説明

メディアプレーヤデバイスおよびウェイクアップ方法

【課題】 本発明の目的とするところは、最小スタンバイ電力で待機を保ちつつ、外部から入ってくる信号によりウェイクアップを行なうことのできるメディアプレーヤデバイスおよびウェイクアップ方法を提供することにある。
【解決手段】 本ウェイクアップ方法は、メディアプレーヤデバイスがスタンバイモードの状態で、複数のコンタクトロケーションに外部機器が接続されたか否かを確認するステップと、外部機器がメディアプレーヤデバイスに接続されると、メディアプレーヤデバイスをウェイクアップするステップとを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、メディアプレーヤデバイスおよびウェイクアップ方法に関し、より詳細には、最小スタンバイ電力で待機を保ちつつ、外部から入ってくる信号によりウェイクアップを行なうことのできるメディアプレーヤデバイスおよびウェイクアップ方法に関する。
【背景技術】
【0002】
最近の電子機器は多様な外部機器と接続することができるため、多様な外部機器と接続するための多様なインターフェースをサポートする。例えば、最近のテレビは、HDMIインターフェース、USBインターフェース、Micro USBインターフェースなどをサポートする。
【0003】
一方、最近では、最小スタンバイ電力を保ちつつ、外部から入ってくるウェイクアップ信号によりウェイクアップを行なうことが重要になってきた。ところが、従来のインターフェース方式では、特定の端子を用いてこのようなウェイクアップ信号を伝送していた。しかしながら、ウェイクアップ信号を伝送するために別途の端子を特定する場合、端子利用の効率性において望ましくないという問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】日本特許登録第4182584号
【特許文献2】日本特開第2008−061248号公報
【特許文献3】韓国特開第2009−0071363号公報
【特許文献4】韓国特開第2009−0045276号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで、本発明の目的とするところは、最小スタンバイ電力で待機を保ちつつ、外部から入ってくる信号によりウェイクアップを行なうことのできるメディアプレーヤデバイスおよびウェイクアップ方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するための本発明の一実施形態に係るウェイクアップ方法は、前記メディアプレーヤデバイスがスタンバイモードの状態で、前記複数のコンタクトロケーションに外部機器が接続されたか否かを確認するステップと、前記外部機器が前記メディアプレーヤデバイスに接続されると、前記メディアプレーヤデバイスをウェイクアップするステップとを含む。
【0007】
この場合、前記複数のコンタクトロケーションは、第1データを伝送するために指定された第1ペアコンタクトロケーショングループと、第2データを伝送するために指定された第2ペアコンタクトロケーショングループとを含み、前記外部機器が接続されたか否かを確認するステップは、前記第1ペアコンタクトロケーショングループを通じて外部機器が接続されたか否かを確認することが望ましい。
【0008】
この場合、前記第1ペアコンタクトロケーショングループは、ディファレンシャルシグナリング(differential signaling)のための第1ペアプラスコンタクトロケーションおよび第1ペアマイナスコンタクトロケーションを含むことが望ましい。
【0009】
一方、前記外部機器が接続されたか否かを確認するステップは、前記複数のコンタクトロケーションのうち一つのAVデータ伝送用のコンタクトロケーションを用いて外部機器が接続されたか否かを確認することが望ましい。
【0010】
一方、前記ウェイクアップするステップは、前記接続された外部機器からウェイクアップ信号を受信されると、前記メディアプレーヤデバイスをウェイクアップすることが望ましい。
【0011】
この場合、前記ウェイクアップ信号は、ウェイクアップ命令のスタートを報知する開始(Start)フィールド、ウェイクアップのモードを報知するウェイクアップモード(Wakeup Mode)フィールド、および確認信号(Ack)フィールドを含んでよい。
【0012】
この場合、前記ウェイクアップモードは、メディアプレーヤデバイスの複数の動作モードのそれぞれに対応する複数のウェイクアップモードおよび充電モードを含むことが望ましい。
【0013】
この場合、前記複数のウェイクアップモードは、前記メディアプレーヤデバイスがIP基板の通信を行なわない第1ウェイクアップモード、前記メディアプレーヤデバイスがIP基板の通信を行なうことのできる第2ウェイクアップモード、前記メディアプレーヤデバイスがマルチポートをサポートする第3ウェイクアップモード、前記メディアプレーヤデバイスが全ての機能を行なう第4ウェイクアップモードを含んでよい。
【0014】
一方、前記開始(Start)フィールドは、ハイ(high)レベルからロー(low)レベルにダウンされた後、予め設定された時間だけ前記ローレベルを保つ信号、または、ロー(low)レベルからハイ(high)レベルにアップされた後、予め設定された時間だけ前記ハイレベルを保つ信号を伝達することが望ましい。
【0015】
一方、前記ウェイクアップ信号は、前記複数のコンタクトロケーションのうち一つのAVデータ伝送用のコンタクトロケーションを用いて伝達されることが望ましい。
【0016】
一方、前記メディアプレーヤデバイスは、前記複数のコンタクトロケーションを通じて複数の外部機器と接続可能であることが望ましい。
【0017】
この場合、前記複数のコンタクトロケーションは、特定のデータを伝送するために指定された複数のペアコンタクトロケーショングループを含み、前記複数のペアコンタクトロケーショングループは前記複数の外部機器のそれぞれに接続されることが望ましい。
【0018】
一方、前記複数のコンタクトロケーションは、Micro USB(Universal Serial Bus)コネクタ、Mini USBコネクタ、USBコネクタ、MHL(Mobile High−Definition Link)コネクタおよびDiiVA(Digital Interface for Video and Audio)コネクタのうち、少なくとも一つのコネクタに対応するようにマッピングすることが望ましい。
【0019】
一方、本実施形態に係るメディアプレーヤデバイスは、スタンバイ電源または主電源を出力する電源部と、前記複数のコンタクトロケーションに前記外部機器が接続されたか否かを検知するインターフェース部と、前記外部機器が前記メディアプレーヤデバイスに接続されると、前記メディアプレーヤデバイスがウェイクアップするように前記電源部を制御する制御部とを含む。
【0020】
この場合、前記複数のコンタクトロケーションは、第1データを伝送するために指定された第1ペアコンタクトロケーショングループと、第2データを伝送するために指定された第2ペアコンタクトロケーショングループとを含み、前記インターフェース部は、前記第1ペアコンタクトロケーショングループを通じて外部機器が接続されたか否かを確認することが望ましい。
【0021】
この場合、前記第1ペアコンタクトロケーショングループは、ディファレンシャルシグナリング(differential signaling)のための第1ペアプラスコンタクトロケーションおよび第1ペアマイナスコンタクトロケーションを含むことが望ましい。
【0022】
一方、前記インターフェース部は、前記複数のコンタクトロケーションのうち一つのAVデータ伝送用のコンタクトロケーションを用いて外部機器が接続されたか否かを確認することが望ましい。
【0023】
一方、前記制御部は、前記接続された外部機器からウェイクアップ信号を受信されると、前記メディアプレーヤデバイスをウェイクアップすることが望ましい。
【0024】
この場合、前記ウェイクアップ信号は、ウェイクアップ命令のスタートを報知する開始(Start)フィールド、ウェイクアップのモードを報知するウェイクアップモード(Wakeup Mode)フィールド、および確認信号(Ack)フィールドを含んでよい。
【0025】
この場合、前記ウェイクアップモードは、メディアプレーヤデバイスの複数の動作モードのそれぞれに対応する複数のウェイクアップモードおよび充電モードを含むことが望ましい。
【0026】
この場合、前記複数のウェイクアップモードは、前記メディアプレーヤデバイスがIP基板の通信を行なわない第1ウェイクアップモード、前記メディアプレーヤデバイスがIP基板の通信を行なうことのできる第2ウェイクアップモード、前記メディアプレーヤデバイスがマルチポートをサポートする第3ウェイクアップモード、前記メディアプレーヤデバイスが全ての機能を行なう第4ウェイクアップモードを含んでよい。
【0027】
一方、前記開始(Start)フィールドは、ハイ(high)レベルからロー(low)レベルにダウンされた後、予め設定された時間だけ前記ローレベルを保つ信号、または、ロー(low)レベルからハイ(high)レベルにアップされた後、予め設定された時間だけ前記ハイレベルを保つ信号を伝達することが望ましい。
【0028】
一方、前記ウェイクアップ信号は、前記複数のコンタクトロケーションのうち一つのAVデータ伝送用のコンタクトロケーションを用いて伝達されることが望ましい。
【0029】
一方、前記メディアプレーヤデバイスは、前記複数のコンタクトロケーションを通じて複数の外部機器と接続可能であることが望ましい。
【0030】
この場合、前記複数のコンタクトロケーションは、特定のデータを伝送するために指定された複数のペアコンタクトロケーショングループを含み、前記複数のペアコンタクトロケーショングループは前記複数の外部機器のそれぞれに接続されることが望ましい。
【0031】
一方、前記インターフェース部は、前記外部機器からウェイクアップ信号を受信されると、ウェイクアップ信号を送信した外部機器を判断し、判断された外部機器に対応するウェイクアップ開始命令を生成して前記制御部に伝送し、前記制御部は、前記インターフェース部からウェイクアップ開始命令を受信されると、前記メディアプレーヤデバイスをウェイクアップすることが望ましい。
【0032】
この場合、前記ウェイクアップ開始命令は、ウェイクアップ命令のスタートを報知する開始(Start)フィールド、ウェイクアップが必要なメディアプレーヤデバイスを報知するウェイクアップポート(Wakeup Port)フィールド、ウェイクアップのモードを報知するウェイクアップモード(Wakeup Mode)フィールド、および確認信号(Ack)フィールドを含んでよい。
【0033】
一方、前記複数のコンタクトロケーションは、Micro USB(Universal Serial Bus)コネクタ、Mini USBコネクタ、USBコネクタ、MHL(Mobile High−Definition Link)コネクタおよびDiiVA(Digital Interface for Video and Audio)コネクタのうち、少なくとも一つのコネクタに対応するようにマッピングすることが望ましい。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明の一実施形態に係るメディアプレーヤデバイスの構成を示すブロック図である。
【図2】本実施形態に係るインターフェース装置の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施形態に係るインターフェース構造を説明するためのブロック図である。
【図4】Micro USBインターフェース構造を説明するための図である。
【図5】本発明の一実施形態に係る新たなインターフェース(NIF)構造によりデータを送受信する方法を説明するための図である。
【図6】図1のレーン(lane)構造を具体的に示す図である。
【図7】本実施形態に係る新たなインターフェース(NIF)構造によりウェイクアップ方法の第1例を説明するための図である。
【図8】本発明の一実施形態に係る新たなインターフェース(NIF)構造によりウェイクアップ方法の第2例を説明するための図である。
【図9】本発明の一実施形態に係る新たなインターフェース(NIF)構造によりウェイクアップ方法の第3例を説明するための図である。
【図10】本実施形態に係るウェイクアップ信号の構造を示す図である。
【図11】本実施形態に係るウェイクアップ開始命令の構造を示す図である。
【図12】ウェイクアップ開始命令に含まれたそれぞれのフィールドの役割を説明する図である。
【図13】図12に記載の動作モード信号(Wakeup mode)の種類を示す図である。
【図14】図13に記載のウェイクアップモードの動作を説明する図である。
【図15】本実施形態に係るウェイクアップモードの状態遷移を説明する図である。
【図16】本実施形態に係るメディアプレーヤデバイスに複数の外部機器が接続された場合のウェイクアップ方法を説明するための図である。
【図17】本実施形態に係るメディアプレーヤデバイスに複数の外部機器が接続された場合のウェイクアップ方法を説明するための図である。
【図18】本発明の一実施形態に係るウェイクアップ方法を説明するための図である。
【図19】図18のウェイクアップ動作を具体的に説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0035】
図1は、本発明の一実施形態に係るメディアプレーヤデバイスの構成を示すブロック図である。
【0036】
図1によると、メディアプレーヤデバイス100は、電源部110と、マイコン(Micro Computer)120と、ユーザインターフェース部130およびインターフェース部140を含む。
【0037】
メディアプレーヤデバイス100は、ケーブルコネクタ300を用いて別の外部のメディアプレーヤデバイス10−1、10−2、…、10−n(以下、外部機器という)と接続される。メディアプレーヤデバイス100は、デジタルテレビ(DTV)、DVDプレーヤ、セットトップボックスのような放送受信装置だけでなく、各種コンテンツを保存するパーソナルコンピュータ、ノートパソコン、MP3、PMP、携帯電話などを含む。
【0038】
電源部110は、メディアプレーヤデバイス100内の各構成に電源を供給する。電源部110はSMPS(Switched−mode power supply)で実現されたり、変圧器または整流回路を用いて実現できる。
【0039】
そして、電源部110は、メディアプレーヤデバイス100の動作状態に応じて異なる電源を出力することができる。例えば、メディアプレーヤデバイス100が一般モードである場合、電源部110はメディアプレーヤデバイス100内の全構成に電源を供給する一般モード電源である主電源を出力することができる。そして、メディアプレーヤデバイス100がスタンバイモードである場合、電源部110はスタンバイのための一部構成のみに電源を供給するスタンバイモード電源を出力することができる。そして、メディアプレーヤデバイス100が外部機器10の充電のためだけの充電モードで動作する場合、電源部110はスタンバイのための一部構成と外部機器を充電するのに用いられる充電電源を供給する充電モード電源を出力することができる。
【0040】
マイコン120は、メディアプレーヤデバイス100内の各構成を制御することができる。具体的に、マイコン120はメディアプレーヤデバイス100の動作モードによって動作モードに対応する動作が行なわれるように、メディアプレーヤデバイス100内の各構成を制御することができる。メディアプレーヤデバイス100は、図14に示すようにオフモード、スタンバイモード、複数のウェイクアップモード、ノーマルモードなどで動作できる。
【0041】
そして、マイコン120は外部機器10がメディアプレーヤデバイス100に接続されたか否かが検知できる。メディアプレーヤデバイス100がスタンバイモードである場合、外部機器10がメディアプレーヤデバイス100に接続されると、マイコン120はメディアプレーヤデバイス100がウェイクアップされるようにすることができる。一方、実現時には、外部機器10からウェイクアップ信号が受信される場合に、メディアプレーヤデバイス100がウェイクアップされるようにメディアプレーヤデバイス100内の各構成を制御する形態でも実現できる。
【0042】
そして、マイコン120は、外部機器10に対するウェイクアップ進行のためのウェイクアップ開始命令を生成することができる。具体的に、マイコン120はユーザの制御命令または内部規則に従って、外部機器10−1をウェイクアップするためのウェイクアップ開始命令を生成し、生成されたウェイクアップ開始命令をインターフェース部140に伝達することができる。例えば、メディアプレーヤデバイス100がDVDプレーヤであって、ユーザがDVD再生をリモコンで指示した場合、マイコン120はDTVである外部機器10−1がウェイクアップできるように、外部機器10−1に対するウェイクアップ開始命令を生成してインターフェース部140に伝達することができる。このとき、生成されるウェイクアップ開始命令の具体的な構成については図11を参考に後述する。
【0043】
そして、マイコン120は、充電可能な外部機器10−1がインターフェース部140に接続された場合、電源部110が外部機器10−1に電源を供給するように電源部を制御することができる。具体的に、インターフェース部140を介して接続された外部機器10−1が充電可能な装置として認識された場合、インターフェース部140を介して充電モード電源または一般モード電源が外部機器10−1に供給されるように、電源部110を制御することができる。このとき、外部機器10−1に対する充電が完了したり接続が解除されると、マイコン120は外部機器10−1に供給される電源が遮断されるようにすることができる。
【0044】
ユーザインターフェース部130は、メディアプレーヤデバイス100でサポートする各種機能をユーザが設定または選択できる多数の機能キーを備え、タッチパッドなどのように入力と出力が同時に実現される装置として実現されたり、キーボード、マウス、無線リモコンのような入力装置と、LCDやCRTやスピーカのような出力装置を結合して実現することもできる。
【0045】
そして、ユーザインターフェース部130は、メディアプレーヤデバイス100内のコンテンツを出力したり、インターフェース部140を介して伝達された外部機器10のコンテンツを出力することができる。
【0046】
そして、ユーザインターフェース部130は外部機器が接続されると、外部機器10−1が接続されたことを表示することができる。そして、ユーザインターフェース部130は接続された外部機器10−1が充電中である場合、当該外部機器10−1に対する充電状態を表示することができる。
【0047】
インターフェース部140は、メディアプレーヤデバイス100を外部機器10と接続するために形成される。具体的に、インターフェース部140は複数のケーブルコネクタ300−1、300−2、…、300−nを介して複数の外部機器10−1、10−2、…、10−nに接続されてよく、接続された外部機器10−1、10−2、…、10−nとAV信号を伝達することができる。そして、インターフェース部140は、外部機器10−1、10−2、…10−nをウェイクアップするためのウェイクアップ信号を伝達したり、外部機器10−1、10−2、…10−nの充電のための充電電源を供給することができる。
【0048】
図1を説明するうえで、インターフェース部140は一つのケーブルコネクタ300−1を用いて一つの外部機器10−1と接続される実施形態について説明したが、ケーブルコネクタが1:nケーブルコネクタである場合、インターフェース部140は一つのケーブルコネクタを用いて複数の外部機器と接続することも可能である。
【0049】
そして、図1を説明するうえで、マイコン120が直接外部機器10の接続を検知し、外部機器10からウェイクアップ信号を受信するものとして説明したが、このような接続検知動作およびウェイクアップ信号受信動作は、インターフェース部140で行なわれてよい。これについては、図9に関連して後述する。
【0050】
以下では、図2を参考にインターフェース部140の具体的な構成を説明する。
【0051】
図2は、本実施形態に係るインターフェース部140の具体的な構成を説明する図である。
【0052】
インターフェース部140は、通信インターフェース部141と、制御部142と、複数の収容部143および複数のスイッチング部144を含む。
【0053】
通信インターフェース部141は、メディアプレーヤデバイス100内の各構成と接続されるために形成され、メディアプレーヤデバイス100内の各構成とA/V信号、制御信号を送受信し、電源部110から電源を入力される。
【0054】
制御部142は、インターフェース部140内の各構成を制御する。具体的に、制御部142は複数の収容部143−1、143−2、…、143−nそれぞれに外部機器10−1、10−2、…、10−nが接続されたか否かを検知できる。外部機器が接続されたと検知されると、制御部142はマイコン120に外部機器10が接続されたことを報知できる。
【0055】
そして、制御部142は接続された外部機器10からウェイクアップ信号を受信すると、受信されたウェイクアップ信号をマイコン120に伝達することができる。そして、制御部142は受信されたウェイクアップ信号とウェイクアップ信号を送信した外部機器10に対応するポート情報を結合してウェイクアップ開始命令を生成し、ウェイクアップ開始命令をマイコン120に伝送することができる。
【0056】
そして、制御部142は接続された外部機器10が充電可能な機器であるか否かを判断することができる。そして、外部機器10が充電可能な機器である場合、制御部142はこれに対する情報をマイコン120に伝達して外部機器10が充電されるようにすることができる。このとき、メディアプレーヤデバイス100がスタンバイモードである場合、制御部142はウェイクアップ信号をマイコン120に伝送することができる。
【0057】
そして、制御部142は、外部機器10に対する充電が完了したり外部機器10との接続が解除された場合、これに対する情報をマイコン120に伝達して外部機器10に対する充電が完了するようにすることができる。
【0058】
そして、制御部142は、マイコン120または外部機器10−1から特定の外部機器10−2に対するウェイクアップ開始命令を入力されると、入力されたウェイクアップ開始命令に基づいてウェイクアップが必要な外部機器10−2を判断し、当該外部機器10−2と接続される収容部143−2を介してウェイクアップ信号を伝達することができる。
【0059】
そして、制御部142は、接続された外部機器10のインターフェース種類を判断し、判断されたインターフェース種類によるインターフェースが適用されるようにスイッチング部144を制御する。具体的に、インターフェース部140は外部機器10と新たなインターフェース方式または従来のインターフェース方式(例えば、USB(Universal Serial Bus)、Micro USB、MHL(Mobile High−Definition Link)、DiiVA(Digital Interface for Video and Audio)など)を通じて各種データおよび制御信号を送受信できる。
【0060】
ここで、新たなインターフェース(NIF)方式とは、図3に示すようなコンタクトロケーションをもつインターフェース方式を意味するものとして、以下では、新たなインターフェースをNIF(New Interface)と称する。従って、制御部142は接続された外部機器10が従来のインターフェース方式を用いるか、新たなインターフェース(NIF)方式を用いるかを判断し、判断されたインターフェース方式が用いられるように、当該外部機器10に対応するスイッチング部144を制御することができる。
【0061】
収容部143は、ケーブルコネクタ300を介して外部機器10と接続される。具体的に、収容部143は順次に番号が指定される複数のコンタクトロケーションを含んでよい。ここで、コンタクトロケーションは、ケーブルコネクタ300と電気的に接続されるピンまたは端子で、複数のインターフェース方式で接続されることができる。そして、複数のコンタクトロケーションは、図3に示すようなインターフェース方式と同様のピン配列であってよく、図4に示すようなMicro USB(Universal Serial Bus)コネクタと互換してよい。
【0062】
スイッチング部144は、制御部142の制御により、外部機器10に適用されるインターフェースタイプに対応するインターフェース方式が選択されるようにスイッチングする。図2を説明するうえで、それぞれの収容部の個数に対応するようにスイッチング部が複数個備えられるものとして説明したが、いくつかの収容部は特定のインターフェース専用に実現されてよく、この場合、スイッチング部は複数のインターフェースをサポートする収容部にのみ備えられる形態でも実現できる。
【0063】
図3は、本発明の実施形態に係る新たなインターフェース(NIF)構造を説明するための図である。
【0064】
具体的に、本実施形態に係るインターフェースは、複数のデータを伝送できるように複数のペアコンタクトロケーショングループおよびグラウンド処理のためのグラウンドコンタクトロケーションを含む。ここで、コンタクトロケーショングループは一対のメディアプレーヤデバイス間でAV信号、制御信号などをディファレンシャルシグナリング方式で送受信するピンまたは端子のセットである。ここで、ディファレンシャルシグナリングは、一つの信号と前記信号の位相とは反対の位相をもつ信号を対にして伝送する技術である。
【0065】
図3によると、コンタクトロケーション(または端子)1、2は第1データ伝送のために指定された第1ペアコンタクトロケーショングループである。具体的に、第1ペアコンタクトロケーショングループはディファレンシャルシグナリング(differential signaling)のための第1ペアプラスコンタクトロケーション(Lane0+)および第1ペアマイナスコンタクトロケーション(Lane0−)を含む。このような第1ペアプラスコンタクトロケーションは図4に示すようにMicro USBのVCCコンタクトロケーションに対応でき、第1ペアマイナスコンタクトロケーションは図4に示すようにMicro USBのData−コンタクトロケーションに対応できる。そして、第1ペアコンタクトロケーショングループはウェイクアップ手続きを行なうのに用いられることができる。
【0066】
そして、コンタクトロケーション3、4は第2データ伝送のために指定された第2ペアコンタクトロケーショングループである。具体的に、第2ペアコンタクトロケーショングループはディファレンシャルシグナリング(differential signaling)のための第2ペアプラスコンタクトロケーション(Lane1+)および第2ペアマイナスコンタクトロケーション(Lane1−)を含む。このような第2ペアプラスコンタクトロケーションは図4に示すようにMicro USBのData+コンタクトロケーションに対応でき、第2ペアマイナスコンタクトロケーションは図4に示すようにMicro USBのIDコンタクトロケーションに対応できる。そして、第2ペアコンタクトロケーショングループは外部機器を充電するための電源を出力するのに用いられることができる。
【0067】
そして、コンタクトロケーション5は、グラウンド処理のためのグラウンドコンタクトロケーションである。このようなグラウンドコンタクトロケーションは図4に示すように、Micro USBのGNDコンタクトロケーションに対応できる。
【0068】
以上のように、新たなインターフェース(NIF)構造は、図4に示すようなMicro USBインターフェースと互換性をもち、二種類のデータを伝送できるインターフェースをサポートする。なお、別途のウェイクアップ端子を用いずにAudio/Video/Dataを伝送するコンタクトロケーションを用いるということから、複数のコンタクトロケーションを効率的に利用が可能である。
【0069】
一方、図3を説明するうえで、図3の複数のコンタクトロケーションがMicro USBに互換することについてのみ説明したが、図3の複数のコンタクトロケーションのそれぞれはUSB(Universal Serial Bus)インターフェース、MHL(Mobile High−Definition Link)インターフェースに互換する形態でも実現できる。
【0070】
そして、図3を説明するうえで、新たなインターフェース(NIF)は5つのコンタクトロケーションをもつものとして説明したが、実現時には特定の電源を伝送する電源コンタクトロケーションを追加して6つのコンタクトロケーションを用いる形態で実現できる。このとき、電源コンタクトロケーションは1または6番ナンバーで指定できる。この場合、複数のコンタクトロケーションはDiiVA(Digital Interface for Video and Audio)インターフェースと互換する形態でも実現できる。
【0071】
図5は、本発明の一実施形態に新たなインターフェース(NIF)構造によってデータを送受信する方法を説明するための図である。
【0072】
図5によると、新たなインターフェース(NIF)構造は、二つのレーン(lane)構造をもち、一つのレーン構造を通じて一つのAudio/Video/Dataを送受信できる。具体的に、第1レーンを通じて第1データを送受信でき、第2レーンを通じて第2データを送受信できる。このとき、新たなインターフェース(NIF)は、第1レーン(または、第1ペアコンタクトロケーショングループ)を用いてウェイクアップ信号などを伝送でき、第2レーン(または、第2ペアコンタクトロケーション)を用いて外部機器に対する充電電源を供給できる。即ち、外部機器に対して充電を行ないつつ、A/V/Dを同時に伝送できるようになる。具体的に、レーン構造の具体的な形態は図6に示す。
【0073】
図5および図6を説明するうえで、一つのレーン構造が双方向通信を行なうものとして説明したが、実現時に一つのレーン構造は外部に信号を伝送する伝送専用とし、もう一つのレーン構造は外部から信号を受信する受信専用とする形態としても実現できる。なお、一つのレーン構造内のそれぞれのラインの全てが双方向通信を行なうものとして説明したが、実現時にはレーン構造内の一つのラインは外部から信号を伝送する伝送専用とし、もう一つのラインは外部から信号を受信する受信専用として用いる形態として実現できる。
【0074】
図7は、本実施形態に係る新たなインターフェース(NIF)構造によってウェイクアップ方法の第1例を説明するための図である。
【0075】
ウェイクアップ動作は、メディアプレーヤデバイス100のウェイクアップ動作とメディアプレーヤデバイス100が外部機器に対するウェイクアップ動作とに分けられる。以下では、まずメディアプレーヤデバイス100のウェイクアップ動作を説明する。
【0076】
図7によると、インターフェース部140は外部機器100’(携帯用のデバイスを含む)とケーブルコネクタを通じて接続される。そして、マイコン120はスイッチを用いて複数のコンタクトロケーションのうち一つのペアコンタクトロケーショングループと接続される。
【0077】
まず、マイコン120は複数のコンタクトロケーションのうち二つのコンタクトロケーションを用いて外部機器100’の接続を認識する。具体的に、マイコン120は外部機器100’と接続された複数のコンタクトロケーションのうち、第1ペアコンタクトロケーションを用いて外部機器100’が接続されたことを把握することができる。
【0078】
そして、外部機器100’がメディアプレーヤデバイス100に接続されたと検知されると、マイコン120はメディアプレーヤデバイス100がウェイクアップできるように、電源部110およびインターフェース部140を制御することができる。
【0079】
一方、マイコン120は既に接続された外部機器100’からウェイクアップ信号が受信される場合にウェイクアップ動作を行なうことができる。例えば、外部機器100’が接続された状態で、メディアプレーヤデバイス100がスタンバイモードに進入した場合、マイコン120は外部機器からウェイクアップ信号が受信されると、メディアプレーヤデバイス100がウェイクアップできるように、電源部110およびインターフェース部140を制御することができる。このとき、ウェイクアップ信号は上述の第1ペアマイナスコンタクトロケーションを通じて受信されてよい。
【0080】
以下では、メディアプレーヤデバイス100が外部機器100’をウェイクアップする動作について説明する。
【0081】
まず、外部機器100’のウェイクアップが必要な場合、マイコン120はインターフェース部140に図11に示すようなウェイクアップ開始命令を伝達することができる。ここで、ウェイクアップ開始命令は、ウェイクアップ命令のスタートを報知する開始(Start)フィールド、ウェイクアップが必要なデバイスを報知するウェイクアップポート(Wakeup Port)フィールド、ウェイクアップのモードを報知するウェイクアップモード(Wakeup mode)フィールド、および確認信号(Ack)フィールドを含む。
【0082】
ウェイクアップ開始命令を入力されたインターフェース部140は、受信されたウェイクアップ開始命令のうちウェイクアップポートフィールドを参考にウェイクアップする外部機器100’を判断し、当該外部機器100’と接続された収容部に、即ち当該外部機器に図10に示すようなウェイクアップ信号を伝達することができる。ここで、ウェイクアップ信号はウェイクアップ開始命令のうちウェイクアップポートフィールドが省略されたウェイクアップ命令のスタートを報知する開始(Start)フィールド、ウェイクアップモードを報知するウェイクアップモード(Wakeup mode)フィールド、および確認信号(Ack)フィールドを含んでよい。
【0083】
このとき、インターフェース部140は複数のコンタクトロケーションのうち第1ペアコンタクトロケーショングループを用いて、外部機器100’にウェイクアップ信号を送信することができる。または、一つのコンタクトロケーションのみを用いて外部機器100’にウェイクアップ信号を送信することができる。
【0084】
以上では、メディアプレーヤデバイス100で特定の外部機器に対するウェイクアップ開始命令を生成して伝達することについて説明したが、ウェイクアップ開始命令は外部機器100’から受信されてよい。なお、以上では外部機器に対するウェイクアップ開始信号をインターフェース部140から外部機器100’に伝達することについて説明したが、実現時にはマイコン120から外部機器100’に直接伝送する形態でも実現できる。
【0085】
そして、図7を説明するうえで、複数のコンタクトロケーションのうち一つのペアコンタクトロケーショングループを用いて外部機器の接続を検知し、ウェイクアップ信号を受信するものとして説明したが、一つのコンタクトロケーションのみを用いる形態でも実現できる。これについては、図8を参考にして以下で説明する。
【0086】
図8は、本発明の一実施形態に係る新たなインターフェース(NIF)構造によりウェイクアップ方法の第2例を説明するための図である。
【0087】
図8によると、インターフェース部140は外部機器100’(携帯用のデバイスを含む)とケーブルコネクタを通じて接続される。そして、マイコン120はスイッチSW1を用いて複数のコンタクトロケーションのうちコンタクトロケーションと接続される。
【0088】
まず、マイコン120は複数のコンタクトロケーションのうち一つのコンタクトロケーションを用いて外部機器100’の接続を認識する。具体的に、マイコン120は外部機器100’と接続された複数のコンタクトロケーションのうち、第1ペアマイナスコンタクトロケーションを用いて外部機器100’が接続されたことを把握することができる。
【0089】
そして、マイコン120は外部機器100’がメディアプレーヤデバイス100に接続されたと検知されると、メディアプレーヤデバイス100がウェイクアップできるように、電源部110およびインターフェース部140を制御することができる。
【0090】
一方、マイコン120は既に接続された外部機器100’からウェイクアップ信号が受信される場合にウェイクアップ動作を行なうことができる。例えば、外部機器100’が接続された状態で、メディアプレーヤデバイス100がスタンバイモードに進入した場合に、マイコン120は外部機器からウェイクアップ信号が受信されると、メディアプレーヤデバイス100がウェイクアップできるように、電源部110およびインターフェース部140を制御することができる。このとき、ウェイクアップ信号は上述の第1ペアマイナスコンタクトロケーションを通じて受信されることができる。
【0091】
メディアプレーヤデバイス100が外部機器100’をウェイクアップする動作は、ウェイクアップ信号を一つのコンタクトロケーションのみを用いて伝送するということで相違しているだけであって、具体的な動作は図7に関連した説明と同様であるため、繰り返し説明は省略する。
【0092】
一方、図7および図8を説明するうえで、マイコン120が直接複数のコンタクトロケーションのうち二つのコンタクトロケーションから受信される信号を検知して外部機器の接続を認識し、ウェイクアップ信号を受信するものとして説明したが、実現時にはインターフェース部140が外部機器を検知し、ウェイクアップ信号を受信する形態でも実現できる。これについては、図9を参考にして以下で説明する。
【0093】
図9は、本発明の一実施形態に係る新たなインターフェース(NIF)構造によりウェイクアップ方法の第3例を説明するための図である。
【0094】
図9によると、インターフェース部140は外部機器100’(携帯用のデバイスを含む)とケーブルコネクタを通じて接続される。
【0095】
まず、インターフェース部140は複数のコンタクトロケーションのうち一つのコンタクトロケーションを用いて外部機器100’の接続を認識する。具体的に、インターフェース部140は外部機器100’と接続された複数のコンタクトロケーションのうち、第1ペアマイナスコンタクトロケーションを用いて外部機器100’が接続されたことが把握できる。
【0096】
そして、インターフェース部140は外部機器100’が接続されると、外部機器100’が接続されたことをマイコン120に通知できる。このとき、メディアプレーヤデバイス100がスタンバイモードである場合、インターフェース部140はウェイクアップ信号をマイコン120に通知することができる。このとき、ウェイクアップ信号を受信したマイコン120はメディアプレーヤデバイス100がウェイクアップできるように電源部110を制御することができる。
【0097】
そして、インターフェース部140は外部機器100’からウェイクアップ信号を受信すると、受信されたウェイクアップ信号をマイコン120に通知できる。例えば、外部機器100’が接続された状態で、メディアプレーヤデバイス100がスタンバイモードに進入した場合、インターフェース部140は外部機器100’からウェイクアップ信号が受信されると、メディアプレーヤデバイス100がウェイクアップできるように、ウェイクアップ信号をマイコン120に伝達できる。このとき、ウェイクアップ信号は上述の第1ペアマイナスコンタクトロケーションを通じて受信できる。
【0098】
そして、インターフェース部140は受信されたウェイクアップ信号とウェイクアップ信号とを送信した外部機器100’に対応するポート情報を結合してウェイクアップ開始命令を生成し、生成されたウェイクアップ開始命令をマイコン120に伝送できる。
【0099】
図10は、本実施形態に係るウェイクアップ信号の構造を示す図である。
【0100】
図10によると、ウェイクアップ信号は開始(Start)フィールド、ウェイクアップモード(Wakeup Mode)フィールド、および確認信号(Ack)フィールドを含んでよい。
【0101】
開始フィールドは、ウェイクアップ命令の開始を報知するフィールドとして、ハイレベルからローレベルにダウンされた後、予め設定された時間だけ持続する信号であってよい。実現時には、ローレベルからハイレベルにアップされた後、予め設定された時間だけ持続する信号であってよい。
【0102】
ウェイクアップモードフィールドは、ウェイクアップのモードを報知するフィールドとして、図13に示すようなモードを有してよい。
【0103】
確認信号フィールドは、ウェイクアップ信号を入力される外部機器100’がウェイクアップ信号を伝達したインターフェース部140にウェイクアップ信号を受信したことを報知する信号である。
【0104】
図11は、本実施形態に係るウェイクアップ開始命令の構造を示す図である。
【0105】
図11によると、ウェイクアップ開始命令は開始(Start)フィールド、ウェイクアップポート(Wakeup Port)フィールド、ウェイクアップモード(Wakeup Mode)フィールド、および確認信号(Ack)フィールドを含む。
【0106】
開始フィールドは、ウェイクアップ命令の開始を報知するフィールドとして、ハイレベルからローレベルにダウンされた後、予め設定された時間だけ持続する信号であってよい。実現時には、ローレベルからハイレベルにアップされた後、予め設定された時間だけ持続する信号であってよい。
【0107】
ウェイクアップポートは、ウェイクアップが必要なメディアプレーヤデバイスを報知するフィールドである。
【0108】
ウェイクアップモードフィールドは、ウェイクアップのモードを報知するフィールドとして、図13に示すようなモードを有してよい。
【0109】
確認信号フィールドは、ウェイクアップ信号を入力される外部機器100’がウェイクアップ信号を伝達したインターフェース部140およびマイコン120にウェイクアップ信号を受信したことを報知する信号である。
【0110】
図12は、ウェイクアップ開始命令に含まれたそれぞれのフィールドの役割を説明する図である。
【0111】
図12によると、開始(Start)フィールドはハイレベルからローレベルにダウンされる信号が伝達されるフィールドであり、ウェイクアップポート(Wakeup port)フィールドは、複数の外部機器のうち特定の外部機器に該当するポートを指定する信号が伝達されるフィールドであり、ウェイクアップモード(Wakeup mode)フィールドは、外部機器の動作モードを指定する信号を伝達するフィールドであり、ウェイクアップ信号受信確認信号(Ack)はウェイクアップ信号を成功裏に受信したことを報知する信号が伝達されるフィールドであることが分かる。
【0112】
図13は、図12に記載された動作モード信号(Wakeup Mode)の種類を示す図である。
【0113】
図13によると、ウェイクアップモードにはメディアプレーヤデバイスの複数の動作モードそれぞれに対応する複数のウェイクアップモード(Wakeup 1 step、Wakeup 2 step、Wakeup 3 step)、充電モード(Charging only)およびノーマルモード(Normal step)を含むことが分かる。このような多様な信号を用いて外部機器の動作モードを具体的に指定した外部機器100’をウェイクアップすることができる。
【0114】
図14は、図13に記載されたウェイクアップモードの動作を説明する図である。
【0115】
図13によると、“Off”モードはメディアプレーヤデバイスに電源が入力されないモードである。
【0116】
そして、“スタンバイ”モードはIR受信機および新たなインターフェース(NIF)を通じて外部信号を検知する最小電力の待機モードである。
【0117】
そして、“Wakeup1”は、メディアプレーヤデバイス100がIP基板の通信を行なわないウェイクアップモードである。
【0118】
そして、“Wakeup2”は、メディアプレーヤデバイスがIP基板の通信を行なうことのできるウェイクアップモードである。
【0119】
そして、“Wakeup3”モードは、メディアプレーヤデバイスがマルチポートをサポートすることのできるウェイクアップモードである。
【0120】
そして、“Wakeup?”モードは、特定機能のみを除いて全ての機能が可能なウェイクアップモードである。
【0121】
最後に、“Normal”モードは、メディアプレーヤデバイスの全ての機能を行なうことのできるモードである。
【0122】
図15は、本実施形態に係るウェイクアップモードの状態遷移を説明する図である。
【0123】
まず、デジタルプレーヤデバイスに電源が供給されていない場合、デジタルプレーヤデバイス100はオフ(Off)モードであり、ここでデジタルプレーヤデバイスに電源が供給されるとスタンバイモードに変換されることができる。
【0124】
そして、デジタルプレーヤデバイス100がスタンバイモードのとき、外部機器が接続されたり、外部機器からウェイクアップ信号が入力されると、デジタルプレーヤデバイスは入力されたウェイクアップ信号のウェイクアップモードによる動作モードに変換されることができる。
【0125】
そして、デジタルプレーヤデバイス100がウェイクアップモードのとき、ユーザの命令または外部のノーマルモードで動作することを報知するウェイクアップ信号が入力されると、デジタルプレーヤデバイス100はノーマルモードに変換されることができる。
【0126】
一方、デジタルプレーヤデバイス100がウェイクアップモードのとき、特定の動作が終了したら、ユーザの命令が入力されると、デジタルプレーヤデバイス100はスタンバイモードに変換されることができる。
【0127】
そして、デジタルプレーヤデバイス100がノーマルモードのとき、特定の動作が終了したり、予め設定された時間が経過した場合、デジタルプレーヤデバイス100はウェイクアップモードに変換されることができる。
【0128】
そして、デジタルプレーヤデバイス100はノーマルモードのとき、ユーザから電源終了命令を入力されると、最小電力で待機するためのスタンバイモードに変換されることができる。
【0129】
図16および図17は、本実施形態に係るメディアプレーヤデバイスに複数の外部機器が接続された場合のウェイクアップ方法を説明するための図である。
【0130】
具体的に、図16は複数の外部機器に対するウェイクアップ信号をマイコン120で受信して処理する動作を説明するための図である。
【0131】
まず、図16によると、複数の外部機器10−1、10−2、10−3、10−4は複数のペアコンタクトロケーショングループそれぞれに接続され、マイコン120はそれぞれのペアコンタクトロケーショングループと接続される。具体的に、第1外部機器10−1は第1ペアコンタクトロケーショングループ(NIF port1)に接続され、第2外部機器10−2は第2ペアコンタクトロケーショングループ(NIF port2)に接続され、第3外部機器10−3は第3ペアコンタクトロケーショングループ(NIF port3)に接続され、第4外部機器10−4は第4ペアコンタクトロケーショングループ(NIF port4)に接続されることができる。
【0132】
マイコン120は接続されたペアコンタクトロケーショングループを通じて外部機器の接続を検知したり、外部機器から送信されるウェイクアップ信号を受信することができる。一つの機器との具体的な接続形態は、図7に示すとおりである。
【0133】
そして、マイコン120がウェイクアップ信号が受信されると、ウェイクアップ信号に対応するウェイクアップモードでメディアプレーヤデバイス100が動作するように、メディアプレーヤデバイス100内の各構成を制御することができる。
【0134】
図16を説明するうえで、外部機器と接続されたペアコンタクトロケーショングループそれぞれがマイコン120に接続される実施形態について説明したが、ペアコンタクトロケーショングループ内の一つのコンタクトロケーションのみがマイコン120に接続される形態でも実現できる。この場合、一つの外部機器10とメディアプレーヤデバイス100との接続は、図8と同様であってよい。
【0135】
そして、図17は複数の外部機器に対するウェイクアップ信号をインターフェース部140で受信して処理する動作を説明するための図である。
【0136】
図17によると、複数の外部機器10−1、10−2、10−3、10−4は複数のペアコンタクトロケーショングループそれぞれに接続される。具体的に、第1外部機器10−1は第1ペアコンタクトロケーショングループ(NIF port1)に接続され、第2外部機器10−2は第2ペアコンタクトロケーショングループ(NIF port2)に接続され、第3外部機器10−3は第3ペアコンタクトロケーショングループ(NIF port3)に接続され、第4外部機器10−4は第4ペアコンタクトロケーショングループ(NIF port4)に接続されることができる。
【0137】
インターフェース部140は接続されたペアコンタクトロケーショングループを通じて外部機器の接続を検知したり、外部機器から送信されるウェイクアップ信号を受信することができる。一つの機器との具体的な接続形態は、図9に示すとおりである。
【0138】
そして、インターフェース部140は外部機器が接続されると、外部機器の接続をマイコン120に通知することができる。そして、インターフェース部140はメディアプレーヤデバイス100がスタンバイモード時に外部機器が接続されたり、外部機器からウェイクアップ信号を受信すると、ウェイクアップ信号をマイコン120に送信することができる。
【0139】
マイコン120はインターフェース部140からウェイクアップ信号を受信すると、受信されたウェイクアップ信号に対応するウェイクアップモードでメディアプレーヤデバイス100が動作するように、メディアプレーヤデバイス100内の各構成を制御することができる。
【0140】
図18は、本発明の一実施形態に係るウェイクアップ方法を説明するための図である。
【0141】
まず、メディアプレーヤデバイスがスタンバイモードの状態で、複数のコンタクトロケーションに外部機器が接続されたか否かを確認する(S1810)。
【0142】
そして、外部機器がメディアプレーヤデバイスに接続されると、メディアプレーヤデバイスをウェイクアップする(S1820)。実現時には、接続された外部機器からウェイクアップ信号が受信された場合に、メディアプレーヤデバイスをウェイクアップする形態でも実現できる。
【0143】
図19は、図18のウェイクアップ動作を具体的に説明する図である。
【0144】
まず、メディアプレーヤデバイスがスタンバイモードである場合に(S1905)、外部機器からウェイクアップ信号が受信されると(S1910)、受信されたウェイクアップ信号を用いてウェイクアップ信号を送信した外部機器を判別し、当該機器が要請したウェイクアップモードを判別する(S1915)。
【0145】
その後、受信されたウェイクアップ信号のウェイクモードによる電源が出力されるように電源部110を制御する(S1920)。そして、ウェイクアップモードによる動作が行なわれるように、インターフェース部140をウェイクアップする(S1925)。
【0146】
そして、ウェイクアップモードによる動作を行なう(S1930、S1935)。具体的に、外部から受信されたウェイクアップ信号のウェイクアップモードが充電モードである場合、当該外部機器が接続されたペアコンタクトロケーションに充電電源を提供することができる。
【0147】
以後に、ユーザ命令または外部機器からモード変更命令を受信すると(S1940)、受信されたモード変更命令に対応するモード変更を行なうことができる。具体的に、受信されたモード変更がスタンバイモードである場合(S1945)、メディアプレーヤデバイス100が最小電力で動作するスタンバイモードで動作するように、メディアプレーヤデバイス100内の各構成を制御することができる。そして、その他のモード変更を受信した場合、受信されたモードの動作に対応する動作になるように、メディアプレーヤデバイスを制御することができる。
【0148】
これにより、本実施形態に係るウェイクアップ方法は、最小スタンバイ電力で待機を行なう一方で、別途のウェイクアップ信号を伝送するためのコンタクトロケーションでない一般のA/V信号を伝送するコンタクトロケーションを用いてウェイクアップ信号を受信して用いることができる。これにより、外部機器と接続する複数のコンタクトロケーションを効率良く用いることができるようになる。図18および図19のようなウェイクアップ方法は、図1の構成をもつメディアプレーヤデバイス上で実行されてよく、その他の構成をもつ制御デバイス上で実行されてよい。
【0149】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【符号の説明】
【0150】
100 メディアプレーヤデバイス
110 電源部
120 マイコン
130 ユーザインターフェース部
140 インターフェース部
141 通信インターフェース部
142 制御部
300 ケーブルコネクタ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のインターフェースをサポートする複数のコンタクトロケーションを含むメディアプレーヤデバイスのウェイクアップ方法において、
前記メディアプレーヤデバイスがスタンバイモードの状態で、前記複数のコンタクトロケーションに外部機器が接続されたか否かを確認するステップと、
前記外部機器が前記メディアプレーヤデバイスに接続されると、前記メディアプレーヤデバイスをウェイクアップするステップと、
を含むウェイクアップ方法。
【請求項2】
前記ウェイクアップするステップは、
前記接続された外部機器からウェイクアップ信号を受信されると、前記メディアプレーヤデバイスをウェイクアップすることを特徴とする請求項1に記載のウェイクアップ方法。
【請求項3】
複数のインターフェースをサポートする複数のコンタクトロケーションを含むメディアプレーヤデバイスにおいて、
スタンバイ電源または主電源を出力する電源部と、
前記複数のコンタクトロケーションに前記外部機器が接続されたか否かを検知するインターフェース部と、
前記外部機器が前記メディアプレーヤデバイスに接続されると、前記メディアプレーヤデバイスがウェイクアップするように前記電源部を制御する制御部と、
を含むメディアプレーヤデバイス。
【請求項4】
前記複数のコンタクトロケーションは、
第1データを伝送するために指定された第1ペアコンタクトロケーショングループと、
第2データを伝送するために指定された第2ペアコンタクトロケーショングループと、
を含み、
前記インターフェース部は、
前記第1ペアコンタクトロケーショングループを通じて外部機器が接続されたか否かを確認することを特徴とする請求項3に記載のメディアプレーヤデバイス。
【請求項5】
前記第1ペアコンタクトロケーショングループは、
ディファレンシャルシグナリング(differential signaling)のための第1ペアプラスコンタクトロケーションおよび第1ペアマイナスコンタクトロケーションを含むことを特徴とする請求項4に記載のメディアプレーヤデバイス。
【請求項6】
前記インターフェース部は、
前記複数のコンタクトロケーションのうち一つのAVデータ伝送用のコンタクトロケーションを用いて外部機器が接続されたか否かを確認することを特徴とする請求項3に記載のメディアプレーヤデバイス。
【請求項7】
前記制御部は、
前記接続された外部機器からウェイクアップ信号を受信されると、前記メディアプレーヤデバイスをウェイクアップすることを特徴とする請求項3に記載のメディアプレーヤデバイス。
【請求項8】
前記ウェイクアップ信号は、
ウェイクアップ命令のスタートを報知する開始(Start)フィールド、ウェイクアップのモードを報知するウェイクアップモード(Wakeup Mode)フィールド、および確認信号(Ack)フィールドを含むことを特徴とする請求項7に記載のメディアプレーヤデバイス。
【請求項9】
前記ウェイクアップモードは、
メディアプレーヤデバイスの複数の動作モードのそれぞれに対応する複数のウェイクアップモードおよび充電モードを含むことを特徴とする請求項8に記載のメディアプレーヤデバイス。
【請求項10】
前記複数のウェイクアップモードは、
前記メディアプレーヤデバイスがIP基板の通信を行なわない第1ウェイクアップモード、前記メディアプレーヤデバイスがIP基板の通信を行なうことのできる第2ウェイクアップモード、前記メディアプレーヤデバイスがマルチポートをサポートする第3ウェイクアップモード、前記メディアプレーヤデバイスが全ての機能を行なう第4ウェイクアップモードを含むことを特徴とする請求項9に記載のメディアプレーヤデバイス。
【請求項11】
前記開始(Start)フィールドは、
ハイ(high)レベルからロー(low)レベルにダウンされた後、予め設定された時間だけ前記ローレベルを保つ信号、または、ロー(low)レベルからハイ(high)レベルにアップされた後、予め設定された時間だけ前記ハイレベルを保つ信号を伝達することを特徴とする請求項8に記載のメディアプレーヤデバイス。
【請求項12】
前記ウェイクアップ信号は、
前記複数のコンタクトロケーションのうち一つのAVデータ伝送用のコンタクトロケーションを用いて伝達されることを特徴とする請求項7に記載のメディアプレーヤデバイス。
【請求項13】
前記メディアプレーヤデバイスは、前記複数のコンタクトロケーションを通じて複数の外部機器と接続可能であることを特徴とする請求項3に記載のメディアプレーヤデバイス。
【請求項14】
前記インターフェース部は、
前記外部機器からウェイクアップ信号を受信されると、ウェイクアップ信号を送信した外部機器を判断し、判断された外部機器に対応するウェイクアップ開始命令を生成して前記制御部に伝送し、
前記制御部は、
前記インターフェース部からウェイクアップ開始命令を受信されると、前記メディアプレーヤデバイスをウェイクアップすることを特徴とする請求項13に記載のメディアプレーヤデバイス。
【請求項15】
前記ウェイクアップ開始命令は、
ウェイクアップ命令のスタートを報知する開始(Start)フィールド、ウェイクアップが必要なメディアプレーヤデバイスを報知するウェイクアップポート(Wakeup Port)フィールド、ウェイクアップのモードを報知するウェイクアップモード(Wakeup Mode)フィールド、および確認信号(Ack)フィールドを含むことを特徴とする請求項14に記載のメディアプレーヤデバイス。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公開番号】特開2011−250409(P2011−250409A)
【公開日】平成23年12月8日(2011.12.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−117063(P2011−117063)
【出願日】平成23年5月25日(2011.5.25)
【出願人】(390019839)三星電子株式会社 (8,520)
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】416,Maetan−dong,Yeongtong−gu,Suwon−si,Gyeonggi−do,Republic of Korea
【Fターム(参考)】