説明

メッセージ切り替えプログラム及びメッセージ切り替え方法

【課題】規格が異なる複数のATMが混在したATM監視システムの提供
【解決手段】自己の状態情報を複数項目の組み合わせからなる特定規格のメッセージとして発するATM101と、このATM101からのメッセージに基づいたATM動作状態を監視するATM監視プログラム103を実行するATM監視サーバー303とを備えるATM監視システムにおいて、メッセージ切り替えプログラム305が、前記規格外のATM201からのメッセージを特定規格の規格情報に基づいてイベントIDを付与した複数の項目情報に変換するメッセージ変換機能306と、この変換した複数の項目情報を記憶する共有エリア機能309と、この記憶した複数の項目情報を特定規格の規格情報に及びイベントIDに基づいて特定規格のメッセージに編集し、ATM監視プログラム103に出力するATMメッセージ編集工程とを実行するもの。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、規格が異なる特定の装置、例えば、現金自動取引装置(ATM:Automatic Teller Machine)の動作状態を遠隔地から保守や運用を行うために監視するATM監視システムおけるメッセージ切り替えプログラム及びメッセージ切り替え方法に係り、特に規格の異なる複数ATMからのメッセージを同一規格に変換して監視することができるメッセージ切り替えプログラム及びメッセージ切り替え方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に金融機関等に設置される現金自動取引装置は、遠隔地から各現金自動取引装置の動作状態を監視し、保守を行うためのATM監視システムに接続されており、このため、前記ATM監視システムは、各現金自動取引装置からの動作状態を示すメッセージを受信することが必要である。従来においては、金融機関等に設置される現金自動取引装置が、金融機関が選定した特定の製造販売会社から提供された装置であるため、その製造販売会社独自規格によるメッセージをATM監視システムに送信するように構成されていた。
【0003】
これを具体的に説明すると、従来技術によるATM監視システムは、図1に示す如く、A社製の複数のATM101に接続されたATM監視サーバー102がA社製のATM監視プログラム103を用いて前記複数のATM101から動作状態をメッセージとして受信し、このメッセージをA社製のATM監視クライアント104に報告するように構成され、A社製独自の規格によって動作状態の監視が行われていた。
【0004】
また、図2に示す如く、B社製の複数のATM201に接続されたATM監視サーバー102がA社製のATM監視プログラム103を用いて前記複数のATM201から動作状態をメッセージとして受信する場合、ATM201に対してB社規格のメッセージをA社規格に変換するためのプログラム改修を行い、このA社規格に変換されたメッセージをA社製のATM監視クライアント104に報告するように構成されていた。
【0005】
なお、前記複数の現金自動取扱装置の状態を監視するATM監視システムに関する技術が記載された文献としては、下記の特許文献1が挙げられ、この特許文献1には、ATM監視システムが複数の現金自動取扱装置からのメッセージを定期的に受信し、この受信したメッセージを基に各現金自動取扱装置の状態を診断し、この診断結果に応じて保守員の出動拠点用コンピュータに対策指示情報を送信することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2003−263557号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
前記の特許文献1に記載された技術は、複数の現金自動取扱装置からのメッセージを同一規格によって受信することを前提としているが、近年の金融機関においては、金融機関の合併統合によって規格が異なる複数の現金自動取引装置を混在して設置する傾向にあり、ATM監視システム側では、このATM監視システムの規格外のATMからのメッセージを受信することが困難であるという課題があった。
【0008】
本発明の目的は、前述の従来技術による課題を除去することであり、複数規格のATMが混在したATM監視システムにおける各ATMからのメッセージを容易に監視することができるメッセージ切り替えプログラム及びメッセージ切り替え方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記目的を達成するために請求項1記載の本発明は、自己の状態情報を複数項目の組み合わせからなる特定規格のメッセージとして発する現金自動取引装置と、前記現金自動取引装置と接続され、前記現金自動取引装置からのメッセージに基づいた現金自動取引装置の動作状態を監視する現金自動取引装置監視プログラムを実行する制御部を有する現金自動取引装置監視サーバーとを備える現金自動取引装置監視システムのメッセージ切り替えプログラムであって、
前記制御部に、前記特定規格の規格情報を記憶し、前記記憶した特定規格の規格情報に基づいて前記特定規格のメッセージをイベント識別子を付与した複数の項目情報に変換するメッセージ変換機能と、前記メッセージ変換機能によって変換した複数の項目情報を記憶する共有エリア機能と、前記共有エリア機能に記憶した複数の項目情報を前記特定規格の規格情報及び前記イベント識別子に基づいて前記特定規格のメッセージに編集し、前記現金自動取引装置監視プログラムに出力する現金自動取引装置メッセージ編集機能とを実現させることを特徴とする。
【0010】
請求項2記載の発明は、前記特徴のメッセージ切り替えプログラムにおいて、前記制御部に、前記特定規格の規格情報に基づいて前記特定規格のメッセージを複数の項目情報に分割し、前記分割した複数の項目情報のイベント内容に合わせたイベント識別子を付与することによって、前記特定規格のメッセージをイベント識別子を付与した複数の項目情報に変換するメッセージ変換機能を実現させることを特徴とする。
【0011】
請求項3記載の発明は、前記何れかの特徴のメッセージ切り替えプログラムにおいて、前記制御部に、前記共有エリア機能に記憶した複数の項目情報を、前記項目情報に付与されたイベント識別子に基づいて前記特定規格のメッセージに変換する現金自動取引装置メッセージ編集機能を実現させることを特徴とする。
【0012】
請求項4記載の発明は、自己の状態情報を複数項目の組み合わせからなる特定規格のメッセージとして発する現金自動取引装置と、前記現金自動取引装置と接続され、前記現金自動取引装置からのメッセージに基づいた現金自動取引装置の動作状態を監視する現金自動取引装置監視プログラムを実行する制御部を有する現金自動取引装置監視サーバーとを備える現金自動取引装置監視システムのメッセージ切り替え方法であって、前記制御部が、前記特定規格の規格情報を記憶し、前記記憶した特定規格の規格情報に基づいて前記特定規格のメッセージをイベント識別子を付与した複数の項目情報に変換するメッセージ変換工程と、前記メッセージ変換工程によって変換した複数の項目情報を記憶する共有エリア工程と、前記共有エリア工程に記憶した複数の項目情報を前記特定規格の規格情報及び前記イベント識別子に基づいて前記特定規格のメッセージに編集し、前記現金自動取引装置監視プログラムに出力する現金自動取引装置メッセージ編集工程とを実行することを特徴とする。
【0013】
請求項5記載の発明は、前記特徴のメッセージ切り替え方法において、前記制御部が、前記特定規格の規格情報に基づいて前記特定規格のメッセージを複数の項目情報に分割し、前記分割した複数の項目情報のイベント内容に合わせたイベント識別子を付与することによって、前記特定規格のメッセージをイベント識別子を付与した複数の項目情報に変換するメッセージ変換工程を実行することを特徴とする。
【0014】
請求項6記載の発明は、前記何れかの特徴のメッセージ切り替え方法において、前記制御部が、前記共有エリア機能に記憶した複数の項目情報を、前記項目情報に付与されたイベント識別子に基づいて前記特定規格のメッセージに編集する現金自動取引装置メッセージ編集工程を実行することを特徴とする。
【0015】
請求項7記載の発明は、自己の状態情報を複数項目の組み合わせからなる特定規格のメッセージとして発する監視対象装置と、前記監視対象装置と接続され、前記監視対象装置からのメッセージに基づいた監視対象装置の動作状態を監視する監視対象装置監視プログラムを実行する制御部を有する監視対象装置監視サーバーとを備える監視対象装置監視システムのメッセージ切り替えプログラムであって、前記制御部に、前記特定規格の規格情報を記憶し、前記記憶した特定規格の規格情報に基づいて前記特定規格のメッセージをイベント識別子を付与した複数の項目情報に変換するメッセージ変換機能と、前記メッセージ変換機能によって変換した複数の項目情報を記憶する共有エリア機能と、前記共有エリア機能に記憶した複数の項目情報を前記特定規格の規格情報及び前記イベント識別子に基づいて前記特定規格のメッセージに編集し、前記監視対象装置監視プログラムに出力する監視対象装置メッセージ編集機能とを実現させることを特徴とする。
【0016】
請求項8記載の発明は、自己の状態情報を複数項目の組み合わせからなる特定規格のメッセージとして発する監視対象装置と、前記監視対象装置と接続され、前記監視対象装置からのメッセージに基づいた監視対象装置の動作状態を監視する監視対象装置監視プログラムを実行する制御部を有する監視対象装置監視サーバーとを備える監視対象装置監視システムのメッセージ切り替え方法であって、前記制御部が、前記特定規格の規格情報を記憶し、前記記憶した特定規格の規格情報に基づいて前記特定規格のメッセージをイベント識別子を付与した複数の項目情報に変換するメッセージ変換工程と、前記メッセージ変換工程によって変換した複数の項目情報を記憶する共有エリア工程と、前記共有エリア工程に記憶した複数の項目情報を前記特定規格の規格情報及び前記イベント識別子に基づいて前記特定規格のメッセージに編集し、前記特定監視プログラムに出力する監視対象装置メッセージ編集工程とを実行することを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明によるメッセージ切り替えプログラム及び方法は、現金自動取引装置を監視対象とする場合、定規格のメッセージをイベント識別子を付与した複数の項目情報に変換するメッセージ変換機能と、前記メッセージ変換機能によって変換した複数の項目情報を記憶する共有エリア機能と、前記共有エリア機能によって記憶した複数の項目情報を前記特定規格の規格情報及び前記イベント識別子に基づいて前記特定規格のメッセージに編集し、前記現金自動取引装置監視プログラムに出力する現金自動取引装置メッセージ編集工程とを実行することによって、複数規格のATMが混在するATM監視システムにおける各ATMからのメッセージを容易に監視することができ、他の監視対象装置であっても規格が異なる装置の監視を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】従来技術によるATM監視システムの第1例を示す図
【図2】従来技術によるATM監視システムの第2例を示す図
【図3】本発明によるATM監視システムの構成を示す図
【図4】本発明によるメッセージ切り替えプログラムの動作を示す図
【図5】本発明によるATM監視システムの動作及びイベントID一覧を示す図
【図6】本発明によるATM監視システムの動作を示す図
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の一実施形態によるメッセージ切り替えプログラム及びメッセージ切り替え方法を説明する。
本実施形態によるメッセージ切り替えプログラム及びメッセージ切り替え方法が適用されるATM監視システムは、図3に示す如く、A社製の特定の仕様又は規格によって制御される複数のATM101と、前記特定の仕様又は規格とは異なる他の仕様又は規格によって制御されるB社製の複数のATM201と、これらATM101及び201と接続され、A社製のATM監視プログラム103及びメッセージ切り替えプログラム305を搭載したATM監視サーバー303と、このATM監視サーバー303からのメッセージを受信してATMの動作監視を行うATM監視クライアント104とから構成される。なお、前記ATM監視サーバー303及びATM監視クライアント104は、制御部であるCPU(Central Processing Unit)とメモリと基本ソフトウェア(オペレーティングシステム)及び各種ソフトウェアとデータを記憶する磁気ディスク装置等のデータ記憶手段と表示部とキーボード等の入出力機器と各種インターフェース機器とを含むものである。
【0020】
前記メッセージ切り替えプログラム305は、B社製のATM201からB社規格のメッセージを受信し、B社規格のメッセージを後記するアイテム(項目情報)の組み合わせに変換するメッセージ変換機能306と、このメッセージ変換機能306により変換したアイテムの組み合わせを一時的に格納する共有エリア機能309と、この共有エリア機能309に格納されたアイテムの組み合わせを読み込んでA社規格に合わせて編集するATM監視メッセージ編集機能307とから構成される。
【0021】
前記ATM状態を示すメッセージは、データベースのレコードを構成する項目である複数のアイテムの組み合わせから1つのレコードを構成し、このレコード中のアイテムの種類とデータ長と順番が公開インターフェースとして規格化されており、例えば、ATMにおけるメッセージを構成するアイテムとしては、待機中・記帳処理開始・記帳処理終了・出金処理開始・出金処理終了・入金処理開始・入金処理終了その他のATMにおける各種取引項目が挙げられ、メッセージ内容に応じたイベントID(イベント識別子)が付与されている。このイベントID(イベント識別子)は、例えば、図5(b)に示す如く、イベントID「MSG000」が「書き込み開始」、イベントID「MSG001」が「ATM状態通知」、イベントID「MSG002」が「ATM障害検知」、イベントID「MSG003」が「ATM集計通知」、イベントID「MSG100」が「書き込み終了」の各イベント内容に対応して予め登録されている。
【0022】
このように構成されたATM監視システムのメッセージ切り替えプログラム305は、図4に示す如く、前記ATM監視メッセージ編集機能307が、A社規格メッセージのソフトウェアインターフェースをメッセージ変換機能306に出力する工程(a)と、このA社規格のメッセージのソフトウェアインターフェースを受けたメッセージ変換機能306がB社製のATM201から送られたB社規格のメッセージを前記受信したA社メッセージのソフトウェアインターフェースに基づき、アイテム(項目情報)毎に分解して前記共有エリア機能309に格納する工程(b)と、前記複数のアイテムを前記共有エリア機能309から読み込み、A社規格のメッセージに編集するATM監視メッセージ編集工程(c)とを実行することによって、B社製のATM201からのメッセージをA社規格のメッセージに変換することができる。なお、ソフトウェアインターフェースとは、プログラム間でデータをやり取りする手順や形式を定めた規格情報であり、前記共有エリア機能309は、コンピュータのメモリにデータを書き込むための記憶エリアを提供する機能である。
【0023】
前記B社規格のメッセージをアイテム(項目情報)毎に分解して共有エリア機能309に格納する工程(b)は、図5(a)に示す如く、ATM201からのメッセージを受信したとき、イベントID(イベント識別子)、本例では「MSG000」を生成して当該イベントIDを前記共有エリア機能309に書き込むステップ501と、複数のアイテムA乃至Dから成るATM監視システム宛のメッセージデータにイベントIDを付与して前記共有エリア機能309に書き込むステップ502と、プログラムが終了か否かを判定し、終了でないと判定したときに前記ステップ501の出力に戻るステップ503と、このステップ503によってプログラムが終了と判定したとき、イベント書き込みの終了を示すイベントID「MSG100」を前記共有エリア機能309に書き込むステップ504とを順次実行することによって行われる。
【0024】
前記A社規格のメッセージに変換するATM監視メッセージ編集工程(c)は、図6に示す如く、立ち上げ時に共有エリア機能309の最新のレコード位置(アドレス)を取得し、この取得したレコード位置を最新レコード位置として保持するステップ601と、データ書き込み開始のイベントID「MGS001」が共有エリア機能309に書き込まれるのを監視し、書き込み開始イベントID「MGS001」が書き込まれていないと判定したときに前記ステップ601の出力に戻るステップ602と、このステップ602において書き込み開始イベントID「MGS001」が書き込まれたと判定したとき、イベントIDが「MSG000」(終了イベント)か否かを判定し、イベントIDが「MSG000」(終了イベント)でないと判定したとき、前記ステップ602に戻るステップ603とを実行する。
【0025】
次いで、ATM監視メッセージ編集工程(c)は、前記ステップ603によってイベントIDが「MSG000」(終了イベント)であると判定したとき、イベントID「MGS001」と「MGS002」と「MGS003」が共有エリア機能309に書き込まれるのを監視し、これらイベントIDが書き込まれていないと判定したときに前記ステップ603の出力の出力に戻るステップ604と、このステップ604によって前記イベントID「MGS001」と「MGS002」と「MGS003」の何れかのイベントIDが書き込まれたと判定したとき、書き込まれたイベントIDが「MGS100」(終了通知)以外か否かを判定し、イベントIDが「MGS100」(終了通知)でないと判定したとき、前記ステップ602に戻るステップ605と、このステップ605によってイベントIDが「MGS100」(終了通知)であると判定したとき、メッセージ変換機能306の動作が終了したことを判定し、アイテム(項目情報)を編集してA社規格のメッセージを生成するステップ606と、最新レコード位置(アドレス)を更新して前記ステップ602に戻るステップ607とを実行する。前記ステップ606は、イベントIDを取得するステップ608と、この取得したイベントIDに基づきアイテムの編集を行ってA社規格のメッセージを生成するステップ609を実行することによって、アイテム(項目情報)を編集したA社規格のメッセージを生成する。
【0026】
これら処理によって本実施形態によるメッセージ切り替えプログラム305は、仕様が異なる複数の製造販売会社のATMが混在したATM監視システムにおいて、ATM監視サーバー303が標準で監視対象とする以外の製造販売会社によって製造販売されたATMからのメッセージを特定仕様のインターフェースに基づいてメッセージ変換機能306がイベントIDを付与したアイテム(項目情報)に分解する変換を行う工程と、この分解したアイテムを前記共有エリア機能309に格納する工程と、前記ATM監視メッセージ編集機能307が前記アイテムの組み合わせを前記共有エリア機能309から読み込み、特定仕様のメッセージに編集する工程と、このメッセージをATM監視プログラム103がATM監視クライアント104に送信する工程とを実行することによって、規格が異なる複数のATMが混在した複数ATMの監視を行うことができる。
【0027】
なお、前述の実施形態においてはメッセージ切り替えプログラム305が特定仕様のメッセージに変換する例を説明したが、本発明は、前記メッセージ変換機能306と共有エリア機能309とATM監視メッセージ編集機能307とをハードウェアによって構成しても良く、更にコンピュータの基本ソフトウェアにプラグインソフトウェアを組み合わせることよって構成しても良い。
【0028】
本実施形態によるメッセージ切り替えプログラム及び方法は、ATM監視システムにおいて、ATM監視システムを構築した規格が異なる複数のATMをATM監視システムに接続する際、ATM側の改造を行うことなく監視環境を構築することができる。また、ATMプログラム改修の必要がないため、環境構築時間を短縮することができ、ATM監視システム側の仕様が変更となった場合でも、ATM監視サーバー内のメッセージ切り替えプログラムの改修のみで対応できる。
【0029】
さらに、前記実施形態においては監視対象装置して、ATMを対象とする例を説明したが、監視対象装置としてはATMに限られるものではなく、例えば、製造販売会社が異なるエレベーター装置を監視対象の装置としても良い。この場合、本発明は、自己の状態情報を複数項目の組み合わせからなる特定規格のメッセージとして発するエレベータ装置と、前記エレベータ装置と接続され、前記エレベータ装置からのメッセージに基づいたエレベータ装置の動作状態を監視するエレベータ装置監視プログラムを実行する制御部を有するエレベータ装置監視サーバーとを備えるエレベータ装置監視システムのメッセージ切り替えプログラムであって、前記制御部に、前記特定規格の規格情報を記憶し、前記記憶した特定規格の規格情報に基づいて前記特定規格のメッセージをイベント識別子を付与した複数の項目情報に変換するメッセージ変換機能と、前記メッセージ変換機能によって変換した複数の項目情報を記憶する共有エリア機能と、前記共有エリア機能に記憶した複数の項目情報を前記特定規格の規格情報及び前記イベント識別子に基づいて前記特定規格のメッセージに編集し、前記エレベータ装置監視プログラムに出力するエレベータ装置メッセージ編集機能とを実現させるためのメッセージ切り替えプログラムとして表すことができ、この監視対象とする装置は、他の装置であっても良い。
【符号の説明】
【0030】
102 ATM監視サーバー、103 ATM監視プログラム
104 ATM監視クライアント、303 ATM監視サーバー
305 メッセージ切り替えプログラム、306 メッセージ変換機能
307 監視メッセージ編集機能、309 共有エリア機能

【特許請求の範囲】
【請求項1】
自己の状態情報を複数項目の組み合わせからなる特定規格のメッセージとして発する現金自動取引装置と、前記現金自動取引装置と接続され、前記現金自動取引装置からのメッセージに基づいた現金自動取引装置の動作状態を監視する現金自動取引装置監視プログラムを実行する制御部を有する現金自動取引装置監視サーバーとを備える現金自動取引装置監視システムのメッセージ切り替えプログラムであって、前記制御部に、前記特定規格の規格情報を記憶し、前記記憶した特定規格の規格情報に基づいて前記特定規格のメッセージをイベント識別子を付与した複数の項目情報に変換するメッセージ変換機能と、前記メッセージ変換機能によって変換した複数の項目情報を記憶する共有エリア機能と、前記共有エリア機能に記憶した複数の項目情報を前記特定規格の規格情報及び前記イベント識別子に基づいて前記特定規格のメッセージに編集し、前記現金自動取引装置監視プログラムに出力する現金自動取引装置メッセージ編集機能とを実現させるためのメッセージ切り替えプログラム。
【請求項2】
前記制御部に、前記特定規格の規格情報に基づいて前記特定規格のメッセージを複数の項目情報に分割し、前記分割した複数の項目情報のイベント内容に合わせたイベント識別子を付与することによって、前記特定規格のメッセージをイベント識別子を付与した複数の項目情報に変換するメッセージ変換機能を実現させる請求項1記載のメッセージ切り替えプログラム。
【請求項3】
前記制御部に、前記共有エリア機能に記憶した複数の項目情報を、前記項目情報に付与されたイベント識別子に基づいて前記特定規格のメッセージに編集する現金自動取引装置メッセージ編集機能を実現させる請求項1又は2記載のメッセージ切り替えプログラム。
【請求項4】
自己の状態情報を複数項目の組み合わせからなる特定規格のメッセージとして発する現金自動取引装置と、前記現金自動取引装置と接続され、前記現金自動取引装置からのメッセージに基づいた現金自動取引装置の動作状態を監視する現金自動取引装置監視プログラムを実行する制御部を有する現金自動取引装置監視サーバーとを備える現金自動取引装置監視システムのメッセージ切り替え方法であって、前記制御部が、前記特定規格の規格情報を記憶し、前記記憶した特定規格の規格情報に基づいて前記特定規格のメッセージをイベント識別子を付与した複数の項目情報に変換するメッセージ変換工程と、前記メッセージ変換工程によって変換した複数の項目情報を記憶する共有エリア工程と、前記共有エリア工程に記憶した複数の項目情報を前記特定規格の規格情報及び前記イベント識別子に基づいて前記特定規格のメッセージに編集し、前記現金自動取引装置監視プログラムに出力する現金自動取引装置メッセージ編集工程とを実行するメッセージ切り替え方法。
【請求項5】
前記制御部が、前記特定規格の規格情報に基づいて前記特定規格のメッセージを複数の項目情報に分割し、前記分割した複数の項目情報のイベント内容に合わせたイベント識別子を付与することによって、前記特定規格のメッセージをイベント識別子を付与した複数の項目情報に変換するメッセージ変換工程を実行する請求項4記載のメッセージ切り替え方法。
【請求項6】
前記制御部が、前記共有エリア機能に記憶した複数の項目情報を、前記項目情報に付与されたイベント識別子に基づいて前記特定規格のメッセージに編集する現金自動取引装置メッセージ編集工程を実行する請求項4又は5記載のメッセージ切り替え方法。
【請求項7】
自己の状態情報を複数項目の組み合わせからなる特定規格のメッセージとして発する監視対象装置と、前記監視対象装置と接続され、前記監視対象装置からのメッセージに基づいた監視対象装置の動作状態を監視する監視対象装置監視プログラムを実行する制御部を有する監視対象装置監視サーバーとを備える監視対象装置監視システムのメッセージ切り替えプログラムであって、前記制御部に、前記特定規格の規格情報を記憶し、前記記憶した特定規格の規格情報に基づいて前記特定規格のメッセージをイベント識別子を付与した複数の項目情報に変換するメッセージ変換機能と、前記メッセージ変換機能によって変換した複数の項目情報を記憶する共有エリア機能と、前記共有エリア機能に記憶した複数の項目情報を前記特定規格の規格情報及び前記イベント識別子に基づいて前記特定規格のメッセージに編集し、前記監視対象装置監視プログラムに出力する監視対象装置メッセージ編集機能とを実現させるためのメッセージ切り替えプログラム。
【請求項8】
自己の状態情報を複数項目の組み合わせからなる特定規格のメッセージとして発する監視対象装置と、前記監視対象装置と接続され、前記監視対象装置からのメッセージに基づいた監視対象装置の動作状態を監視する監視対象装置監視プログラムを実行する制御部を有する監視対象装置監視サーバーとを備える監視対象装置監視システムのメッセージ切り替え方法であって、前記制御部が、前記特定規格の規格情報を記憶し、前記記憶した特定規格の規格情報に基づいて前記特定規格のメッセージをイベント識別子を付与した複数の項目情報に変換するメッセージ変換工程と、前記メッセージ変換工程によって変換した複数の項目情報を記憶する共有エリア工程と、前記共有エリア工程に記憶した複数の項目情報を前記特定規格の規格情報及び前記イベント識別子に基づいて前記特定規格のメッセージに編集し、前記特定監視プログラムに出力する監視対象装置メッセージ編集工程とを実行するメッセージ切り替え方法。




【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate