説明

メトキシイミノ化合物及びそれを含む殺菌組成物

本発明は、メトキシイミノ化合物、及び活性成分としてメトキシイミノ化合物を含む殺菌組成物を提供する。本発明のメトキシイミノ化合物は、低い散布の割合であっても真菌の多くの種類に対して優れた抗真菌活性を有し、種々の作物を保護するのに用いることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、新規のメトキシイミノ化合物及びそれを含む殺菌組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
ストロビルリンA、B及びC並びにオウデマンシンA及びBのような高い活性を有する天然の抗真菌物質は、β−メトキシアクチレート(MOA)の構造を含む共通の構造的特徴を有し、それは同様の構造を有するメトキシイミノエステル殺菌剤又はアミド殺菌剤の開発のための研究を活発にさせてきた。
【0003】
このようなメトキシイミノエステル化合物又はアミド化合物は、低い使用量の割合における優れた抗真菌活性、良好な浸透及び移行率、並びに多くの種類の真菌に対する適用性を有する。これらの特徴は、低い活性、適用できる真菌の種類の少なさ、及び短い活性耐久性といった既存の薬剤の問題を解決する。しかしながら、薬剤の繰り返しの使用は、使用した殺菌剤のみでなく、それと共通の構造的特徴を有し、それと関連する殺菌剤に対する耐性を有する新規の真菌の系統が生じることを誘導する。
【0004】
このため、新規の殺菌剤の開発を継続的に行わなければならない。その結果、開発されたストロビルリン由来の新規の殺菌剤は、例えば、国際公開WO96/06072号、国際公開WO96/33164号、国際公開WO98/56774号、国際公開WO99/23066号、独国特許第724200号(1997)、独国特許第732846号(1997)及び英国特許第22893号(1997)に提示されている。しかしながら、これらの化合物は、抗真菌における狭い適用範囲又はフィトフトラ属のような異なる真菌に対する低い活性といった問題を未だ有している。
【0005】
従って、本願の発明者は、既存の殺菌剤と比較して、より強い抗真菌活性、より広い抗真菌適用性、より低い毒性及び改善された活性耐久性を有し、高い効果を示す化合物の開発に努め、また、低い散布率であっても真菌から作物を保護する優れた抗真菌活性を有する化合物を開発した。
【発明の概要】
【0006】
従って、本発明の目的は、種々の作物を保護するために低い散布率であっても多くの種類の真菌に対する優れた抗真菌活性を有する抗真菌メトキシイミノ化合物、及びその製造方法を提供することにある。
【0007】
本発明の他の目的は、活性成分としてメトキシイミノ化合物を含む殺菌組成物を提供することにある。
【0008】
本発明の一態様によると、下記の化学式(I)のメトキシイミノ化合物が得られる。
【0009】
【化1】

【0010】
ここで、化学式(I)において、
AはO又はO−N=C(CH)であり、
はH、ハロゲン、C1−3アルキル基又はC1−3アルコキシ基であり、
はH又はC1−3アルコキシ基であり、
はH、又は1つ若しくはそれ以上のC1−4アルキル基若しくはハロゲンを用いて置換されたC1−4アルキル基であり、
X及びX’はそれぞれ独立してハロゲンであり、
WはO又はNHである。
【0011】
本発明の他の態様によると、化学式(I)のメトキシイミノ化合物の製造方法が得られる。
【0012】
本発明の他の態様によると、活性成分として化学式(I)のメトキシイミノ化合物を含む殺菌組成物が得られる。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明に係る化学式(I)のメトキシイミノ化合物は、2つ又はそれ以上のハロゲン原子を有するスチレン置換基を用いて導入された新規の化合物である。
【0014】
本発明に係る化学式(I)のメトキシイミノ化合物において、X及びX’はそれぞれ独立してF、Cl又はBrであり、RはH、F、Cl、Br、メチル基、メトキシ基又はエトキシ基であり、RはH又はメトキシ基であり、RはH、又は1つ若しくはそれ以上のフッ素を用いて置換されたC1−4であることが好ましい。
【0015】
本発明に係る化学式(I)のメトキシイミノ化合物は、例えば、以下の化合物であることがより好ましい。
【0016】
(1)メチル-(E)-2-(2-((3-(2,2-ジクロロビニル)フェノキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ酢酸、
(2)(E)-2-(2-((3-(2,2-ジクロロビニル)フェノキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミド、
(3)メチル-(E)-2-(2-((4-(2,2-ジクロロビニル)フェノキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ酢酸、
(4)(E)-2-(2-((4-(2,2-ジクロロビニル)フェノキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミド、
(5)メチル-(E)-2-(2-((3-(2,2-ジブロモビニル)フェノキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ酢酸、
(6)(E)-2-(2-((3-(2,2-ジブロモビニル)フェノキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミド、
(7)メチル-(E)-2-(2-((4-(2,2-ジブロモビニル)フェノキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ酢酸、
(8)(E)-2-(2-((4-(2,2-ジブロモビニル)フェノキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミド、
(9)メチル-(E)-2-(2-((4-(2,2-ジフルオロビニル)フェノキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ酢酸、
(10)(E)-2-(2-((4-(2,2-ジフルオロビニル)フェノキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミド、
(11)メチル-(2E)-2-(2-((3-(2-クロロ-2-フルオロビニル)フェノキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ酢酸、
(12)(2E)-2-(2-((3-(2-クロロ-2-ジフルオロビニル)フェノキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミド、
(13)メチル-(2E)-2-(2-((4-(2-クロロ-2-フルオロビニル)フェノキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ酢酸、
(14)(2E)-2-(2-((4-(2-クロロ-2-ジフルオロビニル)フェノキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミド、
(15)メチル-(2E)-2-(2-((3-(2-ブロモ-2-クロロビニル)フェノキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ酢酸、
(16)(2E)-2-(2-((3-(2-ブロモ-2-クロロビニル)フェノキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミド、
(17)メチル-(2E)-2-(2-((4-(2-ブロモ-2-クロロビニル)フェノキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ酢酸、
(18)(2E)-2-(2-((4-(2-ブロモ-2-クロロビニル)フェノキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミド、
(19)メチル-(E)-2-(2-((3-(2,2-ジクロロビニル)フェニル)メチルイミノ)オキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ酢酸、
(20)(E)-2-(2-((3-(2,2-ジクロロビニル)フェニル)メチルイミノ)オキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミド、
(21)メチル-(E)-2-(2-((4-(2,2-ジクロロビニル)フェニル)メチルイミノ)オキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ酢酸、
(22)(E)-2-(2-((4-(2,2-ジクロロビニル)フェニル)メチルイミノ)オキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミド、
(23)メチル-(E)-2-(2-((3-(2,2-ジブロモビニル)フェニル)メチルイミノ)オキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ酢酸、
(24)(E)-2-(2-((3-(2,2-ジブロモビニル)フェニル)メチルイミノ)オキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミド、
(25)メチル-(E)-2-(2-((4-(2,2-ジブロモビニル)フェニル)メチルイミノ)オキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ酢酸、
(26)(E)-2-(2-((4-(2,2-ジブロモビニル)フェニル)メチルイミノ)オキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミド、
(27)メチル-(E)-2-(2-((3-(2,2-ジフルオロビニル)フェニル)メチルイミノ)オキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ酢酸、
(28)(E)-2-(2-((3-(2,2-ジフルオロビニル)フェニル)メチルイミノ)オキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミド、
(29)メチル-(E)-2-(2-((4-(2,2-ジフルオロビニル)フェニル)メチルイミノ)オキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ酢酸、
(30)(E)-2-(2-((4-(2,2-ジフルオロビニル)フェニル)メチルイミノ)オキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミド、
(31)メチル-(2E)-2-(2-((3-(2-クロロ-2-フルオロビニル)フェニル)メチルイミノ)オキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ酢酸、
(32)(2E)-2-(2-((3-(2-クロロ-2-フルオロビニル)フェニル)メチルイミノ)オキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミド、
(33)メチル-(2E)-2-(2-((4-(2-クロロ-2-フルオロビニル)フェニル)メチルイミノ)オキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ酢酸、
(34)(2E)-2-(2-((4-(2-クロロ-2-フルオロビニル)フェニル)メチルイミノ)オキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミド、
(35)メチル-(2E)-2-(2-((3-(2-ブロモ-2-クロロビニル)フェニル)メチルイミノ)オキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ酢酸、
(36)(2E)-2-(2-((3-(2-ブロモ-2-クロロビニル)フェニル)メチルイミノ)オキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミド、
(37)メチル-(2E)-2-(2-((4-(2-ブロモ-2-クロロビニル)フェニル)メチルイミノ)オキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ酢酸、
(38)(2E)-2-(2-((4-(2-ブロモ-2-クロロビニル)フェニル)メチルイミノ)オキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミド、
(39)メチル-(E)-2-(2-((2-クロロ-4-(2,2-ジクロロビニル)フェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸、
(40)(E)-2-(2-((2-クロロ-4-(2,2-ジクロロビニル)フェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミド、
(41)メチル-(E)-2-(2-((4-(2,2-ジクロロビニル)-2-メチルフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸、
(42)(E)-2-(2-((4-(2,2-ジクロロビニル)-2-メチルフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミド、
(43)メチル-(E)-2-(2-((2-クロロ-3-(2,2-ジクロロビニル)フェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸、
(44)(E)-2-(2-((2-クロロ-3-(2,2-ジクロロビニル)フェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミド、
(45)メチル-(E)-2-(2-((2-(2,2-ジクロロビニル)-4-メチルフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸、
(46)(E)-2-(2-((2-(2,2-ジクロロビニル)-4-メチルフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミド、
(47)メチル-(E)-2-(2-((5-(2,2-ジクロロビニル)-2-メトキシフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸、
(48)(E)-2-(2-((5-(2,2-ジクロロビニル)-2-メトキシフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミド、
(49)メチル-(E)-2-(2-((2-(2,2-ジクロロビニル)-6-メチルフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸、
(50)(E)-2-(2-((2-(2,2-ジクロロビニル)-6-メチルフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミド、
(51)メチル-(E)-2-(2-((2-ブロモ-3-(2,2-ジクロロビニル)-6-メトキシフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸、
(52)(E)-2-(2-((2-(2-ブロモ-3-(2,2-ジクロロビニル)-6-フェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミド、
(53)メチル-(E)-2-(2-((2-ブロモ-4-(2,2-ジクロロビニル)フェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸、
(54)(E)-2-(2-((2-ブロモ-4-(2,2-ジクロロビニル)フェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミド、
(55)メチル-(E)-2-(2-((2-(2,2-ジクロロビニル)-4-フルオロフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸、
(56)(E)-2-(2-((2-(2,2-ジクロロビニル)-4-フルオロフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミド、
(57)メチル-(E)-2-(2-((3-クロロ-4-(2,2-ジクロロビニル)フェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸、
(58)(E)-2-(2-((3-クロロ-4-(2,2-ジクロロビニル)フェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミド、
(59)メチル-(E)-2-(2-((4-(2,2-ジクロロビニル)-2-エトキシフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸、
(60)(E)-2-(2-((4-(2,2-ジクロロビニル)-2-エトキシフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミド、
(61)メチル-(E)-2-(2-((5-ブロモ-2-(2,2-ジクロロビニル)フェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸、
(62)(E)-2-(2-((5-ブロモ-2-(2,2-ジクロロビニル)フェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミド、
(63)メチル-(E)-2-(2-((4-(2,2-ジブロモビニル)-2-クロロフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸、
(64)(E)-2-(2-((4-(2,2-ジブロモビニル)-2-クロロフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミド、
(65)メチル-(E)-2-(2-((4-(2,2-ジブロモビニル)-2-メチルフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸、
(66)(E)-2-(2-((4-(2,2-ジブロモビニル)-2-メチルフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミド、
(67)メチル-(E)-2-(2-((3-(2,2-ジブロモビニル)-2-クロロフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸、
(68)(E)-2-(2-((3-(2,2-ジブロモビニル)-2-クロロフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミド、
(69)メチル-(E)-2-(2-((2-(2,2-ジブロモビニル)-4-メチルフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸、
(70)(E)-2-(2-((2-(2,2-ジブロモビニル)-4-メチルフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミド、
(71)メチル-(E)-2-(2-((5-(2,2-ジブロモビニル)-2-メトキシフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸、
(72)(E)-2-(2-((5-(2,2-ジブロモビニル)-2-メトキシフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミド、
(73)メチル-(E)-2-(2-((2-(2,2-ジブロモビニル)-6-メチルフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸、
(74)(E)-2-(2-((2-(2,2-ジブロモビニル)-6-メチルフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミド、
(75)メチル-(E)-2-(2-((2-ブロモ-3-(2,2-ジブロモビニル)-6-メトキシフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸、
(76)(E)-2-(2-((2-(2-ブロモ-3-(2,2-ジブロモビニル)-6-メトキシフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミド、
(77)メチル-(E)-2-(2-((2-ブロモ-4-(2,2-ジブロモビニル)フェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸、
(78)(E)-2-(2-((2-ブロモ-4-(2,2-ジブロモビニル)フェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミド、
(79)メチル-(E)-2-(2-((2-(2,2-ジブロモビニル)-4-フルオロフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸、
(80)(E)-2-(2-((2-(2,2-ジブロモビニル)-4-フルオロフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミド、
(81)メチル-(E)-2-(2-((4-(2,2-ジブロモビニル)-3-クロロフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸、
(82)(E)-2-(2-((4-(2,2-ジブロモビニル)-3-クロロフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミド、
(83)メチル-(E)-2-(2-((4-(2,2-ジブロモビニル)-2-エトキシフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸、
(84)(E)-2-(2-((4-(2,2-ジブロモビニル)-2-エトキシフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミド、
(85)メチル-(E)-2-(2-((5-ブロモ-2-(2,2-ジブロモビニル)フェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸、及び、
(86)(E)-2-(2-((5-ブロモ-2-(2,2-ジブロモビニル)フェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミド。
【0017】
下記の化学式(Ia)のメトキシアミノエステル化合物は、化学式(I)のWがOである化合物であり、例えば、塩基の存在下において、下記の化学式(II)のブロマイドに対して、下記の化学式(III)のジハロスチレン化合物を用いた置換反応により製造され得る。
【0018】
【化2】

【0019】
化学式(Ia)、化学式(II)及び化学式(III)において、
A’はOH又はC(CH)=NOHであり、
A、X、X’、R、R及びRは、化学式(I)において定義した意味と同一の意味を有する。
【0020】
本発明に係る化学式(Ia)の化合物の製造方法において用いられる塩基は、トリエチルアミン、炭酸カリウム又は水酸化ナトリウムであってもよく、また、その塩基はトルエン、ヘキサン、キシレン、酢酸エチル、アセトニトリル、ジクロロエタン、塩化メチレン又はヒドロフランのような有機溶媒に希釈されることが好ましい。
【0021】
本発明において、置換反応は、−10℃から150℃までの範囲の温度において行われてもよい。この反応を終えた際に、固形物をろ過により除去し、有機溶媒を蒸発により除去し、化学式(Ia)の化合物を得るために反応生成物をクロマトグラフィにより単離する。
【0022】
本発明において、化学式(III)の化合物は、1モルの化学式(II)の化合物に対して、0.5モルから1モルまでの量、好ましくは0.9モルから1モルまでの量を用いてもよい。
【0023】
本発明において、出発物質として用いられる化学式(II)及び化学式(III)の化合物は、商業的に入手でき、また、それらは従来の方法に従って製造することもできる。
【0024】
化学式(II)の化合物を製造する際に、例えば、下記の反応模式図(A)に示すように、メチル-(2E)-2-メトキシイミノ-2-(2'-ブロモメチル)フェニル酢酸は、ニトリル化、シュウ酸化、縮合及びブロム化の反応により、2-メチルベンゾイルクロライドから合成されてもよい(Rambaud,M.等.,Symthesis,564(1988)、韓国特許公開98−83587号、韓国特許公開99−15785号及び国際公開WO99/07665号を参照)。
【0025】
【化3】

【0026】
さらに、化学式(III)のジハロスチレン化合物は、下記の化学式(IIIa)又は化学式(IIIb)の化合物であってもよい。
【0027】
【化4】

【0028】
ここで、化学式(IIIa)及び化学式(IIIb)において、X、X’、R、R及びRは、化学式(I)において定義した意味と同一の意味を有する。
【0029】
特に、化学式(IIIa)の化合物は、例えば下記の反応模式図(B)に示すように、2-ヒドロキシベンズアルデヒド、3-ヒドロキシベンズアルデヒド又は4-ヒドロキシベンズアルデヒドのハロアルケニル化といった従来の方法によって製造されてもよい(Valentine,G等.,Eur.J.Org.Chem.,302(2003)、Vasily,N等.,Tetrahedron Vol.57,7519(2001)、Alexey,V等.,Tetrahedron Vol.56,6557(2000)、Hideo,T等.,J.Org.Chem.,Vol.54,444(1989)及びJian,L等.,Tetrahedron Lett.,Vol44,9349(2003)を参照)。
【0030】
【化5】

【0031】
ここで、反応模式図(B)において、X、X’、R、R及びRは、化学式(I)において定義した意味と同一の意味を有する。
【0032】
化学式(IIIb)の化合物は、下記の反応模式図(C)に示すように、2-アセチルベンズアルデヒド、3-アセチルベンズアルデヒド又は4-アセチルベンズアルデヒドのハロアルケニル化及び縮合により製造されてもよい(Tetrahedron Lett.,3251(2000)、Vasily,N等.,Tetrahedron Vol.57,7519(2001)及びHideo,T等.,J.Org.Chem.,Vol.54,444(1989)を参照)。
【0033】
【化6】

【0034】
ここで、反応模式図(C)において、X、X’、R、R及びRは、化学式(I)において定義した意味と同一の意味を有する。
【0035】
さらに、本発明に係る化学式(Ia)のメトキシイミノエステル化合物は、化学式(IV)の化合物に対して、2つ又はそれ以上のハロゲン原子を有するハロゲン化化合物を用いて置換反応を行うことにより製造されてもよい。
【0036】
【化7】

【0037】
ここで、化学式(Ia)及び化学式(IV)において、A、X、X’、R、R及びRは、化学式(I)において定義した意味と同一の意味を有する。
【0038】
前記の反応において用いられたハロゲン化化合物は、クロロホルム、CCl、CBr、CFBr、CFCl又はCClBrであることが好ましく、また、それは1モルの化学式(IV)の化合物に対して1モルから6モルまでの量、好ましくは2モルから4モルまでの量が用いられる。
【0039】
この置換反応は、0℃から100℃まで、好ましくは10℃から50℃までの範囲の温度において行われる。この反応は、アルミニウム及び臭化鉛の組み合わせのような金属触媒の存在下の、酢酸エチル、トルエン、アセトニトリル、キシレン、ヘキサン、塩化メチレン、ジメチルホルムアミド、ジクロロエタン又はテトラヒドロフランのような溶媒において行われてもよい。この反応が終了した後に、固形物をろ過により除去し、有機溶媒を蒸発させ、本発明の化学式(Ia)の化合物を得るために、反応生成物をクロマトグラフィにより単離及び精製する。
【0040】
化学式(IV)の化合物は、下記の反応模式図(D)に示すように、化学式(II)の化合物を用いた2-ヒドロキシベンズアルデヒド、3-ヒドロキシベンズアルデヒド又は4-ヒドロキシベンズアルデヒドの置換反応により製造されてもよい。
【0041】
【化8】

【0042】
ここで、反応模式図(D)において、R、R及びRは、化学式(I)において定義した意味と同一の意味を有する。
【0043】
また、化学式(IV)の化合物は、下記の反応模式図(E)に示すように、縮合反応及び置換反応を介して2-アセチルベンズアルデヒド、3-アセチルベンズアルデヒド又は4-アセチルベンズアルデヒドから製造されてもよい(Tetrahedron Lett.,3251(2000)、Vasily,N等.,Tetrahedron Vol.57,7519(2001)及びHideo,T等.,J.Org.Chem.,Vol.54,444(1989)を参照)。
【0044】
【化9】

【0045】
ここで、反応模式図(E)において、R、R及びRは、化学式(I)において定義した意味と同一の意味を有する。
【0046】
化学式(Ib)のメトキシアミド化合物は、本発明に係る化学式(I)の化合物におけるWがNHであり、化学式(Ia)の化合物のアミド化により製造され得る。
【0047】
【化10】

【0048】
ここで、化学式(Ia)及び化学式(Ib)において、A、X、X’、R、R及びRは、化学式(I)において定義した意味と同一の意味を有する。
【0049】
特に、化学式(Ib)のアミド化合物は、メタノールに化学式(Ia)の化合物を溶解し、それに40%メチルアミン水溶液を加え、−10℃〜室温において6時間撹拌することにより製造されてもよい。
【0050】
前記の方法に従って製造された本発明に係る化学式(I)の化合物は、優れた殺菌活性を有する。従って、本発明は、活性成分としてその化合物を含む殺菌組成物を提供する。
【0051】
本発明に係る組成物は、化学式(I)の化合物の少なくとも1つと、適当な添加剤(例えば、キャリア又は希釈剤)とを混合することにより、乳濁剤、水和剤、懸濁剤、散剤及び顆粒剤のような種々の形式とされ得る。例えば、その活性成分は、乳濁剤、水和剤又は懸濁剤の重量の1%〜50%の量で用いられ、散剤の重量の0.1%〜50%の量で用いられ、また、顆粒剤の重量の0.1%〜20%の量で用いられるが、これらに限られない。
【0052】
本発明に係る組成物に用いられ得るキャリアは、液体キャリア及び固体キャリアであってもよい。液体キャリアは、水、アルコール(例えば、メタノールのような1価アルコール、エチレングリコールのような2価アルコール、又はグリセリンのような3価アルコール)、ケトン(例えば、アセトン又はメチルエチルケトン)、エーテル(例えば、ジオキサン、テトラヒドロフラン(THF)又はセロソルブ)、脂肪族炭化水素(例えば、ガソリン又は灯油)、ハロゲン化炭化水素(例えば、クロロホルム又は四塩化炭素)、酸アミド(例えば、ジエチルホルムアミド)、エステル(例えば、酢酸エチル、酢酸ブチル又は脂肪族グリセリンエステル)及びアセトニトリルを含んでもよく、また、本発明において、キャリアは単独で用いられても、それらの混合物で用いられてもよい。さらに、固体キャリアは、無機質の粒子(例えば、カオリン、粘土、ベントナイト、酸性白土、タルク、シリカ又は砂)を含んでもよい。さらに、本発明の組成物は、例えば、脂肪酸ソーダポリオキシアルキルエステル、スルホン酸アルキル又はポリエチレングリコールエステルのような非イオン性、アニオン性又はカチオン性の界面活性剤といった乳化剤、粘着剤、分散剤又は湿潤剤を含んでいてもよい。
【0053】
さらに、例えば、殺虫剤、除草剤、植物成長調節剤、消毒剤及び肥料のような農業化学的活性成分は、本発明の組成物に加えられてもよい。
【0054】
以下の実施例は、本発明をさらに詳細に説明することを目的とし、本発明の範囲はそれらに限られない。
【実施例】
【0055】
(第1の製造例)メチル-(2E)-2-メトキシイミノ-2-(2'-ブロモメチル)酢酸フェニル(化学式(II)の化合物)の製造
(第1工程)2-オキソ-O-トリルアセトニトリルの製造
2-メチルベンゾイルクロライド(30.9g,0.2mol)及びシアン化ナトリウム(10.8g,0.22mol)を200mlのジクロロメタンに溶解し、その混合液を室温で2時間撹拌し、ジクロロエタンを用いて抽出させた。有機層を水で2回〜3回洗浄し、硫酸マグネシウムを用いて乾燥させ、ろ過し、蒸発させた。その後の生成物に対してシリカゲルカラムを用いたクロマトグラフィ(酢酸エチル:n−ヘキサン=1:4)を行って、無色の液体である2-オキソ-O-トリルアセトニトリルを得た(26.71g,92%)。
1H-NMR(CDCl3,TMS)d(ppm):7.88-7.01(m,4H),2.35(s,3H)。
【0056】
(第2工程)メチル2-オキソ-2-O-トリル酢酸の製造
12mlの85%硫酸を、第1工程において得られた2-オキソ-O-トリルアセトニトリル(14.5g,0.1mol)と臭化ナトリウム(0.52g,1mmol)との混合液にゆっくりと加え、その混合液を1時間撹拌した。その反応混合液に15mlのメタノールをゆっくりと加え、その混合液を2時間還流させた。減圧下において、それから溶媒を除去し、ジクロロエタンを用いてろ液を3回抽出させた。有機層を水で2回〜3回洗浄し、硫酸マグネシウムを用いて乾燥させ、ろ過し、蒸発させた。その後の生成物に対してシリカゲルカラムを用いたクロマトグラフィ(酢酸エチル:n−ヘキサン=1:4)を行って、無色の液体であるメチル2-オキソ-2-O-トリル酢酸(14.8g,83%)を得た。
1H-NMR(CDCl3,TMS)d(ppm):7.88-7.01(m,4H),3.67(s,3H)2.35(s,3H)。
【0057】
(第3工程)2-メトキシイミノ-2-(2'-メチル)酢酸フェニルの製造
O-メチルヒドロキシルアミン塩酸塩(8.35g,0.1mol)とピリジン(8.1ml,0.1mol)とメタノール(100ml)とを混合させ、それに第2工程において得られたメチル2-オキソ-2-O-トリル酢酸(17.8g,0.1mol)を加え、その混合液を12時間加熱しながら撹拌した。その反応混合液を減圧下で乾燥させた後に、それに水を加え、その混合物を酢酸エチルを用いて抽出した。有機層を硫酸マグネシウムを用いて乾燥させ、ろ過し、蒸発させた。その後の生成物に対してシリカゲルカラムを用いたクロマトグラフィ(酢酸エチル:n−ヘキサン=1:4)を行って、無色の液体である2-メトキシイミノ-2-(2'-メチル)酢酸フェニル(19.07g,92%)を得た。得られたこの化合物は、2つの異性体を有し、25%の液体生成物(上側のスポット)及び75%の固体生成物(下側のスポット)が1:3の比率で構成されている。これらの異性体を分離し、固体生成物をn−ヘキサンを用いて再結晶化させた。これにより63℃〜64℃の融点をもつ生成物が得られ、これをX線結晶解析にかけ、これがE異性体であることを確認した。このE異性体を後の工程において用いた。
Z異性体(上側のスポット):無色液体の化合物
1H-NMR(CDCl3,TMS)d(ppm):7.41-7.15(m,4H),4.01(s,3H),3.85(s,3H),2.45(s,3H)
E異性体(下側のスポット):無色固体の化合物
1H-NMR(CDCl3,TMS)d(ppm):7.38-7.05(m,4H),4.04(s,3H),3.85(s,3H),2.19(s,3H)。
【0058】
(第4工程)メチル-(2E)-2-メトキシイミノ-2-(2'-ブロモメチル)酢酸フェニルの製造
第3工程において得られたメチル-(2E)-2-メトキシイミノ-2-(2'-メチル)酢酸フェニル(9.0g,0.0435mol)とN-ブロモサクシニミド(NBS,7.74g,0.0435mol)と四塩化炭素(50ml)とを混合し、その混合液にラジカルイニシエータとして2,2'-アゾビスイソブチロニトリル(AIBN,0.16g,1mmol)を加え、これを12時間加熱しながら撹拌した。この後の反応液を冷却し、サクシニミドをろ過により除き、溶媒を減圧下において除去した。その後の残留物に対してシリカゲルカラムのクロマトグラフィ(酢酸エチル:n−ヘキサン=1:4)を行って、無色の液体であるメチル-(2E)-2-メトキシイミノ-2-(2'-ブロモメチル)酢酸フェニル(11.16g,90%)を得た。
1H-NMR(CDCl3,TMS)d(ppm):7.62-7.01(m,4H),4.39(s,2H),4.04(s,3H),3.85(s,3H)。
【0059】
化学式(III)の化合物の製造
(第2の製造例)3-(2,2-ジクロロビニル)フェノールの製造
(第1工程)3-(2,2,2,-トリクロロ-1-ヒドロキシエチル)フェノールの製造
3-ヒドロキシベンズアルデヒド(12.3g,0.1mol)と200mlのジメチルホルムアルデヒドとを混合した混合液にアルブミン(8.06g,0.3mol)及び臭化鉛(3.7g,0.01mmol)を加えた。それに四塩化炭素(61.53g,0.4mol)をゆっくりと加え、その混合液を10時間室温で撹拌し、その混合液から未反応の固体をろ過により除去した。その後の混合液に、5%HCl、酢酸エチル及び水を順次加え、その混合液を酢酸エチルにより3回抽出した。混合性の有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、ろ過し、蒸発させた。その後の生成物に対してカラムクロマトグラフィ(酢酸エチル:n−ヘキサン=1:4)を行って、3-(2,2,2,-トリクロロ-1-ヒドロキシエチル)フェノール(12.57g,91%)を得た。
1H-NMR(CDCl3,TMS)d(ppm):5.49(s,1H),6.68-7.02(m,4H)。
【0060】
(第2工程)3-(2,2-ジクロロビニル)フェノール
アルブミン(3.73g,0.091mol)と臭化鉛(2.28g,0.0091mol)とHC(15.47ml,0.182mol)と200mlのメタノールを混合し、この混合液に第1工程において得られた3-(2,2,2,-トリクロロ-1-ヒドロキシエチル)フェノール(12.57g,0.091mol)を加えた。これを60℃で4時間撹拌した。減圧下において、その混合液から溶媒を除去した。この反応液に氷を加え、これをn−ヘキサン及びエーテル(1:1)により3回洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥させた。その後の残留物に対してシリカゲルカラムを用いたクロマトグラフィ(酢酸エチル:n−ヘキサン=1:9)を行って、3-(2,2-ジクロロビニル)フェノール(16.0g,93%)を得た。
1H-NMR(CDCl3,TMS)d(ppm):7.26(s,1H),6.78-7.47(m,4H)。
【0061】
(第3の製造例〜第20の製造例)
第2の製造例の製造方法を、3-ヒドロキシベンズアルデヒドの代わりに対応する出発物質をそれぞれ用い、及びCClの代わりに対応するハロカーボンをそれぞれ用い、再度行うことにより、下記の[表1]に示す化学式(III)の化合物を得た。
【0062】
【表1】

【0063】
(第21の製造例)3-メチル-1-(3-(2,2-ジハロビニル)フェニル)プロパン-2-オンオキシムの製造
第11の製造例において得られた1-(3-(2,2-ジクロロビニル)フェニル)エタノン(10.75g,50mmol)とヒドロキシルアミン塩酸塩(3.48g,50mmol)と100mlのメタノールを混合した。この混合液にピリジン(4.05ml,50mmol)を加え、1時間還流させた。その後の生成物に水を加え、この混合液を30mlの酢酸エチルにより3回洗浄した。混合性の有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、ろ過し、蒸発させた。その後の残留物に対してカラムクロマトグラフィ(酢酸エチル:n−ヘキサン=1:4)を行って、3-メチル-1-(3-(2,2-ジハロビニル)フェニル)プロパン-2-オンオキシムを得た(9.79g,91%)。
1H-NMR(CDCl3,TMS)d(ppm):7.26(s,1H),6.78-7.47(m,4H)。
【0064】
(第22の製造例〜第30の製造例)
第21の製造例の製造方法を、第11の製造例において得られた1-(3-(2,2-ジクロロビニル)フェニル)エタノンの代わりに第12の製造例〜第20の製造例において得られた対応する中間化合物を用い、再度行うことにより、下記の[表2]に示す化合物を得た。
【0065】
【表2】

【0066】
(第31の製造例)2-クロロ-4-(2,2-ジクロロビニル)フェノールの製造
(第1工程)2-クロロ-4-(2,2,2-トリクロロ-1-ヒドロキシエチル)フェノールの製造
3-クロロ-4-ヒドロキシベンズアルデヒド(15.6g,0.1mol)に200mlのジメチルホルムアルデヒドを加え、撹拌し、この混合液にアルブミン(8.09g,0.3mol)及び臭化鉛(3.67g,0.01mmol)を加えた。その混合液に、CCl(61.53g,0.4mol)をゆっくりと加えた。この混合液を室温で10時間撹拌し、その後、未反応の固体をろ過により除去した。それに5%HCl、酢酸エチル及び水を順次加えた後に、その混合液を酢酸エチルにより3回抽出した。混合性の有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、ろ過し、蒸発させた。その後の残留物に対して、カラムクロマトグラフィ(酢酸エチル:n−ヘキサン=1:4)を行って、2-クロロ-4-(2,2,2-トリクロロ-1-ヒドロキシエチル)フェノール(24.55g,89%)を得た。
1H-NMR(CDCl3,TMS)d(ppm):3.33(s,1H),5.14(s,1H),5.72(s,1H),7.00-7.62(m,3H)。
【0067】
(第2工程)2-クロロ-4-(2,2-ジクロロビニル)フェノールの製造
アルブミン(3.64g,0.089mol)と臭化鉛(2.23g,0.0089mol)と36%HCl(15.13ml,0.178mol)と200mlのメタノールとを混合し、この混合液を撹拌し、それに、第1工程において得られた2-クロロ-4-(2,2,2-トリクロロ-1-ヒドロキシエチル)フェノール(24.55g,0.089mol)を加えた。その混合液を60℃で4時間撹拌した。その後に、減圧下において溶媒を除去した。その反応液に氷を加え、その後に、それをn−ヘキサン及びエーテル(1:1)により3回洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下において蒸発させた。その後の残留物に対して、カラムクロマトグラフィ(酢酸エチル:n−ヘキサン=1:4)を行って、2-クロロ-4-(2,2-ジクロロビニル)フェノール(17.3g,87%)を得た。
1H-NMR(CDCl3,TMS)d(ppm):5.65(s,1H),6.73(s,1H),6.99-7.59(m,3H)。
【0068】
(第32の製造例〜第54の製造例)
第31の製造例の製造方法を、3-クロロ-4-ヒドロキシベンズアルデヒドの代わりに対応する出発物質をそれぞれ用い、再度行うことにより、[表3]に示す化学式(III)の化合物を得た。
【0069】
【表3】

【0070】
(第1の実施例)メチル-(E)-2-(2-((3-(2,2-ジクロロビニル)フェノキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ酢酸の製造
第2の製造例において得られた3-(2,2-ジクロロビニル)フェノール(1.44g,7.6mmol)を50mlのアセトニトリルに溶解し、これに炭酸カリウム(2.1g,15.2mmol)を加え、この混合液を30分間撹拌した。この混合液に第1の製造例において得られたメチル-(2E)-2-メトキシイミノ-2-(2'-ブロモメチル)酢酸フェニル(3.0g,7.6mmol)を加え、これを5時間還流させた。この反応が完了した後に、その反応液から未反応の固体をろ過により除去し、ろ液を減圧下において蒸発させた。その後の残留物に対して、カラムクロマトグラフィ(酢酸エチル:n−ヘキサン=1:4)を行って、メチル-(E)-2-(2-((3-(2,2-ジクロロビニル)フェノキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ酢酸(2.63g,88%)を得た。
1H-NMR(CDCl3,TMS)d(ppm):3.88(s,3H),4.04(s,3H),4.97(s,2H),6.73(s,1H),6.89-7.54(m,8H)。
【0071】
(第2の実施例)(E)-2-(2-((3-(2,2-ジクロロビニル)フェノキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミドの製造
第1の実施例において得られたメチル-(E)-2-(2-((3-(2,2-ジクロロビニル)フェノキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ酢酸(0.4g,1mmol)に10mlのメタノールを加えた。これに、40%メチルアミン溶液(0.39g,5mmol)をゆっくりと加え、この混合液を室温で6時間撹拌した。その後に減圧下において溶媒を除去した。それに水を加えた後に、この混合液を酢酸エチルにより3回抽出した。混合性の有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下において蒸発させた。その後の残留物に対して、カラムクロマトグラフィ(酢酸エチル:n−ヘキサン=1:4)を行って、(E)-2-(2-((3-(2,2-ジクロロビニル)フェノキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミド(0.35g,89%)を得た。
1H-NMR(CDCl3,TMS)d(ppm):2.81(s,3H),3.93(s,3H),4.97(s,2H),6.71(s,1H),6.88-7.51(m,8H)。
【0072】
(第3の実施例)メチル-(E)-2-(2-((4-(2,2-ジクロロビニル)フェノキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ酢酸の製造
第1の実施例の製造方法を、3-(2,2-ジクロロビニル)フェノールの代わりに4-(2,2-ジクロロビニル)フェノール(1.44g,7.6mmol)を用い、再度行うことにより、メチル-(E)-2-(2-((4-(2,2-ジクロロビニル)フェノキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ酢酸(2.73g,91%)を得た。
1H-NMR(CDCl3,TMS)d(ppm):3.87(s,3H),4.02(s,3H),4.97(s,2H),6.77(s,1H),6.88-7.54(m,8H)。
【0073】
(第4の実施例)(E)-2-(2-((4-(2,2-ジクロロビニル)フェノキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミドの製造
第2の実施例の製造方法を、メチル-(E)-2-(2-((3-(2,2-ジクロロビニル)フェノキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ酢酸の代わりに、第3の実施例において得られたメチル-(E)-2-(2-((4-(2,2-ジクロロビニル)フェノキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ酢酸(0.39g,1mmol)を用い、再度行うことにより、(E)-2-(2-((4-(2,2-ジクロロビニル)フェノキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミド(0.37g,94%)を得た。
1H-NMR(CDCl3,TMS)d(ppm):2.80(s,3H),3.93(s,3H),4.96(s,2H),6.71(s,1H),6.78-7.50(m,8H)。
【0074】
(第5の実施例)メチル-(E)-2-(2-((3-(2,2-ジブロモビニル)フェノキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ酢酸の製造
第1の実施例の製造方法を、3-(2,2-ジクロロビニル)フェノールの代わりに、3-(2,2-ジブロモビニル)フェノール(2.0g,7.2mmol)を用い、再度行うことにより、メチル-(E)-2-(2-((3-(2,2-ジブロモビニル)フェノキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ酢酸(3.03g,87%)を得た。
1H-NMR(CDCl3,TMS)d(ppm):3.86(s,3H),4.02(s,3H),4.95(s,2H),6.79(d,1H),7.04-7.59(m,8H)。
【0075】
(第6の実施例)(E)-2-(2-((3-(2,2-ジブロモビニル)フェノキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミドの製造
第2の実施例の製造方法を、メチル-(E)-2-(2-((3-(2,2-ジクロロビニル)フェノキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ酢酸の代わりに、第5の実施例において得られたメチル-(E)-2-(2-((3-(2,2-ジブロモビニル)フェノキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ酢酸(0.48g,1mmol)を用い、再度行うことにより、(E)-2-(2-((3-(2,2-ジブロモビニル)フェノキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミド(0.415g,86%)を得た。
1H-NMR(CDCl3,TMS)d(ppm):2.84(d,3H),3.94(s,3H),4.98(s,2H),6.76(d,1H),7.11-7.53(m,8H)。
【0076】
(第7の実施例)メチル-(E)-2-(2-((4-(2,2-ジブロモビニル)フェノキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ酢酸の製造
第1の実施例の製造方法を、3-(2,2-ジクロロビニル)フェノールの代わりに、4-(2,2-ジブロモビニル)フェノール(2.0g,7.2mmol)を用い、再度行うことにより、メチル-(E)-2-(2-((4-(2,2-ジブロモビニル)フェノキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ酢酸(2.98g,87%)を得た。
1H-NMR(CDCl3,TMS)d(ppm):3.82(s,3H),4.00(s,3H),4.95(s,2H),6.84(s,1H),6.88-7.49(m,8H)。
【0077】
(第8の実施例)(E)-2-(2-((4-(2,2-ジブロモビニル)フェノキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミドの製造
第2の実施例の製造方法を、メチル-(E)-2-(2-((3-(2,2-ジクロロビニル)フェノキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ酢酸の代わりに、第7の実施例において得られたメチル-(E)-2-(2-((4-(2,2-ジブロモビニル)フェノキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ酢酸(0.48g,1mmol)を用い、再度行うことにより、(E)-2-(2-((4-(2,2-ジブロモビニル)フェノキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミド(0.425g,88%)を得た。
1H-NMR(CDCl3,TMS)d(ppm):2.87(d,3H),3.95(s,3H),4.96(s,2H),6.84(d,1H),7.22-7.51(m,8H)。
【0078】
(第9の実施例)メチル-(E)-2-(2-((4-(2,2-ジフルオロビニル)フェノキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ酢酸の製造
第1の実施例の製造方法を、3-(2,2-ジクロロビニル)フェノールの代わりに、4-(2,2-ジフルオロビニル)フェノール(1.56g,10mmol)を用い、再度行うことにより、メチル-(E)-2-(2-((4-(2,2-ジフルオロビニル)フェノキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ酢酸(3.35g,93%)を得た。
1H-NMR(CDCl3,TMS)d(ppm):3.84(s,3H),4.11(s,3H),4.97(s,2H),5.23(d,1H),6.78-7.46(m,8H)。
【0079】
(第10の実施例)(E)-2-(2-((4-(2,2-ジフルオロビニル)フェノキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミドの製造
第2の実施例の製造方法を、メチル-(E)-2-(2-((3-(2,2-ジクロロビニル)フェノキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ酢酸の代わりに、第9の実施例において得られたメチル-(E)-2-(2-((4-(2,2-ジフルオロビニル)フェノキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ酢酸(0.36g,1mmol)を用い、再度行うことにより、(E)-2-(2-((4-(2,2-ジフルオロビニル)フェノキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミド(0.343g,95%)を得た。
1H-NMR(CDCl3,TMS)d(ppm):2.82(d,3H),3.93(s,3H),4.97(s,2H),5.21(d,1H),6.68-7.54(m,8H)。
【0080】
(第11の実施例)メチル-(2E)-2-(2-((3-(2-クロロ-2-フルオロビニル)フェノキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ酢酸の製造
第1の実施例の製造方法を、3-(2,2-ジクロロビニル)フェノールの代わりに、3-(2-クロロ-2-フルオロビニル)フェノール(1.73g,10mmol)を用い、再度行うことにより、メチル-(2E)-2-(2-((3-(2-クロロ-2-フルオロビニル)フェノキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ酢酸(2.87g,76%)を得た。
1H-NMR(CDCl3,TMS)d(ppm):3.67(s,3H),4.01(s,3H),5.21(s,2H),5.79(d,1H),6.65-7.72(m,8H)。
【0081】
(第12の実施例)(2E)-2-(2-((3-(2-クロロ-2-ジフルオロビニル)フェノキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミドの製造
第2の実施例の製造方法を、メチル-(E)-2-(2-((3-(2,2-ジクロロビニル)フェノキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ酢酸の代わりに、第11の実施例において得られたメチル-(2E)-2-(2-((3-(2-クロロ-2-フルオロビニル)フェノキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ酢酸(0.38g,1mmol)を用い、再度行うことにより、(2E)-2-(2-((3-(2-クロロ-2-ジフルオロビニル)フェノキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミド(0.314g,83%)を得た。
1H-NMR(CDCl3,TMS)d(ppm):2.78(d,3H),3.93(s,3H),5.07(s,2H),5.78(d,1H),6.68-7.66(m,8H)。
【0082】
(第13の実施例)メチル-(2E)-2-(2-((4-(2-クロロ-2-フルオロビニル)フェノキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ酢酸の製造
第1の実施例の製造方法を、3-(2,2-ジクロロビニル)フェノールの代わりに、4-(2-クロロ-2-フルオロビニル)フェノール(1.73g,10mmol)を用い、再度行うことにより、メチル-(2E)-2-(2-((4-(2-クロロ-2-フルオロビニル)フェノキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ酢酸(2.95g,78%)を得た。
1H-NMR(CDCl3,TMS)d(ppm):3.69(s,3H),4.02(s,3H),5.18(s,2H),5.82(d,1H),6.65-7.72(m,8H)。
【0083】
(第14の実施例)(2E)-2-(2-((4-(2-クロロ-2-ジフルオロビニル)フェノキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミドの製造
第2の実施例の製造方法を、メチル-(E)-2-(2-((3-(2,2-ジクロロビニル)フェノキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ酢酸の代わりに、第13の実施例において得られたメチル-(2E)-2-(2-((4-(2-クロロ-2-フルオロビニル)フェノキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ酢酸(0.38g,1mmol)を用い、再度行うことにより、(2E)-2-(2-((4-(2-クロロ-2-ジフルオロビニル)フェノキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミド(0.337g,89%)を得た。
1H-NMR(CDCl3,TMS)d(ppm):2.78(d,3H),3.93(s,3H),5.07(s,2H),5.78(d,1H),6.68-7.62(m,8H)。
【0084】
(第15の実施例)メチル-(2E)-2-(2-((3-(2-ブロモ-2-クロロビニル)フェノキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ酢酸の製造
第1の実施例の製造方法を、3-(2,2-ジクロロビニル)フェノールの代わりに、3-(2-ブロモ-2-クロロビニル)フェノール(1.17g,5mmol)を用い、再度行うことにより、メチル-(2E)-2-(2-((3-(2-ブロモ-2-クロロビニル)フェノキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ酢酸(1.78g,81%)を得た。
1H-NMR(CDCl3,TMS)d(ppm):3.67(s,3H),4.01(s,3H),5.19(s,2H),7.36(d,1H),6.71-7.72(m,8H)。
【0085】
(第16の実施例)(2E)-2-(2-((3-(2-ブロモ-2-クロロビニル)フェノキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミドの製造
第2の実施例の製造方法を、メチル-(E)-2-(2-((3-(2,2-ジクロロビニル)フェノキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ酢酸の代わりに、第15の実施例において得られたメチル-(2E)-2-(2-((3-(2-ブロモ-2-クロロビニル)フェノキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ酢酸(0.44g,1mmol)を用い、再度行うことにより、(2E)-2-(2-((3-(2-ブロモ-2-クロロビニル)フェノキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミド(0.337g,89%)を得た。
1H-NMR(CDCl3,TMS)d(ppm):2.74(d,3H),4.01(s,3H),5.20(s,2H),7.36(d,1H),6.68-7.72(m,8H)。
【0086】
(第17の実施例)メチル-(2E)-2-(2-((4-(2-ブロモ-2-クロロビニル)フェノキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ酢酸の製造
第1の実施例の製造方法を、3-(2,2-ジクロロビニル)フェノールの代わりに、4-(2-ブロモ-2-クロロビニル)フェノール(1.17g,5mmol)を用い、再度行うことにより、メチル-(2E)-2-(2-((4-(2-ブロモ-2-クロロビニル)フェノキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ酢酸(1.71g,78%)を得た。
1H-NMR(CDCl3,TMS)d(ppm):3.82(s,3H),4.08(s,3H),5.08(s,2H),7.31(d,1H),6.67-7.62(m,8H)。
【0087】
(第18の実施例)(2E)-2-(2-((4-(2-ブロモ-2-クロロビニル)フェノキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミドの製造
第2の実施例の製造方法を、メチル-(E)-2-(2-((3-(2,2-ジクロロビニル)フェノキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ酢酸の代わりに、第17に実施例において得られたメチル-(2E)-2-(2-((4-(2-ブロモ-2-クロロビニル)フェノキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ酢酸(0.44g,1mmol)を用い、再度行うことにより、(2E)-2-(2-((4-(2-ブロモ-2-クロロビニル)フェノキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミドを得た。
1H-NMR(CDCl3,TMS)d(ppm):2.81(d,3H),4.21(s,3H),5.20(s,2H),7.35(d,1H),6.68-7.72(m,8H)。
【0088】
(第19の実施例)メチル-(E)-2-(2-((3-(2,2-ジクロロビニル)フェニル)メチルイミノ)オキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ酢酸の製造
第1の実施例の製造方法を、3-(2,2-ジクロロビニル)フェノールの代わりに、3-(2,2-ジクロロビニル)フェニルメチルオキシム(1.15g,5mmol)を用い、再度行うことにより、メチル-(E)-2-(2-((3-(2,2-ジクロロビニル)フェニル)メチルイミノ)オキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ酢酸(1.76g,81%)を得た。
1H-NMR(CDCl3,TMS)d(ppm):2.08(s,3H),3.74(s,3H),4.03(s,3H),4.96(s,2H),6.95(s,1H),7.27-7.72(m,8H)。
【0089】
(第20の実施例)(E)-2-(2-((3-(2,2-ジクロロビニル)フェニル)メチルイミノ)オキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミドの製造
第2の実施例の製造方法を、メチル-(E)-2-(2-((3-(2,2-ジクロロビニル)フェノキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ酢酸の代わりに、第19の実施例において得られたメチル-(E)-2-(2-((3-(2,2-ジクロロビニル)フェニル)メチルイミノ)オキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ酢酸(0.436g,1mmol)を用い、再度行うことにより、(E)-2-(2-((3-(2,2-ジクロロビニル)フェニル)メチルイミノ)オキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミド(0.404g,93%)を得た。
1H-NMR(CDCl3,TMS)d(ppm):2.11(s,3H),2.87(d,3H),3.80(s,3H),5.01(s,2H),6.94(d,1H),7.23-7.51(m,8H)。
【0090】
(第21の実施例)メチル-(E)-2-(2-((4-(2,2-ジクロロビニル)フェニル)メチルイミノ)オキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ酢酸の製造
第1の実施例の製造方法を、3-(2,2-ジクロロビニル)フェノールの代わりに、4-(2,2-ジクロロビニル)フェニルメチルオキシム(1.15g,5mmol)を用い、再度行うことにより、メチル-(E)-2-(2-((4-(2,2-ジクロロビニル)フェニル)メチルイミノ)オキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ酢酸(1.74g,80%)を得た。
1H-NMR(CDCl3,TMS)d(ppm):2.09(s,3H),3.84(s,3H),4.03(s,3H),4.96(s,2H),6.95(s,1H),7.27-7.72(m,8H)。
【0091】
(第22の実施例)(E)-2-(2-((4-(2,2-ジクロロビニル)フェニル)メチルイミノ)オキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミドの製造
第2の実施例の製造方法を、メチル-(E)-2-(2-((3-(2,2-ジクロロビニル)フェノキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ酢酸の代わりに、第21の実施例において得られたメチル-(E)-2-(2-((4-(2,2-ジクロロビニル)フェニル)メチルイミノ)オキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ酢酸(0.436g,1mmol)を用い、再度行うことにより、(E)-2-(2-((4-(2,2-ジクロロビニル)フェニル)メチルイミノ)オキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミド(0.391g,90%)を得た。
1H-NMR(CDCl3,TMS)d(ppm):2.23(s,3H),2.87(d,3H),3.99(s,3H),5.01(s,2H),6.97(s,1H),7.27-7.78(m,8H)。
【0092】
(第23の実施例)メチル-(E)-2-(2-((3-(2,2-ジブロモビニル)フェニル)メチルイミノ)オキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ酢酸の製造
第1の実施例の製造方法を、3-(2,2-ジクロロビニル)フェノールの代わりに、3-(2,2-ジブロモビニル)フェニルメチルオキシム(1.6g,5mmol)を用い、再度行うことにより、メチル-(E)-2-(2-((3-(2,2-ジブロモビニル)フェニル)メチルイミノ)オキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ酢酸(2.31g,86%)を得た。
1H-NMR(CDCl3,TMS)d(ppm):2.17(s,3H),3.80(s,3H),4.01(s,3H),5.09(s,2H),7.25(s,1H),7.17-7.52(m,8H)。
【0093】
(第24の実施例)(E)-2-(2-((3-(2,2-ジブロモビニル)フェニル)メチルイミノ)オキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミドの製造
第2の実施例の製造方法を、メチル-(E)-2-(2-((3-(2,2-ジクロロビニル)フェノキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ酢酸の代わりに、第23の実施例において得られたメチル-(E)-2-(2-((3-(2,2-ジブロモビニル)フェニル)メチルイミノ)オキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ酢酸(0.54g,1mmol)を用い、再度行うことにより、(E)-2-(2-((3-(2,2-ジブロモビニル)フェニル)メチルイミノ)オキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミド(0.478g,89%)を得た。
1H-NMR(CDCl3,TMS)d(ppm):2.23(s,3H),2.88(d,3H),4.00(s,3H),5.13(s,2H),7.24(d,1H),7.18-7.49(m,8H)。
【0094】
(第25の実施例)メチル-(E)-2-(2-((4-(2,2-ジブロモビニル)フェニル)メチルイミノ)オキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ酢酸の製造
第1の実施例の製造方法を、3-(2,2-ジクロロビニル)フェノールの代わりに、4-(2,2-ジブロモビニル)フェニルメチルオキシム(1.6g,5mmol)を用い、再度行うことにより、メチル-(E)-2-(2-((4-(2,2-ジブロモビニル)フェニル)メチルイミノ)オキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ酢酸(2.34g,87%)を得た。
1H-NMR(CDCl3,TMS)d(ppm):2.24(s,3H),3.79(s,3H),4.02(s,3H),5.12(s,2H),7.25(s,1H),7.17-7.50(m,8H)。
【0095】
(第26の実施例)(E)-2-(2-((4-(2,2-ジブロモビニル)フェニル)メチルイミノ)オキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミドの製造
第2の実施例の製造方法を、メチル-(E)-2-(2-((3-(2,2-ジクロロビニル)フェノキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ酢酸の代わりに、第25の実施例において得られたメチル-(E)-2-(2-((4-(2,2-ジブロモビニル)フェニル)メチルイミノ)オキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ酢酸(0.54g,1mmol)を用い、再度行うことにより、(E)-2-(2-((4-(2,2-ジブロモビニル)フェニル)メチルイミノ)オキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミド(0.467g,87%)を得た。
1H-NMR(CDCl3,TMS)d(ppm):2.18(s,3H),2.87(d,3H),3.98(s,3H),5.08(s,2H),7.24(d,1H),7.18-7.51(m,8H)。
【0096】
(第27の実施例)メチル-(E)-2-(2-((3-(2,2-ジフルオロビニル)フェニル)メチルイミノ)オキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ酢酸の製造
第1の実施例の製造方法を、3-(2,2-ジクロロビニル)フェノールの代わりに、3-(2,2-ジフルオロビニル)フェニルメチルオキシム(1.0g,5mmol)を用い、再度行うことにより、メチル-(E)-2-(2-((3-(2,2-ジフルオロビニル)フェニル)メチルイミノ)オキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ酢酸(1.57g,78%)を得た。
1H-NMR(CDCl3,TMS)d(ppm):2.18(s,3H),3.69(s,3H),4.02(s,3H),5.20(s,2H),5.63(s,1H),6.87-7.45(m,8H)。
【0097】
(第28の実施例)(E)-2-(2-((3-(2,2-ジフルオロビニル)フェニル)メチルイミノ)オキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミドの製造
第2の実施例の製造方法を、メチル-(E)-2-(2-((3-(2,2-ジクロロビニル)フェノキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ酢酸の代わりに、第27の実施形態において得られたメチル-(E)-2-(2-((3-(2,2-ジフルオロビニル)フェニル)メチルイミノ)オキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ酢酸(0.40g,1mmol)を用い、再度行うことにより、(E)-2-(2-((3-(2,2-ジフルオロビニル)フェニル)メチルイミノ)オキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミド(0.334g,83%)を得た。
1H-NMR(CDCl3,TMS)d(ppm):2.24(s,3H),2.82(d,3H),3.98(s,3H),5.21(s,2H),5.64(d,1H),6.88-7.46(m,8H)。
【0098】
(第29の実施例)メチル-(E)-2-(2-((4-(2,2-ジフルオロビニル)フェニル)メチルイミノ)オキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ酢酸の製造
第1の実施例の製造方法を、3-(2,2-ジクロロビニル)フェノールの代わりに、4-(2,2-ジフルオロビニル)フェニルメチルオキシム(1.0g,5mmol)を用い、再度行うことにより、メチル-(E)-2-(2-((4-(2,2-ジフルオロビニル)フェニル)メチルイミノ)オキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ酢酸(1.63g,81%)を得た。
1H-NMR(CDCl3,TMS)d(ppm):2.19(s,3H),3.68(s,3H),4.01(s,3H),5.22(s,2H),5.67(s,1H),6.80-7.55(m,8H)。
【0099】
(第30の実施例)(E)-2-(2-((4-(2,2-ジフルオロビニル)フェニル)メチルイミノ)オキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミドの製造
第2の実施例の製造方法を、メチル-(E)-2-(2-((3-(2,2-ジクロロビニル)フェノキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ酢酸の代わりに、第29の実施例において得られたメチル-(E)-2-(2-((4-(2,2-ジフルオロビニル)フェニル)メチルイミノ)オキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ酢酸(0.40g,1mmol)を用い、再度行うことにより、(E)-2-(2-((4-(2,2-ジフルオロビニル)フェニル)メチルイミノ)オキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミド(0.330g,82%)を得た。
1H-NMR(CDCl3,TMS)d(ppm):2.21(s,3H),2.84(d,3H),3.98(s,3H),5.19(s,2H),5.63(d,1H),6.87-7.48(m,8H)。
【0100】
(第31の実施例)メチル-(2E)-2-(2-((3-(2-クロロ-2-フルオロビニル)フェニル)メチルイミノ)オキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ酢酸の製造
第1の実施例の製造方法において、3-(2,2-ジクロロビニル)フェノールの代わりに、3-(2-クロロ-2-フルオロビニル)フェニルメチルオキシム(1.07g,5mmol)を用い、再度行うことにより、メチル-(2E)-2-(2-((3-(2-クロロ-2-フルオロビニル)フェニル)メチルイミノ)オキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ酢酸(1.78g,85%)を得た。
1H-NMR(CDCl3,TMS)d(ppm):2.24(d,3H),3.69(s,3H),3.87(s,3H),5.20(s,2H),6.37(s,1H),7.17-7.50(m,8H)。
【0101】
(第32の実施例)(2E)-2-(2-((3-(2-クロロ-2-フルオロビニル)フェニル)メチルイミノ)オキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミドの製造
第2の実施例の製造方法を、メチル-(E)-2-(2-((3-(2,2-ジクロロビニル)フェノキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ酢酸の代わりに、第31の実施例において得られたメチル-(2E)-2-(2-((3-(2-クロロ-2-フルオロビニル)フェニル)メチルイミノ)オキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ酢酸(0.42g,1mmol)を用い、再度行うことにより、(2E)-2-(2-((3-(2-クロロ-2-フルオロビニル)フェニル)メチルイミノ)オキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミド(0.369g,88%)を得た。
1H-NMR(CDCl3,TMS)d(ppm):2.08(s,3H),2.24(d,3H),3.69(s,3H),3.87(s,3H),5.18(s,2H),6.35(s,1H),7.15-7.48(m,8H)。
【0102】
(第33の実施例)メチル-(2E)-2-(2-((4-(2-クロロ-2-フルオロビニル)フェニル)メチルイミノ)オキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ酢酸の製造
第1の実施例の製造方法を、3-(2,2-ジクロロビニル)フェノールの代わりに、4-(2-クロロ-2-フルオロビニル)フェニルメチルオキシム(1.07g,5mmol)を用い、再度行うことにより、メチル-(2E)-2-(2-((4-(2-クロロ-2-フルオロビニル)フェニル)メチルイミノ)オキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ酢酸(1.78g,85%)を得た。
1H-NMR(CDCl3,TMS)d(ppm):2.26(d,3H),3.71(s,3H),3.87(s,3H),5.20(s,2H),6.37(s,1H),7.17-7.54(m,8H)。
【0103】
(第34の実施例)(2E)-2-(2-((4-(2-クロロ-2-フルオロビニル)フェニル)メチルイミノ)オキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミドの製造
第2の実施例の製造方法を、メチル-(E)-2-(2-((3-(2,2-ジクロロビニル)フェノキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ酢酸の代わりに、第33の実施例において得られたメチル-(2E)-2-(2-((4-(2-クロロ-2-フルオロビニル)フェニル)メチルイミノ)オキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ酢酸(0.42g,1mmol)を用い、再度行うことにより、(2E)-2-(2-((4-(2-クロロ-2-フルオロビニル)フェニル)メチルイミノ)オキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミド(0.369g,88%)を得た。
1H-NMR(CDCl3,TMS)d(ppm):2.11(s,3H),2.25(d,3H),3.72(s,3H),3.87(s,3H),5.18(s,2H),6.35(s,1H),7.15-7.51(m,8H)。
【0104】
(第35の実施例)メチル-(2E)-2-(2-((3-(2-ブロモ-2-クロロビニル)フェニル)メチルイミノ)オキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ酢酸の製造
第1の実施例の製造方法を、3-(2,2-ジクロロビニル)フェノールの代わりに、3-(2-ブロモ-2-クロロビニル)フェニルメチルオキシム(1.37g,5mmol)を用い、再度行うことにより、メチル-(2E)-2-(2-((3-(2-ブロモ-2-クロロビニル)フェニル)メチルイミノ)オキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ酢酸(2.01g,84%)を得た。
1H-NMR(CDCl3,TMS)d(ppm):2.17(d,3H),3.67(s,3H),3.85(s,3H),5.21(s,2H),7.19(s,1H),7.27-7.77(m,8H)。
【0105】
(第36の実施例)(2E)-2-(2-((3-(2-ブロモ-2-クロロビニル)フェニル)メチルイミノ)オキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミドの製造
第2の実施例の製造方法を、メチル-(E)-2-(2-((3-(2,2-ジクロロビニル)フェノキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ酢酸の代わりに、第35の実施例において得られたメチル-(2E)-2-(2-((3-(2-ブロモ-2-クロロビニル)フェニル)メチルイミノ)オキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ酢酸(0.48g,1mmol)を用い、再度行うことにより、(2E)-2-(2-((3-(2-ブロモ-2-クロロビニル)フェニル)メチルイミノ)オキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミド(0.401g,85%)を得た。
1H-NMR(CDCl3,TMS)d(ppm):2.15(s,3H),2.26(d,3H),3.69(s,3H),3.87(s,3H),5.27(s,2H),7.21(s,1H),7.28-7.78(m,8H)。
【0106】
(第37の実施例)メチル-(2E)-2-(2-((4-(2-ブロモ-2-クロロビニル)フェニル)メチルイミノ)オキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ酢酸の製造
第1の実施例の製造方法を、3-(2,2-ジクロロビニル)フェノールの代わりに、4-(2-ブロモ-2-クロロビニル)フェニルメチルオキシム(1.37g,5mmol)を用い、再度行うことにより、(2E)-2-(2-((3-(2-ブロモ-2-クロロビニル)フェニル)メチルイミノ)オキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミド(2.08g,87%)を得た。
1H-NMR(CDCl3,TMS)d(ppm):2.20(d,3H),3.67(s,3H),3.85(s,3H),5.21(s,2H),7.19(s,1H),7.25-7.80(m,8H)。
【0107】
(第38の実施例)(2E)-2-(2-((4-(2-ブロモ-2-クロロビニル)フェニル)メチルイミノ)オキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミドの製造
第2の実施例の製造方法を、メチル-(E)-2-(2-((3-(2,2-ジクロロビニル)フェノキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ酢酸の代わりに、第37の実施例において得られたメチル-(2E)-2-(2-((4-(2-ブロモ-2-クロロビニル)フェニル)メチルイミノ)オキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ酢酸(0.48g,1mmol)を用い、再度行うことにより、(2E)-2-(2-((4-(2-ブロモ-2-クロロビニル)フェニル)メチルイミノ)オキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミド(0.401g,85%)を得た。
1H-NMR(CDCl3,TMS)d(ppm):2.19(s,3H),2.28(d,3H),3.69(s,3H),3.87(s,3H),5.27(s,2H),7.21(s,1H),7.30-7.82(m,8H)。
【0108】
(第39の実施例)メチル-(E)-2-(2-((2-クロロ-4-(2,2-ジクロロビニル)フェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸の製造
第31の製造例において得られた2-クロロ-4-(2,2-ジクロロビニル)フェノール(2.23g,10mmol)を50mlのアセトニトリルに溶解し、これに炭酸カリウム(2.1g,15.2mmol)を加え、この混合液を30分間撹拌する。この混合液に第1の製造例において得られたメチル-(2E)-2-メトキシイミノ-2-(2'-ブロモメチル)酢酸フェニル(3.95g,10mmol)を加え、この混合液を5時間還流させる。この反応が完了した後に、未反応の固体をろ過により除去し、ろ液を減圧下で蒸発させる。その後の残留物に対してカラムクロマトグラフィ(酢酸エチル:n−ヘキサン=1:4)を行って、メチル-(E)-2-(2-((2-クロロ-4-(2,2-ジクロロビニル)フェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸(3.68g,86%)を得た。
1H-NMR(CDCl3,TMS)d(ppm):3.86(s,3H),4.03(s,3H),5.04(s,2H),6.71(s,1H),6.83-7.61(m,7H)
MS:427.0。
【0109】
(第40の実施例)(E)-2-(2-((2-クロロ-4-(2,2-ジクロロビニル)フェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミドの製造
10mlのメタノールに、第39の実施例において得られたメチル-(E)-2-(2-((2-クロロ-4-(2,2-ジクロロビニル)フェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸(0.428g,1mmol)を加えた。これに40%メチルアミン溶液(0.39g,5mmol)をゆっくりと加え、この混合液を室温で6時間撹拌した。減圧下で溶媒を除去した。これに水を加えた後に、この混合液を酢酸エチルで3回抽出した。混合性の有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下において蒸発させた。その後の残留物に対してカラムクロマトグラフィ(酢酸エチル:n−ヘキサン=1:4)を行って、(E)-2-(2-((2-クロロ-4-(2,2-ジクロロビニル)フェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミド(0.38g,89%)を得た。
1H-NMR(CDCl3,TMS)d(ppm):2.89(d,3H),3.93(s,3H),5.07(s,2H),6.70(s,1H),6.76(s,1H),6.78-7.61(m,7H)
MS:426.0。
【0110】
(第41の実施例)メチル-(E)-2-(2-((4-(2,2-ジクロロビニル)-2-メチルフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸の製造
第39の実施例の製造方法を、2-クロロ-4-(2,2-ジクロロビニル)フェノールの代わりに、4-(2,2-ジクロロビニル)-2-メチルフェノール(1.54g,7.6mmol)を用い、再度行うことにより、メチル-(E)-2-(2-((4-(2,2-ジクロロビニル)-2-メチルフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸(2.82g,91%)を得た。
1H-NMR(CDCl3,TMS)d(ppm):2.24(s,3H),3.82(s,3H),4.02(s,3H),4.98(s,2H),6.74(s,1H),6.77-7.56(m,7H)
MS:407.1。
【0111】
(第42の実施例)(E)-2-(2-((4-(2,2-ジクロロビニル)-2-メチルフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミドの製造
第40の実施例の製造方法を、メチル-(E)-2-(2-((2-クロロ-4-(2,2-ジクロロビニル)フェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸の代わりに、第41の実施例において得られたメチル-(E)-2-(2-((4-(2,2-ジクロロビニル)-2-メチルフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸(0.408g,1mmol)を用い、再度行うことにより、(E)-2-(2-((4-(2,2-ジクロロビニル)-2-メチルフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミド(0.350g,86%)を得た。
1H-NMR(CDCl3,TMS)d(ppm):2.23(d,3H),2.88(d,3H),3.94(s,3H),4.98(s,2H),6.73(s,1H),6.71-6.79(m,2H),7.20-7.54(m,6H)
MS:406.0。
【0112】
(第43の実施例)メチル-(E)-2-(2-((2-クロロ-3-(2,2-ジクロロビニル)フェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸の製造
第39の実施例の製造方法を、2-クロロ-4-(2,2-ジクロロビニル)フェノールの代わりに、2-クロロ-3-(2,2-ジクロロビニル)フェノール(1.65g,7.4mmol)を用い、再度行うことにより、メチル-(E)-2-(2-((2-クロロ-3-(2,2-ジクロロビニル)フェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸(2.76g,87%)を得た。
1H-NMR(CDCl3,TMS)d(ppm):3.85(s,3H),4.03(s,3H),5.02(s,2H),6.83(d,1H),7.05(s,1H),7.13-7.61(m,6H)
MS:427.0。
【0113】
(第44の実施例)(E)-2-(2-((2-クロロ-3-(2,2-ジクロロビニル)フェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミドの製造
第40の実施例の製造方法を、メチル-(E)-2-(2-((2-クロロ-4-(2,2-ジクロロビニル)フェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸の代わりに、第43の実施例において得られたメチル-(E)-2-(2-((2-クロロ-3-(2,2-ジクロロビニル)フェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸(0.429g,1mmol)を用い、再度行うことにより、(E)-2-(2-((2-クロロ-3-(2,2-ジクロロビニル)フェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミド(0.376g,88%)を得た。
1H-NMR(CDCl3,TMS)d(ppm):2.88(d,3H),3.96(s,3H),5.02(s,2H),6.74(s,1H),6.84-6.88(m,1H),7.05(s,1H),7.13-7.45(m,6H)
MS:426.0。
【0114】
(第45の実施例)メチル-(E)-2-(2-((2-(2,2-ジクロロビニル)-4-メチルフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸の製造
第39の実施例の製造方法を、2-クロロ-4-(2,2-ジクロロビニル)フェノールの代わりに、2-(2,2-ジクロロビニル)-4-メチルフェノール(2.03g,10mmol)を用い、再度行うことにより、メチル-(E)-2-(2-((2-(2,2-ジクロロビニル)-4-メチルフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸(3.80g,93%)を得た。
1H-NMR(CDCl3,TMS)d(ppm):2.28(s,3H),3.89(s,3H),4.03(s,3H),5.01(s,2H),6.70(s,1H),6.84-7.61(m,8H)
MS:407.1。
【0115】
(第46の実施例)(E)-2-(2-((2-(2,2-ジクロロビニル)-4-メチルフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミドの製造
第40の実施例の製造方法を、メチル-(E)-2-(2-((2-クロロ-4-(2,2-ジクロロビニル)フェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸の代わりに、第45の実施例において得られたメチル-(E)-2-(2-((2-(2,2-ジクロロビニル)-4-メチルフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸(0.48g,1mmol)を用い、再度行うことにより、(E)-2-(2-((2-(2,2-ジクロロビニル)-4-メチルフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミド(0.388g,95%)を得た。
1H-NMR(CDCl3,TMS)d(ppm):2.28(s,3H),2.87(d,3H),3.92(s,3H),4.97(s,2H),6.71-6.74(m,2H),7.07(s,1H),7.00-7.56(m,6H)
MS:406.1。
【0116】
(第47の実施例)メチル-(E)-2-(2-((5-(2,2-ジクロロビニル)-2-メトキシフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸の製造
第39の実施例の製造方法を、2-クロロ-4-(2,2-ジクロロビニル)フェノールの代わりに、5-(2,2-ジクロロビニル)-2-メトキシフェノール(1.75g,8mmol)を用い、再度行うことにより、メチル-(E)-2-(2-((5-(2,2-ジクロロビニル)-2-メトキシフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸(2.58g,76%)を得た。
1H-NMR(CDCl3,TMS)d(ppm):3.85(s,3H),3.88(s,3H),4.05(s,3H),5.01(s,2H),6.69(s,1H),6.84-7.57(m,7H)
MS:423.1。
【0117】
(第48の実施例)(E)-2-(2-((5-(2,2-ジクロロビニル)-2-メトキシフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミドの製造
第40の実施例の製造方法を、メチル-(E)-2-(2-((2-クロロ-4-(2,2-ジクロロビニル)フェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸の代わりに、第47の実施例において得られたメチル-(E)-2-(2-((5-(2,2-ジクロロビニル)-2-メトキシフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸(0.424g,1mmol)を用い、再度行うことにより、(E)-2-(2-((5-(2,2-ジクロロビニル)-2-メトキシフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミド(0.351g,83%)を得た。
1H-NMR(CDCl3,TMS)d(ppm):2.90(d,3H),3.88(s,3H),3.95(s,3H),5.02(s,2H),6.72(s,1H),6.75-7.55(m,8H)
MS:422.0。
【0118】
(第49の実施例)メチル-(E)-2-(2-((2-(2,2-ジクロロビニル)-6-メチルフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸の製造
第39の実施例の製造方法を、2-クロロ-4-(2,2-ジクロロビニル)フェノールの代わりに、2-(2,2-ジクロロビニル)-6-メチルフェノール(2.03g,10mmol)を用い、再度行うことにより、メチル-(E)-2-(2-((2-(2,2-ジクロロビニル)-6-メチルフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸(3.18g,78%)を得た。
1H-NMR(CDCl3,TMS)d(ppm):2.21(s,3H),3.83(s,3H),4.03(s,3H),4.66(s,2H),6.41(s,1H),7.00(s,1H),7.03-7.66(m,7H)
MS:407.0。
【0119】
(第50の実施例)(E)-2-(2-((2-(2,2-ジクロロビニル)-6-メチルフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミドの製造
第40の実施例の製造方法を、メチル-(E)-2-(2-((2-クロロ-4-(2,2-ジクロロビニル)フェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸の代わりに、第49の実施例において得られたメチル-(E)-2-(2-((2-(2,2-ジクロロビニル)-6-メチルフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸(0.408g,1mmol)を用い、再度行うことにより、(E)-2-(2-((2-(2,2-ジクロロビニル)-6-メチルフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミド(0.362g,89%)を得た。
1H-NMR(CDCl3,TMS)d(ppm):2.23(s,3H),2.90(d,3H),3.95(s,3H),4.66(s,2H),6.77(s,1H),7.02(s,1H),7.05-7.67(m,7H)
MS:406.9。
【0120】
(第51の実施例)メチル-(E)-2-(2-((2-ブロモ-3-(2,2-ジクロロビニル)-6-メトキシフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸の製造
第39の実施例の製造方法を、2-クロロ-4-(2,2-ジクロロビニル)フェノールの代わりに、2-ブロモ-3-(2,2-ジクロロビニル)-6-メトキシフェノール(1.79g,6mmol)を用い、再度行うことにより、メチル-(E)-2-(2-((2-ブロモ-3-(2,2-ジクロロビニル)-6-メトキシフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸(2.44g,81%)を得た。
1H-NMR(CDCl3,TMS)d(ppm):3.84(s,3H),3.86(s,3H),4.02(s,3H),4.83(s,2H),6.90(s,1H),6.87-7.88(m,6H)
MS:500.8。
【0121】
(第52の実施例)(E)-2-(2-((2-(2-ブロモ-3-(2,2-ジクロロビニル)-6-フェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミドの製造
第40の実施例の製造方法を、メチル-(E)-2-(2-((2-クロロ-4-(2,2-ジクロロビニル)フェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸の代わりに、第51の実施例において得られたメチル-(E)-2-(2-((2-ブロモ-3-(2,2-ジクロロビニル)-6-メトキシフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸(0.503g,1mmol)を用い、再度行うことにより、(E)-2-(2-((2-(2-ブロモ-3-(2,2-ジクロロビニル)-6-フェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミド(0.412g,82%)を得た。
1H-NMR(CDCl3,TMS)d(ppm):2.89(d,3H),3.83(s,3H),3.94(s,3H),4.85(s,2H),6.67(s,1H),6.90(s,1H),6.87-7.82(m,6H)
MS:499.9。
【0122】
(第53の実施例)メチル-(E)-2-(2-((2-ブロモ-4-(2,2-ジクロロビニル)フェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸の製造
第39の実施例の製造方法を、2-クロロ-4-(2,2-ジクロロビニル)フェノールの代わりに、2-ブロモ-4-(2,2-ジクロロビニル)フェノール(1.34g,5mmol)を用い、再度行うことにより、メチル-(E)-2-(2-((2-ブロモ-4-(2,2-ジクロロビニル)フェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸(1.84g,78%)を得た。
1H-NMR(CDCl3,TMS)d(ppm):3.87(s,3H),4.04(s,3H),5.04(s,2H),6.71(s,1H),6.80-7.77(m,7H)
MS:472.9。
【0123】
(第54の実施例)(E)-2-(2-((2-ブロモ-4-(2,2-ジクロロビニル)フェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミドの製造
第40の実施例の製造方法を、メチル-(E)-2-(2-((2-クロロ-4-(2,2-ジクロロビニル)フェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸の代わりに、第53の実施例において得られたメチル-(E)-2-(2-((2-ブロモ-4-(2,2-ジクロロビニル)フェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸(0.473g,1mmol)を用い、再度行うことにより、(E)-2-(2-((2-ブロモ-4-(2,2-ジクロロビニル)フェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミド(0.430g,91%)を得た。
1H-NMR(CDCl3,TMS)d(ppm):2.90(d,3H),3.94(s,3H),5.07(s,2H),6.70(s,1H),6.77-7.77(m,8H)
MS:471.8。
【0124】
(第55の実施例)メチル-(E)-2-(2-((2-(2,2-ジクロロビニル)-4-フルオロフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸の製造
第39の実施例の製造方法を、2-クロロ-4-(2,2-ジクロロビニル)フェノールの代わりに、2-(2,2-ジクロロビニル)-4-フルオロフェノール(1.45g,7.0mmol)を用い、再度行うことにより、メチル-(E)-2-(2-((2-(2,2-ジクロロビニル)-4-フルオロフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸(2.68g,93%)を得た。
1H-NMR(CDCl3,TMS)d(ppm):3.84(s,3H),4.22(s,3H),5.04(s,2H),6.92(d,1H),7.05(s,1H),7.17-7.63(m,6H)
MS:411.0。
【0125】
(第56の実施例)(E)-2-(2-((2-(2,2-ジクロロビニル)-4-フルオロフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミドの製造
第40の実施例の製造方法を、メチル-(E)-2-(2-((2-クロロ-4-(2,2-ジクロロビニル)フェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸の代わりに、第55の実施例において得られたメチル-(E)-2-(2-((2-(2,2-ジクロロビニル)-4-フルオロフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸(0.41g,1mmol)を用い、再度行うことにより、(E)-2-(2-((2-(2,2-ジクロロビニル)-4-フルオロフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミド(0.358g,87%)を得た。
1H-NMR(CDCl3,TMS)d(ppm):2.88(d,3H),3.96(s,3H),5.06(s,2H),6.74(s,1H),6.84-6.88(m,1H),7.05(s,1H),7.13-7.45(m,6H)
MS:410.0。
【0126】
(第57の実施例)メチル-(E)-2-(2-((3-クロロ-4-(2,2-ジクロロビニル)フェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸の製造
第39の実施例の製造方法を、2-クロロ-4-(2,2-ジクロロビニル)フェノールの代わりに、3-クロロ-4-(2,2-ジクロロビニル)フェノール(1.61g,7.2mmol)を用い、再度行うことにより、メチル-(E)-2-(2-((3-クロロ-4-(2,2-ジクロロビニル)フェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸(2.65g,86%)を得た。
1H-NMR(CDCl3,TMS)d(ppm):3.89(s,3H),4.11(s,3H),5.04(s,2H),6.89(d,1H),7.07(s,1H),7.12-7.66(m,6H)
MS:411.0。
【0127】
(第58の実施例)(E)-2-(2-((3-クロロ-4-(2,2-ジクロロビニル)フェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミドの製造
第40の実施例の製造方法を、メチル-(E)-2-(2-((2-クロロ-4-(2,2-ジクロロビニル)フェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸の代わりに、第57の実施例において得られたメチル-(E)-2-(2-((3-クロロ-4-(2,2-ジクロロビニル)フェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸(0.428g,1mmol)を用い、再度行うことにより、(E)-2-(2-((3-クロロ-4-(2,2-ジクロロビニル)フェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミド(0.389g,91%)を得た。
1H-NMR(CDCl3,TMS)d(ppm):2.91(d,3H),3.99(s,3H),5.08(s,2H),6.82(s,1H),6.83-6.88(m,1H),7.04(s,1H),7.21-7.50(m,6H)
MS:426.0。
【0128】
(第59の実施例)メチル-(E)-2-(2-((4-(2,2-ジクロロビニル)-2-エトキシフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸の製造
第39の実施例の製造方法を、2-クロロ-4-(2,2-ジクロロビニル)フェノールの代わりに、4-(2,2-ジクロロビニル)-2-エトキシフェノール(2.33g,10mmol)を用い、再度行うことにより、メチル-(E)-2-(2-((4-(2,2-ジクロロビニル)-2-エトキシフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸(4.08g,93%)を得た。
1H-NMR(CDCl3,TMS)d(ppm):1.33(t,3H),3.88(s,3H),3.98(m,2H),4.00(s,3H),5.02(s,2H),6.62-7.44(m,8H)
MS:437.0。
【0129】
(第60の実施例)(E)-2-(2-((4-(2,2-ジクロロビニル)-2-エトキシフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミドの製造
第40の実施例の製造方法を、メチル-(E)-2-(2-((2-クロロ-4-(2,2-ジクロロビニル)フェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸の代わりに、第59の実施例において得られたメチル-(E)-2-(2-((4-(2,2-ジクロロビニル)-2-エトキシフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸(0.438g,1mmol)を用い、再度行うことにより、(E)-2-(2-((4-(2,2-ジクロロビニル)-2-エトキシフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミド(0.409g,93%)を得た。
1H-NMR(CDCl3,TMS)d(ppm):1.33(t,3H),2.74(s,3H),3.98(m,2H),4.00(s,3H),5.02(s,2H),6.62-7.44(m,8H)
MS:436.1。
【0130】
(第61の実施例)メチル-(E)-2-(2-((5-ブロモ-2-(2,2-ジクロロビニル)フェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸の製造
第39の実施例の製造方法を、2-クロロ-4-(2,2-ジクロロビニル)フェノールの代わりに、5-ブロモ-2-(2,2-ジクロロビニル)フェノール(2.52g,9.4mmol)を用い、再度行うことにより、メチル-(E)-2-(2-((5-ブロモ-2-(2,2-ジクロロビニル)フェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸(3.91g,88%)を得た。
1H-NMR(CDCl3,TMS)d(ppm):3.90(s,3H),4.09(s,3H),5.11(s,2H),6.72(s,1H),6.88-7.71(m,7H)
MS:470.9。
【0131】
(第62の実施例)(E)-2-(2-((5-ブロモ-2-(2,2-ジクロロビニル)フェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミドの製造
第40の実施例の製造方法を、メチル-(E)-2-(2-((2-クロロ-4-(2,2-ジクロロビニル)フェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸の代わりに、第61の実施例において得られたメチル-(E)-2-(2-((5-ブロモ-2-(2,2-ジクロロビニル)フェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸(0.473g,1mmol)を用い、再度行うことにより、(E)-2-(2-((5-ブロモ-2-(2,2-ジクロロビニル)フェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミド(0.368g,78%)を得た。
1H-NMR(CDCl3,TMS)d(ppm):2.91(d,3H),4.08(s,3H),5.02(s,2H),6.70-7.53(m,9H)
MS:469.9。
【0132】
(第63の実施例)メチル-(E)-2-(2-((4-(2,2-ジブロモビニル)-2-クロロフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸の製造
第39の実施例の製造方法を、2-クロロ-4-(2,2-ジクロロビニル)フェノールの代わりに、4-(2,2-ジブロモビニル)-2-クロロフェノール(2.84g,9.1mmol)を用い、再度行うことにより、メチル-(E)-2-(2-((4-(2,2-ジブロモビニル)-2-クロロフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸(4.10g,87%)を得た。
1H-NMR(CDCl3,TMS)d(ppm):3.88(s,3H),4.05(s,3H),5.07(s,2H),6.69(s,1H),6.90-7.61(m,7H)
MS:514.9。
【0133】
(第64の実施例)(E)-2-(2-((4-(2,2-ジブロモビニル)-2-クロロフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミドの製造
第40の実施例の製造方法を、メチル-(E)-2-(2-((2-クロロ-4-(2,2-ジクロロビニル)フェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸の代わりに、第63の実施例において得られたメチル-(E)-2-(2-((4-(2,2-ジブロモビニル)-2-クロロフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸(0.518,1mmol)を用い、再度行うことにより、(E)-2-(2-((4-(2,2-ジブロモビニル)-2-クロロフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミド(0.413g,80%)を得た。
1H-NMR(CDCl3,TMS)d(ppm):2.92(d,3H),3.87(s,3H),3.96(s,3H),5.07(s,2H),6.74-7.60(m,9H)
MS:513.7。
【0134】
(第65の実施例)メチル-(E)-2-(2-((4-(2,2-ジブロモビニル)-2-メチルフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸の製造
第39の実施例の製造方法を、2-クロロ-4-(2,2-ジクロロビニル)フェノールの代わりに、4-(2,2-ジブロモビニル)-2-メチルフェノール(1.87g,6.4mmol)を用い、再度行うことにより、メチル-(E)-2-(2-((4-(2,2-ジブロモビニル)-2-メチルフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸(2.90g,91%)を得た。
1H-NMR(CDCl3,TMS)d(ppm):2.25(s,3H),3.81(s,3H),4.00(s,3H),5.04(s,2H),6.77(s,1H),6.79-7.66(m,7H)
MS:494.9。
【0135】
(第66の実施例)(E)-2-(2-((4-(2,2-ジブロモビニル)-2-メチルフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミドの製造
第40の実施例の製造方法を、メチル-(E)-2-(2-((2-クロロ-4-(2,2-ジクロロビニル)フェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸の代わりに、第65の実施例において得られたメチル-(E)-2-(2-((4-(2,2-ジブロモビニル)-2-メチルフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸(0.97g,1mmol)を用い、再度行うことにより、(E)-2-(2-((4-(2,2-ジブロモビニル)-2-メチルフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミド(0.408,82%)を得た。
1H-NMR(CDCl3,TMS)d(ppm):2.31(s,3H),2.92(d,3H),3.98(s,3H),5.01(s,2H),6.70(s,1H),6.72-6.79(m,2H),7.33-7.68(m,6H)
MS:493.9。
【0136】
(第67の実施例)メチル-(E)-2-(2-((3-(2,2-ジブロモビニル)-2-クロロフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸の製造
第39の実施例の製造方法を、2-クロロ-4-(2,2-ジクロロビニル)フェノールの代わりに、3-(2,2-ジブロモビニル)-2-クロロフェノール(1.87g,6mmol)を用い、再度行うことにより、メチル-(E)-2-(2-((3-(2,2-ジブロモビニル)-2-クロロフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸(2.36g,76%)を得た。
1H-NMR(CDCl3,TMS)d(ppm):3.84(s,3H),4.02(s,3H),5.09(s,2H),6.83(d,1H),7.11(s,1H),7.34-7.62(m,6H)
MS:514.9。
【0137】
(第68の実施例)(E)-2-((3-(2,2-ジブロモビニル)-2-クロロフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミドの製造
第40の実施例の製造方法を、メチル-(E)-2-(2-((2-クロロ-4-(2,2-ジクロロビニル)フェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸の代わりに、第67の実施例において得られたメチル-(E)-2-(2-((3-(2,2-ジブロモビニル)-2-クロロフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸(0.514g,1mmol)を用い、再度行うことにより、(E)-2-((3-(2,2-ジブロモビニル)-2-クロロフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミド(0.434g,84%)を得た。
1H-NMR(CDCl3,TMS)d(ppm):2.86(d,3H),3.92(s,3H),5.07(s,2H),6.74(s,1H),6.82-6.89(m,1H),7.06(s,1H),7.25-7.55(m,6H)
MS:513.9。
【0138】
(第69の実施例)メチル-(E)-2-(2-((2-(2,2-ジブロモビニル)-4-メチルフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸の製造
第39の実施例の製造方法を、2-クロロ-4-(2,2-ジクロロビニル)フェノールの代わりに、2-(2,2-ジブロモビニル)-4-メチルフェノール(1.81g,6.2mmol)を用い、再度行うことにより、メチル-(E)-2-(2-((2-(2,2-ジブロモビニル)-4-メチルフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸(2.87g,93%)を得た。
1H-NMR(CDCl3,TMS)d(ppm):3.84(s,3H),3.89(s,3H),4.02(s,3H),5.04(s,2H),6.74(s,1H),6.91-7.66(m,8H)
MS:494.1。
【0139】
(第70の実施例)(E)-2-(2-((2-(2,2-ジブロモビニル)-4-メチルフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミドの製造
第40の実施例の製造方法を、メチル-(E)-2-(2-((2-クロロ-4-(2,2-ジクロロビニル)フェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸の代わりに、第69の実施例において得られたメチル-(E)-2-(2-((2-(2,2-ジブロモビニル)-4-メチルフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸(0.497g,1mmol)を用い、再度行うことにより、(E)-2-(2-((2-(2,2-ジブロモビニル)-4-メチルフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミド(0.452g,91%)を得た。
1H-NMR(CDCl3,TMS)d(ppm):2.34(s,3H),2.85(d,3H),3.93(s,3H),4.97(s,2H),6.69-6.75(m,2H),7.11(s,1H),7.04-7.67(m,6H)
MS:493.9。
【0140】
(第71の実施例)メチル-(E)-2-(2-((5-(2,2-ジブロモビニル)-2-メトキシフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸の製造
第39の実施例の製造方法を、2-クロロ-4-(2,2-ジクロロビニル)フェノールの代わりに、5-(2,2-ジブロモビニル)-2-メトキシフェノール(2.22g,7.2mmol)を用い、再度行うことにより、メチル-(E)-2-(2-((5-(2,2-ジブロモビニル)-2-メトキシフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸(2.96g,80%)を得た。
1H-NMR(CDCl3,TMS)d(ppm):3.82(s,3H),3.87(s,3H),4.66(s,3H),5.05(s,2H),6.69(s,1H),7.04-7.72(m,7H)
MS:510.9。
【0141】
(第72の実施例)(E)-2-(2-((5-(2,2-ジブロモビニル)-2-メトキシフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミドの製造
第40の実施例の製造方法を、メチル-(E)-2-(2-((2-クロロ-4-(2,2-ジクロロビニル)フェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸の代わりに、第71の実施例において得られたメチル-(E)-2-(2-((5-(2,2-ジブロモビニル)-2-メトキシフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸(0.513,1mmol)を用い、再度行うことにより、(E)-2-(2-((5-(2,2-ジブロモビニル)-2-メトキシフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミド(0.492g,96%)を得た。
1H-NMR(CDCl3,TMS)d(ppm):2.88(d,3H),3.86(s,3H),3.97(s,3H),5.11(s,2H),6.78(s,1H),6.97-7.55(m,8H)
MS:509.9。
【0142】
(第73の実施例)メチル-(E)-2-(2-((2-(2,2-ジブロモビニル)-6-メチルフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸の製造
第39の実施例の製造方法を、2-クロロ-4-(2,2-ジクロロビニル)フェノールの代わりに、2-(2,2-ジブロモビニル)-6-メチルフェノール(2.34g,8mmol)を用い、再度行うことにより、メチル-(E)-2-(2-((2-(2,2-ジブロモビニル)-6-メチルフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸(3.46g,87%)を得た。
1H-NMR(CDCl3,TMS)d(ppm):2.23(s,3H),3.83(s,3H),4.04(s,3H),4.74(s,2H),6.89(s,1H),7.24-7.64(m,7H)
MS:494.9。
【0143】
(第74の実施例)(E)-2-(2-((2-(2,2-ジブロモビニル)-6-メチルフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミドの製造
第40の実施例の製造方法を、メチル-(E)-2-(2-((2-クロロ-4-(2,2-ジクロロビニル)フェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸の代わりに、第73の実施例において得られたメチル-(E)-2-(2-((2-(2,2-ジブロモビニル)-6-メチルフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸(0.497g,1mmol)を用い、再度行うことにより、(E)-2-(2-((2-(2,2-ジブロモビニル)-6-メチルフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミド(0.427g,86%)を得た。
1H-NMR(CDCl3,TMS)d(ppm):2.31(s,3H),2.92(d,3H),3.95(s,3H),4.64(s,2H),6.89(s,1H),7.09(s,1H),7.14-7.62(m,7H)
MS:493.9。
【0144】
(第75の実施例)メチル-(E)-2-(2-((2-ブロモ-3-(2,2-ジブロモビニル)-6-メトキシフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸の製造
第39の実施例の製造方法を、2-クロロ-4-(2,2-ジクロロビニル)フェノールの代わりに、2-ブロモ-3-(2,2-ジブロモビニル)-6-メトキシフェノール(2.32g,6mmol)を用い、再度行うことにより、メチル-(E)-2-(2-((2-ブロモ-3-(2,2-ジブロモビニル)-6-メトキシフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸(2.80g,79%)を得た。
1H-NMR(CDCl3,TMS)d(ppm):3.84(s,3H),3.87(s,3H),4.04(s,3H),4.92(s,2H),6.94(s,1H),6.86-7.88(m,6H)
MS:588.9。
【0145】
(第76の実施例)(E)-2-(2-((2-(2-ブロモ-3-(2,2-ジブロモビニル)-6-メトキシフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミドの製造
第40の実施例の製造方法を、メチル-(E)-2-(2-((2-クロロ-4-(2,2-ジクロロビニル)フェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸の代わりに、第75の実施例において得られたメチル-(E)-2-(2-((2-ブロモ-3-(2,2-ジブロモビニル)-6-メトキシフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸(0.592g,1mmol)を用い、再度行うことにより、(E)-2-(2-((2-(2-ブロモ-3-(2,2-ジブロモビニル)-6-メトキシフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミド(0.534,92%)を得た。
1H-NMR(CDCl3,TMS)d(ppm):2.84(d,3H),3.82(s,3H),3.96(s,3H),4.88(s,2H),6.74(s,1H),6.94(s,1H),6.99-7.82(m,6H)
MS:587.9。
【0146】
(第77の実施例)メチル-(E)-2-(2-((2-ブロモ-4-(2,2-ジブロモビニル)フェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸の製造
第39の実施例の製造方法を、2-クロロ-4-(2,2-ジクロロビニル)フェノールの代わりに、2-ブロモ-4-(2,2-ジブロモビニル)フェノール(2.43g,6.8mmol)を用い、再度行うことにより、メチル-(E)-2-(2-((2-ブロモ-4-(2,2-ジブロモビニル)フェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸(3.21g,84%)を得た。
1H-NMR(CDCl3,TMS)d(ppm):3.82(s,3H),4.03(s,3H),5.02(s,2H),6.77(s,1H),6.90-7.65(m,7H)
MS:558.9。
【0147】
(第78の実施例)(E)-2-(2-((2-ブロモ-4-(2,2-ジブロモビニル)フェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミドの製造
第40の実施例の製造方法を、メチル-(E)-2-(2-((2-クロロ-4-(2,2-ジクロロビニル)フェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸の代わりに、第77の実施例において得られたメチル-(E)-2-(2-((2-ブロモ-4-(2,2-ジブロモビニル)フェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸(0.562g,1mmol)を用い、再度行うことにより、(E)-2-(2-((2-ブロモ-4-(2,2-ジブロモビニル)フェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミド(0.505g,90%)を得た。
1H-NMR(CDCl3,TMS)d(ppm):2.93(d,3H),3.98(s,3H),5.02(s,2H),6.74(s,1H),6.29-7.67(m,8H)
MS:557.8。
【0148】
(第79の実施例)メチル-(E)-2-(2-((2-(2,2-ジブロモビニル)-4-フルオロフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸の製造
第39の実施例の製造方法を、2-クロロ-4-(2,2-ジクロロビニル)フェノールの代わりに、2-(2,2-ジブロモビニル)-4-フルオロフェノール(2.25g,7.6mmol)を用い、再度行うことにより、メチル-(E)-2-(2-((2-(2,2-ジブロモビニル)-4-フルオロフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸(3.31,87%)を得た。
1H-NMR(CDCl3,TMS)d(ppm):3.83(s,3H),4.23(s,3H),5.06(s,2H),6.98(d,1H),7.02(s,1H),7.19-7.76(m,6H)
MS:498.9。
【0149】
(第80の実施例)(E)-2-(2-((2-(2,2-ジブロモビニル)-4-フルオロフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミドの製造
第40の実施例の製造方法を、メチル-(E)-2-(2-((2-クロロ-4-(2,2-ジクロロビニル)フェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸の代わりに、第79の実施例において得られたメチル-(E)-2-(2-((2-(2,2-ジブロモビニル)-4-フルオロフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸(0.501g,1mmol)を用い、再度行うことにより、(E)-2-(2-((2-(2,2-ジブロモビニル)-4-フルオロフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミド(0.455g,91%)を得た。
1H-NMR(CDCl3,TMS)d(ppm):2.90(d,3H),3.98(s,3H),5.07(s,2H),6.87(s,1H),6.90-6.94(m,1H),7.11(s,1H),7.14-7.62(m,6H)
MS:497.9。
【0150】
(第81の実施例)メチル-(E)-2-(2-((4-(2,2-ジブロモビニル)-3-クロロフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸の製造
第39の実施例の製造方法を、2-クロロ-4-(2,2-ジクロロビニル)フェノールの代わりに、4-(2,2-ジブロモビニル)-3-クロロフェノール(1.56g,5mmol)を用い、再度行うことにより、メチル-(E)-2-(2-((4-(2,2-ジブロモビニル)-3-クロロフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸(1.99g,77%)を得た。
1H-NMR(CDCl3,TMS)d(ppm):3.90(s,3H),4.08(s,3H),5.07(s,2H),6.92(d,1H),7.11(s,1H),7.14-7.72(m,6H)
MS:514.9。
【0151】
(第82の実施例)(E)-2-(2-((4-(2,2-ジブロモビニル)-3-クロロフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミドの製造
第40の実施例の製造方法を、メチル-(E)-2-(2-((2-クロロ-4-(2,2-ジクロロビニル)フェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸の代わりに、第81の実施例において得られたメチル-(E)-2-(2-((4-(2,2-ジブロモビニル)-3-クロロフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸(0.518g,1mmol)を用い、再度行うことにより、(E)-2-(2-((4-(2,2-ジブロモビニル)-3-クロロフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミド(0.486g,94%)を得た。
1H-NMR(CDCl3,TMS)d(ppm):2.93(d,3H),4.00(s,3H),5.06(s,2H),6.84(s,1H),6.89-6.92(m,1H),7.11(s,1H),7.24-7.56(m,6H)
MS:513.9。
【0152】
(第83の実施例)メチル-(E)-2-(2-((4-(2,2-ジブロモビニル)-2-エトキシフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸の製造
第39の実施例の製造方法を、2-クロロ-4-(2,2-ジクロロビニル)フェノールの代わりに、4-(2,2-ジブロモビニル)-2-エトキシフェノール(1.93,6mmol)を用い、再度行うことにより、メチル-(E)-2-(2-((4-(2,2-ジブロモビニル)-2-エトキシフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸(2.78g,88%)を得た。
1H-NMR(CDCl3,TMS)d(ppm):1.42(t,3H),3.90(s,3H),3.99(m,2H),4.04(s,3H),5.01(s,2H),6.89-7.53(m,8H)
MS:525.0。
【0153】
(第84の実施例)(E)-2-(2-((4-(2,2-ジブロモビニル)-2-エトキシフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミドの製造
第40の実施例の製造方法を、メチル-(E)-2-(2-((2-クロロ-4-(2,2-ジクロロビニル)フェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸の代わりに、第83の実施例において得られたメチル-(E)-2-(2-((4-(2,2-ジブロモビニル)-2-エトキシフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸(0.527g,1mmol)を用い、再度行うことにより、(E)-2-(2-((4-(2,2-ジブロモビニル)-2-エトキシフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミド(0.474g,90%)を得た。
1H-NMR(CDCl3,TMS)d(ppm):1.42(t,3H),3.90(s,3H),3.98(m,2H),4.03(s,3H),5.02(s,2H),6.84-7.47(m,8H)
MS:524.0。
【0154】
(第85の実施例)メチル-(E)-2-(2-((5-ブロモ-2-(2,2-ジブロモビニル)フェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸の製造
第39の実施例の製造方法を、2-クロロ-4-(2,2-ジクロロビニル)フェノールの代わりに、5-ブロモ-2-(2,2-ジブロモビニル)フェノール(2.85g,8mmol)を用い、再度行うことにより、メチル-(E)-2-(2-((5-ブロモ-2-(2,2-ジブロモビニル)フェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸(2.14g,75%)を得た。
1H-NMR(CDCl3,TMS)d(ppm):3.92(s,3H),4.11(s,3H),5.10(s,2H),6.78(s,1H),6.90-7.72(m,7H)
MS:558.9。
【0155】
(第86の実施例)(E)-2-(2-((5-ブロモ-2-(2,2-ジブロモビニル)フェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミドの製造
第40の実施例の製造方法を、メチル-(E)-2-(2-((2-クロロ-4-(2,2-ジクロロビニル)フェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸の代わりに、第85の実施例において得られたメチル-(E)-2-(2-((5-ブロモ-2-(2,2-ジブロモビニル)フェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸(0.562g,1mmol)を用い、再度行うことにより、(E)-2-(2-((5-ブロモ-2-(2,2-ジブロモビニル)フェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミド(0.454g,81%)を得た。
1H-NMR(CDCl3,TMS)d(ppm):2.93(d,3H),4.07(s,3H),5.00(s,2H),6.77-7.60(m,9H)
MS:557.9。
【0156】
試験例:殺菌活性試験
第1の実施例〜第86の実施例により得られた本発明に係る化学式(I)の化合物の植物の病原菌に対する殺菌活性を測定するために、それぞれの化合物を10%アセトンに溶解し、これにTween−20を濃度が2250ppm(イネの場合は500ppm)になるように加えた。50mlのこの溶液を宿主植物の葉に散布した。この植物を24時間室温に置き、溶媒及び水を蒸発させた後に、葉の上に病原菌を播種した。この手順をそれぞれの試験において2度繰り返した。1回目の試験において、濃度が100ppmの化合物を用いた結果、90%よりも大きいC.V.を有する場合、90%よりも大きいC.V.を有する化合物に対して、2回目の試験としてその濃度を50ppm、10ppm及び2ppmと順次減少させて行った。
【0157】
さらに、この手順をアゾキシストロビン(Syngenta)、フェナリモル(DowElanco)及びクレソキシム−メチル(BASF)を比較薬剤として用いて行った。
【0158】
本発明に係る化合物の殺菌活性は下記の式により算出される対照値(C.V.)により表される。
C.V.(%)=100×(対照群のL.A.−試験群のL.A.)/対照群のL.A.
病原菌により攻撃された病変領域(L.A.)をChoの方法(Cho,K.Y.,Korea Reserch Institute of Chemical TechnologyによるSerch Report(1998))に従って測定した。
【0159】
(第1の試験例)イネイモチ病(RCB)菌に対する殺菌活性
Pyricularia oryzae Carvara KA301を米糠寒天培地(米糠20g、ブドウ糖10g、寒天15g及び蒸留水1L)の上に播種し、26℃で1週間培養した。気菌糸を除くために培地の表面をラバーポリスマンを用いて引っ掻き、胞子形成のために48時間蛍光下において培養した。胞子を濃度が1×10個/mlになるように滅菌水に懸濁した。この胞子懸濁液を3つ又は4つの葉を有するRBC病感受性のNakdongイネの葉に十分に浸漬するように散布した。このイネを加湿した暗所に24時間置き、その後、26±2℃で湿度が80%よりも大きい培養槽に移し、5日間置いてRCBを誘導した。最も上にある葉の下の十分に成長した葉のL.A.を、C.V.の算出のために測定した。
【0160】
(第2の試験例)イネ紋枯病(RSB)菌に対する殺菌活性
Rhizoctonia solani AG-1をポテトデキストロース寒天(PDA)培地の上で3日間培養し、その寒天を1Lボトルの中の滅菌コムギフスマ培地に播種し、27±1℃で7日間培養した。菌糸体の塊を粉砕し、これを2つ又は3つの葉を有し且つ5cmの高さに成長したNakdongイネの鉢内の土壌に均一に播種し、加湿層(28±1℃)に5日間置いて、RSBを誘導した。葉鞘のL.A.をC.V.の算出のために測定した。
【0161】
(第3の試験例)キュウリ灰色カビ病(CGM)菌に対する殺菌活性
キュウリに感染したBotrytis cineraeを単離し、これをポテト寒天培地(PEC)に播種し、12L/12D周期において25℃で15日間培養し、胞子を形成させた。この胞子を収集し、ガーゼを通してろ過した後に、胞子を濃度が1×10個/mlになるようにポテトデキストロースブロスに懸濁した。この胞子懸濁液を1つの葉を有するキュウリの苗に散布した。このキュウリの苗を加湿された20℃の部屋に3日間置いた。葉のL.A.をC.V.の算出のために測定した。
【0162】
(第4の試験例)トマト疫病(TLB)菌に対する殺菌活性
Phytophthora infestansをジュース寒天培地(V−8ジュース 200ml、CaCO 4.5g、寒天 15g及び蒸留水 800ml)において、16L/8D周期、20℃の条件下で14日間培養して、胞子を形成させた。これに滅菌水を加え、容器を振り菌体からフリーの遊走子嚢を振り落とし、ガーゼを4枚を重ねたものを用いて遊走子嚢を回収した。1×10個/mlの遊走子嚢懸濁液を幼いトマトの苗に散布した。このトマトの苗を加湿された20℃の部屋に24時間置き、20℃で且つ湿度が80%よりも大きい培養槽に移し、4日間培養し、TLBを誘導した。第1葉及び第2葉のL.A.をC.V.の算出のために測定した。
【0163】
(第5の試験例)コムギ赤さび病(WLR)菌に対する殺菌活性
Puccinia reconditaを研究室内のコムギにおいて継代培養した。15gのコムギの種を鉢(直径6.5cm)に播き、温室で7日間培養し、第1葉のみを有するコムギを得た。そのコムギに、胞子に感染された他のコムギを振ることにより胞子を接種した。接種されたコムギを加湿された20℃の部屋に24時間置き、20℃で且つ湿度が70%に維持された培養槽に移し、10日間培養して、WLRを誘導した。第1葉のL.A.をC.V.の算出のために測定した。
【0164】
(第6の試験例)オオムギウドンコ病(BMP)菌に対する殺菌活性
Erysiphae graminisを研究室内のオオムギにおいて継代培養した。15gのオオムギの種(Barley,Dong1)を鉢(直径6.5cm)に播き、温室(25±5℃)で7日間培養し、第1葉のみを有するオオムギを得た。そのオオムギに、BPMに感染された他のオオムギを振ることにより胞子を接種した。接種されたオオムギを22℃〜24℃で且つ湿度が50%に維持された培養槽において7日間培養して、BPMを誘導した。第1葉のL.A.をC.V.の算出のために測定した。
【0165】
第1の試験例〜第6の試験例において、100ppmの濃度で用いた1回目の試験で100%のC.V.を示した本発明に係る化合物に対して、50ppmの濃度で用いた2回目の試験を行った。それに応じて、2回目の試験において90%よりも大きいC.V.を示した化合物に対して、濃度を10ppm及び2ppmに減少させてさらなる系列の試験を行った。この結果を[表4]に示している。
【0166】
【表4−1】

【0167】
【表4−2】

【0168】
【表4−3】

【0169】
【表4−4】

【0170】
【表4−5】

【0171】
【表4−6】

【0172】
【表4−7】

【0173】
【表4−8】

【0174】
【表4−9】

【0175】
【表4−10】

【0176】
【表4−11】

【0177】
[表4]に示すように、本発明に係る化合物は、アゾキシストロビン、フェナリモル及びクレソキシム−メチルのような対照化合物と比較して、標的真菌に対する殺菌性の範囲がより広い。特に、本発明の化合物は、濃度が2ppmであってもRCB、RSB、TLB、WLR及びBPMに対して優れた殺菌活性を示す。
【産業上の利用可能性】
【0178】
低濃度であっても種々の作物に対して高い殺菌活性を示す本発明に係る化学式(I)のメトキシイミノ化合物は、殺菌剤として用いることができる。
【0179】
本発明において、前記の特定の実施例に関して説明したが、これらに種々の修飾及び変更を行ってもよく、それらも特許請求の範囲により定義される本発明の範囲に含まれる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
【化1】

化学式(I)において、
AはO又はO−N=C(CH)であり、
はH、ハロゲン、C1−3アルキル基又はC1−3アルコキシ基であり、
はH又はC1−3アルコキシ基であり、
はH、又は1つ若しくはそれ以上のC1−4アルキル基若しくはハロゲンを用いて置換されたC1−4アルキル基であり、
X及びX’はそれぞれ独立してハロゲンであり、
WはO又はNHである化学式(I)のメトキシイミノ化合物。
【請求項2】
前記X及びX’はそれぞれ独立してF、Cl又はBrであり、
前記RはH、F、Cl、Br、メチル基、メトキシ基又はエトキシ基であり、
前記RはH又はメトキシ基であり、
前記RはH、又は1つ若しくはそれ以上のフッ素を用いて置換されたC1−4アルキル基である請求項1に記載のメトキシイミノ化合物。
【請求項3】
(1)メチル-(E)-2-(2-((3-(2,2-ジクロロビニル)フェノキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ酢酸、
(2)(E)-2-(2-((3-(2,2-ジクロロビニル)フェノキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミド、
(3)メチル-(E)-2-(2-((4-(2,2-ジクロロビニル)フェノキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ酢酸、
(4)(E)-2-(2-((4-(2,2-ジクロロビニル)フェノキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミド、
(5)メチル-(E)-2-(2-((3-(2,2-ジブロモビニル)フェノキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ酢酸、
(6)(E)-2-(2-((3-(2,2-ジブロモビニル)フェノキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミド、
(7)メチル-(E)-2-(2-((4-(2,2-ジブロモビニル)フェノキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ酢酸、
(8)(E)-2-(2-((4-(2,2-ジブロモビニル)フェノキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミド、
(9)メチル-(E)-2-(2-((4-(2,2-ジフルオロビニル)フェノキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ酢酸、
(10)(E)-2-(2-((4-(2,2-ジフルオロビニル)フェノキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミド、
(11)メチル-(2E)-2-(2-((3-(2-クロロ-2-フルオロビニル)フェノキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ酢酸、
(12)(2E)-2-(2-((3-(2-クロロ-2-ジフルオロビニル)フェノキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミド、
(13)メチル-(2E)-2-(2-((4-(2-クロロ-2-フルオロビニル)フェノキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ酢酸、
(14)(2E)-2-(2-((4-(2-クロロ-2-ジフルオロビニル)フェノキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミド、
(15)メチル-(2E)-2-(2-((3-(2-ブロモ-2-クロロビニル)フェノキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ酢酸、
(16)(2E)-2-(2-((3-(2-ブロモ-2-クロロビニル)フェノキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミド、
(17)メチル-(2E)-2-(2-((4-(2-ブロモ-2-クロロビニル)フェノキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ酢酸、
(18)(2E)-2-(2-((4-(2-ブロモ-2-クロロビニル)フェノキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミド、
(19)メチル-(E)-2-(2-((3-(2,2-ジクロロビニル)フェニル)メチルイミノ)オキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ酢酸、
(20)(E)-2-(2-((3-(2,2-ジクロロビニル)フェニル)メチルイミノ)オキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミド、
(21)メチル-(E)-2-(2-((4-(2,2-ジクロロビニル)フェニル)メチルイミノ)オキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ酢酸、
(22)(E)-2-(2-((4-(2,2-ジクロロビニル)フェニル)メチルイミノ)オキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミド、
(23)メチル-(E)-2-(2-((3-(2,2-ジブロモビニル)フェニル)メチルイミノ)オキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ酢酸、
(24)(E)-2-(2-((3-(2,2-ジブロモビニル)フェニル)メチルイミノ)オキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミド、
(25)メチル-(E)-2-(2-((4-(2,2-ジブロモビニル)フェニル)メチルイミノ)オキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ酢酸、
(26)(E)-2-(2-((4-(2,2-ジブロモビニル)フェニル)メチルイミノ)オキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミド、
(27)メチル-(E)-2-(2-((3-(2,2-ジフルオロビニル)フェニル)メチルイミノ)オキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ酢酸、
(28)(E)-2-(2-((3-(2,2-ジフルオロビニル)フェニル)メチルイミノ)オキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミド、
(29)メチル-(E)-2-(2-((4-(2,2-ジフルオロビニル)フェニル)メチルイミノ)オキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ酢酸、
(30)(E)-2-(2-((4-(2,2-ジフルオロビニル)フェニル)メチルイミノ)オキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミド、
(31)メチル-(2E)-2-(2-((3-(2-クロロ-2-フルオロビニル)フェニル)メチルイミノ)オキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ酢酸、
(32)(2E)-2-(2-((3-(2-クロロ-2-フルオロビニル)フェニル)メチルイミノ)オキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミド、
(33)メチル-(2E)-2-(2-((4-(2-クロロ-2-フルオロビニル)フェニル)メチルイミノ)オキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ酢酸、
(34)(2E)-2-(2-((4-(2-クロロ-2-フルオロビニル)フェニル)メチルイミノ)オキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミド、
(35)メチル-(2E)-2-(2-((3-(2-ブロモ-2-クロロビニル)フェニル)メチルイミノ)オキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ酢酸、
(36)(2E)-2-(2-((3-(2-ブロモ-2-クロロビニル)フェニル)メチルイミノ)オキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミド、
(37)メチル-(2E)-2-(2-((4-(2-ブロモ-2-クロロビニル)フェニル)メチルイミノ)オキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ酢酸、
(38)(2E)-2-(2-((4-(2-ブロモ-2-クロロビニル)フェニル)メチルイミノ)オキシ)メチルフェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミド、
(39)メチル-(E)-2-(2-((2-クロロ-4-(2,2-ジクロロビニル)フェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸、
(40)(E)-2-(2-((2-クロロ-4-(2,2-ジクロロビニル)フェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミド、
(41)メチル-(E)-2-(2-((4-(2,2-ジクロロビニル)-2-メチルフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸、
(42)(E)-2-(2-((4-(2,2-ジクロロビニル)-2-メチルフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミド、
(43)メチル-(E)-2-(2-((2-クロロ-3-(2,2-ジクロロビニル)フェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸、
(44)(E)-2-(2-((2-クロロ-3-(2,2-ジクロロビニル)フェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミド、
(45)メチル-(E)-2-(2-((2-(2,2-ジクロロビニル)-4-メチルフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸、
(46)(E)-2-(2-((2-(2,2-ジクロロビニル)-4-メチルフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミド、
(47)メチル-(E)-2-(2-((5-(2,2-ジクロロビニル)-2-メトキシフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸、
(48)(E)-2-(2-((5-(2,2-ジクロロビニル)-2-メトキシフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミド、
(49)メチル-(E)-2-(2-((2-(2,2-ジクロロビニル)-6-メチルフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸、
(50)(E)-2-(2-((2-(2,2-ジクロロビニル)-6-メチルフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミド、
(51)メチル-(E)-2-(2-((2-ブロモ-3-(2,2-ジクロロビニル)-6-メトキシフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸、
(52)(E)-2-(2-((2-(2-ブロモ-3-(2,2-ジクロロビニル)-6-フェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミド、
(53)メチル-(E)-2-(2-((2-ブロモ-4-(2,2-ジクロロビニル)フェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸、
(54)(E)-2-(2-((2-ブロモ-4-(2,2-ジクロロビニル)フェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミド、
(55)メチル-(E)-2-(2-((2-(2,2-ジクロロビニル)-4-フルオロフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸、
(56)(E)-2-(2-((2-(2,2-ジクロロビニル)-4-フルオロフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミド、
(57)メチル-(E)-2-(2-((3-クロロ-4-(2,2-ジクロロビニル)フェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸、
(58)(E)-2-(2-((3-クロロ-4-(2,2-ジクロロビニル)フェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミド、
(59)メチル-(E)-2-(2-((4-(2,2-ジクロロビニル)-2-エトキシフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸、
(60)(E)-2-(2-((4-(2,2-ジクロロビニル)-2-エトキシフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミド、
(61)メチル-(E)-2-(2-((5-ブロモ-2-(2,2-ジクロロビニル)フェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸、
(62)(E)-2-(2-((5-ブロモ-2-(2,2-ジクロロビニル)フェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミド、
(63)メチル-(E)-2-(2-((4-(2,2-ジブロモビニル)-2-クロロフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸、
(64)(E)-2-(2-((4-(2,2-ジブロモビニル)-2-クロロフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミド、
(65)メチル-(E)-2-(2-((4-(2,2-ジブロモビニル)-2-メチルフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸、
(66)(E)-2-(2-((4-(2,2-ジブロモビニル)-2-メチルフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミド、
(67)メチル-(E)-2-(2-((3-(2,2-ジブロモビニル)-2-クロロフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸、
(68)(E)-2-(2-((3-(2,2-ジブロモビニル)-2-クロロフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミド、
(69)メチル-(E)-2-(2-((2-(2,2-ジブロモビニル)-4-メチルフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸、
(70)(E)-2-(2-((2-(2,2-ジブロモビニル)-4-メチルフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミド、
(71)メチル-(E)-2-(2-((5-(2,2-ジブロモビニル)-2-メトキシフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸、
(72)(E)-2-(2-((5-(2,2-ジブロモビニル)-2-メトキシフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミド、
(73)メチル-(E)-2-(2-((2-(2,2-ジブロモビニル)-6-メチルフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸、
(74)(E)-2-(2-((2-(2,2-ジブロモビニル)-6-メチルフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミド、
(75)メチル-(E)-2-(2-((2-ブロモ-3-(2,2-ジブロモビニル)-6-メトキシフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸、
(76)(E)-2-(2-((2-(2-ブロモ-3-(2,2-ジブロモビニル)-6-メトキシフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミド、
(77)メチル-(E)-2-(2-((2-ブロモ-4-(2,2-ジブロモビニル)フェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸、
(78)(E)-2-(2-((2-ブロモ-4-(2,2-ジブロモビニル)フェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミド、
(79)メチル-(E)-2-(2-((2-(2,2-ジブロモビニル)-4-フルオロフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸、
(80)(E)-2-(2-((2-(2,2-ジブロモビニル)-4-フルオロフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミド、
(81)メチル-(E)-2-(2-((4-(2,2-ジブロモビニル)-3-クロロフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸、
(82)(E)-2-(2-((4-(2,2-ジブロモビニル)-3-クロロフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミド、
(83)メチル-(E)-2-(2-((4-(2,2-ジブロモビニル)-2-エトキシフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸、
(84)(E)-2-(2-((4-(2,2-ジブロモビニル)-2-エトキシフェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミド、
(85)メチル-(E)-2-(2-((5-ブロモ-2-(2,2-ジブロモビニル)フェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ酢酸、及び、
(86)(E)-2-(2-((5-ブロモ-2-(2,2-ジブロモビニル)フェノキシ)メチル)フェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミドからなる群から選択される請求項1に記載のメトキシイミノ化合物。
【請求項4】
【化2】

化学式(Ia)の化合物を得るために、塩基の存在下で化学式(II)の化合物に対して化学式(III)の化合物を用いて置換反応を行うことを含み、
化学式(Ia)、化学式(II)及び化学式(III)において、
A’はOH又はC(CH)=NOHであり、
A、X、X’、R、R及びRは、請求項1において定義した意味と同一の意味を有する化学式(Ia)の化合物の製造方法。
【請求項5】
前記置換反応は、−10℃から150℃までの範囲において行われる請求項4に記載の製造方法。
【請求項6】
【化3】

化学式(Ia)の化合物を得るために、化学式(IV)の化合物に対して2つ又はそれ以上のハロゲン原子を有するハロゲン化化合物を用いて置換反応を行うことを含み、
化学式(Ia)及び化学式(IV)において、
A、X、X’、R、R及びRは、請求項1において定義した意味と同一の意味を有する化学式(Ia)の化合物の製造方法。
【請求項7】
前記ハロゲン化化合物は、クロロホルム、CCl、CBr、CFBr、CFCl又はCClBrである請求項6に記載の製造方法。
【請求項8】
前記置換反応は、0℃から100℃までの範囲において行われる請求項6に記載の製造方法。
【請求項9】
【化4】

化学式(Ib)の化合物を得るために、化学式(Ia)の化合物に対してアミド化を行うことを含み、
化学式(Ia)及び化学式(Ib)において、
A、X、X’、R、R及びRは、請求項1において定義した意味と同一の意味を有する化学式(Ib)の化合物の製造方法。
【請求項10】
活性成分として請求項1に記載の化学式(I)のメトキシイミノ化合物を備えている殺菌組成物。

【公表番号】特表2011−506314(P2011−506314A)
【公表日】平成23年3月3日(2011.3.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−536853(P2010−536853)
【出願日】平成20年12月5日(2008.12.5)
【国際出願番号】PCT/KR2008/007205
【国際公開番号】WO2009/072837
【国際公開日】平成21年6月11日(2009.6.11)
【出願人】(510158831)キョン ノン コーポレーション (1)
【Fターム(参考)】