また本発明は、遊技台に隣接して設けられた筺体3と、投入された遊技媒体を受け入れる受入部17と、受入部17から受け入れた遊技媒体を筺体3前面134下方側から上昇させて導くリフト部74と、リフト部74によって上昇させた遊技媒体を筺体3内部または筺体3及び遊技台が並んで設置された島内部へ導くか(76と77、171等)、または、リフト部74によって上昇させた遊技媒体を筺体3前面134側の隣接する遊技台3付き遊技媒体受入部または遊技台付き遊技媒体受入部近傍に導くか(81b)、を選択して導く選択導入部(76、170)と、を備える、遊技媒体を払い出す為の処理をする遊技媒体払出機1であって、リフト部74が、筺体3前面134外部側に沿って設けられ、上昇する遊技媒体の水平方向の周囲を覆う通路741と、通路741内を外部に露出可能に開くことが可能な開閉機構(切断線300、蝶番301、302、ピン303、挿入口304、ラッチ解除ボタン305等)と、を備える遊技媒体払出機1である。
【0141】
また本発明は、さらに、リフト部74の通路741全体が上昇するメダルを視認可能である遊技媒体払出機1である。
【0142】
また図12における回転研磨部751及び研磨モータ752を拡大した斜視図を図38に示す。また図7、図13における回転研磨部751及び研磨モータ752を拡大した斜視図を図40に示す。
【0143】
図38に示すように、メダルを1枚毎に整列して排出する計数機構70から排出されたメダルは、順次押し出されて各メダル外縁どうしが当接して押圧されながら研磨通路753内に侵入する。研磨通路753は1枚のメダルのみが通過可能な断面長方形状の通路に形成される。研磨通路753の下流側端部には、通過するメダルの表面上側と下側を磨く為の円柱形状の回転研磨部751が通過するメダル表裏面に対向するように配置され、回転研磨部751は研磨モータ752によって回動される。研磨通路753を通過するメダルが、メダルの進行方向に対し上側と下側に回転研磨部751の間に進入する際、回転研磨部751の回転力に起因して研磨通路753からの進路から脱落しないよう、研磨通路753の下流端の短手辺側がメダルの進行方向に長く形成された研磨通路突出部752を備え、研磨通路突出部752は、少なくとも回転研磨部751の回転の中心から両方のメダル外周縁迄の幅を若干超えたエリア付近まで長く形成される。
【0144】
回転研磨部751は、研磨部材751aと、研磨部材取付部751bからなり、研磨部材751aは研磨部材取付部751bに回転軸と垂直な方向からスライド嵌入されて留められる。研磨通路753を通過して回転研磨部751に接触する地点に至ったメダルが、メダルの進行方向に対し上側と下側に回転研磨部751の間に進入できるよう、図39に示す如く、上側と下側の研磨部材751aの間の隙間が研磨部材751aの外周縁付近においてメダルの厚みより広く形成され、回転外縁部側から中央にかけて、徐々に小さくなるように形成され、中央付近においてわずかに隙間が形成される。研磨通路753を通過するメダルは、計数機構70によって1枚毎に整列して外縁と外縁が接触しながら押し出され、研磨部材751aは不織布で円柱形状のスポンジを覆った弾力性のある材料で形成されるので、上側と下側の研磨部材751aの間の隙間がメダルの厚みより小さくても進行することができる。
【0145】
上下それぞれの研磨モータ752の上端及び下端側には研磨圧付加ばね754の一端が取り付けられ他端が筺体3に取り付けられたスリーブ757に取り付けられる。回転研磨部751は、研磨圧付加ばね754によってメダルの通過する中央に向けて付勢され、その付勢方向における上下の回転研磨部751の中央付近においてわずかに隙間が形成される地点で止まるよう研磨モータ752の外周部に突設した突片756がストッパ755に当接することによって移動を制限される。研磨モータ752の移動方向は、スリーブ757に導かれ、所定の方向とその反対の2方向に限定される。なお研磨モータ752は上側と下側の各回転研磨部751に対しそれぞれ1つを配したが、1の研磨モータとし、上下側の各回転研磨部への回転動力の提供は、ギヤと回転軸でつないで行うようにしてもよい。またなお回転研磨部751以外の研磨機構としては、例えば、ベルト摺動式:搬送メダルの片面乃至両面を一の方向に駆動する無端ベルト布に擦って研磨する方式や、ディスク型整列機構のメダル受入口のメダル表面両側に研磨部材を配置して研磨する方式(特許3465821)などが例示できる。
【0146】
また図40において、研磨通路753に開口する開口部(図示しない)を介して揚送されるメダルの片面に回転研磨部751が回転しながら当接してメダル表面を研磨する。回転研磨部751の回転方向は、メダルの揚送方向と反対方向に摺動するよう研磨モータ752によって回転させる。研磨モータ752及び回転研磨部751は研磨圧ばね754によって研磨通路753の側へ付勢される。
【0147】
研磨部材751aとしては、中央に円柱形状のスポンジ等の弾力性部材を、不織布(織らない布。繊維を合成樹脂の他の接着剤で接合して布状にしたもの。弾力に富み、通気性にすぐれ、洋服の芯地などに用いる。)や綿製のカバーで覆ったもの等が適している。不織布及びスポンジ等で形成される研磨部材751aは、使い捨てであり、(図38においては受入口67を筺体前面側に引き出した際、)容易に着脱可能である。
【0148】
なお、払出機1の制御部はCPU、プログラムを記憶する半導体ハードディスク、一時的な演算結果を記憶するRAMで構成され、上記の如くメダルを計数機構70で計数する場合や、上記の如く揚送機構74で揚送する場合に研磨モータ752を駆動するよう研磨モータ752のインターフェース回路を介して駆動指示信号を出力する。研磨モータ752は駆動指示信号を受けて回転駆動する。
【0149】
次に、上記の如く獲得メダルを一旦メダル払出機1内に戻すのではなく、図41から図52にかけて、受け入れたメダルを整列させた後、直接島内に返却する態様を説明する。図41は、受入メダルをメダル払出機1の下方側を介して島内に移動させるメダル払出機とスロットマシンを客側からみた斜視図、図42は受入メダルをメダル払出機1の側方側を介して島内に移動させるメダル払出機とスロットマシンを客側からみた斜視図、図43は図41の形態を島奥側からみた斜視図、図44は図41の形態のホッパー部付近を拡大した斜視図、図45は図44の機構に蓋409を加えた斜視図、図46は、図42の形態のホッパー部付近を拡大した斜視図、図46a〜cは、図46の各点における断面図、図47、図47aは図41の形態の図43におけるR視したリフター400の側面説明図、図48は図42の形態を島奥側からみた斜視図、図49は図48の振分案内手段を拡大した斜視図、図50はメダルの島内返却においての届け先を選択して搬送制御するためのフローチャート、図51、図52は、目玉式ホッパーを用いてメダル払出機側面側を介して島内に搬送する機構の斜視図、である。
【0150】
図41では、メダル受入部であるホッパー406(既述した下部に円形孔を穿った円盤状のディスクを備えた目玉式ホッパー)に投入されたメダルは、ここで整列させられ、メダル払出機1の下方に設置させた下方搬送路405を介して、メダル払出機1の筺体奥の外側まで1枚毎に移動させられ、振分案内手段としてのリフター400によって、メダル払出機1内、スロットマシン2内、または島内メダル供給搬送路66とメダルを搬送可能に連結されるどぶ404に振り分けて案内される。なお島内においては、メダルは、どぶ404から島内メダル供給搬送路66に、メダル洗浄装置を経て搬送される。
【0151】
さらに図43では、下方搬送路405から搬送されたメダルをリフター400が揚送し、メダル払出機1または滑り台402を介して滑落させながらスロットマシン2へ振分案内手段401によって振り分けて案内される。
【0152】
図44において、図41の形態のメダル払出機1の筺体3前面134側に配置された目玉式ホッパー406を拡大して説明する。メダル受入部として機能する目玉式ホッパー406は、上部が開口して下方にかけて開口の水平断面積が減少する皿形状に形成される。そして、目玉式ホッパーの底部には、メダルを1個載置可能な孔を穿った金属性の円盤状ディスクを備え、ディスクの回転に伴って孔に入ったメダル1枚を、ディスク下方に穿ったメダル1個を導くための案内に導かれ、メダルはディスクの回転力によって下方搬送路405の内部に設けられた、断面が長方形状で横長縦短の通路408へ、1枚毎に1列になってそれぞれが押し合いながら押し出される。このようにメダル払出機下方にメダル通路を設けるようにすることで、メダル払出機内のメダル貯留量を減じることがない。なお、下方搬送路405の上面には灰皿45が備えられている。
【0153】
図45のメダル通路は、図44のメダル通路に加え、目玉式ホッパー406と灰皿45のそれぞれいずれか一方の上方を交互に覆うことが可能なカバー409を備え、カバー409は、目玉式ホッパー406の開口を覆い灰皿45の上方が開口する位置と灰皿45の上方を覆い目玉式ホッパー406の上方を開口する位置と、に図示した矢印の方向に下方搬送路405の上面410に沿ってスライド可能に構成される。このようにすることで、煙草を吸う時には、煙草の吸殻を灰皿45に入れることができるとともに目玉式ホッパー406の中に煙草の吸殻が入るのを防止し、獲得メダルを計数する時は、計数可能にするとともに灰皿45の中にメダルがおちてしまうことを防止することができる。なお、図8のメダルの受入口67、受入口67からのメダルを計数する計数部70を設け、灰皿を例えば図45等の如く、膳板(遊技台の下方側に遊技客側に突出した小物やメダルを入れる箱を置くことができるカウンター)に配置する場合にも、カバー409を灰皿を覆うことができるものと、受入口67を覆うことができるものを別個に設け、一方が閉じれば、他方のが開くように連動させれば、煙草の吸殻を受入口67を介して計数部70に落としてしまうこともないので好ましい。
【0154】
またカバー409は、目玉式ホッパー406の上方を開口する場合(制御部103Pが図示しないスイッチの開口状態を検知した場合)に、ディスクを回転させるようにしてもよいし、メダル払出機1に設けられた計数ボタンを押した場合でもカバー409が閉じていれば(制御部103Pが図示しないスイッチの開口でない状態を検知した場合)ディスクを回転不許可とし、カバー409が開いていればディスクを回転許可するようにしてもよい。このようにすることで必要以上にディスクを回転させなくてもよいので省エネになる。
【0155】
同様に図46の如く、カバー412(点線)を設けてもよく、カバー412をV字溝側411側に倒すと灰皿45の上方が開口し、カバー412を灰皿45側に倒すとV字溝411の上方が開口すると、上記と同様の効果を得られる。カバー412は、蝶番418によって回転自在に設けられている。(図46a)
【0156】
次に、目玉式ホッパー406を使わないV字溝によってメダルを整列させる形態を説明する。
【0157】
図42では、メダル受入部であるV字溝411を用いたホッパー407に投入されたメダルは、ここで整列させられ、メダル払出機1とスロットマシン2の間の隙間に設置された側方転動搬送路403を介して、メダル払出機1の筺体奥の外側まで1枚毎に移動させられ、振分案内手段としてのリフター408によって、メダル払出し機1内、スロットマシン2内、または島内メダル供給搬送路66とメダルを搬送可能に連結されるどぶ404に振り分けて案内される。このように側方転動搬送路403をメダル払出機1の側面(メダル払出機1内を貫通させてもよい)に設けることでメダル払出機内のメダル貯留量を減じることもない。なお側方転動搬送路403は、ホッパー407側である上流側から島内であるメダル払出機1の奥側にかけて転動可能に傾斜するとともに、断面が縦方向に長く横方向に薄い途中通路を形成している。なお側方転動搬送路403は上流から下流にかけて転動可能に傾斜されることは必須要件ではなく、ベルト搬送を用いても、403を縦長横短に形成すれば、上記メダル払出機内のメダル貯留量を減じることがないという作用効果を得ることができる。
【0158】
図46において、図42の形態のメダル払出機1の筺体3前面134側に配置されたV字溝式ホッパー411を拡大して説明する。図46においては、V字溝ホッパー411は、谷416がメダルの外周の厚み1枚から2枚の間の幅に形成され、土手415は、谷416に近づく程傾斜がきつく形成され、谷416は、遊技客側が高く、メダル払出機側が低く形成することでメダルが転動可能に形成されている。このように構成することで、底部が幅狭に形成されV字溝411にメダルを遊技客が手で放り込むと、V字溝の底部416はメダルの外周端が1枚厚分配置可能な幅であるので、V字の両辺の壁面415に沿ってメダルを略起立させ、1枚ずつ遊技客が手でV字溝の底部に達しないメダルをV字溝の底部にメダルの外周端が接するメダルとの重なった状態からV字溝に沿って移動させることで、容易に整列させることができる。整列機構をこのように構成することで、下記の如くの目玉式ホッパーユニットのように電気モータを必要としない為、安価にメダルを整列させることができる。(図46a)またV字溝411下流には開口419が上方側が広く、下方側が狭く谷416に近づく程傾斜がきつくに形成され、開口419を介して通路413に転動可能に連通される。
【0159】
図46bに示す如く、K1K1‘断面では、通路幅の上方側が広く、下方側が狭く形成され、開口419の開口面積を全て含む面積で開口断面414が形成される。このようにすることで転動流下するメダルが通路413に差し掛かった際に通路413に引っかかることなくスムーズに流下できる。そしてさらに下流側の通路413のK2K2’断面では、通路幅の上方側と下方側の差がなくなるよう、即ちメダルがほぼ垂直に起立転動可能にでき、よりスムーズな転動流下が可能となる。
【0160】
次に、図41、図43の目玉式ホッパーにより整列させる場合についての振分案内手段であるリフター400を説明する。下方搬送路405を介して搬送されたメダルは、一方が制御部103Pによって制御されるモータ(図示しない)により駆動される上部ローラ422と下部フリーローラ422に掛け渡された無端ベルト425に設けられた突起421に載置されて上下両方に搬送可能に構成される。突起421は、無端ベルト全周に渡って等間隔に設けられた立法体であり、リフター400を覆う筺体424に駆動可能な遊びが設けられている。またメダルを突起421に乗せて搬送するには突起421が傾いてしまうとメダルが突起421と筺体424の間に挟まってしまいつまりが生じるので、傾かないよう無端ベルト425を平行に支持する支持板499が設けられている。
【0161】
突起421に載置されたメダルを、メダル払出機1内またはスロットマシン2内に補充する場合には、制御部103Pは、モータ駆動IFを介して上方に搬送する(図47では左回転)よう指示し、メダルが上方に搬送される。次いで、無端ベルト425の軌道を安定させるためのフリーローラ428を起点に、突起421の無端ベルトと反対側の端部が筺体424に設けられた突出部426に差し掛かると、無端ベルト425側の突起421の下端部429が押し出され、その結果突起421上に載置されたメダルは突起421の傾斜に沿って滑り台402へ滑落する。滑り台402上には振分板424(振分案内手段)が回動可能に設けられ、制御部103PからのソレノイドIFを介しての指示に基づき、メダルをメダル払出機1内またはスロットマシン2内に導く。図47aでは、振分板424が傾いた状態でメダル払出機1側へ、振分板424が垂直に立った状態でスロットマシン2側へ導かれる。また制御部103Pは、モータ駆動IFを介して下方に搬送する(図47では右回転)よう指示すると、メダルは下方のどぶ404に振分案内される(振分案内手段)
【0162】
次に、図42、図46のV字溝式ホッパーによって起立転動可能に整列させる場合、図51、図52のように目玉式ホッパーと捩れ通路430によって起立転動可能に整列させる場合の振分案内手段について説明する。なおここで用いられる揚送機構74は、既述のものである。側方転動搬送路403から転動して流下したメダルはリフター408(74のこと)に差し掛かると、制御部103PからのモータIFを介した指示に基づき上下両方に搬送される。メダルは、下方に搬送される場合どぶ404に移動させられ、上方に搬送される場合、メダル払出機1内またはスロットマシン2内に補充される。既述の通り、メダル払出機1に補充する場合開口77から、スロットマシン2に補充する場合開口79から排出される。
【0163】
次に、図51、図52に従い、目玉式ホッパーと捩れ通路430によって起立転動可能に整列させる場合を説明する。図51ではディスク427が回転可能に水平に載置され、図52ではディスク427が回転可能にメダル払出機に向かって左右どちらかに向かって斜めに載置されている。既述の通り捩れ通路430に押し出されたメダルは通路のねじれに沿って起立状態に一列に並んで整列する。図52の方が、斜めにディスクが配置されているので、起立状態とするまでの捩れ通路430の長さを短くできるという利点がある。
【0164】
次に、図50のフローチャートに従って、制御部103Pの動作を説明する。なおこのフローは、図16のS202とS206の間に実行されるようにするとよい。計数ボタン8がおされないことをボタンIFを介して制御部103Pが検知するとリターンしてS206に移行する。計数ボタン8が押されたことをボタンIFを介して制御部103Pが検知すると、ステップS302に移行する(ステップS301)。次に、管理装置の制御部から通信IFを介して全台の平均メダル貯留数、自台メダル貯留数を制御部103Pが受信すると、両者を比較し、全台平均メダル数が多い場合ステップS303へ移行し、以下の場合ステップS305へ移行する(ステップS302)。ステップs305においては、制御部103PがモータIFを介して指示し、モータを逆転させてメダル搬送装置404(どぶ404)へメダルを戻し、ステップS206へ移行する。なお、何個のメダルをどぶ404に戻したかをセンサIFを介して計数し、管理装置へ送信する。
【0165】
ステップS303においては、メダル払出機1のメダルの収容数と遊技機1のメダルの収容数を比較し、メダル払出機1側のメダル収容数が多いと判断した場合、ステップS304移行し、制御部103PはモータIFを介してモータを正転させ振分棒401(リフター408(74))に指示して遊技機内に補充する。メダル払出機1側のメダル収容数が少ないと判断した場合、ステップS306に移行し、制御部103PはモータIFを介してモータを正転させ振分棒401(リフター408(74))に指示してメダル払出機1に補充する。遊技機とメダル払出機にそれぞれ補充した数量は制御部103PがセンサIFを介して計数し、管理装置へ送信する。また島内メダル供給搬送路66は独自に制御され、各メダル払出機1、各遊技機2への補充メダル数を管理装置へ送信し、管理装置は各遊技機、各メダル払出機に収容されるメダル数を個別に記憶管理し、適宜要求に応じて出力する。
【0166】
なお、図41のホッパ406の下流側、図42のホッパ407の下流側にはそれぞれ図示しない計数センサを設け、制御部103PがセンサIFを介して計数センサからの信号に基づき計数するメダル計数機としても利用できる。
【0167】
また、図41、図42のメダル通路(406、405乃至403)は、それぞれメダル払出機1の側方側設置工事乃至メダル払出機1の筺体3内の貫通工事、下方側設置工事を行って既存のメダル払出機1に取り付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【0168】
【図1】第1の形態のメダル払出機を遊技機に隣接させて配置した斜視図である。
【図2】スロットマシン2及び第1の形態のメダル払出機1の背面側からみた斜視図である。
【図3】スロットマシン2及び第1の形態のメダル払出機1を底面側から見た図である。
【図4】スロットマシン2及び第1の形態のメダル払出機1の前面下部側を拡大した斜視図である。
【図5】灰皿45の斜視図である。
【図6】図4における、断面Q、断面SにおけるAA’方向から見た図である。
【図7】第1の形態のメダル払出機1を側面方向から見た内部断面説明図である。
【図8】第2の形態のメダル払出機1の前面側斜視図である。
【図9】第3の形態のメダル払出機1の前面側斜視図である。
【図10】第2の形態のメダル払出機1を側面方向から見た内部断面説明図である。
【図11】スロットマシン2及び第4の形態のメダル払出機1の背面側からみた斜視図である。
【図12】第4の形態及びD案のメダル払出機1における揚送機構74の拡大した斜視図である。
【図13】図12における断面TのWW’視である。
【図14】メダル払出機1を採用した管理システム図である。
【図15】管理装置100についてのフローチャートである。
【図16】メダル払出機1についてのフローチャートである。
【図17】第5の形態のメダル払出機1の前面側斜視図である。
【図18】第5の形態のメダル払出機1にメダル収容器を配置した前面側斜視図である。
【図19】第5の形態のメダル払出機1にメダル収容器を配置した後回転させた前面側斜視図である。
【図20】第5の形態のメダル払出機1における収納留め部を退去させた前面側斜視図である。
【図21】第6の形態のメダル払出機1における側面説明図である。
【図22】第6の形態のメダル払出機1におけるメダル収容器を配置した側面説明図である。
【図23】第6の形態のメダル払出機1におけるメダル収容器を配置した後回転させた側面説明図である。
【図24】第7の形態のメダル払出機1におけるメダル収容器を配置した側面説明図である。
【図25】第8の形態及びA案のメダル払出機1を側面方向から見た内部断面説明図である。
【図26】第8の形態及びA案のメダル払出機1におけるメダル導き選択手段の一部を拡大した内部断面説明図である。
【図27】第9の形態及びB案のメダル払出機1における揚送機構74の拡大した斜視図である。
【図28】第9の形態及びB案のメダル払出機1における揚送機構74の筺体前面下部側に設けられた湾曲部15の下端部の下方視(TOP VIEW)説明図である。
【図29】第10の形態及びC案のメダル払出機1における揚送機構74の拡大した斜視図である。
【図30】図29における断面TのWQWQ’視である。
【図31】揚送機構74の他の例を拡大した斜視図である。
【図32】図31におけるパイプ体200の水平断面MM’である。
【図33】積層が確実でない場合のパイプ体の水平断面説明図である。
【図34】図31におけるパイプ体200の水平断面MM’であり、積層確実であることの説明図である。
【図35】図36における断面TのWQWQ’視である。
【図36】揚送機構74の他の例を拡大した斜視図である。
【図37】図35における断面LL’である。
【図38】メダル研磨部を拡大した斜視図である。
【図39】図38におけるメダル研磨部を側方から見た拡大図である。
【図40】図7、図13における回転研磨部751及び研磨モータ752を拡大した斜視図である。
【図41】受入メダルをメダル払出機1の下方側を介して島内に移動させるメダル払出機とスロットマシンを客側からみた斜視図である。
【図42】受入メダルをメダル払出機1の側方側を介して島内に移動させるメダル払出機とスロットマシンを客側からみた斜視図である。
【図43】図41の形態を島奥側からみた斜視図である。
【図44】図41の形態のホッパー部付近を拡大した斜視図である。
【図45】図44の機構に蓋409を加えた斜視図である。
【図46】図42の形態のホッパー部付近を拡大した斜視図である。
【図46a】図46の各点における断面図である。
【図46b】図46の各点における断面図である。
【図46c】図46の各点における断面図である。
【図47】図41の形態の図43におけるR視したリフター400の側面説明図である。
【図47a】図41の形態の図43におけるR視したリフター400の側面説明図である。
【図48】図42の形態を島奥側からみた斜視図である。
【図49】図48の振分案内手段を拡大した斜視図である。
【図50】メダルの島内返却においての届け先を選択して搬送制御するためのフローチャートである。
【図51】目玉式ホッパーを用いてメダル払出機側面側を介して島内に搬送する機構の斜視図である。
【図52】目玉式ホッパーを用いてメダル払出機側面側を介して島内に搬送する機構の斜視図である。
【符号の説明】
【0169】
1・・・メダル払出機、2・・・スロットマシン、3・・・筺体、4・・・紙幣投入口、5・・・液晶表示部、6・・・カード受入発行口、7・・・再プレーボタン、8・・・計数ボタン、9・・・貸出ボタン、10・・・補充扉、13・・・ノズル、14・・・長さ著精通路、15・・・湾曲路99、17・・・受入口、18・・・払出口、26・・・滑り台、27・・・外部滑り台、34・・・満杯搬送路、35・・・搬送駆動ローラ、36・・・排出口、38・・・揚送ベルト、39・・・揚送機カバー、40・・・揚送機、41・・・底部滑り台、42・・・スロットマシン底部開口部、49・・・嵌合突起、52・・・シャッタ、53・・・フック、54・・・溝、55・・・谷底、56・・・曲面、58・・・補充樋、59・・・排出樋、60・・・揚送機構、61・・・揚送機構カバー、62・・・メダルタンク、66・・・島内メダル供給搬送路、67・・・受入口、70・・・計数機構、73・・・背面導入樋、74・・・揚送機構、741・・・カバー体、81b・・・ネット、81c・・・メダル停止部、88、89・・・シャッタ、90・・・底部排出樋、91・・・下部排出口91、99・・・カード返却ボタン、近接センサ・・・S、100・・・管理装置、101・・・ネットワーク、102・・・島コントローラ、104・・・メダル供給装置、105・・・搬送通路、122・・・受入口(半ドーム孔)、123・・・ガイド、124・・・メダル受入孔(ディスク型整列機構)、125・・・根元側の設置台(収納留め部)、126・・・先端側設置台(収納留め部)、127・・・谷部、129・・・支持台(収納留め部)、130・・・受入口(上縁端が収納留め部として機能)、131・・・フック(収納留め部)、132・・・メダル箱(メダル収容器の1例)、134・・・筺体3の前面パネル、136・・・シャッタ、136、138・・・シャッタ開閉駆動部、150・・・シャッタ、161・・・筺体内部投入口、170・・・シャッタ、171・・・第1通路、172・・・筺体内部への開口、200・・・パイプ体、202・・・昇降台、203・・・第1の開口、204・・・第2の開口、205・・・ステップモータ、208、210・・・ギヤ、215、223・・・可撓性部材、220・・・パイプ体、300・・・切断線、301、302・・・蝶番、303・・・ピン、304・・・挿入口、400、408・・・リフター(振分案内手段)、401・・・振分案内手段、402・・・滑り台、403・・・側方転動搬送路、404・・・どぶ、405・・・下方搬送路、406・・・目玉式ホッパー、407・・・V字溝式ホッパー、409、412・・・カバー、411・・・V字溝、427・・・ディスク、430・・・捩れ通路、751・・・回転研磨部、751a・・・研磨部材、751b・・・研磨部材取付部、752・・・研磨モータ、753・・・研磨通路、753a・・・研磨通路突出部、754・・・研磨圧付加ばね
【技術分野】
【0001】
本発明は、整列させた獲得メダルを島内部に移動させる技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、特許文献1のような回胴式遊技機用メダル装置においては、筺体裏面側より供給管Bを介して外部供給口21より補充用メダルを落下させて受入タンク31に受け入れて貯蔵後、貸出指示操作に基づいて、受入タンク31に貯蔵されたメダルを搬送ベルト32によってメダルホッパー44に導くと共に、切換手段48を作動させてカウント部46から貸出部側排出口47bへ連通させ、メダルホッパー44に内在するメダルをカウント部46、貸出部側排出口47bを介して貸出口52へ払い出す。
【0003】
一方、メダル投入口41から投入した計数用メダルは、メダル投入口41の開状態の検知に基づいてメダルホッパー44に導くと共に、切換手段48を作動させてカウント部46から樋側排出口47aを介してベルトコンベア81上に導き、ベルトコンベア81を駆動させて回収樋Cへ導く。
【特許文献1】特開平11−226234
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、獲得メダルを例えば計数することなどを目的として整列させて島内部に取り込むのに、特許文献1の回胴式遊技機用メダル装置のようなものを新たに設置するのはコストがかかり、また、獲得したメダルを計数したり整列させるためのカウント部46を内部に占有させるのでその分、メダルを外部に払い出すためのメダル貯留部の容量が減ってしまうという課題がある。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、設置コストをかけずに、また遊技機に隣接するメダル払出機のメダル貯留部の容量を減らさないようにしてメダルを島内に移動させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のメダル通路は、投入されたメダルを受け入れるメダル受入部と、前記メダル受入部により受け入れたメダルを整列させる整列機構と、を備え、前記整列機構によって整列されたメダルを導くメダル通路であって、前記整列機構は、遊技機に隣接して設置され遊技客側にメダルを排出可能なメダル払出機、の前面側に配置され、前記整列機構によって整列されたメダルを、前記メダル払出機の筺体下方側を介して前記メダル払出機の奥行き方向へ移動させ、前記メダル払出機の筺体の外側の島内部に直接移動させることを特徴とする。
【0007】
この発明によれば、整列機構は、遊技機に隣接して設置され遊技客側にメダルを排出可能なメダル払出機、の前面側に配置され、整列機構によって整列されたメダルを、メダル払出機の筺体下方側を介して前記メダル払出機の奥行き方向へ移動させ、前記メダル払出機の筺体の外側の島内部に直接移動させるので、例えば、既存のメダル払出機、または新規の導入するメダル払出機においても、メダル貯留部の貯留容量を減らさないで設置できる。
【0008】
なお、メダル払出機の筺体とは、一般的には、箱体形状などが例示できるが、遊技機の間に設置されることが可能な形状であって内部に客に払い出すためのメダルを収容可能であればよい。またなお、メダル払出機の筺体の外側の島内部とは、一般的にはメダル払出機の筺体の奥側を言うが、遊技機の筺体内も島内部であってメダル払出機の筺体の外側である。また島内部に直接移動させるとは、例えば、請求項3記載のメダル通路のように構成してもよいが、他には、メダル通路を筺体前面側から島内部側にかけて傾斜のない平坦路で形成し、その間を無端ベルト等でメダルを搬送すれば、メダル受入部の位置が低くできるので、遊技客が遊技機から獲得メダルを入れやすくできる。
【0009】
また上記構成に加えて、この発明のメダル通路の備える整列機構は、前記メダル受入部であるホッパーの底部に略水平に配置された円盤形状のディスク面に、前記ホッパーからのメダル1個を受け入れ可能な円形状の孔を1乃至複数穿ち、前記ディスクが回転することで前記孔に受け入ったメダルを、前記ディスク下方から1枚毎に略水平状態を維持させながらディスクの回転力で押し出すメダル整列装置であって、前記メダル通路は、前記メダル整列装置から整列されて押し出されたメダルが、先行するメダルを押し出し、1列になった略水平状態の複数のメダルを移動させる、通路部を備えることを特徴とする。
【0010】
この発明によれば、上記作用効果に加え、メダル通路は、前記メダル整列装置から整列されて押し出されたメダルが、先行するメダルを押し出し、1列になった略水平状態の複数のメダルを移動させる、通路部を備えるので、メダル払出機のメダル貯留部の貯留容量を減らさないようにすることを実現できる。
【0011】
なお、整列機構としては、例えば、特公昭63−36040公報記載の円筒径内を回転するディスクにメダルを受け入れるメダル受入孔を設け、ホッパー底部に設けられた固定されたガイドピンであって、ディスクが回転するとディスク下面側であってディスク回転軌道上に設けられた切欠部をガイドピンが通過するよう構成され、メダル受入孔に受け入れたメダルがガイドピンに導かれ、円筒径内外延に設けられた排出口から1枚毎に排出するよう構成した、所謂「目玉式ホッパー」などが例示できる。整列手段によって整列させたメダルを近接センサによって1枚毎に検知して計数するようにしてもよい。また研磨機構として、上記ディスクを挟持し、ディスクの上面側の一部、下面側の全部を覆うよう研磨部材(金属ブラシ等)を配設して、メダルと研磨部材のディスク回転に伴う接触によってメダルの汚れが除去されるようにしてもよい。
【0012】
また本発明は、上記本発明のメダル通路に在る、前記整列機構によって整列されたメダルを計数するメダル計数部を備えるようにしてメダル計数機としてもよい。
【0013】
また本発明は、上記本発明のメダル通路を隣接して配置可能であり、指示に基づき前記筺体内部に収容されたメダルを前記筺体前面の遊技客側に排出可能なメダル払出機としてもよい。
【0014】
また本発明は、上記本発明のメダル通路を、遊技台の側面側、メダル払出機、の内部、側面側、または下方側に設置するメダル通路の設置方法を例示できる。
【発明の効果】
【0015】
本発明のメダル払出機によれば、整列機構は、遊技機に隣接して設置され遊技客側にメダルを排出可能なメダル払出機、の前面側に配置され、整列機構によって整列されたメダルを、メダル払出機の筺体下方側を介して前記メダル払出機の奥行き方向へ移動させ、前記メダル払出機の筺体の外側の島内部に直接移動させるので、例えば、既存のメダル払出機、または新規の導入するメダル払出機においても、メダル貯留部の貯留容量を減らさないで設置できる、という効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明の最良の実施形態によるメダル払出機、及びメダル払出機のメダル払出方法を、図面を参照して説明する。なお以下例示する実施の形態においては、本発明を実現可能な1の例を例示したに過ぎず、本発明は以下実施の形態に限定されない。
【0017】
図1は本発明第1実施例におけるメダル払出機を遊技機に隣接させて配置した斜視図である。符号1は本実施例のメダル払出機である。符号2はスロットマシンである。本実施例のメダル払出機1は、紙幣投入口4、投入現金に対応した度数(有価価値)、貯メダルしたメダルを再び遊技に用いるための再プレー用度数(有価価値)、計数したメダル数、補充したメダル数、排出メダル数等を表示するための液晶表示部5、会員カードまたは非会員カードのカード受入発行口6、再プレー用度数を消費して再プレー用メダルを払い出す指示をする再プレーボタン7、受け入れたメダルを計数する計数ボタン8、投入現金に対応した度数を消費してメダルを貸し出す貸出ボタン9、カード返却ボタン99、を筺体3の前面134側上部に備え、店員の所持するカギによって施解錠可能であり筺体3内部にメダルを補充するため補充扉10、再プレーボタン7または貸出ボタン9の押圧によりメダルを払い出すノズル13、ノズル13を鉛直方向にスライド移動可能に支持する鉛直スライド支持体11、ノズル13を水平回動可能に支持する水平回動支持体12を、筺体3の前面中央部に備え、受入口17から転動するメダルを湾曲路15、長さ調整通路14を介して受け入れるための機構を筺体3の前面下部に備える。
【0018】
また、湾曲路15には灰皿45を取り付け可能であり、灰皿45には煙草の火を消すための格子部47、蓋46を備える。後程詳述の如く、灰皿45の下部は煙草搬送路へ煙草の吸殻を導くことが可能に構成されている。スロットマシン2は、メダル投入口24、遊技の結果獲得したメダルを払い出すための払出口18、スロットマシンの回動式リールを回動させるスタートレバー19、メダル投入口24から投入された保留メダル数(最大50枚迄保留するため投入可能)のうち賭けることが可能な1枚から最大3枚のうち最大3枚のメダルをかけるためのMAXBETボタン20、左リール停止ボタン21、中央リール停止ボタン22、右リール停止ボタン22、大当り絵柄を含む種々の絵柄をペイントした回動式リールを収納した回動式リール部25、下皿43を備える。
【0019】
次に図2に基づいて説明する。図2は、スロットマシン2及びメダル払出機1の背面側からみた斜視図である。スロットマシン2の内部には、ホッパー31と、ホッパー31に蓄えたメダルを賞として払い出すためのモータ機構32を備え、ホッパー31にメダルがいっぱいになるとその上部側のメダルは、満杯メダル排出口29、満杯メダル通路30、回収ボックス33、スロットマシン底部開口部42、搬送駆動ローラ35で駆動される無端ベルトで構成された満杯搬送路34、揚送機40へ搬送される。
【0020】
図3は、スロットマシン2及びメダル払出機1を底面側から見た図である。図3に示す如くスロットマシン2の底部開口部42から落下した満杯メダルは満杯搬送路34の無端ベルト上面に至り、搬送下流の端部において底部滑り台41を介して揚送機40に導かれる。底部滑り台41の下流下端部には、シャッタ(図示しない)を備え、シャッタは、揚送ベルト38と揚送機カバー39の間の隙間が生じる時には閉鎖されてメダルは滑り台41上に滑落しないで留まり、揚送ベルト38と揚送機カバー39の間の隙間が生じないように揚送ベルト38に取り付けられた籠が存在する場合には、シャッタが開となりメダルは底部滑り台41上を滑落して籠に導かれる。なお、満杯搬送路34、揚送機40は定期的に駆動されるか、またはメダルの侵入を光透過センサにて検知した際に駆動される。
【0021】
揚送機40は、揚送駆動ローラ37のいずれか一方で駆動され、外面にメダルを持ち上げるための籠(図示しない)を備えた無端ベルト38を揚送するもので、無端ベルト38の周囲を揚送機カバー39で覆うように形成され、揚送上部に揚送したメダルを排出するための排出口36を備える。籠(図示しない)の底はメダル重量に抗して開口しないようばねにより閉塞されているが、揚送上部において無端ベルト38が揚送ローラ37に導かれてカーブすると籠(図示しない)の底に設けられた突起と、揚送機カバー39に設けられた突起と、が当たると揚送メダルが入った籠の底面が開口し、籠の側面の排出口35に向かっての下方傾斜に導かれて揚送したメダルが排出口36に導かれる。なお揚送上部において無端ベルト38が揚送ローラ37に導かれてカーブすると、籠の底面の開口に向かっての下方傾斜側面の下端部は、揚送機カバー39より外部側に突出するよう、籠の揚送方向と垂直な方向の上端水平側面の両側に籠上方に突出したアームが無端ベルト38と回動自在の軸支されている。
【0022】
またメダル払出機1の背面側において、外部にメダルタンク62が満杯となった際の上部付近メダルを排出するための滑り台26を備え、その滑り台26に導かれた余剰メダルは、さらにメダル払出機の背面口より外部に滑落して外部滑り台27を介してスロットマシン2の背面側よりホッパー31に導かれる。
【0023】
次にスロットマシン2の前面下部側を拡大した斜視図である図4に基づいて説明する。また図4における、断面Q、断面SにおけるAA’方向から見た図をそれぞれ図6に示す。図4に示す如く、スロットマシン2の下部側に設けられた下皿43に隣接して受入口17を配置する。カウンタ44の遊技者側への突出がほとんどない場合でも、スロットマシン2の下皿43の遊技者側側面に、受入口17に嵌め込まれたフック53を掛けて、受入口17を下皿43に隣接して固定することができる。フック53は、溝54に沿って水平スライド可能に溝54に嵌め込むことができる。溝54は受入口17の水平長手方向に沿って上下に2段(場合によっては上下方向に溝54をさらに増設してもよい)設けられており、スロットマシン2の下皿43の上端部の高さによらず、受け入れたメダルをメダル払出機1の下方側に設けられた受入口へ、転動滑落可能な傾斜角度となるよう、フック53の位置を調整できる。
【0024】
受入口17は、上に凸にRをなした曲面56を有して断面V字の谷を形成する。下皿43からメダルをV字谷に投入すると、メダルMは曲面56に沿って滑落し、谷底55に下端部が接すると起立する。メダルMは、図6における断面Qの上流側から断面Sの下流側へ下方傾斜した谷底55に沿って転動流下する際、メダルMの上端部が取り出し可能に露出した状態となる。このようにメダルMの上端部を取り出し可能に露出させることは、メダル払出機1に至るまでメダル転動通路の上部を開口させると、詰まりが発生したときに取り出し易くて好ましい。なお、受入口17の遊技者側の壁面は171の如く遊技者側へ上端部が突出する形態をとるとメダルMを171側面に沿ってならべられるので見栄えが良いので好ましい。また点線部57の空間によって、カウンタ44の遊技者側端部の遊技者側方向や上方向への突出寸法が多少あっても、受入口17とカウンタ44が当たらないようにできる。
【0025】
受入口17と湾曲部15の間は転動メダルMが転動流下可能に若干の段差を有し、受入部17と湾曲部15とは上下方向における取り付け位置自在に、湾曲部15に設けられた上下方向の溝(図示しない)に受入部17の下流端部に設けられた突起(図示しない)を、上方から受入部17を嵌入させて接続する。また湾曲部15の最上流側には、メダル払出機1の収容メダルが満杯になった際にこれ以上の受け入れを禁止するためのソレノイドバルブからなるシャッタ52が設けられている。
【0026】
湾曲部15からメダル払出機1に至る間は、上方が開口した長さ調整通路14を接続する。長さ調整通路14は、適宜に現場の寸法に合わせてカットし、適当な寸法とする。長さ調整通路14は、湾曲部15側の端部に設けられた上下方向の溝(図示しない)に上方からメダルが転動流下可能に嵌入させ、メダル払出機1側の端部は、水平方向から嵌入して接続する。このように現場の寸法に合わせて長さ調整通路14の長さを適宜に設定することで、受入口17は、スロットマシン2の下皿43の突出寸法に合わせて水平方向に隣接して配置することができる。
【0027】
図5に示す如く、灰皿45は、嵌合突起49を介して湾曲部15の湾曲内側側面に設けれた穴(図示しない)に嵌合して設置される。灰皿45は上面の格子部47、蓋46、及び上部筺体51が金属で形成され、下部には厚み内部に空洞のある可撓性耐熱部材48(格子状のガラス繊維であるガラスクロスまたは不織布に可撓性かつ耐熱性のあるエポキシとかシリコン等の熱硬化性樹脂を含浸させたもの等が例示できる。熱硬化性樹脂には不燃性を高めるためのフィラーとしてカーボン等を混入させてもよい)の空洞部分に金属リング50を挿入させたものである。金属リング50のR部はオーバーラップしており、既設の吸殻搬送装置に設けられた灰皿の内径に合わせて金属リング50を嵌めこむことで、可撓制耐熱部材48のたわみによって、灰皿45の取り付け位置と上記既設灰皿の取り付け位置のずれを吸収し、吸殻を上記既設灰皿へ落下可能に導く。なお可撓制耐熱部材48に余剰部分がでる場合は、余剰部分が吸殻の落下を妨げるので、この金属リングの位置をやや上方とし、可撓制耐熱部材48の下端部は、吸殻の落下を妨げないようカットしてもよいし、外部側に巻いておいてもよい。
【0028】
なお、灰皿45の周囲の空間は、掃除のし難い、手が入り難いデッドスペースになるので、煙草の灰で汚れてしまったり、ジュースでベトつくことも考えられるので不衛生である。そこで、灰皿45の周りの空間である湾曲部15、長さ調整通路14、メダル払出機1の前面、スロットマシン2の下皿43のメダル払出機1側側面で囲まれた空間部を上方から覆う蓋を設けることが好ましい。
【0029】
次いで図7について説明する。図7は本実施例のメダル払出機1を側面方向から見た内部断面説明図である。受入口17から湾曲部15、長さ調整通路14を介して受け入れたメダルを揚送機構60によって揚送する。揚送機構60は、リフト機構駆動モータ64によって駆動するローラによって無端ベルトを回転させて駆動する。無端ベルトにはメダルMの受け入れ方向から内部方向(図7の中央側)に向かって下方傾斜した搬送突起83を備え、揚送機構カバー61で無端ベルトの周囲を覆うように形成される。揚送機構60の揚送上端部には近接センサSが設けられ、金属の近接を検知すると透磁率が上昇することを利用して金属の近接を検知する。近接センサSによって検知されたメダルは、メダル払出機1の制御部によって計数され、制御部は、その計数結果を管理装置100に通信インターフェース回路を介して送信する。
【0030】
また揚送機構60によって揚送されたメダルMは、矢印Uの方向に開口された開口部を介して、搬送突起83の下方傾斜面と、揚送機構カバー61の側面と、及び無端ベルト側面に沿って、矢印Uの方向に転動流下してメダルタンク62内に収容される。
【0031】
メダルタンク62内に収容されたメダルMは、後程詳述する貸出ボタン9押圧等の指示に従って払出用モータ65を駆動して払出用ノーズ63を介して、ノズル13から機外に放出される。また補充用メダルは、補充扉10を開いて投げ入れて補充され、補充樋58を滑落してメダルタンク62の中央部に導かれるが、補充メダル数を特定するために、補充用メダルは受入部17、67、68を介して計数機構S、70によって計数された後メダルタンク62に収容されるようにしてもよい。補充扉10からメダルを補充する際には、メダルタンク62の底部に重量センサを設けて補充数、内蔵メダル総量を把握してもよい。把握した補充数、内蔵メダル総量は液晶表示部5に指示に従って表示する。
【0032】
また補充用メダルは、島内メダル供給搬送路66、揚送機40を介してメダル払出機1の背面側より補充してもよい。なお島内メダル供給搬送路66を用いる場合には、背面導入樋73を介してメダルタンク62に収容するが、メダルタンク62が満杯の場合にはシャッタ88によってメダルタンク62への流下を阻止することができる。また島内メダル供給搬送路66、揚送機40は併用しても、別個に用いてもよいが、併用する場合排出口36は図2よりさらにメダル払出機1の背面側において上方に大きく開口し、その上方の大きく開口した部分からメダル供給搬送路66から補充用メダルを受け入れる。
【0033】
次にメダルタンク62が満杯になった場合について説明する。島内メダル供給搬送路66を備える場合には、排出樋59から島内メダル供給搬送路66へ余剰メダルを排出する。島内メダル供給搬送路66を備えず、メダル払出機1及びスロットマシン2の底面側に満杯搬送路34、及びメダル払出機1の背面側に揚送機40を備える場合には、排出樋59と同様の滑り台26から外部滑り台27を経由してスロットマシン2に内蔵されるホッパー31にメダルを提供するようにしてもよい。またシャッタ89を開口し、メダルタンク62における底部排出樋90上を、メダルを滑落させて外部の下部排出口91から外部へ排出するようにしてもよい。なおメダルタンク62が満杯になったことの検出は、メダルホッパーの排出樋59の上端付近に設けられた近接センサによりなされる。
【0034】
次に第2、第3の実施の形態として、遊技者がスロットマシン2の下皿43に貯えた賞メダルを手で受入口67、68に運んで入れるタイプのメダル払出機1を説明する。図8及び図9は、それぞれ、第2の実施の形態、第3の実施の形態としての、メダル払出機1の斜視図である。図8における筺体3前面134側に設けられた受入口67においては、遊技客がスロットマシン2の下皿43に貯えた賞メダルを手で受入口67に運んで入れる。
【0035】
図9においては遊技客がスロットマシン2の下皿43に貯えた賞メダルを手でメダル箱69に入れて、メダル箱69(メダル収容器の1種である)をメダル箱嵌合構造を備えた受入口68(筺体3前面134側に設けられ、筺体3前面134に対し垂直な方向に進退するメダル留め部である)に設けられたにメダル箱嵌合部120、121に、メダル払出し機1前面方向に向かってスライドさせて挿入嵌合させ、次いで受入口68とメダル箱69をメダル払出機1の前面に対し垂直な方向を回転軸として回転させて(動作機構であり回転手段である)、メダル箱69が逆さになると、メダル箱69内のメダルが受入口68の底面に沿って滑落し、図10(図10は本実施例のメダル払出機1を側面方向から見た内部断面説明図である。)における計数機構70に導かれ、計数機構70で計数されたメダルはメダルタンク62へ図示された矢印の方向へ落下して収容される。なお受入口68は、筺体3前面134に対し垂直な方向に進退自在であり、退くことで人間の体などに接触して邪魔になることを防止し、進出することで大きなメダル箱69の上面開口部を覆い、上記の如く回転させても収容したメダルがこぼれてしまわないようにメダル箱69を留めることができる。
【0036】
計数機構70は、特公昭63−36040公報記載の円筒径内を回転するディスクにメダルを受け入れるメダル受入孔を設け、ホッパー底部に設けられた固定されたガイドピンであって、ディスクが回転するとディスク下面側であってディスク回転軌道上に設けられた切欠部をガイドピンが通過するよう構成され、メダル受入孔に受け入れたメダルがガイドピンに導かれ、円筒径内外延に設けられた排出口から1枚毎に排出するよう構成された整列手段を備える。整列手段によって整列させたメダルを近接センサによって1枚毎に検知して計数する。また上記ディスクを挟持し、ディスクの上面側の一部、下面側の全部を覆うよう研磨部材(金属ブラシ等)を配設して、メダルと研磨部材のディスク回転に伴う接触によってメダルの汚れが除去される。
【0037】
なお図10における13、59、62、63、65、66、73、88、89、90、91は図7と同様である。
【0038】
次いで本実施例を応用した実施の形態を図11から図13に基づいて説明する。図11は第4の実施の形態であり、本実施例第1実施例を応用したメダル払出機1を遊技機に隣接させて配置した斜視図である。図12は揚送機構74の拡大した斜視図である。図13は、図12における断面TのWW’視である。図11における揚送機構74はメダル払出機1の前面側外面に着脱自在に取り付けられ、無端ベルト75をモータ87で駆動される駆動ローラ86で回動駆動される。また無端ベルト75は図示しないフリーローラで下方端が回動自在に軸支される。また図11における筺体3前面134に、ボタン類を配置した上部が開口可能に引き出し可能な開口パネル165を備え、メダル払出機1のメダル貯蔵部62内にメダルが不足したことをメダル量センサにより通知された場合、店員が開口パネル165を開いてメダルをメダル貯蔵部62に補充できる。開口パネル165の裏面にはボタン入力IF回路の基板が搭載され、当該基盤の裏面は被覆されメダルの補充時にメダルがID回路に直接触れることもない。
【0039】
揚送機構74は、透明な樹脂で形成された断面長方形の直方体形状のスペース742、743を含んだカバー体741に、無端ベルト75が覆われ、無端ベルト75がカバー体741内の前記スペース742、743内を上下方向に回動可能に構成される。また無端ベルト75には図7における揚送機構60における搬送突起83と同様のものが設けられ、搬送突起83とカバー体741内のスペース742側壁の間の隙間をメダル1枚の厚みより小さく、無端ベルト75のベルト側面と前記スペース742側壁の間の隙間をメダル1枚の厚みよりやや大きく構成することで、メダルがその隙間から落ちてしまわないようにすることができる。そしてカバー体741が透明な樹脂で形成されるので、遊技客が獲得したメダルについての揚送機構74による揚送過程及びその後の経路が視認でき、遊技客がホールに搬送中のメダルを取られてしまう懸念を持たれることもない。
【0040】
無端ベルト75の下端部における長さ調整通路14から転動流下したメダルは、無端ベルト75表面に設けられた搬送突起83の上に位置して、無端ベルト75の揚送に伴って揚送される。計数ボタンが1回押されると計数モードに移行する。計数モードに設定される場合、ソレノイド85から突出部84が、搬送突起83とカバー体741内のスペース742側壁の間の隙間に揚送されたメダルを、メダル払出機1の筺体3前面に穿設された穿設口77に導くよう斜めに76の状態で突出するとともに穿設口77のシャッタが開口し、揚送されたメダルは突出部76に導かれて穿設口77を経由してメダルタンク62内に収容される。なお計数モードに設定される場合、計数機構は突出部76の下方側のカバー体741の側面に近接センサSが取り付けられており、1枚毎に計数可能である。計数モードは、計数したメダルが所定時間(例えば15秒)計数が中断すると計数モードを脱し、通常の払出モードに移行する。またなお計数モード以外のモードにおいてはソレノイド85が作動して突出部が85の状態となり、穿設口77に設けられたシャッタは閉塞状態をとる。なお、メダル導き選択手段として、筺体側へ1枚毎に転動流下するメダルを筺体3前面134下側に導く。また、無端ベルト75で構成されるコンベアリフト上には、転動メダルをその姿勢のままメダル外縁部を乗せるための搬送突起83を有し、その突起83は筺体前面側が下側に、筺体前面側と反対側の転動メダル上流側が上側になるよう斜めに傾斜させて構成させている(このように傾斜させればソレノイド85が必要ない)。
【0041】
そして無端ベルト75を、リフト方向に垂直な四方を覆う通路741内に配置する。計数モードにおいては、無端ベルトによってメダルをリフト中に、メダル外縁部と接する筺体前面134に開口された穿設口77を開閉するシャッタ77aを制御部103Pに制御されて開口すると、穿設口77から落下したメダルが内部のメダル貯蔵部62(メダルタンク)へ落下して至ることができる。またスロットマシンへのメダル投入モードである旨のボタン(図示せず)が押された場合、制御部103Pに制御されて当該シャッタ77aを閉じると、メダルを無端ベルト75によってリフト後傾斜面80に至れり、傾斜面80を介して開口79に導いた後、開口79から落下したメダルをスロットマシン側であるネット81bに導くことができる。(D案)
【0042】
通常の払出モードの状態で、即投入ボタン999が1回押されると即投入モードに移行する。即投入モードの場合、ソレノイド85の突出部が84の状態となり筺体3に引っ込み、無端ベルト75がスペース742から上方の広い空間部に抜けるとメダル載置面が下向きとなるよう駆動ローラ86を配置されているので、無端ベルト75によって揚送されたメダルは、傾斜面80に落下し、開口79からネット81bに滑落して蓄積される。なお即投入モードは所定時間(例えば15秒)近接Sがメダルを検知しない場合に即投入モードを脱し、通常の払出モードに移行する。
【0043】
通常の払出モードは、紙幣投入口4に紙幣が投入されるか、またはカード受入発行口6に会員カードまたは非会員カードを受け入れると設定される。そしてカード返却ボタン99が押されて、投入紙幣分の有価価値(度数)または計数した獲得メダル数、が付与された会員カードまたは非会員カードが排出されると通常の払出モードを脱し、待機状態となる。
【0044】
通常の払出モードにおいては、貸出ボタン9が押されれば、所定数の度数が消費されて消費された度数分のメダルがメダルタンク62から払出用モータ65を駆動して払出用ノーズ63を介して、払出口78から払い出される。また通常の払出モードにおいては、再プレーボタン7が押されれば、所定数の貯メダルまたは持ちメダルが消費されて消費されたメダルがメダルタンク62から払出用モータ65を駆動して払出用ノーズ63を介して、払出口78から払い出される。そして払い出されたメダルは、傾斜面80に落下し、開口79からネット81bに滑落して蓄積される。なお持ちメダルとは、再プレー手数料がかからないことを前提とした当日分の計数メダル数であり、貯メダルとは再プレー手数料がかかることを前提とした前日以前の計数メダル数である。持ちメダル及び貯メダルは、夫々別個の再プレー手数料を設定できるが、おそらくホールは持ちメダルについて、運用上の選択事項として再プレー手数料をかけない。
【0045】
なお、ネット81bは針金状の滑落するメダルを下側を落ちないようにサポートする斜め下方に導くガイドであり、メダル投入口24に隣接して配置され、メダル投入口24の積層メダル載置面とネット81bの傾斜角が略一致するよう設定される。このようにネット81bを構成することで、遊技客がネット81bに積層されて蓄積したメダル複数を任意に掴んでメダル投入口24に入れやすくする。
【0046】
なお、図7及び図13に示す如く、近接センサSの近傍には、揚送メダルの片面全体を回転させて研磨する回転研磨部751及び回転研磨部751を回転駆動するための回転研磨モータ752を揚送機構カバー61やカバー体741に備え、近接センサSが揚送メダルを検知すると回転研磨モータ752を駆動して回転研磨部751を回転させる。回転研磨部751は交換可能とするため、回転研磨モータ752に対して着脱可能である。回転研磨部751の回転方向は、揚送されるメダルを下方に押し付ける方向に回転させ、揚送されメダルは、搬送突起83の下支えがあるので、回転研磨部751により下方に圧迫される力を受けてもメダル自体は変わらず揚送可能である。回転研磨部751は、金属ブラシ等が好ましく、金属ブラシ先端が揚送されるメダル表面に当接する位置に無端ベルト方向に揚送機構カバー61やカバー体741から望む。また回転研磨によりメダルから落ちた汚れは、スペース742を落下して下方端に配置された皿に落ちる。皿は外部より取り出して汚れを皿から取り除くことができる。
【0047】
次に図14に基づき本実施例のメダル払出機1を採用した管理システムを説明する。当該管理システムは、接続機器間で相互に通信可能なネットワーク101に、管理装置100、島コントローラ102が接続されている。また、メダル払出機1に隣接した複数の島内メダル供給搬送路66にメダル搬送通路105を介してメダルを提供し、これらメダル供給のためのメダル供給装置104が必要に応じて接続される。なおメダル搬送通路105は島間に渡って設けることもできる。またメダル供給装置104にはメダルを洗浄する機能も有する。
【0048】
管理システムにおいては、主に、各メダル払出機1に内蔵するメダル数量、メダル払出機1とスロットマシン2の各セットに内蔵するメダル合計数量を管理し、特定のメダル払出機1に内蔵するメダル数量、メダル払出機1とスロットマシン2の特定のセットに内蔵するメダル合計数量が少ない場合または多い場合、そのメダル払出機1、またはスロットマシン2へメダルを補充または取り去りすることを目的に、内蔵メダル数量の少ないまたは多いメダル払出機1、メダル払出機1とスロットマシン2の特定のセットのナンバー等の特定情報とともに報知する。またパチンコホールにとって人件費削減等の営業上の必要に応じて設けられる島内メダル供給搬送路66、メダル搬送通路105、メダル供給装置104を備える場合には、内蔵メダル数量の少ないメダル払出機1、メダル払出機1とスロットマシン2の特定のセットに、メダル供給装置104からメダル搬送通路105と島内メダル供給搬送路66を介して、メダル払出機1、またはスロットマシン2へメダルを補充し、内蔵メダル数量の多いメダル払出機1、メダル払出機1とスロットマシン2の特定のセットから、メダル供給装置104へ、メダル搬送通路105と島内メダル供給搬送路66を介して、メダル払出機1、またはスロットマシン2からメダルを取り去る。
【0049】
メダル供給装置104は、装置内にメダル搬送通路105からメダルを受け入れると、無端ベルトに籠を設けたリフトによって揚送し、揚送後に上下2段からなる略水平方向に搬送する下側無端ベルトにメダルを配置させ、その状態でメダルを下側無端ベルトの搬送方向に搬送させると、メダルは下側無端ベルトと異なる方向に回転駆動する上側無端ベルトに挟持される。上側無端ベルトと下側無端ベルトとに挟持されてメダルが下側無端ベルトの搬送に伴い下側無端ベルトから滑落すると、貯蔵タンクに一旦ストックする。貯蔵タンクに貯蔵されたメダルは、既述のディスク型整列機構により搬送通路105に排出される。
【0050】
搬送通路105は、島内及び各島間に渡ってメダルを搬送する無端ベルトの組み合わせからなる通路であって、各スロットマシン2に隣接して設置されるメダル払出機1の背面側に設けられた各島内メダル供給搬送路66(トンネル形状)にメダルを搬送する。
【0051】
島内メダル供給搬送路66は、搬送通路105を覆うトンネル形状であり、メダル払出機1やスロットマシン2にメダルを供給する場合には、シャッタ88を開として、搬送通路105の無端ベルト上面において、背面導入樋73へメダルを導くためのガイドを、ガイド先端側が搬送通路105上流側に臨むように突出させ、メダル払出機1またはスロットマシン2側のガイド後端側が搬送通路105の下流側に位置させる。またメダル払出機1またはスロットマシン2の余剰メダルは、搬送通路105へ、排出樋59を介し滑落させる。
【0052】
まず、島内メダル供給搬送路66、メダル搬送通路105、メダル供給装置104、を備える場合について説明する。管理装置100は、通信インターフェース回路(以後インターフェース回路をIFと呼ぶ)を介して島コントローラ102に中継されて受信した各メダル払出機1、またはメダル払出機1とスロットマシン2の各セットにおける内蔵メダル数量データを監視し、第4の所定量(重さや数や所定容器に彫像されるメダル量に対応した所定位置におけるメダル有無を示す情報等)を下回ったメダル払出機1、及びメダル払出機1とスロットマシン2の各セットをピックアップすると、そのメダル払出機1を特定する情報(台番号等)を、メダル供給装置104に送信する。するとメダル供給装置104は、メダルをメダル搬送通路105に排出するとともに、メダル払出機1を特定する情報に対応したメダル払出機1の背面に設けられた島内メダル供給搬送路66に対し、シャッタ88を開として、搬送通路105の無端ベルト上面に背面導入樋73へメダルを導くためのガイドを、ガイド先端側が搬送通路105上流側に臨むように突出させ、メダル払出機1またはスロットマシン2側のガイド後端側が搬送通路105の下流側に位置させ、搬送通路105からメダルをメダル払出機1に取り込む。なおここで、各所定量としては、第3の所定量(メダル払出機1及びスロットマシン2に内蔵するメダル量の和が多すぎ払い出し不能の恐れある危険量)>第2の所定量(メダル払出機1に内蔵するメダルが多すぎ払い出し不能の恐れある危険量)>第1の所定量(メダル払出機1に内蔵するメダルが満杯に近い)>第5の所定量(メダル払出機1に内蔵するメダルが満杯と空の中間量であり平均値よりやや多い方が補充頻度を少なくできて通常のメダル貸出を中断しないのでよい)>第4の所定量(メダル払出機1に内蔵するメダルが空に近い)とするようにプログラム上、及び/または、機構上設定されるようにするとよい。
【0053】
また、管理装置100は、通信インターフェース回路(以後インターフェース回路をIFと呼ぶ)を介して島コントローラ102に中継されて受信した各メダル払出機1、またはメダル払出機1とスロットマシン2の各セットにおける内蔵メダル数量データを監視し、必要量のメダルに収容し終えたメダル払出機1、及びメダル払出機1とスロットマシン2の各セットをピックアップすると、島内メダル供給搬送路66に対し、シャッタ88を閉として、搬送通路105の無端ベルト上面に背面導入樋73へメダルを導くためのガイドを、搬送通路105上から上方に移動させて、メダルとガイドが当接しないようにする。
【0054】
なお、このように島内メダル供給搬送路66、メダル搬送通路105、メダル供給装置104、を備える場合には、管理装置100は電源ONの際、島コントローラの中継で各メダル払出機1に通信IFを介して「自動補充モード」である旨を通知する。するとメダル払出機1は、「自動補充モード」であれば、補充のために払出や計数を禁止する必要がないので、後程詳述する補充モードへの移行を行わない。この場合、常にメダル払出機1は既述の待機モード、払出モード、または計数モード、に移行する。なお島内メダル供給搬送路66、メダル搬送通路105、メダル供給装置104、を備える場合、メダル払出機1、またはメダル払出機1とスロットマシン2の各セットにおける内蔵メダル数量が多すぎる場合には、排出樋59から島内メダル供給搬送路66へ余剰メダルが排出されるので、余剰メダルを排出する排出モードに移行する必要はない(ステップS106)。
【0055】
島内メダル供給搬送路66、メダル搬送通路105、メダル供給装置104、を備えない場合について説明する。管理装置100は、通信IFを介して島コントローラ102に中継されて受信した各メダル払出機1、またはメダル払出機1とスロットマシン2の各セットにおける内蔵メダル数量データを監視し、第4の所定量(重さや数や所定容器に彫像されるメダル量に対応した所定位置におけるメダル有無を示す情報等)を下回ったメダル払出機1、及びメダル払出機1とスロットマシン2の各セットをピックアップすると、店内インカムに音声で台番号とその台番号のメダル払出機1にメダルを補充するよう通知し、そのメダル払出機1を特定する情報(台番号等)に対応するメダル払出機1に島コントローラ102を中継して通信し、補充モードになる旨の情報を送信する。するとメダル払出機1は、上記「自動補充モード」でなければ、強制的の補充モードとなり、遊技者による計数モード、及び払出モードへの移行は禁止される(ステップS105)。
【0056】
やがて店員によってそのメダル払出機1へのメダルの補充がなされ、メダル払出機1の制御部103Pが、センサIFを介して、メダル払出機1のメダルタンク62のメダル重量や、補充に際して計数機構70や近接センサSを介して1枚毎に補充した場合にはその補充メダルの数量が充足にたる第4の所定量より大きい充分営業可能な状態である第5の所定量(重さや数や所定容器に貯蔵されるメダル量に対応した所定位置におけるメダル有無を示す情報等)となったことを検知すると、管理装置100に島コントローラ102を介して通信IFよりその旨を送信する。すると管理装置100の制御部は補充が終了した旨の通知を、インカムを介して音声にて行い、当該メダル払出機1に島コントローラ102の中継により通信IFを介して補充モード終了の旨を通知する。メダル払出機1はその補充モード終了の旨を受けて、カード受入発行口6にカードがあれば通常の払出モードに移行して計数モードに移行可能とし、カードがなければ待機状態に移行する(ステップS105)。
【0057】
また島内メダル供給搬送路66、メダル搬送通路105、メダル供給装置104、を備えない場合、管理装置100は、通信IFを介して島コントローラ102に中継されて受信した各メダル払出機1、またはメダル払出機1とスロットマシン2の各セットにおける内蔵メダル数量データを監視し、第5の所定量(重さや数や所定容器に貯蔵されるメダル量に対応した所定位置におけるメダル有無を示す情報等)より大きい第1の所定量を上回ったメダル払出機1、及びメダル払出機1とスロットマシン2の各セットをピックアップすると、店内インカムに音声で台番号とその台番号のメダル払出機1に余剰メダルを取り去るよう通知し、そのメダル払出機1を特定する情報(台番号等)に対応するメダル払出機1に島コントローラ102を中継して通信し、排出モードになる許可を与える旨の情報を送信する。するとメダル払出機1の制御部103Pは、上記「自動補充モード」でなければ、かつ排出モードになる許可を受けていれば、店員によるリモコンにより排出モードが設定されると、遊技者による計数モード、及び払出モードへの移行は禁止され、メダル払出機1の前面側の払出口78や、ノズル13から内蔵メダル数量が第1の所定数と第4の所定数の中間程度の第5の所定数となるまで余剰メダルが排出され、第5の所定数になると排出モードが終了する旨の通知を管理装置100から行うとともに、制御部103Pは、液晶表示部5に表示IFを介して排出モード終了の表示を行い、店員がリモコンの了解ボタンを押すと、カード受入発行口6にカードがあれば通常の払出モードに移行して計数モードに移行可能とし、カードがなければ待機状態に移行する(S200)。
【0058】
なお、メダル払出機1の制御部103Pは、ノズル13の位置センサからの信号をセンサIFから入力し、ノズル13の位置がスロットマシン1の下皿43に位置していた場合、当該位置を脱する迄、管理装置1の制御部に通信IFを介して島コントローラ12より指示して、その指示を通信IFを介して受けた管理装置1の制御部が、インカムを通じて、○○番台のノズルをスロットマシンの下皿から外してください、と放送し続ける(ステップS105)。なお管理装置100の制御部は、計数処理中、補充処理中にメダルタンク62に内蔵するメダル数(島コントローラ102を経由して通信IFを介し制御部が受信した値)が第5の所定量(重さや数や所定容器に彫像されるメダル量に対応した所定位置におけるメダル有無を示す情報等)を超えたか否かを判定し、超えたと判定した場合には、直にメダル計数処理または補充処理を停止する旨の情報を、メダル払出機1に通信IFを介して、島コントローラ102の中継により通知し、メダル払出機1は当該通知に基づき計数処理、補充処理を停止する(S200)。
【0059】
次に図14に示す各装置のハードウェア構成を説明する。管理装置100は、制御部を内蔵し、制御部はCPU、プログラムを記憶する半導体ハードディスク、一時的な演算結果を記憶するRAMで構成される。また管理装置100は、島コントローラ102及びメダル供給装置104と通信するための通信IFを備える。また管理装置100は、ネットワーク上の1乃至複数の管理装置(例えばカード管理装置、景品管理装置、台毎メダル量管理装置、等)で構成して、管理装置で行うJOBを分散して実行させてもよいし、勿論1の管理装置で構成してもよい。
【0060】
島コントローラ102は、制御部を内蔵し、制御部はCPU、プログラムを記憶する半導体ハードディスク、一時的な演算結果を記憶するRAMで構成される。また島コントローラ102は、管理装置100、メダル払出機1及びメダル供給装置104と通信するための通信IFを備える。
【0061】
メダル供給装置103は、既述の機械機構に加え、制御部を内蔵し、制御部はCPU、プログラムを記憶する半導体ハードディスク、一時的な演算結果を記憶するRAMで構成される。またメダル供給装置103は、管理装置100、島内メダル供給搬送路66と通信するための通信IFを備える。
【0062】
またメダル払出機1は、既述の機械機構に加え、制御部103Pを内蔵し、制御部103PはCPU、プログラムを記憶する半導体ハードディスク、一時的な演算結果を記憶するRAMで構成される。またメダル払出装置1には島コントローラ102と通信するための通信IF、カードリーダライタ及び制御部103Pとカードリーダライタが通信するためのカードリーダライタIF、紙幣識別装置及び制御部103Pと紙幣識別装置が通信するための紙幣識別IF、各ボタンの押圧を制御部103Pが検知するためのボタンIF、液晶表示部5及び制御部103Pが通信するための表示IF、計数機構Sや70などからの出力を受けるための電気的特性(例えばインピーダンス変換等)変換するセンサIF、各種モータを制御するモータIFを備える。
【0063】
次に図15に基づいて、管理装置100についてのフローチャートを説明する。まず図示しない朝一番における電源投入時において、管理装置100の制御部は、パワーオンで起動するリセット割り込み処理において、設定された「自動補充モード」または「非自動補充モード」である旨の情報を、通信IFを介して島コントローラ102に中継させて各メダル払出機1に送信する。
【0064】
次いでリセット割込処理において半導体ハードディスクからRAMにプログラムが移行されるとともにRAMのプログラム先頭アドレスにジャンプして先頭アドレスに記憶されたメインルーチンが起動され、以降S100からリターン迄を繰り返す。S100では、各メダル払出機1が行った各モードにおける、払出モード時のメダルの払い出し数量である払出数、計数モード時のメダルを計数した累積値である計数値、補充モード時の不足メダルの補充を行った補充数、排出モード時の余剰メダルの排出を行った排出数、メダル払出機1に内蔵される第1の総量メダル数、メダル払出機1およびスロットマシン2に内蔵される第2総量メダル数、カードリーダライタのリーダライタ部に受け付けているカードID情報、OUT(賞として払い出されるメダル数)、IN(遊技のために投入されたメダル数)、台番号を、各メダル払出機1の制御部103Pにより通信IFを介して、島コントローラ102に中継されて、管理装置100の通信IFを介して管理装置100の制御部が受信する。
【0065】
管理装置100の制御部は受信した前記払出数、計数値、補充数、排出数、第1の総量メダル数、第2の総量メダル数、IN、OUT、INとOUTの差、時刻、カードID情報、台番号、島番号、遊技機機種をカードID情報、台番号、島番号、遊技機機種に対応して半導体ハードディスクの所定の領域に記憶し、指示に従い、所定期間の集計結果、履歴データを、ホール全体、台毎、登録した同じ遊技台グループ毎、島毎、カードID毎、会員毎に表示モニタに表示したり、印刷することができる(ステップS100)。
【0066】
次に各メダル払出機1が何のモードなのか、即ち、払出モード、計数モード、補充モード、排出モード、自動補充モード、非自動補充モード、第4の実施の形態の場合には、即投入モードの各モードである旨の情報を、各メダル払出機1の制御部103Pから通信IFを介して、島コントローラ102に中継させて、管理装置100の制御部が、通信IFを介して受信する(ステップS101)。
【0067】
次にステップS100で受けた各パラメータにより出入りするメダル数は全て把握できるので、各メダル払出機1に内蔵される総量メダル数(ステップS102)、各メダル払出機1とスロットマシン2のセットに内蔵される総量メダル数を計算する(ステップS103)。尚、ステップS100で受信した総量メダル数と異なる場合(重量センサでメダル数を検知する場合は大きく異なる場合)、当該台番号のメダル払出機1が故障である旨あるいは故障確認を行う旨の指示を出す。
【0068】
ステップS104においては島内メダル供給搬送路66、メダル搬送通路105、メダル供給装置104、を備える「自動補充モード」である場合ステップS106に移行し、島内メダル供給搬送路66、メダル搬送通路105、メダル供給装置104、を備えない「非自動補充モード」である場合ステップS105に移行する(ステップS104)。
【0069】
ステップS105は、上記既述の通りである(ステップS105)。ステップS105終了後はリターンしスタートに戻る。
【0070】
ステップS106は、上記既述の通りである(ステップS106)。ステップS105終了後はリターンしスタートに戻る。
【0071】
次に図16に基づいて、メダル払出機1の制御部103Pで実行されるフローチャートを説明する。まず図示しない朝一番における電源投入時において、パワーオン時に起動するリセット割込処理により、メダル払出機1の制御部103Pは、管理装置100の制御部から、設定された「自動補充モード」または「非自動補充モード」である旨の情報を、通信IFを介して島コントローラ102に中継させて受信し、一旦待機モードをとる。次いでリセット割込処理において半導体ハードディスクからRAMにプログラムが移行されるとともにRAMのプログラム先頭アドレスにジャンプして先頭アドレスに記憶されたメインルーチンが起動され、以降S200からリターン迄を高速に繰り返す。
【0072】
まず制御部103Pは、ステップS200のモードの設定において、現金の投入が紙幣投入口4になされるか、またはカードの投入がカード受入発行口6になされたことを、夫々、カードリーダライタIF、紙幣識別IFを介して検知すれば払出モードに設定する。なお現金の投入がなされ、カードリーダライタ内におけるリーダライタ部に、読み取り可能なカードないことを、カードリーダライタIFを介して制御部103Pが検知した場合、複数の非会員カードが発行可能に貯留される貯留部から取り出してリーダライタ部へ搬送され投入現金分の有価価値を、発行した非会員カードIDに基づいてカード管理装置に記憶する。そして遊技の結果有価価値(度数)がなくなったことを、カードリーダライタIFを介して制御部103Pが検知すれば、待機モードに設定する。非会員カードに有価価値が残った状態、または会員カードがリーダライタ部に存在することをリーダライタIFを介して制御部103Pが検知する場合、カード返却ボタン99が押されたことをボタンIFを介して制御部103Pが検知すれば、これら非会員カードと会員カードをカードリーダライタから外部に排出し、待機モードに移行する(ステップS200)。
【0073】
また制御部103Pは、ステップS200のモード設定において、払出モード中に、計数ボタン8が押されたことをボタンIFを介して制御部103Pが検知すれば、計数モードに移行し、計数機構S、70からセンサIFを介して制御部103Pが所定時間(15秒)検知しない場合には、計数モードから再び払出モードに移行する。なお、既述の「非自動補充モード(66、104、105がない)」でありかつ補充モード中、または排出モード中は計数ボタン8がおされても計数モードへは移行しない。既述の「自動補充モード(66、104、105がある)」であれば勝手に補充されて排出されるため払出モードから計数モードへの移行は行ってもよい(ステップS200)。またいかなるときにもメダルタンク62に第1の所定量((重さや数や所定容器に貯蔵されるメダル量に対応した所定位置におけるメダル有無を示す情報等)または他の所定数)を超える多量のメダルが存在するときには、計数モードへは移行しない。
【0074】
また制御部103Pは、ステップS200のモード設定において、既述の「非自動補充モード(66、104、105がない)」でありかつ管理装置100を備える場合、管理装置100から通信IFを介して、島コントローラ102に中継されて、補充モードとする旨の指示を受けた場合、補充モードに移行する。また既述の「非自動補充モード(66、104、105がない)」でありかつ管理装置100がない場合、制御部103Pは、メダルタンク62に内蔵されるメダル数が第4の所定量(重さや数や所定容器に貯蔵されるメダル量に対応した所定位置におけるメダル有無を示す情報等)以下となったことをセンサIFを介して検知した場合、補充モードに移行する。
【0075】
補充モードから通常の払出モードへの移行は、制御部103Pが、センサIFを介して入力したメダルタンク62に内蔵されるメダル数が第1の所定量(重さや数や所定容器に貯蔵されるメダル量に対応した所定位置におけるメダル有無を示す情報等)と後述する第4の所定量(重さや数や所定容器に貯蔵されるメダル量に対応した所定位置におけるメダル有無を示す情報等)の中間の第5の所定量(重さや数や所定容器に貯蔵されるメダル量に対応した所定位置におけるメダル有無を示す情報等)となったことをピックアップした際に、補充完了を表示IFを介して液晶表示部5に表示し、その了解がリモコンより受信された場合に行われる。なお補充モードにおいては、計数モード、排出モードへの移行は行われない。また既述の「自動補充モード(66、104、105がある)」であれば勝手に補充されて排出されるため補充モードへの移行は行われない(ステップS200)。またいかなるときにもメダルタンク62に第1の所定量((重さや数や所定容器に貯蔵されるメダル量に対応した所定位置におけるメダル有無を示す情報等)または他の所定数)を超える多量のメダルが存在するときには、補充モードへは移行しない。
【0076】
また制御部103Pは、ステップS200のモード設定において、既述の「非自動補充モード(66、104、105がない)」でありかつ管理装置100を備える場合、管理装置100から通信IFを介して、島コントローラ102に中継されて、排出モードとする旨の指示を受けた場合、排出モードに移行する。
【0077】
また既述の「非自動補充モード(66、104、105がない)」でありかつ管理装置100がない場合、制御部103Pは、メダルタンク62に内蔵されるメダル数が第4の所定量(重さや数や所定容器に貯蔵されるメダル量に対応した所定位置におけるメダル有無を示す情報等)より大きい第1の所定量(重さや数や所定容器に貯蔵されるメダル量に対応した所定位置におけるメダル有無を示す情報等)以上となったことをセンサIFを介して検知した場合、排出モードに移行する。排出モードから通常の払出モードへの移行は、メダルタンク62に内蔵されるメダル数が第1の所定量(重さや数や所定容器に貯蔵されるメダル量に対応した所定位置におけるメダル有無を示す情報等)と後述する第2の所定量(重さや数や所定容器に貯蔵されるメダル量に対応した所定位置におけるメダル有無を示す情報等)の中間の第5の所定量(重さや数や所定容器に貯蔵されるメダル量に対応した所定位置におけるメダル有無を示す情報等)となって、排出完了を液晶表示部5に表示し、その了解がリモコンより受信された場合に行われる。なお排出モードにおいては、計数モード、補充モードへの移行は行われない。また既述の「自動補充モード(66、104、105がある)」であれば勝手に補充されて排出されるため排出モードへの移行は行われない(ステップS200)。
【0078】
次に制御部103PはステップS201において、ステップS200において設定したモードが何かを判定する。待機モードであればリターンしてスタートに戻る。計数モードであればステップS201の計数処理を実行し、払出モードであればステップS203の払出処理を実行し、補充モードであればステップS204の補充処理を実行し、排出モードであればステップS205の排出処理を実行する(ステップS201)。
【0079】
制御部103Pは、ステップS202において計数処理を行う。計数処理中には、貸出ボタン9、再プレーボタン7が押されても何もしない。計数処理では、計数機構70、近接Sのメダル1枚毎の検知信号を積算して記憶する(ステップS202)。なお制御部103Pは、計数処理中にメダルタンク62に内蔵するメダル数が所定の多量の値(第2の所定数(重さや数や所定容器に貯蔵されるメダル量に対応した所定位置におけるメダル有無を示す情報等))を超えたと判定した場合には、直にメダル計数処理を停止(計数機構70の停止、揚送機構60、74の停止、77シャッタの閉塞、また揚送機構60、74のメダル受入口に設けたシャッタの閉塞)する。
【0080】
制御部103Pは、ステップS203において払出処理を行う。払出処理中には、計数ボタンが押されても計数しないし、他のモードへの移行による処理は行わない。払出処理では、制御部103Pは、ボタンIFを介して再プレーボタン7が押されたことを検知した場合、既述の持ちメダル数を消費して、優先して払い出し、持ちメダル数がなくなると既述の貯メダル数を消費して払い出すよう、モータIFを介して払出用モータ65を駆動して前記消費分のメダル数を払い出す。また制御部103Pは、ボタンIFを介して貸出ボタン9が押されたことを検知した場合、有価価値(度数)をカード管理装置からカードIDに基づいて読み出し、所定のメダル数(50メダル1000円分)の度数を引き落とすとともに、モータIFを介して払出用モータ65を駆動して前記引き落とし分のメダル数を払い出す(ステップS203)。
【0081】
制御部103Pは、ステップS204において補充処理を行う。補充処理中には、計数及び払出をしないし、他のモードへの移行による処理は行わない。補充処理では、制御部103Pは、計数機構70、近接センサSでカウントしながら受入口17からのメダルを補充用として受け入れるようにしてもよいし、補充扉10を開いて補充してもよい。なお補充用メダルの受け入れのため、補充用メダルを計数しないか、または計数してもその計数結果を景品交換可能な獲得遊技媒体数として処理しないように計数値と補充数とを分けて記憶する。勿論、上記した如く「自動補充モード(66、104、105がある)」であれば勝手に補充されるので、制御部103Pは何もしない(ステップS204)。なお制御部103Pは、補充処理中にメダルタンク62に内蔵するメダル数が所定の値(第5の所定量(重さや数や所定容器に彫像されるメダル量に対応した所定位置におけるメダル有無を示す情報等))を超えたと判定した場合には、直にメダルの補充処理を停止(計数機構70の停止、揚送機構60、74の停止、77シャッタの閉塞、シャッタ88の閉塞、また揚送機構60、74のメダル受入口に設けたシャッタの閉塞)する。
【0082】
制御部103Pは、ステップS205において排出処理を行う。排出処理中には、計数及び払出をしないし、他のモードへの移行による処理は行わない。排出処理では、制御部103Pは、液晶表示部5に表示IFを介して「余剰メダルの排出」の警告を表示し、かつ管理装置100へ通信IFを介して、島コントローラ102に中継させて、「排出モード」である旨の情報と台番号を送信する。
【0083】
管理装置100では、「排出モード」である旨の情報を受けるとインカムで音声にて、受信した台番号に対応して「○○番台余剰メダル排出します」と案内する。この案内を受けた店員が、払出ノズル13をスロットマシン2の下皿43に臨んだ位置から外れた位置として、メダル箱を構えてリモコンから「排出受け準備完了」の旨の情報を送信する。するとメダル払出機1の制御部103Pは、店員所持のリモコンから「排出受け準備完了」の旨の情報を受けると、モータIFを介して払出用モータ65を駆動して、余剰メダルを外部に払い出す。勿論、上記した如く「自動補充モード(66、104、105がある)」であれば勝手に排出されるので、制御部103Pは何もしない(ステップS205)。
【0084】
なお、払出ノズル13をスロットマシン2の下皿43に臨んだ位置にあることを、制御部103PがセンサIFを介して入力した位置情報により検知した場合、制御部103Pは、液晶表示部5に表示IFを介して「余剰メダルの排出」の警告を表示し、かつ管理装置100へ通信IFを介して、島コントローラ102に中継させて、「排出モードですがノズルの位置がお客様のスロットマシン側となっているので、ノズルの位置を変更してください」である旨の情報と台番号を送信する。管理装置100では、「排出モード」である旨の情報を受けるとインカムで音声にて、受信した台番号に対応して「○○番台排出モードですがノズルの位置がお客様のスロットマシン側となっているので、ノズルの位置を変更してください」と案内するとよい。
【0085】
次に制御部103Pは、ステップS206に移行し、既述のステップS100で管理装置100が受信する情報を、通信IFを介して、島コントローラ102に中継させて、送信する(ステップS206)。
【0086】
次に制御部103Pは、ステップS207に移行し、既述のステップS101で管理装置100が受信する情報を、通信IFを介して、島コントローラ102に中継させて、送信する(ステップS207)。
【0087】
次いで本実施例を応用した実施の形態を図17から図20に基づいて説明する。図17から図20は第5の実施の形態であり、当該メダル払出機1の斜視図である。図17は第5の形態のメダル払出機1の前面側斜視図である。図18は、第5の形態のメダル払出機1にメダル収容器を配置した前面側斜視図である。図19は、第5の形態のメダル払出機1にメダル収容器を配置した後回転させた前面側斜視図である。図20は、第5の形態のメダル払出機1における収納留め部を退去させた前面側斜視図である。
【0088】
図17から図20における第5の形態のメダル払出機1は、図8における受入口67、図9における受入口68以外の構造は、図8、図9と同じである。また図17から図20における第5の形態のメダル払出機1は、図9の構造の異なる点として、収納留め部として機能する根元側の設置台125、先端側の設置台126をそれぞれ備え、その設置台125の筺体3前面側134の水平方向左右に薄板状のガイド125を備え、また設置台125の中央には谷部127を備える点が挙げられる。また筺体3前面側134には、メダルを受け入れる半ドーム状の孔である半ドーム孔122が開口され、半ドーム孔122の下面には特公昭63−36040公報記載の円筒径内を回転するディスクにメダルを受け入れるメダル受入孔124を設け、ホッパー底部に設けられた固定されたガイドピンであって、ディスクが回転するとディスク下面側であってディスク回転軌道上に設けられた切欠部をガイドピンが通過するよう構成され、メダル受入孔に受け入れたメダルがガイドピンに導かれ、円筒径内外延に設けられた排出口から1枚毎に排出する機構(ディスク型整列機構)が設けられている。
【0089】
図18においては、メダル箱132(メダル収容器の1例)を、設置台125、126の上部側が支持し、またメダル箱132の下端部の筺体3前面134側がガイド123の間にガイドされつつ、自重で落下しないよう設置できる。そしてメダル箱132の筺体3前面134側と反対側の端部が図示された矢印の方向に持ち上げて回転させることができる。図19に示す如くメダル箱132が回転軸128を中心に回転させられると、メダル箱132内のメダルがメダル箱132の内側側面の下側から半ドーム孔122に滑落し、図10(図10は本実施例のメダル払出機1を側面方向から見た内部断面説明図である。)における計数機構70に導かれ、計数機構70で計数されたメダルはメダルタンク62へ図示された矢印の方向へ落下して収容することができる。
【0090】
設置台126は、筺体3前面134に対し垂直な方向に進退自在であり、設置台125内に退くことで人間の体などに接触して邪魔になることを防止し、進出することで大きなメダル箱132を落とさないよう支持可能とできる。図20においては、設置台126が設置台125内に退去した状態を示している。設置台125に対し設置台126の進退は、人間が設置台126の先端を持って進退させることで実現できる。設置台125の内部空間の上下には、その中心に向かってラチェット機構の凹凸が配置され、設置台126の設置台125内部空間に常に位置する外側上下の部位には、ばねで外方向に付勢され、内方向に向かって退去するよう形成された凸部が、前記設置台125の凹凸の凹部に嵌合して、設置台125から設置台126の突出位置を任意に決められる。設置台126を最大突出させると、設置台125の突出最先端部内壁に、設置台126の根元端部外壁が当接して、設置台125に対し設置台126を取り出すことができないよう嵌合する。
【0091】
次いで本実施例を応用した実施の形態を図21から図23に基づいて説明する。図21から図23は第6の実施の形態であり、当該メダル払出機1の側面説明図である。図21は第6の形態のメダル払出機1におけるメダル箱132を配置していない側面説明図である。図22は第6の形態のメダル払出機1におけるメダル収容器を配置した側面説明図である。図23は第6の形態のメダル払出機1におけるメダル収容器を配置した後回転させた側面説明図である。
【0092】
図21から図23における第5の形態のメダル払出機1は、図8における受入口67、図9における受入口68以外の構造が、図8、図9と同じである。また図21から図23における第6の形態のメダル払出機1は、図8の構造の異なる点として、収納留め部として機能する131、129を備える点が挙げられる。
【0093】
図21において、メダル払出機1の筺体3の前面134中段(ノズル13の上方側)に、収納留め部として機能するフック131にメダル箱132の把手133に掛けることができる。また同じく、メダル払出機1の筺体3の前面134中段に、収納留め部として機能する支持台129は、メダル箱132の下部を支えることができる。フック及び支持台129は、メダル箱132の形状にあわせて任意の形状のものに交換できる。また半ドーム孔122を筺体3の前面134の内部側に半球状に形成して備える。半ドーム122の下方にはメダルを一時に流下しないようにする絞り135を備える。また既述のディスク型整列機構124を受入口130の底側に備える。なお支持台129はメダル箱下部を支えるのではなく、支持台129aの如く、メダル箱132の筺体3前面134側の側面を支えるようにしても落下しない。
【0094】
図22の如く、メダル箱132の把手133をフック131に掛け、メダル箱132の下部を支持台129上に載置すると、メダル箱132は落下しないよう筺体3の前面134中段部分に留めることができる。この状態でメダル受入口130にメダルを手ですくって投入するようにしてもよいが、図23に示す如く、メダル箱132をフック131を軸受けとし、把手133を回転軸に回転させ、半ドーム孔122にメダルを落下させて、ディスク型整列機構124の回転不可能なメダル重量をかけないための絞り135にて流下量の制限を受けつつ、図10(図10は本実施例のメダル払出機1を側面方向から見た内部断面説明図である。)における計数機構70に導かれ、計数機構70で計数されたメダルはメダルタンク62へ図示された矢印の方向へ落下して収容することができる。
【0095】
次に本実施例を応用した第7の実施の形態を図24に基づいて説明する。図24は、第7の形態の当該メダル払出機1の側面説明図である。図22と異なり、メダル箱132の下端を、支持台129の変わりに受入口130の上縁端が支持し、メダル収納箱132の底面がメダルが滑落可能な角度αだけ傾斜している点が挙げられる。またメダル箱132の側面にはシャッタ136を備え、シャッタ136は、側面開口部を開閉自在に摺動可能に、溝部139によって挟持されている。またシャッタ開閉駆動部138からの動力を受けて把手140が、シャッタ136の一部に外側へ突出した突起137に当接して作用することでシャッタ136が開閉動作をする。シャッタ136が開状態になるとメダル箱132内のメダルが傾斜度αによって滑落してメダル受入口130に滑落し、ディスク型整列機構124を介して、図10(図10は本実施例のメダル払出機1を側面方向から見た内部断面説明図である。)における計数機構70に導かれ、計数機構70で計数されたメダルはメダルタンク62へ図示された矢印の方向へ落下して収容することができる。なお、シャッタ136の開閉動作は、メダル箱132の存在の有無を検知するスイッチを受入口130とメダル箱132の下部の接触点や、把手140と突起137の接触点や、把手133とフック131の接触点に設けたり、或いは光学式センサでメダル箱132の有無を検知することで、メダル箱132有りで開動作させ、メダル箱132無しで閉動作させるようにするとよい。
【0096】
次に本実施例の1の形態(A案)を図25、図26に基づいて説明する。図25は、図10に対し、メダル導き選択手段を構成する各要素150〜156が追加されている。メダル導き選択手段としては、メダル受入部67が筺体前面134側に設けられ、上方が広く開口した半ドーム形状の漏斗状のもの67とし、メダル貯蔵部62の上方に配置し、メダル受入部67から受け入れたメダルをメダル貯蔵部62へ落下させて導く(第1経路)場合、メダル受入部67の底部にディスク型整列機構70を配置し、メダルをディスク型整列機構70によって整列後に第1経路と第2経路とに振り分けて案内する。
【0097】
滑落路前半156から滑落路後半155の間の開口部を開閉可能なシャッタ150を備え、メダルをディスク型整列機構70によって整列後に、シャッタ150は制御部103Pに制御されるソレノイド154によって、150pの開口状態と150qの閉塞状態とに制御することができる。またシャッタ150は蝶番153によって滑落路の後半側の155の上端に回動自在に軸支される。スロットマシンへのメダル投入モードである旨のボタン(図示せず)が押された場合、制御部103Pによってシャッタ150は、開口状態を150pに制御され、シャッタ150の蝶番に近い、下流側のシャッタ下流端部が高く位置させ、滑落路156から運動エネルギーを伴って滑落するメダルを、シャッタ下流端部で受けて確実に止めて、第2経路であるスロットマシン側への通路151に導くことができる(第2経路)。
【0098】
ここで、滑落路前半156の下端部は、シャッタ150qより高い位置にあり、シャッタ150qの下端部は滑落路後半155の上端部より高い位置にあることで、メダルの滑落がスムーズである。また、通路151はメダル払出部63通路と合流部152と合流し、ノズル13からスロットマシンへ払い出される。なお、筺体前面134からシャッタ150、通路151、合流部152は全て透明で遊技者からメダルの動きを目視することができる。
【0099】
一方、計数ボタンがおされ計数モードをとる場合には、制御部103Pによってシャッタ150が閉塞状態である150qの状態に制御され、滑落路156から滑落するメダルをシャッタ150qの上を滑落し、さらに後半の滑落路155の上に至り、次いで、155下端からメダル貯蔵部62に落下させて導くことができる(第1経路)。(以上A案)
【0100】
次に本実施例の1の形態(B案)を図27、図28に基づいて説明する。図27は、図12に対し、メダル導き選択手段を構成する各要素160、161、15a〜15gが追加され,穿設孔77、突出部76等が除かれている。メダル導き選択手段としては、筺体前面134下側に2つのリフト機構741における入口771と入口160とを並べて配置し、第1経路(メダル貯蔵部側)に導く場合は第1のリフト機構側の入口160に、第2経路(スロットマシン側)に導く場合は第2リフト機能側の入口771に、振り分けて分岐通路15aまたは15hの内いずれかの側に案内して導くものである。
【0101】
図28に示す如く、制御部103Pはソレノイド15gを駆動して、振分弁を15h側に位置させるためロッド15fを退き側にすると、湾曲路15を介して転動流下してきたメダルを入口771側である開口15cへ導くことができる。また制御部103Pはソレノイド15gを駆動して、振分弁を15a側に位置させるためロッド15fを突出側にすると、湾曲路15を介して転動流下してきたメダルを入口160側である開口15dへ導くことができる。
【0102】
図29に示す如く、入口771へメダルが導かれる場合、制御部103Pによってモータ87を順方向に駆動して駆動ローラ86を順方向回転させ、メダルを揚送させた後傾斜面80から滑落後ネット81bへ導く。また入口160へメダルが導かれる場合、制御部103Pによってモータ87を逆方向に駆動して駆動ローラ86を逆方向回転させ、メダルを揚送させた後筺体内部投入口161へ導く。そして筺体内部投入口161から投入されたメダルは、計数部によって計数後、メダル貯蔵部であるメダルタンク62に導かれる。
【0103】
次に本実施例の1の形態(C案)を図29、図30に基づいて説明する。図29は、図12に対し、メダル導き選択手段を構成する各要素170、171、172が追加され,穿設孔77、突出部76等が除かれている。メダル導き選択手段としては、筺体前面134下側に1つのリフト機構741を配置し、筺体前面中段に傾斜面80の途中にシャッタ170を配置し、メダルをリフト機構741によってリフトアップ後に、制御部103Pに制御されてソレノイド(図示しない)が駆動しシャッタ170が開口すると傾斜面80から開口を経て落下させ、第1通路171に至り、第1通路171を滑落させつつ経てメダル貯蔵部であるメダルタンク62へ導く第1経路と、制御部103Pに制御されてソレノイド(図示しない)が駆動しシャッタ170が閉塞すると傾斜面80からシャッタ170上を滑落し開口79に至り、開口79からネット81bに滑落させる第2経路とに導く、即ち第1経路側と第2経路側へのいずれかの側に振り分けて案内する。
【0104】
なお、シャッタ170は、蝶番で回転自在に軸支され、開口すると、端部170aが傾斜面80より高い位置に位置し、滑落するメダルの滑落方向にシャッタ端部170aが臨み、滑落するメダルがシャッタ端部170aに衝突して第1通路171に確実に導く。またシャッタ170は、閉塞すると、滑落路80のシャッタ170より上流側下端部より、シャッタ170上端部が下に位置し、滑落路80のシャッタ170より下流側上端部より、シャッタ170下端部が上に位置することで、滑落路80から滑落するメダルが、滑落路80のシャッタ170より上流側下端部、シャッタ上面、滑落路80のシャッタ170より下流側上端部、を経て開口79に滑落可能とすることができる。
【0105】
また第1通路は、シャッタ170の開口によってメダルを受け入れると、筺体内部への開口172に向かって滑落可能に傾斜した傾斜面を備え、当該傾斜面から開口172を介してメダル貯蔵部であるメダルタンク62にメダルを導くことができる。
【0106】
次に発明における第1の実施形態を図29、図30に基づいて説明する。本実施の形態のメダル払出機における筺体134内部から前記筺体134前面の外部にメダルを払い出す払出通路(カバー体741からネット81bよりメダル停止部81Cに至る迄)を備えたメダル払出機1は、払出通路における支持体として、ネット81bが、重力の作用で移動する移動メダルの移動方向の下方側の2本、及び水平側方側に2本、合計4本の格子状に形成され、移動メダルが外部に飛び出さないよう水平側方側の格子から下方側2本の格子によって支持される。一方の水平側方側の格子から下方側2本の格子を経て反対側の水平側方側の格子まで透明な曲面で覆うようにしてもよい。またネット81bは、移動速度を低下させるために十分緩やかな傾斜度7度程度に形成された滑り台をなし、カバー体741の出口79からメダル停止部81Cにかけて50枚程度のメダルを積層することができる。
【0107】
重力の作用によって移動中のメダルは、メダル外縁部が、4本の格子状に形成されたネット81Bの下方側の格子と水平側の格子に支持され、外部に飛び出すことがないよう、主にネット81Bの下方側の2本の格子上をメダル側面が接触して滑落する。最初の移動メダル(第1メダル)の移動方向における外縁部がメダル停止部81Cに当接して移動方向を斜め下方から斜め上方に変更され、移動方向が上方に変更されることで作用する重力の作用とメダル側面と格子間の摩擦力により停止する。次いで、次回以降に同様に移動する移動メダル(第2メダル)の移動方向における外縁部が、第1メダルの場合のメダル停止部81Cに当接する代わりに第1メダルの上側面に当接して移動方向を斜め下方から斜め上方に変更され、移動方向が上方に変更されることで作用する重力の作用とメダル側面と格子間の摩擦力により停止する。そして第2メダルが停止する際に前記第1メダルと前記第2メダルが積層状態となる。その積層状態となった積層メダルを取り出し可能に開口或いは開口可能な開口部として、積層メダルの下方側の2本の格子と水平側方側の2本の格子の反対側の上方側が開口している。
【0108】
この実施の形態によれば、払出通路は、重力の作用で移動する移動メダルの移動方向の周囲の一部を覆う格子状に形成されたネット81Bの支持体によって、移動メダルが外部に飛び出さないよう支持され、最初の移動メダルである第1メダルが停止した後、次回以降に同様に移動する第2移動メダルが停止した際に第1メダルと第2メダルを積層状態とすることができる。また積層状態となった積層メダルを取り出し可能な開口部を備えるので、遊技客はメダルを積層状態のまま開口部から取り出すことができ、さらに遊技客がメダルをメダル投入口に運ぶ手間を極力減らすことができる。
【0109】
尚、この実施例では支持体としては、図29及び図30に示すネット81Bのような格子状、図31、32、33、34に示す外形が四角柱であり内部が8角柱の空洞201で形成されたパイプ体200、図35、35、37に示すパイプ体220を例示しているが、例えば、内部が空洞の円柱形状や多角柱(三角柱、四角柱)等のパイプ体、複数の格子を移動方向と平行に円筒状や多角柱状に配置した籠体、該パイプ体と該籠体の合体物、などで実施してもよい。
【0110】
図31について説明する。図31は揚送機構74の拡大した斜視図であり、図29に対し、シャッタ170、ネット81bが存在しない代わりに、パイプ体200、ステップモータ205、ギヤ210、208、昇降台202等を主に備える。図32は図31におけるパイプ体200の水平断面MM’である。
【0111】
パイプ体200は、外形が鉛直方向を長手とする直方体であり、内部に8角柱の空洞を有し、その空洞は、上方の開口79より提供されるメダルを50枚程度積層可能な容量を備え、メダルを積層可能なよう底部が閉じて形成される。パイプ体200は、パチンコホールで主に用いられるメダル径25mmのものと30mmのものに対応して2種類のものを揚送機構74の開口79からメダルを取り入れ可能に任意に取り付け可能である。パイプ体200の遊技客側と反対側のメダル払出機1側側面には、鉛直方向を長手とする第2の開口204が開口されて形成される。第2の開口204を介し、パイプ体側方に取り付けられメダル払出機1側の水平方向に突出した回転軸211よりステップモータ205からの駆動力が、211に軸支されるギヤ210、ギヤ210と歯合する回転自在に回転軸209で軸支されるピニオンギヤ208、ピニオンギヤ208とし歯合するラック207を介して伝達され、昇降台202が第2の開口204の長手方向(鉛直方向)を上下する(支持体移動手段)。
【0112】
そしてメダル払出機1に内蔵する制御(CPU)部は、RAMやROMに記憶されたプログラムを読み出して実行し、開口79のやや下方に設けられた光センサから受けた入力をCPUのポート入力に受け、そのポート入力のON状態が所定時間を超えると積層メダルの積層量が一杯になったとして、一瞬の通過メダルではなく積層された結果昇降台202を更に下げないとパイプ体200内に貯留することができないと判断されるので、支持体移動手段である昇降台202を下降させるようステップモータ205へ指示出力する。そして制御部は、光センサから入力がまったくない状態が継続する場合、昇降台202を上昇させ、上昇の結果光センサから受け他入力のON状態が所定時間を超えると昇降台202を再び下げる。
【0113】
この実施例によれば、積層メダルの積層量に応じて支持体移動手段によってメダル停止部の位置を制御するので、支持体200における移動メダルの移動距離による移動速度の差や移動距離の差による移動メダルの停止後の挙動や停止前の姿勢を一定にすることができため、乱れなく積層できる。なお光センサによるメダル積層量を検知する例を例示したが、パイプ体200の底部に設けられた重量センサによってメダルの積層量を検知するようにしてもよい。
【0114】
パイプ体200の内部の空洞201は、上下方向を長手とする水平断面が八角の八角柱形状であり、平板形状である昇降台202の上方から見た形状も空洞201の八角の内側に存在可能な八角形状である。空洞201の側面と昇降台202の水平端部とは、上下方向に動作可能なよう隙間を形成する。
【0115】
図33に示す如く、パイプ体200の内部の水平断面が八角形ではなく四角形であるような場合であって、昇降台202上に停止した最初のメダルである第1メダルが存在する場合かつ第2のメダル214が第1メダルとパイプ体200の側面間に起立して存在する場合、積層が完成しないで少なくとも起立したメダルを取り出し難い状態となって好ましくない。
【0116】
そこで積層状態を確実に実現するための1例として、図31、32、34に示す如く、空洞201を八角柱形状とし、第2のメダルが起立しないよう、さらに、パイプ体200(支持体)は、移動メダルの移動終端において移動メダルを停止させ、第1メダルが支持体内の断面積の一部乃至全部を塞いだ状態で停止させるメダル停止部として昇降台202を備え、停止した第1メダルとパイプ体200の間の隙間の側に第2メダルの外縁が位置(第1の位置)した時に、第2メダルの第1の位置と異なる上方側における外縁と前記支持体の接触部(212の付近)が、上方から下方を見た際に第1の位置より停止した第1メダルの中央側に寄ることによって「SEKI」の方向に第2メダルが倒れるので、第1の位置にある、第2メダルを起立不可能とすることができ、順次払い出されるメダルを確実に積層することができる。即ち図32のようにMM’における空洞201が五角柱以上の多角柱から円の断面を備えれば、停止した第1メダルとパイプ体200の間の隙間の側に第2メダルの外縁が位置(第1の位置)した時に、第2メダルの第1の位置と異なる上方側における外縁と前記支持体の接触部(212の付近)が、上方から下方を見た際に第1の位置より停止した第1メダルの中央側に寄ることによって「SEKI」の方向に第2メダルが倒れるようにできる。
【0117】
図35、36、37について説明する。図35は、本実施例におけるメダル払出機1の側面から見た断面図である。図36は揚送機構74の拡大した斜視図であり、図31に対し、パイプ体200が存在しない代わりに、パイプ体220を備える。図37は、図35におけるパイプ体220の突出方向に垂直な断面LL’図である。
【0118】
パイプ体220は、外形が四角柱、内部に断面が楕円の円柱状の空洞を有し、遊技者側に開口221を開口する。開口221付近は、可撓性材料で形成され塩化ビニール製である。遊技者は積層メダルを取り出す際には、開口223(常時開口しない状態であっても遊技者によって大きく広げて開口できればよい)の可撓性を利用して開口221を大きく広げて積層メダルを取り出すことができる。空洞を移動中の移動メダルは、端部224が空洞の断面の楕円の長い方の端部222に対抗し、楕円端部222と移動メダル端部224とが移動可能な隙間が生じるよう形成される。また移動メダルの上面を開口221に向けて対抗させ、移動メダルの下面を空洞の断面の楕円の下側の短い方の端部223に対抗させ、移動メダルの移動姿勢を所定の状態とすることができる。
【0119】
重力の作用によって移動中のメダルは、メダル外縁部が、パイプ体220に支持され、外部に飛び出すことがないよう、パイプ体220内の空洞上をメダル側面が接触して滑落する。最初の移動メダル(第1メダル)の移動方向における外縁部がメダル停止部81に当接して停止する。次いで、次回以降に同様に移動する移動メダル(第2メダル)の移動方向における外縁部が、第1メダルの場合のメダル停止部81Cに当接する代わりに第1メダルの上側面に当接して停止する。そして第2メダルが停止する際に前記第1メダルと前記第2メダルが積層状態となる。
【0120】
パイプ体200及び220は、透明であり機械的強度のある合成樹脂としてポリカーボネイトで形成されている。パイプ体200は、遊技客が積層メダルの積層状態を視認しながら取り出すことができるように透明乃至半透明であることが好ましい。パイプ体200は他に機械的強度のあるナイロン等で形成してもよい。またパイプ体の遊技者側の面には、パイプ体200と可撓性材料215及び223は接着部216にて接着され、可撓性材料215及び223によって積層メダルを取り出す為開口部203、221を遊技客の指を挿入可能な程度開口して形成する。可撓性材料215及び223は塩化ビニールで形成される。他の可撓性材料としては、塩化ビニールの他にポリエチレン、ポリプロピレン、ポリペットなどを用いることができる。
【0121】
なお、本実施例のメダル払出機は、開口部203、221は、前記積層メダルの積層方向における最大断面積(メダル直径×積層枚数×メダルの厚み)以下の開口面積に形成され、少なくとも開口部周囲の一部乃至全部が開口時に開口面積を増大可能なよう可撓性材料によって形成される。遊技者が積層メダルを取り出す時には可撓性を利用して開口部を押し広げて取り出すことができる。
【0122】
また、上記いくつかの本実施の形態(A、B、C、Dの各案)によって、本実施例のメダル払出機及びメダル払出機のメダル払出方法を実現することができる。そして、本実施の形態によれば、メダル導き選択手段として、筺体側へ1枚毎に転動流下するメダルを筺体前面下側に導き、無端ベルト75で構成されるコンベアリフト上に、転動メダルをその姿勢のままメダル外縁部を乗せるための搬送突起83を有し、その突起83は筺体前面側が下側に、筺体前面側と反対側の転動メダル上流側が上側になるよう斜めに傾斜させている(このように傾斜させればソレノイド85が必要ない)。そして無端ベルト75を、リフト方向に垂直な四方を覆う通路741内に配置し、計数モードにおいては、無端ベルトによってメダルをリフト中に、メダル外縁部と接する筺体前面に開口された穿設口77を開閉するシャッタ77aを制御部103Pに制御されて開口すると、筺体前面に配置した内部のメダル貯蔵部へ導くことが可能な経路へ導くことができる。またスロットマシンへのメダル投入モードである旨のボタン(図示せず)が押された場合、制御部103Pに制御されて当該シャッタ77aを閉じると無端ベルト75によってリフト後スロットマシン側であるネット81bに導くことができるという効果を奏する。
【0123】
また、図25、図26で示すメダル払出機1(A案)において、さらに、遊技台に隣接して設けられた筺体3と、投入されたメダルを受け入れるメダル受入部68、130と、メダル受入部68、130から受け入れたメダルを貯蔵するメダル貯蔵部62と、前記メダル貯蔵部62に貯蔵されるメダルを前記筺体前面側に払い出すメダル払出部63、13等と、メダル貯蔵部に流下可能な高さ位置であって(前記メダル払出部の上方側であって)筺体3前面側134側面に設けられ、メダル収容可能なメダル収容器を着脱可能に落下させない状態で留めることが可能な収納留め部68における120及び121、125及び126、129および131、131及び130の上縁端、を備え、留められたメダル収容器69、132からメダル受入部68、122、130までのメダルを手等で運ぶ距離が短いため、メダルをメダル払出機へ投入する際手間なく溢し難くできると言う効果を奏する。
【0124】
また、図25、図26で示すメダル払出機1(A案)において、さらに、メダル払出機1は、遊技台に隣接して設けられた筺体3と、投入されたメダルを受け入れるメダル受入部と、メダル受入部68、130から受け入れたメダルを貯蔵するメダル貯蔵部62と、メダル貯蔵部に貯蔵されるメダルを筺体3前面134側に払い出すメダル払出部63、13等と、メダル払出部の上方側であって筺体3前面134側側面に設けられ、メダル収容可能なメダル収容器を着脱可能に落下させない状態で留めることが可能な収納留め部68における120及び121、125及び126、129および131、131及び130の上縁端、と、収納留め部または/及びメダル収容器を、外力または自機に備える駆動力源からの駆動力により動作させることが可能な動作機構(68の回転可能な機構、132を回転可能な機構、動作する140)と、を備え、動作機構により収納留め部または/及びメダル収容器を動作させることで、前記収納留め部に留められたメダル収納器69、132内に収納されたメダルを受け入れることが可能であるので、多量のメダル一気に運ぶことができるメダル収容器をメダル払出部の上方側であって筺体前面側側面に収納留め部によって一旦留め、その後動作機構により収納留め部または/及びメダル収容器を動作させることで、メダルをメダル受入部に投入する際手間なく溢し難くすることができるとともにメダル払出部から再びメダルを払い出すのに揚送する必要がないと言う効果を奏する。
【0125】
また、図25、図26で示すメダル払出機1(A案)において、さらに、図9に示す如く、メダル払出機1は、動作機構(68の回転可能な機構)が、収納留め部68における120及び121を回転軸に回転可能に軸支した回転手段であり、回転手段により収納留め部を回転動作させることで、収納留め部に留められたメダル収納器69内に収納されたメダルを受け入れることが可能とした例を用いても同様に手間なく溢し難くすることができるとともにメダル払出部から再びメダルを払い出すのに揚送する必要がないと言う効果を奏する。
【0126】
また、図25、図26で示すメダル払出機1(A案)において、さらに、図17から図20、図21から図23に示す如く、メダル払出機1は、動作機構(132を回転可能な機構)、によって、メダル収納器132の一端を持ち上げて回転させると、前記メダル収納器の他端側からメダル収納器内に収納されたメダルを受け入れることが可能とした例を用いても同様に手間なく溢し難くすることができるとともにメダル払出部から再びメダルを払い出すのに揚送する必要がないと言う効果を奏する。
【0127】
また、図25、図26で示すメダル払出機1(A案)において、さらに、図21から図23に示す如く、メダル払出機1は、収納留め部131が、メダル収納器132の端部133を掛けて留めることが可能であり、動作機構が、メダル収納器を回転軸に回転可能に軸支した回転手段(133と131の回転可能な機構)であり、回転手段によりメダル収納器を回転軸(131の中心付近)を中心に回転させることで、メダル収納器132内に収納されたメダルを受け入れることが可能とした例を用いても同様に手間なく溢し難くすることができるとともにメダル払出部から再びメダルを払い出すのに揚送する必要がないと言う効果を奏する。
【0128】
また図25、図26で示すメダル払出機1(A案)において、さらに、図24に示す如く、メダル払出機1は、動作機構(140と137)が、メダル収納器132の一部に設けられたシャッタ機構136を開閉動作させることで、収納留め部(131と130の上縁端)に留められたメダル収納器内に収納されたメダルを受け入れることが可能とした例を用いても同様に手間なく溢し難くすることができるとともにメダル払出部から再びメダルを払い出すのに揚送する必要がないと言う効果を奏する。
【0129】
また、図25、図26で示すメダル払出機1(A案)において、さらに、メダル払出機1は、メダル受入部に受け入れたメダルを計数する計数部(計数機構70、近接センサS)と、計数部で計数したメダルメダル貯蔵部62へ導くようにしてもよい。
【0130】
また、メダル払出機1は、収納留め部(68、125と126、129)は、筺体3前面134において進退可能である。
【0131】
また本実施の形態では、計数機構70、近接センサSによって計数されたメダルを受け入れて貯蔵するメダル貯蔵部62と、計数機構で計数したメダルをメダル貯蔵部62へ導くメダル導入機構(60、70と71、74と76と77)と、メダル貯蔵部62に貯蔵されるメダルを前記筺体3前面側に払い出すメダル払出部(払出用ノーズ63、13、78)と、を備え、前記メダル貯蔵部62に貯蔵するメダル数に応じて前記筺体外部へ排出する排出処理か前記筺体内部へ取り込む取込処理かを切り換えて処理する排出取込切換機構(59と73)を備えるので、計数用メダル及び補充用メダルを、同一のメダル受入部から同一のメダル導入機構を介して同一のメダル貯蔵部に、再度払い出し可能に最大限の貯蔵容量を確保して貯蔵できるようにするとともに、メダル払出機筺体のスペース最小化を図り使い勝手を良くでき、そして計数メダルをメダル貯蔵部に貯蔵する際発生するメダル貯蔵部へのオーバーフローに対応し、そしてメダル貯蔵部を払い出し可能なメダル量を維持することに対応し、メダル貯蔵部のメダル量(重さや数や所定容器に彫像されるメダル量に対応した所定位置におけるメダル有無を示す情報等)に応じて筺体外部へ排出する排出処理か前記筺体内部へ取り込む取込処理かを切り換えて処理できるという効果を奏する。
【0132】
また、排出取込切換機構(59と73、67から70と63から13、17から60と63から13)は、メダル貯蔵部62に貯蔵されるメダル量が第1の所定量(重さや数や所定容器に彫像されるメダル量に対応した所定位置におけるメダル有無を示す情報等)を超えた場合に筺体外部へ排出することで、メダル貯蔵部に貯蔵されるメダル量がオーバーフロー(外部への排出困難な程の重量超過状態である)することを防止でき、メダル貯蔵部に貯蔵されるメダル量が第1の所定量(重さや数や所定容器に彫像されるメダル量に対応した所定位置におけるメダル有無を示す情報等)より小さい第4の所定量(重さや数や所定容器に彫像されるメダル量に対応した所定位置におけるメダル有無を示す情報等)を下回った場合に筺体内部に取り込むことで、メダル貯蔵部の貯蔵量不足に払い出されなくなることを防止できるという効果を奏する。
【0133】
また、メダル貯蔵部62に貯蔵されるメダル量が所定量(第2の所定量)(重さや数や所定容器に彫像されるメダル量に対応した所定位置におけるメダル有無を示す情報等)を超えたか否かを判定するメダル量判定手段を更に備え、メダル量判定手段によってメダル量が第2の所定量(重さや数や所定容器に彫像されるメダル量に対応した所定位置におけるメダル有無を示す情報等)を超えたと判定した場合にメダル受入部から筺体内部へのメダルの受入を行わない(計数機構70の停止、揚送機構60、74の停止、77シャッタの閉塞、シャッタ88の閉塞、また揚送機構60、74のメダル受入口に設けたシャッタの閉塞)ので、メダル貯蔵部に貯蔵されるメダル量がオーバーフロー(外部への排出困難な程の重量超過状態である)することを防止できるという効果を奏する。
【0134】
また、メダル貯蔵部62に貯蔵されるメダル量及び遊技台に貯蔵されるメダル量の和が第3の所定量(重さや数や所定容器に彫像されるメダル量に対応した所定位置におけるメダル有無を示す情報等)を超えたか否かを判定する第2メダル量判定手段を更に備え、前記第2メダル量判定手段によってメダル量の和が前記第3の所定量(重さや数や所定容器に彫像されるメダル量に対応した所定位置におけるメダル有無を示す情報等)を超えたと判定した場合に前記メダル受入部から筺体内部へのメダルの受入を行わないので、メダル貯蔵部に貯蔵されるメダル量および遊技台に貯蔵されるメダル量の和がオーバーフロー(外部への排出困難な程の重量超過状態である)することを防止できるという効果を奏する。
【0135】
また、獲得メダルを計数する計数モードと、払い出し用のメダルを補充する補充モードとを切り換える切換手段(S200)と、切換手段によって計数モードに設定される場合には計数機構によって計数された計数結果を遊技者に発行する記録媒体の記録情報に対応付けて記録する計数結果記録手段(S206、詳細はS100の説明に記載)と、切換手段(S200)によって補充モードに設定される場合には排出取込切換機構(59と73、67から70と63から13、17から60と63から13)によって取込処理(67から70、17から60)が実行可能であり、取込処理(67から70、17から60)によって受け入れた補充用メダルを受け入れるとともに、補充用メダルを計数しないかまたは計数してもその計数結果を景品交換可能な獲得遊技媒体数として処理しないようにする補充メダル非処理受入手段(S204)と、を備えるので、補充と計数とを混乱なく切り換えて実施することができるという効果を奏する。
【0136】
また、切換手段(S200)は、さらにメダル貯蔵部62に貯蔵されるメダルを外部に排出するための排出モードに切り換え可能であり、切換手段(S200)によって排出モードに設定される場合には排出取込切換機構(59と73、67から70と63から13、17から60と63から13)によって排出処理(S205)が実行可能であり、排出処理によって外部にメダルを排出可能とする排出手段(59、63から13)を備えるので、補充と計数に加えて、排出とを混乱なく切り換えて実施することができるという効果を奏する。
【0137】
また図12、図27、図29、図31、図36に示す如く、メダル払出機1は、揚送機構74と、揚送機構74を形成するカバー体741を上下方向に切断する切断線300とを備え、切断線300で切断される左側カバー体が右側カバー体に対し鉛直方向を回転軸に回転可能とするため軸支する蝶番301、302とを有する。更に回転する左側カバー体の筺体3前面134側裏面側に設けられたピン303が筺体3前面134に設けられた挿入口304に挿入されるとピン303先端に設けられたフックがワンウェーラッチ(図示しない)と係合して左側カバー体が筺体前面に固定され、筺体前面134に備えるラッチ解除ボタン305を押すと当該ワンウェーラッチが解除されピン303を挿入口304から引き抜き可能となり、左側カバー体を開くことができるので、揚送の途中で生じた詰まりを容易に取り除けるようにできる。
【0138】
即ち本発明は、遊技台に隣接して設けられた筺体3と、投入された遊技媒体を受け入れる受入部17と、受入部から受け入れた遊技媒体を筺体前面下方側から上昇させて導くリフト部74と、リフト部74によって上昇させた遊技媒体を、筺体3内部、または筺体3及び遊技台2が並んで設置された島内部、へ導く導入部(76と77、171等)と、を備える、遊技媒体を払い出す為の処理をする遊技媒体払出機で1あって、リフト部74が、筺体3前面134外部側に沿って設けられ、上昇する遊技媒体の水平方向の周囲を覆う通路741と、通路741内を外部に露出可能に開くことが可能な開閉機構(切断線300、蝶番301、302、ピン303、挿入口304、ラッチ解除ボタン305等)と、を備える遊技媒体払出機1である。
【0139】
また本発明は、遊技台に隣接して設けられた筺体3と、投入された遊技媒体を受け入れる受入部17と、受入部17から受け入れた遊技媒体を筺体前面下方側から上昇させて導くリフト部74と、リフト部74によって上昇させた遊技媒体を、筺体3前面134側の隣接する遊技台付き遊技媒体受入部または遊技台付き遊技媒体受入部近傍に導く導入部81b等と、を備える、遊技媒体を払い出す為の処理をする遊技媒体払出機1であって、リフト部74が、筺体3前面134外部側に沿って設けられ、上昇する遊技媒体の水平方向の周囲を覆う通路741と、通路741内を外部に露出可能に開くことが可能な開閉機構(切断線300、蝶番301、302、ピン303、挿入口304、ラッチ解除ボタン305等)と、を備える遊技媒体払出機1である。
【0140】
また本発明は、遊技台に隣接して設けられた筺体3と、投入された遊技媒体を受け入れる受入部17と、受入部17から受け入れた遊技媒体を筺体3前面134下方側から上昇させて導くリフト部74と、リフト部74によって上昇させた遊技媒体を筺体3内部または筺体3及び遊技台が並んで設置された島内部へ導くか(76と77、171等)、または、リフト部74によって上昇させた遊技媒体を筺体3前面134側の隣接する遊技台3付き遊技媒体受入部または遊技台付き遊技媒体受入部近傍に導くか(81b)、を選択して導く選択導入部(76、170)と、を備える、遊技媒体を払い出す為の処理をする遊技媒体払出機1であって、リフト部74が、筺体3前面134外部側に沿って設けられ、上昇する遊技媒体の水平方向の周囲を覆う通路741と、通路741内を外部に露出可能に開くことが可能な開閉機構(切断線300、蝶番301、302、ピン303、挿入口304、ラッチ解除ボタン305等)と、を備える遊技媒体払出機1である。
【0141】
また本発明は、さらに、リフト部74の通路741全体が上昇するメダルを視認可能である遊技媒体払出機1である。
【0142】
また図12における回転研磨部751及び研磨モータ752を拡大した斜視図を図38に示す。また図7、図13における回転研磨部751及び研磨モータ752を拡大した斜視図を図40に示す。
【0143】
図38に示すように、メダルを1枚毎に整列して排出する計数機構70から排出されたメダルは、順次押し出されて各メダル外縁どうしが当接して押圧されながら研磨通路753内に侵入する。研磨通路753は1枚のメダルのみが通過可能な断面長方形状の通路に形成される。研磨通路753の下流側端部には、通過するメダルの表面上側と下側を磨く為の円柱形状の回転研磨部751が通過するメダル表裏面に対向するように配置され、回転研磨部751は研磨モータ752によって回動される。研磨通路753を通過するメダルが、メダルの進行方向に対し上側と下側に回転研磨部751の間に進入する際、回転研磨部751の回転力に起因して研磨通路753からの進路から脱落しないよう、研磨通路753の下流端の短手辺側がメダルの進行方向に長く形成された研磨通路突出部752を備え、研磨通路突出部752は、少なくとも回転研磨部751の回転の中心から両方のメダル外周縁迄の幅を若干超えたエリア付近まで長く形成される。
【0144】
回転研磨部751は、研磨部材751aと、研磨部材取付部751bからなり、研磨部材751aは研磨部材取付部751bに回転軸と垂直な方向からスライド嵌入されて留められる。研磨通路753を通過して回転研磨部751に接触する地点に至ったメダルが、メダルの進行方向に対し上側と下側に回転研磨部751の間に進入できるよう、図39に示す如く、上側と下側の研磨部材751aの間の隙間が研磨部材751aの外周縁付近においてメダルの厚みより広く形成され、回転外縁部側から中央にかけて、徐々に小さくなるように形成され、中央付近においてわずかに隙間が形成される。研磨通路753を通過するメダルは、計数機構70によって1枚毎に整列して外縁と外縁が接触しながら押し出され、研磨部材751aは不織布で円柱形状のスポンジを覆った弾力性のある材料で形成されるので、上側と下側の研磨部材751aの間の隙間がメダルの厚みより小さくても進行することができる。
【0145】
上下それぞれの研磨モータ752の上端及び下端側には研磨圧付加ばね754の一端が取り付けられ他端が筺体3に取り付けられたスリーブ757に取り付けられる。回転研磨部751は、研磨圧付加ばね754によってメダルの通過する中央に向けて付勢され、その付勢方向における上下の回転研磨部751の中央付近においてわずかに隙間が形成される地点で止まるよう研磨モータ752の外周部に突設した突片756がストッパ755に当接することによって移動を制限される。研磨モータ752の移動方向は、スリーブ757に導かれ、所定の方向とその反対の2方向に限定される。なお研磨モータ752は上側と下側の各回転研磨部751に対しそれぞれ1つを配したが、1の研磨モータとし、上下側の各回転研磨部への回転動力の提供は、ギヤと回転軸でつないで行うようにしてもよい。またなお回転研磨部751以外の研磨機構としては、例えば、ベルト摺動式:搬送メダルの片面乃至両面を一の方向に駆動する無端ベルト布に擦って研磨する方式や、ディスク型整列機構のメダル受入口のメダル表面両側に研磨部材を配置して研磨する方式(特許3465821)などが例示できる。
【0146】
また図40において、研磨通路753に開口する開口部(図示しない)を介して揚送されるメダルの片面に回転研磨部751が回転しながら当接してメダル表面を研磨する。回転研磨部751の回転方向は、メダルの揚送方向と反対方向に摺動するよう研磨モータ752によって回転させる。研磨モータ752及び回転研磨部751は研磨圧ばね754によって研磨通路753の側へ付勢される。
【0147】
研磨部材751aとしては、中央に円柱形状のスポンジ等の弾力性部材を、不織布(織らない布。繊維を合成樹脂の他の接着剤で接合して布状にしたもの。弾力に富み、通気性にすぐれ、洋服の芯地などに用いる。)や綿製のカバーで覆ったもの等が適している。不織布及びスポンジ等で形成される研磨部材751aは、使い捨てであり、(図38においては受入口67を筺体前面側に引き出した際、)容易に着脱可能である。
【0148】
なお、払出機1の制御部はCPU、プログラムを記憶する半導体ハードディスク、一時的な演算結果を記憶するRAMで構成され、上記の如くメダルを計数機構70で計数する場合や、上記の如く揚送機構74で揚送する場合に研磨モータ752を駆動するよう研磨モータ752のインターフェース回路を介して駆動指示信号を出力する。研磨モータ752は駆動指示信号を受けて回転駆動する。
【0149】
次に、上記の如く獲得メダルを一旦メダル払出機1内に戻すのではなく、図41から図52にかけて、受け入れたメダルを整列させた後、直接島内に返却する態様を説明する。図41は、受入メダルをメダル払出機1の下方側を介して島内に移動させるメダル払出機とスロットマシンを客側からみた斜視図、図42は受入メダルをメダル払出機1の側方側を介して島内に移動させるメダル払出機とスロットマシンを客側からみた斜視図、図43は図41の形態を島奥側からみた斜視図、図44は図41の形態のホッパー部付近を拡大した斜視図、図45は図44の機構に蓋409を加えた斜視図、図46は、図42の形態のホッパー部付近を拡大した斜視図、図46a〜cは、図46の各点における断面図、図47、図47aは図41の形態の図43におけるR視したリフター400の側面説明図、図48は図42の形態を島奥側からみた斜視図、図49は図48の振分案内手段を拡大した斜視図、図50はメダルの島内返却においての届け先を選択して搬送制御するためのフローチャート、図51、図52は、目玉式ホッパーを用いてメダル払出機側面側を介して島内に搬送する機構の斜視図、である。
【0150】
図41では、メダル受入部であるホッパー406(既述した下部に円形孔を穿った円盤状のディスクを備えた目玉式ホッパー)に投入されたメダルは、ここで整列させられ、メダル払出機1の下方に設置させた下方搬送路405を介して、メダル払出機1の筺体奥の外側まで1枚毎に移動させられ、振分案内手段としてのリフター400によって、メダル払出機1内、スロットマシン2内、または島内メダル供給搬送路66とメダルを搬送可能に連結されるどぶ404に振り分けて案内される。なお島内においては、メダルは、どぶ404から島内メダル供給搬送路66に、メダル洗浄装置を経て搬送される。
【0151】
さらに図43では、下方搬送路405から搬送されたメダルをリフター400が揚送し、メダル払出機1または滑り台402を介して滑落させながらスロットマシン2へ振分案内手段401によって振り分けて案内される。
【0152】
図44において、図41の形態のメダル払出機1の筺体3前面134側に配置された目玉式ホッパー406を拡大して説明する。メダル受入部として機能する目玉式ホッパー406は、上部が開口して下方にかけて開口の水平断面積が減少する皿形状に形成される。そして、目玉式ホッパーの底部には、メダルを1個載置可能な孔を穿った金属性の円盤状ディスクを備え、ディスクの回転に伴って孔に入ったメダル1枚を、ディスク下方に穿ったメダル1個を導くための案内に導かれ、メダルはディスクの回転力によって下方搬送路405の内部に設けられた、断面が長方形状で横長縦短の通路408へ、1枚毎に1列になってそれぞれが押し合いながら押し出される。このようにメダル払出機下方にメダル通路を設けるようにすることで、メダル払出機内のメダル貯留量を減じることがない。なお、下方搬送路405の上面には灰皿45が備えられている。
【0153】
図45のメダル通路は、図44のメダル通路に加え、目玉式ホッパー406と灰皿45のそれぞれいずれか一方の上方を交互に覆うことが可能なカバー409を備え、カバー409は、目玉式ホッパー406の開口を覆い灰皿45の上方が開口する位置と灰皿45の上方を覆い目玉式ホッパー406の上方を開口する位置と、に図示した矢印の方向に下方搬送路405の上面410に沿ってスライド可能に構成される。このようにすることで、煙草を吸う時には、煙草の吸殻を灰皿45に入れることができるとともに目玉式ホッパー406の中に煙草の吸殻が入るのを防止し、獲得メダルを計数する時は、計数可能にするとともに灰皿45の中にメダルがおちてしまうことを防止することができる。なお、図8のメダルの受入口67、受入口67からのメダルを計数する計数部70を設け、灰皿を例えば図45等の如く、膳板(遊技台の下方側に遊技客側に突出した小物やメダルを入れる箱を置くことができるカウンター)に配置する場合にも、カバー409を灰皿を覆うことができるものと、受入口67を覆うことができるものを別個に設け、一方が閉じれば、他方のが開くように連動させれば、煙草の吸殻を受入口67を介して計数部70に落としてしまうこともないので好ましい。
【0154】
またカバー409は、目玉式ホッパー406の上方を開口する場合(制御部103Pが図示しないスイッチの開口状態を検知した場合)に、ディスクを回転させるようにしてもよいし、メダル払出機1に設けられた計数ボタンを押した場合でもカバー409が閉じていれば(制御部103Pが図示しないスイッチの開口でない状態を検知した場合)ディスクを回転不許可とし、カバー409が開いていればディスクを回転許可するようにしてもよい。このようにすることで必要以上にディスクを回転させなくてもよいので省エネになる。
【0155】
同様に図46の如く、カバー412(点線)を設けてもよく、カバー412をV字溝側411側に倒すと灰皿45の上方が開口し、カバー412を灰皿45側に倒すとV字溝411の上方が開口すると、上記と同様の効果を得られる。カバー412は、蝶番418によって回転自在に設けられている。(図46a)
【0156】
次に、目玉式ホッパー406を使わないV字溝によってメダルを整列させる形態を説明する。
【0157】
図42では、メダル受入部であるV字溝411を用いたホッパー407に投入されたメダルは、ここで整列させられ、メダル払出機1とスロットマシン2の間の隙間に設置された側方転動搬送路403を介して、メダル払出機1の筺体奥の外側まで1枚毎に移動させられ、振分案内手段としてのリフター408によって、メダル払出し機1内、スロットマシン2内、または島内メダル供給搬送路66とメダルを搬送可能に連結されるどぶ404に振り分けて案内される。このように側方転動搬送路403をメダル払出機1の側面(メダル払出機1内を貫通させてもよい)に設けることでメダル払出機内のメダル貯留量を減じることもない。なお側方転動搬送路403は、ホッパー407側である上流側から島内であるメダル払出機1の奥側にかけて転動可能に傾斜するとともに、断面が縦方向に長く横方向に薄い途中通路を形成している。なお側方転動搬送路403は上流から下流にかけて転動可能に傾斜されることは必須要件ではなく、ベルト搬送を用いても、403を縦長横短に形成すれば、上記メダル払出機内のメダル貯留量を減じることがないという作用効果を得ることができる。
【0158】
図46において、図42の形態のメダル払出機1の筺体3前面134側に配置されたV字溝式ホッパー411を拡大して説明する。図46においては、V字溝ホッパー411は、谷416がメダルの外周の厚み1枚から2枚の間の幅に形成され、土手415は、谷416に近づく程傾斜がきつく形成され、谷416は、遊技客側が高く、メダル払出機側が低く形成することでメダルが転動可能に形成されている。このように構成することで、底部が幅狭に形成されV字溝411にメダルを遊技客が手で放り込むと、V字溝の底部416はメダルの外周端が1枚厚分配置可能な幅であるので、V字の両辺の壁面415に沿ってメダルを略起立させ、1枚ずつ遊技客が手でV字溝の底部に達しないメダルをV字溝の底部にメダルの外周端が接するメダルとの重なった状態からV字溝に沿って移動させることで、容易に整列させることができる。整列機構をこのように構成することで、下記の如くの目玉式ホッパーユニットのように電気モータを必要としない為、安価にメダルを整列させることができる。(図46a)またV字溝411下流には開口419が上方側が広く、下方側が狭く谷416に近づく程傾斜がきつくに形成され、開口419を介して通路413に転動可能に連通される。
【0159】
図46bに示す如く、K1K1‘断面では、通路幅の上方側が広く、下方側が狭く形成され、開口419の開口面積を全て含む面積で開口断面414が形成される。このようにすることで転動流下するメダルが通路413に差し掛かった際に通路413に引っかかることなくスムーズに流下できる。そしてさらに下流側の通路413のK2K2’断面では、通路幅の上方側と下方側の差がなくなるよう、即ちメダルがほぼ垂直に起立転動可能にでき、よりスムーズな転動流下が可能となる。
【0160】
次に、図41、図43の目玉式ホッパーにより整列させる場合についての振分案内手段であるリフター400を説明する。下方搬送路405を介して搬送されたメダルは、一方が制御部103Pによって制御されるモータ(図示しない)により駆動される上部ローラ422と下部フリーローラ422に掛け渡された無端ベルト425に設けられた突起421に載置されて上下両方に搬送可能に構成される。突起421は、無端ベルト全周に渡って等間隔に設けられた立法体であり、リフター400を覆う筺体424に駆動可能な遊びが設けられている。またメダルを突起421に乗せて搬送するには突起421が傾いてしまうとメダルが突起421と筺体424の間に挟まってしまいつまりが生じるので、傾かないよう無端ベルト425を平行に支持する支持板499が設けられている。
【0161】
突起421に載置されたメダルを、メダル払出機1内またはスロットマシン2内に補充する場合には、制御部103Pは、モータ駆動IFを介して上方に搬送する(図47では左回転)よう指示し、メダルが上方に搬送される。次いで、無端ベルト425の軌道を安定させるためのフリーローラ428を起点に、突起421の無端ベルトと反対側の端部が筺体424に設けられた突出部426に差し掛かると、無端ベルト425側の突起421の下端部429が押し出され、その結果突起421上に載置されたメダルは突起421の傾斜に沿って滑り台402へ滑落する。滑り台402上には振分板424(振分案内手段)が回動可能に設けられ、制御部103PからのソレノイドIFを介しての指示に基づき、メダルをメダル払出機1内またはスロットマシン2内に導く。図47aでは、振分板424が傾いた状態でメダル払出機1側へ、振分板424が垂直に立った状態でスロットマシン2側へ導かれる。また制御部103Pは、モータ駆動IFを介して下方に搬送する(図47では右回転)よう指示すると、メダルは下方のどぶ404に振分案内される(振分案内手段)
【0162】
次に、図42、図46のV字溝式ホッパーによって起立転動可能に整列させる場合、図51、図52のように目玉式ホッパーと捩れ通路430によって起立転動可能に整列させる場合の振分案内手段について説明する。なおここで用いられる揚送機構74は、既述のものである。側方転動搬送路403から転動して流下したメダルはリフター408(74のこと)に差し掛かると、制御部103PからのモータIFを介した指示に基づき上下両方に搬送される。メダルは、下方に搬送される場合どぶ404に移動させられ、上方に搬送される場合、メダル払出機1内またはスロットマシン2内に補充される。既述の通り、メダル払出機1に補充する場合開口77から、スロットマシン2に補充する場合開口79から排出される。
【0163】
次に、図51、図52に従い、目玉式ホッパーと捩れ通路430によって起立転動可能に整列させる場合を説明する。図51ではディスク427が回転可能に水平に載置され、図52ではディスク427が回転可能にメダル払出機に向かって左右どちらかに向かって斜めに載置されている。既述の通り捩れ通路430に押し出されたメダルは通路のねじれに沿って起立状態に一列に並んで整列する。図52の方が、斜めにディスクが配置されているので、起立状態とするまでの捩れ通路430の長さを短くできるという利点がある。
【0164】
次に、図50のフローチャートに従って、制御部103Pの動作を説明する。なおこのフローは、図16のS202とS206の間に実行されるようにするとよい。計数ボタン8がおされないことをボタンIFを介して制御部103Pが検知するとリターンしてS206に移行する。計数ボタン8が押されたことをボタンIFを介して制御部103Pが検知すると、ステップS302に移行する(ステップS301)。次に、管理装置の制御部から通信IFを介して全台の平均メダル貯留数、自台メダル貯留数を制御部103Pが受信すると、両者を比較し、全台平均メダル数が多い場合ステップS303へ移行し、以下の場合ステップS305へ移行する(ステップS302)。ステップs305においては、制御部103PがモータIFを介して指示し、モータを逆転させてメダル搬送装置404(どぶ404)へメダルを戻し、ステップS206へ移行する。なお、何個のメダルをどぶ404に戻したかをセンサIFを介して計数し、管理装置へ送信する。
【0165】
ステップS303においては、メダル払出機1のメダルの収容数と遊技機1のメダルの収容数を比較し、メダル払出機1側のメダル収容数が多いと判断した場合、ステップS304移行し、制御部103PはモータIFを介してモータを正転させ振分棒401(リフター408(74))に指示して遊技機内に補充する。メダル払出機1側のメダル収容数が少ないと判断した場合、ステップS306に移行し、制御部103PはモータIFを介してモータを正転させ振分棒401(リフター408(74))に指示してメダル払出機1に補充する。遊技機とメダル払出機にそれぞれ補充した数量は制御部103PがセンサIFを介して計数し、管理装置へ送信する。また島内メダル供給搬送路66は独自に制御され、各メダル払出機1、各遊技機2への補充メダル数を管理装置へ送信し、管理装置は各遊技機、各メダル払出機に収容されるメダル数を個別に記憶管理し、適宜要求に応じて出力する。
【0166】
なお、図41のホッパ406の下流側、図42のホッパ407の下流側にはそれぞれ図示しない計数センサを設け、制御部103PがセンサIFを介して計数センサからの信号に基づき計数するメダル計数機としても利用できる。
【0167】
また、図41、図42のメダル通路(406、405乃至403)は、それぞれメダル払出機1の側方側設置工事乃至メダル払出機1の筺体3内の貫通工事、下方側設置工事を行って既存のメダル払出機1に取り付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【0168】
【図1】第1の形態のメダル払出機を遊技機に隣接させて配置した斜視図である。
【図2】スロットマシン2及び第1の形態のメダル払出機1の背面側からみた斜視図である。
【図3】スロットマシン2及び第1の形態のメダル払出機1を底面側から見た図である。
【図4】スロットマシン2及び第1の形態のメダル払出機1の前面下部側を拡大した斜視図である。
【図5】灰皿45の斜視図である。
【図6】図4における、断面Q、断面SにおけるAA’方向から見た図である。
【図7】第1の形態のメダル払出機1を側面方向から見た内部断面説明図である。
【図8】第2の形態のメダル払出機1の前面側斜視図である。
【図9】第3の形態のメダル払出機1の前面側斜視図である。
【図10】第2の形態のメダル払出機1を側面方向から見た内部断面説明図である。
【図11】スロットマシン2及び第4の形態のメダル払出機1の背面側からみた斜視図である。
【図12】第4の形態及びD案のメダル払出機1における揚送機構74の拡大した斜視図である。
【図13】図12における断面TのWW’視である。
【図14】メダル払出機1を採用した管理システム図である。
【図15】管理装置100についてのフローチャートである。
【図16】メダル払出機1についてのフローチャートである。
【図17】第5の形態のメダル払出機1の前面側斜視図である。
【図18】第5の形態のメダル払出機1にメダル収容器を配置した前面側斜視図である。
【図19】第5の形態のメダル払出機1にメダル収容器を配置した後回転させた前面側斜視図である。
【図20】第5の形態のメダル払出機1における収納留め部を退去させた前面側斜視図である。
【図21】第6の形態のメダル払出機1における側面説明図である。
【図22】第6の形態のメダル払出機1におけるメダル収容器を配置した側面説明図である。
【図23】第6の形態のメダル払出機1におけるメダル収容器を配置した後回転させた側面説明図である。
【図24】第7の形態のメダル払出機1におけるメダル収容器を配置した側面説明図である。
【図25】第8の形態及びA案のメダル払出機1を側面方向から見た内部断面説明図である。
【図26】第8の形態及びA案のメダル払出機1におけるメダル導き選択手段の一部を拡大した内部断面説明図である。
【図27】第9の形態及びB案のメダル払出機1における揚送機構74の拡大した斜視図である。
【図28】第9の形態及びB案のメダル払出機1における揚送機構74の筺体前面下部側に設けられた湾曲部15の下端部の下方視(TOP VIEW)説明図である。
【図29】第10の形態及びC案のメダル払出機1における揚送機構74の拡大した斜視図である。
【図30】図29における断面TのWQWQ’視である。
【図31】揚送機構74の他の例を拡大した斜視図である。
【図32】図31におけるパイプ体200の水平断面MM’である。
【図33】積層が確実でない場合のパイプ体の水平断面説明図である。
【図34】図31におけるパイプ体200の水平断面MM’であり、積層確実であることの説明図である。
【図35】図36における断面TのWQWQ’視である。
【図36】揚送機構74の他の例を拡大した斜視図である。
【図37】図35における断面LL’である。
【図38】メダル研磨部を拡大した斜視図である。
【図39】図38におけるメダル研磨部を側方から見た拡大図である。
【図40】図7、図13における回転研磨部751及び研磨モータ752を拡大した斜視図である。
【図41】受入メダルをメダル払出機1の下方側を介して島内に移動させるメダル払出機とスロットマシンを客側からみた斜視図である。
【図42】受入メダルをメダル払出機1の側方側を介して島内に移動させるメダル払出機とスロットマシンを客側からみた斜視図である。
【図43】図41の形態を島奥側からみた斜視図である。
【図44】図41の形態のホッパー部付近を拡大した斜視図である。
【図45】図44の機構に蓋409を加えた斜視図である。
【図46】図42の形態のホッパー部付近を拡大した斜視図である。
【図46a】図46の各点における断面図である。
【図46b】図46の各点における断面図である。
【図46c】図46の各点における断面図である。
【図47】図41の形態の図43におけるR視したリフター400の側面説明図である。
【図47a】図41の形態の図43におけるR視したリフター400の側面説明図である。
【図48】図42の形態を島奥側からみた斜視図である。
【図49】図48の振分案内手段を拡大した斜視図である。
【図50】メダルの島内返却においての届け先を選択して搬送制御するためのフローチャートである。
【図51】目玉式ホッパーを用いてメダル払出機側面側を介して島内に搬送する機構の斜視図である。
【図52】目玉式ホッパーを用いてメダル払出機側面側を介して島内に搬送する機構の斜視図である。
【符号の説明】
【0169】
1・・・メダル払出機、2・・・スロットマシン、3・・・筺体、4・・・紙幣投入口、5・・・液晶表示部、6・・・カード受入発行口、7・・・再プレーボタン、8・・・計数ボタン、9・・・貸出ボタン、10・・・補充扉、13・・・ノズル、14・・・長さ著精通路、15・・・湾曲路99、17・・・受入口、18・・・払出口、26・・・滑り台、27・・・外部滑り台、34・・・満杯搬送路、35・・・搬送駆動ローラ、36・・・排出口、38・・・揚送ベルト、39・・・揚送機カバー、40・・・揚送機、41・・・底部滑り台、42・・・スロットマシン底部開口部、49・・・嵌合突起、52・・・シャッタ、53・・・フック、54・・・溝、55・・・谷底、56・・・曲面、58・・・補充樋、59・・・排出樋、60・・・揚送機構、61・・・揚送機構カバー、62・・・メダルタンク、66・・・島内メダル供給搬送路、67・・・受入口、70・・・計数機構、73・・・背面導入樋、74・・・揚送機構、741・・・カバー体、81b・・・ネット、81c・・・メダル停止部、88、89・・・シャッタ、90・・・底部排出樋、91・・・下部排出口91、99・・・カード返却ボタン、近接センサ・・・S、100・・・管理装置、101・・・ネットワーク、102・・・島コントローラ、104・・・メダル供給装置、105・・・搬送通路、122・・・受入口(半ドーム孔)、123・・・ガイド、124・・・メダル受入孔(ディスク型整列機構)、125・・・根元側の設置台(収納留め部)、126・・・先端側設置台(収納留め部)、127・・・谷部、129・・・支持台(収納留め部)、130・・・受入口(上縁端が収納留め部として機能)、131・・・フック(収納留め部)、132・・・メダル箱(メダル収容器の1例)、134・・・筺体3の前面パネル、136・・・シャッタ、136、138・・・シャッタ開閉駆動部、150・・・シャッタ、161・・・筺体内部投入口、170・・・シャッタ、171・・・第1通路、172・・・筺体内部への開口、200・・・パイプ体、202・・・昇降台、203・・・第1の開口、204・・・第2の開口、205・・・ステップモータ、208、210・・・ギヤ、215、223・・・可撓性部材、220・・・パイプ体、300・・・切断線、301、302・・・蝶番、303・・・ピン、304・・・挿入口、400、408・・・リフター(振分案内手段)、401・・・振分案内手段、402・・・滑り台、403・・・側方転動搬送路、404・・・どぶ、405・・・下方搬送路、406・・・目玉式ホッパー、407・・・V字溝式ホッパー、409、412・・・カバー、411・・・V字溝、427・・・ディスク、430・・・捩れ通路、751・・・回転研磨部、751a・・・研磨部材、751b・・・研磨部材取付部、752・・・研磨モータ、753・・・研磨通路、753a・・・研磨通路突出部、754・・・研磨圧付加ばね
【特許請求の範囲】
【請求項1】
投入されたメダルを受け入れるメダル受入部と、前記メダル受入部により受け入れたメダルを整列させる整列機構と、を備え、
前記整列機構によって整列されたメダルを導くメダル通路であって、
前記整列機構は、遊技機に隣接して設置され遊技客側にメダルを排出可能なメダル払出機、の前面側に配置され、
前記整列機構によって整列されたメダルを、前記メダル払出機の筺体下方側を介して前記メダル払出機の奥行き方向へ移動させ、前記メダル払出機の筺体の外側の島内部に直接移動させることを特徴とするメダル通路。
【請求項2】
前記整列機構は、前記メダル受入部であるホッパーの底部に略水平に配置された円盤形状のディスク面に、前記ホッパーからのメダル1個を受け入れ可能な円形状の孔を1乃至複数穿ち、前記ディスクが回転することで前記孔に受け入ったメダルを、前記ディスク下方から1枚毎に略水平状態を維持させながらディスクの回転力で押し出すメダル整列装置であって、
前記メダル通路は、前記メダル整列装置から整列されて押し出されたメダルが、先行するメダルを押し出し、1列になった略水平状態の複数のメダルを移動させる、通路部を備えることを特徴とする請求項1記載のメダル通路。
【請求項3】
請求項1乃至請求項2いずれか記載のメダル通路に在る、前記整列機構によって整列されたメダルを計数するメダル計数部を備えることを特徴とするメダル計数機。
【請求項4】
請求項1乃至請求項2いずれか記載のメダル通路を隣接して配置可能であり、指示に基づき前記筺体内部に収容されたメダルを前記筺体前面の遊技客側に排出可能なことを特徴とするメダル払出機。
【請求項5】
請求項1乃至請求項2いずれか記載のメダル通路を、遊技台の側面側、メダル払出機、の内部、側面側、または下方側に設置することを特徴とするメダル通路の設置方法。
【請求項1】
投入されたメダルを受け入れるメダル受入部と、前記メダル受入部により受け入れたメダルを整列させる整列機構と、を備え、
前記整列機構によって整列されたメダルを導くメダル通路であって、
前記整列機構は、遊技機に隣接して設置され遊技客側にメダルを排出可能なメダル払出機、の前面側に配置され、
前記整列機構によって整列されたメダルを、前記メダル払出機の筺体下方側を介して前記メダル払出機の奥行き方向へ移動させ、前記メダル払出機の筺体の外側の島内部に直接移動させることを特徴とするメダル通路。
【請求項2】
前記整列機構は、前記メダル受入部であるホッパーの底部に略水平に配置された円盤形状のディスク面に、前記ホッパーからのメダル1個を受け入れ可能な円形状の孔を1乃至複数穿ち、前記ディスクが回転することで前記孔に受け入ったメダルを、前記ディスク下方から1枚毎に略水平状態を維持させながらディスクの回転力で押し出すメダル整列装置であって、
前記メダル通路は、前記メダル整列装置から整列されて押し出されたメダルが、先行するメダルを押し出し、1列になった略水平状態の複数のメダルを移動させる、通路部を備えることを特徴とする請求項1記載のメダル通路。
【請求項3】
請求項1乃至請求項2いずれか記載のメダル通路に在る、前記整列機構によって整列されたメダルを計数するメダル計数部を備えることを特徴とするメダル計数機。
【請求項4】
請求項1乃至請求項2いずれか記載のメダル通路を隣接して配置可能であり、指示に基づき前記筺体内部に収容されたメダルを前記筺体前面の遊技客側に排出可能なことを特徴とするメダル払出機。
【請求項5】
請求項1乃至請求項2いずれか記載のメダル通路を、遊技台の側面側、メダル払出機、の内部、側面側、または下方側に設置することを特徴とするメダル通路の設置方法。
【図41】
【図42】
【図43】
【図44】
【図45】
【図46】
【図46a】
【図46b】
【図46c】
【図47】
【図47a】
【図48】
【図49】
【図50】
【図51】
【図52】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【図38】
【図39】
【図40】
【図42】
【図43】
【図44】
【図45】
【図46】
【図46a】
【図46b】
【図46c】
【図47】
【図47a】
【図48】
【図49】
【図50】
【図51】
【図52】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【図38】
【図39】
【図40】
【公開番号】特開2010−227316(P2010−227316A)
【公開日】平成22年10月14日(2010.10.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−78554(P2009−78554)
【出願日】平成21年3月27日(2009.3.27)
【出願人】(000137203)株式会社マースエンジニアリング (218)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年10月14日(2010.10.14)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年3月27日(2009.3.27)
【出願人】(000137203)株式会社マースエンジニアリング (218)
【Fターム(参考)】
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